【0011】
(24)
有効成分としてオルメサルタンメドキソミル以外にカルシウム拮抗剤及び/又は利尿剤を含有していても良い上記(12)〜(23)の何れか1項記載の錠剤に関する。
(25)
(a)90%粒子径が10〜50μmであるオルメサルタンメドキソミル、(b)賦形剤、(c)結合剤、(d)崩壊剤及び(e)ステアリン酸を混合した後、湿式造粒し、次いで得られた造粒物に、(f)滑沢剤(ステアリン酸を除く)を加え、混合した後、打錠することを特徴とするオルメサルタンメドキソミルを有効成分として含有する錠剤の製法に関する。
(26)
(a)90%粒子径が10〜50μmであるオルメサルタンメドキソミル、(b−1)賦形剤、(c)結合剤、(d)崩壊剤、及び(e)ステアリン酸を混合した後、湿式造粒し、次いで得られた造粒物にさらに(b−2)賦形剤を加え、混合した後、(f)滑沢剤(ステアリン酸を除く)を加え、混合した後、打錠することを特徴とするオルメサルタンメドキソミルを有効成分として含有する錠剤の製法に関する。
(27)
フィルムコーティング工程が追加されている上記(25)又は(26)記載の錠剤の製法に関する。
(28)
ステアリン酸の含有量が、製剤中、0.1〜5%である上記(25)〜(27)記載の錠剤の製法に関する。
(29)
ステアリン酸の含有量が、製剤中、0.3〜2%である上記(25)〜(27)記載の錠剤の製法に関する。
(30)
有効成分としてオルメサルタンメドキソミル以外にカルシウム拮抗剤及び/又は利尿剤を含有していても良い上記(25)〜(29)記載の錠剤の製法に関する。
(31)
(a)90%粒子径が10〜50μmであるオルメサルタンメドキソミル、(b)賦形剤、(c)結合剤、(d)崩壊剤及び(e)ステアリン酸を混合した後、湿式造粒し、次いで得られた造粒物に(f)滑沢剤(ステアリン酸を除く)を加え、混合した後、打錠することにより得られたオルメサルタンメドキソミルを有効成分として含有する錠剤に関する。
(32)
(a)90%粒子径が10〜50μmであるオルメサルタンメドキソミル、(b−1)賦形剤、(c)結合剤、(d)崩壊剤、及び(e)ステアリン酸を混合した後、湿式造粒し、次いで得られた造粒物にさらに(b−2)賦形剤を加え、混合した後、(f)滑沢剤(ステアリン酸を除く)を加え、混合した後、打錠することにより得られたオルメサルタンメドキソミルを有効成分として含有する錠剤に関する。
(33)
フィルムコーティングが施されている上記(31)又は(32)記載の錠剤に関する。
(34)
ステアリン酸の含有量が、製剤中、0.1〜5%である上記(31)〜(33)記載の錠剤に関する。
(35)
ステアリン酸の含有量が、製剤中、0.3〜2%である上記(31)〜(33)記載の錠剤に関する。
(36)
有効成分としてオルメサルタンメドキソミル以外にカルシウム拮抗剤及び/又は利尿剤を含有していても良い上記(31)〜(35)の何れか1項記載の錠剤に関する。
(37)
オルメサルタンメドキソミルの90%粒子径が10〜50μmである、オルメサルタンメドキソミルと賦形剤を含有する混合物を湿式造粒することで得られた顆粒を打錠してなる錠剤に関する。
(38)
オルメサルタンメドキソミルの90%粒子径が12〜45μmである、オルメサルタンメドキソミルと賦形剤を含有する混合物を湿式造粒することで得られた顆粒を打錠してなる錠剤に関する。
(39)
賦形剤が乳糖、D−マンニトール、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、結晶セルロースから選択される上記(37)又は(38)記載の錠剤に関する。
【実施例】
【0020】
実施例1
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg、ステアリン酸0.5%含有する錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC、HPC及びステアリン酸を撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品をビニール袋に入れ、これに、結晶セルロースを入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表1記載の通りである。
【0021】
【表1】
【0022】
実施例2
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg、ステアリン酸1%含有する錠剤
実施例1記載の製造方法と同様にして、表2の錠剤を得た。
【0023】
【表2】
【0024】
比較例1
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
ステアリン酸を添加しないことを除いて、実施例1記載の製造方法と同様な方法により表3の錠剤を得た。
【0025】
【表3】
【0026】
比較実験1(臭いの評価)
(試験方法)
ガスクロマトグラフィー用のバイアル(20mL)に、実施例1,2及び比較例1で得られた錠剤5錠入れ密栓後、50℃に1, 3週間保存した。その後、ヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーにインジェクトし、ジアセチルの濃度を測定した。
ガスクロマトグラフィーの測定条件を以下に示す。
ガスクロマトグラフィー測定条件
装置:ガスクロマトグラフ
検出器:水素炎イオン化検出器
分析カラム:INERTCAP624(ジーエルサイエンス、df=3.0μm、0.53mmI.D.×30m)
カラム温度:50℃
キャリアーガス:ヘリウム
流量:4.5ml/min.
注入口温度:200℃
検出器温度:230℃
注入量:Inject time[2min]
(試験結果)
図1に試験結果を示す。
ステアリン酸を添加することで、臭いの原因と考えられるジアセチルの生成量を減らすことができた。
比較実験2(吸湿の影響)
(試験方法)
実施例1,2及び比較例1で得られた錠剤をPTP包装した後、40℃75%条件下で4週間保存した。ガスクロマトグラフィー用のバイアル(20mL)に、錠剤を入れたままPTPをカットしたものを5ケ入れ密栓後、50℃に1, 3週間保存した。その後、ヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーにインジェクトし、ジアセチルの濃度を測定した。なお、ガスクロマトグラフィーの測定条件は比較実験1と同じ。
(試験結果)
図2に試験結果を示す。
ステアリン酸を添加することで、ジアセチルの生成を減らすことができ、吸湿の影響を抑えることができた。
比較実験3(純度試験)
(試験方法)
実施例1,2及び比較例1で得られた錠剤を下記のA,B,Cの条件で保存安定性試験を行い、オルメサルタン及び総類縁物質量をHPLCを用いて測定した。
A:50℃乾燥剤なし
錠剤を茶瓶入れ密栓し、50℃で2,4週間保存した。
B:40℃75%Open
錠剤を茶瓶に入れ開封したまま、40℃75%条件下で2,4週間保存した。
C:通常包装
錠剤をPTP包装した後、乾燥剤とともに、アルミピロー包装し、40℃75%条件下で、4,12週間保存した。
HPLC条件
錠剤を粉末とし、オルメサルタンメドキソミル20mgに対応する量をとり、アセトニトリル/水混液(9:1)20mLを加えて15分間超音波処理した後、遠心分離し、上澄液を孔径0.5μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液5mLを除き、次のろ液を試料溶液とする。この液1mLを正確に量り、アセトニトリル/水混液(9:1)を加えて正確に100mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行う。
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:250nm)
カラム:内径4.6mm,長さ10cmのステンレス管に3.5μmの液体クロマトグラフィー用オクチルシリル化シリカゲルを充填する。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相A:リン酸二水素カリウム2.04gを水に溶かして1000mLとした液に、リン酸1.73gを水に溶かして1000mLとした液を加えてpH3.5に調整する。この液400mLにアセトニトリル100mLを加える。
移動相B:リン酸二水素カリウム2.04gを水に溶かして1000mLとした液に、リン酸1.73gを水に溶かして1000mLとした液を加えてpH3.5に調整する。この液100mLにアセトニトリル400mLを加える。
移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度勾配制御する。
【0027】
【表4】
【0028】
流量:毎分1.0mL
面積測定範囲:溶媒のピークの後から注入後45分まで
参考
オルメサルタンのオルメサルタンメドキソミルに対する相対保持時間;約0.2
(試験結果)
50℃乾燥剤なしの試験結果を
図3(オルメサルタン量)及び
図4(総類縁物質量)に示す。
40℃75%Openの試験結果を
図5(オルメサルタン量)及び
図6(総類縁物質量)に示す。
通常包装の試験結果を
図7(オルメサルタン量)及び
図8(総類縁物質量)に示す。
図3〜6から、50℃乾燥剤なし及び40℃75%Openの保存安定性試験においては、ステアリン酸を添加することで、安定性が向上することが明らかになった。
一方、
図7及び8から、通常包装の保存安定性試験においても、ステアリン酸を添加することで、僅かながらも効果が見られた。
比較実験4(溶出試験)
(試験方法)
実施例1,2及び比較例1で得られた錠剤について、pH1.2,6.5,6.8及び水の各試験液を用いて溶出試験(パドル法50rpm)を行い、その結果を
図9〜12に示す。
(試験結果)
図9〜12から、ステアリン酸を添加することで、溶出には影響を与えないことが明らかになった。
実施例3
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg、ステアリン酸1%含有する錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、結晶セルロース、L−HPC、HPC及びステアリン酸を撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品をビニール袋に入れ、これにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表5記載の通りである。
【0029】
【表5】
【0030】
比較実験5(純度試験)
(試験方法)
実施例3及び比較例1で得られた錠剤を下記のA,Bの条件で保存安定性試験を行い、オルメサルタン及び総類縁物質量をHPLCを用いて測定した。
HPLC条件は比較実験3記載の方法と同じ。
A:50℃乾燥剤なし
錠剤を茶瓶入れ密栓し、50℃で2週間保存した。
B:40℃75%Open
錠剤を茶瓶に入れ開封したまま、40℃75%条件下で2週間保存した。
(試験結果)
50℃乾燥剤なしの試験結果を
図13(オルメサルタン量)及び
図14(総類縁物質量)に示す。
40℃75%Openの試験結果を
図15(オルメサルタン量)及び
図16(総類縁物質量)に示す。
図13〜16から、50℃乾燥剤なし及び40℃75%Openの保存安定性試験においては、ステアリン酸を添加することで、安定性が向上することが明らかになった。
比較例2
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC及びコポリビドンを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品、結晶セルロースをビニール袋に入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表6記載の通りである。
【0031】
【表6】
【0032】
比較例3
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
オルメサルタンメドキソミル、D−マンニトール、L−HPC及びコポリビドンを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品、結晶セルロースをビニール袋に入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表7記載の通りである。
【0033】
【表7】
【0034】
比較例4
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC及びHPCを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品、結晶セルロースをビニール袋に入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表8記載の通りである。
【0035】
【表8】
【0036】
比較実験6(純度試験)
(試験方法)
比較例2〜4で得られた錠剤を下記のA,Bの条件で保存安定性試験を行い、オルメサルタン及び総類縁物質量をHPLCを用いて測定した。
HPLC条件は比較実験3記載の方法と同じ。
A:60℃乾燥剤なし
錠剤を茶瓶入れ密栓し、60℃で2,4週間保存した。
B:40℃75%Open
錠剤を茶瓶に入れ開封したまま、40℃75%条件下で2,4週間保存した。
(試験結果)
60℃乾燥剤なしの試験結果を
図17(オルメサルタン量)及び
図18(総類縁物質量)に示す。
40℃75%Openの試験結果を
図19(オルメサルタン量)及び
図20(総類縁物質量)に示す。
図17〜20から、60℃乾燥剤なし及び40℃75%Openの保存安定性試験においては、ステアリン酸を添加していない比較例2〜4の錠剤は、経時的にオルメサルタン量及び総類縁物質量が増加した。
なお、比較例4の錠剤が比較的オルメサルタン量及び総類縁物質量の増加量が少なかった。
比較例5
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC及びポリビニルアルコールを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品をビニール袋に入れ、これに結晶セルロースを入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表9記載の通りである。
【0037】
【表9】
【0038】
比較例6
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg含有し、ステアリン酸を含有しない錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC及びHPCを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒する。
整粒品をビニール袋に入れ、これに結晶セルロースを入れ混合し、さらにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表810記載の通りである。
【0039】
【表10】
【0040】
比較実験7(純度試験)
(試験方法)
比較例5及び6で得られた錠剤を下記のA,Bの条件で保存安定性試験を行い、オルメサルタン及び総類縁物質量をHPLCを用いて測定した。
HPLC条件は比較実験3記載の方法と同じ。
A:60℃乾燥剤なし
錠剤を茶瓶入れ密栓し、60℃で2,4週間保存した。
B:40℃75%Open
錠剤を茶瓶に入れ開封したまま、40℃75%条件下で2,4週間保存した。
(試験結果)
60℃乾燥剤なしの試験結果を
図21(オルメサルタン量)及び
図22(総類縁物質量)に示す。
40℃75%Openの試験結果を
図23(オルメサルタン量)及び
図24(総類縁物質量)に示す。
図21〜24から、60℃乾燥剤なし及び40℃75%Openの保存安定性試験においては、ステアリン酸を添加していない比較例5及び6の錠剤は、経時的にオルメサルタン量及び総類縁物質量が増加した。
なお、比較例6の錠剤が比較的オルメサルタン量及び総類縁物質量の増加量が少なかった。
実施例4
D90が20μmのオルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、結晶セルロース、L−HPC及びHPCを撹拌造粒機に入れて混合した。その後、精製水を入れて造粒し、整粒した。続いて乾燥を行った。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒した。
整粒品をビニール袋に入れ、これにステアリン酸マグネシウムを入れて混合した。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠した。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表11記載の通りである。
【0041】
【表11】
【0042】
比較例7
D90が105μmのオルメサルタンメドキソミルを用い、実施例4記載の方法で、錠剤を得た。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表12記載の通りである。
【0043】
【表12】
【0044】
比較実験8(溶出試験)
(試験方法)
実施例4、比較例7で得られた錠剤及び市販のオルメテック(登録商標)錠20mgについて、pH6.8の試験液を用いて溶出試験(パドル法50rpm)を行い、その結果を
図25に示す。
(試験結果)
図25から、D90が105μmのオルメサルタンメドキソミルを用いた錠剤はpH6.8の試験液において、溶出が遅れることが明らかになった。
実施例5
1錠中、オルメサルタンメドキソミル20mg、ステアリン酸1%含有する錠剤
オルメサルタンメドキソミル、乳糖水和物、L−HPC、HPC及びステアリン酸を撹拌造粒機に入れて混合する。その後、精製水を入れて造粒し、整粒する。続いて乾燥を行う。
乾燥品を整粒機に入れ、スクリーン径φ1mmで整粒する。
整粒品をビニール袋に入れ、これに、結晶セルロースを入れ混合し、さらにフマル酸ステアリルナトリウムを入れて混合する。
混合した顆粒をロータリー打錠機を用い、錠質量160mg、平均硬度30N以上、平均錠厚2.3〜2.7mmとなるように打錠する。
有効成分のオルメサルタンメドキソミル及び添加物の含有量は表13記載の通りである。
【0045】
【表13】
【0046】
実施例6
実施例5でHPCに代え、ポリビニルアルコールを用い、実施例5記載の方法と同様な方法で下記の錠剤を得る。
【0047】
【表14】
【0048】
実施例7
実施例5でHPCに代え、コポリビドンを用い、実施例5記載の方法と同様な方法で下記の錠剤を得る。
【0049】
【表15】
【0050】
実施例8
実施例5で乳糖に代え、D−マンニトールを用い、実施例5記載の方法と同様な方法で下記の錠剤を得る。
【0051】
【表16】