特開2016-224565(P2016-224565A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-224565(P2016-224565A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
   G05G 5/06 20060101AFI20161205BHJP
   B60K 20/02 20060101ALI20161205BHJP
   G05G 5/03 20080401ALI20161205BHJP
【FI】
   G05G5/06 F
   B60K20/02 A
   G05G5/03 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-107921(P2015-107921)
(22)【出願日】2015年5月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120204
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 巌
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(74)【代理人】
【識別番号】100135183
【弁理士】
【氏名又は名称】大窪 克之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 崇
【テーマコード(参考)】
3D040
3J070
【Fターム(参考)】
3D040AA03
3D040AA24
3D040AA34
3D040AB01
3D040AC07
3D040AC13
3D040AC17
3D040AC58
3D040AC66
3J070AA03
3J070BA07
3J070BA12
3J070BA19
3J070CB03
3J070CD05
3J070CD32
3J070CD33
3J070CD35
3J070DA01
3J070DA61
(57)【要約】
【課題】操作レバーを操作する際に、操作者が節度感の強弱を調整できるようにした操作装置を提供する。
【解決手段】複数の方向へ揺動操作可能に支持される操作レバー2と、操作レバーの揺動操作力に対して節度感を付与する節度機構部と、節度機構部の節度感の強弱を切換えるための切換え部材18とを備える。節度機構部は、操作レバーとともに揺動するガイドピン15と、カム面を有するカムプレート33と、ガイドピンがカム面33aに圧接するように付勢するコイルばね16とを備え、カムプレートを、切換え部材の操作によりガイドピンに対するカム面の相対位置を調整可能に構成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の方向へ揺動操作可能に支持された操作レバーと、
前記操作レバーの揺動操作力に対して節度感を付与する節度機構部と、
前記節度機構部の節度感の強弱を切換えるための切換え部材と、
を有することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
前記節度機構部は、前記操作レバーとともに揺動するガイドピンと、
カム面を有するカムプレートと、前記ガイドピンをカム面に圧接する付勢部材とを有しており、
前記切換え部材の操作で前記カムプレートの位置が調整されて、前記ガイドピンと前記カム面との相対位置が調整される請求項1の操作装置。
【請求項3】
前記カムプレートは支持軸に揺動自在に支持され、前記カムプレートには前記カム面とは反対側の面に押圧面が設けられており、
前記切換え部材で前記押圧面を押圧することで、前記支持軸を中心に前記カムプレートが揺動し、前記カム面と前記ガイドピンとの相対位置が調整される請求項2の操作装置。
【請求項4】
前記支持軸の軸中心線が、前記操作レバーの揺動方向に対し垂直に向けられている請求項3の操作装置。
【請求項5】
前記支持軸が、前記操作レバーの揺動中心から離れた位置にあり、前記支持軸と前記カム面とが、前記操作レバーの揺動領域を挟んで両側に位置している請求項4記載の操作装置。
【請求項6】
前記カムプレートの前記押圧面は、前記支持軸に直交する方向にかけて異なる高さを有しており、前記切換え部材が、前記押圧面の異なる高さ位置に当接することで、前記カムプレートの位置が段階的に変化させられる請求項1ないし5のいずれかに記載の操作装置。
【請求項7】
前記操作レバーに操作ノブが固定されており、前記切換え部材が、前記操作ノブの下に配置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の走行モードの切り替え操作などに用いられる操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シフトレバーを操作する際に節度感が得られるシフトレバー装置が記載されている。特許文献1のシフトレバー装置は、シフト操作によって任意のシフトレンジが選択可能なシフトレバーと、任意のシフトレンジに案内するガイド溝が設けられたシフトプレートと、シフトプレートに付勢された節度ピンとを備える。シフトプレートのガイド溝には、シフトレンジが選択されるごとに、付勢された節度ピンが入り込む複数の節度溝が形成されている。これによれば、シフトレバーが操作され、シフトレンジが選択されると、節度ピンが節度溝に入り込むことで節度感が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−220943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
操作者がシフトレバーを操作する際に、操作者によっては、シフトレバーの節度感が過度に強すぎると感じたり、弱すぎると感じたりすることがある。ところが、特許文献1の構成では、節度溝を有するガイド溝が形成されたシフトプレートが固定されているので、操作者が節度感の強弱を調整することができない。このため、例えば力が弱い障害者や高齢者がシフトレバーを操作する場合に、節度の強さによっては、操作性が悪く感じることがある。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、操作レバーを操作する際に、操作者が節度感の強弱を調整できるようにした操作装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の操作装置は、複数の方向へ揺動操作可能に支持された操作レバーと、前記操作レバーの揺動操作力に対して節度感を付与する節度機構部と、前記節度機構部の節度感の強弱を切換えるための切換え部材と、を有することを特徴とするものである。
【0007】
本発明の操作装置によれば、節度機構部によって、操作レバーを揺動操作する際に節度感が付与され、節度機構部の節度感の強弱は切換え部材によって切換えることができる。したがって、操作者が自分の好みで操作レバーの節度感を調整できる。例えば、力が弱い障害者や高齢者が操作レバーを操作する場合には、節度感が弱くなるように切換え部材を操作させることで、弱い力でも操作レバーを操作できるようになる。
【0008】
本発明の操作装置では、前記節度機構部は、前記操作レバーとともに揺動するガイドピンと、カム面を有するカムプレートと、前記ガイドピンをカム面に圧接する付勢部材とを有しており、前記切換え部材の操作で前記カムプレートの位置が調整されて、前記ガイドピンと前記カム面との相対位置が調整される。
【0009】
本発明の操作装置は、切換え部材の操作によりガイドピンに対するカム面の相対位置を調整することで、付勢部材の付勢力を調整できるので、これにより節度感の強弱を調整できる。
【0010】
本発明の操作装置は、例えば、前記カムプレートは支持軸に揺動自在に支持され、前記カムプレートには前記カム面とは反対側の面に押圧面が設けられており、前記切換え部材で前記押圧面を押圧することで、前記支持軸を中心に前記カムプレートが揺動し、前記カム面と前記ガイドピンとの相対位置が調整される。
【0011】
この操作装置では、切換え部材によってカムプレートを揺動させることで、ガイドピンに対するカム面の相対位置を変化させることができる。
【0012】
本発明の操作装置は、前記支持軸の軸中心線が、前記操作レバーの揺動方向に対し垂直に向けられているものである。
【0013】
そして、前記支持軸が、前記操作レバーの揺動中心から離れた位置にあり、前記支持軸と前記カム面とが、前記操作レバーの揺動領域を挟んで両側に位置していることが好ましい。
【0014】
上記構成では、カム面とガイドピンとの接点が、支持軸を中心として回動するときに、回動軌跡上で前記接点を通過する接線の向きを、ガイドピンの軸方向に近づけることができる。よって、カムプレートの揺動によって、カム面とガイドピンとの接点の位置が変化しても、操作レバーの操作ポジションの位置ずれを最小にできるようになる。
【0015】
例えば、本発明の操作装置は、前記カムプレートの前記押圧面は、前記支持軸に直交する方向にかけて異なる高さを有しており、前記切換え部材が、前記押圧面の異なる高さ位置に当接することで、前記カムプレートの位置が段階的に変化させられる。
【0016】
また、本発明の操作装置は、前記操作レバーに操作ノブが固定されており、前記切換え部材が、前記操作ノブの下に配置されていることが好ましい。
【0017】
切換え部材を操作ノブの下側に配置することで、節度機構の切り換えが不要なときに、誤って切換え部材が動作させられるのを防止できるようになる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の操作装置によれば、操作レバーの揺動操作に対する節度感の強弱を、操作者による切換え部材の操作によって調整することができる。これにより、操作者が自分の好みで節度感を調整できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態に係る操作装置の全体構成を示す斜視図である。
図2図1に示す操作装置の内部構造を示す分解斜視図である。
図3図1に示すV−V線の断面図である。
図4】操作装置の動作説明図である。
図5】本実施の形態における操作装置の変形例を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1ないし図3は、本発明の実施の形態に係る操作装置1の構成を説明するための図である。
【0021】
ここでの操作装置1は、自動車の走行モードの切り替え操作などに用いられる車両用操作装置として構成した場合を挙げる。ただし、これに限られるものではなく、車両用操作装置以外に、例えばゲーム機に用いられるジョイスティック型操作装置などに本発明を適用してもよい。
【0022】
図1は、操作装置1の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す操作装置の内部構造を示す分解斜視図である。図3は、図1に示すV−V線の断面図である。
【0023】
図1に示すように、本発明の実施の形態の操作装置1は、筐体20内に複数の方向に揺動自在に支持された操作レバー2を有している。操作レバー2は第1の方向であるY1−Y2方向と第2の方向であるX1−X2方向へ揺動できるように支持されている。図2では、第1の方向への揺動方向がα方向で示され、第2の方向への揺動方向がβ方向で示されている。図3に示すように、操作レバー2の上端には操作ノブHが固定されており、操作者が操作ノブHを掴んで操作レバー2を操作できるようになっている。
【0024】
操作装置1は、操作レバー2を揺動自在に支持する支持機構部を備える。操作レバー2の支持機構部の構成は以下のとおりである。
【0025】
図1ないし図3に示すように、操作レバー2の基部には、合成樹脂製の基部成形体10が一体に形成されている。基部成形体10は、筐体20内に設けられた支持体22に揺動自在に支持されている。図2では、筐体20を省略しているが、図1図3に示すように、筐体20は上下に長い有底の胴部21を有している。胴部21の内部は空洞となっており、この空洞に基部成形体10が挿入される。なお、筐体20の底部は胴部21と別体で構成してもよい。
【0026】
図1に示すように、筐体20の胴部21には上側に開口部が設けられ、この開口部は案内部材40で塞がれている。案内部材40には、案内穴41が上下に貫通して形成されている。操作レバー2は案内穴41の内部を通過して筐体20の上方へ延び出ている。操作レバー2の揺動角度は案内穴41の長さ対応して設定されており、操作レバー2を移動させて設定する操作ポジションへは案内穴41によって案内される。
【0027】
図1図2に示すように、本実施の形態の操作装置1では、操作レバー2を揺動させて設定する操作ポジションがP1ないしP5の5ポジションである。操作ポジションP1とP2との間の切り替えは、操作レバー2を第2の方向(X1−X2:β方向)へ揺動させることで行われる。操作ポジションP1とP3との間の切り替え、ならびにP2とP4との間の切り替えまたはP2とP5との間の切り替えは、操作レバー2を第1の方向(Y1−Y2:α方向)へ揺動させることで行われる。
【0028】
操作装置1は、自動車の走行モードの切り替えの信号を生成するものであり、上記操作ポジションの切り替えによって、ホームポジションから自動車の前進モードや後進モードへの切替え、ならびにニュートラルモードなどが設定される。
【0029】
図2図3に示すように、基部成形体10は、基板11を備え、基板11の下側には摺動球面12が一体に形成されている。摺動球面12の曲率中心12a(図3参照)は、操作レバー2の軸中心線上に位置している。図2には、球面の曲率中心12aを通り且つ操作レバー2の軸中心線と直交する第1の軸中心線X0と第2の軸中心線Y0とが示されている。第1の軸中心線X0はX1−X2方向に延び、第2の軸中心線Y0はY1−Y2方向に延びている。図2に示すように、基部成形体10には、摺動球面12から延び出る軸体14,14が一体に形成されている。軸体14,14の軸中心は、第2の軸中心線Y0に一致している。
【0030】
図1図3に示す支持体22は、合成樹脂材料で成形されている。支持体22には摺動球面12を保持する保持空間24が形成されており、その底部には摺動支持部23が形成されている。摺動球面12はその下端部が摺動支持部23に摺動自在に当接した状態で、保持空間24内に保持されている。摺動支持部23は凹球面の一部であり、凹球面の曲率半径は、摺動球面12の曲率半径とほぼ一致している。支持体22には、上記保持空間24と連続してY1方向とY2方向に延びる軸体支持部25,25が形成されている。軸体支持部25,25のX1−X2方向の開口幅寸法は、基部成形体10に形成された軸体14,14の直径とほぼ一致している。
【0031】
操作レバー2と基部成形体10は、軸体14,14の軸中心線すなわち第2の軸中心線Y0を中心として第2の方向(X1−X2方向:β方向)へ揺動自在となる。また、軸体14,14が軸体支持部25,25の内部で上下方向(Z1−Z2方向)へ倒れるように移動することで、操作レバー2と基部成形体10が、曲率中心12aを通る第1の軸中心線X0を中心として第1の方向(Y1−Y2方向:α方向)へ揺動自在となる。
【0032】
操作装置1には、図示しない検知機構部が設けられている。検知機構部は摺動球面12の揺動を検知することによって、操作レバー2が操作ポジションP1ないしP5のいずれかにあることを検知する。検知機構部は、例えば摺動球面12とともに揺動する磁石と、この磁石の磁力線の変化に応じて揺動角度を検知する磁気センサなどによって構成される。なお、検知機構部は、エンコーダなどで構成してもよい。
【0033】
操作装置1は、操作レバー2の操作ポジションP1ないしP5への揺動操作力に対して節度感を付与する節度機構部を備える。さらに節度機構部は、節度感の強弱を調整できるように構成されている。
【0034】
図2図3に示すように、節度機構部は、操作レバー2とともに揺動するガイドピン15と、カム面33aを有するカムプレート30と、ガイドピン15がカム面33aに圧接するように付勢する付勢部材としてのコイルばね16と、節度機構部の節度感の強弱を切換える切換え部材18とを備える。
【0035】
操作レバー2の基部成形体10の基板11にはその上側に、ガイドピン支持部17が設けられている。ガイドピン15は、操作レバー2に対して所定の角度で傾いた状態で、突出自在に支持されている。具体的にはガイドピン支持部17には、有底の穴17aが形成されており、ガイドピン15はこの穴17aの内部に突出自在に挿入されている。ガイドピン15はこの穴17aの内部に収納されたコイルばね16によって突出方向へ付勢されている。
【0036】
カムプレート30は、案内部材40とガイドピン15との間に配置されている。カムプレート30は、基板31を備え、基板31には操作レバー2を挿通する挿通穴32が形成されている。挿通穴32は、案内部材40の案内穴41とほぼ同様の形状である。基板31の下面30aには、下方に向けてカム面33aが形成されるカム部材33が設けられている。
【0037】
図3に示すように、カム面33aには、操作ポジションP1ないしP5にそれぞれ対応する凹部Q1ないしQ5が形成されている。図3は、操作ポジションP1ないしP5との関係が分かり易いように、カム部材33の下方に形成されている凹部Q1ないしQ5を、模式的に点線で示したものである。なお、凹部Q1ないしQ5はそれぞれ、滑らかな曲面で接続されている。この曲線は、ホームポジションである操作ポジションP1以外のポジションに移動させた後に操作レバー2への操作力を除去すると、操作レバー2が常に操作ポジションP1に復帰するような曲面になるように形成されている。
【0038】
ガイドピン15はコイルばね16の付勢力により、このカム面33aに圧接されている。操作レバー2が操作ポジションP1ないしP5に揺動操作されると、ガイドピン15も操作レバー2と一緒に揺動させられる。これにより、操作レバー2の揺動操作に応じて、ガイドピン15の頭部15aが凹部Q1ないしQ5に挿入されることで、操作レバー2の揺動操作に対して節度感が付与される。
【0039】
カムプレート30は、筐体20に架設された支持軸34によって第3の方向(Z1−Z2方向:γ方向)に揺動自在に支持されている。支持軸34は、カムプレート30の基板31の下面30aに設けられたプレート支持部35に設けられている。支持軸34の第3の軸中心線Xgは、ガイドピン15の揺動方向のうちの1つ(ここではα方向)に垂直な方向(X1−X2)に延びている。
【0040】
図4(a)(b)(c)に示すように、カムプレート30を支持軸34の第3の軸中心線Xgを中心に揺動させると、ガイドピン15に対するカム面33aの相対位置が変化する。これにより、コイルばね16の付勢力を調整することができるので、操作レバー2の節度感の強弱を調整することができる。
【0041】
図4(a)(b)(c)に示すように、カムプレート30を揺動させると、カム面33aの凹部Q1とガイドピン15との接点Gが、第3の軸中心線Xgを中心とする円弧軌跡Φ(図3参照)に沿って揺動する。支持軸34は摺動球面12の曲率中心12aよりも上方に離れた位置に配置され、且つ支持軸34と前記接点Gとが、操作レバー2の動作領域を挟んで、Y方向へ離れた位置に配置されている。さらに、支持軸34と前記接点GとがZ方向においてほぼ同じ高さに配置されている。その結果、前記円弧軌跡Φにおいて接点Gを通過する接線を想定すると、この接線と操作レバー2の軸中心線とが共に、Z方向に対して同じ向きに傾くようになる。その結果、カムプレート30をZ1−Z2方向に垂直に移動させる場合に比べて、カムプレート30を動作させたときに、カム面33aの凹部Q1とガイドピン15との接点Gの位置がずれ量を低減することができる。よって、カムプレート30の傾きをどの位置に設定したときであっても、操作レバー2を動作させたときに操作ポジションP1ないしP5をほぼ同じ位置に設定できるようになる。
【0042】
しかも、支持軸34の第3の軸中心線Xgを、ガイドピン15(操作レバー2)の揺動方向(α方向)に垂直な方向とすることで、カム面33aの凹部Q1とガイドピン15との接点Gが、ガイドピン15(操作レバー2)の主要な揺動方向であるα方向にずれることを抑制できる。これにより、カムプレート30の揺動角度に関わらず、操作レバー2の操作ポジションのずれを防止できるようになる。
【0043】
カムプレート30の基板31の上面(カム面33aとは反対側の面)30bには、複数(ここでは3つ)の押圧面19aを有する押圧部材19が設けられている。押圧面19aは、コイルばね16の付勢力に抗して切換え部材18によって押圧支持されている。
【0044】
押圧部材19の押圧面19aは、支持軸34の第3の中心軸線Xgに直交する方向(Y1−Y2)にかけて高さが異なる面を有する。ここでの押圧面19aは、Y1からY2にかけて高さが徐々に高くなる3段階の高さを有する3つの面で構成されている。押圧面19aの3つの面はそれぞれ、滑らかな傾斜面で接続されている。本実施の形態では節度感の強弱を3段階で調整できるように押圧面19aを3つの面で構成した場合を例に挙げている。
【0045】
操作レバー2の節度感の強弱を調整するための切換え部材18は、案内部材40に穿設された細長いスライド溝42に、スライド自在に係止されている。切換え部材18は、操作部18aとこの操作部18aの下方に突出した突出部18bとからなる。切換え部材18は、その操作部18aがスライド溝42の上側に露出し、突出部18bがスライド溝42に挿入されて下側に突出した状態で、スライド溝42に沿ってスライドするようになっている。このとき、切換え部材18のスライド位置によって、突出部18bの先端が押圧面19aの3つの面のいずれかの位置を押圧する。
【0046】
ここで、このような構成の節度機構部において、節度感の強弱を切換える際の動作についてより詳細に説明する。図4は、操作装置1の動作説明図であり、(a)は節度感の強さがデフォルト状態の場合であり、(b)は節度感の強さをデフォルト状態よりも弱くした場合、(c)は節度感の強さをデフォルト状態よりも強くした場合である。
【0047】
ここでは、図4(a)に示すように、切換え部材18が突出部18bの先端が押圧面19aの中央の面を押圧しているときに、カムプレート30がデフォルトの角度(ここではXY平面に平行な角度)となるようにし、このときの節度感の強さをデフォルト状態とする。なお、デフォルト状態は、これに限られるものではない。図4(b)と図4(c)のいずれかの状態をデフォルト状態としてもよい。
【0048】
図4(b)に示すように、切換え部材18がデフォルト状態から押圧面19aの高さが低い方の面にスライド操作されると、カムプレート30が上方(Z2方向)に傾くように揺動する。これにより、カムプレート30が上方(Z2方向)に傾くので、ガイドピン15の穴17aからの突出量が増加する。このため、コイルばね16が伸張されて付勢力が弱くなる。こうして、操作レバー2を操作ポジションP1ないしP5に揺動操作する際の節度感を弱くすることができる。
【0049】
これに対して、図4(c)に示すように、切換え部材18がデフォルト状態から押圧面19aの高さが高い方の面にスライド操作されると、カムプレート30が下方(Z1方向)に傾くように揺動する。これにより、カムプレート30が下方(Z1方向)に傾くので、ガイドピン15の穴17aからの突出量が減少する。このため、コイルばね16が圧縮されて付勢力が強くなる。こうして、操作レバー2を操作ポジションP1ないしP5に揺動操作する際の節度感を強くすることができる。
【0050】
このように、本実施の形態の操作装置1によれば、節度機構部によって、操作レバー2によって操作ポジションP1ないしP5への揺動操作力に対して節度感を付与することができ、しかもその節度感の強弱を切換え部材18をスライド操作させることによって、3段階(デフォルト、強、弱)に調整することができる。これによれば、操作者が自分の好みで操作レバー2の節度感を調整できる。これによって、例えば力が弱い障害者や高齢者が操作レバー2を操作する場合であっても、節度感が弱くなるように切換え部材18をスライド操作させることで、弱い力でも操作レバー2を操作できるようになるので、操作性を向上させることができる。
【0051】
図3に示すように、操作レバー2の先端に操作ノブHが設けられており、切換え部材18はこの操作ノブHの下側に隠れるように配置されている。これにより、切換え部材18が誤って操作されることを防止しやすくなる。
【0052】
また、上記実施の形態では、操作レバー2の節度感の強弱を3段階で調整できるように、カム面33aの揺動角度を調整するための押圧面19aを、Y1からY2にかけて高さが徐々に高くなる3段階の高さを有する3つの面で構成した場合を例に挙げている。ただし、これに限られるものではなく、押圧面19aを2つの面、または4つ以上の面を有するように構成してもよい。
【0053】
また、押圧面19aは、上述したような複数の面で構成する場合に限られるものではない。例えば図5に示すように、押圧面19aを、Y1からY2にかけて高さが徐々に高くなる滑らかな傾斜面で構成するようにしてもよい。これによっても、上記と同様に操作レバー2の節度眼の強弱を調整することができる。しかも、この場合は、節度眼の強弱をリニアに調整することができる。
【0054】
図5に示す構成によれば、例えば切換え部材18によって押圧される押圧面19aの面の中央をデフォルト状態とし、押圧面19aの面の高さが低い方に切換え部材18がスライド操作されるほど、カムプレート30が上方(Z2方向)に傾くように揺動する。カムプレート30が上方(Z2方向)に傾くほど、ガイドピン15は穴17aからの突出量が増加するので、コイルばね16が伸張されて付勢力が弱くなる。このため、操作レバー2を操作ポジションP1ないしP5に揺動操作する際の節度感を弱くすることができる。
【0055】
これに対して、押圧面19aの面の高さが高い方に切換え部材18がスライド操作されるほど、カムプレート30が下方(Z1方向)に傾くように揺動する。カムプレート30が下方(Z1方向)に傾くほど、ガイドピン15は穴17aからのガイドピン15の突出量が減少するので、コイルばね16が圧縮されて付勢力が強くなる。このため、操作レバー2を操作ポジションP1ないしP5に揺動操作する際の節度感を強くすることができる。
【符号の説明】
【0056】
1 操作装置
2 操作レバー
10 基部成形体
11 基板
12 摺動球面
12a 曲率中心
13 摺動支持部
14 軸体
15 ガイドピン
16 コイルばね
17 ガイドピン支持部
17a 穴
18 切換え部材
18a 操作部
18b 突出部
19 押圧部材
19a 押圧面
20 筐体
21 胴部
22 支持体
23 摺動支持部
24 保持空間
25 軸体支持部
30 カムプレート
30a 下面
30b 上面
31 基板
32 挿通穴
33 カムプレート
33 カム部材
33a カム面
34 支持軸
35 プレート支持部
40 案内部材
41 案内穴
42 スライド溝
G 接点
P1〜P5 操作ポジション
Q1〜Q5 凹部
図1
図2
図3
図4
図5