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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-223817(P2016-223817A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】検知器
(51)【国際特許分類】
   G01M 99/00 20110101AFI20161205BHJP
   G08B 21/14 20060101ALI20161205BHJP
   G08B 21/16 20060101ALI20161205BHJP
   G08B 29/02 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   G01M99/00 Z
   G08B21/14
   G08B21/16
   G08B29/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-107974(P2015-107974)
(22)【出願日】2015年5月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000190301
【氏名又は名称】新コスモス電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
(72)【発明者】
【氏名】蔭山 大輔
(72)【発明者】
【氏名】末廣 陽
【テーマコード(参考)】
2G024
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
2G024AD21
2G024BA12
2G024BA22
2G024BA27
2G024CA18
2G024CA30
2G024EA12
2G024FA02
2G024FA14
5C086AA02
5C086CA02
5C086FA06
5C086FA17
5C087AA05
5C087AA09
5C087AA40
5C087AA42
5C087AA44
5C087CC12
5C087CC22
5C087DD07
5C087FF13
(57)【要約】
【課題】メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池と補助電池の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる検知器を提供することを課題とする。
【解決手段】検知器1において、電源供給を行う主電池8と、主電池8からの電源供給が行われないときに電源供給を行う補助電池9と、主電池8と補助電池9とのそれぞれの電池残量を検出する残量検出手段6と、主電池8の電池残量が第一所定Aレベル以下であることを残量検出手段6が検出したときに報知する報知手段5と、を備え、報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定Aレベルは、補助電池9の電池残量によって変動するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源供給を行う主電池と、
前記主電池からの電源供給が行われないときに電源供給を行う前記補助電池と、
前記主電池と前記補助電池とのそれぞれの電池残量を検出する残量検出手段と、
前記主電池の電池残量が第一所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知する報知手段と、を備え、
前記報知手段が報知する前記主電池の電池残量の前記第一所定Aレベルは、前記補助電池の電池残量によって変動する、検知器。
【請求項2】
前記補助電池の電池残量が第一所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知する、
請求項1に記載の検知器。
【請求項3】
前記補助電池の電池残量が前記第一所定Bレベルよりも高い値の第二所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベルよりも低い値の第三所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知し、
前記補助電池の電池残量が前記第一所定Bレベルよりも低い値の第三所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベルよりも高い値の第二所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知する、
請求項2に記載の検知器。
【請求項4】
検知対象を検出する検知手段を含む機能部を備え、
前記補助電池は、前記検知手段には電源供給を行わない、
請求項1から3のいずれか一項に記載の検知器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知器の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、周辺大気中における所定の被検知ガスを検知する検知器の技術は公知となっている(特許文献1参照)。
前記検知器では、定期的に(例えば一回/一日)バンプテスト(機能検査)等が作業者によって行われる。このような機能検査が行われると、作業者によって検査内容とともに検査時間が手書で記録される。
【0003】
また、検知器には、計時手段と記憶装置とを備え、検知した情報や警報した情報等を当該検知等した時間とともに記憶する構成のものがあるが、前記記憶された情報はユーザに利用されることを想定しておらず、例えば機能検査時に作業者によって操作されても前記記憶された情報を引出すことはできない。
そして、検知器において、作業者によってこのような情報を引出せるようにして、前記記憶された情報を有効に活用することができる構成とすることが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−29473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記検知器では、主電池の取換え時等において主電池から計時手段に電源が供給されなくなることから、主電池から電源が供給されないときに計時手段に電源供給を行う補助電池を備える構成とすることが考えられる。
もっとも、主電池または補助電池の交換を定期的に行うこととすると、電池残量が十分にあるにもかかわらず主電池または補助電池を交換することとなり、メンテナンス費用が嵩むことが問題となる。
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池と補助電池の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる検知器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、電源供給を行う主電池と、前記主電池からの電源供給が行われないときに電源供給を行う前記補助電池と、前記主電池と前記補助電池とのそれぞれの電池残量を検出する残量検出手段と、前記主電池の電池残量が第一所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知する報知手段と、を備え、前記報知手段が報知する前記主電池の電池残量の前記第一所定Aレベルは、前記補助電池の電池残量によって変動する、検知器としたものである。
【0009】
請求項2においては、前記補助電池の電池残量が第一所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知するものである。
【0010】
請求項3においては、前記補助電池の電池残量が前記第一所定Bレベルよりも高い値の第二所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベルよりも低い値の第三所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知し、前記補助電池の電池残量が前記第一所定Bレベルよりも低い値の第三所定Bレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときには、前記報知手段は、前記主電池の電池残量が前記第一所定Aレベルよりも高い値の第二所定Aレベル以下であることを前記残量検出手段が検出したときに報知するものである。
【0011】
請求項4においては、検知対象を検出する検知手段を含む機能部を備え、前記補助電池は、前記検知手段には電源供給を行わないものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池と補助電池の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る検知器を示すブロック図。
図2】同じく検知器の斜視図。
図3】同じく検知器の表示部を示す図。
図4】同じく検知器の主電池の電池残量の状態を示す図。
図5】同じく検知器の補助電池の電池残量の状態を示す図。
図6】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図7】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図8】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図9】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図10】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図11】同じく検知器の動作を示すフロー図。
図12】同じく検知器の動作を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の第一実施形態に係る検知器について、図1から図6を用いて説明する。
【0015】
図1から図5に示すように、検知器1は、検知対象(周辺大気中における所定の被検知ガス)を検知する機能、および、報知機能等を備え、持運び可能(ポータブル式)に構成される。
検知器1は、制御部2、センサ3、計時手段4、報知手段5、および、残量検出手段6等の各機能部と、操作部7と、主電池8と、補助電池9と、を備える。
【0016】
検知器1の制御部2は、検知器1の各種の動作を制御する。
制御部2は、各種情報を記憶する記憶装置10を有する。
【0017】
検知器1のセンサ3は、検知対象を検知する検知手段であり、外部環境の変化を検知する。
センサ3は、被検知ガス(被検知ガスの濃度)を検知するガスセンサであり、メタンセンサ、酸素センサ、COセンサ、または、都市ガスセンサ等で構成される。センサ3では、例えば、メタンセンサはメタンガスを検出でき、酸素センサは酸素ガスを検出でき、COセンサは不完全燃焼で発生する一酸化炭素ガスを検出でき、都市ガスセンサは炭化水素ガス等の漏洩ガスを検出することができるものであれば、公知の半導体式センサ素子や接触燃焼式センサ素子等が使用できる。
【0018】
検知器1の計時手段4は、リアルタイムクロックICで構成され、検知器1の各種の作動時間を計測する。計時手段4は、例えば、バンプテスト(機能検査)を行った時間、センサ3が可動した時間、報知手段5が報知した時間、主電池8および補助電池9による電源供給時間(累計の電源供給時間)等の時間を計測する。
前記計時手段4が計測した時間に関する情報は、制御部2の記憶装置10に記憶される。
なお、計時手段4は、制御部2のリアルタイムクロック機能で構成することもできる。このように構成することにより、検知器1をコンパクトに構成することができる。
【0019】
検知器1の報知手段5は、検知器1の各種の状態を報知する。
報知手段5は、センサ3が検知した被検知ガスの濃度が所定値以上(所定の閾値以上)であること、または、主電池8または補助電池9の電池残量が低下したこと等を報知する。
報知手段5は、例えば、表示部11に所定の表示をすること、ブザー音や音声を発すること、または、ランプが点灯すること等によって報知する。報知手段5は、表示部11とランプ部12とを備える。
【0020】
検知器1の残量検出手段6は、主電池8または補助電池9の電池残量を検出する。
残量検出手段6は、主電池8の電池残量を検出する構成と、補助電池9の電池残量を検出する構成とが異なるもので構成される。
残量検出手段6における主電池8の電池残量を検出する構成として、制御部2によって検知される電圧の変動傾向に基づいて主電池8の電池残量が検出される。
残量検出手段6における補助電池9の電池残量を検出する構成として、計時手段4によって計測される電源供給時間(累計の電源供給時間)に基づいて補助電池9の電池残量が検出される。残量検出手段6は、補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)が所定時間以上となったときに、補助電池9の電池残量が所定Bレベル以下に低下したものとして、補助電池9の電池残量を検出する。
【0021】
検知器1の操作部7は、スイッチ類やタッチパネル等の操作具によって構成され、作業者によって操作されることによってセンサ3による検知動作等を行う。
操作部7が作業者によって操作されることによって、計時手段4による補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)がリセットされる。なお、検知器1に接続されるPC等を操作すること、また、補助電池9がソケットから取外されること等によっても、計時手段4による補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)がリセットされる構成とすることもできる。
【0022】
検知器1の主電池8は、検知器1の各種(機能部)に電源供給を行う。主電池8は、電池残量が低下して、電池電圧が所定電圧以下(例えば2.1V以下)となったとき、機能部が作動しなくなる。
主電池8は、一次電池(乾電池)で構成される。主電池8は、ケース内に配置され、入替え可能とされる。
なお、検知器1の主電池8は、二次電池(充電池)で構成することもできる。
【0023】
検知器1の補助電池9は、計時手段4に電源供給を行う。補助電池9の電池残量が、電池残量が低下して、所定電圧以下(例えば1.05V以下)となったとき、計時手段4が作動しなくなる。
補助電池9は、一次電池(コイン電池)で構成される。補助電池9は、ケース内に配置され、入替え可能とされる。
【0024】
次に、検知器11における主電池8または補助電池9が計時手段4に電源供給を行う一連の動作について、図6を用いて説明する。
【0025】
図6に示すように、まず、検知器1では、主電池8が計時手段4に電源供給を行っているか否かについて制御部2が判断する(ステップS11)。
このとき、制御部2は、主電池8の電圧を検出することによって、主電池8が計時手段4に電源供給を行っているか否かについて制御部2が判断する。制御部2は、主電池8が取外された状態、または、計時手段4が動作可能な電池残量が主電池8に残っていない状態等のときには、主電池8が計時手段4に電源供給を行っていないと判断する。
主電池8が計時手段4に電源供給を行っていると制御部2が判断した場合、主電池8が計時手段4に電源供給を行っているか否かについて制御部2が判断する動作(ステップS11)を繰返し行う。
主電池8が計時手段4に電源供給を行っていないと制御部2が判断した場合、ステップS12に移行する。
【0026】
次に、補助電池9が計時手段4に電源供給する動作を行う(ステップS12)。
このとき、計時手段4は、補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)を計測する。
なお、補助電池9が計時手段4に電源供給する動作が行われた(ステップS12)後に主電池8が計時手段4に電源供給する動作が行われた場合には、補助電池9が計時手段4に電源供給する動作を停止して、主電池8が計時手段4に電源供給を行っているか否かについて制御部2が判断する動作(ステップS11)を行う。
【0027】
以上のようにして、検知器1では、主電池8または補助電池9が計時手段4に電源供給を行う。
【0028】
以上のように、補助電池9が主電池8から計時手段4への電源供給が行われないときに計時手段4に電源供給を行い、計時手段4が補助電池9の電源供給時間を計測する、検知器1では、補助電池9の計時手段4への電源供給時間から補助電池9の電池残量を予測して、電池残量が無くなる(電池切れ)直前まで補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用(補助電池9の交換メンテナンス費用)が嵩むことを抑制することができる。
したがって、検知器1によれば、補助電池9の交換を効率的に行うことができる。
また、検知器1によれば、補助電池9がボタン電池のように、電池残量が無くなる(電池切れ)直前に電圧が急に低下することから電圧の変動傾向を検出しても電池残量が無くなる(電池切れ)直前であることを作業者に認識させることが困難なものであっても、補助電池9の電池残量の低下を確実に検出することができる。
【0029】
また以上のように、補助電池9の電池残量を検出する残量検出手段6を備える、検出機では、残量検出手段6が補助電池9の電池残量を検出することから、電池残量が無くなる(電池切れ)直前まで補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
したがって、検知器1によれば、補助電池9の交換を効率的に行うことができる。
【0030】
また以上のように、残量検出手段6が補助電池9の電源供給時間に基づいて補助電池9の電圧低下を検出する、検知器1では、残量検出手段6が補助電池9の電源供給時間に基づいて補助電池9の電圧低下を検出することから、電池残量が無くなる(電池切れ)直前まで補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
したがって、検知器1によれば、補助電池9の交換を効率的に行うことができる。
また、検知器1では、補助電池9がボタン電池のように、電池残量が無くなる(電池切れ)直前に電圧が急に低下することから電圧の変動傾向を検出しても電池残量が無くなる(電池切れ)直前であることを作業者に認識させることが困難なものであっても、補助電池9の電池残量の低下を確実に検出することができる。
【0031】
検知器1の主電池8は、計時手段4を含む機能部(制御部2、センサ3、報知手段5、および、残量検出手段6等)に電源供給を行う。
補助電池9は、センサ3等には電源供給を行わず、計時手段4のみに電源供給を行う。
【0032】
以上のように、補助電池9が、センサ3には電源供給を行わず、計時手段4のみに電源供給を行う、検知器1では、補助電池9がセンサ3には電源供給を行わないことから、主電池8から計時手段4への電源供給が行われないときに、センサ3に電源が供給されて電池切れすることによって補助電池9から計時手段4に電源供給が行われない状態となることを防止することができる。
また、検知器1では、補助電池9が計時手段4のみに電源供給を行うことから、主電池8から計時手段4への電源供給が行われないときに、他の機能部(センサ3等の計時手段4以外の機能部)に電源が供給されて電池切れすることによって補助電池9から計時手段4に電源供給が行われない状態となることを防止することができる。
したがって、検知器1によれば、主電池8から計時手段4への電源供給が行われないときに、電源が供給されずに検知した情報や警報した情報等を当該検知等した時間とともに記憶する動作が行われない状態となることを抑制することができる。
【0033】
検知器1の報知手段5は、主電池8または補助電池9の電池残量が低下したことを報知する。
報知手段5は、主電池8の電池残量が低下したことを報知する態様と、補助電池9の電池残量が低下したことを報知する態様とが異なるように構成される。報知手段5は、例えば、主電池8の電池残量が低下したときと、補助電池9の電池残量が低下したときとで、表示部11の表示態様またはランプ部12の点灯態様がそれぞれ異なるように構成される。
【0034】
以上のように、報知手段5が、主電池8の電池残量が低下したことを報知する態様と、補助電池9の電池残量が低下したことを報知する態様とが異なるように構成される、検知器1では、主電池8の電池残量が低下したときと補助電池9の電池残量が低下したときとで異なる態様で報知手段5が報知することから、主電池8の電池残量が低下したことと、補助電池9の電池残量が低下したことと、を作業者に誤認されることを防止することができる。
【0035】
検知器1の報知手段5は、主電池8の電圧の変動傾向に応じて主電池8の電池残量の低下を段階的に報知する。報知手段5は、例えば、表示部11のバーグラフ11aで構成される(図3参照)。このとき、報知手段5は、主電池8の電池残量が最大のときには全てのバーグラフ11aが点灯し、主電池8の電池残量が低下する毎に点灯するバーグラフ11aが減少することによって、主電池8の電池残量の低下を段階的に報知する。
【0036】
検知器1の報知手段5は、補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)が所定時間以上となったときに、補助電池9の電池残量が所定Bレベル以下に低下したものとして、補助電池9の電池残量が低下したことを報知する。報知手段5は、例えば、表示部11の時計印11bで構成され、補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)が所定時間以上となったときに、表示部11の時計印11bが点灯して、補助電池9の電池残量が低下したことを報知する(図3参照)。
前記所定時間は、補助電池9の電池残量が最大のときから計時手段4が動作し続けて補助電池9の電池残量が無くなる時間(例えば、24カ月)の90%〜95%の時間(例えば、約21か月〜23か月)に設定される。
【0037】
以上のように、報知手段5は、主電池8の電圧の変動傾向に応じて主電池8の電池残量の低下を段階的に報知し、補助電池9の電源供給時間が所定時間以上となったときに補助電池9の電池残量が低下したことを報知する、検知器1では、主電池8の電池残量の低下を確実に報知することができ、また、補助電池9の電池残量の低下を簡易な構成で報知することができる。
【0038】
次に、本発明の検知器1の第二実施形態について図1図4図5図7から図12を用いて説明する。
なお、図1図4図5図7から図12の検知器1の説明については、図1から図6の検知器1と同様の部分を適宜省略し、図1から図6の検知器1と異なる部分を中心に説明する。
【0039】
図1図4図5に示すように、検知器1は、制御部2、センサ3、計時手段、報知手段5、および、残量検出手段6等の各機能部と、操作部7と、主電池8と、補助電池9と、を備える。
【0040】
検知器1の残量検出手段6における主電池8の電池残量を検出する構成として、制御部2によって検知される電圧の変動傾向に基づいて主電池8の電池残量が検出される。
検知器1の残量検出手段6が、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることを検出したとき、報知手段5が、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1であることを報知する。
第一所定AレベルX1は、例えば、主電池8の最大の電池残量の約95%に設定される。また例えば、第一所定AレベルX1は、主電池8の最大電圧値3.0Vのとき、2.4Vに設定される。
残量検出手段6による主電池8の電池残量の検出としては、所定時間毎に所定回数電圧を検出し、検出した電圧の平均値や検出された回数の多かった電圧の範囲を主電池の電池残量としてもよく、また、所定時間毎に電池残量を検出し、前回の検出値との比較によって電池残量を検出してもよい。
【0041】
検知器1では、残量検出手段6が、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1よりも高い値の第二所定AレベルX2であることを検出したとき、報知手段5が、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2であることを報知する構成とすることもできる。
第二所定AレベルX2は、主電池8の電池残量が残り少ないことを報知する緊急性が第一所定AレベルX1よりも低いものであり、例えば、主電池8の最大の電池残量の約97%に設定される。また例えば、第二所定AレベルX2は、主電池8の最大電圧値3.0Vのとき、2.6Vに設定される。
【0042】
残量検出手段6が、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1よりも低い値の第三所定AレベルX3であることを検出したとき、報知手段5が、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3であることを報知する構成とすることもできる。
第三所定AレベルX3は、主電池8の電池残量が残り少ないことを報知する緊急性が第一所定AレベルX1よりも高いものであり、例えば、主電池8の最大の電池残量の約90%に設定される。また例えば、第三所定AレベルX3は、主電池8の最大電圧値3.0Vのとき、2.2Vに設定される。
【0043】
検知器1では、主電池8の電池残量の所定Aレベルが、第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちから複数個の所定Aレベル(例えば、第一所定AレベルX1と第二所定AレベルX2)に選択されて設定されてもよい。このとき、残量検出手段6が、主電池8の電池残量が前記設定される複数個の所定Aレベルであることをそれぞれ検出したとき、報知手段5が、主電池8の電池残量が前記設定される複数個の所定Aレベルであることをそれぞれ報知する。
【0044】
以上のように、報知手段5が、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちから選択されて設定される複数個の所定Aレベルであることを報知する、検知器1では、主電池8の電池残量が無くなる直前であることを、主電池8の電池残量に応じて複数段階で知らせることができる。
なお、主電池8の電池残量の所定Aレベル(前記第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちから選択された所定Aレベル、または、第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3の値)は、予め設定されて設定の変更ができない構成とすることもでき、操作部7を操作することによって設定を変更することができる構成とすることもできる。
【0045】
検知器1の残量検出手段6における補助電池9の電池残量を検出する構成として、計時手段によって計測される電源供給時間(累計の電源供給時間)に基づいて補助電池9の電池残量が検出される。
残量検出手段6が、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを検出したとき、報知手段5が、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知する。第一所定BレベルY1は、例えば、補助電池9の最大の電池残量の約95%に設定される。計時手段によって計測される補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)がT1となったときに、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることが残量検出手段6によって検出されて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する。
【0046】
検知器1では、残量検出手段6が、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1よりも高い値の第二所定BレベルY2であることを検出したとき、報知手段5が、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2であることを報知する構成とすることもできる。第二所定BレベルY2は、補助電池9の電池残量が残り少ないことを報知する緊急性が第一所定BレベルY1よりも低いものであり、例えば、補助電池9の最大の電池残量の約97%に設定される。計時手段によって計測される補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)がT2となったときに、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であることが残量検出手段6によって検出されて、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であることを報知手段5が報知する。補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)T2は、T1よりも短い累計時間で設定される。
【0047】
残量検出手段6が、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1よりも低い値の第三所定BレベルY3であることを検出したとき、報知手段5が、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3であることを報知する構成とすることもできる。第三所定BレベルY3は、補助電池9の電池残量が残り少ないことを報知する緊急性が第一所定BレベルY1よりも高いものであり、例えば、補助電池9の最大の電池残量の約90%に設定される。計時手段によって計測される補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)がT3となったときに、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であることが残量検出手段6によって検出されて、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であることを報知手段5が報知する。補助電池9の電源供給時間(累計の電源供給時間)T3は、T1よりも長い累計時間で設定される。
【0048】
検知器1では、補助電池9の電池残量の所定Bレベルが、第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちから複数個の所定Bレベル(例えば、第一所定BレベルY1と第二所定BレベルY2)に選択されて設定されてもよい。
このとき、残量検出手段6が、補助電池9の電池残量が前記設定される複数個の所所定Bレベルであることをそれぞれ検出したとき、報知手段5が、補助電池9の電池残量が前記設定される複数個の所定Bレベルであることをそれぞれ報知する。
【0049】
以上のように、報知手段5が、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちから選択されて設定される複数個の所定Bレベルであることを報知する、検知器1では、補助電池9の電池残量が無くなる直前であることを、補助電池9の電池残量に応じて複数段階で知らせることができる。
なお、補助電池9の電池残量の所定Bレベル(前記第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちから選択された所定Bレベル、または、第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3の値)は、予め設定されて設定の変更ができない構成とすることもでき、操作部7を操作することによって設定を変更することができる構成とすることもできる。
【0050】
次に、検知器1における、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する一連の動作について、図7を用いて説明する。
【0051】
図7に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS31)。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS32に移行する。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下と制御部2が判断した場合、ステップS33に移行する。
【0052】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS32)。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS31に移行する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下と制御部2が判断した場合、ステップS33に移行する。
【0053】
次に、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する(ステップS33)。
【0054】
以上のようにして、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する。
【0055】
以上のように、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する、検知器1では、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、または、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときに報知手段5が報知することから、主電池8または補助電池9の電池残量が無くなる(電池切れ)ことを報知して、電池残量が無くなる直前まで主電池8または補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用(主電池8または補助電池9の交換メンテナンス費用)が嵩むことを抑制することができる。
したがって、検知器1によれば、主電池8または補助電池9の交換を効率的に行うことができる。
【0056】
このとき、検知器1では、主電池8の電池残量の所定Aレベルは、第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちからいずれか一個の所定Aレベル、または、複数個の所定Aレベルに選択されて設定される構成とすることもできる。
また検知器1では、補助電池9の電池残量の所定Bレベルは、第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちからいずれか一個の所定Bレベル、または、複数個の所定Bレベルに選択されて設定される構成とすることもできる。
【0057】
次に、検知器1における、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する一連の動作について、図8を用いて説明する。
【0058】
図8に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS41)。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下でないと制御部2が判断した場合、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する動作(ステップS41)を繰返し行う。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下と制御部2が判断した場合、ステップS42に移行する。
【0059】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS42)。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS41に移行する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下と制御部2が判断した場合、ステップS43に移行する。
【0060】
次に、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する(ステップS43)。
【0061】
以上のようにして、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する。
【0062】
以上のように、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する、検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であるときに報知して、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
【0063】
このとき、検知器1では、主電池8の電池残量の所定Bレベルは、第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちからいずれか一個の所定Bレベル(例えば、第二所定AレベルX2、または、第三所定AレベルX3)に選択されて設定される構成とすることもできる。
また検知器1では、補助電池9の電池残量の所定Bレベルは、第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちからいずれか一個の所定Bレベル(例えば、第二所定BレベルY2、または、第三所定BレベルY3)に選択されて設定される構成とすることもできる。
【0064】
例えば、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であるときに報知して、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。また、検知器1では、補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0065】
例えば、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であるときに報知して、電池残量が無くなる直前まで補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
【0066】
例えば、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であるときに報知して、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。また、検知器1では、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0067】
例えば、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であるときに報知して、電池残量が無くなる直前まで補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。また、検知器1では、主電池8の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0068】
例えば、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であるときに報知して、電池残量が無くなる直前まで主電池8と補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
【0069】
例えば、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であるときに報知して、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。また、検知器1では、主電池8の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0070】
例えば、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であるときに報知して、電池残量が無くなる直前まで主電池8を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。
【0071】
検知器1では、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることまたは補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることまたは補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する設定と、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する設定と、を組合わせて構成することもできる。
このとき、検知器1では、主電池8の電池残量の所定Aレベルは、第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のうちからいずれか一個の所定Aレベル、または、複数個の所定Aレベルに選択されて設定される構成とすることもできる。
また検知器1では、補助電池9の電池残量の所定Bレベルは、第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のうちからいずれか一個の所定Bレベル、または、複数個の所定Bレベルに選択されて設定される構成とすることもできる。
【0072】
例えば、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、または、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であること、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、または、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、第一所定AレベルX1において主電池8の電池残量が無くなることを報知し、また、第一所定BレベルY1において補助電池9の電池残量が無くなることを報知して、電池残量が無くなる直前まで主電池8または補助電池9を使用することができ、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。さらに、検知器1では、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2となり且つ補助電池9の残量が第二所定BレベルY2となった状態で報知して、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0073】
例えば、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、または、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、または、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8または補助電池9のいずれか一方の電池残量が残り少ない状態では報知せず、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1となり且つ補助電池9の残量が第一所定BレベルY1となった状態、または、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3となり且つ補助電池9の残量が第二所定BレベルY2となった状態で報知して、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0074】
例えば、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であること、または、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であること、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であること、または、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であること、を報知手段5が報知する設定の検知器1では、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1となり、または、補助電池9の残量が第一所定BレベルY1となった状態では報知せず、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1となり且つ補助電池9の残量が第一所定BレベルY1となった状態で報知して、メンテナンス費用が嵩むことを抑制することができる。さらに、検知器1では、第三所定AレベルX3において主電池8の電池残量が無くなることを報知し、また、第三所定BレベルY3において補助電池9の電池残量が無くなることを報知して、主電池8または補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0075】
また、検知器1では、以上のように複数段階で報知手段5が報知する構成のときに、報知手段5が報知する条件毎に、報知手段5が報知する態様が異なるように構成することもできる。
例えば、報知手段5は、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であるときに報知する態様と、補助電池9の電池残量が第一所定AレベルX1以下であるときに報知する態様と、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であり且つ補助電池9の電池残量が第二所定AレベルX2以下であるときに報知する態様と、が異なるように構成される。
このように構成される検知器1では、報知手段5が報知する条件毎に、主電池8または補助電池9の電池残量が低下したことを作業者に認識させることができる。
【0076】
検知器1では、補助電池9の電池残量によって、報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動する構成とすることもできる。
以下において、補助電池9の電池残量によって報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動し、変動した主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1であることを報知手段5が報知する一連の動作について、図9を用いて説明する。
【0077】
図9に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6が補助電池9の電池残量を検出する(ステップS51)。
残量検出手段6が補助電池9の電池残量を検出した後、ステップS52に移行する。
【0078】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量によって、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1を変動させる制御を制御部2が行う(ステップS52)。
このとき、制御部2は、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的多い場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的低く設定し、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的少ない場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的高く設定する制御を行う。
残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量によって、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1を変動させる制御を制御部2が行った後、ステップS53に移行する。
【0079】
次に、残量検出手段6が主電池8の電池残量を検出する(ステップS53)。
残量検出手段6が主電池8の電池残量を検出した後、ステップS54に移行する。
【0080】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS54)。
このとき、ステップS53において変動された第一所定AレベルX1に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS51に移行する。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下と制御部2が判断した場合、ステップS55に移行する。
【0081】
次に、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることを報知手段5が報知する(ステップS55)。
【0082】
以上のようにして、補助電池9の電池残量によって報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動し、変動した主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1であることを報知手段5が報知する。
【0083】
報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動する構成において、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3以下のいずれかによって主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のいずれかに変動し(または第一所定AレベルX1が変動せず)、変動した主電池8の電池残量の所定Aレベル(または変動しない所定Aレベル)であることを報知手段5が報知する構成とすることもできる。
以下において、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3以下のいずれかによって主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のいずれかに変動し、変動した主電池8の電池残量の所定Aレベルであることを報知手段5が報知する一連の動作について、図10を用いて説明する。
【0084】
図10に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS61)。
補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下と制御部2が判断した場合、ステップS62に移行する。
補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS63に移行する。
【0085】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS62)。
主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下と制御部2が判断した場合、ステップS67に移行する。
主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS61に移行する。
【0086】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS63)。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下と制御部2が判断した場合、ステップS64に移行する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS65に移行する。
【0087】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS64)。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下と制御部2が判断した場合、ステップS67に移行する。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS61に移行する。
【0088】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS65)。
補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下と制御部2が判断した場合、ステップS66に移行する。
補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS61に移行する。
【0089】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS66)。
主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下と制御部2が判断した場合、ステップS67に移行する。
主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS61に移行する。
【0090】
以上のようにして、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3以下のいずれかによって主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3のいずれかに変動し、変動した主電池8の電池残量の所定Aレベルであることを報知手段5が報知する。
【0091】
以上のように、補助電池9の電池残量によって報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動する、検知器1では、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的多い場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的低く、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的少ない場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的高く、緊急度に応じて主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1を変動させる。
したがって、検知器1によれば、メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0092】
また以上のように、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときには、報知手段5は、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることを残量検出手段6が検出したときに報知する、検知器1では、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1の場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を変動させず、緊急度に応じて主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1を設定する。
また以上のように、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下であることを残量検出手段6が検出したときには、報知手段5は、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下であることを残量検出手段6が検出したときに報知し、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下であることを残量検出手段6が検出したときには、報知手段5は、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下であることを残量検出手段6が検出したときに報知する、検知器1では、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的多い場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的低く、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量が比較的少ない場合には、主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1の値を比較的高く、緊急度に応じて主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1を変動させる。
したがって、検知器1によれば、メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0093】
検知器1では、主電池8の電池残量によって、報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動する構成とすることもできる。
以下において、主電池8の電池残量によって報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動し、変動した補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1であることを報知手段5が報知する一連の動作について、図11を用いて説明する。
【0094】
図11に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6が主電池8の電池残量を検出する(ステップS71)。
残量検出手段6が主電池8の電池残量を検出した後、ステップS72に移行する。
【0095】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量によって、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1を変動させる制御を制御部2が行う(ステップS72)。
このとき、制御部2は、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量が比較的多い場合には、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1の値を比較的低く設定し、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量が比較的少ない場合には、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1の値を比較的高く設定する制御を行う。
残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量によって、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1を変動させる制御を制御部2が行った後、ステップS73に移行する。
【0096】
次に、残量検出手段6が補助電池9の電池残量を検出する(ステップS73)。
残量検出手段6が補助電池9の電池残量を検出した後、ステップS74に移行する。
【0097】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助助電池の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS74)。
このとき、ステップS73において変動された第一所定BレベルY1に基づいて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS71に移行する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下と制御部2が判断した場合、ステップS75に移行する。
【0098】
次に、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する(ステップS75)。
【0099】
以上のようにして、主電池8の電池残量によって報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動し、変動した補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1であることを報知手段5が報知する。
【0100】
報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動する構成において、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3以下のいずれかによって補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のいずれかに変動し(または第一所定BレベルY1が変動せず)、変動した補助電池9の電池残量の所定Bレベル(または変動しない所定Bレベル)であることを報知手段5が報知する構成とすることもできる。
以下において、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3以下のいずれかによって補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のいずれかに変動し、変動した補助電池9の電池残量の所定Bレベルであることを報知手段5が報知する一連の動作について、図12を用いて説明する。
【0101】
図12に示すように、まず、検知器1では、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS81)。
主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下と制御部2が判断した場合、ステップS82に移行する。
主電池8の電池残量が第三所定AレベルX3以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS83に移行する。
【0102】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS82)。
補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下と制御部2が判断した場合、ステップS87に移行する。
補助電池9の電池残量が第二所定BレベルY2以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS81に移行する。
【0103】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS83)。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下と制御部2が判断した場合、ステップS84に移行する。
主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS85に移行する。
【0104】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS84)。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下と制御部2が判断した場合、ステップS87に移行する。
補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS81に移行する。
【0105】
次に、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量に基づいて、主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS85)。
主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下と制御部2が判断した場合、ステップS86に移行する。
主電池8の電池残量が第二所定AレベルX2以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS81に移行する。
【0106】
次に、残量検出手段6によって検出された補助電池9の電池残量に基づいて、補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下か否かについて制御部2が判断する(ステップS86)。
補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下と制御部2が判断した場合、ステップS87に移行する。
補助電池9の電池残量が第三所定BレベルY3以下でないと制御部2が判断した場合、ステップS81に移行する。
【0107】
以上のようにして、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1〜第三所定AレベルX3以下のいずれかによって補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が第一所定BレベルY1〜第三所定BレベルY3のいずれかに変動し、変動した補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1であることを報知手段5が報知する。
【0108】
以上のように、主電池8の電池残量によって報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動する、検知器1では、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量が比較的多い場合には、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1の値を比較的低く、残量検出手段6によって検出された主電池8の電池残量が比較的少ない場合には、補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1の値を比較的高く、緊急度に応じて補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1を変動させる。
したがって、検知器1によれば、メンテナンス費用が嵩むことを抑制しつつ、主電池8と補助電池9の電池残量が無くなった状態となることをより確実に防止することができる。
【0109】
検知器1では、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることまたは補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であることまたは補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する設定と、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを残量検出手段6が検出したときに、主電池8の電池残量が第一所定AレベルX1以下であり且つ補助電池9の電池残量が第一所定BレベルY1以下であることを報知手段5が報知する設定と、を組合わせて構成することに加えて、補助電池9の電池残量によって報知手段5が報知する主電池8の電池残量の第一所定AレベルX1が変動する構成とし、また、主電池8の電池残量によって報知手段5が報知する補助電池9の電池残量の第一所定BレベルY1が変動する構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0110】
1 検知器
2 制御部
3 センサ(検知手段)
4 計時手段
5 報知手段
6 残量検出手段
7 操作部
8 主電池
9 補助電池
10 記憶装置
11 表示部
12 ランプ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12