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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-222451(P2016-222451A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】シート搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/12 20060101AFI20161205BHJP
   B65H 3/06 20060101ALI20161205BHJP
   B65H 5/06 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   B65H7/12
   B65H3/06 A
   B65H5/06 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2015-113137(P2015-113137)
(22)【出願日】2015年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】特許業務法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】福永 雅行
(72)【発明者】
【氏名】加藤 高基
(72)【発明者】
【氏名】井ノ元 利典
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 功
【テーマコード(参考)】
3F048
3F049
3F343
【Fターム(参考)】
3F048AA01
3F048AB01
3F048AB02
3F048BA10
3F048BA14
3F048BA15
3F048BB05
3F048BB10
3F048CA02
3F048CB12
3F048DA04
3F048DB03
3F048DB06
3F048DB16
3F048DC00
3F048EA03
3F048EA04
3F048EA13
3F048EB15
3F048EB24
3F049AA01
3F049DA12
3F049EA17
3F049EA28
3F049LA02
3F049LB01
3F049LB02
3F343FA02
3F343FA03
3F343FB02
3F343FC05
3F343FC17
3F343GA02
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343JA01
3F343KB05
3F343KB06
3F343LA03
3F343LA12
3F343LB08
3F343LC17
3F343LC22
3F343LD10
3F343LD28
3F343MA03
3F343MA14
3F343MA27
3F343MB03
3F343MB14
3F343MB15
3F343MB19
3F343MC26
3F343MC28
(57)【要約】
【課題】原稿や用紙などのシートに付着している付箋と搬送ローラーとの接触に起因する付箋の剥がれなどの発生を防止可能なシート搬送装置を提供すること。
【解決手段】原稿Dを各搬送ローラーにより搬送する構成において、搬送方向Xに沿って並ぶローラー本体431,441,481の全てを含む幅方向Wの最小領域7bを検出幅とする付箋検出センサー8bを最上流の搬送ローラー430よりも上流側に配置し、原稿Dの搬送中に原稿Dに付着されている付箋82が付箋検出センサー8bにより検出されると、全ての搬送ローラーの回転を停止して原稿Dの搬送を中断する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送路に沿って複数の搬送ローラーにより搬送するシート搬送装置であって、
搬送対象のシートの搬送により、当該シートの面に付着している付箋、タグ等のシート片が前記複数の搬送ローラーのいずれかと接触状態になるか否かを予測する予測手段と、
前記予測手段により前記接触状態にならないことが予測されると、前記各搬送ローラーの回転により前記シートの搬送が行われ、前記接触状態になることが予測されると、前記各搬送ローラーの停止により前記シートの搬送が行われないように、前記各搬送ローラーの回転を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記シートの搬送開始以降に、前記接触状態になることが予測されると、前記シートの搬送を中断することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
ユーザーに所定の情報を通知する通知手段を備え、
前記制御手段は、
前記シートの搬送を中断すると、前記シート片の付着により前記シートの搬送が中断された旨を前記所定の情報として前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記予測手段は、
前記シートの面に付着している前記シート片の前記シート上における位置を検出する位置検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記シート片の検出位置を前記所定の情報として前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記シートの搬送を中断後、前記各搬送ローラーを前記搬送時の回転方向とは逆方向に回転させることにより、前記シートを搬送開始前の位置に向けてシート搬送方向とは逆向きに搬送させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記複数の搬送ローラーのそれぞれは、
シート搬送方向に直交する幅方向に沿った回転軸に当該幅方向に複数個のローラー本体が間隔をあけて設けられてなるローラーおよび当該回転軸に一つのローラー本体が設けられてなる搬送ローラーのいずれかであり、シート搬送方向に沿って間隔をあけて配置されており、
前記搬送路上には、
シート搬送方向に沿って、シート搬送方向上流側から下流側までの間のいずれかの位置に前記いずれかのローラー本体が存する第1領域と、いずれの位置にも前記いずれのローラー本体も存しない第2領域とが存在し、
前記予測手段は、
前記シートの搬送中に、前記第1領域に少なくとも一部が入っている前記シート片を、前記第1領域に存する前記ローラー本体のうち最もシート搬送方向上流に位置するローラー本体よりもシート搬送方向上流側で検出するシート片検出手段を備え、
前記シート片が検出されるまでの間には前記接触状態にならず、前記シート片が検出されると前記接触状態になることの予測を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
シートが載置されるトレイと、
前記トレイ上に載置された複数枚のシートの束からシートを1枚ずつシート搬送方向下流側に繰り出す繰り出しローラーと、
前記繰り出しローラーよりもシート搬送方向下流側かつ前記繰り出しローラーに最も近い位置に配置され、前記繰り出しローラーにより繰り出されたシートを前記搬送路上においてさらにシート搬送方向下流側に搬送する給紙ローラーと、
を備え、
前記繰り出しローラーは、前記複数の搬送ローラーに含まれず、
前記給紙ローラーは、前記複数の搬送ローラーのうちの一つであり、他の搬送ローラーよりもシート搬送方向上流側に位置し、
前記シート片検出手段は、
前記繰り出しローラーよりもシート搬送方向下流側かつ前記給紙ローラーよりもシート搬送方向上流側の所定の検出位置を、前記繰り出しローラーにより繰り出されたシートが通過する際に、前記検出を行うことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記シート片検出手段は、
超音波を発する発信部と前記発信部から発せられた超音波を受波する受信部とを備え、
前記搬送路を挟んで一方の側に前記発信部が配置され、他方の側に前記受信部が配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載のシート搬送装置。
【請求項9】
前記シート片検出手段は、前記発信部を複数、備え、
前記複数の発信部には、第1と第2の発信部が含まれ、
前記搬送路上には、前記第2領域を挟んで前記幅方向の両側に2つの前記第1領域が存在し、
前記第1の発信部と前記第2の発信部と前記受信部とは、前記第1の発信部から発せられ、前記一方の第1領域を通過後の超音波と、前記第2の発信部から発せられ、前記他方の第1領域を通過後の超音波のそれぞれを前記受信部が受波可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
【請求項10】
前記第1の発信部から発せられた超音波が前記受信部で受波されている期間と、前記第2の発信部から発せられた超音波が前記受信部で受波されている期間とが重複しないように、前記第1の発信部と前記第2の発信部のそれぞれによる超音波の出力タイミングと出力時間とが予め決められていることを特徴とする請求項9に記載のシート搬送装置。
【請求項11】
前記第1と第2の発信部のそれぞれが同時に同じ時間Taだけ超音波を出力し、
前記第1の発信部から前記受信部までの距離Laと前記第2の発信部から前記受信部までの距離Lb(>La)との差により生じる、前記第1の発信部から発せられた超音波に対する前記第2の発信部から発せられた超音波の前記受信部への到達タイミングの遅延時間をTbとしたとき、
Ta<Tbの関係を満たすことを特徴とする請求項10に記載のシート搬送装置。
【請求項12】
前記第1の発信部による超音波の出力終了後、前記第2の発信部からの超音波の出力が開始されることを特徴とする請求項10に記載のシート搬送装置。
【請求項13】
前記第1の発信部と前記第2の発信部のそれぞれから発せられた超音波を同時に前記受信部で受信する構成の場合に、
前記一方の第1領域と前記他方の第1領域の両方において同時にそれぞれ前記シート片が検出されない状態Aのときの前記受信部の出力電圧をVa、
前記一方の第1領域において前記シート片が検出され、かつ同時点で前記他方の第1領域において前記シート片が検出されない状態Bのときの前記受信部の出力電圧をVb、
前記一方の第1領域において前記シート片が検出されず、かつ同時点で前記他方の第1領域において前記シート片が検出された状態Cのときの前記受信部の出力電圧をVc、
前記一方の第1領域と前記他方の第1領域の両方において同時に前記シート片が検出された状態Dのときの前記受信部の出力電圧をVdとしたとき、
電圧Vd<Vc<Vb<Vaの関係または電圧Va<Vb<Vc<Vdの関係を有し、
前記シート片検出手段は、
電圧VaとVbの間に閾値th1を設定し、電圧VbとVcの間に閾値th2を設定し、電圧VcとVdの間に閾値th3を設定して、前記受信部の出力電圧と前記閾値th1〜th3との大小関係から、前記一方と他方の第1領域のそれぞれにおける前記シート片の存否を検出することを特徴とする請求項9に記載のシート搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿などのシートを搬送するシート搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スキャナーなどの原稿読取装置には、原稿を複数の搬送ローラーにより搬送路に沿って読取位置まで搬送するシート搬送装置が備えられている。
このようなシート搬送装置において、付箋が付着している原稿が搬送される場合がある。この付箋には、ユーザーが剥がすのを忘れてしまったものもあれば、あえて剥がさずに付着させたままにしたものもあり得る。
【0003】
特許文献1には、付箋が付着しているシートの搬送中にその付箋を超音波センサーで検出して、付箋を検出した旨を利用者に通知する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−331909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
原稿に付着している付箋は、通常、後で剥がし易くするために一部だけが小さな貼着力で原稿に貼着されていることがほとんどである。従って、付箋が付着している原稿の搬送中にその付箋がいずれかの搬送ローラーに接すると、搬送ローラーの回転駆動力により原稿から剥がれたり折れ曲がったりすることが生じ易くなる。
特に、原稿から付箋が剥がれると、原稿の搬送路上に残ったままの状態になり、搬送路上に残った付箋がこれ以降に搬送される別の原稿と接触してその原稿の搬送を妨げて、原稿詰まり(ジャム)を発生させるおそれがある。
【0006】
このような付箋の剥がれや原稿ジャム発生を防止するために、原稿に付箋が付着していることが検出されると、原稿を搬送させないようにすることも考えられる。しかしながら、原稿搬送中に付箋が搬送ローラーに接しなければ、搬送ローラーとの接触に起因する付箋の剥がれや原稿ジャムが発生することはなく、このような場合にも原稿を搬送させないとすれば、原稿搬送性の低下を招く。
【0007】
上記では、原稿読取装置で原稿を搬送する場合の例を説明したが、これに限られず、例えばプリンターなどの画像形成装置でプリントに供される用紙を搬送する場合などにも同様に、付箋の剥がれや用紙のジャム発生のおそれが生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、原稿や用紙などのシートに付着している付箋やタグなどシート片と搬送ローラーとの接触に起因するシート片の剥がれやシート搬送時のジャムなどの発生を防止することが可能なシート搬送装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、シートを搬送路に沿って複数の搬送ローラーにより搬送するシート搬送装置であって、搬送対象のシートの搬送により、当該シートの面に付着している付箋、タグ等のシート片が前記複数の搬送ローラーのいずれかと接触状態になるか否かを予測する予測手段と、前記予測手段により前記接触状態にならないことが予測されると、前記各搬送ローラーの回転により前記シートの搬送が行われ、前記接触状態になることが予測されると、前記各搬送ローラーの停止により前記シートの搬送が行われないように、前記各搬送ローラーの回転を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記制御手段は、前記シートの搬送開始以降に、前記接触状態になることが予測されると、前記シートの搬送を中断するとしても良い。
ここで、ユーザーに所定の情報を通知する通知手段を備え、前記制御手段は、前記シートの搬送を中断すると、前記シート片の付着により前記シートの搬送が中断された旨を前記所定の情報として前記通知手段に通知させるとしても良い。
【0010】
ここで、前記予測手段は、前記シートの面に付着している前記シート片の前記シート上における位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記シート片の検出位置を前記所定の情報として前記通知手段に通知させるとしても良い。
また、前記制御手段は、前記シートの搬送を中断後、前記各搬送ローラーを前記搬送時の回転方向とは逆方向に回転させることにより、前記シートを搬送開始前の位置に向けてシート搬送方向とは逆向きに搬送させるとしても良い。
【0011】
さらに、前記複数の搬送ローラーのそれぞれは、シート搬送方向に直交する幅方向に沿った回転軸に当該幅方向に複数個のローラー本体が間隔をあけて設けられてなるローラーおよび当該回転軸に一つのローラー本体が設けられてなる搬送ローラーのいずれかであり、シート搬送方向に沿って間隔をあけて配置されており、前記搬送路上には、シート搬送方向に沿って、シート搬送方向上流側から下流側までの間のいずれかの位置に前記いずれかのローラー本体が存する第1領域と、いずれの位置にも前記いずれのローラー本体も存しない第2領域とが存在し、前記予測手段は、前記シートの搬送中に、前記第1領域に少なくとも一部が入っている前記シート片を、前記第1領域に存する前記ローラー本体のうち最もシート搬送方向上流に位置するローラー本体よりもシート搬送方向上流側で検出するシート片検出手段を備え、前記シート片が検出されるまでの間には前記接触状態にならず、前記シート片が検出されると前記接触状態になることの予測を行うとしても良い。
【0012】
ここで、シートが載置されるトレイと、前記トレイ上に載置された複数枚のシートの束からシートを1枚ずつシート搬送方向下流側に繰り出す繰り出しローラーと、前記繰り出しローラーよりもシート搬送方向下流側かつ前記繰り出しローラーに最も近い位置に配置され、前記繰り出しローラーにより繰り出されたシートを前記搬送路上においてさらにシート搬送方向下流側に搬送する給紙ローラーと、を備え、前記繰り出しローラーは、前記複数の搬送ローラーに含まれず、前記給紙ローラーは、前記複数の搬送ローラーのうちの一つであり、他の搬送ローラーよりもシート搬送方向上流側に位置し、前記シート片検出手段は、前記繰り出しローラーよりもシート搬送方向下流側かつ前記給紙ローラーよりもシート搬送方向上流側の所定の検出位置を、前記繰り出しローラーにより繰り出されたシートが通過する際に、前記検出を行うとしても良い。
【0013】
また、前記シート片検出手段は、超音波を発する発信部と前記発信部から発せられた超音波を受波する受信部とを備え、前記搬送路を挟んで一方の側に前記発信部が配置され、他方の側に前記受信部が配置されているとしても良い。
ここで、前記シート片検出手段は、前記発信部を複数、備え、前記複数の発信部には、第1と第2の発信部が含まれ、前記搬送路上には、前記第2領域を挟んで前記幅方向の両側に2つの前記第1領域が存在し、前記第1の発信部と前記第2の発信部と前記受信部とは、前記第1の発信部から発せられ、前記一方の第1領域を通過後の超音波と、前記第2の発信部から発せられ、前記他方の第1領域を通過後の超音波のそれぞれを前記受信部が受波可能な位置に配置されているとしても良い。
【0014】
ここで、前記第1の発信部から発せられた超音波が前記受信部で受波されている期間と、前記第2の発信部から発せられた超音波が前記受信部で受波されている期間とが重複しないように、前記第1の発信部と前記第2の発信部のそれぞれによる超音波の出力タイミングと出力時間とが予め決められているとしても良い。
ここで、前記第1と第2の発信部のそれぞれが同時に同じ時間Taだけ超音波を出力し、前記第1の発信部から前記受信部までの距離Laと前記第2の発信部から前記受信部までの距離Lb(>La)との差により生じる、前記第1の発信部から発せられた超音波に対する前記第2の発信部から発せられた超音波の前記受信部への到達タイミングの遅延時間をTbとしたとき、Ta<Tbの関係を満たすとしても良い。
【0015】
また、前記第1の発信部による超音波の出力終了後、前記第2の発信部からの超音波の出力が開始されるとしても良い。
さらに、前記第1の発信部と前記第2の発信部のそれぞれから発せられた超音波を同時に前記受信部で受信する構成の場合に、前記一方の第1領域と前記他方の第1領域の両方において同時にそれぞれ前記シート片が検出されない状態Aのときの前記受信部の出力電圧をVa、前記一方の第1領域において前記シート片が検出され、かつ同時点で前記他方の第1領域において前記シート片が検出されない状態Bのときの前記受信部の出力電圧をVb、前記一方の第1領域において前記シート片が検出されず、かつ同時点で前記他方の第1領域において前記シート片が検出された状態Cのときの前記受信部の出力電圧をVc、前記一方の第1領域と前記他方の第1領域の両方において同時に前記シート片が検出された状態Dのときの前記受信部の出力電圧をVdとしたとき、電圧Vd<Vc<Vb<Vaの関係または電圧Va<Vb<Vc<Vdの関係を有し、前記シート片検出手段は、電圧VaとVbの間に閾値th1を設定し、電圧VbとVcの間に閾値th2を設定し、電圧VcとVdの間に閾値th3を設定して、前記受信部の出力電圧と前記閾値th1〜th3との大小関係から、前記一方と他方の第1領域のそれぞれにおける前記シート片の存否を検出するとしても良い。
【発明の効果】
【0016】
上記のようにすれば、搬送対象のシートに付着している付箋などのシート片と搬送ローラーとの接触に起因するシート片の剥がれやシート搬送時のジャムなどの発生を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施の形態1に係るMFPの構成を示す概略図である。
図2】MFPに備えられる画像読取装置の概略構成図である。
図3】自動原稿搬送部の原稿搬送路を平面状に展開したと仮定した場合の搬送ローラーと付箋検出センサーとの位置関係を模式的に示す平面図である。
図4】搬送ローラーと付箋検出センサーと搬送対象の原稿とその原稿に付着している付箋との位置関係の例を模式的に示す平面図である。
図5】(a)〜(c)は、原稿に付着している付箋が原稿搬送中に剥がれたり折れ曲がったりするときの発生メカニズムを説明するための図である。
図6】(a)と(b)は、原稿に付着している付箋が原稿搬送中にZ字状に折れ曲がるときの発生メカニズムを説明するための図である。
図7】MFPの全体制御部の構成を示すブロック図である。
図8】原稿搬送制御の内容を示すフローチャートである。
図9】各搬送ローラーを逆回転させる構成を盛り込んだ原稿搬送制御のフローチャートの一部だけを抜き出して示す図である。
図10】透過型の光学センサーを用いて原稿に付着している付箋を検出する変形例の構成を示す図である。
図11】実施の形態2に係る超音波センサーを用いて原稿に付着している付箋を検出する構成例を示す図である。
図12】超音波センサーと原稿と原稿に付着している付箋と原稿搬送路との位置関係を示す模式図である。
図13】(a)と(b)は、超音波センサーの2つの発信部と1つの受信部による付箋検出のタイミングチャートを示す図である。
図14】超音波センサーの2つの発信部からの超音波の出力タイミングをずらした構成をとった場合における付箋検出のタイミングチャートの例を示す図である。
図15】さらに別の構成をとった場合における付箋検出のタイミングチャートの例を示す図である。
図16】さらに別の構成をとった場合における超音波センサーの受信部の出力電圧の変化の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るシート搬送装置が設けられた画像形成装置の実施の形態を、多機能複合機(以下、「MFP(Multi-Function Peripheral)」という。)を例にして図面を参照しながら説明する。
〔実施の形態1〕
<MFPの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るMFPの構成を示す概略図である。
【0019】
同図に示すように、MFPは、画像読取装置1と、画像形成部2と、給紙部3と、操作部4と、全体制御部5とを備えている。
画像読取装置1は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止(固定)させた状態で、搬送(移動)中の原稿を固定の読取位置で読み取る方式である。スキャナ移動方式は、原稿を静止させた状態で、原稿面からの反射光を読取センサーに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿面から読取センサーまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
【0020】
本実施の形態では、シートスルー方式において原稿の表(おもて)面と裏(うら)面の画像を同時に読み取ることができる、いわゆるDual Scan読取機能を有している。それぞれの読取方式や機能は、ユーザが選択することができる。
画像読取装置1は、上面にシートスルー用ガラス13およびプラテンガラス16が設けられた画像読取部10と、この画像読取部10の上方に設けられた自動原稿搬送部(ADF: Automatic Document Feeder)40とを備えている。
【0021】
自動原稿搬送部40は、原稿給紙トレイ40aに載置された原稿を1枚ずつ画像読取部10のシートスルー用ガラス13上へ搬送する原稿搬送装置である。
画像読取部10は、自動原稿搬送部40によってシートスルー用ガラス13上に搬送される原稿のおもて面、またはプラテンガラス16上に載置された原稿に、線状光源である蛍光灯11からの光を照射し、その反射光を縮小光学系15を介して読取センサーとしてのCCD(Charge Coupled Device)センサー12に導く。CCDセンサー12は、受光した原稿の反射光を光電変換により原稿画像に対応した画像データを生成し、生成した画像データを全体制御部5に送る。
【0022】
原稿のうら面の画像は、自動原稿搬送部40に設けられている密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)410により読み取られる。密着イメージセンサー(以下、「CIS」という。)410は、シートスルー用ガラス13よりも原稿搬送方向下流側の位置に配されており、CIS410を原稿が通過する間にそのうら面の画像を読み取って、読み取った画像データを全体制御部5に送る。
【0023】
画像形成部2は、画像読取部10のCCDセンサー12から出力される画像データ、CIS410から出力される画像データ等に基づいて画像を形成するものであり、中間転写ベルト22と、作像部23Y、23M、23C、23Kとを備えている。
作像部23Y、23M、23C、23Kは、中間転写ベルト22に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。作像部23Y〜23Kは、何れも同様の構成を備えるので、作像部23Kについてのみ説明し、以って他の説明に代える。
【0024】
作像部23Kは、感光体ドラム24K、帯電器25K、露光器26K、現像器27Kおよび1次転写ローラー28Kを備えている。感光体ドラム24Kは、帯電器25Kにより外周面が均一に帯電される。露光器26Kは、画像読取部10が生成した画像データに基づく駆動信号により感光体ドラム24Kに向けて光ビームを発して、帯電された感光体ドラム24K表面を露光走査することにより感光体ドラム24K上に静電潜像を形成する。
【0025】
感光体ドラム24Kの外周面に形成された静電潜像は、現像器27Kによりトナーで現像され、1次転写ローラー28Kによりそのトナー像が中間転写ベルト22上に静電転写される。中間転写ベルト22上には、Y〜Kの各色トナー像が重ねて転写され、カラーのトナー画像が形成される。シートスルー方式においてDual Scan読取を行う場合には、トナー像の形成動作が1枚の原稿に対するおもて面とうら面の画像別に順に実行される。
【0026】
トナー像の形成動作と並行して、給紙部3は、内部に収容された複数の給紙カセット31のいずれか一つから用紙Sを1枚ずつ繰り出して、2次転写ローラー21が設けられた2次転写位置へ搬送する。2次転写ローラー21は、中間転写ベルト22上のトナー像を用紙S上に静電転写する。Dual Scan読取では、中間転写ベルト22上に転写されている原稿のおもて面を表すトナー像が1枚目の用紙Sに転写され、続いて中間転写ベルト22上に転写されている原稿のうら面を表すトナー像が2枚目の用紙Sに転写されるようになっている。
【0027】
トナー像が転写された用紙Sは、定着部29での加熱および加圧によりトナー像が当該用紙Sに溶融、圧着された後、排出トレイ20a上に排出される。用紙Sに転写されることなく中間転写ベルト22上に残った残留トナーは、クリーナ20bにより除去される。
操作部4は、装置正面側であり、ユーザーが操作し易い位置に設けられており、ユーザーからの原稿の読取開始の指示などの入力を受け付けたり、全体制御部5からの指示に基づき各種情報を表示したりするタッチパネル式の表示部としての表示パネル4aを備えている。ユーザーは、表示パネル4aを目視することにより、表示パネル4aに表示される情報、例えば後述するように原稿に付箋が付着している旨のメッセージなどを確認することができる。
【0028】
<画像読取装置の構成>
図2は、画像読取装置1の概略構成図である。
同図に示すシートスルー用ガラス13は、自動原稿搬送部40によって搬送される原稿の搬送方向とは直交する方向(主走査方向)に長く延びる長板状になっている。原稿が載置されるプラテンガラス16は、シートスルー用ガラス13よりも原稿搬送方向(副走査方向)の下流側に、シートスルー用ガラス13とは適当な間隔をあけて設けられている。
【0029】
シートスルー方式で原稿が読み取られる場合には、自動原稿搬送部40の原稿給紙トレイ40a上に載置された原稿Dは、繰り出しローラー41によって原稿給紙トレイ40a上から原稿搬送路401に繰り出され、分離ローラー対42へ搬送される。
分離ローラー対42は、対向配置される給紙ローラー420とさばきローラー422とを備えており、給紙ローラー420とさばきローラー422とがその対向する部分同士の回転方向が逆方向に回転することにより、給紙ローラー420とさばきローラー422間に搬送される原稿Dを1枚ずつに分離して、中間ローラー対43に送る。
【0030】
中間ローラー対43は、対向配置される中間ローラー430と432とを備えており、中間ローラー430と432とで原稿Dを挟持搬送してレジストローラー対44へ送る。
レジストローラー対44は、対向配置されるレジストローラー440と442とを備えており、搬送される1枚の原稿Dを所定の姿勢とし、かつ所定のタイミングで原稿Dを挟持搬送して読取前ローラー対45に送る。
【0031】
読取前ローラー対45は、対向配置される読取前ローラー450と452とを備えており、レジストローラー対44から送られて来る原稿Dをシートスルー用ガラス13に向けて搬送して、シートスルー用ガラス13の表面上を通過させる。
シートスルー用ガラス13上を通過した原稿Dは、読取後ローラー対46に搬送される。読取後ローラー対46は、対向配置される読取後ローラー460と462とを備えており、原稿Dを挟持搬送してCIS410に送る。CIS410は、直下を通過する原稿Dのうら面(原稿Dの、CIS410に対向する側の面)に光を照射して、その反射光を受光して、受光した反射光を光電変換して画像データを生成する。CIS410の直下を通過した原稿Dは、排出前ローラー対47に搬送される。
【0032】
排出前ローラー対47は、対向配置される排出前ローラー470と472とを備えており、原稿Dを挟持搬送して排出ローラー48に送る。排出ローラー48は、排出前ローラー対47から搬送されてきた原稿Dを排出トレイ40b上に排出させる。排出ローラー48は、ここでは一対ではないが、不図示の小径のコロと対向配置されており、両者で原稿Dを挟持搬送する。
【0033】
上記の各ローラーは、ゴムなどの弾性部材からなるが、例えばローラー対のうち一方のローラーが弾性部材、他方のローラーがポリアセタール樹脂などからなる高強度のローラーとしても良い。
画像読取部10では、シートスルー方式で原稿を読み取る場合、第1スライダー18がシートスルー用ガラス13の下方の位置(図2の位置:シートスルーポジション)に移動されている。シートスルー用ガラス13上を通過する原稿Dのおもて面は、当該シートスルーポジションで静止している第1スライダー18の蛍光灯11によって照射される。
【0034】
照射された光の、原稿Dのおもて面からの反射光は、第1ミラー15b、第2ミラー15cおよび第3ミラー15dにより光路変更され、縮小レンズ15eによってCCDセンサー12の受光面で結像される。
一方、シートスルー方式ではなく、スキャナ移動方式でプラテンガラス16上の原稿を読み取る場合には、自動原稿搬送部40が上方に開放され、当該原稿がユーザーによりプラテンガラス16上にセットされた状態で、第1スライダー18が図2に矢印Aで示す方向に移動される。この第1スライダー18の移動に追随するように第2スライダー19が第1スライダー18の移動速度に対する半分の速度で同方向に移動して、原稿面からCCDセンサー12までの距離(光路長)が常に一定に保たれた状態で、当該原稿の反射光がCCDセンサー12に導かれる。
【0035】
繰り出しローラー41〜排出ローラー48の各ローラーのうち、繰り出しローラー41、分離ローラー対42の給紙ローラー420とさばきローラー422、排出ローラー48は、それぞれが搬送モーター6の回転駆動力を受ける。
これに対し、中間ローラー対43〜排出前ローラー対47のそれぞれは、原稿のおもて面に接する側のローラー、例えば中間ローラー430、レジストローラー440などだけが搬送モーター6の回転駆動力を受ける。原稿のうら面に接する側のローラー、例えば中間ローラー432、レジストローラー442などは回転駆動力を受けず、原稿のおもて面に接する側のローラーに従動回転する。
【0036】
搬送モーター6の回転駆動力により、繰り出しローラー41〜排出ローラー48の各ローラーが回転して、原稿Dを搬送する。
中間ローラー対43〜排出前ローラー対47のそれぞれは、原稿のおもて面に接する側のローラー、例えば中間ローラー430、レジストローラー440だけが搬送モーター6の回転駆動力を受け、原稿のうら面に接する側のローラー、例えば中間ローラー432、レジストローラー442は回転駆動力を受けず、原稿のおもて面に接する側のローラーに従動回転する。
【0037】
なお、同図には示されていないが、搬送中の原稿Dのジャムを検出するための複数個の原稿ジャム検出センサーが原稿搬送路401に沿って所定間隔をあけて配置されている。これらのセンサーごとに、その検出信号に基づき、搬送中の原稿Dが所定タイミングになっても検出されない場合や所定タイミングを過ぎても原稿Dが未だ検出され続けている場合などに、その原稿Dのジャムが検出されるようになっている。
【0038】
繰り出しローラー41よりもシート搬送方向下流側かつ給紙ローラー420よりもシート搬送方向上流側の空間には、原稿Dのおもて面に付着している付箋、タグなどのシート片(以下、「付箋」という。)を検出するための付箋検出センサー8が配置されている。
付箋検出センサー8は、非接触の測距センサーであり、測定対象物、ここでは搬送中の原稿Dのおもて面(または原稿D上の付箋)との間の距離を示す信号を全体制御部5に出力する。
【0039】
全体制御部5は、原稿の搬送中に付箋検出センサー8の出力信号を受信して、その原稿のおもて面と付箋検出センサー8との間の距離を随時測定する。そして、全体制御部5は、1枚の原稿の搬送方向先端が付箋検出センサー8の検出位置Pを通過してから、その原稿の搬送方向後端が検出位置Pに至るまでの間に、測定距離がそれまでよりも付箋の厚みに相当する分だけ短くなったことを検出すると、これを原稿Dに付着している付箋として検出する。なお、付箋の検出方法はこれに限られない。
【0040】
例えば、付箋が付着していない場合における原稿Dと付箋検出センサー8との間の本来の距離を基準に、この基準値に対して、付箋の厚みとして予め決められた値以上、測定距離が短くなった場合に、付箋の付着を検出する方法をとることもできる。
以下、繰り出しローラー41〜排出ローラー48の各ローラーと各ローラー対とを特に区別する必要のない場合は、これらを総称して搬送ローラー、搬送ローラー対という。
【0041】
<付箋検出センサーと搬送ローラーとの位置関係>
図3は、図2に示す原稿搬送路401を平面状に展開したと仮定した場合の搬送ローラーと付箋検出センサー8との位置関係を模式的に示す平面図である。なお、図3では、原稿搬送路401を挟んで反対側に配置される搬送ローラーは図示が省略されている。
図3に示すように繰り出しローラー41から排出ローラー48に至るまでの方向が原稿搬送方向Xになり、原稿搬送方向Xに直交する方向が原稿Dの幅方向Wになる。また、原稿搬送路401の幅方向Wの中央を示す線CLが原稿搬送路401のセンターラインになり、幅方向Wにおいて原稿Dの幅方向中央とセンターラインCLとが一致した状態で原稿Dが搬送されるように、原稿給紙トレイ40a上における原稿Dの幅方向Wのセット位置が予め決められている。
【0042】
繰り出しローラー41は、幅方向Wに沿って間隔をあけて2個配置され、給紙ローラー420は、回転軸423に1つのローラー本体421が設けられてなる。このローラー本体とは、幅方向Wの長さ(ローラー幅)が原稿搬送路401の幅方向長さに比べて十分に短い小ローラーをいう。
中間ローラー430は、回転軸433に幅方向Wに沿って間隔をあけて3個のローラー本体431が設けられてなり、レジストローラー440は、回転軸443に幅方向Wに沿って間隔をあけて3個のローラー本体441が設けられてなる。
【0043】
読取前ローラー450は、回転軸453に幅方向Wに沿って間隔をあけて4個のローラー本体451が設けられてなり、読取後ローラー460は、回転軸463に幅方向Wに沿って間隔をあけて4個のローラー本体461が設けられてなる。
排出前ローラー470は、回転軸473に幅方向Wに沿って間隔をあけて4個のローラー本体471が設けられてなり、排出ローラー480は、回転軸483に幅方向Wに沿って間隔をあけて4個のローラー本体481が設けられてなる。
【0044】
各回転軸433〜483は、幅方向Wの一方端側と他方端側に配された支持部材491と492に回転自在に支持されており、搬送モーター6の駆動力により回転駆動される。このことは、繰り出しローラー41、分離ローラー422のそれぞれの回転軸(不図示)についても同様である。
なお、各搬送ローラーは、原稿の搬送中に同時に回転される場合もあれば、ある搬送ローラーが回転しつつ別の搬送ローラーが一時的に停止する場合などの予め決められた動作が所定タイミングで実行される。特定の搬送ローラーの回転と停止の切り換えは、各搬送ローラーが設けられている回転軸ごとに、搬送モーター6から当該回転軸への駆動経路の途中に設けられた例えば電磁クラッチ(不図示)のオンとオフにより行われる。
【0045】
また、名称が同じ複数個の搬送ローラーは、センターラインCLを挟んで対称の位置に配置されている。
さらに、センターラインCL上に位置するローラー本体421,431,441が原稿搬送方向Xに沿って列状に並ぶように配置されている。このローラー列をローラー列77cという。
【0046】
同様に、幅方向Wの一方端側と他方端側のそれぞれに最も外側に位置するローラー本体451,461,471,481も原稿搬送方向Xに沿って列状に並ぶように配置されている。これらのローラー列をローラー列77a,77eという。
さらに、上記とは別に、原稿搬送方向Xに沿って並ぶローラー本体431,441,451,461,471,481からなるローラー列が幅方向Wに間隔をあけて2列、並ぶように配置されている。これらのローラー列をローラー列77b,77dという。
【0047】
ローラー列77bに属する6個のローラー本体431〜481のうち、少なくとも2つのローラー本体の幅方向長さ(ローラー幅Wr)が異なる場合、全てが同じでも少なくとも2つローラー本体が幅方向Wにずれて配置されている場合、または全てが同じ場合に、全てのローラー本体を含む幅方向Wの最小領域(2本の破線間の領域)9bを原稿搬送路401上におけるローラー設置領域という。
【0048】
ローラー設置領域9bは、その幅方向長さ7bが当該領域9bに存する6個のローラー本体のうち、幅方向Wの一方端側に最も寄っているローラー本体431の幅方向一方端側の端縁434から、幅方向Wの他方端側に最も寄っているローラー本体481の幅方向他方端側の端縁484までの幅方向Wの長さに等しい領域である。
同様に、ローラー列77aに対するローラー設置領域を9aといい、ローラー列77cに対するローラー設置領域を9cといい、ローラー列77dに対するローラー設置領域を9dといい、ローラー列77eに対するローラー設置領域を9eという。
【0049】
ローラー設置領域9a〜9eのそれぞれは、原稿搬送路401上において原稿搬送方向Xに沿って、その上流側から下流側までの間のいずれかの位置にいずれかのローラー本体が存する第1領域といえる。一方、原稿搬送路401上においてローラー設置領域9a〜9e以外の領域93a〜93eは、原稿搬送方向Xに沿っていずれの位置にもいずれのローラー本体も存しない第2領域といえる。
【0050】
本実施の形態では、原稿搬送方向Xに沿って給紙ローラー420から排出ローラー48までに至る複数の搬送ローラーにおいて、複数の領域9a〜9eのそれぞれごとに、当該領域内に原稿搬送方向Xに2以上のローラー本体が並ぶように配置される構成になっている。なお、図3は、一つの領域内に複数のローラー本体が原稿搬送方向Xに沿って列状に並ぶ構成例を示しているが、これに限られず、装置構成によっては、一つの領域内に一つのローラー本体だけが位置する構成もあり得る。
【0051】
付箋検出センサー8は、合計5個、配置されており、図3ではそれぞれを区別するために8a〜8eの符号が付されている。付箋検出センサー8a〜8eのそれぞれは、原稿搬送路401よりも上方であり、原稿搬送路401からの距離が等しくなる位置かつ幅方向Wに沿って所定の間隔をあけて列状に配列されている。
付箋検出センサー8aによる原稿搬送路401上における原稿の検出位置Pは、ローラー列77aに属する4個のローラー本体のうち、原稿搬送方向Xの最上流に位置するローラー本体451よりも原稿搬送方向Xの上流側に位置する。そして、検出位置Pにおける幅方向Wの長さ(検出幅)と位置(幅方向位置)は、ローラー設置領域9aの幅方向長さ7aと幅方向位置に等しくなっている。
【0052】
他の付箋検出センサー8b〜8eも同様に、原稿搬送路401上において、それぞれの検出位置Pは、対応するローラー列に属する複数のローラー本体のうち原稿搬送方向Xの最上流に位置するローラー本体よりも原稿搬送方向Xの上流側に位置し、その検出幅と幅方向位置とが、対応するローラー設置領域9b〜9eの幅方向長さ7b〜7eと幅方向位置に等しくなっている。
【0053】
付箋検出センサー8a〜8eごとに、検出位置P上の検出幅7a〜7eのそれぞれの範囲内だけで原稿(または原稿上の付箋)の検出が可能であり、これ以外の範囲、例えば検出幅7aと7bの間の第2領域93a(原稿搬送方向Xに沿っていずれの位置にもローラー本体が存しない領域)は非検出領域(検出不可)になっている。
このような位置関係にしているのは、付箋が付着している原稿Dを搬送させたと想定した場合に、その付箋がいずれかの搬送ローラーと接するか否かをその接する状態に至る前に予測するためである。
【0054】
例えば、図4に示すように短冊状の3枚の付箋81〜83が付着している原稿Dの搬送を想定する。付箋81は、幅方向Wにいずれの検出幅(ローラー設置領域)とも重なっていないが、付箋82,83については、幅方向Wの少なくとも一部が検出幅7b,7d(ローラー設置領域9b,9d)と重なっている。
従って、原稿Dの搬送途中で、付箋81は、いずれのローラー本体にも接しないが、付箋82,83は、検出幅7b,7d内に存するローラー本体431に接することになる。ローラー本体に付箋が接するということは、そのローラー本体を構成部品とする搬送ローラーに付箋が接することに等しいので、以下、搬送ローラーに付箋が接するという。
【0055】
原稿搬送中に原稿Dに付着している付箋がいずれかの搬送ローラーに接すると、上記「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように付箋の剥がれや折れ曲がり、付箋の剥がれに起因する原稿ジャムが発生し易くなる。
この付箋の剥がれや折れ曲がりの発生のメカニズムを図5図6を用いて具体的に説明する。図5(a)は、付箋82が付着されている原稿Dが中間ローラー対43に向かって搬送されている様子を示す図である。
【0056】
同図に示すように、中間ローラー対43よりも原稿搬送方向Xの上流側には、上下に間隔をあけてガイド部材436,437が配置されており、原稿搬送方向Xの下流側には、上下に間隔をあけてガイド部材438,439が配置されている。
ガイド部材436〜439は、原稿Dの搬送を案内するものであり、ガイド部材436〜439の案内により搬送される原稿Dの搬送経路が原稿搬送路401になる。ガイド部材436〜439は、中間ローラー430,432の周面と接触しないように中間ローラー430,432に対して隙間62dをあけて配置されている。
【0057】
原稿Dに付着されている付箋82は、原稿に貼着される接着面を有する部分82aと、これ以外の非接着面の部分からなり、同図では接着面を有する部分82aが非接着面の部分に対して原稿搬送方向Xの上流側に位置する状態で原稿Dのおもて面Daに貼着されている様子が示されている。
原稿Dの搬送が進み、原稿Dに付着されている付箋82が中間ローラー対43を通過する際に、図5(b)に示すように、付箋82の非接着部の先端82bが駆動側の中間ローラー430の駆動力により捲れ上がり、原稿Dのおもて面Daから浮き上がって、中間ローラー430とガイド部材438との間の隙間62dに入り込むことがある。
【0058】
付箋82の先端82bが中間ローラー430とガイド部材438との間の隙間62dに入り込んだ状態で、原稿Dの搬送がさらに進行すると、図5(c)に示すように、付箋82が先端82bと接着面を有する部分82aとの間で折れ曲がることが発生する。
このとき付箋82の接着面を有する部分82aが原稿Dから剥がれると、原稿Dが中間ローラー対43を通過後、付箋82の先端82bが中間ローラー430とガイド部材438との間の隙間62dに入り込んだ状態で付箋82が原稿搬送路401に残ってしまうことが生じる。付箋82が原稿搬送路401に残ると、これ以降に搬送されて来る別の原稿Dとの衝突により、その原稿Dにジャムが発生し易くなる。また、付箋82が原稿Dから剥がれなくても、付箋82が2つ折れの状態になってしまう。
【0059】
図6(a)は、付箋82の接着面を有する部分82aが非接着面の部分に対して原稿搬送方向Xの下流側に位置する状態で原稿Dのおもて面Daに貼着されている場合の例を示している。
原稿Dの搬送が進み、付箋82の接着面を有する部分82aが駆動側の中間ローラー430を通過すると、図6(b)に示すように中間ローラー430が付箋82の非接着面の部分と接触する。この接触により、駆動側の中間ローラー430による搬送力が付箋82の非接着面の部分に作用するが、付箋82の非接着面の部分が原稿Dのおもて面Daに接着されていないので、原稿Dにはその搬送力がほとんど伝わらない。
【0060】
このため、駆動側の中間ローラー430が付箋82の非接着面の部分に接触した瞬間に、付箋82の非接着面の部分が原稿Dのおもて面Da上を原稿搬送方向Xに沿って滑るように搬送される。これにより、付箋82のうち、接着面を有する部分82aと中間ローラー430の周面に接している部分との中間の箇所が2つ折れしたようになる。
付箋82を2つ折れさせる動作は、付箋82の全体が中間ローラー430を通過するまで継続され、その間に、付箋82の2つ折れした部分が中間ローラー430とガイド部材438との間の隙間62dに入り込む。
【0061】
付箋82の2つ折れした部分が隙間62dに入り込み、ガイド部材438に引っ掛かった状態で原稿Dの搬送が進むと、付箋82の接着面を有する部分82aが原稿Dから剥がれて、原稿搬送路401に2つ折れ後の付箋82が残ってしまうことが生じ易くなる。
上記の付箋82の折れや剥がれなどの発生は、中間ローラー対43以外の分離ローラー対42、レジストローラー対44などでも同様に生じ得る。なお、繰り出しローラー41については、原稿給紙トレイ40aの直上に配置されており、付箋82が仮に剥がれても原稿給紙トレイ40a上に残るだけなので、上記のようなZ字状の折れや原稿搬送路401上のジャム発生までに至ることは生じ難い。
【0062】
そこで、本実施の形態では、1枚の原稿Dごとに、その原稿Dの搬送開始以降、各搬送ローラーの幅方向Wにおける配置位置に対応して設けられた付箋検出センサー8a〜8eの検出信号を随時監視する。そして、原稿Dの搬送開始から、原稿Dに付着している付箋が検出されると、これ以上、搬送を継続すればその付箋が搬送ローラーと接することを予測し、その接触により付箋の剥がれなどが発生するとみなして、原稿Dの搬送を即時に中断させる。これにより、付箋の剥がれや原稿ジャムなどの発生が未然に防止される。
【0063】
一方、原稿Dの搬送中に付箋検出センサー8a〜8eにより付箋が検出されなければ、搬送ローラーと接する付箋が原稿Dに付着されていないと推定して、原稿Dの搬送が最後まで継続される。付箋が検出されないということは、付箋の幅方向Wにおける一方端から他方端までの領域がローラー設置領域9a〜9eのうちいずれの領域とも幅方向Wに全く重複していないことに等しい。
【0064】
つまり、原稿Dのおもて面のうち、ローラー設置領域(検出幅)以外の位置に付箋が付着していても、その付箋は原稿Dの搬送中にいずれの搬送ローラーにも接しないから、付箋が搬送ローラーに接触することに起因する付箋の剥がれや折り曲がりが発生しない。
このことは、原稿搬送路401上において幅方向Wにローラー設置領域7a〜7eに対応する位置にだけ、シート片検出手段としての付箋検出センサー8a〜8eを配置すれば、付箋が搬送ローラーに接触することに起因する付箋の剥がれや折り曲がりの発生を防止できることを意味する。従って、搬送ローラーが存しない位置にまで付箋検出センサーを配置する構成に比べて、付箋検出センサーの配置個数を減らすことができ、コストメリットが大きい。
【0065】
また、付箋が原稿Dに付着していても、いずれの搬送ローラーに接しなければ原稿搬送が継続されるので、原稿Dに付箋が付着している場合に一律に原稿Dを搬送させないとする構成に比べて、原稿Dの搬送性を向上することができる。
<全体制御部の構成>
図7は、全体制御部5の構成を示すブロック図である。
【0066】
同図に示すように、全体制御部5は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、原稿搬送制御部54を備え、これらは相互にデータを通信することができる。
CPU51は、ROM52に格納されているプリント動作等を実行するためのプログラムを読み出して、画像読取装置1、画像形成部2、給紙部3などの動作を統括的に制御して、円滑なプリント等のジョブを実現する。また、CPU51は、操作部4からユーザーによる操作入力、例えば原稿読取開始指示などを受け付け、また表示パネル4aに各種メッセージを表示させる。RAM53は、CPU51のワークエリアとなる。
【0067】
原稿搬送制御部54は、ユーザーによる原稿読取開始(原稿Dの搬送開始)の指示を操作部4から受け付けると、自動原稿搬送部40の搬送モーター6を回転制御して、原稿を1枚ずつ給紙搬送させる。この際、1枚の原稿ごとに、その原稿の搬送開始以降、付箋検出センサー8a〜8eの出力信号を随時受信して、原稿搬送を継続するか中断するかを判断し、中断を判断すると、搬送モーター6の回転を停止させる。これにより、全ての搬送ローラーの回転が停止され、原稿の搬送が停止される。
【0068】
<原稿搬送制御の内容>
図8は、原稿搬送制御の内容を示すフローチャートである。この制御は、原稿搬送制御部54により実行され、CPU51からの原稿搬送開始の指示により開始される。
同図に示すように、原稿の搬送を開始する(ステップS1)。これにより、原稿給紙トレイ40a上に載置された1枚の原稿Dまたは複数枚の原稿Dのうち最上位の原稿Dが1枚ずつ繰り出しローラー41によって繰り出される。繰り出された原稿Dは、付箋82の付着による搬送中断がされない限り、原稿搬送方向Xに沿って分離ローラー対42から排出ローラー48まで搬送され、排出トレイ40b上に排出される。
【0069】
1枚の原稿Dごとに、当該原稿Dの搬送開始以降、当該原稿Dに付着している付箋82の検出の有無を判断する(ステップS2)。この判断は、付箋検出センサー8a〜8eの出力信号を監視、例えば一定間隔(数ミリ秒単位など)で受け付けるごとに、受け付けた出力信号が付箋82の検出を示すものであるか否かを判断することにより行われる。
付箋82の非検出を判断すると(ステップS2で「No」)、搬送すべき原稿Dが原稿給紙トレイ40a上に残っているかを判断する(ステップS3)。原稿Dが残っていることを判断すると(ステップS3で「Yes」)、ステップS2に戻って付箋検出の有無を判断する。付箋82が検出されず(ステップS2で「No」)、搬送すべき原稿Dが未だ残っていれば(ステップS3で「Yes」)、再度、ステップS2に戻る。
【0070】
搬送すべき原稿Dの全ての搬送が終了するまでの間に付箋82が検出されなければ、ステップS2、S3の処理を繰り返し行う。搬送すべき原稿Dの全ての搬送が終了して、原稿が残っていないことを判断すると(ステップS3で「No」)、最後の原稿Dが排出トレイ40bに排出後、搬送モーター6を停止させることにより原稿搬送を終了して(ステップS4)、当該原稿搬送制御を終了する。
【0071】
一方、付箋検出を判断すると(ステップS2で「Yes」)、検出された付箋82が付着されている原稿Dの搬送を中断する(ステップS5)。原稿Dの搬送の中断は、搬送モーター6の回転を停止させることにより行われる。付箋検出の判断は、これ以降の原稿搬送の継続によりその付箋がいずれかの搬送ローラーと接するとの予測を行うことに等しい。また、原稿Dの搬送中断は、各搬送ローラーの回転を停止させる制御に等しい。
【0072】
そして、ユーザーに対して付箋82が検出されたこととその付着位置を通知する(ステップS6)。このユーザーへの通知は、操作部4の表示パネル4aに、搬送中の原稿Dに付箋82が付着していることにより原稿Dの搬送が行われない旨のメッセージと、原稿D上における付箋82の付着位置を示すメッセージとを表示させることにより行われる。
付箋82の付着位置は、付箋検出センサー8a〜8eのうち、付箋82を検出したセンサーの幅方向Wにおける配置位置で示すことができる。例えば、付箋検出センサー8a〜8eの幅方向Wの配置位置を5段階、具体的には装置奥行方向に最も背面側、背面寄り、中央、正面寄り、最も正面側に分けて、付箋82を検出したセンサーに対応する配置位置を示すメッセージを表示させることができる。より具体的には、付箋82を検出したセンサーが8aであれば、原稿Dの最も装置背面側に付箋が付着している旨のメッセージを表示させ、付箋82を検出したセンサーが8eであれば、原稿Dの最も装置正面側に付箋が付着している旨のメッセージを表示させることができる。
【0073】
また、原稿D上における付箋82の付着位置は、幅方向Wにおける位置に限られず、これに代えて、原稿搬送方向Xにおける付着位置とすることもできる。この付着位置は、次のようにして求めることができる。
原稿Dの搬送開始から付箋82の検出までにかかった時間Txをタイマー(不図示)により測定する。そして、搬送開始時における原稿Dの搬送方向先端の位置を基準に、その基準位置から付箋検出時における原稿Dの搬送方向先端の位置までの原稿搬送路401上における距離Xa(=Tx×Vx)を求める。ここで、Vxは、原稿Dの搬送速度であり、予め決められている。
【0074】
求めた距離Xaは、原稿先端から付箋検出センサー8による検出位置Pまでの原稿搬送路401上における距離Xbと、検出位置Pから上記の基準位置までの原稿搬送路401上における距離Xc(規定値)を足し合わせた値に等しい。従って、距離Xb(=Xa−Xc)を求めれば、原稿D上における原稿先端からの原稿搬送方向Xにおける付箋82の付着位置を検出することができる。
【0075】
幅方向Wと原稿搬送方向Xの両方の位置を検出すれば、原稿D上における付箋82の付着位置を二次元の座標位置でユーザーに示すこともできる。
なお、メッセージ表示に限られず、例えばイラスト表示とすることもできる。原稿Dを矩形のイラストで示し、その矩形領域内において、付箋82を検出したセンサーに対応する配置位置(または上記の二次元の座標位置)に付箋82のイラストを表示させることが考えられる。
【0076】
また、原稿搬送開始を指示したユーザーに、付箋の付着により原稿搬送が行われない旨を所定の情報として通知できる構成であれば、上記の構成に限られない。例えば、その情報を音声としてスピーカーから出力したり、ユーザーが使用するパーソナルコンピューターなどの端末にネットワーク等を介して送信したりする構成をとることもできる。
ユーザーは、この通知により、原稿搬送の中断が付箋82に起因するものであること、およびその付箋82の付着位置を知ることができる。そして、ユーザーは、原稿搬送路401上で停止している原稿Dを一旦、自動原稿搬送部40の外装カバーの開閉などにより原稿搬送路401から取り出す。そして、取り出した原稿Dから付箋82を取り除いた後、再度、その原稿Dを原稿給紙トレイ40a上に戻す再セットを行い、その後、原稿搬送の再開を操作部4から指示することができる。
【0077】
また、ユーザーは、原稿搬送の中止を操作部4から指示することもできる。操作部4に、原稿搬送の再開と中止の指示を受け付けるためのキーやボタンを設けておくことにより実現できる。
ユーザーによる原稿搬送の再開の指示を受け付けたことを判断すると(ステップS7で「Yes」)、原稿搬送を再開して(ステップS8)、ステップS3に進む。原稿搬送の再開は、原稿給紙の開始と同様に繰り出しローラー41による最上位の原稿Dの繰り出し動作により開始される。
【0078】
一方、ユーザーによる原稿搬送の中止の指示を受け付けたことを判断すると(ステップS7で「No」、S9で「Yes」)、原稿搬送路401に原稿Dが停止している場合にその原稿Dを取り除く旨のメッセージを操作部4の表示パネル4aに表示させて(ステップS10)、当該原稿搬送制御を終了する。
この場合、停止している原稿Dが原稿搬送路401からユーザーにより取り除かれたことが検出されると、原稿搬送の中断がリセットされて、これ以降、別の原稿に対する原稿搬送制御の実行が可能になる。原稿Dが取り除かれたことの検出は、上記のジャム検出センサーの出力信号を監視して、停止している原稿Dがいずれのジャム検出センサーによっても検出されなくなったことを判断することにより行うことができる。
【0079】
以上、説明したように本実施の形態では、1枚の原稿Dごとに、原稿Dの搬送開始以降、その搬送の継続により、原稿Dに付着している付箋82がいずれかの搬送ローラーに接することが検出されると、原稿Dの搬送を中断する。これにより、原稿Dに付着している付箋82が搬送ローラーに接することに起因する付箋82の剥がれや折れ曲がり、原稿ジャムの発生などを未然に防止でき、原稿の搬送性を向上できる。
【0080】
なお、上記では中間ローラー対43、レジストローラー対44などの異なる搬送ローラーを回転駆動する駆動源として共通の搬送モーター6を備える構成例を説明したが、これに限られない。中間ローラー対43を回転駆動する第1搬送モーター、レジストローラー対44を回転駆動する第2搬送モーターというように、異なる搬送ローラーのそれぞれに別々の搬送モーターを割り当てて、各搬送モーターを個別に回転と停止を切り換えることにより、異なる搬送ローラーを別々に回転制御するとしても良い。
【0081】
また、上記では、付箋82の検出により原稿Dの搬送を中断し(ステップS2で「Yes」、S5)、ユーザーによる原稿の再セット後に搬送再開の指示を受け付けると(ステップS7で「Yes」)、原稿Dの搬送を再開するとしたが、これに限られない。
例えば、各搬送ローラーが原稿Dの搬送時の回転方向(正回転)とは逆方向に回転(逆回転)可能であり、この逆回転により原稿Dを本来の搬送方向とは逆方向に搬送可能な構成であれば、原稿Dの搬送を中断後(ステップS5)、各搬送ローラーを逆回転させて、搬送中断により停止している原稿Dを原稿搬送方向Xとは逆方向に搬送して、原稿給紙トレイ40aに向けて戻す動作を自動的に行う構成をとることもできる。
【0082】
図9は、各搬送ローラーを逆回転させる構成を盛り込んだ原稿搬送制御のフローチャートについて、図8に示すフローチャートと異なる部分だけを抜き出して示した図であり、ステップS5とS6の間にステップS21が実行されることを示している。ステップS21を実行することを除くと、図8に示すフローチャートと同じ処理が実行される。
原稿Dの搬送を中断すると(ステップS5)、各搬送ローラーを所定速度で逆回転させて、原稿Dを原稿給紙トレイ40aに戻し(ステップS21)、ステップS6に進む。
【0083】
これにより、搬送を中断した原稿Dが原稿給紙トレイ40aまで戻されるので、ユーザーは、上記の外装カバーの開閉などにより、原稿搬送路401上で停止している原稿Dを自己の手で取り除く操作を行わなくて済み、ユーザーの操作性の向上を図れる。
なお、上記の所定速度は、予め決めておくことができる。また、原稿Dの給紙開始から搬送中断による停止までに要した時間を測定しておけば、その測定時間に規定の原稿搬送速度を乗算することにより、原稿Dの給紙開始から停止までの搬送距離を求めることができる。この搬送距離に相当する分またはこれに誤差を加えた分、原稿Dが逆方向に搬送されるように、各搬送ローラーの逆回転の時間を設定することにより、原稿Dをその停止位置から原稿給紙トレイ40aまで戻すことができる。
【0084】
なお、上記では付箋検出センサー8として測距センサーを用いる構成例を説明したが、原稿Dに付着している付箋の有無を検出できる検出手段であれば、測距センサーに限られなお。例えば、反射型または透過型の光学センサーを用い、原稿Dからの反射光または原稿Dの透過光の変化量から付箋の付着の有無を検出する構成をとることもできる。
透過型の光学センサーを用いる場合、例えば図10に示すように原稿搬送路401を挟んで上側に発光部8fを配置し、その下側に受光部8gを配置する構成をとることができる。受光部8gは、発光部8fから発せられた光を受光して、その受光量に応じた大きさの電圧を出力するものとする。
【0085】
この構成をとる場合、付箋の検出は、次の制御方法をとることができる。すなわち、発光部8fから発せられた光が原稿Dのうち付箋82が未付着の部分を透過したときの透過後の光量を基準の光量としたとき、付箋82が付着している部分(つまり原稿Dと付箋82の両方)を透過したときの透過後の光量は、付箋82が存する分だけ透過時の減衰量が多くなるので、基準の光量よりも小さくなる。
【0086】
そこで、原稿Dの搬送中に受光部8gの出力電圧を監視して、受光部8gの出力電圧が基準の光量を受光したときの基準値Vrに対して、付箋82の付着により低下すると想定される所定値Vqまで下がることがなければ付箋82が付着していないことを検出し、その所定値Vqまで下がった場合には付箋82の付着を検出することができる。なお、発光部8fと受光部8gの配置位置を上記とは反対、すなわち原稿搬送路401を挟んで下側に発光部8fが配置され、上側に受光部8gが配置される構成とすることもできる。
【0087】
この透過型の光学センサーを用いる構成をとれば、図10に示すように原稿Dのおもて面側だけではなく、原稿Dの裏面側に付箋82が付着している場合でもその付箋82を検出することができる。原稿Dの裏面側に付着している付箋82をも検出可能になることは、次に説明する超音波センサーを用いる構成でも同様である。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、付箋検出センサー8として測距センサーを用いる構成例を説明したが、本実施の形態2では、超音波センサーを用いるとしており、この点で実施の形態1と異なっている。
【0088】
また、実施の形態1では、検出幅を5列(7a〜7b)としていたが、本実施の形態2では4列になっており、この点でも異なっている。具体的には、実施の形態1におけるローラー設置領域9cが存在せず、ローラー設置領域9cに存していたローラー本体431,441が本実施の形態2では配置されていない。また、ローラー設置領域9cに存していた分離ローラー対42がローラー設置領域9b,9dにそれぞれ配置される構成になっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については同じ符号を付すものとする。
【0089】
図11は、本実施の形態に係る超音波センサー90を繰り出しローラー41と分離ローラー対42の間の空間に配置した構成例を示す図である。
同図に示すように超音波センサー90は、超音波、ここでは赤外線を発する発信部91と、発信部91から発せられた超音波のうち原稿Dを透過した後の超音波を受波して、受波超音波の強さに応じた電気信号、ここでは電圧を出力する受信部92を備える。発信部91と受信部92の数は、本実施の形態では同じではなく、3つの発信部91に対して2つの受信部92が配置される構成になっている。
【0090】
図12は、図11に示す矢印Bで示す方向から超音波センサー90を見たときの図であり、3つの発信部91a〜91cと2つの受信部92a,92bと原稿搬送路401を搬送される原稿Dと超音波センサー90による付箋の検出幅70a〜70dとの位置関係を示す模式図である。
図12に示すように、原稿搬送路401を挟んで、その上側に3つの発信部91a,91b,91cが幅方向Wに沿って間隔をあけて配置され、その下側に2つの受信部92a,92bが幅方向Wに沿って間隔をあけて配置されている。
【0091】
発信部91bは、原稿搬送路401の幅方向中央を示すセンターラインCLと幅方向Wの同じ位置に配置され、発信部91a,91cは、発信部91bを挟んで幅方向Wに対称の位置に配置されている。幅方向中央に配置されている発信部91bは、発せられる超音波の指向角が広く、発せられた超音波が広角に広がった状態で進行する特性のものが用いられている。図12では、発信部91bから発せられた超音波が広がって進行している様子を複数本の矢印(破線)で模式的に表している。幅方向左側と右側に配置の発信部91a,91cは、ここでは発信部91bよりも指向角が狭いものが用いられている。
【0092】
受信部92aは、原稿搬送路401を挟んで発信部91aと対向する位置に配置され、受信部92bは、原稿搬送路401を挟んで発信部91cと対向する位置に配置されている。一方で、発信部91bに対向する位置には受信部が配置されていない。
超音波センサー90による付箋の検出幅70a,70b,70c,70dは、図3に記載の検出幅7a,7b,7d,7eに相当し、幅方向Wにおいて各ローラー本体がいずれかの検出幅内に配置される位置関係になっている。換言すると、幅方向Wにおいて検出幅70a〜70d以外の位置にはいずれのローラー本体も存しない構成になっている。
【0093】
検出幅70aは、発信部91aと受信部92aとの組による検出幅であり、検出幅70bは、発信部91bと受信部92aとの組による検出幅であり、検出幅70cは、発信部91bと受信部92bとの組による検出幅であり、検出幅70dは、発信部91cと受信部92bとの組による検出幅である。
本実施の形態では、発信部91a〜91cと受信部92a,92bが次の条件を満たすように各部の配置位置、超音波の指向角、受信部の大きさなどが予め決められている。
【0094】
すなわち、発信部91aから発せられた超音波のうち、検出幅70a内を通過した超音波だけを受信部92aで受波できる。換言すると、幅方向Wに検出幅70a以外の領域を通過した超音波については、受信部92a受波できない構成になっている。このことは、発信部91cについても同様であり、発信部91cから発せられた超音波のうち、検出幅70d内を通過した超音波だけを受信部92bで受波できる。
【0095】
さらに、発信部91bについては、発信部91bから発せられた超音波のうち、検出幅70b内を通過した超音波だけを受信部92aで受波でき、検出幅70c内を通過した超音波だけを受信部92bで受波できる。
同図では、発信部91bから発せられた超音波のうち幅方向Wに検出幅70bの両外側を通過後の超音波が受信部92aに至ることがないように、その超音波を進路の途中で遮るための遮蔽部材89a,89bを上下に間隔89cをあけて配置した構成例が示されている。発信部91bから発せられた超音波のうち検出幅70b内を通過後の超音波だけが遮蔽部材89a,89bの間の間隔89cを通って受信部92aで受波可能になっている。受信部92bに対しても同様の遮蔽部材89a,89bが設けられている。
【0096】
また、遮蔽部材89a,89bを設ける構成に代えて、例えば受信部92aの超音波検出面の面積を、発信部91bから発せられた超音波のうち検出幅70bの両外側を通過後の超音波を受波できず、検出幅70b内を通過後の超音波を受波できるような大きさに制限する構成をとることもできる。受信部92bについても同様である。なお、上記の条件を満たす構成であれば良く、上記とは別に例えば発信部(91aなど)から発せられた後、広がって進む超音波のうち、検出幅(70aなど)内を通過した超音波だけをその通過後に反射部材で反射させて受信部92aに導く構成などをとることも可能である。
【0097】
原稿Dが搬送中のときには、発信部91aから発せられた超音波のうち、検出幅70a内において、原稿Dを透過、または付箋81が付着している場合には原稿Dと付箋81の両方を透過したものが受信部92aで受波され、その受波超音波の強さ(受信量)に応じた電圧が受信部92aから出力される。
付箋81の付着の有無によって超音波が原稿Dを透過する際の減衰量が変わり、受信部92aの出力電圧も変わる。従って、その変化量を予め実験などで求めておき、原稿搬送中に受信部92aの出力電圧を監視して、付箋81の付着による出力電圧の変化を検出することにより、原稿Dに付着しており、少なくとも一部が検出幅70内に入っている付箋81を検出できる。このことは、他の検出幅70b〜70dについても同様である。
【0098】
図12の例では、幅方向Wにおいて検出幅70a内に存する付箋81と検出幅70b内に存する付箋83が検出され、いずれの検出幅内にも存しない付箋82は検出されない。
なお、本実施の形態では、2つの発信部91aと91bが1つの受信部92aを共有する構成なので、検出幅70aと70bのそれぞれにおける付箋の検出を同時に行うことができない。
【0099】
従って、検出幅70aにおける付箋の検出と検出幅70bにおける付箋の検出とを時間をずらして行うようにしている。
図13は、発信部91a,91bと受信部92aによる付箋検出のタイミングチャートを示す図であり、図13(a)は原稿D上の付箋が未検出の場合を示し、図13(b)は原稿D上の付箋81,83が検出された場合を示している。
【0100】
図13(a)に示すように、発信部91aと91bは時点t1〜t2間に亘って同時に超音波(パルス波)を発する(ON)。発信部91a,91bのそれぞれから発せられるパルス波の周波数と振幅が同じ(パワーが同じ)になっている。周波数は、所定値、例えば300KHz程度になっている。1回の超音波の出力時間(時点t1〜t2間)をパルス出力時間Taといい、パルス出力時間Taは、予め所定長さの時間に決められている。
【0101】
発信部91aから発せられた超音波は、原稿D(付箋が未付着)を透過後、受信部92aに到達して、受信部92aにより検出される(時点t3〜t4)。ここで、付箋が未付着のときの受信部92aの出力電圧をVa、受信部92aが超音波を受波していないときの出力電圧をV0とする。
一方、発信部91bから発せられた超音波は、原稿D(付箋が未付着)を透過後、時点t5に受信部92aへ到達して、受信部92aにより検出される(時点t5〜t6)。このときの受信部92aの出力電圧をVb(<Va)とする。
【0102】
発信部91aも91bも同時(時点t1)に超音波の出力を開始しているが、発信部91bからの超音波の受信部92aへの到達タイミング(時点t5)の方が発信部91aからの超音波の受信部92aへの到達タイミング(時点t3)よりも遅くなっている。
これは、発信部91aも91bもそれぞれから発せられる超音波の音速が同じであるのに対し、発信部91aから受信部92aまでの距離Laよりも発信部91bから受信部92aまでの距離Lbの方が長いので、その距離の差分だけ到達タイミングに差が生じるからである。発信部91aから発せられた超音波の受信部92aへの到達タイミング(時点t3)に対する、発信部91bから発せられた超音波の受信部92aへの到達タイミング(時点t5)の遅延時間をTbとする。
【0103】
パルス出力時間Ta<遅延時間Tbの関係を満たしていれば、一つの受信部92aにおいて、まず発信部91aから発せられた超音波を時点t3〜t4間で検出し、その後で、発信部91bから発せられた超音波を時点t5〜t6間で検出することができる。つまり、発信部91aから発せられた超音波による検出幅70aにおける付箋81の有無の検出と、発信部91bから発せられた超音波による検出幅70bにおける付箋83の有無の検出とを時間をずらして(別々の時間に)実行することができる。
【0104】
また、受信部92aの出力電圧Vbが、発信部91aから超音波が発せられた場合の受信部92aの出力電圧Vaよりも小さくなっている。これは、次の理由による。
すなわち、発信部91aから発せられた超音波も発信部91bから発せられた超音波も原稿Dに付箋が付着されていない場合、同じ厚みの原稿Dを透過するのでその透過の際の減衰量がほとんど同じになる。一方で、超音波は伝搬距離が長くなるほど減衰し、上記のように距離La<Lbの関係がある。このため、距離LaとLbの差分に相当する減衰量だけ、受信部92aの出力電圧Vbが出力電圧Vaよりも小さくなったからである。図13(a)の例では、受信部92aの出力電圧がV0<Vb<Vaの関係になっている。
【0105】
発信部91bからの超音波の出力が終了(時点t6)した後、時点t7に至ると、発信部91aからの超音波の出力が開始される。原稿Dの搬送中に、時点t1〜t7までの間における発信部91a,91bからの超音波の出力と受信部92aでの超音波の検出の動作が一定の時間間隔ごとに繰り返し実行される。この一定の時間が1回の付箋検出時間(1周期)に相当し、例えば10ms(ミリ秒)程度とすることができる。
【0106】
一方、原稿Dに付箋81が付着している場合には、発信部91aから発せられた超音波が原稿Dと付箋81の両方を透過後に受信部92aで検出されるが、この透過の際の減衰により受信部92aの出力電圧は、図13(b)に示すようにVa1(<Va)になる。
つまり、原稿Dへの付箋81の有無により、受信部92aの出力電圧に差が生じるので、出力電圧Vaよりも小さく、出力電圧Va1よりも大きくなる所定の電圧を閾値th1として予め決めておけば、時点t3〜t4間における受信部92aの出力電圧と閾値th1との大小関係の判断により、付箋81の有無を検出することができる。
【0107】
このことは、発信部91bから発せられた超音波が原稿Dと付箋83の両方を透過後に受信部92aで検出された場合も同様である。
すなわち、発信部91bから発せられた超音波が原稿Dと付箋83の両方を透過する際の減衰により受信部92aの出力電圧がVb1(<Vb)になる。従って、出力電圧Vbよりも小さく、出力電圧Vb1よりも大きくなる所定の電圧を閾値th2として予め決めておけば、時点t5〜t6間における受信部92aの出力電圧と閾値th2との大小関係の判断により、付箋83の有無を検出できる。
【0108】
図13では、発信部91a,91bと受信部92aの組について説明したが、発信部91b,91cと受信部92bの組についても同様の制御を行うことができる。
具体的には、図13(a)において発信部91aを発信部91cに置き換え、かつ受信部92aを受信部92bに置き換えて、発信部91b,91cのそれぞれから発せられた超音波を受信部92bで時間をずらして検出することにより、検出幅70cと70dのそれぞれに対する付箋の検出を行うことができる。
【0109】
このように超音波センサーを付箋検出センサーに用いることにより、原稿Dの搬送継続により原稿Dに付着している付箋がいずれかの搬送ローラーと接することを事前に予測することができ、かつ、発信部91の個数に対して受信部92の個数を少なくすることができるので、発信部91と受信部92の個数を同数にする構成に比べて、受信部92の個数を少なくすることができる分、コスト低減を実現できる。
【0110】
上記では、パルス出力時間Ta<遅延時間Tbの関係を満たすことを前提に、発信部91a,91bから同時に超音波を出力する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、上記距離L1とL2の差がほとんどない場合などのためにパルス出力時間Ta<遅延時間Tbの関係を満たすことができない構成の場合、発信部91a,91bから同時に超音波を出力すると、発信部91aからの超音波を受信部92aで受波中に発信部91bからの超音波が同時に受信部92aで受波されることが生じ得る。
【0111】
この場合、それぞれの超音波が重なって合成されたものが受信部92aで検出されることになり、発信部91aからの超音波の受信量と発信部91bからの超音波の受信量とを区別する処理(後述)が必要になり、制御が複雑になり易い。
これを避ける方法として、発信部91a,91bから同時に超音波を出力する構成に代えて、超音波の出力時間が重複しない構成をとることができる。
【0112】
図14は、発信部91a,91bからの超音波の出力時間が重複しない構成におけるタイミングチャートの例を示す図である。
同図に示すように時点t1〜t2間で発信部91aから超音波が出力され(ON)、時点t2よりも後の時点t3〜時点t4間で発信部91bから超音波が出力される(ON)。発信部91a,91bともに超音波の出力時間は、同じパルス出力時間Taである。発信部91aによる超音波の出力開始時点t1から発信部91bによる超音波の出力開始時点t3までの時間Tcが出力タイミングのずれた時間になる。
【0113】
発信部91aから時点t1〜t2間に出力された超音波は、受信部92aにおいて時点t6〜t7間で受波される。受信部92aは、発信部91aからの超音波の受信量に応じた電圧Vaを出力する。
一方、発信部91bから時点t3〜t4間に出力された超音波は、受信部92aにおいて時点t8〜t9間で受波される。受信部92aは、発信部91bからの超音波の受信量に応じた電圧Vb(<Va)を出力する。
【0114】
このように受信部92aに近い方の発信部91aによる超音波の出力が終了してから、受信部92aから遠い方の発信部91bによる超音波の出力を開始することにより、発信部91a,91bによる超音波の出力時間が重複しなくなる。この構成をとれば、1つの受信部92aにおいて異なる時間帯に発信部91aからの超音波と発信部91bからの超音波とを別々に受波することができる。つまり、発信部91a,91bのそれぞれからの超音波が同時に受信部92aで受波されることを回避することができる。
【0115】
時間Tcは、次のようにして決めることができる。すなわち、時間Tcを短くすればするほど、発信部91a,91bからの超音波が同時に受信部92aで受波される構成に近づくことになる。一方で、時間Tcを長くすれば、発信部91a,91bからの超音波が同時に受信部92aで受波されることを回避できても、付箋の1回の検出周期(時点t1〜t9)が長くなり、単位時間当たりの検出回数が少なくなる。
【0116】
単位時間当たりの検出回数が少なくなると、搬送中の原稿Dに付着した付箋の検出が遅れ、原稿Dの搬送中断の時期も遅れることになる。原稿Dの搬送中断の時期が遅れるほど、その中断までの間に既に付箋が搬送ローラーに接して付箋の折れなどが発生することが起こり易くなる。
このことから時間Tcの長さは、発信部91a,91bからの超音波が同時に受信部92aで受波されることを回避するのに最低限必要な時間またはこの時間に検出ばらつきなどを加算した時間を予め実験などから決めることが望ましい。
【0117】
図14では、受信部92aに近い方の発信部91aから超音波を出力し、その出力終了後、受信部92aから遠い方の発信部91bから超音波の出力を開始するとしたが、逆順、すなわち発信部91b,91aの順に超音波を出力するとしても良い。発信部91bからの超音波の、受信部92aでの受波の終了後に、発信部91aからの超音波の、受信部92aでの受波が開始されるように、発信部91b,91aの超音波の出力タイミングと出力時間が調整される。
【0118】
すなわち、発信部91aから発せられた超音波が受信部92aで受波されている期間と、発信部91bから発せられた超音波が受信部62aで受波されている期間とが重複しないように、発信部91a,91bのそれぞれによる超音波の出力タイミングと出力時間とが予め決められていれば良い。
このことから、図13において発信部91bからの超音波の出力開始を例えば、時点t1から少し遅らせて、時点t1〜t2間のいずれかの時点とすることも可能である。
【0119】
上記では、発信部91a,91bからの超音波が同時に受信部92aで受波されることを回避するための構成例を説明したが、これに代えて、例えば同時受波した場合にそれぞれの受波超音波の量(強さ)を区別する制御を盛り込んだ構成をとることもできる。
図15は、発信部91a,91bからの超音波を受信部92aで同時受信する構成におけるタイミングチャートの例を示す図である。
【0120】
同図に示すように、発信部91a,91bから時点t1〜t2間に同時に発せられた超音波は、受信部92aに近い方の発信部91aから発せられた超音波が先に受信部92aに到達し(時点t3)、その後の時点t4に受信部92aから遠い方の発信部91bから発せられた超音波が受信部92aに到達する。
受信部92aの受信量は、受信部92aにおける受波超音波の量を示している。
【0121】
具体的に、時点t3〜t4間(時間Td)の受信量は、発信部91aから発せられた超音波のみの受信量に相当する。時点t4〜t5間(時間Te)の受信量は、発信部91a,91bの両方から発せられた超音波が合成されたものの受信量に相当する。時点t5〜t6間(時間Tf)の受信量は、発信部91bから発せられた超音波のみの受信量に相当する。つまり、発信部91a,91bの両方から発せられた超音波の合成波が受波される時間Te以外の時間Td,Tfであれば、発信部91a,91bのそれぞれから発せられた超音波を別々に検出することができる。
【0122】
時間Teで超音波を検出せず、時間Td,Tfで別々に超音波を検出できるようにするには、時間Teで受信部92aの動作を停止させ(駆動させず)、時間Td,Tfで受信部92aを動作させる方法をとることができる。受信部92aの動作と停止の切り替えは、受信部92aに駆動電力を供給する電源部(不図示)から受信部92aに対する駆動電力の供給と停止の切り替えにより行うことができる。
【0123】
同図のON時間信号は、受信部92aの動作(Hレベル)と停止(Lレベル)を切り替えるための信号を示しており、原稿搬送制御部54から上記の電源部に対して出力される。当該電源部は、ON時間信号がHレベルのときに受信部92aに駆動電力を供給し、Lレベルのときに受信部92aへの駆動電力の供給を停止させる。受信部92aは、駆動電力の供給により正常に動作し、駆動電力の供給停止により動作を停止する。
【0124】
ON時間信号のHレベルとLレベルの切り替えは、発信部91a,91bからの超音波の出力タイミングに同期して行われる。具体的には、発信部91aから発せられた超音波が受信部92aで受波される時間Tdと発信部91bから発せられた超音波が受信部92aで受波される時間Tfのそれぞれに同期してON時間信号がHレベルになる。一方、発信部91a,91bの両方から発せられた超音波が受信部92aで受波される時間Teに同期してON時間信号がLレベルになる。時間Td、Te、Tfに対するON時間信号のHレベルとLレベルの切り替えタイミングが予め決められている。
【0125】
これにより、受信部92aからは、同図の出力電圧波形に示すように時間Td,Tfのときにだけ、それぞれの受波超音波に応じた電圧が出力される。
従って、受信部92aから時間Td,Tfにそれぞれ出力される電圧を監視することにより、発信部91a,91bからそれぞれ発せられた超音波を1つの受信部92aで区別して検出することができる。時間Td,Tfごとに、受信部92aの出力電圧と予め決められた閾値(上記th1またはth2に相当)の大小関係を判断することにより、異なる検出幅における付箋の有無を検出することができる。
【0126】
時点t1〜t6までの期間が1回の検出周期に相当し、原稿搬送中には検出周期単位で1回の検出周期ごとに付箋検出が繰り返し実行される。
1回の検出周期ごとにその周期内で受信部92aへの駆動電力の供給と停止とを交互に切り替える間欠駆動の構成にしているので、受信部92aへ常時、駆動電力を供給する構成に比べて、低消費電力を実現することができる。
【0127】
上記の図15では受信部92を間欠駆動する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、発信部91a,91bから同時に超音波を出力し、かつ受信部92aを常時駆動する構成であり、発信部91aから受信部92aまでの距離Laと発信部91bから受信部92aまでの距離Lbとの差があまりなく、発信部91bからの超音波が発信部91aからの超音波に対してほとんど遅れることなく受信部92aで受波される構成において、図16に示すように異なる状態A〜Dに対して異なる閾値th1〜th3を用いて付箋の存否を検出することもできる。
【0128】
ここで、図16に示す状態Aとは、発信部91aによる検出幅70a(図12)と発信部91bによる検出幅70bの両方で同時にそれぞれ付箋が検出されないときの受信部92aの出力電圧Vaを示している。
状態Bとは、発信部91aによる検出幅70aで付箋が検出されたが、これと同時点で発信部91bによる検出幅70bでは付箋が検出されないときの受信部92aの出力電圧Vbを示している。
【0129】
同様に、状態Cとは、発信部91aによる検出幅70aで付箋が検出されず、これと同時点で発信部91bによる検出幅70bで付箋が検出されたときの受信部92aの出力電圧Vcを示している。状態Dとは、発信部91aによる検出幅70aと発信部91bによる検出幅70bの両方で同時に付箋が検出されたときの受信部92aの出力電圧Vdを示している。
【0130】
原稿搬送中には、検出幅70a,70bにおける付箋の存否に応じて状態A〜Dのいずれかになるはずである。従って、電圧VaとVb(<Va)の間に閾値th1を設定し、電圧VbとVc(<Vb)の間に閾値th2を設定し、電圧VcとVd(<Vc)の間に閾値th3を設定しておく。そして、原稿搬送中に一定時間(例えば数ミリ秒)ごとに受信部92aの出力電圧を監視して、例えばある時点で受信部92aの出力電圧Vがth2<V<th1の関係になれば、状態B、すなわち検出幅70aに付箋が存することを検出することができる。上記の電圧Va〜Vd、th1〜th3は、予め実験などにより装置構成に適した値が決められる。
【0131】
なお、上記では、電圧Vd<Vc<Vb<Vaの大小関係になる例を説明したが、受信部92aの出力電圧特性によっては、Va<Vb<Vc<Vdの関係になることもあり得る。また、付箋の存否の検出だけであれば、受信部92aの出力電圧Vが閾値th1以下の場合、いずれかの検出幅に付箋が存し、閾値th1よりも大きい場合、いずれの検出幅にも付箋が存しないことを検出できる。
【0132】
図12の例では、幅方向Wに沿って間隔をあけて並ぶ3つの発信部91a〜91cに対して2つの受信部92a,92bを対応付ける構成例を説明したが、これに限られない。例えば、幅方向Wに沿って相互に重ならない領域に配置されたn(複数)個のローラー本体が存在する場合、次のような構成をとることもできる。
すなわち、幅方向Wに沿って間隔をあけて配置されたn個のローラー本体に対する付箋の接触を検出するには、n個のローラー本体のそれぞれごとに、幅方向Wの配置領域(ローラー幅)Wr(図4)と幅方向Wに同じ幅またはこれよりも広い幅の検出幅が必要になる。各検出幅は、幅方向Wに重ならないとする。
【0133】
幅方向Wに間隔をあけて隣り合う2つの検出幅に対して、2つの発信部91と1つの受信部92を設けることができる。具体的には、幅方向Wに隣り合うローラー本体を第1と第2のローラー本体、第2のローラー本体に隣り合うローラー本体を第3のローラー本体、第1、第2、第3のローラー本体の幅方向Wのローラー設置領域を第1、第2、第3の検出幅(図12の70a、70b、70cに相当)とする。
【0134】
この場合、第1の検出幅(図12の70aに相当)に対して第1の発信部91(図12の91aに相当)を対向配置し、第2の検出幅(図12の70bに相当)とこれに幅方向Wに間隔をあけて隣り合う第3の検出幅(図12の70cに相当)との間の位置に第2の発信部91(図12の91bに相当)を配置し、第1の発信部91からの超音波のうち、第1の検出幅を通過した超音波だけを受波可能かつ第2の発信部91からの超音波のうち、第2の検出幅を通過した超音波だけを受波可能な1つの受信部92(図12の92aに相当)を配置する構成とすることができる。このことは、ローラー本体の数nが5以上でも同じである。
【0135】
すなわち、5以上のローラー本体のうち、隣り合う2つのローラー本体(つまり2つの検出幅)に対して2つの発信部91と1つの受信部92の組を対応付ける構成をとれば、1つのローラー本体(つまり1つの検出幅)に対して1つの発信部91と1つの受信部92の組を対応付ける構成よりも、発信部91と受信部92の少なくとも一方の数を少なくすることができる。例えば、検出幅の数N(=n)が4以上の場合、発信部91の数を(N−1)個、受信部92の数を(N−2)個とすることができる。
【0136】
なお、上記の構成に限られず、1つのローラー本体(つまり1つの検出幅)に対して1つの発信部91と1つの受信部92の組を対応付ける構成をとるとしても良い。
上記では原稿搬送路401を挟んで上側に発信部91が配置され、下側に受信部92が配置される構成としたが、これに限られず、原稿搬送路401を挟んで下側に発信部91が配置され、上側に受信部92が配置される構成とすることもできる。
【0137】
本発明は、原稿などのシートを搬送するシート搬送装置に限られず、例えばシート搬送方法であるとしても良い。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしても良い。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
【0138】
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、繰り出しローラー41の繰り出し開始後の原稿Dに対して付箋82の検出を行うとしたが、これに限られない。1枚の原稿Dごとに、原稿搬送により、原稿Dに付着している付箋がいずれかの搬送ローラー(つまりローラー本体)と接する接触状態になるか否かを事前に予測できる構成であれば良い。
【0139】
例えば、測距センサーからなる付箋検出センサー8を繰り出しローラー41よりも原稿搬送方向上流側かつ繰り出しローラー41に近接した位置Pb(図2)に配置して、繰り出しローラー41を含む各搬送ローラーと接する付箋の有無を予測する構成をとることもできる。このようにすれば、繰り出しローラー41に接する付箋をも、繰り出しローラー41に接する前に検出することができる。
【0140】
また、原稿給紙トレイ40a上にセットされ、停止している状態の原稿Dのおもて面(上面)の全面を対象に付箋の検出を二次元的に行えるセンサーがある場合には、原稿搬送開始前に搬送ローラーに接する付箋の有無の予測を行うこともできる。
(2)上記実施の形態では、分離ローラー対42や中間ローラー対43などは一つの回転軸に幅方向Wに間隔をあけて複数のローラー本体が設けられる構成例を説明したが、これに限られない。例えば回転軸433に一つのローラー本体421が設けられ、回転軸443に複数のローラー本体431が設けられる構成などを採ることができる。装置構成に応じて適した、各ローラー本体のローラー幅、個数、配置位置などが決められる。
【0141】
(3)上記実施の形態では、付箋検出センサー8a〜8eによる原稿搬送路401上での検出幅7a〜7eがローラー設置領域9a〜9eの幅7a〜7eに等しい構成例を説明したが、これに限られない。原稿Dに付着している付箋の少なくとも一部がいずれかのローラー設置領域9a〜9e内に入ったことを検出できれば良い。
例えば、検出幅をローラー設置領域の幅7aよりも所定値(数mm程度)だけ長い幅に設定した付箋検出センサー8aを用いることもできる。検出幅をローラー設置領域の幅7aよりも少し広くとっておくことにより、付箋検出センサー8aの検出幅に製造上に生じるばらつきが含まれる場合でも、原稿Dの搬送継続により搬送ローラーに接すると想定される付箋をより確実に事前検出できるようになる。他の付箋検出センサー8b〜8eについても同様である。このばらつきを含む上記少し広い領域をローラー設置領域とみなして、これに等しい幅方向長さを付箋検出センサー8、90の検出幅に決める構成をとることもできる。なお、検出幅をローラー設置領域の幅よりも大きくしすぎると、搬送中に付箋がいずれの搬送ローラーに接触しなくても、接触する付箋として事前に検出されてしまうことが生じ得る。このため検出幅を広くするとしても上記のばらつきを吸収できる範囲を上限とすることが望ましい。
【0142】
(4)上記実施の形態では、複数の搬送ローラーのそれぞれの幅方向Wにおける配置位置に対応して複数の付箋検出センサー8を幅方向Wに沿って間隔をあけて配列する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、図3に示す付箋検出センサー8aを、原稿搬送方向Xに沿って並ぶ複数のローラー本体451,461,471,481のうち最上流に位置するローラー本体451よりも原稿搬送方向Xの上流側かつローラー本体451に近接した位置に配置するとしても良い。他の付箋検出センサー8b〜8eについても同様である。
【0143】
(5)上記実施の形態では、本発明のシート搬送装置を自動原稿搬送部に適用した場合の例を説明したが、搬送対象のシートは原稿に限られない。例えば、プリンターなどの画像形成装置において画像形成に供される用紙を搬送するシート搬送装置に適用することもできる。具体的には、図1に示す給紙カセット31に収容された用紙Sを1枚ずつ繰り出して2次転写ローラー21などの各搬送ローラーにより搬送する構成に適用できる。
【0144】
また、上記実施の形態及び上記変形例の構成をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は、原稿や用紙などのシートを搬送するシート搬送装置に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0146】
4 操作部
5 全体制御部
6 搬送モーター
7a,7b,7c,7d,7e 検出幅
9a,9b,9c,9d,9e 第1領域
8 付箋検出センサー
40 自動原稿搬送部
41 繰り出しローラー
42 分離ローラー対
43 中間ローラー対
44 レジストローラー対
45 読取前ローラー対
46 読取後ローラー対
47 排出前ローラー対
48 排出ローラー
54 原稿搬送制御部
81,82,83 付箋
90 超音波センサー
91a,91b,91c 発信部
92a,92b 受信部
93a,93b,93c,93d,93e 第2領域
401 原稿搬送路
421、431、441、451、461、471、481 ローラー本体
D 原稿
P 検出位置
W 搬送路の幅方向
X 原稿搬送方向
図1
図2
図3
図4
図5
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