特開2016-2395(P2016-2395A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-2395(P2016-2395A)
(43)【公開日】2016年1月12日
(54)【発明の名称】ゴルフボール
(51)【国際特許分類】
   A63B 37/00 20060101AFI20151208BHJP
【FI】
   A63B37/00 E
   A63B37/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-125937(P2014-125937)
(22)【出願日】2014年6月19日
(71)【出願人】
【識別番号】512318590
【氏名又は名称】システムセーリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】山田 昌夫
(57)【要約】      (修正有)
【課題】通常のゴルフボールと見分けが付き易く、目立つゴルフボールを提供する。
【解決手段】ゴルフボールは、通常のゴルフボールよりも密度の低いゴルフボールであって、球状のボール本体の表面に、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、蓄光テープ、粘着テープ、及び面ファスナーから成る群から選ばれる少なくとも1つのテープ状材料2が装着される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常のゴルフボールよりも密度の低いゴルフボールであって、
球状のボール本体の表面に、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、蓄光テープ、粘着テープ、及び面ファスナーから成る群から選ばれる少なくとも1つのテープ状材料が装着されることを特徴とするゴルフボール。
【請求項2】
前記ボール本体の表面に溝部が設けられ、
前記テープ状材料は、前記溝部に装着される、
ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
前記溝部は、前記ボール本体の表面に測地線上に設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記テープ状材料は、前記ボール本体の表面の測地線上に装着される、
ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールに関し、特に、狭いゴルフ場でプレーするのに好適に使用できるゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールは、ゴム製の球形の芯材、その芯材の回りに巻き付けられたゴム糸の繊維、及びその表面を覆うゴム製のカバーから構成されている。そして、そのカバーの表面には、直径1乃至3ミリメートル程度の円形の浅いディンプルが略一様に分布するように多数設けられている。このディンプルは、打球時にゴルフボールを高く且つ真っ直ぐに飛ばすために設けられたものである。すなわち、ゴルフは、一般的にはゴルフボールをより遠くへ飛ばす方が望ましいスポーツである。
【0003】
本格的なゴルフゲームを楽しむには郊外の丘陵地等に造成された広大なゴルフコースへ出向く必要があり、また、プレーに要する時間も長くかかり、費用も甚だ多く要する。そのため、ゴルフ愛好家の中には安直にゴルフを楽しめないという不満を抱いている人が多い。そこで、そうしたゴルフ愛好家の要望に応えるために、比較的小規模なゴルフコースやテニスコート或は屋内運動場を利用したゴルフコースが提案され、それらは「OKゴルフ」或は「ミニゴルフ」と呼ばれるゴルフ施設が実用されるようになっている。
【0004】
このようなOKゴルフ等に使用されるゴルフボールは、軟質ゴム、軟質プラスチック、発泡ポリウレタン、その他の材料で球体が形成されている。そのため、通常のゴルフボールよりも密度が低く、その飛距離が抑制される。このようなゴルフボールは、通常のゴルフボールよりも飛距離は延びないが、狭いゴルフ場でプレーしていても広いゴルフ場でプレーしているのと同等な感触が得られる(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平05−005156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したようなOKゴルフ等に使用されるゴルフボールは、軟質ゴム、軟質プラスチック、発泡ポリウレタン、その他の材料で球体が形成されており、通常のゴルフボールよりも密度が低いものの、通常のゴルフボールと見た目は同じである。そのため、通常のゴルフボールと見分けが付き難い、という問題点があった。また、あまり目立たない、という問題点があった。
【0007】
1つの側面において、本発明は、通常のゴルフボールと見分けが付き易く、目立つゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの案では、ゴルフボールは、通常のゴルフボールよりも密度の低いゴルフボールであって、球状のボール本体の表面に、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、蓄光テープ、粘着テープ、及び面ファスナーから成る群から選ばれる少なくとも1つのテープ状材料が装着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施の形態によれば、通常のゴルフボールと見分けが付き易く、夕暮れ時等でも目立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
図2】第2の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
図3】第3の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
図4】第4の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
図5】室内練習場の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
図1において、ゴルフボール1は、通常のゴルフボールと同様、直径が42.67mm以下の球状である。ゴルフボール1は、重さが約25g乃至28g程度である。通常のゴルフボールの重さが45.93g以下であるので、ゴルフボール1は、通常のゴルフボールよりも軽く、密度が低い。ゴルフボール1は、その表面に、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、蓄光テープ、粘着テープ、及び面ファスナーから成る群から選ばれる少なくとも1つのテープ状材料2が直線状に装着される。
【0012】
図1において、テープ状材料2は、例えば、幅が約3mm、長さが約40mmであり、ボール本体の表面の測地線上に4本装着される。
図2は、第2の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
【0013】
図2において、ゴルフボール1の表面に装着されるテープ状材料2は、例えば、幅が約3mm、長さが約80mmであり、ボール本体の表面の測地線上に2本装着される。
図3は、第3の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
【0014】
図3において、ゴルフボール1の表面に装着されるテープ状材料2は、例えば、幅が約3mm、長さが約60mmであり、ボール本体の表面の測地線上に3本装着される。
図4は、第4の実施の形態のゴルフボールの例を示す図である。
【0015】
図4において、ゴルフボール1の表面には、溝部が設けられている。溝部は、例えば、ゴルフボール1の表面に測地線上に設けられる。
ゴルフボール1は、その溝部に、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、蓄光テープ、粘着テープ、及び面ファスナーから成る群から選ばれる少なくとも1つのテープ状材料2が直線状に装着される。
【0016】
上述した第1乃至第4の実施の形態において、測地線とは、直線の概念を曲がった空間において一般化したものである。球体であるゴルフボール1の場合、球面と平面が交わる際の共通部分である円のうち、平面が球の中心を通る場合にできる、いわゆる大円の一部が測地線となる。したがって、直線状であるテープ状材料2は、ボール本体の表面又は溝部の測地線上に、容易に装着することが出来る。
【0017】
このように,テープ状材料2がゴルフボール1のボール本体の表面又は溝部に装着されているので、通常のゴルフボールと見分けが付き易く、目立つ。また、テープ状材料2は、ゴルフボール1に全体的に装着されているため、ゴルフボール1をどの方向から見ても確認することが可能となる。特に、テープ状材料2が、テープ状の金属箔、金属蒸着テープ、金属箔内包樹脂テープ、光反射テープ、発光テープ、蛍光テープ、又は蓄光テープの何れかである場合、テープ状材料2に夜間照明等の光が反射し、夕闇の中でもゴルフボール1をはっきり見ることが出来る。
【0018】
図5は、室内練習場の例を示す図である。
図5において、室内練習場には、同心円状の的が表示された布製のスクリーン4が設定されている。また、的が表示されていないスクリーン4を設置し、スクリーン4に仮想ゴルフ場の画像を表示する室内練習場もある。更には、このスクリーン4に向けてゴルファーがゴルフボール1を打つと、ゴルフボール1の速度、方向などを感知して、スクリーン4上にゴルフボール1の進行を表示するシステムもある。
【0019】
図5のような室内練習場で通常のゴルフボールを用いてフルスイングすると、通常のゴルフボールは、スクリーン4で大きく跳ね返ることがあり危険である。ところが、ゴルフボール1は、テープ状材料2がボール本体の表面又は溝部に装着されているので、通常のゴルフボールと容易に見分けが付く。手で持った場合にも容易に区別が付く。
【0020】
ゴルフボール1は、通常のゴルフボールよりも軽いので、例え跳ね返ったとしても危険性が極めて低い。また、テープ状材料2が粘着テープ又は面ファスナーの場合、ゴルフボール1がスクリーン4と貼り付き易くなり、大きく跳ね返ることがなくなる。したがって、ゴルファーは、室内練習場でも安心してフルスイングすることが出来る。装着されたテープ状材料2の面積は、ゴルフボール1の表面積に比べて少ないので、ゴルファーがゴルフボール1を打った際の打球感覚には違和感が無い。
【0021】
以上、開示の実施の形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
【符号の説明】
【0022】
1 ゴルフボール
2 テープ状材料
3 溝部
4 スクリーン
図1
図2
図3
図4
図5