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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-224271(P2016-224271A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】印刷システム、および印刷方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/01 20060101AFI20161205BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20161205BHJP
   B41J 2/52 20060101ALI20161205BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20161205BHJP
   B41J 3/54 20060101ALI20161205BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20161205BHJP
   G03G 15/23 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   G03G15/01 Y
   G03G21/00 370
   B41J2/52
   B41J21/00 Z
   B41J3/54 Z
   G06F3/12 308
   G06F3/12 381
   G06F3/12 350
   G03G15/23
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-110702(P2015-110702)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小野 孝一
【テーマコード(参考)】
2C055
2C187
2C262
2H028
2H270
2H300
【Fターム(参考)】
2C055KK02
2C055KK13
2C187AC06
2C187AE07
2C187AF01
2C187AF03
2C187BF09
2C187BG49
2C187DB30
2C187DC02
2C187DC03
2C187DC07
2C262AA04
2C262AA24
2C262AB11
2C262AC03
2C262BA17
2C262BA18
2C262EA08
2H028BA03
2H028BA06
2H028BA09
2H028BA16
2H028BB02
2H028BB04
2H028BC00
2H270KA51
2H270KA57
2H270LB06
2H270MB04
2H270MB43
2H270MC01
2H270MC62
2H270MC67
2H270MD17
2H270MF13
2H270NB22
2H270NC16
2H270PA24
2H270PA42
2H270PA49
2H270PA65
2H270PB01
2H270ZC03
2H270ZC04
2H300EB04
2H300EB07
2H300EC05
2H300ED09
2H300EJ09
2H300EJ46
2H300EJ47
2H300FF05
2H300GG02
2H300GG08
2H300GG12
2H300QQ10
2H300QQ32
2H300RR21
2H300SS07
2H300TT03
2H300TT04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合であっても、見開きページのページ間で色味の違いがユーザーに認識されにくい直列タンデム機(印刷システム)等を提供する。
【解決手段】印刷システムは、用紙の第1面および第2面に対して異なる画像形成部が画像を形成して両面印刷を行う直列タンデム方式の印刷システムである。印刷システムは、印刷データに含まれているオブジェクトを抽出する抽出部と、抽出部により抽出されたオブジェクトのうち、作成する冊子の見開きページのそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、当該ページ間で色味の違いが認識され得る所定条件を満たしているか判断する色味判断部と、その所定条件を満たしていると判断された場合には、見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行う画像形成制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙の第1面および第2面に対して異なる画像形成部が画像を形成して両面印刷を行う直列タンデム方式の印刷システムであって、
印刷対象となる印刷データに含まれているオブジェクトを抽出する抽出部と、
前記印刷データに基づき複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合において、前記抽出部により抽出されたオブジェクトのうち、当該冊子の見開きページのそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、前記ページ間で色味の違いが認識され得る所定条件を満たしているか判断する色味判断部と、
前記色味判断部により前記所定条件を満たしていると判断された場合には、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行う画像形成制御部と、
を備える印刷システム。
【請求項2】
前記色味判断部は、
前記見開きページのそれぞれのページに同一オブジェクトが含まれている場合、前記見開きページのそれぞれのページに反転したオブジェクトが含まれている場合、および、前記見開きページの中央部分に近似色が含まれている場合、の少なくともいずれかの場合に、前記所定条件を満たしていると判断する、請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙する排紙制御部と、
前記排紙制御部による排紙実績に応じて、連続して給紙する用紙の紙間を変更する紙間設定部と、をさらに備える請求項1または請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙する排紙制御部を、さらに備え、
前記画像形成制御部は、直列の異なる画像形成部それぞれで形成するページの画像と排紙面を制御することで、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の印刷システム。
【請求項5】
用紙の第1面および第2面に対して異なる画像形成部が画像を形成して両面印刷を行う直列タンデム方式による印刷方法であって、
(a)印刷対象となる印刷データに含まれているオブジェクトを抽出するステップと、
(b)前記印刷データに基づき複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合において、前記ステップ(a)で抽出されたオブジェクトのうち、当該冊子の見開きページのそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、前記ページ間で色味の違いが認識され得る所定条件を満たしているか判断するステップと、
(c)前記ステップ(b)で前記所定条件を満たしていると判断された場合には、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行うステップと、
を有する印刷方法。
【請求項6】
前記ステップ(c)では、
前記見開きページのそれぞれのページに同一オブジェクトが含まれている場合、前記見開きページのそれぞれのページに反転したオブジェクトが含まれている場合、および、前記見開きページの中央部分に近似色が含まれている場合、の少なくともいずれかの場合に、前記所定条件を満たしていると判断する、請求項5に記載の印刷方法。
【請求項7】
(d)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙するステップと、
(e)前記ステップ(d)での排紙実績に応じて、連続して給紙する用紙の紙間を変更するステップと、をさらに有する請求項5または請求項6に記載の印刷方法。
【請求項8】
(d)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙するステップを、さらに有し、
前記ステップ(c)では、直列の異なる画像形成部それぞれで形成するページの画像と排紙面を制御することで、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする、請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載の印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、および印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、2台の印刷エンジン(画像形成部)を直列に接続した直列タンデム機と称される印刷システムが開発されている。直列タンデム機では、両面印刷を行う際に、親機となる上流側の印刷エンジンが用紙の第1面(たとえば、表面)に印刷を行い、続いて子機となる下流側の印刷エンジンがその用紙の第2面(たとえば、裏面)に印刷を行う。
【0003】
通常の印刷システムでは、1台の印刷エンジンにより両面印刷を行わなければならないので、第1面に印刷した後、用紙を反転させて印刷エンジンの入口側へ戻す必要があるが、直列タンデム機では、用紙を戻す必要がない分、高速に両面印刷できる。直列タンデム機の例は、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−58426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、直列タンデム機では、1枚の用紙の両面を別々の印刷エンジンで印刷するため、各印刷エンジンの消耗度合いや、印刷実行履歴等の差によって、印刷物の発色やにじみ具合等(以下、単に「色味」と称する)に微妙な違いが生じるおそれがある。特に、複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合には、見開きページのそれぞれのページが別々の印刷エンジンにより印刷されるため、ユーザーに色味の違いが認識されやすい。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合であっても、見開きページのページ間で色味の違いがユーザーに認識されにくい直列タンデム機(印刷システム)等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)用紙の第1面および第2面に対して異なる画像形成部が画像を形成して両面印刷を行う直列タンデム方式の印刷システムであって、印刷対象となる印刷データに含まれているオブジェクトを抽出する抽出部と、前記印刷データに基づき複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合において、前記抽出部により抽出されたオブジェクトのうち、当該冊子の見開きページのそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、前記ページ間で色味の違いが認識され得る所定条件を満たしているか判断する色味判断部と、前記色味判断部により前記所定条件を満たしていると判断された場合には、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行う画像形成制御部と、を備える印刷システム。
【0008】
(2)前記色味判断部は、前記見開きページのそれぞれのページに同一オブジェクトが含まれている場合、前記見開きページのそれぞれのページに反転したオブジェクトが含まれている場合、および、前記見開きページの中央部分に近似色が含まれている場合、の少なくともいずれかの場合に、前記所定条件を満たしていると判断する、上記(1)に記載の印刷システム。
【0009】
(3)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙する排紙制御部と、前記排紙制御部による排紙実績に応じて、連続して給紙する用紙の紙間を変更する紙間設定部と、をさらに備える上記(1)または(2)に記載の印刷システム。
【0010】
(4)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙する排紙制御部を、さらに備え、前記画像形成制御部は、直列の異なる画像形成部それぞれで形成するページの画像と排紙面を制御することで、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の印刷システム。
【0011】
(5)用紙の第1面および第2面に対して異なる画像形成部が画像を形成して両面印刷を行う直列タンデム方式による印刷方法であって、(a)印刷対象となる印刷データに含まれているオブジェクトを抽出するステップと、(b)前記印刷データに基づき複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合において、前記ステップ(a)で抽出されたオブジェクトのうち、当該冊子の見開きページのそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、前記ページ間で色味の違いが認識され得る所定条件を満たしているか判断するステップと、(c)前記ステップ(b)で前記所定条件を満たしていると判断された場合には、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行うステップと、を有する印刷方法。
【0012】
(6)前記ステップ(c)では、前記見開きページのそれぞれのページに同一オブジェクトが含まれている場合、前記見開きページのそれぞれのページに反転したオブジェクトが含まれている場合、および、前記見開きページの中央部分に近似色が含まれている場合、の少なくともいずれかの場合に、前記所定条件を満たしていると判断する、上記(5)に記載の印刷方法。
【0013】
(7)(d)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙するステップと、(e)前記ステップ(d)での排紙実績に応じて、連続して給紙する用紙の紙間を変更するステップと、をさらに有する上記(5)または(6)に記載の印刷方法。
【0014】
(8)(d)両面印刷をした後の前記用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙するステップを、さらに有し、前記ステップ(c)では、直列の異なる画像形成部それぞれで形成するページの画像と排紙面を制御することで、前記見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする、上記(5)〜(7)のいずれか1つに記載の印刷方法。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、直列タンデム機を用いて冊子を作成する場合において、見開きページで色味の違いが認識されるおそれがあるときは、当該見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする。これにより、見開きページのページ間で色味の違いがユーザーに認識されにくい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】印刷システムの概略構成図である。
図2】PCとのネットワーク接続を示す図である。
図3】親機の機能構成例を示すブロック図である。
図4】印刷制御処理のフローチャートである。
図5】冊子を作成する際の基本制御について説明するための図である。
図6】見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第1条件について説明するための図である。
図7】見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第2条件について説明するための図である。
図8】見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第3条件について説明するための図である。
図9】第3条件を満たすと判断される場合のグラフの一例である。
図10】第3条件を満たさないと判断される場合のグラフの一例である。
図11】冊子を作成する際に見開きページ(2、3ページ)で色味の違いが認識され得る場合の制御について説明するための図である。
図12】冊子を作成する際に見開きページ(2、3ページ、4、5ページ)で色味の違いが認識され得る場合の制御について説明するための図である。
図13】画像形成処理(親機)のフローチャートである。
図14】用紙の紙間を広げるときの条件について説明するための図である。
図15】通常の紙間と広げられた紙間を示す図である。
図16】画像形成処理(子機)のフローチャートである
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0018】
[印刷システム100]
図1は、印刷システム100の概略構成図である。図2は、PC200とのネットワーク接続を示す図である。以下、図1図2を参照して、印刷システム100の概略構成、特にハードウェア構成について説明する。
【0019】
(1)全体構成
本実施形態に係る印刷システム100は、2台の印刷エンジン(図1に示す2台の画像形成装置110、130)を直列に接続した直列タンデム機である。
【0020】
図1図2に示すように、親機の画像形成装置(以下、単に「親機」と称する)110と、子機の画像形成装置(以下、単に「子機」と称する)130との間には、親機110から出力された用紙等の記録材を反転させる中間反転装置120が接続される。また、子機130の下流側には、子機130から出力された用紙を反転させる出力反転装置140が接続される。したがって、図1図2に示す例では、用紙の搬送方向に沿って上流側から、親機110、中間反転装置120、子機130、および出力反転装置140が連続して(図示する順序で)接続される。
【0021】
(2)親機110
親機110は、印刷システム100全体を制御する画像形成装置であり、直列タンデム機の親機として機能する。たとえば、親機110は、両面印刷を行う際には、用紙Pの第1面に画像を形成(印刷)する。
【0022】
親機としての機能を実現するために、親機110は、図1に示すように、制御部111と、通信部112と、用紙収納部113と、画像形成部114と、定着部115と、操作パネル部116とを有している。各部111〜116は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。
【0023】
(2−1)制御部111
制御部111は、親機110内部の各部112〜116、用紙Pを搬送する親機110内部の搬送路、および中間反転装置120などを一体的に制御する。これとともに、制御部111は、子機130に対して命令(信号)を送ることにより、各装置120〜140を連携して動作させる。
【0024】
たとえば、制御部111は、不図示の、CPU(Central Processing Unit)と、メモリーと、ストレージとを有する。
【0025】
CPUは、プログラムにしたがって各種制御や各種演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路であり、親機110の各機能は、それに対応するプログラムをCPUが実行することにより発揮される。
【0026】
メモリーは、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速アクセス可能な主記憶装置である。メモリーには、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等が採用される。
【0027】
ストレージは、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する大容量の補助記憶装置である。ストレージには、たとえば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリー、ROM等が採用される。
【0028】
(2−2)通信部112
通信部112は、他の装置と通信するためのインターフェースである。通信部112は、子機130との間で、各種設定値や動作タイミング制御に必要な各種情報等の送受信を行う。
【0029】
(2−3)用紙収納部113
用紙収納部113は、用紙Pを収納する給紙トレイである。用紙Pは、給紙ローラー等の駆動によって、用紙収納部113から、画像形成部114まで搬送される。なお、用紙収納部113は、親機110の筐体内に収められている必要はなく、親機110から独立した外部の給紙装置として設置されてもよい。
【0030】
(2−4)画像形成部114
画像形成部114は、電子写真方式などの作像プロセスによってトナー像を形成し、用紙Pに転写する。たとえば、画像形成部114は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の色ごとに独立した感光体ドラムを有するタンデム方式を採用する。感光体ドラム(C、M、Y、K)に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト上に逐次転写され、各色(C、M、Y、K)の層が重畳したトナー像(カラー画像)が中間転写ベルト上に形成される。ここで、中間転写ベルトは、無端ベルトであり、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持される。そして、トナーと逆極性のバイアスを転写ローラーに印加することにより、中間転写ベルト上に形成されたトナー像は用紙P上に転写される。
【0031】
ただし、画像形成部114は、上記のようなタンデム方式ではなく、ロータリー方式を採用してもよい。また、電子写真方式以外の方式(インクジェット方式、インパクト方式、及び熱転写方式等)を採用してもよい。
【0032】
(2−5)定着部115
定着部115は、用紙P上に転写されたトナー像を加熱することによって用紙P上に定着させる。たとえば、定着部115は、加熱源である加熱部材を、加圧部材に圧着させる。これにより、用紙Pには、定着ニップ部において熱と圧力が加えられ、トナー像が溶融定着する。
【0033】
(2−6)操作パネル部116
操作パネル部116は、ディスプレイ等の表示部(不図示)と、当該表示部の表示面側に貼られた透過性のある操作パネルとから構成される。操作パネル部116は、表示部に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。なお、操作パネル部116は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。操作パネル部116への入力は、直観的なタッチ操作により行われる。たとえば、ディスプレイに表示されたキー(または、ボタン、アイコン、ツールバー、所定領域)の部分を指やスタイラス(ペン)でタッチする操作により入力が行われる。また、操作パネル部116には、テンキー、スタートキー、ストップキー等の物理キーが含まれてもよい。
【0034】
(3)中間反転装置120
中間反転装置120は、親機110により制御され、親機110から出力された用紙の搬送や反転を行う。片面印刷の場合は、親機110から出力された用紙の表裏を反転させずに子機130へ搬送し、両面印刷の場合は、親機110から出力された用紙の表裏を反転させて子機130へ搬送する。この機能を実現するために、中間反転装置120は、図1に示すように、用紙搬送部123と、反転部124と、スイッチ部125とを有している。各部123〜125および親機110の制御部111は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。なお、以下では、親機110から出力された用紙の表裏を反転させずに子機130へ搬送することを、「FaceUp」と称する。また、親機110から出力された用紙の表裏を反転させて子機130へ搬送することを、「FaceDown」と称する。
【0035】
(3−1)用紙搬送部123
用紙搬送部123は、親機110から出力された用紙を、中間反転装置120内の搬送路に沿って搬送する。片面印刷の場合には、用紙搬送部123は、親機110から送信された用紙をそのまま(反転部124を通さずに)子機130に搬送する。両面印刷の場合には、用紙搬送部123は、親機110から出力された用紙を反転部124に搬送する。
【0036】
(3−2)反転部124
反転部124は、略鉛直(重力)方向に形成されたスイッチバック経路により構成される。用紙がスイッチバック経路に送り込まれ、その用紙を逆搬送させることによって、用紙の表裏を反転できる。
【0037】
(3−3)スイッチ部125
スイッチ部125は、親機110から出力された用紙を反転部124に通して反転させるか、反転部124を通さずに搬送させるかを切り替える機構を有する。
【0038】
(4)子機130
子機130は、親機110からの指示に従って動作する画像形成装置であり、直列タンデム機の子機として機能する。たとえば、子機130は、両面印刷を行う際に、用紙Pの第1面とは反対の第2面に画像を形成(印刷)する。
【0039】
なお、子機130には、親機110と同一のハードウェア構成からなる画像形成装置を用いてもよいし、一部のハードウェア構成が異なる画像形成装置を用いてもよい。
【0040】
子機としての機能を実現するために、子機130は、図1に示すように、制御部131と、通信部132と、画像形成部134と、定着部135とを有している。各部131〜132、134〜135は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。
【0041】
(4−1)制御部131
制御部131は、子機130内部の各部132、134、135、用紙Pを搬送する子機130内部の搬送路、および出力反転装置140などを一体的に制御する。たとえば、制御部131は、出力反転装置140を制御する排紙制御部として機能し、両面印刷した後の用紙の第1面および第2面のいずれかを選択的に上面に向けて排紙できる。
【0042】
なお、制御部131は、不図示の、CPUと、メモリーと、ストレージとを有する。CPU、メモリー、ストレージは、親機110の制御部111と同様であるため、その説明を省略する。
【0043】
(4−2)通信部132、画像形成部134、定着部135
また、通信部132、画像形成部134、定着部135は、それぞれ親機110の通信部112、画像形成部114、定着部115と同様の機能を有するので、説明の重複を避けるためにその説明を省略する。
【0044】
(5)出力反転装置140
出力反転装置140は、子機130により制御され、子機130から出力された用紙の搬送や反転を行う。この機能を実現するために、出力反転装置140は、図1に示すように、用紙搬送部143と、反転部144と、スイッチ部145とを有している。各部143〜145および子機130の制御部131は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。なお、以下では、子機130から出力された用紙の表裏を反転させずに排紙トレイ150上に排紙することを、「FaceUp」と称する。また、子機130から出力された用紙の表裏を反転させて排紙トレイ150上に排紙することを、「FaceDown」と称する。
【0045】
(5−1)用紙搬送部143
用紙搬送部143は、親機110から出力された用紙を、出力反転装置140内の搬送路に沿って搬送する。FaceUpの場合には、用紙搬送部143は、子機130から送信された用紙をそのまま(反転部144を通さずに)排紙トレイ150上に排紙する。FaceDownの場合には、用紙搬送部143は、子機130から出力された用紙を反転部144に搬送する。
【0046】
(5−2)反転部144、スイッチ部145
また、反転部144、スイッチ部145は、それぞれ中間反転装置120の反転部124、スイッチ部125と同様の機能を有するので、説明の重複を避けるためにその説明を省略する。
【0047】
以上のようなハードウェア構成からなる印刷システム100は、通常、図2に示すように、外部機器であるクライアントコンピューター(以下、「PC」と称する)200とネットワーク50を介して通信可能に接続される。
【0048】
PC200は、一般的なコンピューターであり、印刷システム100に対して印刷ジョブを送信できる。また、PC200は、印刷ジョブごとに印刷設定を行う。そのため、PC200には、印刷システム100に適したプリンタードライバー(プログラム)がインストールされている。ユーザーは、このプリンタードライバーを用いて印刷システム100に対して印刷ジョブを送信する。ここで、印刷ジョブには、印刷対象の印刷データ(たとえば、PDLデータ)と、印刷設定(以下、「ジョブチケット」と称する)が含まれている。そして、ジョブチケットには、印刷部数、用紙サイズ、両面/片面、カラー/白黒などを指定するための情報が含まれている。
【0049】
なお、図2には、1台のPC200しか示されていないが、複数のPC200がネットワーク50に接続されていてもよく、その場合、それぞれのPC200が印刷システム100に印刷ジョブを送信できる。
【0050】
また、ネットワーク50は、LAN(Local Area Network)等のコンピューターネットワークにより実現される。
【0051】
[親機110の機能構成]
次に、親機110の機能構成について説明する。
【0052】
図3は、親機110の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、親機110の制御部111は、抽出部310と、色味判断部320と、画像形成制御部330と、紙間設定部340とを有する。
【0053】
抽出部310は、印刷対象となる印刷データに含まれているオブジェクトを抽出する。
【0054】
ここで、オブジェクトは、文字を表す「テキスト」、図形や線を表す「グラフィック」、画像を表す「イメージ」等の属性により区別され、オブジェクトごとにオブジェクト情報を有する。
【0055】
オブジェクト情報には、オブジェクトの属性を示す情報(属性情報)のほか、属性ごとに異なる種類の情報が含まれる。たとえば、「テキスト」属性のオブジェクトであれば、描かれる位置(座標)、フォント名、文字コード、文字サイズ、文字カラーなどを示す情報が、オブジェクト情報に含まれる。「グラフィック」属性のオブジェクトであれば、点の位置(座標)、線の属性(線の太さ、色、破線、実線など)、線で囲まれた領域の属性(色や、パターンなど)などを示す情報が、オブジェクト情報に含まれる。「イメージ」属性のオブジェクトであれば、描かれる位置(座標)、縦横の表示上のサイズ(または、縦横の解像度や拡大率)などを示す情報が、オブジェクト情報に含まれる。
【0056】
色味判断部320は、複数の用紙に両面印刷して冊子を作成する場合において、抽出部310により抽出されたオブジェクトのうち、冊子の見開きページとなるそれぞれのページに用いられるオブジェクトを比較して、ページ間で色味の違いがユーザーに認識され得るか判断する。一般的には、隣接する画像間では、色差ΔEが0.8以下でないと色味の違いが認識されてしまうことが知られている。しかし、2つの異なる画像形成部114、134でそれぞれ形成された画像間で色差ΔEを0.8以下に抑えるように印刷することは現実的ではない。本実施形態においては、画像間で色差ΔEを0.8以下に抑える代わりに、色味判断部320は、それとは別の所定条件(詳細については後述する)を満たしているかどうかにより、隣接する画像間、すなわち冊子の見開きのページ間で色味の違いが認識され得るか判断する。
【0057】
そして、画像形成制御部330は、冊子の見開きページとなるそれぞれのページ間で色味の違いが認識され得ると判断された場合には、当該見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にする制御を行う。
【0058】
紙間設定部340は、出力反転装置140による排紙実績に応じて、連続して給紙する用紙の紙間を変更する。ここでいう排紙実績とは、前回のシートの排紙状態(予定)と、今回のシートの排紙状態(予定)との相対的な関係をいう。
【0059】
なお、抽出部310、色味判断部320、画像形成制御部330、および紙間設定部340は、それぞれ、親機110において、CPUがストレージにインストールされているプログラムをメモリーに読み出して実行することにより実現される。ただし、これに限らず、各機能部310〜340は、ASIC等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0060】
[印刷システム100の動作]
次に、本実施形態に係る印刷システム100の特徴的な動作について説明する。
【0061】
(1)印刷制御処理
図4は、印刷制御処理のフローチャートである。印刷制御処理は、印刷システム100(直列タンデム機)における印刷を制御する処理であり、親機110により実行される。図5は、冊子を作成する際の基本制御について説明するための図である。図6は、見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第1条件について説明するための図である。図7は、見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第2条件について説明するための図である。図8は、見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る第3条件について説明するための図である。図9は、第3条件を満たすと判断される場合のグラフの一例である。図10は、第3条件を満たさないと判断される場合のグラフの一例である。図11は、冊子を作成する際に見開きページ(2、3ページ)で色味の違いが認識され得る場合の制御について説明するための図である。図12は、冊子を作成する際に見開きページ(2、3ページ、4、5ページ)で色味の違いが認識され得る場合の制御について説明するための図である。
【0062】
以下、図4図12を参照して、印刷制御処理について説明する。
【0063】
親機110は、PC200から送信された印刷ジョブを受信する毎に、図4に示す印刷制御処理を開始する。ただし、印刷制御処理を開始するタイミングは、これに限定されず、操作パネル部116を介してユーザーからコピー等の指示を受け付けたタイミングで印刷制御処理を開始してもよい。
【0064】
(ステップS101)
印刷制御処理を開始すると、親機110の制御部111は、受信した印刷ジョブに含まれるジョブチケットを参照し、両面印刷が指定されているか判別する。ただし、制御部111は、操作パネル部116からコピー等の指示を受け付けた場合には、その指示に両面印刷の指定が含まれているか判別する。
【0065】
そして、制御部111は、両面印刷が指定されている場合には(ステップS101:YES)、処理をステップS103へ進める。一方、制御部111は、両面印刷が指定されていない場合には(ステップS101:NO)、処理をステップS102へ進める。
【0066】
(ステップS102)
処理がステップS102に進むと、制御部111は、画像形成制御部330として機能し、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データの全ページを親機110で印刷(片面印刷)する。具体的には、制御部111は、印刷データを解析して中間データに変換した後、通常のラスタライズ処理等(スクリーン処理等も含む)によりラスターデータを生成し、画像形成部114へ出力する。画像形成部114は、そのラスターデータに基づきページごとにトナー像を形成し、用紙収納部113から給紙された用紙に順次転写する。このように画像が形成された用紙は、制御部111の指示に従って、一度も反転させられることなく、定着部115、中間反転装置120、子機130、出力反転装置140を通過し、排紙トレイ150上に排紙される。
【0067】
なお、親機110の代わりに、子機130で全ページを印刷するようにしてもよい。
【0068】
全ページの印刷が終了すると、制御部111は、印刷制御処理を終了する。
【0069】
(ステップS103)
処理がステップS101からステップS103に進んだ場合には、制御部111は、印刷ジョブに含まれていたジョブチケットをメモリーまたはストレージに保存する。
【0070】
(ステップS104)
制御部111は、ジョブチケットに含まれる情報に基づき、ページチケットに含める情報を生成し、メモリーまたはストレージに保存する。ここで、ページチケットとは、ページ(あるいは、用紙)単位の印刷設定を指す。本実施形態では、親機用のページチケットと子機用のページチケットがそれぞれ存在する。
【0071】
より具体的には、制御部111は、ジョブチケットに含まれる情報に基づき、中間反転装置120による用紙の「FaceUp」、「FaceDown」を指定するための情報(以下では、「反転設定情報」と称する)を生成する。たとえば、ジョブチケットで両面印刷が指定されている場合には、親機110が用紙の第1面に画像を形成した後、子機130が用紙の第2面に画像を形成するため、制御部111は、「FaceDown」を指定する反転設定情報を生成する。
【0072】
さらに、制御部111は、ジョブチケットに含まれる情報に基づき、出力反転装置140による用紙の「FaceUp」、「FaceDown」を指定するための情報(以下では、「排紙面設定情報」と称する)を生成する。排紙面設定情報は、用紙(シート)単位で変更(書き換え)可能とし、初期設定では、「FaceUp」を指定する情報が排紙面設定情報として保存される。
【0073】
(ステップS105)
制御部111は、抽出部310として機能し、受信した印刷ジョブに含まれていた印刷データ(PDLデータ)から、全てのオブジェクトを抽出する。これとともに、制御部111は、各オブジェクトのオブジェクト情報をページごとに記録する。
【0074】
なお、オブジェクト情報は、PDLデータの通常の解析手法によって得られる。また、制御部111は、生成したオブジェクト情報を、ステップS103、S104で保存したジョブチケット、ページチケットに対応付けて記録する。
【0075】
(ステップS106)
制御部111は、次にラスタライズ処理等(スクリーン処理等も含む)を施す対象のページを決定する。本実施形態では、印刷データのページ順にラスタライズ処理等を施す。ただし、図5に示すように、複数の用紙に両面印刷して冊子を作成するときは、各用紙に画像を形成する分のページごとに、ラスタライズ処理等を施す。すなわち、図5に示す例では、用紙の表裏にそれぞれ1ページずつ両面印刷するため、2ページごとにラスタライズ処理等を施す。
【0076】
そして、制御部111は、ラスタライズ処理等を施す対象として決定したページが、冊子の1枚目の用紙に印刷される予定であるか判別する。具体的には、制御部111は、印刷データのいずれのページに対しても未だラスタライズ処理等が実施されていない場合には、冊子の1枚目の用紙(1シート目)に印刷される予定であると判断する。一方、制御部111は、少なくとも1シート目に印刷される予定のページに対してラスタライズ処理等が既に実施されていた場合には、2シート目以降に印刷される予定であると判断する。
【0077】
制御部111は、ラスタライズ処理等を施す対象のページが、1シート目に印刷される予定である場合には(ステップS106:YES)、ステップS107〜S109を省略して、処理をステップS110に進める。これに並行して、制御部111は、1シート目に印刷される予定であるページの印刷データに対してラスタライズ処理等を実際に施し、これにより生成されるラスターデータをメモリーまたはストレージに保存しておく。
【0078】
一方、制御部111は、ラスタライズ処理等を施す対象のページが、1シート目に印刷される予定ではない場合には(ステップS106:NO)、処理をステップS107に進める。
【0079】
(ステップS107)
制御部111は、冊子が完成したときに見開きページとなるページの印刷データとオブジェクト情報を、メモリーまたはストレージから読み出す。たとえば、図5に示すように、ラスタライズ処理等を施す対象のページが、2シート目に印刷される予定のページ(3ページ目と4ページ目)である場合には、制御部111は、2シート目の3ページ目と見開きページとなる直前のシートの2ページ目の印刷データを比較対象としてオブジェクト情報を読み出す。同様に、ラスタライズ処理等を施す対象のページが3シート目に印刷する予定のページ(5ページ目と6ページ目)である場合には、制御部111は、3シート目の5ページ目と見開きページとなる直前のシートの4ページ目の印刷データを比較対象としてオブジェクト情報を読み出す。
【0080】
(ステップS108)
制御部111は、色味判断部320として機能し、見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る所定条件を満たしているか判断する。たとえば、制御部111は、以下に示す第1〜第3条件のうち、少なくともいずれか1つの条件を満たしている場合には、所定条件を満たしていると判断し、第1〜第3条件のいずれも満たしていない場合には、所定条件を満たしていないと判断する。
【0081】
(A)第1条件
制御部111は、ステップS107で読み出した見開きページのオブジェクト情報を比較し、見開きページで同一オブジェクトが含まれているか判断する。たとえば、図6に示すように、見開きページで同一のロゴM1が存在する場合には、色味の違いがユーザーに認識されやすいため、第1条件を満たすと判断する。なお、ロゴM1の位置は、図6に示す位置に限られず、両ページで異なる位置に存在していても、第1条件を満たすと判断する。
【0082】
(B)第2条件
制御部111は、ステップS107で読み出した見開きページのオブジェクト情報を比較し、見開きページで反転したオブジェクトが含まれているか判断する。たとえば、図7に示すように、見開きページで反転したマークM2が存在する場合には、色味の違いがユーザーに認識されやすいため、第2条件を満たすと判断する。ここで、反転したオブジェクトかどうかの判断方法としては、たとえば、「グラフィック」属性のオブジェクトであれば、点の位置(座標)、線の向きなどを比較することにより判断できる。また、「イメージ」属性のオブジェクトであれば、各画素のCMYK値などを比較することにより判断できる。なお、マークM2の位置は、図7に示す位置に限られず、両ページで異なる位置に存在していても、第2条件を満たすと判断する。
【0083】
(C)第3条件
制御部111は、ステップS107で読み出した見開きページの印刷データに対してラスタライズ処理等(スクリーン処理等も含む)を施し、生成されたラスターデータを比較して、見開きページの中央部分に近似色が含まれているか判断する。ただし、既にラスターデータが生成されているページに関しては、新たにラスタライズ処理等を施すことなく、メモリーまたはストレージから読み出して比較する。
【0084】
なお、見開きページの中央部分とは、図8に示すような所定領域Cを指す。見開きページの中央部分に近似色が含まれているかどうかの判断方法としては、たとえば、図9図10に示すようなグラフを用いて判断できる。
【0085】
図9図10の横軸は、主走査方向に並ぶ画素の位置Xを示し、縦軸は濃度値Yを示している。横軸のX=0の位置を見開きページの境界位置とする。また、縦軸の濃度値Yは、副走査方向に並ぶ全画素(主走査方向の位置Xが同一の画素)のCMYK値の平均値とする。
【0086】
図9に示すグラフのように、所定領域C内の隣り合う画素同士で濃度値Yに急激な変化が見られない場合(すなわち、微分値が所定閾値より小さい場合)には、制御部111は、見開きページの中央部分に近似色が含まれていると判断する。
【0087】
一方、図10に示すグラフのように、所定領域C内の隣り合う画素同士で濃度値Yに急激な変化が見られる場合(すなわち、微分値が所定閾値以上である場合)には、制御部111は、見開きページの中央部分に近似色が含まれていないと判断する。
【0088】
制御部111は、以上のような第1条件〜第3条件の少なくともいずれか1つの条件を満たしている場合には(ステップS108:YES)、所定条件を満たしていると判断し、処理をステップS109に進める。一方で、制御部111は、以上のような第1条件〜第3条件のいずれも満たしていない場合には(ステップS108:NO)、所定条件を満たしていないと判断し、処理をステップS110に進める。
【0089】
(ステップS109)
制御部111は、出力反転装置140による用紙の「FaceUp」、「FaceDown」を切り替えるために、排紙面設定情報を変更する。たとえば、メモリーまたはストレージに保存されている前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceUp」の場合には、今回のシートに適用される排紙面設定情報を「FaceDown」に書き換える。一方、メモリーまたはストレージに保存されている前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」の場合には、今回のシートに適用される排紙面設定情報を「FaceUp」に書き換える。
【0090】
(ステップS110)
制御部111は、メモリーまたはストレージから最新の排紙面設定情報を読み出し、「FaceDown」であるか否か判別する。
【0091】
制御部111は、最新の排紙面設定情報が「FaceDown」である場合には(ステップS110:YES)、処理をステップS113へ進める。一方、制御部111は、最新の排紙面設定情報が「FaceUp」である場合には(ステップS110:NO)、処理をステップS111へ進める。
【0092】
(ステップS111)
制御部111は、表面画像を親機110にて形成する制御を行う。
【0093】
具体的には、制御部111は、画像形成制御部330として機能し、メモリーまたはストレージから反転設定情報と排紙面設定情報を読み出して、これらの情報を含む親機用のページチケットを生成する。そして、制御部111は、生成した親機用のページチケットに基づき、画像形成部114の制御を開始し、表面画像を親機110の画像形成部114に送信する。ここで、表面画像とは、ステップS106においてラスタライズ処理の対象とされたページのうち、先のページ(予め印刷データにおいて定められていたページ順)のラスターデータを指す。
【0094】
(ステップS112)
制御部111は、裏面画像を子機130にて形成する制御を行う。
【0095】
具体的には、制御部111は、画像形成制御部330として機能し、メモリーまたはストレージから排紙面設定情報を読み出して、この情報を含む子機用のページチケットを生成する。そして、制御部111は、生成した子機用のページチケットを子機130に送信する。これとともに、制御部111は、裏面画像を子機130の画像形成部134に送信する。ここで、裏面画像とは、ステップS106においてラスタライズ処理の対象とされたページのうち、後のページ(予め印刷データにおいて定められていたページ順)のラスターデータを指す。
【0096】
その後、制御部111は、処理をステップS115に進める。
【0097】
(ステップS113)
一方、処理がステップS110からステップS113に進んだ場合には、制御部111は、裏面画像を親機110にて形成する制御を行う。
【0098】
具体的には、制御部111は、画像形成制御部330として機能し、メモリーまたはストレージから反転設定情報と排紙面設定情報を読み出して、これらの情報を含む親機用のページチケットを生成する。そして、制御部111は、生成した親機用のページチケットに基づき、画像形成部114の制御を開始し、裏面画像を親機110の画像形成部114に送信する。
【0099】
(ステップS114)
制御部111は、表面画像を子機130にて形成する制御を行う。
【0100】
具体的には、制御部111は、画像形成制御部330として機能し、メモリーまたはストレージから排紙面設定情報を読み出して、この情報を含む子機用のページチケットを生成する。そして、制御部111は、生成した子機用のページチケットを子機130に送信する。これとともに、制御部111は、表面画像を子機130の画像形成部134に送信する。
【0101】
その後、制御部111は、処理をステップS115に進める。
【0102】
(ステップS115)
制御部111は、さらにラスタライズ処理等を施す対象のページ(次のページ)が有るか判別する。具体的には、制御部111は、ラスタライズ処理等が未だ実施されていないページがある場合には、次のページが有ると判断する。一方、制御部111は、印刷データの全てのページについてラスタライズ処理等が既に実施されている場合には、次のページはないと判断する。
【0103】
制御部111は、次のページが有ると判断した場合には(ステップS115:YES)、処理をステップS106に戻して、ラスタライズ処理等を施す対象のページがなくなるまで、ステップS106〜S115の処理を繰り返す。一方、制御部111は、次のページがないと判断した場合には(ステップS115:NO)、印刷制御処理を終了する。
【0104】
以上の印刷制御処理では、冊子の見開きページで色味の違いがユーザーに認識されるおそれがあるときに限って、当該見開きページのそれぞれのページに画像を形成する画像形成部を同一にしている。このような制御により、見開きページのページ間で色味の違いがユーザーに認識されにくくできるだけでなく、出力反転装置140での「FaceUp」と「FaceDown」の切り替えを必要最小限に抑えることができる。
【0105】
具体的に、図5に示す例で説明する。図5は、ステップS108において、2ページ目と3ページ目の見開きページで色味の違いが認識されにくい(所定条件を満たしいていない)と判断され、4ページ目と5ページ目の見開きページでも色味の違いが認識されにくいと判断された例である。この場合、図5に示すように、2ページ目と3ページ目は異なる画像形成部(子機、親機)により画像が形成され、4ページ目と5ページ目も異なる画像形成部(子機、親機)により画像が形成される。このような制御によれば、見開きページで色味の違いは認識されにくく、出力反転装置140での「FaceUp」と「FaceDown」の切り替えがないため、制御が複雑にならずに済む。
【0106】
また、別の例について、図11を参照して説明する。図11は、ステップS108において、2ページ目と3ページ目の見開きページで色味の違いが認識され得る(所定条件を満たしている)と判断され、4ページ目と5ページ目の見開きページで色味の違いが認識されにくいと判断された例である。この場合、図11に示すように、2ページ目と3ページ目は同一の画像形成部(子機)により画像が形成され、4ページ目と5ページ目は異なる画像形成部(親機、子機)により画像が形成される。このような制御によれば、見開きページで色味の違いは認識されにくく、2シート目と3シート目で、出力反転装置140での「FaceUp」と「FaceDown」を切り替えないため、制御が複雑にならずに済む。
【0107】
また、さらに別の例について、図12を参照して説明する。図12は、ステップS108において、2ページ目と3ページ目の見開きページで色味の違いが認識され得る(所定条件を満たしている)と判断され、4ページ目と5ページ目の見開きページでも色味の違いが認識され得ると判断された例である。この場合、図12に示すように、2ページ目と3ページ目は同一の画像形成部(子機)により画像が形成され、4ページ目と5ページ目も同一の画像形成部(親機)により画像が形成される。このように、必要であれば1シート毎でも出力反転装置140において「FaceUp」と「FaceDown」を切り替えることができ、高品質な冊子を作成できる。
【0108】
(2)画像形成処理(親機)
次に、図13は、画像形成処理(親機)のフローチャートである。なお、画像形成処理(親機)は、上記の印刷制御処理と同様に、親機110において実行される。
【0109】
また、図14は、用紙の紙間を広げるときの条件について説明するための図である。図15は、通常の紙間と広げられた紙間を示す図である。
【0110】
以下、図13図15を参照して、画像形成処理(親機)の手順について説明する。
【0111】
親機110の制御部111は、上記の印刷制御処理においてステップS111またはS113の処理が実行される毎に、画像形成処理(親機)を開始する。
【0112】
(ステップS201)
制御部111は、画像形成処理(親機)を開始すると、ステップS111またはS113において画像形成部114に送信した画像(表面画像、裏面画像)が、1シート目(冊子の1枚目の用紙)に印刷される予定であるか判別する。
【0113】
制御部111は、ステップS111またはS113において画像形成部114に送信した画像が、1シート目に印刷される予定である場合には(ステップS201:YES)、ステップS202〜S203を省略して、処理をステップS204に進める。一方、制御部111は、ステップS111またはS113において画像形成部114に送信した画像が、1シート目に印刷される予定ではない場合には(ステップS201:NO)、処理をステップS202に進める。
【0114】
(ステップS202)
制御部111は、紙間設定部340として機能し、親機用のページチケットに含まれている排紙面設定情報を参照して、前回のシートに適用された排紙面設定情報と内容が同一か判別する。
【0115】
たとえば、制御部111は、(A)前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceUp」であり、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceUp」である場合に、両者が同一と判断する。同様に、(B)前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」であり、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」である場合にも、両者が同一と判断する。一方、制御部111は、(C)前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceUp」であり、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」である場合には、両者が同一ではないと判断する。同様に、(D)前回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」であり、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceUp」である場合にも、両者が同一ではないと判断する。
【0116】
制御部111は、両者が同一の場合には(ステップS202:YES)、処理をステップS204へ進める。一方、制御部111は、両者が同一ではない場合には(ステップS202:NO)、処理をステップS203へ進める。
【0117】
(ステップS203)
制御部111は、ステップS202に引き続き、紙間設定部340として機能し、親機用のページチケットに含まれている排紙面設定情報を参照して、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」であるか判別する。
【0118】
そして、制御部111は、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」である場合には(ステップS203:YES)、処理をステップS204へ進める。一方、制御部111は、今回のシートに適用された排紙面設定情報が「FaceDown」ではない場合には(ステップS203:NO)、処理をステップS205へ進める。
【0119】
(ステップS204)
処理がステップS204に進むと、制御部111は、紙間設定部340として機能し、通常の紙間で給紙するように設定する。そして、制御部111は、この設定に従い、前回の給紙(1シート前)から通常の紙間時間経過後に給紙を行う。なお、ステップS204の処理を実行するのは、図14の(A)〜(C)に示す場合に限られる。たとえば、(A)排紙面設定情報が「FaceUp」のまま維持された場合、用紙間の間隔を広げなくても、後続の用紙が先行する用紙に追いつくことはない。そのため、ステップS204では、通常の紙間で給紙する。また、(B)排紙面設定情報が「FaceDown」のまま維持された場合、(C)排紙面設定情報が「FaceUp」から「FaceDown」に変更された場合も、同様である。
【0120】
(ステップS205)
一方、処理がステップS205に進むと、制御部111は、紙間設定部340として機能し、通常の紙間より広い紙間で給紙するように設定する。そして、制御部111は、この設定に従い、紙間時間を延長して給紙を行う。仮に、図14の(D)に示すように、通常の紙間で給紙を行うと、先行する用紙が反転部124に通されている間に、後続の用紙が追いついてしまう。そのため、ステップS205では、制御部111は、図15に示すように、通常の紙間より広い紙間で給紙する。
【0121】
(ステップS206)
処理がステップS206に進むと、画像形成部114は、ステップS111またはS113で制御部111から送られたラスターデータに基づきトナー像を形成し、ステップS204またはS205の制御により給紙された用紙に順次転写する。このように画像が形成された用紙は、制御部111の指示に従って、定着部115を通過し、中間反転装置120へ出力される。
【0122】
(ステップS207)
制御部111は、親機用のページチケットに含まれている反転設定情報を参照して、中間反転装置120を制御する。本画像形成処理(親機)では、両面印刷(すなわち、反転設定情報が「FaceDown」)が指定されているため、制御部111は、中間反転装置120のスイッチ部125を制御して、親機110から出力した用紙を反転部124に通して反転させる。
【0123】
(ステップS208)
制御部111は、中間反転装置120の用紙搬送部123を制御して、反転後の用紙を子機130へ出力する。
【0124】
その後、制御部111は、画像形成処理(親機)を終了する。
【0125】
以上の画像形成処理(親機)により、親機110が用紙の第1面に画像を形成(印刷)できる。また、先行する用紙に後続する用紙が追いつかないように、適宜、給紙の間隔を調整しているため、用紙の搬送異常等が発生しにくく、用紙の搬送も効率的である。
【0126】
(3)画像形成処理(子機)
次に、図16は、画像形成処理(子機)のフローチャートである。なお、画像形成処理(子機)は、子機130において実行される。
【0127】
以下、図16を参照して、画像形成処理(子機)の手順について説明する。
【0128】
子機130の制御部131は、上記の印刷制御処理においてステップS112またはS114の処理が実行される毎に、画像形成処理(子機)を開始する。
【0129】
(ステップS301)
制御部131は、通信部132を介して、ステップS112またはS114において親機110から送信された子機用のページチケットおよび画像(表面画像、裏面画像)を受信する。
【0130】
(ステップS302)
処理がステップS302に進むと、制御部131は、子機130内部の搬送路を制御して、中間反転装置120から出力された用紙を画像形成部134の転写位置に向けて給紙する。
【0131】
(ステップS303)
画像形成部134は、ステップS301で受信した画像(表面画像、裏面画像)に基づきトナー像を形成し、ステップS302の制御により給紙された用紙に順次転写する。このように画像が形成された用紙は、制御部131の指示に従って、定着部135を通過し、出力反転装置140へ出力される。
【0132】
(ステップS304)
制御部131は、子機用のページチケットに含まれている排紙面設定情報を参照して、「FaceDown」であるか判別する。
【0133】
そして、制御部131は、排紙面設定情報が「FaceDown」である場合には(ステップS304:YES)、処理をステップS305へ進める。一方、制御部131は、排紙面設定情報が「FaceDown」ではない場合には(ステップS304:NO)、処理をステップS306へ進める。
【0134】
(ステップS305)
制御部131は、出力反転装置140のスイッチ部145を制御して、子機130から出力した用紙を反転部144に通して反転させる。
【0135】
(ステップS306)
制御部131は、出力反転装置140の用紙搬送部143を制御して、用紙を排紙トレイ150上へ排紙する。
【0136】
その後、制御部131は、画像形成処理(子機)を終了する。
【0137】
以上の画像形成処理(子機)により、子機130が用紙の第2面に画像を形成(印刷)できる。その結果、図5図11図12に示す例のように、複数の用紙に両面印刷された冊子を作成できる。
【0138】
たとえば、上記の画像形成処理(親機、子機)を実行すれば、図11に示す例のように、2シート目の第2面に画像を形成した後、出力反転装置140により用紙を反転(排紙面設定情報が「FaceDown」)してから排紙できる。このとき、親機110では4ページ目の画像を印刷し、子機130では、3ページ目の画像を印刷する。このような制御により、2ページ目と3ページ目を同一の画像形成部で印刷でき、排紙トレイ150上には、ページ順に並んだ印刷物(冊子)が形成される。
【0139】
なお、上記した各フローチャートの各処理単位は、印刷システム100の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理ステップの分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。印刷システム100で行われる処理は、さらに多くの処理ステップに分割することもできる。また、1つの処理ステップが、さらに多くの処理を実行してもよい。
【0140】
<変形例>
また、上記の実施形態は、本発明の要旨を例示することを意図し、本発明を限定するものではない。多くの代替物、修正、変形例は当業者にとって明らかである。
【0141】
たとえば、上記の実施形態では、印刷システム100は、親機110、中間反転装置120、子機130、出力反転装置140により構成されている。しかし、本発明は、この構成に限定されず、給紙装置や後処理装置等がさらに追加されてもよい。
【0142】
また、上記の実施形態では、親機110の制御部111が、親機110と中間反転装置120を制御し、子機130の制御部131が、子機130と出力反転装置140を制御している。しかし、本発明は、これに限定されず、制御の主体を、親機110や子機130に設けず、任意の装置に設けることができる。たとえば、中間反転装置120と出力反転装置140に親機110と同様の制御部を設け、各装置110〜140がそれぞれ主体的に制御できるようにしてもよい。また、親機110が出力反転装置140を直接制御してもよい。
【0143】
また、上記の実施形態では、見開きページで色味の違いがユーザーに認識され得る所定条件として、第1〜第3条件を挙げているが、本発明は、これに限定されない。見開きページで色味の違いがユーザーに認識されるおそれがあれば、別の条件を追加、もしくは別の条件に変更してもよい。
【0144】
また、上記実施形態では、予め印刷データにおいて定められていたページ順に印刷を実行し、排紙トレイ150上に順次排紙している。しかし、本発明は、これに限定されず、予め印刷データにおいて定められていたページ順とは逆の順序で印刷を実行してもよい。この場合には、上記のステップS104では、排紙面設定情報の初期設定を「FaceDown」にしておく。また、上記のステップS110では、制御部111は、最新の排紙面設定情報が「FaceDown」である場合に(ステップS110:YES)、処理をステップS111へ進める。また、最新の排紙面設定情報が「FaceUp」である場合には(ステップS110:NO)、処理をステップS113へ進める。
【0145】
また、上記の印刷システム100の構成は、上記の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的な印刷システム100が備える構成を排除するものではない。
【0146】
また、図3に示す親機110の各機能構成は、各機能構成の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各機能構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0147】
また、図3に示す各機能構成の処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0148】
また、親機110および子機130を動作させるプログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、印刷システム100の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0149】
100 印刷システム、
110 親機、
111 制御部、
112 通信部、
113 用紙収納部、
114 画像形成部、
115 定着部、
116 操作パネル、
120 中間反転装置、
123 用紙搬送部、
124 反転部、
125 スイッチ部、
130 子機、
131 制御部、
132 通信部、
134 画像形成部、
135 定着部、
140 出力反転装置、
143 用紙搬送部、
144 反転部、
145 スイッチ部、
150 排紙トレイ、
200 PC、
310 抽出部、
320 色味判断部、
330 画像形成制御部、
340 紙間設定部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16