特開2016-71831(P2016-71831A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-71831(P2016-71831A)
(43)【公開日】2016年5月9日
(54)【発明の名称】情報記録装置及び筆跡情報処理
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20160404BHJP
【FI】
   G06F3/048 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】書面
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-228430(P2014-228430)
(22)【出願日】2014年9月30日
(71)【出願人】
【識別番号】514287421
【氏名又は名称】吉野 英子
(72)【発明者】
【氏名】吉野 英子
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA53
5E555AA63
5E555BA02
5E555BA71
5E555BA83
5E555BB08
5E555BC02
5E555BC04
5E555BC10
5E555BC19
5E555BD01
5E555CA14
5E555CA17
5E555CB11
5E555CB12
5E555CB44
5E555CB56
5E555CB82
5E555CC19
5E555DB41
5E555DB56
5E555DD07
5E555EA25
5E555FA15
(57)【要約】
【課題】調査・報告など記録文書を作成するに当り、記録内容の改ざんを防止することを可能とする。
【解決手段】感圧センサー上の載置部に記録するための紙媒体を載置し、筆記具(ボールペン、シャープペンシル等)にて記録することにより、物理的な紙媒体記録と同一内容を包含するデジタル記録とを取得する。 デジタル記録は感圧センサーにより一筆ごとの筆跡ポイント(XY座標値・筆圧値を含む)を時系列的に取り込んだものである。
筆跡ポイントの取得と同期サイクルでGPSから受信した時刻情報と位置情報をGPS情報として筆跡ポイントに添付し筆跡記録情報を生成する。
筆跡記録情報をデータベース化し、随時時刻情報、位置情報及び筆跡画像をキーにして検索する。
紙媒体記録とデジタル記録とは相互補完関係をもたせ改ざんの検出と説明を容易に行なわしむ。
【効果】多くの情報が満溢している社会にあって、安心・信頼できる真実の情報を流通させ得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録者の手書き筆圧を感知し筆跡情報として出力する感圧センサーボードと、前記感圧センサーボード上に載置された紙媒体に筆記具により手書きされた文字や図形の一筆単位の複数の筆跡情報と、GPS(GNSSの一種、総称して使用)からの電波を受信するGPS受信手段と、
受信した時刻情報及び位置情報を一定の時間サイクル単位に前記筆跡情報と合成記録する記憶手段と、
前記合成記録を生成処理し筆跡記録情報及び筆跡画像情報を作成する処理手段と、
前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報を出力する出力手段と、
を具備する情報記録装置。
【請求項2】
前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報は、前記紙媒体1枚分を1単位(1頁)として処理し、手書き開始時間順に記憶装置に記録し前記時刻情報を基準に0時から24時までを1日分として記録順に頁番号を管理付与する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記出力手段は、前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報を外部機器に無線送信する送信手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記GPS受信手段は、衛星電波受信アンテナと周波数変換器から構成されるGPS受信器と無線LAN(Wi−Fiなど)を組み合わせることにより受信精度を向上させることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記GPS受信手段により、衛星電波受信状態を常時表示する受信シグナル(受信可−青、受信不可−赤)を具備することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項6】
記録者が前記情報記録装置を手動で始動又は終了させるための電源スイッチが備えられており、該電源スイッチをOFFに押下するか載置されている紙媒体を徐去した時点で前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報の取得は終了となり、続けて新しい紙媒体を載置部に載置することにより紙媒体載置センサーが働き自動的に電源スイッチONの状態になる。また紙媒体を載置したまま電源スイッチをOFFに押下した場合は、情報の取得は中断状態にあり、電源スイッチを再びONに押下すれば中断解除となり情報取得が再開される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項7】
請求項6に記載の前記電源スイッチをOFFに押下せずに放置した場合、前記筆跡記録情報の最終時刻情報から所定の時間が経過すれば自動的にOFF状態に入り情報の取得は中断する。再び電源スイッチをONに押下することにより中断前に戻り連続的に情報取得が可能となる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項8】
前記情報記録装置から取得した前記筆跡記録情報及び前記筆跡画像情報を外部機器である複数のパーソナルコンピュータ(PC)またはサーバーにて無線受信し、筆跡デジタル記録情報データベース及び筆跡画像情報データベースを構築する。さらに逐次発生する情報の蓄積・保存を繰り返し継続すると共に2種類のデータベースはGPS時刻情報の年月日と頁番号を共通キーにして相互に関連をもたせユーザーニーズに対応する、
ことを特徴とする筆跡情報処理。
【請求項9】
前記パーソナルコンピュータ又は前記サーバーを使用して、前記筆跡画像情報データベースに対し、前記情報記録装置により取得した検索キー画像をパターン認識手法を使用して照合処理することにより検索対象となる筆跡画像情報を頁単位に抽出する、
ことを特徴とする筆跡情報処理。
【請求項10】
請求項9に記載の抽出された頁単位の筆跡画像情報を前記パーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示し、心要な筆跡画像部分を切り出し、他の同様に切り出された複数の筆跡画像と編集合成して新しい筆跡画像情報を生成する、
ことを特徴とする筆跡情報処理。
【請求項11】
前記情報記録装置には、使用方法として手書きモードとテキストモードの2種類があり、手書き筆跡画像を取り扱う場合は手書きモードにセットし、テキストコード文字を取り扱う場合はテキストモードにセットする。テキストコード文字を入力する場合は、文字マップシートを載置部に載置して筆記具で入力したい文字のエリア内をタッチすることにより対象の文字が得られディスプレイで確認できることを特徴とする請求項1の情報記録装置。
【請求項12】
請求項11に記載のテキストコード文字入力方法により、無線送信したい相手先のメールアドレスを事前登録しておく。手書き筆跡画像の形式でメール内容を用意しアドレス番号を選択して相手先に送信する
ことを特徴とする筆跡情報処理。
【請求項13】
前記情報記録装置の載置部上に予め印刷された紙媒体を載置し意味付された枠内に書き込みをする場合、該紙媒体を識別するための記番号を設定し、外部機器である前記パーソナルコンピュータに識別記番号と対応する記入枠を含む印刷内容を背景図として用意する。記録者が印刷された紙媒体を使用する際は事前に識別記番号を登録しておき書き込み時に該当する識別記番号を選択しディスプレイにセットする。これにより識別記番号と筆跡記録情報とがひも付状態で前記パーソナルコンピュータに送信され所定の印刷枠にはまった筆跡画像情報が取得できる、
ことを特徴とする筆跡情報処理。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正確な記録日時・場所・記録者を特定できる情報記録装置及び筆跡情報処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の手書きによる情報入力装置は筆跡画像を取得することが中心的な機能とされている装置が多いが、近年は筆跡画像以外にも多様な筆跡情報を取得できる技術が開発されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−108161
【特許文献2】特開2013−65092
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】トランジスタ技術2008年2月号古野直樹池田平輔他「GPSのしくみと応用製作」P.99〜131
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
昨今の情報処理技術の進歩に伴い記録文書や報告文書等は主としてキーボード入力によるテキストデータの集合体として生成されている。テキストデータは追加、変更、削除を簡単に跡形もなく処理できる。つまり真実でない情報も真実の情報として存在し流通してるかも知れない。益々進展する情報化社会にあって信頼できる真実の情報を生成し流通させることが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
テキストデータをベースとして対処するには適切な手段がない。そこで、古い手法であるが紙媒体に筆記具で記録することにより記録原本を取得する方式を採用する。しかしこの記録原本だけでは書き換えや紛失のリスクが伴うため本発明につながった。
【0007】
本発明は、感圧センサー上の載置部に記録するための紙媒体を載置し、筆記具(ボールペン、シャープペンシルなど)にて記録することにより、物理的な紙媒体記録と同一内容を包含する時間サイクル基準のデジタル記録が取得できる。
【0008】
デジタル記録は、感圧センサーからの一筆ごとの筆跡ポイント(座標値・筆圧値を含む)を時系列的に取り込むことにより筆跡情報となる。
【0009】
同期サイクルでGPSから受信した時刻情報及び位置情報をGPS情報として筆跡情報に添付する。
【0010】
筆跡情報とGPS情報を一体化して筆跡記録情報としてデータベース化し、随時時刻情報、位置情報及び筆跡画像をキーにして検索することにより「いつ」「どこで」「だれが」この記録文書を作成したかを正確に再現することができる。
【発明の効果】
【0011】
多くの情報が満溢している社会にあって、安心して信頼できる真実の情報を少しでも多く流通させ得ることにより情報の浄化に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】情報記録装置の全体を説明する図である。
図2】情報記録装置と外部機器との連携を表わす図である。
図3】情報記録装置の機能ブロック図である。
図4】情報記録装置上で手書きされた筆跡の詳細を表わす図である。
図5】情報記録装置により取得された筆跡「ア」の時間サイクル別詳細情報を表わす図である。
図6】記録開始から筆跡記録情報を生成するまでの過程を表わすフローチャート図である。
図7】筆跡画像のパターン認識処理を表わすフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1に示すように、情報記録装置1は、通常の筆記具(ボールペン、シャープペンシル等)2を使用して感圧センサーボード3上の載置部4に載置した紙媒体50に記録すれば、その筆圧を感知する機能を備えている。
【0015】
情報記録装置1は、平面視で上下方向に長い薄型の直方体状の形状を備えている。
【0016】
上方部中程には載置された紙媒体50をバネの開閉で固定化するクリップ5を備えている。
【0017】
クリップ5の左内側には紙媒体50の有無を検知する紙媒体載置センサー6が備えられ常時一定の領域を走査する仕組を持っている。
【0018】
情報記録装置1の右側上部に電源スイッチ7があり、記録者が記録を開始するときに押下すれば電源ON(青色)の状態になり、記録を終了または中断する時にはもう一度押下すればOFF(赤色)状態になる。
【0019】
また、紙媒体載置センサー6が新しい紙媒体50の載置を検知した時は自動的に電源スイッチ7はON状態になり、逆に紙媒体載置センサー6が載置されていた紙媒体50の徐去を検知した時は電源スイッチ7は自動的にOFF状態になる。
【0020】
電源スイッチ7の下部に出力送信ボタン8があり、記憶装置102に保存されている記録情報を頁単位に外部機器(パーソナルコンピュータ702、サーバー703、スマートホン704など)に無線送信する機能を有している。
【0021】
出力送信ボタン8の左側にモード切り替えボタン20があり押下するごとに手書きモードとテキストモードに交互に切り変わる。通常は手書きモードに設定しておく。
【0022】
モード切り替えボタン20の附近にディスプレイ30とディスプレイ表示項目選択ボタン31、選択決定ボタン32及びディスプレイ表示スクロールノブ(回転式)とがある。ディスプレイ30はテキストコード文字30字×3行分が表示される容量。
【0023】
情報記録装置1の左最上部には、受信シグナル210があり、GPS衛星701からの電波の受信状態を表示している。受信状態が良好であれば青色が不可であれば赤色が点灯する。
【0024】
情報記録装置1の平面面積で上部約15%が機構部で電子基盤とバッテリーなどが収納されている。下部約85%が感圧センサーボード3(載置部4とほぼ同じ面積)となっている。
【0025】
感圧センサーボード3は、載置部4の上に紙媒体50を載置し、筆記具2により記録をした場合、筆圧を感知し、XY座標値と筆圧値を取得するものである。ここで採用している感圧方式は公知の技術である抵抗膜センサーによる原理を応用し、特に有機導電膜の技術を参考にしている。(特開2008−108161)
【0026】
図2は、情報記録装置1と外部機器であるGPS衛星701、パーソナルコンピュータ(PC)702、サーバー703及びスマートホン704を初めとする携帯用電子機器との連携を示す図である。
【0027】
情報記録装置1は、GPS衛星から送られてくるGPS電波をGPS受信器200で受信し時刻情報及び位置情報を取得する。
【0028】
GPS電波は、受信地域の環境により受信内容の精度がよくない場合があり、この受信精度を向上させるため無線LANの一種であるWiFiと組み合わせる。
【0029】
GPS電波を受信するアンテナ機能と計算処理する回路と一体化したモジュール(GNSS受信モジュール、GN87F古野電気製など)を使うことにより、高効率化、高性能化を実現できる。
【0030】
GPS受信器200から取得した時刻情報と位置情報は感圧センサーボード3から取得した筆跡情報と共に処理装置100において時間サイクルを同期化して筆跡記録情報と筆跡画像情報を生成する。
【0031】
筆跡記録情報と筆跡画像情報は記憶装置102に記憶される。
【0032】
これら2種類の情報は、相互に連携を保ちながら頁単位に保存管理されている。
【0033】
記録者は、随時あるいは一定量の情報が蓄積された段階で特定の情報あるいはすべての情報を指定する外部機器(パーソナルコンピュータ702、サーバー703、スマートホン704など)に無線送信する。
【0034】
情報記録装置1から外部機器へ無線送信する事例の一つを説明する。
【0035】
情報記録装置1からスマートホン704へ手書きメッセージを送信するケースでは、まず載置部4に紙媒体50を載置し、筆記具2でメッセージを記録する。ディスプレイ30には年月日と頁数が表示されている。この年月日と頁数を控えておき、次に手書きモードからテキストモードに切り替え、ディスプレイ表示項目選定ボタン31を押下し「メールアドレス」を選定する。次に選択決定ボタン32を押下することによりディスプレイ30がクリアされメールアドレスの入力待ちの状態となる。載置部4に文字マップシートを載置し筆記具2でメールアドレス文字順に文字マップシート上の印刷文字をタッチすることによりテキスト文字入力が実行されディスプレイ30に入力されたメールアドレスが表示される。確認後、選択決定ボタン32を押下することによりアドレスは登録される。次に続いて先程手書きしたメッセージ作成年月日と頁数を文字マップシートを使って入力し、ディスプレイ30に表示された内容を確認後出力送信ボタン8を押下することによりメッセージはメールアドレス先へ添付ファイルの画像として届く。
【0036】
図3は、情報記録装置1の処理装置を中心に連携する装置との機能関係を表わすものである。
【0037】
GPS受信器200は衛星電波を受信するアンテナを担当するGPS受信部201と受信した電波を計算処理するGPS処理部202とから構成されている。電波の受信状態を常に監視しており状況を受信シグナル210に表示する。また計算処理されたGPS情報は処理装置100に送る。
【0038】
処理装置100は、制御回路101、記憶装置102、処理回路103から構成されている。
【0039】
感圧センサーボード3は筆跡情報を制御回路101から発振される時間サイクルに合わせて取得し処理装置100に伝送する。
【0040】
処理装置100の構成要素はCPU、ROM、RAM、I/Oポートなどである。
【0041】
紙媒体載置センサー6、電源スイッチ7、出力送信ボタン8、モード切り替えボタン20、は制御回路101のI/Oポートを経由して本体の始動、取得情報の出力、稼働終了を指示する装置である。
【0042】
ディスプレイ30、ディスプレイ表示項目選定ボタン31、選択決定ボタン32ディスプレイ表示スクロールノブ(回転式)33は、本体の稼働状況を確認したり、次の行動を指示する装置である。
【0043】
無線送受信器300及びUSBポート400は、外部機器との情報交換に使用する装置である。特に無線送受信器は、自己のメールアドレスを設定しておけば、他の外部機器からのメッセージをテキスト形式でディスプレイ30に受信表示することができる。
【0044】
図4及び図5により筆跡情報の詳細を説明する。
【0045】
情報記録装置1の載置部4上に紙媒体50を載置し、筆記具2を用いてカタカナの「ア」を手書きした場合を例に取り上げる。
【0046】
情報記録装置1の載置部4とほぼ同じ範囲に感圧センサーボード3が設置されている。左上隅がXY座標値0.0の原点となっている。
【0047】
感圧センサーボード3上の紙媒体50に筆記具2の先端が接触し感圧センサーボード3が筆圧を感知した時点から第一筆目の筆跡ポイント情報の取得がスタートする。例で示せばP(Pはポイントの略称)であり筆跡が継続している場合は制御回路から発信される時間サイクルごとに筆跡の移動位置をXY座標値で連続的に取得する。筆圧の感知がとだえた時点で第一筆目が終了する。例で示せばP〜Pである。(図4
【0048】
続いて第二筆目の筆跡ポイントは、P〜P11である。「ア」の文字は二筆で完結する。
【0049】
筆跡ポイントにはXY座標値以外に筆跡の状態がS=スタート、C=連続、E=終了の3段階で表示されている。さらに筆圧のレベルも数値化して付与されている。
【0050】
感圧センサーボード3からは、XY座標値、筆跡状態及び筆圧レベルの3種類の感圧センサー情報が時間サイクルを基準とした筆跡ポイントごとに取得ができる。
【0051】
一方、GPS受信器200からは、時刻情報と位置情報を取得する。時刻情報は極めて正確ではあるが秒単位となっているため処理装置100で100分の1秒単位に変更し情報記録装置1内における時間サイクルとした。位置情報は取得通りに使用する。
【0052】
感圧センサーボード3から取得した筆跡ポイントごとのXY座標値、筆跡状態及び筆圧レベルは総じて感圧センサー情報とし、時刻情報及び位置情報は総じてGPS情報とする。
【0053】
感圧センサー情報とGPS情報を時間サイクルを基準として同期化し筆跡ポイント単位に統合生成した情報が図5に示す表でありこの内容の情報が筆跡記録情報である。
【0054】
この筆跡記録情報は情報量が厖大になるため変化のない部分を省略することにより圧縮を行っている。
【0055】
図6は、記録者が記録を開始する段階から筆跡記録情報が生成される過程を示すフローチャート図である。
【0056】
次に、筆跡情報処理に係る別の実施例につき図7により説明する。
【0057】
記録者が過去に情報記録装置1を使用して記録文書を作成したがその文書が見当たらい場合、記録内容の一部が判明しておればその文字や図形を手懸りに対象の文書を見付け出そうとう試みである。
【0058】
ここでは、パターン認識の手法を使って実施しており、検索キー画像の作成に情報記録装置1を使用しているところに特徴がある。
【産業上の利用可能性】
【0059】
この発明は記録文書や報告文書などの存在性と内容の真実性を今までより高めようとするもので、人間社会において特に管理者がこの発明による装置の使用を義務付けることにより、より安心で安全な社会が構築できるものと考える。
【符号の説明】
【0060】
1 情報記録装置
2 筆記具(ボールペン、シャープペンシルなど)
3 感圧センサーボード
4 載置部
5 クリップ
6 紙媒体載置センサー
7 電源スイッチ
8 出力送信ボタン
20 モード切替えボタン
30 ディスプレイ
31 ディスプレイ表示項目選択ボタン
32 選択決定ボタン
33 ディスプレイ表示スクロールノブ(回転式)
100 処理装置
101 制御回路
102 記憶装置
103 処理回路
200 GPS受信器
201 GPS受信部(含WiFi)
202 GPS処理部
210 受信シグナル
300 無線送受信器
400 USBポート
701 GPS衛星
702 パーソナルコンピュータ(PC)
703 サーバー
704 スマートホン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7