【実施例】
【0492】
実施例の調製
(実施例1)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチ
ル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプ
ロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−
3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,2
2,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][
1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−
8−カルボキサミドの調製。
【化229】
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【0493】
ステップ1。1−1の調製:Ar雰囲気下、MeCN(40mL)中に、中間体B4(
2.03g、6.44mmol)、中間体E1(1.6g、5.85mmol)、および
炭酸セシウム(3.15g、9.66mmol)を含有している混合物を室温で16時間
激しく撹拌した。次に、この反応物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空で濃縮
した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、1−1が白色固体
(2.5g)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M−Boc+2H]
+
計算値C
20H
27ClN
3O
4:408.9;測定値:408.6。
【0494】
ステップ2。1−2の調製:1−1(2.5g、4.92mmol)のジオキサン(1
0mL)溶液に、ジオキサン中の塩酸(4M、25mL、98.4mmol)を添加し、
この反応物を室温で5時間撹拌した。粗製反応物を真空で濃縮すると1−2が白色固体(
2.49g)として得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS
−ESI
+(m/z):[M]
+計算値C
20H
26ClN
3O
4:407.9;測定値
:407.9。
【0495】
ステップ3。1−3の調製:1−2(2.49g、5.61mmol)、中間体D1(
1.75mg、6.17mmol)およびDIPEA(3.9mL、22.44mmol
)のDMF(35mL)溶液にCOMU(3.12g、7.29mmol)を添加し、こ
の反応物を室温で3時間撹拌した。この反応物を5%クエン酸水溶液によりクエンチして
EtOAcで抽出し、続いてブラインで洗浄して無水MgSO
4で乾燥し、濾過して濃縮
すると1−3が橙色発泡体(2.31g)として生成し、これをさらに精製することなく
使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M]
+計算値C
35H
49ClN
4O
7:
673.3;測定値:673.7。
【0496】
ステップ4。1−4の調製:1−3(2.31g、3.43mmol)、TEA(0.
72mL、5.15mmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(0.69m
g、5.15mmol)のEtOH(35mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(0.
25g、0.34mmol、Frontier Scientific)を添加した。こ
の反応物にアルゴンを15分間通気し、2時間80℃に加熱した。この反応物を直接シリ
カゲルに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製すると、1−4が黄色
油状物(1.95g)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
37H
53N
4O
7:665.4;測定値:665.3。
【0497】
ステップ5。1−5の調製:1−4(1.95g、2.93mmol)のDCE(58
5mL)溶液に、Zhan 1B触媒(0.215g、0.29mmol、Strem)
を添加し、この反応物にArを15分間通気した。反応物を80℃に1.5時間加熱し、
室温まで冷却して濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する
と、1−5が黄色油状物(1.47g;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
35H
49N
4O
7:637.4;測定値:637.3)として生成した。
【0498】
ステップ6。1−6の調製:1−5(0.97g、1.52mmol)のEtOH(1
5mL)溶液をPd/C(10重量%Pd、0.162g)により処理した。雰囲気を水
素に置き換えて、室温で2時間撹拌した。反応物をセライトにより濾過し、このパッドを
EtOAcにより洗浄して濃縮すると、1−6が褐色発泡状固体(0.803g)として
得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
35H
51N
4O
7:639.4;測定値:639.3。
【0499】
ステップ7。1−7の調製:1−6(0.803g、1.26mmol)のDCM(1
0mL)溶液にTFA(5mL)を添加し、室温で3時間撹拌した。追加のTFA(2m
L)を添加し、この反応物をさらに1.5時間撹拌した。反応物を濃縮すると褐色油状物
になり、これをEtOAc(35mL)に溶かした。有機溶液を水により洗浄した。層を
分離した後、水層のpHが約7〜8に達するまで、水性飽和NaHCO
3を撹拌しながら
添加した。層を再度分離し、水層をEtOAcにより2回抽出した。合わせた有機物を水
性1Mクエン酸、ブラインにより洗浄し、無水MgSO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると
1−6が褐色発泡性固体(0.719g)として得られ、これをさらに精製することなく
引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
31H
43N
4O
7:583.3;測定値:583.4。
【0500】
ステップ8。実施例1の調製:1−7(0.200g、0.343mmol)、中間体
A10(0.157g、0.515mmol)、DMAP(0.063g、0.51mm
ol)、およびDIPEA(0.3mL、1.72mmol)のDMF(3mL)溶液に
、HATU(0.235g、0.617mmol)を添加し、この反応物を室温で一晩撹
拌した。反応物をMeCNにより希釈し、逆相HPLC(Gemini、30〜100%
MeCN/H
2O+0.1%TFA)により直接精製して凍結乾燥すると、実施例1(1
18.6mg)が固体のTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.6
3分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S
:833.4;測定値:833.5。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)
δ 9.19 (s, 1H); 7.80 (d, J=8.8Hz, 1H); 7
.23 (dd, J=8.8, 2.4Hz, 1H); 7.15 (d, J=2
.4Hz, 1H); 5.89 (d, J=3.6Hz, 1H); 5.83 (
td, J
H−F=55.6Hz, J=6.4Hz, 1H); 4.56 (d,
J=7.2Hz, 1H); 4.40 (s, 1H) 4.38 (見かけ d,
J=7.2Hz, 1H); 4.16 (dd, J=12, 4Hz, 1H);
3.93 (s, 3H); 3.75 (dt, J=7.2, 4Hz, 1H);
3.00−2.91 (m, 1H); 2.81 (td, J=12, 4.4H
z, 1H); 2.63−2.54 (m, 1H); 2.01 (br s, 2
H); 1.88−1.64 (m, 3H); 1.66−1.33 (m, 11H
) 1.52 (s, 3H); 1.24 (t, J=7.2Hz, 3H); 1
.10 (s, 9H); 1.02−0.96 (m, 2H); 0.96−0.8
8 (m, 2H); 0.78−0.68 (m, 1H); 0.55−0.46
(m, 1H).
【0501】
(実施例2)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチ
ル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2−
(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−3,6−ジオキ
ソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テ
トラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,
6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサ
ミドの調製。
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
実施例2は、実施例1と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わりに中
間体A9を使用して調製した。実施例2は、TFA塩としておよそ85%の純度で単離さ
れた(37.9mg)。HPLC分析による保持時間:8.54分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
53F
2N
6O
9S:819.35;測定値:
819.51。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.26 (s
, 1H); 7.90 (d, J=9.2Hz, 1H); 7.26 (dd,
J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.10 (d, J=2.4Hz, 1H)
; 6.68 (br s, 1H); 6.01 (td, J
H−F=55.6Hz
, J=6.8Hz, 1H); 5.87 (d, J=3.6Hz, 1H); 5
.38, (d, J=10Hz, 1H); 4.50−4.40 (m, 3H);
4.10 (dd, J=12, 3.6Hz, 1H); 3.95 (s, 3H
); 3.79−3.72 (m, 1H); 2.96−2.82 (m, 3H);
2.63−2.56 (m, 1H); 2.14 (t, J=6.8Hz, 1H
); 1.98−1.86 (m, 1H); 1.84−1.28 (m, 13H)
; 1.23 (t, J=7.2Hz, 3H); 1.16−0.92 (m, 3
H); 1.09 (s, 9H); 0.74−0.64 (m, 1H); 0.4
8 (q, J=6.4Hz, 1H).
【0503】
(実施例3)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチ
ル−N−{(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2−
エチルシクロプロピル}−9−エチル−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,
3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ
−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジ
アザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
実施例3は、実施例1と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わりに中
間体A3を使用して調製した。実施例3は、TFA塩としておよそ88%の純度で単離さ
れた(0.035g)。HPLC分析による保持時間:8.63分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
57N
6O
9S:797.4;測定値:797
.5。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 8.98 (s, 1H)
; 7.80 (d, J=9.2Hz, 1H); 7.23 (d, J=9.2,
2.8Hz, 1H); 7.15 (d, J=2.8Hz, 1H); 5.89
(d, J=3.6Hz, 1H); 4.58 (d, J=7.6Hz, 1H)
; 4.41−4.32 (m, 2H); 4.16 (dd, J=12.4Hz,
3.6Hz, 1H); 3.93 (s, 3H); 3.74 (dt, J=6
.8, 2.8Hz, 1H); 3.20−2.91 (m, 2H); 2.86−
2.76 (m, 1H); 2.61−2.53 (m, 1H); 1.88−1.
68 (m, 4H); 1.66−1.34 (m, 9H); 1.34−1.20
(m, 5H); 1.18−1.04 (m, 3H); 1.10 (s, 9H
); 1.00−0.92 (m, 7H); 0.79−0.69 (m, 1H);
0.50 (br d, J=7.2Hz, 1H).
【0505】
(実施例4)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチ
ル−9−エチル−N−[(1R,2R)−2−エチル−1−{[(1−メチルシクロプロ
ピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−3,6−ジオキ
ソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テ
トラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,
6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサ
ミドの調製。
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
実施例4は、実施例1と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わりに中
間体A4を使用して調製した。実施例4は、TFA塩としておよそ88%の純度で単離さ
れた(0.018g)。HPLC分析による保持時間:8.75。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
41H
59N
6O
9S:811.4;測定値:811.
6。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 8.91 (s, 1H);
7.80 (d, J=9.2Hz, 1H); 7.23 (dd, J=9.2,
2.8Hz, 1H); 7.16 (d, J=2.8Hz, 1H); 5.90
(d, J=3.6Hz, 1H); 4.59 (d, J=6.8Hz, 1H)
; 4.38 (s, 1H); 4.37 (d, J=11.6Hz, 1H),
4.16 (dd, J=11.6, 6.8Hz, 1H), 3.93 (s, 3
H); 3.74 (dt, J=6.8, 3.6Hz, 1H); 3.10−2.
91 (m, 1H); 2.90−2.7 (m, 1H); 2.63−2.55
(m, 1H); 1.86−1.69 (m, 3H); 1.65−1.36 (m
, 13H), 1.52 (s, 3H); 1.24 (t, J=7.2Hz,
3H); 1.16−1.06 (m, 2H); 1.10 (s, 9H); 1.
02−0.85 (m, 7H); 0.79−0.68 (m, 1H); 0.50
(br d, J=6.8Hz, 1H).
【0507】
(実施例5)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert−
ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−
2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−11−エチル−16−メトキシ−5,8−
ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,21,22,23,
24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペンタ[18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−10−カルボキサミドの調製。
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
ステップ1。5−1の調製:アルゴン下、DMF(12mL)中の1−2(533mg
、1.20mmol)と中間体D5(414mg、1.33mmol)の混合物に、HA
TU(555mg、1.46mmol、Oakwood)およびDIPEA(1.10m
L、6.35mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸
エチルにより3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインにより洗浄し、乾燥(M
gSO
4)し、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中0〜35%酢酸エチル)によって精製すると、5−1(713mg)が白
色固体として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
5
4ClN
4O
7:701.36;測定値:701.58。
【0509】
ステップ2。5−2の調製:EtOH(11mL)中の5−1(710mg、1.01
mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(213mg、1.59mmol)、お
よびトリエチルアミン(0.210mL、1.52mmol)の脱酸素混合物に、室温で
Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(94mg、0.115mmol、Strem)
を添加した。アルゴン下、この反応混合物を78℃で1時間加熱した。室温まで冷却した
後、この反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチルにより3回抽出した。合わせた有機物を
水およびブラインにより洗浄し、乾燥(MgSO
4)して濾過し、減圧下で濃縮すると5
−2(699mg)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
57N
4O
7:693.4
1;測定値:693.47。
【0510】
ステップ3。5−3の調製:DCE(200mL)中の5−2(699mg、1.01
mmol)およびZhan 1B触媒(81mg、0.111mmol、Strem)の
混合物を、アルゴン下、25分間脱酸素した。次に、この混合物を95℃で45分間加熱
した。反応混合物を95℃でさらに10分間加熱し、室温まで冷却して、次に減圧下で濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチ
ル)によって精製すると、5−3(336mg)が薄褐色固体として得られた。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
53N
4O
7:665.38;測定
値:665.53。
【0511】
ステップ4。5−4の調製:エタノール(8mL)および酢酸エチル(3.5mL)中
の5−3(330mg、0.497mmol)の溶液に、パラジウム担持炭素(10重量
%Pd、102mg、0.096mmol)を添加した。混合物を水素雰囲気下で100
分間撹拌し、次に、セライトで濾過し、酢酸エチルにより洗浄した。濾液を減圧下で濃縮
すると、5−4(64mg)が薄黄色−褐色固体膜状物として得られ、これをさらに精製
することなく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
37H
55N
4O
7:667.40;測定値:667.52。
【0512】
ステップ5。5−5の調製:アルゴン下、5−4(329mg、0.494mmol)
のジクロロメタン(10mL)溶液に、室温でTMSOTf(0.53mL、2.91m
mol)を滴下添加した。1時間後、追加のTMSOTf(0.3mL)を添加した。さ
らに1時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた膜状物をトルエン(12mL)
に溶かし、減圧下で濃縮した。この処理を2回繰り返して行い、5−5(301mg)が
得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
33H
47N
4O
7:611.34;測定値:611.
46。
【0513】
ステップ6。実施例5の調製:アルゴン下、MeCN(6.6mL)中の5−5(13
4mg、0.22mmol)および中間体A9(95mg、0.328mmol)の混合
物に、HATU(129mg、0.339mmol)およびDIPEA(0.22mL、
1.27mmol)を添加した。5時間撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エ
チルにより3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインにより洗浄し、乾燥(Mg
SO
4)し、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取逆相HPLC(0.1%ト
リフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中15〜100%アセトニトリル)によって精製すると
、凍結乾燥後に、実施例5(43mg)が薄黄色固体のトリフルオロ酢酸塩として得られ
た。HPLC分析による保持時間:9.11分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S:847.38;測定値:847.62。
1H
NMR (400MHz, CD
3OD): δ 9.31 (s, 1H), 7.
80 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.23 (dd, J=15.4, 2
.8Hz, 1H), 7.19 (d, J=2.8Hz, 1H), 5.87 (
td, J
H−F=56Hz, J=6Hz, 1H), 5.87−5.83 (m,
1H), 4.59 (d, J=7.6Hz, 1H), 4.38 (s, 1H
), 4.23−4.14 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.06
−2.94 (m, 2H), 2.77−2.67 (m, 1H), 2.65−2
.58 (m, 1H), 2.07−2.01 (m, 2H), 1.98−1.7
4 (m, 4H), 1.72−1.52 (m, 4H), 1.50−1.20
(m, 12H), 1.18−1.02 (m, 8H), 1.06 (s, 9H
).
【0514】
(実施例6)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert−
ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシク
ロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−11−エチル−16−メト
キシ−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,21
,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペン
タ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−
b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製。
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
実施例6は、実施例5と同様の方法で、ステップ6において中間体A9の代わりに中間
体A10を使用して調製した。実施例6は、白色固体として単離された(29mg)。H
PLC分析による保持時間:9.26分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
42H
59F
2N
6O
9S:861.40;測定値:861.20。
1H NM
R (400MHz, CDCl
3) δ 9.91 (s, 1H), 7.82 (
d, J=12Hz, 1H), 7.18 (d, J=12Hz 1H), 7.1
3−7.06 (m, 1H), 6.48 (s, 1H), 5.95 (td,
J
H−F=56Hz, J=6Hz, 1H), 5.82 (d, J=4.4Hz,
1H), 5.33 (d, J=10Hz, 1H), 4.95−4.91 (m
, 1H), 4.38−4.31 (m, 2H), 4.10−3.88 (m,
2H), 3.98 (s, 3H), 2.98−2.89 (m, 1H), 2.
67−2.59 (m, 1H), 2.05−1.65 (m, 4H), 1.64
−1.21 (m, 12H), 1.40 (s, 3H), 1.17−0.80
(m, 12H), 1.09 (s, 9H).
【0516】
(実施例7)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチ
ル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプ
ロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−
1a−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,
20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
ステップ1。1−2(遊離塩基)の調製:酢酸t−ブチル:DCM(3.5mL)の4
:1混合物が入っているフラスコに、カルバメート1−1(350mg、0.689mm
ol)を添加した。次に、この溶液にメタンスルホン酸(447μL、6.89mmol
)を添加した。この反応混合物を室温で20分間撹拌し、次に塩化メチレン(20mL)
および水性飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)により希釈した。ガスの発生が止まるま
でこの溶液を撹拌し、次に有機物を除去して水層を塩化メチレン(20mL)により2回
抽出した。次に合わせた有機物をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥して濾過し
、真空で濃縮した。得られた白色固体1−2(遊離塩基、280mg)をさらに精製する
ことなく、この後の反応に使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
20H
27ClN
3O
4:408.2;測定値:408.1。
【0518】
ステップ2。混合物7−1の調製:アミン1−2(281mg、0.689mmol)
をジアステレオ中間体混合物D6(266mg、0.895mmol)、DIPEA(6
00μL、3.45mmol)、およびDMF(2mL)と混合した。次に、反応混合物
にHATU(340mg、0.895mmol)を添加し、この混合物を40℃で5時間
撹拌した。次に、反応混合物を水(10mL)により希釈し、塩化メチレン(10mL)
に溶かした。有機物を分離し、水層を塩化メチレン(10mL)により1回抽出した。次
に、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮した
。次に、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、7−1が1:1
ジアステレオ混合物(280mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[
M+H]
+計算値C
36H
52ClN
4O
7:687.4;測定値:687.3。
【0519】
ステップ3。7−2の調製:エタノール(2mL)中の7−1(280mg、0.40
7mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(55mg、0.733mmol)、
およびトリエチルアミン(91μL、0.651mmol)の脱気混合物に、室温でPd
(dppf)Cl
2(29mg、0.0407mmol)を添加した。N
2下、反応混合
物を80℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をトルエン(10mL)
により希釈し、真空で濃縮して少量の溶媒にし、トルエン(1mL)に再希釈した。次に
、混合物をシリカカラム上に直接ロードし、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製
すると、7−2が1:1ジアステレオ混合物として得られ、これを完全に濃縮して乾固さ
せることなく、次のステップを続けた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
38H
55N
4O
7:679.4;測定値:679.4。
【0520】
ステップ4。7−3および7−4の調製:ジアステレオ混合物7−2(276mg、0
.407mmol)およびZhan 1B触媒(32mg、0.0407mmol、St
rem)をDCE(80mL)に溶解させ、N
2下で25分間脱気した。次に、この混合
物を1時間、100℃に加熱した。次に、反応物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜30%酢酸エチル)によ
って精製すると、単一ジアステレオマー7−3(20mg、先に溶出したフラクション)
および7−4(25mg、後に溶出したフラクション)が、薄褐色残渣として得られた。
先に溶出したフラクション:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36
H
51N
4O
7:651.4;測定値:651.3。後に溶出したフラクション:LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.4;測定
値:651.3。
【0521】
ステップ5。7−5の調製:酢酸エチルおよびジオキサンの1:1混合物(2mL)中
の7−3(20mg、0.0307mmol)の溶液に、パラジウム担持炭素(10%w
/w、25mg)を添加した。混合物を水素雰囲気下で30分間撹拌し、次にセライトプ
ラグを通して濾過し、酢酸エチルにより洗浄した。濾液を減圧下で濃縮すると、7−5(
16mg)が薄褐色膜状物として得られ、これをさらに精製することなく次のステップに
使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
53N
4O
7:
653.4;測定値:653.4。
【0522】
ステップ6。7−6の調製:中間体7−5(16mg、0.023mmol)をジオキ
サン(2mL)中の2M HClに溶解させ、マイクロ波反応器により80℃で1.5時
間加熱した。次に、反応混合物を真空で濃縮すると、7−6(15mg)が褐色残渣とし
て得られ、これをさらに精製することなく、その後のステップに使用した。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
44N
4O
7:597.3;測定値:5
97.3。
【0523】
ステップ7。実施例7の調製:DMF(1mL)中の7−6(15mg、0.025m
mol)およびA10(11.5mg、0.0377mmol)の混合物に、HATU(
11.9mg、0.031mmol)およびDIPEA(22μL、0.126mmol
)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ入れ、水性1N HClを
用いて酸性にしてpH1にし、塩化メチレン(15mL)で3回抽出した。合わせた有機
物を水、ブラインにより洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。得ら
れた残渣を分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中5〜100
%アセトニトリル)、次いでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、実施例
7(4.3mg)が白色固体膜状物として得られた。HPLC分析による保持時間:9.
07分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9
S:847.4;測定値:847.4。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)
δ 9.88 (s, 1H), 7.83 (d, J=9.1Hz, 1H),
7.20 (dd, J=9.1Hz, 2.8Hz, 1H), 7.07 (d,
J=2.7Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.98 (td, J
H
−F=55.7, J=6.7Hz, 1H), 5.95 (d, J=9.6, 1
H), 5.32 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.45 (dd, J=1
3.0Hz, 9.6Hz, 2H), 4.32 (d, J=9.7Hz, 1H)
, 4.13 (dd, J=15.5Hz, 8.8Hz, 1H), 3.93 (
s, 3H), 2.99−2.84 (m, 1H), 2.82−2.68 (m,
1H), 2.62−2.47 (m 1H), 2.16−2.02 (m, 1H
) 2.00−1.85 (m, 1H) 1.84−1.69 (m, 1H), 1
.70−1.15 (m, 11H), 1.52 (s, 3H), 1.50 (s
, 3H), 1.20 (t, J=7.3Hz, 3H), 1.14−0.77
(m, 5H) 1.09 (s, 9H), 0.11 (m, 1H).
【0524】
(実施例8)(1aS,5S,8S,9S,10R,22aS)−5−tert−ブチ
ル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプ
ロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−
1a−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,
20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
実施例8は、実施例7と同様の方法で、ステップ5において先に溶出した7−3の代わ
りに、後に溶出した7−4を使用して調製した。実施例7は、白色固体として単離された
(2.9mg)。HPLC分析による保持時間:9.09分。LCMS−ESI
+(m/
z):[M+H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S:847.4;測定値:847.
4。
【0526】
(実施例9および10)(7S,10S,11S,12R)−7−tert−ブチル−
N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピ
ル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−11−エチル−16−メトキシ−5
,8−ジオキソ−3aR−(トリフルオロメチル)−1,2,3,3a,5,6,7,8
,11,12,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9
,12−メタノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロ
ノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミド、および(7S,1
0S,11S,12R)−7−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフル
オロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シク
ロプロピル]−11−エチル−16−メトキシ−5,8−ジオキソ−3aS−(トリフル
オロメチル)−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,21,22,2
3,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペンタ[18,
19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキ
サリン−10−カルボキサミドの調製。
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
ステップ1。9−1の調製:アルゴン雰囲気下、中間体D8(322mg、0.85m
mol)および1−2(316mg、0.78mmol)のMeCN(3.9mL)溶液
に、HATU(323mg、0.85mmol)、次いでDIPEA(678μL、3.
90mmol)を室温で添加した。2時間後、反応混合物を真空で濃縮し、粗製残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によ
って精製すると、アミド9−1(476mg、1:1ジアステレオ混合物)が無色油状物
として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
53Cl
F
3N
4O
7:769.4;測定値:769.5。
【0528】
ステップ2。9−2の調製:9−1(470mg、612μmol)、TEA(128
μL、918μmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(123mg、91
8μmol)のEtOH(3.06mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(50mg、
61μmol)を添加した。この反応混合物をアルゴンにより10分間脱酸素し、78℃
に加熱した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によっ
て精製すると、ビニルキノキサリン9−2(329mg、1:1ジアステレオ混合物)が
黄色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40
H
56F
3N
4O
7:761.4;測定値:761.6。
【0529】
ステップ3。9−3の調製:9−2(329mg、485μmol)のDCE(97m
L)溶液に、Zhan 1B触媒(35mg、49μmol、Strem)を添加し、こ
の反応混合物をアルゴンで10分間脱酸素した。次に、反応混合物を100℃に加熱した
。30分後、この反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精製
すると、マクロ環9−3(301mg、7:4ジアステレオ混合物)が薄黄色油状物とし
て得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
52F
3N
4
O
7S:733.4;測定値:733.5。
【0530】
ステップ4。9−4の調製:アルゴン雰囲気下、9−3(300mg、410μmol
)のエタノール(2.00mL)溶液に、室温でPd/C(10重量%Pd、43mg、
41μmol)を添加した。反応物の雰囲気を水素ガスに置き換え、この反応混合物を室
温で激しく撹拌した。30分後、この反応混合物を酢酸エチル(10mL)により希釈し
、酢酸エチル洗浄液(3×5mL)を用いてセライトパッドを通して濾過した。濾液を真
空で濃縮するとマクロ環9−4(295mg、7:4ジアステレオ混合物)が得られ、こ
れをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
38H
54F
3N
4O
7:735.4;測定値:735.5。
【0531】
ステップ5。9−5の調製:アルゴン雰囲気下、9−4(295mg、401μmol
)のDCM(2mL)溶液に、室温でTMSOTf(72.6μL、401mmol)を
添加した。1.5時間後、追加のTMSOTf(362.9μL、2.00mmol)を
添加した。1時間後、追加のTMSOTf(362.9μL、2.00mmol)を添加
した。2時間後、0.25N NaOH水溶液(0℃に事前冷却した。3mL)に、この
反応混合物をゆっくりと添加した。得られた混合物を1N HCl水溶液(5mL)によ
り希釈し、DCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム
で乾燥して濃縮すると、カルボン酸9−5(353mg、7:4ジアステレオ混合物)が
黄褐色固体として得られ、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
45F
3N
4O
7:679
.3;測定値:679.5。
ステップ6。実施例9および実施例10の調製:アルゴン雰囲気下、酸9−5(150
mg、220μmol)および中間体A10(101mg、330μmol)のMeCN
(1.1mL)溶液に、室温でHATU(127mg、330μmol)を添加し、次い
でDIPEA(191μL、1.10mmol)を添加した。1時間後、この反応混合物
を真空で濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/
ヘキサンのグラジエント)により精製した。所望の生成物が入っているフラクションを合
わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%アセトン/ヘキサンのグラジエント)
によって再精製すると、第1の溶出物が得られた。
【0532】
白色粉末としての実施例9(40mg)、および白色粉末としての第2の溶出した実施
例10(70mg)。第1の溶出した実施例9:HPLC分析による保持時間:9.42
分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43H
58F
5N
6O
9S:
929.4;測定値:929.5。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ
9.83 (s, 1H), 7.92 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.
19 (dd, J=9.0, 2.6Hz, 1H), 7.13 (d, J=2.
6Hz, 1H), 5.99 (br s, 1H), 5.96 (td, J
H−
F 55.5, J=6.6Hz, 1H), 5.70 (d, J=10.0Hz,
1H), 4.63 (d, J=6.6Hz, 1H), 4.38 (d, J=
10.0Hz, 1H), 4.22−4.04 (m, 2H), 3.96 (s,
3H), 3.12−2.89 (m, 1H), 2.71−2.51 (m, 2
H), 2.17 (s, 3H), 2.15−1.82 (m, 4H), 1.8
3−1.34 (m, 8H), 1.36−0.98 (m, 12H), 1.26
(s, 9H), 0.92−0.79 (m, 4H).第2の溶出した実施例10
:HPLC分析による保持時間:9.55分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
43H
58F
5N
6O
9S:929.4;測定値:929.5。
1H NM
R (400MHz, CDCl
3) δ 9.61 (s, 1H), 7.91 (
d, J=9.1Hz, 1H), 7.23 (dd, J=9.0, 3.0Hz,
1H), 7.18 (d, J=2.7Hz, 1H), 5.98−5.91 (
m, 1H), 5.83 (td, J
H−F 55.5, J=6.6Hz, 1H
), 5.33 (d, J=9.8Hz, 1H), 4.72−4.63 (m,
1H), 4.46−4.38 (m, 1H), 4.32 (d, J=10.0H
z, 1H), 4.25−4.14 (m, 1H), 3.97 (s, 3H),
3.73 (br d, J=7.6Hz, 1H), 3.23−3.07 (m,
1H), 2.86−2.37 (m, 2H), 2.14−1.79 (m, 2
H), 1.78−1.38 (m, 8H), 1.51 (s, 3H), 1.3
5−1.08 (m, 8H), 1.25 (s, 9H), 1.05 (br s
, 3H), 0.93−0.68 (m, 6H).
【0533】
(実施例11および12)(7S,10S,11S,12R)−7−tert−ブチル
−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2−(
ジフルオロメチル)シクロプロピル]−11−エチル−16−メトキシ−5,8−ジオキ
ソ−3aR−(トリフルオロメチル)−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12
,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタ
ノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[
11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミド、および(7S,10S,11S
,12R)−7−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルス
ルホニル)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−11−エチル
−16−メトキシ−5,8−ジオキソ−3aS−(トリフルオロメチル)−1,2,3,
3a,5,6,7,8,11,12,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデ
カヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]
ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミ
ドの調製。
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
実施例11および実施例12の調製:アルゴン雰囲気下、酸9−5(150mg、22
0μmol)および中間体A9(96mg、330μmol)のMeCN(1.1mL)
溶液に、室温でHATU(127mg、330μmol)を添加し、次いでDIPEA(
191μL、1.10mmol)を添加した。1時間後、この反応混合物を真空で濃縮し
、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%アセトン/ヘキサンのグラジエ
ント)により精製した。所望の生成物が入っているフラクションを合わせ、シリカゲルク
ロマトグラフィー(0〜50%アセトン/ヘキサンのグラジエント)により再精製すると
、第1の溶出した実施例11(29mg)が白色粉末として、第2の溶出した実施例12
(60.2mg)が白色粉末として得られた。第1の溶出した実施例11:HPLC分析
による保持時間:9.44分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
4
2H
56F
5N
6O
9S:915.4;測定値:915.6。
1H NMR (400M
Hz, CDCl
3) δ 10.17 (br s, 1H), 7.83 (d,
J=9.1Hz, 1H), 7.21 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H
), 7.17−7.07 (m, 1H), 5.99 (br s, 1H), 5
.97 (td, J
H−F 55.5, J=6.6Hz, 1H), 5.82 (
d, J=9.8Hz, 1H), 4.55 (d, J=7.2Hz, 1H),
4.39 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.20−4.03 (m, 2H
), 3.95 (s, J=5.9Hz, 3H), 2.97−2.82 (m,
2H), 2.79−2.49 (m, 3H), 2.24−1.81 (m, 8H
), 1.80−1.11 (m, 12H), 1.10−0.98 (m, 4H)
, 1.07 (s, 9H), 0.95−0.81 (m, 3H).第2の溶出し
た実施例12:HPLC分析による保持時間:9.48分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
42H
56F
5N
6O
9S:915.4;測定値:915.6
。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.07 (s, 1H),
7.93 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.28−7.20 (m, 1H
), 7.16 (s, 1H), 6.17−5.68 (m, 3H), 4.67
−4.55 (m, 1H), 4.37−4.23 (m, 2H), 4.17−4
.05 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.75−3.66 (m,
1H), 3.22−3.04 (m, 1H), 3.02−2.31 (m, 6
H), 2.30−1.83 (m, 10H), 1.85−1.13 (m, 13
H), 1.06 (s, 9H), 0.95−0.79 (m, 1H).
【0535】
(実施例13)(1R,4S,4aR,8S,11S,12S,13R,25aR)−
8−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カ
ルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−12−エチル−17−メト
キシ−6,9−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13,21,22
,23,24,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−1,4:10,13−
ジメタノキノキサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシクロ
ノナデシン−11−カルボキサミドの調製。
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
ステップ1。13−1と13−2のジアステレオマー混合物の調製:1−2(354m
g、0.87mmol)、D9およびD10の中間体混合物(323mg、0.96mm
ol)、およびBEP(263mg、0.96mmol;TCI America)の溶
液に、DIPEA(0.45mL、2.61mmol)を添加し、この反応物を50℃で
2時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液により反応をクエンチしてEtOAcで抽出し
、有機相をブラインで洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン)によって精製すると、ジア
ステレオマー13−1と13−2の分離できない混合物(338mg)が得られた。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
56ClN
4O
7:727.3
8;測定値:727.46。
【0537】
ステップ2。13−3と13−4のジアステレオマー混合物の調製:13−1および1
3−2の混合物(338mg、0.46mmol)、TEA(0.10mL、0.69m
mol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(93mg、0.69mmol)の
EtOH(30mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(38mg、0.046mmol
、Strem Chemicals)を添加した。この反応物をN
2により10分間脱酸
素し、1時間80℃に加熱した。飽和NaHCO
3水溶液により反応をクエンチしてEt
OAcで抽出し、続いてブラインで洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣
をシリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製すると、ジアステレオマー13−3と1
3−4の分離できない混合物(285mg)が得られた。LCMS−ESI+(m/z)
:[M+H]+計算値C
41H
59N
4O
7:719.44;測定値:719.70。
【0538】
ステップ3および4。13−5の調製:ジアステレオ混合物13−3および13−4(
285mg、0.40mmol)のDCE(100mL)溶液に、Zhan 1B触媒(
30mg、0.04mmol、Strem)を添加し、この反応物をN
2で30分間脱酸
素した。反応物を100℃に45分間加熱し、室温に冷却して濃縮した。粗生成物をシリ
カゲルクロマトグラフィーによって精製すると、マクロ環状オレフィン生成物が(125
mg;LCMS−ESI
+:(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
55N
4O
7:6
91.41;測定値:691.58)生成し、これをEtOH(6mL)に溶かし、Pd
/C(10%、120mg)により処理した。雰囲気を水素に置き換えて、室温で1.5
時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、EtOAcにより洗浄して濃縮すると、13
−5が油状物(125mg)として得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用
した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
57N
4O
7:69
3.42;測定値:693.46。
【0539】
ステップ5。13−6の調製:13−5(50mg、0.072mmol)のDCM(
4mL)溶液にTFA(1mL)を添加し、室温で6時間撹拌した。反応物をEtOAc
により希釈し、H
2O、水性緩衝液(pH7)により洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
て濃縮すると、13−6が残渣として得られ、これをさらに精製することなく引き続き使
用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49N
4O
7:6
37.36;測定値:637.40。
【0540】
ステップ6。実施例13の調製:13−6(46mg、0.072mmol)、中間体
A9(28mg、0.11mmol)、TBTU(34mg、0.10mmol)、およ
びDMAP(13mg、0.11mmol)のDCM(5mL)溶液に、DIPEA(0
.038mL、0.22mmol)を添加し、この反応物を室温で16時間撹拌した。水
により反応をクエンチしてEtOAcにより希釈し、水性飽和NaHCO
3、ブラインに
より洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。粗製物質を、逆相HPLC(Ge
mini、30〜85%MeCN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥す
ると、実施例13(14.5mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持
時間:9.39分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43H
59F
2N
6O
9S:873.40;測定値:873.42。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD) δ 9.28 (s, 1H), 7.82 (d, J=9.2Hz
, 1H), 7.26 (dd, J=6.4, 2.8Hz, 1H), 7.1
9 (d, J=2.8Hz, 1H), 6.04−5.74 (m, 2H), 5
.50 (s, 1H), 4.55 (d, J=7.6Hz, 1H), 4.47
(s, 1H), 4.26−4.16 (m, 2H), 3.94 (s, 3H
), 3.03−2.95 (m, 2H), 2.78−2.66 (m, 2H),
2.17 (br, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.90−1.85
(m, 1H), 1.76−1.74 (m, 2H), 1.61−1.21 (m
, 20H), 1.15−1.11 (m, 2H), 1.08 (s, 9H),
0.93−0.90 (m, 1H).
【0541】
(実施例14)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−シクロペンチ
ル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプ
ロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−
3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,2
2,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][
1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−
8−カルボキサミドの調製。
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
ステップ1。14−1の調製:1−2(223mg、0.50mmol)および中間体
D2(221mg、0.75mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液に、HATU(
306mg、0.80mmol)、次いでDIPEA(0.43mL、2.5mmol)
を室温で添加した。19時間後、溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を酢酸エチル(1
5mL)により希釈した。得られた溶液を水性1M HCl(10mL)により洗浄した
。水層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(15mL)
により洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得られた粗製残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精
製すると、14−1(173mg)が無色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
36H
50ClN
4O
7:685.33;測定値:68
5.49。
【0543】
ステップ2。14−2の調製:14−1(173mg、0.25mmol)のEtOH
(3mL)溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(51mg、0.38mmol)
、PdCl
2(dppf)(21mg、0.025mmol)、およびTEA(0.05
3mL、0.38mmol)を逐次添加し、得られた混合物を80℃に加熱した。1時間
後、追加のビニルトリフルオロホウ酸カリウム(17mg、0.12mmol)を添加し
、80℃で撹拌を続けた。2.5時間後、追加のビニルトリフルオロホウ酸カリウム(8
mg、0.06mmol)を添加し、この反応物を80℃でさらに10分間撹拌した。反
応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)により希釈して、ブライン(20mL)
により洗浄した。水層を酢酸エチル(10mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥して濃縮すると、14−2が残渣として得られ、これを精製することな
く次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38
H
53N
4O
7:677.38;測定値:677.50。
【0544】
ステップ3。14−3の調製:14−2の脱酸素DCE(0.006M)溶液に、Zh
an 1B触媒(18mg、0.025mmol、Strem)を添加し、この反応物を
Arでさらに10分間脱酸素した。反応物を100℃に加熱した。1.5時間後、Zha
n 1B触媒(9mg、0.012mmol)を添加し、この反応物をさらに30分間撹
拌した。反応混合物を室温まで冷却し、4〜5mLの体積まで濃縮した。これをシリカゲ
ルクロマトグラフィーによって直接精製すると、14−3が褐色油状物(70mg)とし
て得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49N
4O
7
:649.35;測定値:649.50。
【0545】
ステップ4。14−4の調製:アルゴン下、14−3(70mg、0.11mmol)
のEtOH(5mL)溶液にPd/C(10重量%Pd、12mg)を添加した。雰囲気
を水素に置き換えて、この反応物を室温で16時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し
、EtOHにより洗浄して濃縮すると、14−4が褐色油状物として得られ、これをさら
に精製することなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
36H
51N
4O
7:651.37;測定値:651.60。
【0546】
ステップ5。14−5の調製:14−4(70mg、0.11mmol)のDCM(3
mL)溶液にTMSOTf(0.103mL、0.53mmol)を添加し、この反応物
を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮すると14−5が得られ、これを精製することな
く、次のステップのために使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
32H
43N
4O
7:595.31;測定値:595.43。
【0547】
ステップ6。実施例14の調製:14−5(36.8mg、0.06mmol)および
中間体A10(28mg、0.09mmol)のアセトニトリル(1.5mL)溶液に、
HATU(38mg、0.1mmol)、次いでDIPEA(0.065mL、0.37
mmol)を室温で添加した。20分後、反応混合物を、逆相HPLC(Gemini
5u C18 110Åカラム、15〜100%MeCN/H
2O+0.1%TFA)に
より直接精製して凍結乾燥すると、実施例14が黄色固体(24mg)としてTFA塩と
して得られた。HPLC分析による保持時間:9.03分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
41H
55F
2N
6O
9S:845.4;測定値:845.6
。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.31 (s, 1H),
7.80 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.23 (dd, J=9.1,
2.8Hz, 1H), 7.16 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.03−
5.66 (m, 2H), 4.53 (dd, J=13.2, 9.6Hz, 2
H), 4.18 (dd, J=17.2, 7.1Hz, 2H), 3.92 (
s, 3H), 3.68 (dt, J=6.8, 2.8Hz, 1H), 3.1
3 (五重線, J=1.7Hz, 1H), 3.02−2.92 (m, 1H),
2.85−2.78 (m, 1H), 2.62−2.55 (m, 1H),
2.30−2.17 (m, 1H), 2.02 (s, 2H), 1.97−1
.86 (m, 3H), 1.86−1.79 (m, 1H), 1.80−1.4
1 (m, 17H), 1.40−1.28 (m, 3H), 1.22 (t,
J=7.4Hz, 3H), 1.03−0.87 (m, 4H), 0.76−0.
68 (m, 1H), 0.51−0.44 (m, 1H).
【0548】
(実施例15)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−シクロペンチ
ル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2−
(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−3,6−ジオキ
ソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テ
トラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,
6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサ
ミドの調製。
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
ステップ1。実施例15の調製:14−5(27mg、0.045mmol)および中
間体A9(20mg、0.067mmol)のアセトニトリル(1.3mL)溶液に、H
ATU(27mg、0.072mmol)、次いでDIPEA(0.047mL、0.2
7mmol)を室温で添加した。20分後、反応混合物を、逆相HPLC(Gemini
5u C18 110Åカラム、15〜100%MeCN/H
2O+0.1%TFA)
により直接精製して凍結乾燥すると、実施例15が黄色固体(18.6mg)としてTF
A塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.89分。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53F
2N
6O
9S:831.4;測定値:83
1.6。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.32 (s, 1H
), 7.79 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.23 (dd, J=9.
1, 2.8Hz, 1H), 7.16 (d, J=2.8Hz, 1H), 6.
03−5.66 (m, 2H), 4.53 (t, J=10.0Hz, 2H),
4.22−4.14 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.67 (
dt, J=6.5, 2.9Hz, 1H), 3.13 (五重線, 1.6Hz,
1H), 3.04−2.92 (m, 3H), 2.85−2.77 (m, 1
H), 2.63−2.55 (m, 1H), 2.26−2.19 (m, 1H)
, 2.05−2.02 (m, 2H), 1.99−1.86 (m, 3H),
1.84−1.42 (m, 12H), 1.41−1.25 (m, 4H), 1
.22 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.15−1.03 (m, 3H),
1.01−0.90 (m, 2H), 0.76−0.68 (m, 1H), 0
.49−0.45 (m, 1H).
【0550】
(実施例16)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−シクロヘキシ
ル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプ
ロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ−
3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,2
2,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][
1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−
8−カルボキサミドの調製。
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
ステップ1。16−1の調製:中間体D3(190mg、0.60mmol)および1
−2(264mg、0.60mmol)のDMF(5mL)溶液に、DIPEA(0.3
1mL、1.8mmol)、次いでCOMU(257mg、0.60mmol)を室温で
添加した。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を酢酸エチル(15mL)に
より希釈した。得られた溶液を10%クエン酸水溶液により洗浄した。水層を酢酸エチル
(2×10mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(15mL)により洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得られた粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ーによって精製すると、16−1(260mg)が無色油状物として得られた。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
51ClN
4O
7:700.28;
測定値:700.03。
【0552】
ステップ2。16−2の調製:16−1(260mg、0.37mmol)のEtOH
(5mL)溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(75mg、0.56mmol)
、PdCl
2(dppf)(30mg、0.037mmol)、およびTEA(0.07
9mL、0.56mmol)を逐次添加した。この反応物をArにより12分間脱酸素し
、2時間78℃に加熱した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)により希
釈して、ブライン(20mL)により洗浄した。水層を酢酸エチル(10mL)で抽出し
、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮すると、粗製残渣が得られた。
得られた粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、16−2が黄色
油状物(250mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
39H
54N
4O
7:691.87;測定値:691.54。
【0553】
ステップ3。16−3の調製:16−2(250mg、0.36mmol)の脱酸素D
CE溶液(0.005M)に、Zhan 1B触媒(26mg、0.036mmol、S
trem)を添加し、この反応物をArでさらに10分間脱酸素した。反応物を70℃に
2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーによって直接精製すると、16−3が黄色油状物として得られた(25
0mg)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
50N
4O
7:
663.82;測定値:663.42。
【0554】
ステップ4。16−4の調製:アルゴン下、16−3(200mg、0.3mmol)
のEtOAc(10mL)溶液にPd/C(10重量%Pd、100mg)を添加した。
雰囲気を水素に置き換えて、この反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物をセライト
で濾過し、EtOHにより洗浄して濃縮すると、16−4が油状物(180mg)として
得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
37H
52N
4O
7:665.83;測定値:665.36。
ステップ5。16−5の調製:16−4(165mg、0.25mmol)のDCM(
5mL)溶液にTFA(2mL)を添加し、この反応物を室温で4時間撹拌した。溶媒を
減圧下で除去し、反応物を酢酸エチル(15mL)により希釈した。得られた溶液を水性
飽和NaHCO
3により洗浄して濃縮すると16−5が得られ、これをさらに精製するこ
となく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
44N
4O
7:609.73;測定値:609.47。
【0555】
ステップ6。実施例16の調製:16−5(70mg、0.12mmol)および中間
体A10(65mg、0.21mmol)のDCM(1mL)溶液に、DIPEA(0.
08mL、0.46mmol)、次いでHATU(88mg、0.23mmol)を添加
した。反応物を室温で3時間撹拌した。反応物をEtOAcにより希釈し、水性NH
4C
lおよびブラインにより洗浄した。粗製物質を、逆相HPLC(Geminiカラム、5
8〜98%MeCN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると、実施例
16(40mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:9.21分
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
56F
2N
6O
9S:8
59.99;測定値:859.60。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)
δ 9.28 (s, 1H), 7.76 (d, J=9.2Hz, 1H), 7
.18 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 5.97
−5.82 (m, 2H), 4.88 (m, 2H), 4.51−4.46 (
m, 3H), 4.19−4.11 (m, 3H), 3.90 (s, 3H),
3.70−3.29 (m, 6H), 2.97−2.52 (m, 3H), 2
.06−1.41 (m, 20H), 1.39−1.17 (m, 4H), 1.
09−0.89 (m, 4H), 0.65 (m, 1H), 0.46−0.4
4 (m, 1H).
【0556】
(実施例17)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジ
フルオロ−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,
18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシ
クロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11
,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
ステップ1および2。17−2の調製:MeCN(2.5mL)中の、中間体B4(2
73mg、0.865mmol)、中間体E3(234mg、0.865mmol)、お
よび炭酸セシウム(310mg、0.952mmol)の混合物を85℃で36時間加熱
した。代替方法では、DMFを溶媒として使用した。水(10mL)を添加し、この混合
物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、濃縮すると、1
7−1が得られ、これをさらに精製することなく、またはクロマトグラフィー精製後に、
引き続き使用した。残渣をジオキサン中の4N HCl(35当量)により室温で2.5
時間、処理した。ジエチルエーテルを添加すると、17−2の塩酸塩が沈殿した。この塩
を吸引濾過により収集し、減圧下で乾燥した(375mg)。代替方法では、脱保護をt
BuOAcおよびDCM中、MSAの存在下で行った。LCMS−ESI
+(m/z):
[M+H]
+計算値C
23H
30F
2N
3O
4:450.2;測定値:450.1。
【0558】
ステップ3。17−3の調製:DMF(3mL)中の、17−2(370mg、0.7
61mmol)、中間体D11(205mg、0.761mmol)、HATU(347
mg、0.914mmol)、およびDIPEA(0.795mL、4.57mmol)
の混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水(100mL)により希釈し、ジクロロ
メタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、濃縮した。この粗生成物
の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc:30%)により精製
すると、17−3(236mg)が得られた。代替方法では、NMMの存在下、DMF中
で、17−2および中間体D11をEDCおよびHOBTと共に混合すると、17−3が
得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
51F
2N
4O
7:701.4;測定値:701.3。
【0559】
ステップ4。17−4の調製:17−3(236mg、0.34mmol)のDCE(
67mL)溶液を40分間アルゴンにより脱酸素した。Zhan 1B触媒(25mg、
0.034mmol、Strem)を添加し、この反応物を100℃の油浴中で40分間
加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の
EtOAc:5%〜65%)によって精製すると、17−4(229mg)が得られた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M−F]
+計算値C
35H
46FN
4O
7:653.
3;測定値:653.2。
【0560】
ステップ5。17−5の調製:17−4(229mg、0.34mmol)のエタノー
ル(50mL)溶液を10重量%のPd/C(含水(wet))220mg上で、水素ガ
ス1atmにて2.5時間水素化した。セライトによる濾過、および減圧下での濃縮によ
り、17−5(184mg)の粗製残渣が得られた。代替方法では、17−4は、Rhの
存在下、水素ガスで水素化した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49F
2N
4O
7:675.4;測定値:675.3。
【0561】
ステップ6。17−6の調製:DCM(2mL)中のエステル17−5(184mg、
0.27mmol)をTFA(1mL)により処理し、室温で3時間撹拌した。反応混合
物を濃縮し、次に水と酢酸エチルの間で分配した。有機相を水により洗浄して無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過して濃縮すると17−6(153mg)が得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
31H
41F
2N
4O
7:619.3;測定
値:619.2。
【0562】
ステップ7。実施例17の調製:DMF(1.5mL)中の、カルボン酸17−6(1
53mg、0.247mmol)、中間体A10(90mg、0.297mmol)、H
ATU(113mg、0.297mmol)、DMAP(45mg、0.37mmol)
、およびDIPEA(0.215mL、1.24mmol)の混合物を室温で40分間撹
拌した。混合物を水性2N HCl(2mL)により希釈し、ジクロロメタンで抽出した
。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、濃縮した。この粗生成物の混合物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc:30%〜95%)により精製すると、
実施例17(95mg)が得られた。HPLC分析による保持時間:8.79分。LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53F
4N
6O
9S:869.3
;測定値:869.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.94
8 (br s, 1H), 7.99 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.2
9 (dd, J=8.8, 2.4Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.8
Hz, 1H), 6.57 (br s, 1H), 5.97 (td, J
H−F
=52Hz, J=6.8Hz, 1H), 5.92 (d, J=3.6Hz, 1
H), 5.322 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.42 (見かけ d,
J=7.2Hz, 1H), 4.40 (見かけ s, 1H), 4.34 (見
かけ d, J=10Hz, 1H), 4.08 (dd, J=12.0, 3.6
Hz, 1H), 3.99−3.94 (m, 1H), 3.96 (s, 3H)
, 3.67 (m, 1H), 2.52 (m, 2H), 2.06 (m, 1
H), 1.93 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.63 (m,
3H), 1.50 (s, 3H), 1.56−1.42 (m, 4H), 1
.25 (m, 1H), 1.19 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.09
(s, 9H), 1.10−0.93 (m, 2H), 0.85 (m, 2H
), 0.69 (m, 1H), 0.49 (m, 1H).
【0563】
(実施例18)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル
−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,
22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19]
[1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン
−8−カルボキサミドの調製。
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
ステップ1。18−1の調製:Ar下、中間体B1(1.94g、6.44mmol)
をMeCN(30mL)に溶解させた。中間体E1(2.02g、7.4mmol)およ
びCs
2CO
3(7.5mmol)を添加し、得られた混合物を室温で8時間撹拌した。
追加の中間体E1(200mg、0.73mmol)およびCs
2CO
3(245mg、
0.75mmol)を添加し、この反応混合物をさらに15時間撹拌した。反応混合物を
EtOAcを用いてセライトを通して濾過し、濃縮した。得られた粗製残渣をCH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル12g上で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
中5%〜20%EtOAc)によって精製すると、18−1が白色発泡体(2.63g)
として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
24H
33Cl
N
3O
6:494.2;測定値:494.1。
【0565】
ステップ2。18−2の調製:置換キノキサリン18−1(905mg、1.84mm
ol)を酢酸tert−ブチル(7mL)およびCH
2Cl
2(1.75mL)に溶解さ
せた。MeSO
3H(600μL、9.2mmol)を45秒間かけて滴下添加し、得ら
れた黄色溶液を室温で50分間撹拌した。追加のMeSO
3H(100μL、1.5mm
ol)を滴下法で添加し、この反応物をさらに10分間撹拌した。反応混合物を、EtO
Ac(20mL)および水性飽和NaHCO
3(30mL)の撹拌混合物に移送した。相
を分離し、水相をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で
乾燥して濾過し、濃縮するとアミン18−2が無色残渣(680mg)として得られた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
19H
25ClN
3O
4:394
.2;測定値:394.2。
【0566】
ステップ3。18−3の調製:アミン18−2(680mg、1.73mmol)およ
び中間体D1(600mg、2.1mmol)をDMF(10mL)に溶解させた。DI
PEA(925μL、5.30mmol)を添加し、続いてHATU(880mg、2.
3mmol)を添加した。反応物を室温で110分間撹拌し、水性飽和NaHCO
3(3
0mL)およびEtOAc(30mL)により希釈した。相を分離し、有機相を半飽和ブ
ライン(2×40mL)により洗浄して無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、
粗製残渣にした。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜20%EtOAc
)により精製すると、18−3が無色残渣(703mg)として得られた。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
48ClN
4O
7:659.3;測定値
:659.4。
【0567】
ステップ4。18−4の調製:EtOH(11mL)中の、18−3(703mg、1
.07mmol)、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(48mg、0.059mm
ol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(290mg、2.16mmol)の
撹拌した不均一混合物にアルゴンを15分間通気した。トリエチルアミン(320μL、
2.3mmol)を添加し、この混合物を70分間75℃に加熱した。反応混合物を周囲
温度に冷却し、EtOAc(40mL)および半飽和ブライン(30mL)により希釈し
た。相を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中10%〜20%〜30%EtOAc)により精製すると、18
−4が黄色残渣(490mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.4;測定値:651.3。
【0568】
ステップ5。18−5の調製:18−4(490mg、0.179mmol)をDCE
(250mL)に溶解させ、この溶液にArを15分間通気した。Zhan 1B触媒(
66mg、0.090mmol、Strem)をDCE(5mL)溶液として添加し、得
られた溶液をAr下、105分間85℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、シリ
カゲル(7.5g)上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%
〜30%EtOAc)により精製すると、18−5がアモルファス残渣(290mg)と
して得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
47N
4O
7:623.3;測定値:623.3。
【0569】
ステップ6。18−6の調製:オレフィン18−5(290mg、0.072mmol
)をEtOAc(5.5mL)およびEtOH(5.5mL)に溶解させ、反応容器にA
rをパージした。Pd/C(10重量%Pd、92mg)を1回で添加し、この反応容器
をH
2により2回パージした。反応物を1atmのH
2下、室温で1.5時間撹拌し、セ
ライトパッドを通して濾過して濃縮すると18−6の粗製残渣が得られ、これをさらに精
製することなく使用した(LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
49N
4O
7:625.4;測定値:625.0。
【0570】
ステップ7。18−7の調製:Ar下、18−6(0.466mmol)をCH
2Cl
2(4.3mL)に溶解させた。TMSOTf(210μL、1.16mmol)を30
秒間かけて滴下添加した。反応物を65分間撹拌し、TMSOTf(50μL、0.28
mmol)の追加分を添加した。反応物をさらに100分間撹拌し、TMSOTf(10
0μL、0.55mmol)の追加分を添加した。反応物をさらに105分間撹拌し、真
空で濃縮した。得られた粗製残渣をCH
2Cl
2(20mL)に溶解させ、水性0.2M
NaOH(10mL)を添加した。この混合物を5分間撹拌し、水性1M HCl(2
0mL)により酸性にした。相を分離し、水相をCH
2Cl
2(2×20mL)で抽出し
た。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると18−7が褐色固体(2
73mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
30
H
41N
4O
7:569.3;測定値:568.9。
【0571】
ステップ8。実施例18の調製:MeCN(1.3mL)中の酸18−7(28mg、
0.049mmol)および中間体A10(26.5mg、0.087mmol)の懸濁
液に、DIPEA(55μL、0.31mmol)を添加した。得られた溶液に、HAT
U(30.5mg、0.080mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、中
間体A10(3mg、0.01mmol)の追加分を添加した。さらに15分間撹拌した
後、この反応物をEtOAc(30mL)および水性1M HCl(20mL)により希
釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフ
ィー(ヘキサン中10%〜40%アセトン)により精製すると、アモルファス残渣が得ら
れ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例18が白色アモルファス固体(
26.4mg)として得られた。HPLC分析による保持時間:8.42分。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
53F
2N
6O
9S:819.4;測
定値:819.1。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 9.68 (
s, 1H), 7.82 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.19 (dd,
J=9.1, 2.8Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.6Hz, 1H
), 6.86 (s, 1H), 6.14−5.70 (m, 1H), 5.65
(d, J=9.9Hz, 1H), 5.56−5.50 (m, 1H), 4.
53−4.40 (m, 3H), 4.12 (dd, J=11.9, 4.3Hz
, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.81−3.74 (m, 1H),
3.06−2.64 (m, 4H), 2.10−1.35 (m, 13H), 1
.13 (d, J=7.5Hz, 3H), 1.09 (s, 9H), 1.04
−0.65 (m, 6H), 0.52−0.41 (m, 1H).
【0572】
(実施例19)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオ
キソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−
テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3
,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキ
サミドの調製。
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
ステップ1。実施例19の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(8.8mg
、0.015mmol)および中間体A9(7.4mg、0.025mmol)の懸濁液
に、DIPEA(14μL、0.08mmol)を添加した。得られた溶液に、HATU
(9.1mg、0.024mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、中間体
A9(5mg、0.02mmol)およびHATU(5mg、0.01mmol)の追加
分を添加した。さらに1.5時間後、この反応物をEtOAc(30mL)、水性0.2
M HCl(10mL)およびブライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相
をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し
て濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜
40%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥
すると、実施例19が白色アモルファス固体(8.5mg)として得られた。HPLC分
析による保持時間:8.69分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
51F
2N
6O
9S:805.3;測定値:805.2。
1H NMR (300
MHz, CDCl
3) δ 10.12 (s, 1H), 7.83 (d, J=
9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H),
7.09 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.
25−5.76 (m, 1H), 5.57 (d, J=3.7Hz, 1H),
5.51 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.49−4.37 (m, 3H)
, 4.13 (dd, J=12.2, 4.3Hz, 1H), 3.94 (s,
3H), 3.79−3.72 (m, 1H), 3.01−2.69 (m, 4
H), 2.13−2.06 (m, 1H), 2.01−1.22 (m, 9H)
, 1.14 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.09 (s, 9H), 1
.06−0.82 (m, 6H), 0.76−0.62 (m, 1H), 0.5
4−0.41 (m, 1H).
【0574】
(実施例20)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エチルシクロプロピル}−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a
,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒド
ロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサ
ジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
ステップ1。実施例20の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(10mg、
0.018mmol)および中間体A3(6.3mg、0.023mmol)の懸濁液に
、DIPEA(15μL、0.086mmol)を添加した。得られた溶液に、HATU
(9.0mg、0.024mmol)を添加した。反応物を室温で2.5時間撹拌し、中
間体A3(6.5mg、0.024mmol)の追加分を添加した。さらに45分後、こ
の反応物をEtOAc(2mL)および水性1M HCl(1.5mL)により希釈した
。相を分離し、水相をEtOAc(4×1.5mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフ
ィー(ヘキサン中20%〜25%〜30%アセトン)により精製すると残渣が得られ、こ
れを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例20が白色アモルファス固体(8.0
mg)として得られた。HPLC分析による保持時間:8.40分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
55N
6O
9S:783.4;測定値:783
.2。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 9.98 (s, 1H)
, 7.83 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1
, 2.8Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.4
2 (s, 1H), 5.57 (d, J=3.8Hz, 1H), 5.36 (
d, J=9.9Hz, 1H), 4.48−4.34 (m, 3H), 4.11
(dd, J=11.8, 4.1Hz, 1H), 3.94 (s, 3H),
3.79−3.72 (m, 1H), 2.98−2.68 (m, 4H), 1.
95−0.80 (m, 33H), 0.76−0.61 (m, 1H), 0.5
3−0.41 (m, 1H).
【0576】
(実施例21)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−エチル−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スル
ホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオ
キソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−
テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3
,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキ
サミドの調製。
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
ステップ1。実施例21の調製:MeCN(2.5mL)中の酸18−7(94.9m
g、0.167mmol)および中間体A4(74.5mg、0.263mmol)の懸
濁液に、DIPEA(180μL、1.0mmol)を添加した。得られた溶液に、HA
TU(9.0mg、0.024mmol)を添加した。反応物を室温で110分間撹拌し
、中間体A4(31mg、0.11mmol)およびDIPEA(50μL、0.29m
mol)の追加分を添加した。さらに40分後、この反応物をEtOAc(30mL)、
水性0.2M HCl(20mL)およびブライン(10mL)により希釈した。相を分
離し、水相をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥
し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
中10%〜40%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水およびMeCNか
ら凍結乾燥すると、実施例21が白色アモルファス固体(102.1mg)として得られ
た。HPLC分析による保持時間:8.83分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
40H
57N
6O
9S:797.4;測定値:797.5。
1H NMR
(400MHz, CDCl
3) δ 9.76 (s, 1H), 7.80 (d
, J=9.1Hz, 1H), 7.17 (dd, J=9.1, 2.8Hz,
1H), 7.07 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.92 (s, 1H)
, 5.58−5.42 (m, 2H), 4.48−4.36 (m, 3H),
4.09 (dd, J=11.8, 4.2Hz, 1H), 3.92 (s, 3
H), 3.79−3.74 (m, 1H), 2.97−2.66 (m, 4H)
, 1.80−0.88 (m, 33H), 0.84−0.77 (m, 1H),
0.77−0.61 (m, 2H), 0.52−0.40 (m, 1H).
【0578】
(実施例22)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−(2−フルオロエチル)シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジ
オキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a
−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,
3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボ
キサミドの調製。
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
ステップ1。実施例22の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(30.1m
g、0.0529mmol)および中間体A5(35mg、0.12mmol)の懸濁液
に、DIPEA(85μL、0.49mmol)を添加した。得られた溶液に、HATU
(34.5mg、0.0907mmol)を添加した。反応物を室温で90分間撹拌し、
EtOAc(30mL)、水性0.2M HCl(20mL)およびブライン(10mL
)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有
機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、これをCH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル2g上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中15%〜55%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水およびMeCN
から凍結乾燥すると、実施例22が白色アモルファス固体(35.5mg)として得られ
た。HPLC分析による保持時間:8.54分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
39H
54FN
6O
9S:801.4;測定値:801.3。
1H NM
R (400MHz, CDCl
3) δ 9.95 (s, 1H), 7.82 (
d, J=9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.8Hz,
1H), 7.08 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.68 (s, 1H
), 5.56 (d, J=3.9Hz, 1H), 5.43 (d, J=9.9
Hz, 1H), 4.57−4.29 (m, 5H), 4.12 (dd, J=
11.8, 4.1Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.78−3.7
1 (m, 1H), 2.97−2.67 (m, 4H), 2.12−1.25
(m, 14H), 1.15 (d, J=7.4Hz, 3H), 1.10 (s
, 9H), 1.06−0.89 (m, 4H), 0.76−0.62 (m,
1H), 0.53−0.42 (m, 1H).
【0580】
(実施例23)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−2−(2−フルオロエチル)−1−{[(1−メチルシク
ロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチ
ル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21
,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−8−カルボキサミドの調製。
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
ステップ1。実施例23の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(30.5m
g、0.0536mmol)および中間体A6(24.8mg、0.0824mmol)
の懸濁液に、DIPEA(60μL、0.34mmol)を添加した。得られた溶液に、
HATU(32.3mg、0.0850mmol)を添加した。反応物を室温で75分間
撹拌し、中間体A6(9mg、0.03mmol)の追加分を添加した。さらに75分後
、この反応物をEtOAc(30mL)、水性0.2M HCl(20mL)およびブラ
イン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出し
た。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、こ
れをCH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル2g上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラ
フィー(ヘキサン中15%〜55%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水
およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例23が白色アモルファス固体(37.1mg
)として得られた。HPLC分析による保持時間:8.64分。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
40H
56FN
6O
9S:815.4;測定値:815.
6。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.63 (s, 1H),
7.83 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.20 (dd, J=9.1,
2.8Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.75
(s, 1H), 5.56 (d, J=3.9Hz, 1H), 5.50 (d
, J=10.0Hz, 1H), 4.56−4.34 (m, 5H), 4.13
(dd, J=11.8, 4.2Hz, 1H), 3.95 (s, 3H),
3.82−3.75 (m, 1H), 2.98−2.70 (m, 4H), 2.
07−2.00 (m, 1H), 2.00−1.93 (m, 1H), 1.88
−1.44 (m, 12H), 1.32−1.26 (m, 1H), 1.17
(d, J=7.4Hz, 3H), 1.12 (d, J=10.6Hz, 9H)
, 1.07−0.83 (m, 4H), 0.81−0.65 (m, 2H),
0.52−0.44 (m, 1H).
【0582】
(実施例24)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−(2,2−ジフルオロエチル)シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル−3,
6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,
22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,
10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−
カルボキサミドの調製。
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
ステップ1。実施例24の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(30.2m
g、0.0531mmol)および中間体A7(25.9mg、0.0850mmol)
の懸濁液に、DIPEA(60μL、0.34mmol)を添加した。得られた溶液に、
HATU(32mg、0.084mmol)を添加した。反応物を室温で75分間撹拌し
、中間体A7(3.0mg、0.0098mmol)の追加分を添加した。さらに30分
後、この反応物をEtOAc(30mL)、水性0.2M HCl(20mL)およびブ
ライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出
した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、
これをCH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル2g上に吸着させた。シリカゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中15%〜55%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを
水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例24が白色アモルファス固体(35.5m
g)として得られた。HPLC分析による保持時間:8.62分。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
39H
53F
2N
6O
9S:819.4;測定値:81
9.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.99 (s, 1H
), 7.82 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.
1, 2.8Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.
69 (s, 1H), 5.99−5.64 (m, 1H), 5.56 (d,
J=3.9Hz, 1H), 5.40 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.
47−4.39 (m, 3H), 4.14−4.08 (m, 1H), 3.93
(s, 3H), 3.78−3.72 (m, 1H), 2.96−2.67 (
m, 4H), 2.29−2.16 (m, 2H), 1.83−1.24 (m,
12H), 1.15 (d, J=7.4Hz, 3H), 1.09 (s, 9
H), 1.05−0.82 (m, 4H), 0.74−0.63 (m, 1H)
, 0.53−0.42 (m, 1H).
【0584】
(実施例25)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−1−{[(1−メチ
ルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9
−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20
,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18
,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノ
キサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
ステップ1。実施例25の調製:MeCN(0.5mL)中の酸18−7(30.3m
g、0.0532mmol)および中間体A8(28.3mg、0.0887mmol)
の懸濁液に、DIPEA(60μL、0.34mmol)を添加した。得られた溶液に、
HATU(32.4mg、0.0852mmol)を添加した。反応物を室温で2.5時
間撹拌し、EtOAc(30mL)、水性0.2M HCl(20mL)およびブライン
(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出した。
合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、これを
CH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル2g上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中15%〜55%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水およ
びMeCNから凍結乾燥すると、実施例25が白色アモルファス固体(33.9mg)と
して得られた。HPLC分析による保持時間:8.66分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S:833.4;測定値:833.4
。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.62 (s, 1H),
7.82 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.18 (dd, J=9.1,
2.8Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.64
(s, 1H), 6.04−5.66 (m, 1H), 5.54 (d, J=4
.0Hz, 1H), 5.47 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.50−
4.38 (m, 3H), 4.11 (dd, J=11.8, 4.2Hz, 1
H), 3.93 (s, 3H), 3.82−3.71 (m, 1H), 2.9
8−2.68 (m, 4H), 2.27−2.11 (m, 2H), 1.96−
1.41 (m, 12H), 1.32 (dd, J=9.6, 5.4Hz, 1
H), 1.15 (d, J=7.4Hz, 3H), 1.10 (s, 9H),
1.05−0.64 (m, 6H), 0.51−0.42 (m, 1H).
【0586】
(実施例26)(1R,4S,4aR,8S,11S,12S,13R,25aR)−
8−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カ
ルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−17−メトキシ−12−メ
チル−6,9−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13,21,22
,23,24,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−1,4:10,13−
ジメタノキノキサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシクロ
ノナデシン−11−カルボキサミドの調製。
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
ステップ1。26−2の調製:26−1(311mg、0.710mmol;ステップ
1において中間体B1の代わりに中間体B2を使用して、実施例18の18−1と同様に
調製した)のジオキサン(1.8mL)溶液に、ジオキサン中4M HCl(1.8mL
、7.2mmol)を添加した。反応物を室温で15.5時間撹拌し、次に減圧下で濃縮
すると26−2が白色アモルファス固体として得られ、これをさらに精製することなく、
以下のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
16
H
19ClN
3O
4:352.1;測定値:352.2。
【0588】
ステップ2および3。26−3および26−4のジアステレオ混合物の調製:アミン塩
酸塩26−2(0.710mmol)を、D9とD10の中間体混合物の1:1混合物(
266mg、0.788mmol)およびDIPEA(600μL、3.4mmol)と
共にDMF(4.5mL)に溶解させた。HATU(360mg、0.95mmol)を
一度に添加した。この反応物を室温で1.75時間撹拌し、水性飽和NaHCO
3(20
mL)、水(10mL)、およびEtOAc(30mL)により希釈した。相を分離し、
有機相を水(30mL)およびブライン(5mL)の混合物により2回洗浄した。有機相
を無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、これをシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜30%EtOAc)によって精製すると、無色
残渣(380mg;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
48C
lN
4O
7:671.3;測定値:671.6)が得られた。EtOH(7mL)中の、
上述の残渣、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(35mg、0.043mmol)
、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(156mg、1.16mmol)の撹拌し
た不均一混合物にアルゴンを数分間通気した。トリエチルアミン(170μL、1.2m
mol)を添加し、この混合物を70℃に55分間加熱した。反応混合物を周囲温度まで
冷却し、EtOAc(40mL)により希釈して水(30mL)より洗浄した。有機物を
無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると残渣が得られ、これをシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中15%〜30%EtOAc)によって精製すると、26−3と
26−4のジアステレオ混合物が黄色残渣(277mg)として得られた。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
51N
4O
7:663.4;測定値:6
63.3。
【0589】
ステップ4。26−5の調製:26−3と26−4のジアステレオ混合物(277mg
、0.419mmol)をDCE(140mL)に溶解させ、この溶液にArを15分間
通気した。Zhan 1B触媒(37mg、0.050mmol、Strem)を添加し
、得られた溶液をAr下、85℃で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、シ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%〜50%EtOAc)により精製すると
、26−5がアモルファス残渣(105mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
35H
47N
4O
7:635.3;測定値:635.3。
【0590】
ステップ5および6。26−6の調製:1:1のEtOAc:EtOH(4mL)中の
26−5(105mg、0.165mmol)溶液にPd/C(10重量%Pd、43m
g)を添加した。反応容器にH
2を2回パージし、1atmのH
2下、室温で1時間撹拌
した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過して濃縮すると、粗製残渣(106mg
;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49N
4O
7:637.
4;測定値:637.3)が得られた。次に、この残渣をTHF(0.8mL)に溶解さ
せた。MeOH(0.4mL)、水(0.4mL)、およびLiOH・H
2O(67mg
、1.6mmol)を添加し、この混合物を45℃で14.5時間撹拌した。水性1N
HCl(1.3mL)により滴下して反応をクエンチし、CH
2Cl
2(30mL)およ
び水性1N HCl(20mL)により希釈した。相を分離し、水相をCH
2Cl
2(3
0mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると26−
6が残渣(93.8mg)として得られ、これをステップ7において直接使用した。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
47N
4O
7:623.3;測
定値:623.3。
【0591】
ステップ7。実施例26の調製:MeCN中の酸26−6(93.8mg、0.151
mmol)および中間体A9(58mg、0.20mmol)の懸濁液に、DIPEA(
120μL、0.69mmol)を添加した。得られた溶液に、HATU(73.5mg
、0.193mmol)を添加した。反応物を室温で100分間撹拌し、中間体A9(6
mg、0.02mmol)の追加分を添加した。さらに30分後、追加の中間体A9(9
mg、0.03mmol)、HATU(9mg、0.02mmol)およびDIPEA(
10μL、0.06mmol)を添加した。反応物をさらに50分間撹拌し、EtOAc
(25mL)、水性0.2M HCl(20mL)およびブライン(10mL)により希
釈した。相を分離し、水相をEtOAc(25mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフ
ィー(ヘキサン中25%〜40%アセトン)により精製すると、アモルファス残渣が得ら
れ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例26が白色アモルファス固体(
113mg)として得られた。HPLC分析による保持時間:9.19分。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.4;測定
値:859.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.02 (
s, 1H), 7.80 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.21−7.15
(m, 2H), 7.07 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.13−5.
79 (m, 1H), 5.63 (d, J=10.1Hz, 1H), 5.50
−5.45 (m, 1H), 4.51 (d, J=10.1Hz, 1H), 4
.44 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.25 (s, 1H), 4.18
−4.12 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.02−2.77 (
m, 3H), 2.66−2.57 (m, 1H), 2.18−0.90 (m,
36H).
【0592】
(実施例27)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシ
クロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−16−メトキシ−11−
メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,2
1,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペ
ンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12
−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製。
【化253】
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【0593】
ステップ1。27−1の調製:アミン塩酸塩26−2(217mg、0.504mmo
l)を、BEP(207mg、0.756mmol)、中間体D5(283mg、0.9
09mmol)、EtOAc(9mL)、NMP(1mL)、およびDIPEA(0.4
4mL、2.5mmol)により処理し、次に50℃に加熱した。1.5時間後、この反
応混合物をEtOAcにより希釈した。この有機溶液を水性飽和NaHCO
3およびブラ
インにより連続して洗浄し、次に、MgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(9%〜40%EtOAc/Hex)によって精製す
ると、アミド27−1(235mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+計算値C
36H
52ClN
4O
7:687.35;測定値:688.13。
【0594】
ステップ2。27−2の調製:アミド27−1(235mg、0.342mmol)を
、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(69mg、0.513mmol)、Pd(dpp
f)Cl
2・DCM(28mg、0.0342mmol)、EtOH(3.4mL)、お
よびTEA(0.072mL、0.513mmol)により処理し、次に加熱して還流し
た。50分後、この反応混合物をEtOAcにより希釈し、H
2Oおよびブラインにより
洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(9%〜40%EtOAc/Hex)によって精製すると、ビニルキ
ノキサリン27−2(219mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
38H
55N
4O
7:679.41;測定値:679.49。
【0595】
ステップ3および4。27−3の調製:ビニルキノキサリン27−2(219mg、0
.323mmol)をDCE(65mL)に懸濁させ、Zhan 1B触媒(41mg、
0.065mmol、Strem)により処理した。N
2を17分間バブリングすること
により、この懸濁液を脱酸素し、次に、90分間加熱して還流した。次に、この反応混合
物をセライトで濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(
15%〜50%EtOAc/Hex)によって精製すると、所望のマクロ環(165mg
;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.
38;測定値:651.40)が得られた。ステップ3のマクロ環状生成物をEtOH(
10mL)およびEtOAc(2mL)に溶解させ、10重量%Pd/C(95mg)に
より処理した。風船からの水素を懸濁液に1分間バブリングし、この混合物をH
2(1a
tm)下で、さらに1.5時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過して減圧下で
濃縮すると、所望のマクロ環27−3が得られ、これをさらに精製することなく、続けた
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
53N
4O
7:653.
39;測定値:653.32。
【0596】
ステップ5。27−4の調製:ステップ4の粗生成物をDCMに溶解させ、TMSOT
f(0.23mL、1.3mmol)により処理した。この反応混合物を室温で1時間1
5分撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をDCMに再度溶解させ、ピペットにより水性
1M NaOHが入っている分液漏斗に添加した。この混合物を1分間激しく撹拌し、次
に水性10%HClにより酸性にしてpHを1〜2にした。水層をDCMにより3回抽出
し、合わせた有機物をMgSO
4で乾燥して濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリ
カゲルクロマトグラフィーによって精製すると、カルボン酸27−4(119mg)が得
られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
45N
4O
7:5
97.33;測定値:597.40。
【0597】
ステップ6。実施例27の調製:カルボン酸27−4(105mg、0.177mmo
l)および中間体A10(65mg、0.212mmol)をTBTU(68mg、0.
212mmol)、DMAP(26mg、0.212mmol)、DCM(1.8mL)
、およびDIPEA(0.31mL、1.8mmol)により処理した。この反応混合物
を室温で30分間撹拌し、次に、さらなるアミンA10(40mg、0.131mmol
)を添加して、この反応混合物を加熱して還流した。さらに1.25時間後、この混合物
を減圧下で濃縮した。粗製残渣をHPLCによって精製すると、およそ90%の純度で実
施例27(80mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:9.0
6分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S
:847.39;測定値:847.69。
1H NMR (400MHz, CD
3OD
) δ 9.23 (s, 1H), 7.87−7.72 (m, 1H), 7.3
1−7.14 (m, 2H), 5.84 (td, J=55.6, 6.5Hz,
1H), 5.58 (d, J=22.6Hz, 1H), 4.94−4.81
(m, 1H), 4.37 (d, J=15.8Hz, 1H), 4.29−4.
10 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.01 (ddd, J=1
5.1, 9.9, 5.3Hz, 1H), 2.84 (p, J=7.4Hz,
1H), 2.75 (ddd, J=13.3, 10.2, 6.0Hz, 1H)
, 2.03 (d, J=9.0Hz, 2H), 1.97−1.74 (m, 4
H), 1.73−1.55 (m, 6H), 1.53 (s, 3H), 1.4
8−1.21 (m, 8H), 1.19−1.02 (m, 14H), 0.99
−0.80 (m, 2H).
【0598】
(実施例28)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−16−メトキシ−11−メチル−5,8
−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,21,22,23
,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペンタ[18,1
9][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサ
リン−10−カルボキサミドの調製。
【化254】
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【0599】
ステップ1。カルボン酸27−4(20mg、0.034mmol)および中間体A9
(35mg、0.12mmol)をTBTU(22mg、0.067mmol)、DMA
P(8mg、0.07mmol)、DCM(1mL)、およびDIPEA(0.117m
L、0.674mmol)により処理した。この反応混合物を室温で15時間撹拌し、次
に減圧下で濃縮した。粗製残渣をHPLCによって精製すると、およそ90%の純度で実
施例28(22mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.9
0分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S
:833.37;測定値:833.61。
1H NMR (400MHz, CD
3OD
) δ 9.23 (s, 1H), 7.79 (d, J=8.8Hz, 1H),
7.34−7.10 (m, 2H), 5.86 (td, J=55.8, 6.
5Hz, 1H), 5.61 (s, 1H), 4.54 (t, J=9.7Hz
, 1H), 4.36 (d, J=16.5Hz, 1H), 4.28−4.07
(m, 2H), 3.95 (d, J=17.8Hz, 3H), 3.08−2
.91 (m, 2H), 2.90−2.79 (m, 1H), 2.73 (dd
d, J=13.3, 10.3, 6.0Hz, 1H), 2.04 (s, 2H
), 1.97−1.74 (m, 4H), 1.64 (ddd, J=18.7,
11.6, 4.0Hz, 4H), 1.49−1.19 (m, 11H), 1
.18−0.94 (m, 14H), 0.94−0.80 (m, 1H).
【0600】
(実施例29)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−3,6−ジ
オキソ−9−プロピル−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21
,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−8−カルボキサミドの調製。
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
ステップ1。29−1の調製:アルゴン雰囲気下、中間体B5(188mg、0.57
mmol)および中間体E1(233mg、0.86mmol)のMeCN(2.85m
L)溶液に、炭酸セシウム(280mg、9.18mmol)を室温で添加した。19時
間後、次に、この反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。
粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジ
エント)によって精製すると、置換キノキサリン29−1(240mg)が無色油状物と
して得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
26H
37ClN
3O
6:522.2;測定値:522.3。
【0602】
ステップ2。29−2の調製:29−1(240mg、0.46mmol)のジオキサ
ン(1mL)溶液に、ジオキサン中の4M塩酸(4mL、1mmol)を添加し、この反
応物を室温で撹拌した。15時間後、この反応混合物を真空で濃縮するとアミン塩酸塩2
9−2(200mg)がオフホワイト固体として得られ、これをさらに精製することなく
次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
2
1H
29ClN
3O
4:422.2;測定値:422.2。
【0603】
ステップ3。29−3の調製:アルゴン雰囲気下、29−2(200mg、0.46m
mol)および中間体D1(170mg、0.51mmol)のMeCN(2.3mL)
溶液に、HATU(192mg、0.51mmol)、次いでDIPEA(400μL、
2.30mmol)を室温で添加した。1.5時間後、この反応混合物を真空で濃縮し、
粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジ
エント)によって精製すると、アミド29−3(67mg)が無色油状物として得られた
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
52ClN
4O
7:68
7.3;測定値:687.5。
【0604】
ステップ4。29−4の調製:29−3(67mg、98μmol)、TEA(20μ
L、150μmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(19.7mg、15
0μmol)のEtOH(500μL)溶液に、PdCl
2(dppf)(8mg、9.
8μmol)を添加した。この反応混合物をアルゴンにより10分間脱酸素し、78℃に
加熱した。40分後、この反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によ
って精製すると、ビニルキノキサリン29−4(40.2mg)が無色油状物として得ら
れた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
55N
4O
7:67
9.4;測定値:679.6。
【0605】
ステップ5。29−5の調製:29−4(40mg、59μmol)のDCE(11.
8mL)溶液に、Zhan 1B触媒(4mg、6μmol、Strem)を添加し、こ
の反応混合物をアルゴンで10分間脱気した。次に、この反応混合物を100℃に加熱し
た。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精製す
ると、マクロ環29−5(31mg)が薄黄色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.4;測定値:651
.5。
【0606】
ステップ6。29−6の調製:アルゴン雰囲気下、マクロ環29−5(31mg、47
μmol)のエタノール(500μL)溶液に、室温でPd/C(10重量%、5mg、
5μmol)を添加した。反応容器を排気し、1atmの水素ガスを再充てん(3×)し
、この反応混合物を室温で激しく撹拌した。1時間後、この反応混合物を酢酸エチル(1
0mL)により希釈し、酢酸エチル洗浄液(3×5mL)を用いてセライトパッドを通し
て濾過した。濾液を真空で濃縮するとマクロ環29−6(31mg)が得られ、これをさ
らに精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[
M+H]
+計算値C
36H
53N
4O
7:653.4;測定値:653.5。
【0607】
ステップ7。29−7の調製:アルゴン雰囲気下、29−6(31mg、47μmol
)のDCM(0.5mL)溶液に、室温でTMSOTf(44μL、0.25mmol)
を添加した。25分後、この反応混合物を真空で濃縮し、トルエン(2×2mL)から共
沸により乾燥すると、カルボン酸29−7(35mg)が黄色油状物として得られ、これ
をさらに精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
32H
45N
4O
7:597.3;測定値:597.4。
【0608】
ステップ8。実施例29の調製:アルゴン雰囲気下、29−7(35mg、49μmo
l)および中間体A10(22mg、74μmol)のMeCN(245μL)溶液に、
室温でHATU(28mg、74μmol)を添加し、次いでDIPEA(43μL、2
50μmol)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で濃縮し、分取HPLC(Ge
mini 5u C18 110Åカラム、5〜100%MeCN/H
2O、0.1%ト
リフルオロ酢酸調節剤)により精製して凍結乾燥すると、実施例29(22.3mg)が
白色粉末のTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.81分。LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
56F
2N
6O
9S:847.4
;測定値:847.5。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.83
(d, J=9.4Hz, 1H), 7.93 (d, J=9.1Hz, 1H)
, 7.36 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.21 (d, J=11.0
Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 5.97 (td, J
H−F=5
5Hz, J=7.2Hz, 1H), 5.84 (br s, 1H), 5.41
(d, J=9.4Hz, 1H), 4.66−4.34 (m, 3H), 4.
13 (見かけ d, J=11.8Hz, 1H), 4.08 (s, 1H),
3.97 (s, 3H), 3.78−3.71 (m, 1H), 3.09−2.
65 (m, 5H), 2.14−2.04 (m, 1H), 1.87−1.34
(m, 8H), 1.52 (s, 3H), 1.12 (s, 9H), 1.
08−0.84 (m, 10H), 0.76−0.62 (m, 1H), 0.5
0 (dd, J=12.6, 6.6Hz, 1H).
【0609】
(実施例30)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9−(2−
メチルプロピル)−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,1
9,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロ
パ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−
b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化256】
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【0610】
ステップ1。30−1の調製:アルゴン下、アセトニトリル(3.3mL)中の中間体
B6(139mg、0.405mmol)、中間体E1(170mg、0.625mmo
l)、および炭酸セシウム(203mg、0.623mmol)の混合物を室温で一晩撹
拌した。反応混合物をセライトで濾過して酢酸エチルにより洗浄し、濾液を減圧下で濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチル
)によって精製すると、30−1(170mg)が透明膜状物として得られた。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
27H
39ClN
3O
6:536.24;
測定値:536.31。
【0611】
ステップ2。30−2の調製:30−1(168mg、0.314mmol)のジオキ
サン(3.3mL)溶液に、室温でジオキサン中の塩化水素の溶液(4.0M、0.16
mL、0.64mmol)を添加した。30分後、追加の4当量のHClを添加し、混合
物を一晩撹拌した。次に、追加の25当量のHClを添加した。30分後、追加の19当
量のHClを添加した。1時間後、追加の29当量のHClを添加した。30分後、反応
混合物を減圧下で濃縮すると、30−2(148mg、85%純度)が得られ、これをさ
らに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
22H
31ClN
3O
4:436.19;測定値:436.25。
【0612】
ステップ3。30−3の調製:アルゴン下、DMF(3.5mL)中の30−2(14
8mg、0.315mmol)および中間体D1(99mg、0.348mmol)の混
合物に、HATU(144mg、0.379mmol、Oakwood)およびDIPE
A(0.28mL、1.58mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を水に
注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(3×)。合わせた有機物を水およびブラインにより洗
浄して乾燥(MgSO
4)し、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)によって精製すると、30−3(
136mg)が白色固体として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
37H
54ClN
4O
7:701.36;測定値:701.47。
【0613】
ステップ4。30−4の調製:エタノール(2.1mL)中の30−3(135mg、
0.193mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(41mg、0.306mm
ol)、およびトリエチルアミン(0.040mL、0.289mmol)の脱気混合物
に、室温でPd(dppf)
2Cl
2・CH
2Cl
2(35mg、0.043mmol)
を添加した。アルゴン下、反応混合物を78℃で45分間加熱した。室温まで冷却した後
、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機物を水およ
びブラインにより洗浄し、乾燥(MgSO
4)して濾過し、減圧下で濃縮すると30−4
(133mg)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
57N
4O
7:693.41;
測定値:693.48。
【0614】
ステップ5。30−5の調製:DCE(38mL)中の30−4(133mg、0.1
92mmol)およびZhan 1B触媒(16mg、0.022mmol、Strem
)の混合物を、アルゴン下、25分間脱酸素した。次に、この混合物を95℃で50分間
加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)によって精製すると、30
−5(70mg)が薄黄色膜状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+計算値C
37H
53N
4O
7:665.38;測定値:665.50。
【0615】
ステップ6。30−6の調製:30−5(69mg、0.104mmol)のエタノー
ル(3mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10重量%Pd、22mg、0.0208m
mol)を添加した。次に、混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次に、セライトで濾
過し、酢酸エチルにより洗浄した。濾液を減圧下で濃縮すると、30−6(64mg)が
薄黄色−褐色固体膜状物として得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使
用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
55N
4O
7:6
67.40;測定値:667.43。
【0616】
ステップ7。30−7の調製:アルゴン下、30−6(30mg、0.045mmol
)のジクロロメタン(1.2mL)溶液に、室温でTMSOTf(0.050mL、0.
274mmol)を滴下添加した。45分後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた
膜状物をトルエン(5mL)に溶かし、減圧下で濃縮した。この処理を2回繰り返して行
うと、30−7(27mg)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使
用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
47N
4O
7:6
11.34;測定値:611.41。
【0617】
ステップ8。実施例30の調製:アルゴン下、アセトニトリル(2.2mL)中の30
−7(27mg、0.045mmol)および中間体A10(22mg、0.072mm
ol)の混合物に、HATU(28mg、0.074mmol、Oakwood)および
DIPEA(0.050mL、0.281mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応
混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(3×)。合わせた有機物を水およびブラ
インにより洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)および分取逆相HP
LC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中15〜100%アセトニトリル)に
よって精製すると、凍結乾燥後に、実施例30のトリフルオロ酢酸塩(18mg)が薄黄
色固体として得られた。HPLC分析による保持時間:8.96分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
59F
2N
6O
9S:861.40;測定値:
861.30。
1H NMR (400MHz, CD
3OD): δ 9.17 (s
, 1H), 7.80 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.23 (dd,
J=8.8, 2.8Hz, 1H), 7.14 (d, J=2.8Hz, 1H)
, 5.81 (td, J
H−F=56Hz, J=7.6Hz, 1H); 5.7
7 (d, J=3.2Hz, 1H), 4.55 (d, J=7.2Hz, 1H
), 4.39 (t, J=5.6Hz, 2H), 4.16 (dd, J=11
.8, 4Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.79−3.71 (m
, 1H), 2.98−2.90 (m, 1H), 2.84 (dd, J=12
.6, 4.8Hz, 1H), 2.79−2.72 (m, 1H), 2.06−
1.91 (m, 3H), 1.77 (m, 3H), 1.64−1.44 (m
, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.44−1.32 (m, 3H),
1.15−1.07 (m, 1H), 1.10 (s, 9H), 1.06−0.
96 (m, 3H), 1.04−1.01 (m, 6H), 0.93−0.89
(m, 2H), 0.79−0.68 (m, 1H), 0.52−0.47 (
m, 1H).
【0618】
(実施例31)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−9−シクロプロピル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−
メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20
,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18
,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノ
キサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
ステップ1。31−1の調製:中間体B3の未精製試料を中間体E1(217mg、0
.797mmol)、MeCN(5.7mL)、およびCs
2CO
3(371mg、1.
14mmol)により処理した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した後、セライト
で濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%〜
40%EtOAc/Hex)によって精製すると、キノキサリン31−1(143mg)
が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M−Boc+2H]
+計算値C
18H
2
1ClN
3O
4:378.12;測定値:378.59。
【0620】
ステップ2。31−2の調製:キノキサリン31−1(143mg、0.299mmo
l)をDCM(10mL)に溶解させ、HCl(ジオキサン中4.0M、5mL、20.
0mmol)により処理した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した後、濃縮し、粗製
31−2をさらに精製することなく、続けた。
【0621】
ステップ3。31−3の調製:粗製アミン塩酸塩31−2を、BEP(115mg、0
.419mmol)、中間体D1(120mg、0.423mmol)、EtOAc(9
mL)、NMP(1mL)、およびDIPEA(0.37mL、2.1mmol)により
処理し、次に50℃に加熱した。1.5時間後、この反応混合物をEt
2Oにより希釈し
た。この有機溶液を水性飽和NaHCO
3およびブラインにより連続して洗浄し、次に、
MgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(15%〜30%EtOAc/Hex)によって精製すると、アミド31−3(166m
g)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
44Cl
N
4O
7:643.29;測定値:643.48。
【0622】
ステップ4。31−4の調製:アミド31−3(166mg、0.258mmol)を
、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(52mg、0.387mmol)、Pd(dpp
f)Cl
2・DCM(21mg、0.0258mmol)、EtOH(2.6mL)、お
よびTEA(0.054mL)により処理し、次に加熱して還流した。50分後、この反
応混合物をEtOAcにより希釈し、H
2Oおよびブラインにより洗浄した。有機物をM
gSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(
15%〜40%EtOAc/Hex)によって精製すると、ビニルキノキサリン31−4
(145mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35
H
47N
4O
7:635.34;測定値:635.58。
【0623】
ステップ5および6。31−5の調製:ビニルキノキサリン31−4(145mg、0
.228mmol)をDCE(46mL)に懸濁させ、Zhan 1B触媒(33mg、
0.0456mmol、Strem)により処理した。N
2を22分間バブリングするこ
とにより、この懸濁液を脱酸素し、次に、50分間加熱して還流した。次に、この反応混
合物をセライトで濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(25%〜35%EtOAc/Hex)によって精製すると、所望のマクロ環(54mg
;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
43N
4O
7:607.
31;測定値:607.67)が得られた。ステップ5のマクロ環状生成物をEtOH(
10mL)に溶解させ、10%Pd/C(45mg)により処理した。風船からの水素を
懸濁液に1分間バブリングし、水素化(1atm)をさらに1.5時間続けた。この反応
混合物をセライトで濾過して減圧下で濃縮すると、所望のマクロ環31−5が得られ、こ
れをさらに精製することなく、続けた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
33H
45N
4O
7:609.33;測定値:609.95。
【0624】
ステップ7。31−6の調製:粗生成物31−5をTHFに溶解させ、LiOH(H
2
O中1.0M、5mL、5mmol)により処理した。この反応混合物を室温で3日間撹
拌した後、20時間、加熱して還流した。次に、この混合物をH
2Oに注ぎ入れ、10%
HClを用いて酸性にし、pHを約1〜2にした。水層をDCMにより3回抽出した。合
わせた有機物をMgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲル
クロマトグラフィー(80%〜100%EtOAc/Hex)によって精製すると、カル
ボン酸31−6(24mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
32H
43N
4O
7:595.31;測定値:595.12。
【0625】
ステップ8。実施例31の調製:カルボン酸31−6(24mg、0.040mmol
)および中間体A10(25mg、0.081mmol)をTBTU(23mg、0.0
81mmol)、DMAP(10mg、0.081mmol)、DCM(2mL)、およ
びDIPEA(0.070mL、0.40mmol)により処理した。この反応混合物を
室温で15時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。粗製残渣をHPLCによって精製すると
、およそ90%の純度で実施例31(13mg、34%)がTFA塩として得られた。H
PLC分析による保持時間:8.92分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
41H
55F
2N
6O
9S:845.37;測定値:845.67。
1H NM
R (400MHz, CD
3OD) δ 9.13 (s, 1H), 7.79 (
d, J=9.1Hz, 1H), 7.23 (dd, J=9.1, 2.7Hz,
1H), 7.13 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.05−5.65 (
m, 2H), 4.55 (d, J=7.0Hz, 1H), 4.47 (d,
J=11.7Hz, 2H), 4.27 (dd, J=12.0, 3.7Hz,
1H), 3.94 (s, 3H), 3.78 (dd, J=6.8, 2.8H
z, 1H), 2.99−2.86 (m, 1H), 2.80 (td, J=1
3.2, 4.1Hz, 1H), 1.98 (d, J=28.8Hz, 2H),
1.92−1.67 (m, 4H), 1.65−1.41 (m, 10H),
1.33 (d, J=27.7Hz, 3H), 1.20−1.06 (m, 9H
), 1.04−0.84 (m, 6H), 0.82−0.62 (m, 3H),
0.61−0.41 (m, 2H), 0.06 (dd, J=9.2, 4.9
Hz, 1H).
【0626】
(実施例32)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−9−ベンジル−5
−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1
−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキ
シ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21
,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−8−カルボキサミドの調製。
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
ステップ1。32−1の調製:アルゴン雰囲気下、中間体B7(390mg、1.00
mmol)および中間体E1(272mg、1.00mmol)のMeCN(5mL)溶
液に、炭酸セシウム(390mg、1.00mmol)を室温で添加した。24時間後、
この反応混合物を酢酸エチル(50mL)により希釈した。得られた混合物を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(50mL)およびブライン(50mL)により洗浄して無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜1
00%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精製すると、キノキサリン32−
1(550mg)が無色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
30H
37ClN
3O
6:570.2;測定値:570.2。
【0628】
ステップ2。32−2の調製:32−1(549mg、0.96mmol)のジオキサ
ン(2mL)溶液に、ジオキサン中の4M塩酸(2mL、1mmol)を添加し、この反
応物を室温で撹拌した。24時間後、この反応混合物を真空で濃縮するとアミン塩酸塩3
2−2(461mg)がオフホワイト固体として得られ、これをさらに精製することなく
次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
2
5H
29ClN
3O
4:470.2;測定値:470.2。
【0629】
ステップ3。32−3の調製:アルゴン雰囲気下、32−2(461mg、0.96m
mol)および中間体D1(369mg、1.10mmol)のMeCN(5mL)溶液
に、室温でHATU(418mg、1.10mmol)を添加し、次いでDIPEA(8
69μL、5.00mmol)を添加した。24時間後、反応混合物を真空で濃縮し、粗
製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエ
ント)によって精製すると、32−3(202.6mg)が無色油状物として得られた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
52ClN
4O
7:735
.3;測定値:735.4。
【0630】
ステップ4。32−4の調製:32−3(202mg、276μmol)、TEA(5
6μL、414μmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(56mg、41
4μmol)のEtOH(2.76mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(22.5m
g、27.6μmol)を添加した。この反応混合物をアルゴンにより10分間脱気し、
78℃に加熱した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)
によって精製すると、32−4(163mg)が黄色油状物として得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
55N
4O
7:727.4;測定値:
727.5。
【0631】
ステップ5。32−5の調製:32−4(163mg、220μmol)のDCE(4
4mL)溶液に、Zhan 1B触媒(16mg、22μmol、Strem)を添加し
、この反応混合物をアルゴンで10分間脱気した。次に、反応混合物を100℃に加熱し
た。45分後、この反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精
製すると、32−5(125mg)が薄黄色油状物として得られた。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
51N
4O
7:699.4;測定値:699.
4。
【0632】
ステップ6。32−6の調製:アルゴン雰囲気下、マクロ環32−5(124mg、1
78μmol)のエタノール(890μL)溶液に、室温でPd/C(10重量%Pd、
19mg、18μmol)を添加した。反応容器を排気し、水素ガスにより再充てん(3
×)し、この反応混合物を1atmのH
2下で室温で激しく撹拌した。2.5時間後、こ
の反応混合物を酢酸エチル(5mL)により希釈し、酢酸エチル洗浄液(3×5mL)を
用いてセライトパッドを通して濾過した。濾液を真空で濃縮すると32−6(139mg
)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53N
4O
7:701.4;測定値:7
01.5。
【0633】
ステップ7および8。実施例32の調製:アルゴン雰囲気下、32−6(124mg、
178μmol)のDCM(3mL)溶液に、室温でTFA(2mL)を添加した。3時
間後、この反応混合物を真空で濃縮し、トルエン(2×2mL)から共沸により乾燥する
と、所望のカルボン酸が黄色油状物として得られ、これをさらに精製することなく次のス
テップに直接使用した。(126mg;LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
36H
45N
4O
7:645.3;測定値:645.4)。アルゴン雰囲気下、こ
のカルボン酸(120mg、178μmol)および中間体A10(119mg、392
μmol)のMeCN(1mL)溶液に、HATU(151mg、392μmol)、次
いでDIPEA(155μL、890μmol)を室温で添加した。30分後、この反応
混合物を真空で濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エ
チル/ヘキサンのグラジエント)により精製した。所望の生成物が入っているフラクショ
ンを合わせ、分取HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、5〜100
%MeCN/H
2O、0.1%トリフルオロ酢酸調節剤)により再精製して凍結乾燥する
と、実施例32のTFA塩(23mg)が白色粉末として得られた。HPLC分析による
保持時間:8.81分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
45H
5
7F
2N
6O
9S:895.4;測定値:895.6。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD) δ 9.24 (s, 1H), 7.73 (d, J=9.1Hz
, 1H), 7.47−7.27 (m, 4H), 7.21−7.12 (m,
1H), 6.65 (d, J=2.9Hz, 1H), 5.83 (td, J
H
−F=55Hz, J=7.2Hz, 1H), 5.77 (br s, 1H),
4.63 (d, J=6.9Hz, 2H), 4.50−4.28 (m, 3H)
, 3.93 (s, 2H), 3.79−3.71 (m, 1H), 3.11−
2.99 (m, 1H), 2.97−2.85 (m, 1H), 2.82−2.
61 (m, 3H), 1.92 (br s, 2H), 1.82−1.70 (
m, 2H), 1.63−1.44 (m, 4H), 1.52 (s, 3H),
1.15 (s, 9H), 1.04 (br s, 2H), 1.02−0.9
6 (m, 2H), 0.95−0.88 (m, 4H), 0.78−0.66
(m, 1H), 0.56−0.46 (m, 1H).
【0634】
(実施例33)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1S,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル
)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−15−メトキシ−10
−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,11,19,2
0,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H−8,11−メ
タノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19][1,10,
3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−9−カルボ
キサミドの調製。
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
ステップ1および2。33−1と33−2のジアステレオ混合物の調製:キノキサリン
18−2(220mg、0.56mmol)を、D12とD13の1:1ジアステレオマ
ー中間体混合物(208mg、0.643mmol)と共に、MeCN(5mL)に溶解
させた。DIPEA(280μL、1.6mmol)およびHATU(360mg、0.
95mmol)を添加し、この反応物を室温で1.25時間撹拌した。次に、反応物をE
tOAc(30mL)、水性飽和NaHCO
3(15mL)、H
2O(10mL)、およ
びブライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で
抽出した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣となり、こ
れをCH
2Cl
2に溶解させてシリカゲル(5g)上に吸着させた。シリカゲルクロマト
グラフィー(ヘキサン中10%〜30%EtOAc)により精製すると、白色発泡体(3
52mg;LCMS−ESI
+:(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
52ClN
4
O
7:699.4;測定値:699.1)が得られた。EtOH(5mL)中の、この残
渣、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(30.7mg、0.0376mmol)、
およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(135mg、1.01mmol)の撹拌した
不均一混合物にアルゴンを数分間通気した。トリエチルアミン(160μL、1.1mm
ol)を添加し、この混合物を1時間、75℃に加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷
却し、EtOAc(30mL)、H
2O(15mL)、およびブライン(15mL)によ
り希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出した。有機物を無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、これをCH
2Cl
2に溶解さ
せてシリカゲル(3g)上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中1
0%〜40%EtOAc)により精製すると、33−1と33−2の分離できない混合物
が黄色残渣(258mg)として生成した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
55N
4O
7:691.4;測定値:691.7。
【0636】
ステップ3。33−3の調製:33−1と33−2のジアステレオ混合物(258mg
、0.373mmol)をDCE(125mL)に溶解させ、この溶液にArを10分間
通気した。Zhan 1B触媒(41mg、0.056mmol、Strem)をDCE
(3.3mL)溶液として添加し、得られた溶液をAr下、105分間85℃で撹拌した
。次に、反応混合物をシリカゲル(5g)上で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(
ヘキサン中0%〜25%EtOAc)により精製すると、マクロ環33−3がアモルファ
ス残渣(81.9mg)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
37H
51N
4O
7:663.4;測定値:663.3。
【0637】
ステップ4および5。33−4の調製:1:1のEtOAc:EtOH(4mL)中の
33−3(81.9mg、0.124mmol)溶液にPd/C(10重量%Pd、19
mg)を添加した。反応容器をH
2で2回パージし、1atmのH
2下、室温で2.5時
間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得
られた。この残渣をCH
2Cl
2(1.2mL)に溶解させ、TMSOTf(90μL、
0.50mmol)を添加した。この混合物を室温で4.5時間撹拌した。次に、この反
応物を真空で濃縮し、CH
2Cl
2(5mL)に溶解させた。水性0.2M NaOH(
5mL)を添加し、二相混合物を室温で5分間撹拌した。次に、水性1M HCl(20
mL)によりこの混合物を酸性にし、CH
2Cl
2(20mL)により希釈した。相を分
離し、水相をCH
2Cl
2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で
乾燥して濾過し、濃縮すると33−4が粗製残渣(76.1mg)として得られた。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
45N
4O
7:609.3;測
定値:608.9。
【0638】
ステップ6。実施例33の調製:MeCN(800μL)中の酸33−4(43mg、
0.072mmol)および中間体A9(40.9mg、0.14mmol)の懸濁液に
、DIPEA(100μL、0.57mmol)を添加した。得られた溶液にHATU(
37mg、0.097mmol)を添加し、この反応物を室温で15時間撹拌した。次に
、この反応物をEtOAc(20mL)、水性0.2M HCl(10mL)、およびブ
ライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(20mL)で抽出
した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた
。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル2g上で濃縮した。シリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中15%〜55%アセトン)により精製すると、アモルファス残
渣が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例33が白色アモルファ
ス固体(29.6mg)として得られた。HPLC分析による保持時間:9.07分。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
55F
2N
6O
9S:845
.4;測定値:845.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10
.21 (s, 1H), 7.82 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.19
(dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.7H
z, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.21−5.76 (m, 1H),
5.65 (d, J=3.9Hz, 1H), 5.29 (d, J=9.7Hz
, 1H), 4.99 (d, J=7.5Hz, 1H), 4.47−4.29
(m, 4H), 4.16−4.09 (m, 1H), 3.93 (s, 3H)
, 2.99−2.85 (m, 2H), 2.80−2.64 (m, 2H),
2.24−2.16 (m, 1H), 2.13−2.05 (m, 1H), 2.
01−0.95 (m, 29H), 0.56−0.45 (m, 1H), 0.4
5−0.35 (m, 1H).
【0639】
(実施例34)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エチルシクロプロピル}−9−エチル−18,18−ジフルオロ−14−メトキシ−3
,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22
,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1
,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8
−カルボキサミドの調製。
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
実施例34は、実施例17と同様の方法で、ステップ7において中間体A10の代わり
に中間体A3を使用して調製した。実施例34は、およそ95%の純度で単離された(5
.7mg)。HPLC分析による保持時間:8.81分。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S:833.4;測定値:833.25
。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.027 (br s,
1H), 7.98 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.29 (dd, J=
9.2, 2.8Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.8Hz, 1H),
6.32 (br s, 1H), 5.92 (d, J=3.6Hz, 1H),
5.30 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.42−4.33 (m, 3H
), 4.08 (dd, J=11.6, 4.0Hz, 1H), 3.96 (s
, 3H), 3.65 (m, 1H), 2.93 (m, 1H), 2.51
(m, 2H), 2.02 (m, 1H), 1.86−1.40 (m, 11H
) 1.34−1.14 (m, 7H), 1.09 (s, 9H), 1.10−
0.82 (m, 6H), 0.72 (m, 1H), 0.48 (m, 1H)
.
【0641】
(実施例35)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−1−{[(1−メチ
ルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,
18−ジフルオロ−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9
,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−
メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシ
ノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
実施例35は、実施例17と同様の方法で、ステップ7において中間体A10の代わり
に中間体A8を使用して調製した。実施例35は、およそ90%の純度で単離された(1
2.8mg)。HPLC分析による保持時間:8.78分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
41H
55F
4N
6O
9S:883.4;測定値:883.2
。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.69 (br s, 1H
), 7.98 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.29 (dd, J=9.
2, 2.8Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.8Hz, 1H), 6.
53 (br s, 1H), 5.91 (d, J=4.0Hz, 1H), 5.
84 (tt, J
H−F=56Hz, J=3.6Hz, 1H), 5.33 (d
, J=6.4Hz, 1H), 4.43 (m, 2H), 4.34 (見かけ
d, J=9.6Hz, 1H), 4.08 (dd, J=11.6, 4.0Hz
, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.99−3.94 (m, 1H),
3.68 (m, 1H), 2.58−2.52 (m, 3H), 2.20 (m
, 2H), 1.82−1.58 (m, 7H) 1.54−1.40 (m, 5
H), 1.36−1.18 (m, 6H), 1.09 (s, 9H), 1.1
0−1.00 (m, 1H), 0.85 (m, 2H), 0.69 (m, 1
H), 0.49 (m, 1H).
【0643】
(実施例36)(1aR,5S,8S,9S,10R,21aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ
−3,6−ジオキソ−1a,3,4,5,6,9,10,17b,18,18a,19,
20,21,21a−テトラデカヒドロ−1H,8H−7,10−メタノジシクロプロパ
[13,14:18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[1
1,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
ステップ1。36−1の調製:ヨウ化トリメチルスルホキソニウム(72mg、0.3
2mmol)のDMSO/THF(1:1、2mL)溶液に水素化ナトリウム(60%、
12mg、0.32mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。THF(3mL)中の
マクロ環1−5(103mg、0.16mmol)を滴下添加した。この混合物を65℃
に加熱して、16時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却した後、EtOAc/H
2O
により希釈してEtOAcで抽出し、無水MgSO
4で乾燥して真空で濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(0〜25%EtOAc/ヘキサン)によって精製すると
、36−1(27mg)が残渣として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.38;測定値:651.52。
【0645】
ステップ2。36−2の調製:36−1(26mg、0.04mmol)のDCM(1
mL)溶液にTMSOTf(0.036mL、0.2mmol)を添加し、室温で2時間
撹拌した。この反応物を撹拌中の1N NaOH(2mL)にピペット操作により移送し
た。10分後、この混合物をDCMにより希釈し、水性1N HClを用いて酸性にして
pH3にした。水層をDCMで抽出した後、合わせた有機物を無水MgSO
4で乾燥して
真空で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%EtOAc/MeO
H)によって精製すると、36−2(24mg)が残渣として得られ、これをさらに精製
することなく使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
4
3N
4O
7:595.31;測定値:595.43。
【0646】
ステップ3。実施例36の調製:36−2(24mg、0.041mmol)、中間体
A10(16mg、0.053mmol)、TBTU(19mg、0.06mmol)、
およびDMAP(8mg、0.06mmol)のDCM(2mL)溶液に、DIPEA(
0.021mL、0.12mmol)を添加し、この反応物を室温で16時間撹拌した。
追加の中間体A10(16mg、0.053mmol)、TBTU(19mg、0.06
mmol)、DMAP(8mg、0.06mmol)、およびDIPEA(0.021m
L、0.12mmol)を添加し、この反応物を室温で4時間撹拌した。水により反応を
クエンチしてEtOAcにより希釈し、水性飽和NaHCO
3、ブラインにより洗浄して
、無水MgSO
4で乾燥して真空で濃縮した。粗製物質を、逆相HPLC(Gemini
、45〜85%MeCN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると、実
施例36(3mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:9.06
分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
55F
2N
6O
9S:
845.37;測定値:845.43。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)
δ 9.31 (s, 1H), 7.72 (d, J=10Hz, 1H), 7
.20−7.17 (m, 2H), 5.60−5.82 (m, 2H), 5.5
1 (s, 1H), 4.72 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.43 (
d, J=11.6Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.26−4.2
2 (dd, J=11.6, 4Hz , 1H), 3.94 (s, 3H),
3.78 (m, 1H),2.60 (m, 1H), 2.27 (m, 1H),
2.04 (s, 3H), 1.68 (m, 3H), 1.59 (m, 2H
), 1.54−1.15 (m, 11H), 1.09 (s, 9H), 0.9
5−0.86 (m, 8H), 0.47 (m, 1H).
【0647】
(実施例37)(1R,4S,4aR,8S,11S,12S,13R,25aR)−
8−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(
1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−12−エチ
ル−17−メトキシ−6,9−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,1
3,21,22,23,24,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−1,4
:10,13−ジメタノキノキサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキ
サジアザシクロノナデシン−11−カルボキサミドの調製。
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
ステップ1。実施例37の調製:13−6(76mg、0.12mmol)、中間体A
10(44mg、0.14mmol)、HATU(55mg、0.14mmol)、およ
びDMAP(21mg、0.18mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(0
.11mL、0.6mmol)を添加し、この反応物を室温で16時間撹拌した。追加の
中間体A10(44mg、0.14mmol)、HATU(55mg、0.14mmol
)、DMAP(21mg、0.18mmol)、次いでDIPEA(0.11mL、0.
6mmol)を添加し、この反応物を40℃で50時間撹拌した。水により反応をクエン
チしてEtOAcにより希釈し、水性飽和NaHCO
3、ブラインにより洗浄して、無水
MgSO
4で乾燥して真空で濃縮した。粗製物質を、逆相HPLC(Gemini、45
〜85%MeCN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると、実施例3
7(30mg)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:9.44分。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
44H
61F
2N
6O
9S:88
7.42;測定値:887.50。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ
9.24 (s, 1H), 7.76 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.
20 (dd, J=8.8, 2.4Hz, 1H), 7.12 (m, 1H),
5.95−5.66 (m, 2H), 5.43 (s, 1H), 4.51 (
d, J=7.6Hz, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.20−4.10
(m, 2H), 3.88 (s, 3H), 2.94−2.88 (m, 1H
), 2.73−2.63 (m, 2H), 2.11 (br, 2H), 2.0
2−0.83 (m, 41H).
【0649】
(実施例38)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−N−[(1R,2
R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]
カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−9−メチル−5−(1−メチルシク
ロペンチル)−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,
20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
ステップ1。38−1の調製:アミン18−2(192mg、0.487mmol)を
、BEP(246mg、0.898mmol)、中間体D14(278mg、0.898
mmol)、EtOAc(9mL)、NMP(1mL)、およびDIPEA(0.42m
L、2.4mmol)により処理し、次に50℃に加熱した。1時間後、この反応混合物
をEtOAcにより希釈した。この有機溶液を水性飽和NaHCO
3およびブラインによ
り連続して洗浄し、次に、MgSO
4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(15%〜35%EtOAc/Hex)によって精製すると、ア
ミド38−1(264mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
36H
50ClN
4O
7:685.34;測定値:685.82。
【0651】
ステップ2。38−2の調製:アミド38−1(264mg、0.385mmol)を
、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(82mg、0.615mmol)、Pd(dpp
f)Cl
2・DCM(33mg、0.041mmol)、EtOH(4.0mL)、およ
びTEA(0.086mL、0.62mmol)により処理し、次に加熱して還流した。
55分後、この反応混合物をEtOAcにより希釈し、H
2Oおよびブラインにより洗浄
した。有機物を無水MgSO
4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(15%〜30%EtOAc/Hex)によって精製すると、ビニルキ
ノキサリン38−2(168mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
38H
53N
4O
7:677.39;測定値:677.38。
【0652】
ステップ3および4。38−3の調製:ビニルキノキサリン38−2(225mg、0
.332mmol)をDCE(66mL)に懸濁させ、Zhan 1B触媒(42mg、
0.067mmol、Strem)により処理した。N
2を28分間バブリングすること
により、この懸濁液を脱気し、次に、90分間加熱して還流した。次に、この反応混合物
をセライトで濾過し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15
%〜30%EtOAc/Hex)によって精製すると、所望のマクロ環(168mg;L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49N
4O
7:649.36
;測定値:649.33)が得られた。マクロ環をEtOH(25mL)およびEtOA
c(5mL)に溶解させ、Pd/C(10重量%Pd、95mg)により処理した。風船
からの水素を懸濁液に1分間バブリングし、反応物をH
2雰囲気下、さらに1.5時間撹
拌した。完了すると、反応混合物をセライトで濾過して真空で濃縮すると、所望のマクロ
環38−3が得られ、これをさらに精製することなく、続けた。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.38;測定値:651.4
2。
【0653】
ステップ5。38−4の調製:前のステップに由来する未精製38−3をDCM(10
mL)に溶解させ、TMSOTf(0.23mL、1.3mmol)により処理した。こ
の反応混合物を室温で1時間15分撹拌した後、真空で濃縮した。残渣をDCMに再度溶
解させ、ピペット操作により水性1M NaOHに移送した。この混合物を1分間激しく
撹拌し、次に水性10%HClにより酸性にしてpHを約1〜2にした。水層をDCMに
より3回抽出し、合わせた有機物を無水MgSO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮した。
粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜20%MeOH/EtOAc)によっ
て精製すると、カルボン酸38−4(131mg)が得られた。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
32H
43N
4O
7:595.31;測定値:595.2
9。
【0654】
ステップ6。実施例38の調製:カルボン酸38−4(131mg、0.220mmo
l)および中間体A10(81mg、0.264mmol)をTBTU(85mg、0.
264mmol)、DMAP(32mg、0.264mmol)、DCM(2.6mL)
、およびDIPEA(0.38mL、2.2mmol)により処理した。この反応混合物
を室温で14時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。粗製残渣をHPLCによって精製する
と、およそ90%の純度で実施例38(74mg)がTFA塩として得られた。HPLC
分析による保持時間:8.93分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値
C
41H
55F
2N
6O
9S:845.37;測定値:845.57。
1H NMR (
400MHz, CD
3OD) δ 9.12 (s, 1H), 7.77 (d,
J=9.2Hz, 1H), 7.20 (dd, J=9.0Hz, 2.7Hz,
1H), 7.16 (d, J=2.8Hz, 1H), 5.81 (td, J=
55.9, 6.6Hz, 1H), 5.59 (d, J=3.5Hz, 1H),
4.52 (d, J=6.8Hz, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.
40 (d, J=12.0Hz, 1H), 4.18 (dd, J=11.9Hz
, 3.9Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.74 (m, 1H)
, 2.97−2.90 (m, 1H), 2.85−2.75 (m, 2H),
2.01 (m, 2H), 1.85−1.41 (m, 21H), 1.12 (
s, 3H), 1.08 (d, J=7.4Hz, 3H), 0.96 (m,
2H), 0.91 (t, J=4.3Hz, 2H), 0.70 (m, 1H)
, 0.48 (m, 1H).
【0655】
(実施例39)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシ
クロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−11−エチル−16−メ
トキシ−3a−メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,
12,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−
メタノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシ
ノ[11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製。
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
ステップ1。39−1の調製:キノキサリンエーテル1−1(588.7mg、1.1
59mmol)をTFA(5mL)に溶解させた。この溶液を室温で3時間撹拌した。T
FAを真空で除去すると、39−1のTFA塩(631.2mg)が無色粉末として得ら
れた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
16H
19ClN
3O
4:
352.1;測定値:352.1。
【0657】
ステップ2。39−2の調製:39−1のTFA塩(631.2mg、1.159mm
ol)をCH
2Cl
2/MeOH(3mL/3mL)に溶解させた。この溶液にTMSC
HN
2(2Mヘキサン、3mL、5.177mmol)の溶液を室温で添加した。この溶
液を30分間撹拌すると懸濁液が生成し、これをフリット付きガラス漏斗により濾過して
固体を除去した。濾液を真空で濃縮すると残渣が得られ、これをシリカゲルクロマトグラ
フィー(100%酢酸エチル)によって精製すると、メチルエステル39−2(213.
0mg)が無色結晶として生成した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
17H
21ClN
3O
4:366.1;測定値:366.1。
【0658】
ステップ3。39−3の調製:中間体D7(191.2mg、0.587mmol)お
よびメチルエステル39−2(414.1mg、1.132mmol)を、DMF(8m
L)中、HATU(860.0mg、2.264mmol)およびDIPEA(0.59
mL、3.396mmol)により室温で4時間処理した。H
2O(50mL)により反
応をクエンチし、EtOAc(50mLで3回)で抽出した。合わせた有機物をブライン
(50mL)により洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過により乾燥剤を除去した
後、溶媒を真空で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢
酸エチル)によって精製すると、所望のアミド39−3(573.9mg)が無色油状物
として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+Na]
+計算値C
33H
49C
lN
4NaO
7:695.3;測定値:695.3。
【0659】
ステップ4。39−4の調製:窒素雰囲気下、アミド39−3(573.9mg、0.
8524mmol)、トリフルオロビニルホウ酸カリウム(171.3mg、1.279
mmol)およびPdCl
2dppf・CH
2Cl
2(62.4mg、0.085mmo
l)を、EtOH(8mL)中のEt
3N(0.18mL、1.279mmol)により
処理し、30分間穏やかに還流した。この反応物をPhMe(30mL)により希釈し、
溶媒を真空で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エ
チル)によって精製すると、所望のビニルキノキサリン39−4(542.0mg、0.
8152mmol)が橙色発泡体として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+計算値C
37H
52N
4NaO
7:687.4;測定値:687.3。
【0660】
ステップ5。39−5の調製:ビニルキノキサリン39−4(542.0mg、0.8
152mmol)を、DCE(41mL)中、Zhan 1b触媒(59.8mg、0.
08mmol、Strem)により処理した。この混合物を80℃で1時間加熱した。追
加のZhan 1b触媒(59.8mg、0.08mmol、Strem)を添加し、こ
の混合物を80℃でさらに30分間加熱した。溶媒を真空で除去し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エチル)によって精製すると、マクロ環39−
5(401.0mg、0.6297mmol)が橙色油状物として生成した。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49N
4O
7:637.4;測定値:
637.3。
【0661】
ステップ6。39−6の調製:マクロ環39−5(401.0mg、0.6297mm
ol)を1,4−ジオキサン(15mL)に溶かし、水素雰囲気下、Pd/C(10重量
%Pd、200.0mg)およびMgO(200.0mg)により処理して撹拌した。こ
の混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(80mL)を使用して
セライト(5g)を通して濾過した。溶媒を真空で除去するとマクロ環39−6(425
.3mg)が淡橙色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
51N
4O
7:639.4;測定値:639.3。
【0662】
ステップ7。39−7の調製:マクロ環39−6(74.8mg、0.110mmol
)をMeOH/THF(4mL/4mL)中、室温で8時間、50℃で2時間、次に60
℃で3時間、水性2M LiOH水溶液(1.6mL、3.15mmol)により処理し
た。氷水浴を使用してこの混合物を0℃に冷却した。この混合物にブライン(30mL)
を添加した。全部をCH
2Cl
2(30mLで3回)で抽出した。有機層をブライン(3
0mL)により洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過により乾燥剤を除去した後、
溶媒を真空で除去すると、カルボン酸39−7(370.6mg、0.5932mmol
)が無色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
49N
4O
7:625.4;測定値:625.3。
【0663】
ステップ8。実施例39の調製:カルボン酸39−7(100.0mg、0.1601
mmol)および中間体A10(73.2mg、0.2401mmol)を、DMF(3
mL)中、HATU(91.3mg、0.2401mmol)およびDIPEA(0.1
4mL、0.8005mmol)により室温で5時間処理した。H
2O(30mL)によ
り反応をクエンチし、EtOAc(30mLで3回)で抽出した。有機層をブライン(3
0mL)により洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過により乾燥剤を除去した後、
溶媒を真空で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25〜100
%酢酸エチル)によって精製した。所望の生成物が入っているフラクションを真空で濃縮
し、残渣を超臨界流体カラムクロマトグラフィー(DAICEL Chiralpak
IC 10×250mm、18.9mL/分、35%MeOH、15atm、40℃)に
よってさらに精製すると、実施例39(80.5mg、0.0920mmol、57%)
が無色粉末として得られた。HPLC分析による保持時間:9.35分。LCMS−ES
I
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43H
61F
2N
6O
9S:875.4;測定値
:875.4。
1H NMR (300MHz, CD
3OD) δ 7.81 (d,
J=9.6Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.24 (d, J=
9.6Hz, 1H), 6.68 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.74−
6.30 (m, 3H), 4.73 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.7
3 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.40−4.60 (m, 1H), 4
.22 (d, J=9.6Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.61
(q, J=7.2Hz, 2H), 3.16−3.30 (m, 1H), 2.
50−2.77 (m, 2H), 2.20−0.60 (m, 21H), 1.3
5 (s, 3H) 1.12 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.18 (s
, 3H), 1.02 (s, 9H).
【0664】
(実施例40)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−11−エチル−16−メトキシ−3a−
メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,2
1,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペ
ンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12
−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
実施例40は、実施例39と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わり
に中間体A9を使用して調製した。実施例40は、およそ92%の純度で単離された(7
0.9mg)。HPLC分析による保持時間:9.24分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
42H
59F
2N
6O
9S:861.4;測定値:861.4
。
1H NMR (300MHz, CD
3OD) δ 7.80 (d, J=9.6
Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.23 (d, J=9.6Hz,
1H), 6.70 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.60−6.10 (
m, 3H), 4.69 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.39 (dd,
J=12.0, 6.0Hz, 1H), 4.2 (d, J=9.6Hz, 1H
), 4.03−4.10 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.12
−3.28 (m, 1H), 2.89−3.05 (m, 1H), 2.50−2
.76 (m, 2H), 2.30−0.80 (m, 19H), 1.36 (s
, 3H) 1.25 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.10 (s, 3H
), 1.04 (s, 9H).
【0666】
(実施例41)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−1−{[(1−
メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−11−エチル−
16−メトキシ−3a−メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8
,11,12,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9
,12−メタノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロ
ノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製。
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
実施例41は、実施例39と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わり
に中間体A8を使用して調製した。実施例41は、およそ92%の純度で単離された(4
.3mg)。HPLC分析による保持時間:9.36分。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
42H
59F
2N
6O
9S:889.4;測定値:889.5。
1H NMR (300MHz, CD
3COCD
3) δ 7.83 (d, J=7
.83Hz, 1H), 7.19−7.30 (m, 1H), 5.74−6.30
(m, 3H), 4.70 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.19 (d
d, J=12.0, 6.0Hz, 1H), 4.24 (d, J=9.6Hz,
1H), 4.12 (d, J=12.0, 9.6Hz, 1H), 3.96
(s, 3H), 3.10−3.26 (m, 1H), 2.56−2.80 (m
, 2H), 2.30−0.80 (m, 25H), 1.54 (s, 3H),
1.42 (s, 3H), 1.12 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.
06 (s, 9H).
【0668】
(実施例42および実施例43)(1aS,5S,8S,9S,10R,22aS)−
5−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(
1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−1a−エチ
ル−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,
10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メ
タノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ
[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミド、および(1aR,5S,8S,
9S,10R,22aR)−5−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフ
ルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シ
クロプロピル]−1a−エチル−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,
1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカ
ヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオ
キサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調
製
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0669】
ステップ1。43−1の調製:アルゴン雰囲気下、中間体混合物D15(281mg、
0.81mmol)および中間体18−2(290mg、0.74mmol)のMeCN
(3.7mL)溶液に、HATU(308mg、0.81mmol)、次いでDIPEA
(640μL、3.68mmol)を室温で添加した。17時間後、この反応混合物を真
空で濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキ
サン)によって精製すると、43−1(121mg、1:1ジアステレオ混合物)が無色
油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
5
2ClN
4O
7:687.3;測定値:687.5。
【0670】
ステップ2。43−2の調製:ジアステレオ混合物43−1(121mg、176μm
ol)、TEA(38μL、264μmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウ
ム(35.4mg、264μmol)のEtOH(0.88mL)溶液に、PdCl
2(
dppf)(14.4mg、17.6μmol)を添加した。この反応混合物をアルゴン
により10分間脱気し、78℃に加熱した。25分後、この反応混合物を室温まで冷却し
、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル
/ヘキサン)によって精製すると、43−2(105mg、1:1ジアステレオ混合物)
が黄色油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
3
8H
55N
4O
7:679.4;測定値:679.5。
【0671】
ステップ3。43−3の調製:ジアステレオ混合物43−2(105mg、155μm
ol)のDCE(31mL)溶液に、Zhan 1B触媒(11.3mg、15.5μm
ol、Strem)を添加し、この反応混合物をアルゴンで10分間脱気した。次に、反
応混合物を100℃に加熱した。15分後、この反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃
縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサン
)によって精製すると、43−3(52.3mg、1:1ジアステレオ混合物)が薄黄色
油状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
5
1N
4O
7:651.4;測定値:651.5。
【0672】
ステップ4。43−4の調製:アルゴン雰囲気下、ジアステレオ混合物43−3(52
mg、80μmol)のエタノール(0.4mL)溶液に、室温でPd/C(10重量%
Pd、9mg、8μmol)を添加した。この雰囲気を水素に置き換え、反応混合物を室
温で激しく撹拌した。45分後、この反応混合物を酢酸エチル(1mL)により希釈し、
酢酸エチル洗浄液(3×1mL)を用いてセライトパッドを通して濾過した。濾液を真空
で濃縮すると43−4(49mg、1:1ジアステレオ混合物)が得られ、これをさらに
精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
36H
52N
4O
7:653.4;測定値:653.6。
【0673】
ステップ5。43−5の調製:アルゴン雰囲気下、ジアステレオ混合物43−4(49
mg、67μmol)のDCM(0.5mL)溶液に、室温でTMSOTf(60μL、
0.34mmol)を添加した。3時間後、0.25N NaOH水溶液(0℃に事前冷
却したもの、1mL)に上記の反応混合物をゆっくりと添加した。得られた混合物を1N
HCl水溶液(5mL)により希釈し、DCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有
機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮すると、43−5(71mg、1:1ジア
ステレオ混合物)が黄褐色固体として得られ、これをさらに精製することなく次のステッ
プに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
45N
4O
7:597.3;測定値:597.5。
【0674】
ステップ6。実施例42および実施例43の調製:アルゴン雰囲気下、ジアステレオ混
合物43−5(71mg、約67μmol)および中間体A10(54mg、178μm
ol)のMeCN(1.00mL)溶液に、室温でHATU(69mg、178μmol
)を添加し、次いでDIPEA(155μL、0.89mmol)を添加した。1時間後
、この反応混合物を真空で濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10
0%酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。所望の生成物が入っているフラクションを
合わせ、分取HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、50〜100%
MeCN/H
2O、0.1%トリフルオロ酢酸調節剤)により再精製して凍結乾燥すると
、実施例42(10mg)および実施例43(10mg)がオフホワイト粉末として得ら
れた。実施例42:HPLC分析による保持時間:9.04分。[M+H]
+計算値C
4
1H
57F
2N
6O
9S:847.4;測定値:847.6。
1H NMR (400M
Hz, CD
3OD) δ 8.98 (s, 1H), 7.73 (d, J=8.
4Hz, 2H), 7.20−7.13 (m, 2H), 5.70 (td, J
=55.8, 6.4Hz, 1H), 5.65 (d, J=3.7Hz, 1H)
, 5.44 (br s, 1H), 4.55−4.42 (m, 1H), 4.
20−4.03 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.17−3.08
(m, 1H), 2.85−2.72 (m, 1H), 2.71−2.59 (
m, 1H), 2.18−2.06 (m, 1H), 2.03−1.83 (m,
4H), 1.80−1.53 (m, 5H), 1.50 (br s, 3H)
, 1.46 (s, 3H), 1.40−1.31 (m, 1H), 1.33−
1.09 (m, 5H), 1.06 (s, 9H), 1.05−0.95 (m
, 6H), 0.92−0.73 (m, 3H).実施例43:HPLC分析による
保持時間:9.17分。[M+H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S:847.4;
測定値:847.6。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.03
(s, 1H), 7.68 (d, J=9.5Hz, 1H), 7.14−7.0
9 (m, 2H), 5.68 (td, J
H−F=55.5, 6.7Hz, 1
H), 5.59 (d, J=3.7Hz, 1H), 4.45 (d, J=6.
8Hz, 1H), 4.29 (d, J=12.1Hz, 1H), 4.12 (
s, 1H), 4.08 (dd, J=12.1, 4.3Hz, 1H), 3.
82 (s, 3H), 2.90−2.79 (m, 1H), 2.79−2.70
(m, 1H), 2.66−2.56 (m, 1H), 2.43−2.31 (
m, 1H), 1.95−1.85 (m, 2H), 1.75−1.62 (m,
1H), 1.61−1.42 (m, 5H), 1.44 (br s, 3H)
1.40 (s, 3H), 1.34−1.02 (m, 8H), 1.00 (
s, 9H), 0.99−0.89 (m, 5H), 0.85−0.74 (m,
3H).
【0675】
(実施例44)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−1a,9−
ジメチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20
,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18
,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノ
キサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
ステップ1。44−1の調製:アルゴン下、アセトニトリル(12mL)中の18−2
(429mg、1.09mmol)および中間体混合物D6(395mg、1.33mm
ol)の混合物に、HATU(544mg、1.43mmol、Oakwood)および
DIPEA(0.83mL、4.76mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した
後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜3
0%酢酸エチル)によって精製すると、44−1(545mg、1:1ジアステレオマー
混合物)が白色固体として生成した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
35H
50ClN
4O
7:673.33;測定値:673.47。
【0677】
ステップ2。44−2の調製:EtOH(9mL)中の44−1(542mg、0.8
05mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(168mg、1.25mmol)
、およびトリエチルアミン(0.170mL、1.21mmol)の脱酸素混合物に、室
温でPd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(74mg、0.091mmol、Stre
m)を添加した。アルゴン下、反応混合物を78℃で75分間加熱した。室温まで冷却し
た後、トルエン(6mL)を添加して反応混合物を真空で濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%酢酸エチル)によって精製すると、4
4−2(438mg;1:1ジアステレオマー混合物)が黄色膜状物として得られた。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
53N
4O
7:665.38
;測定値:665.55。
【0678】
ステップ3。44−3および44−4の調製:DCE(131mL)中の、ジアステレ
オ混合物44−2(437mg、0.658mmol)およびZhan 1B触媒(81
mg、0.072mmol、Strem)を、アルゴン下、25分間脱酸素した。次に、
この混合物を95℃で50分間加熱した。追加のZhan 1B触媒(7mg)を添加し
、この反応混合物を95℃で10分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を真空
で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%酢酸
エチル)によって精製すると、単一ジアステレオマー44−3(143mg、先に溶出し
た成分)が薄黄色膜状物として、44−4(118mg、後に溶出した成分)が薄黄色固
体として得られた。先に溶出した44−3:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49N
4O
7:637.35;測定値:637.45。後に溶出した4
4−4:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
49N
4O
7:6
37.35;測定値:637.59。
【0679】
ステップ4。44−5の調製:44−3(143mg、0.225mmol)のエタノ
ール(6mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10重量%Pd、48mg、0.045m
mol)を添加した。雰囲気を水素に置き換えて、この反応物を90分間撹拌した。この
反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルにより洗浄した。濾液を真空で濃縮すると、
44−5(130mg)が褐色固体膜状物として得られ、これをさらに精製することなく
次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
51N
4O
7:639.37;測定値:639.53。
【0680】
ステップ5。44−6の調製:アルゴン下、44−5(130mg、1.27mmol
)のジクロロメタン(3.8mL)溶液に、室温でTMSOTf(0.53mL、2.9
1mmol)を滴下添加した。1時間後、追加のTMSOTf(0.22mL)を添加し
た。さらに1時間後、TMSOTf(0.20mL)を添加した。40分後、TMSOT
f(0.25mL)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(10mL)に
溶かし、撹拌しながら水性1N HCl(20mL)を添加することによりクエンチした
。層を分離して水層をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機物をブ
ラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮すると、44−6(1
13mg)がオフホワイト固体として得られ、これをさらに精製することなく次のステッ
プに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
31H
43N
4O
7:583.31;測定値:583.45。
【0681】
ステップ6。実施例44の調製:アルゴン下、MeCN(1.5mL)中の44−6(
51mg、0.088mmol)および中間体A10(49mg、0.161mmol)
の混合物に、HATU(53mg、0.139mmol)およびDIPEA(0.080
mL、0.459mmol)を添加した。一晩撹拌した後、追加の中間体A10(13m
g)を添加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(15mL)に溶かし、水性1N
HCl(20mL)に注ぎ入れた。層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わ
せた有機物を水およびブラインにより洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空
で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%酢酸
エチル)によって精製すると、実施例44(41mg)がオフホワイト固体として得られ
た。HPLC分析による保持時間:8.86分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S:833.36;測定値:833.51。
1H
NMR (400MHz, CD
3OD): 7.79 (d, J=10Hz, 1
H), 7.28−7.21 (m, 2H), 6.77 (d, J=8.4Hz,
1H), 5.81 (td, J
H−F=56Hz, J=6.4Hz, 1H),
5.73−5.70 (m, 1H), 4.56 (d, J=7.2Hz, 1H
), 4.40 (d, J=11.6Hz, 1H), 4.26−4.16 (m,
2H), 3.93 (s, 3H), 3.05−2.91 (m, 1H), 2
.90−2.82 (m, 1H), 2.77−2.68 (m, 1H), 2.0
6−1.94 (m, 2H), 1.88−1.74 (m, 1H), 1.72−
1.58 (m, 3H), 1.58−1.44 (m, 4H), 1.53 (s
, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.43−1.36 (m, 1H),
1.12−1.02 (m, 2H), 1.09 (s, 9H), 1.07 (d
, J=4Hz, 3H), 1.00−0.94 (m, 2H), 0.92−0.
84 (m, 3H), 0.16−0.11 (m, 1H).
【0682】
(実施例45)(1aS,5S,8S,9S,10R,22aS)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−メトキシ−1a,9−
ジメチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20
,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18
,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノ
キサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】
実施例45は、ステップ4における先に溶出した44−3の代わりに、後に溶出した4
4−4を使用して、実施例44と同様の方法で調製した。実施例45は、オフホワイト固
体として単離された(23mg)。HPLC分析による保持時間:8.92分。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
6O
9S:833.36
;測定値:833.54。
1H NMR (400MHz, CD
3OD): 7.79
(d, J=9.2Hz, 1H), 7.25−7.19 (m, 2H), 6.
55 (d, J=5.2Hz, 1H), 5.78 (td, J
H−F=61Hz
, J=6Hz, 1H), 5.52−5.48 (m, 1H), 4.58 (d
, J=6.4Hz, 1H), 4.52 (d, J=12Hz, 1H), 4.
17−4.10 (m, 1H), 4.04 (d, J=6.4Hz, 1H),
3.93 (s, 3H), 3.22−3.14 (m, 1H), 2.88−2.
80 (m, 1H), 2.78−2.66 (m, 1H), 2.08−1.90
(m, 2H), 1.76−1.64 (m, 1H), 1.63−1.50 (
m, 7H), 1.51 (s, 3H), 1.47−1.36 (m, 2H),
1.46 (s, 3H), 1.18−1.06 (m, 1H), 1.12 (
s, 9H), 1.07 (m, 3H), 1.00−0.80 (m, 4H),
0.10−0.04 (m, 1H).
【0684】
(実施例46および47)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−t
ert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メ
チルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−ジフ
ルオロ−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,
9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10
−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデ
シノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミド、および(1aR,5S,8
S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(
ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル
}シクロプロピル]−18−フルオロ−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ
−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テト
ラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6
]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミ
ドの調製。
【化271-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化271-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
ステップ1。46−1の調製:アルゴン下、DMF(7mL)中の中間体B1(627
mg、2.08mmol)、中間体E3(548mg、1.91mmol)、および炭酸
セシウム(744mg、2.28mmol)の混合物を85℃で36時間撹拌した。反応
混合物を室温まで冷却し、水(30mL)に注ぎ入れ、水性物を酢酸エチル(3×30m
L)で抽出した。合わせた有機物を水、ブラインにより洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥
して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
中0〜30%酢酸エチル)によって精製すると、46−1(891mg)が白色固体とし
て得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
27H
36F
2N
3
O
6:536.25;測定値:536.35。
【0686】
ステップ2。46−2の調製:キノキサリンエーテル46−1(478mg、0.89
3mmol)を、室温で酢酸tert−ブチル(4.2mL)およびジクロロメタン(1
.1mL)に溶解させた。MeSO
3H(0.30mL、4.67mmol)を滴下添加
し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(20mL)および水性飽和NaH
CO
3(30mL)の撹拌混合物に、反応混合物を移送した。相を分離し、水相をEtO
Ac(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し
、真空で濃縮するとアミン46−2が黄色固体膜状物(346mg)として得られた。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
22H
28F
2N
3O
4:436.
20;測定値:436.29。
【0687】
ステップ3。46−3の調製:アルゴン下、アセトニトリル(9mL)中の46−2(
345mg、0.793mmol)および中間体D11(260mg、0.965mmo
l)の混合物に、HATU(396mg、1.04mmol、Oakwood)およびD
IPEA(0.57mL、3.29mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後
、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40
%酢酸エチル)によって精製すると、46−3(545mg)が透明な固体膜状物として
得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49F
2N
4O
7:687.35;測定値:687.57。
【0688】
ステップ4。46−4の調製:DCE(140mL)中の46−3(480mg、0.
699mmol)およびZhan 1B触媒(61mg、0.083mmol、Stre
m)の混合物を、アルゴンにより18分間脱酸素した。次に、この混合物を95℃で70
分間加熱した。追加のZhan 1B触媒(20mg)を添加し、混合物を95℃で1時
間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%酢酸エチル)によって精製すると、分離
できない46−4(主)とおよそ15%の47−1(副;合計233mg)の混合物がオ
フホワイト固体として得られた。主成分46−4:LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+計算値C
34H
45F
2N
4O
7S:665.38;測定値:665.50。副
成分47−1:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
44FN
4
O
7:639.31;測定値:639.49。
【0689】
ステップ5。46−5と47−2の混合物の調製:前のステップに由来する46−4と
47−1の混合物(232mg、0.353mmol)のエタノール(9mL)溶液に、
パラジウム担持炭素(10重量%Pd、70mg、0.066mmol)を添加した。雰
囲気を水素に置き換えて、7時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、エタノールによ
り洗浄した。濾液を真空で濃縮すると46−5(主)と47−2(副;合計216mg)
の混合物がオフホワイト固体として得られ、これをさらに精製することなく次のステップ
に使用した。主成分46−5:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
3
4H
47F
2N
4O
7:661.33;測定値:661.52。副成分47−2:LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
48FN
4O
7:643.34;
測定値:643.57。
【0690】
ステップ6。46−6と47−3の混合物の調製:アルゴン下、前のステップに由来す
る46−5と47−2の混合物(215mg、0.326mmol)のジクロロメタン(
6.5mL)溶液に、室温でTMSOTf(0.35mL、1.90mmol)を滴下添
加した。1時間後、追加のTMSOTf(0.18mL)を添加した。さらに1時間後、
TMSOTf(0.30mL)を添加した。2時間後、TMSOTf(0.18mL)を
添加した。1時間後、追加のTMSOTf(0.18mL)を添加した。45分後、反応
混合物をジクロロメタン(25mL)に溶かし、撹拌しながら水性1N HCl(30m
L)を添加することによりクエンチした。水層をジクロロメタン(3×40mL)で抽出
した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で
濃縮すると、46−6(主)と47−3(副;合計187mg)の分離できない混合物が
得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。主成分46−6:LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
30H
39F
2N
4O
7:605.2
7;測定値:605.44。副成分47−3:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
30H
39FN
4O
7:587.28;測定値:587.38。
【0691】
ステップ7。実施例46および実施例47の調製:アルゴン下、アセトニトリル(6.
5mL)中の、前のステップに由来する46−6と47−3の混合物(150mg、0.
248mmol)、および中間体A10(150mg、0.496mmol)に、HAT
U(160mg、0.421mmol、Oakwood)およびDIPEA(0.25m
L、1.44mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後、酢酸エチル(30m
L)に溶かし、水性1N HCl(30mL)に注ぎ入れた。水層を酢酸エチルにより3
回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインにより洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥
して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
中0〜50%酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を
含む、水中50〜100%アセトニトリル)によって精製すると、実施例46のトリフル
オロ酢酸塩(107mg)が薄黄色固体として、実施例47の1:1ジアステレオマー混
合物のトリフルオロ酢酸塩(12mg)が薄黄色固体として得られた。実施例46:HP
LC分析による保持時間:8.60分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
39H
51F
4N
6O
9S:855.33;測定値:855.63。
1H NMR
(400MHz, CD
3OD): δ 9.23 (s, 1H), 7.94 (
d, J=9.2Hz, 1H), 7.31 (dd, J=9.2, 2.8Hz,
1H), 7.28 (d, J=2.8Hz, 1H), 5.78 (td, J
H−F=66Hz, J=6.8Hz, 1H), 5.68−5.66 (m, 1H
), 4.57 (d, J=6.4Hz, 1H), 4.41 (d, J=12H
z, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.22−4.16 (dd, J=1
2, 4Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.72−3.66 (m,
1H), 2.86−2.76 (m, 1H), 2.64−2.48 (m, 1
H), 2.11−1.94 (m, 3H), 1.86−1.74 (m, 3H)
, 1.73−1.62 (m, 1H), 1.58−1.54 (m, 2H),
1.50 (s, 3H), 1.49−1.44 (m, 1H), 1.42−1.
38 (m, 1H), 1.11−1.04 (m, 4H), 1.09 (s,
9H), 1.02−0.94 (m, 2H), 0.93−0.86 (m, 2H
), 0.78−0.66 (m, 1H), 0.54−0.46 (m, 1H).
実施例47(1:1ジアステレオマー混合物):HPLC分析による保持時間:8.45
分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
52F
3N
6O
9S:
837.34;測定値:837.63。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)
: δ 9.13 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.8Hz, 1H),
7.27 (dd, J=9.2, 2.8Hz, 1H), 7.24 (d, J
=2.8Hz, 1H), 5.99−5.43 (m, 1H), 5.79 (td
, J
H−F=55Hz, J=6.8Hz, 1H), 5.53−5.50 (m,
1H), 4.57−4.44 (m, 2H), 4.11 (s, 1H), 4
.35 (s, 1H), 4.22−4.13 (dd, J=12.4, 4Hz,
1H), 3.95 (s, 3H), 3.83−3.79 (m, 1H), 2
.94−2.80 (m, 2H), 2.28−2.14 (m, 1H), 2.0
6−1.96 (m, 2H), 1.88−1.69 (m, 4H), 1.58−
1.54 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.44−1.36 (m
, 1H), 1.32−1.26 (m, 1H), 1.14−1.04 (m,
4H), 1.10 (s, 9H), 1.02−0.86 (m, 4H), 0.
74−0.64 (m, 1H), 0.58−0.48 (m, 1H).
【0692】
(実施例48)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エテニルシクロプロピル}−14−メトキシ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,1
a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒ
ドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキ
サジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
。
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0693】
ステップ1。実施例48の調製:MeCN(0.4mL)中の酸18−7(9.7mg
、0.017mmol)および中間体A1(13mg、0.049mmol)の懸濁液に
、DIPEA(40μL、0.23mmol)を添加した。得られた溶液に、HATU(
12.5mg、0.033mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、EtO
Ac(2mL)、水性0.2M HCl(1mL)およびブライン(1mL)により希釈
した。相を分離し、水相をEtOAc(3×2mL)で抽出した。合わせた有機相を無水
Na
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られ、これをCH
2Cl
2に溶
解させてシリカゲル1g上に吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中1
0%〜50%アセトン)により精製すると残渣が得られ、これを水およびMeCNから凍
結乾燥すると、実施例48が白色アモルファス固体(8.4mg)として得られた。HP
LC分析による保持時間:8.52分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
39H
53N
6O
9S:781.4;測定値:781.2。
1H NMR (40
0MHz, CDCl
3) δ 9.91 (s, 1H), 7.83 (d, J=
9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H),
7.10 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.
86−5.72 (m, 1H), 5.57 (d, J=3.8Hz, 1H),
5.48 (d, J=9.9Hz, 1H), 5.27−5.15 (m, 1H)
, 5.15−5.07 (m, 1H), 4.48−4.35 (m, 3H),
4.12 (dd, J=11.8, 4.1Hz, 1H), 3.94 (s, 3
H), 3.81−3.71 (m, 1H), 2.98−2.75 (m, 4H)
, 2.16−2.09 (m, 1H), 1.94 (dd, J=8.2, 5.
8Hz, 1H), 1.87−1.24 (m, 9H), 1.17 (d, J=
7.4Hz, 3H), 1.09 (s, 9H), 1.04−0.91 (m,
5H), 0.75−0.65 (m, 1H), 0.52−0.42 (m, J=
6.0Hz, 1H).
【0694】
(実施例49)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−15−
メトキシ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,
11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H
−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−9−カルボキサミドの調製。
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
ステップ1。実施例49の調製:MeCN(700μL)中の酸33−4(30mg、
0.049mmol)および中間体A10(31mg、0.10mmol)の懸濁液に、
DIPEA(70μL、0.40mmol)を添加した。得られた溶液にHATU(32
mg、0.084mmol)を添加し、この反応物を室温で1.5時間撹拌した。次に、
中間体A10(6mg、0.02mmol)の追加分を添加した。反応物をさらに30分
間撹拌し、次に、EtOAc(30mL)、水性0.2M HCl(15mL)およびブ
ライン(15mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で抽出
した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得ら
れた。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル2g上に吸着させた。シリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜50%アセトン)により精製すると、アモルフ
ァス残渣が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例49が白色アモ
ルファス固体(30.5mg)として得られた。HPLC分析による保持時間:9.15
分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:
859.4;測定値:859.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ
9.86 (s, 1H), 7.82 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.
45 (s, 1H), 7.18 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H),
7.08 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.14−5.71 (m, 1H
), 5.61 (d, J=3.7Hz, 1H), 5.28 (d, J=9.8
Hz, 1H), 5.00 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.49 (d,
J=7.0Hz, 1H), 4.42−4.31 (m, 2H), 4.12 (
dd, J=11.6, 4.0Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.
00−2.63 (m, 4H), 2.25−2.16 (m, 1H), 2.09
−1.90 (m, 4H), 1.81−0.95 (m, 26H), 0.92−
0.75 (m, 3H), 0.57−0.45 (m, 1H), 0.44−0.
36 (m, 1H).
【0696】
(実施例50)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−9−(シアノメチル)−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−
{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14
−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,2
0,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[1
8,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キ
ノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
実施例50は、実施例1と同様の方法で、ステップ1において中間体B4の代わりに中
間体B8を使用して調製した。実施例50を逆相HPLC(Geminiカラム、58〜
98%ACN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると、固体(5mg
)がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.29分。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
51F
2N
7O
9S:844.94;測
定値:844.58。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.71
(s, 1H), 7.79 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.22 (m,
2H), 6.25 (m, 1H), 6.08−5.80 (m, 1H), 4
.39 (m, 1H), 4.29 (m, 2H), 4.13 (m, 1H),
3.92 (s, 3H), 3.65 (m, 1H), 3.06−2.83 (
m, 4H), 2.55 (m, 1H), 2.14−1.47 (m, 17H)
, 1.03(s, 9H), 0.92 (m, 4H), 0.65 (m, 1H
), 0.45−0.43 (m, 1H).
【0698】
(実施例51)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−N−{(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−エチルシクロプロピル}−11−エチル−16−メトキシ−3a−メチル−5,8
−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,21,22,23
,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペンタ[18,1
9][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサ
リン−10−カルボキサミドの調製。
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
実施例51は、実施例39と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わり
に中間体A3を使用して調製した。実施例51は、およそ96.5%の純度で単離された
(12.3mg)。HPLC分析による保持時間:9.38分。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
43H
63N
6O
9S:839.4;測定値:839.5
。
1H NMR (300MHz, CD
3OD) δ 7.60 (d, J=8.4
Hz, 1H), 6.98−7.08 (m, 2H), 6.53 (d, J=9
.6Hz, 1H), 5.57−5.83 (m, 2H), 4.52 (d, J
=8.4Hz, 2H), 4.24 (dd, J=10.8, 6.0Hz, 1H
), 4.02 (d, J=9.6Hz, 1H), 3.82 (dd, J=10
.8, 2.4Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.93−3.10
(m, 1H), 2.80−2.90 (m, 2H), 2.30−2.58 (m
, 2H), 0.60−2.10 (m, 32H), 0.84 (s, 9H).
【0700】
(実施例52)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−11−エチル−N−[(1R,2S)−2−(2−フルオロエチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−16−
メトキシ−3a−メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11
,12,20,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12
−メタノシクロペンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデ
シノ[11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製。
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
実施例52は、実施例39と同様の方法で、ステップ8において中間体A10の代わり
に中間体A6を使用して調製した。実施例52は、およそ96.5%の純度で単離された
(12.3mg)。HPLC分析による保持時間:8.60分。HPLC分析による保持
時間:9.31分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
44H
64F
N
6O
9S:871.4;測定値:871.5。
1H NMR (300MHz, CD
3OD) δ 7.81 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.20−7.30
(m, 2H), 6.73 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.75−6.0
2 (m, 2H), 4.74 (d, J=8.4Hz, 2H), 4.54 (
t, J=6.0Hz, 2H), 4.36−4.49 (m, 1H), 4.23
(d, J=9.6Hz, 1H), 4.04 (dd, J=12.0, 2.4
Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.28−3.16 (m, 1H)
, 2.50−2.70 (m, 2H), 2.30−0.80 (m, 35H),
1.04 (s, 9H).
【0702】
(実施例53)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジフルオロ−3,
6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,
22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,
10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−
カルボキサミドの調製。
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0703】
実施例53は、ステップ1において中間体E3の代わりに中間体E4を使用し、かつス
テップ7において中間体A10の代わりに中間体A9を使用して、実施例17と同様に調
製した。実施例53は、白色固体として単離された(8.8mg)。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
48F
4N
6O
8S:825.32;測定値:
825.75。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.13 (s
, 1H), 8.15 (d, J=8.2Hz, 1H), 7.91−7.74
(m, 2H), 7.69 (t, J=7.6Hz, 1H), 6.92 (s,
1H), 5.47 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.48 (t, J=
10.3Hz, 2H), 4.36 (d, J=9.4Hz, 1H), 4.12
(dd, J=12.1, 3.6Hz, 1H), 3.70−3.59 (m,
1H), 3.08−2.75 (m, 1H), 2.58−2.38 (m, 1H
), 2.14 (t, J=6.8Hz, 1H), 1.95−1.67 (m,
4H), 1.47 (tt, J=13.9, 7.1Hz, 4H), 1.35
(s, 2H), 1.20 (t, J=7.3Hz, 3H), 1.15−0.6
4 (m, 19H), 0.51 (q, J=6.4Hz, 1H).
【0704】
(実施例54)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エチルシクロプロピル}−9−エチル−18,18−ジフルオロ−3,6−ジオキソ−
1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラ
デカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]
ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミド
の調製。
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
実施例54は、中間体A9を中間体A3で置き換え、実施例53と同様に調製した。実
施例54は、白色固体として単離された(10.0mg)。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
39H
52F
2N
6O
8S:803.35;測定値:803.
79。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.88 (s, 1H)
, 8.12 (d, J=8.2Hz, 1H), 7.88−7.69 (m, 2
H), 7.66 (t, J=7.6Hz, 1H), 6.68 (s, 1H),
5.95 (d, J=3.4Hz, 1H), 5.46 (d, J=9.4Hz
, 1H), 4.45 (dd, J=13.8, 9.7Hz, 2H), 4.0
9 (dd, J=12.0, 3.6Hz, 2H), 3.71−3.57 (m,
1H), 2.53 (dd, J=21.4, 14.6Hz, 1H), 1.8
5−1.39 (m, 10H), 1.38−0.96 (m, 20H), 1.0
1 (dd, J=17.2, 9.5Hz, 3H), 1.04−0.78 (m,
6H), 0.70 (s, 1H), 0.49 (dd, J=12.7, 6.
3Hz, 1H).
【0706】
(実施例55)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−3,6−ジオキ
ソ−14−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,1a,3,4,5,6,9,1
0,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタ
ノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[
11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
中間体55−1は、ステップ1において中間体E1の代わりに中間体E2を使用して、
実施例1のステップ1から6に従うことにより調製した。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
34H
49N
4O
7:625.36;測定値:625.25。
【0708】
ステップ1。55−2の調製。キノキサリノール55−1(24mg、0.038mm
ol)をDMF(2mL)に懸濁させ、Cs
2CO
3(63mg、0.19mmol)お
よびトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(0.055mL、
0.38mmol)により処理した。この反応混合物を室温で5時間撹拌し、次にEtO
Acにより希釈した。有機層をH
2Oおよびブラインにより洗浄し、MgSO
4で乾燥し
て濾過し、減圧下で濃縮すると、55−2が得られ、これをさらに精製することなく、続
けた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
50F
3N
4O
7:
707.36;測定値:707.38。
【0709】
ステップ2。55−3の調製。トリフルオロエチルエーテル55−2(0.038mm
ol、理論量)を、室温でDCM(4mL)およびTMSOTf(0.14mL、0.7
7mmol)により処理した。1時間後、この反応物を1M NaOH(2mL)を添加
することによりクエンチした。この混合物を5分間激しく撹拌した後、この混合物を分液
漏斗に注ぎ入れ、次いで10%HCl(20mL)を分液漏斗に注ぎ入れた。水層をDC
M(3×)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥して濾過し、減圧下で濃縮す
ると、55−3が得られ、これをさらに精製することなく、続けた。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
42F
3N
4O
7:651.30;測定値:6
51.18。
【0710】
ステップ3。実施例55の調製。カルボン酸(carboxcylic acid)5
5−3(0.038mmol、理論量)を中間体A10(23mg、0.077mmol
)、TBTU(25mg、0.077mmol)、DMAP(9mg、0.077mmo
l)、DCM(1mL)、およびDIPEA(0.134mL、0.768mmol)に
より処理した。この反応混合物を室温で20時間撹拌し、次に減圧下で濃縮して逆相HP
LCによって精製すると、実施例55がTFA塩(7mg、3ステップにわたって18%
)として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
54F
5N
6O
9S:901.36;測定値:902.08。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD) δ 9.18 (s, 1H), 7.86 (d, J=9.1Hz
, 1H), 7.32 (dd, J=9.1, 2.8Hz, 1H), 7.25
(d, J=2.7Hz, 1H), 6.02−5.63 (m, 2H), 4.
76−4.62 (m, 2H), 4.56 (d, J=7.1Hz, 1H),
4.39 (t, J=6.0Hz, 2H), 4.15 (dt, J=17.2,
8.6Hz, 1H), 3.74 (dd, J=6.7, 2.8Hz, 1H)
, 3.05−2.89 (m, 1H), 2.82 (td, J=13.2, 4
.2Hz, 1H), 2.65−2.50 (m, 1H), 2.02 (d, J
=10.4Hz, 2H), 1.78 (dt, J=23.5, 10.7Hz,
3H), 1.68−1.26 (m, 14H), 1.22 (t, J=7.3H
z, 3H), 1.10 (s, 9H), 0.97 (d, J=2.5Hz,
2H), 0.95−0.84 (m, 2H), 0.71 (s, 1H), 0.
51 (t, J=9.8Hz, 1H).
【0711】
(実施例56)(3aR,7S,10S,11S,12R,24aR)−7−tert
−ブチル−11−エチル−N−[(1R,2R)−2−エチル−1−{[(1−メチルシ
クロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−16−メトキシ−3a−
メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20,2
1,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノシクロペ
ンタ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12
−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0712】
実施例56は、実施例39と同様の方法で、ステップ8において中間体A3の代わりに
中間体A9を使用して調製した。実施例56が単離された(8.8mg、0.0103m
mol、53.7%)。HPLC分析による保持時間:9.56分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
44H
65N
6O
9S:853.45;測定値:85
3.5。
1H NMR (300MHz, CD
3OD) δ 7.81 (d, J=
9.6Hz, 1H), 7.20−7.30 (m, 2H), 6.73 (d,
J=9.6Hz, 1H), 5.76−6.01 (m, 2H), 4.75 (d
, J=8.4Hz, 1H), 4.46 (dd, J=12.0, 6.0Hz,
1H), 4.23 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.00−4.08 (
m, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.50−2.78 (m, 3H),
0.80−2.30 (m, 30H), 1.54 (s, 3H), 1.35
(s, 3H), 1.05 (s, 9H).
【0713】
(実施例57)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル
)カルバモイル]−2−(2,2−ジフルオロエチル)シクロプロピル]−15−メトキ
シ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,11,
19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H−8,
11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19][1
,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−9
−カルボキサミドの調製。
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
ステップ1。実施例57の調製。MeCN(500μL)中の酸33−4(14.9m
g、0.0245mmol)およびアミン塩酸塩A−7(16.3mg、0.0535m
mol)の懸濁液に、DIPEA(40μL、0.23mmol)を添加した。得られた
溶液にHATU(15.5mg、0.0408mmol)を添加し、この反応物を室温で
17時間撹拌した。次に、この反応物をEtOAc(2mL)、水性0.2M HCl(
1.5mL)、およびブライン(1.5mL)により希釈した。相を分離し、水相をEt
OAc(4×1.5mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し
て濃縮すると粗製残渣が得られた。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル1.
5g上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜40%アセトン
)により精製すると、アモルファス残渣が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥
すると、実施例57が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.4;測定値:859.0。
1H NMR (300
MHz, CDCl
3) δ 10.00 (s, 1H), 7.82 (d, J=
9.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H),
7.09 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.
07−5.57 (m, 2H), 5.26 (d, J=9.8Hz, 1H),
5.01 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.50−4.29 (m, 3H)
, 4.12 (dd, J=11.7, 3.9Hz, 1H), 3.93 (s,
3H), 3.00−2.62 (m, 4H), 2.34−0.96 (m, 3
3H), 0.95−0.78 (m, 1H), 0.51 (dd, J=13.0
, 7.9Hz, 1H), 0.39 (d, J=4.2Hz, 1H).
【0715】
(実施例58)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロエチル)
−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]
−15−メトキシ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7
,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1
H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:1
8,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キ
ノキサリン−9−カルボキサミドの調製
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
ステップ1。実施例58の調製。MeCN(500μL)中の酸33−4(14.5m
g、0.0238mmol)およびアミン塩酸塩A−8(16.0mg、0.0502m
mol)の懸濁液に、DIPEA(40μL、0.23mmol)を添加した。得られた
溶液にHATU(15.5mg、0.0408mmol)を添加し、この反応物を室温で
17時間撹拌した。次に、この反応物をEtOAc(2mL)、水性0.2M HCl(
1.5mL)、およびブライン(1.5mL)により希釈した。相を分離し、水相をEt
OAc(4×1.5mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し
て濃縮すると粗製残渣が得られた。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル1.
5g上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜40%アセトン
)により精製すると、アモルファス残渣が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥
すると、実施例58が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43H
59F
2N
6O
9S:873.4;測定値:873.3。
1H NMR (300
MHz, CDCl
3) δ 9.72 (s, 1H), 7.82 (d, J=9
.1Hz, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.7Hz, 1H),
7.09 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.1
2−5.54 (m, 2H), 5.25 (d, J=9.8Hz, 1H), 5
.01 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.50−4.30 (m, 3H),
4.13 (dd, J=11.7, 4.2Hz, 1H), 3.93 (s,
3H), 3.03−2.65 (m, 4H), 2.34−0.97 (m, 33
H), 0.94−0.76 (m, 3H), 0.60−0.45 (m, 1H)
, 0.45−0.34 (m, 1H).
【0717】
(実施例59)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル
)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−10−エチル−19,
19−ジフルオロ−15−メトキシ−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,
7,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−
1H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−9−カルボキサミドの調製。
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
ステップ1。59−1の調製。続いて、中間体D16(0.50g、1.6mmol)
のDMF(7mL)溶液をCOMU(0.80g、1.9mmol)、DIPEA(1.
2mL、6.7mmol)および中間体17−2(0.65g、1.3mmol)により
処理し、室温で一晩撹拌した。1Mクエン酸溶液(5mL)により反応をクエンチし、E
Aで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄して無水MgSO
4で乾燥し、真空で濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜100%EA/hex)
によって精製すると、59−1が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
55F
2N
4O
7:741.88;測定値:741.51。
【0719】
ステップ2。59−2の調製。59−1(0.51g、0.69mmol)のDCE(
140mL)溶液をアルゴンで30分間通気した後、Zhan 1B触媒(0.051g
、0.07mmol)を添加する。反応物を45分間85℃に加熱し、さらなるZhan
1B触媒を添加した。さらに30分後、反応物を室温まで冷却して真空で濃縮し、シリ
カゲルクロマトグラフィー(5〜100%EA/hex)によって精製すると、59−2
が生成した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
51F
2N
4
O
7:713.83;測定値:713.54。
【0720】
ステップ3。59−3の調製。59−2の溶液をEtOH(8mL)に溶かした。Pd
/C(0.072g、10%w/w)を添加し、雰囲気をH
2に置き換えた。1時間後、
追加の触媒を添加した。4時間後、EAおよび追加の触媒を添加した。さらに3時間後、
反応物を濾過して真空で濃縮し、残渣をEtOH(8mL)に溶かし、0.5gPd/C
(10%w/w)により処理して、雰囲気をH
2に置き換えた。この反応物を一晩撹拌し
、次に、先に記載した通り、再度後処理を行うと、59−3が生成し、これをさらに精製
することなく、引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値
C
38H
53F
2N
4O
7:715.85;測定値:715.52。
【0721】
ステップ4。59−4の調製。59−3(0.40g、0.56mmol)のDCM(
1.5mL)溶液を、室温でTFA(2.5mL)により処理した。1.5時間後、この
反応物を真空で濃縮した。残渣をEAに溶かし、水性飽和NaHCO
3、ブラインにより
洗浄し、次に無水MgSO
4で乾燥した。真空で濃縮すると59−4が生成し、これをさ
らに精製することなく、引き続いて使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
34H
45F
2N
4O
7:659.74;測定値:659.56。
【0722】
ステップ5。実施例59の調製:続いて、59−4(0.20g、0.30mmol)
のDMF(2mL)溶液を、HATU(0.21g、0.55mmol)、DIPEA(
0.27mL、1.5mmol)、DMAP(0.056g、0.46mmol)、およ
び中間体A9(0.13g、0.46mmol)により処理し、室温で5時間撹拌した。
この反応混合物を分取HPLCにより精製すると、実施例59のTFA塩が生成する。H
PLC分析による保持時間:9.20分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
42H
55F
4N
6O
9S:895.98;測定値:895.60。
1H NM
R (400MHz, CD
3OD) δ 9.31 (s, 1H); 7.94 (
d, J=9.2Hz, 1H); 7.32 (dd, J=9.2, 2.4Hz,
1H); 7.21 (d, J=2.4Hz, 1H); 5.98 (br s,
1H); 5.85 (td, J
H−F=55.2Hz, J=6Hz, 1H);
4.94 (d, J=7.6Hz, 1H); 4.58 (d, J=7.2Hz
, 1H); 4.35 (d, J=7.2Hz, 1H); 4.33 (br s
, 1H); 4.18 (dd, J=12, 3.6Hz, 1H); 3.97
(br s, 3H); 2.98 (m, 1H); 2.64−2.41 (m,
2H); 2.22 (m, 1H); 2.15−1.92 (m, 4H); 1.
84−1.22 (m, 14H); 1.18 (t, J=7.2Hz, 3H);
1.14−0.98 (m, 2H); 1.08 (s, 9H); 0.60−0
.48 (m, 2H).
【0723】
(実施例60)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−18,18−ジフルオロ−14−メトキシ−
3,6−ジオキソ−9−プロピル−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,
20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【0724】
ステップ1。60−1の調製:アルゴン雰囲気下、中間体B5(160mg、0.59
0mmol)および中間体E3(194mg、0.590mmol)のMeCN(2.9
5mL)溶液に、炭酸セシウム(192mg、0.590mmol)を室温で添加した。
24時間後、次に、この反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空で濃縮
した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンの
グラジエント)によって精製すると、置換キノキサリン60−1が得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
29H
40F
2N
3O
6:564.28;測
定値:564.44。
【0725】
ステップ2。60−2の調製:60−1(193mg、0.343mmol)の酢酸t
ert−ブチル(1.36mL)溶液に、メタンスルホン酸(111μL、1.72mm
ol)のジクロロメタン(0.34mL)溶液を添加し、この反応物を室温で撹拌した。
2時間後、この反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)により希釈し、得
られた混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナト
リウムで乾燥して真空で濃縮すると、アミン塩酸塩60−2が得られ、これをさらに精製
することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
24H
32F
2N
3O
4:464.23;測定値:464.35。
【0726】
ステップ3。60−3の調製:アルゴン雰囲気下、60−2(133mg、0.289
mmol)および中間体D11(133mg、0.412mmol)のMeCN(1.7
mL)溶液に、室温でHATU(157mg、0.412mmol)を添加し、次いでD
IPEA(298μL、1.72mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を真空で
濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサン
のグラジエント)によって精製すると、アミド60−3が得られた。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
53F
2N
4O
7:715.38;測定値:7
15.55。
【0727】
ステップ4。60−4の調製:60−3(188mg、264μmol)のDCE(5
2.8mL)溶液に、Zhan 1B触媒(19.4mg、26.4μmol)を添加し
、この反応混合物をアルゴンで10分間脱気した。次に、反応混合物を100℃に加熱し
た。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって精製す
ると、マクロ環60−4が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
36H
49F
2N
4O
7:687.35;測定値:687.54。
【0728】
ステップ5。60−5の調製:アルゴン雰囲気下、マクロ環60−4(119mg、1
73μmol)のエタノール(1.0mL)溶液に、室温でPd/C(10重量%、18
.4mg、17.3μmol)を添加した。反応容器を排気し、1atmの水素ガスで再
充てん(3×)し、この反応混合物を室温で激しく撹拌した。1時間後、この反応混合物
を酢酸エチル洗浄液(3×2mL)を用いてセライトパッドを通して濾過した。濾液を真
空で濃縮するとマクロ環60−5が得られ、これをさらに精製することなく次のステップ
に直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51F
2
N
4O
7:689.36;測定値:689.56。
【0729】
ステップ6。60−6の調製:アルゴン雰囲気下、60−5(150mg、218μm
ol)のDCM(1.1mL)溶液に室温でTMSOTf(197μL、1.09mmo
l)を添加した。2時間後、この反応混合物を、0℃に事前冷却した0.5N NaOH
溶液(5mL)の溶液に移送した。得られた混合物を1N HCl溶液により酸性にして
pH=2とし、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫
酸ナトリウムで乾燥して真空で濃縮すると、カルボン酸60−6が得られ、これをさらに
精製することなく次のステップに直接使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
32H
43F
2N
4O
7:633.30;測定値:633.49。
【0730】
ステップ7。実施例60の調製:アルゴン雰囲気下、60−6(100mg、158μ
mol)および中間体A9(69.0mg、237μmol)のMeCN(790μL)
溶液に、室温でHATU(91.5mg、237μmol)を添加し、次いでDIPEA
(137μL、790μmol)を添加した。3時間後、反応混合物を真空で濃縮し、分
取HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、5〜100%MeCN/H
2O、0.1%トリフルオロ酢酸調節剤)により精製して凍結乾燥すると、実施例60が
TFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.89分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53F
4N
6O
9S:869.35;測定値
:859.66。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.29 (b
r s, 1H), 7.94 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.31 (d
, J=9.2Hz, 1H), 7.19 (br s, 1H), 5.87 (b
r s, 1H), 5.84 (td, J
H−F=55.8Hz, J=5.4Hz
, 1H), 4.56 (d, J=6.9Hz, 1H), 4.40 (d, J
=12.6Hz, 1H), 4.36 (s, 1H), 4.17 (dd, J=
11.9, 3.4Hz, 1H), 3.96 (br s, 4H), 3.68
(br s, 1H), 3.01−2.91 (m, 1H), 2.71−2.61
(m, 1H), 2.61−2.43 (m, 1H), 2.02 (br s,
4H), 1.88−1.59 (m, 4H), 1.59−1.35 (m, 4
H), 1.33−1.20 (m, 3H), 1.09 (s, 9H), 1.0
4−0.95 (見かけ t, J=7.0Hz, 5H), 0.79−0.65 (
m, 1H), 0.49 (d, J=6.5Hz, 1H).
【0731】
(実施例61)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−10−
エチル−19,19−ジフルオロ−15−メトキシ−4,7−ジオキソ−1a,2,2a
,4,5,6,7,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキ
サデカヒドロ−1H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ
[1’,2’:18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[1
1,12−b]キノキサリン−9−カルボキサミドの調製。
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【0732】
実施例61は、ステップ5において中間体A9の代わりに中間体A10を使用して、実
施例59と同様に調製した。実施例61のTFA塩が単離された。HPLC分析による保
持時間:9.28分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43H
57
F
4N
6O
9S:909.38;測定値:909.59。
1H NMR (400MHz
, CD
3OD) δ 9.28 (s, 1H); 7.95 (d, J=9.2H
z, 1H); 7.33 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.2
3 (d, J=2.4Hz, 1H); 6.0 (br s, 1H); 5.83
(br s, 1H); 5.83 (td, J
H−F=55Hz, J=6Hz,
1H); 4.94 (d, J=7.6Hz, 1H); 4.61 (d, J=
7.6Hz, 1H); 4.34 (d, J=7.6Hz, 1H); 4.32
(br s, 1H); 4.18 (m, 1H); 3.97 (s, 3H);
2.63−2.47 (m, 2H); 2.28−2.17 (m, 1H); 2.
12−1.96 (m, 4H); 1.83−1.26 (m, 14H); 1.5
3 (s, 3H); 1.19 (t, J=7.2Hz, 3H); 1.08 (
s, 9H); 0.94−0.88 (m, 2H); 0.62−0.48 (m,
2H).
【0733】
(実施例62)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル
)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−19,19−ジフルオ
ロ−15−メトキシ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,
7,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−
1H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:
18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]
キノキサリン−9−カルボキサミドの調製
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
ステップ1。実施例62−1の調製:アルゴン下、アセトニトリル(10mL)中の4
6−2(186mg、0.428mmol)および中間体D16(157mg、0.50
8mmol)の混合物に、HATU(214mg、0.563mmol、Oakwood
)およびDIPEA(0.30mL、1.72mmol)を添加した。反応混合物を一晩
撹拌した後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
中0〜30%酢酸エチル)によって精製すると、中間体62−1が得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
53F
2N
4O
7:727.38;測
定値:727.51。
【0735】
ステップ2。62−2の調製:DCE(75mL)中の62−1(275mg、0.3
78mmol)およびZhan 1B触媒(34mg、0.046mmol、Strem
)の混合物を、アルゴンにより17分間脱酸素した。次に、混合物を80分間加熱して還
流した。追加のZhan 1B触媒(8mg)を添加し、混合物を20分間還流して撹拌
した。室温まで冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%酢酸エチル)によって精製すると、中間体62
−2が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
49F
2
N
4O
7:699.35;測定値:669.50。
【0736】
ステップ3。62−3の混合物の調製:62−2(207mg、0.297mmol)
のエタノール(7mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10重量%Pd、60mg、0.
057mmol)を添加した。この雰囲気を水素に置き換え、混合物を一晩撹拌した。反
応物をセライトで濾過し、エタノールにより洗浄した。濾液を真空で濃縮すると中間体6
2−3が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
51F
2N
4O
7:701.36;測定
値:701.65。
【0737】
ステップ4。62−4の調製:62−3(202mg、0.289mmol)のジクロ
ロメタン(4.5mL)溶液に、TFA(1.6mL、20.9mmol)をゆっくり添
加した。3.5時間後、混合物を減圧下で濃縮し、ほぼ乾固させた。得られた残渣を酢酸
エチル(30mL)に溶かし、水(20mL)、飽和NaHCO
3(水性)(20mL)
により洗浄し、分離した。水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機
物をブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮する
と、中間体62−4が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
43F
2N
4O
7:645
.30;測定値:645.53。
【0738】
ステップ5。実施例62の調製:アルゴン下、アセトニトリル(6mL)中の62−4
(120mg、0.186mmol)および中間体A9(110mg、0.379mmo
l)の混合物に、HATU(113mg、0.297mmol、Oakwood)および
DIPEA(0.17mL、0.978mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌し
た後、酢酸エチル(30mL)に溶かし、水性1N HCl(20mL)により洗浄した
。水層を酢酸エチルにより3回抽出した。合わせた有機物を50%ブラインにより洗浄し
、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1%
トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中50〜100%アセトニトリル)によって精製する
と、実施例62のトリフルオロ酢酸塩が得られた。HPLC分析による保持時間:9.0
3分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
53F
4N
6O
9S
:881.35;測定値:881.57。
1H NMR (400MHz, CD
3OD
): δ 9.27 (s, 1H), 7.94 (d, J=8.8Hz, 1H)
, 7.33 (dd, J=9.2, 2.8Hz, 1H), 7.27 (d,
J=2.8Hz, 1H), 5.84 (td, J
H−F=56Hz, J=6.8
Hz, 1H), 5.75 (d, J=3.6Hz, 1H), 4.94 (d,
J=7.2Hz, 1H), 4.55 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.
35 (d, J=12Hz, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.22−4
.16 (dd, J=12, 4Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3
.01−2.94 (m, 1H), 2.81−2.72 (m, 1H), 2.6
6−2.40 (m, 1H), 2.36−2.28 (m, 1H), 2.10−
1.94 (m, 4H), 1.82−1.72 (m, 2H), 1.70−1.
22 (m, 10H), 1.14−1.02 (m, 7H), 1.10 (s,
9H), 0.61−0.49 (m, 2H).
【0739】
(実施例63)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジ
フルオロ−14−メトキシ−1a−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,
6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,
10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノ
ナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
ステップ1。63−1の調製:アミン塩酸塩17−2(500mg、1.03mmol
)を中間体混合物D17(378.5mg、1.34mmol)、DIPEA(1.8m
L、10.3mmol)、およびDMF(3mL)と混合した。次に、反応混合物にHA
TU(587.1mg、1.55mmol)を添加し、この混合物を室温で18時間撹拌
した。次に、反応混合物を水(20mL)および1N HCl(10.5mL)により希
釈し、塩化メチレン(20mL)に溶かした。有機物を分離し、水層を3回塩化メチレン
(10mL)で抽出した。次に、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥
して濾過し、真空で濃縮した。次に、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって
精製すると、63−1が1:1ジアステレオ混合物として得られた。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
53F
2N
4O
7:715.4;測定値:71
5.4。
【0741】
ステップ2。63−2および63−3の調製:ジアステレオ混合物63−1(496m
g、0.695mmol)およびZhan 1B触媒(53.8mg、0.0695mm
ol、Strem)を無水DCE(140mL)に溶解させ、N
2を30分間通気した。
次に、この混合物を90分間で100℃に加熱し、Zhan 1B触媒の追加分を添加し
た(54mg、0.695mmol、Strem)。次に、反応物を室温まで冷却し、真
空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜40%
酢酸エチル)によって精製すると、単一ジアステレオマー63−2(先に溶出したフラク
ション)および63−3(後に溶出したフラクション)が得られた。先に溶出したフラク
ション:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49F
2N
4O
7
:687.4;測定値:687.2。後に溶出したフラクション:LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49F
2N
4O
7:687.4;測定値:687
.3。
【0742】
ステップ3。63−4の調製:63−2(155mg、0.226mmol)のエタノ
ール(3mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10%w/w、155mg)を添加した。
混合物を水素雰囲気下、1時間撹拌し、次にセライトプラグを通して濾過し、酢酸エチル
により洗浄した。濾液を減圧下で濃縮すると63−4が得られ、これをさらに精製するこ
となく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51F
2N
4O
7:689.4;測定値:689.3。
【0743】
ステップ6。63−5の調製:1:1のTFA:DCM(6mL)の混合物に、中間体
63−4(153.5mg、0.222mmol)を溶解させ、室温で3時間撹拌した。
次に、反応混合物を真空で濃縮すると63−5が得られ、これをさらに精製することなく
、その後のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
44N
4O
7:633.3;測定値:633.2。
【0744】
ステップ7。実施例63の調製:DMF(1mL)中の63−5(140.5mg、0
.222mmol)およびA10(100mg、0.316mmol)の混合物に、HA
TU(99.2mg、0.261mmol)およびDIPEA(271μL、2.1mm
ol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ入れ、水性1N HC
lを用いて酸性にしてpH1にし、塩化メチレン(15mL)で3回抽出した。合わせた
有機物を水、ブラインにより洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。
得られた残渣を分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中5〜1
00%アセトニトリル)よって精製すると、実施例63が得られた。HPLC分析による
保持時間:8.951分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
55F
4N
6O
9S:883.4;測定値:883.2。
1H NMR (400MHz
, CD
3OD) δ 7.96 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.33 (
dd, J=9.2, 2.8Hz, 1H), 7.23 (d, J=2.7Hz,
1H), 6.03 (d, J=3.9Hz, 1H), 5.80 (td, J
=55.8, 6.7Hz, 1H), 4.61 (d, J=6.9Hz, 1H)
, 4.46 (d, J=12.2Hz, 1H), 4.26−4.14 (m,
2H), 4.01−3.91 (m, 3H), 2.65−2.47 (m, 2H
), 2.11−1.85 (m, 5H), 1.84−1.61 (m, 3H),
1.61−1.46 (m, 10H), 1.46−1.32 (m, 3H),
1.33−1.17 (m, 4H), 1.09 (d, J=15.9Hz, 10
H), 1.04−0.95 (m, 1H), 0.94−0.84 (m, 2H)
, 0.21−0.12 (m, 1H).
【0745】
(実施例64)(1aS,5S,8S,9S,10R,22aS)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジ
フルオロ−14−メトキシ−1a−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,
6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,
10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノ
ナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
実施例64は、実施例63と同様の方法で、ステップ3において先に溶出した63−2
の代わりに、後に溶出した63−3を使用して調製した。次に、実施例64が単離された
。HPLC分析による保持時間:8.535分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S:883.4;測定値:883.3。
1H N
MR (400MHz, CD
3OD) δ 7.97 (d, J=8.9Hz, 1
H), 7.45−7.16 (m, 2H), 5.97−5.52 (m, 2H)
, 4.74 (d, J=7.6Hz, 1H), 4.50−4.16 (m, 1
H), 4.06−3.86 (m, 5H), 2.77−2.57 (m, 1H)
, 2.51−2.18 (m, 2H), 2.16−1.86 (m, 5H),
1.75−1.32 (m, 16H), 1.33−1.03 (m, 14H),
1.02−0.76 (m, 2H), 0.42 − −0.09 (m, 1H).
【0747】
(実施例65)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−ジフルオロ−1
4−メトキシ−3,6−ジオキソ−9−プロピル−1,1a,3,4,5,6,9,10
,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノ
シクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[1
1,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
ステップ1。実施例65の調製:アルゴン雰囲気下、60−6(52mg、82μmo
l)および中間体A10(37.5mg、123μmol)のMeCN(411μL)溶
液に、室温でHATU(47.5mg、123μmol)を添加し、次いでDIPEA(
73μL、411μmol)を添加した。20時間後、反応混合物を真空で濃縮し、分取
HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、5〜100%MeCN/H
2
O、0.1%トリフルオロ酢酸調節剤)により精製して凍結乾燥すると、実施例65がT
FA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:8.99分。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
55F
4N
6O
9S:883.36;測定値:
883.60。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.26 (s,
1H), 7.95 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.33 (dd, J
=9.2, 2.8Hz, 1H), 7.22 (d, J=2.8Hz, 1H),
5.89 (d, J=3.2Hz, 1H), 5.81 (td, J
H−F=5
5.5Hz, J=6.5Hz, 1H), 4.59 (d, J=7.0Hz, 1
H), 4.40 (d, J=12.5Hz, 1H), 4.36 (s, 1H)
, 4.17 (dd, J=12.2, 3.8Hz, 1H), 3.97 (s,
3H), 3.73−3.66 (m, 1H), 2.73−2.64 (m, 1
H), 2.63−2.45 (m, 1H), 2.01 (br s, 3H),
1.85−1.62 (m, 4H), 1.62−1.53 (m, 3H), 1.
51 (s, 3H), 1.48−1.22 (m, 5H), 1.08 (s,
9H), 1.01 (見かけ t, J=7.3Hz, 4H), 0.94−0.8
7 (m, 2H), 0.80−0.69 (m, 1H), 0.50 (d, J
=7.1Hz, 1H).
【0749】
(実施例66)(4aR,8S,11S,12S,13R,25aR)−8−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−12−エチル−17−メトキシ−6,9
−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13,21,22,23,24
,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−10,13−メタノキノキサリノ[
2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシクロノナデシン−11−カル
ボキサミドの調製。
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
ステップ1。66−1および66−2の調製。中間体70−3(283mg、0.42
mmol)のCH
2Cl
2(5mL)溶液にTMSOTf(380μL、2.1mmol
)を添加した。この反応混合物を2時間撹拌した後、撹拌中の1N NaOH(12mL
)に注ぎ入れた。この混合物を分液漏斗に移送し、1N HClにより酸性にしてpH3
にし、CH
2Cl
2で抽出して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗製残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/EtOAc)によって精製すると、66
−1と66−2の混合物が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
34H
47N
4O
7:623.34;測定値:623.66。
【0751】
ステップ2。66−3および66−4の調製。66−1および66−2(58mg、0
.09mmol)、中間体A9(32mg、0.11mmol)、TBTU(42mg、
0.13mmol)、およびDMAP(16mg、0.14mmol)のDMF(3mL
)溶液に、DIPEA(47μL、0.27mmol)を添加し、この反応物を室温で2
3時間撹拌した。水により反応をクエンチしてEtOAcにより希釈し、飽和NaHCO
3、ブラインにより洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。粗製物質を逆相H
PLC(Gemini、30〜85%ACN/H
2O+0.1%TFA)によって精製し
、凍結乾燥すると中間体66−3と66−4の混合物のTFA塩が得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.39;
測定値:859.65。
【0752】
ステップ3。実施例66の調製:66−3および66−4(5mg、0.005mmo
l)をEtOH(2mL)に溶かし、Pd/C(10%、5mg)により処理した。雰囲
気を水素に置き換えて、室温で2.5時間撹拌した。反応物をセライトで濾過してEtO
Acにより洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%MeO
H/EtOAc)によって精製し、凍結乾燥すると親化合物が得られた。HPLC分析に
よる保持時間:9.15分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42
H
59F
2N
6O
9S:862.01;測定値:862.37。
1H NMR (400
MHz, CD
3OD) δ 7.94−7.73 (m, 1H), 7.25 (m
, 1H), 6.87 (d, J=9.8Hz, 1H), 6.05 (m, 2
H), 4.83−4.74 (m, 1H), 4.70 (d, J=7.6Hz,
1H), 4.52−4.28 (m, 2H), 4.16 (m, 2H), 4
.05−3.86 (m, 4H), 3.86−3.45 (m, 4H), 3.2
2−3.00 (m, 1H), 2.89 (s, 1H), 2.77−2.55
(m, 1H), 2.25 (t, J=7.3Hz, 1H), 2.09−0.8
1 (m, 35H).
【0753】
(実施例67)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−1−{[(1−メチ
ルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−
メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20
,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18
,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノ
キサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
実施例67は、ステップ8において中間体A10の代わりに中間体A8を使用して、実
施例1と同様に調製した。実施例67のTFA塩が単離された。HPLC分析による保持
時間:8.85分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
57F
2N
6O
9S:847.99;測定値:847.64。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD) δ 9.00 (s, 1H); 7.79 (d, J=9.2Hz
, 1H); 7.23 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.15
(d, J=2.4Hz, 1H); 5.89 (tt, J
H−F=54Hz,
J=4.4Hz, 1H); 5.89 (br s, 1H); 4.61 (d,
J=7.2Hz, 1H); 4.39 (br s, 1H); 4.37 (d,
J=9.2Hz, 1H); 4.16 (dd, J=9.2Hz, 7.2Hz,
1H); 3.92 (s, 3H); 3.78−3.72 (m, 1H); 3.
10−2.88 (m, 1H); 2.86−2.74 (td, J=12, 4.
4Hz, 1H); 2.62−2.53 (m, 1H); 2.18−2.04 (
m, 1H); 1.88−1.46 (m, 14H); 1.53 (s, 3H)
; 1.28−1.20 (m, 4H); 1.10 (s, 9H); 1.02−
0.96 (m, 2H); 0.96−0.86 (m, 2H); 0.78−0.
67 (m, 1H); 0.54−0.47 (m, 1H).
【0755】
(実施例68)(4aR,8S,11S,12S,13R,25aS)−8−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−21,21−ジフルオロ−17−メトキ
シ−12−メチル−6,9−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13
,21,22,23,24,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−10,1
3−メタノキノキサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシク
ロノナデシン−11−カルボキサミドの調製
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
ステップ1。68−1および68−2(混合物)の調製:中間体62−3(424mg
、0.606mmol)のジクロロメタン(7mL)溶液に、室温でTMSOTf(0.
6mL、3.3mmol)を添加した。1時間後、追加のTMSOTf(0.2mL)を
添加した。合計3時間後、反応混合物を濃縮すると、異性体68−1と68−2の混合物
が得られ、この混合物をさらに精製することなく、次のステップに使用した。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
43F
2N
4O
7:645.30;測
定値:645.49。
【0757】
ステップ2。68−3および68−4(混合物)の調製:アルゴン下、アセトニトリル
(4mL)およびDMF(2mL)中の、前のステップに由来する68−1と68−2の
混合物(176mg、0.273mmol)、および中間体A9(161mg、0.55
5mmol)に、HATU(209mg、0.550mmol、Oakwood)および
DIPEA(0.25mL、1.43mmol)を添加した。1時間後、追加の中間体A
9(100mg)を添加した。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)に溶かし
、水性1N HCl(20mL)により洗浄した。水層を酢酸エチルにより3回抽出した
。合わせた有機物を50%ブラインにより洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、
真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%
酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中5
0〜100%アセトニトリル)によって精製すると、68−3および68−4の混合物の
トリフルオロ酢酸塩が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
53F
4N
6O
9S:881.35;測定値:881.50。
【0758】
ステップ3。実施例68の調製:前のステップに由来する68−3と68−4の混合物
(4.5mg、0.0045mmol)のエタノール(1mL)溶液に、パラジウム担持
炭素(10重量%Pd、2mg、0.0019mmol)を添加した。この雰囲気を水素
に置き換え、混合物を2時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、エタノールにより洗
浄した。濾液を真空で濃縮すると、実施例68が得られた。HPLC分析による保持時間
:8.81分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
55F
4N
6O
9S:883.36;測定値:883.64。
1H NMR (400MHz, C
D
3OD): δ 7.94 (d, J=10.4Hz, 1H), 7.34−7.
30 (m, 2H), 6.13 (td, J
H−F=57Hz, J=6.8Hz
, 1H), 5.88−5.84 (m, 1H), 4.62 (d, J=7.6
Hz, 1H), 4.38−4.30 (m, 2H), 4.20−4.05 (m
, 2H), 3.98 (s, 3H), 2.87−2.76 (m, 2H),
2.34−2.16 (m, 2H), 1.92−1.54 (m, 6H), 1.
46−1.36 (m, 3H), 1.34−1.12 (m, 8H), 1.20
(d, J=7.6Hz, 3H), 1.08−0.96 (m, 4H), 1.
04 (s, 9H), 0.93−0.78 (m, 4H).
【0759】
(実施例69)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−14−エトキシ−9−エチル
−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,
22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19]
[1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン
−8−カルボキサミドの調製
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【0760】
ステップ1。69−2の調製。キノキサリノール55−1(54mg、0.086mm
ol)をACN(2mL)に懸濁させ、Cs
2CO
3(84mg、0.259mmol)
およびブロモエタン(0.032mL、0.432mmol)により処理した。この反応
混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を濾過し、粗製物質をフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって精製すると、69−2が得られた。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
36H
52N
4O
7:652.38;測定値:653.41。
【0761】
ステップ2。69−3の調製。中間体69−2(0.086mmol、理論量)を、室
温でDCM(10mL)およびTMSOTf(1.0mL)により処理した。1時間後、
LCMSによって、反応が完結したことを決定した。反応物を減圧下で濃縮すると69−
3が得られ、これをさらに精製することなく、続けた。LCMS−ESI
+(m/z):
[M+H]
+計算値C
32H
44N
4O
7:596.32;測定値:597.38。
【0762】
ステップ3。実施例69の調製。カルボン酸69−3(0.0.086mmol、理論
量)を中間体A10(40mg、0.130mmol)、TBTU(47mg、0.14
7mmol)、DMAP(18mg、0.147mmol)、DCM(3mL)、および
DIPEA(0.075mL、0.432mmol)により処理した。この反応混合物を
室温で20時間撹拌し、次に減圧下で濃縮して逆相HPLCによって精製すると、実施例
69がTFA塩として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
56F
2N
6O
9S:846.38;測定値:847.75。
【0763】
(実施例70)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル
)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−10−エチル−15−
メトキシ−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,11,19,2
0,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H−8,11−メ
タノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19][1,10,
3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−9−カルボ
キサミドの調製
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
ステップ1。70−1の調製:1−2(575mg、1.41mmol)、D12(4
10mg、1.26mmol)、およびHATU(696mg、1.80mmol)のD
MF(12mL)溶液に、DIPEA(1.0mL、5.64mmol)を添加し、この
反応物を室温で撹拌した。2時間撹拌した後、この反応物に追加のHATU(350mg
、0.92mmol)およびDIPEA(0.5mL、2.8mmol)を添加し、この
混合物を14時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液により反応をクエンチしてEtOAc
で抽出し、続いてブラインで洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を
シリカゲルクロマトグラフィー(10〜30%EtOAc/ヘキサン)によって精製する
と、中間体70−1が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
54ClN
4O
7:713.37;測定値:713.95。
【0765】
ステップ2。70−2の調製:70−1(542mg、0.76mmol)、TEA(
0.16mL、1.14mmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(153
mg、1.14mmol)のEtOH(10mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(6
2mg、0.08mmol)を添加した。この反応物をN
2により10分間脱気し、1時
間80℃に加熱した。飽和NaHCO
3溶液により反応をクエンチしてEtOAcで抽出
し、続いてブラインで洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製すると、中間体
70−2が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
57
N
4O
7:705.42;測定値:705.05。
【0766】
ステップ3および4。70−3の調製:70−2(470mg、0.66mmol)の
DCE(100mL)溶液に、Zhan 1B触媒(49mg、0.07mmol)を添
加し、この反応物をN
2で30分間脱気した。反応物を100℃に1時間加熱し、室温ま
で冷却して濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、生
成物(358mg;LCMS−ESI
+:(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
53
N
4O
7:677.39;測定値:677.52)が得られ、これをEtOH(6mL)
およびEtOAc(2mL)に溶かし、Pd/C(10%、350mg)により処理した
。雰囲気を水素に置き換えて、室温で1.5時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、
EtOAcにより洗浄して濃縮し(358mgの中間体70−3)、これをさらに精製す
ることなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
3
8H
55N
4O
7:679.41;測定値:679.44。
【0767】
ステップ5。70−4の調製:70−3(100mg、0.15mmol)のDCM(
1mL)溶液にTFA(1mL)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をEtOAc
により希釈してH
2Oにより洗浄し、飽和NaHCO
3溶液を用いて塩基性化してpH7
とし、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮すると、中間体70−4の残渣が得られ、これを
さらに精製することなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34H
47N
4O
7:623.34;測定値:623.44。
【0768】
ステップ6。実施例70の調製:70−4(94mg、0.15mmol)、中間体A
9(65mg、0.22mmol)、TBTU(87mg、0.27mmol)、および
DMAP(27mg、0.22mmol)のDCM(3mL)溶液に、DIPEA(0.
13mL、0.75mmol)を添加し、この反応物を室温で2時間撹拌した。水により
反応をクエンチしてEtOAcにより希釈し、飽和NaHCO
3、ブラインにより洗浄し
て、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。粗製物質を、逆相HPLC(Gemini、
30〜85%ACN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると、実施例
70(23mg)がTFA塩として得られた。
【0769】
HPLC分析による保持時間:9.32分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.39;測定値:859.54。
1H
NMR (400MHz, CD
3OD) δ 9.31 (s, 1H), 7.83
(d, J=9.1Hz, 1H), 7.26 (dd, J=9.1, 2.8H
z, 1H), 7.20 (d, J=2.7Hz, 1H), 6.09−5.68
(m, 2H), 5.51 (s, 1H), 5.07−4.97 (m, 1H
), 4.70−4.55 (m, 1H), 4.42−4.29 (m, 2H),
4.22 (dd, J=12.0, 4.1Hz, 1H), 3.96 (s,
2H), 3.75 (t, J=6.7Hz, 2H), 3.02 (m, 2H)
, 2.93−2.67 (m, 1H), 2.56 (m, 1H), 2.13−
1.04 (m, 30H), 1.00 (d, J=6.6Hz, 1H), 0.
90 (m, 3H), 0.65−0.46 (m, 2H).
【0770】
(実施例71)(4aR,8S,11S,12S,13R,25aR)−8−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−17−メトキシ−12−メチル−6,9
−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13,21,22,23,24
,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−1,3:10,13−ジメタノキノ
キサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシクロノナデシン−
11−カルボキサミドの調製
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
ステップ1:アミン18−2(315mg、0.80mmol)、DIPEA(350
μL、2.0mmol)、および酸D19の1:1混合物(270mg、0.80mmo
l)のMeCN(8mL)溶液に、HATU(400mg、1.05mmol)を添加し
た。得られた溶液を室温で2.5時間撹拌し、この時点でEtOAc(50mL)および
水性0.2N HCl(30mL)により希釈した。相を分離し、有機相をMgSO
4で
乾燥して濾過し、濃縮すると粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキ
サン中10%〜30%EtOAc)により精製すると、無色油状物が474mg得られ、
これを次のステップに直接使用した。
【0772】
ステップ2:EtOH(8mL)中の、ステップ1に由来する生成物(474mg、約
0.65mmol)、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(40mg、0.049m
mol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(189mg、1.41mmol)
の懸濁液をArにより数分間通気し、Et
3N(200μL、1.4mmol)を添加し
た。Ar下、得られた混合物を油浴によって75℃に加熱した。反応混合物を2.25時
間撹拌した後、室温まで冷却し、EtOAc(35mL)および半飽和ブライン(20m
L)により希釈した。相を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥して濾過し、濃縮すると
粗製残渣が得られた。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると黄色油状物が得ら
れ、これを次のステップに直接使用した。
【0773】
ステップ3:ステップ3に由来する生成物(395mg、0.56mmol)の1,2
−DCE(180mL)溶液を、Arで10分間通気した。次に、Zhan 1Bメタセ
シス触媒(61mg、0.083mmol)をDCE(4mL)溶液として添加し、得ら
れた溶液を85℃に加熱した。反応混合物を1.75時間撹拌した後、周囲温度まで冷却
し、シリカゲル(5g)上で濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10
%〜15%〜25%EtOAc)によって精製すると、迅速に溶出した生成物(116m
g)とゆっくりと溶出した生成物(84mg)が得られた。
【0774】
ステップ4〜5(迅速に溶出したジアステレオマー):ステップ3に由来する迅速に溶
出した生成物を、1:1EtOAc:EtOH(4mL)に溶解させた。Pd/C(10
重量%Pd、45mg)を添加し、この反応容器を1atmのH
2で2回パージした。反
応混合物を1atmのH
2下、2.5時間撹拌し、次に、EtOAcを用いて、セライト
を通して濾過すると、粗製残渣が得られた。この残渣をCH
2Cl
2(1mL)に溶解さ
せ、TFA(2mL)により処理した。反応混合物を2時間撹拌した後、真空で濃縮し、
EtOAc(15mL)と15%水性飽和NaHCO
3(10mL)の間で分配した。相
を分離し、有機相をブライン(10mL)により洗浄して、Na
2SO
4で乾燥し、濾過
すると71−1が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
34
H
47N
4O
7:623.3;測定値:623.2。
【0775】
ステップ4〜5(ゆっくりと溶出したジアステレオマー):ステップ3に由来するゆっ
くりと溶出した生成物を、EtOAc(1mL)およびEtOH(7mL)に溶解させた
。Pd/C(10重量%Pd、85mg)を添加し、この反応容器を1atmのH
2で2
回パージした。反応混合物を1atmのH
2下、3時間撹拌し、次に、EtOAcを用い
て、セライトを通して濾過すると、粗製残渣が得られた。この残渣をCH
2Cl
2(1m
L)に溶解させ、TFA(2mL)により処理した。反応混合物を2時間撹拌した後、真
空で濃縮し、EtOAc(15mL)と15%水性飽和NaHCO
3(10mL)の間で
分配した。相を分離し、有機相をブライン(10mL)により洗浄して、Na
2SO
4で
乾燥し、濾過すると71−2が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
34H
47N
4O
7:623.3;測定値:623.2。
【0776】
ステップ6:実施例71の調製:MeCN(1mL)中の酸71−1(49mg、0.
079mmol)およびアミン塩酸塩A9(41mg、0.14mmol)の懸濁液に、
DIPEA(100μL、0.57mmol)を添加した。得られた溶液にHATU(4
5mg、0.12mmol)を添加し、この反応物を室温で14.5時間撹拌した。次に
、この反応物をEtOAc(20mL)、水性0.2M HCl(10mL)、およびブ
ライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(20mL)で抽出
した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた
。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル2g上で濃縮した。シリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中4%〜45%アセトン)により精製すると、アモルファス残渣
が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例71が得られた。LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.4
;測定値:859.1。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.1
3 (s, 1H), 7.81 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.63 (
s, 1H), 7.19 (dd, J=9.1, 2.8Hz, 1H), 7.0
9 (d, J=2.7Hz, 1H), 5.97 (td, J=55.5, 6.
9Hz, 1H), 5.59−5.45 (m, 2H), 4.96 (dd, J
=14.4, 6.2Hz, 1H), 4.51 (d, J=7.2Hz, 1H)
, 4.42 (d, J=9.8Hz, 1H), 4.13 (dt, J=12.
0, 7.7Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.99−2.63 (
m, 4H), 2.40−2.23 (m, 2H), 2.15−0.83 (m,
34H).
【0777】
(実施例72)(4aS,8S,11S,12S,13R,25aS)−8−tert
−ブチル−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]
−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−17−メトキシ−12−メチル−6,9
−ジオキソ−2,3,4,4a,6,7,8,9,12,13,21,22,23,24
,25,25a−ヘキサデカヒドロ−1H,11H−1,3:10,13−ジメタノキノ
キサリノ[2,3−k][1,10,3,6]ベンゾジオキサジアザシクロノナデシン−
11−カルボキサミドの調製。
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【0778】
ステップ1:実施例72の調製:MeCN(1mL)中の酸71−2(49mg、0.
079mmol)およびアミン塩酸塩A9(38mg、0.13mmol)の懸濁液に、
DIPEA(100μL、0.57mmol)を添加した。得られた溶液にHATU(4
1mg、0.11mmol)を添加し、この反応物を室温で14.5時間撹拌した。次に
、この反応物をEtOAc(20mL)、水性0.2M HCl(10mL)、およびブ
ライン(10mL)により希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(20mL)で抽出
した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して濃縮すると粗製残渣が得られた
。この残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、シリカゲル2g上で濃縮した。シリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中4%〜45%アセトン)により精製すると、アモルファス残渣
が得られ、これを水およびMeCNから凍結乾燥すると、実施例72が得られた。LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
57F
2N
6O
9S:859.4
;測定値:859.0。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.72
(s, 1H), 9.36 (s, 1H), 7.86 (d, J=9.1Hz
, 1H), 7.28 (d, J=2.7Hz, 1H), 7.25−7.17
(m, 2H), 5.98−5.88 (m, 1H), 5.69 (td, J=
55.4, 6.9Hz, 1H), 4.81−4.69 (m, 1H), 4.6
8−4.56 (m, 2H), 4.33 (d, J=10.1Hz, 1H),
3.99 (s, 3H), 3.35 (dd, J=9.7, 7.0Hz, 1H
), 3.24−3.13 (m, 1H), 2.97−2.87 (m, 1H),
2.87−2.72 (m, 2H), 2.57−2.45 (m, 1H), 2
.38−2.28 (m, 1H), 2.17−0.71 (m, 34H).
【0779】
(実施例73)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−9−エチル−14−メトキシ−N−[(1R,2R)−2−メチル−1−{[(1
−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−3,6−ジオ
キソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−
テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3
,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキ
サミドの調製。
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
実施例73は、ステップ8において中間体A10の代わりに中間体A11を使用して、
実施例1と同様に調製した。実施例73のTFA塩が単離された。HPLC分析による保
持時間:8.72分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
57
N
6O
9S:797.98;測定値:797.54。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD) δ 8.84 (s, 1H); 7.79 (d, J=9.2Hz,
1H); 7.22 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.13
(d, J=2.4Hz, 1H); 5.87 (d, J=3.2Hz, 1H);
4.57 (d, J=7.2Hz, 1H); 4.39 (br s, 1H);
4.37 (br d, J=10Hz, 1H); 4.15 (dd, J=12
, 4Hz, 1H); 3.92 (s, 3H); 3.74 (m, 1H);
3.10−2.88 (m, 1H); 2.80 (td, J=12.4, 4Hz
, 1H); 2.58 (m, 1H); 1.89−1.66 (m, 3H);
1.66−1.38 (m, 11H); 1.52 (s, 3H); 1.23 (
t, J=7.2Hz, 3H); 1.16 (d, J=6Hz, 3H); 1.
10 (s, 9H); 1.02−0.84 (m, 4H); 0.78−0.66
(m, 1H); 0.55−0.20 (m, 1H).
【0781】
(実施例74)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−フルオロシク
ロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキ
シ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21
,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−8−カルボキサミドの調製。
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
実施例74は、ステップ8において中間体A10の代わりに中間体A12を使用して、
実施例1と同様に調製した。実施例74のTFA塩が単離された。HPLC分析による保
持時間:8.81分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
52
F
3N
6O
9S:837.35;測定値:837.54。
1H NMR (400MHz
, CD
3OD) δ 9.26 (s, 1H); 7.79 (d, J=9.2H
z, 1H); 7.22 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.1
4 (d, J=2.4Hz, 1H); 5.89 (d, J=3.6Hz, 1H
); 5.82 (td, J
H−F=56Hz, J=6.4Hz, 1H); 4.
56, (d, J=7.2Hz, 1H); 4.39 (s, 1H); 4.38
(d, J=12Hz, 1H); 4.16 (dd, J=12, 7.2Hz,
1H); 3.92 (s, 3H); 3.78−3.72 (m, 1H); 3
.10−2.89 (m, 1H); 2.80 (td, J=12, 4Hz, 1
H); 2.63−2.54 (m, 1H); 2.02 (m, 2H); 1.9
5−1.66 (m, 3H); 1.66−1.36 (m, 9H); 1.22
(t, J=7.2Hz, 3H); 1.14−1.04 (m, 2H); 1.0
9 (s, 9H); 1.04−0.92 (m, 2H); 0.78−0.68
(m, 1H); 0.57−0.46 (m, 1H).
【0783】
(実施例75)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−1−{[(1−クロロシクロプロピル)スルホニル]カル
バモイル}−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−9−エチル−14−メトキシ
−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,
22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19]
[1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン
−8−カルボキサミドの調製。
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【0784】
実施例75は、ステップ8において中間体A10の代わりに中間体A13を使用して、
実施例1と同様に調製した。実施例75のTFA塩が単離された。HPLC分析による保
持時間:8.89分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
52
ClF
2N
6O
9S:853.32;測定値:853.94。
1H NMR (400M
Hz, CD
3OD) δ 9.24 (s, 1H); 7.79 (d, J=9.
2Hz, 1H); 7.22 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7
.13 (d, J=2.4Hz, 1H); 5.88 (d, J=3.2Hz,
1H); 5.84 (td, J
H−F=55.6Hz, J=6.8Hz, 1H)
; 4.57 (d, J=7.2Hz, 1H); 4.39 (br s, 1H)
; 4.38 (d, J=12Hz, 1H); 4.16 (dd, J=12,
7.2Hz, 1H); 3.92 (s, 3H); 3.77−3.73 (m,
1H); 3.00−2.88 (m ,1H); 2.86−2.75 (m, 1H
); 2.64−2.54 (m, 1H); 2.10−1.90 (m, 4H);
1.90−1.37 (m, 12H); 1.23 (t, J=7.2Hz, 3
H); 1.10 (s, 9H); 1.02−0.96 (m, 2H); 0.7
8−0.64 (m, 1H); 0.56−0.45 (m, 1H).
【0785】
(実施例76)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−ジフルオロ−1
4−メトキシ−1a,9−ジメチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9
,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−
メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシ
ノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
ステップ1。76−1の調製:アルゴン下、アセトニトリル(16mL)中の46−2
(434mg、0.998mmol)および中間体D17(350mg、1.24mmo
l)の混合物に、HATU(502mg、1.32mmol、Oakwood)およびD
IPEA(0.70mL、4.02mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後
、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25
%酢酸エチル)によって精製すると、76−1が得られた。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
37H
51F
2N
4O
7:701.36;測定値:701.5
7。
【0787】
ステップ2。76−2および76−3の調製:DCE(157mL)中の、ジアステレ
オ混合物76−1(550mg、0.786mmol)およびZhan 1B触媒(69
mg、0.094mmol、Strem)を、アルゴン下、25分間脱酸素した。次に、
この混合物を90分間加熱して還流した。追加のZhan 1B触媒35mgを添加し、
反応混合物を45分間加熱して還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、真空で濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%酢酸エチル
)によって精製すると、単一ジアステレオマー76−2(先に溶出した成分)が白色固体
膜状物として、76−3(後に溶出した成分)が褐色固体膜状物として得られた。先に溶
出した76−2:LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
47F
2
N
4O
7:673.33;測定値:673.45。後に溶出した76−3:LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
47F
2N
4O
7:673.33;測定
値:673.47。
【0788】
ステップ3。76−4の調製:76−2(175mg、0.260mmol)のエタノ
ール(9mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10重量%Pd、51mg、0.048m
mol)を添加した。この雰囲気を水素に置き換え、反応物を一晩撹拌した。反応混合物
をセライトで濾過し、エタノールにより洗浄した。濾液を真空で濃縮すると76−4が得
られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
35H
49F
2N
4O
7:675.35;測定値:675
.53。
【0789】
ステップ4。76−5の調製:76−4(155mg、0.230mmol)のジクロ
ロメタン(3.4mL)溶液に、TFA(1.2mL、15.6mmol)をゆっくり添
加した。4時間後、混合物を減圧下で濃縮し、ほぼ乾固させた。得られた残渣を酢酸エチ
ル(25mL)に溶かし、水(15mL)、飽和NaHCO
3(水性)(15mL)によ
り洗浄し、分離した。水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物を
ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮すると、
76−5が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
31H
41F
2N
4O
7:619.29;測
定値:619.44。
【0790】
ステップ5。実施例76の調製:アルゴン下、MeCN(7.5mL)中の76−5(
140mg、0.226mmol)および中間体A10(139mg、0.457mmo
l)の混合物に、HATU(160mg、0.421mmol)およびDIPEA(0.
20mL、1.15mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後、酢酸エチル(
30mL)に溶かし、水性1N HCl(20mL)により洗浄した。層を分離し、水層
を酢酸エチルにより3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水MgSO
4
で乾燥して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘ
キサン中0〜45%酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩
衝剤を含む、水中50〜100%アセトニトリル)によって精製すると、実施例76のト
リフルオロ酢酸塩が得られた(HPLC分析による保持時間:8.80分。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53F
4N
6O
9S:869.35;測
定値:869.59。
1H NMR (400MHz, CD
3OD): 9.19 (
s, 1H), 7.94 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.32 (dd,
J=9.2, 2.8Hz, 1H), 7.27 (d, J=2.8Hz, 1H
), 5.78 (td, J
H−F=56Hz, J=7.2Hz, 1H), 5.
76−5.74 (m, 1H), 4.56 (d, J=6.4Hz, 1H),
4.48 (d, J=12Hz, 1H), 4.27−4.19 (m, 1H),
4.22 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.76−2.70 (
m, 1H), 2.62−2.43 (m, 1H), 2.14−1.94 (m,
3H), 1.90−1.80 (m, 1H), 1.80−1.62 (m, 3
H), 1.56−1.52 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.4
9 (s, 3H), 1.41−1.36 (m, 1H), 1.27−1.18
(m, 1H), 1.11 (s, 9H), 1.09−1.04 (m, 5H)
, 1.03−0.94 (m, 2H), 0.87−0.81 (m, 3H),
0.17−0.12 (m, 1H).
【0791】
(実施例77)(1aS,5S,8S,9S,10R,22aS)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−ジフルオロ−1
4−メトキシ−1a,9−ジメチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9
,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−
メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシ
ノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
実施例77は、実施例76と同様の方法で、ステップ3において先に溶出した76−2
の代わりに、後に溶出した76−3を使用して調製した。次に、実施例76が単離された
。HPLC分析による保持時間:8.46分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
40H
53F
4N
6O
9S:869.35;測定値:869.53。
1H
NMR (400MHz, CD
3OD): 7.95 (d, J=8.8Hz, 1
H), 7.32 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.28 (s, 1H),
6.58−6.54 (m, 1H), 5.75 (td, J
H−F=55Hz,
J=6.8Hz, 1H), 5.54−5.50 (m, 1H), 4.65 (
d, J=6.8Hz, 1H), 4.46 (d, J=12.8Hz, 1H),
4.26−4.18 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.92−2
.71 (m, 1H), 2.50−1.94 (m, 6H), 1.68−1.5
7 (m, 2H), 1.56−1.52 (m, 2H), 1.51 (s, 3
H), 1,50−1.47 (m, 1H), 1.46−1.38 (m, 3H)
, 1.44 (s, 3H), 1.27−1.18 (m, 2H), 1.17−
1.01 (m, 3H), 1.09 (s, 9H), 0.94−0.82 (m
, 4H), 0.17−0.12 (m, 1H).
【0793】
(実施例78)(1aR,5S,8S,9S,10R,19E,22aR)−5−te
rt−ブチル−14−シアノ−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−
{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−
エチル−18,18−ジフルオロ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,
10,17,17a,18,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−
メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシ
ノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
ステップ1〜4。中間体78−4は、E3の代わりにE6を使用し、中間体17−4と
同様に調製した。
【0795】
ステップ5:78−4(90mg、0.135mmol)のEtOH(0.7mL)溶
液にNaBH
4(21mg、0.54mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1
時間撹拌した。この時間の後、反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濃縮すると
、中間体78−5が得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C35H45F2N5O6:669.76;
測定値:669.73。
【0796】
ステップ6および7:実施例78の調製:78−5(35mg、0.31mmol)の
DCM(0.4mL)溶液に、TFA(0.2mL)を添加し、この混合物を20℃で3
時間撹拌した。溶媒を真空で除去すると残渣が得られ、これをさらに精製することなく引
き続き使用した。DCM(0.3mL)中の、上記の残渣(33mg、0.05mmol
)および中間体A10(27mg、0.1mmol)の懸濁液に、TBTU(26mg、
0.08mmol)およびDIPEA(35μL、0.2mmol)を室温で添加した。
1時間後、この溶液を逆相HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、5
0〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)により直接精製して凍結乾燥すると、実
施例78のTFA塩が得られた。HPLC分析による保持時間:7.994分。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C40H49F4N7O8S:863.92
;測定値:864.20。
1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 9.3
5 (s, 1H), 7.29 (d,1H), 7.18 (dd,1H), 6.
64 (d, 1H), 6.01−5.82 (m, 2H), 5.41 (m,
2H), 4.57−4.07 (m, 5H), 3.52 (m, 1H), 2.
55−2.28 (m, 2H), 2.06−1.98 (m, 2H), 1.85
(m, 1H), 1.69−1.37 (m, 9H), 1.33 (m, 2
H), 1.06−0.87 (m, 16H), 0.70 (m, 2H)., 0
.49 (m, 1H).
【0797】
(実施例79)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−15−クロロ−N−[(1R,2R)−1−[(シクロプロ
ピルスルホニル)カルバモイル]−2−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−10−
メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,11,19,20
,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H−8,11−メタ
ノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19][1,10,3
,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−9−カルボキ
サミドの調製。
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
ステップ1。79−1の調製。スルホニルキノキサリンE5(920mg、3.32m
mol)をMeCN(17mL)に懸濁させて、次に、中間体B1(1.00g、3.3
2mmol)およびCs
2CO
3により処理した。17時間後、この反応混合物をセライ
トで濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(10
%〜30%EtOAc/Hex)によって精製すると、エーテル79−1が得られた。L
CMS−ESI
+(m/z):[M−Boc+2H]
+計算値C
18H
22Cl
2N
3O
3:398.10;測定値:398.12。
【0799】
ステップ2。79−2の調製。カルバミン酸tert−ブチル79−1(513mg、
1.03mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、HCl(ジオキサン中4.0mL
、5mL、20mmol)により処理した。この反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、
次に、減圧下で濃縮するとアミン塩酸塩79−2が得られ、これを精製することなく、続
けた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
18H
22Cl
2N
3O
3
:398.10;測定値:398.16。
【0800】
ステップ3。79−3の調製。アミン塩酸塩79−2(1.03mmol、理論量)お
よび中間体D12(336mg、1.04mmol)を混合し、BEP(285mg、1
.04mmol)、EtOAc(9mL)、NMP(1mL)、およびDIPEA(0.
90mL、5.2mmol)により処理した。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、次い
で室温まで冷却した。さらに15時間後、この反応混合物をEtOAcにより希釈した。
この有機溶液を水性飽和NaHCO
3およびブラインにより洗浄し、次に、MgSO
4で
乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。この粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(
10%〜25%EtOAc/Hex)によって精製すると、アミド79−3が得られた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49Cl
2N
4O
6:70
3.30;測定値:703.91。
【0801】
ステップ4。79−4の調製。クロロキノキサリン79−3(541mg、0.769
mmol)を、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(154mg、1.15mmol)、
Pd(dppf)Cl
2ジクロロメタン付加物(63mg、0.077mmol)、Et
OH(8mL)、およびトリエチルアミン(0.16mL、1.15mmol)により処
理した。撹拌混合物を1時間加熱して還流し、次に室温まで冷却して、EtOAcにより
希釈した。この有機溶液を水性飽和NaHCO
3およびブラインにより洗浄し、次に、M
gSO
4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。この粗製残渣をシリカカラムクロマトグ
ラフィー(10%〜30%EtOAc/Hex)によって精製すると、ビニルキノキサリ
ン79−4が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
5
2ClN
4O
6:695.36;測定値:695.10。
【0802】
ステップ5。79−5の調製。ビニルキノキサリン79−4(390mg、0.561
mmol)をDCE(112mL)およびZhan−B触媒(38mg、0.0561m
mol)により処理した。N
2を25分間バブリングすることによりこの撹拌混合物を脱
気し、次に、Ar雰囲気下、加熱して還流した。1.5時間後、この混合物を室温まで冷
却し、減圧下で濃縮した。この粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(10%〜3
0%EtOAc/Hex)によって精製すると、マクロ環79−5が得られた。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
48ClN
4O
6:667.33;
測定値:667.86。
【0803】
ステップ6。79−6の調製。マクロ環79−5(198mg、0.297mmol)
をEtOAc(100mL)および5%Rh/アルミナ(100mg)により処理した。
この溶液にH
2ガスを1分間バブリングし、反応混合物をH
2雰囲気下、室温で撹拌した
。45分後、さらに、5%Rh/アルミナ(200mg)を添加した。再度、この溶液に
H
2ガスを1分間バブリングし、反応混合物をH
2雰囲気下、室温で撹拌した。さらに1
時間後、この反応混合物をセライトで濾過し、減圧下で濃縮した。物質(79−6)を精
製することなく、続けた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
50ClN
4O
6:669.34;測定値:669.63。
【0804】
ステップ7。79−7の調製。マクロ環79−6(0.297mmol、理論量)をD
CM(10mL)およびTFA(10mL)により処理した。この反応混合物を室温で1
4時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。粗製残渣をEtOAcに溶解させ、有機溶液を水
性飽和NaHCO
3および1Mクエン酸により洗浄した。クエン酸洗浄後にブラインを添
加し、形成したエマルションを破壊した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過して減圧下
で濃縮した。粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)によっ
て精製すると、純粋でない79−7が得られ、これをさらに精製することなく、続けた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
42ClN
4O
6:613
.28;測定値:613.22。
【0805】
ステップ8。実施例79の調製。カルボン酸79−7(0.264mmol、理論量)
を中間体A9(156mg、0.537mmol)、TBTU(170mg、0.528
mmol)、DMAP(65mg、0.528mmol)、DCM(2mL)、およびD
IPEA(0.23mL、1.3mmol)により処理した。この反応混合物を室温で1
9時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。粗製残渣を逆相HPLCによって精製すると、実
施例79がTFA塩として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
40H
52ClF
2N
6O
8S:849.32;測定値:849.16。
1H NM
R (400MHz, CD
3OD) δ 9.17 (s, 1H), 7.86 (
t, J=8.1Hz, 1H), 7.77 (t, J=3.5Hz, 1H),
7.55 (dd, J=8.8, 2.3Hz, 1H), 5.84 (td, J
=55.7, 6.7Hz, 1H), 5.62 (d, J=3.5Hz, 1H)
, 4.98 (t, J=10.6Hz, 1H), 4.53 (t, J=9.3
Hz, 1H), 4.42−4.26 (m, 2H), 4.19 (dd, J=
12.0, 3.9Hz, 1H), 3.34 (d, J=7.6Hz, 1H),
2.99 (tt, J=8.2, 4.8Hz, 2H), 2.78 (ddt,
J=21.6, 14.2, 5.7Hz, 2H), 2.28−2.12 (m,
1H), 2.08−1.16 (m, 19H), 1.16−0.96 (m,
17H), 0.58 (dd, J=8.3, 4.1Hz, 1H), 0.55−
0.44 (m, 1H).
【0806】
(実施例80)(3aR,7S,10S,11S,12R)−1−アセチル−7−te
rt−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチ
ルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−16−メトキシ−1
1−メチル−5,8−ジオキソ−1,2,3,3a,5,6,7,8,11,12,20
,21,22,23,24,24a−ヘキサデカヒドロ−10H−9,12−メタノピロ
ロ[2’,3’:18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[
11,12−b]キノキサリン−10−カルボキサミドの調製
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【0807】
ステップ1。80−1の調製:アミン18−2(195mg、0.495mmol)お
よび中間体D18(192.8mg、0.544mmol)をDMF(10mL)に溶解
させた。室温でDIPEA(430μL、2.48mmol)を添加し、続いてHATU
(207mg、0.544mmol)を添加した。1.5時間後、反応混合物を真空で濃
縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンの
グラジエント)によって直接精製すると、80−1(所望のものを優先的に含む、2:1
のジアステレオマー比)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算
値C
37H
53ClN
5O
8:730.3;測定値:730.48。
【0808】
ステップ2。80−2の調製:EtOH(2.2mL)中の、80−1(314mg、
0.431mmol)、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(35.2mg、0.0
43mmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(86.6mg、0.646
mmol)の撹拌した不均一混合物にアルゴンを15分間通気した。トリエチルアミン(
320μL、2.3mmol)を添加し、この混合物を80℃に加熱した。40分後、こ
の反応混合物を周囲温度まで冷却し、トルエン(5mL)により希釈した。得られた混合
物を濃縮し、粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキ
サンのグラジエント)によって直接精製すると、80−2(所望のものを優先的に含む、
2:1のジアステレオマー比)が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
56N
5O
8:722.4;測定値:722.54。
【0809】
ステップ3。80−3の調製:80−2(228mg、0.320mmol)をDCE
(64mL)に溶解させ、この溶液にArを15分間通気した。Zhan 1B触媒(2
3mg、0.032mmol)を添加し、得られた溶液をAr下、100℃で撹拌した。
45分後、反応混合物を室温まで冷却して真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー
(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント)によって直接精製すると、80−
3(所望のものを優先的に含む、5:2のジアステレオマー比)が得られた。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
52N
5O
8:694.37;測定値
:694.53。
【0810】
ステップ4:80−4の調製:オレフィン80−3(164mg、0.237mmol
)をエタノール(1.19mL)に溶解させ、反応容器にArをパージした。Pd/C(
10重量%Pd、25mg)を1回で添加し、この反応容器をH
2により3回パージした
。この反応物を1atmのH
2下、室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(10mL)により
希釈した。得られた混合物をセライトパッドを通して濾過し、濃縮すると、80−4の粗
製残渣(所望のものを優先的に含む、5:2のジアステレオマー比)が得られ、これをさ
らに精製することなく使用した(LCMS−ESI
+:(m/z):[M+H]
+計算値
C
37H
54N
5O
8:696.39;測定値:696.56)。
【0811】
ステップ5。80−5の調製:80−4(164mg、240μmol)のDCM(1
.2mL)溶液に、室温でTFA(0.45mL)を添加した。7時間後、この反応混合
物を酢酸エチル(50mL)により希釈し、得られた混合物を1N水酸化ナトリウム水溶
液(40mL)で抽出した。次に、濃塩酸により水層をゆっくりと酸性にしてpH=3と
し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、真空で濃縮した。残渣をトルエン(3×5mL)を用いて共沸により乾燥する
と、80−5(所望のものを優先的に含む、5:2のジアステレオマー比)が得られ、こ
れをさらに精製することなく使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
33H
46N
5O
8:640.33;測定値:640.48。
【0812】
ステップ6。実施例80の調製:アルゴン雰囲気下、80−5(140mg、219μ
mol)および中間体A10(133mg、438μmol)のMeCN(1.1mL)
溶液に、室温でHATU(169mg、438μmol)を添加し、次いでDIPEA(
190μL、1.09mmol)を添加した。15時間後、反応混合物を真空で濃縮し、
分取HPLC(Gemini 5u C18 110Åカラム、5〜100%MeCN/
H
2O、0.1%トリフルオロ酢酸調節剤)により精製して凍結乾燥すると、実施例80
(所望のものを優先的に含む、5:2のジアステレオマー比)が薄黄色固体のTFA塩と
して得られた。HPLC分析による保持時間:7.91分。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H]
+計算値C
42H
58F
2N
7O
10S:890.39;測定値:890
.64。
1H NMR (400MHz, CD
3OD, 副ジアステレオマーは
*で示
す) δ 9.18 (s, 1H), 9.14 (s, 1H
*), 7.78 (
br d, J=9.0Hz, 1H, 1H
*), 7.21 (br d, J=9
.0Hz, 1H, 1H
*), 7.18 (br s, 1H, 1H
*), 5.
80 (br td, J
H−F=55.8Hz, J=6.8Hz, 1H, 1H
*
), 5.64 (br s, 1H, 1H
*), 5.23 (d, J=4.7H
z, 1H
*), 5.15 (d, J=4.7Hz, 1H), 4.56 (d,
J=6.7Hz, 1H, 1H
*), 4.46 (d, J=12.1Hz, 1
H
*), 4.41 (d, J=12.0Hz, 1H), 4.30−4.22 (
m, 1H, 1H
*), 4.22−4.07 (m, 1H, 1H
*), 4.0
2−3.79 (m, 1H, 1H
*) 3.92 (br s, 3H, 3H
*)
, 3.73−3.52 (m, 2H, 2H
*), 3.05−2.68 (m,
3H, 3H
*), 2.40−2.21 (m, 1H, 1H
*), 2.13−1
.94 (m, 4H, 4H
*), 1.83 (s, 2H, 2H
*), 1.7
5−1.20 (m, 12H, 12H
*), 1.12 (s, 9H
*),1.1
0 (s, 9H), 1.06 (br d, J=7.3Hz, 3H, 3H
*)
, 0.92−0.85 (m, 4H, 4H
*).
【0813】
(実施例81)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−19,
19−ジフルオロ−15−メトキシ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a
,4,5,6,7,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキ
サデカヒドロ−1H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ
[1’,2’:18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[1
1,12−b]キノキサリン−9−カルボキサミドの調製。
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
実施例81は、実施例62と同様の方法で、ステップ5において中間体A9の代わりに
中間体A10を使用して調製した。実施例81が単離された。HPLC分析による保持時
間:9.36分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
55F
4
N
6O
9S:895.36;測定値:895.59。
1H NMR (400MHz,
CD
3OD): δ 9.23 (s, 1H), 7.93 (d, J=8.8Hz
, 1H), 7.31 (dd, J=8.8, 2.4Hz, 1H), 7.26
(d, J=2.4Hz, 1H), 5.80 (td, J
H−F=56Hz,
J=6.8Hz, 1H), 5.73 (d, J=3.2Hz, 1H), 4.9
4 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.56 (d, J=6.8Hz, 1H
), 4.36 (d, J=6.8Hz, 1H), 4.32 (s, 1H),
4.22−4.16 (dd, J=12, 4Hz, 1H), 3.97 (s,
3H), 2.79−2.71 (m, 1H), 2.61−2.52 (m, 1H
), 2.26−2.16 (m, 1H), 2.08−1.92 (m, 4H),
1.82−1.64 (m, 3H), 1.60−1.54 (m, 3H), 1
.53−1.46 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.44−1.2
6 (m, 5H), 1.08 (s, 9H), 1.07−0.98 (m, 4
H), 0.94−0.84 (m, 3H), 0.60−0.48 (m, 2H)
.
【0815】
(実施例82)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−19,
19−ジフルオロ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7
,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1
H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:1
8,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キ
ノキサリン−9−カルボキサミドの調製
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
中間体82−1は、中間体46−2と同様の方法で、ステップ1における中間体E3を
E4で置き換えて調製した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
26
H
34F
2N
3O
5:506.25;測定値:506.59。
【0817】
実施例82は、実施例62と同様の方法で、ステップ1において中間体46−2の代わ
りに中間体82−1を使用して調製した。実施例82が単離された。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
52F
4N
6O
8S:864.35;測定値:
865.43。
1H NMR (400MHz, cdcl
3) δ 9.82 (s,
1H), 7.89−7.72 (m, 2H), 7.67 (t, J=7.6H
z, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.12−5.65 (m, 2H),
5.34 (d, J=8.6Hz, 1H), 4.90 (d, J=7.4Hz
, 1H), 4.45 (t, J=9.3Hz, 2H), 4.27 (d, J
=7.9Hz, 1H), 4.13 (dd, J=11.9, 3.9Hz, 1H
), 2.77−2.64 (m, 2H), 2.27−2.12 (m, 1H),
2.13−1.86 (m, 4H), 1.82−1.19 (m, 15H),
1.18−0.98 (m, 13H), 0.89−0.77 (m, 2H), 0
.53 (dd, J=13.3, 8.1Hz, 1H), 0.43 (d, J=
4.2Hz, 1H).
【0818】
(実施例83)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジ
フルオロ−3,6−ジオキソ−14−(トリフルオロメトキシ)−1,1a,3,4,5
,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7
,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロ
ノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化307-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化307-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
ステップ1。83−1の調製:3,3−ジフルオロ−2−オキソペンタ−4−エン酸(
1.03g、6.86mmol)のDMF(10mL)溶液に、HATU(3.06g、
8.05mmol)をゆっくり添加した。次に、DMF(12mL)中の4−(トリフル
オロメトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.29g、6.71mmol)とDIP
EA(1.4mL、8.05mmol)の混合物を添加した。反応混合物を一晩撹拌した
後、水(175mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(4×100mL)で抽出した。合わせた
有機物を50%ブラインにより洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、減圧下で濃
縮した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%酢
酸エチル)によって精製すると、中間体83−1(後に溶出した生成物)が得られた。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
12H
8F
5N
2O
2:307.0
4;測定値:307.29。
【0820】
ステップ2。83−2の調製:83−1(924mg、3.01mmol)のDMF(
2mL)溶液をPOCl
3(0.56mL、6.04mmol)により処理し、80℃で
2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、EtOAc(25mL)により
希釈し、激しく撹拌しながら水(20mL)にゆっくり添加した。層を分離し、水層を酢
酸エチルで抽出した。続いて、合わせた有機物を水性飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラ
インにより洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮すると、中間体83−2
が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
12H
7ClF
5N
2O:324.01;測定値:324.13。
【0821】
ステップ3。83−3の調製:DMF(12mL)中の中間体83−2(460mg、
1.54mmol)および中間体B4(564mg、1.79mmol)の混合物に、C
s
2CO
3(606mg、1.86mmol)を室温で添加した。反応混合物を85℃で
一晩加熱した。混合物を室温まで冷却した後、水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(
4×40mL)で抽出した。合わせた有機物を50%ブライン(90mL)により洗浄し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチル)によって精製すると、83−3
が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
28H
35F
5N
3
O
6:604.24;測定値:604.20。
【0822】
ステップ4。83−4の調製:キノキサリンエーテル83−3(290mg、0.64
7mmol)を、室温で酢酸tert−ブチル(4.1mL)およびジクロロメタン(1
.1mL)に溶解させた。MeSO
3H(0.25mL、3.88mmol)を滴下添加
し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(20mL)と水性飽和NaHCO
3(30mL)の撹拌混合物に、反応混合物を移送した。相を分離し、水相をEtOAc
(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過して真
空で濃縮するとアミン83−4が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
23H
27F
5N
3O
4:504.18;測定値:504.31。
【0823】
ステップ5。83−5の調製:アルゴン下、アセトニトリル(7mL)中の83−4(
258mg、0.512mmol)と中間体D11(177mg、0.657mmol)
の混合物に、HATU(260mg、0.684mmol、Oakwood)およびDI
PEA(0.40mL、2.30mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後、
減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%
酢酸エチル)によって精製すると、83−5が得られた。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+計算値C
37H
48F
5N
4O
7:755.34;測定値:755.49
。
【0824】
ステップ6。83−6の調製:DCE(60mL)中の83−5(215mg、0.2
85mmol)およびZhan 1B触媒(29mg、0.040mmol、Strem
)の混合物を、アルゴンにより15分間脱酸素した。次に、この混合物を90分間加熱し
て還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%酢酸エチル)によって精製すると、83
−6が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
35H
44F
5
N
4O
7:727.31;測定値:727.43。
【0825】
ステップ7。83−7の調製:83−6(129mg、0.178mmol)のエタノ
ール(9mL)溶液に、パラジウム担持炭素(10重量%Pd、40mg、0.038m
mol)を添加した。この雰囲気を水素に置き換え、反応物を一晩撹拌した。反応混合物
をセライトで濾過し、エタノールにより洗浄した。濾液を真空で濃縮すると残渣が得られ
、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチル)によ
って精製すると、83−7が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
35H
46F
5N
4O
7:729.32;測定値:729.45。
【0826】
ステップ8。83−8の調製:83−7(79mg、0.109mmol)のジクロロ
メタン(1.8mL)溶液に、TFA(0.62mL、8.09mmol)をゆっくり添
加した。4時間後、混合物を減圧下で濃縮し、ほぼ乾固させた。得られた残渣を酢酸エチ
ル(10mL)に溶かし、水(8mL)、飽和NaHCO
3(水性)(8mL)により洗
浄し、分離した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物をブラ
イン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮すると、8
3−8が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
31H
38F
5N
4O
7:673.26;測定
値:673.10。
【0827】
ステップ9。実施例83の調製:アルゴン下、アセトニトリル(4mL)中の83−8
(72mg、0.107mmol)と中間体A10(66mg、0.217mmol)の
混合物に、HATU(84mg、0.221mmol、Oakwood)およびDIPE
A(0.095mL、0.547mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後、
酢酸エチル(20mL)に溶かし、水性1N HCl(10mL)により洗浄した。水層
を酢酸エチルにより3回抽出した。合わせた有機物を50%ブラインにより洗浄し、無水
Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1%トリフ
ルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中50〜100%アセトニトリル)によって精製すると、実
施例83のトリフルオロ酢酸塩が得られた。HPLC分析による保持時間:9.12分。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
50F
7N
6O
9S:92
3.32;測定値:923.10。
1H NMR (400MHz, CD
3OD):
δ 9.26 (s, 1H), 8.01−7.91 (m, 2H), 7.78−
7.63 (m, 1H), 5.95 (d, J=3.6Hz, 1H), 5.8
3 (td, J
H−F=61Hz, J=6.0Hz, 1H), 4.59 (d,
J=7.2Hz, 1H), 4.42 (d, J=12.4Hz, 1H), 4
.35 (s, 1H), 4.22−4.11 (m, 1H), 3.72−3.6
6 (m, 1H), 2.71−2.49 (m, 2H), 2.18−1.94
(m, 3H), 1.90−1.75 (m, 3H), 1.74−1.62 (m
, 2H), 1.60−1.48 (m, 3H), 1.51 (s, 3H),
1.50−1.24 (m, 4H), 1.22−1.18 (m, 2H), 1.
08 (s, 9H), 1.07−0.84 (m, 5H), 0.81−0.64
(m, 1H), 0.54−0.44 (m, 1H).
【0828】
(実施例84)(1aR,5S,8S,9S,10R,19E,22aR)−5−te
rt−ブチル−14−シアノ−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−
{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−
エチル−18,18−ジフルオロ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,
10,18,21,22,22a−ドデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ
[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b
]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【0829】
ステップ1:実施例84の調製。粗製実施例78(8.7mg、0.01mmol)を
ACN(0.3mL)に再度溶解させ、DDQ(3.4mg、0.015mmol)によ
り処理した。10分後、この溶液を逆相HPLC(Gemini 5u C18 110
Åカラム、50〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)により直接精製して凍結乾
燥すると、実施例84のTFA塩が得られた。HPLC分析による保持時間:8.385
分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C40H47F4N7O8S:
861.90;測定値:862.89。
1H NMR (400MHz, CD3OD)
1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 9.21 (s, 1H),
8.25 (d,1H), 8.20 (d,1H), .7.91 (dd, 1H)
,6.32 (m, 2H), 5.97−5.61 (m, 2H), 4.82 (
m, 1H), 4.58−4.13 (m, 4H), 3.71−3.49 (m,
3H), 2.61 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 2.00−1
.80 (m, 3H), 1.56−1.20 (m, 10H), 1.20 (
m, 3H), 1.07 (m, 8H), 0.98−0.82 (m, 3H).
, 0.55 (m, 1H).
【0830】
(実施例85)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−14−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル
)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル
]−9−エチル−18,18−ジフルオロ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,
6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,
10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノ
ナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
実施例85は、ステップ3において83−2の代わりに中間体E7を使用することによ
り、実施例83と同様に調製した。HPLC分析による保持時間:8.725分。LCM
S−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C40H50F6N6O9S:904.9
2;測定値:905.16。
1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 9.
23 (s, 1H), 7.88 (d,1H), 7.76 (d,1H), .7
.62 (dd, 1H), 7.03 (dd, 1H), 5.94−5.65 (
m, 3H), 4.57−4.14 (m, 4H), 3.66 (m, 1H),
2.57 (m, 2H), 2.01−1.97 (m, 3H), 1.82−1
.77 (m, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.57−1.33 (m,
10H), 1.20 (m, 3H), 1.06−0.87 (m, 12H),
0.87 (m, 2H)., 0.48 (m, 1H).
【0832】
(実施例86)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{
[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−15−
フルオロ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,
11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H
−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19
][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリ
ン−9−カルボキサミドの調製。
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
ステップ1。86−1の調製:E8(1.5g、5.75mmol)およびB1(1.
9g、6.34mmol)のMeCN(50mL)溶液に、Cs
2CO
3(3.09g、
9.49mmol)を添加する。この反応混合物を室温で60時間撹拌した後、セライト
で濾過し、濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜35%EtOAc
/ヘキサン)によって精製すると、生成物86−1が得られた。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
23H
30ClFN
3O
5−Boc:482.13;測定
値:382.04。
【0834】
ステップ2。86−2の調製:86−1(747mg、1.55mmol)のCH
2C
l
2(5mL)溶液にHCl(5mL、ジオキサン中4M)を添加し、3時間撹拌する。
反応混合物を濃縮すると残渣が得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
18H
23C
l2FN
3O
3−
HCl:382.13;測定値:382.08。
【0835】
ステップ3。86−3の調製:EtOAc(9mL)およびNMP(1mL)中の、8
6−2(397mg、0.95mmol)、D12(308mg、0.95mmol)、
およびBEP(312mg、1.14mmol)の溶液に、DIPEA(0.7mL、3
.8mmol)を添加し、この反応物を50℃で一晩撹拌した。飽和NaHCO
3溶液に
より反応をクエンチしてEtOAcで抽出し、続いてブラインで洗浄して硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルにより精製すると、86−3が得られた。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
49ClFN
4O
6:68
7.33;測定値:687.44。
【0836】
ステップ4。86−4の調製:86−3(266mg、0.39mmol)、TEA(
0.08mL、0.58mmol)、およびビニルトリフルオロホウ酸カリウム(78m
g、0.58mmol)のEtOH(8mL)溶液に、PdCl
2(dppf)(32m
g、0.04mmol)を添加した。この反応物をN
2により10分間脱気し、1時間7
5℃に加熱した。飽和NaHCO
3溶液により反応をクエンチしてEtOAcで抽出し、
続いてブラインで洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(0〜25%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製すると、86−4が
得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
52FN
4O
6
:679.39;測定値:679.52。
【0837】
ステップ5および6。86−5の調製:86−4(262mg、0.38mmol)の
DCE(50mL)溶液に、Zhan 1B触媒(28mg、0.04mmol)を添加
し、この反応物をN
2で25分間脱気した。反応物を100℃に1時間加熱し、室温まで
冷却して濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜30%酢酸エチル/
ヘキサン)によって精製すると、オレフィン生成物(182mg;LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
36H
48FN
4O
6:651.36;測定値:651
.38)が得られ、これをEtOH(5mL)およびEtOAc(1mL)に溶かし、P
d/C(10%、55mg)により処理した。雰囲気を水素に置き換えて、室温で1.2
5時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、EtOAcにより洗浄して濃縮すると86
−5が得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+計算値C
36H
50FN
4O
6:653.37;測定値:653
.46。
【0838】
ステップ7。86−6の調製:86−5(182mg、0.28mmol)のDCM(
3mL)溶液にTFA(3mL)を添加し、室温で18時間撹拌した。反応物をEtOA
cにより希釈してH
2Oにより洗浄し、飽和NaHCO
3溶液を用いて塩基性化してpH
7とし、1Mクエン酸溶液により洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮すると、86
−6の残渣が得られ、これをさらに精製することなく引き続き使用した。LCMS−ES
I
+(m/z):[M+H]
+計算値C
32H
42FN
4O
6:597.31;測定値:
597.15。
【0839】
ステップ8。実施例86の調製:86−6(24mg、0.04mmol)、中間体A
10(18mg、0.06mmol)、TBTU(23mg、0.07mmol)、およ
びDMAP(7mg、0.06mmol)のDMF(3mL)溶液に、DIPEA(35
μL、0.20mmol)を添加し、この反応物を室温で3時間撹拌した。追加の中間体
A10(18mg、0.06mmol)、TBTU(23mg、0.07mmol)、D
MAP(7mg、0.06mmol)、およびDIPEA(35μL、0.20mmol
)を添加し、この反応物を室温で16時間撹拌した。粗製物質を、逆相HPLC(Gem
ini、30〜85%ACN/H
2O+0.1%TFA)により精製して凍結乾燥すると
、実施例86がTFA塩として得られた。HPLC分析による保持時間:9.25分。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
54F
3N
6O
8S:847
.37;測定値:847.18。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ
9.18 (s, 1H), 8.13−7.84 (m, 2H), 7.59−7.
21 (m, 2H), 6.07−5.58 (m, 2H), 5.00 (d,
J=7.4Hz, 1H), 4.57 (d, J=7.0Hz, 1H), 4.4
5−4.27 (m, 2H), 4.20 (dd, J=12.0, 4.0Hz,
1H), 3.11−2.94 (m, 3H), 2.92−2.70 (m, 4
H), 2.32−2.14 (m, 1H), 2.10−1.94 (m, 2H)
, 1.86 (m, 1H), 1.77 (d, J=14.5Hz, 1H),
1.74−1.21 (m, 15H), 1.21−1.01 (m, 10H),
1.00−0.84 (m, 2H), 0.60 (m, 1H), 0.53 (m
, 1H).
【0840】
(実施例87)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−14−シアノ−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1
−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−
18,18−ジフルオロ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,1
8,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシク
ロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,
12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化311】
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【0841】
ステップ1および2。実施例87の調製。実施例84(100mg、0.11mmol
)のEtOAc(3mL)溶液にPd/C(10重量%Pd、30mg)を添加した。反
応容器をH
2で2回パージし、1atmのH
2下、室温で6時間撹拌した。この時間の後
、反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濃縮した。この反応によりキノキサリン
環が還元された。粗製物質をACN(5mL)に再度溶解させ、DDQ(34mg、0.
15mmol)により処理した。1時間後、この溶液を逆相HPLC(Gemini 5
u C18 110Åカラム、50〜100%ACN/H
2O+0.1%TFA)により
直接精製して凍結乾燥すると、実施例87のTFA塩が得られた。HPLC分析による保
持時間:8.463分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C40H4
9F4N7O8S:863.92;測定値:864.18。
1H NMR (400MH
z, CD3OD) δ 9.24 (s, 1H), 8.27 (d,1H), 8
.20 (d,1H), .7.91 (dd, 1H), 5.93−5.82 (m
, 3H), 4.88 (m, 1H), 4.58−4.13 (m, 5H),
3.71−3.49 (m, 3H), 2.59 (m, 2H), 2.03−1.
96 (m, 3H), 1.82−1.77 (m, 3H), 1.65−1.35
(m, 11H), 1.20 (m, 3H), 1.06−0.87 (m, 8
H), 0.71 (m, 2H)., 0.48 (m, 1H).
【0842】
(実施例88)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−14−クロロ−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1
−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−
ジフルオロ−9−メチル−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,1
8,19,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシク
ロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,
12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
ステップ1。88−1の調製:3,3−ジフルオロ−2−オキソペンタ−4−エン酸(
1.52g、10.1mmol)のDMF(14mL)溶液に、HATU(4.56g、
12mmol)をゆっくり添加した。次に、DMF(20mL)中の4−クロロベンゼン
−1,2−ジアミン(1.43g、10mmol)とDIPEA(2.1mL、12mm
ol)の混合物を添加した。反応混合物を一晩撹拌した後、水性1N HCl(30mL
)に注ぎ入れ、酢酸エチル(5×40mL)で抽出した。合わせた有機物を無水Na
2S
O
4で乾燥して濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中0〜45%酢酸エチル)によって精製すると、中間体88−1が後
に溶出する生成物として得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3):
δ 12.1 (s, 1H), 7.99 (m, 1H), 7.61−7.58
(m, 1H), 7.33−7.31 (m, 1H), 6.61−6.48 (m
, 1H), 5.96−5.90 (m, 1H), 5.67−5.63 (m,
1H).
【0844】
ステップ2。88−2の調製:中間体88−1(648mg、2.53mmol)のD
MF(2mL)溶液をPOCl
3(0.49mL、5.26mmol)により処理し、8
0℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、EtOAc(20mL)によ
り希釈し、激しく撹拌しながら水(15mL)にゆっくり添加した。層を分離し、水層を
酢酸エチルで抽出した。続いて、合わせた有機物を水性飽和炭酸水素ナトリウムおよびブ
ラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮すると、中間体88−
2が得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.184 (d
, J=1.6Hz, 1H), 8.01 (d, J=8.8Hz, 1H), 7
.82 (dd, J=9.4, 2Hz, 1H), 6.56−6.43 (m,
1H), 5.88 (m, 1H), 5.70 (d, J=10.8Hz, 1H
).
【0845】
ステップ3。88−3の調製:DMF(9mL)中の中間体88−2(425mg、1
.54mmol)および中間体B1(570mg、1.89mmol)の混合物に、Cs
2CO
3(660mg、2.03mmol)を室温で添加した。反応混合物を85℃で一
晩加熱した。混合物を室温まで冷却した後、水(40mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(4
×30mL)で抽出した。合わせた有機物を50%ブライン(75mL)により洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%酢酸エチル)によって精製すると、88−3が
得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
26H
33ClF
2N
3O
5:540.20;測定値:540.12。
【0846】
ステップ4。88−4の調製:キノキサリンエーテル88−3(458mg、0.84
8mmol)を、室温で酢酸tert−ブチル(4.2mL)およびジクロロメタン(1
.2mL)に溶解させた。MeSO
3H(0.30mL、4.67mmol)を滴下添加
し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(20mL)および水性飽和NaH
CO
3(30mL)の撹拌混合物に、反応混合物を移送した。相を分離し、水相をEtO
Ac(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し
、真空で濃縮するとアミン88−4が黄色固体膜状物として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
21H
25ClF
2N
3O
3:440.15;測定
値:440.29。
【0847】
ステップ5。88−5の調製:アルゴン下、アセトニトリル(10mL)中の88−4
(320mg、0.727mmol)および中間体D11(237mg、0.880mm
ol)の混合物に、HATU(360mg、0.947mmol、Oakwood)およ
びDIPEA(0.51mL、2.91mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌し
た後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜
20%酢酸エチル)によって精製すると、88−5が得られた。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+計算値C
35H
46ClF
2N
4O
6:691.30;測定値:6
91.50。
【0848】
ステップ6。88−6の調製:DCE(100mL)中の88−5(390mg、0.
564mmol)およびZhan 1B触媒(55mg、0.075mmol、Stre
m)の混合物を、アルゴンにより15分間脱酸素した。次に、この混合物を110分間加
熱して還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、真空で濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%酢酸エチル)によって精製すると、
88−6が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
42
ClF
2N
4O
6:663.27;測定値:663.33。
【0849】
ステップ7。88−7の混合物の調製:88−6(90mg、0.136mmol)の
エタノール(9mL)溶液に、ロジウム担持アルミナ(5重量%Rh、31mg、0.0
15mmol)を添加した。この雰囲気を水素に置き換え、混合物を一晩撹拌した。反応
物をセライトで濾過し、エタノールにより洗浄した。LC/MS分析により、約60%の
出発原料が残存していることが示された。残渣のエタノール(8mL)溶液を、ロジウム
担持アルミナ(5重量%Rh)(25mg)を利用する水素化条件に再度一晩さらした。
反応物をセライトで濾過し、エタノールにより洗浄した。濾液を真空で濃縮すると残渣が
得られ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチル
)によって精製すると、88−7が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+計算値C
33H
44ClF
2N
4O
6:665.28;測定値:665.48。
【0850】
ステップ8。88−8の調製:88−7(52mg、0.078mmol)のジクロロ
メタン(2mL)溶液に、TFA(0.45mL、5.86mmol)をゆっくり添加し
た。3時間後、混合物を減圧下で濃縮し、ほぼ乾固させた。得られた残渣を酢酸エチル(
10mL)に溶かし、水(8mL)、飽和NaHCO
3(水性)(8mL)により洗浄し
、分離した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン
(10mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮すると、88−8
が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+計算値C
29H
36ClF
2N
4O
6:609.22;測定値
:609.42。
【0851】
ステップ9。実施例88の調製:アルゴン下、アセトニトリル(2.5mL)中の88
−8(45mg、0.074mmol)および中間体A10(49mg、0.161mm
ol)の混合物に、HATU(58mg、0.153mmol、Oakwood)および
DIPEA(0.065mL、0.374mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌
した後、酢酸エチル(15mL)に溶かし、水性1N HCl(10mL)により洗浄し
た。水層を酢酸エチルにより3回抽出した。合わせた有機物を50%ブラインにより洗浄
し、無水Na
2SO
4で乾燥して濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)および分取逆相HPLC(0.1
%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中50〜100%アセトニトリル)によって精製す
ると、実施例88のトリフルオロ酢酸塩が得られた。HPLC分析による保持時間:8.
92分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
38H
48ClF
4N
6
O
8S:859.28;測定値:859.42。
1H NMR (400MHz, CD
3OD): δ 9.23 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.90
(d, J=8.8Hz, 1H), 7.81 (d, J=8.8Hz, 1H)
, 5.81 (td, J
H−F=56Hz, J=6.0Hz, 1H), 5.6
9−5.66 (m, 1H), 4.56 (d, J=7.2Hz, 1H), 4
.43 (d, J=12Hz, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.22−
4.16 (dd, J=12, 4Hz, 1H), 3.71−3.66 (m,
1H), 2.83−2.76 (m, 1H), 2.61−2.48 (m, 1H
), 2.11−1.94 (m, 4H), 1.88−1.72 (m, 4H),
1.71−1.62 (m, 1H), 1.58−1.54 (m, 2H), 1
.51 (s, 3H), 1.50−1.36 (m, 2H), 1.09 (s,
9H), 1.08−1.01 (m, 3H), 1.01−0.94 (m, 2
H), 0.93−0.86 (m, 2H), 0.80−0.68 (m, 1H)
, 0.52−0.46 (m, 1H).
【0852】
(実施例89)(1aR,5S,8S,9S,10R,19E,22aR)−5−te
rt−ブチル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチ
ルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18,
18−ジフルオロ−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9
,10,18,21,22,22a−ドデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロ
パ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−
b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【0853】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
ステップ1。89−1の調製:DCM(0.4mL)中の17−4(95mg、0.1
4mmol)をTFA(0.4mL)により処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物
をDCM(5mL)により希釈し、次に、水および飽和炭酸水素ナトリウムで処理してp
H6.5にした。層を分離し、有機相を水でもう一回洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウム
で乾燥して濾過し、濃縮すると89−1が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[
M+H]
+計算値C
31H
39F
2N
4O
7:617.3;測定値:616.7。
【0855】
ステップ2。実施例89の調製:DMF(0.4mL)中の、ステップ1に由来する8
9−1(41mg、0.066mmol)、中間体A10(24mg、0.079mmo
l)、HATU(30mg、0.079mmol)、およびDIPEA(0.057mL
、0.33mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を2N HCl(1mL)
により希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、
濃縮した。粗生成物の混合物を分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含
む、水中10〜99%アセトニトリル)よって精製すると、実施例89が得られた。HP
LC分析による保持時間:8.65分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計
算値C
40H
51F
4N
6O
9S:867.3;測定値:866.9。
1H NMR (
400MHz, CDCl
3) δ 9.890 (s, 1H), 7.98 (d,
J=9.2Hz, 1H), 7.28 (dd, J=8.8, 2.4Hz, 1
H), 7.06 (d, J=2.8Hz, 1H), 6.75 (br s, 1
H), 6.30−5.93 (m, 2H), 5.92 (td, J
H−F=52
Hz, J=6.8Hz, 1H), 5.47 (d, J=10Hz, 1H),
4.53 (d, J=12Hz, 1H), 4.48 (d, J=10.4Hz,
1H), 4.42 (d, J=6.8Hz, 1H), 4.07 (dd, J
=11.6, 3.2Hz, 1H), 3.98−3.94 (m, 1H), 3.
95 (s, 3H), 3.57 (m, 1H), 2.60−2.48 (m,
2H), 2.20 (m, 1H), 2.06 (m, 1H), 1.90 (m
, 1H), 1.80 (m, 1H), 1.63 (m, 2H), 1.50
(s, 3H), 1.56−1.36 (m, 2H), 1.26 (m, 1H)
, 1.19 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.09 (s, 9H), 1
.03−0.93 (m, 2H), 0.85 (m, 2H), 0.76 (m,
1H), 0.53 (m, 1H).
【0856】
(実施例90)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロ
プロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−9−エチル−18−フルオロ
−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,1
9,20,21,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロ
パ[18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−
b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製。
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【0857】
分取逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸緩衝剤を含む、水中60〜88%アセト
ニトリル)により化合物17の合成のさらなる精製により、少量の副生成物として実施例
93を単離することができた。HPLC分析による保持時間:8.64分。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
54F
3N
6O
9S:851.4;測定
値:851.4。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.93 (b
r s, 1H), 7.88 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.22 (
d, J=2.4Hz, 1H), 7.06 (d, J=2.4Hz, 1H),
6.55 (s, 1H), 5.91 (td, J
H−F=136Hz, J=8H
z, 1H), 5.81 (td, J
H−F=52Hz, J=8Hz, 1H),
5.30 (d, J=9.7Hz, 1H), 4.44 (d, J=12.0H
z, 1H), 4.38 (d, J=6.7Hz, 1H), 4.32 (d,
J=9.8Hz, 1H), 4.07 (m, 1H), 3.93 (s, 3H)
, 3.72 (m, 1H), 2.59 (m, 1H), 2.35 (m, 1
H), 2.06 (m, 4H), 1.88 (m, 1H), 1.78 (m,
1H), 1.71−1.52 (m, 4H), 1.48 (s, 3H), 1
.48−1.41 (m, 2H), 1.23 (m, 2H) 1.21 (t,
J=8.0Hz, 3H), 1.08 (s, 9H), 1.05−0.90 (m
, 2H), 0.84 (m, 2H), 0.66 (m, 1H), 0.48
(m, 1H).
【0858】
(実施例91)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エテニルシクロプロピル}−9−エチル−14−メトキシ−3,6−ジオキソ−1,1
a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,22,22a−テトラデカヒ
ドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][1,10,3,6]ジオキ
サジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−8−カルボキサミドの調製
。
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
実施例91は、ステップ8において中間体A10の代わりに中間体A1を使用して、実
施例1と同様に調製した。実施例91のTFA塩が単離された。HPLC分析による保持
時間:8.72分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
55N
6O
9S:795.96;測定値:795.94。
1H NMR (400MHz, C
D
3OD) δ 9.03 (s, 1H); 7.80 (d, J=9.2Hz,
1H); 7.24 (dd, J=9.2, 2.4Hz, 1H); 7.16 (
d, J=2.4Hz, 1H); 5.90 (d, J=3.6Hz, 1H);
5.68 (m, 1H); 5.25 (d, J=17.2Hz, 1.6Hz,
1H); 5.10 (d, J=11.2, 1.6Hz, 1H); 4.57 (
d, J=6.8Hz, 1H); 4.39 (br s, 1H); 4.37 (
d, J=9.2Hz, 1H); 4.16 (dd, J=12.8, 4.4Hz
, 1H); 3.93 (s, 3H); 3.77−3.72 (m, 1H);
3.02−2.88 (m, 1H): 2.86−2.75 (m, 1H); 2.
64−2.54 (m, 1H); 2.18 (q, J=8.8Hz, 1H):
1.90−1.66 (m, 4H); 1.66−1.40 (m, 6H); 1.
38−1.32 (m, 1H); 1.30−1.20 (m, 5H); 1.10
(s, 9H); 1.14−1.02 (m, 2H); 0.77−0.68 (
m, 1H); 0.54−0.45 (m, 1H).
【0859】
(実施例92)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−{(1R,2S)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2
−エテニルシクロプロピル}−9−エチル−18,18−ジフルオロ−14−メトキシ−
3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,21,2
2,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,19][
1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−
8−カルボキサミドの調製。
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【0860】
実施例92は、実施例17と同様の方法で、ステップ7において中間体A10の代わり
に中間体A1を使用して調製した。実施例92が単離された。HPLC分析による保持時
間:8.75分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
40H
53F
2
N
6O
9S:831.36;測定値:831.25。
1H NMR (400MHz,
クロロホルム−d) δ 9.98 (s, 1H), 7.96 (d, J=9.2
Hz, 1H), 7.40−7.19 (m, 1H), 7.08 (s, 1H)
, 6.56 (s, 1H), 5.91 (d, J=3.8Hz, 1H), 5
.86−5.64 (m, 1H), 5.34 (d, J=9.7Hz, 1H),
5.21 (d, J=17.2Hz, 1H), 5.10 (d, J=10.3
Hz, 1H), 4.53−4.26 (m, 2H), 4.15−4.02 (m
, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.73−3.57 (m, 1H),
2.97−2.81 (m, 1H), 2.64−2.37 (m, 2H), 2.
21−2.06 (m, 1H), 2.06−1.88 (m, 2H), 1.88
−1.55 (m, 4H), 1.55−1.12 (m, 10H), 1.07
(s, 9H), 1.02−0.78 (m, 5H), 0.78−0.61 (m
, 1H), 0.47 (q, J=7.3, 6.2Hz, 1H).
【0861】
(実施例93)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−9−エチル−N−[(2R)−2−エチル−1−{[(1−メチルシクロプロピル
)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]−18,18−ジフルオロ−14−メト
キシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,2
1,22,22a−テトラデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,1
9][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサ
リン−8−カルボキサミドの調製。
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
実施例93は、実施例17と同様の方法で、ステップ7において中間体A10の代わり
に中間体A4を使用して調製した。実施例93が単離された。HPLC分析による保持時
間:8.03分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
57F
2
N
6O
9S:847.39;測定値:846.99。
1H NMR (400MHz,
CDCl
3) δ 7.95 (d, J=8.9Hz, 1H), 7.27 (m,
1H), 7.08 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.91 (
s, 1H), 5.41 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.82 (m,
2H), 4.47 (d, J=6.2Hz, 1H), 4.35 (dd, J=
35.7, 10.7Hz, 2H), 4.07 (m, 1H), 3.94 (s
, 3H), 3.63 (m, 1H), 2.50 (m, 2H), 1.95
(m, 2H), 1.94 (m, 2H), 1.78 (m, 3H), 1.6
4 (m, 4H), 1.48 (m, 6H), 1.19 (m, 4H), 1
.07 (s, 9H), 1.05−0.88 (m, 4H), 0.88−0.7
5 (m, 1H), 0.67 (m, 1H), 0.47 (m, 1H).
【0863】
(実施例94)(1aR,5S,8S,9S,10R,22aR)−5−tert−ブ
チル−N−[(2R)−1−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−2−(ジ
フルオロメチル)シクロプロピル]−9−エチル−18,18−ジフルオロ−14−メト
キシ−3,6−ジオキソ−1,1a,3,4,5,6,9,10,18,19,20,2
1,22,22a−テトラドデカヒドロ−8H−7,10−メタノシクロプロパ[18,
19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキ
サリン−8−カルボキサミドの調製。
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【0864】
実施例94は、実施例17と同様の方法で、ステップ7において中間体A10の代わり
に中間体A9を使用して調製した。実施例94が単離された。HPLC分析による保持時
間:8.71分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
39H
51F
4
N
6O
9S:855.34;測定値:855.26。
1H NMR (400MHz,
CDCl
3) δ 10.22 (s, 1H), 8.02 (d, J=9.2Hz
, 1H), 7.33 (d, J=12Hz, 1H), 7.12 (s, 1H
), 5.95 (td, J
HF=52Hz, J=8Hz, 1H), 5.50
(d, J=9.7Hz, 1H), 4.53 (d, J=6.4Hz, 1H),
4.46 (dd, J=26.4, 10.7Hz, 2H), 4.13 (d,
J=11.5Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.68 (m, 1
H), 2.91 (m, 1H), 2.57 (m, 3H), 2.13 (m,
2H), 1.94 (m, 2H), 1.73 (m, 3H), 1.50 (
m, 3H), 1.33 (m, 3H), 1.22 (t, J=7.2Hz,
3H), 1.13 (s, 9H), 1.00−0.95 (m, 4H), 0.
95−0.85 (m, 1H), 0.69 (m, 1H), 0.51 (m,
1H).
【0865】
(実施例95)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−15−シアノ−N−[(1R,2R)−2−(ジフルオロメ
チル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロ
ピル]−19,19−ジフルオロ−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,
4,5,6,7,10,11,19,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサ
デカヒドロ−1H,9H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[
1’,2’:18,19][1,10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11
,12−b]キノキサリン−9−カルボキサミドの調製。
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
中間体95−1は、中間体46−2と同様の方法で、ステップ1において中間体E3の
代わりに中間体E6を使用して調製した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+
計算値C
27H
33F
2N
4O
5:531.24;測定値:531.2。
【0867】
実施例95は、実施例62と同様の方法で、ステップ1において中間体46−2の代わ
りに中間体95−1を使用し、かつステップ5において中間体A9の代わりに中間体A1
0を使用して調製した。実施例95が単離された。HPLC分析による保持時間:8.8
6分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
52F
4N
7O
8S
:890.35;測定値:889.94。
1H NMR (400MHz, CDCl
3
) δ 9.34 (s, 1H), 7.80 (m, 2H), 7.42 (d,
J=8.6Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.69 (s, 1H
), 5.38 (m, 1H), 5.29 (m, 3H), 5.02 (d,
J=8.8Hz, 1H), 4.46 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.1
0−3.97 (m, 2H), 3.84 (d, J=7.9Hz, 1H), 3
.74 (d, J=8.6Hz, 1H), 2.42−2.29 (m, 1H),
2.10 (s, 1H), 1.87−1.72 (m, 1H), 1.69−1
.48 (m, 4H), 1.38 (d, J=14.8Hz, 2H), 1.3
0−1.08 (m, 4H), 0.99 (s, 5H), 0.89 (m, 3
H), 0.69 (s, 10H), 0.64 (m, 1H), 0.43 (s
, 1H), 0.11 (m, 1H), 0.01 (m, 1H).
【0868】
(実施例96)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,21E,24aR,
24bS)−6−tert−ブチル−15−クロロ−N−[(1R,2R)−2−(ジフ
ルオロメチル)−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シ
クロプロピル]−10−メチル−4,7,18−トリオキソ−1a,2,2a,4,5,
6,7,10,11,20,23,24,24a,24b−テトラデカヒドロ−1H,9
H,18H−8,11−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:
18,19][1,10,3,6,12]ジオキサトリアザシクロノナデシノ[11,1
2−b]キナゾリン−9−カルボキサミドの調製。
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【0869】
実施例96は、実施例89と同様の方法で、ステップ1において中間体17−4の代わ
りに中間体96−1を使用して調製した。中間体96−1は、実施例17の中間体17−
4と同様の方法で、ステップ1においてE3の代わりにE9を使用し、B4の代わりにB
1を使用し、かつステップ3において中間体D11の代わりに中間体D16を使用して調
製した。実施例96が単離された。HPLC分析による保持時間:9.18分。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
41H
52ClF
2N
6O
9S:877.
32;測定値:877.61。
1H NMR (400MHz, クロロホルム−d)
δ 9.76 (s, 1H), 8.03 (d, J=8.6Hz, 1H), 7
.39 (m, 1H), 7.27 (m, 1H), 6.80 (s, 1H),
5.92 (m, 1H), 5.87−5.73 (m, 1H), 5.68 (
m, 1H), 5.64−5.51 (m, 1H), 5.21 (m, 1H),
4.93 (m, 2H), 4.52−4.32 (m, 3H), 4.15−3
.94 (m, 2H), 2.86−2.71 (m, 1H), 2.26 (m,
1H), 2.15 (m, 2H), 2.10−2.02 (m, 1H), 2
.02−1.84 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.61 (s,
3H), 1.50 (m, 4H), 1.42−1.17 (m, 6H), 1
.17−0.92 (m, 10H), 0.92−0.78 (m, 2H), 0.
51−0.37 (m, 1H).
【0870】
(実施例97)(1aS,2aR,6S,9S,10S,11R,23aR,23bS
)−6−tert−ブチル−15−シアノ−N−[(2R)−2−(ジフルオロメチル)
−1−{[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]カルバモイル}シクロプロピル]
−10−メチル−4,7−ジオキソ−1a,2,2a,4,5,6,7,10,11,1
9,20,21,22,23,23a,23b−ヘキサデカヒドロ−1H,9H−8,1
1−メタノシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:18,19][1,
10,3,6]ジオキサジアザシクロノナデシノ[11,12−b]キノキサリン−9−
カルボキサミドの調製。
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
中間体97−1は、中間体79−5と同様の方法で、ステップ1においてE5の代わり
にE2を使用して調製した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
43
H
55N
4O
7:739.41;測定値:739.31。
【0872】
ステップ1。97−2の調製。マクロ環状オレフィン97−1(0.84g、1.14
mmol)をエタノール(114mL)および酢酸エチル(114mL)に溶解させた。
アルゴンにより脱気した後、5%Pd/C(Degussa型)0.84gを添加し、こ
の混合物を1atmで4時間水素化した。セライトを通す濾過、濃縮、およびシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン中40%〜60%酢酸エチルのグラジエント)により、中
間体97−2が得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
36H
51N
4O
7:651.38;測定値:651.32。
【0873】
ステップ2。97−3の調製。マクロ環フェノール97−2(0.47g、0.73m
mol)およびトリエチルアミン(0.81ml、5.81mmol)の氷冷DCM(3
mL)溶液を、トリフルオロメタンスルホン酸無水物の1M塩化メチレン(0.18ml
、1.09mmol)溶液で、滴下して処理した。反応物を2時間撹拌した後、水により
クエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインにより洗浄し、Na
2S
O
4で乾燥して濾過し、濃縮した。ヘキサン中5%〜50%酢酸エチルのグラジエントを
使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより、第1の溶出ピークとして97−3が得ら
れた(55mg)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
50F
3N
4O
9S:783.33;測定値:782.96。
【0874】
ステップ3。97−4の調製。DMF(2.6mL)中のマクロ環トリフレート97−
3(408mg、0.52mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(30.11mg、0.03mmol)、シアン化亜鉛(98%、61.21mg、0
.52mmol)の混合物を10分間脱気した。この反応物を80℃で1時間加熱した。
追加のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(60mg)およびシアン化亜
鉛(120mg)を添加し、加熱を30分間継続した。飽和塩化アンモニウム溶液により
反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
して濾過し、濃縮した。ヘキサン中5%〜70%酢酸エチルのグラジエントを使用して、
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、中間体97−4が得られ
た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
37H
50N
5O
6:660
.38;測定値:660.10。
【0875】
ステップ4。97−5の調製。97−4(290mg、0.44mmol)のDCM(
1mL)溶液をTFA(0.5mL)により処理し、一晩撹拌した。水を添加し、この混
合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、
濃縮した。ヘキサン中10%〜70%酢酸エチルのグラジエントを使用して、粗生成物を
シリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、中間体97−5(216mg)が白
色固体として得られた。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
33H
4
2N
5O
6:604.31;測定値:604.00。
【0876】
ステップ5。実施例97の調製。97−5(50mg、0.08mmol)、HATU
(37.79mg、0.1mmol)の混合物をDMF(0.3mL)中で5分間撹拌し
、次に、A10(50mg、0.08mmol)およびDIPEA(0.06ml、0.
33mmol)を添加した。室温で45分後では、反応は完了しなかった(LCMS)。
さらにA10(20mg)を添加し、2時間撹拌した。1N HCl(2mL)を添加し
、この混合物をDCMで抽出した。ヘキサン中30%〜65%酢酸エチルのグラジエント
を使用して、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。合わせた生成
物のフラクションは残留DMFを含有していた。水を添加すると、沈殿物が生じた(14
mg)。濾液を酢酸エチルで抽出し、抽出物を沈殿物と一緒にした。得られた溶液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、濃縮して減圧下で乾燥すると実施例97が得られた。
HPLC分析による保持時間:9.06分。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+計算値C
42H
54F
2N
7O
8S:854.98;測定値:853.88。
1H N
MR (400MHz, CDCl
3) δ 9.77 (br s, 1H), 8.
05 (m, 1H), 7.93 (m, 1H), 7.62 (m, 1H),
7.20 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6−5.65 (m, 1
H), 5.56 (m, 1H), 5.17 (m, 1H), 4.90 (m,
1H), 4.38 (m, 2H), 4.22 (m, 1H), 4.06 (
m, 1H), 3.57 (m, 1H), 2.88 (m, 1H), 2.70
(m, 5H), 2.28−2.08 (m, 1H), 2.04−1.30 (
m, 12H), 1.29−1.09 (m, 9H), 1.08−0.96 (m
, 4H), 0.85−0.67 (m, 3H), 0.43 (m, 1H),
0.34 (m, 1H), 0.19−0.03 (m, 1H).
以下の化合物は、本開示の合成法を用いてか、または当分野において一般に周知の手段
により作製され得る。
【化322-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-6】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-7】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-8】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-9】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-10】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-11】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-12】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-13】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-14】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-15】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-16】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-17】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-18】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-19】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-20】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-21】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-22】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-23】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-24】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-25】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-26】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-27】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-28】
[この文献は図面を表示できません]
【化322-29】
[この文献は図面を表示できません]
式中のVは、式
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
の構造であり、
EおよびGは、上記のものと同様に定義されている。
【0877】
生物学的活性
遺伝子型1a、2a、および3のNS3プロテアーゼの発現および精製
NS3プロテアーゼ発現プラスミドの生成
【0878】
遺伝子型1b(con−1株)HCV NS3プロテアーゼドメインのコード配列を、
I389luc−ubi−neo/NS3−3’/ETレプリコンをコードするプラスミ
ド(Reblikon、Mainz、Germany)からPCR増幅した。5’−PC
Rプライマーを、N末端K
3ヘキサヒスチジンタグをコードし、かつインフレーム組換え
タバコエッチウイルス(rTEV)プロテアーゼ切断部位をNS3コード配列に挿入する
ように設計した。結果として生じたDNA断片を、pET28タンパク質発現ベクター(
Invitrogen、Carlsbad、CA)にクローニングして、p28−N6H
−Tev−NS3(181)1bを得た。
【0879】
遺伝子型3のHCVプロテアーゼドメインのコード配列を、Titan One Tu
be RT−PCR Kit(Roche、Indianapolis、IN)と、QI
Amp UltraSens Virus Kit(Qiagen、Valencia、
CA)を使用してHCV陽性ヒト血清(BBI Diagnostics、MA)から抽
出したRNAとを使用するRT−PCRによって増幅した。5’PCRプライマーを、N
末端ヘキサヒスチジンタグをコードし、かつインフレームrTEVプロテアーゼ切断部位
をNS3プロテアーゼコード配列に挿入するように設計した。結果として生じたDNA断
片をpET28にクローニングして、発現ベクターp28−N6H−Tev−NS3(1
81)1aおよびp28−N6H−Tev−NS3(181)3をそれぞれ得た。
【0880】
NS3プロテアーゼタンパク質発現
BL21AI細菌(Invitrogen、Carlsbad、CA)を遺伝子型1b
または3のNS3発現ベクターで形質転換させ、50μg/mLのカナマイシンを補充し
た新鮮な2YT培地18Lを含有する20L発酵容器(Sartorius BBI S
ystem Inc.、Bethlehem、PA)に接種するために使用した。細胞密
度が1のOD
600に達したら、培養の温度を37℃から28℃まで下げ、30μM Z
nSO
4、14mM L−アラビノースおよび1mMイソプロピルβ−D−チオガラクト
シド(IPTG)最終濃度を加えることによって、誘導をすぐに開始した。誘導から4時
間後に、細胞を遠心分離によって採取し、NS3タンパク質精製の前に、−80℃にて凍
結ペレットとして貯蔵した。
【0881】
NS3プロテアーゼの精製
遺伝子型1bのNS3プロテアーゼの精製
細胞ペレットを解凍し、10mL/g細胞にて、50mM トリスpH7.6、300
mM NaCl、0.1%3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−
プロパンスルホネート(CHAPS)、5%グリセロール、および2mM β−メルカプ
トエタノールを含有する溶解緩衝液中に再懸濁させた。次いで、細胞懸濁液を音波処理し
、チーズクロスで濾過し、18,000ポンド/in
2にてマイクロフルイダイザー(m
icrofluidizer)に3回通した。結果として生じた溶解産物を、15500
rpmにて45分間にわたって遠心分離し、上清を、5体積のNi緩衝液A(50mMト
リスpH7.6、300mM NaCl、0.1%CHAPS、5%グリセロール、2m
M β−メルカプトエタノール、50mMイミダゾール−HCl)であらかじめ平衡化し
ておいたHisTrap HPカラム(GE Lifesciences)にロードした
。タンパク質を0〜100%勾配のNi緩衝液A+500mMイミダゾール−HClで溶
離し、画分を収集し、貯留した。HisTrap貯留物をSP−A緩衝液(50mMトリ
スpH7.0、10%グリセロール、2mMジチオスレイトール(DTT))で1:10
希釈し、SP−A緩衝液で平衡化しておいたHiTrap SP−HPカラム(GE L
ifesciences)にロードした。NS3プロテアーゼを0〜100%SP−B緩
衝液(SP−A緩衝液+1M NaCl)勾配で溶離した。NS3含有SP画分の濃縮し
た貯留物をアリコートにし、液体窒素中でスナップ凍結し、−80℃にて貯蔵した。
【0882】
遺伝子型3のNS3プロテアーゼの精製
遺伝子型3のHCV NS3プロテアーゼの発現から収集した細菌ペレットを溶解緩衝
液(150mM NaClおよび1mMフェニルメタンスルホニルフルオリド(PMSF
)を含有する25mMトリス、pH7.5緩衝液)中で均質化し、18,000ポンド/
in
2にてマイクロフルイダイザーに通した。均質化した細胞溶解産物を30,000×
gにて30分間にわたって4℃で遠心分離した。結果として生じたP1ペレットを洗浄緩
衝液I(1%CHAPSを含有する25mMトリス、pH7.5)で洗浄し、続いて、1
0,000×gにて30分間にわたって4℃で遠心分離した。結果として生じたP2ペレ
ットを洗浄緩衝液II(2M NaClおよび2M尿素を含有する50mM CAPS緩
衝液、pH10.8)で洗浄し、続いて、30,000×gにて数分間にわたって4℃に
て遠心分離した。結果として生じたP3ペレットを可溶化緩衝液(150mM NaCl
および8M尿素を含有する25mMトリス、pH7.5の20ml)に再懸濁させ、4℃
にて1時間にわたってインキュベートした。可溶化したタンパク質を0.45ミクロンフ
ィルターに通した。タンパク質濃度を測定し、溶液を40mM DTTに調整し、4℃に
て30分間にわたってインキュベートし、次いで、撹拌しながら、リフォールディング緩
衝液(25mMトリス、pH8.5、0.8Mグアニジン−HCl、0.4M L−アル
ギニン、10mM ZnSO
4)中に迅速に入れて希釈した。タンパク質溶液を4℃にて
一晩インキュベートして、リフォールディングさせた。リフォールディングしたプロテア
ーゼを30,000×gにて10分間遠心分離して、残りの沈殿物を除去した。次いで、
最終タンパク質濃度を測定し、NS3プロテアーゼをアリコートにし、液体窒素中でスナ
ップ凍結し、−80℃にて貯蔵した。
【0883】
遺伝子型1bおよび3aのNS3プロテアーゼでのKi決定
【0884】
遺伝子型1bおよび3aウイルスの精製NS3プロテアーゼドメイン(アミノ酸1〜1
81)を、上記のとおり生成した。内部クエンチした蛍光原デプシペプチド基質Ac−D
ED(Edans)−EEAbuΨ[COO]ASK(Dabcyl)−NH
2およびN
S4Aタンパク質補因子の疎水性コア残基を含有する合成ペプチド(KKGSVVIVG
RIILSGRKK;NS4Aペプチド)をAnaspec、Inc.(San Jos
e、CA)から得た。他の化学物質および生化学物質は試薬グレード以上であり、標準的
な供給元から購入した。
【0885】
反応を室温にて、50mM HEPES、40%グリセロール、0.05%Trito
n X−100、10mM DTT、および10%DMSOからなる緩衝液中で実行した
。最終アッセイ溶液は、50pM NS3遺伝子型1bプロテアーゼまたは200pM遺
伝子型3aプロテアーゼ、20μM NS4Aペプチド、および4μM基質(遺伝子型1
b)または2μM基質(遺伝子型3a)を含有した。阻害剤濃度は、100nMから5p
Mまで3倍希釈で変化させ、阻害剤不含対照を含んだ。
【0886】
化合物希釈液をDMSO中、20×最終濃度にて作製した。反応混合物を96ウェルア
ッセイプレート中で調製した。アッセイ緩衝液中の酵素およびNS4Aペプチドの溶液(
4×最終濃度にて両方の試薬を含む25μL体積)をアッセイ緩衝液45μLおよび、阻
害剤またはDMSOのいずれか5μLと混合し、室温にて1時間にわたってあらかじめイ
ンキュベートした。反応を、基質溶液25μLを4×最終濃度にて加えることによって開
始した。プレートを5〜10秒間にわたって激しく混合し、反応を90分間進行させた。
340nmの励起波長および490nmの発光波長を用いるTecan InfiniT
e M1000またはPerkinElmer Envisionマルチモードプレート
リーダーを使用して、蛍光を30秒ごとに、90から120分の反応時間の間に測定した
。
【0887】
速度を、定常状態での進行曲線から、基質添加から90〜120分後の時間枠において
計算した。K
iを決定するために、速度を、阻害濃度の関数としてプロットし、Grap
hPad Prism5を使用して、データを式1(Morrison, J. F.、
Biochimica et Biophysica Acta 1969年、185巻
、269〜286頁)に当てはめ、K
iappを計算した。酵素の活性画分を、既知の有
効な阻害剤を用いての活性部位滴定によって決定した。K
iをK
iapp/(1+[[S
]/K
m])から計算した。遺伝子型1bおよび3aについての代表的な化合物のK
i結
果(それぞれKi 1BおよびKi 3A)を表1において報告する。
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
細胞ベースでの抗HCV活性の評価:
抗ウイルス効力(EC
50)を、安定サブゲノムHCVレプリコン細胞系および一過性
形質転換HCVレプリコン細胞の両方で決定した。最大半量有効濃度(EC
50)という
用語は、ベースラインと以下に規定する曝露時間後の最大との中間の応答を誘導する薬物
濃度を指す。
【0889】
Lohmannら(Lohmann V、Korner F、Koch Jら、Rep
lication of subgenomic hepatitis C virus
RNAs in a hepatoma cell line. Science、1
999年;285巻:119〜3頁)によって記載されているとおり、遺伝子型1a、1
b、2a、3a、および4aのための安定サブゲノムHCVレプリコンをHuh−7由来
細胞において樹立した。各安定細胞系は、選択可能なネオマイシン耐性遺伝子に融合して
いるヒト化ウミシイタケルシフェラーゼ(hRLuc)レポーター遺伝子を、続いて、H
CVのEMCV IRESおよびNS3−NS5Bコード領域をコードするバイシストロ
ニックなHCVレプリコンを含有する。このHCVレプリコンを構成的に発現する細胞の
選択は、選択抗生物質、ネオマイシン(G418)が存在する状態で達成した。ルシフェ
ラーゼ活性を、細胞内HCV複製レベルについてのマーカーとして測定した。
【0890】
遺伝子型1a安定レプリコンはH77 HCV株に由来し、適応変異P1496Lおよ
びS2204Iを含有した。遺伝子型1b安定レプリコンはCon1 HCV株に由来し
、適応変異E1202G、T1280I、およびK1846Tを含有した。遺伝子型2a
安定レプリコンはJFH−1 HCV株に由来し、適応変異を必要としなかった。遺伝子
型3a安定レプリコンはS52 HCV株に由来し、適応変異P1121L、A1198
T、およびS2210I(遺伝子型1におけるS2204Iと同等)を含有した。遺伝子
型4a安定レプリコンはED43 HCV株に由来し、適応変異Q1691RおよびS2
204Iを含有した。すべてのレプリコン細胞系をHuh−7由来細胞中で増殖させ、1
0%ウシ胎児血清(FBS)および0.5mg/mL G418を補充したダルベッコ変
法イーグル培地(DMEM)中で維持した。
【0891】
一過性形質転換HCVレプリコンを、遺伝子型1a、1b、3a、および遺伝子型1b
におけるNS3/4aプロテアーゼ阻害剤耐性改変体D168Aまたは遺伝子型1aにお
けるR155Kのために樹立した。一過性形質転換レプリコンはまた、バイシストロニッ
クなサブゲノムレプリコンであるが、安定レプリコンには存在するネオマイシン選択可能
マーカーを含有しない。これらのレプリコンは、ポリオウイルスIRESを、続いて、h
RLucレポーター遺伝子、EMCV IRES、および最後にHCVのNS3−NS5
Bコード領域をコードする。遺伝子型1a(H77)および1b(Con1)野生型レプ
リコンは、同じ株に由来し、上で挙げたのと同じ適応変異を含有した。遺伝子型3aの一
過性レプリコンは上記のとおりのS52 HCV株に由来したが、僅かに異なる適応変異
P1112L、K1615E、およびS2210Iを含有した。特に、安定遺伝子型3a
レプリコンのプロテアーゼドメインにおける二次適応変異A1198T(A166T)を
K1615E(K583E)と、NS3ヘリカーゼにおいて置き換えたが、この際、複製
効率に対する作用はなかった。プロテアーゼドメイン中に位置するA166Tの除去によ
って、プロテアーゼドメインを標的とする阻害剤に対するこの改変体のインパクトを最小
限にし、これは、遺伝子型3aに対する野生型により近いプロテアーゼドメインを表して
いる。NS3/4プロテアーゼ阻害剤変異をコードする耐性レプリコンを1bまたは1a
野生型NS3遺伝子に、部位特異的変異誘発によって導入した。すべての一過性レプリコ
ンからin vitroで転写されたRNAを、未処置のHuh−7由来細胞系に電気穿
孔法によって形質移入した。ルシフェラーゼ活性を、細胞内HCV複製レベルについての
マーカーとして測定した。
【0892】
EC
50アッセイを行うために、各HCVレプリコンからの細胞を384ウェルプレー
トに分配した。化合物をDMSOに、10mMの濃度にて溶解させ、DMSO中で、自動
ピペット機器を使用して希釈した。3倍連続希釈した化合物を、自動機器を使用して細胞
に直接添加した。DMSOを陰性(溶媒;阻害なし)対照として使用し、プロテアーゼ阻
害剤;NS5A阻害剤、およびヌクレオシド阻害剤を含む3種のHCV阻害剤の組合せを
濃度>100×EC
50にて、陽性対照(100%阻害)として使用した。72時間後に
、細胞を溶解させ、ウミシイタケルシフェラーゼ活性を、製造者(Promega−Ma
dison、WI)が推奨するとおりに定量化した。非線形回帰を、EC
50値を計算す
るために行った。
【0893】
結果を表1および2において示す:
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
nt−検査せず
*RULC:ウミシイタケルシフェラーゼ
【0894】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
nt:検査せず
* WT=野生型
† 遺伝子型1aにおけるNS3/4aプロテアーゼ阻害剤耐性改変体R155K
‡ 遺伝子型1bにおけるNS3/4aプロテアーゼ阻害剤耐性改変体D168A
【0895】
表1および2中のデータは、各化合物についての各アッセイの経時平均を表している。
特定の化合物では、複数のアッセイをそのプロジェクトの期限にわたって行っている。し
たがって、表1および2において報告したデータは、優先権書類において報告したデータ
、ならびに合間の期間に作成したデータを含む。
【0896】
薬学的組成物
以下では、式I、II、III、またはIV(IVa〜IVhのいずれか1つなど)の
化合物(「化合物X」)を含有する、ヒトにおいて治療的または予防的に使用するための
代表的な医薬剤形を例示する。
(i)錠剤1 mg/錠剤
化合物X= 100.0
ラクトース 77.5
ポビドン 15.0
クロスカルメロースナトリウム 12.0
微結晶性セルロース 92.5
ステアリン酸マグネシウム 3.0
300.0
(ii)錠剤2 mg/錠剤
化合物X= 20.0
微結晶性セルロース 410.0
デンプン 50.0
デンプングリコール酸ナトリウム 15.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
500.0
(iii)カプセル剤 mg/カプセル剤
化合物X= 10.0
コロイド状二酸化ケイ素 1.5
ラクトース 465.5
α化デンプン 120.0
ステアリン酸マグネシウム 3.0
600.0
(iv)注射(1mg/ml) mg/ml
化合物X=(遊離酸の形態) 1.0
リン酸水素二ナトリウム 12.0
リン酸二水素ナトリウム 0.7
塩化ナトリウム 4.5
1.0N水酸化ナトリウム溶液
(7.0〜7.5にpH調整) 適量
注射剤用水 1mLまで適量
【0897】
上記の製剤は、薬学分野において周知の慣用の手順によって得ることができる。
【0898】
刊行物、特許、および特許文献を含めた参考文献はすべて、個別に参考として援用され
ているかのように、本明細書に参考として援用される。本発明を、様々な具体的かつ好ま
しい実施形態および技法を参照しつつ記載してきた。しかし、本発明の意図内および範囲
内に留まりながら、多くの変形形態および改変形態を作製することができることは理解さ
れるべきである。
【0899】
本開示の文脈(特に、以下の特許請求の範囲の文脈)における用語「a(1つの)」お
よび「an(1つの)」および「the(その)」ならびに類似の言及の使用は、本明細
書において別段に示さない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、単数形お
よび複数形の両方を包含すると解釈されるべきである。本明細書に記載の方法はすべて、
本明細書において別段に示さない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、任
意の適切な順序で行うことができる。本明細書において提示されているあらゆる例または
例示的な言い回し(例えば、〜など、好ましい、好ましくは)の使用は、開示内容をさら
に例示することを単に意図したものであって、特許請求の範囲の限定を示すものではない
。本明細書中の言い回しは、特許請求の範囲にない何らかの要素を本開示の実施に必須の
ものとして示していると解釈されるべきではない。
【0900】
特許請求の範囲に記載の発明を実施するために最良と本発明者らに分かっている様式を
含めた特許請求の範囲に記載の開示の代替的な実施形態を本明細書には記載している。こ
れらのうち、開示した実施形態の変形形態は、上述の開示を読めば、当業者には明らかに
なる。本発明者らは、当業者がそのような変形形態を適宜(例えば、特徴または実施形態
を変えて、または組み合わせて)利用することを予想しており、かつ本発明者らは、本発
明が本明細書に具体的に記載されているのとは別に実施されることを意図している。
【0901】
したがって、本発明は、適用可能な法律が許す限り、本明細書に添付の特許請求の範囲
に列挙されている主題のすべての変更形態および均等物を包含する。さらに、そのすべて
の可能な変形形態での上記の要素の任意の組合せが、本明細書において別段に示さない限
り、または文脈によって別段に明確に否定されない限り、本発明に内包される。
【0902】
個々の数値の使用は、その値の前に言葉「約」または「およそ」があるかのように、概
数として記載されている。同様に、本出願において特定されている様々な範囲における数
値は、別段に明確に示されていない限り、述べている範囲内の最小値および最大値の両方
の前に、言葉「約」または「およそ」があるかのように、概数として記載されている。こ
のように、述べている範囲を超える変形形態およびその範囲未満の変形形態を、その範囲
内の値と実質的に同じ結果を得るために使用することができる。本明細書で使用する場合
、数値に言及する場合の用語「約」および「およそ」は、開示の主題が最も緊密に関連し
ている分野または問題の範囲または要素に関連する分野の当業者にとって、それらの明白
かつ普通の意味を有することとする。厳密な数値限界から広がる量は、多くの因子に依存
している。例えば、考慮され得る因子のうちのいくつかには、所与の変化量が特許請求の
範囲に記載の主題の性能に対して有するであろう要素および/または作用の臨界、ならび
に当業者に公知の他の検討事項が含まれる。本明細書で使用する場合、種々の数値につい
て種々の量の有効数字を使用することは、言葉「約」または「およそ」の使用が、特定の
数値または範囲を広げるのにどのように役立つかを限定することを意図したものではない
。したがって、一般的に、「約」または「およそ」によって、数値は広がる。また、範囲
の開示は、最小値および最大値の間のすべての値と、用語「約」または「およそ」の使用
によって得られる範囲の広がりとを含めた連続範囲であることが意図されている。したが
って、本明細書における値の範囲の言及は、本明細書において別段に示さない限り、範囲
内に該当する各個別の値に個々に言及する速記法として役立つことを単に意図したもので
あり、各個別の値は、本明細書において個別に列挙されている場合と同様に、本明細書に
組み込まれている。
【0903】
本明細書において開示するデータのいずれかによって形成されるか、またはそれに由来
し得る任意の範囲、比、および比の範囲は、本開示のさらなる実施形態を表しており、か
つそれらが明確に記載されているかのように本開示の一部として含まれることを理解され
たい。これは、有限の上限および/または下限を含むか、または含まずに形成され得る範
囲を包含する。したがって、特定の範囲、比、または比の範囲に最も緊密に関連している
当業者であれば、そのような値が、本明細書において提示したデータに明白に由来し得る
ことが分かるであろう。