【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイト掲載日:平成26年12月11日 掲載アドレス:http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201411235794−2/ https://sitest.jp/comparison/
【解決手段】ヒートマップ解析システム100は、ユーザ端末装置10と、Webサーバ装置20と、解析サーバ装置30とを備える。解析サーバ装置30は、第一Webページ及び第二WebページのHTMLファイルと、第一Webページ及び第二Webページに対するユーザの閲覧行動を示す閲覧行動情報とを、ユーザ端末装置10から受信する。解析サーバ装置30は、受信した第一Webページ及び第二WebページのHTMLファイルと閲覧行動情報とに基づいて、第一Webページ上に第一ヒートマップを作成し、第二Webページ上に第二ヒートマップを作成する。解析サーバ装置30は、第一ヒートマップを作成した第一Webページと第二ヒートマップを作成した第二Webページとを表示した第一解析結果画面を生成し出力する。
前記第一解析手段は、前記第一ヒートマップを作成するために用いた前記閲覧行動情報から特定の第一情報を抽出し、前記第一情報に基づいて前記第一ヒートマップを第三ヒートマップに編集し、
前記第二解析手段は、前記第二ヒートマップを作成するために用いた前記閲覧行動情報から特定の第二情報を抽出し、前記第二情報に基づいて前記第二ヒートマップを第四ヒートマップに編集し、
前記生成手段は、前記第一解析手段により前記第一ヒートマップから前記第三ヒートマップに編集された前記第一Webページと前記第二解析手段により前記第二ヒートマップから前記第四ヒートマップに編集された前記第二Webページとを表示した第二解析結果画面を生成し、
前記出力手段は、前記生成手段により生成された前記第二解析結果画面を出力する、請求項1に記載の解析サーバ装置。
情報端末装置がWebサーバ装置から受信して表示する複数のWebページの各Webページのマークアップ言語ファイルと、前記情報端末装置で表示される前記各Webページに対する前記ユーザの閲覧行動を示す閲覧行動情報とを、ネットワークを介して前記情報端末装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記マークアップ言語ファイルに基づいて第一Webページ及び第二Webページを復元する復元ステップと、
前記受信ステップで受信した前記閲覧行動情報に基づいて前記第一Webページ上に、前記第一Webページに対する前記ユーザの閲覧行動を可視化した第一ヒートマップを作成する第一ヒートマップ解析を実行する第一解析ステップと、
前記受信ステップで受信した前記閲覧行動情報に基づいて前記第二Webページ上に、前記第二Webページに対する前記ユーザの閲覧行動を可視化した第二ヒートマップを作成する第二ヒートマップ解析を実行する第二解析ステップと、
前記第一解析ステップで前記第一ヒートマップを作成した前記第一Webページと前記第二解析ステップで前記第二ヒートマップを作成した前記第二Webページとを表示した第一解析結果画面を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成した前記第一解析結果画面を出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させる解析プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る解析サーバ装置30を備えるヒートマップ解析システム100の構成を示したシステム構成図である。ヒートマップ解析システム100は、ユーザ端末装置10と、Webサーバ装置20と、解析サーバ装置30と、管理者端末装置40と、を備える。
【0020】
ユーザ端末装置10は、一般ユーザUがWebページの閲覧に用いる情報端末装置である。このユーザUは、Webページの閲覧者である。
【0021】
Webサーバ装置20は、ユーザ端末装置10からの要求に応じて、Webページの表示を指示するWebページデータを要求元のユーザ端末装置10に送信する。
【0022】
解析サーバ装置30は、ユーザ端末装置10を用いて一般ユーザUがWebページを閲覧する際にユーザ端末装置10から送信される閲覧行動情報に基づいて、ヒートマップを用いたアクセス解析(以下、ヒートマップ解析と称する。)を行う。閲覧行動情報は、一般ユーザUの閲覧行動を示す情報である。
【0023】
ここで、ヒートマップとは、可視化グラフの一種であり、任意のWebページにおけるユーザの閲覧行動を示す図形や色などの表示をWebページ上に付加(可視化)したものである。
【0024】
管理者端末装置40は、Webサーバ装置20の管理者Yがヒートマップ解析の結果を解析サーバ装置30から受信し表示させるために用いる端末装置である。
【0025】
なお、本実施形態では、Webサーバ装置20及び管理者端末装置40は、同一企業によって所有されていることとする。そして、管理者YがWebサーバ装置20及び管理者端末装置40を管理していることとする。
【0026】
ユーザ端末装置10と、Webサーバ装置20と、解析サーバ装置30と、管理者端末装置40とは、ネットワークNを介して接続されている。ユーザ端末装置10と、Webサーバ装置20と、解析サーバ装置30と、管理者端末装置40とは、それぞれ、ネットワークNを介して互いにデータ通信可能である。ネットワークNは、例えばインターネット、移動体通信網である。
【0027】
なお、
図1においては、ユーザ端末装置10が1台しか示されていないが、この台数はWebサーバ装置20から提供されるWebページを閲覧する一般ユーザの数に応じて任意に変動する。
【0028】
また、
図1においてはWebサーバ装置20、解析サーバ装置30及び管理者端末装置40は1台ずつしか示されていないが、これらの数も任意に変更可能である。
【0029】
ユーザ端末装置10及び管理者端末装置40は、ネットワークNを介して他の通信機器との間でデータ通信が可能で、Webページの閲覧を行うブラウザ機能を備える一般的な端末装置である。
【0030】
ユーザ端末装置10および管理者端末装置40は、例えばノートPC(Personal Computer)である。ただし、ユーザ端末装置10および管理者端末装置40は、デスクトップPC、スマートフォン等のいずれの形態であってもよい。また、ユーザ端末装置10および管理者端末装置40は、ユーザ等の操作者から操作入力を受け付ける操作部(キーボード、マウス、タッチパネル等)を備える。
【0031】
Webサーバ装置20は一般的なWebサーバ装置であり、Webサイトを構成する複数のWebページの各々の表示を指示するWebページデータを予め保存している。
【0032】
Webページデータは、マークアップ言語の一種であるHTML(HyperText Markup Language)で記述されたHTMLファイルと、静止画像や動画像を表す画像ファイルとで構成されている。
【0033】
なお、本実施形態のWebページデータは、HTMLで記述されたHTMLファイル及び画像ファイルで構成されているが、これに限るものではない。実施の際は、他のマークアップ言語で記述されたマークアップ言語ファイル及び画像ファイルで構成されていてもよい。
【0034】
各Webページに配置されるコンテンツは、例えば、テキスト、静止画像、動画像の少なくともいずれか1つから構成される。Webページに配置される各コンテンツのサイズ及び配置位置等は、HTMLファイルによって定義されている。
【0035】
Webサーバ装置20は、任意のユーザ端末装置10からURL(Uniform Resource Locator)等により特定されるWebページデータの送信要求に応じて、Webページデータを要求元のユーザ端末装置10に送信する。
【0036】
ただし、Webサーバ装置20からユーザ端末装置10に送信されるWebページデータには、ユーザによるWebページの閲覧行動やユーザの識別情報などを示す閲覧行動情報とそのWebページのHTMLファイルとをユーザ端末装置10から解析サーバ装置30に送信させる指示が含まれている。
【0037】
この指示は、例えばJavaScript(登録商標)などの一般的なブラウザにより解釈可能なプログラム言語により記述され、例えばWebページデータのヘッダ内やタグ内に直接含められていてもよいし、外部ファイルとして記述されたスクリプトがヘッダ内のスクリプトに従い読み出されることにより間接的にWebページデータに含められる構成が採用されてもよい。
【0038】
ヒートマップ解析システム100を利用するWebページの管理者Yは、予め解析サーバ装置30の管理者(ヒートマップ解析システム100の運営事業者)から各Webページデータに含めるべきスクリプトを取得し、そのスクリプトを自社のWebページデータに埋め込んだ後にWebサーバ装置20にアップロードする。
【0039】
これにより、解析サーバ装置30は、Webページの閲覧行動を示す閲覧行動情報とそのWebページのHTMLファイルとを任意のユーザ端末装置10から受信可能となる。
【0040】
次に、解析サーバ装置30の構成について以下詳述する。
【0041】
図2は、
図1に示す解析サーバ装置30の構成を示したブロック図である。解析サーバ装置30は、記憶部31と、通信部32と、RAM33と、制御部34と、を備えている。
【0042】
なお、通信部32が本発明の受信手段の一例に相当する。また、制御部34が本発明の復元手段、第一解析手段、第二解析手段、及び生成手段の一例に相当する。また、通信部32が本発明の出力手段の一例に相当する。
【0043】
通信部32は、例えばネットワークインタフェースカード(Network Interface Card)で構成される。通信部32は、インターネットに接続されている。通信部32は、ユーザ端末装置10から送信されてくるHTMLファイルと閲覧行動情報とを受信する。
【0044】
記憶部31は、例えばハードディスクで構成される。記憶部31は、オペレーティングシステムを記憶する。オペレーティングシステムには、本発明にかかる解析プログラムPがインストールされている。また、記憶部31は、通信部32で受信したHTMLファイルと閲覧行動情報とを対応付けて保存する。
【0045】
制御部34は、例えばCPUで構成される。制御部34は、記憶部31に保存されている解析プログラムPをRAM33上に展開し、解析プログラムPに基づいて、後述の
図3、
図6、
図9、
図11、及び
図15に示す処理を実行する。
【0046】
なお、本発明では、解析プログラムPの設計にあたり、ソフトウェアの設計モデルの一つであるMVC(Model View Controller)モデルを採用している。つまり、ヒートマップ解析などの業務ロジックを実行するModel(モデル:M)、ヒートマップ解析結果画面などの画面表示やデータの入出力などModel(モデル)の処理結果を表現するView(ビュー:V)、入力を受け取ってその内容に応じてModel(モデル)およびView(ビュー)を制御するController(コントローラー:C)の3つの要素を組み合わせて設計している。
【0047】
主な処理はModel(モデル)に実装し、その処理結果をView(ビュー)に渡すことにより、画面表示等を行う。また、外部からの入力情報はController(コントローラ)で受け取り、処理が必要な場合はModel(モデル)に依頼させ、出力が必要な場合はView(ビュー)に依頼させる。このように、本発明では、アプリケーションを機能毎に作成することにより、独立性、再利用性、および拡張性を高めることができる。
【0048】
制御部34は、通信部32がヒートマップ解析結果の送信要求を受信すると、記憶部31に保存されているHTMLファイルに基づいてWebサーバ装置20から構成ファイル群を受信し、Webページを復元する。構成ファイル群は、例えば画像ファイルやスタイルシートファイル等を含む。画像ファイルは、静止画像ファイル及び動画像ファイルを含む。スタイルシートファイルは、例えばCSS(Cascading Style Sheet)ファイルである。Webページには、例えば、動的Webページと静的Webページとがある。
【0049】
ここで、動的Webページとは、ユーザの操作入力によって表示内容を更新するタイプのWebページのことである。動的Webページは、例えば、ショッピングカート機能を利用した商品販売ページである。静的Webページとは、ユーザ端末装置10のユーザの操作入力によって表示内容を更新しないタイプのWebページである。
【0050】
制御部34は、記憶部31に保存されている閲覧行動情報に基づいて、復元したWebページに対して、第一ヒートマップ解析を行う。制御部34は、管理者端末装置40に対し第一ヒートマップ解析の解析結果画面を送信するよう通信部32に指示する。
【0051】
また、制御部34は、通信部32が第一ヒートマップ解析結果に対するフィルタリング条件を受信すると、フィルタリング条件の内容に基づいて閲覧行動情報を集計しヒートマップ解析を再度行う。
【0052】
さらに、制御部34は、通信部32が第一ヒートマップ解析結果に対する解析対象期間の指定要求を受信すると、指定された期間内の閲覧行動情報のみを再集計しヒートマップ解析を行う。
【0053】
解析サーバ装置30がユーザ端末装置10から受信して保存する閲覧行動情報は、例えば表示開始データ、流入元データ、ユーザ識別データ、操作ログデータ、表示終了データ及び流出先データである。
【0054】
表示開始データは、対象のWebページが開かれたことを示す。
【0055】
流入元データは、開かれたWebページの閲覧を促したWebページやそのWebページにおいて閲覧者が入力した検索キーワード、クリック等した広告等を識別する。例えば、リファラ情報として取得される。
【0056】
ユーザ識別データは、閲覧者を識別する。例えば、過去の閲覧の履歴、会員登録情報、購入履歴、閲覧日時などのCookie情報や閲覧者IDなどとして取得される。
【0057】
操作ログデータは、商品の詳細ボタンのクリックなど、閲覧者が特定のアクションを行ったことを示す。また、Webページ内において画面をスクロールする操作や、特定のオブジェクトもしくは領域をマウスオーバーする操作、Webページ内の文字を選択する操作なども操作ログデータが示す閲覧行動である。
【0058】
表示終了データは、他のWebページに移動、またはブラウザの終了等により、対象のWebページが閉じられたことを示す。
【0059】
流出先データは、対象のWebページが閲覧を促した先のWebページや対象のWebページにおいてクリック等されたボタン等を識別する。例えば、移動先のWebページに関するリファラ情報として取得される。また、ブラウザが閉じられた、他のWebサイトに移動した、といった場合、流出先データは離脱を示すデータとなる。
【0060】
解析サーバ装置30が管理者端末装置40から受信するフィルタリング条件とは、既に生成されたヒートマップ解析結果に加える設定条件である。例えば、管理者Yは、すべてのユーザを閲覧行動情報に係る対象者として生成された第一ヒートマップ解析結果に対して、Webサイトの会員であるユーザのみの閲覧行動に関するヒートマップ解析を行いたい場合は、フィルタリング条件を「会員」と設定する。一方で、管理者Yは、非会員であるユーザのみの閲覧行動に関するヒートマップ解析を行いたい場合は、フィルタリング条件を「非会員」と設定する。他のフィルタリング条件としては、例えば、解析の対象となる閲覧行動を行うユーザを男性のみ、女性のみ、再閲覧者のみ、または購入履歴のある者などに設定することができる。あるいは、年齢別に条件を設定することも可能である。
【0061】
さらに、制御部34は、通信部32がヒートマップ解析結果の送信要求を追加で受信すると、上述と同様の動作を繰り返し、Webページを復元し第二ヒートマップ解析を行う。そして、制御部34は、先に送信要求を受信した第一ヒートマップ解析結果と追加で送信要求を受信した第二ヒートマップ解析結果とを表示した1つの解析結果画面を送信するよう通信部32に指示する。
【0062】
本発明においては、第一ヒートマップ解析結果を「セグメント1」と呼び、第二ヒートマップ解析結果を「セグメント2」とも呼ぶ。
【0063】
以下に、ヒートマップ解析システム100の動作を説明する。
図3は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図4は、
図1に示すユーザ端末装置10のディスプレイに表示される動的Webページの一例を示す図である。
図5は、
図2に示す記憶部31に保存されるHTMLファイル及び閲覧行動情報の保存形式の一例を示す図である。
【0064】
なお、以下の説明において、ヒートマップ解析の対象となるWebサーバ装置20のWebサイトをWebサイトXとし、WebサイトXにアクセスしてWebページの閲覧を行うユーザをユーザUとする。
【0065】
本実施形態では、ユーザUが初めに閲覧するWebページをWebページpとする。Webページpは、
図4(A)に示す動的Webページであり、デフォルトの商品閲覧ページとする。
【0066】
次に、ユーザUがWebページpにおいてすべての商品の商品閲覧ページから男性用の商品の商品閲覧ページに進んだWebページをWebページqとする。Webページqは、
図4(B)に示す動的Webページであり、男性用商品閲覧ページとする。なお、
図4(A)に示す動的Webページが本発明の第一Webページに相当し、
図4(B)に示す動的Webページが本発明の第二Webページの一例に相当する。
【0067】
まず、ユーザUが、WebサイトXにおいてログインページへ移動するための操作入力をユーザ端末装置10に行うと、ユーザ端末装置10からWebサーバ装置20に対し、ログインページのURLが送信される(S1)。ここで、URLの送信は、すなわちログインページの送信要求である。なお、実際にはURLはネットワークNに対し送出され、ネットワークN内に配置されたDNS(Domain Name System)サーバ群によりWebサーバ装置20宛であることが特定され、Webサーバ装置20に送信される。以下の説明においても同様である。
【0068】
ログインページの送信要求に応じて、Webサーバ装置20は、URLで特定されるログインページのWebページデータをユーザ端末装置10に送信する(S2)。
【0069】
ユーザ端末装置10はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、ログインページをディスプレイに表示する(S3)。
【0070】
ユーザUがログイン画面においてIDとパスワードを入力すると、ユーザ端末装置10はIDとパスワードをWebサーバ装置20に送信する(S4)。
【0071】
Webサーバ装置20は、受信したIDとパスワードに基づいて認証を行う(S5)。
【0072】
Webサーバ装置20は、認証をクリアしたと判定すれば、動的Webページ(本実施形態ではWebページp)のWebページデータをユーザ端末装置10に送信する(S6)。
【0073】
ユーザ端末装置10はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、動的Webページ(本実施形態では動的Webページp)をディスプレイに表示する(S7)。これにより、例えば、
図4(A)に示す、すべての商品が掲載された商品閲覧ページが表示される。
【0074】
ユーザ端末装置10は、動的Webページの表示の際、動的WebページのWebページデータに含まれるスクリプトに従い、表示開始データ、流入元データおよびユーザ識別データを送信する(S8)。解析サーバ装置30は、ユーザ端末装置10から受信した表示開始データなどの閲覧行動に関する閲覧行動情報を順次、RAM33に記憶する。
【0075】
ユーザUは開いた動的Webページにおいて、例えば商品の詳細ボタンRをクリックして商品の詳細を閲覧したり、男性用の商品を閲覧するためのメンズボタンMNをクリックしたりといった閲覧に伴う操作入力を行う(S9)。本実施形態では、ユーザUが動的Webページpにおいて男性用の商品を閲覧するために、メンズボタンMNをクリックすることとする。これにより、ユーザUは、男性用の商品閲覧ページである動的Webページqへ進むこととする。
【0076】
ユーザ端末装置10は動的WebページのWebページデータに含まれるスクリプトに従い、それらの操作を示す操作ログデータを生成し、順次、解析サーバ装置30に送信する(S10)。解析サーバ装置30は、ユーザ端末装置10から受信した操作ログデータを閲覧行動情報として順次、RAM33に記憶する。
【0077】
さらに、ユーザ端末装置10は、動的WebページのHTMLファイルを、解析サーバ装置30に送信する(S11)。例えば、ユーザ端末装置10は、
図5に示す動的WebページpのHTMLファイルAを、解析サーバ装置30に送信する。解析サーバ装置30は、受信した動的WebページpのHTMLファイルAをRAM33に記憶する。
【0078】
現在表示されている動的Webページ(例えば動的Webページp)の閲覧の終了に伴い、ユーザ端末装置10は表示終了データおよび流出先データを解析サーバ装置30に送信する(S12)。これらの表示終了データおよび流出先データもまた、解析サーバ装置30において閲覧行動情報としてRAM33に記憶される。
【0079】
そして、ユーザ端末装置10は、移動先のWebページが動的Webページであるか判定する(S13)。移動先のWebページが動的Webページで無ければ、ユーザ端末装置10は、本処理を終了する。
【0080】
一方、移動先のWebページが動的Webページであれば、ユーザ端末装置10は、Webサーバ装置20に対し次の動的Webページの送信要求を行う(S14)。Webサーバ装置20は、次の動的Webページの送信要求を受信すると(S15)、S6に戻り、処理を継続する。すなわち、Webサーバ装置20は、次の動的Webページ(本実施形態では動的Webページq)のWebページデータをユーザ端末装置10に送信する(S6)。
【0081】
S14の後、ユーザ端末装置10は、S7に戻り、S13において移動先のWebページが動的Webページで無くなるまでS7〜S14の処理を繰り返す。
【0082】
例えば、ユーザ端末装置10は、
図4(B)に示す動的Webページqにおける操作ログデータ等の閲覧行動情報を順次、解析サーバ装置30に送信する(S8、S10、S12)。解析サーバ装置30は、ユーザ端末装置10から受信した閲覧行動情報を順次、RAM33に記憶する。
【0083】
また、例えば、ユーザ端末装置10は、
図5に示す動的WebページqのHTMLファイルBを、解析サーバ装置30に送信する(S11)。解析サーバ装置30は、受信した動的WebページqのHTMLファイルBをRAM33に記憶する。
【0084】
そして、解析サーバ装置30は、受信した閲覧行動情報(流出先データ等)から動的Webページの閲覧が終了したと判定すると(S16)、
図5に示すように、受信した閲覧行動情報と、受信した動的WebページのHTMLファイルとを対応付けて記憶部31に保存する(S17)。
【0085】
ここで、
図5に示すように、
図4(A)に示す表示内容に係るHTMLファイルAと、
図4(B)に示す表示内容に係るHTMLファイルBとは、URLが同一である。そのため、解析サーバ装置30は、識別子によってHTMLファイルAとHTMLファイルBとを区別して記憶部31に保存する。
図5において、識別子「subete」は、すべての商品の商品閲覧ページに対応し、識別子「mens」は、男性用の商品の商品閲覧ページに対応している。識別子は、WebページpやWebページqへの埋め込みタグにより予め設定しておく。解析サーバ装置30は、識別子をHTMLファイルとともにユーザ端末装置10から受信する。
【0086】
なお、任意のユーザによりWebサイトXのいずれかのWebページが閲覧されるたびに、そのWebページに関しS1〜S17の動作が繰り返される。
【0087】
また、S17における記憶部31へのHTMLファイルの保存の頻度は、例えば1日1回とすることが好ましい。また、解析サーバ装置30は、今回受信したHTMLファイルが、記憶部31に既に保存されているHTMLファイルと同じである場合、今回受信したHTMLファイルを記憶部31に保存しないことが好ましい。この場合、解析サーバ装置30は、今回受信した閲覧行動情報を、記憶部31に既に保存されているHTMLファイルに対応付けて記憶部31に保存する。
【0088】
また、複数のHTMLファイルが保存され、記憶部31のデータ量が多くなった場合、解析サーバ装置30は、複数のHTMLファイルを圧縮することが好ましい。これにより、解析サーバ装置30は記憶部31のデータ量を削減できる。
【0089】
次に、解析サーバ装置30は、例えばWebサーバの機能も備え、Webサイトの管理者は管理者端末装置40のブラウザを用いて解析サーバ装置30により提供されるヒートマップ解析結果をいつでも閲覧することができる。
【0090】
以下に、WebサイトXの管理者Yがヒートマップ解析結果を閲覧する際に行われるヒートマップ解析システム100の動作を説明する。なお、解析サーバ装置30により提供されるヒートマップ解析に係るWebサイトをWebサイトZとし、管理者Yは、WebサイトZで予め会員登録を行っていることとする。
【0091】
図6は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図7は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示される選択ページの一例を示す図である。
図8は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示されるヒートマップ解析結果画面GM1の一例を示す図である。
【0092】
なお、
図8に示す表示内容は、
図4(A)に示す表示内容に対応している。
【0093】
管理者Yが管理者端末装置40のブラウザに指定されたURLを入力するなどの所定の操作を行うと、管理者端末装置40は解析サーバ装置30に対しそのURLを送信する(S101)。このURLの送信は、ログインページの送信要求である。
【0094】
ログインページの送信要求に応じて、解析サーバ装置30はURLで特定されるログインページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S102)。
【0095】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、ログインページをディスプレイに表示する(S103)。
【0096】
管理者Yがログインページにおいて自社のWebサイトXのドメイン名とパスワードを入力すると、管理者端末装置40はドメイン名とパスワードを解析サーバ装置30に送信する(S104)。例えば管理者Yは、ドメイン名「gh.com」とパスワードを入力する。
【0097】
解析サーバ装置30は、受信したドメイン名とパスワードに基づいて認証を行う(S105)。
【0098】
解析サーバ装置30は、認証をクリアしたと判定すれば、ヒートマップ解析が可能なWebページの一覧を示す選択ページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S106)。
【0099】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、選択ページをディスプレイに表示する(S107)。例えば、選択ページは、管理者Yが入力したドメイン名「gh.com」を含むURL「gh.com/okm.html」と画面の種類との一覧を示す(
図7参照)。
図7において、すべての商品画面は、識別子「subete」に対応し、メンズ商品画面は、識別子「mens」に対応している。
【0100】
管理者Yが選択ページにおいて1つのWebページを選択すると、管理者端末装置40は、選択されたWebページのURLと識別子を解析サーバ装置30に送信する(S108)。
【0101】
管理者端末装置40から送信されたURLと識別子を受信すると、解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応するHTMLファイルに基づいて構成ファイル群の送信をWebサーバ装置20に対して要求する(S109)。
【0102】
ここで、構成ファイル群は、例えば画像ファイルやスタイルシートファイル等を含む。画像ファイルは、静止画像ファイル及び動画像ファイルを含む。スタイルシートファイルは、例えばCSS(Cascading Style Sheet)ファイルである。
【0103】
例えば、管理者Yが
図7に示す選択ページにおいてURL「gh.com/okm.html」とすべての商品画面(識別子「subete」)とを選択すると、解析サーバ装置30は、
図5に示すHTMLファイルAに基づいて構成ファイル群の送信をWebサーバ装置20に対して要求する。
【0104】
構成ファイル群の送信要求を受信すると、Webサーバ装置20は、HTMLファイルに対応する構成ファイル群を解析サーバ装置30に送信する(S110)。なお、Webサーバ装置20は、過去に使用した構成ファイル群を削除せず、一定期間(例えば数月間)保存していることとする。
【0105】
解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応するHTMLファイルと、Webサーバ装置20から受信した構成ファイル群(画像ファイルやスタイルシートファイル等)とに基づいて動的Webページを復元する(S111)。
【0106】
そして、解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応する閲覧行動情報(
図5参照)に基づいて、復元した動的Webページ上に第一ヒートマップHM1(
図8参照)を付加した第一ヒートマップページを生成する(S112)。なお、第一ヒートマップHM1が本発明の第一ヒートマップの一例に相当する。
【0107】
S112において、制御部34は、例えばすべての商品画面において、過去に各閲覧者によりクリック等された回数の合計を、動的Webページ上の座標にプロットしていくことにより第一ヒートマップページを生成する。
【0108】
解析サーバ装置30は、生成した第一ヒートマップページを表示したヒートマップ解析結果画面のWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S113)。
【0109】
管理者端末装置40は、受信した解析結果画面のWebページデータを解釈して、
図8に示すようなヒートマップ解析結果画面GM1をディスプレイに表示する(S114)。
これにより、管理者Yは動的Webページのどのオブジェクトが頻繁にクリック等されているか、という情報を直感的に得ることができる。
【0110】
次に、管理者Yが第二ヒートマップ解析結果であるセグメント2を追加する際に行われるヒートマップ解析システム100の動作を説明する。
【0111】
図9は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図10は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示されるヒートマップ解析結果画面GM2の一例を示す図である。
【0112】
管理者Yは第一ヒートマップページが表示されたヒートマップ解析結果画面GM1において(
図8参照)、セグメントを追加するためにセグメント追加ボタンSTをクリックすることにより、ヒートマップ解析が可能なWebページの一覧を示す選択ページ(
図7参照)の送信を解析サーバ装置30に要求する(S201)。
【0113】
選択ページの送信要求に応じて、解析サーバ装置30は選択ページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S202)。
【0114】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、選択ページをディスプレイに表示する(S203)。
【0115】
管理者Yが選択ページにおいて1つのWebページを選択すると、管理者端末装置40は、選択されたWebページのURLと識別子を解析サーバ装置30に送信する(S204)。
【0116】
管理者端末装置40から送信されたURLと識別子を受信すると、解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応するHTMLファイルに基づいて構成ファイル群の送信をWebサーバ装置20に対して要求する(S205)。
【0117】
構成ファイル群の送信要求を受信すると、Webサーバ装置20は、HTMLファイルに対応する構成ファイル群を解析サーバ装置30に送信する(S206)。
【0118】
解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応するHTMLファイルと、Webサーバ装置20から受信した構成ファイル群(画像ファイルやスタイルシートファイル等)とに基づいて動的Webページを復元する(S207)。
【0119】
そして、解析サーバ装置30は、URLと識別子に対応する閲覧行動情報(
図5参照)に基づいて、復元した動的Webページ上に第二ヒートマップHM2(
図10参照)を付加した第二ヒートマップページを生成する(S208)。なお、第二ヒートマップHM2が本発明の第二ヒートマップの一例に相当する。
【0120】
解析サーバ装置30は、生成した第二ヒートマップページと先に生成した第一ヒートマップページとを表示した解析結果画面のWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S209)。
【0121】
管理者端末装置40は、受信した解析結果画面のWebページデータを解釈して、
図10に示すようなヒートマップ解析結果画面GM2をディスプレイに表示する(S210)。なお、ヒートマップ解析結果画面GM2が本発明の第一解析結果画面の一例に相当する。
このような構成により、1つのヒートマップ解析結果画面に複数のヒートマップ解析結果を表示することができるため、管理者Yは、複数のWebページのヒートマップ解析結果を比較しながら分析することができる。また、解析結果はヒートマップで表示されるため、視覚的にもヒートマップ解析結果を比較しやすい。
【0122】
したがって、管理者YはWebページのヒートマップ解析結果を一つずつ分析しなくてもよいため、分析時間を短縮することができる。
【0123】
次に、管理者Yが第一ヒートマップ解析結果及び第二ヒートマップ解析結果に対してフィルタリング条件を設定する際に行われるヒートマップ解析システム100の動作を説明する。
【0124】
図11は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図12は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示されるフィルタリング条件設定ページの一例を示す図である。
図13は、
図2に示す記憶部31に保存されるHTMLファイル及び閲覧行動情報の保存形式の一例を示す図である。
図14は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示されるヒートマップ解析結果画面GM3の一例を示す図である。
図15は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図16は、
図2に示す記憶部31に保存されるHTMLファイル及び閲覧行動情報の保存形式の一例を示す図である。
【0125】
管理者Yが管理者端末装置40のディスプレイに表示されたヒートマップ解析結果画面GM2に表示されているセグメント1ボタンSG1(
図10参照)をクリックすると、管理者端末装置40は、解析サーバ装置30に対してフィルタリング条件設定ページの送信を要求する(S301)。
【0126】
フィルタリング条件設定ページの送信要求に応じて、解析サーバ装置30はフィルタリング条件設定ページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S302)。
【0127】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、フィルタリング条件設定ページをディスプレイに表示する(S303)。
【0128】
管理者Yが、
図12に示すようなフィルタリング条件設定ページにおいて、第一ヒートマップ解析結果に対するフィルタリング条件(以下、「第1フィルタリング条件」とする。)をフィルタリング条件選択ボックスFBより選択し決定ボタンKBをクリックすると、管理者端末装置40は第一ヒートマップ解析結果に対する第1フィルタリング条件を解析サーバ装置30に送信する(S304)。例えば管理者Yは、第1フィルタリング条件として「会員」を選択する。
【0129】
解析サーバ装置30は、受信した第1フィルタリング条件に沿った閲覧者IDに対応する閲覧行動情報である「第一情報」を抽出し(
図13参照)、それらを集計することによりヒートマップ解析を行い第一ヒートマップHM1を編集し第三ヒートマップHM3(
図14参照)を生成する(S305、S306)。そして、復元した動的Webページ上に第三ヒートマップHM3を付加したヒートマップページを生成する。なお、
図13の「閲覧行動情報」が本発明の第一情報の一例に相当する。また、第三ヒートマップHM3が本発明の第三ヒートマップの一例に相当する。
【0130】
解析サーバ装置30は、第三ヒートマップHM3を付加したヒートマップページを表示したヒートマップ解析結果画面のWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S307)。
【0131】
管理者端末装置40は、ヒートマップ解析結果画面のWebページデータを解釈して、
図14に示すようなヒートマップ解析結果画面GM3をディスプレイに表示する(S308)。なお、ヒートマップ解析結果画面GM3が本発明の第二解析結果画面の一例に相当する。
【0132】
管理者Yは、第二ヒートマップ解析結果(セグメント2)に対してフィルタリング条件を設定する場合も上述と同様に、管理者端末装置40のディスプレイに表示されたヒートマップ解析結果画面GM2のセグメント2ボタンSG2(
図10参照)をクリックする。
【0133】
管理者端末装置40は、管理者Yによりセグメント2ボタンSG2がクリックされると、解析サーバ装置30に対してフィルタリング条件設定ページの送信を要求する(S401)。
【0134】
フィルタリング条件設定ページの送信要求に応じて、解析サーバ装置30はフィルタリング条件設定ページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S402)。
【0135】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、フィルタリング条件設定ページをディスプレイに表示する(S403)。
【0136】
管理者Yが、
図12に示すようなフィルタリング条件設定ページにおいて、第二ヒートマップ解析結果に対するフィルタリング条件(以下、「第2フィルタリング条件」とする。)をフィルタリング条件選択ボックスFBより選択し決定ボタンKBをクリックすると、管理者端末装置40は第二ヒートマップ解析に対する第2フィルタリング条件を解析サーバ装置30に送信する(S404)。例えば管理者Yは、第2フィルタリング条件として「非会員」を選択する。
【0137】
解析サーバ装置30は、受信した第2フィルタリング条件に沿った閲覧者IDに対応する閲覧行動情報である「第二情報」を抽出し(
図16参照)、それらを集計することによりヒートマップ解析を行い第二ヒートマップHM2を編集し第四ヒートマップHM4(
図14参照)を生成する(S405、S406)。そして、復元した動的Webページ上に第四ヒートマップHM4を付加したヒートマップページを生成する。なお、
図16の「閲覧行動情報」が本発明の第二情報の一例に相当する。また、第四ヒートマップHM4が本発明の第四ヒートマップの一例に相当する。
【0138】
解析サーバ装置30は、第四ヒートマップHM4を付加したヒートマップページを表示したヒートマップ解析結果画面のWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S407)。
【0139】
管理者端末装置40は、解析結果画面のWebページデータを解釈して、
図14に示すようなヒートマップ解析結果画面GM3をディスプレイに表示する(S408)。
【0140】
このような構成により、管理者Yはヒートマップ解析結果(セグメント)ごとにフィルタリングを設定することができる。したがって、管理者Yはセグメントごとに柔軟にフィルタリング条件を変更し、かつセグメントごとに比較しながらヒートマップ解析結果を分析することができる。
【0141】
次に、管理者Yがヒートマップ解析結果画面に表示されている第一ヒートマップ解析結果及び第二ヒートマップ解析結果に対して、ヒートマップ解析の対象とするWebページの対象期間を指定する際に行われるヒートマップ解析システム100の動作を説明する。
図17は、
図1に示すヒートマップ解析システム100の動作を模式的に示したフローチャートである。
図18は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示される期間指定ページの一例を示す図である。
図19は、
図1に示す管理者端末装置40のディスプレイにおいて表示されるヒートマップ解析結果画面GM4の一例を示す図である。
【0142】
管理者Yが管理者端末装置40のディスプレイに表示されたヒートマップ解析結果画面GM3に表示されている期間指定ボタンKT(
図14参照)をクリックすると、管理者端末装置40は、解析サーバ装置30に対して
図18のような期間指定ページの送信を要求する(S501)。
【0143】
期間指定ページの送信要求に応じて、解析サーバ装置30は期間指定ページのWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S502)。
【0144】
管理者端末装置40はブラウザにより受信したWebページデータを解釈し、期間指定ページをディスプレイに表示する(S503)。
【0145】
管理者Yが期間指定ページにおいて、ヒートマップ解析の対象とするWebページの期間を期間入力ボックスKSに入力し指定すると、管理者端末装置40は解析対象期間を解析サーバ装置30に送信する(S504)。
【0146】
解析サーバ装置30は、第三ヒートマップページ及び第四ヒートマップページを生成する際に抽出した閲覧行動情報から、受信した解析対象期間内にユーザに閲覧された閲覧行動情報を抽出し、それらを集計する(S505)。これにより、解析サーバ装置30は、第三ヒートマップHM3を第五ヒートマップHM5及び第六ヒートマップHM6へと編集し(
図19参照)、第四ヒートマップを第七ヒートマップ及び第八ヒートマップ(
図19参照)へと編集する(S506)。
【0147】
解析サーバ装置30は、第五ヒートマップ、第六ヒートマップ、第七ヒートマップ、及び第八ヒートマップをそれぞれ付加したヒートマップページを表示したヒートマップ解析結果画面のWebページデータを管理者端末装置40に送信する(S507)。
【0148】
管理者端末装置40は、解析結果画面のWebページデータを解釈して、
図19に示すようなヒートマップ解析結果画面GM4をディスプレイに表示する(S508)。
【0149】
このような構成により、管理者Yは、セグメントごとに解析対象期間を設定し、設定した期間ごとにヒートマップ解析結果を得ることができるので、時系列に沿って複数のヒートマップ解析結果を比較し分析することができる。
【0150】
以上の構成では、管理者Yは、意図する条件を設定したヒートマップ解析結果を1つの画面で同時に確認することができるので、Webページのヒートマップ解析結果を短時間で分析することができる。
【0151】
したがって、本実施形態の解析サーバ装置30及び解析プログラムPによれば、ヒートマップ解析結果を分析するユーザの利便性を向上させることができる。
【0152】
なお、本実施形態では、解析サーバ装置30は、動的Webページを復元し、この動的Webページに対してヒートマップ解析を行っているが、これに限るものではない。実施の際は、動的Webページだけに限らず、静的Webページを復元し、この静的Webページに対してヒートマップ解析を行ってもよい。
【0153】
また、本実施形態では、解析サーバ装置30は、1つのヒートマップに対して1つのフィルタリング条件を設定しているが、これに限るものではない。実施の際は、2つ以上のフィルタリング条件を設定するようにしてもよい。
【0154】
また、本実施形態では、解析サーバ装置30は、2つのヒートマップ解析結果を1つの解析結果画面に表示させているが、3つ以上のヒートマップ解析結果を1つの解析結果画面に表示させてもよい。
【0155】
さらに、本実施形態では、解析サーバ装置30は、1つのヒートマップ解析結果に対して2つの解析対象期間を指定しているが、これに限るものではない。実施の際は、3つ以上の解析対象期間を指定してもよい。
【0156】
最後に、前記各実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。