特開2016-56670(P2016-56670A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 関根 勇次の特許一覧

<>
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000003
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000004
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000005
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000006
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000007
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000008
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000009
  • 特開2016056670-逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-56670(P2016-56670A)
(43)【公開日】2016年4月21日
(54)【発明の名称】逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置
(51)【国際特許分類】
   E03B 11/02 20060101AFI20160328BHJP
【FI】
   E03B11/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-195772(P2014-195772)
(22)【出願日】2014年9月8日
(71)【出願人】
【識別番号】514243461
【氏名又は名称】関根 勇次
(72)【発明者】
【氏名】関根 勇次
(57)【要約】      (修正有)
【課題】災害に備え飲料水や調理用水等などを廉価で新鮮な水を大量に確保する為の方法と装置を提供する。
【解決手段】水道管の蛇口1から耐圧ホース2で貯水タンク4につなぎ、貯水タンク4を満たして貯水タンク4から溢れてくる水は、耐圧ホース2で自動洗濯機等6の機器へ導入する。貯水タンク4内の水は自動洗濯機等6を使用する度に新しい水に更新されるので、いつも新鮮な水が確保される。貯水タンク4を使用する時は、耐圧ホース2を外すと持ち運び自由な貯水タンク4となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水道管の蛇口から全自動洗濯機等の機器と直接連結してあるホースの途中に、二か所の開口を有する密封可能な貯水タンクにおいて、一方に逆流防止栓の付いた流入口と貯水タンクの他方にジョイントまたは蛇口の付いた流出口のある貯水タンク等を設置させ、その流出口と全自動洗濯機等の機器をホースで連結した装置であることを特徴とする逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家庭、職場内等の水道管と直結して使用している全自動洗濯機等の機器の途中にポリタンク等の貯水タンクを脱着可能なホースで連結し非常用飲料水等の生活用水を備蓄する逆流防止栓付き備蓄貯水タンクの装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、非常用飲料水等を保管する方法はポリタンクに水を入れて保管する方法、ペットボトルに少量の水を入れて保管する方法等が主流で水質の期限問題や水量等の問題があり、保管や管理に手間や時間等の手数がかかって不便であった。長時間手数や費用を掛けずに備蓄する有効な方法の術はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−284213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日蛇口さえひねれば何時でも水を利用できる便利な生活をしているが、ひとたび断水すると大変である。飲料水、料理に使う水、トイレ用水など直ぐに困るのである。断水時、非常時に必要な水を確保する事が、人間の生存する方法として極めて重要なことである。そのために新鮮な水をいかに大量に、手間暇、費用を掛けずに備蓄するかが問題となる。本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
日常生活の中で毎日のように使用する全自動洗濯機等の機器で、水道管からホースを直接つないである途中に、逆流防止栓を設置した流入口ともう他方にジョイントまたは蛇口を設置した流出口を有するポリタンク等の貯水タンクを脱着可能なホースで接続したものである。機器を使用すると水は流入口からポリタンク等に入りポリタンクを満杯に満たして流出口から出てホースを経由して機器に流入し、当初の機能を果たすことになる。水道水の圧力がそのまま機器まで伝わるので水量や圧力に問題は生じないし、機器を使用の度にタンク内の水は更新され、新鮮な水が確保できる。ポリタンク等を直列に複数個、繋げれば大量の水を確保でき問題は解決する。なお水は空気に触れていないので、水道管に保存されているのと同じ状態になるので3日から3カ月位までそのままの状態で保存が可能である。
これで新鮮な水を大量に長期間確保することが可能となるのである。
【0006】
水を使用する場合はポリタンクからホースを外すと単体のポリタンクとして使用でき持ち運びも可能である。ジョイントを蛇口に取り換えて、蛇口を下にしてひねれば水を利用できる。
また全自動洗濯機等の機器を利用しないときは取水する水道管の蛇口の横や、その他任意の場所にホースを固定して新たに蛇口を付けるとなんら問題なく水道水として使用できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料水備蓄装置は、地域の飲料水保管装置としてタンクを大きくすれば利用できる。また多くは家庭用として災害時などの断水時にホースを取り外し持ち運び自由なタンクとして利用できる。タンク内の水は機器を利用する時に更新され常に新鮮な水になっているので、手間暇を掛けずにメンテナスフリーとして本発明の目的を達成できるのである。一度、ホースとポリタンクを用意すればほかに費用は掛からず、極めて廉価にて飲料水等の災害対策が可能となる。水道が枯渇しても逆流防止弁によりタンク内の水は保護されるので最新の新鮮な水が確保できているので、当座の飲み水、生活用水には困ることはないのである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】備蓄装置見取り図
図2】貯水タンクを直列に繋いだ図
図3】貯水タンクの下方に蛇口を付けた図
図4】貯水タンクの図
図5】機器を使用しないで元の水道管に設置した図
図6】機器を使用しないで任意の場所に設置した図
図7】逆流防止栓(チャッキ弁使用)
図8】逆流防止栓(球体使用)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の装置は水道管に付いている蛇口(1)にホース(2)を取り付け、内部に貯水可能で上部に形成した開口をキャップで密封可能な貯水タンク(4)において、上記キャップに給水路へ接続される給水ホースと排水路へ接続される排水ホースとを気密的に形成した貯水タンクで、二つの開口部(流入口10,流出口11)をそれぞれ形成し、その一方に逆流防止栓(3)の取り付けてある流入口(10)とを脱着可能なホース(2)で接続装着し、蛇口(1)から上記流入口に水を流すと貯水タンク(4)は満杯となり、貯水タンク(4)上部に取り付けてある他方の開口部である流出口(11)に取り付けてあるジョイント(14)を通り、そこからホース(2)を経て全自動洗濯機等の機器(6)に流水する経路を設けたことを特徴とする逆流防止栓付き備蓄貯水タンク装置である。
逆流防止栓(3)は図7及び図8に示すように、一辺で管に付着し自由に左右に可動可能なチャッキ弁(逆流防止弁)または管内で自由に動く球体を支持板の上で支え流水が流れる構造を持つ栓を内部に設置したもので水流により開閉する構造であり、水道管からの流水で弁が開き、貯水タンクからの流水で閉じるように形成されている。形は直線形またはL字形をしており直接流入口(10)に装着可能である。ジョイント(14)は全自動洗濯機等の機器(6)の脱着可能なホース(2)を接続する為のものであり、流出口(11)に直接装着できL字形または直線形をして接続しやすくなっている。
【0010】
水圧は水道管の状態のままホース(2)、貯水タンク(4)を通り機器(6)までいくので問題はない。従って全自動機洗濯機等の機器(6)を使用する度に貯水タンク(4)内の水はいつも更新され、新鮮な水でいつも満たされていることになる。途中で空気に触れることも無いので水道管で保管したのと同じ状態で、3日から3カ月位まで保存が可能となる。貯水タンク(4)をホース(2)で直列に繋ぐと水量を大幅に増やすことができるので災害時の断水の対応として最適である。
水を使用する場合はホース(2)を流入口と流出口からそれぞれ外すと単独の貯水タンク(4)となり、持ち運びが自由と成る。ジョイント(14)を蛇口(5)と交換して、蛇口(5)を下にして栓をひねると水を使え飲み水、料理用水、手洗い、トイレ用水とて利用できるのである。
【0011】
本発明の装置の貯水タンクは ポリエチレン製のポリタンクが最適で容量、形状は一定でないが、家庭内や職場内等に置くことを考えると、基本の四角形の形状、キャラクターの形状、デザインされた形状等が考えられる。いずれも取手が付いて持ち運びができる、横にすると逆流防止栓が上になり、蛇口を下にして水を利用するその時逆流防止栓から空気が入り水は自然の状態で出てくるのである。ポリタンクの容量は10から20リットルであり1日、2日で水を使用するので空気に触れても何ら問題は発生しないので、飲み水等にも利用できるのである。
【0012】
本発明の装置で全自動洗濯機等の機器(6)を使用しない時は、水道管蛇口(1)にホース(2)を取り付け逆流防止栓(3)の付いている流入口(10)からポリタンク(4)に水を流入し、ジョイント(14)の付いている流出口(11)からホース(2)で任意の場所にL字管等を必要に応じて使用して固定器具(12)でホース(2)を固定して新たに蛇口(9)を付けて使用する。固定器具(12)は水道管に固定する場合(A)固定具を機器に固定してそこにホース(2)を固定して蛇口(9)を付けて使用する場合(B)固定具(13)を支柱等(8)に取り付けホース(2)を固定し蛇口(9)を付けて使用する場合(C)等が想定されA,B,Cの3通りが考えられる。具体的には風呂場、トイレ、洗面所、庭の散水、ガレージの洗車、等色々なケースで使用する事が出来る。
【符号の説明】
【0013】
1水道管の蛇口、2耐圧ホース、3逆流防止栓、4貯水タンク、5蛇口、6自動洗濯機などの機器、7任意の場所、8支柱等、9新しい蛇口、10流入口、11流出口、12固定具(水道管に取り付け)、13固定具(任意の場所に取り付け)、14ジョイント、15チャッキ弁、16球体、17支持板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8