【課題を解決するための手段】
【0006】
要旨
本発明は一般に、抗体を作製し、生成させ、特徴付け、使用する方法およびシステムを含めた、抗体のライブラリーに関する。抗体は、高度に特異性でありうる。一部の実施形態では、抗体がモノクローナル抗体である。ライブラリーは、複数の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体は同じプラットフォーム(platform)により作製される。ライブラリーは、複数の異なる抗体を含むことが可能であり、複数の異なる抗体内または複数の異なる抗体のサブセット内では、各抗体が単一特異性抗体であるか、その標的タンパク質の天然形態に結合するか、モノクローナル抗体であるか、免疫沈降抗体であるか、IgG抗体もしくはIgGアイソタイプ抗体であるか、その標的に対する結合アフィニティーが複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーと同様である(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20%以内である)か、その標的に対する結合アフィニティーが少なくとも10
−7M(K
D)(例えば、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど)であるか、またはこれらの任意の組合せである。
【0007】
抗体のライブラリーは、高い再現性で作製することができる。例えば、第1の抗体のライブラリーおよび第2の抗体のライブラリーでは、第1および第2のライブラリーが、異なる抗体の同じセットを含み、第1のライブラリーの各抗体が有する結合アフィニティーが、第2のライブラリーの同じ抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20%以内である。
【0008】
本発明の一態様は、複数の異なる抗体を含み、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%が、同じプラットフォームにより作製される、抗体のライブラリーである。一実施形態では、ライブラリーが、複数の異なる抗体を含み、複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームにより作製される。
【0009】
同じプラットフォームにより作製される複数の抗体のうちの各抗体は、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態(native form)に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0010】
同じプラットフォームにより作製される抗体は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0011】
さらに別の実施形態では、同じプラットフォームにより作製される抗体は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合し、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7Mである場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0012】
同じプラットフォームにより作製される抗体は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0013】
本発明の別の態様は、複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%など、少なくとも10%が単一特異性抗体である、抗体のライブラリーである。複数の異なる抗体のうちの各単一特異性抗体は、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0014】
ライブラリーのうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%を含む単一特異性抗体は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10%の複数の単一特異性抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0015】
複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%を含む単一特異性抗体は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10%の複数の単一特異性抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0016】
複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%を含む単一特異性抗体は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0017】
本明細書ではまた、複数の異なる抗体を含み、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%の、その標的である、その標的タンパク質に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である、抗体のライブラリーも提供される。その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である複数の抗体のうちの各抗体は、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0018】
その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である抗体は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0019】
その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である抗体は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0020】
その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である抗体は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0021】
本発明の別の態様は、複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%が、その標的タンパク質の天然形態に結合する、抗体のライブラリーである。一実施形態では、ライブラリーが、複数の異なる抗体を含み、複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、その標的タンパク質の天然形態に結合する。その標的タンパク質の天然形態に結合する複数の異なる抗体のうちの各抗体は、単一特異性抗体である場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0022】
その標的タンパク質の天然形態に結合する抗体は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0023】
さらに別の実施形態では、その標的タンパク質の天然形態に結合する抗体は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0024】
その標的タンパク質の天然形態に結合する抗体は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0025】
本発明の別の態様は、少なくとも75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なるモノクローナル抗体など、少なくとも50の異なるモノクローナル抗体を含む、抗体のライブラリーである。ライブラリーの各抗体は、単一特異性である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0026】
さらに別の実施形態では、少なくとも75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体など、少なくとも50の異なるモノクローナル抗体を含む抗体のライブラリーが、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合し、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のサブセットが単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0027】
少なくとも75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なるモノクローナル抗体など、少なくとも50の異なるモノクローナル抗体を含む抗体のライブラリーが、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のサブセットが単一特異性である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0028】
本発明のさらに別の態様は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%など、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%に結合する複数の異なる抗体を含む、抗体のライブラリーである。複数の異なる抗体の各抗体は、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0029】
ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%など、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%に結合する複数の異なる抗体を含む抗体のライブラリーは、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0030】
ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%など、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%に結合する複数の異なる抗体を含む抗体のライブラリーは、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0031】
本発明の別の態様は、複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%など、少なくとも10%の、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の異なる抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である、抗体のライブラリーである。複数の異なる抗体のうちの各抗体は、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7Mである場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0032】
複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%など、少なくとも10%の、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の異なる抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である抗体のライブラリーは、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0033】
さらに別の実施形態では、複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%など、少なくとも10%の、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の異なる抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である抗体のライブラリーは、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合し、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0034】
複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%など、少なくとも10%の、その標的に対する結合アフィニティーが、複数の異なる抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である抗体のライブラリーは、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0035】
本明細書ではまた、複数の異なる抗体を含み、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%が、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である、抗体のライブラリーも提供される。一実施形態では、ライブラリーが、複数の異なる抗体を含み、複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームにより作製されるIgG抗体(例えば、IgGアイソタイプ抗体)である。各IgG抗体(例えば、IgGアイソタイプ抗体)は、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0036】
IgG抗体(例えば、IgGアイソタイプ抗体)は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0037】
さらに別の実施形態では、IgG抗体(例えば、IgGアイソタイプ抗体)は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合し、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0038】
IgG抗体(例えば、IgGアイソタイプ抗体)は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0039】
本発明の別の態様は、抗体のライブラリーおよび基材を含むアレイであり、抗体、または抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%などのサブセットが、基材上に固定化されている。基材は、平面の場合もあり、粒子の場合もあり、固体材料を含む場合もあり、多孔性材料を含む場合もある。固定化は、可逆性の場合もあり、不可逆性の場合もある。
【0040】
アレイは、複数の異なる抗体を含む抗体のライブラリーを含むことが可能であり、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0041】
アレイは、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含む抗体のライブラリーを含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7Mである場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0042】
アレイは、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合する抗体のライブラリーを含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0043】
アレイは、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能な抗体のライブラリーを含むことが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0044】
本明細書ではまた、抗体のライブラリーを作製する方法であって、(a)動物を、複数の抗原で免疫化するステップと、(b)抗体生成細胞を、前記動物から単離するステップと、(c)複数の抗体を、前記抗体生成細胞から単離するステップと、(d)ステップc)の前記複数の抗体を、ヒトプロテオームアレイによりスクリーニングするステップであって、ヒトプロテオームアレイが、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%、または表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%を含むことが可能であるステップと、(e)プロテオームアレイに単一特異性である抗体を選択するステップとを含む方法も提供される。一部の実施形態では、ステップ(e)で選択された抗体を、ライブラリーに付加するが、この場合、ライブラリーは、複数の異なる抗体を含むことが可能であり、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0045】
方法は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含むことが可能な抗体のライブラリーを作製することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、その標的タンパク質の変性形態には結合せず、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0046】
方法は、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能な抗体のライブラリーを作製することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0047】
方法は、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能な抗体のライブラリーを作製することが可能であり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0048】
抗体のライブラリーを作製する方法は、免疫細胞化学を実施すること、または前記抗体生成細胞に由来する抗体の、天然タンパク質など、1または複数の標的抗原を含む混合物との結合を決定することなどを介して、ステップc)の前に、抗体生成細胞に由来する複数の抗体をプレスクリーニングするステップをさらに含みうる。混合物は、粗溶解物、1もしくは複数の細胞、1もしくは複数のタンパク質、1もしくは複数のペプチド、または1もしくは複数の核酸、あるいは生物学的試料を含み、生物学的試料は、細胞混合物、組織、血液、血清、血漿、尿、脳脊髄液(CSF)、痰、唾液、骨髄、滑液、房水、羊水、耳垢、母乳、気管支肺胞洗浄液(broncheoalveolar lavage fluid)、精液、前立腺液、カウパー液(Cowper’s fluid)、尿道球腺液(pre−ejaculatory fluid)、女性射精液(female ejaculate)、汗、涙液、嚢胞液、胸膜液、腹腔液、心膜液、リンパ、糜粥、乳糜、胆汁、間質液、経血(menses)、膿、皮脂、膣分泌物、粘膜分泌物、糞便水分、膵液、副鼻腔(sinus cavity)からの洗浄液、気管支肺吸引物、胚盤胞液(blastocyl cavity fluid)、または臍帯血でありうるがこれらに限定されない。
【0049】
抗体のライブラリーを作製する方法は、動物を複数の抗原で免疫化するステップを含む場合があり、複数の抗原は、粗溶解物、1もしくは複数の細胞、1もしくは複数のタンパク質、1もしくは複数のペプチド、または1もしくは複数の核酸を含みうる。複数の抗原はまた、生物学的試料も含む場合があり、生物学的試料は、細胞混合物、組織、血液、血清、血漿、尿、脳脊髄液(CSF)、痰、唾液、骨髄、滑液、房水、羊水、耳垢、母乳、気管支肺胞洗浄液、精液、前立腺液、カウパー液、尿道球腺液、女性射精液、汗、涙液、嚢胞液、胸膜液、腹腔液、心膜液、リンパ、糜粥、乳糜、胆汁、間質液、経血、膿、皮脂、膣分泌物、粘膜分泌物、糞便水分、膵液、副鼻腔からの洗浄液、気管支肺吸引物、胚盤胞液、または臍帯血でありうるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、複数の抗原が、少なくとも12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、または20,000の異なる抗原など、少なくとも11,000の異なる抗原を含む。一部の実施形態では、複数の抗原が、ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%など、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%を含む。
【0050】
抗体のライブラリーを作製するときの抗体生成細胞は、B細胞でありうる。抗体のライブラリーを作製する方法は、抗体を基材へと固定化するステップをさらに含む場合があり、基材は、平面の場合もあり、粒子の場合もあり、固体材料を含む場合もあり、多孔性材料を含む場合もあり、これらの任意の組合せの場合もある。抗体は、基材上に可逆的に固定化することもでき、不可逆的に固定化することもできる。
【0051】
本明細書ではまた、ヒトタンパク質に単一特異性である抗体を同定する方法であって、(a)複数の抗体を、ヒトプロテオームアレイと接触させるステップと、(b)前記複数の抗体と、ヒトプロテオームアレイ上に存在する標的との結合を決定するステップと、(c)抗体がプロテオームアレイ上の単一に単一特異性である場合に、前記抗体を単一特異性と同定するステップであって、ヒトプロテオームアレイが、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%、または表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%を含むことが可能であるステップとを含む方法も提供される。
【0052】
本明細書ではまた、標的に対する抗体を同定する方法であって、(a)標的を、抗体のライブラリー、または抗体のライブラリーを含むアレイと接触させるステップと、(b)前記標的と、前記複数の抗体との結合を決定するステップと、(c)標的が、ライブラリーの抗体に結合する場合に、標的に対する抗体を同定するステップとを含む方法も提供される。ライブラリーは、複数の異なる抗体を含むことが可能であり、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0053】
標的に対する抗体を同定する方法は、標的を、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含む、抗体のライブラリー、または抗体のライブラリーを含むアレイと接触させるステップを含む場合があり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0054】
標的に対する抗体を同定する方法は、標的を、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能な抗体のライブラリー、または抗体のライブラリーを含むアレイと接触させるステップを含む場合があり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0055】
標的に対する抗体を同定する方法は、標的を、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合することが可能な抗体のライブラリー、または抗体のライブラリーを含むアレイと接触させるステップを含む場合があり、抗体または抗体のサブセットは、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。
【0056】
本明細書ではまた、標的を検出する方法であって、(a)標的を、抗体のライブラリー、または抗体のライブラリーを含むアレイと接触させるステップと、(b)前記標的と、前記複数の抗体との結合の存在または非存在を決定するステップと、(c)標的が、ライブラリーの少なくとも1つの抗体に結合する場合に、標的を検出するステップとを含む方法が提供される。ライブラリーは、複数の異なる抗体を含むことが可能であり、複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、同じプラットフォームから作製される場合もあり、単一特異性抗体である場合もあり、その標的タンパク質の天然形態に結合する場合もあり、モノクローナル抗体である場合もあり、免疫沈降抗体である場合もあり、IgG抗体またはIgGアイソタイプ抗体である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、同じプラットフォームにより作製された複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内など、少なくとも20%以内である場合もあり、その標的に対する結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mなど、少なくとも10
−7M(K
D)である場合もあり、またはこれらの任意の組合せである場合もある。一部の実施形態では、方法が、複数の標的を検出するステップをさらに含む。一部の実施形態では、方法が、50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる標的を検出するステップを含む。一部の実施形態では、方法が、1または複数の標的のレベルを検出するステップを含む。
本発明の好ましい実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
複数の異なる抗体を含む抗体のライブラリーであって、前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも10%が、同じプラットフォームにより作製される、抗体のライブラリー。
(項目2)
前記複数の異なる抗体のうちの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%が、前記同じプラットフォームにより作製される、項目1に記載のライブラリー。
(項目3)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体が単一特異性抗体である、項目1から2に記載のライブラリー。
(項目4)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体の、その標的タンパク質に対する結合アフィニティーが少なくとも10
−7M(K
D)である、項目1から3に記載のライブラリー。
(項目5)
前記結合アフィニティーが、少なくとも10
−8M、10
−9M、10
−10M、10
−11M、10
−12M、10
−13M、10
−14M、10
−15M、または10
−16Mである、項目4に記載のライブラリー。
(項目6)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体がその標的タンパク質の天然形態に結合する、項目1から5に記載のライブラリー。
(項目7)
前記複数の異なる抗体が少なくとも50の異なる抗体を含む、項目1から6に記載のライブラリー。
(項目8)
前記複数の異なる抗体が少なくとも75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、または1000の異なる抗体を含む、項目7に記載のライブラリー。
(項目9)
前記複数の異なる抗体がヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%に結合する、項目1から8に記載のライブラリー。
(項目10)
前記複数の異なる抗体が、ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合する、項目9に記載の抗体のライブラリー。
(項目11)
前記複数の異なる抗体が表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%に結合する、項目1から10に記載のライブラリー。
(項目12)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体が有する、その標的に対する結合アフィニティーが、前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも20%以内である、項目1から11に記載のライブラリー。
(項目13)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体が有する、その標的に対する結合アフィニティーが、前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの別の抗体の結合アフィニティーの少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19%以内である、項目12に記載のライブラリー。
(項目14)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体がモノクローナル抗体である、項目1から13に記載のライブラリー。
(項目15)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体が免疫沈降抗体である、項目1から14に記載のライブラリー。
(項目16)
前記同じプラットフォームにより作製される前記複数の抗体のうちの各抗体がIgG抗体である、項目1から15に記載のライブラリー。
(項目17)
項目1から16に記載の抗体のライブラリーを含むアレイであって、各抗体が基材上に固定化されているアレイ。
(項目18)
前記基材が平面である、項目17に記載のアレイ。
(項目19)
前記基材が粒子である、項目17に記載のアレイ。
(項目20)
前記基材が固体材料を含む、項目17から19に記載のアレイ。
(項目21)
前記基材が多孔性材料を含む、項目17から19に記載のアレイ。
(項目22)
前記固定化が可逆性である、項目17から21に記載のアレイ。
(項目23)
前記固定化が不可逆性である、項目17から21に記載のアレイ。
(項目24)
項目1から16に記載のライブラリーを作製する方法であって、
a)動物を、複数の抗原で免疫化するステップと、
b)抗体生成細胞を、前記動物から単離するステップと、
c)複数の抗体を、前記抗体生成細胞から単離するステップと、
d)ステップc)の前記複数の抗体を、ヒトプロテオームアレイによりスクリーニングするステップと、
e)前記プロテオームアレイ上の単一の標的に単一特異性である抗体を、前記ライブラリーのために選択するステップと
を含む方法。
(項目25)
ステップc)の前に、前記抗体生成細胞に由来する前記複数の抗体をプレスクリーニングするステップをさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記プレスクリーニングするステップが、免疫細胞化学を実施することによる、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記プレスクリーニングするステップが、前記抗体生成細胞に由来する抗体の、1または複数の標的抗原を含む混合物との結合を決定することによる、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記混合物が、粗溶解物、細胞、タンパク質、ペプチド、または核酸を含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記混合物が生物学的試料を含む、項目27に記載の方法。
(項目30)
前記複数の抗原が、粗溶解物、細胞、タンパク質、ペプチド、または核酸を含む、項目24から29に記載の方法。
(項目31)
前記複数の抗原が生物学的試料を含む、項目24から29に記載の方法。
(項目32)
前記生物学的試料が、組織、血液、血清、血漿、尿、脳脊髄液(CSF)、痰、唾液、骨髄、滑液、房水、羊水、耳垢、母乳、気管支肺胞洗浄液、精液、前立腺液、カウパー液、尿道球腺液、女性射精液、汗、涙液、嚢胞液、胸膜液、腹腔液、心膜液、リンパ、糜粥、乳糜、胆汁、間質液、経血、膿、皮脂、膣分泌物、粘膜分泌物、糞便水分、膵液、副鼻腔からの洗浄液、気管支肺吸引物、胚盤胞液、または臍帯血である、項目29および31に記載の方法。
(項目33)
前記複数の抗原が、少なくとも11,000の異なる抗原を含む、項目24から32に記載の方法。
(項目34)
前記複数の抗原が、少なくとも12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、または20,000の異なる抗原を含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記複数の抗原が、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%を含む、項目24から32に記載の方法。
(項目36)
前記複数の抗原が、ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%を含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記抗体生成細胞がB細胞である、項目24から36に記載の方法。
(項目38)
前記抗体を基材へと固定化するステップをさらに含む、項目24から37に記載の方法。
(項目39)
前記基材が平面である、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記基材が粒子である、項目38に記載の方法。
(項目41)
前記基材が固体材料を含む、項目38から40に記載の方法。
(項目42)
前記基材が多孔性材料を含む、項目38から40に記載の方法。
(項目43)
前記固定化が可逆性である、項目38から42に記載の方法。
(項目44)
前記固定化が不可逆性である、項目38から42に記載の方法。
(項目45)
ヒトタンパク質に単一特異性である抗体を同定する方法であって、
a)複数の抗体を、ヒトプロテオームアレイと接触させるステップと、
b)前記複数の抗体と、前記ヒトプロテオームアレイ上に存在する標的との結合を決定するステップと、
c)抗体が前記プロテオームアレイ上の単一の標的に結合する場合に、前記抗体を単一特異性と同定するステップと
を含む方法。
(項目46)
前記ヒトプロテオームアレイが、ヒトプロテオームのうちの少なくとも0.5%を含む、項目24から45に記載の方法。
(項目47)
前記ヒトプロテオームアレイが、ヒトプロテオームのうちの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%を含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記ヒトプロテオームアレイが、表5に列挙されるヒトタンパク質のうちの少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%を含む、項目24から47に記載の方法。
(項目49)
標的に対する抗体を同定する方法であって、
a)標的を、項目1から16に記載の抗体のライブラリーと接触させるステップと、
b)前記標的と、前記複数の抗体との結合を決定するステップと、
c)前記標的が、前記ライブラリーの抗体に結合する場合に、前記標的に対する抗体を同定するステップと
を含む方法。
(項目50)
標的に対する抗体を同定する方法であって、
a)標的を、項目17から23に記載のアレイと接触させるステップと、
b)前記標的と、前記複数の抗体との結合を決定するステップと、
c)前記標的が、前記アレイの抗体に結合する場合に、前記標的に対する抗体を同定するステップと
を含む方法。
(項目51)
標的を同定する方法であって、
a)標的を、項目1から16に記載の抗体のライブラリーと接触させるステップと、
b)前記標的と、前記複数の抗体との結合を決定するステップと、
c)前記標的が、前記ライブラリーの抗体に結合する場合に、前記標的を同定するステップと
を含む方法。
(項目52)
標的を同定する方法であって、
a)標的を、項目17から23に記載のアレイと接触させるステップと、
b)前記標的と、前記複数の抗体との結合を決定するステップと、
c)前記標的が、前記アレイの抗体に結合する場合に、前記標的を同定するステップとを含む方法。
【0057】
参照による組込み
本明細書において言及される全ての刊行物、特許、および特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が、参照により組み込まれることが明確かつ個別に示されたと仮定した場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
本発明の新規の特徴は、付属の特許請求の範囲において、具体的に示される。本発明の原理が用いられる例示的な実施形態と、付属の図面とを示す以下の詳細な記載を参照することにより、本発明の特徴および利点についてのより良い理解が得られるであろう。