特開2016-50168(P2016-50168A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-50168(P2016-50168A)
(43)【公開日】2016年4月11日
(54)【発明の名称】ディスプレイ用パネル吸着装置
(51)【国際特許分類】
   C03B 33/03 20060101AFI20160314BHJP
   B65G 49/06 20060101ALI20160314BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20160314BHJP
【FI】
   C03B33/03
   B65G49/06 A
   G09F9/00 338
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-167649(P2015-167649)
(22)【出願日】2015年8月27日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0114292
(32)【優先日】2014年8月29日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505272412
【氏名又は名称】株式会社 太星技研
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヨジェ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ミョンスー
(72)【発明者】
【氏名】リ カンジュク
(72)【発明者】
【氏名】シム ウーイク
【テーマコード(参考)】
4G015
5G435
【Fターム(参考)】
4G015FA02
4G015FB01
4G015FB02
4G015FC11
5G435AA17
5G435HH02
5G435KK10
(57)【要約】
【課題】本発明は、本体上面に複数個の吸入口と第1の真空ラインを形成し、この吸入口と第1の真空ラインを第2の真空ラインに連通し、吸入口と連通された複数の吸入管路のそれぞれに吸入管を連結設置し、本体上面に多数の通孔が形成された多孔質板を密着固定させることによって、それぞれの吸入管路に発生する吸入圧によって吸入口、第1、第2の真空ラインで吸入力が発生し、この吸入力によって多孔質板の多数の通孔を通じて空気を強制的に吸入して多孔質板の上面に乗せられた大型ガラス板を吸着するパネル吸着装置を提供する。
【解決手段】本体100は、複数の第1の真空ライン103と、吸入口101と連通されて第1の真空ライン103に吸着力を付与する第2の真空ライン104と、を有して形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に定められた間隔に離隔されるように、複数の吸入口101が形成されており、前記吸入口101の下部に、前記吸入口101と連通され、前記吸入口101を通じて吸入された空気を下部に排出する吸入管路102が形成された本体100と、
前記本体100の上面に密着固定され、上面に形成された多数の通孔201を通じて空気を強制的に吸入して上面に乗せられた強化ガラスGを固定する多孔質板200と、
前記本体100の下部に設けられ、前記吸入管路102と連通されて、前記吸入管路102を通じて空気を強制的に吸入する吸入管300と、
を備えて構成されるディスプレイ用パネル吸着装置において、
前記本体100は、
上面に一方向から他方向に定められた長さを有するように陥没形成され、定められた間隔に離隔されるように複数個に形成された第1の真空ライン103と、
前記第1の真空ライン103と直交される方向に陥没形成されて、複数の前記第1の真空ライン103を連結し、前記吸入口101と連通されて前記第1の真空ライン103に吸着力を付与する第2の真空ライン104と、
を有して形成されていることを特徴とするディスプレイ用パネル吸着装置。
【請求項2】
前記本体100は、
下面に前記吸入管路102と前記吸入管300との間を連結するように設置されて、その内部に真空空間111を形成する吸入管路フレーム110を備え、この吸入管路フレーム110の真空空間111に前記吸入管路102を通じて供給される空気に含まれた異物をフィルタリングするフィルター112が設置されていることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用パネル吸着装置。
【請求項3】
前記本体100は、
両端に互いにジグザグ構造で設置され、昇降作動されて前記多孔質板200の上面に乗せられた強化ガラスGの両端を押して固定する固定ジグ120をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用パネル吸着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸着装置に関するものであり、もっと詳しくは、大型板ガラスまたは大型強化ガラス板などを吸着するディスプレイ用パネル吸着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、スマートフォン、タブレットPC、タッチスクリーン方式のTVに使用されるディスプレイパネルは、単一の大型ガラスを定められた大きさに複数個に切断して製作する。このとき、単一の大型板ガラスは、その大きさのため、作業者がこれを把持して移動することが難しく、また、一組で構成された作業者が、大型板ガラスを把持して移動している途中に大型板ガラスを手で逃して大型板ガラスが底に落下する危険性のために、主に板ガラスの両端をローラーで支え、このローラーを駆動させて板ガラスを移送する。
【0003】
しかし、前記のようにローラーで板ガラスを移動させると、板ガラスの中央部に弛みが発生して板ガラスの変形または損傷が起き、ローラーに支えられた両端底面部にスクラッチなどが発生する。
【0004】
特許文献1は、従来のディスプレイパネル用基板吸着装置を示すものであり、これを参照すると、底面に形成された複数の吸着孔を通じて空気を強制的に吸入する吸着パネルと、この吸着パネルの上方に設置されて流入孔及び流出孔を通じて空気を強制的に吸入及び排出する緩衝用エアバッグまたは緩衝用エアバッグの上面に設置される支持台で構成される。このとき、前記吸着パネルは、その内部に前記吸着孔と連通される中空部が形成され、この中空部を通じて空気を強制的に吸入することにより、前記吸着孔に吸着力が発生されて、前記吸着パネルの底面に基板を吸着することになる。
【0005】
ここで、基板に密着された前記吸着パネルの傾きが一方向に傾くようになると、前記緩衝用エアバッグの流入孔及び流出孔を通じて空気を注入したり、あるいは空気を強制的に排出して前記吸着パネルが基板と水平になるようにしている。しかし、前記のような特許文献1の吸着装置では、中空部によって互いに連通されて、複数の吸着孔のうち、多数の吸着孔の詰まりまたは損傷した場合には、他の吸着孔に空気の強制吸入圧が集中し、基板またはガラスの一部分に集中吸入圧が発生する。このため、定められた面積の中空部を真空状態に維持させるためには、吸着孔を通じて空気を強制的に吸入して相対的に高い吸入圧を必要とし、吸着パネルの損傷時に吸着パネル全体を交換する費用負担による製品の信頼性が低下するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1345929号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述のような問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は、本体上面に複数個の吸入口と第1の真空ラインを形成し、この吸入口と第1の真空ラインを第2の真空ラインに連通し、吸入口と連通された複数の吸入管路のそれぞれに吸入管を連結設置し、本体上面に多数の通孔が形成された多孔質板を密着固定させることによって、それぞれの吸入管路に発生する吸入圧によって吸入口、第1、第2の真空ラインで吸入力が発生し、この吸入力によって多孔質板の多数の通孔を通じて空気を強制的に吸入して多孔質板の上面に乗せられた大型ガラス板を吸着するパネル吸着装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような本発明の目的を達成するために、本発明によるパネル吸着装置は、上面に定められた間隔に離隔されるように、複数の吸入口が形成されており、前記吸入口の下部に、前記吸入口と連通され、前記吸入口を通じて吸入された空気を下部に排出する吸入管路が形成された本体と、前記本体の上面に密着固定され、上面に形成された多数の通孔を通じて空気を強制的に吸入して上面に乗せられた強化ガラスを固定する多孔質板と、前記本体の下部に設けられ、前記吸入管路と連通されて、前記吸入管路を通じて空気を強制的に吸入する吸入管と、を備えて構成されるディスプレイ用パネル吸着装置において、前記本体は、上面に一方向から他方向に定められた長さを有するように陥没形成され、定められた間隔に離隔されるように複数個に形成された第1の真空ラインと、前記第1の真空ラインと直交される方向に陥没形成されて、複数の前記第1の真空ラインを連結し、前記吸入口と連通されて前記第1の真空ラインに吸着力を付与する第2の真空ラインと、を有して形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によるパネル吸着装置において、前記本体は、下面に前記吸入管路と前記吸入管との間を連結するように設置されて、その内部に真空空間を形成する吸入管路フレームを備え、この吸入管路フレームの真空空間に前記吸入管路を通じて供給される空気に含まれた異物をフィルタリングするフィルターが設置されていることを特徴とする。
【0010】
本発明によるパネル吸着装置において、前記本体は、両端に互いにジグザグ構造で設置され、昇降作動されて前記多孔質板の上面に乗せられた強化ガラスの両端を押して固定する固定ジグをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の吸入口が互いに異なるそれぞれの吸入管路に連通されて個別的に作動され、複数の吸入口または通路のいずれかひとつが損傷または詰まっても、損傷された吸入口または通路と異なる吸入口または通路が互いに異なる吸入管路によって吸入力を形成して、損傷された吸入口または通路の影響を受けなく、個別的な吸入管路の形成で複数の吸入口に発生する吸着力が一定であり、通路の損傷または詰まり時、多孔質板を交換して作業を迅速に再実行することができ、多孔質板の単純交換で維持保守が容易になるとともに交換費用が低減されて、製品の信頼性が向上されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置を示す概略側面図である。
図2図1のパネル吸着装置の分解図である。
図3】本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置の本体を上部から見た部分斜視図である。
図4】本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置が回転装置に設置されて強化ガラスを吸着する状態を示す図面である。
図5】本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置が回転装置により回転される状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を添付する図面を参照して、詳しく説明する。
図1ないし図3を参照すると、本体100は、上面に定められた間隔に離隔されるように、複数の吸入口101が形成されており、前記吸入口101の下部に前記吸入口101と連通され、前記吸入口101を通じて吸入された空気を下部に排出する吸入管路102が形成されている。前記吸入口101は、少なくとも3つ以上が一対になって前記吸入管路102と連通される。
【0014】
前記本体100は、上面に一方向から他方向に定められた長さを有するように陥没形成され、定められた間隔に離隔されるように複数個に形成された第1の真空ライン103と、前記第1の真空ライン103と直交される方向に陥没形成されて、複数の前記第1の真空ライン103を連結し、前記吸入口101と連通されて前記第1の真空ライン103に吸入力を付与する第2の真空ライン104と、が形成される。
【0015】
前記第1の真空ライン103は、前記第2の真空ライン104と直交される方向に陥没形成される。前記第1の真空ライン103は、前記吸入口101を通じて吸入される吸入圧によって吸入力が発生し、その吸入力で前記多孔質板200の通孔201を通じて空気を強制的に吸入する。前記第2の真空ライン104は、前記第1の真空ライン103と互いに直交されるように形成され、前記第1の真空ライン103と同じ高さに陥没形成されて、前記第1の真空ライン103を連通する。
【0016】
前記本体100は、下面に前記吸入管路102と前記吸入管300との間を連結するように設置されて、その内部に真空空間111を形成する吸入管路フレーム110を備え、この吸入管路フレーム110の真空空間111に前記吸入管路102を通じて供給される空気に含まれた異物をフィルタリングするフィルター112が設置される。
【0017】
前記吸入管路フレーム110は、上部が開放され、内側中央部に陥没形成された真空空間111を形成する。前記吸入管路フレーム110は、それぞれの前記吸入管路102と連通されるように設置される。
【0018】
前記フィルター112は、前記吸入管路102を通じて前記吸入管300に強制的に吸入される空気中に含まれた異物(例えば、ほこりまたは研磨剤など)をフィルタリングする。
【0019】
前記本体100は、両端に互いにジグザグ構造で設置され、昇降作動されて前記多孔質板200の上面に乗せられた強化ガラスGの両端を押して固定する固定ジグ120をさらに含む。前記固定ジグ120は、空圧または油圧方式により昇降作動され、前記多孔質板200の上面に乗せられた強化ガラスGの上面両端を押して固定する。
【0020】
前記固定ジグ120は、前記強化ガラスGの上面に接する一面にクッション部材121が取付設置される。前記クッション部材121は、前記固定ジグ120が、前記強化ガラスGの上面加圧時、前記固定ジグ120と前記強化ガラスGとの間に緩衝力を付与して前記強化ガラスGが前記固定ジグ120によって破損されることを防止する。
【0021】
多孔質板200は、前記本体100の上面に密着固定され、上面に形成された多数の通孔201を通じて空気を強制的に吸入して上面に乗せられた強化ガラスGを固定する。前記通孔201は、前記本体100の第1の真空ライン103及び第2の真空ライン104に発生する吸入圧によって外部空気を強制的に吸入する。前記通孔201は、前記第1の真空ライン103及び第2の真空ライン104に沿って複数個に形成されることが好ましい。
【0022】
吸入管300は、前記本体100の下部に設けられ、前記吸入管路102と連通されて、前記吸入管路102を通じて空気を強制的に吸入する。前記吸入管300は、外部に設置された真空ポンプ(図示せず)に連結されて空気を強制的に吸入する。前記吸入管300を通じて強制的に供給される供給圧は、ユーザーによって調節されることができる。
【0023】
前記のように構成される本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置は、次のように使用される。本発明のディスプレイ用パネル吸着装置は、水平移動する移送装置(図示せず)、昇降移動する昇降装置(図示せず)または定められた角度で回転される回転装置10など、さまざまな装置に選択されて設置されることができ、本発明では回転装置10に設置されたことを例として説明する。
【0024】
まず、図4を参照すると、回転装置10上にディスプレイ用パネル吸着装置を設置し、このディスプレイ用パネル吸着装置の多孔質板200の上面に強化ガラスGを安着させた後、前記吸入管300を通じて空気を強制的に吸入することになる。そうすると、前記吸入管300を通じて強制的に吸入される吸入圧により前記本体100の吸入管路102の空気が強制的に排出されながら真空状態を維持し、これと同時に前記吸入口101に空気が強制的に吸入される。
【0025】
このとき、前記吸入口101は、前記第2の真空ライン104と連通されて前記第2の真空ライン104に吸入力を形成し、この第2の真空ライン104によって互いに連通された複数の第1真空ライン103が前記第2の真空ライン104によって吸入力を形成する。
【0026】
すなわち、複数の前記第1の真空ライン103の中央部を貫通するように形成された前記第2の真空ライン104に前記吸入口101に吸入される吸入圧によって吸入力が発生され、この第2の真空ライン104に発生される吸入力が前記第1の真空ライン103の空気を強制的に吸入して前記第1の真空ライン103に吸入力が発生する。特に、前記第1、第2の真空ライン103、104は、前記多孔質板200の通孔201と互いに連通されて空気を強制的に吸入することにより、前記多孔質板200の通孔201を通じて外部空気が強制的に吸入されることである。
【0027】
ここで、前記吸入口101は、少なくとも3つが一対になり、一対になる前記吸入口101が、他の一対の前記吸入口101と互いに異なる吸入管路102と連通されて、個別的に作動される。この時、もし、粉塵、メディア及び破片により前記多孔質板200の通孔201が詰まるとか、あるいは損傷されて吸入力が失われても、詰まりまたは損傷が発生した前記通孔201に吸入力を付与する前記吸入口101と正常作動する前記吸入口101は、互いに異なる吸入管路102によって個別的に作動されることである。そうすると、前記多孔質板200の上面に安着された強化ガラスGが前記通孔201の吸入力によって前記多孔質板200の上面に吸着された状態で維持される。
【0028】
次に、前記本体100の両端に設置された固定ジグ120が油圧方式または空圧方式によって昇降作動され、この時、前記固定ジグ120のクッション部材121が前記多孔質板200の上面に安着された前記強化ガラスGの両端上面を押して、前記強化ガラスGが、前記多孔質板200の上面に堅固に固定される。
【0029】
以後、図5を参照すると、前記回転装置10を作動させて前記本体100を定められた角度で立てられるようすることによって、前記強化ガラスGが前記多孔質板200に堅固に吸着されるとともに、前記固定ジグ120によって堅固に固定されて定められた角度で立てられる。
【0030】
そして、前記回転装置10によって定められた角度で立てられた強化ガラスGを切断装置(例えば、サンドブラスト)で切断する場合、前記強化ガラスGが切断されながら、粉塵、メディア(Media)及び破片が発生し、このような粉塵、メディア(Media)及び破片のうち、一部が前記多孔質板200の通孔201を通じて前記吸入管路102に流入される。
【0031】
この時、前記吸入管路102に流入された粉塵、メディア(Media)及び破片は、前記吸入管路フレーム110の真空空間111内に進入され、前記真空空間111内に具備されたフィルター112によりフィルタリングされ、前記吸入管300を通じて外部に設置された吸入ポンプ(図示せず)に流入されることが遮断される。
【0032】
すなわち、粉塵、メディア(Media)及び破片を前記フィルター112でフィルタリングして、吸入ポンプ(図示せず)に粉塵、メディア及び破片が流入されることが防止されることにより、吸入ポンプ(図示せず)が粉塵、メディア及び破片によって損傷されたり、あるいは機械的な故障を起こすことが防止される。
【0033】
前記のように、第1、第2の真空ライン103、104に形成される吸入力で、多孔質板200の通孔201を通じて空気を強制的に吸入して強化ガラスGを吸着しながら、強化ガラスGの両端を固定ジグ120で堅固に固定し、強制的に吸入される空気中に含まれた異物をフィルター112でフィルタリングする構造は、複数の吸入口101が互いに異なるそれぞれの吸入管路102に連通されて個別的に作動され、複数の吸入口101または通孔201のうち、いずれかひとつが損傷または詰まっても、損傷された吸入口101または通孔201と他の吸入口101または通孔201が互いに異なる吸入管路102によって吸入力を形成して、損傷された吸入口101または通孔201の影響を受けなく、個別的な吸入管路102形成で複数の吸入口101に発生する吸着力が一定であり、通孔201の損傷または詰まり時、多孔質板200を交換して作業を迅速に再実行することができ、多孔質板200の単純交換で維持保守が容易になるとともに交換費用が低減される。
【0034】
以上で説明したのは、本発明によるディスプレイ用パネル吸着装置を実施するための一つの実施形態に過ぎないものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されなく、以下の特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱しなくて本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変更実施が可能な範囲まで本発明の技術的思想がある。
【符号の説明】
【0035】
10:回転装置
100:本体
101:吸入口
102:吸入管路
103:第1の真空ライン
104:第2の真空ライン
110:吸入管路フレーム
111:真空空間
112:フィルター
120:固定ジグ
121:クッション部材
200:多孔質板
201:通孔
300:吸入管
G:強化ガラス
図1
図2
図3
図4
図5