特開2016-223526(P2016-223526A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電産トーソク株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000003
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000004
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000005
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000006
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000007
  • 特開2016223526-車両用シフトレンジ切り替え装置 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-223526(P2016-223526A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】車両用シフトレンジ切り替え装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 61/28 20060101AFI20161205BHJP
   F16H 1/32 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   F16H61/28
   F16H1/32 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-110325(P2015-110325)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000220505
【氏名又は名称】日本電産トーソク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(72)【発明者】
【氏名】真貝 一美
(72)【発明者】
【氏名】金城 秀一
【テーマコード(参考)】
3J027
3J067
【Fターム(参考)】
3J027FA19
3J027FA36
3J027FB01
3J027GB03
3J027GC02
3J027GC22
3J027GD04
3J027GD07
3J027GD13
3J027GE06
3J027GE23
3J067AA21
3J067AB23
3J067AC01
3J067AC21
3J067AC31
3J067DA43
3J067DB32
3J067FB83
3J067GA01
(57)【要約】
【課題】小型で部品点数の少ない車両用シフトレンジ切り替え装置を提供する。
【解決手段】外歯歯車15の周囲に配置された固定部材3と、電動モータ2と、その出力軸に設けられた偏心軸11と、偏心軸11に回転可能に支持された外歯歯車15と、外歯歯車15の外周に設けられたリング状の両歯歯車16を有する。両歯歯車16の内周に形成され、外歯歯車の外歯と噛み合う内歯16aと、両歯歯車の外周に形成され、出力歯車17と噛み合う外歯16bを有する。外歯歯車15と固定部材3とのいずれか一方に設けられた規制部15bと、外歯歯車と固定部材とのいずれか他方に設けられて規制部と係合する被規制部31とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シフトレンジ切り替えの駆動源となる出力歯車と、
電動モータと、その出力軸に設けられた偏心軸と、
前記偏心軸に回転可能に支持された外歯歯車と、
前記外歯歯車の外周に設けられたリング状の両歯歯車と、
前記両歯歯車の内周に形成され、前記外歯歯車の外歯と噛み合う内歯と、
前記両歯歯車の外周に形成され、前記出力歯車と噛み合う外歯と、
前記外歯歯車の周囲に配置された固定部材と、
前記外歯歯車と前記固定部材とのいずれか一方に設けられた規制部と、
前記外歯歯車と前記固定部材とのいずれか他方に設けられて前記規制部と係合する被規制部と、を備え、
前記規制部と被規制部は、前記外歯歯車の外歯が前記両歯歯車の内歯に噛み合った状態で、前記外歯歯車の揺動を規制し、
前記外歯歯車の外歯と前記両歯歯車の内歯は、減速比に対応した異なる歯数を有することを特徴とする車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項2】
前記外歯歯車、両歯歯車及び出力歯車が同一平面上に設けられる請求項1に記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項3】
前記規制部が固定部材に設けられた丸棒状の支持ピンであり、前記被規制部が外歯歯車に設けられた円孔であり、前記円孔内に支持ピンが嵌め込まれる請求項1または請求項2に記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項4】
前記固定部材が減速機構のケースである請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項5】
前記固定部材が電動モータに設けられる請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項6】
前記電動モータの出力軸が固定部材に対して軸受によって支持される請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項7】
前記両歯歯車が固定部材に設けられたリング状のスライド軸受によって支持される請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【請求項8】
前記外歯歯車の外歯と両歯歯車の内歯が、トロコイド歯型の一部を削除した歯形または円弧歯形である請求項1から請求項7のいずれかに記載の車両用シフトレンジ切り替え装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータを使用した車両用シフトレンジ切り替え装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オートマティックトランスミッション車(CVT、AT、含む)において、P、R、N、Dのシフトレンジの切り替えは、運転席に配置されたシフトレバーにより操作される。シフトレバーはシフトケーブルを介してマニュアルシャフトを操作し、トランスミッションのマニュアルバルブを作動させ各レンジの油路の切り替えを行う。油路の切り替えでP(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)等の油圧機器を操作して車両の操作を行う。
【0003】
最近、例えば、特許文献1に示すように、前記のようなシフトケーブルを廃止し、マニュアルシャフトを電動モータで直接駆動させる技術にSBW(シフト・バイ・ワイヤ)方式が提案されている。しかし、パークロック解除では大きなトルクが必要であり、そのためには電動モータそのものの高出力化、減速機の採用等の方法があるが、装置の大型化につながり、場合によっては車両搭載スペースに入らないということが起こり得る。
【0004】
そのため、特許文献2や特許文献3に示すように、内歯車とその外周に噛み合う外歯車とを使用し、内歯車または外歯車のいずれかを電動モータによって揺動回転させることにより、比較的小型で大きな減速比を得られる減速機構が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−126005号公報
【特許文献2】特開2013−169125号公報
【特許文献3】特開2004−44685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記のような従来の減速機機構は、使用する歯車の枚数が多かったり、内歯車または外歯車を揺動させるための機構が複雑であり、小型化及び部品点数の削減が困難であった。特に、従来技術では、特許文献3のように、内歯歯車や外歯歯車とは別に設けた歯車などを使用して、減速後の出力を外部に取り出しているため、そのための部品点数も多くなり、構成も複雑化する問題があった。そのため、この種の減速機構を使用した車両用シフトレンジ切り替え装置としても、機構の単純化、小型化が困難であった。
【0007】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、小型で部品点数の少ない車両用シフトレンジ切り替え装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車両用シフトレンジ切り替え装置は、次のような構成を有することを特徴とする。
(1) シフトレンジ切り替えの駆動源となる出力歯車。
(2) 電動モータと、その出力軸に設けられた偏心軸。
(3) 前記偏心軸に回転可能に支持された外歯歯車。
(4) 前記外歯歯車の外周に設けられたリング状の両歯歯車。
(5) 前記両歯歯車の内周に形成され、前記外歯歯車の外歯と噛み合う内歯。
(6) 前記両歯歯車の外周に形成され、前記出力歯車と噛み合う外歯。
(7) 前記外歯歯車の周囲に配置された固定部材。
(8) 前記外歯歯車と前記固定部材とのいずれか一方に設けられた規制部。
(9) 前記外歯歯車と前記固定部材とのいずれか他方に設けられて前記規制部と係合する被規制部。
(10) 前記規制部と被規制部は、前記外歯歯車の外歯が前記両歯歯車の内歯に噛み合った状態で、前記外歯歯車の揺動を規制する。
(11) 前記外歯歯車の外歯と前記両歯歯車の内歯は、減速比に対応した異なる歯数を有する。
【0009】
本発明において、以下の構成とすると良い。
(1)前記外歯歯車、両歯歯車及び出力歯車が同一平面上に設けられる。
(2)前記規制部が固定部材に設けられた丸棒状の支持ピンであり、前記被規制部が外歯歯車に設けられた円孔であり、前記円孔内に支持ピンが嵌め込まれる。
(3)前記固定部材が減速機構のケースである。
(4)前記固定部材が電動モータに設けられる。
(5)前記電動モータの出力軸が固定部材に対して軸受によって支持される。
(6)前記両歯歯車が固定部材に設けられたリング状のスライド軸受によって支持される。
(7)前記外歯歯車の外歯と両歯歯車の内歯が、トロコイド歯型の一部を削除した歯形または円弧歯形である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外歯歯車の外周に噛み合う歯車として両歯歯車を使用したことにより、外歯歯車からの駆動力を1枚の両歯歯車によって出力歯車に伝達することができ、部品点数の削減並びに機構全体の小型化が可能になる。また、規制部と被規制部のいずれかを固定部材に設けることにより、複数の歯車に規制部や被規制部を設ける必要がなくなり、歯車を揺動するための機構の構成が単純化する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態の縦断面図である。
図2】第1実施形態における歯車の噛み合いを示す拡大縦断面図。
図3】第1実施形態における減速開始状態の水平断面図である。
図4】第1実施形態における減速終了状態の水平断面図である。
図5】第2実施形態の縦断面図である。
図6】第3実施形態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[1.第1実施形態]
[1.1 構成]
以下、本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態において軸とは電動モータの回転軸の長手方向に向かい回転軸の中央を通る軸をいい、単に周方向あるいは軸方向と言った場合は、回転軸の周方向あるいは回転軸の軸方向を示す。
【0013】
図1において、1は本実施形態の減速機構、2は電動モータ、3は減速機構1のケースである。本実施形態においては、ケース3が本発明の固定部材に相当する。
【0014】
電動モータ2は、その回転軸に固定された偏心軸11と、偏心軸11の先端に設けられた軸端部12とを備え、軸端部12はベアリング軸受13によりケース3に支持される。偏心軸11の外周には、ベアリング軸受14を介して外歯歯車15が回転可能に支持される。外歯歯車15の外周には外歯15aが設けられる。
【0015】
外歯歯車15には、その中心から等距離に9個の円孔15bが等間隔で設けられる。ケース3には、この円孔15bに対応する位置に9個の円柱状の支持ピン31が設けられ、各支持ピン31が各円孔15a内に挿入される。支持ピン31の外径は円孔15bの外径よりも大きく、両者の寸法差は、偏心軸11の揺動寸法に等しい。支持ピン31が本発明の規制部に相当し、円孔15bが本発明の被規制部に相当する。支持ピン31と円孔15bは、外歯歯車15の外歯15aが両歯歯車16の内歯16aに噛み合った状態で、偏心軸11による外歯歯車15の揺動範囲を規制する。
【0016】
外歯歯車15の外周にはリング状の両歯歯車16が設けられる。両歯歯車16の内周部には、外歯歯車15の外歯15aと噛み合う内歯16aが設けられる。外歯歯車15の外歯15aと両歯歯車16の内歯16aは、減速比に対応した異なる歯数を有するものであって、例えば、外歯15aの歯数:内歯16aの歯数が60:61や59:60などである。両歯歯車16の外周部には、後述する出力歯車と噛み合う外歯16bが設けられる。
【0017】
両歯歯車16は、本実施形態においては、全体として背の低い筒状の部材から構成され、その上端に前述した内歯16aと外歯16bが設けられる。両歯歯車16の下端は、ケース3に設けられたリング状のスライド軸受32に支持され、両歯歯車16は電動モータ2の回転軸を中心として回転する。
【0018】
両歯歯車16の近傍には出力歯車17が設けられる。出力歯車17は扇型の部材で、扇の要の部分が、ケース3に固定された軸受33内に回転可能に支持された出力軸18の一端に固定される。この出力軸18は、SBWのマニュアルシャフトなどに連結される。扇の縁の部分には、両歯歯車16の外歯16bと噛み合う歯17aが設けられる。図2に示すように、外歯歯車15、両歯歯車16の内歯16aと外歯16b、及び出力歯車17は同一平面上に設けられる。
【0019】
外歯歯車15の外歯15aと両歯歯車16の内歯16bの歯形は、トロコイド歯型の一部を削除した歯形である。すなわち、この歯形は、例えばサークリュート歯車と呼ばれ、径の異なる単純円を内接接触させる歯形で、歯底部に高剛性が得られ、噛み合い時の接触面積が大きく面圧が極度に小さいため、長寿命と90%を超える高効率が得られると共に、歯車を薄型にできる利点がある。
【0020】
[1.2 作用]
上記のような構成を有する第1実施形態の作用効果は、以下のとおりである。
電動モータ2を駆動すると、その回転軸が回転し、回転軸に固定された偏心軸11が回転する。偏心軸11には、ベアリング軸受13を介して外歯歯車15が取り付けられているので、偏心軸11が回転すると、外歯歯車15は偏心軸11の回転に伴って揺動する。すなわち、外歯歯車15は、その円孔15bにケース3に設けた支持ピン31が挿入されているため、外歯歯車15の中心を軸として回転することはできない。
【0021】
従って、偏心軸11が回転すると、支持ピン31の周囲に円孔15bの内周面がスライドしながら移動すると同時に、外歯歯車15は、その外歯15aが両歯歯車16の内歯16aに噛み合いながら、両歯歯車16の内周に沿ってその噛み合い位置を変化させていく。(図3参照)
【0022】
このようにして、両者の噛み合い位置が移動し、外歯歯車15が両歯歯車16の内周に沿って1回転移動すると、外歯歯車15の外歯15aと両歯歯車16の内歯16aとの歯数の差に従い、両歯歯車16がその歯数の差分だけ回動する。例えば、外歯15aの歯数を60、内歯16aの歯数を61とすれば、偏心軸11が60回転し、外歯歯車15が60回揺動すると、両歯歯車16は1回転だけ回動する。このように、本実施形態によれば、モータの回転数を60分の1に減速することができる。
【0023】
すなわち、外歯歯車15は、支持ピン31と円孔15bによって回転は規制されているが、これに噛み合う両歯歯車16はリング状のスライド軸受32に支持されて回転可能になっているため、外歯歯車15が両歯歯車16の内側で一周すると、その歯数の差分だけ両歯歯車16がスライド軸受32上で回動する。
【0024】
両歯歯車16が回動すると、その回動力は、両歯歯車16の外歯16bと噛み合っている出力歯車17の歯17aに伝達され、両歯歯車17に固定された出力軸18を回動させる。以下、同様にして、電動モータ2の回転に伴い、外歯歯車15と両歯歯車16がその歯数に対応した減速比に従って回転し、出力歯車17が所定の角度だけ回動する(図4参照)。
【0025】
本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)両歯歯車16により、入力側の外歯歯車15との噛み合い、及び出力側の出力歯車との噛み合いを1つの歯車で兼用できるので、部品点数の削減が可能である。
(2)両歯歯車16を用いることで、外歯歯車15、両歯歯車16及び出力歯車17を同一平面上に配置できるため、減速機構を薄型にできる。
(3)同一平面上で各歯車が噛み合っているため、偏芯軸11を支持するベアリング軸受14を1つにできて、部品点数の削減と減速機構の薄型化を達成できる。
(4)外歯歯車15の外歯15aと両歯歯車16の内歯16aとしてサークリュート歯形のような歯型を用いることで、歯底部に高剛性が得られ、歯車を薄型にできる。
(5)ケース3に支持ピン31を設けて、外歯歯車15の回転を規制したので、外歯歯車15の円孔15b以外には、歯車に規制部や被規制部を設ける必要がなくなり、歯車の構成の単純化や薄型化が可能になる。
【0026】
[2.第2実施形態]
第2実施形態を図5に従って説明する。第2実施形態は、規制部と被規制部の構成を変更したものである。本実施形態において、外歯歯車15には、前記円孔15bに代えて、支持ピン15cが設けられる。一方、ケース3側には、支持ピン15cが挿入される円孔34が形成される。これら、支持ピン15cと円孔34の寸法や位置は、第1実施形態と同様なものであり、外歯歯車15が両歯歯車16の内歯16aと噛み合いながら揺動することを可能とする。
【0027】
本実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、外歯歯車15に円孔15bがない分、外歯歯車15の強度が高い利点がある。
【0028】
[3.第3実施形態]
第3実施形態を図6に従って説明する。第3実施形態は、規制部あるいは被規制部を電動モータ2のハウジングに設けたものである。すなわち、本実施形態においては、電動モータ2のハウジングが、本発明の固定部材に相当する。本実施形態では、電動モータ2のハウジングに支持ピン31を設け、この支持ピン31を外歯歯車15の円孔15b内に挿入している。
【0029】
本実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。特に、電動モータ2と外歯歯車15が近接している場合、支持ピン31の高さを低くできるので、有利である。同様に、電動モータ2のハウジングに、両歯歯車16のスライド軸受32や、出力軸18の軸受33を設けることで、ケース2と減速機構1との距離が離れている場合にも、本発明を適用できる。
【0030】
[4.他の実施形態]
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではない。以上の実施形態は例として提示したものであって、その他の様々な形態で実施されることが可能である。発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲、要旨、その均等の範囲に含まれる。以下、その一例を示す。
【0031】
(1)図示の実施形態では、電動モータは図示しない支持部材、例えばモータカバーなどによって支持されているが、図1の支持ピン15cの先端を延長して、支持ピン15cによって電動モータ2を支持することができる。
(2)規制部と被規制部の数や位置は、図示のものに限定されない。より多くても少なくても良い。
(3)外歯歯車15の外歯15aや両歯歯車16の内歯16aとして、サークリュート歯形以外の円弧歯形を使用することができる。また、他の歯形の歯車も使用可能である。
(4)出力歯車17として、扇型の歯車以外に、円形の歯車を使用することができる。また、両歯歯車16の外歯16bや出力歯車17aの歯17aとして、斜歯(ヘリカルギヤ)など、外歯歯車15の外歯15aや両歯歯車16の内歯16aとは異なる形状の歯を使用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1…減速機構、11…偏心軸、12…軸端部、13,14…軸受、15…外歯歯車、15a…外歯、15b…円孔、15c…支持ピン、16…両歯歯車、16a…内歯、16b…外歯、17…出力歯車、17a…出力歯車の歯、18…出力軸、2…電動モータ、3…ケース、31…支持ピン、32…スライド軸受、33…軸受、34…円孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6