【解決手段】プロセッサ内蔵装置からそのプロセッサ内蔵装置の識別情報と設置位置情報とを含む通知情報を受信し、装置管理構成情報に含まれている識別情報と通知情報に含まれている識別情報とに基づきそのプロセッサ内蔵装置が新規設置されたことを検知し、通知情報に含まれている識別情報装置構成管理情報に含まれている識別情報およびバージョン情報とに基づきそのプロセッサ内蔵装置が用いるべきソフトウェアのバージョンを判断し、そのプロセッサ内蔵装置が用いるべきソフトウェアのバージョンと装置構成管理情報に含まれているバージョン情報および識別情報とに基づきそのプロセッサ内蔵装置が他のどのプロセッサ内蔵装置を提供元としてソフトウェアを取得すべきかを判断する。
前記更新管理部は、前記新規設置されたプロセッサ内蔵装置が複数でありかつ前記提供元となりうるプロセッサ内蔵装置が複数である場合、前記複数の新規設置されたプロセッサ内蔵装置を前記複数の提供元となりうるプロセッサ内蔵装置に振り分ける、請求項3に記載のプロセッサ内蔵装置ソフトウェア管理装置。
前記更新管理部は、前記新規設置されたプロセッサ内蔵装置が複数である場合、前記複数の新規設置されたプロセッサ内蔵装置がソフトウェアを取得するタイミングを分散させる、請求項3に記載のプロセッサ内蔵装置ソフトウェア管理装置。
複数のプロセッサ内蔵装置を有する情報処理システムにおける前記プロセッサ内蔵装置のソフトウェアを管理するためのプロセッサ内蔵装置ソフトウェア管理方法であって、
装置構成管理手段が、
プロセッサ内蔵装置の設置位置を示す設置位置情報と、前記設置位置情報で示される設置位置に設置されているプロセッサ内蔵装置の識別情報と、前記設置位置のプロセッサ内蔵装置が用いるべきソフトウェアのバージョンを示すバージョン情報とを対応づけた装置構成管理情報を保持し、
更新管理手段が、
前記プロセッサ内蔵装置から該プロセッサ内蔵装置の識別情報と該プロセッサ内蔵装置が設置されている設置位置を示す設置位置情報とを含む通知情報を受信し、
前記装置管理構成情報に含まれている識別情報と前記通知情報に含まれている識別情報とに基づき該プロセッサ内蔵装置が新規設置されたことを検知し、
前記通知情報に含まれている識別情報と前記装置構成管理情報に含まれている識別情報およびバージョン判断情報とに基づき該プロセッサ内蔵装置が用いるべきソフトウェアのバージョンを判断し、
該プロセッサ内蔵装置が用いるべきソフトウェアのバージョンと前記装置構成管理情報に含まれているバージョン判断情報および識別情報とに基づき該プロセッサ内蔵装置が他のどのプロセッサ内蔵装置を提供元としてソフトウェアを取得すべきかを判断し、
前記新規設置されたプロセッサ内蔵装置と前記提供元となるプロセッサ内蔵装置の両方またはいずれか一方に前記ソフトウェアの転送を指示する、
プロセッサ内蔵装置ソフトウェア管理方法。
【背景技術】
【0002】
家庭や産業分野においてソフトウェアで動作する様々なプロセッサ内蔵装置が導入されている。プロセッサ内蔵装置は、ハードウェアとしてプロセッサを内蔵し、そのプロセッサによってソフトウェアを実行することで所望の動作を行う。プロセッサ内蔵装置の例として、各種設備機器を制御する制御装置、様々な情報を画面表示する表示装置などがある。
【0003】
そのようなプロセッサ内蔵装置の中には、ネットワークを介して管理サーバに接続され、管理サーバからの制御指示で動作するものがある。その場合、管理サーバがプロセッサ内蔵装置の状態を監視したり、プロセッサ内蔵装置への制御指示を行なったりする。
【0004】
そのようなプロセッサ内蔵装置が故障した場合、ユーザは故障したプロセッサ内蔵装置を取り外し、その装置が接続されていた場所に、同じ構成の交換用のプロセッサ内蔵装置(以下「交換品」という)を取り付ける。交換品は予備として準備しておくか、あるいは必要に応じて取り寄せる必要がある。
【0005】
予備の交換品あるいは取り寄せたばかりの交換品は、工場出荷時の状態であったり、OS(Operating System)が旧バージョンであったりする場合がある。交換品のOSの更新が必要であれば、OSの更新は、例えば、交換品を取り付けた後、運用開始の前に実施される。
【0006】
プロセッサ内蔵装置がネットワークを介して保守用計算機あるいは管理サーバに接続される構成では、通常、保守用計算機あるいは管理サーバから運用開始前のプロセッサ内蔵装置に対して最新のOSが配信される。
【0007】
複数のプロセッサ内蔵装置を含む情報処理システムにおいては、複数のプロセッサ内蔵装置を同時に交換する必要がある場合がある。同時にOSを更新するプロセッサ内蔵装置の台数が多ければ、それらプロセッサ内蔵装置にOSを送信する管理サーバの負荷が大きくなる。
【0008】
特許文献1には、OSを管理サーバからロボット制御装置へ配信するのではなく、同じソフトウェアで動作している他のロボット制御装置からOSを取得する構成のシステムが開示されている。これにより管理サーバの負荷が軽減される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施形態による広告案内情報シテムのブロック図である。本例の広告案内情報システム1は鉄道の車両に設置される。
【0017】
図1を参照すると、広告案内情報システム1は、管理サーバ10および複数の表示装置21a〜21dを有している。管理サーバ10および複数の表示装置21a〜21dはネットワーク40を介して相互に接続されている。
【0018】
ここでは表示装置21a,21cは広告情報を乗客に対して表示することを用途とする装置である。表示装置21b,21dは、当該列車の現在位置および周辺路線の運行状況などの案内情報を乗客に対して表示することを用途とする装置である。例えば広告表示用の表示装置と案内表示用の表示装置は対をなし、1つの車両に同数ずつ設置される。
【0019】
表示装置21a,21cと、表示装置21b,21dは、ハードウェア構成において何ら変わることはないが、それぞれの用途に応じた互いに異なるバージョンのオペレレーティングシステム(OS)が適用されている。
【0020】
図1には、広告表示用と案内表示用のそれぞれ2台ずつ表示装置21が描かれているが、この台数に限定されることはなく、本実施形態ではそれぞれが複数台あればよい。また、ここでは表示装置21の用途が2つである例を示しているが、この数に限定されることはない。本実施形態は複数の用途がある場合が好適である。
【0021】
表示装置21a〜21dのいずれかが故障すると、故障した表示装置21は交換する必要がある。
【0022】
図2は、本実施形態において表示装置21を交換した様子を示す図である。
図1との対比で
図2を参照すると、表示装置21cがその交換品である表示装置31aに交換されている。一例として、表示装置21cが故障したため、その代わりに交換品の表示装置31aを設置した状態が示されている。
【0023】
表示装置31aは、予備として準備しておいた表示装置である。表示装置31aは、そのハードウェア構成において表示装置21と何ら変わるところはない。ただし、表示装置31aは設置される前の状態では工場出荷時のままの状態であり、適用するOSによって広告表示用にも案内表示用にも利用することができる。
【0024】
例えば、表示装置31aは、OS更新前は広告表示の用途で動作せず、交換後にOS更新をすることで、広告表示の用途で動作するようになる。
図2の例では、交換品として設置された表示装置31aは、広告表示用の設置位置に設置され、広告表示用のOSが適用されることで、広告表示用の表示装置として動作するようになっている。仮に、表示装置21bが故障して表示装置31aに交換したとすれば、OS更新後は表示装置31aは案内表示の用途で動作することになる。
【0025】
図3は、本実施形態における管理サーバおよび表示装置の構成を示すブロック図である。
図3には表示装置として表示装置21aと表示装置31aが示されている。
【0026】
図3に示すように、管理サーバ10は、不図示のプロセッサでソフトウェアを実行することにより所望の動作をする管理装置であり、ソフトウェアの実行により実現される機能部として、装置構成管理部51と、表示装置更新管理機構52を備えている。
【0027】
表示装置21aは不図示のプロセッサを内蔵し、プロセッサでソフトウェアを実行することにより動作する装置であり、ソフトウェアであるオペレーティングシステム60aと、動作するためのデータである機器ID70aを備えている。オペレーティングシステム(OS)60aは、装置情報通知機構61a、更新管理機構62a、共通部63a、用途依存部64a、および更新部65aを含んでいる。OSには広告表示用と案内表示用とで異なるようなバージョンがある。ここでは広告表示用のバージョンのOSと案内表示用のバージョンのOSとでは用途依存部64aと更新部65aの部分が異なっているとする。
【0028】
交換品である表示装置31aも表示装置21aと同様に、オペレーティングシステム60bと機器ID70bを備えている。オペレーティングシステム(OS)60bは、装置情報通知機構61b、更新管理機構62b、共通部63b、用途依存部64b、および更新部65bを含んでいる。なお、表示装置31aの用途依存部64bと更新部65bは、設置前の状態では、領域が確保されていればよくその領域に未だOSのデータが配置されていなくてもよい。
【0029】
管理サーバ10において、装置構成管理部51は、表示装置21、31の設置位置を示す設置位置情報と、その設置位置情報で示される設置位置に設置されている表示装置21、31の識別情報と、その設置位置の表示装置21、31が用いるべきOS60のバージョンを示すバージョン情報とを対応づけた装置構成管理情報を保持する。
【0030】
更新管理機構62aは、表示装置21、31から、その識別情報と、その設置位置を示す設置位置情報とを含む通知情報を受信する。そして、更新管理機構62aは、装置構成管理部51が保持している装置管理構成情報に含まれている識別情報と通知情報に含まれている識別情報とに基づき、当該表示装置21、31が新規設置されたことを検知する。
【0031】
当該表示装置21、31が新規設置されたことを検知すると、更新管理機構62aは、通知情報に含まれている識別情報と装置構成管理情報に含まれている識別情報およびバージョン情報とに基づき当該表示装置21、31が用いるべきOS60のバージョンを判断する。また、更新管理機構62aは、当該表示装置21、31が用いるべきOS60のバージョンと装置構成管理情報に含まれているバージョン情報および識別情報とに基づき、当該表示装置21、31が他のどの表示装置21、31を提供元としてOS60を取得すべきかを判断する。そして、更新管理機構62aは、当該新規設置された表示装置(例えば表示装置31a)とその提供元となる表示装置(例えば表示装置21a)の両方またはいずれか一方にOS60の転送を指示する。
【0032】
これによれば、管理サーバ10は新規設置された表示装置31aで用いるべき適切なOS60のバージョンを判断し、OS60を表示装置21、31間で転送させるので、管理サーバ10が個々の表示装置21、31にOS60を送信しなくても、新規設置された表示装置31aが正しいバージョンのOS60で動作するように管理することができる。
【0033】
例えば、表示装置21、31は起動時に通知情報を管理サーバ10に送信することにしてもよい。そうすることで、起動時に表示装置21、31が交換されたかどうかを判断することができるので、必要なときだけOS60の転送を実施することが可能となる。
【0034】
また、表示装置21、31は他の表示装置21、31からOS60を取得して自装置に適用したときに、OS60を正常に適用したことを管理サーバ10に通知することにし、表示装置更新管理機構52は、表示装置21、31がOS60を正常に適用すると、それに合わせて装置構成管理情報を更新することにしてもよい。これによれば、新規設置した表示装置31aを含め全ての表示装置21、31の設置位置、識別情報、およびOS60のバージョンを把握することができる。
【0035】
なお、表示装置更新管理機構52は、新規設置された表示装置31が複数でありかつ提供元となりうる表示装置21が複数である場合、複数の新規設置された表示装置31を複数の提供元となりうる表示装置21に振り分けることにしてもよい。これによれば、複数の提供元となりうる表示装置21に負荷を分散させることができる。
【0036】
また、表示装置更新管理機構52は、新規設置された表示装置31が複数である場合、複数の新規設置された表示装置31がOS60を取得するタイミングを分散させることにしてもよい。これによれば、複数の新規設置された表示装置31がひとつの提供元からソフトウェアを取得する必要があったとしても、取得処理を時間的に分散させることで、提供元に一時にかかる負荷を低減することができる。
【0037】
なお、本実施形態では上述したように、表示装置21、31は鉄道車両に搭載される表示装置であり、表示装置21、31には案内表示用と広告表示用という2つの用途がある。案内表示用の表示装置21、31となる場合と広告表示用の表示装置21、31となる場合とでOS60のバージョンが異なる。これにより、鉄道車両の案内表示用の表示装置21、31と広告表示用の表示装置の2つの用途を同じプロセッサ内蔵装置で兼用し、かつ、兼用のプロセッサ内蔵装置を任意の用途に取り付けた後でソフトウェア更新をすることにより、所望の用途で動作するようにすることができ、かつ、その更新は管理装置からソフトウェアを送信することなく行うことができる。
【0038】
本実施形態では、表示装置21、31は、起動時に、自装置の個別の識別情報と、自装置が用いているOS60のバージョンを示すバージョン情報と、を含む通知情報を管理サーバ10に送信する。また表示装置21、31は、管理サーバ10にて表示装置21、31が新規設置されことを検知され、管理サーバ10から、他のどの表示装置21、31を提供元としてOS60を取得すべきかの指示を受信すると、その提供元の表示装置21、31からOS60を取得して自装置に適用する。
【0039】
なお、表示装置21、31は、自装置がOS60を取得する側になると、自装置のOS60のバージョンを提供元の表示装置21、31に通知し、逆に、自装置がOS60を提供する側になると、新規設置された表示装置21、31からOS60のバージョンの通知を受信し、通知されたバージョンに基づきOS60の更新に必要なファイルを判断し、必要なファイルだけを新規設置された表示装置21、31に送信することしてもよい。これによれば、新規設置された表示装置21、31が現在保有しているOS60のバージョンに基づき更新に必要なファイルだけを転送するので、OS60更新時の各装置および通信路への負荷を低減することができる。
【0040】
表示装置21、31において、更新管理機構62a,62bは、表示装置更新管理機構52からの指示で、OS60aの用途に依存する部分である用途依存部64aのデータを用途依存部64bに配信し、またOS60aの用途に依存する部分である更新部65aのデータを更新部65bに配信する。
【0041】
なお、OS60のバージョンが異なっても用途依存部64aと用途依存部64bに差がない場合、更新部65aのデータを更新部65bに配信すればよく、用途依存部64aのデータを用途依存部64bに配信する必要がない。また、OS60のバージョンが異なっても更新部65aと更新部65bに差がない場合、用途依存部64aのデータを用途依存部64bに配信するだけでよい。
【0042】
その際、用途依存部64aと用途依存部64bに差があるか否かの確認は、例えば、用途依存部64aと用途依存部64bのデータを比較してもよい。あるいは、用途依存部64aと用途依存部64bに差があるか否かの確認のために、用途依存部64a,64bに、OS60のバージョンではない用途依存部64a,64bのバージョンを付与し、そのバージョンを示すファイルを持たせてもよい。その場合、用途依存部64aと用途依存部64bのバージョンファイルを比較することにすればよい。
【0043】
更新部65aと更新部65bに差があるか否かの確認も用途依存部64a,64bの場合と同様に、更新部65aと更新部65bにバージョンを付与してバージョンファイルを持たせ、バージョンファイルを比較しても良いし、更新部65aと更新部65bのデータを比較しても良い。
【0044】
装置情報通知機構61a,61bは、管理サーバ10の装置構成管理部51に、自装置の機器ID70a,70bを通知する機能である。機器ID70a,70bは、装置ごとユニークであればOS60内に記録されてもよい。
【0045】
装置構成管理部51が保持する装置構成管理情報の実施例について説明する。
【0046】
図4は、装置構成管理情報の一例を示す図である。
図5は、装置構成管理情報の他の例を示す図である。
図4、5を参照すると、装置構成管理情報には、設置位置リスト511、装置種別リスト512、機器IDリスト513、およびステータスリスト514が互いに対応づけて記録されている。
【0047】
設置位置リスト511は上述した設置位置情報に相当し、機器IDリスト513は識別情報に相当する。広告表示用あるいは案内表示用という装置種別によってOS60のバージョンが異なるので装置種別リスト512はバージョン情報に相当するといえる。
【0048】
設置位置リスト511には、広告案内情報システム1における表示装置の設置位置1R,1L,2R,2Lが定義されている。装置種別リスト512には、設置位置ごとに、そこに設置される表示装置の装置種別が定義されている。ここでは装置種別として、広告表示用の表示装置と、案内表示用の表示装置とがある。機器IDリスト513には、各設置位置に設置された表示装置21、31の個々にユニークな識別情報(機器ID)が設定される。
【0049】
図4には、表示装置21aの機器IDがDISP001、表示装置21bの機器IDがDISP002、表示装置21cの機器IDがDISP003、表示装置21dの機器IDがDISP004である例を示している。
【0050】
本実施形態では更にステータスリスト514として各表示装置21、31の状態(ステータス)を示す情報が格納されている。
【0051】
図6は、本実施形態における表示装置21、31のステータスの定義を示す図である。表示装置21、31には、装置の電源がOFFの状態である「OFF」514a、電源がONで運用開始できる状態である「ON」514b、電源がONでOSの更新待ちの状態である「WAIT」514c、電源がONでOSを更新している状態である「UPDATE」514d、電源がONでOSを別の装置に配信している状態である「SERVER」514eの5つのステータスがあり、その何れかの状態をとる。
【0052】
図5の例は、交換品の表示装置31aがOS更新中である例を示している。
図4に示した機器IDがDP0003の表示装置21cが、機器IDがDP0010の表示装置31aに交換され、機器IDがDP0001の表示装置21aから表示装置31aにOSを配信している。
【0053】
図7、
図8は、表示装置が交換されたときの広告案内情報システムの動作を示すシーケンス図である。
図9は、表示装置の状態遷移図である。
【0054】
図7、8には、交換品の表示装置31aが設置されてから初回の立ち上げ時の動作示されている。
【0055】
管理サーバ10が起動した直後はその装置構成管理部51が保持している装置構成管理情報における全ての表示装置のステータス514がOFF514aである。
【0056】
図7を参照すると、表示装置21a,21b,21dと、交換品である表示装置31aは、起動すると、まず管理サーバ10に対して起動済の通知を行なう(ステップS101)。
【0057】
管理サーバ10は、各表示装置21、31から起動済の通知を受信すると、通知に含まれている設置位置511と機器ID513を確認し、表示装置21、31のステータス514を設定する(ステップS102)。
【0058】
その際、通知に含まれていた設置位置511と機器ID513が前回起動時に受信した通知における設置位置511と機器ID513と同じであれば、管理サーバ10は、その表示装置21のステータス514をON514bにする(遷移S201)。一方、通知に含まれていた設置位置511に対する機器ID513が前回起動時と異なっていれば、その設置位置の表示装置31が交換されていると考えられるので、管理サーバ10は、そのステータス514をWAIT514cにする(遷移S202)。
【0059】
図7の例では、表示装置21a,21b,21dは前回起動時と機器ID513が同じなのでステータスがON514bとなる。一方、設置位置2Rでは、前回は表示装置21cであったが今回は交換品の表示装置31aとなっているため、機器ID513が変化している。そのため、設置位置2Rの表示装置31aのステータスがWAIT514cになる。
【0060】
次に、管理サーバ10は、ステータスがWAIT514cとなっている設置位置の表示装置31aが新たに設置された交換品であることを検出する(ステップS103)。
【0061】
次に、管理サーバ10は、新たに設置された表示装置31aへのOS60の提供元となる表示装置21を決定する(ステップS104)。ここでは、交換品の表示装置31aの設置位置2Rは装置種別が広告表示なので、装置種別が広告表示であり、かつ、ステータスがON514bである表示装置21aを提供元にするものとする。管理サーバ10は、表示装置21aのステータスをSERVER514eにし(遷移S205)、更新対象である交換品の表示装置31aのステータスをUPDATE514dにする(遷移S207)。
【0062】
なお、更新対象と装置種別が同じでステータスがON514bの表示装置21が複数ある場合の提供元の選択方法としては、表示装置更新管理機構52が装置構成管理部51の装置構成管理情報を参照し、更新対象の表示装置31aと設置位置が近いものを選択することにしても良い。あるいは、管理サーバ10が起動済の通知を受信した順番に優先的に提供元にすることにしてもよい。
【0063】
図7の例では、装置種別が広告表示の表示装置21は設置位置が1Rの表示装置21aだけなので、設置位置が1Rの表示装置21aのステータスをSERVER514eにし、更新対象である設置位置が2Rの表示装置31aのステータスをUPDATE514dにする。
【0064】
装置構成管理部51のステータスリスト514を変更した後、表示装置更新管理機構52が交換品の表示装置31aに対して更新要求を送信する(ステップS105)。
【0065】
更新要求を受信した表示装置31aは、OS60の用途依存部64bと更新部65bを更新するための準備を実施する(ステップS106)。更新の準備は、例えば、表示装置21、31が運用中には用途依存部64bと更新部65bを書き換えられない構成であれば、運用を停止して用途依存部64bと更新部65bを書き換え可能にする。
【0066】
更新の準備が完了すると、交換品の表示装置31aから提供元の表示装置21aにOSの取得要求を送信する(ステップS107)。
【0067】
表示装置21aは取得要求を受信すると(ステップS108)、交換品の表示装置31aに対して用途依存部64aと更新部65aを配信する(ステップS109)。交換品の表示装置31aは、用途依存部64bと更新部65bを受信し、自装置のOSを更新する(ステップS110)。
【0068】
なお、交換品の表示装置31aは、ステップS107において取得要求を送信するとき自装置のOSバージョンを提供元の表示装置21aに送付することにしてもよい。その場合、提供元の表示装置21aは、受信したOSのバージョンから、表示装置31aに送信すべきOSの更新部分を判断し、その更新部分のファイルを表示装置31aに送付すればよい。
【0069】
OSのファイルの配信が終わると、管理サーバ10は、表示装置21aのステータスをON514bにする(遷移S206)。
【0070】
続いて、OS更新後の処理の流れを
図8および
図9を参照して説明する。
【0071】
表示装置31aは、自装置のOSの更新が終了すると、管理サーバ10に対して更新終了の通知を行なう(ステップS111)。管理サーバ10は、更新終了の通知を受信すると、装置構成管理情報において設置位置が2Rの行における機器ID513を表示装置31aの機器IDに書き換え、その行のステータスをOFF514aに書き換える(ステップS112,遷移S208)。
【0072】
更新終了の通知を送信した後、交換品の表示装置31aは自装置の再起動を行なう(ステップS113)。表示装置31aは、再起動の後、更新後の起動で実行する初期化処理が必要であれば、その初期化処理を再起動後に実施する(ステップS114)。再起動後に初期化処理が不要であれば、表示装置31aはステップS114の処理を実行しなくてもよい。
【0073】
再起動後に実行する処理が終了した後、交換品の表示装置31aは管理サーバ10に対して起動済の通知を行なう(ステップS115)。通知を受信した管理サーバ10は、起動済みの通知を受信すると(ステップS116)、装置構成管理部51では、装置構成管理情報における表示装置31aの機器IDが更新済みであるため、その表示装置31aのステータスをON514bにする(遷移S201)。
【0074】
その後、例えば、表示装置21a,21b,21d,表示装置31aが停止したら、管理サーバ10は、表示装置21a,21b,21d,表示装置31aのステータスをOFF514aにする(遷移S203,S204,S208,S209)。
【0075】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。