【解決手段】商品取引システムは、端末装置20と相互に通信可能に接続された商品取引システムであって、店舗の内部に設置された撮像カメラ31にて撮像された撮像画像であって、当該店舗の内部の領域に存在する商品を含む撮像画像を当該撮像カメラ31から取得する画像取得部12aと、画像取得部12aにて取得された撮像画像を端末装置20に送信する通信部11と、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理部12cと、通信部11にて送信された撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が端末装置20から受信された場合に、取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済部12eと、を備えている。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る商品取引システムを備える情報提供システムの実施の形態を詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0032】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、端末装置と、店舗管理装置と、端末装置及び店舗管理装置と通信可能に接続されたセンタ装置とを備えた情報提供システムであって、店舗管理装置から送信された所定の情報をセンタ装置を介して端末装置に送信する、情報提供システムに関するものである。
【0033】
ここで、「端末装置」とは、当該端末装置のユーザに対して商品の取引に関する案内を行う装置である。この端末装置は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話端末の如き公知の携帯端末、公知のパーソナルコンピュータ等を含む概念であるが、実施の形態では携帯端末として説明する。ここで、「取引」とは、端末装置のユーザと後述する店舗管理装置の担当者との間で行われる経済的な行為を意味する。この取引は、例えば、商品の購入や、商品の借り受け等を含む概念であるが、実施の形態では、商品の購入として説明する。「ユーザ」とは、情報提供システムを利用して商品の取引を行ない得る全ての者を意味する。また、「商品」とは、取引される品物を意味する。この商品は、例えば、衣料品や宝飾品等を含む装飾品、電化製品、書籍、食料品等を含む概念であるが、実施の形態では紳士服等を含む装飾品として説明する。
【0034】
また、「店舗管理装置」は、店舗に関する各種情報の管理や処理を行う装置であり、例えば、公知のパーソナルコンピュータ等を含む概念である。このうち、「店舗」とは、仮想ではなく現実に存在する任意の形態の店舗を意味する。この店舗は、例えばファッションストア、家電量販店、書店、スーパーマーケット等を含む概念であるが、実施の形態ではファッションストアとして説明する。
【0035】
また、「センタ装置」は、店舗管理装置から送信された各種情報を一時的に格納し、当該格納された各種情報を端末装置に送信する装置であり、例えば、公知のサーバ等を含む概念である。また、実施の形態では、公知のサーバに商品取引プログラムをインストールすることにより、このセンタ装置が商品取引システムとして機能する場合について説明する。
【0036】
(実施の形態の具体的内容)
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0037】
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る情報提供システムについて説明する。この実施の形態1は、取引処理手段が、画像送信要求情報を受信した場合に、撮像画像及び商品関連情報を端末装置に送信する形態である。
【0038】
(構成)
最初に、情報提供システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る情報提供システムを例示するブロック図である。
図1に示すように、情報提供システム1は、店舗管理装置30から送信された所定の情報をセンタ装置10を介して端末装置20に送信するシステムである。この情報提供システム1は、基地局(図示省略)等に設けられたセンタ装置10と、端末装置20のユーザによって所持されている端末装置20と、店舗(図示省略)に設けられた店舗管理装置30とを備えている。また、これら端末装置20とセンタ装置10とは、ネットワーク2を介して相互に通信可能に接続されていると共に、これら店舗管理装置30とセンタ装置10とは、ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、
図1には、複数の端末装置20が表示されているが、これら複数の端末装置20は相互に同様に構成されている。よって、以下では、1つの端末装置20について説明し、その他の端末装置20についてはその説明を省略する(なお、店舗管理装置30の説明についても同様とする)。
【0039】
(構成−センタ装置)
センタ装置10は、通信部11と、制御部12と、データ記録部13とを備えている。なお、このセンタ装置10は、例えば公知のサーバ等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
【0040】
(構成−センタ装置−通信部)
通信部11は、端末装置20との間でネットワーク2を介して通信すると共に、店舗管理装置30との間でネットワーク3を介して通信するための受信手段であり、且つ送信手段である。この通信部11は、例えば、有線通信網や移動体無線通信網(より好ましくは、通信の高速化や大容量化が可能なLED大容量高速通信網等)を用いて通信を行う公知の通信手段を用いて構成されている。
【0041】
(構成−センタ装置−制御部)
制御部12は、センタ装置10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態1に係る商品取引プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してセンタ装置10にインストールされることで、制御部12の各部を実質的に構成する(後述する端末装置20の制御部、及び後述する店舗管理装置30の制御部の構成についても同様とする)。
【0042】
また、この制御部12は、機能概念的に、画像取得部12a、店舗外部画像取得部12b、取引処理部12c、対話処理部12d、及び決済部12eを備えている。
【0043】
画像取得部12aは、後述する撮像画像を取得する画像取得手段である。店舗外部画像取得部12bは、後述する店舗外部画像を取得する店舗外部画像取得手段である。取引処理部12cは、取引処理を行う取引処理手段である。ここで、「取引処理」とは、商品の取引を支援するための処理である。対話処理部12dは、後述する店舗の担当者と端末装置20のユーザとの間で、音声又はテキストによって行われる対話に関する処理を行う対話処理手段である。決済部12eは、商品の取引に関する決済を行う決済手段である。
【0044】
(構成−センタ装置−データ記録部)
データ記録部13は、センタ装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば、後述する人形状画像、後述する禁止マーク形状画像等)を記録する記録手段である。このデータ記録部13は、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する端末装置20のデータ記録部、及び後述する店舗管理装置30のデータ記録部についても同様とする)。
【0045】
また、このデータ記録部13は、商品関連情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)13aと、撮像画像DB13bと、3次元画像DB13cとを備えている。
【0046】
商品関連情報DB13aは、商品関連情報を格納する商品関連情報格納手段である。ここで、「商品関連情報」とは、商品に関連する情報を意味し、例えば、商品の番号を特定する商品番号情報、商品の名称を特定する商品名称情報、商品の価格を特定する商品価格情報、商品の在庫数を特定する商品在庫数情報、商品に関する2次元のサンプル画像を特定する商品サンプル画像情報等を含む概念である。
図2は、商品関連情報DB13aの構成例を示す図である。
図2に示すように、商品関連情報DB13aは、項目「店舗番号」、項目「商品番号」、項目「品名」、項目「価格」、及び項目「在庫」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「店舗番号」に対応する情報は、店舗の番号を特定する店舗番号情報である。また、項目「商品番号」に対応する情報は、商品番号情報である。また、項目「品名」に対応する情報は、商品名称情報である。また、項目「価格」に対応する情報は、商品価格情報である。また、項目「在庫」に対応する情報は、商品在庫数情報である。
【0047】
撮像画像DB13bは、後述する撮像画像を格納する撮像画像手段である。
図3は、撮像画像DB13bの構成例を示す図である。
図3に示すように、撮像画像DB13bは、項目「店舗番号」、項目「撮像日時」、及び項目「撮像画像」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「店舗番号」に対応する情報は、店舗番号情報である。また、項目「撮像日時」に対応する情報は、後述する撮像画像が撮像された日時を特定する撮像日時情報である。また、項目「日時」に対応する情報は、画像取得部12aにて取得された後述する撮像画像である。なお、撮像画像のファイル形式は任意で、例えばJPEG形式やビットマップ形式等の各種のファイル形式を用いることができる。
【0048】
3次元画像DB13cは、3次元画像を格納する3次元画像格納手段である。ここで、「3次元画像」とは、商品を立体的に視覚可能な画像を意味し、商品を360度のいずれの角度からも見ることができる画像を意味する。
図4は、3次元画像DB13cの構成例を示す図である。
図4に示すように、3次元画像DB13cは、項目「店舗番号」、項目「商品番号」、及び項目「3次元画像」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「店舗番号」に対応する情報は、店舗番号情報である。また、項目「商品番号」に対応する情報は、商品番号情報である。また、項目「3次元画像」に対応する情報は、3次元画像である。なお、3次元画像のファイル形式は任意で、例えばOBJ形式等の各種のファイル形式を用いることができる。
【0049】
(構成−端末装置)
端末装置20は、通信部と、操作部と、ディスプレイと、スピーカと、制御部と、データ記録部(いずれも図示省略)とを備えて構成されている。なお、この端末装置20は、例えば公知の携帯端末等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
【0050】
ここで、通信部は、センタ装置10との間でネットワーク2を介して通信を行う通信手段であり、例えば移動体無線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段を用いて構成されている。また、操作部は、端末装置20のユーザによる操作入力を受け付ける操作手段であり、例えば、ディスプレイの前面に設けられたタッチパネルや音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて構成されている(なお、店舗管理装置30の操作部の構成についても同様とする)。ディスプレイは、制御部の制御に基づいて各種の情報を表示する表示手段である。スピーカは、制御部の制御に基づいて各種の情報を音声出力する音声出力手段である。制御部は、端末装置20を制御する制御手段である。また、データ記録部は、端末装置20の処理に必要な各種の情報(例えば、後述する装飾対象形状情報等)を記憶するデータ記録手段である。
【0051】
(構成−店舗管理装置)
店舗管理装置30は、通信部と、操作部と、ディスプレイと、スピーカと、制御部と、データ記録部(いずれも図示省略)とを備えて構成されている。なお、この店舗管理装置30は、例えば公知のパーソナルコンピュータ等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
【0052】
ここで、通信部は、センタ装置10との間でネットワーク3を介して通信を行う通信手段であり、例えば有線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段を用いて構成されている。また、操作部は、店舗の担当者による操作入力を受け付ける操作手段である。ここで、「担当者」とは、店舗管理装置30を操作する権限を有する全ての者を意味する。ディスプレイは、制御部の制御に基づいて各種の情報を表示する表示手段である。スピーカは、制御部の制御に基づいて各種の情報を音声出力する音声出力手段である。制御部は、店舗管理装置30を制御する制御手段である。また、データ記録部は、店舗管理装置30の処理に必要な各種の情報(例えば、店舗番号情報等)を記憶するデータ記録手段である。
【0053】
また、この店舗管理装置30は、対応する店舗の内部に設置された撮像カメラ31と接続されている。
図5は、撮像カメラ31の設置状況を示す図である。
図5に示すように、撮像カメラ31は、店舗の内部を撮像する撮像手段であり、店舗の天井面(あるいは、壁面又は床面等)に設置されている。この撮像カメラ31は、例えば、当該撮像カメラ31の設置位置の周囲を撮影することが可能な公知のカメラ等を含む概念であるが、実施の形態1では、当該設置位置の周囲360度の範囲を撮影することが可能な360度カメラとして説明する。ここで、店舗管理装置30による撮像カメラ31にて撮像された撮像画像の取得については、具体的には、撮像カメラ31にて所定の時間間隔毎(例えば10分毎)に撮像された撮像画像が撮像カメラ31から受信されると、当該受信された撮像画像がデータ記録部に格納される。また、この撮像画像は、店舗管理装置30のデータ記録部にあらかじめ格納された店舗番号情報と、店舗管理装置30の制御部に設けられた内部時計(図示省略)から当該撮像画像の受信時に取得された日時を撮影日時とする撮影日時情報とに相互に関連づけられて格納される。ここで、「撮像画像」は、店舗の内部の領域に存在する商品を含む画像を意味する。
【0054】
(処理)
次に、このように構成される情報提供システム1によって実行される情報提供処理について説明する。特に、以下では、センタ装置10及び端末装置20で行われる処理を中心に説明する。
図6は、実施の形態1に係る情報提供処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。
図7は、
図6に続く情報提供処理のフローチャートである。
図8は、後述する画像修正処理のフローチャートである。この情報提供処理は、店舗管理装置30から送信された所定の情報をセンタ装置10を介して端末装置20に送信する処理であり、例えば、センタ装置10、端末装置20、及び店舗管理装置30に電源が投入された後に起動される。また、この情報提供処理の前提としては、具体的には、店舗の内部に存在する各商品に対してバーコードが記載された商品タグ50が付されているものとする。また、このバーコードには、商品番号情報等の商品を特定するための情報を含むものとする。
【0055】
情報提供処理が起動されると、
図6に示すように、店舗外部画像を端末装置20のディスプレイに表示させるために、センタ装置10の制御部12はSA1、SA2の処理を行うと共に、端末装置20の制御部はSB1、SB2の処理を行う。
【0056】
まず、センタ装置10の店舗外部画像取得部12bが店舗外部画像を取得し(SA1)、当該取得された店舗外部画像を通信部11によって送信させる(SA2)。
図9は、店舗外部画像の例示を示す図であり、(a)は通りの両脇に店舗が並んでいる様子を示す図であり、(b)は店舗の正面の様子を示す図である。ここで、「店舗外部画像」とは、店舗の外部の領域を示す画像を意味し、例えば、
図9(a)に示すように、通りの両脇に店舗が並んでいる様子を示す店舗外部画像や、
図9(b)に示すように、店舗の正面の様子を示す店舗外部画像等を含む概念である。実施の形態1では、この店舗外部画像は、
図9(a)に示す店舗外部画像であって、通りの進行方向順に基づいて関連付けされた複数の店舗外部画像と、
図9(b)に示す店舗外部画像であって、当該
図9(b)に示す店舗外部画像に含まれている店舗を含む
図9(a)に示す店舗外部画像と関連付けられた複数の店舗外部画像とを含むものとして説明する。
【0057】
また、この店舗外部画像の取得については、具体的には、店舗管理装置30によって、店舗の外部に設置された防犯カメラ等の撮像カメラ(図示省略)にて撮像された店舗外部画像が当該撮像カメラから受信され、当該受信された店舗外部画像が店舗管理装置30のデータ記録部に格納された後、このデータ記録部から通信部11を介して取得される。この場合において、店舗外部画像のうち
図9(b)に示す店舗外部画像の取得については、実施の形態1では、当該店舗外部画像が所定の撮像カメラから受信され、データ記録部にあらかじめ格納されている店舗番号情報と相互に関連付けて当該データ記録部に格納された後、当該店舗外部画像に上記関連付けられた店舗番号情報が付加されたものが、当該データ記録部から通信部11を介して取得されるものとする。
【0058】
次に、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された店舗外部画像を通信部を介して受信するまで待機する(SB1、No)。
【0059】
そして、上記店舗外部画像が受信された場合(SB1、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された店舗外部画像をディスプレイによって表示させる(SB2)。ここで、この店舗外部画像の表示については、端末装置20のユーザが実際に店舗に隣接する通りを歩いているような体感が得られるように表示される。具体的には、端末装置20のユーザによって操作部を介して所定操作が行なわれると、上記
図9(a)に示す店舗外部画像が進行方向順に個別表示される(あるいは、全体表示されてもよい)。また、上記
図9(a)に示す店舗外部画像が表示されている状態で、端末装置20のユーザによって操作部を介して所定操作が行なわれると、当該上記
図9(a)に示す店舗外部画像と関連付けられた上記
図9(b)に示す店舗外部画像が表示される。
【0060】
次に、
図6に示すように、撮像画像を端末装置20のディスプレイに表示させるために、センタ装置10の制御部12はSA3からSA8の処理を行うと共に、端末装置20の制御部はSB3からSB6の処理を行う。
【0061】
まず、端末装置20の制御部は、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、画像送信要求情報の送信が受け付けられるまで待機する(SB3、No)。ここで、「画像送信要求情報」とは、センタ装置10に対して、当該処理の直前に表示された上記
図9(b)に示す店舗外部画像に存在する店舗に関する撮像画像の送信を要求する情報である。実施の形態1では、この画像送信要求情報が、当該処理の直前に表示された上記
図9(b)に示す店舗外部画像に付加された店舗番号情報を含むものとして説明する。
【0062】
そして、上記画像送信要求情報の送信が受け付けられると(SB3、Yes)、端末装置20の制御部は、画像送信要求情報を通信部によって送信させる(SB4)。
【0063】
次に、センタ装置10の制御部12は、端末装置20から送信された画像送信要求情報を通信部11を介して受信するまで待機する(SA3、No)。
【0064】
そして、上記画像送信要求情報が受信された場合(SA3、Yes)、センタ装置10の画像取得部12aは、当該受信された画像送信要求情報に基づいて撮像画像を取得する(SA4)。
【0065】
ここで、この撮像画像の取得については、原則的には、端末装置20から送信された画像送信要求情報が受信された場合に、当該受信された画像送信要求情報に含まれている店舗番号情報に対応する店舗管理装置30が特定され、当該特定された店舗管理装置30のデータ記録部に記録されている撮像画像のうち直近の撮像画像が当該店舗管理装置30から取得される。この場合において、例えば、端末装置20からユーザの所定操作が操作部を介して受け付けられることにより、センタ装置10及び店舗管理装置30を介して撮像カメラ31の設定(例えば、撮像カメラ31の撮像位置や拡大率等)が変えられる場合には、当該変更された撮像カメラ31の設定に応じた撮像画像が店舗管理装置30から取得される。よって、端末装置20のユーザのニーズに応じた撮像画像の取得が可能となる。
ただし、所定の条件下では、以下に示す内容の取得がなされる。ここで、「所定の条件下」とは、例えば、センタ装置10に対して複数の端末装置20がアクセスしていること、又は、店舗が閉店していること等を含む概念である。例えば、センタ装置10に対して複数の端末装置20がアクセスしている場合に、撮像画像DB13bにあらかじめ格納されている撮像画像であって、所定時間毎(例えば、1時間毎等)に各店舗管理装置30から取得された撮像画像のうち、当該受信された画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報に対応する撮像画像であって、所定時間分の撮像画像(例えば直近1時間分の撮像画像等)が当該撮像画像DB13bから取得される。
このような撮像画像の取得により、様々な状況であっても、端末装置20に対して撮像画像を確実に送信することができるため、センタ装置10と端末装置20との通信の安定性を向上させることが可能となる。
【0066】
そして、SA4の処理後、センタ装置10の制御部12は、画像修正処理を起動する(SA5)。
【0067】
(処理−画像修正処理)
次に、画像修正処理(SA5)について説明する。
図10は、修正前の撮像画像を示す図である。
図11は、修正後の撮像画像を示す図である。画像修正処理は、撮像画像を修正する処理である。ここで、「修正」とは、撮像画像の少なくとも一部を改めることを意味する。
【0068】
図8に示すように、最初に、センタ装置10の取引処理部12cは、SA4にて取得された撮像画像に人が含まれているか否かを判定する(SC1)。具体的には、センタ装置10の取引処理部12cは、公知の画像解析方法を用いて、SA4にて取得された撮像画像に含まれる所定領域と、データ記録部13にあらかじめ格納されている人形状画像であって、人の形状を示す人形状画像とを照合することにより、当該所定領域と当該人形状画像とが合致するか否かを判定する。そして、これら所定領域と人形状画像とが合致する場合に、当該撮像画像に人が含まれていると判定し、これら所定領域と人形状画像とが合致しない場合に、当該撮像画像に人が含まれていないと判定する。
【0069】
ここで、上記撮像画像に人が含まれていないと判定された場合(SC1、No)、センタ装置10の取引処理部12cは、SC2の処理を行うことなく、SC3に移行する。
【0070】
一方、上記撮像画像に人が含まれていると判定された場合(SC1、Yes)、センタ装置10の取引処理部12cは、当該人を判別することができないように当該撮像画像を修正する(SC2)。ここで、この撮像画像の修正については、具体的には、
図10に示す修正前の撮像画像に人が含まれている場合に、当該撮像画像における人の顔面に相当する部分に対してモザイク加工、ぼかし加工、塗り潰し加工等の公知の画像加工が施されることにより、
図11に示す修正後の撮像画像が生成される。これにより、SA4にて取得された撮像画像に人が写りこんでいた場合でも、当該人が判別できないように修正された当該撮像画像を端末装置20に送信できるため、当該人のプライバシーを保護することができる。
【0071】
次に、センタ装置10の取引処理部12cは、SA4にて取得された撮像画像に禁止マーク60が存在するか否かを判定する(SC3)。ここで、「禁止マーク」とは、撮像画像に含まれている商品の近傍に位置する商品の取引を禁止するマークを意味する。具体的には、センタ装置10の取引処理部12cは、公知の画像解析方法を用いて、SA4にて取得された撮像画像に含まれる所定領域と、データ記録部13にあらかじめ格納されている禁止マーク形状画像であって、禁止マーク60の形状を示す禁止マーク形状画像とを照合することにより、当該所定領域と当該禁止マーク形状画像とが合致するか否かを判定する。そして、これら所定領域と禁止マーク形状画像とが合致する場合に、当該撮像画像に禁止マーク60が含まれていると判定し、これら所定領域と禁止マーク形状画像とが合致しない場合に、当該撮像画像に禁止マーク60が含まれていないと判定する。
【0072】
ここで、上記撮像画像に禁止マーク60が含まれていないと判定された場合(SC3、No)、センタ装置10の取引処理部12cは、SC4の処理を行うことなく、画像修正処理を終了する。
【0073】
一方、上記撮像画像に禁止マーク60が含まれていると判定された場合(SC3、Yes)、センタ装置10の取引処理部12cは、当該禁止マーク60近傍に位置する商品を取引処理の処理対象から除外する(SC4)。ここで、上記禁止マーク60近傍に位置する商品の除外については、具体的には、後述するSA6において当該商品が特定されず、後述するSA7において当該商品の商品関連情報が取得されず、又は、後述するSA13において上記禁止マーク60近傍に位置する商品の取引に関する決済が行われないように処理される。これにより、SA4にて取得された撮像画像に含まれる商品であっても、少なくとも一部の商品の取引を制限できるため、店舗の状況に応じた商品の取引が可能となる。これにて画像修正処理を終了する。
【0074】
図6に戻り、センタ装置10の取引処理部12cは、SA5にて処理された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し(SA6)、商品関連情報DB13aに格納されている商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報(具体的には、商品番号情報、商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報等)を取得する(SA7)。そして、センタ装置10の取引処理部12cは、SA5にて処理された撮像画像と、SA7にて取得された商品関連情報とを通信部11によって端末装置20に送信させる(SA8)。
【0075】
ここで、この商品の特定及び商品関連情報の取得については、以下に示す通りとなる。具体的には、公知の文字認識方法を用いて、SA5にて処理された撮像画像に含まれる商品に付された商品タグ50のバーコードが認識されるか否かが判定され、上記バーコードが認識された場合には、当該バーコードに含まれる商品番号情報に基づいて商品が特定される。そして、商品関連情報DB13aに格納されている商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報の中から、上記バーコードに含まれる商品番号情報及びSB4にて送信された画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報に対応する商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報が特定され、当該特定された商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報が取得される。
【0076】
また、SA8にて送信される情報は、上記撮像画像及び上記商品関連情報に限られず、これら以外の他の情報も併せて送信されてもよい。例えば、センタ装置10の取引処理部12cは、センタ装置10のデータ記録部13に記録された商品関連情報に関する履歴情報を参照しながら、SA7にて特定された商品に対応する商品価格情報の価格のうち、直前に特定された価格(以下、「第1の価格」と称する)が、当該第1の価格が特定されたタイミングよりも所定時間前(例えば、1週間前等)に特定された価格(以下、「第2の価格」と称する)から変動しているか否かを判定し、上記第1の価格が変動していると判定された場合に、その旨を示す情報である価格変動情報を、上記撮像画像及び上記商品関連情報と共に端末装置20に送信させてもよい。これにより、端末装置20のユーザに対してSA7にて特定された商品の価格が変動している旨を知らせることができるため、商品の価格に関する詳細な情報を提供することが可能となる。
【0077】
このように、センタ装置10の取引処理部12cが、SA4にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、商品関連情報DB13aに格納されている商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報を取得し、当該取得された商品関連情報を通信部11により端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して商品関連情報を提供できるため、当該端末装置20のユーザが商品の詳細を把握することが可能となる。
また、センタ装置10の取引処理部12cが、SA1にて取得された店舗外部画像を通信部11により端末装置20に送信させた後に、SA4にて取得された撮像画像であって、当該送信された店舗外部画像のうち当該端末装置20によって指定された店舗外部画像と関連する撮像画像を通信部11により当該端末装置20に送信させるので、例えば、当該端末装置20のディスプレイに、上記SA1にて取得された店舗外部画像が表示された後に、上記SA4にて取得された撮像画像が表示されることで、店舗の外部から店舗の内部に入っていくような演出ができるため、当該端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を提供することが可能となる。
【0078】
続いて、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された撮像画像及び商品関連情報を通信部を介して受信するまで待機する(SB5、No)。
【0079】
そして、上記撮像画像及び商品関連情報が受信された場合(SB5、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された撮像画像及び商品関連情報をディスプレイによって表示させる(SB6)。
【0080】
図12は、端末装置20に表示された撮像画像及び商品関連情報を示す図である。ここで、これら撮像画像及び商品関連情報の表示については、具体的には、
図12に示すように、撮像画像が表示されると共に、当該撮像画像に含まれる各商品の近傍部分に、商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報等を表示するための表示領域70(例えばポップアップ画像等)が重畳表示される。また、SB5において、価格変動情報も受信された場合には、当該受信された価格変動情報に対応する商品の価格が変動したことが認識可能となるように、当該商品に対応する商品関連情報が表示される。より具体的には、
図12に示すように、撮像画像の左上に位置する商品に対応する表示領域70が、他の表示領域70と異なる色彩等で表示される。なお、上記撮像画像に含まれる商品のうち、禁止マーク60の近傍に位置する商品に対応する商品関連情報の表示については、上述したように、当該商品がSC3にて取引処理の処理対象から除外されるので、例えば、SA7において当該商品の商品関連情報が取得されなかったこと等により、当該商品に対応する商品関連情報が表示されないものとする。
【0081】
次に、
図7に示すように、3次元画像を端末装置20のディスプレイに表示させるために、センタ装置10の制御部12はSA9からSA11の処理を行うと共に、端末装置20の制御部はSB7からSB10の処理を行う。
【0082】
まず、端末装置20の制御部は、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、3次元画像送信要求情報の送信が受け付けられるまで待機する(SB7、No)。ここで、「3次元画像送信要求情報」は、センタ装置10に対して、SA6にて特定された撮像画像に対応する3次元画像の送信を要求する情報である。実施の形態1では、この3次元画像送信要求情報が、SB4にて送信された画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報と、SB5にて受信された商品関連情報の商品番号情報とを含むものとして説明する(あるいは、SB5にて受信された商品関連情報の商品番号情報だけを含むものであってもよい)。なお、当該処理において、3次元画像送信要求情報の送信が所定時間内(例えば60sec内等)に受け付けられなかった場合、あるいは、3次元画像送信要求情報の送信を取りやめる操作が操作部を介して受け付けられた場合には、端末装置20の制御部は、SB11に移行する。
【0083】
そして、上記3次元画像送信要求情報の送信が受け付けられると(SB7、Yes)、端末装置20の制御部は、3次元画像送信要求情報を通信部によって送信させる(SB8)。
【0084】
次に、センタ装置10の制御部12は、端末装置20から送信された3次元画像送信要求情報を通信部11を介して受信するまで待機する(SA9、No)。なお、当該処理において、3次元画像送信要求情報が所定時間内(例えば60sec内等)に受信されなかった場合には、センタ装置10の制御部12は、SA12に移行する。
【0085】
そして、上記3次元画像送信要求情報が受信された場合(SA9、Yes)、センタ装置10の取引処理部12cは、3次元画像DB13cに格納されている3次元画像の中から、当該3次元画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報及び商品番号情報とに対応する3次元画像を取得し(SA10)、当該取得した3次元画像を通信部11によって端末装置20に送信させる(SA11)。これにより、端末装置20のユーザに対して3次元画像を提供できるため、当該端末装置20のユーザが商品の詳細を一層把握することが可能となる。
【0086】
続いて、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された3次元画像を通信部を介して受信するまで待機する(SB9、No)。
【0087】
そして、上記3次元画像が受信された場合(SB9、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された3次元画像をディスプレイによって表示させる(SB10)。
【0088】
図13は、端末装置20に表示された3次元画像を示す図である。ここで、3次元画像の表示については、具体的には、
図12に示すように、3次元画像が受信された後に、SB6にて表示された撮像画像のうち当該3次元画像に対応する商品の近傍部分に、3次元画像の表示を指示するための指示領域80(例えばポップアップ画像等)が重畳表示され、この指示領域80が操作部を介して指定された場合に、
図13に示す3次元画像を含む別のウインドウが表示される。この場合において、端末装置20のユーザがあらゆる方向から3次元画像を見ることができるように、例えば、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、当該3次元画像が任意の角度に変更可能に表示されることが望ましい。
【0089】
次に、
図7に示すように、取引対象となる商品(以下、「取引商品」と称する)の取引に関する決済を行うために、センタ装置10の制御部12はSA12、SA13の処理を行うと共に、端末装置20の制御部はSB12、SB13の処理を行う。
【0090】
端末装置20の制御部は、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、取引商品の指定が受け付けられるまで待機する(SB11、No)。この取引商品の指定については、具体的には、SB10にて表示された商品名称情報のうち、少なくとも1つ以上の商品名称情報が操作部10を介して入力されることにより、当該少なくとも1つ以上の商品名称情報に対応する商品が取引商品として指定される。
【0091】
なお、当該処理を行う直前又は直後において、対話を通じて、端末装置20のユーザが取引商品に関する質問や取引商品の値引きに関する交渉を行うことができるように、以下に示す処理が行われてもよい。例えば、端末装置20の操作部を介して所定操作が受け付けられた場合に、センタ装置10の対話処理部12dは、端末装置20のユーザと店舗の担当者との間で、音声又はテキストによって行われる対話(いわゆるチャット対話)に関する処理を行う。具体的には、このセンタ装置10の対話処理部12dは、端末装置20又は店舗管理装置30のいずれか一方から送信された対話に関する対話情報を音声形式(又はテキスト形式)で通信部11を介して受信した場合に、当該受信した対話情報を音声形式(又はテキスト形式)で通信部11によって端末装置20又は店舗管理装置30のいずれか他方に送信させる。これにより、対話を通じて、端末装置20のユーザに対して取引商品の詳細な情報を提供することができたり、あるいは、取引商品の価格に関する交渉の機会を提供することができるため、当該端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を提供することが可能となる。
【0092】
そして、上記取引商品の指定が受け付けられると(SB11、Yes)、端末装置20の制御部は、SB5にて受信された商品関連情報の中から、SB11にて指定された取引商品に対応する商品関連情報を特定し(SB12)、取引要求情報を通信部によって送信させる(SB13)。ここで、「取引要求情報」とは、センタ装置10に対して、SA8にて送信された撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である。実施の形態1では、この取引要求情報が、SB12にて特定された商品関連情報と、SB4にて送信された画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報とを含むものとして説明する(あるいは、SB12にて特定された商品関連情報だけを含むものであってもよい)。
【0093】
続いて、センタ装置10の制御部12は、端末装置20から送信された取引要求情報を通信部11を介して受信するまで待機する(SA12、No)。
【0094】
そして、上記取引要求情報が受信された場合(SA12、Yes)、センタ装置10の決済部12eは、当該受信された取引要求情報に基づいて、取引商品の取引に関する決済を行う(SA13)。具体的には、センタ装置10の決済部12eは、この取引要求情報に含まれる商品関連情報の商品価格情報及び店舗番号情報に基づいて、取引商品の合計取引金額を算出し、通信部11を介して図示しない金融機関のサーバに対して当該算出された合計取引金額の引落しに関する処理を行う。また、センタ装置10の決済部12eは、この取引要求情報に含まれる商品関連情報の商品番号情報に基づいて、各取引商品の取引個数を特定し、この取引要求情報に含まれる商品関連情報の商品在庫数情報及び店舗番号情報に基づいて、商品関連情報DB13aに格納されている商品在庫数情報のうち、各取引商品に対応する商品在庫数情報から当該特定された取引個数を差し引くことにより、当該商品在庫数情報の更新を行う。これにて、情報提供処理を終了する。
【0095】
(効果)
このように実施の形態1によれば、センタ装置10が、画像取得部12aにて取得された撮像画像であって、店舗の内部に設置された撮像カメラ31にて撮像された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理部12cと、通信部11にて送信された撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が端末装置20から受信された場合に、取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済部12eと、を備えているので、例えば、店舗の担当者が新しい商品を取引する場合であっても、画像取得部12aにて取得された撮像画像を当該新しい商品のサンプル画像として利用することができるため、当該新しい商品に関する情報の更新作業の手間を低減することが可能となる。また、オンライン上での取引だけでなく、店舗でも取引が行われている場合に、店舗内での商品の陳列に顧客を惹きつけるような工夫がされていた場合には、このような陳列がされた商品を含む撮像画像を端末装置20に送信できる。よって、オンライン上での取引においても、上記陳列が有する効果(すなわち、顧客を惹きつける効果)を活かすことが可能となると共に、端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を提供することが可能となる。
【0096】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、商品関連情報DB13aに格納されている商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報を取得し、当該取得された商品関連情報を通信部11により端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して商品関連情報を提供できるため、当該端末装置20のユーザが商品の詳細を把握することが可能となる。
【0097】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、店舗外部画像取得部12bにて取得された店舗外部画像を通信部11により端末装置20に送信させた後に、画像取得部12aにて取得された撮像画像であって、当該送信された店舗外部画像のうち当該端末装置20によって指定された店舗外部画像と関連する撮像画像を当該通信部11により当該端末装置20に送信させるので、例えば、当該端末装置20に店舗外部画像が表示された後に撮像画像が表示されることで、店舗の外部から店舗の内部に入っていくような演出ができるため、当該端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を一層提供することが可能となる。
【0098】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、所定の条件下で、撮像画像DB13bに格納されている所定時間分の撮像画像を通信部11により端末装置20に送信させるので、端末装置20に対して撮像画像を確実に送信することができるため、端末装置20との通信の安定性を向上させることが可能となる。
【0099】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、3次元画像送信要求情報が端末装置20から受信された場合に、3次元画像DB13cに格納されている3次元画像の中から、当該3次元画像送信要求情報に対応する3次元画像を取得し、当該取得された3次元画像を通信部11により当該端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して3次元画像を提供できるため、当該端末装置20のユーザが商品の詳細を一層把握することが可能となる。
【0100】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に人が含まれているか否かを判定し、人が含まれていると判定された場合に、当該人を判別することができないように当該撮像画像を修正し、当該修正された撮像画像を通信部11により端末装置20に送信させるので、画像取得部12aにて取得された撮像画像に人が写りこんでいた場合でも、当該人が判別できないように修正された当該撮像画像を端末装置20に送信できるため、当該人のプライバシーを保護することが可能となる。
【0101】
また、センタ装置10が、店舗の担当者と端末装置20のユーザとの間で、音声又はテキストによって行われる対話に関する処理を行う対話処理部12dを備えているので、対話を通じて、端末装置20のユーザに対して商品の詳細な情報を提供することができたり、あるいは、商品の価格に関する交渉の機会を提供することができるため、当該端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感をさらに一層提供することが可能となる。
【0102】
また、センタ装置10の取引処理部12cが、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の価格を特定し、当該特定された商品の価格のうち、直前に特定された価格である第1の価格が、当該第1の価格が特定されたタイミングよりも所定時間前に特定された価格である第2の価格から変動しているか否かを判定し、第1の価格が変動していると判定された場合に、価格変動情報を通信部11により端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して上記特定された商品の価格が変動している旨を知らせることができるため、商品の価格に関する詳細な情報を提供することが可能となる。
【0103】
また、センタ装置10の取引処理部12cは、画像取得部12aにて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の近傍に位置する禁止マーク60であって、当該商品の取引を禁止する禁止マーク60が存在するか否かを判定し、禁止マーク60が存在すると判定された場合に、当該禁止マーク60の近傍に位置する商品を取引処理の処理対象から除外するので、画像取得部12aにて取得された撮像画像に含まれる商品であっても、少なくとも一部の商品の取引を制限できるため、店舗の状況に応じた商品の取引が可能となる。
【0104】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る情報提供システムについて説明する。この実施の形態2は、画像送信要求情報を受信した場合に、撮像画像を端末装置に送信する形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0105】
(構成)
最初に、情報提供システムの構成について説明する。実施の形態2に係る情報提供システム1は、実施の形態1に係る情報提供システム1とほぼ同様に構成されている。ただし、センタ装置10のデータ記録部13の構成ついては、下記に示す工夫が施されている。
【0106】
(構成−センタ装置のデータ記録部の構成について)
図14は、商品関連情報DB13aの構成例を示す図である。センタ装置10のデータ記録部13は、商品関連情報DB13aと、撮像画像DB13bとを備えている。このうち、商品関連情報DB13aは、
図14に示すように、項目「店舗番号」、項目「商品番号」、項目「品名」、項目「価格」、項目「在庫」と、及び項目「サンプル画像」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「店舗番号」、項目「商品番号」、項目「品名」、項目「価格」、及び項目「在庫」に対応する情報は、
図2の商品関連情報DB13aの同一項目名に対応して格納される情報と同じであるので、説明を省略する。ここで、項目「サンプル画像」に対応する情報は、商品サンプル画像情報である。
【0107】
(処理)
このように構成される情報提供システム1によって実行される情報提供処理について説明する。
図15は、実施の形態2に係る情報提供処理のフローチャートである。
図16は、
図15に続く情報提供処理のフローチャートである。
図17は、
図16に続く情報提供処理のフローチャートである。なお、
図15のSA1からSA5は、
図6のSA1からSA5とそれぞれ同様であり、
図15のSB1からSB4は、
図6のSB1からSB4とそれぞれ同様であり、
図17のSA14、SA15は、
図7のSA12、SA13とそれぞれ同様であり、
図17のSB15からSB17は、
図7のSB11からSB13とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
【0108】
図15に示すように、まず、SA6において、センタ装置10の取引処理部12cは、SA5にて処理された撮像画像を通信部11によって端末装置20に送信させる(SA6)。
【0109】
次に、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された撮像画像を通信部を介して受信するまで待機する(SB5、No)。
【0110】
そして、上記撮像画像が受信された場合(SB5、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された撮像画像をディスプレイによって表示させる(SB6)。
【0111】
次いで、
図16に示すように、端末装置20の制御部は、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、撮像画像に含まれる商品の中から、特定したい商品の指定が受け付けられるまで待機する(SB7、No)。ここで、この特定したい商品の指定については、具体的には、SB6にて表示された撮像画像のうち特定したい商品を含む領域(より具体的には、少なくとも商品に付された商品タグ50を含む領域等)を操作部を介して指定すること等が該当する。
【0112】
そして、上記特定した商品の指定が受け付けられると(SB7、Yes)、端末装置20の制御部は、商品特定要求情報を通信部によって送信させる(SB8)。ここで、「商品特定要求情報」とは、センタ装置10に対して、SA6にて送信された撮像画像に含まれる商品のうち、少なくとも一部の商品の特定を要求する情報である。実施の形態2では、この商品特定要求情報が、SB7において指定された領域を含む領域画像と、SB4にて送信された画像送信要求情報に含まれる店舗番号情報とを含むものとして説明する。
【0113】
次に、センタ装置10の制御部12は、端末装置20から送信された商品特定要求情報を通信部11を介して受信するまで待機する(SA7、No)。
【0114】
そして、上記商品特定要求情報が受信された場合(SA7、Yes)、センタ装置10の取引処理部12cは、当該受信された商品特定要求情報に基づいて商品を特定し(SA8)、商品関連情報DB13aに格納されている商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報(具体的には、商品番号情報、商品名称情報、商品価格情報、商品在庫数情報、及び商品サンプル画像情報等)を取得する(SA9)。そして、センタ装置10の取引処理部12cは、SA9にて取得された商品関連情報商品(具体的には、商品番号情報、商品名称情報、商品価格情報、及び商品在庫数情報等)を通信部11によって端末装置20に送信させる(SA10)。ここで、この商品の特定については、具体的には、公知の文字認識方法を用いて、SA7にて受信した商品特定要求情報の領域画像に含まれる商品タグ50のバーコードが認識されるか否かが判定され、上記バーコードが認識された場合には、当該バーコードに含まれる商品番号情報に基づいて商品が特定される。
【0115】
続いて、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された商品関連情報を通信部を介して受信するまで待機する(SB9、No)。
【0116】
そして、上記商品関連情報が受信された場合(SB9、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された商品関連情報をディスプレイによって表示させる(SB10)。
図18は、端末装置20に表示された撮像画像及び商品関連情報を示す図である。ここで、この商品関連情報の表示については、具体的には、
図18に示すように、SB6にて表示された撮像画像に含まれる商品の近傍部分のうち、SA8にて特定された商品の近傍部分のみ(
図18では、撮像画像の右上に位置する商品の近傍部分)に、商品名称情報、商品価格情報、商品在庫数情報等を表示するための表示領域71が重畳表示される。
【0117】
次に、
図17に示すように、後述する装飾画像を端末装置20のディスプレイに表示させるために、センタ装置10の制御部12はSA11からSA13の処理を行うと共に、端末装置20の制御部はSB11からSB14の処理を行う。
【0118】
まず、端末装置20の制御部は、操作部によってユーザの所定操作が受け付けられることにより、データ記録部にあらかじめ格納されている装飾対象形状情報の送信が受け付けられるまで待機する(SB11、No)。ここで、「装飾対象形状情報」とは、装飾対象(例えば、人、動物、植物、人形等)の形状を特定する情報である。この装飾対象形状情報は、例えば、装飾対象の全体又は一部の形状を特定する情報を含む概念であるが、実施の形態2では、公知のカメラによって撮影された2次元の画像情報であって、端末装置20のユーザの上半身を特定する画像情報として説明する。なお、当該処理において、装飾対象形状情報の送信が所定時間内(例えば60sec内等)に受け付けられなかった場合、あるいは、装飾対象形状情報の送信を取りやめる操作が操作部を介して受け付けられた場合には、端末装置20の制御部は、SB15に移行する。
【0119】
そして、上記装飾対象形状情報の送信が受け付けられると(SB11、Yes)、端末装置20の制御部は、装飾対象形状情報を通信部によって送信させる(SB12)。
【0120】
次に、センタ装置10の制御部12は、端末装置20から送信された装飾対象形状情報を通信部11を介して受信するまで待機する(SA11、No)。なお、当該処理において、装飾対象形状情報が所定時間内(例えば60sec内等)に受信されなかった場合には、センタ装置10の制御部12は、SA14に移行する。
【0121】
そして、上記装飾対象形状情報が受信された場合(SA11、Yes)、センタ装置10の取引処理部12cは、当該受信された装飾対象形状情報と、SA8にて特定された商品(すなわち、装飾品)とに基づいて、装飾画像を作成し(SA12)、当該作成された装飾画像を通信部11によって端末装置20に送信させる(SA13)。ここで、「装飾画像」とは、装飾対象に対して商品(すなわち、装飾品)が装飾された画像を意味する。また、この装飾画像の生成については、具体的には、公知の画像合成方法を用いて、SA11にて受信された装飾対象形状情報と、SA9にて取得された商品サンプル画像情報とを合成することにより、2次元の装飾画像が生成される。
【0122】
このように、センタ装置10の取引処理部12cが、SA12にて作成された装飾画像を通信部11により端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して当該装飾画像を提供できることから、当該端末装置20のユーザが当該装飾画像を用いて商品と装飾対象とのマッチングを図りながら、商品を取引することが可能となる。
【0123】
続いて、端末装置20の制御部は、センタ装置10から送信された装飾画像を通信部を介して受信するまで待機する(SB13、No)。
【0124】
そして、上記装飾画像が受信された場合(SB13、Yes)、端末装置20の制御部は、当該受信された装飾画像をディスプレイによって表示させる(SB14)。
図19は、端末装置20に表示された装飾画像を示す図である。ここで、装飾画像の表示については、具体的には、
図18に示すように、装飾画像が受信された後に、SB6にて表示された撮像画像のうち当該装飾画像に対応する商品の近傍部分に、装飾画像の表示を指示するための指示領域81(例えばポップアップ画像等)が重畳表示され、この指示領域81が操作部を介して指定された場合に、
図19に示す装飾画像を含む別のウインドウが表示される。
【0125】
(効果)
このように実施の形態2によれば、センタ装置10の取引処理部12cが、装飾品が装飾対象形状情報が端末装置20から受信された場合に、装飾対象形状情報と、当該取引処理部12cにて特定された装飾品とに基づいて、当該装飾対象に対して装飾画像を生成し、当該生成された装飾画像を通信部11により当該端末装置20に送信させるので、端末装置20のユーザに対して装飾画像を提供できることから、当該端末装置20のユーザが当該装飾画像を用いて商品と装飾対象とのマッチングを図りながら、商品を取引することが可能となる。
【0126】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0127】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。従来のシステムよりも、端末装置20のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を提供することができない場合であっても、本願発明の手段が従来のシステムの手段と異なっている場合には、本願発明の課題が解決されている。
【0128】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、センタ装置10を複数の装置に分散して構成したり、センタ装置10の一方の機能の一部を他方に持たせたりしてもよい。また、各部を分散する場合において、これら各部の相互間の連携は、有線と無線のいずれか一方又は両方により行うことができる。
【0129】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0130】
(情報提供システムについて)
上記実施の形態1、2では、情報提供システム1は、センタ装置10と、端末装置20と、店舗管理装置30とを備えていると説明したが、これに限られない。例えば、センタ装置10が各店舗毎に設置される場合には、店舗管理装置30を省略してもよい。この場合には、センタ装置10は、店舗の内部に設置された撮像カメラ31と接続される。
【0131】
(撮像カメラについて)
上記実施の形態1、2では、撮像カメラ31が360度カメラであると説明したが、これに限られず、例えば、店舗の内部に設置されたセキュリティカメラであってもよい。また、同一店舗内に配置した複数の撮像カメラ31を、端末装置20からユーザの所定操作が操作部を介して受け付けられることにより、切り替えるようにしてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態1、2では、撮像カメラ31が、店舗の天井面に固定されている説明したが、これに限られない。例えば、撮像カメラ31が、店舗内を移動することが可能な公知の移動手段(例えば、遠隔操作ロボット等)に取り付けられてもよい。この場合に、例えば、端末装置20のユーザのニーズに応じた撮像画像の取得が可能となるように、端末装置20からユーザの所定操作が操作部を介して受け付けられることにより、公知の移動手段が移動できるものであってもよい。
【0133】
(情報提供処理について)
上記実施の形態1、2では、SA1、SA2、SA5、SB1、SB2の処理が行われると説明したが、例えば、SA1、SA2、SB1、SB2の処理、又はSA5の処理が省略されてもよい。また、上記実施の形態1では、SA9からSA11、SB7からSB10の処理が行なわれると説明したが、例えば、SA9からSA11、SB7からSB10の処理が省略されてもよい。また、上記実施の形態2では、SA11からSA13、SB11からSB14の処理が行なわれると説明したが、例えば、SA11からSA13、SB11からSB14の処理が省略されてもよい。
【0134】
また、上記実施の形態2では、SA11からSA13、SB11からSB14の処理が行なわれると説明したが、例えば、これらの処理が上記実施の形態1で行なわれてもよい。
【0135】
また、上記実施の形態1、2では、SA1において、店舗外部画像が店舗管理装置30から取得されると説明したが、これに限られない。例えば、センタ装置10のデータ記録部13にあらかじめ店舗外部画像が格納されている場合には、当該データ記録部13から取得されてもよい。この場合において、データ記録部13に格納されている店舗外部画像のうち、
図9(b)に示す店舗外部画像は、当該店舗外部画像に含まれる店舗の店舗番号情報と相互に関連づけて格納されており、この店舗番号情報が付加された
図9(b)に示す店舗外部画像が当該データ記録部13から取得されるものとする。
【0136】
また、上記実施の形態1、2では、SA4において、センタ装置10に対して1つの端末装置20がアクセスしている場合に、当該端末装置20から送信された画像送信要求情報が受信された場合には、特定された店舗管理装置30のデータ記録部に記録されている撮像画像のうち直近の撮像画像が当該店舗管理装置30から取得されると説明したが、これに限られない。例えば、撮像画像DB13bにあらかじめ格納されている所定時間分の撮像画像が当該撮像画像DB13bから取得されてもよい。
【0137】
また、上記実施の形態2では、SA8において、SA5にて処理された撮像画像に含まれる商品に付された商品タグ50のバーコードが認識されるか否かが判定され、上記バーコードが認識された場合には、当該バーコードに含まれる商品番号情報に基づいて商品が特定されると説明したが、これに限られない。例えば、公知の画像解析方法を用いて、SA5にて処理された撮像画像と、商品関連情報DB13aに格納された商品サンプル画像情報とを照合させることにより、当該撮像画像に含まれる商品が特定されてもよい。
【0138】
また、上記実施の形態1では、SB11の処理の直前又は直後において、センタ装置10の対話処理部12dが、端末装置20の操作部を介して所定操作が受け付けられた場合に、端末装置20のユーザと店舗の担当者との間で、音声又はテキストによって行われる対話に関する処理を行うと説明したが、これに限られず、SB6又はSB10の処理の直後に、当該対話に関する処理が行われてもよい。
【0139】
また、上記実施の形態2では、SA12の処理において、SA11にて受信された装飾対象形状情報であって、2次元の画像情報である装飾対象形状情報と、SA9にて取得された商品サンプル画像情報であって、商品に関する2次元のサンプル画像を含む商品サンプル画像情報とを合成することにより、2次元の装飾画像が生成されると説明したが、これに限られない。例えば、SA11にて受信された装飾対象形状情報であって、3次元の画像情報である装飾対象形状情報(すなわち、端末装置20のデータ記録部には、この装飾対象形状情報が格納されているものとする)と、SA9にて取得された商品サンプル画像情報であって、商品に関する3次元のサンプル画像を含む商品サンプル画像情報(すなわち、センタ装置10の商品関連情報DB13aには、この商品サンプル画像情報が格納されているものとする)とを合成することにより、3次元の装飾画像が生成されてもよい。
【0140】
(付記)
付記1の商品取引システムは、端末装置と相互に通信可能に接続された商品取引システムであって、店舗の内部に設置された撮像手段にて撮像された撮像画像であって、当該店舗の内部の領域に存在する商品を含む撮像画像を当該撮像手段から取得する画像取得手段と、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像を前記端末装置に送信する送信手段と、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理手段と、前記送信手段にて送信された前記撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が前記端末装置から受信された場合に、前記取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済手段と、を備えている。
【0141】
付記2の商品取引システムは、付記1の商品取引システムにおいて、商品に関連する情報である商品関連情報を格納する商品関連情報格納手段を備え、前記取引処理手段は、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、前記商品関連情報格納手段に格納されている前記商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報を取得し、当該取得された商品関連情報を前記送信手段により前記端末装置に送信させる。
【0142】
付記3の商品取引システムは、付記1又は2の商品取引システムにおいて、前記店舗の外部の領域を示す画像である店舗外部画像を取得する店舗外部画像取得手段を備え、前記取引処理手段は、前記店舗外部画像取得手段にて取得された前記店舗外部画像を前記送信手段により前記端末装置に送信させた後に、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像であって、当該送信された前記店舗外部画像のうち当該端末装置によって指定された前記店舗外部画像と関連する前記撮像画像を当該送信手段により当該端末装置に送信させる。
【0143】
付記4の商品取引システムは、付記1から3のいずれか一項の商品取引システムにおいて、前記画像取得手段にて取得された所定時間分の前記撮像画像を格納する撮像画像格納手段を備え、前記取引処理手段は、所定の条件下で、前記撮像画像格納手段に格納されている前記所定時間分の撮像画像を前記送信手段により前記端末装置に送信させる。
【0144】
付記5の商品取引システムは、付記1から4のいずれか一項の商品取引システムにおいて、商品の3次元画像を格納する3次元画像格納手段を備え、前記取引処理手段は、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、当該特定された商品に対応する前記3次元画像の送信を要求する情報である3次元画像送信要求情報が前記端末装置から受信された場合に、前記3次元画像格納手段に格納されている前記3次元画像の中から、当該3次元画像送信要求情報に対応する前記3次元画像を取得し、当該取得された前記3次元画像を前記送信手段により当該端末装置に送信させる。
【0145】
付記6の商品取引システムは、付記1から5のいずれか一項の商品取引システムにおいて、前記撮像画像に含まれる商品は、装飾品であり、前記取引処理手段は、前記装飾品が装飾される装飾対象の形状を特定する情報である装飾対象形状情報が前記端末装置から受信された場合に、前記装飾対象形状情報と、当該取引処理手段にて特定された前記装飾品とに基づいて、当該装飾対象に対して前記装飾品が装飾された画像である装飾画像を生成し、当該生成された前記装飾画像を前記送信手段により当該端末装置に送信させる。
【0146】
付記7の商品取引システムは、付記1から6のいずれか一項の商品取引システムにおいて、前記取引処理手段は、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に人が含まれているか否かを判定し、前記人が含まれていると判定された場合に、当該人を判別することができないように当該撮像画像を修正し、当該修正された撮像画像を前記送信手段により前記端末装置に送信させる。
【0147】
付記8の商品取引システムは、付記1から7のいずれか一項の商品取引システムにおいて、店舗の担当者と前記端末装置のユーザとの間で、音声又はテキストによって行われる対話に関する処理を行う対話処理手段を備えている。
【0148】
付記9の商品取引システムは、付記1から8のいずれか一項の商品取引システムにおいて、前記取引処理手段は、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の価格を特定し、当該特定された商品の価格のうち、直前に特定された価格である第1の価格が、当該第1の価格が特定されたタイミングよりも所定時間前に特定された価格である第2の価格から変動しているか否かを判定し、前記第1の価格が変動していると判定された場合に、その旨を示す情報である価格変動情報を前記送信手段により前記端末装置に送信させる。
【0149】
付記10の商品取引システムは、付記1から9のいずれか一項の商品取引システムにおいて、前記取引処理手段は、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の近傍に位置する禁止マークであって、当該商品の取引を禁止する禁止マークが存在するか否かを判定し、前記禁止マークが存在すると判定された場合に、当該禁止マークの近傍に位置する商品を前記取引処理の処理対象から除外する。
【0150】
付記11の商品取引方法は、端末装置と相互に通信可能に接続された商品取引システムにおいて行なわれる商品取引方法であって、画像取得手段が、店舗の内部に設置された撮像手段にて撮像された撮像画像であって、当該店舗の内部の領域に存在する商品を含む撮像画像を当該撮像手段から取得する画像取得ステップと、送信手段が、前記画像取得ステップにおいて取得された前記撮像画像を前記端末装置に送信する送信ステップと、取引処理手段が、前記画像取得ステップにおいて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理ステップと、決済手段が、前記送信ステップにおいて送信された前記撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が前記端末装置から受信された場合に、前記取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済ステップと、を含む。
【0151】
付記12の商品取引プログラムは、端末装置と相互に通信可能に接続された商品取引システムに実行させるための商品取引プログラムであって、前記商品取引システムとしてのコンピュータを、店舗の内部に設置された撮像手段にて撮像された撮像画像であって、当該店舗の内部の領域に存在する商品を含む撮像画像を当該撮像手段から取得する画像取得手段と、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像を前記端末装置に送信する送信手段と、前記画像取得手段にて取得された前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理手段と、前記送信手段にて送信された前記撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が前記端末装置から受信された場合に、前記取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済手段と、として機能させるための商品取引プログラムである。
【0152】
(付記の効果)
付記1の商品取引システム、付記11の商品取引方法、又は付記12の商品取引プログラムによれば、画像取得手段にて取得された撮像画像であって、店舗の内部に設置された撮像手段にて撮像された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品の取引を支援するための取引処理を行う取引処理手段と、送信手段にて送信された撮像画像に含まれる商品の取引を要求する情報である取引要求情報が端末装置から受信された場合に、取引要求情報に基づいて商品の取引に関する決済を行う決済手段と、を備えているので、例えば、店舗の担当者が新しい商品の取引を行う場合であっても、画像取得手段にて取得された撮像画像を当該新しい商品のサンプル画像として利用することができるため、従来技術に比べて、当該新しい商品に関する情報の更新作業の手間を低減することが可能となる。また、オンライン上での取引だけでなく、店舗でも取引が行われている場合に、店舗内での商品の陳列に顧客を惹きつけるような工夫がされていた場合には、このような陳列がされた商品を含む撮像画像を端末装置に送信できる。よって、従来技術に比べて、オンライン上での取引においても、上記陳列が有する効果(すなわち、顧客を惹きつける効果)を活かすことが可能となると共に、端末装置のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を提供することが可能となる。
【0153】
付記2の商品取引システムによれば、取引処理手段が、画像取得手段にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、商品関連情報格納手段に格納されている商品関連情報の中から、当該特定された商品に対応する商品関連情報を取得し、当該取得された商品関連情報を送信手段により端末装置に送信させるので、端末装置のユーザに対して商品関連情報を提供できるため、当該端末装置のユーザが商品の詳細を把握することが可能となる。
【0154】
付記3の商品取引システムによれば、取引処理手段が、店舗外部画像取得手段にて取得された店舗外部画像を送信手段により端末装置に送信させた後に、画像取得手段にて取得された撮像画像であって、当該送信された店舗外部画像のうち当該端末装置によって指定された店舗外部画像と関連する撮像画像を当該送信手段により当該端末装置に送信させるので、例えば、当該端末装置に店舗外部画像が表示された後に撮像画像が表示されることで、店舗の外部から店舗の内部に入っていくような演出ができるため、当該端末装置のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感を一層提供することが可能となる。
【0155】
付記4の商品取引システムによれば、取引処理手段が、所定の条件下で、撮像画像格納手段に格納されている所定時間分の撮像画像を送信手段により端末装置に送信させるので、端末装置に対して撮像画像を確実に送信することができるため、端末装置との通信の安定性を向上させることが可能となる。
【0156】
付記5の商品取引システムによれば、取引処理手段が、画像取得手段にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる商品を特定し、3次元画像送信要求情報が端末装置から受信された場合に、3次元画像格納手段に格納されている3次元画像の中から、当該3次元画像送信要求情報に対応する3次元画像を取得し、当該取得された3次元画像を送信手段により当該端末装置に送信させるので、端末装置のユーザに対して3次元画像を提供できるため、当該端末装置のユーザが商品の詳細を一層把握することが可能となる。
【0157】
付記6の商品取引システムによれば、取引処理手段が、装飾品が装飾対象形状情報が端末装置から受信された場合に、装飾対象形状情報と、当該取引処理手段にて特定された装飾品とに基づいて、当該装飾対象に対して装飾画像を生成し、当該生成された装飾画像を送信手段により当該端末装置に送信させるので、端末装置のユーザに対して装飾画像を提供できることから、当該端末装置のユーザが当該装飾画像を用いて商品と装飾対象とのマッチングを図りながら、商品を取引することが可能となる。
【0158】
付記7の商品取引システムによれば、取引処理手段が、画像取得手段にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に人が含まれているか否かを判定し、人が含まれていると判定された場合に、当該人を判別することができないように当該撮像画像を修正し、当該修正された撮像画像を送信手段により端末装置に送信させるので、画像取得手段にて取得された撮像画像に人が写りこんでいた場合でも、当該人が判別できないように修正された当該撮像画像を端末装置に送信できるため、当該人のプライバシーを保護することが可能となる。
【0159】
付記8の商品取引システムによれば、店舗の担当者と端末装置のユーザとの間で、音声又はテキストによって行われる対話に関する処理を行う対話処理手段を備えているので、対話を通じて、端末装置のユーザに対して商品の詳細な情報を提供することができたり、あるいは、商品の価格に関する交渉の機会を提供することができるため、当該端末装置のユーザに対して実際に店舗に出向いて商品を取引しているような体感をさらに一層提供することが可能となる。
【0160】
付記9の商品取引システムによれば、取引処理手段が、画像取得手段にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の価格を特定し、当該特定された商品の価格のうち、直前に特定された価格である第1の価格が、当該第1の価格が特定されたタイミングよりも所定時間前に特定された価格である第2の価格から変動しているか否かを判定し、第1の価格が変動していると判定された場合に、価格変動情報を送信手段により端末装置に送信させるので、端末装置のユーザに対して上記特定された商品の価格が変動している旨を知らせることができるため、商品の価格に関する詳細な情報を提供することが可能となる。
【0161】
付記10の商品取引システムによれば、取引処理手段が、画像取得手段にて取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれている商品の近傍に位置する禁止マークであって、当該商品の取引を禁止する禁止マークが存在するか否かを判定し、禁止マークが存在すると判定された場合に、当該禁止マークの近傍に位置する商品を取引処理の処理対象から除外するので、画像取得手段にて取得された撮像画像に含まれる商品であっても、少なくとも一部の商品の取引を制限できるため、店舗の状況に応じた商品の取引が可能となる。