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特開2016-33747IT環境非依存型の検品に係る情報処理装置、情報処理装置における検品方法及び検品プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-33747(P2016-33747A)
(43)【公開日】2016年3月10日
(54)【発明の名称】IT環境非依存型の検品に係る情報処理装置、情報処理装置における検品方法及び検品プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20160212BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20160212BHJP
   G06K 7/00 20060101ALI20160212BHJP
【FI】
   G06Q10/08
   B65G61/00 522
   G06K7/00 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-156376(P2014-156376)
(22)【出願日】2014年7月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000000930
【氏名又は名称】株式会社 学研ホールディングス
【住所又は居所】東京都品川区西五反田2丁目11番8号
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】乙訓 公雄
(72)【発明者】
【氏名】馬淵 秀樹
【テーマコード(参考)】
5B072
5L049
【Fターム(参考)】
5B072AA02
5B072CC22
5B072MM11
5L049AA16
(57)【要約】

【課題】 出荷管理システムの構築に多大なコストを必要とせずに、誤出荷リスクを低減することができるIT環境非依存型の検品に係る情報処理装置、情報処理装置における検品方法及び検品プログラムを提供する。
【解決手段】 本実施の形態は、携帯端末装置4により、印刷されたピッキングリストデータ2に記載された第1のQRコードaに含まれる検品情報及び第2のQRコードbに含まれる送付先情報を使用して、検品処理を行なう。これにより、迅速かつ正確に検品処理を行なうことができる。また、出荷管理システムの構築に多大なコストを必要とせずに、誤出荷リスクを低減することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検品する商品を特定するための検品商品識別情報と、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報と、終了した検品の数を示す検品終了数情報と、検品が終了したか否かを示す検品終了フラグ情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部と、
検品対象となる商品の商品識別情報を取得する商品識別情報取得手段と、
前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新する検品終了数更新手段と、
前記検品終了数更新手段によって更新された検品終了数情報によって示される終了した検品の数が、前記検品対象数情報によって示される検品対象となる商品の数よりも小さくない場合に、前記取得した商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了フラグ情報を検品が終了したことを示す値に更新する検品終了フラグ更新手段と、
前記記憶部に記憶された全ての検品終了フラグ情報が検品が終了したことを示す値である場合に、検品が終了した商品の送付先情報を示す送付先情報を取得する送付先情報取得手段と、
前記取得した送付先情報を出力装置で出力可能な形式で、前記出力装置に送信する送信手段と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、さらに、前記商品識別情報の代替となる代替検品商品識別情報を互いに関連付けて記憶し、
前記商品識別情報取得手段は、さらに、検品対象となる商品の代替商品識別情報を取得し、
前記検品終了数更新手段は、前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合又は前記商品識別情報取得手段によって取得された代替商品識別情報と、前記記憶部に記憶された代替検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報又は前記取得された代替商品識別情報に一致する代替検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶された検品商品情報及び検品対象数情報は第1のQRコードによって示され、前記送付先情報は第2のQRコードによって示される請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1のQRコード及び前記第2のQRコードは、同一の用紙に印字されている請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送付先情報は、最終検品終了を示す最終検品終了識別情報を含み、
前記情報処理装置は、さらに、
前記取得した送付先情報に含まれる最終検品終了識別情報を取得する第1の最終検品終了識別情報取得手段と、
前記第1の最終検品終了識別情報取得手段によって取得された最終検品終了識別情報と、予め定められた終了識別情報とが一致する場合に、前記出力装置から出力される送付先情報の読み込みを促すメッセージを報知する第1の報知手段と
を具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力装置によって出力された送付先情報に含まれる最終検品終了識別情報を取得する第2の最終検品終了識別情報取得手段と、
前記取得された最終検品終了識別情報と、予め定められた終了識別情報とが一致する場合に、一致したことを報知する第2の報知手段と
を具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
検品する商品を特定するための検品商品識別情報と、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報と、終了した検品の数を示す検品終了数情報と、検品が終了したか否かを示す検品終了フラグ情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を具備する情報処理装置における検品方法において、
商品識別情報取得手段により、検品対象となる商品の商品識別情報を取得し、
検品終了数更新手段により、前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新し、
検品終了フラグ更新手段により、前記検品終了数更新手段によって更新された検品終了数情報によって示される終了した検品の数が、前記検品対象数情報によって示される検品対象となる商品の数よりも小さくない場合に、前記取得した商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了フラグ情報を検品が終了したことを示す値に更新し、
送付先情報取得手段により、前記記憶部に記憶された全ての検品終了フラグ情報が検品が終了したことを示す値である場合に、検品が終了した商品の送付先情報を示す送付先情報を取得し、
送信手段により、前記取得した送付先情報を出力装置で出力可能な形式で、前記出力装置に送信する、検品方法。
【請求項8】
検品する商品を特定するための検品商品識別情報と、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報と、終了した検品の数を示す検品終了数情報と、検品が終了したか否かを示す検品終了フラグ情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部を具備する情報処理装置における検品処理を実行するプログラムにおいて、
前記プログラムは、前記情報処理装置に、
商品識別情報取得手段により、検品対象となる商品の商品識別情報を取得させ、
検品終了数更新手段により、前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新させ、
検品終了フラグ更新手段により、前記検品終了数更新手段によって更新された検品終了数情報によって示される終了した検品の数が、前記検品対象数情報によって示される検品対象となる商品の数よりも小さくない場合に、前記取得した商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了フラグ情報を検品が終了したことを示す値に更新させ、
送付先情報取得手段により、前記記憶部に記憶された全ての検品終了フラグ情報が検品が終了したことを示す値である場合に、検品が終了した商品の送付先情報を示す送付先情報を取得させ、
送信手段により、前記取得した送付先情報を出力装置で出力可能な形式で、前記出力装置に送信させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IT環境非依存型の検品に係る情報処理装置、情報処理装置における検品方法及び検品プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IT技術の発達、物流システムの大規模化に伴ない、サーバ装置が検品情報及び送付先情報を一元的に管理し、ネットワーク端末からサーバ装置に記憶された検品情報及び送付先情報に都度アクセスすることにより、ネットワーク端末が設置された場所で検品から出荷までを行なう出荷管理システムがある。
【0003】
このような出荷管理システムにおいては、サーバ装置において、検品する商品を特定するための検品商品識別情報と、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報、送付先情報を一元的に管理している。
【0004】
そして、ネットワーク端末からサーバ装置にアクセスを行ない、ネットワーク端末がこれら情報を適宜取得し、検品から出荷までの処理を行なっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のようにサーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムを構築するには、コストがかかり、事業規模によっては、当該出荷管理システムを構築すると却って効率的ではなくなるという問題があった。一方、検品から出荷までの処理を手作業で行なう場合には、商品の取り間違いや、検品漏れなどにより、誤出荷リスクが発生するという問題もある。
【0006】
従来のサーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムでは、端末を認識するためのデータベースとのトランザクションが必要となり、その結果、検品処理に時間がかかるという問題もある。
【0007】
また、従来のサーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムでは、ネットワークが繋がる環境内でしか処理ができない、つまり当該環境内にネットワークを配する必要があり、これにより環境整備のための多大なコストが掛かるという問題もある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、出荷管理システムの構築に多大なコストを必要とせずに、誤出荷リスクを低減することができ、且つ迅速に検品処理を行なうことができる情報処理装置、情報処理装置における検品方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点によれば、検品する商品を特定するための検品商品識別情報と、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報と、終了した検品の数を示す検品終了数情報と、検品が終了したか否かを示す検品終了フラグ情報とを互いに関連付けて記憶する記憶部と、検品対象となる商品の商品識別情報を取得する商品識別情報取得手段と、前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新する検品終了数更新手段と、前記検品終了数更新手段によって更新された検品終了数情報によって示される終了した検品の数が、前記検品対象数情報によって示される検品対象となる商品の数よりも小さくない場合に、前記取得した商品識別情報に一致する検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了フラグ情報を検品が終了したことを示す値に更新する検品終了フラグ更新手段と、前記記憶部に記憶された全ての検品終了フラグ情報が検品が終了したことを示す値である場合に、検品が終了した商品の送付先情報を示す送付先情報を取得する送付先情報取得手段と、前記取得した送付先情報を前記出力装置で出力可能な形式で、出力装置に送信する送信手段とを具備する情報処理装置、である。
【0010】
また、本発明の第2の観点によれば、第1の発明において、前記記憶部は、さらに、前記商品識別情報の代替となる代替検品商品識別情報を互いに関連付けて記憶し、前記商品識別情報取得手段は、さらに、検品対象となる商品の代替商品識別情報を取得し、前記検品終了数更新手段は、前記商品識別情報取得手段によって取得された商品識別情報と、前記記憶部に記憶された検品商品識別情報とが一致した場合又は前記商品識別情報取得手段によって取得された代替商品識別情報と、前記記憶部に記憶された代替検品商品識別情報とが一致した場合に、前記取得された商品識別情報に一致する検品商品識別情報又は前記取得された代替商品識別情報に一致する代替検品商品識別情報に関連付けられた前記検品終了数情報を更新する情報処理装置、である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、出荷管理システムの構築に多大なコストを必要とせずに、誤出荷リスクを低減することができ、且つ迅速に検品処理を行なうことができる情報処理装置、情報処理装置における検品方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態に係る携帯端末装置を使用した場合の商品出荷の全体的な流れを説明するための図である。
図2】携帯端末装置の構成を示す図である。
図3】QRコード(登録商標)aに含まれる検品情報を示す図である。
図4】携帯端末装置3により読み込まれた検品情報をメモリ15に展開した状態を示す図である。
図5】検品処理中の検品データの状態を説明するための図である。
図6】検品商品識別情報の一例を示す図である。
図7】送付先情報の内容を示す図である。
図8】作成したプリントデータのイメージを示す図である。
図9】本実施形態の携帯端末装置の動作について説明するためのフローチャートである。
図10】本実施形態の携帯端末装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る携帯端末装置を使用した場合の商品出荷の全体的な流れを説明するための図である。
【0015】
同図において、データ加工会社Aのコンピュータ(図示せず)は、クライアントから提供された出荷指示データを受信する。データ加工会社Aのコンピュータは、この受信した出荷指示データのデータ加工処理を行い、ピッキングリストデータ2を作成する。このピッキングリストデータは、例えば、PDF形式で作成される。
【0016】
出荷指示データ1は、検品する商品を特定するための検品商品識別情報、検品対象となる商品の数を示す検品対象数情報、商品の送付先情報を示す送付先情報などを含む。
【0017】
ピッキングリストデータ2は、同図に示すように、第1のQRコードa及び第2のQRコードbを含む。第1のQRコードaは、出荷指示データ1に含まれる検品商品識別情報及び検品対象数情報などを含む。第2のQRコードbは、出荷指示データ1に含まれる送付先情報などを含む。すなわち、データ加工会社Aのコンピュータは、出荷指示データ1から第1のQRコードa及び第2のQRコードbを生成する処理を行なう。
【0018】
なお、第1のQRコードa及び第2のQRコードbは、暗号化されている。暗号化/復号化のためのキーは、同一であっても良いし、情報の重要性に応じて、異なるキーを使用しても良い。
【0019】
物流システムを持たない倉庫会社Bのコンピュータシステム(図示せず)は、データ加工会社Aのコンピュータが作成したピッキングリストデータ2を受信し、受信したピッキングリストデータ2を印刷する。
【0020】
そして、この印刷されたピッキングリストデータ2に基づいて、作業員が実際の商品のピッキングを行なう。次に、本実施の形態に係る携帯端末装置3が、このピッキングされた商品の検品処理を行なう。なお、携帯端末装置3は、例えば、ハンディターミナル、スマートフォン、PDA、ラップトップパソコンなどのQRコード読取機能を有する小型携帯情報装置である。
【0021】
検品処理が正常に終了すると、携帯端末装置3は、第2のQRコードbに記載された送付先情報を読み取り、読み取られた送付先情報を含む送り状データをプリンタ4に出力する。プリンタ4は、送り状データを出力する。
【0022】
作業員は、送り状データをピッキングした商品の出荷に使用する。送り状データには、最終検品終了識別情報が印字されている。作業員は、携帯端末装置3を使用して、送り状データに印字された最終検品終了識別情報を読み込む。携帯端末装置3は、この読み込んだ最終検品終了識別情報を使用して、最終検品処理を行なう。
【0023】
そして、携帯端末装置3による最終検品処理が終了すると、ピッキングされた商品の出荷処理が行われる。以上の流れにより、倉庫会社Bから商品の出荷処理が行われる。
【0024】
次に、実施形態に係る携帯端末装置3の検品処理について、より詳細に説明する。
【0025】
図2は、携帯端末装置の構成を示す図である。
【0026】
同図に示すように、携帯端末装置3は、バス11にCPU12、無線通信部13、表示部14、メモリ15、入力部16及び記憶装置17が接続されている。
【0027】
CPU12は、記憶装置17に記憶された検品処理プログラム21と協働して、本発明の実施の形態に係る検品処理を行なう。また、CPU12は、携帯端末基本プログラム(OS)22に基づいて、携帯端末装置3の全体の制御を司る。
【0028】
無線通信部13は、プリンタなどの外部装置との通信の制御を司る。
【0029】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。
【0030】
メモリ15は、検品処理プログラム21を実行する際に必要とされるワークエリアなどとして使用される。
【0031】
入力部16は、検品処理を行なう際に必要とされるデータなどを入力するためのインターフェイスであり、例えば、スキャナ、キーボード、タッチパネルなどである。
【0032】
記憶装置17は、検品処理に必要とされるプログラム、データを格納するためのものであり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリーである。記憶装置17は、検品処理プログラム21、携帯端末基本プログラム22を格納する。
【0033】
検品処理プログラム21は、本実施の形態に係る検品処理を行なうためのプログラムである。携帯端末基本プログラム22は、携帯端末装置3の全体の制御を司るためのプログラムである。
【0034】
次に、本実施形態の携帯端末装置の動作について、図9及び図10のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
印刷されたピッキングリストデータ2に表示された第1のQRコードaから暗号化された検品情報を読み込む(S1)。そして、この読み込んだ検品情報を専用の復号キーを使用して復号化して検品情報を得る(S2)。
【0036】
図3は、QRコードaに含まれる検品情報を示す図である。同図に示すように、検品終了キー31、検品対象コード32、検品対象数33及び代替対象コード34が含まれる。
【0037】
検品終了キー31は、検品処理の終了時に、送り状の識別情報との一致を判断するために使用される情報である。検品対象コード32は、検品する商品を特定するための第1の検品商品識別情報である。検品対象数33は、検品対象となる商品の数を示す情報である。代替対象コード34は、検品する商品を特定するための第2の検品商品識別情報である。
【0038】
上記第1の検品商品識別情報は、例えば、図6に示すように、商品が「本」の場合にはJANコードcであり、第2の検品商品識別情報は、社内コードdである。なお、確実に商品の検品を行うためには、検品対象コード32と代替対象コード34の両方を使用することが望ましいが、本実施の形態においては、検品情報の代替対象コード34は必須ではなく、検品対象コード32のみで商品を特定しても良い。
【0039】
図4は、携帯端末装置3により読み込まれた検品情報をメモリ15に展開した状態を示す図である。
【0040】
同図に示すように、検品終了キー31、検品対象コード32、検品対象数33、代替対象コード34に加えて、検品対象コード32毎に、検品数41及び検品フラグ42の領域がメモリ上に確保される。
【0041】
検品数41は、終了した商品の検品の数を示す情報であり、検品対象コード32又は代替対象コード34によって示される商品が携帯端末装置3により読み込まれる都度、検品数41によって示される検品の数がカウントアップされる。
【0042】
検品フラグ42は、検品対象コード32又は代替対象コード34によって示される商品の検品が終了したか否かを示す情報である。
【0043】
次に、商品から商品コードを読み込む(S3)。ここで、商品コードは、商品を識別するための情報である。商品に対して代替商品コードがある場合には、いずれか一方の商品コードが読み込まれれば良い。例えば、商品が「本」の場合にはJANコードであり、第2の検品商品識別情報は、社内コードである。
【0044】
次に、メモリ15に展開された検品データのうち、検品フラグ42が「未検品」の検品対象コード32と、読み込まれた商品コードとが一致しているか否かの判断が行われる(S4)。
【0045】
図5は、検品処理中の検品データの状態を説明するための図である。同図においては、検品対象コード32「1234567890123」の商品が検品フラグ42によって「検品済」であることが示されている。また、検品対象コード32「1234567890124」〜「1234567890126」の商品が検品フラグ42によって「未検品」であることが示されている。
【0046】
したがって、S4の処理において、検品対象コード32「1234567890124」〜「1234567890126」が、読み込まれた商品コードとが一致しているか否かの判断が行われる。
【0047】
S4において、一致していると判断された場合、携帯端末装置3の表示部14に一致メッセージを表示する(S5)。次に、読み込まれた商品コードと一致する検品対象コード32の検品数41をカウントアップする(S6)。
【0048】
次に、読み込まれた商品コードと一致する検品対象コード32の検品数41が、検品対象数33未満であるか否かの判断が行われる(S7)。S7において、検品対象コード32の検品数41が、検品対象数33未満であると判断された場合、S3の処理に戻り、検品数41が検品対象数33になるまで、検品処理を行なう。なお、検品数41が検品対象数33よりも大きい場合には、過剰出荷であるとしてエラーメッセージを表示しても良い。
【0049】
一方、S7において、検品対象コード32の検品数41が、検品対象数33未満ではないと判断された場合、商品コードと一致する検品対象コード32の検品フラグ42を「検品済」に更新する(S8)。
【0050】
一方、S4において、一致していないと判断された場合、検品フラグ42が「未検品」の代替対象コード34と、読み込まれた商品コードとが一致しているか否かの判断が行われる(S9)。
【0051】
一致していると判断された場合には、S5の処理に移る。一方、一致していないと判断された場合には、携帯端末装置3の表示部14にエラーメッセージを表示する(S10)。
【0052】
S8又はS10の処理の後、全ての検品フラグ42が「検品済」であるか否かの判断が行なわれる(S11)。全ての検品フラグ42が「検品済」ではないと判断された場合には、S3の処理に戻る。全ての検品フラグ42が「検品済」であると判断された場合には、図10に示す通り携帯端末装置3の表示部14にスキャンメッセージを表示する(S12)。
【0053】
次に、携帯端末装置3の入力部16により、印刷されたピッキングリストデータ2の第2のQRコードbに含まれる送付先情報を読み込む(S13)。そして、この読み込んだ送付先情報を専用の複合キーを使用して復号化して送付先情報を得る(S14)。
【0054】
図7は、送付先情報の内容を示す図である。
【0055】
同図に示すように、送付先情報には、送り状番号51、お届け先52、依頼主53、配送情報54及び発店情報55が含まれる。送り状番号51は、検品終了キー31との照合に使用される情報である。お届け先52は、商品のお届け先(出荷先)の情報であり、住所、電話番号などの情報を含む。依頼主53は、商品の荷送人を示す情報であり、荷送人の住所、電話番号などの情報を含む。配送情報54は、商品の個数、重量、枚数、代引き金額、時間指定、時間指定コード、日付指定、備考などの情報を含む。発店情報55は、商品の発送を行なう店舗の情報を示し、発店コード、支店名、電話番号などの情報を含む。
【0056】
次に、復号化された送付先情報の送り状番号51と、検品終了キー31とが一致しているか否かの判断が行なわれる(S15)。一致していないと判断された場合には、携帯端末装置3の表示部14にエラーメッセージを表示し(S16)、S12の処理に戻る。一方、一致していると判断された場合には、読み込まれた送付先情報を使用して、プリントデータを作成する(S17)。図8は、作成したプリントデータのイメージを示す図である。
【0057】
次に、この作成したプリントデータをプリンタ4に通信(無線)で送信する(S18)。このように通信(無線)を使用してプリンタ4にプリントデータを送信することにより、携帯端末装置3から複数のプリンタ4、複数の携帯端末装置3から1つのプリンタ4、複数の携帯端末装置から複数のプリンタ4にプリントデータを送信することができる。なお、プリントデータの送信は、有線を介してプリンタ4に送信しても良い。これにより、プリンタ4は、携帯端末装置3から送信されたプリントデータの印刷を行なう。
【0058】
続いて、携帯端末装置3は、表示部14にスキャンメッセージを表示する(S19)。このスキャンメッセージは、プリンタ4で印刷されたプリントデータ(送付先情報)に記載された送り状番号の読み込みを促すメッセージである。例えば、メッセージは、「送り状番号のスキャンをしてください」などのメッセージである。
【0059】
次に、印刷されたプリントデータ(送付先情報)に記載された送り状番号の読み込みを行なう(S20)。そして、読み込まれた送付先情報の送り状番号51と、検品終了キー31とが一致しているか否かの判断が行なわれる(S21)。
【0060】
S21において、一致していないと判断された場合には、携帯端末装置3の表示部14にエラーメッセージを表示し(S22)、S20の処理に戻る。一方、一致していると判断された場合には、携帯端末装置3は、読み込まれた送付先情報の送り状番号51と、検品終了キー31とが一致していることを示す一致メッセージを表示部14に表示する(S23)。これにより、検品処理が終了し、商品の出荷を行なうことが可能となる。
【0061】
したがって、実施形態に係る携帯端末装置によれば、サーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムを構築する必要がなく、出荷管理システムの構築に多大なコストを必要とせずに、誤出荷リスクを低減することができる携帯端末装置を提供することができる。
【0062】
従来のサーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムでは、端末を認識するためのデータベースとのトランザクションが必要となり、その結果、検品処理に時間がかかる。
【0063】
また、従来のサーバ装置とネットワーク端末を有する大規模な出荷管理システムでは、ネットワークが繋がる環境内でしか処理ができないという問題もある。
【0064】
本実施の形態によれば、携帯端末装置で検品処理が完結するために、検品処理をスムーズに行うことができる。その結果、システム構築コストを抑えることができるだけでなく、検品処理の迅速化が図れ、また、ネットワークなどIT環境に依存しない出荷作業が実現出来る。
【0065】
上述の実施の形態において、検品情報の代替対象コード34を使用しない場合には、代替対象コード34に関する処理S9を省略することができる。
【0066】
上述の説明ではQRコードをピッキングリストに印刷した場合を例にとり説明したが、他の形式のバーコードであっても良い。
【0067】
また、携帯端末装置3の表示部14に一致メッセージを表示する場合について説明したが、音声などにより報知する手段を用いてもよい。
【0068】
第1のQRコードa及び第2のQRコードbを印刷されたピッキングリストデータ2から読み込む場合について説明したが、第1のQRコードa及び第2のQRコードbをユーザの携帯端末、タブレットデバイスなどにメールで送信して表示し、携帯端末装置3により第1のQRコードa及び第2のQRコードbを読み込んでも良い。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
2 ピッキングリスト、3 携帯端末装置、4 プリンタ、a 第1のQRコード、b 第2のQRコード。
図1
図2
図3
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図5
図7
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図9
図10
図6