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特開2016-65110ベンゾチアゾール化合物およびその薬学的使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-65110(P2016-65110A)
(43)【公開日】2016年4月28日
(54)【発明の名称】ベンゾチアゾール化合物およびその薬学的使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 277/62 20060101AFI20160401BHJP
   C07D 277/82 20060101ALI20160401BHJP
   C07D 417/10 20060101ALI20160401BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20160401BHJP
   C07D 417/04 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 31/436 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 31/7052 20060101ALI20160401BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20160401BHJP
   C07D 277/66 20060101ALI20160401BHJP
   C07D 491/06 20060101ALI20160401BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20160401BHJP
【FI】
   C07D277/62CSP
   C07D277/82
   C07D417/10
   C07D417/14
   C07D417/04
   A61K31/428
   A61K31/436
   A61K31/4439
   A61K45/00
   A61K31/7052
   A61P31/18
   C07D277/66
   C07D491/06
   A61K31/538
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】207
(21)【出願番号】特願2016-12970(P2016-12970)
(22)【出願日】2016年1月27日
(62)【分割の表示】特願2014-506609(P2014-506609)の分割
【原出願日】2012年4月20日
(31)【優先権主張番号】61/477,922
(32)【優先日】2011年4月21日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】マイケル エル. ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】ポール エー. ロエセル
(72)【発明者】
【氏名】リャンホン シュー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ホン
(72)【発明者】
【氏名】ライアン マクファデン
(72)【発明者】
【氏名】ケリム ババオグル
【テーマコード(参考)】
4C033
4C050
4C063
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C033AE04
4C033AE06
4C033AE15
4C033AE17
4C033AE20
4C050AA02
4C050AA07
4C050BB07
4C050CC18
4C050EE01
4C050FF05
4C050GG01
4C050HH02
4C050HH04
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB01
4C063BB06
4C063CC62
4C063CC79
4C063CC82
4C063DD22
4C063DD54
4C063DD62
4C063EE01
4C084AA19
4C084NA05
4C084ZB332
4C084ZC202
4C084ZC412
4C084ZC422
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC74
4C086BC84
4C086CB22
4C086EA16
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA05
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZB33
4C086ZC20
(57)【要約】
【課題】HIV感染を処置するための化合物および方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、本明細書中に記載の式Iの化合物またはその塩を提供する。本発明はまた、式Iの化合物を含む薬学的組成物、式Iの化合物を調製するためのプロセス、式Iの化合物を調製するのに有用な中間体、ならびに、式Iの化合物を用いる、哺乳動物におけるHIVウイルスの増殖を処置するための治療方法、AIDSを処置するための治療方法、またはAIDSもしくはARCの症状の発症を遅延させるための治療方法を提供する。


【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書中に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2011年4月21日に出願された米国仮特許出願第61/477922号の優先権の利益を主張する。この米国仮特許出願は、参考として本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染および関連疾患は、世界的な公衆衛生上の大きな問題である。ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)は、ウイルス複製に必要な以下の3つの酵素をコードする:逆転写酵素、プロテアーゼ、およびインテグラーゼ。逆転写酵素およびプロテアーゼをターゲティングする薬物が広く使用され、特に組み合わせて使用した場合に有効性が示されているにもかかわらず、毒性および耐性株の出現によりその有用性が制限されている(非特許文献1;非特許文献2)。したがって、HIVの複製を阻害する新規の剤が必要である。ウイルス生活環における代替部位に指向する剤(水晶体上皮由来成長因子(LEDGF/p75)とHIV−1インテグラーゼとの相互作用をターゲティングする剤が含まれる)も必要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Palellaら、N.Engl.J.Med.(1998)338:853−860
【非特許文献2】Richman,D.D.Nature(2001)410:995−1001
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
式I:
【化132】


(式中、
はSであり、GはNであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、または
はNであり、GはSであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、または
はSであり、GはNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素であり、
はR1aまたはR1bであり、
はR2aまたはR2bであり、
はR3aまたはR3bであり、
3’はR3a’またはR3b’であり、
はR4aまたはR4bであり、
はR5aまたはR5bであり、
はR6aまたはR6bであり、
1aは、
a)ハロ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
1bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、前記炭素環または複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよび−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上のZ基で独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択され、
2aは、
a)ハロ;
b)R11、C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、ここで、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
2bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、前記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよびX(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上のZ基で独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択されるか、
または、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環を形成し、ここで、前記5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、
または、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環を形成し、ここで、前記5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環は1個以上のZ基またはZ基でそれぞれ独立して置換されるか、またはここで、2個のZ基が同一原子上に存在する場合、前記2個のZ基が、それらが結合している原子と一緒に(C〜C)炭素環または4、5、または6員の複素環を必要に応じて形成し、
3aは、(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、および−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールであり、R3aの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、または−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールは、(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上の基で必要に応じて置換され、
3a’はHであり、
3bは、−(C〜C)炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−(C〜C)アルキルOH、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−(C〜C)アルキル−SO(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−SONR、−(C〜C)アルキル−NRSONR、−(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR、−O(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NRSONR、−O(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SOヘテロアリール、または−SO複素環であり、ここで、R3bの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、(C〜C)炭素環、ヘテロアリール、
または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、
3b’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであるか、あるいは、
3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に複素環または(C〜C)炭素環を形成し、ここで、R3bおよびR3b’とそれらが結合している炭素との複素環または(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、
4aは、アリール、複素環、およびヘテロアリールから選択され、ここで、R4aの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換され、
4bは、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);
c)スピロ複素環または架橋複素環(ここで、スピロ複素環または架橋複素環は1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);および
d)アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、および架橋複素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)
から選択されるか、または、
およびRが、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している原子との任意の大環状複素環または大環状炭素環を、1個以上のZ基で必要に応じて置換することができ、R3b’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであり、
5aは、
a)ハロ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
5bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルS(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルSO(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、前記(C〜C)炭素環または複素環は1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよび−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
h)ニトロおよびシアノ;
i)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
j)オキソ
から選択され、
6aは、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキルアリール、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される)
から選択され、
6bは、
a)−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、−(C〜C)ハロアルキル−Z、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリール(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、前記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキル、および−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
g)−C(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、任意の(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
各Xは、O、−C(O)−、−C(O)O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−(C〜C)アルキルO−、−(C〜C)アルキルC(O)−、−(C〜C)アルキルC(O)O−、−(C〜C)アルキルS−、−(C〜C)アルキルS(O)−、および−(C〜C)アルキルSO−から独立して選択され、
各Zは、ハロ、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)アリール、−S(O)炭素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NO、−CN、スピロ複素環、架橋複素環、スピロ二環式炭素環、架橋二環式炭素環、NRSO(C〜C)炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、アリール、複素環、ヘテロアリール、(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、ハロゲン、−(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−(C〜C)ハロアルキル、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、−アリール、−複素環、−ヘテロアリール、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−NRSO(C〜C)アルキル、−NRSO(C〜C)アルケニル、−NRSO(C〜C)アルキニル、−NRSO(C〜C)炭素環、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール(heteraryl)、−NRSOヘテロアリール、−NRSO複素環、−NRC(O)アルキル、−NRC(O)アルケニル、−NRC(O)アルキニル、−NRC(O)(C〜C)炭素環、−NRC(O)(C〜C)ハロ炭素環、−NRC(O)アリール、−NRC(O)ヘテロアリール、−NRC(O)複素環、−NRC(O)NR、および−NRC(O)ORから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NR、NRC(O)R、−C(O)NR、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロアルキル、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SONR、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール(heteraryl)、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、ここで、Zの任意のアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、−OH、−O(C〜C)アルキル、−CN、または−(C〜C)アルキルで必要に応じて置換され、
各Zは、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルケニルOH、−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキニル−OH、−(C〜C)ハロアルキル−Z12、−(C〜C)ハロアルキルOH、−(C〜C)炭素環−Z12、−(C〜C)炭素環OH、(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルキルNR、−(C〜C)アルキルNRC(O)R、−(C〜C)アルキルNRSO、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル−Z12、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O(C〜C)アルキルNR、−O(C〜C)アルキルNRC(O)R、−O(C〜C)アルキルNRSO、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル−Z12、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキルNR、−S(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(C〜C)アルキルNRSO、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルキルNR、−S(O)(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(O)(C〜C)アルキルNRSO、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキルNR、−SO(C〜C)アルキルNRC(O)R、−SO(C〜C)アルキルNRSO、−SONR、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、ヘテロアリール、複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NOまたは−CNから独立して選択され、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで必要に応じて置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(前記アリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択され、
各Z12は、−NO、=NOR、チオキソ、アリール、複素環、−ヘテロアリール、(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環(halocarbocyle)、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環(halocarbocyle)、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Z13は、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Z13の任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Z14は、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)Raから独立して選択され、ここで、Z14の任意の−(C〜C)ハロ炭素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Z15は、アリール、ヘテロアリール、複素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル−複素環から独立して選択され、ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上のZ16基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、任意の−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、または−O(C〜C)アルキル−複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、
各Z16は、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)アリール、−S(O)炭素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Z16の任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、(C〜C)アルキル、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、OH、およびシアノで必要に応じて置換され、
およびRは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、複素環、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−からそれぞれ独立して選択され、ここで、RまたはRの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換されるか、または、RおよびRが、それらが結合している窒素と一緒に複素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している窒素との任意の複素環は、1個以上のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、−OR、(C〜C)アルキル、または(C〜C)炭素環(ここで、(C〜C)アルキル、および(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、任意の(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)、ならびにアリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換される)から独立して選択され、
各Rは、−R、−OR、−(C〜C)アルキル−Z、−SO、−C(O)R、C(O)OR、および−C(O)NRから独立して選択され、
各Rは、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環 (C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環 −(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)の化合物またはその塩。
(項目2)
はSであり、GはNであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、または、
はSであり、GはNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である、項目1に記載の化合物。
(項目3)
はHまたはハロである、項目1または2に記載の化合物。
(項目4)
3’はHである、項目1から3のいずれか1項に記載の化合物。
(項目5)
前記式Iの化合物が、式Ih:
【化133】


(式中、
はNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、または、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である)の化合物またはその塩である、項目1に記載の化合物。
(項目6)
は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または−O(C〜C)アルキルであり、R3aの任意の(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルケニルは、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上の基で必要に応じて置換される、項目1から5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目7)
は−OC(CHである、項目1から5のいずれか1項に記載の化合物。
(項目8)
は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される)および
b)アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される、項目1から7のいずれか1項に記載の化合物。
(項目9)
は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される);および
b)アリールおよびヘテロアリール(ここで、アリールおよびヘテロアリールは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される、項目1から7のいずれか1項に記載の化合物。
(項目10)
は、アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、Rの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される)から選択される、項目1から7のいずれか1項に記載の化合物。
(項目11)
は、
【化134】


である、項目1から7のいずれか1項に記載の化合物。
(項目12)
は、
【化135】


である、項目1から7のいずれか1項に記載の化合物。
(項目13)
はハロ、H、または(C〜C)アルキルである、項目1から12のいずれか1項に記載の化合物。
(項目14)
はハロ、H、または−CHである、項目1から12のいずれか1項に記載の化合物。
(項目15)
は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
c)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルS(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルSO(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基として、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
e)オキソ
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目16)
は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
d)−NRおよび−C(O)NR;および
e)オキソ
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目17)
は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される);
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
d)−NRおよび−C(O)NR
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目18)
は、
a)H、(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、複素環、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、複素環は1個以上のZ11基で必要に応じて置換され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
d)−NRおよび−C(O)NR
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目19)
は、
【化136】


から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目20)
はオキソであり、Rは、R11および−(C〜C)アルキル−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される)から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目21)
はオキソであり、Rは、
【化137】


から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
以下の
【化138-1】


【化138-2】


【化138-3】


【化138-4】


【化138-5】


【化138-6】


ならびにこれらの塩から選択される項目1に記載の化合物。
(項目23)
は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目24)
は、アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目25)
は、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目26)
は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択され、
ここで、各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール(前記アリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目27)
は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)アリール、ヘテロアリール、複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目28)
は、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);および
b)アリールおよびヘテロアリール(ここで、アリールおよびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目29)
16は、(C〜C)ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環、および−O(C〜C)アルキルから独立して選択され、ここで、Z16の任意のアリール、ヘテロアリール、または複素環は、1個以上の(C〜C)アルキルで必要に応じて置換される、項目23から27のいずれか1項に記載の化合物。
(項目30)
は、
【化139-1】


【化139-2】


から選択される、項目1から14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目31)
以下の
【化140】


ならびにこれらの塩から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目32)
項目1から31のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、薬学的に許容され得るキャリアとを含む、薬学的組成物。
(項目33)
哺乳動物のHIV感染を処置する方法であって、項目1から31のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を前記哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
(項目34)
哺乳動物のHIV感染を処置するための方法であって、治療有効量の項目1から31のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、治療有効量のHIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上のさらなる治療剤と組み合わせて、HIV感染の処置を必要とする前記哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
(項目35)
医学療法で用いるための、項目1から31のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
(項目36)
哺乳動物のHIV感染を処置するための医薬の製造のための、項目1から31のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
(項目37)
哺乳動物のHIV感染の予防的処置または治療的処置で用いるための、項目1から31のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
発明の要旨
本発明は、HIV感染を処置するための化合物および方法を提供する。したがって、1つの実施形態では、本発明は、式I:
【0005】
【化1】
【0006】
(式中、
はSであり、GはNであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNであり、GはSであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はSであり、GはNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素であり(例えば、「(破線の結合)−R」は「=O」である)、
はR1aまたはR1bであり、
はR2aまたはR2bであり、
はR3aまたはR3bであり、
3’はR3a’またはR3b’であり、
はR4aまたはR4bであり、
はR5aまたはR5bであり、
はR6aまたはR6bであり、
1aは、
a)ハロ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
1bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、上記炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよび−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニルおよび−X(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択され、
2aは、
a)ハロ;
b)R11、C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、ここで、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
2bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、上記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよびX(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択されるか、
または、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環を形成し、ここで、上記5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、
または、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環を形成し、ここで、上記5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環は、1個以上の(例えば、1、2、または3個)のZ基またはZ基でそれぞれ独立して置換されるか、またはここで、2個のZ基が同一原子上に存在する場合、2個のZ基が、それらが結合している原子と一緒に(C〜C)炭素環または4、5、または6員の複素環を必要に応じて形成し、
3aは、(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、および−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールであり、R3aの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、または−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールは、(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上(例えば、1、2、または3個)の基で必要に応じて置換され、
3a’はHであり、
3bは、−(C〜C)炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−(C〜C)アルキルOH、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−(C〜C)アルキル−SO(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−SONR、−(C〜C)アルキル−NRSONR、−(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR、−O(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NRSONR、−O(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SOヘテロアリール、または−SO複素環であり、ここで、R3bの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、(C〜C)炭素環、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、
3b’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであるか、あるいは、
3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に複素環または(C〜C)炭素環を形成し、ここで、R3bおよびR3b’とそれらが結合している炭素との複素環または(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、
4aは、アリール、複素環、およびヘテロアリールから選択され、ここで、R4aの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択される1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換され、
4bは、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);
c)スピロ複素環または架橋複素環(ここで、スピロ複素環または架橋複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);および
d)アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、および架橋複素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択されるか、または、
およびRが、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している原子との任意の大環状複素環または大環状炭素環を、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換することができ、R3b’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであり、
5aは、
a)ハロ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
5bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルS(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルSO(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、上記(C〜C)炭素環または複素環は1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキルおよび−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
h)ニトロおよびシアノ;
i)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
j)オキソ
から選択され、
6aは、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキルアリール、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される)
から選択され、
6bは、
a)−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、−(C〜C)ハロアルキル−Z、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリール(任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(ここで、任意のスピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、上記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、−X(C〜C)アルキル(alky)および−X(C〜C)ハロアルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、ここで、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
g)−C(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(任意の(C〜C)アルキルは、基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
各Xは、O、−C(O)−、−C(O)O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−(C〜C)アルキルO−、−(C〜C)アルキルC(O)−、−(C〜C)アルキルC(O)O−、−(C〜C)アルキルS−、−(C〜C)アルキルS(O)−、および−(C〜C)アルキルSO−から独立して選択され、
各Zは、ハロ、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)アリール、−S(O)炭素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NO、−CN、スピロ複素環、架橋複素環、スピロ二環式炭素環、架橋二環式炭素環、NRSO(C〜C)炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、アリール、−複素環、ヘテロアリール、(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、ハロゲン、−(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−(C〜C)ハロアルキル、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、−アリール、−複素環、−ヘテロアリール、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−NRSO(C〜C)アルキル、−NRSO(C〜C)アルケニル、−NRSO(C〜C)アルキニル、−NRSO(C〜C)炭素環、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール(heteraryl)、−NRSOヘテロアリール、−NRSO複素環、−NRC(O)アルキル、−NRC(O)アルケニル、−NRC(O)アルキニル、−NRC(O)(C〜C)炭素環、−NRC(O)(C〜C)ハロ炭素環、−NRC(O)アリール、−NRC(O)ヘテロアリール、−NRC(O)複素環、−NRC(O)NR、および−NRC(O)ORから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NR、NRC(O)R、−C(O)NR、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロアルキル、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SONR、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール(heteraryl)、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、ここで、Zの任意のアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−O(C〜C)アルキル、−CN、または−(C〜C)アルキルで必要に応じて置換され、
各Zは、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルケニルOH、−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキニル−OH、−(C〜C)ハロアルキル−Z12、−(C〜C)ハロアルキルOH、−(C〜C)炭素環−Z12、−(C〜C)炭素環OH、−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルキルNR、−(C〜C)アルキルNRC(O)R、−(C〜C)アルキルNRSO、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル−Z12、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O(C〜C)アルキルNR、−O(C〜C)アルキルNRC(O)R、−O(C〜C)アルキルNRSO、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル−Z12、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキルNR、−S(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(C〜C)アルキルNRSO、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環(carbocyle)、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルキルNR、−S(O)(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(O)(C〜C)アルキルNRSO、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキルNR、−SO(C〜C)アルキルNRC(O)R、−SO(C〜C)アルキルNRSO、−SONR、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、ヘテロアリール、複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NOまたは−CNから独立して選択され、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで必要に応じて置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択され、
各Z12は、−NO、=NOR、チオキソ、アリール、複素環、ヘテロアリール、(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環(halocarbocyle)、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環(carbocyle)、−S(C〜C)ハロ炭素環(halocarbocyle)、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環(carbocyle)、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環(carbocyle)、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Z13は、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Z13の任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Z14は、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)から独立して選択され、ここで、Z14の任意の−(C〜C)ハロ炭素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Z15は、アリール、ヘテロアリール、複素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル−複素環から独立して選択され、ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ16基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、ここで、任意の−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、または−O(C〜C)アルキル−複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、
各Z16は、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)アリール、−S(O)炭素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Z16の任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、(C〜C)アルキル、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、ヘテロアリール、複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、OH、およびシアノで必要に応じて置換され、
およびRは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、複素環、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−からそれぞれ独立して選択され、ここで、RまたはRの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換されるか、または、RおよびRが、それらが結合している窒素と一緒に複素環を形成し、RおよびRとそれらが結合している窒素との任意の複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、−OR、(C〜C)アルキル、または(C〜C)炭素環(ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、任意の(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);ならびにアリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換される)から独立して選択され、
各Rは、−R、−OR、−(C〜C)アルキル−Z、−SO、−C(O)R、C(O)OR、および−C(O)NRから独立して選択され、
各Rは、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)の化合物である本発明の化合物またはその塩を提供する。
【0007】
本発明はまた、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩および薬学的に許容され得るキャリアを含む薬学的組成物を提供する。
【0008】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)におけるHIVウイルスの増殖を処置するか(例えば、防止する、媒介する、または阻害する)、AIDSを処置するか、またはAIDSもしくはARCの症状の発症を遅延させる方法であって、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与する工程を含む、方法を提供する。
【0009】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)のHIV感染を処置する方法であって、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与する工程を含む、方法を提供する。
【0010】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)のHIV感染を処置するための方法であって、治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、治療有効量のHIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上のさらなる治療剤と組み合わせて、HIV感染の処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法を提供する。
【0011】
本発明はまた、医学療法で用いる(例えば、哺乳動物(例えば、ヒト)におけるHIVウイルスの増殖もしくはAIDSの処置(例えば、防止、媒介、または阻害)またはAIDSもしくはARCの症状の発症の遅延で用いる)ための、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0012】
本発明はまた、医学療法で用いる(例えば、哺乳動物(例えば、ヒト)におけるHIV感染の処置(例えば、防止、媒介、または阻害)で用いる)ための、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0013】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)におけるHIVウイルスの増殖もしくはAIDSの処置(例えば、防止、媒介、または阻害)またはAIDSもしくはARCの症状の発症の遅延のための医薬の製造で用いる式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0014】
本発明はまた、HIVウイルスの増殖またはAIDSの予防的処置または治療的処置(例えば、防止、媒介、または阻害)で用いるかAIDSもしくはARCの症状の発症の遅延の治療的処置で用いるための、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0015】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)のHIV感染を処置するための医薬の製造のための式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0016】
本発明はまた、哺乳動物(例えば、ヒト)のHIV感染の予防的処置または治療的処置で用いるための、式Iの化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0017】
本発明はまた、式Iの化合物またはその塩の調製に有用な本明細書中に開示のプロセスおよび中間体を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(発明の詳細な説明)
定義
別段に記述しない限りは、本明細書中で使用される以下の用語および句は、以下の意味を有することを意図する。
【0019】
本明細書中で商標名を使用する場合、出願人は、商標名のある製品および商標名のある製品の薬学的有効成分が独立して含まれることを意図する。
【0020】
「アルキル」は、ノルマル、第二級、または第三級の原子を含む炭化水素である。例えば、アルキル基は、1〜20個の炭素原子(すなわち、(C〜C20)アルキル)、1〜10個の炭素原子(すなわち、(C〜C10)アルキル)、1〜8個の炭素原子(すなわち、(C〜C)アルキル)、または1〜6個の炭素原子(すなわち、(C〜Cアルキル)を有することができる。適切なアルキル基の例には、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、およびオクチル(−(CHCH)が含まれるが、これらに限定されない。「アルキル」はまた、親アルカンの同一または2個の異なる炭素原子からの2個の水素原子の除去によって誘導される2つの1価のラジカル中心(radical center)を有する飽和の分枝鎖または直鎖炭化水素基をいう。例えば、アルキル基は、1〜10個の炭素原子(すなわち、(C〜C10)アルキル)、または1〜6個の炭素原子(すなわち、(C〜C)アルキル)または1〜3個の炭素原子(すなわち、(C〜C)アルキル)を有することができる。典型的なアルキル基には、メチレン(−CH−)、1,1−エチル(−CH(CH)−)、1,2−エチル(−CHCH−)、1,1−プロピル(−CH(CHCH)−)、1,2−プロピル(−CHCH(CH)−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、および1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0021】
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、本明細書中で使用する場合、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードをいう。
【0022】
用語「ハロアルキル」は、本明細書中で使用する場合、1個以上の水素原子がそれぞれハロ置換基で置換された本明細書中に定義のアルキルをいう。例えば、(C〜C)ハロアルキルは、1個以上の水素原子がハロ置換基で置換された(C〜C)アルキルである。かかる範囲には、アルキル基上の1個のハロ置換基からアルキル基の完全なハロゲン化までが含まれる。
【0023】
用語「アリール」は、本明細書中で使用する場合、単一の芳香環または二環または多環をいう。例えば、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有することができる。アリールには、少なくとも1つの環が芳香族である(例えば、1個以上のアリールまたは炭素環と縮合したアリール)約9〜14個の原子を有するフェニル基またはオルト縮合二環式基または多環式基が含まれる。かかる二環または多環は、二環または多環の任意の炭素環部分上で1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で必要に応じて置換され得る。上記定義の二環式または多環式基の結合点が環(環のアリールまたは炭素環部分が含まれる)の任意の位置であり得ると理解すべきである。典型的なアリール基には、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、およびアントラセニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0024】
「アリールアルキル」は、炭素原子に結合した水素原子のうちの1つが本明細書中に記載のアリール基で置換された本明細書中に定義のアルキル基(すなわち、アリール−アルキル−部分)をいう。「アリールアルキル」のアルキル基は、典型的には、1〜6個の炭素原子(すなわち、アリール(C〜C)アルキル)である。アリールアルキル基には、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、1−フェニルプロパン−1−イル、ナフチルメチル、および2−ナフチルエタン−1−イルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0025】
用語「ヘテロアリール」は、本明細書中で使用する場合、単一の芳香環または複数縮合環(multiple condensed ring)をいう。本用語には、環内に約1〜6個の炭素原子ならびに酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される約1〜4個のヘテロ原子を含む単一の芳香環が含まれる。環が芳香族である場合、酸化形態の硫黄原子および窒素原子が存在することもできる。かかる環には、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、またはフリルが含まれるが、これらに限定されない。本用語には、上記定義のヘテロアリール基を1個以上のヘテロアリール(例えば、ナフチリジニル)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル)またはアリール(例えば、インダゾリル)と縮合して複数縮合環を形成することができる複数縮合環系(例えば、2または3個の環を含む環系)も含まれる。かかる複数縮合環は、縮合環の炭素環部分上で1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で必要に応じて置換され得る。上記定義のヘテロアリール複数縮合環の結合点が環(環のヘテロアリール、アリール、または炭素環部分が含まれる)の任意の位置に存在し得ると理解すべきである。例示的なヘテロアリールには、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、およびチアナフテニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0026】
用語「ヘテロシクリル」または「複素環」は、本明細書中で使用する場合、飽和または部分不飽和の単環または複数縮合環をいう。本用語には、環内に約1〜6個の炭素原子と、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される約1〜3個のヘテロ原子とを含む飽和または部分不飽和の単環(例えば、3、4、5、6もしくは7員環)が含まれる。環は1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で置換され得、硫黄原子および窒素原子はまたその酸化形態で存在し得る。かかる環には、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、またはピペリジニルが含まれるが、これらに限定されない。本用語には、(上記定義の通りの)複素環基が1個以上の複素環(例えば、デカヒドロナフチリジニル)、ヘテロアリール(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニル)、炭素環(例えば、デカヒドロキノリル)またはアリールと、2個の隣接原子にて連結(縮合複素環)し得る複数縮合環系(例えば、2または3環を含む環系)も含まれる。上記定義の複素環式の複数縮合環の結合点は、環(複素環、ヘテロアリール、アリール、または環の炭素環部分が含まれる)の任意の位置に存在し得ると理解すべきである。例示的な複素環には、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2−ジヒドロピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾジオキソリル、および1,4−ベンゾジオキサニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0027】
用語「架橋複素環」は、本明細書中で使用する場合、4、5、6、7、または8員の複素環の2個の非隣接原子で、本明細書中に定義の1個以上(例えば、1または2個)の3、4、5、または6員複素環または(C〜C)炭素環と連結された本明細書中に定義の4、5、6、7、または8員の複素環をいう。かかる架橋複素環には、二環式環系および三環式環系(例えば、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよび4−アザトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカン)が含まれる。
【0028】
用語「スピロ複素環」は、本明細書中で使用する場合、3、4、5、6、7、または8員の複素環の1個以上(例えば、1または2個)の単一原子にて本明細書中に定義の1個以上(例えば、1または2個)の3、4、5、または6員複素環または(C〜C)炭素環と連結された本明細書中に定義の3、4、5、6、7、または8員の複素環をいう。かかるスピロ複素環には、二環系および三環系(例えば、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エニル)が含まれる。
【0029】
用語「大環状複素環」は、本明細書中で使用する場合、約5〜11個の炭素原子と、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される約1〜3個のヘテロ原子とを環内に含む飽和または部分不飽和の8、9、10、11、または12員環をいい、これは、大環状複素環の2個の隣接原子で1個以上(例えば、1、2、または3個)のアリール、炭素環、ヘテロアリール、または複素環と必要に応じて縮合することができる。大環状複素環は、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で置換され得、また、酸化形態の硫黄原子および窒素原子が存在し得る。
【0030】
「ヘテロアリールアルキル」は、炭素原子に結合した1つの水素原子が本明細書中に記載のヘテロアリール基で置換された本明細書中に定義のアルキル基(すなわち、ヘテロアリール−アルキル−部分)をいう。「ヘテロアリールアルキル」のアルキル基は、典型的には、1〜6個の炭素原子(すなわち、ヘテロアリール(C〜C)アルキル)である。ヘテロアリールアルキル基には、ヘテロアリール−CH−、ヘテロアリール−CH(CH)−、ヘテロアリール−CHCH−、および2−(ヘテロアリール)エタン−1−イルなどが含まれるがこれらに限定されず、「ヘテロアリール」部分には、上記のヘテロアリール基のいずれかが含まれる。当業者はまた、ヘテロアリール基を炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合によってヘテロアリールアルキルのアルキル部分に結合することができる(但し、得られた基が化学的に安定である場合)と理解するであろう。ヘテロアリールアルキルの例には、硫黄、酸素、および/または窒素を含有する5員ヘテロアリール(チアゾリルメチル、2−チアゾリルエタン−1−イル、イミダゾリルメチル、オキサゾリルメチル、チアジアゾリルメチルなど)、硫黄、酸素、および/または窒素を含有する6員ヘテロアリール(ピリジニルメチル、ピリジジルメチル、ピリミジルメチル、ピラジニルメチルなど)が含まれるが、これらに限定されない。
【0031】
「ヘテロシクリルアルキル」は、炭素原子に結合した1つの水素原子が本明細書中に記載のヘテロシクリル基で置換された本明細書中に定義のアルキル基(すなわち、ヘテロシクリル−アルキル−部分)をいう。「ヘテロシクリルアルキル」のアルキル基は、典型的には、1〜6個の炭素原子(すなわち、ヘテロシクリル(C〜C)アルキル)である。典型的なヘテロシクリルアルキル基には、ヘテロシクリル−CH−、ヘテロシクリル−CH(CH)−、ヘテロシクリル−CHCH−、および2−(ヘテロシクリル)エタン−1−イルなどが含まれるが、これらに限定されず、「ヘテロシクリル」部分には、上記のヘテロシクリル基のいずれかが含まれる。当業者はまた、ヘテロシクリル基を炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合によってヘテロシクリルアルキルのアルキル部分に結合することができる(但し、得られた基が化学的に安定である場合)と理解するであろう。ヘテロシクリルアルキルの例には、硫黄、酸素、および/または窒素を含有する5員複素環(テトラヒドロフラニルメチルおよびピロリジニルメチルなど)、硫黄、酸素、および/または窒素を含有する6員複素環(ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、モルホリニルメチルなど)が含まれるが、これらに限定されない。
【0032】
用語「炭素環」または「カルボシクリル」は、単環式環系または多環式環系としての3〜7個の炭素原子を有する飽和環(すなわち、シクロアルキル)または部分不飽和環(例えば、シクロアルケニル、シクロアルカジエニルなど)をいう。1つの実施形態では、炭素環は、3〜6個の環炭素(すなわち、(C〜C)炭素環)を含む単環である。炭素環には、二環として7〜12個の炭素原子および多環として約20個までの炭素原子を有する多環式炭素環が含まれる(多環式炭素環の最大の単環が7個の炭素原子である場合)。用語「スピロ二環式炭素環」は、二環式環系の環が単一の炭素原子にて連結された炭素環式二環式環系をいう(例えば、スピロペンタン、スピロ[4,5]デカン、スピロ[4.5]デカンなど)。用語「縮合二環式炭素環」は、二環式環系の環が2個の隣接炭素原子にて連結された炭素環式二環式環系(例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、もしくは[6,6]系など、またはビシクロ[5,6]もしくは[6,6]系として配置された9個または10個の環原子(例えば、デカヒドロナフタレン、ノルサビナン、ノルカラン))をいう。用語「架橋二環式炭素環」は、二環式環系の環が2個の非隣接炭素にて連結された炭素環式二環式環系をいう(例えば、ノルボルナン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなど)。「炭素環」または「カルボシクリル」は、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で必要に応じて置換され得る。単環式炭素環の非限定的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロへキセ−1−エニル、1−シクロへキセ−2−エニル、および1−シクロへキセ−3−エニルが含まれる。
【0033】
用語「ハロ炭素環」は、本明細書中で使用する場合、1個以上の水素原子がそれぞれハロ置換基で置換された本明細書中に定義の炭素環をいう。例えば、(C〜C)ハロ炭素環は、1個以上の水素原子がハロ置換基で置換されている(C〜C)炭素環である。かかる範囲には、炭素環基上の1個のハロ置換基から炭素環基の完全なハロゲン化までを含む。
【0034】
用語「大環状炭素環」は、本明細書中で使用する場合、8〜12個の炭素原子を含む飽和または部分不飽和の8、9、10、11、または12員環をいい、これは、大環状炭素環の2個の隣接原子で1個以上(例えば、1、2、または3個)のアリール、炭素環、ヘテロアリール、または複素環と必要に応じて縮合することができる。大環状炭素環は、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で置換され得る。
【0035】
「カルボシクリルアルキル」は、炭素原子に結合した1個の水素原子が本明細書中に記載のカルボシクリル基で置換された本明細書中に定義のアルキル基をいう(すなわち、カルボシクリル−アルキル−部分)。「カルボシクリルアルキル」のアルキル基は、典型的には、1〜6個の炭素原子である(すなわち、カルボシクリル(C〜C)アルキル)。典型的なカルボシクリルアルキル基には、カルボシクリル−CH−、カルボシクリル−CH(CH)−、カルボシクリル−CHCH−、および2−(カルボシクリル)エタン−1−イルなどが含まれるが、これらに限定されず、「カルボシクリル」部分には、上記の任意のカルボシクリル基が含まれる。
【0036】
例えば、句「(C〜C)アルキルは、単独でまたは基の一部として、必要に応じて置換される」によって説明されるように変数が置換されると理解すべきである。この句は、単独である場合に変数(C〜C)アルキルを置換することができ、変数「(C〜C)アルキル」がより大きな基の一部である場合(例えば、アリール(C〜C)アルキルまたは−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環基など)で置換することもできることを意味する。同様に、記述する場合、他の変数(例えば、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環など)を、「単独でまたは基の一部として」置換することもできる。
【0037】
2個の化学基を連結する式Iの特定の変数をいずれかの方向に配向することができると理解すべきである。したがって、式IのX基(例えば、O、−C(O)−、−C(O)O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−(C〜C)アルキルO−、−(C〜C)アルキルC(O)−、−(C〜C)アルキルC(O)O−、−(C〜C)アルキルS−、−(C〜C)アルキルS(O)−、および−(C〜C)アルキルSO−)について、対称でないXの特定の意味をいずれかの方向に配向することができる。例えば、−C(O)O−を、連結する基と比較して−C(O)O−または−OC(O)−のいずれかとして配向することができる。
【0038】
式Iの化合物のコア内に含まれる窒素が酸化型で存在し得ると理解すべきである。例えば、式IのGまたはGのいずれかのチアゾール窒素はN−オキシドであり得る。したがって、本発明は、式Iの化合物(発明の概要に定義)またはその塩もしくはN−オキシドを含む。
【0039】
当業者は、式Iの化合物の置換基および他の部分を、許容可能に安定な薬学的組成物に製剤化することができる薬学的に有用な化合物を提供するのに十分に安定な化合物が得られるように選択すべきであると認識するであろう。かかる安定性を有する式Iの化合物は、本発明の範囲内であることが意図される。
【0040】
量に関連して使用される修飾語「約」は、記述の値が含まれ、文脈によって示された意味を有する(例えば、特定の量の測定に伴う一定の誤差を含む)。
【0041】
用語「キラル」は、鏡像パートナーと重ね合わせることができない性質を有する分子をいい、用語「アキラル」は、その鏡像パートナー上に重ね合わせることができる分子をいう。
【0042】
用語「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、原子または基の空間的配置が異なる化合物をいう。
【0043】
「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラリティの中心または軸を有し、且つその分子が相互に鏡像ではない立体異性体をいう。ジアステレオマーは、典型的には、異なる物理的性質(例えば、融点、沸点、スペクトル特性、および反応性)を有する。ジアステレオマーの混合物は、高分解能の分析手順(電気泳動およびクロマトグラフィなど)下で分離することができる。
【0044】
「鏡像異性体」は、相互に重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体をいう。
【0045】
本発明の特定の化合物は、アトロプ異性体として存在することができる。例えば、アトロプ異性体は、以下の式中のアスタリスクによって示した式IのR位の特定の置換基について存在することが発見されている。
【0046】
【化2】
【0047】
アスタリスクの位置のアトロプ異性体に起因するキラリティは、本発明の特定の化合物の特徴である。したがって、本発明は、本発明の化合物の全てのアトロプ異性体(アトロプ異性体の混合物が含まれる)、アトロプ異性体に富む混合物、および単一のアトロプ異性体を含み、これらの混合物または化合物は、本明細書中に記載の有用な性質を有する。
【0048】
1つの実施形態では、式Iの本発明の化合物は、50%超が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。1つの実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも60%が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも70%が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも80%が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも90%が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも95%が、アスタリスクの位置のR置換基について単一のアトロプ異性体である。1つの実施形態では、式Iについて上記のアスタリスクで示した炭素のR置換基についての立体化学は、(R)立体化学である。別の実施形態では、式Iについて上記のアスタリスクで示した炭素のR置換基についての立体化学は、(S)立体化学である。
【0049】
本発明の特定の化合物について、以下の式中のアスタリスクで示した式IのR置換基を保有する炭素の立体化学は、本発明の別の態様である。
【0050】
【化3】
【0051】
1つの実施形態では、式Iについて上記のアスタリスクで示した炭素の立体化学は、(S)立体化学である。別の実施形態では、式Iについて上記のアスタリスクで示した炭素の立体化学は、(R)立体化学である。
【0052】
1つの実施形態では、式Iの本発明の化合物は、50%超が、アスタリスクの位置の炭素についての立体異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも60%が、アスタリスクの位置の炭素についての単一の立体異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも70%が、アスタリスクの位置の炭素についての単一の立体異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも80%が、アスタリスクの位置の炭素についての単一の立体異性体である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも90%が、アスタリスクの位置の炭素についての単一の立体異性体(steroisomer)である。別の実施形態では、式Iの本発明の化合物は、少なくとも95%が、アスタリスクの位置の炭素についての単一の立体異性体である。
【0053】
用語「処置(treatment)」または「処置(treating)」は、疾患または容態に関する範囲で、疾患または容態の発症の防止、疾患または容態の阻害、疾患または容態の消失、および/または疾患または容態の1個以上の症状の緩和を含む。
【0054】
本明細書中で使用した立体化学の定義および慣習は、一般に、S. P. Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical
Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New
York;and Eliel,E. and Wilen,S.,Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley & Sons,Inc.,New York.に従う。多数の有機化合物は、光学活性形態で存在する(すなわち、これらは、平面偏光面を回転する能力を有する)。光学活性化合物の記載において、接頭辞(DおよびL)または(RおよびS)を使用して、そのキラル中心についての分子の絶対配置を示す。接頭辞dおよびlまたは(+)および(−)を使用して、化合物による平面偏光の回転の徴候を示し、(−)またはlは化合物が左旋性であることを意味する。(+)およびdの接頭辞を有する化合物は右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、相互に鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体を鏡像異性体ということもでき、かかる異性体の混合物は、しばしば鏡像異性体混合物と呼ばれる。鏡像異性体の50:50混合物をラセミ混合物またはラセミ体といい、化学反応または化学的過程において立体選択や立体特異性を持っていない場合に生じ得る。用語「ラセミ混合物」および「ラセミ体」は、2つの鏡像異性体種の等モル混合物をいい、光学活性を欠く。
【0055】
保護基
本発明の文脈では、保護基にはプロドラッグ部分および化学保護基が含まれる。
【0056】
「保護基」は、官能基の性質または化合物全体の性質をマスキングまたは変化させる化合物の部分をいう。化学保護基および保護/脱保護ストラテジーは、当該分野で周知である。例えば、Protective Groups in Organic Chemistry,Theodora W. Greene,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991を参照のこと。保護基は、所望の化学反応の効率を補助するために特定の官能基の反応性をマスキングする(例えば、順序づけられ且つ計画された様式で化学結合を形成および破壊する)ためにしばしば利用される。化合物の官能基の保護は、保護された官能基の反応性以外の他の物理的性質(極性、親油性(疎水性)など)および一般的な分析ツールによって測定することができる他の性質を変化させる。化学的に保護された中間体自体は、生物学的に活性または不活性であり得る。
【0057】
保護された化合物はまた、in vitroおよびin vivoで変化した性質、いくつかの場合では至適化された性質(細胞膜の通過および酵素分解または隔離に対する耐性など)を示し得る。この役割では、意図する治療効果を有する保護された化合物を、プロドラッグということができる。保護基の別の機能は、親薬物をプロドラッグに変換し、それにより、in vivoでのプロドラッグの変換の際に親薬物を放出させることである。活性なプロドラッグを親薬物よりも有効に吸収させることができるので、プロドラッグは親薬物よりもin vivoで高い効力を有し得る。保護基を、in vitro(化学中間体の場合)またはin vivo(プロドラッグの場合)のいずれかで除去する。化学中間体に関して、一般に、生成物が薬理学的に無害であることがより望ましいが、脱保護後に得られた生成物(例えば、アルコール)が生理学的に許容され得ることは特に重要ではない。
【0058】
保護基は、合成手順(すなわち、本発明の化合物の調製経路または調製方法)の間の保護される基との副反応を防止するために利用可能であり、そのことが一般に公知であり且つ使用され、必要に応じて使用される。どの基を保護するのか、いつ保護するのかに関する決定のほとんどの部分について、化学保護基「PG」の性質は、保護すべき反応の化学的性質(例えば、酸性、塩基性、酸化的、還元的、または他の条件)および意図する合成方向に依存するであろう。化合物が複数のPGで置換される場合、PGは同一である必要はなく、一般に、同一ではない。一般に、PGを使用して官能基(カルボキシル基、ヒドロキシル基、チオ基、またはアミノ基など)を保護し、それにより、副反応が防止されるか、そうでなければ合成効率が促進されるであろう。遊離脱保護基を得るための脱保護の順序は、意図する合成方向および遭遇する反応条件に依存し、当業者によって決定される任意の順序で起こり得る。
【0059】
本発明の化合物の種々の官能基を保護することができる。例えば、−OH基(ヒドロキシル、カルボン酸、ホスホン酸、または他の官能基)のための保護基には、「エーテルまたはエステル形成基」が含まれる。エーテルまたはエステル形成基は、本明細書中に記載の合成スキームにおける化学保護基として機能することができる。しかし、いくつかのヒドロキシルおよびチオ保護基は、当業者によって理解されるように、エーテル形成基やエステル形成基ではなく、以下に考察のアミドと共に含まれる。
【0060】
非常に多数のヒドロキシル保護基およびアミド形成基ならびに対応する化学切断反応は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W. Greene(John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991,ISBN 0−471−62301−6)(“Greene”)に記載されている。Kocienski,Philip J.;Protecting Groups(Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994)(その全体が本明細書中で参考として援用される)も参照のこと。特に、第1章、保護基:概説、1〜20頁、第2章、ヒドロキシル保護基、21〜94頁、第3章、ジオール保護基、95〜117頁、第4章、カルボキシル保護基、118〜154頁、第5章、カルボニル保護基、155〜184頁。カルボン酸、ホスホン酸、ホスホナート、スルホン酸のための保護基、および酸のための他の保護基については、下記のGreeneを参照のこと。
【0061】
立体異性体
本発明の化合物は、キラル中心(例えば、キラルな炭素原子またはリン原子)を有し得る。したがって、本発明の化合物には、全立体異性体(鏡像異性体、ジアステレオマー、およびアトロプ異性体が含まれる)のラセミ混合物が含まれる。さらに、本発明の化合物には、任意または全ての不斉キラル原子において富化されたかまたは分割された光学異性体が含まれる。換言すれば、描写から明らかなキラル中心は、キラル異性体またはラセミ混合物として提供される。ラセミ混合物およびジアステレオマー混合物の両方ならびにその鏡像異性体またはジアステレオマーのパートナーを実質的に含まない単離または合成された各光学異性体は全て本発明の範囲内に含まれる。ラセミ混合物を、周知の技術(例えば、光学活性添加物(例えば、酸または塩基)を使用して形成されたジアステレオマー塩の分離およびその後の光学活性物質への再変換など)によってその個別の実質的に光学的に純粋な異性体に分離することができる。ほとんどの場合、所望の光学異性体を、所望の出発物質の適切な立体異性体から出発する立体特異的反応によって合成する。
【0062】
本発明の化合物はまた、特定の場合に互変異性体として存在し得る。たった1つの非局在化共鳴構造しか描写することができないが、全てのかかる形態が本発明の範囲内に含まれる。例えば、エン−アミン互変異性体は、プリン系、ピリミジン系、イミダゾール系、グアニジン系、アミジン系、およびテトラゾール系について存在することができ、全てのその可能な互変異性型は、本発明の範囲内に含まれる。
【0063】
塩および水和物
本発明の化合物の薬学的に許容され得る塩の例には、適切な塩基(アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウムおよびNX(式中、XはC〜Cアルキルである)など)に由来する塩が含まれる。水素原子またはアミノ基の薬学的に許容され得る塩には、例えば、有機カルボン酸(酢酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、リンゴ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、およびコハク酸など);有機スルホン酸(メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸など);および無機酸(塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、およびスルファミン酸など)の塩が含まれる。ヒドロキシ基の化合物の薬学的に許容され得る塩には、適切な陽イオン(NaおよびNX(式中、Xは、HまたはC〜Cアルキル基から独立して選択される)など)と組み合わせた前述の化合物の陰イオンが含まれる。
【0064】
治療のために、本発明の化合物の有効成分の塩は、典型的には、薬学的に許容され得るであろう(これらは、生理学的に許容され得る酸または塩基に由来する塩であろう)。しかし、薬学的に許容され得ない酸または塩基の塩はまた、例えば、本発明の式Iの化合物または別の化合物の調製または精製における用途があり得る。全ての塩は、生理学的に許容され得る酸または塩基に由来するかどうかと無関係に、本発明の範囲内に含まれる。
【0065】
金属塩を、典型的には、金属水酸化物の本発明の化合物との反応によって調製する。この方法で調製される金属塩の例は、Li、Na、およびKを含む塩である。難溶性金属塩を、適切な金属化合物の添加によってより溶解度の高い塩の溶液から沈殿させることができる。
【0066】
さらに、特定の有機酸および無機酸(例えば、HCl、HBr、HSO、HPO、または有機スルホン酸の塩基性の中心(典型的には、アミン)または酸性基への酸添加から塩を形成することができる。最終的に、本明細書中の組成物がその非イオン化形態および双性イオン形態、ならびに水和物のような化学量論量の水との組み合わせの形態で本発明の化合物を含むと理解すべきである。
【0067】
親化合物の1個以上のアミノ酸との塩も本発明の範囲内に含まれる。アミノ酸は、典型的には、塩基性基または酸性基(例えば、リジン、アルギニン、またはグルタミン酸)または中性基(グリシン、セリン、トレオニン、アラニン、イソロイシン、またはロイシンなど)を有する側鎖を保有するアミノ酸であるが、任意の天然または非天然のアミノ酸、特に、タンパク質成分として見いだされた天然に存在するアミノ酸が適切である。
【0068】
本発明の実施形態中の基、置換基、および範囲について以下に列挙の特定の意味は例示のみを目的とし、これらは基および置換基についての他の定義した意味または定義した範囲内の他の意味を排除しない。
【0069】
同位体
本発明が天然に存在する同位体比を超えて1個以上の同位体(重水素(HまたはD)などであるが、これに限定されない)で任意または全ての原子を富化することができる特許請求の範囲に記載の任意の化合物も含むことが当業者に理解される。非限定的な例として、−CH基を、−CDに置き換えることができる。
【0070】
式Iの化合物
式Iの化合物の特定の群は、式Ia:
【0071】
【化4】
【0072】
の化合物またはその塩である。
【0073】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ib:
【0074】
【化5】
【0075】
の化合物またはその塩である。
【0076】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ic:
【0077】
【化6】
【0078】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0079】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ic’:
【0080】
【化7】
【0081】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0082】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Id:
【0083】
【化8】
【0084】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0085】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Id’:
【0086】
【化9】
【0087】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0088】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ie:
【0089】
【化10】
【0090】
の化合物またはその塩である。
【0091】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ie’:
【0092】
【化11】
【0093】
の化合物またはその塩である。
【0094】
式Iの化合物の別の特定の群は、式If:
【0095】
【化12】
【0096】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0097】
式Iの化合物の別の特定の群は、式If’:
【0098】
【化13】
【0099】
(式中、Rは−O(C〜C)アルキルである)の化合物またはその塩である。
【0100】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ig:
【0101】
【化14】
【0102】
(式中、
はNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である(例えば、「(波線の結合)−R」は、「=O」である))の化合物である。
【0103】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ig’:
【0104】
【化15】
【0105】
(式中、
はNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である(例えば、「(波線の結合)−R」は、「=O」である))の化合物である。
【0106】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ih:
【0107】
【化16】
【0108】
(式中、GはNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である(例えば、「(波線の結合)−R」は、「=O」である))の化合物である。
【0109】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ih’:
【0110】
【化17】
【0111】
(式中、GはNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である(例えば、「(波線の結合)−R」は、「=O」である))の化合物である。
【0112】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ii:
【0113】
【化18】
【0114】
(式中、
はSであり、GはNであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は二重結合であるか、
はNであり、GはSであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合である)の化合物またはその塩である。
【0115】
式Iの化合物の別の特定の群は、式Ij:
【0116】
【化19】
【0117】
の化合物またはその塩である。
【0118】
以下に列挙した本発明の特定の実施形態(例えば、実施形態)および特定の値は、式Iの下位(sub−formula)の化合物(例えば、式Ia、Ib、Ic、Ic’、Id、Id’、Ie、Ie’、If、If’、Ig、Ig’、Ih、Ih’、およびIa100〜Ia145の化合物)の全てを含む式Iの化合物についての実施形態および値である。
【0119】
式Iの化合物の特定の群は、R、R、R、R3’、R、またはRのうちの少なくとも1個がR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、またはR5bから選択される化合物である。
【0120】
式Iの化合物の別の特定の群は、R、R、R、R3’、R、またはRのうちの少なくとも2個がR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、またはR5bから選択される化合物である。
【0121】
式Iの化合物の別の特定の群は、R、R、R、R3’、R、またはRのうちの少なくとも3個がR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、またはR5bから選択される化合物である。
【0122】
式Iの化合物の別の特定の群は、R、R、R、R3’、R、またはRのうちの少なくとも4個がR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、またはR5bから選択される化合物である。
【0123】
式Iの化合物の別の特定の群は、R、R、R、R3’、R、またはRのうちの少なくとも5個がR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、またはR5bから選択される化合物である。
【0124】
式Iの化合物の別の特定の群は、R、R、R、R3’、R、およびRがR1b、R2b、R3b、R3b’、R4b、およびR5bである化合物である。
【0125】
の特定の値はHである。
【0126】
の別の特定の値はHまたはハロである。
【0127】
の別の特定の値はHまたはFである。
【0128】
3’の特定の値はHである。
【0129】
の特定の値はR3bである。
【0130】
3bの特定の値は、−OC(CHCHOH、−OC(CHCHOH、−O(C〜C)アルキル−O−C(O)−NH、−O(C〜C)アルキル−O−C(O)−N(CH、または−O(C〜C)アルキル−O−C(O)−NH(フェニル)である。
【0131】
3bの別の特定の値は、−(C〜C)アルキルOHまたは−O(C〜C)アルキル−O−C(O)−NRである。
【0132】
の別の特定の値はR3aである。
【0133】
3aの特定の値は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または−O(C〜C)アルキル(R3aの任意の(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルケニルは、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上の基で必要に応じて置換される)である。
【0134】
3aの別の特定の値は−OC(CHである。
【0135】
3’の特定の値はR3b’である。
【0136】
3b’の特定の値は、(C〜C)アルキルまたは−O(C〜C)アルキルである。
【0137】
3’の特定の値はR3a’である。
【0138】
3a’の特定の値はHである。
【0139】
の特定の値は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または−O(C〜C)アルキル(R3aの任意の(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルケニルは、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上の基で必要に応じて置換される)である。
【0140】
の特定の値は−OC(CHである。
【0141】
式Iの化合物の特定の群は、式Iの化合物が、式Ih:
【0142】
【化20】
【0143】
(式中、GはNであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Rに連結された波線の結合は単結合であるか、
はNRであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Rに連結された波線の結合は二重結合であり、Rは酸素である)の化合物である、化合物である。
【0144】
式Iの化合物の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を形成し、上記(C〜C)炭素環または複素環が1個以上のZ基で必要に応じて置換される化合物である。
【0145】
式Iの化合物の別の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に(C〜C)炭素環または4、5、または6員の複素環を形成し、ここで、上記(C〜C)炭素環または4、5、または6員の複素環が1個以上のZ基で必要に応じて置換される化合物である。
【0146】
式Iの化合物の別の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に(C〜C)炭素環または5または6員の複素環を形成し、上記(C〜C)炭素環または5または6員の複素環が1個以上のZ基で必要に応じて置換される化合物である。
【0147】
式Iの化合物の別の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に5または6員の複素環を形成し、上記5または6員の複素環が1個以上のZ基で必要に応じて置換される化合物である。
【0148】
式Iの化合物の別の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に、1個以上のZ基で必要に応じて置換されたテトラヒドロピランまたはテトラヒドロフランを形成する化合物である。
【0149】
式Iの化合物の別の特定の群は、R3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に、以下の
【0150】
【化21】
【0151】
(これらはそれぞれ、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、「*」は式Iの化合物の炭素への結合点を示す)を形成する化合物である。
【0152】
の特定の値はR4bである。
【0153】
4bの特定の値は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される)である。
【0154】
4bの別の特定の値は、
【0155】
【化22】
【0156】
であり、これは、1個以上のZ基で必要に応じて置換される。
【0157】
4bの別の特定の値は、(C〜C)炭素環((C〜C)炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または5〜6員の複素環を必要に応じて形成する)である。
【0158】
4bの別の特定の値は、以下の
【0159】
【化23】
【0160】
(これらはそれぞれ、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)である。
【0161】
4bの別の特定の値は、アリール、複素環、またはヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)である。
【0162】
4bの別の特定の値は、以下の
【0163】
【化24】
【0164】
である。
【0165】
の別の特定の値はR4aである。
【0166】
4aの特定の値は、以下の
【0167】
【化25】
【0168】
である。
【0169】
4aの別の特定の値は、以下の
【0170】
【化26】
【0171】
である。
【0172】
4aの別の特定の値は、以下の
【0173】
【化27】
【0174】
である。
【0175】
の特定の値は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(Rの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択された1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される)および
b)アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択される。
【0176】
の別の特定の値は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(Rの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択された1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される)および
b)アリールおよびヘテロアリール(ここで、アリールおよびヘテロアリールは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択される。
【0177】
の別の特定の値は、アリール、複素環、およびヘテロアリール(Rの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択された1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換される)から選択される。
【0178】
の別の特定の値は、以下の
【0179】
【化28】
【0180】
である。
【0181】
の別の特定の値は、以下の
【0182】
【化29】
【0183】
である。
【0184】
式Iの化合物の特定の群は、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している原子との任意の大環状複素環または大環状炭素環を、1個以上のZ基で必要に応じて置換することができ、R3’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルである化合物である。
【0185】
式Iの化合物の別の特定の群は、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している原子との任意の大環状複素環または大環状炭素環を、1個以上のZ基で必要に応じて置換することができ、R3’はHである化合物である。
【0186】
式Iの化合物の別の特定の群は、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環:
【0187】
【化30】
【0188】
(式中、
Zは、アリール、ヘテロアリール、または(C〜C)炭素環であり、
n3は、2、3、または4であり、
およびWは、それぞれ独立して、O、NH、またはCHであり、
「*」は、大環状複素環または大環状炭素環の式Iの化合物へのR結合点を示し、「**」は大環状複素環または大環状炭素環の式Iの化合物へのR結合点を示し、大環状複素環または大環状炭素環が1個以上のZ基で必要に応じて置換される)を形成し、この大環状複素環または大環状炭素環はZ基とさらに縮合している、化合物である。
【0189】
式Iの化合物の別の特定の群は、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に、大環状複素環:
【0190】
【化31】
【0191】
(式中、
n1は3または4であり、n2は2、3、または4であり、n3は2、3、または4であり、Wは、O、NH、またはN(C〜C)アルキルであり、「*」は大環状複素環の式Iの化合物へのR結合点を示し、「**」は大環状複素環の式Iの化合物へのR結合点を示し、上記大環状複素環または大環状炭素環は、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)を形成する化合物である。
【0192】
の特定の値はR2bである。
【0193】
の別の特定の値はR2aである。
【0194】
2aの特定の値は、H、ハロ、または−CHである。
【0195】
2aの別の特定の値はClである。
【0196】
の特定の値は、ハロ、H、または(C〜C)アルキルである。
【0197】
の別の特定の値は、ハロ、H、または−CHである。
【0198】
の別の特定の値は、Hまたは−CHである。
【0199】
の別の特定の値は、Hまたは(C〜C)アルキルである。
【0200】
の別の特定の値は(C〜C)アルキルである。
【0201】
の別の特定の値は−CHである。
【0202】
の別の特定の値はR5aである。
【0203】
5aの別の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−R11、−C(=O)−R11、−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、複素環、またはヘテロアリール(ヘテロアリールは、1個以上のZ11基で必要に応じて置換される)である。
【0204】
5aの別の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−C(=O)−R11、−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、または複素環である。
【0205】
5aの別の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、または−(C〜C)アルキル−R11である。
【0206】
11の特定の値はアリールである。
【0207】
11の別の特定の値は、炭素環またはアリールである。
【0208】
11の別の特定の値は炭素環である。
【0209】
5aの別の特定の値は−N(R)R10である。
【0210】
の特定の値は、Hまたは(C〜C)アルキルである。
【0211】
10の特定の値は、Hまたは(C〜C)アルキルである。
【0212】
の別の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、または−C(=O)−R11である。
【0213】
10の別の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、または−C(=O)−R11である。
【0214】
の値は、「各Zは、−(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキルから独立して選択される」である。
【0215】
5aの特定の値は、以下の
【0216】
【化32】
【0217】
である。
【0218】
5aの別の特定の値は、以下の
【0219】
【化33】
【0220】
である。
【0221】
の特定の値はR5bである。
【0222】
5bの別の特定の値は−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環である。
【0223】
5bの別の特定の値は、以下の
【0224】
【化34】
【0225】
である。
【0226】
の特定の値は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−C(=O)−R11、−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、複素環、または−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環である。
【0227】
の特定の値は、以下の
【0228】
【化35】
【0229】
である。
【0230】
の別の特定の値は、以下の
【0231】
【化36】
【0232】
である。
【0233】
の別の特定の値は、以下の
【0234】
【化37-1】
【0235】
【化37-2】
【0236】
である。
【0237】
の特定の値は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される);
c)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルS(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルSO(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−(C〜C)ハロアルキル−Z(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、単独でまたは基の一部として、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
e)オキソ
から選択される。
【0238】
の別の特定の値は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、任意のアリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される);
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−NRおよび−C(O)NR;および
e)オキソ
から選択される。
【0239】
の別の特定の値は、
a)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される);
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
d)−NRおよび−C(O)NR
から選択される。
【0240】
の別の特定の値は、
a)H、(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、複素環、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、および−O−R11(ここで、複素環は、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)−N(R)R10および−C(=O)−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される);
c)−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環(ここで、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
d)−NRおよび−C(O)NR
から選択される。
【0241】
の別の特定の値は、以下の
【0242】
【化38-1】
【0243】
【化38-2】
【0244】
から選択される。
【0245】
式Iの化合物の特定の群は、Rはオキソであり、Rは、R11および−(C〜C)アルキル−R11から選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される化合物である。
【0246】
式Iの化合物の別の特定の群は、Rがオキソであり、Rが、以下の
【0247】
【化39】
【0248】
から選択される化合物である。
【0249】
式Iの化合物の特定の群は、R4bが、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)スピロ複素環または架橋複素環(ここで、スピロ複素環または架橋複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
d)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される化合物である。
【0250】
式Iの化合物の別の特定の群は、R4bが、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);および
c)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される化合物である。
【0251】
式Iの化合物の別の特定の群は、R4bが、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される化合物である。
【0252】
別の実施形態では、本発明は、式I:
【0253】
【化40】
【0254】
(式中、
はSであり、GはNであり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、Gに連結された破線の結合は二重結合であるか、
はNであり、GはSであり、Gに連結された破線の結合は二重結合であり、Gに連結された破線の結合は単結合であり、
はR1aまたはR1bであり、
はR2aまたはR2bであり、
はR3aまたはR3bであり、
3’はR3a’またはR3b’であり、
はR4aまたはR4bであり、
はR5aまたはR5bであり、
1aは、
a)ハロ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
1bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−ハロ(C〜C)アルキル−Z((C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、上記炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは1個以上のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、および(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択され、
2aは、
a)ハロ;
b)R11、C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)
から選択され、
2bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−O−(C〜C)アルキル−Z13、−S−(C〜C)アルキル−Z13、−S(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−SO−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−Z14、−(C〜C)アルキル−C(O)−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−C(O)−O(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z13、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−ハロ(C〜C)アルキル−Z((C〜C)アルキル、−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基が、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、ここで、上記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、X(C〜C)ハロアルキル、X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、および(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール ヘテロアリールおよび複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択され、
3aは、(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、および−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールであり、R3aの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−アリール、−(C〜C)アルキル−複素環、−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)シクロアルキル、−Oアリール、−O(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−O(C〜C)アルキル−アリール、−O(C〜C)アルキル−複素環、または−O(C〜C)アルキル−ヘテロアリールは、(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル、ハロ、オキソ、および−CNから選択される1個以上(例えば、1、2、または3個)の基で必要に応じて置換され、
3a’はHであり、
3bは、−(C〜C)炭素環、アリール、ヘテロアリール、複素環、−(C〜C)アルキルOH、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルキル−SO−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−(C〜C)アルキル−SO(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−SONR、−(C〜C)アルキル−NRSONR、−(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−ハロ(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−ハロ(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR、−O(C〜C)アルキルOC(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−OR、−O(C〜C)アルキル−NR−C(O)−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ハロ(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ハロ(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ヘテロアリール、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−複素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−NR、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−ハロ(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NR−SO−アリール、−O(C〜C)アルキル−NRSONR、−O(C〜C)アルキル−NRSOO(C〜C)炭素環、−O(C〜C)アルキル−NRSOOアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SOヘテロアリール、または−SO複素環であり、ここで、R3bの任意の(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)炭素環、ヘテロアリール、または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、
3b’は、H、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであるか、あるいは、
3bおよびR3b’が、それらが結合している炭素と一緒に複素環または(C〜C)炭素環を形成し、ここで、R3bおよびR3b’とそれらが結合している炭素との複素環または(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、
4aは、アリール、複素環、およびヘテロアリールから選択され、ここで、R4aの任意のアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)アルキル−(C〜C)シクロアルキル、−OH、−O(C〜C)アルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)からそれぞれ独立して選択された1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の基で必要に応じて置換され、ここで、(C〜C)アルキルは、ヒドロキシ、−O(C〜C)アルキル、シアノ、またはオキソで必要に応じて置換され、
4bは、
a)(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、または(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)(C〜C14)炭素環(ここで、(C〜C14)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基は、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に、(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);
c)スピロ複素環または架橋複素環(ここで、スピロ複素環または架橋複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換されるか、またはここで、2個のZ基は、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に、(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成する);
d)アリール、ヘテロアリール、スピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、またはスピロ複素環、縮合複素環、または架橋複素環は、1個以上のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択されるか、
およびRは、それらが結合している原子と一緒に大環状複素環または大環状炭素環を形成し、ここで、RおよびRとそれらが結合している原子との任意の大環状複素環または大環状炭素環を、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換することができ、R3b’はH、(C〜C)アルキル、または−O(C〜C)アルキルであり、
5aは、
a)ハロ、ニトロ、およびシアノ;
b)R11、−C(=O)−R11、−C(=O)−O−R11、−O−R11、−S−R11、−S(O)−R11、−SO−R11、−(C〜C)アルキル−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−R11、−(C〜C)アルキル−C(=O)−O−R11、−(C〜C)アルキル−O−R11、−(C〜C)アルキル−S−R11、−(C〜C)アルキル−S(O)−R11、および−(C〜C)アルキル−SO−R11(ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
c)−N(R)R10、−C(=O)−N(R)R10、−O−C(=O)−N(R)R10、−SO−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−C(=O)−N(R)R10、−(C〜C)アルキル−O−C(=O)−N(R)R10、および−(C〜C)アルキル−SO−N(R)R10(ここで、各Rは、H、(C〜C)アルキル、および(C〜C)シクロアルキルから独立して選択され、各R10は、R11、−(C〜C)アルキル−R11、−SO−R11、−C(=O)−R11、−C(=O)OR11、および−C(=O)N(R)R11から独立して選択され、ここで、各R11は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、アリール、複素環、およびヘテロアリールから独立して選択される)から選択され、
5bは、
a)−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキル−S−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルS(O)−(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキルSO(C〜C)アルキル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−(C〜C)アルケニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルケニル−アリール、−(C〜C)アルケニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルケニル−複素環、−(C〜C)アルキニル−(C〜C)炭素環、−(C〜C)アルキニル−アリール、−(C〜C)アルキニル−ヘテロアリール、−(C〜C)アルキニル−複素環、−(C〜C)炭素環−Z、または−ハロ(C〜C)アルキル−Z((C〜C)アルキル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、および架橋二環式炭素環(スピロ二環式炭素環、縮合二環式炭素環、または架橋二環式炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換され、2個のZ基は、それらが結合している原子(単数または複数)と一緒に、(C〜C)炭素環または複素環を必要に応じて形成し、上記(C〜C)炭素環または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
c)(C〜C)アルキル(ここで、(C〜C)アルキルは、1個以上のZ基で置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
d)−X(C〜C)アルキル、−X(C〜C)ハロアルキル、−X(C〜C)アルケニル、−X(C〜C)アルキニル、および−X(C〜C)炭素環(ここで、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)ハロアルキルは、1個以上のZ基でそれぞれ置換され、1個以上のZ基で必要に応じて置換され、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、および(C〜C)炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
e)アリール、ヘテロアリール、複素環、−Xアリール、−Xヘテロアリール、および−X複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
f)(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニル(ここで、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキニルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
g)−NR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−SONR、−(C〜C)アルキル−NR、−(C〜C)アルキルC(O)−NR、−(C〜C)アルキル−O−C(O)−NR、および−(C〜C)アルキル−SONR(ここで、各(C〜C)アルキルは、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
h)ニトロおよびシアノ
から選択されるか、
または、RおよびRが、それらが結合している原子と一緒に5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環を形成し、ここで、上記5または6員の炭素環または4、5、6、または7員の複素環は、1個以上の(例えば、1、2、または3個)のZ基またはZ基でそれぞれ独立して置換され、2個のZ基が同一原子上に存在する場合、2個のZ基が、それらが結合している原子と一緒に(C〜C)炭素環または4、5、または6員の複素環を必要に応じて形成し、
Xは、O、−C(O)−、−C(O)O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−(C〜C)アルキルO−、−(C〜C)アルキルC(O)−、−(C〜C)アルキルC(O)O−、−(C〜C)アルキルS−、−(C〜C)アルキルS(O)−、−(C〜C)アルキルSO−から独立して選択され、
各Zは、ハロ、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)炭素環、−(C〜C)ハロ炭素環、−アリール、−ヘテロアリール、−複素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)アリール、−S(O)炭素環、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR −NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NO、−CN、スピロ複素環、架橋複素環、スピロ二環式炭素環、架橋二環式炭素環、NRSO(C〜C)炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、アリール、複素環、−ヘテロアリール、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−Oハロ(C〜C)炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、ハロゲン、−(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環、−ハロ(C〜C)アルキル、−NO、−CN、−OH、オキソ、=NOR、チオキソ、−アリール、−複素環、−ヘテロアリール、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−NRSO(C〜C)アルキル、−NRSO(C〜C)アルケニル、−NRSO(C〜C)アルキニル、−NRSO(C〜C)炭素環、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSO複素環、−NRC(O)アルキル、−NRC(O)アルケニル、−NRC(O)アルキニル、−NRC(O)(C〜C)炭素環、−NRC(O)(C〜C)ハロ炭素環、−NRC(O)アリール、−NRC(O)ヘテロアリール、−NRC(O)複素環、NRC(O)NR、およびNRC(O)ORから独立して選択され、
各Zは、−NO、−CN、−NR、NRC(O)R、−C(O)NR、−(C〜C)ハロ炭素環、−アリール、−ヘテロアリール、−複素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)炭素環、−Oハロ(C〜C)アルキル、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)ハロ(C〜C)アルキル、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SOハロ(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SONR、−NRSO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSOアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSOヘテロアリール、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Zは、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)アルキル−Z12、−(C〜C)アルケニル−Z12、−(C〜C)アルケニルOH、−(C〜C)アルキニル−Z12、−(C〜C)アルキニル−OH、−(C〜C)ハロアルキル−Z12、−(C〜C)ハロアルキルOH、−(C〜C)炭素環−Z12、−(C〜C)炭素環OH、−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)アルキルNR、−(C〜C)アルキルNRC(O)R、−(C〜C)アルキルNRSO、アリール、−ヘテロアリール、−複素環、−O(C〜C)アルキル−Z12、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−O(C〜C)アルキルNR、−O(C〜C)アルキルNRC(O)R、−O(C〜C)アルキルNRSO、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル−Z12、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)アルキルNR、−S(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(C〜C)アルキルNRSO、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルキルNR、−S(O)(C〜C)アルキルNRC(O)R、−S(O)(C〜C)アルキルNRSO、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SO(C〜C)アルキルNR、−SO(C〜C)アルキルNRC(O)R、−SO(C〜C)アルキルNRSO、−SONR、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR −NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Zの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Zは、−NOまたは−CNから独立して選択され、
各Zは、−(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルキルから独立して選択され、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで必要に応じて置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択され、
各Z12は、−NO、=NOR、チオキソ、−アリール、−複素環、−ヘテロアリール、−(C〜C)ハロ炭素環、−(C〜C)炭素環、−O(C〜C)炭素環、−Oハロ(C〜C)炭素環、−Oアリール、−O複素環、−Oヘテロアリール、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)炭素環、−Sハロ(C〜C)炭素環、−Sアリール、−S複素環、−Sヘテロアリール、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)ハロ(C〜C)炭素環、−S(O)アリール、−S(O)複素環、−S(O)ヘテロアリール、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、SOアリール、−SO複素環、−SOヘテロアリール、−NR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−SONR、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、および−NRSOOアリールから独立して選択され、
各Z13は、−NO、−OH、=NOR、−SH、−CN、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)アルケニル、−O(C〜C)アルキニル、−O(C〜C)ハロアルキル、−O(C〜C)炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−Oアリール、−Oヘテロアリール、−O複素環、−S(C〜C)アルキル、−S(C〜C)アルケニル、−S(C〜C)アルキニル、−S(C〜C)ハロアルキル、−S(C〜C)炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−Sアリール、−Sヘテロアリール、−S複素環、−S(O)(C〜C)アルキル、−S(O)(C〜C)アルケニル、−S(O)(C〜C)アルキニル、−S(O)(C〜C)ハロアルキル、−S(O)(C〜C)炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)アリール、−S(O)ヘテロアリール、−S(O)複素環、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルケニル、−SO(C〜C)アルキニル、−SO(C〜C)ハロアルキル、−SO(C〜C)炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−SOアリール、−SOヘテロアリール、−SO複素環、−SONR、−NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR −NRSO、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、および−OC(O)NRから独立して選択され、ここで、Z13の任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(C〜C)ハロ炭素環、(C〜C)炭素環、(C〜C)ハロ炭素環、アリール、ヘテロアリール、または複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Z14は、−NO、=NOR、−CN、−(C〜C)ハロ炭素環、−O(C〜C)ハロ炭素環、−S(C〜C)ハロ炭素環、−S(O)(C〜C)ハロ炭素環、−SO(C〜C)ハロ炭素環、−NRSONR、−NRSOO(C〜C)炭素環、−NRSOOアリール、−OS(O)から独立して選択され、ここで、Z14の任意の−(C〜C)ハロ炭素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のハロゲン、−OH、−OR、−CN、−NRC(O)、−ヘテロアリール、−複素環、−Oヘテロアリール、−O複素環、−NHヘテロアリール、−NH複素環、または−S(O)NRで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン、OH、およびシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−であり、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン、OH、およびシアノで必要に応じて置換され、
およびRは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、アリール、アリール(C〜C)アルキル−、複素環、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C〜C)アルキル−からそれぞれ独立して選択され、ここで、RまたはRの任意の(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、(C〜C)炭素環、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン、OH、およびシアノで必要に応じて置換されるか、RおよびRは、それらが結合している窒素と一緒に複素環を形成し、RおよびRとそれらが結合している窒素との任意の複素環は、ハロゲン、OH、またはシアノで必要に応じて置換され、
各Rは、−OR、(C〜C)アルキル、または(C〜C)炭素環から独立して選択され、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)炭素環は、1個以上のZで置換され、1個以上のZ、−(C〜C)ハロアルキル、−(C〜C)アルケニル、または−(C〜C)アルキニルで必要に応じて置換され、任意のハロアルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1個以上のZ、アリール、複素環、またはヘテロアリールで必要に応じて置換され、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上のZで置換され、
各Rは、−R、−OR、−(C〜C)アルキル−Z、−SO、−C(O)R、C(O)OR、または−C(O)NRから独立して選択され、
各Rは、(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、またはヘテロアリールから独立して選択され、ここで、Rの任意の(C〜C)アルキル、(C〜C)炭素環−(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、複素環、またはヘテロアリールは、1個以上のZ基で必要に応じて置換される)
の化合物またはその塩である化合物を提供する。
【0255】
1つの実施形態では、式Iの化合物は、以下の
【0256】
【化41】
【0257】
ならびにこれらの塩から選択される。
【0258】
1つの実施形態では、式Iの化合物は、以下の
【0259】
【化42-1】
【0260】
【化42-2】
【0261】
【化42-3】
【0262】
【化42-4】
【0263】
【化42-5】
【0264】
ならびにこれらの塩から選択される。
【0265】
1つの実施形態では、式Iの化合物は、以下の
【0266】
【化43-1】
【0267】
【化43-2】
【0268】
【化43-3】
【0269】
【化43-4】
【0270】
【化43-5】
【0271】
【化43-6】
【0272】
ならびにこれらの塩から選択される。
【0273】
別の実施形態では、式Iの化合物は、以下の
【0274】
【化44】
【0275】
ならびにこれらの塩から選択される。
【0276】
一般的合成手順
本発明のさらなる実施形態としてスキーム1、2、3、4、5、6、および7を提供し、これらのスキームは、式Iの化合物を調製するために使用した一般的方法を示し、この一般的方法は、式Iのさらなる化合物を調製するために使用することができる。
【0277】
【化45】
【0278】
【化46】
【0279】
ベンゾチアゾール中間体2Bを、スキーム1に概説されるとおりの1Cを1Mへ変換するために使用した方法によって最終化合物2Cに変換することができる。
【0280】
【化47】
【0281】
ベンゾチアゾール中間体3Eを、スキーム1に概説されるとおりの1Cを1Dへおよび1Fを1Mへ変換するために使用した方法によって最終化合物2Cに変換することができる。
【0282】
【化48】
【0283】
ベンゾチアゾール中間体4Aを、スキーム1に概説されるとおりの1Cを1Dへおよび1Fを1Mへ変換するために使用した方法によって最終化合物4Bに変換することができる(HNRRは、HNR10、HNR、または複素環(RおよびRが、それらが結合している窒素と一緒になって環を形成する場合)を表す)。
【0284】
【化49】
【0285】
【化50】
【0286】
ベンゾチアゾリン中間体4Sを、スキーム1に概説されるとおりの1Cを1Mへ変換するために使用した方法によって最終化合物4Tに変換することができる。
【0287】
【化51】
【0288】
ベンゾチアゾリン中間体4Vを、スキーム1に概説されるとおりの1Cを1Mへ変換するために使用した方法によって最終化合物4Wに変換することができる。
【0289】
の特定の値は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される。
【0290】
式Iの化合物の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);
から選択され、
3’はHである
化合物である。
【0291】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0292】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
は−O(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0293】
の特定の値は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される。
【0294】
式Iの化合物の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHである
化合物である。
【0295】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0296】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);および
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
は−O(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0297】
の別の特定の値は、アリール、ヘテロアリール、複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)である。
【0298】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択され、
3’はHである
化合物である。
【0299】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0300】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
は−O(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0301】
の別の特定の値は、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択される。
【0302】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHである
化合物である。
【0303】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0304】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール(ここで、アリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基で必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
は−O(C〜C)アルキルである
化合物である。
【0305】
の別の特定の値は、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択され、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択される。
【0306】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択される
化合物である。
【0307】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルであり、
各Z10が、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択される
化合物である。
【0308】
式Iの化合物の別の特定の群は、
が、
a)アリール、複素環、およびヘテロアリール(ここで、アリール、複素環、およびヘテロアリールは、1個以上(例えば、1、2、または3個)のZ11基でそれぞれ必要に応じて置換される);
b)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および(are)複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される);および
c)アリール、ヘテロアリール、および複素環(ここで、アリール、ヘテロアリール、および複素環は、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ15基でそれぞれ独立して置換され、1個以上(例えば、1、2、3、4、または5個)のZ基で必要に応じて置換される)
から選択され、
3’はHであり、RはHであり、
はHまたは(C〜C)アルキルであり、
は−O(C〜C)アルキルであり、
各Z10は、
i)ハロ、オキソ、チオキソ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−OH、−O(C〜C)アルキル、−O(C〜C)ハロアルキル、−SH、−S(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−SO(C〜C)アルキル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、および−N((C〜C)アルキル)
ii)−OH、−O−(C〜C)ハロアルキル、または−O−(C〜C)アルキルで置換された(C〜C)アルキル;および
iii)アリール、複素環、およびヘテロアリール(このアリール、複素環、およびヘテロアリールは、ハロ、(C〜C)アルキル、またはCOOHで必要に応じて置換される)
から独立して選択され、
各Z11は、Z10、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH(C〜C)アルキル、−C(=O)−N((C〜C)アルキル)、−C(=O)−アリール、−C(=O)−複素環、および−C(=O)−ヘテロアリールから独立して選択される
化合物である。
【0309】
の別の特定の値は、以下の
【0310】
【化52-1】
【0311】
【化52-2】
【0312】
【化52-3】
【0313】
である。
【0314】
本発明の1つの実施形態では、式Iの化合物は、以下の式Ia100〜Ia145(例えば、化合物Ia100、Ia101、Ia102、Ia103、Ia104、Ia105、Ia106、Ia107、Ia108、Ia109、Ia110、Ia111、Ia112、Ia113、Ia114、Ia115、Ia116、Ia117、Ia118、Ia119、Ia120、Ia121、Ia122、Ia123、Ia124、Ia125、Ia126、Ia127、Ia128、Ia129、Ia130、Ia131、Ia132、Ia133、Ia134、Ia135、Ia136、Ia137、Ia138、Ia139、Ia140、Ia141、Ia142、Ia143、Ia144、Ia145):
【0315】
【化53-1】
【0316】
【化53-2】
【0317】
【化53-3】
【0318】
【化53-4】
【0319】
の化合物およびこれらの塩から選択される。
【0320】
1つの実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(式中、
はHであり、Rはメチルであり、R3’はHであり、Rは−OtBuであり、
は、以下の
【0321】
【化54】
【0322】
である)の化合物およびこれらの塩から選択される。
【0323】
別の実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(式中、
はHであり、Rはメチルであり、R3’はHであり、Rは−OtBuであり、
は、以下の
【0324】
【化55】
【0325】
である)の化合物およびこれらの塩から選択される。
【0326】
別の実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(式中、
はHであり、Rはメチルであり、R3’はHであり、Rは−OtBuであり、
は、以下の
【0327】
【化56】
【0328】
である)の化合物およびこれらの塩から選択される。
【0329】
本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(式中、
はHであり、Rはメチルであり、R3’はHであり、Rは−OtBuであり、
は、以下の
【0330】
【化57】
【0331】
である)の化合物およびこれらの塩から選択される。
【0332】
本発明の1つの実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(R3’はHであり、Rは−O(C〜C)アルキルであり、R(−O(C〜C)アルキル)基を保有する炭素の立体化学は(S)である)の化合物から選択される。
【0333】
本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、式Ia100〜Ia145(R3’はHであり、Rは−O(C〜C)アルキルであり、R(−O(C〜C)アルキル)基を保有する炭素の立体化学は(R)である)の化合物から選択される。
【0334】
本発明の1つの実施形態では、式Iの化合物は、以下の
【0335】
【化58】
【0336】
およびこれらの塩から選択される。
【0337】
プロドラッグ
1つの実施形態では、本発明は、本発明の化合物のプロドラッグを提供する。用語「プロドラッグ」は、本明細書中で使用する場合、生物学的系に投与した場合にHIVの複製を阻害する本発明の化合物(「活性阻害化合物」)を生成する任意の化合物をいう。本化合物を、(i)自発的化学反応、(ii)酵素触媒化学反応、(iii)光分解、および/または(iv)代謝化学反応の結果としてプロドラッグから形成することができる。
【0338】
「プロドラッグ部分」は、加水分解、酵素的切断、またはいくつかの他の過程による代謝(全身、細胞内)中に活性阻害化合物から分離される不安定性官能基をいう(Bundgaard,Hans,“Design and Application of Prodrugs” in A Textbook of Drug Design and
Development(1991),P. Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Eds.Harwood Academic Publishers,pp.113−191)。本発明のプロドラッグ化合物を使用して酵素的活性化機構が可能な酵素には、アミダーゼ、エステラーゼ、微生物酵素、ホスホリパーゼ、コリンエステラーゼ、およびホスファーゼが含まれるが、これらに限定されない。プロドラッグ部分は、溶解性、吸収、および親油性を向上させて薬物送達、生物学的利用能、および効力を至適化するように働き得る。プロドラッグ部分には、活性な代謝産物または薬物自体が含まれ得る。
【0339】
例示的なプロドラッグ部分には、加水分解に対して感受性を示すか不安定なアシルオキシメチルエステル−CHOC(=O)R99およびアシルオキシメチルカルボナート−CHOC(=O)OR99(式中、R99は、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜C20アリール、またはC〜C20置換アリールである)が含まれる。アシルオキシアルキルエステルは、Farquharら、(1983)J.Pharm.Sci.72:24(米国特許第4816570号、同第4968788号、同第5663159号、および同第5792756号も)によってカルボン酸のためのプロドラッグストラテジーとして最初に使用され、次いで、リン酸塩およびホスホン酸塩に適用された。その後、アシルオキシアルキルエステルは、細胞膜を通過するホスホン酸の送達および経口生物学的利用能の増強のために使用された。アシルオキシアルキルエステルに類似の改変体(variant)であるアルコキシカルボニルオキシアルキルエステル(カルボナート)はまた、本発明の組み合わせの化合物中でのプロドラッグ部分としての経口生物学的利用能を増強することができる。例示的なアシルオキシメチルエステルは、ピバロイルオキシメトキシ、(POM)−CHOC(=O)C(CHである。例示的なアシルオキシメチルカルボナートプロドラッグ部分は、ピバロイルオキシメチルカルボナート(POC)−CHOC(=O)OC(CHである。
【0340】
リン基のアリールエステル、特にフェニルエステルは、経口生物学的利用能を増強することが報告されている(De Lombaertら、(1994)J.Med.Chem.37:498)。ホスファートに対してオルソ位にカルボン酸エステルを含むフェニルエステルも記載されている(Khamnei and Torrence,(1996)J.Med.Chem.39:4109−4115)。ベンジルエステルは、親ホスホン酸を生成することが報告されている。いくつかの場合、オルソ位またはパラ位の置換基は、加水分解を促進することができる。アシル化フェノールまたはアルキル化フェノールを有するベンジルアナログは、酵素作用(例えば、エステラーゼ,オキシダーゼなど)によってフェノール化合物を生成し、次いで、ベンジルC−O結合が切断されてリン酸およびキノンメチド中間体を生成し得る。このプロドラッグクラスの例は、Mitchellら、(1992)J.Chem.Soc.Perkin Trans.II 2345;Glazier WO91/19721によって記載されている。ベンジルメチレンに結合したカルボン酸エステル含有基を含むさらなる他のベンジルプロドラッグが記載されている(Glazier WO91/19721)。チオ含有プロドラッグは、ホスホナート薬の細胞内送達に有用であることが報告されている。これらのプロエステル(proester)は、チオール基がアシル基でエステル化されるか、別のチオール基と組み合わせてジスルフィドを形成するエチルチオ基を含む。ジスルフィドの脱エステル化または還元によって遊離チオ中間体が生成され、その後にリン酸およびエピスルフィドに分解される(Puechら、(1993)Antiviral Res.,22:155−174;Benzariaら、(1996)J.Med.Chem.39: 4958)。
【0341】
併用療法
1つの実施形態では、本発明は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、治療有効量のHIV感染を処置するのに適切な1種以上のさらなる治療剤と組み合わせて、HIV感染の処置を必要とする患者に投与する工程を含む、HIV感染を処置するための方法を提供する。
【0342】
1つの実施形態では、本発明は、少なくとも1種のさらなる治療剤と組み合わせた本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩および薬学的に許容され得るキャリアを含む薬学的組成物を提供する。例えば、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療剤は、任意の抗HIV剤であり得る。
【0343】
1つの実施形態では、本発明は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにその組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と組み合わせた本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩および薬学的に許容され得るキャリアを含む薬学的組成物を提供する。
【0344】
別の実施形態では、本発明は、以下からなる群から選択される少なくとも1種のさらなる治療剤と組み合わせた、本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を含む薬学的組成物を提供する:
(1)HIVプロテアーゼ阻害化合物(アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モザナビル(mozenavir)(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35、およびAG1859からなる群から選択される);
(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター(カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、およびTMC−120、リルピビレン、BILR355BS、VRX840773、UK−453061、およびRDEA806からなる群から選択される);
(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター(ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、±−FTC、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461、およびホサルブジンチドキシル(旧名HDP99.0003)からなる群から選択される);
(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター(テノホビル、フマル酸テノホビルジソプロキシル、GS−7340(Gilead Sciences)、アデホビル、アデホビルジピボキシル、CMX−001(Chimerix)、またはCMX−157(Chimerix)からなる群から選択される)
(5)HIVインテグラーゼインヒビター(クルクミン、クルクミン誘導体、キコル酸、キコル酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、AR−177、L−870812、およびL−870810、ラルテグラビル、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048、BA011、およびドルテグラビルからなる群から選択される);
(6)gp41インヒビター(エンフビルチド、シフビルチド、FB006M、およびTRI−1144からなる群から選択される);
(7)CXCR4インヒビター(AMD−070);
(8)侵入インヒビター(SP01A);
(9)gp120インヒビター(BMS−488043);
(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼインヒビター(イムニチン);
(11)CCR5インヒビター(アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)、およびCCR5mAb004からなる群から選択される);
(12)HIVを処置するための他の薬物(BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、HRG214、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889、およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される)。
【0345】
別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、2種、3種、4種、またはそれを超えるさらなる治療剤と組み合わせて含む薬学的組成物を提供する。例えば、本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物のクラスから選択される2種、3種、4種、またはそれを超えるさらなる治療剤と組み合わせる。2種、3種、4種、またはそれを超えるさらなる治療剤は、同一の治療剤クラスから選択される異なる治療剤であり得るか、または異なる治療剤クラスから選択され得る。
【0346】
1つの実施形態では、本発明は、以下の
a)本発明の化合物(例えば、式Iの化合物)、またはその薬学的に許容され得る塩;および
b)HIV感染を処置するのに適切な少なくとも1種のさらなる活性な剤
を含む併用医薬品を提供する。
【0347】
別の実施形態では、本発明は、以下の
a)本発明の化合物(例えば、式Iの化合物)またはその薬学的に許容され得る塩;および
b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物からなる群から選択される少なくとも1種のさらなる治療剤
を含む併用医薬品を提供する。
【0348】
患者への同時投与または逐次投与のために単位投薬形態中で任意の本発明の化合物を1種以上の他の活性な治療剤と組み合わせることも可能である。併用療法を、同時または逐次的なレジメンとして施すことができる。逐次投与する場合、組み合わせを2回以上の投与で投与することができる。
【0349】
本発明の化合物を1種以上の他の活性な治療剤と共投与することも可能である。本発明の化合物の1種以上の他の活性な治療剤との共投与は、一般に、治療有効量の本発明の化合物および1種以上の他の活性な治療剤が共に患者の体内に存在するような本発明の化合物および1種以上の他の活性な治療剤の同時投与または逐次投与をいう。
【0350】
共投与には、単位投薬量の1種以上の他の活性な治療剤の投与前または投与後の単位投薬量の本発明の化合物の投与(例えば、1種以上の他の活性な治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内の本発明の化合物の投与)が含まれる。例えば、単位用量の本発明の化合物を最初に投与し、その後数秒以内または数分以内に単位用量の1種以上の他の活性な治療剤を投与することができる。あるいは、単位用量の1種以上の他の治療剤を最初に投与し、その後数秒以内または数分以内に単位用量の本発明の化合物を投与することができる。いくつかの場合、単位用量の本発明の化合物を最初に投与し、数時間後(例えば、1〜12時間後)に単位用量の1種以上の他の活性な治療剤を投与することが望ましいかもしれない。他の場合、単位用量の1種以上の他の活性な治療剤を最初に投与し、数時間後(例えば、1〜12時間後)に単位用量の本発明の化合物を投与することが望ましいかもしれない。
【0351】
併用療法は、「相乗作用」および「相乗効果」(すなわち、有効成分を一緒に使用した場合の効果が、化合物を個別に使用したことに起因する結果の合計よりも大きい)を提供することができる。相乗効果は、有効成分を、(1)共製剤化(co−formulate)し、組み合わせ処方物において同時に投与または送達させた場合;(2)個別の処方物として交互または並行して送達させた場合;または(3)いくつかの他のレジメンによる場合に達成することができる。交替療法で投与した場合、相乗効果は、逐次的に、例えば、個別の錠剤、丸薬、またはカプセルで、あるいは個別のシリンジでの異なる注射によって化合物を投与するか送達させる場合に達成され得る。一般に、交替療法の最中に、有効投薬量の各有効成分を逐次的(sequentially)に(すなわち、連続的に(serially))投与するのに対して、併用療法では、有効投薬量の2つ以上の有効成分を共に投与する。
【0352】
さらに別の実施形態では、本出願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、治療有効量のHIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、HIVインテグラーゼインヒビター、gp41インヒビター、CXCR4インヒビター、gp120インヒビター、CCR5インヒビター、キャプシド重合インヒビター、およびHIVを処置するための他の薬物からなる群から選択される1種以上のさらなる治療剤と組み合わせて、HIV感染の処置を必要とする患者に投与する工程を含む、HIV感染を処置するための方法を提供する。
【0353】
さらに別の実施形態では、本出願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を治療有効量の以下からなる群から選択される1種以上のさらなる治療剤と組み合わせて、HIV感染の処置を必要とする患者に投与する工程を含む、HIV感染を処置するための方法を提供する:
(1)HIVプロテアーゼ阻害化合物(アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モザナビル(mozenavir)(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35、およびAG1859からなる群から選択される);
(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター(カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、およびTMC−120、リルピビレン、BILR355BS、VRX840773、UK−453061、およびRDEA806からなる群から選択される);
(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター(ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、±−FTC、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461、およびホサルブジンチドキシル(旧名HDP99.0003)からなる群から選択される);
(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター(テノホビル、フマル酸テノホビルジソプロキシル、GS−7340(Gilead Sciences)、アデホビル、アデホビルジピボキシル、CMX−001(Chimerix)、またはCMX−157(Chimerix)からなる群から選択される)
(5)HIVインテグラーゼインヒビター(クルクミン、クルクミン誘導体、キコル酸、キコル酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、AR−177、L−870812、およびL−870810、ラルテグラビル、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048、BA011、およびドルテグラビルからなる群から選択される);
(6)gp41インヒビター(エンフビルチド、シフビルチド、FB006M、およびTRI−1144からなる群から選択される);
(7)CXCR4インヒビター(AMD−070);
(8)侵入インヒビター(SP01A);
(9)gp120インヒビター(BMS−488043);
(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼインヒビター(イムニチン);
(11)CCR5インヒビター(アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)、およびCCR5mAb004からなる群から選択される);
(12)HIVを処置するための他の薬物(BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、HRG214、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889、およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される)。
【0354】
薬学的処方物
本発明の化合物を、従来のキャリアおよび賦形剤(慣習にしたがって選択されるであろうもの)を使用して製剤化する。錠剤は、賦形剤、流動促進剤、充填剤、および結合剤などを含むであろう。水性処方物を、滅菌形態で調製し、経口投与以外による送達を意図する場合、一般に、等張であろう。全処方物は、必要に応じて、賦形剤(Handbook
of Pharmaceutical Excipients(1986)に記載の賦形剤など)を含むであろう。賦形剤には、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤(EDTAなど)、炭水化物(デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロースなど)、およびステアリン酸などが含まれる。処方物のpHは、約3〜約11の範囲であるが、通常は約7〜10である。
【0355】
有効成分を単独で投与可能であるが、薬学的処方物として提供することが好ましいかもしれない。本発明の処方物(動物用およびヒト用の両方)は、1種以上の許容され得るキャリアおよび任意選択的な他の治療成分と共に少なくとも1つの上記定義の有効成分を含む。キャリアは、処方物の他の成分に適合し、そのレシピエントに対して生理学的に無害であるという意味で、「許容され得」なければならない。
【0356】
処方物には、上記投与経路に適切な処方物が含まれる。処方物は、単位投薬形態で都合よく提供され得、薬学分野で周知の任意の方法によって調製することができる。技術および処方物は、一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)中に見いだされる。かかる方法は、有効成分を1種以上の副成分を構成するキャリアと合わせる工程を含む。一般に、処方物を、有効成分を液体キャリア、微粉化固体キャリア、またはその両方と均一且つ密接に合わせ、その後の必要に応じた生成物の成形によって調製する。
【0357】
経口投与に適切な本発明の処方物は、個別の単位(それぞれ所定量の有効成分を含むカプセル、カシェ、または錠剤などとして、粉末または顆粒として、水性または非水性の液体の溶液または懸濁液として、または水中油型乳濁液または油中水型乳濁液として提供することができる。有効成分を、ボーラス、舐剤、またはペーストとして投与することもできる。
【0358】
錠剤を、必要に応じて1種以上の副成分を使用して、圧縮または成形によって作製する。圧縮錠を、バインダ(binder)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤(preservative)、界面活性剤、または分散剤と必要に応じて混合した自由流動形態(粉末または顆粒など)の有効成分の適切な装置での圧縮によって調製することができる。湿製錠剤を、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化有効成分の混合物の適切な装置での成形によって作製することができる。錠剤を必要に応じてコーティングするか溝を入れることができ、必要に応じて、錠剤から有効成分が遅延放出または制御放出されるように製剤化する。
【0359】
眼または他の外部組織(例えば、口腔および皮膚)への投与のために、処方物を、例えば、0.075〜20%w/wの量の有効成分(0.1%w/w単位で0.1%と20%との間の範囲(0.6%w/w、0.7%w/wなど)の有効成分が含まれる)、好ましくは0.2〜15%w/w、最も好ましくは0.5〜10%w/w)を含む局所用軟膏またはクリームとして適用することが好ましい。軟膏に製剤化する場合、有効成分を、パラフィンまたは水混和性軟膏基剤のいずれかと共に使用することができる。あるいは、有効成分を、水中油型クリーム基剤を使用してクリームに製剤化することができる。
【0360】
必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール(すなわち、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコール(プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、およびポリエチレングリコール(PEG400が含まれる)ならびにその混合物など))を含むことができる。局所処方物は、望ましくは、皮膚または他の患部を介した有効成分の吸収または透過を増強する化合物を含むことができる。かかる皮膚透過増強剤の例には、ジメチルスルホキシドおよび関連するアナログが含まれる。
【0361】
本発明の乳濁液の油相は、公知の様式の公知の成分から構成され得る。相は乳化剤(そうでなければ、エマルジェントとして公知)のみを含むことができるが、少なくとも1つの乳化剤と脂肪もしくは油または脂肪と油との両方との混合物を含むことが望ましい。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油および油脂の両方を含むことも好ましい。まとめると、安定剤を含むか含まない乳化剤からいわゆる乳化蝋が作製され、油および脂肪を含むワックスから、クリーム処方物の油分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤が作製される。
【0362】
本発明の処方物での使用に適切なエマルジェントおよび乳濁液安定剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、およびラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
【0363】
処方物のための適切な油または脂肪の選択は、所望の美容特性の達成に基づく。クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器からの漏れを回避するのに適切な硬度を有する、ベタベタせず、非染色性で、洗浄可能な生成物であるべきである。直鎖または分枝鎖で、一塩基性または二塩基性のアルキルエステル(ジイソアジパート、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、2−エチルヘキシルパルミタート、またはCrodamol CAPとして公知の分枝鎖エステルのブレンドなど)を使用することができ、最後の3つが好ましいエステルである。これらを、必要な性質に応じて、単独または組み合わせで使用することができる。あるいは、高融点の液体(白色ソフトパラフィンおよび/または流動パラフィンまたは他の鉱物油など)を使用する。
【0364】
本発明の薬学的処方物は、1種以上の薬学的に許容され得るキャリアまたは賦形剤および任意選択的な他の治療剤と共に1種以上の本発明の化合物を含む。有効成分を含む薬学的処方物は、意図する投与方法に適切な任意の形態であり得る。経口で使用する場合、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水懸濁液または油懸濁液、分散性の粉末または顆粒、乳濁液、硬性カプセルまたは軟カプセル、シロップ、またはエリキシルを調製することができる。経口使用を意図する組成物を、薬学的組成物の製造分野で公知の任意の方法にしたがって調製することができ、かかる組成物は、美味な調製物を得るための1種以上の剤(甘味剤、香味物質、着色剤、および防腐剤が含まれる)を含むことができる。錠剤の製造に適切な非毒性の薬学的に許容され得る賦形剤と混合した有効成分を含む錠剤が許容され得る。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウムなど);造粒剤および崩壊剤(トウモロコシデンプンまたはアルギン酸など);結合剤(セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチン、またはアカシアなど);および滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクなど)であり得る。錠剤を、コーティングしなくても、公知の技術(胃腸管内での崩壊および吸着を遅延させ、それにより、長期間にわたって持続的に作用させるためのマイクロカプセル化が含まれる)によってコーティングしてもよい。例えば、時間遅延材料(モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルのみまたはワックス含有物など)を使用することができる。
【0365】
経口用処方物はまた、有効成分を不活性固体希釈剤(例えば、リン酸カルシウムまたはカオリン)と混合した硬ゼラチンカプセルまたは有効成分を水または油媒体(ピーナッツ油、流動パラフィン、またはオリーブ油など)と混合した軟ゼラチンカプセルとして提供し得る。
【0366】
本発明の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤と混合した活性材料を含む。かかる賦形剤には、懸濁剤(カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、およびアカシアゴムなど)、および分散剤または湿潤剤(天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物(例えば、ポリオキシエチレンステアラート)、エチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドの脂肪酸およびヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート)など)が含まれる。水性懸濁液はまた、1種以上の防腐剤(エチルまたはn−プロピルp−ヒドロキシ−ベンゾアートなど)、1種以上の着色剤、1種以上の香味物質、および1種以上の甘味剤(スクロースまたはサッカリンなど)を含むことができる。
【0367】
植物油(ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油、またはココナッツ油など)中または鉱物油(流動パラフィンなど)中の有効成分の懸濁によって油懸濁液に製剤化することができる。経口懸濁液は、増粘剤(蜜蝋、固形パラフィン、またはセチルアルコールなど)を含むことができる。美味な経口用調製物を得るために、甘味剤(上記の甘味剤など)および香味物質を添加することができる。これらの組成物を、抗酸化剤(アスコルビン酸など)の添加によって保存することができる。
【0368】
水添加による水性懸濁液の調製に適切な本発明の分散性の粉末および顆粒により、分散剤または湿潤剤、懸濁剤、および1種以上の防腐剤と混合した有効成分が得られる。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は、上記開示によって例示されている。さらなる賦形剤(例えば、甘味料、香味料および着色剤)も存在することができる。
【0369】
本発明の薬学的組成物はまた、水中油型乳濁液の形態であり得る。油相は、植物油(オリーブ油またはラッカセイ油など)、鉱物油(流動パラフィンなど)、またはこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤には、天然に存在するゴム(アカシアゴムおよびトラガカントゴムなど)、天然に存在するホスファチド(ダイズレシチンなど)、脂肪酸およびヘキシトール無水物由来のエステルまたは部分エステル(ソルビタンモノオレアートなど)、およびこれらの部分エステルのエチレンオキシドとの縮合物(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートなど)が含まれる。乳濁液はまた、甘味料および香味物質を含むことができる。シロップおよびエリキシルを、甘味剤(グリセロール、ソルビトール、またはスクロースなど)を使用して製剤化することができる。かかる処方物はまた、粘滑剤、保存剤、香味物質、または着色剤を含むことができる。
【0370】
本発明の薬学的組成物は、無菌注射用調製物(無菌注射用の水性または油性懸濁液など)の形態であり得る。この懸濁液を、上記の適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して公知の技術にしたがって製剤化することができる。無菌注射用調製物はまた、非毒性の非経口で許容され得る希釈剤または溶媒(1,3−ブタン−ジオール溶液など)の無菌注射用溶液または懸濁液であり得るか、凍結乾燥粉末として調製することができる。そのうちで、使用することができる許容され得るビヒクルおよび溶媒は、水、リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、無菌固定油を、慣習的に溶媒または懸濁媒質として使用することができる。この目的で、任意のブランドの固定油を使用することができる(合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドが含まれる)。さらに、脂肪酸(オレイン酸など)を、同様に、注射剤の調製で使用することができる。
【0371】
単一投薬形態を得るためにキャリア材料と組み合わせることができる有効成分の量は、処置される宿主および特定の投与様式に応じて変化するであろう。例えば、ヒトへの経口投与を意図する時間放出処方物は、全組成物の約5〜約95%(重量:重量)で変化し得る適切且つ都合の良い量のキャリア材料を配合したおよそ1〜1000mgの活性材料を含むことができる。投与量が容易に測定可能なように薬学的組成物を調製することができる。例えば、静脈内注入を意図する水溶液は、約30mL/時間の速度で適切な体積の注入ができる溶液1ミリリットルあたり約3〜500μgの有効成分を含むことができる。
【0372】
眼への投与に適切な処方物には、有効成分を適切なキャリア(特に、有効成分のための水性溶媒)に溶解または懸濁した点眼薬が含まれる。有効成分は、好ましくは、かかる処方物中に0.5〜20%、有利には0.5〜10%、特に約1.5%w/wの濃度で存在する。
【0373】
口腔中への局所投与に適切な処方物には、風味付けした基剤(通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント)中に有効成分を含むロゼンジ;不活性基剤(ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアなど)中に有効成分を含む香剤;および適切な液体キャリア中に有効成分を含む含嗽剤が含まれる。
【0374】
直腸投与用処方物は、例えば、カカオバターまたはサリチラートを含む適切な基剤を有する坐剤として提供することができる。
【0375】
肺内投与または鼻腔投与に適切な処方物の粒径は、例えば、0.1〜500ミクロンの範囲(ミクロン単位で0.1ミクロンと500ミクロンとの間の範囲(0.5、1、30ミクロン、35ミクロンなど)の粒径が含まれる)であり、処方物は、鼻道を介した迅速な吸入または肺胞嚢に到達させるための口腔を介した吸入によって投与される。適切な処方物には、有効成分の水溶液または油性溶液が含まれる。エアロゾルまたは乾燥粉末の投与に適切な処方物を、従来の方法にしたがって調製することができ、他の治療剤と共に送達させることができる。
【0376】
膣投与に適切な処方物を、有効成分に加えて当該分野で適切であることが公知のキャリアなどを含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡、または噴霧処方物として提供することができる。
【0377】
非経口投与に適切な処方物には、処方物を、意図するレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、および溶質を含むことができる水性および非水性の無菌注射液ならびに懸濁剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性の無菌懸濁液が含まれる。
【0378】
処方物は、単位用量または複数回用量の容器(例えば、密封されたアンプルおよびバイアル)中に存在し、使用直前の無菌液体キャリア(例えば、注射用蒸留水)の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)条件下で保存することができる。即時注射用の溶液および懸濁液を、前述の種類の無菌の粉末、顆粒、および錠剤から調製する。好ましい単位投薬処方物は、有効成分の本明細書中に引用した一日量、単位一日量未満、またはその適切な画分を含む処方物である。
【0379】
特に上記の成分に加えて、本発明の処方物が問題の処方物型を考慮して当該分野の従来の他の剤を含むことができる(例えば、経口投与に適切な処方物が香味物質を含むことができる)と理解すべきである。
【0380】
本発明は、さらに、獣医学的キャリアと共に少なくとも1つの上記定義の有効成分を含む獣医学的組成物を提供する。
【0381】
獣医学的キャリアは、組成物の投与に有用な材料であり、そうでなければ、獣医学分野で不活性または許容され得、有効成分に適合する固体、液体、または気体の材料であり得る。これらの獣医学的組成物を、経口、非経口、または任意の他の所望の経路によって投与することができる。
【0382】
本発明の化合物を、投与頻度を減少させるか、有効成分の薬物動態学的プロフィールまたは毒性プロフィールを改善するために有効成分が制御放出されるように製剤化することもできる。したがって、本発明はまた、徐放または制御放出用に製剤化した1種以上の本発明の化合物を含む組成物を提供する。
【0383】
有効成分の有効用量は、処置される容態の性質、毒性、化合物が予防的に(低用量で)使用されるかどうか、送達方法に少なくとも依存し、薬学的処方物は、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定されるであろう。
【0384】
投与経路
1種以上の本発明の化合物(本明細書中で有効成分という)を、処置すべき容態に適切な任意の経路によって投与する。適切な経路には、経口、直腸、鼻、局所(口内および舌下が含まれる)、膣、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内、および硬膜外が含まれる)などが含まれる。好ましい経路が、例えば、レシピエントの容態に応じて変化し得ると認識されるであろう。本発明の化合物の利点は、経口で生物学的に利用可能であり、経口投与することができるという点である。
【0385】
本発明の化合物の抗ウイルス性を、下記の試験Aを使用して決定することができる。
【0386】
試験A:MT4細胞における抗ウイルスアッセイ
MT−4細胞を利用した抗ウイルスアッセイのために、0.4μLのDMSO中で3倍連続希釈した189X試験濃度の化合物を、384ウェルアッセイプレート(10濃度)の各ウェル中の40μLの細胞成長培地(RPMI1640、10%FBS、1%ペニシリン/ストレプトマイシン、1%L−グルタミン、1%HEPES)に四連で添加した。
【0387】
1mLアリコートの2×10個のMT−4細胞に、37℃で25μL(MT4)または細胞成長培地(偽感染)またはHIV−IIIb濃縮ABIストックの新鮮な250倍希釈物(MT4細胞について0.004m.o.i.)のいずれかをそれぞれ1時間および3時間予め感染させる。感染細胞および非感染細胞を、細胞成長培地で希釈し、35μLの2000個(MT4について)の細胞を、アッセイプレートの各ウェルに添加する。
【0388】
次いで、アッセイプレートを、37℃のインキュベーター中でインキュベートした。5日間のインキュベート後、25μlの2X濃縮CellTiter−Glo(商標)試薬(カタログ番号G7573,Promega Biosciences,Inc.,Madison,WI)を、アッセイプレートの各ウェルに添加した。室温で2〜3分間のインキュベーションによって細胞を溶解させ、次いで、Envisionリーダー(PerkinElmer)を使用して化学発光を読み取った。
【0389】
本発明の化合物は、以下の表に示すように本アッセイ(試験A)で抗ウイルス活性を示す。したがって、本発明の化合物は、HIVウイルスの増殖の処置、AIDSの処置、またはAIDSもしくはARCの症状の発症の遅延に有用であり得る。
【0390】
【表1-1】
【0391】
【表1-2】
【0392】
特定の実施形態では、化合物は、50μM未満のEC50を示す。特定の実施形態では、化合物は、30μM未満のEC50を示す。特定の実施形態では、化合物は、10μM未満のEC50を示す。特定の実施形態では、化合物は、1μM未満のEC50を示す。
【0393】
認められた特定の薬理学的応答は、選択された特定の活性化合物または本発明の薬学的キャリアが存在するかどうか、ならびに使用した処方物の型および投与様式に従うか応じて変わり得る。かかる結果の予想される変化または相違は、本発明の実施にしたがって意図される。
【0394】
本発明は、種々の特定および好ましい実施形態および技術を参照して記載している。しかし、本発明の精神および範囲内でありながら多数の変更形態および修正形態を得ることができると理解すべきである。
【0395】
本発明は、ここに、以下の非限定的な実施例によって説明される。
【実施例】
【0396】
実施例1: tert−ブトキシ−[7−クロロ−5−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−キノリン−6−イル]−酢酸(5L)の調製:
【0397】
【化59】
【0398】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(5L):過ヨウ素酸/三酸化クロムの貯蔵液を、国際公開第99/52850号に従って、過ヨウ素酸(11.4g、50.0mmol)および三酸化クロム(23mg、1.2mol%)を湿性アセトニトリル(0.75%HO)に114mLまで溶解することによって調製した。この貯蔵液(0.090mL)を、0℃の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタノール(5K)(5mg、0.013mmol)の湿性アセトニトリル(1.0mL、0.75%HO)溶液に添加した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、さらなる貯蔵液(0.2ml)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、逆相HPLC(Gemini、10→95%ACN/HO+0.1%TFA)によって精製した。生成物を凍結乾燥させて白色粉末を得た。H−NMR:300 MHz, (CDOD)δ: 9.06(s, 1H), 7.78(s, 1H), 7.57−7.42(m, 4H), 5.16(s, 1H), 2.52(s, 3H), 0.86(s, 9H).LCMS−ESI:C2020ClNOSについての計算値:390.0(M+H);実測値:390.1(M+H)。
【0399】
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタノール(5K)の調製:
工程1
6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5A)の調製:0℃の4−メトキシ−3−メチルベンゼンアミン(1.05g、7.66mmol)の酢酸(30ml)溶液に、強く撹拌しながらKSCNを添加した。次いで、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、臭素を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。沈殿を収集し、酢酸、ジクロロメタン、最少量の水で洗浄し、高真空下で乾燥させて、生成物を黄褐色固体として得た。LCMS−ESI:C10OSについての計算値:195.0(M+H);実測値:195.1(M+H)。
【0400】
工程2
6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(5B)の調製:0℃の6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5A)(1.24g、6.42mmol)のHPO(5mL)溶液に、最小量の水中のNaNO(2.2g、32mmol)を添加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで、反応混合物を氷冷次亜リン酸(50%、5ml)に移し、室温にゆっくり加温し、ガス発生が終了するまで室温で撹拌した。固体NaCOを添加して反応物を中和し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラム(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:CNOSについての計算値:180.0(M+H);実測値:180.1(M+H)。
【0401】
工程3
5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5C)の調製:ジクロロメタン(5mL)中の6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(5B)(160mg、0.89mmol)の懸濁液に、三臭化ホウ素(ジクロロメタン(dichlormethane)中1M、1.8ml)を0℃で添加した。反応混合物を、0℃で2時間撹拌した。飽和NaHCO溶液の添加によって反応を停止させ、ジクロロメタン(dichlormethane)および微量のMeOHで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラム(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:CNOSについての計算値:166.0(M+H);実測値:166.2(M+H)。
【0402】
工程4
7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5D)の調製:酢酸(5ml)中の5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5C)(140mg、0.84mmol)の懸濁液に、臭素(40μL)をゆっくり添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿を収集し、酢酸、水で洗浄し、高真空下で乾燥させた。LCMS−ESI:CBrNOSについての計算値:244.0(M+H);実測値:244.1(M+H)。
【0403】
工程5
7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5E)の調製:1,2−ジメトキシエタン(1ml)/HO(0.5ml)中の7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5D)(90mg、0.37mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(86mg、0.55mmol)、Pd(PPh(40mg、0.037mmol)、KCO(153mg、1.11mmol)の反応混合物を、マイクロ波にて110℃で10分間加熱した。次いで、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラム(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:C1410ClNOSについての計算値:276.0(M+H);実測値:276.2(M+H)。
【0404】
工程6
7−(4−クロロフェニル)−5−メチル−6−ビニルベンゾ[d]チアゾール(5G)の調製:0℃の7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5E)(107mg、0.39mmol)のジクロロメタン(3mL)/ピリジン(1mL)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(130μL、0.80mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、飽和NaHCO溶液の添加によって反応停止させ、酢酸エチル(ethyl ecetate)によって抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イルトリフルオロメタンスルホナート(5F)を得た。これを精製することなく次の工程で使用した。
【0405】
上記反応由来の7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イルトリフルオロメタンスルホナート(5F)を、DMF(3ml)に溶解させた。トリブチルビニルスズ(130μL)、PdCl(PPh(27mg、0.039mmol)、およびLiCl(49mg、1.17mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波にて120℃で30分間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルによって希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラム(0−50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。
LCMS−ESI:C1620ClNSについての計算値:286.0(M+H);実測値:286.1(M+H)。
【0406】
工程7
(S)−1−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタン−1,2−ジオール(5H)の調製:tert−ブタノール(5mL)/HO(5mL)中のAD mix−α(1.5g)の二相性混合物を0℃に冷却し、7−(4−クロロフェニル)−5−メチル−6−ビニルベンゾ[d]チアゾール(5G)(0.050g、0.175mmol)を添加した。反応混合物を0℃で一晩撹拌した。亜硫酸ナトリウム(1.5g)を0℃で添加し、次いで、室温に加温し、30分間撹拌して白色混合物を得た。混合物を酢酸エチル(ethyl ecetate)およびHOで希釈した。酢酸エチル(ethyl ecetate)(3x)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0→100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して生成物を得た。
LCMS−ESI:C1614ClNOSについての計算値:320.0(M+H);実測値:320.1(M+H)。
【0407】
工程8
(S)−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(5I)の調製:(S)−1−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタン−1,2−ジオール(5H)(0.018g、0.056mmol)のピリジン(0.5mL)/ジクロロメタン(dichoromethane)(1mL)溶液に、トリメチルアセチルクロリド(0.010mL、0.081mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、さらなるトリメチルアセチルクロリド(0.020ml、0.081mmol)を添加し、室温で一晩静置した。さらなるトリメチルアセチルクロリド(0.030ml、0.242mmol)を混合物に添加し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0→50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:C2122ClNOSについての計算値:404.1(M+H);実測値:404.1(M+H)。
【0408】
工程9
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(5J)の調製:(S)−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(5I)(0.016g、0.040mmol)および過塩素酸(70%、6μl、0.1mmol)の酢酸tert−ブチル(1mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物の反応を、固体重炭酸ナトリウム(0.05g)で1時間かけて停止させた。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0→50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:C2530ClNOSについての計算値:460.2(M+H);実測値:460.2(M+H)。
【0409】
工程10
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタノール(5K)の調製:MeOH(0.5mL)およびTHF(1mL)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(5J)(8mg、0.0174mmol)の溶液に水酸化ナトリウム(2M、0.1mL、0.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0→50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。LCMS−ESI:C2022ClNOSについての計算値:376.1(M+H);実測値:376.1(M+H)。
【0410】
実施例2: 2−シクロプロピル−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(6B)の調製。
【0411】
【化60】
【0412】
工程1
2−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(6A)(720mg、2.8mmol)のジオキサン(10ml)溶液に、シクロプロピルボロン酸(722mg、8.4mmol)、リン酸カリウム(2.3g、10.9mmol)、PdCldppf(294mg、0.40mmol)を添加した。混合物を100℃で一晩反応させた。反応混合物を室温に冷却し、水で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:C1213NOSについての計算値:220.1(M+H);実測値:220.2(M+H)。
【0413】
工程2
(2−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(6A)の調製:
亜硝酸t−ブチル(5.17ml、43.5mmol)のアセトニトリル(50ml)溶液に、臭化銅(II)(coppeer(II)bromide)(7.2g、32.2mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を室温で半時間撹拌した。次いで、反応混合物を60℃の油浴中に入れ、6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5A)(4.2g、21.76mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:CBrNOSについての計算値:257.9(M+H);実測値:258.0(M+H)。
【0414】
実施例3: (S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−2,5−ジメチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(7)の調製。
【0415】
【化61】
【0416】
化合物6Bを調製するために使用した手順(トリメチルボキシンをシクロプロピルボロン酸の代わりに使用したことを除く)およびその後の実施例1に概説の化合物5Bを化合物5Lに変換するための手順に従って、化合物7を化合物6Aから合成した。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:7.69(s, 1H), 7.65−7.51(m, 4H), 5.22(s, 1H), 2.76(s, 3H), 2.57(s, 3H), 0.94(s, 9H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:404.1(M+H);実測値:404.1(M+H)。
【0417】
実施例4: (S)−2−tert−ブトキシ−2−(7−(4−クロロフェニル)−2−イソブチル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(8J)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−(2−イソブチル−5−メチル−7−フェニルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(8K)の調製。
【0418】
【化62】
【0419】
EtOH(5ml)およびEtOAc(5ml)中の7−(4−クロロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール(8E)(56mg、0.13mmol)、Pd/C(200mg)の混合物をH雰囲気下、室温で30分間撹拌して7−(4−クロロフェニル)−2−イソブチル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(8F)および2−イソブチル−5−メチル−7−フェニルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(8G)の混合物を得た。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮し、精製せずに次の工程で使用した。
【0420】
実施例1に概説の化合物5Eを化合物5Lに変換するために使用した同一工程によって混合物を化合物8Jおよび化合物8Kの混合物に変換した。化合物8Jおよび8Kの混合物を、逆相HPLCによって分離して純粋化合物を得た。
【0421】
化合物8J:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.72(s,
1H), 7.64−7.50(m, 4H), 5.22(s, 1H), 2.92(d, J = 3.6 Hz, 2H), 2.58(s, 3H), 2.17−2.13(m, 1H), 1.01−0.99(m, 6H), 0.95(s, 9H)。
LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:446.1(M+H);実測値:446.2(M+H)。
【0422】
化合物8K:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.70(s,
1H), 7.64−7.50(m, 5H), 5.29(s, 1H), 2.92(d, J = 3.6 Hz, 2H), 2.57(d, J = 0.4Hz,
3H), 2.17−2.13(m, 1H), 1.01−0.99(m, 6H), 0.92(s, 9H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:412.1(M+H);実測値:412.2(M+H)。
【0423】
7−(4−クロロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール(8E)の調製:
工程1
7−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(8A)の調製。0℃のHSO中の6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5A)(1.0g、5.15mmol)の溶液に、NBS(550mg、3.07mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷水に注ぎ、50%KOH溶液によってpH約3に中和した。沈殿を収集し、水によって洗浄し、高真空下で乾燥させた。LCMS−ESI:CBrNOSについての計算値:273.0(M+H);実測値:273.0(M+H)。
【0424】
工程2
7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(8B)の調製。DME(8ml)およびHO(4ml)中の7−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(8A)(1.72g、6.32mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(1.2g、7.67mmol)、KCO(2.63g、18.9mmol)、Pd(PPh(364mg、0.315mmol)の混合物を、マイクロ波にて110℃で1時間反応させた。次いで、4−クロロフェニルボロン酸(100mg、0.64mmol)、Pd(PPh(100mg、0.086mmol)を添加し、マイクロ波にて110℃で0.5時間および120℃で20分間反応させた。反応混合物を水によって洗浄し、EtOAcによって抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:C1513ClNOSについての計算値:305.0(M+H);実測値:305.1(M+H)。
【0425】
工程3
2−ブロモ−7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(8C)の調製。実施例2の化合物6Aを調製するために使用した手順に従って、化合物8Cを8Bから合成した。LCMS−ESI:C1511BrClNOSについての計算値:367.9(M+H);実測値:368.0(M+H)。
【0426】
工程4
7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[d]チアゾール(8D)の調製。DME(1ml)およびHO(0.5ml)中の2−ブロモ−7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(8C)(0.153g、0.417mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.256ml、1.24mmol)、KPO(0.35g、1.66mmol)、PdCl(dppf)(45mg、0.062mmol)の混合物を、マイクロ波にて120℃で0.5時間反応させた。反応混合物を水によって洗浄し、EtOAcによって抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:C1918ClNOSについての計算値:344.1(M+H);実測値:344.1(M+H)。
【0427】
工程5
7−(4−クロロフェニル)−5−メチル−2−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール(8E)の調製。実施例1の化合物5Cを調製するために使用した手順にしたがって、化合物8Eを化合物8Dから合成した。
LCMS−ESI:C1916ClNOSについての計算値:330.0(M+H);実測値:330.2(M+H)。
【0428】
実施例5: 化合物(9)の調製。
【0429】
【化63】
【0430】
実施例1の化合物5Gを調製するために使用した手順に従って、最初のクロスカップリング反応でトリブチルビニルスズを使用したことを除いて、実施例4に概説したように化合物8Cを化合物8Jに変換するために使用した方法によって化合物9を8Cから合成した。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.71(s, 1H),
7.65−7.51(m, 4H), 5.22(s, 1H), 3.11−3.07(m, 2H), 2.58(s, 3H), 1.40(t, J = 7.6 Hz, 3H), 0.94(s, 9H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:418.1(M+H);実測値:418.1(M+H)。
【0431】
実施例6: 化合物(10)の調製。
【0432】
【化64】
【0433】
最初のクロスカップリング反応でシクロプロピルボロン酸を使用したことを除いて、実施例4に概説の化合物8Cを化合物8Jに変換するために使用した方法によって化合物10を化合物8Cから合成した。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.63(s, 1H), 7.61−7.49(m, 4H), 5.20(s, 1H), 2.55(s, 3H), 2.41−2.36(m, 1H), 1.26−1.22(m, 2H), 1.14−1.10(m, 2H), 0.94(s, 9H)。
LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:430.1(M+H);実測値:430.1(M+H)。
【0434】
実施例7: 化合物12の調製。
【0435】
【化65】
【0436】
実施例4に概説の化合物8Dから化合物8Jを調製するために使用した手順にしたがって、化合物12を化合物11から合成した。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.62−7.49(m, 4H), 7.34(s, 1H), 5.15(s, 1H), 3.27(s, 6H), 2.53(s, 3H), 0.94(s, 9H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:433.1(M+H);実測値:433.1(M+H)。
【0437】
6−メトキシ−N,N,5−トリメチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(11)の調製。2−ブロモ−7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(8C)(135mg、0.37mmol)のDMF(2ml)溶液に、THF中のジメチルアミン(2M、0.46ml、0.92mmol)を添加した。反応混合物を80℃で撹拌した。反応終了後、反応物を冷却し、濃縮した。残渣を、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:C1717ClNOSについての計算値:333.1(M+H);実測値:333.1(M+H)。
【0438】
実施例8: 化合物14の調製。
【0439】
【化66】
【0440】
実施例4に概説の化合物8Dから化合物8Jを調製するために使用した手順にしたがって、化合物14を化合物13から合成した。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.74(s, 1H), 7.62−7.50(m, 4H), 5.22(s, 1H), 2.58(s, 3H), 1.61−1.59(m, 1H),
1.03−1.01(m, 2H), 0.94(s, 1H), 0.91−0.88(m, 2H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:454.1(M+H);実測値:454.1(M+H)。
【0441】
【化67】
【0442】
化合物14bを、化合物14の副生成物として得た。
H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.99(s, 1H), 7.64−7.55(m, 5H), 5.26(s, 1H), 2.91(t, J = 3 Hz, 2H), 2.70(m, 2H), 2.62(s, 3H), 0.95(s, 9H)。
LCMS−ESI:C2524ClNOSについての計算値:470.1(M+H);実測値:470.1(M+H)。
【0443】
2−(2−シクロプロピルエチニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(13)の調製。2−ブロモ−7−(4−クロロフェニル)−6−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール(8C)(188mg、0.512mmol)のTHF(3ml)溶液に、エチニルシクロプロパン(0.09ml、1.2mmol)、CuI(10mg、0.052mmol)、EtN(0.36ml、2.58mmol)、およびPdCl(dppf)(19mg、0.026mmol)を添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水によって洗浄し、EtOAcによって抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。
LCMS−ESI:C2016ClNOSについての計算値:354.0(M+H);実測値:354.1(M+H)。
【0444】
実施例9: (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−シクロプロピル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(21)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−2−シクロプロピル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(22)の調製。
【0445】
【化68】
【0446】
実施例1に概説の化合物5Jを化合物5Lに変換するために使用した方法によって、化合物21および22を化合物19および20から調製した。
【0447】
化合物21:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.77(d,
J = 3Hz, 1H), 7.87−7.80(m, 3H), 7.40(d,
J = 4.2 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.72−4.68(m, 2H), 3.64(t, J = 6Hz, 2H), 2.73(s, 3H), 2.35−2.33(m, 1H), 1.23−1.20(m, 2H), 1.10−1.07(m, 2H), 0.90(s, 9H). LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:489.1(M+H);実測値:489.1(M+H)。
【0448】
化合物22:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.66(d,
J = 2.6 Hz, 1H), 8.13(d, J = 4 Hz, 1H),
7.82(s, 1H), 7.66(d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.39(d, J = 4Hz, 1H), 2.52(s, 1H), 4.66(t, J = 6 Hz, 2H), 3.57(t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.68(s, 3H), 2.37−2.31(m, 1H), 1.22−1.19(m, 2H), 1.08−1.06(m, 2H), 0.89(s, 9H)。
LCMS−ESI:C2118ClNOについての計算値:489.1(M+H);実測値:489.1(M+H)。
【0449】
化合物19および化合物20の調製。
【0450】
工程1
7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(15)の調製。実施例1に概説の化合物5Bから化合物5Dを調製するために使用した方法によって、化合物15を化合物6Bから調製した。LCMS−ESI:C14110BrNOSについての計算値:284.0(M+H);実測値:284.2(M+H)。
【0451】
工程2
7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イルトリフルオロメタンスルホナート(16)の調製。−78℃のDCM(8ml)および2,6−ルチジン(lutine)(2ml)中の7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−オール(15)(500mg、1.766mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.59ml、3.51mmol)をゆっくり添加した。温度を2時間にわたってゆっくり0℃に加温した。反応混合物を飽和NaHCO溶液によって洗浄し、DCMで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。LCMS−ESI:C12BrFNOについての計算値:415.9(M+H);実測値:415.9(M+H)。
【0452】
工程3
7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチル−6−ビニルベンゾ[d]チアゾール(17)の調製。7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イルトリフルオロメタンスルホナート(16)(410mg、0.988mmol)のDMF(4ml)溶液に、トリブチルビニルスズ(0.43ml、1.47mmol)、LiCl(125mg、2.94mmol)、およびPdCl(PPh(70mg、0.096mmol)を添加した。反応混合物を80℃で一晩反応させた。反応物を冷却し、飽和NaHCO溶液によって洗浄し、EtOAcによって抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。
LCMS−ESI:C1312BrNSについての計算値:294.0(M+H);実測値:294.1(M+H)。
【0453】
工程4
(S)−2−(7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(18)の調製。実施例1に概説の化合物5Gを化合物5Jに変換するために使用した方法によって、化合物18を化合物17から調製した。LCMS−ESI:C2230BrNSについての計算値:468.1(M+H);実測値:468.2(M+H)。
【0454】
工程5
(S)−2−tert−ブトキシ−2−(2−シクロプロピル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート異性体(19および20)の調製。(S)−2−(7−ブロモ−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(18)(23mg、0.047mmol)のDMA(2ml)溶液に、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸(25mg、0.099mmol)、2N KCO溶液(0.11ml、0.22mmol)、およびPd(PPh(6mg、0.005mmol)を添加した。反応混合物を85℃で2時間反応させた。反応物を冷却し、飽和NaHCO溶液によって洗浄し、EtOAcによって抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。2つの異性体を分離し、上記のとおりの化学的手順を経た。LCMS−ESI:C3338Sについての計算値:559.2(M+H);実測値:559.1(M+H)。
【0455】
実施例10. (S)−2−((S)−2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(35)および(S)−2−((R)−2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(36)の調製。
【0456】
【化69】
【0457】
THF(1mL)およびMeOH(1mL)中の34(23mg、0.043mmol)の溶液に、NaOH溶液(2M、約400μL)を添加した。反応混合物を70℃で4時間加熱した。反応物をTFAを使用してpH約5にし、次いで、逆相HPLC(0.1%TFAを含有するMeCN/HO)によって精製して、6mgの化合物35および10mgの化合物36を得た。
【0458】
化合物35:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.75(d,
J = 2.6 Hz, 1H), 7.80(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.72(d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.47(s, 1H),
7.34(d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.13(s, 1H), 4.67−4.65(m, 2H), 4.17(t, J = 7.6 Hz, 4H), 3.59−3.58(m, 2H), 2.66(s, 3H), 2.52−2.50(m, 2H), 0.88(s, 9H).LCMS−ESI:C2829Sについての計算値:504.2(M+H);実測値:504.0(M+H)。
【0459】
化合物36:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.67(d,
J = 2.2 Hz, 1H), 8.01(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.49(d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.40(s, 1H),
7.27(d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 4.60−4.57(m, 2H), 4.27(t, J = 7.8 Hz, 4H), 3.48−3.45(m, 2H), 2.61(s, 3H), 2.58−2.54(m, 2H), 0.80(s, 9H).LCMS−ESI:C2829Sについての計算値:504.2(M+H);実測値:504.1(M+H)。
【0460】
(2S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(34)の調製。
【0461】
工程1
2−ブロモ−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(24)の調製。5−メチル−1,3−シクロヘキサンジオン(23)(45.4g、360mmol)の酢酸(540mL)溶液に、臭素(19.4mL、378mmol)を5分間にわたって添加した。30分間の撹拌後(機械式撹拌機を使用)、反応混合物を濾過した。固体を高真空下で一晩静置し、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0462】
工程2
2−アミノ−5−メチル−5,6−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7(4H)−オン(25)の調製。24の酢酸(540mL)溶液に、酢酸ナトリウム(44.3g、540mmol)およびチオ尿素(28.8g、378mmol)を添加した。反応混合物を、機械式撹拌機にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物を、真空下で部分的に濃縮した。EtOAcを添加した(500mL)。混合物を、1M NaOHを使用して塩基性にし、層を分離した。水層をEtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して49.3gの25を得た。これをさらに精製せずに使用した。LCMS−ESI:C11OSについての計算値:183.1(M+H);実測値:183.1(M+H)。
【0463】
工程3
2−ブロモ−5−メチル−5,6−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−7(4H)−オン(26)の調製。0℃の25(53.9g、296mmol)のMeCN(600mL)溶液に、機械的に撹拌しながら、臭化銅(II)(79.2g、355mmol)、次いで亜硝酸t−ブチル(46.8mL、355mmol)を添加した。反応混合物を0℃から室温で2時間にわたって撹拌し、次いで、部分的に濃縮した。EtOAc(400mL)および0.5M HCl溶液を添加した。層を分離し、有機層をブライン溶液で洗浄した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を約150gのシリカに吸着させ、次いで、40%EtOAc/ヘキサンを使用してシリカプラグを通過させて58.3gの26を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ:
3.16(dd, 1H.J = 18, 4 Hz), 2.66(m, 2H),
2.47(m, 1H), 2.34(dd, 1H, J = 16, 12 Hz), 1.19(d, 3H, J = 7 Hz). LCMS−ESI:CBrNOSについての計算値:245.9(M+H);実測値:246.1(M+H)。
【0464】
工程4
2−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−7−オール(27)の調製。26(7.38g、30.0mmol)のCCl(90mL)溶液に、NBS(5.61g、31.5mmol)および過酸化ジベンゾイル(727mg、3.0mmol)を添加した。反応物を、密封反応容器中、90℃で約4時間加熱した。次いで、CHCl(15mL)中のDBU(6.73mL、45.0mmol)を添加した。混合物を30分間加熱還流し、次いで、1M HCl溶液を添加した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄した。次いで、有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を約30gのシリカに吸着させ、次いで、40%EtOAc/ヘキサンを使用してシリカプラグを通過させて5.2gの27を得た。H−NMR:400 MHz, (CDOH)δ: 7.25(s, 1H), 6.69(s, 1H), 2.40(s, 3H). LCMS−ESI:CBrNOSについての計算値:243.9(M+H);実測値:244.1(M+H)。
【0465】
工程5
エチル2−(2−ブロモ−7−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−ヒドロキシアセタート(28)の調製。0℃の27(3.90g、16.0mmol)のCHCl(80mL)溶液に、トリエチルアミン(2.45mL、16.8mmol)を添加し、次いで、四塩化チタンのCHCl溶液(1.0M、16.8mL、16.8mmol)を添加した。15分後、グリオキサル酸エチル(50%トルエン溶液、3.49mL、17.6mmol)を添加した。反応混合物を、室温に加温しながら2時間撹拌した。水(50mL)および飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液(50mL)を添加した。混合物を2時間強く撹拌した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィによって精製して2.48gの28を得、約500mgの27を回収した。H−NMR:400 MHz, (CDOH)δ: 7.33(s, 1H), 5.69(s, 1H), 4.17(m, 2H), 2.50(s, 3H), 1.18(t, 3H, J = 7 Hz). LCMS−ESI:C1213BrNOSについての計算値:346.0(M+H);実測値:346.1(M+H)。
【0466】
工程6
エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−ヒドロキシアセタート(29)の調製。−78℃の28(2.42g、7.00mmol)のCHCl(30mL)溶液に、トリエチルアミン(1.02mL、7.70mmol)を添加し、その後にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.24mL、7.35mmol)を添加した。15分後、飽和NHClを添加した。層を分離した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィによって精製して2.17gの29を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.84(s, 1H), 5.67(s,
1H), 4.27(m, 2H), 2.50(s, 3H), 1.23(t, 3H, J = 7 Hz). LCMS−ESI:C1312BrFNOについての計算値:477.9(M+H);実測値:478.2(M+H)。
【0467】
工程7
エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−オキソアセタート(30)の調製。29(9.85g、20.6mmol)のCHCl(100mL)溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(9.61g、22.6mmol)を添加した。30分後、水(75mL)および飽和Na溶液(75mL)を添加した。混合物を30分間強く撹拌した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィによって精製して8.32gの30を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.91(s, 1H), 4.40(q, 2H, J = 7 Hz), 2.49(s, 3H), 1.39(t, 3H, J = 7 Hz)。
LCMS−ESI:C1310BrFNOについての計算値:475.9(M+H);実測値:476.1(M+H)。
【0468】
工程8
(S)−エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−ヒドロキシアセタート(31)の調製。30(8.30g、17.4mmol)のトルエン(70mL)溶液に、((R)−2−メチル−CBS−オキサアザボロリジン(725mg、2.61mmol)を添加した。次いで、反応混合物を−35℃に冷却し、カテコールボラン溶液(新たに蒸留した)(1Mトルエン溶液、20.9mL、20.9mmol)を、添加漏斗を介して30分間にわたって添加した。反応物を、−20℃に加温しながら20分間撹拌した。2MのNaCO溶液を添加した(50mL)。層を分離し、有機層をさらなるNaCO溶液(3×25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して31を得た。これは29に適合する分析データを有していた。この化合物を、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0469】
工程9
(S)−エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(32)の調製。31(約17mmol)のt−ブチルアセタート(70mL)溶液に、過塩素酸(1.23mL、20.4mmol)を添加した。3時間後、水を添加した(50mL)。層を分離した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して7.22gの32および1.58gの31を得た。H−NMR:400
MHz, (CDOH)δ: 7.82(s, 1H), 5.59(s, 1H), 4.08−4.25(m, 2H), 2.55(s, 3H), 1.20(s,
9H), 1.16(t, 3H, J = 7 Hz). LCMS−ESI:C1720BrFNOについての計算値:534.0(M+H);実測値:534.1(M+H)。
【0470】
工程10
(S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(33)の調製。32(50mg、0.094mmol)のTHF(1mL)溶液に、アゼチジン(20μL)を添加した。反応混合物を70℃で30分間加熱した。飽和NHCl溶液(3mL)を添加し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して38mgの33を得た。LCMS−ESI:C2025についての計算値:511.1(M+H);実測値:511.0(M+H)。
【0471】
工程11
(2S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(34)の調製。新たに蒸留したDME(1mL)中の33(38mg、0.075mmol)の溶液に、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸塩酸塩(24mg、0.097mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物、[SPhosパラダサイクル](5mg、0.0075mmol)、およびフッ化セシウム(46mg、0.3mmmol(mmol))を添加した。反応混合物を、マイクロ波にて110℃で45分間加熱した。飽和NaHCO溶液(3mL)を添加し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して21mgの34を得た。LCMS−ESI:C3033Sについての計算値:532.2(M+H);実測値:532.0(M+H)。
【0472】
実施例11. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−カルバモイル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(40)の調製。
【0473】
【化70】
【0474】
化合物40を化合物39から調製した。化合物39A(200mg)のCHCl(5mL)溶液に、トリエチルアミン(2mL)およびトリフルオロ酢酸無水物(100μL)を添加した。3時間後、飽和NHCl溶液を添加した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。THFおよびMeOHの溶液を添加し(1:1、5mL)、その後にNaOH溶液(2M、200μL)を添加した。反応混合物を45℃で6時間撹拌した。混合物を1M HClで酸性にした。粗混合物を逆相HPLCによって精製して10.8mgの化合物40を得た。
【0475】
化合物40.H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.79(d, J=5.2 Hz, 1H);8.21(s, 1H);7.92(d, J=8.0 Hz, 1H);7.87(d, J=6.0 Hz, 1H);7.46(d, J=8.0 Hz, 1H);5.27(s, 1H);4.74−4.72(m, 2H);3.68(t, J=6.0 Hz, 2H);2.80(s, 3H);0.93(s, 9H)。
【0476】
LCMS−ESI:C2625Sについての計算値:492.1(M+H);実測値:492.1(M+H)。
【0477】
【化71】
【0478】
化合物41は、40の調製における副生成物であった。
LCMS−ESI:C2624Sについての計算値:493.1(M+H);実測値:493.1(M+H)。
【0479】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−カルバモイル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(39)の調製。
【0480】
工程1
(S)−エチル6−(1−tert−ブトキシ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシラート(37)の調製。(S)−エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(32)(1.07g、2.00mmol)のDMF(10mL)溶液に、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(867mg、2.40mmol)、ヨウ化銅(38mg、0.20mmol)、およびPd(PPh(116mg、0.10mmol)を添加した。反応混合物を、45℃で2.5時間撹拌した。飽和NHCl溶液およびEtOAcを添加した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。メタノールおよびCHCl(1:1、20mL)を添加した。混合物を−78℃に冷却し、反応混合物が青緑色になるまでオゾン(O)を溶液に約15分間バブリングした。ジメチルスルフィド(dimethysulfide)(1mL)を添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して811mgの37を得た。
【0481】
H−NMR:400 MHz, (CDCl):δ 8.06(s, 1H), 5.65(s, 1H), 4.56(q, J = 7 Hz, 2H), 4.14(m, 2H), 2.59(s, 3H), 1.49(t, J = 7 Hz, 3H), 1.21(s, 9H), 1.16(t, J = 7 Hz, 3H)。
【0482】
工程2
(S)−エチル6−((S)−1−tert−ブトキシ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシラート(38)の調製。37(807mg、1.53mmol)およびCsF(1.02g、6.73mmol)の蒸留ジメトキシエタン(15mL)溶液に、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸(HCl塩、770mg、3.06mmol)およびクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物、[SPhosパラダサイクル](206mg、0.31mmol)を添加した。反応混合物を封管中、110℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液を添加した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(chromagraphy)(ヘキサンに対して5%のMeOHを含ませ、EtOAcを漸増させる)によって精製して224mgの38および348mgの不要なアトロプ異性体を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl):δ 8.54(d, J = 4 Hz, 1H), 8.04(s, 1H), 7.55(d, J = 8 Hz, 1H), 7.29(d, J = 4 Hz, 1H), 7.10(d, J = 8 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 4.55(m, 2H), 4.41(q, J = 7 Hz, 2H), 4.01(m, 1H), 3.88(m,
1H), 3.37(m, 2H), 2.77(s, 3H), 1.36(t, J = 7 Hz, 3H), 1.00(t, J = 7 Hz, 3H), 0.90(s, 9H)。
【0483】
工程3
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−カルバモイル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(39)の調製。38(224mg)のMeOH(5mL)溶液に、NHOH(500μL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮して220mgの39を得た。
LCMS−ESI(m/z):C2829Sについての計算値[M+H]:520.2(M+H);実測値:520.1、493.07(M+H)。
【0484】
実施例12. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(ジメチルアミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(42)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(ジメチルアミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(43)の調製。
【0485】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(ジメチルアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物42および43を化合物32から調製した。
【0486】
【化72】
【0487】
化合物42:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.76(d, J=4.8 Hz, 1H);7.82(d, J=8.0 Hz, 1H);7.73(d, J=5.2 Hz, 1H);7.50(s, 1H);7.35(d, J=7.6 Hz, 1H);5.14(s, 1H);4.67(m, 2H);3.61(t, J=5.8 Hz, 2H);3.13(s, 6H);2.66(s, 3H);0.89(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2730Sについての計算値[M+H]:492.20(M+H);実測値:492.00,493.07(M+H)。
【0488】
【化73】
【0489】
化合物43:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.67(d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.04(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.51(d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.45(s, 1H), 7.30(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.67 − 4.55(m, 2H), 3.21(s, 6H), 2.62(s, 3H), 0.81(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C2729Sについての計算値[M+H]:492.20(M+H);実測値:491.98,492.96(M+H)。
【0490】
【化74】
【0491】
化合物42A:LCMS−ESI(m/z):C1925についての計算値[M+H]:499.1(M+H);実測値:499.0(M+H)。
【0492】
【化75】
【0493】
化合物42B:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ:8.75(d,
J = 1.8 Hz, 1H);7.54(d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.48(s, 1H), 7.11(d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.06(d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.94(s, 1H), 4.54(t, J = 5.6 Hz, 2H), 4.00−4.03(m, 2H), 3.31−3.30(m, 2H), 3.08(s, 6H), 2.64(s, 3H), 1.25−1.27(m, 3H), 0.88(s, 9H)。
【0494】
LCMS−ESI(m/z):C2933Sについての計算値[M+H]:520.2(M+H);実測値:520.0(M+H)。
【0495】
実施例13. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(エチル(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(44)の調製。
【0496】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(メチルエチルアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物44を化合物32から調製した。
【0497】
【化76】
【0498】
化合物44:H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.77(d, J
= 5.4 Hz, 1H), 7.82(d, J = 8.1 Hz, 1H),
7.72(d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.49(s, 1H), 7.35(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.14(s, 1H), 4.67(t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.59(t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.52(dd, J = 14.3, 7.1 Hz, 2H), 3.12(s, 3H), 2.66(s, 3H), 1.20(t, J = 7.1
Hz, 3H), 0.90(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2831Sについての計算値[M+H]:506.21(M+H);実測値:506.05,507.00(M+H)。
【0499】
実施例14. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−(ジエチルアミノ)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(45)の調製。
【0500】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(ジエチルアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物45を化合物32から調製した。
【0501】
【化77】
【0502】
化合物45:H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.90(s, 1H), 7.90(d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.61(s, 1H), 7.44(d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.17(s, 1H), 4.71(m, 2H), 3.66(s, 6H), 2.73(s, 3H), 1.95(s, 4H), 1.29(d, J = 5.9 Hz, 6H), 0.90(s, 8H)。
LCMS−ESI(m/z):C2934Sについての計算値[M+H]:520.23(M+H);実測値:520.05,521.13(M+H)。
【0503】
実施例15. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(イソプロピル(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(46)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(イソプロピル(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(47)の調製。
【0504】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(N−メチル−N−イソプロピルアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物46および47を化合物32から調製した。
【0505】
【化78】
【0506】
化合物46:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.76(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.82(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.73(d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.49(s, 1H), 7.35(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.14(s, 1H), 4.67(t, J = 5.7 Hz, 2H), 4.23 − 4.06(m, 1H), 3.59(t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.00(s, 3H), 2.67(s, 3H), 1.23(t, J = 6.5 Hz, 6H), 0.89(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2934Sについての計算値[M+H]:520.23(M+H);実測値:519.95,521.00(M+H)。
【0507】
【化79】
【0508】
化合物47:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.67(d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.02(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.48(d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.44(s, 1H), 7.28(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.67 − 4.52(m, 2H), 4.11 − 4.00(m, 1H), 3.50 − 3.43(m, 1H), 3.08(s, 5H), 2.62(s, 4H), 1.26(d, J = 6.1 Hz, 6H), 0.80(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C2734Sについての計算値[M+H]:520.23(M+H);実測値:520.05,521.08(M+H)。
【0509】
実施例16a. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(イソブチル(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(48)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(イソブチル(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(49)の調製。
【0510】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(N−メチル−N−イソブチルアミン(isobuytlamine)をアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物48および49を化合物32から調製した。
【0511】
【化80】
【0512】
化合物48:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.77(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.83(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75(d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.49(s, 1H), 7.36(d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.13(s, 1H), 4.68(dd, J = 9.9, 6.0 Hz, 2H), 3.60(t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.27(m, 2H), 3.13(s, 4H),
2.66(s, 3H), 2.08(m, 1H), 0.89−0.87(m, 15H). LCMS−ESI(m/z):C3036Sについての計算値[M+H]:534.24(M+H);実測値:533.9(M+H)。
【0513】
【化81】
【0514】
化合物49:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.69(d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.06(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54(d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.46(s, 1H), 7.32(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.62(m, Hz, 2H), 3.50(t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.22(s, 3H), 2.63(s, 3H), 2.21 − 2.04(m,
1H), 0.91(d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.83(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3036Sについての計算値[M+H]:534.24(M+H);実測値:534.04,535.05(M+H)。
【0515】
実施例16b. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(50)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(51)の調製。
【0516】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(ピロリジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物50および51を化合物32から調製した。
【0517】
【化82】
【0518】
化合物50:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.76(d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.80(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.69(d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.50(s, 1H), 7.33(d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 9.03 − 0.64(m, 79H), 4.70 − 4.60(m, 2H), 3.56(dd, J = 13.8, 7.7 Hz, 6H), 2.68(s, 3H), 2.10(t, J = 6.7 Hz, 4H), 0.89(s, 10H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:518.21(M+H);実測値:517.99,518.97(M+H)。
【0519】
【化83】
【0520】
化合物51:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.67(d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.01(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.46(d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.44(s, 1H), 7.27(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.68 − 4.50(m, 2H), 3.57(s, 3H), 3.45(t, J
= 5.8 Hz, 2H), 2.63(s, 4H), 2.14(t, J =
6.3 Hz, 4H), 0.79(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:518.21(M+H);実測値:518.07,519.07(M+H)。
【0521】
実施例17. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(52)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(53)の調製。
【0522】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(2,2−ジフルオロアゼチジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物52および53を化合物32から調製した。
【0523】
【化84】
【0524】
化合物52:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.80(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.87(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.83(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.41(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.17(s, 1H), 4.76 − 4.64(m, 2H), 4.56 − 4.43(m, 4H), 3.65(t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.69(s, 3H), 0.91(s, 9H). 19F NMR(377 MHz, CDOD)δ −77.88(s). LCMS−ESI(m/z):C2828Sについての計算値[M+H]:540.18(M+H);実測値:539.96,540.96(M+H)。
【0525】
【化85】
【0526】
化合物53:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.71(d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.14(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.69(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.57(s, 1H), 7.40(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.72 − 4.60(m, 2H), 4.56 − 4.42(m, 4H), 3.58(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.65(s, 3H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2828Sについての計算値[M+H]:540.18(M+H);実測値:539.98,541.02(M+H)。
【0527】
実施例18. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(54)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(55)の調製。
【0528】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(2−メトキシアゼチジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物54および55を化合物32から調製した。
【0529】
【化86】
【0530】
化合物54:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.78(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.84(d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.77(d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.52(s, 1H), 7.37(d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.16(s, 1H), 4.73 − 4.64(m, 2H), 4.41(ddd, J = 9.9, 6.2, 3.4 Hz, 1H), 4.31(td, J = 7.7, 1.0 Hz,
2H), 4.02 − 3.90(m, 2H), 3.62(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.68(s, 4H), 0.91(s, 11H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:534.21(M+H);実測値:533.95,534.97(M+H)。
【0531】
【化87】
【0532】
化合物55:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.67(d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.04(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.52(d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.43(s, 1H), 7.30(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.66 − 4.56(m, 2H), 4.42(m, 1H), 4.38 − 4.32(m, 2H), 4.08 − 4.01(m, 2H), 3.49(t, J
= 6.0 Hz, 3H), 2.61(s, 3H), 0.82(s, 10H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:534.21(M+H);実測値:534.03,535.08(M+H)。
【0533】
実施例19. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(56)の調製。
【0534】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(2−フルオロアゼチジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物56を化合物32から調製した。
【0535】
【化88】
【0536】
化合物56:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.79(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.85(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.79(d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.55(s, 1H), 7.39(d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.58 − 5.38(m, 1H), 5.16(s, 1H), 4.70(td, J = 5.9, 3.1 Hz, 2H), 4.49 − 4.35(m, 2H), 4.28 − 4.12(m, 2H), 3.63(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.68(s, 3H), 0.91(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C2829FNSについての計算値[M+H]:522.19(M+H);実測値:521.97,523.02(M+H)。
【0537】
実施例20a. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(3−メチルアゼチジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(57)の調製。
【0538】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(2−メチルアゼチジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物57を化合物32から調製した。
【0539】
【化89】
【0540】
化合物57:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:δ 8.92(s, 1H), 7.90(d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.56(s, 1H), 7.44(d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 4.73(s, 2H), 4.48(s, 2H), 3.99(s, 2H), 3.68(s, 2H), 3.12(m, 1H), 2.73(s, 3H),
1.35(d, J = 5.6 Hz, 3H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:518.21(M+H);実測値:518.09,519.12(M+H)。
【0541】
実施例20b. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(3−(メチルスルホニル)アゼチジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(58)の調製。
【0542】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(2−メチルスルホニルアゼチジンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物58を化合物32から調製した。
【0543】
【化90】
【0544】
化合物58:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:H NMR(400 MHz, cd3od)δ 8.85(d, J = 5.3 Hz, 1H),
7.89(t, J = 6.7 Hz, 2H), 7.61(s, 1H), 7.44(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 4.72(dd, J = 9.0, 6.2 Hz, 2H), 4.59 − 4.35(m, 5H), 3.01(s, 3H), 2.72(s, 3H), 0.92(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2932Sについての計算値[M+H]:582.17(M+H);実測値:581.95,583.02(M+H)。
【0545】
実施例21. (S)−2−((S)−2−(((1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル)(メチル)アミノ)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(59)および(S)−2−((R)−2−(((1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル)(メチル)アミノ)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(60)の調製。
【0546】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(1−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−メチルメタンアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物59および60を化合物32から調製した。
【0547】
【化91】
【0548】
化合物59:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.81(d, J = 6 Hz, 1H), 7.85(d, J = 8 Hz, 1H), 7.81(d, J = 6 Hz, 1H), 7.54(s, 1H), 7.40(d, J = 8 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 5.07(m, 1H), 4.69(m, 2H), 3.91(m, 2H), 3.82(m, 2H), 3.63(m, 2H), 3.30(s, 3H), 2.68(s, 3H),
0.89(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3033Sについての計算値[M+H]:564.2(M+H);実測値:564.1(M+H)。
【0549】
【化92】
【0550】
化合物60:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.70(d, J = 6 Hz, 1H), 8.09(d, J = 8 Hz, 1H), 7.60(d, J = 6 Hz, 1H), 7.48(s, 1H), 7.35(d, J = 8 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 5.07(m, 1H), 4.65(m, 2H), 3.92(m, 2H), 3.83(m, 2H), 3.53(m, 2H), 3.23(s, 3H), 2.63(s, 3H),
0.85(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3033Sについての計算値[M+H]:564.2(M+H);実測値:564.1(M+H)。
【0551】
実施例22. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(61)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(62)の調製。
【0552】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(N1,N1,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物61および62を化合物32から調製した。
【0553】
【化93】
【0554】
化合物61:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.78(d, J = 6 Hz, 1H), 7.80(m, 2H), 7.57(s, 1H),
7.38(d, J = 8 Hz, 1H), 5.15(s, 1H), 4.67(m, 2H), 4.11(m, 1H), 3.94(s, 1H), 3.63(t, J = 6 Hz, 2H), 3.47(m, 2H), 3.02(s, 6H), 2.66(s, 3H), 0.89(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3036Sについての計算値[M+H]:549.3(M+H);実測値:549.0(M+H)。
【0555】
【化94】
【0556】
化合物62:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.71(d, J = 6 Hz, 1H), 8.13(d, J = 8 Hz), 7.70(d, J = 6 Hz, 2H), 7.54(s, 1H), 7.41(d, J = 8 Hz, 1H), 5.18(s, 1H), 4.66(m, 2H), 4.06(m, 1H), 3.98(s, 1H), 3.59(t, J = 6 Hz, 2H), 3.47(m, 2H), 3.02(s, 3H), 3.00(s, 3H), 2.63(s, 3H), 0.89(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C3036Sについての計算値[M+H]:549.3(M+H);実測値:549.0(M+H)。
【0557】
実施例23. (2S)−2−(2−(ベンジル(メチル)アミノ)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(63)の調製。
【0558】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(N−メチル−N−ベンジルアミンをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物63をアトロプ異性体の混合物として化合物32から調製した。
【0559】
【化95】
【0560】
化合物63:LCMS−ESI(m/z):C3333Sについての計算値[M+H]:568.2(M+H);実測値:568.1(M+H)。
【0561】
実施例24. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−((2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)(メチル)アミノ)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(64)の調製。
【0562】
実施例10中の化合物35を調製するために使用した手順(N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドをアゼチジンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物64を化合物32から調製した。
【0563】
【化96】
【0564】
化合物64:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.72(d, J = 6 Hz, 1H), 8.14(d, J = 8 Hz), 7.70(d, J = 6 Hz, 2H), 7.48(s, 1H), 7.41(d, J = 8 Hz, 1H), 5.19(s, 1H), 4.66(m, 2H), 3.58(t, J = 6 Hz, 2H), 3.42(s, 2H), 3.10(s, 3H), 3.00(s, 3H), 2.94(s, 3H), 2.63(s, 3H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3034Sについての計算値[M+H]:563.2(M+H);実測値:563.1(M+H)。
【0565】
実施例25. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(66)の調製。
【0566】
【化97】
【0567】
化合物66:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.63(d,
J=4.4 Hz, 1H);7.68(d, J=8.0 Hz, 1H);7.54(s, 1H);7.38(d, J=4.8 Hz, 1H);7.14(d, J=7.6 Hz, 1H);5.08(s, 1H);4.58−4.53(m, 2H);4.11(s, 3H);3.39(t, J=6.0 Hz, 2H);2.61(s, 3H);0.87(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2627Sについての計算値[M+H]:479.16(M+H);実測値:479.00,480.02(M+H)。
【0568】
【化98】
【0569】
工程1
2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホナート(65B)の調製。−70℃の2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェノール(65A)(58.0g、250mmol)のCHCl(500mL)溶液に、トリエチルアミン(45.3mL、325mmol)を添加し、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(46.3mL、275mmol)を添加した。20分後、HCl溶液を添加した(0.5M、500mL)。層を分離した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製油状物を10%のEtOAcを含むヘキサンを使用してSiOおよびセライトのプラグに通し、90gの65Bを得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.40(d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.15(d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.58(s, 3H)。
【0570】
工程2
1−ブロモ−3−メチル−5−ニトロ−2−ビニルベンゼン(65C)の調製:DMF(50ml)中の2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホナート(65B)(10.1g、27.7mmol)、トリブチルビニルスズ(8.18ml、27.7mmol)、LiCl(1.4g、33.2mmol)、PdCldppf(607mg、0.83mmol)の反応混合物を、70℃で3時間反応させた。次いで、2N NaOHを添加し、70℃で5分間撹拌した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65Cを得た(1.9g、30%)。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.30(d, J = 0.8 Hz, 1H), 8.03(d, J = 1 Hz, 1H), 6.71−6.64(dd, J = 18, 12 Hz, 1H), 5.77−5.74(d, J = 12 Hz, 1H), 5.51−5.46(d, J = 18 Hz, 1H), 2.48(s, 3H)。
【0571】
工程3
(S)−1−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)エタン−1,2−ジオール(65D)の調製:t−ブチルアルコール/HO(1:1)(200ml)中の1−ブロモ−3−メチル−5−ニトロ−2−ビニルベンゼン(65C)(12.3g、50.83mmol)、AD−mix α(71g)、MeSONH(4.8g、50.8mmol)の反応混合物を、0℃で3日間撹拌した。NaSO(約6g)を添加して反応を停止させ、室温で40分間撹拌した。反応混合物を水によって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して6.96gの65Dが得られ、2.3gの65Cを回収した。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.25(d, J = 2 Hz, 1H), 7.98(d, J = 2 Hz, 1H), 5.55(m, 1H), 3.93(dd, J = 11, 9 Hz, 1H), 3.77(dd, J = 11, 4 Hz), 2.66(s, 3H)。
【0572】
工程4
(S)−2−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(65E)の調製:DCM(100ml)中の(S)−1−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)エタン−1,2−ジオール(65D)(6.96g、25.22mmol)の懸濁液に、ピリジン(5mL)を0℃で添加した。溶液に塩化ピバロイル(PivCl)を0℃でゆっくり添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、室温に上昇させ、室温で5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、DCMによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して9.13gの65Eを得た。生成物を、完全に特徴づけることなく使用した。
【0573】
工程5
(S)−2−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65F)の調製:0℃の(S)−2−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシエチルピバラート(65E)の酢酸t−ブチル溶液に、HClO(過塩素酸)(5.45ml)をゆっくり添加し、0℃で5分間撹拌し、次いで、反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65F(9g、85%)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.23(d, J = 1 Hz, 1H), 7.96(d, J =1.2 Hz, 1H), 5.58−5.54(m, 1H), 4.30−4.25(m, 1 H), 4.16−4.12(m, 1H), 2.71(s, 3H), 1.154(s, 9H), 1.151(s, 9H)。
【0574】
工程6
(S)−2−(2−アミノ−7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65H)の調製:EtOH(50ml)およびEtOAc(50ml)中の(S)−2−(2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロフェニル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(9g、21.63mmol)の溶液にPt/C(1.5g)を添加し、Hのバルーンを取り付けた。3時間後にさらなるPt/C(500mg)を添加した。次いで、反応混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮して生成物(S)−2−(4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルフェニル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65G)を得た。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。(S)−2−(4−アミノ−2−ブロモ−6−メチルフェニル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65G)(21.63mmol)のHOAc/THF(80ml、1:1)溶液にKSCNを0℃で添加した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、Brをゆっくり添加し、0℃で反応させた。飽和NaHSOの添加によって反応を停止させ、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65H(2工程で2.3g、24%)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 7.15(s, 1H), 5.51(t, J = 7 Hz, 1H), 4.28(m, 1H), 4.14(m, 1H), 2.62(s, 3H), 1.15(s, 9H), 1.10(s, 9H)。
LCMS−ESI:C1927BrNSについての計算値:443.1(M+H);実測値:443.1(M+H)。
【0575】
工程7
(S)−2−(7−ブロモ−2−クロロ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65I)の調製:アセトニトリル(1.5ml)中の(S)−2−(2−アミノ−7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65H)(100mg、0.226mmol)、亜硝酸t−ブチル(32μl、0.271mmol)、CuCl(36mg、0.271mmol)の反応混合物を、室温で反応させた。反応混合物をEtOAcによって希釈し、水によって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65I(90mg、86%)を得た。
【0576】
LCMS−ESI:C1925ClBrNOSについての計算値:462.0(M+H);実測値:462.1(M+H)。
【0577】
工程8
(S)−2−(7−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65J)の調製:MeOH(3ml)中の、(S)−2−(7−ブロモ−2−クロロ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65I)(90mg、0.195mmol)、MeOH中のNaOMe(25%wt、66μl)の反応混合物を、密封マイクロウェーブバイアル中、50℃で20分間加熱した。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65J(70mg、79%)を得た。
LCMS−ESI:C2028BrNOSについての計算値:458.1(M+H);実測値:458.1(M+H)。
【0578】
工程9
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(65K)の調製:DME(3ml)中の(S)−2−(7−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65K)(70mg、0.153mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸塩酸塩(58mg、0.23mmol)、2N KCO(380μl)、Pd(PPh(17mg、0.015mmol)の反応混合物を、90℃で一晩加熱した。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して65Kを得た。
LCMS−ESI:C3136Sについての計算値:549.2(M+H);実測値:549.0(M+H)。
【0579】
工程10
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタノールの調製:THF/MeOH(1:1、2ml)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(65K)(20mg、0.036mmol)、2N NaOH(360μl)の混合物を、40℃で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して生成物(11mg)を得た。
LCMS−ESI:C2628Sについての計算値:465.2(M+H);実測値:465.7(M+H)。
【0580】
工程11
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(66)の調製:(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−メトキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エタノール(11mg、0.024mmol)の湿性アセトニトリル(0.75%v HO)溶液に、HIO/CrOの貯蔵液(0.439mmol、500μl)を0℃で添加した。反応終了後、1.5M KHPOの添加によって反応を停止させ、EtOAcによって抽出し、有機相をNaHSO/ブライン(1:1)によって洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、20−80%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して66(3.1mg)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.63(d, J=4.4 Hz, 1H);7.68(d, J=8.0 Hz, 1H);7.54(s, 1H);7.38(d, J=4.8 Hz, 1H);7.14(d, J=7.6 Hz, 1H);5.08(s, 1H);4.58−4.53(m, 2H);4.11(s, 3H);3.39(t, J=6.0 Hz, 2H);2.61(s, 3H);0.87(s, 9H)ppm。
LCMS−ESI(m/z):C2627Sについての計算値[M+H]:479.16(M+H);実測値:479.00,480.02(M+H)。
【0581】
実施例26. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(68)の調製。
【0582】
【化99】
【0583】
化合物68:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.66(d,
J=4.0 Hz, 1H);7.69(d, J=8.4 Hz, 1H);7.29(d, J=4.0 Hz, 1H);7.16(d, J=8.4 Hz, 1H);6.97(s, 1H);4.94(s, 1H);4.59(dd, J1= 5.2 Hz, J2=9.6 Hz, 2H);3.44(s, 3H);3.39(t,
J=5.6 Hz, 2H);2.64(2, 3H);0.90(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2627Sについての計算値[M+H]:479−.16(M+H);実測値:479.04,480.06(M+H)。
【0584】
【化100】
【0585】
工程1
(S)−2−(2−(ベンジルオキシ)−7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67A)の調製:NaH(415mg、10.38mmol)をBnOHに添加し、室温で0.5時間撹拌した。NaOBn溶液を、(S)−2−(7−ブロモ−2−クロロ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(65I)(1.6g、3.46mmol)を入れたフラスコに移した。反応混合物を60℃で45分間加熱した。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をブラインによって洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、蒸留によってほとんどのNaOHを除去した。残渣を、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製した。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.52−7.24(m, 6H), 5.58(s, 2H), 5.57−5.45(m, 1H), 4.35−4.27(m, 1H), 4.18−4.12(m, 1H), 2.68(s, 3H), 1.07(s, 18H)。
【0586】
工程2
(S)−2−(7−ブロモ−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67B)の調製:EtOAc/EtOH(10ml、1:1)中の(S)−2−(2−(ベンジルオキシ)−7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67A)、Pd/C(800mg)の混合物を、Hバルーンを備えたフラスコに入れ、室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮し、0−50%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して67B(850mg)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.99(s, 1H), 6.88(s, 1H), 5.45(t, J = 7 Hz, 4.26−4.22(m, 1H), 4.14−4.09(m, 1H), 2.62(s, 3H), 1.13(s, 18H)。
【0587】
工程3
(S)−2−(7−ブロモ−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67C)の調製:(S)−2−(7−ブロモ−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67B)(40mg、0.090mmol)のTHF(1ml)溶液に、KOtBu(0.14ml、0.135mmol、1M THF溶液)を−78℃でゆっくり添加した。15分後、MeI(8.5μl、0.135mmol)を−78℃で添加し、−78℃で15分間撹拌した。次いで、反応物を室温で3時間反応させた。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して67C(30mg、73%)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 6.79(s, 1H), 5.49−5.45(m, 1H), 4.27−4.23(m, 1H), 4.14−4.10(m, 1H), 3.40(s, 3H), 2.66(s, 3H), 1.46(s, 18H)。
【0588】
工程4
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(67D)の調製:DME(1ml)中の(S)−2−(7−ブロモ−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67C)(20mg、0.044mmol)、2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸塩酸塩(16.5mg、0.066mmol)、2N KCO(0.12ml、0.22mmol)、Pd(PPh(5.0mg、0.0044mmol)の反応混合物を、密封マイクロウェーブバイアル中、120℃で3時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−60%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して生成物(15mg、62%)を得た。
LCMS−ESI:C3136Sについての計算値:549.2(M+H);実測値:549.0(M+H)。
【0589】
化合物68の合成の残りは、実施例25中の化合物65Kから化合物66の調製に類似している。
【0590】
実施例27. 化合物(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−イソプロポキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(70)の調製。
【0591】
【化101】
【0592】
化合物70:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.60(d,
J=4.8 Hz, 1H);7.76(d, J=7.6 Hz, 1H);7.57(s, 1H);7.28−7.26(m, 1H);7.15(d, J=8.0 Hz, 1H);5.37−5.30(m, 1H);4.97(s, 1H);4.61−4.57(m, 2H);3.39(t, J=6.2 Hz, 2H);2.64(s, 3H);1.39(dd, J1=6.4 Hz, J2= 14 Hz, 6H);0.91(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C2831Sについての計算値[M+H]:507.19(M+H);実測値:507.01,508.07(M+H)。
【0593】
【化102】
【0594】
工程1
(S)−2−(7−ブロモ−5−メチル−2−オキソ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(69A)の調製:ヨウ化メチルの代わりに2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(SEMCl)を使用して、実施例26中の(S)−2−(7−ブロモ−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(67C)を作製するための方法と類似の方法によって67Bから調製した。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.05(s, 1H);5.53−5.49(s, 1H), 5.34(s, 2H), 4.32−4.27(m, 1H), 4.18−4.14(m, 1H), 3.66(t, J = 8 Hz, 2H), 2.68(s, 3H), 1.19(s, 18H), 0.97−0.89(m, 2H), 0.00(s, 9H)。
【0595】
工程2
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(69B)の調製:実施例26中の67Cから67Dを作製するための方法と類似の方法によって調製した。
LCMS−ESI:C3648SSiについての計算値:665.3(M+H);実測値:664.9(M+H)。
【0596】
工程3
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(69C)の調製:DME中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(69B)(250mg、0.376mmol)、TBAF(1MのTHF溶液、1.1ml、1.1mmol)の反応混合物を、密封マイクロウェーブバイアル中、120℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−100%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して69C(30mg、15%)を得た。
LCMS−ESI:C3034Sについての計算値:535.2(M+H);実測値:535.0(M+H)。
【0597】
工程4
(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−イソプロポキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(69D)の調製:ベンゼン/DME(1:1、2ml)中の(S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチルピバラート(69C)(30mg、0.056mmol)、AgCO(セライト上に50%wt、310mg、0.56mmol)、臭化イソプロピル(isopropy bromide)(160μl、1.68mmol)の反応混合物を、70℃で一晩加熱した。反応混合物を水によって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−60%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して生成物(15mg、46%)を得た。
LCMS−ESI:C3340Sについての計算値:577.3(M+H);実測値:577.0(M+H)。
【0598】
化合物70の合成の残りは、実施例25中の化合物65Kからの化合物66の調製に類似している。
【0599】
実施例28. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−3−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(71)の調製。
【0600】
実施例26中の化合物67Cを調製するために使用した手順(1−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンをヨウ化メチルの代わりに使用したことを除く)に従って化合物71を化合物69Cから調製し、化合物71の合成の残りは実施例25中の化合物65Kから化合物66の調製に類似している。
【0601】
【化103】
【0602】
化合物71:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ:8.72(s, 1H);7.76−7.73(m, 2H);7.50(t, J=7.6 Hz, 1H);7.42(t, J=7.4 Hz, 1H);7.33(t, J=4.0 Hz, 1H);7.2(d, J=8.0 Hz, 1H);7.13(d, J=6.8
Hz, 1H);6.72(s, 1H);5.34(s, 1H);4.95(s,
1H);4.65−4.60(m, 2H);3.42(t, J=5.4 Hz, 2H);2.52(2, 3H);0.88(s, 9H)。
19F NMR(377 MHz, CDCl)δ −60.73. LCMS−ESI(m/z):C3330Sについての計算値[M+H]:623.18(M+H);実測値:623.09,624.09(M+H)。
【0603】
実施例29. (S)−2−((S)−3−ベンジル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(72)の調製。
【0604】
実施例26中の化合物67Cを調製するために使用した手順(臭化ベンジルをヨウ化メチルの代わりに使用したことを除く)に従って化合物72を化合物69Cから調製し、化合物72の合成の残りは実施例25中の化合物65Kから化合物66の調製に類似している。
【0605】
【化104】
【0606】
化合物72:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.67(d,
J=4.0 Hz, 1H);7.70(d, J=8.4 Hz, 1H);7.37−7.36(m, 4H);7.34−7.29(m, 2H);7.16(d, J=8.4 Hz, 1H);6.92(s, 1H);5.21−5.01(dd, J1=15.6 Hz, J2= 79.6 Hz, 2H);4.92(s, 1H);4.63−41.56(m, 2H);3.39(t, J=5.8 Hz, 2H);2.55(s, 3H);0.88(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3231Sについての計算値[M+H]:555.19(M+H);実測値:555.08,556.12(M+H)。
【0607】
実施例30. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(73)の調製。
【0608】
実施例26中の化合物67Cを調製するために使用した手順(1−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンをヨウ化メチルの代わりに使用したことを除く)に従って化合物73を化合物69Cから調製し、化合物73の合成の残りは実施例25中の化合物65Kから化合物66の調製に類似している。
【0609】
【化105】
【0610】
化合物73:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.68(s,
1H);7.71(d, J=7.6 Hz, 1H);7.64(s, 1H);7.59(d, J=6.4 Hz, 1H);7.51−7.48(m, 2H);7.32(d, J=3.2 Hz, 1H);7.18(d, J=7.6 Hz, 1H);6.87(s, 1H);5.25−5.06(dd, J1= 16Hz, J2= 63.2 Hz, 2H);4.94(s, 1H);4.65−4.59(m, 2H);3.43(t, J=5.2 Hz, 1H);2.56(s, 3H);0.88(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2729Sについての計算値[M+H]:623.18(M+H);実測値:623.04,624.09(M+H)。
【0611】
実施例31. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−オキソ−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(74)の調製。
【0612】
実施例26中の化合物67Cを調製するために使用した手順(1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンをヨウ化メチルの代わりに使用したことを除く)に従って化合物74を化合物69Cから調製し、化合物74の合成の残りは実施例25中の化合物65Kから化合物66の調製に類似している。
【0613】
【化106】
【0614】
化合物74:H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 8.67(d,
J=4.4 Hz, 1H);7.70(d, J=8.0 Hz, 1H);7.63(d, J=8.0 Hz, 1H);7.46(d, J=7.6 Hz, 1H);7.31(d, J=4.0 Hz, 1H);6.86(s, 1H);5.25−5.07(dd, J1=16, J2=56.8 Hz, 2H);4.93(s, 1H);4.63−4.58(m, 2H);3.40(t, J=5.8 Hz, 2H);2.56(s, 3H);0.88(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3330Sについての計算値[M+H]:623.18(M+H);実測値:623.06,624.14(M+H)。
【0615】
実施例32. (S)−2−((S)−2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−4−フルオロ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(76)の調製。
【0616】
【化107】
【0617】
化合物76:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ: 8.65(d,
J=4.4 Hz, 1H);7.70(d, J=7.6 Hz, 1H);7.39(d, J=4.4 Hz, 1H);7.16(d, J=7.6 Hz, 1H);5.04 (s, 1H);4.57(t, J=6.0 Hz, 2H); 4.15−4.10(m, 4H);3.41(t, J=6.0 Hz, 2H);2.50−2.46(m, 6H);0.90(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2829FNSについての計算値[M+H]:522.19(M+H);実測値:521.99,523.00(M+H)。
【0618】
【化108】
【0619】
工程1
(S)−エチル2−(2−ブロモ−7−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75A)の調製:(S)−エチル2−(2−ブロモ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(32)(500mg、0.938mmol)のTHF(5ml)溶液に、TBAF(THF中1.0M、4ml)をゆっくり添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、HO(20ml)およびHOAc(200μl)の混合物によって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相を飽和NaHCOによって洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して75A(380mg)を得た。LCMS−ESI:C1620BrNOSについての計算値:402.0(M+H);実測値:401.9(M+H)。
【0620】
工程2
(S)−エチル2−(2−ブロモ−4−フルオロ−7−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75B)の調製:アセトニトリル(7ml)中の(S)−エチル2−(2−ブロモ−7−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75A)(380mg、0.948mmol)、セレクトフルオル(Selectfluor)(1.9g、4.74mmol)の反応混合物を、0℃で5日間反応させた。反応混合物を1.5M KHPOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−40%中EtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して75B(137mg、35%)を得た。LCMS−ESI:C1619FNOSについての計算値:420.0(M+H);実測値:420.1(M+H)。
【0621】
工程3
(S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−4−フルオロ−7−ヒドロキシ−5メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75C)の調製:実施例10中の(S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(33)を作製する方法に類似の方法によって調製した。LCMS−ESI:C1925FNSについての計算値:397.2(M+H);実測値:397.0(M+H)。
【0622】
工程4
(S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−4−フルオロ−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75D)の調製:THF(2ml)中の(S)−エチル2−(2−(アゼチジン−1−イル)−4−フルオロ−7−ヒドロキシ−5メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシアセタート(75C)(50mg、0.126mmol)、N−フェニルトリフルイミド(N−phenyl triflimite)(90mg、0.252mmol)、CsCO(82mg、0.126mmol)の反応混合物を室温で撹拌した。反応終了後、反応物を飽和NaHCOによって洗浄し、EtOAcによって抽出し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、0−40%のEtOAcを含むヘキサンによって溶離するシリカゲルカラムによって精製して75D(50mg、75%)を得た。LCMS−ESI:C2024についての計算値:529.1(M+H);実測値:529.0(M+H)。
【0623】
化合物76の合成の残りは、実施例10中の化合物33から化合物35の調製に類似している。
【0624】
実施例33. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−シクロペンテニル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(78)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−2−シクロペンテニル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(79)の調製。
【0625】
【化109】
【0626】
化合物78:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.78(d, J=5.6 Hz, 1H);7.99(s, 1H);7.90(d, J=8.0 Hz, 1H);7.85(d, J=5.6 Hz, 1H);7.43(d, J=7.6 Hz, 1H);6.58(s, 1H);5.23(s, 1H);4.72−4.69(m, 2H);3.66(t, J=5.8 Hz, 2H);2.85−2.83(m, 2H):2.76(s, 3H);2.56(m, 2H), 2.07−2.02(m, 2H);0.941(s, 9H)。
【0627】
【化110】
【0628】
化合物79:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.71(d, J=5.2 Hz, 1H);8.22(d, J=8.0 Hz, 1H);7.97(s, 1H);7.77(d, J=6.0 Hz, 1H);7.47(d, J=8.0 Hz, 1H);6.56(s, 1H);5.27(s, 1H);4.70(t, J=6.0 Hz, 2H);3.63(t, J=6.2 Hz, 2H);2.84−2.83(m, 2H);2.72(s, 3H);2.55−2.54(m, 2H);2.07−2.03(m, 2H);0.94(s, 9H)。
【0629】
【化111】
【0630】
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(2−シクロペンテニル−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(77)の調製。トルエン(1mL)、エタノール(0.5mL)、水(0.5mL)中の32(100mg、0.19mmol)の溶液に、炭酸カリウム(77mg、0.56mmol)、シクロペンテニルボロン酸(25mg、0.22mmol)、およびPd(PPh(11mg、0.0094mmol)を添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)によって精製して96mgの77を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.82(s, 1H), 6.72(m, 1H), 5.60(s, 1H), 4.17(m, 1H), 4.11(m, 1H), 2.92(m, 2H), 2.63(m, 2H), 2.53(s, 3H), 2.10(m, 2H), 1.17(s, 9H), 1.13(t, J = 7 Hz, 3H)。
【0631】
78および79の合成の残りは、化合物33から実施例10と同一の経路に従う。
【0632】
実施例34. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−シクロペンチル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(80)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−2−シクロペンチル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(81)の調製。
【0633】
実施例4中の8Eから化合物8Fを調製するために使用した手順に従って、化合物80を化合物78から調製した。
【0634】
【化112】
【0635】
化合物80:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.77(d, J=6.0 Hz, 1H);7.96(s, 1H);7.88(d, J=8.0 Hz, 1H);7.83(d, J=6.0 Hz, 1H);7.42(d, J=8.0 Hz, 1H);5.23(s, 1H);4.73−4.69(m, 2H);3.67−3.64(m, 2H);3.53−3.44(m, 1H);2.75(s, 1H);2.17−2.14(m, 2H);1.81−1.71(m, 6H);0.90(s, 9H)。
【0636】
実施例4中の8Eから化合物8Fを調製するために使用した手順に従って、化合物81を化合物79から調製した。
【0637】
【化113】
【0638】
化合物81:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.67(d, J=5.2 Hz, 1H);8.15(d, J=8.4 Hz, 1H);7.90(s, 1H);7.68(d, J=5.6 Hz, 1H);7.41(d, J=8.4 Hz, 1H);5.27(s, 1H);4.69−4.65(m, 2H);4.67(t, J=6.2 Hz, 2H);3.59(t, J=6.0 Hz,
2H);3.50−3.42(m, 1H);2.71(s, 3H);2.16−2.13(m, 2H);1.78−1.70(m, 6H);0.90(s, 9H)。
【0639】
実施例35. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−シクロブチル−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(82)の調製。
【0640】
シクロブチル亜鉛ブロミドをシクロペンテニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて、実施例33中の化合物77を調製するために使用した手順に従って、化合物82を化合物32から調製した。
【0641】
【化114】
【0642】
化合物82:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.79(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.98(s, 1H), 7.87(dd, J
= 13.1, 6.9 Hz, 2H), 7.44(d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.23(s, 1H), 4.71(dt, J = 11.5, 5.8 Hz, 2H), 3.91(p, J = 8.3 Hz, 1H), 3.67(t, J = 5.8 Hz, 3H), 2.76(s, 3H), 2.50 − 2.40(m, 2H), 2.39 − 2.27(m, 2H), 2.19 − 2.05(m, 1H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2931Sについての計算値[M+H]:503.20(M+H);実測値:503.07,504.10(M+H)。
【0643】
実施例36. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−イソブチル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(83)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−イソブチル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(84)の調製。
【0644】
トリブチル(2−メチルプロパ−1−エニル)スタンナンをシクロペンテニルボロン酸の代わりに使用したことを除いて実施例33中の化合物77を調製するために使用した手順に従って、化合物83および84を化合物32から調製した。また、実施例4中の8Eから8Fを調製するために使用した手順に従って、水素化を行った。
【0645】
【化115】
【0646】
化合物83:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.74(d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.95(s, 1H), 7.85(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74(d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.37(d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.22(s, 1H), 4.69(m, 2H), 3.61(t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.90(d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.75(s, 3H), 0.97(d, J = 6.5 Hz, 6H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2933Sについての計算値[M+H]:505.22(M+H);実測値:505.06,506.06(M+H)。
【0647】
【化116】
【0648】
化合物84:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ 8.65(d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.12(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.90(s, 1H), 7.61(d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.37(d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.28(s, 1H), 4.65(t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.55(t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.89(d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.70(s,
4H), 0.97(dd, J = 6.6, 3.2 Hz, 7H), 0.88(s, 10H)。LCMS−ESI(m/z):C2933Sについての計算値[M+H]:505.22(M+H);実測値:505.01,506.07(M+H)。
【0649】
実施例37. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−シクロプロピル−7−(2,3−ジヒドロベンゾ[de]クロメン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(85)の調製。
【0650】
実施例9中の化合物19および20を調製するために使用した手順(2,3−ジヒドロベンゾ[de]クロメン−7−イルボロン酸を2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸の代わりに使用したことを除く)に従って、化合物85を化合物18から調製した。
【0651】
【化117】
【0652】
化合物85:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:7.70(s, 1H);7.29−7.19(m, 4H), 6.95(d, J = 4 Hz, 1H), 5.07(s, 1H), 4.48−4.45(m, 2H), 3.29−3.27(m, 2H), 2.64(s, 3H), 2.32−2.28(m, 1H), 1.20−1.18(m, 2H), 1.056−1.03(m, 2H), 0.96(s, 9H)。
LCMS−ESI(m/z):C2929NOSについての計算値[M+H]:488.2(M+H);実測値:488.1(M+H)。
【0653】
実施例38. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(5−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(86)および(S)−2−tert−ブトキシ−2−((R)−7−(5−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−2−シクロプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(87)の調製。
【0654】
実施例9中の化合物19および20を調製するために使用した手順(5−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イルボロン酸を2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イルボロン酸の代わりに使用したことを除く)に従って、化合物86および87を化合物18から調製した。
【0655】
【化118】
【0656】
化合物86:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:7.63(d, J = 0.4 Hz, 1H);6.74(d, J = 4.2 Hz, 1H),
6.44(d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 4.26(t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.51−3.49(m, 2H), 2.65(d, J = 0.4 Hz, 3H), 2.40−2.36(m, 1H), 1.26−1.23(m, 2H), 1.13−1.11(m, 2H),
1.09(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2527ClNSについての計算値[M+H]:487.1(M+H);実測値:487.1(M+H)。
【0657】
【化119】
【0658】
化合物87:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:7.60(s, 1H);6.83−6.78(m, 2H), 5.27(s, 1H), 4.27−4.24(m, 2H), 3.51−3.48(m, 2H), 2.55(s, 3H), 2.40−2.36(m, 1H), 1.28−1.23(m, 2H), 1.13−1.12(m, 2H), 1.01(s, 9H).。
【0659】
LCMS−ESI(m/z):C2527ClNSについての計算値[M+H]:487.1(M+H);実測値:487.1(M+H)。
【0660】
実施例39. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−イソプロピル−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(88)の調製。
【0661】
プロペン−2−イル−(トリ−n−ブチル)スズをシクロペンテニルボロン酸の代わりに使用したことを除き、実施例33中の化合物77を調製するために使用した手順に従って、化合物88を化合物32から調製した。また、実施例4中の8Eから8Fを調製するために使用した手順に従って、水素化を行った。
【0662】
【化120】
【0663】
化合物88:H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.70(d, J
= 5.4 Hz, 1H), 7.90(s, 1H), 7.80(d, J =
7.9 Hz, 1H), 7.66−7.60(m, 1H), 7.31(d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.70−4.61(m, 2H), 3.59−3.51(m, 2H), 3.15−3.09(m, 1H), 2.72(s, 3H), 1.36(m, 6H), 0.90(s, 9H). LCMS−ESI:C2830Sについての計算値:491.2(M+H);実測値:491.4(M+H)。
【0664】
実施例40. (S)−2−((S)−2−(アゼチジン−1−イル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−(tert−ペンチルオキシ)酢酸(89)の調製。
【0665】
【化121】
【0666】
化合物89:H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.75(d, J
= 5.1 Hz, 1H), 7.82(d, J = 8.3 Hz, 1H),
7.71(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.47(s, 1H), 7.35(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.09(d, J = 0.6 Hz, 1H), 4.69 − 4.62(m, 2H), 4.17(t, J =
7.7 Hz, 4H), 3.61 − 3.55(m, 2H), 2.66(s, 3H), 2.58 − 2.42(m, 2H), 0.87(d, J = 2.9 Hz, 6H), 0.59(t, J = 7.0 Hz, 3H). 19
NMR(377 MHz, CDOD)δ −77.77. LCMS:計算値=518.64,実測値:518.08。
【0667】
【化122】
【0668】
90の調製:酢酸tert−アミル(7.0mL)中の31(740mg、1.55mmol)のスラリーに70%HClO水溶液(5μL)を23℃で添加して、処理した。反応物は混濁したが、LCMS分析では最小の変換しか示さなかった。さらなる70%HClO水溶液(50μL)を導入した。2時間後、反応物を、飽和NaHCO水溶液(20mL)に5分間にわたって滴下した。HO(10mL)を添加し、系をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、ヘキサン(10mL)で処理した。系を再度濃縮して幾らかの残存するt−アミルアルコールを除去した。残渣をPhHで処理し、12グラムの「ゴールド」ISCOシリカゲルカラムにロードした。クロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)によって90(134mg、収率16%)が得られ、幾らかの31を回収した。
H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.80(s, 1H), 5.49(s, 1H), 4.24−4.06(m, 2H), 2.57(s, 3H), 1.60−1.40(m, 2H), 1.17(s, 3H), 1.16(t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.05(s, 3H), 0.80(t, J = 7.0 Hz, 3H).19F−NMR:376 MHz, (CDCl)δ: −73.8
89の合成の残りは、化合物32からの実施例10と同一の経路に従う。
【0669】
実施例41. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−2−(ジフルオロメチル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(92)の調製。
【0670】
【化123】
【0671】
化合物92:H NMR(400 MHz, CDOD)δ 8.67(d, J
= 5.6 Hz, 1H), 8.08(d, J = 5.9 Hz, 1H),
7.78 − 7.75(m, 1H), 7.29 − 7.22(m, 1H),
7.04(s, 1H), 6.89(s, 1H), 5.23(s, 1H), 4.66 − 4.61(m, 2H), 3.69(s, 1H), 3.64(s,
2H), 3.17 − 3.16(m, 1H), 3.13(dd, J = 4.1, 2.4 Hz, 2H), 2.75(s, 3H), 0.90(s, 9H)。
【0672】
【化124】
【0673】
工程1
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ビニルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(91A)の調製:マイクロウェーブバイアルに、CuI(9.4mg、49μmol)、Pd(PPh(29mg、25μmol)、および32(250mg、0.494mmol)を入れた。バイアルを密封し、真空下に置いた。容器にアルゴンを戻し入れ、DMF(1.0mL)を入れ、その後にビニル−(トリ−n−ブチル)スズ(173μL、0593mmol)を入れた。反応物を65℃で1時間撹拌し、次いで、23℃に冷却した。飽和NHCl水溶液(40mL)を添加し、反応物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。ヘキサンを添加し、スラリーを再度濃縮した。残渣をPhHで処理し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して91A(173mg、収率77%)を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 7.80(s, 1H), 7.00(dd, J = 18.6, 10.9 Hz, 1H), 6.24(d, J = 18.6 Hz, 1H), 5.82(d, J = 10.9 Hz, 1H), 5.60(s, 1H), 4.24−4.06(m, 2H), 2.54(s, 3H), 1.22(s, 9H), 1.19(t, J =
6.8 Hz, 3H).19F−NMR:376 MHz, (CDCl)δ: −73.8。
【0674】
工程2
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(2−ホルミル−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(91B)の調製:91A(170mg、0.353mmol)、DCM(5.0mL)、およびMeOH(5.0mL)の溶液を−78℃に冷却し、酸素ガスで3分間満たした。次いで、オゾン発生器を使用して、Oを含む酸素ガス流を溶液に5分間バブリングした。この後、反応物を10分間撹拌し、次いで、酸素ガスを反応物中に2分間分散させて溶液中の未反応オゾンを排除した。反応物を−78℃で静置しながら硫化ジメチル(200μL)を添加し、反応物を0℃に加温した。30分後、10%w/vのNa水溶液(5mL)を添加し、反応物を23℃に加温し、10分間撹拌した。反応物をHO(20mL)で希釈し、DCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。さらなるDCMを添加し、反応物を再度濃縮して残存メタノールを除去して91B(165mg、収率97%)を得た。H−NMR:400 MHz, (CDCl)δ: 10.04(s, 1H), 8.00(s, 1H), 5.60(s, 1H), 4.22−4.00(m, 2H), 2.51(s, 3H), 1.16(s, 9H), 1.14(t, J = 6.8 Hz, 3H).19F−NMR:376 MHz, (CDCl3)δ: −73.6。
【0675】
工程3
(S)−エチル2−tert−ブトキシ−2−(2−(ジフルオロメチル)−5−メチル−7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アセタート(91C)の調製:Fluolead(登録商標)(318mg、1.27mmol)のDCM(1.0mL)溶液を0℃に冷却し、91B(123mg、0.254mmol)のDCM(1.5mL)溶液で処理した。反応物を23℃に加温した。無水EtOH(5μL)を添加して反応を開始させた。1時間後、さらなるFluolead(登録商標)(318mg、1.27mmol)を添加した。一旦4時間が経過すると、0.5MのNaOH水溶液(5mL)を添加し、反応物がpH約2に到達した。DCM(10mL)を導入した。pH12に到達するまで1.0MのNaOH水溶液(約5mL)を滴下した。系をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、約3mLまで慎重に濃縮した。系は懸濁液になり、これを濾過した。濾液を、12グラムの「ゴールド」ISCOシリカゲルカラムに直接ロードした。クロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)による精製によって91C(67mg、収率52%)を得た。
H−NMR:400 MHz, (CDCl3)δ: 7.97(s, 1H), 6.92(t, JHF = 44.5 Hz, 1H), 5.62(s, 1H), 4.24−4.08(m, 2H), 2.59(s, 3H), 1.27(s, 9H), 1.19(t, J = 6.8 Hz, 3H). 19F−NMR:376
MHz, (CDCl3)δ: −73.7(3F), −110.6(app.dd, JFF = 4.0 Hz, JHF = 44.5 Hz, 2F)。
【0676】
92の合成の残りは、化合物33から実施例10と同一の経路に従う。
【0677】
実施例42. (S)−2−((S)−2−アセトアミド−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(93)の調製。
【0678】
【化125】
【0679】
化合物93:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:H NMR(400 MHz, cdod)δ 8.73(d, J = 5.4 Hz, 1H),
7.85(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.76 − 7.73(m,
1H), 7.72(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.39(t, J
= 10.0 Hz, 1H), 5.20(s, 1H), 4.68(m, 4H), 3.64 − 3.57(m, 2H), 2.71(s, 3H), 2.17(s, 3H), 0.91(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2728Sについての計算値[M+H]:506.17(M+H);実測値:506.02,507.03(M+H)。
【0680】
【化126】
【0681】
化合物(S)−2−(2−アセトアミド−7−ブロモ−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−tert−ブトキシエチルピバラート(94)の調製。65HのCHCl溶液に、ピリジン、無水酢酸、および微量のDMAPを添加した。LC−MSによる出発物質の消費のとき、混合物を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィによって精製して94を得た。
LCMS−ESI(m/z):C2129BrNSについての計算値[M+H]:487.1(M+H);実測値:486.9(M+H)。
【0682】
化合物93の合成の残りは、実施例25中の化合物65Jからの化合物66の調製に類似している。
【0683】
実施例43. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(95)の調製。
【0684】
化合物95は、40の調製における副生成物であった。
【0685】
【化127】
【0686】
化合物95:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:9.40(s, 1H);8.82(d, J=6.0 Hz, 1H);8.17(s, 1H);7.93(d, J=8.0 Hz, 1H);7.89(d, J=6.0 Hz, 1H);7.46(d, J=8.0 Hz, 1H);5.27(s, 1H);4.76−4.71(m, 2H);3.69(t, J=6.0 Hz, 2H);2.81(s, 3H);0.92(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2524Sについての計算値[M+H]:449.2(M+H);実測値:449.1(M+H)。
【0687】
実施例44. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(メチルカルバモイル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(97)の調製。
【0688】
【化128】
【0689】
化合物97:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.77(d, J=6.0 Hz, 1H);8.18−8.15(m, 1H);7.91(m, 1H);7.84(d, J=5.2 Hz, 1H);7.45(d, J=8.4 Hz, 1H);5.26(s, 1H);4.75−4.71(m, 2H);3.67(t, J=6.0 Hz, 2H);2.93(s, 3H);2.79(s, 3H);0.92(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C2727Sについての計算値[M+H]:506.2(M+H);実測値:506.0(M+H)。
【0690】
工程1
(S)−6−((S)−1−tert−ブトキシ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−カルボン酸(96A)の調製:化合物38(40mg)のTHF/MeOH(1:1、2mL)溶液に、NaOH溶液(2M、100μL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。飽和NHCl溶液を添加し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して95Aを得た。H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.63(d, J = 6 Hz, 1H), 8.05(br s, 1H), 7.63(d, J = 8 Hz, 1H), 7.46(d, J = 6 Hz), 7.21(d, J = 8 Hz,
1H), 5.20(s, 1H), 4.58(m, 2H), 4.04(m, 1H), 3.91(m, 1H), 3.46(m, 2H), 2.76(s, 3H), 1.03(t, J = 7 Hz, 3H), 0.89(s, 9H)。
【0691】
工程2
96A(15mg)のCHCl(1mL)溶液にカルボニルジイミダゾール(10mg)を添加し、次いで、メチルアミン(MeOH溶液、100μL)を添加した。LC−MSによる変換完了のとき、溶液を濃縮し、粗製96Bを得た。次いで、THF/MeOHを添加し(1:1、1mL)、その後にNaOH溶液(2M、100μL)を添加した。反応混合物を55〜60℃で4時間撹拌した。逆相HPLCによって精製して3.8mgの97を得た。
【0692】
【化129】
【0693】
実施例45. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−5−メチル−2−(フェネチルカルバモイル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(98)の調製。
【0694】
実施例44中の化合物97を調製するために使用した手順(2−フェニルエタンアミンをメチルアミンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物98を化合物96Aから調製した。
【0695】
【化130】
【0696】
化合物98:H−NMR:400 MHz, (CDOD)δ:8.76(d, J=6.0 Hz, 1H);8.17(s, 1H);7.90(d, J = 8 Hz, 1H);7.82(d, J = 6 Hz, 1H);7.43(d, J = 8 Hz, 1H);7.20(m, 5H), 5.26(s, 1H);4.71(m, 2H);3.64(t, J=6 Hz, 2H);2.91(t, J =
7 Hz, 2H), 2.77(m, 2H), 2.72(s, 3H), 0.92(s, 9H). LCMS−ESI(m/z):C3433Sについての計算値[M+H]:596.2(M+H);実測値:596.1(M+H)。
【0697】
実施例46. (S)−2−tert−ブトキシ−2−((S)−7−(2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリン−7−イル)−2−(4−メトキシベンジルカルバモイル)−5−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)酢酸(99)の調製。
【0698】
実施例44中の化合物97を調製するために使用した手順(4−メトキシベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用したことを除く)に従って、化合物99を化合物96Aから調製した。
【0699】
【化131】
【0700】
化合物99:LCMS−ESI(m/z):C3433Sについての計算値[M+H]:612.2(M+H);実測値:612.1(M+H)。
【0701】
実施例47
以下は、ヒトにおいて治療的または予防的に使用するための式Iの化合物(「化合物X」)を含む代表的な薬学的投薬形態を示す。
【0702】
【表2】
【0703】
上記処方物を、薬学分野で周知の従来の手順によって得ることができる。
【0704】
全ての刊行物、特許、および特許文献は、個別に参考として援用されるかのように本明細書中で参考として援用される。本発明は、種々の具体的実施形態、好ましい実施形態、具体的技術、および好ましい技術を参照して記載されている。しかし、本発明の精神および範囲内でありながら多数の変形形態および修正形態を得ることができると理解すべきである。
【外国語明細書】
2016065110000001.pdf