技術分野
鉄基粉末冶金用混合粉及びそれを用いて作製した焼結体に関し、2元系酸化物と3元系酸化物とを特定の重量比で含む鉄基粉末冶金用混合粉及びそれを用いて作製した焼結体
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】切削開始初期においても長期間の切削においても被削性に優れた焼結体を作製し得る鉄基粉末冶金用混合粉を提供する。
【解決手段】本発明の鉄基粉末冶金用混合粉は、Ca-Al-Si系酸化物及びCa-Mg-Si系酸化物からなる群より選択される1種以上の3元系酸化物と、Ca-Al系酸化物及びCa-Si系酸化物からなる群より選択される1種以上の2元系酸化物とを含み、前記3元系酸化物及び前記2元系酸化物を合計重量で0.025重量%以上0.3重量%以下含む。
【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に開示される硫化カルシウムを含有させることにより、機械部品の強度が大幅に低下すること、混合粉末が経時変化して品質が安定しないこと等の課題がある。また、特許文献1に開示の焼結鋼を切削工具によって加工したところ、切屑が細かく分断されにくかった。このことから、特許文献1の開示では良好と評価されている切屑処理性も、現在の要求を満たすレベルと言えるほど優れているとは言い難い。
特許文献2に記載された技術は、アルミン酸モノカルシウムの理論比であるCaO:Al
2O
3=35.5:64.5に対し、Al
2O
3が不足する一方でCaOを過剰に含む。 この過剰量のCaOが、他の酸化物又は硫黄と反応するか又は単独で存在することにより、焼結体の特性が安定しにくい。
特許文献3及び4に記載された技術は、切削時に加工面に露出したセラミックス粉末が工具表面に付着して工具保護膜を形成する。この工具保護膜が工具の材質劣化を防止し、切削性を改善する。しかしながら、特許文献3及び4に開示の鉄系混合粉末によって作製された焼結体は、切削開始直後(切削初期)の被削性のさらなる改善が求められている。
本発明は、の現状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削開始初期においても長期間の切削においても被削性に優れた焼結体を作製し得る鉄基粉末冶金用混合粉を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者は目的を達成するため、焼結体に含まれる酸化物(2CaO・Al2O3・SiO2粉末)と、切削工具又は切削工具のコーティングに含まれる酸化チタン(TiO2)粉末との反応のメカニズムを確認した。具体的には、無加圧下の大気中で、2CaO・Al2O3・SiO2粉末と、TiO2粉末との混合粉末を加熱し、その反応生成物をX線回折によって分析した。
【発明の効果】
本発明によれば、切削開始初期においても長期間切削においても被削性に優れた焼結体を作製し得る鉄基粉末冶金用混合粉を提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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