(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-36719(P2016-36719A)
(43)【公開日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】食品加工の装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A47J 43/07 20060101AFI20160222BHJP
【FI】
A47J43/07
【審査請求】有
【請求項の数】30
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】63
(21)【出願番号】特願2015-95778(P2015-95778)
(22)【出願日】2015年5月8日
(31)【優先権主張番号】62/035,306
(32)【優先日】2014年8月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/468,941
(32)【優先日】2014年8月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/469,032
(32)【優先日】2014年8月26日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ゴリノ,エイミー エル.
(72)【発明者】
【氏名】バリー,キャサリン エル.
(72)【発明者】
【氏名】スピリオス,ヴァネッサ エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】キャノン,ジュライ ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ドルゴブ,モナ ダブリュ.
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA02
4B053BA12
4B053BA14
4B053BJ02
4B053BJ20
4B053BL11
(57)【要約】
【課題】食品を加工するための食品加工の装置及び方法を提供する。
【解決手段】装置は、加工ツールを動作するための記憶シーケンスを含むことができる。記憶シーケンスは、固形食品及び/又は氷をブレンドする様々な困難な態様に対処することができる。いくつかの実施形態において、特定の加工ツールと共に特定のシーケンスが実装される。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの回転式の鋭利な刃を含む容器と、
前記少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
第1のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、
第1のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
を前記コントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備え、
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は、少なくとも20秒である、
食品加工装置。
【請求項2】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも短い時間長さを有する、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項3】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも長く続く、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項4】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のブレンディング・セグメントの直後に、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止するために前記駆動ユニットを活動化すること、及び、前記第2のブレンディング・セグメント後に、第3のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を前記コントローラに実行させる、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項5】
前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも長く続く、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項6】
前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも短く続く、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項7】
前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒であり、前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項8】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも13秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも16秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項9】
前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒であり、前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項10】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも13秒であり、前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第3のブレンディング・セグメントの直後に、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止するために前記駆動ユニットを活動化すること、及び、前記第3のブレンディング・セグメント後に、第4のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を前記コントローラに実行させる、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項11】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも20秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項12】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも35秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項13】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は25秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項14】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は45秒以下である、請求項13に記載の食品加工装置。
【請求項15】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも29秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項16】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項15に記載の食品加工装置。
【請求項17】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも36秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項18】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項17に記載の食品加工装置。
【請求項19】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第1のブレンディング・セグメントの前に、第2のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化することを、前記コントローラに実行させる、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項20】
前記第1のパルスに対する前記駆動ユニットの活動化は、少なくとも1.5秒間前記駆動ユニットを活動化することを含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第1の刃及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第3の刃及び第4の刃を含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの刃は、前記シャフトに装着された第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項21に記載の食品加工装置。
【請求項23】
前記第2の刃は前記第1の刃よりも高く配置され、前記第3の刃は前記第2の刃よりも高く配置され、前記第4の刃は前記第3の刃よりも高く配置され、前記第5の刃は前記第4の刃よりも高く配置され、前記第6の刃は前記第5の刃よりも高く配置される、請求項22に記載の食品加工装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して下方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第1及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して上方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第3及び第4の刃を含み、前記第3及び第4の刃の前記上方に角度の付いた部分は、前記第1及び第2の刃の前記下方に角度の付いた部分よりも高く配置される、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項25】
第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が水平に対して傾斜した鋭利な上縁部を含むほぼ垂直な部分を有する、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項24に記載の食品加工装置。
【請求項26】
前記第5及び第6の刃の各々は、その上縁部の上端がその上縁部の下端を先導する方向に回転する、請求項25に記載の食品加工装置。
【請求項27】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも5秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、少なくとも1秒間の前記駆動ユニットの休止の直後である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項28】
前記第2のブレンディング・セグメントの前に少なくとも1秒間前記駆動ユニットを休止することは、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを停止することを含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項29】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも5秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、モータが未投入時に1秒の間に少なくとも20,000rpmまで加速するように、十分な電気エネルギーを電気モータに供給することを含む、請求項28に記載の食品加工装置。
【請求項30】
食品加工装置の動作に関連して使用される方法であって、前記装置は、食品加工アセンブリを駆動するための駆動ユニットと、前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、前記コントローラに前記駆動ユニットを制御させるために前記コントローラによって実行可能なプロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を備え、
第1のユーザ入力に応答して、順次、
第1のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、
第1のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を含み、
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は、少なくとも20秒である、方法。
【請求項31】
少なくとも1つの回転式の鋭利な刃を含む容器と、
前記少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
第1のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第1の休止として前記駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、
第2のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第2の休止として前記駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、
第3のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第3の休止として前記駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、
第4のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第4の休止として前記駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、
第1のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも15秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、及び、
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも15秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
を前記コントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項32】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも45秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項33】
前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも20秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項34】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも20秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項35】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第1のブレンディング・セグメントの開始前に、
第5のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第5の休止として少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止すること、
第6のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
第6の休止として少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止すること、
を、前記コントローラに実行させる、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項36】
前記第1のパルスに対する前記駆動ユニットの活動化は、少なくとも1.5秒間前記駆動ユニットを活動化することを含む、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項37】
食品加工ツールを回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
食品を含む関連付けられた容器が前記駆動ユニットに装着され、前記食品加工ツールが前記駆動カプラに結合された場合、前記駆動カプラを第1の回転速度で回転させるために、前記食品加工ツールが少なくとも10秒間回転するように、前記駆動ユニットを活動化するために前記駆動ユニットに電力を供給すること、
前記第1の回転速度の10パーセント以下と少なくとも1.5秒間の100rpmとの低い方である第2の回転速度まで、前記駆動カプラの回転速度を減速するために、前記駆動ユニットに供給される前記電力を減少させること、及び、
前記駆動カプラの回転速度を0.75秒の間に前記第2の回転速度から少なくとも10,000rpmまで加速するために、前記駆動ユニットに電力を供給すること、
を前記コントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項38】
前記駆動カプラの回転速度を0.75秒の間に少なくとも10,000rpmまで加速するために電力を供給した後、少なくとも追加の10秒間、前記モータに電力が引き続き供給される、請求項37に記載の食品加工装置。
【請求項39】
前記第1の回転速度の10パーセント以下である第2の回転速度まで、前記駆動カプラの回転速度を減速するために、前記駆動ユニットに供給される前記電力を減少させることは、前記駆動カプラの回転速度をゼロまで減速するために、前記駆動ユニットに供給される前記電力を減少させることを含む、請求項37に記載の食品加工装置。
【請求項40】
前記駆動カプラの回転速度を減速するために前記駆動ユニットに供給される前記電力を減少させることは、前記第1の回転速度の10パーセント以下と少なくとも2.5秒間の100rpmとの低い方である第2の回転速度まで、前記駆動カプラの回転速度を減速するために、前記駆動ユニットに供給される前記電力を減少させることを含む、請求項37に記載の食品加工装置。
【請求項41】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも短い時間長さを有する、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項42】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも長く続く、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項43】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも15秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも35秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項44】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも15秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも40秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項45】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも15秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は43秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項46】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項45に記載の食品加工装置。
【請求項47】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも50秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項48】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項47に記載の食品加工装置。
【請求項49】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも52秒である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項50】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は70秒以下である、請求項49に記載の食品加工装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して下方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第1及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して上方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第3及び第4の刃を含み、前記第3及び第4の刃の前記上方に角度の付いた部分は、前記第1及び第2の刃の前記下方に角度の付いた部分よりも高く配置される、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項52】
第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が水平に対して傾斜した鋭利な上縁部を含むほぼ垂直な部分を有する、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項51に記載の食品加工装置。
【請求項53】
前記第5及び第6の刃の各々は、その上縁部の上端がその上縁部の下端を先導する方向に回転する、請求項52に記載の食品加工装置。
【請求項54】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも15秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、少なくとも2秒間の前記駆動ユニットの休止の直後である、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項55】
前記第2のブレンディング・セグメントの前に少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止することは、少なくとも2.5秒間前記駆動ユニットを停止することを含む、請求項31に記載の食品加工装置。
【請求項56】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも15秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、モータが未投入時に1秒の間に少なくとも20,000rpmまで加速するように、十分な電気エネルギーを電気モータに供給することを含む、請求項55に記載の食品加工装置。
【請求項57】
容器と、
鋭利な先端を備える少なくとも1つの刃を含むブレード・アセンブリと、
前記少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
第1の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも4秒間前記駆動ユニットを駆動すること、
前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも4秒間前記駆動ユニットを加速すること、及び、
前記第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも8秒間前記駆動ユニットを加速すること、
を前記コントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項58】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記駆動カプラが、全シーケンスの終わりの最終減速までに全シーケンス中の任意の以前の回転速度よりも低い回転速度まで減速しないように、前記駆動ユニットを駆動することを、前記コントローラに実行させる、請求項57に記載の食品加工装置。
【請求項59】
前記ブレード・アセンブリの前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第1の刃及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第3の刃及び第4の刃を含む、請求項57に記載の食品加工装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つの刃は、前記シャフトに装着された第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項59に記載の食品加工装置。
【請求項61】
前記第2の刃は前記第1の刃よりも高く配置され、前記第3の刃は前記第2の刃よりも高く配置され、前記第4の刃は前記第3の刃よりも高く配置され、前記第5の刃は前記第4の刃よりも高く配置され、前記第6の刃は前記第5の刃よりも高く配置される、請求項59に記載の食品加工装置。
【請求項62】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、
第1の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを駆動すること、
前記第2の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを加速すること、及び、
前記第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも50秒間前記駆動ユニットを加速すること、
を前記コントローラに実行させる、請求項61に記載の食品加工装置。
【請求項63】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、
第1の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを駆動すること、
前記第2の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを加速すること、及び、
前記第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも65秒間前記駆動ユニットを加速すること、
を前記コントローラに実行させる、請求項59に記載の食品加工装置。
【請求項64】
前記ブレード・アセンブリの前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して下方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第1及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して上方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第3及び第4の刃を含み、前記第3及び第4の刃の前記上方に角度の付いた部分は、前記第1及び第2の刃の前記下方に角度の付いた部分よりも高く配置される、請求項57に記載の食品加工装置。
【請求項65】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、
第1の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを駆動すること、
前記第2の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを加速すること、及び、
前記第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で前記駆動カプラを回転させるために少なくとも20秒間前記駆動ユニットを加速すること、
を前記コントローラに実行させる、請求項64に記載の食品加工装置。
【請求項66】
第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が水平に対して傾斜した鋭利な上縁部を含むほぼ垂直な部分を有する、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項65に記載の食品加工装置。
【請求項67】
前記第1の回転速度は可変速度の平均である、請求項57に記載の食品加工装置。
【請求項68】
食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
少なくとも1つの持続性メモリであって、
第1、第2、第3、及び第4の値、及び、
前記コントローラによって実行された場合、
第1のユーザ入力に応答して、第1の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第1の時間は第1の値に基づく、活動化すること、
前記第1の時間が経過した後、前記駆動ユニットの活動化を中止すること、
前記第2の値に基づいて、前記駆動ユニットの活動化を再開するデフォルトの再開時刻を設定すること、
前記デフォルトの再開時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、前記デフォルトの再開時刻に開始する第2の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第2の時間は前記第3の値に基づく、活動化すること、及び、
前記第1のユーザ入力後、前記デフォルトの再開時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、前記デフォルトの再開時刻よりも早い再開時刻を設定し、前記再開時刻に開始する第3の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第3の時間は前記第4の値に基づく、活動化すること、
を前記コントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令、
を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項69】
前記第1のユーザ入力はユーザによって初期に作動されるスイッチを含み、前記第1の時間は、前記初期の作動後、前記スイッチが前記ユーザによって作動解除される、前記ユーザによって引き続き作動される、又は前記ユーザによって再作動される、のいずれであるかにかかわらず、同じままである、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項70】
前記第1のユーザ入力は、初期の作動から少なくとも前記第3の時間の開始までユーザによって引き続き作動されているスイッチを含む、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項71】
前記第3及び第4の値は同じ値である、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項72】
容器及び前記食品加工ツールを更に備える、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項73】
前記第1のユーザ入力及び前記第2のユーザ入力に同じボタンが使用される、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項74】
第2のユーザ入力がデフォルトの開始時間前に受信された場合、前記デフォルトの開始時間は前記ユーザの第2のユーザ入力が受信された時刻に設定される、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項75】
前記第2の時間は前記第3の時間に等しくない、請求項68に記載の食品加工装置。
【請求項76】
食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
少なくとも1つの持続性メモリであって、
第1、第2、及び第3の値、及び、
前記コントローラによって実行された場合、
第1のユーザ入力に応答して、第1の速度で第1の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第1の時間は前記第1の値に基づくこと、
第2の速度で第2の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、第2のユーザ入力が前記第2の値に基づく前記第2の時間の終わりまでに受信されない場合、前記第2の時間は前記第2の値に基づき、前記第2のユーザ入力が前記第2の値に基づく前記第2の時間の終わりまでに受信された場合、前記第2の時間は第2のユーザ入力に基づくこと、及び、
前記第2のユーザ入力後いずれのユーザ入力もない場合、前記第2の時間が終了した後、第3の速度で第3の時間、前記駆動ユニットを活動化すること、
を前記コントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令、
を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項77】
前記第1の速度は前記第3の速度と同じである、請求項76に記載の食品加工装置。
【請求項78】
前記第1の速度は前記第3の速度とは異なる、請求項76に記載の食品加工装置。
【請求項79】
前記第1の時間は前記第3の時間と同じである、請求項76に記載の食品加工装置。
【請求項80】
前記第1の時間は前記第3の時間とは異なる、請求項76に記載の食品加工装置。
【請求項81】
前記第1の速度は可変速度の平均速度であり、前記第2の速度は可変速度の平均速度である、請求項76に記載の食品加工装置。
【請求項82】
食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
少なくとも1つの持続性メモリであって、
第1、第2、第3、及び第4の値、及び、
前記コントローラによって実行された場合、
第1のユーザ入力に応答して、第1の電力を印加することによって第1の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第1の時間は前記第1の値に基づくこと、
前記第1の時間が経過した後、前記第1の電力の10パーセント以下の第2の電力を印加することによって、前記駆動ユニットの活動化を遅くすること、
前記第2の値に基づいて、前記第1の電力の85パーセントから115パーセントの間の第3の電力を印加するデフォルトの加速開始時刻を設定すること、
前記デフォルトの加速開始時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、前記デフォルトの加速開始時刻に開始する第2の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第2の時間は前記第3の値に基づくこと、及び、
前記デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、前記デフォルトの加速開始時刻以外の加速開始時刻を設定し、前記加速開始時刻に開始する第3の時間、第3の電力で前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第3の時間は前記第4の値に基づくこと、
を前記コントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令、
を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備える、
食品加工装置。
【請求項83】
食品加工装置の動作に関連して使用される方法であって、前記装置は、食品加工アセンブリを駆動するための駆動ユニットと、前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、第1、第2、第3、及び第4の値、並びに前記コントローラに前記駆動ユニットを制御させるために前記コントローラによって実行可能なプロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備え、
第1のユーザ入力に応答して、第1の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第1の時間は前記第1の値に基づくこと、
前記第1の時間が経過した後、前記駆動ユニットの活動化を中止すること、
前記第2の値に基づいて、前記駆動ユニットの駆動を開始するデフォルトの開始時刻を設定すること、
前記デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、前記デフォルトの開始時刻に開始する第2の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第2の時間は前記第3の値に基づくこと、及び、
前記デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、前記デフォルトの開始時刻以外の開始時刻を設定し、前記開始時刻に開始する第3の時間、前記駆動ユニットを活動化することであって、前記第3の時間は前記第4の値に基づくこと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は米国特許法第119条(e)に基づき、2014年8月8日出願の「Food Processing Apparatus and Method」という名称の米国仮出願第62/035,306号、2014年8月26日出願の「Food Processing Apparatus and Method」という名称の米国非仮出願第14/468,941号、及び2014年8月26日出願の「Food Processing Apparatus and Method」という名称の米国非仮出願第14/469,032号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書の態様は、一般に食品加工装置及び食品加工装置を使用する食品加工の方法に関する。より具体的に言えば、本明細書で開示される態様は、様々な食品を効果的かつ便利な方法で調製するために使用可能なシーケンスを記憶した食品加工装置に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の考察)
ブレンダ及び他の食品プロセッサは、典型的には刃又は他の加工ツールを使用して、食品を刻む、ブレンドする、混ぜる、又は粉砕する、氷を砕く、液体を混ぜる、並びに、液体及び固形の食品をまとめてブレンドするために使用される。典型的には、加工ツールは容器内で様々な速度で回転する。
【発明の概要】
【0004】
例示の一実施形態によれば、食品加工装置は、少なくとも1つの回転式の鋭利な刃を含む容器と、少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、を含む。装置は、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、第1のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、第1のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間駆動ユニットを活動化すること、駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、第2のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間駆動ユニットを活動化すること、をコントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリも含む。ブレンディング・セグメントについて少なくとも5秒である駆動ユニットのすべての活動化の合計時間は、少なくとも20秒である。
【0005】
別の例示の実施形態によれば、食品加工装置の動作に関連して方法が使用され、装置は、食品加工アセンブリを駆動するための駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、コントローラに駆動ユニットを制御させるためにコントローラによって実行可能なプロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を備える。方法は、第1のユーザ入力に応答して順次、第1のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、第1のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間駆動ユニットを活動化すること、駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、第2のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間駆動ユニットを活動化すること、を含む。ブレンディング・セグメントについて少なくとも5秒である駆動ユニットのすべての活動化の合計時間は、少なくとも20秒である。
【0006】
他の例示の実施形態によれば、食品加工装置は、少なくとも1つの回転式の鋭利な刃を含む容器と、少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、を備える。装置は、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、第1のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、第1の休止として駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、第2のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、第2の休止として駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、第3のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、第3の休止として駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、第4のパルスとして駆動カプラを回転させるために3秒以下の間駆動ユニットを活動化すること、第4の休止として駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、第1のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも15秒間駆動ユニットを活動化すること、駆動ユニットを少なくとも2秒間休止すること、及び、第2のブレンディング・セグメントとして駆動カプラを回転させるために少なくとも15秒間駆動ユニットを活動化すること、をコントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリも含む。
【0007】
更に別の例示の実施形態によれば、食品加工装置は、容器と、鋭利な先端を備える少なくとも1つの刃を含むブレード・アセンブリと、少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、を含む。装置は、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
第1の回転速度で駆動カプラを回転させるために少なくとも4秒間駆動ユニットを駆動すること、第1の回転速度よりも速い第2の回転速度で駆動カプラを回転させるために少なくとも4秒間駆動ユニットを加速すること、及び、第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で駆動カプラを回転させるために少なくとも8秒間駆動ユニットを加速すること、をコントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリも含む。
【0008】
別の例示の実施形態によれば、食品加工装置は、食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、第1、第2、第3、及び第4の値を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を含む。メモリは、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、第1の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第1の時間は第1の値に基づくこと、第1の時間が経過した後、駆動ユニットの活動化を中止すること、第2の値に基づいて、駆動ユニットの活動化を再開するデフォルトの再開時刻を設定すること、デフォルトの再開時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、デフォルトの再開時刻に開始する第2の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第2の時間は第3の値に基づくこと、及び、第1のユーザ入力後、デフォルトの再開時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、デフォルトの再開時刻よりも早い再開時刻を設定し、再開時刻に開始する第3の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第3の時間は第4の値に基づくこと、をコントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令も記憶する。
【0009】
更に例示の実施形態によれば、食品加工装置は、食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、第1、第2、及び第3の値を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を含む。メモリは、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、第1の速度で第1の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第1の時間は第1の値に基づくこと、第2の速度で第2の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第2のユーザ入力が第2の値に基づく第2の時間の終わりまでに受信されない場合、第2の時間は第2の値に基づき、第2のユーザ入力が第2の値に基づく第2の時間の終わりまでに受信された場合、第2の時間は第2のユーザ入力に基づくこと、及び、第2のユーザ入力後いずれのユーザ入力もない場合、第2の時間が終了した後、第3の速度で第3の時間、駆動ユニットを活動化すること、をコントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令も記憶する。
【0010】
更に他の例示の実施形態によれば、食品加工装置は、食品加工ツールを駆動するための駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、第1、第2、第3、及び第4の値を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を含む。メモリは、コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、第1の電力を印加することによって第1の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第1の時間は第1の値に基づくこと、第1の時間が経過した後、第1の電力の10パーセント以下の第2の電力を印加することによって、駆動ユニットの活動化を遅くすること、第2の値に基づいて、第1の電力の85パーセントから115パーセントの間の第3の電力を印加するデフォルトの加速開始時刻を設定すること、デフォルトの加速開始時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、デフォルトの加速開始時刻に開始する第2の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第2の時間は第3の値に基づくこと、及び、デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、デフォルトの加速開始時刻以外の加速開始時刻を設定し、加速開始時刻に開始する第3の時間、第3の電力で駆動ユニットを活動化することであって、第3の時間は第4の値に基づくこと、をコントローラに実行させる、プロセッサ実行可能命令も記憶する。
【0011】
別の例示の実施形態によれば、食品加工装置の動作に関連して方法が使用され、装置は、食品加工アセンブリを駆動するための駆動ユニットと、駆動ユニットを制御するためのコントローラと、第1、第2、第3、及び第4の値、並びにコントローラに駆動ユニットを制御させるためにコントローラによって実行可能なプロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を含む。方法は、第1のユーザ入力に応答して、第1の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第1の時間は第1の値に基づくこと、第1の時間が経過した後、駆動ユニットの活動化を中止すること、第2の値に基づいて、駆動ユニットの駆動を開始するデフォルトの開始時刻を設定すること、デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信されない場合、デフォルトの開始時刻に開始する第2の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第2の時間は第3の値に基づくこと、及び、デフォルトの開始時刻までに第2のユーザ入力が受信された場合、デフォルトの開始時刻以外の開始時刻を設定し、開始時刻に開始する第3の時間、駆動ユニットを活動化することであって、第3の時間は第4の値に基づくこと、を含む。
【0012】
添付の図面は一定の縮尺で描画することは意図されていない。図面において、様々な図面に示された各々の同一又はほぼ同一の構成要素は同じ番号で表されている。明確にするために、あらゆる図面のあらゆる構成要素にはラベル付けしていない場合がある。次に、本発明の様々な実施形態について、添付の図面を参照しながら例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一態様に従った、ブレンダ基部の斜視図である。
【
図2】一態様に従った、ブレンダ基部の斜視図である。
【
図3】一態様に従った、付属ブレード・アセンブリを備える容器の斜視図である。
【
図4】一態様に従った、ブレンダ基部に取り付けられた
図3の容器の斜視図である。
【
図5】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図6】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図7】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図8】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図9】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図10】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図11A】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図11B】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図12】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図13】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図14】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図15】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図16】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図17】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図18】一態様に従った、例示の食品加工シーケンスのフローチャートである。
【
図19】一態様に従った、ブレンダ基部の上面図である。
【
図20】一態様に従った、刃のセットの上部斜視図である。
【
図21】一態様に従った、刃のセットの下部斜視図である。
【
図22】一態様に従った、ブレンダ基部に取り付けられた容器の斜視図である。
【
図24】一態様に従った、ブレンダ基部に取り付けられた容器の斜視図である。
【
図25】いくつかの実施形態の実装で使用可能な例示のコントローラのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ブレンダなどの食品プロセッサは、典型的には容器内の刃などの加工ツール及び駆動カップリングを介して加工ツールを回転させる電気モータを含む。いくつかの食品プロセッサは、刃を回転させるための特定の記憶されるモータ動作のシーケンスをユーザが選択できるようにする、プログラム・コントローラを含む。発明者等は特に、最小限のユーザの介入で、又はユーザの介入なしに、少ない液体及び/又は繊維質の食品を加工しようとする場合、既存のシーケンスには限界があることを理解した。
【0015】
本明細書で開示される実施形態の態様によれば、処理シーケンスは、固形成分を含む食品の混合物を加工する際に特に好適である。例えば処理シーケンスは、初めに食品を刻むため、且つ/又は、繊維、皮、種、及び/又は氷を砕くための、刃の短時間運転を含む。食品が容器の底に向けて及び/又は刃の通り道に向けて落下できるようにするための、少なくとも1回の休止の後、シーケンスは、材料の粉砕及び/又は液化開始のための、少なくとも5秒の連続する加工時間セグメントへと進む。その後の少なくとも別の休止の後、容器の内容物を液化するための少なくとも5秒の更なる連続セグメントが続く。こうしたシーケンスを使用することによって、液化が困難な材料をブレンドする場合であっても、滑らかな液体を一貫して作成することができる。いくつかの実施形態では、繊維質材料の破砕が、滑らかな濃度を有し、抽出された栄養素を含む、飲料を作成するのに役立つ。いくつかの実施形態では、より長い時間が使用可能である。例えばいくつかの実施形態では、より長いブレンディング・セグメントの合計加工時間は、少なくとも20秒とすることができる。いくつかの実施形態では、休止セグメントは刃の停止を含むが、他の実施形態では、休止実施形態は刃の毎分回転数を100rpm以下まで減速することを含む。
【0016】
本明細書で開示される実施形態の別の態様によれば、食品加工装置は、ブレンドされた構成材料をブレンダ容器の内部側壁に沿ってブレンダ容器の上端に向けて上方に移動させる動作を含み、容器の内壁上、或いは容器の蓋の下側でキャッチされる場合のある材料を除去するように、プログラムされる。このように、内部側壁及び/又は蓋に付着した材料をブレンドされた混合物に戻し、刃で加工することができる。
【0017】
例えば、食品、特に葉物野菜、又は重さに対して表面積の割合の高い他の食品を加工する場合、特に固形食品がまだ小片に刻まれていないシーケンスの初期段階中に、食品の一部が容器の上端に向かって押し上げられ、内壁に付着する可能性がある。本明細書における実施形態によれば、容器内の内容物を少なくとも部分的に液体化するために十分なブレンディングが実行された後、刃又は他の加工ツールは、停止するか、又は液体が落ち着き、容器内でほぼ水平になるまで速度を落とすことができる。刃はその後、容器の内壁に沿って液体を外側及び上方に向けて駆動させるために、即時に加速することができる。液体は、容器の壁部に付着した物と接触し、それらが落下してブレンドされている混合物内に戻るように除去する。いくつかの実施形態では、モータは刃を加速するために、瞬間的に全出力で給電される。
【0018】
発明者等はある環境において、プログラムの動作中に1つ以上の特定のパラメータの制御をユーザに与えることで、食品加工の結果を改善できるものと理解した。
【0019】
例えば本明細書で開示される一実施形態によれば、プログラムされた食品加工シーケンスは、一連のオン/オフ・パルスを含む。すなわち刃は、ある時間駆動した後、ある時間停止し、再度ある時間駆動した後に停止する。このシーケンスは任意の回数反復可能であり、最初に固形の食品材料を刻んだ後、刃が停止している間、材料を容器の底に向けて及び/又は容器の水平の中央に向けて移動させるために役立てることができる。このように、刃が再始動するとき、より多くの材料が刃の届く範囲内、及び/又は、刃の方向に引き寄せられる区域内にある。本明細書の実施形態によれば、1つ以上の刃(又は他の加工ツール)が駆動する時間はプログラムによって設定され、動作中にユーザは変更できないが、ユーザは刃の動作している間、各「オフ」期間について好適な時間を選択することができる。この特定の構成は、動作中にユーザが修正できない「オン」期間と「オフ」期間の両方の時間が事前に設定された、典型的なプログラム済みブレンダとは異なる。
【0020】
発明者等は、ブレンダを手動でパルシングする場合、ユーザはしばしばモータをオンに長く保ちすぎるため、刻んだり粉砕したりするよりもブレンドしてしまう可能性があることを理解した。発明者等は、ある範囲の材料の混合物に対処するためには好適な長さのパルス・シーケンスでブレンダ・コントローラをプログラムすることが、いくつかの環境では不必要に長い「オフ」期間につながる可能性があることも理解した。本明細書で開示されるある実施形態では、プログラムされたパルス・シーケンスが、事前設定された「オン」時間と、それに続くデフォルトの「オフ」時間と、を含み、例えばボタンから手を放した後、再度ボタンを押すことなどの任意の好適な方法で、ユーザが短くすることができる。第2の「オン」時間の後に「オフ」時間が続く。このように、プログラムされたブレンダは、過度に長い「オン」時間を防止し、過度に長い「オフ」時間も防止することができる。
【0021】
本開示の別の態様によれば、食品のピューレ化に特に好適な加工シーケンスが本明細書で開示されている。一実施形態によれば、ブレンダは、定常状態の低速回転刃速度に達することによってシーケンスを開始し、少なくとも5秒の低速の後、定常状態の中速回転刃速度まで上昇し、少なくとも5秒の中速の後、定常状態の高速まで上昇する。いくつかの実施形態では、高速は、低速と中速の組み合わせよりも長い時間、続行する。こうしたシーケンスが、高速セグメント中に滑らかな触感を効率的に作成する速度で実行しながら空洞形成を回避することができるように、材料を粉砕する初期セグメントを提供する。
【0022】
いくつかの実施形態では、ピューレ化のための速度の進行は、各々がほぼ平坦な配列及び湾曲した先端を有する積み重ねられたブレンダ刃のセットと共に実行される。シーケンスは、刃の速度が、定常状態の高速刃期間の終わりまで、いずれの以前の定常状態の刃の速度よりも低下しないように、構成可能である。
【0023】
特定の記憶シーケンスは、記憶シーケンス・ボタンに関連付けられたインジケータを介して使用できるように示すことができる。いくつかの実施形態において、特定の記憶シーケンスは、1つ以上のタイプの容器のみで使用可能である。所与の時点で取り付けられた特定の容器に関する記憶シーケンスの可用性を示すために、食品プロセッサは、いずれのタイプの容器が取り付けられているかを特定するように構成可能であり、いずれの記憶シーケンスが使用可能であるかに関する視覚的合図をユーザに提供することができる。例えば一実施形態において、コントローラは、特定のボタン(又は他の入力)に対応する記憶シーケンス(又は他の機能)が使用可能であることを示すために、その特定のボタンに関連付けられたライトを点灯させる。ボタンは、特定のシーケンス名又は機能名を有することが可能であり、ボタン上又はボタン付近に印刷されている。
【0024】
本明細書で開示される実施形態の別の態様によれば、同じボタン又は他の入力を使用して、いずれのタイプの容器が食品加工装置に取り付けられているかに応じて異なる記憶シーケンスを開始することができる。
【0025】
コントロール・パネル
図1は、コントロール・パネル102と、容器を基部に取り付けるための容器インターフェース104と、を備える、ブレンダ基部100の一実施形態を示す。ブレンダ基部100は、電気モータ、及び、取り付けられた容器上の駆動カプラと結合可能な駆動カプラなどの、駆動ユニット(図示せず)を含む。コントローラ(
図1では図示せず)は、駆動ユニットを制御するために、いくつかのケースではモータ動作の記憶シーケンスを実行するために、含められる。
【0026】
制御パネルは、例示の実施形態では、いくつかのボタン106、108、110、112、114、116、118、120、及び122を含むが、ユーザ入力を受信するための任意の好適な構造が使用可能である。ボタン106は、ユーザが制御パネルを活動化又は非活動化できるようにする、オン/オフ・ボタンである。制御パネルが非活動化された場合、モータには給電されない。
【0027】
ボタン108は、ある量の電力を電気モータに供給することによって、「低」速度で運転するようにモータを活動化する。モータの実際の速度及び刃又は他の加工ツールの速度は、容器内の食品のタイプ及び濃度に基づいて変更可能である。いくつかの実施形態では、モータ又は他の構成要素の速度を感知し、ある速度又は速度プロフィールを維持するように電力を調整する、フィードバック制御を提供することができる。いくつかの実施形態では、例えば個人の一人分用容器において、ターゲットの約7,000rmpのモータ回転速度がボタン108によって活動化される。同様に、ボタン110は、容器に液体化された食品がほぼ満杯に入っている場合、いくつかの実施形態において、ターゲットの約9,000rmpの回転速度とすることが可能な、中速度を活動化する。ボタン112は、容器に液体化された食品がほぼ満杯に入っている場合、いくつかの実施形態において、ターゲットの約11,000rmpの回転速度とすることが可能な、高速度を活動化する。
【0028】
ボタン114、116、118、120は、本明細書で開示される実施形態に従って記憶シーケンスを活動化する。いくつかのケースでは、記憶シーケンスは、食品調製のクラス及び/又は特定の材料又は材料のタイプに特に好適であるように設計される。所与のボタンによって活動化される特定の記憶シーケンスは、食品調製が更に強化できるようにブレンダ基部に取り付けられた容器のタイプに応じて、変更可能である。
【0029】
例えば例示された実施形態において、ボタン114は、効率的な高度の氷粉砕を有する、フローズン飲料を生成するために刃のセットを回転させる、モータ制御のシーケンスを活動化する。特定のシーケンスは、ブレンダ基部に取り付けられた容器のサイズ及び/又はタイプに応じて変更可能である。ボタン116は、
図8、9、及び10を参照しながら以下で更に詳細に説明するような、ピューレを調整するために特に好適なシーケンスを呼び出す。ボタン120は、冷凍された食品の加工をターゲットとする記憶シーケンスをユーザが選択できるようにする。生鮮食品のブレンドを目標とする記憶シーケンスは、ボタン118で活動化される。いくつかの実施形態において、単一のボタンを1回押すことによって、ユーザは、典型的にはユーザの介入を必要とする可能性のある食品を加工することができる。
【0030】
ボタン122は、いくつかの実施形態において、ブレンダがパルス・シーケンスに従って動作している間にユーザがシーケンスを変更できる、パルス・シーケンスを活動化する。例えば、いくつかの実施形態において、ボタン122は、モータはある設定時間オンであるが、モータがオフである時間の長さはパルシングの間にユーザによって調整可能である、一連のパルスを活動化するために使用可能である。
【0031】
シーケンス・インジケータ
ボタンのうちの1つ以上は、それぞれのボタンが作動された場合に機能を開始することを示すためのライト又は他のインジケータを含むことができる。例えばライト130は、操作に使用可能なフローズン飲料シーケンスを示すボタン114上で点灯することができる。ボタン114を押してもモータが活動化しない場合、ライト130は点灯しない。ライト130の点灯状況は、ブレンダ基部又は任意の他の好適なパラメータに取り付けられた容器のタイプに基づくことができる。例えば、食品加工装置は、重量センサ及び/又は温度センサを含むことが可能であり、所与のシーケンス又は他の機能の可用性は、一方又は両方のセンサから受信する測定値に基づくことが可能である。
【0032】
個人の一人分用実施形態
図2は、容器インターフェース201と、
図1の実施形態とは異なるボタン配列を備えるコントロール・パネル202と、を有する、ブレンダ基部200の別の実施形態を示す。ブレンダ基部200は、
図3で例として示されるような個人の一人分用容器と共に使用可能である。ボタン204は、モータの始動及び停止に使用可能である。ボタン206は、いくつかの実施形態において、ユーザがモータ活動化間の休止の長さを変更できる、パルス・シーケンスの開始に使用される。ボタン208は、冷凍された食品の加工を対象とするシーケンスを開始するために使用可能である。生成食品は、ボタン210によって開始される記憶シーケンスを使用して加工可能である。
【0033】
ボタン又は他の入力の他の配列は、本明細書で開示される様々な実施形態のいずれかと共に使用可能である。例えば、ダイヤル、フリップ・スイッチ、回転ノブ、スライド・ノブ、音声起動コマンド、仮想キーボード、又は任意の他の好適な入力が使用可能である。
【0034】
モータ
図2のブレンダ基部200内に含まれるモータは、いくつかの実施形態では1,000ワットで定格化され得るが、任意の好適なモータが使用可能である。いくつかの実施形態において、モータは全出力で運転可能であるが、他の実施形態では、モータは、たとえ「高」設定の場合でも全出力より低い出力で運転可能である。モータは、未投入時に約20,000rmpで運転するように構成可能である。いくつかの実施形態において、モータは異なるシーケンスに対して異なる電力入力で運転するか、又は単一シーケンス内で異なる電力入力で運転することができる。他の実施形態において、モータは、すべての記憶シーケンスに対して同じ電力入力で運転される。
【0035】
図1のブレンダ基部100内に含まれるモータは、いくつかの実施形態では1,500ワットで定格化され得るが、任意の好適なモータが使用可能である。モータは、時には、全出力よりも低い出力で運転可能である。例えばモータは、
図3に示される個人の一人分用容器と共に動作されている場合、及び、ユーザによって「高」設定が選択されるか、又は記憶シーケンスの一部である場合、全出力の85%、又はいくつかの実施形態では出力の任意の他の好適な割合で、運転可能である。
図1の基部に取り付けられた個人の一人分用容器の一実施形態については、
図24を参照のこと。1,500ワットのモータの場合、85%の電力入力は、未投入時に、結果として約21500rpmの回転速度になる。中設定の場合、モータには80%の電力入力が供給され得、未投入時に、結果として約20,000rpmの回転速度になる。低設定の場合、60%の電力入力が供給され得、未投入時に、結果として約15,000rpmの回転速度になる。
図22に示された容器と共に使用する場合、モータは100%の電力で運転可能であり、未投入時に約24,000rpmで回転する。様々な実施形態において、任意の好適なサイズのモータ及び/又は電力入力が使用可能である。
【0036】
本明細書の目的では、モータ速度、加工ツール速度、又は駆動カプラ速度について考察する場合、必ずしも一定速度は求められない。速度は、モータに提供される電力についての所期の変化の結果として経時的にわずかに変化する可能性がある。或いは速度は、容器内で加工されている食品内容物の結果として変化する可能性がある。例えば、いくつかの実施形態において、モータにはその全定格電力の85%が供給され得、モータ及び刃は、容器内の未加工食品の投入下で初期に8,000rpmで回転し得る。食品が加工されるにつれて、刃は回転しやすくなり、モータに同じ電力量が供給されている場合であっても、モータ速度は13,000rpmまで上昇可能である。
【0037】
個人の一人分用容器
図3は、容器402と、スレッド(図示せず)を用いて容器402に取り外し可能に取り付け可能な容器基部404と、を含む、容器アセンブリ400を示す。容器402は、関連付けられたブレンダ基部内のスロットと係合するタブ406(
図3では2つのみが示されている)などの、4つの等しく間隔の空けられた係合部材を含む。いくつかの実施形態において、タブ又は他の係合部材は、容器402ではなく容器基部404から延在している。容器402は、容器から直接摂取可能な個人の一人分用サイズを調製するために使用可能である。
【0038】
容器基部404が容器に取り付けられた場合、4つの刃408a、408b、410a、及び410bを支持するシャフトなどの加工アセンブリが、容器内に配置される。ブレンダ基部に取り付けられた場合、刃を回転させるために、駆動カプラ(
図3では図示せず)が容器基部の下側に配置される。
【0039】
ブレンダ基部450に装着された容器アセンブリ400は、
図4に示される。ブレンダ基部450は、駆動カプラ(
図4では図示せず)を回転させるモータを含み、駆動カプラは容器基部404上の駆動カプラを介して刃408a、408b、410a、及び410bを回転させる。
【0040】
いくつかの実施形態では、垂直刃414a、414bなどの回転軸に平行な刃を含むことができる。いくつかの実施形態では、垂直刃414a、414bは上方を向いた鋭利な縁部414a、414bを含み、これらの鋭利な縁部は水平に対して傾斜している(又は回転軸に垂直な平面に対して傾斜している)場合がある。垂直刃414a、414bは、回転するときに、刃の高い方の側の縁部416a、416bが先導するように配向することができる。他の実施形態では、垂直刃414a、414bは、低い方の側の縁部418a、418bが先導するように配向することができる。いくつかの実施形態では、上向きの縁部は鋭利でない場合がある。垂直刃414a、414bは、様々なブレンディング・シーケンス又は本明細書で説明する他の食品加工シーケンスで使用可能である。特にこれらの刃は、氷又は冷凍された食品を加工するのに特に好適なシーケンスで使用可能である。
【0041】
本明細書で使用される場合、「加工ツール」という用語は、食品及び他の材料を加工するために使用される任意のツールを指す。加工ツールは、1つ以上の刃、1つ以上の泡立て器、1つ以上の砕氷器、1つ以上のさいの目カッター、1つ以上のおろし金、1つ以上のシュレッダ、1つ以上のシュレッダ/スライサの組み合わせ、1つ以上の角切り器、1つ以上のドー・フック、1つ以上のホイッパ、1つ以上のスライサ、及び1つ以上のフレンチ・フライ・カッターを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかのケースでは、加工ツールは、食品プロセッサ容器を洗浄するために使用される1つ以上のツールとすることができる。本明細書で使用される場合、「食品」という用語は、任意の固形又は液体の食べ物、及び固形及び液体の食べ物の任意の混合物を含む。
【0042】
本明細書では、ブレンダ基部は、基部が容器を支持するように容器の下に配置されているものとして図示及び説明されるが、いくつかの実施形態では、基部は容器の上部に装着するように構成された駆動ユニットを備えることができる。言い換えれば、本明細書の目的では、ブレンダ基部は容器の下に配置可能であること、又は容器を支持することは必要ない。
【0043】
記憶シーケンス
発明者等は、従来の食品加工シーケンスが、様々な食品及び食品の組み合わせと共に使用される時に、望ましい結果を提供しないことを理解した。例えば、繊維質の材料、液体内容物の少ない固形食品、及び/又は一切れの大きい固形食品の場合、様々な従来の加工シーケンスは、結果として空洞を生じさせる可能性がある。すなわちいくつかのケースでは、容器内に食品が詰められると、刃が回転し、刃は刃の通り道内にある食品を切断しようとするが、固形材料を移動させるための液体が無い場合、最小限の加工のみが行われる。この問題に対処するために、ユーザは典型的には容器に液体を加えること、及び/又は、未加工の食品を刃の通り道内に定期的に押し出すためにプッシャを使用すること、を指示されるが、各々の方法にはそれ自体の欠点がある。
【0044】
本明細書で開示される実施形態によれば、ある加工シーケンスは、ユーザの介入なしに、及び特別な液体の追加なしに、典型的にはユーザの介入なしで加工することが困難な食品を含む食品を加工することができる。このように実行することによって、ユーザは、普通であれば加工が困難であるという理由のみで避ける可能性のある自分のレシピに、食品を含めることができる。本明細書で開示されるシーケンスを用いて、ユーザは、以前は除去する傾向にあった食品の皮を含めることもできる。最終的なブレンド済み製品に繊維及び栄養素を含めようとする場合、皮は重要である。
【0045】
食品、特にブレンダを用いる加工に耐える食品又は食品の組み合わせをブレンドするために使用可能な、記憶シーケンス500の一実施形態が、
図5に示されている。このシーケンスは、
図3及び4に示された個人の一人分用容器並びに同じ図内に示された刃を用いて使用可能であるが、このシーケンスでは、任意の好適な容器と加工ツールとの組み合わせが使用可能である。
【0046】
図5のシーケンス500は、1.5秒のオン及び2秒のオフを2回反復することで開始され、その後に12秒の第1の連続実行セグメント501が続く。シーケンスの初期に「オフ」セグメント(又は低速回転の休止セグメント)が組み入れられた短い「オン」セグメントを含めることによって、空洞を生じさせることなく初期の刻み及び/又は液体化が実行される。刃を加速するプロセスは容器内の材料を移動させる可能性があるが、「オフ」セグメントは、再始動時にこれらの食品が刃に接触するように、重力によって固体及び液体を刃の通り道内に移動させることができる。この追加の接触は、接触した食品を加工するのみならず、接触した食品を使用して容器内の他の食品も移動させる。したがって、シーケンスの開始又は開始付近のパルス・セグメントは、より柔らかい食品の一部を液体化すること、及びより固い食品の一部を刻むことを開始する。刃が単にオンにされ、シーケンスの開始時から高速で連続して運転された場合、刃の通り道に落下し始める固形食品は刃と徐々に接触していき、結果として食品はより小さい片になるため、他の食品を移動させるという点では良くない。
【0047】
12秒の連続運転セグメント501は、より粗い材料の加工を開始し、滑らかな液体の生成を開始するために、より柔らかい食品の加工及び液体化を続行する。
【0048】
シーケンスは「オフ」セグメント502と、ブレンダ容器の上端に向かうブレンダ容器の内部側壁に沿って、液体及び固体を一時的に上方に波立たせるための、その直後の急速な加速「オン」セグメント504と、を含む。シーケンスのこの部分は、ブレンダ容器内の液状材料を使用して、材料を刃又は他の加工ツールに戻すことができるように、容器の内壁又は容器蓋の下側でキャッチされる可能性のある材料を再度獲得する。本明細書の目的では、こうした動作は噴水効果シーケンスと呼ばれる。噴水効果シーケンスは、以下でより詳細に考察する。
【0049】
セグメント504は、滑らかな触感のために材料の加工を続行するため、7秒の長さである。噴水効果セグメントによって再度獲得されたいずれの材料も、セグメント504中に液体化及び加工される。
【0050】
セグメント504の後に、2回の「オフ」及び急速な加速「オン」セグメントが続き、内壁又は蓋の下側に付着するようになったいずれかの食品の再獲得を再試行する。最終セグメント506は、最終的な滑らかさを達成し、最後の噴水効果セグメント中に再獲得されたいずれかの食品を加工するために、12秒間連続して運転する。
【0051】
この特定のシーケンスに開示された精密な回数は必ずしも必要ではなく、モータのパワー、刃の速度、加工される食品のタイプなどに応じて変更可能である。例えば、いくつかの実施形態では、第1の連続運転セグメント501は、少なくとも5秒、少なくとも7秒、少なくとも10秒、少なくとも15秒、又は任意の他の好適な長さとすることができる。第2の連続運転セグメント504は、少なくとも5秒、7秒、10秒、15秒、又は任意の他の好適な長さとすることができる。いくつかの実施形態では、シーケンスは第2の連続運転セグメント504の後に終了することができる。第3の連続運転セグメント506が含まれる場合、これは少なくとも5秒、7秒、10秒、15秒、又は任意の他の好適な長さとすることができる。いくつかの実施形態において、追加の順次の短い「オン」及び「オフ」セグメントを、様々な連続運転セグメントの前、間、又は後に含めることができる。
【0052】
シーケンス500に類似したブレンド・シーケンスのいくつかの実施形態において、すべての「オン」期間の合計量は、少なくとも25秒、少なくとも29秒、少なくとも36秒、又は任意の他の好適な長さとすることができる。全シーケンスの合計期間は、いくつかの実施形態では50秒以下、いくつかの実施形態では45秒以下、又は任意の他の好適な期間に限定することができる。
【0053】
本明細書の目的では、食品加工装置動作のシーケンスの一部としての「休止」という用語は、a)ある期間、駆動ユニットを活動化しないこと、及び、b)ある期間にわたって駆動ユニットに提供される平均活動化レベルに基づく定常状態の速度に加工ツールが達した場合、加工ツールが100rpm以下の速度となるように、その期間、あるレベルで駆動ユニットを活動化すること、の両方を指す。例えば、たとえモータの電源が切断されたときに加工ツールが即時に回転を停止しない可能性があっても、その間モータに電気が提供されない2.5秒期間を含むブレンディング・シーケンスは、2.5秒の休止セグメントを有するものとみなされる。別の例として、休止セグメントは、3秒間300rpmで駆動されるモータを含むことが可能であり、これはトランスミッションを介して、60rpmの定常状態の加工ツール速度を生じさせる。たとえ加工ツールが3秒期間の初めから60rpmの速度を有さない場合であっても、セグメントは依然として3秒休止とみなされる。別の例として、2秒の場合、モータは2つの電力レベル間で循環的に給電可能であり、その結果、駆動ユニット及び刃は10rpmから20rpmの間で、2秒期間にわたって平均速度15rpmで回転することになる。こうした期間が、本明細書の目的では休止とみなされることになる。
【0054】
本明細書で説明及び図示されるシーケンス実施形態の多くは、「オフ」期間を指す。「オフ」期間は、本明細書の目的では、駆動ユニットが残りの勢いで「オフ」期間の一部又はすべての間回転を続けることができる場合であっても、その間駆動ユニットが活動化されない期間を意味する。しかしながら、本明細書で「オフ」期間に言及する場合はいつでも、代わりに「休止」セグメントを実装することができる。例えば
図5のセグメント502は、2秒の「オフ」セグメントの代わりに2秒の休止とすることができる。前述のように、休止セグメントは加工ツールの低速回転を含み得るか、又は駆動ユニット(モータなど)の停止を含み得る。
【0055】
図6に示されるように、シーケンス600はシーケンス500に類似し得るが、最後の連続運転セグメント602は12秒ではなくより短い7秒である。刃の速度がより速いことで、連続運転時間を短くすることができる。いくつかの実施形態において、シーケンス600は
図3及び4に示される容器と同様の個人の一人分用容器で使用可能であるが、ブレンダ基部100を伴う。例えば
図22を参照のこと。
【0056】
こうしたシーケンスが特に有益であり得る食品の例は、セロリ、キャベツ、リンゴ、氷、ブルーベリー、及び他の繊維質食品及び/又は皮付き食品を含む。
【0057】
ブレンドが特に困難である食品及び/又は氷を含む食品の組み合わせの場合、より多くのパルス・セグメントを伴うシーケンス700が使用可能である。シーケンス700は、1.5秒の「オン」期間及び2.5秒の「オフ」期間を有する、合計4つのパルス・セグメントを含む。追加のパルス・セグメント並びにシーケンス500及び600に対して増加された「オフ」期間は、10秒よりも長い連続運転セグメントの前に、更に刻み及び初期液体化を提供する。更にシーケンス700には、2つのパルス・セグメント・セット間に配置される5秒の「オン」セグメント702も含まれ、氷及び/又は繊維質の構成材料の破砕を開始するように意図されている。シーケンス500及び600と同様に、開始及び停止は空洞を防止するのに役立ち、シーケンス内のその後の連続運転は、結果として生じる生産物の滑らかな濃度につながるブレンディングを提供する。
【0058】
いくつかの実施形態では、パルス・セグメントは2秒以下の「オン」パルスを含むが、他の実施形態は2.5秒以下又は3秒以下のパルスを含む。いくつかの実施形態では、パルス・セグメントは少なくとも1秒の「オン」パルスを含み、他の実施形態は少なくとも1.5秒の「オン」パルスを含み、他の実施形態は少なくとも2秒の「オン」パルスを含む。
【0059】
シーケンス700に類似のブレンド・シーケンスのいくつかの実施形態において、すべての「オン」期間の合計量は少なくとも30秒、少なくとも37秒、少なくとも42.5秒、又は任意の他の好適な長さとすることができる。シーケンス全体の合計期間は、いくつかの実施形態では50秒以下、いくつかの実施形態では55秒以下、いくつかの実施形態では60秒以下、いくつかの実施形態では65秒以下とするか、又は任意の他の好適な期間に限定することができる。
【0060】
図8に示されるように、シーケンス800はシーケンス700と同様であり得るが、シーケンス800は16.5秒の最終の連続運転セグメントの代わりに、5秒の連続運転セグメント850、2.5秒の「オフ」セグメント852、1.5秒の「オン」パルス854、2.5秒の「オフ」セグメント856、及び最終の5秒の連続運転セグメント858を含む。シーケンス700と比較した場合、シーケンス800の追加の2つの休止は、ブレンド済み混合物の外でキャッチされた食品を再獲得するために、2つの追加の噴水効果シーケンスを提供することができる。「オン」セグメントの合計時間量のわずかな減少は、シーケンス700のいくつかの実施形態と比べて高速で刃を運転することによって可能となり得る。いくつかの実施形態では、シーケンス800は
図3及び4に示される容器と同様の個人の一人分用容器で使用可能であるが、ブレンダ基部100を伴う。例えば
図24を参照のこと。
【0061】
ブレンディング・シーケンスの
図9のフローチャート900は、容器の内壁又は容器蓋の下側でキャッチされる可能性のある材料を再度獲得するために、ブレンダ容器の上端に向かうブレンダ容器の内部側壁に沿って、材料を一時的に上方に波立たせる動作を含む。本明細書の目的では、こうした動作は噴水効果シーケンスと呼ばれる。
【0062】
噴水効果シーケンスの一例として、モータがある時間オンであり、その後2.5秒間オフである(又は他の方法で休止される)、一連のパルスの後、持続する加工セグメント902は20秒間運転する。セグメント902の間、回転加工ツールは、容器内での液体の回転によって、容器内の液体を、容器内の蓋の表面上で逆のほぼ円錐形に形成させることができる。すなわち液体は、内部部分に比べて容器の外側縁部に沿ってわずかに高くなり得る。
【0063】
動作904で加工ツールの回転を停止する(又は大幅に減速する)ことによって、逆円錐形が消えるか又は減少するように液体が落ち着き、液体混合物内の固形食品の一部又はすべては、容器の底に向かって落下し得る。液体を好適な時間、いくつかの実施形態では例えば2.5秒落ち着かせた後、動作906の一部として液体を容器の壁部に向かって外側に急速に排出するために、加工ツールは即時に加速される。液体の波打ちは、動作902の持続する加工中に接触されなかった上部領域に到達するように、容器の内壁を押し上げる。このように、容器の上部到達時にキャッチされた食品は、適切な加工のために液体混合物に戻すことができる。例えば、上部側壁上で、及びいくつかのケースでは容器蓋の下側でキャッチされた食品を、この記憶シーケンスで集めることができる。
【0064】
例示の実施形態では、動作906は急速な加速を含み、モータは合計2.5秒の間オンのままである。他の実施形態では、加工ツールは急速に加速され、1.5秒の間のみ、又は任意の他の好適な長さの時間、オンのままであり得る。或いは、いくつかの実施形態では、加工ツールは1秒の約4分の3の期間にわたって加速され得、モータは、合計少なくとも4秒又はそれよりも大幅に長い時間、オンに保持される。
【0065】
加工ツールの急速な加速は、いくつかの実施形態では、64オンス(約1,814グラム)の液体化された食品を保持する72オンス(約2,041グラム)の容器内で、毎秒少なくとも約2,500rpmとすることが可能であり、モータを開始して約0.75秒以内に最高速度に到達可能である。5:1の比率の伝達が存在する場合、モータは、毎秒2500rpmで加工ツールを加速するために、同じ容器について毎秒12500rpmで加速することができる。いくつかの実施形態では、急速な加速後に達成される速度は、減速又は停止の前の速度にほぼ等しいが、他の実施形態では、急速な加速後に達成される速度は、減速又は停止の前の速度とは異なる可能性がある。
【0066】
同じシーケンス内でモータを始動する他の動作は、モータが可能な限り速く加速できない「ソフト始動」を含む場合があるが、加工ツールを急速に加速する動作は、加速の制約を含まない場合がある。いくつかの実施形態では、食品加工装置は、食品加工ツールが64オンスの液体化された食品を保持する72オンスの容器で、毎秒少なくとも約3,400rpmの加速を達成するように構成可能である。他の実施形態では、食品加工装置は、64オンスの液体化された食品を保持する72オンスの容器で、毎秒少なくとも約2,000rpmの加速を達成するように構成可能である。いくつかの実施形態では、同じシーケンス内及び/又は他のシーケンス内のモータを始動する他の動作は、「ソフト始動」を含まない場合がある。
【0067】
食品の望ましい粉砕が達成されるように、いくつかの実施形態において、液体を側壁の上方へ送るシーケンスに対して、連続する加工動作(例えば10秒以上、13秒以上、又は20秒以上)が先行及び/又は後続可能である。加えて、容器側壁の上方へ液体を押し上げるステップの前に相対的に長い連続する加工動作を含めることによって、液体を波立たせることができるように加工済み材料が十分に液体化される確率が高い。食品材料を液体化するために必要な時間量は、加工されている食品のタイプ及び量に依存し得る。いくつかの実施形態において、液体を側壁の上方へ押し上げるように構成されたシーケンスを開始する前に、十分な液体化が達成されたことを検証するために、センサを使用することができる。いくつかの実施形態では、食品材料の液体の特性の検証又は感知は提供されない。
【0068】
噴水効果シーケンス中、モータ及び加工ツールを完全に停止する代わりに、モータを大幅に減速させることができる。例えばいくつかの実施形態では、固体の内容物を落ち着かせるため、及び/又は容器内の液体の流れを減速させるために、モータは、その以前の速度の10%以下まで減速することが可能である。或いは、内容物を落ち着かせるために、加工ツールを約100rpm以下まで減速することが可能である。
【0069】
別の態様によれば、
図10のフローチャート1000に示されたシーケンスは、冷凍された食品の加工に特に適している。このシーケンスは、モータが1.5秒間運転した後、2.5秒間停止する、一連の6つのパルスを含む。20秒の連続運転の後に3秒の休止が続き、その後、23秒の連続運転が続く。モータが3秒間オフになった後、23秒運転される期間は、いくつかの実施形態では、モータを23秒運転の始まりに即時に加速させることによって、噴水効果シーケンスとすることが可能である。他の実施形態では、シーケンス全体が噴水効果を含まない場合があり、代わりに23秒運転への低速始動を有することができる。この冷凍された食品のブレンディング・シーケンスは、
図20及び21に示されたブレード・アセンブリとの組み合わせで使用される場合、特に効果的な可能性がある。2つの拡張運転期間の間に停止部分を組み込むことによって、食品のより大きな片が容器の底に向かって再落下すること、及び/又は、容器の中央に向かって移動すること、が可能であり、より大きな片を刃又は他の加工ツールによって刻むか又は他の方法で加工することができる。
【0070】
本開示の別の態様によれば、ブレンディング動作の特定のシーケンスは、食品をピューレ化するために開始可能である。例えばいくつかの実施形態において、より速い速度の進行がピューレを作成するために使用可能である。第1及び第2の速度は、ひよこ豆などの食品の加工を開始するために低から中へと進行可能である。低及び中セグメントの後、第3の高速セグメントが実行される。より低速で始動することによって、より高速の段階中に空洞を回避できるように、刃は初期に材料を粉砕する。より速い速度は材料を即時にピューレ化するが、高速で瞬時に始動することで空洞を生じさせる可能性がある。いくつかの実施形態では、フローチャート1100を用いて
図11Aの実施形態に示されるように、高速は低速と中速の時間を組み合わせたよりも長く運転され得る。いくつかのケースでは、シーケンスは、所与の定常状態の速度が任意の先行する定常状態の速度よりも遅くないように構成され得る。
図11Aに示されたようなピューレ・シーケンスは、
図3を参照しながら図示及び説明した刃の配列との組み合わせで特に有用であり得る。いくつかの実施形態では、ピューレ・シーケンスは、シーケンス中にモータの停止を含まないことができる。
【0071】
フローチャート1150を用いて
図11Bで示されるように、装置は高速よりも長い期間低速で動作可能である。例えば
図11Bの実施形態において、刃は第1の低速で15秒間回転し、その後、中速度で10秒間、最後に高速で10秒間回転する。こうした構成は、高速セグメント中に望ましい材料の流れができるように、低速及び中速セグメント中に材料を十分加工するために、高速セグメントが1,300ワット又はそれ以下で運転される時に役立ち得る。
図11Bに示されたようなピューレ・シーケンスは、
図3を参照しながら図示及び説明されたような刃の配列との組み合わせで特に有用であり得る。いくつかの実施形態では、低速セグメント及び中速セグメントを組み合わせた合計期間が、高速セグメントの期間を超える場合がある。低速は、未投入で15,000rpm、いくつかの実施形態では900ワット、又は別の好適な出力を提供するモータ出力で運転され得る。中速は、未投入で20,000rpm、いくつかの実施形態では1200ワット、又は別の好適な出力を提供するモータ出力で運転され得る。更に高速は、未投入で21,500rpm、いくつかの実施形態では1275ワット、又は別の好適な出力を提供するモータ出力で運転され得る。
【0072】
図12は、食品をピューレ化するためのシーケンスのフローチャート1200を示し、第3の高速は第1の低速及び第2の中速の組み合わせよりも長い間運転される。この特定の実施形態では、低速及び中速は各々5秒間動作され、高速は50秒間動作される。いくつかの実施形態では、低速、中速、及び高速のセグメントのうちの1つ以上が、それぞれ5秒、5秒、及び50秒よりも長い間運転され得る。いくつかの実施形態では、低速は少なくとも4秒間運転され、中速は少なくとも4秒間運転され、高速は少なくとも40秒間運転される。
【0073】
図12に示されるようなピューレ・シーケンスは、
図20及び21を参照しながら以下で詳細に図示及び説明される積み重ねられた刃の配列との組み合わせで特に有用であり得る。
【0074】
図13は、食品をピューレ化するためのシーケンスのフローチャート1300を示し、ここでも第3の高速は第1の低速及び第2の中速の組み合わせよりも長い間運転される。この特定の実施形態では、低速及び中速は各々5秒間動作され、高速は65秒間動作される。いくつかの実施形態では、低速、中速、及び高速のセグメントのうちの1つ以上が、それぞれ5秒、5秒、及び65秒よりも長い間運転され得る。いくつかの実施形態では、低速は少なくとも4秒間運転され、中速は少なくとも4秒間運転され、高速は少なくとも55秒間運転される。
【0075】
図13に示されるようなピューレ・シーケンスは、
図23を参照しながら以下で詳細に図示及び説明される積み重ねられた刃の配列との組み合わせで特に有用であり得る。
【0076】
図13に示された刃及び容器と共に使用するために構成されたシーケンスが、
図14のフローチャート1400で示される。このシーケンスは、個人の一人分を生成するために冷凍された食品を加工するために使用可能である。一連の4つのパルスでシーケンスが開始され、各々が1.5秒のオン及び2.5秒のオフである。このパルスの後に加工ツールに22秒間給電する動作が続く。モータは2.5秒間オフにされた後、噴水効果を提供するために急速に加速される。モータの速度が急速な加速によって引き上げられると、モータは合計19.5秒間オンで維持される。いくつかの実施形態では、モータは他の期間、例えば少なくとも8秒間給電され得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、シーケンス全体は噴水効果シーケンスを含まない場合があり、代わりに19.5秒の運転への低速始動を有することができる。
図14に示されるシーケンスなどの冷凍された食品に関連付けられたシーケンスは、
図3に示された以外の加工アセンブリ及び容器で使用可能である。
図3のシーケンス(及びそれらの変形)は、
図2に示されたブレンダ基部で使用可能であるか、又はいくつかの実施形態において、
図1に示されたブレンダ基部で使用可能である。例えば、
図1のブレンダ基部で使用されている
図3の容器と同様の容器を示す、
図24を参照のこと。
【0078】
図3に示された刃及び容器は、生鮮食品を加工するために
図15のフローチャート1500に示されたシーケンスで使用可能である。シーケンスは1.5秒のオン及び2秒のオフの2つのパルスの後、12秒のオン期間が続く。その後、2秒のオフと共に噴水効果シーケンスが使用された後、急速な加速が続く。いくつかの実施形態では、2秒の休止後の24秒間のモータの運転動作は、急速な加速を含まない場合があり、代わりに、モータへの給電が制約される加速を含むことができる。
【0079】
例示されたシーケンスは、いくつかの実施形態では、
図3に示された容器及び加工ツール以外の容器及び/又は加工ツールで使用可能である。
【0080】
図16は、食品をピューレ化する際に、個人の一人分用容器(例えば
図3を参照のこと)に特に好適なシーケンスの一実施形態に関するフローチャート1600を示す。シーケンスは、低設定で15秒、中設定で10秒、及び高設定で10秒を含む。低設定は、未投入時にモータを約15,000rpmで(但し、投入時はより低速で)運転する電力で運転することができる。中設定は、未投入時にモータを約20,000rpmで運転する電力で運転可能であり、高設定は、未投入時にモータを約21,500rpmで運転する電力で運転可能である。
【0081】
図17のフローチャート1700では、
図3に示された容器などの個人の一人分用容器内での食品加工の一部として、氷を破砕するために特に好適な一実施形態として、75秒シーケンスが示される。このシーケンスは、2つのパルスの後に、5秒のオン及び2.5秒のオフが続く。更に2つのパルスが実行された後、20秒のオン、更に別のパルスが続く。シーケンスは、20秒の連続運転時間で終結する。いくつかの実施形態では、セグメントは各々、85%の電力で運転可能である。
【0082】
ユーザ変更可能プログラム
シーケンスの動作中にユーザによる変更が可能な食品加工シーケンスの一例として、パルス制御アルゴリズムのフローチャート1800が、
図18に示されている。動作1802で、コントローラはセンサを介して、容器がブレンダ基部と係合されていることをチェックする。係合されている場合、コントローラは、動作1804で、パルス・スイッチが閉じている(すなわち作動している)かどうかをチェックする。パルス・スイッチは、いくつかの実施形態ではユーザがボタンを押すことによって、又は任意の他の好適な方法で、閉じることができる。本明細書の目的では、「スイッチ」という用語は、ユーザ入力を受信し、結果として生じるデバイスの状態をコントローラに通知できる、任意のデバイス又は構造をスイッチとみなすべきであるという意味で、広義に解釈されるものと意図される。
【0083】
パルス・スイッチが閉じられると、例示された実施形態の動作1806で、モータは0.25秒間オンになる。その後モータは、モータが運転されている0.25秒間に、パルス・ボタンに関してユーザが講じる他の処置に関係なく、停止される。0.25秒のモータの運転時間の後、動作1808でチェックされた際に、パルス・スイッチが(例えばユーザがパルス・ボタンを押し続けていることによって)0.25秒間を通じて連続して閉じていた場合、モータは、2つの動作のうちの1つが発生するまで依然としてオフのままである。第1のシナリオでは、パルス・ボタンが引き続き押されている場合、すなわちボタンが最初に押された時点から解除されていない場合、モータは初期の0.25運転時間が完了した後に、1.5秒を再開し、第2の0.25秒の間運転する(動作1810)。この記憶された1.5秒間隔は、デフォルトの「オフ」時間を表す。第2のシナリオでは、パルス・ボタンが任意の時点で解除された後、モータがオフの間に再度押された場合、ボタンが再度押された時点で新しい0.25秒のモータ運転時間が再開される。このようにして、動作1812では、モータはパルス・スイッチが閉じられるまで依然としてオフのままである。
【0084】
このようにして、ユーザは、パルシング・ルーチン中に「オフ」時間を制御できるが、「オン」時間はユーザがパルス・ボタンを使用することでは変更できない。いくつかの実施形態では、「オフ」又は「停止」ボタンを押すことで、プログラムされた停止時間に先立ち、パルシング・ルーチン中にモータを停止させることができる。
【0085】
パルス・ボタンが引き続き保持されている場合、いくつかの実施形態において、モータは、記憶されたサイクル数に達するまで、記憶されたオン及びオフの期間を周期的に繰り返すことになる。例えばいくつかの実施形態において、モータは、コントローラがモータの運転を停止するまで30回オンになり、運転時間の間に休止する。
【0086】
いくつかの実施形態では、何サイクル実行されたか(すなわちモータの活動化が何回であるか)をユーザに示すために、食品加工装置上にカウンタ・ディスプレイを含めることができる。いくつかの実施形態において、パルス・ボタンの解除でカウンタはリセットされない。例えば、8サイクル運転され、ユーザがオフ時間を延長するためにパルス・ボタンを解除した場合、ディスプレイ上には引き続き数字の「8」が示され、再度パルス・ボタンが押された場合、その数からカウントを再開する。パルス・ボタンが解除された後に、ユーザがパルス・ボタンを再度押す前に異なるシーケンス・ボタン又は他のボタンを押した場合、ディスプレイはパルスのサイクル数の表示を停止し、次にパルス・ボタンが押された時点で、ディスプレイ・カウンタはゼロから開始される。
【0087】
いくつかの実施形態において、モータが各パルスについてオンにされる時間は0.25秒とは異なる場合がある。例えばいくつかの実施形態では、0.20秒、又は0.50秒、或いは任意の他の好適な時間長さとすることができる。デフォルト時間は1.5秒とは異なる場合がある。いくつかの実施形態では、デフォルト時間は1.0秒又は2.0秒、或いは任意の他の好適な時間長さとすることができる。
【0088】
時間長さ(例えば0.25秒の「オン」及び1.5秒の「オフ」)は、コントローラに関連付けられたメモリに記憶された値に基づくものとすることができる。本明細書の目的では、記憶された値が、1回は第1のインスタンス、1回は第2のインスタンスの、2回使用される場合、記憶された値は2つの値であるとみなすことができる。例えば、第1の期間が第1の記憶された値に基づくものとして記述され、第2の期間が第2の記憶された値に基づくものとして記述され、両方の期間は同じ時間長さである、という構成を考えてみる。コントローラが、両方の期間の長さを設定するために正確に同じ記憶された値を参照する場合であっても、本明細書の目的では、2つの記憶された値が存在するものとみなすことができる。
【0089】
いくつかの実施形態において、ユーザはシーケンス全体のうちのあるセグメントが続く時間量を変更することが可能であり、ユーザはこの変更を、シーケンスの動作中に、或いは変更されている特定のセグメントの動作中に、実行可能である。例えば、高速セグメントの長さは、高速セグメントが動作している間に「続行」又は「延長」ボタン(又は他の好適な入力)を押すことで、ユーザによって延長することができる。このセグメントは、いくつかの実施形態では、シーケンスの終わりではないシーケンスの一部とすることができる。
【0090】
二重カプラ
図19は、本開示の一実施形態に従った食品加工装置のための基部100の上面図である。基部100は、第1の内側駆動カプラ1902及び第2の外側駆動カプラ1904を有する、本体を含む。駆動カプラ1902、1904は、基部100内のモータ(図示せず)によって駆動可能である。第1の内側駆動カプラを第2の外側駆動カプラ1904よりも高速で回転させるように、伝達システムが基部100内に構成可能である。ブレンダ基部100で使用される第1の容器は、第1の内側駆動カプラ1902のみと結合可能である。例えば、
図3に示されるような個人の一人分タイプの容器は、内側駆動カプラ1902と結合可能である。第2の容器、例えば
図22に示される容器2202又は
図23に示される容器2102は、第2の外側駆動カプラ1904のみと結合可能である。このようにして、加工ツールは単一速度で動作するモータによって、異なる速度で駆動可能である。
【0091】
以下の表1の1行目は、いくつかの実施形態において、モータが低、中、高、及びパルス設定で動作する回転速度を示す。2〜4行目は、識別された容器内での加工ツールの回転速度を示す(ここでも容器内には食品が入っていないものと想定する)。72オンスのジャー内での加工ツールの速度低下は、外側駆動カプラが5:1の割合で低速にギアダウンされた結果である(
図19及びその関連する説明を参照のこと)。7−upボウル容器も外側駆動カプラと結合し、更に、モータ速度に対する容器自体の内部での3:1のギアダウンと、結果として生じる全体の15:1のギアダウンと、を含む。
【0093】
表2は、個人の一人分用容器内での加工ツール(例えば刃)の回転速度を示す。いくつかの実施形態では、刃の速度に対するモータ速度のギアダウンがないため、モータ速度は刃の速度と同じである。高設定でモータに供給される電力は、定格電力の85%であり得るため、モータ速度及び刃の速度を約21,500rpmに維持する。
【0095】
容器センサ
図19に示されたブレンダ基部100上には、3つの押し下げ可能プランジャ802a、802b、及び802cも見られ、そのうちのいくつか又はすべては、プランジャがスイッチを始動させるように容器上の突起によって押されることによって、ブレンダ基部上での容器の存在を感知するために使用可能である。いくつかの実施形態において、プランジャ又は他のセンサは、どのタイプの容器がブレンダ基部に装着されているかを特定するために使用可能である。
【0096】
例えば、一実施形態では、容器がブレンダ基部100に取り付けられた時に、プランジャ802a及び802bのうちの1つが、
図22に示されるような72オンス容器上の突起によって押されるように構成される。容器が取り付けられた時に2つのプランジャ802a、802bのいずれが押されるかは、取り付けられる時の容器の向きに依存する。2つの利用可能な向きのいずれにおいても、プランジャ802a又はプランジャ802bのいずれかが押される。プランジャ802cは、72オンス容器がブレンダ基部に取り付けられた時に押されない。この実施形態では、コントローラは、プランジャ802a又は802bのいずれかが押されるが、プランジャ802cは押されない時に、72オンス容器が取り付けられたことを特定するように構成可能である。
【0097】
図23に示されるような食品加工容器がブレンダ基部100に装着されると、プランジャ802cが押される。プランジャ802a及び802bのうちの一方又は両方も追加で押される可能性があるが、コントローラは、プランジャ802cが押された時に食品加工容器が装着されたことを特定するように配置構成可能である。
【0098】
個人の一人分用容器の存在を感知するために、個人の一人分用容器のタブと接触するように配置構成された1つ以上の押し下げ可能突起などの、別のセンサが使用可能である。押し下げ可能突起に関連付けられたスイッチがトリガされると、コントローラは個人の一人分用容器が取り付けられたことを特定することができる。
【0099】
ブレンダ基部上に存在することが感知された容器のタイプに応じて、ボタンのうちの1つ以上がユーザ入力として使用できない場合がある。例えば再度
図1を参照すると、ボタン118は、個人の一人分用容器がブレンダ基部に装着された場合にのみ使用可能である。個人の一人分用容器が基部に装着されると、ボタン118に関連付けられたシーケンスが装着された容器で使用可能であることをユーザに知らせるために、インジケータ・ライト132が点灯する。異なるタイプの容器がブレンダ基部100に装着された場合、インジケータ・ライト132は点灯せず、それによってその特定のシーケンスが使用できないことをユーザに示す。
【0100】
いくつかの実施形態では、同じボタンを使用して、どのタイプの容器が装着されるかに応じて異なるシーケンスを開始することができる。例えばボタン116を押すことで、ピューレ・シーケンスを開始することができる。しかしながら、
図22に示されたタイプの容器が存在する場合、ボタン116を押すことによって開始されるピューレ・シーケンスは
図12に示されるシーケンスであり、
図23に示されたタイプの容器がブレンダ基部100に装着された場合、
図13に示されたシーケンスを開始することができる。このようにして、食品加工装置は、2つ又はそれ以上の容器の選択的な使用と関連して、ワンタッチ動作を許可することができる。他の実施形態では、ユーザは、あるシーケンスを選択するボタンを押した後、別の始動(動作を開始するためのボタン)を押すことができる。
【0101】
刃の実施形態
図20及び21は、ブレード・アセンブリ2000の一実施形態を示す。図に示されるように、ブレード・アセンブリ2000はシャフト2004及び複数の刃2006を有し、刃2006はシャフト2004の長さに沿って間を空けられた刃のセットに配列される。例示の実施形態において、ブレード・アセンブリは3つの刃のセット2006を含むが、別の実施形態では、ブレード・アセンブリは異なる数の刃のセット、例えば1セット、2セット、或いは4又はそれ以上のセットなどを含むことができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、2枚刃のセットの代わりに、異なる数の刃(例えばセット当たり3又は4枚の刃)を備える刃のセットが使用可能である。刃2006は、取り外し可能にシャフト2004に取り付けるか、又は永続的にシャフト2004に取り付けることができる。本明細書の目的では、刃のセットとは、互いに同じシャフトに取り付けられている以外の様式で関連付けられた2つ又はそれ以上の刃を意味することが意図される。例えば、刃のセットは、同じブランクから切り出され、2枚の刃が単一の材料片から作られ、シャフトの外側周辺で依然として接続されているように、シャフトに取り付けられた、2枚の葉を含むことができる。或いは別の例では、刃のセットは、シャフトから外側に向かって放射状に異なる方向に延在するが、各々がシャフト上のほぼ同じ垂直位置にある、3枚の刃を含むことができる。別の例では、刃のセットは、シャフトから外側に向かって放射状に同じ方向に延在するが、2枚の刃の間にいずれの他の刃もなく互いに垂直に間隔が空けられた、2枚の刃を含むことができる。更に別の例では、刃のセットは、シャフトから外側に向かって反対方向に延在し、シャフト上の別の刃よりも互いにより近くに配置された、2枚の刃を含むことができる。
【0102】
ブレード・アセンブリ2000の第1の端部2002は、蓋を係合するように構成される。より具体的には、図に示されるように、ブレード・アセンブリの第1の端部2002は、容器の蓋の下側に配置されたブッシング(図示せず)に挿入されるように構成された、ピン又は他の突起状構成要素を含むことができる(
図22を参照のこと)。本発明は、この点で限定されておらず、更に例えば別の実施形態において、ブレード・アセンブリ2000の第1の端部2002は、蓋上の突起状構成要素と係合可能な凹状構成要素を含むことが可能であること、及び/又は、ブレード・アセンブリ2000の第2の端部2008は、容器上の凹状構成要素と係合可能な突起状構成要素を含むこと、が可能であることを理解されたい。
【0103】
図21に示されるように、ブレード・アセンブリの第2の端部2008は容器と係合するように構成可能である。この特定の実施形態において、ブレード・アセンブリの第2の端部2008は、容器内のスピンドル(図示せず)と係合するように構成された空洞を含む。図に示されるように、ブレード・アセンブリ2000の第2の端部2008は、スピンドルの形状と係合する星形パターンなどのパターンを含むことができる。星形パターンが示されているが、円形、三角形、四角形、長方形、又は六角形などであるがこれらに限定されない、他の構成も企図される。
【0104】
図20及び21に示されたブレード・アセンブリ2000は、容器内の食品のカット、スライス、さいの目切り、及びピューレ化などであるがこれらに限定されない、様々なアプリケーションに使用可能であることを理解されたい。例示された実施形態では、刃2006は、回転方向に対して後方に湾曲した鋭利な縁部を有する。
【0105】
容器の実施形態
図22では、付属の蓋2204を備える72オンス容器2202がブレンダ基部100に装着されて示されている。
図20及び21に示されたブレード・アセンブリと同様のブレード・アセンブリ2000が、容器内に配置されている。他のサイズの容器が様々な実施形態で使用可能である。他の刃の配列又は他の加工ツールを、ブレンダ基部100に装着された容器で使用可能である。いくつかの実施形態では、容器自体の内部に配置されたトランスミッションを含むブレード・アセンブリを、ブレンダ基部100及び食品加工装置を動作させるために使用される記憶されたシーケンスと共に使用可能である。
【0106】
図23は、2対の刃2306、2308を備えるブレード・アセンブリ2304を有する、食品加工容器2302の例示の一実施形態を示す。食品加工容器は、いくつかの実施形態では、約56オンス(約1587g)の容積を有することができるが、任意の好適なサイズが使用可能である。いくつかの実施形態では、容器にロック可能な蓋2310も提供可能である。前述のように、駆動カプラの駆動が結果として加工ツールの回転速度を駆動カプラに比べてより低速に、但しトルクはより高くするように、プラネタリ・ギア・アセンブリなどのトランスミッション(図示せず)を容器の下側に配置することができる。
【0107】
図24は、ブレンダ基部100に装着された個人の一人分用容器2402の一実施形態を示す。容器及びブレード・アセンブリは、
図3に示された容器及びブレード・アセンブリと同様であるものとすることができる。いくつかの実施形態において、個人の一人分用容器2402は18オンス(約510g)の容積を有することができるが、他の実施形態は24オンス(約680g)又は32オンス(約907g)の容積の個人の一人分用容器を含むことができる。
【0108】
コントローラ
図25は、例えばコントローラなどの、本明細書で開示される食品加工装置のうちの1つ以上で使用可能であるか、或いは本明細書で説明する方法のうちの1つ以上を実行するために使用可能な、コンピュータ・システム2500の例示の実施形態のブロック図である。コンピュータ・システム2500は、1つ以上のプロセッサ2510及び1つ以上の持続性コンピュータ可読ストレージ・メディア(例えばメモリ2520及び/又は1つ以上のストレージ・メディア2530)を含むことができる。本明細書に記載された発明の態様はこの点で限定されていないため、プロセッサ2510は、任意の好適な様式で、メモリ2520及び不揮発性ストレージ・デバイス2530へのデータの書き込み、並びにこれらからのデータの読み取りを制御することができる。
【0109】
本明細書で説明する機能及び/又は方法を実行するために、プロセッサ2510は、プロセッサ2510による実行に関する命令を記憶している持続性のコンピュータ可読ストレージ・メディアとして働くことが可能な、1つ以上のコンピュータ可読ストレージ・メディア(例えばメモリ2520、ストレージ・メディアなど)に記憶された1つ以上の命令を実行することができる。コンピュータ・システム2500は、データのルーティング、計算の実行、I/O機能の実行などに必要な、任意の他のプロセッサ、コントローラ、又は制御ユニットを含むことも可能である。例えば、コンピュータ・システム2500は、データを受信するための任意の数及びタイプの入力機能を含むこと、並びに/或いは、データ、及び/又は、聴覚及び/又は視覚フィードバックをユーザに提供するための、任意の数及びタイプの出力機能を含むことが可能であり、更に、任意の現在のI/O機能を動作するための制御装置を含むことが可能である。
【0110】
本明細書で説明する食品加工シーケンス及び他の食品加工制御に関して、ユーザ入力を受信すること、1つ以上のセンサから信号を受信すること、入力を評価すること、運転時間及び/又は運転速度を設定すること、並びに/或いは、フィードバック及び/又は情報をユーザに提供すること、を実行するように構成された1つ以上のプログラムを、コンピュータ・システム2500の1つ以上のコンピュータ可読ストレージ・メディア上に記憶することができる。プロセッサ2510は、コンピュータ・システム2500上にローカルに記憶することによってプロセッサが使用可能であるか、又はネットワークを介してアクセス可能である、こうしたプログラムのうちの任意の1つ又は組み合わせを、実行することができる。本明細書で説明する任意の他のソフトウェア、プログラム、又は命令も、コンピュータ・システム2500によって記憶及び実行することができる。コンピュータ2500は、スタンドアロン・コンピュータ、サーバ、分散コンピューティング・システムの一部、モバイルデバイスなどとすることが可能であり、ネットワークに接続してネットワークを介してリソースにアクセスすること、及び/又は、ネットワークに接続された1つ以上の他のコンピュータと通信することが、可能である。
【0111】
コンピュータ・システム(コンピュータ2500など)を使用して本明細書で説明する技法のうちのいくつかの実装は、これらの技法の態様がコンピュータの実装なしでは実現できないため、これらの技法を実施する不可欠な構成要素である。発明者等の洞察の少なくとも一部は、本明細書で説明するある様式での食品プロセッサの制御は、コンピュータ・システムを使用してのみ実装可能であるとの理解から導出される。
【0112】
「プログラム」又は「ソフトウェア」という用語は、包括的な意味で、前述のように実施形態の様々な態様を実施するようにコンピュータ又は他のプロセッサをプログラムするために使用可能な、任意のタイプのコンピュータ・コード又はプロセッサ実行可能命令のセットを言い表すために本明細書で使用される。加えて、一実施形態によれば、実行された場合に本明細書で提供される開示の方法を実行する、1つ以上のコンピュータ・プログラムは、単一のコンピュータ又はプロセッサ上に常駐する必要はなく、本明細書で説明する技術の様々な態様を実装するために異なるコンピュータ又はプロセッサ間でモジュラー式に分散可能であることを理解されたい。
【0113】
プロセッサ実行可能命令は、1つ以上のコンピュータ或いは他のデバイスによって実行される、プログラム・モジュールなどの、多くの形を取ることができる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。典型的には、プログラム・モジュールの機能は、様々な実施形態で望ましいように組み合わせるか又は分散することができる。データ構造は、任意の好適な形で、1つ以上の持続性コンピュータ可読ストレージ・メディア内に記憶することもできる。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ・インターフェース及び/又はコントローラは、食品加工装置とは物理的に別のワイヤレス・デバイス上に、部分的又は完全に存在可能であるが、それでもなお装置の構成要素とみなすことができる。いくつかの実施形態において、ユーザ・インターフェースのすべて又は一部は、タッチスクリーン・インターフェース又はソフト・キーを使用することができる。ユーザ・インターフェースの入力の他の例は、ダイヤル、スイッチ、回転ノブ、スライド・ノブ、音声起動コマンド、仮想キーボード、又は任意の他の好適な入力を含む。
【0115】
本明細書で使用される場合、「接続される」、「取り付けられる」、又は「結合される」という用語は、2つの構成要素が中間の構成要素を介して互いに接続、取り付け、又は結合可能であるため、直接の接続、取り付け、又は結合に限定されない。
【0116】
前述の構成要素は、本発明が必ずしもそのように限定されていないため、様々な材料で作成可能である。
【0117】
上記の態様は、本発明がこの点で限定されていないため、任意の好適な組み合わせで使用可能である。加えて、上記態様のいずれか又はすべては食品加工装置内で使用可能であるが、上記態様は食品以外の材料を加工するために使用可能であるため、本発明はこの点で限定されていない。
【0118】
本発明の少なくとも1つの実施形態のいくつかの態様について説明してきたが、当業者であれば様々な変更、修正、及び改良が容易に実行されることを理解されよう。こうした変更、修正、及び改良は、本開示の一部であるものと意図され、本発明の趣旨及び範囲内にあるものと意図される。したがって、前述の説明及び図面は単なる例である。
【手続補正書】
【提出日】2015年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの回転式の鋭利な刃を含む容器と、
前記少なくとも1つの刃を回転させるための駆動カプラを有する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、第1のユーザ入力に応答して、
第1のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、
第1のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
を前記コントローラに順次実行させる、プロセッサ実行可能命令を記憶する、少なくとも1つの持続性メモリと、を備え、
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は、少なくとも20秒である、
食品加工装置。
【請求項2】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも短い時間長さを有する、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項3】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも長く続く、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項4】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のブレンディング・セグメントの直後に、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止するために前記駆動ユニットを活動化すること、及び、前記第2のブレンディング・セグメント後に、第3のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を前記コントローラに実行させる、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項5】
前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも長く続く、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項6】
前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は、前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化よりも短く続く、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項7】
前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒であり、前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項8】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも13秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも16秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項9】
前記第1のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも12秒であり、前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒であり、前記第3のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも7秒である、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項10】
前記第2のブレンディング・セグメントに対する前記駆動ユニットの前記活動化は少なくとも13秒であり、前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第3のブレンディング・セグメントの直後に、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを休止するために前記駆動ユニットを活動化すること、及び、前記第3のブレンディング・セグメント後に、第4のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を前記コントローラに実行させる、請求項4に記載の食品加工装置。
【請求項11】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも20秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項12】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも35秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項13】
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の前記合計期間は、少なくとも25秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項14】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は45秒以下である、請求項13に記載の食品加工装置。
【請求項15】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも29秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項16】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項15に記載の食品加工装置。
【請求項17】
前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は少なくとも36秒である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項18】
前記駆動ユニットの第1の活動化から前記駆動ユニットの最終活動化までの合計期間は60秒以下である、請求項17に記載の食品加工装置。
【請求項19】
前記プロセッサ実行可能命令は、前記コントローラによって実行された場合、前記第1のブレンディング・セグメントの前に、第2のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化することを、前記コントローラに実行させる、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項20】
前記第1のパルスに対する前記駆動ユニットの活動化は、少なくとも1.5秒間前記駆動ユニットを活動化することを含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第1の刃及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第3の刃及び第4の刃を含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの刃は、前記シャフトに装着された第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が、前記回転軸にほぼ垂直に配列され、後方に湾曲した先端を有する、ほぼ平坦な刃である、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項21に記載の食品加工装置。
【請求項23】
前記第2の刃は前記第1の刃よりも高く配置され、前記第3の刃は前記第2の刃よりも高く配置され、前記第4の刃は前記第3の刃よりも高く配置され、前記第5の刃は前記第4の刃よりも高く配置され、前記第6の刃は前記第5の刃よりも高く配置される、請求項22に記載の食品加工装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つの刃は、各々が回転軸を有するシャフトに装着された第1の刃のセット及び第2の刃のセットを備え、
前記第1の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して下方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第1及び第2の刃を含み、
前記第2の刃のセットは、各々の刃が水平面に対して上方に角度の付いた少なくとも一部を有する、第3及び第4の刃を含み、前記第3及び第4の刃の前記上方に角度の付いた部分は、前記第1及び第2の刃の前記下方に角度の付いた部分よりも高く配置される、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項25】
第3の刃のセットを更に備え、前記第3の刃のセットは、各々が水平に対して傾斜した鋭利な上縁部を含むほぼ垂直な部分を有する、第5の刃及び第6の刃を含む、請求項24に記載の食品加工装置。
【請求項26】
前記第5及び第6の刃の各々は、その上縁部の上端がその上縁部の下端を先導する方向に回転する、請求項25に記載の食品加工装置。
【請求項27】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも5秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、少なくとも1秒間の前記駆動ユニットの休止の直後である、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項28】
前記第2のブレンディング・セグメントの前に少なくとも1秒間前記駆動ユニットを休止することは、少なくとも2秒間前記駆動ユニットを停止することを含む、請求項1に記載の食品加工装置。
【請求項29】
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるための少なくとも5秒間の前記駆動ユニットの前記活動化は、モータが未投入時に1秒の間に少なくとも20,000rpmまで加速するように、十分な電気エネルギーを電気モータに供給することを含む、請求項28に記載の食品加工装置。
【請求項30】
食品加工装置の動作に関連して使用される方法であって、前記装置は、食品加工アセンブリを駆動するための駆動ユニットと、前記駆動ユニットを制御するためのコントローラと、前記コントローラに前記駆動ユニットを制御させるために前記コントローラによって実行可能なプロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの持続性メモリと、を備え、
第1のユーザ入力に応答して、順次、
第1のパルスとして前記駆動カプラを回転させるために3秒以下の間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、
第1のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、
前記駆動ユニットを少なくとも1秒間休止すること、及び、
第2のブレンディング・セグメントとして前記駆動カプラを回転させるために少なくとも5秒間前記駆動ユニットを活動化すること、を含み、
ブレンディング・セグメントに対して少なくとも5秒である前記駆動ユニットのすべての活動化の合計期間は、少なくとも20秒である、方法。
【外国語明細書】