特開2016-41004(P2016-41004A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2016-41004直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。
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  • 特開2016041004-直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。 図000003
  • 特開2016041004-直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。 図000004
  • 特開2016041004-直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。 図000005
  • 特開2016041004-直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-41004(P2016-41004A)
(43)【公開日】2016年3月24日
(54)【発明の名称】直流モータ(DCモータ)において、回転子(ロータ)に永久磁石とブラシを使用し、固定子(ステータ)に電磁石を使用して固定の整流子により固定子の電磁石の電流を切り換えるモータ。
(51)【国際特許分類】
   H02K 23/62 20060101AFI20160226BHJP
【FI】
   H02K23/62
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-176417(P2014-176417)
(22)【出願日】2014年8月12日
(71)【出願人】
【識別番号】509135142
【氏名又は名称】山腰 信夫
(72)【発明者】
【氏名】山腰 信夫
(72)【発明者】
【氏名】山腰 憲央
【テーマコード(参考)】
5H623
【Fターム(参考)】
5H623AA10
5H623BB03
5H623BB07
5H623GG11
5H623HH01
5H623JJ01
5H623LL13
5H623LL14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】低コストで、高速回転可能な小型のDCモータを提供する。
【解決手段】永久磁石のN極とS極を有する回転子(ロータ)と、回転軸に絶縁体(樹脂等)で取り付けられたブラシ2、3と、固定電磁石を使用した固定子(ステータ)と、固定の整流子6と、固定の整流子6の両横に取り付けられた電源を供給するための固定のスリツプリング7、8とを設ける。固定の整流子6、固定のスリツプリング7、8は絶縁体(樹脂等)12で絶縁、固定される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ付き直流モータ(DCモータ)において、
回転子に永久磁石(N、S極)1対とブラシ(樹脂付き)2対(180度離れて付く)のみを取り付け、固定子に電磁石3個以上と固定のスリップリング2個と固定整流子3片以上(電磁石の数と同数の数片)を持ったDCモータ。
【請求項2】
ブラシ付き直流モータ(DCモータ)において、
回転子に永久磁石(N、S極)2対以上とブラシ(樹脂付き)2対以上のみを取り付け、固定子に電磁石3個以上と固定のスリップリング2個と固定整流子3片以上(電磁石の数と同数の数片)を持ったDCモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシ付き直流モータ(DCモータ)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、整流子をもちいたDCモータは回転子に巻線(コイル)するため回転子が大きくなり全体も大きくなる。このため、小型化の障害になっていた。また回転子の突極が複雑なため巻線コストがかかった。
【先行技術文献】
【0003】
特許文献1;特開2008−61471号公報
国際公開番号;WO2007−122767号公報
非特許文献
公開特許公報;特開2006−60982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(1)整流子付DCモータは回転子に巻線が必要なため小型化が困難であった。
(2)巻線のためのコストがかかった。
(3)回転子に永久磁石を使用し固定子に電磁石を使用したDCモータはあったが、電子制御回路が必要であった。 また、この電子回路を使用したDCモータでは、自動車に使用されているセルモータのように発電用に併用使用することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
回転子に永久磁石(N極、S極)とブラシを樹脂などで回転軸(シャフト)に取り付ける。固定子(ステータ)に電磁石を使用し、整流子は固定して使用する。固定の整流子の両横に固定のスリップリングを樹脂などの絶縁体で取り付ける両横のスリップリングに電源プラス(+)マイナス(−)をつなぐ、このスリップリングの電気を回転子に取り付けたブラシにより固定整流子に流す、流れた電気を固定子(ステータ)の電磁石の巻線コイルに流れ、これにより固定子(ステータ)の電磁石は回転子が回るとブラシと整流子により巻線コイルの電気は+−入れ替わりN極からS極にS極はN極に変り、回転子はさらに回る。
回転子にN極S極1対のほか2対以上取り付けも可能でその時は電磁石も6個以上取り付け整流子片も6個以上取り付けできる。N極S極1対の時も電磁石を3個以上4個5個6個多数取り付けても整流子片を4個5個6個多数に増加すれば問題ない。ブラシの数も2対から4対に増加が可能である。従来のDCモータではブラシを4対にすることが困難であったが、この発明では容易にできる。
【発明の効果】
【0006】
(1)この発明により整流子付DCモータは回転子に電磁石が不要となり、永久磁石とブラシを取付ければよく小型化ができる。
(2)回転子にコイルを巻くコスト(手間)がなくなりコストダウンができる。
コイルは固定子に必要であるが自動巻きも可能でコイルを固定子の突極に固定して取付けるだけでよい。遠心力が働かないため回転子のようにコイルが飛び出す心配がない。固定子のコイルも薄くするなどできる。
(3)この発明の固定整流子を使用すれば電子回路などは不要となる。
(4)この発明により、このモータを発電機として使用する時は、回転子が従来のコイル巻きに比べ小さく軽くなるため、より小さい回転力で発電が可能である。
(5)回転子の永久磁石(N極S極)2対以上で、固定子の電磁石が多数の時ブラシの数を容易に増加が可能である。
(6)電子回路を使用しないため自動車用のセルモータとして使用してもモータから発電、発電からモータ、として使用できる。
(7)回転子に永久磁石だけを使用した自動車用セルモータはない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に使用する固定整流子図及び回転ブラシとの関係
図2】固定整流子と回転ブラシの関係
図3】モータの断面図
図4】回転子(永久磁石)とブラシの取り付け図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を説明する。
回転子(ロータ)に永久磁石のN極とS極(1)とブラシ(2)と(3)を回転軸(4)に絶縁体(樹脂等)(5)で取り付け、固定子(ステータ)に電磁石(10)を使用し、整流子(6)も固定して使用する。固定の整流子(6)の横に固定のスリップリング(7)と(8)を取り付けて置く、このスリップリング(7)と(8)に電源プラス(+)とマイナス(−)をつなぐ、このスリップリングの電気を回転子に取り付けたブラシ(2)と(3)により固定の整流子(6)へ流す、整流子(6)に流れた電気を固定子(ステータ)の電磁石(10)の巻線コイル(9)に流す、これにより巻線コイルの電気は+−入れ替わりN極はS極に、S極はN極に変り、回転子はまた回る、従来の回転子に電磁石を使用したDCモータより回転子のバランスが取り易く小型で高速のDCモータが完成する。
【符号の説明】
【0009】
1 永久磁石の回転子NとS 2 ブラシ
3 ブラシ 4 回転軸(シャフト)
5 絶縁体(樹脂等) 6 固定整流子
7 固定スリップリング 8 固定スリップリング
9 巻線コイル 10 固定電磁石(鉄心)
11 スプリング 12 絶縁体(樹脂等)
13 銅線
【産業上の利用可能性】
【0010】
従来のモータより小型、軽量で強力なモータを製作できるため自動車産業や航空機産業に利用できる可能性大と思われる。他家庭電器産業、OA機器、模型用モータ、小型工具用モータ、直流発電用モータに利用できる。
図1
図2
図3
図4