(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-81023(P2016-81023A)
(43)【公開日】2016年5月16日
(54)【発明の名称】眼鏡
(51)【国際特許分類】
G02C 5/16 20060101AFI20160411BHJP
G02C 5/12 20060101ALI20160411BHJP
【FI】
G02C5/16
G02C5/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-224686(P2014-224686)
(22)【出願日】2014年10月16日
(71)【出願人】
【識別番号】593037058
【氏名又は名称】手賀 友裕
(72)【発明者】
【氏名】手賀 友裕
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006AA01
2H006AA03
2H006AB01
(57)【要約】
【課題】耳介上部に掛けられた補聴器と眼鏡のテンプル又はモダンとの干渉を無くする事。
【解決手段】テンプル(10)は前方連結部(11)より後方に頬骨弓又は頬骨筋Bから耳前まで延び、そして、そこから第一屈曲部(12)として下方に曲がり、更に耳介の下を通り回り込むように第二屈曲部(14)が設けられ、鼻パッド(20)により鼻面が、第一屈曲部により頬骨弓又は頬骨筋が、第二屈曲部により耳介の下が、それぞれ支持される様にした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テンプルは前方連結部より後方に頬骨弓又は頬骨筋から耳前まで延び、そして、そこから第一屈曲部として下方に曲がり、更に耳介の下を通り回り込むように第二屈曲部が設けられ、鼻パッドにより鼻面が、第一屈曲部により頬骨弓又は頬骨筋が、第二屈曲部により耳介の下が、それぞれ支持される様にされた事を特徴とする眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鼻面と、頬骨弓、頬骨筋と、そして耳介の下と、の三点により眼鏡を保持する眼鏡に関し、又、特に耳介上部で補聴器を使用する人が使用し易い眼鏡にも関する。
【0002】
従来、眼鏡の重さの支持や姿勢を制御するのには、鼻面と耳介上部の二点で支持する事が行われてきた。しかしながら、装着者が前向きになったり、後ろ向きや仰向きになったり色んな姿勢を取る事により、鼻面又は耳介上部への負担が掛かり、ひどい場合はただれる様に迄なってしまっていた。又テンプル端部を耳介上部に掛ける事により補聴器との兼ね合いで、眼鏡が掛けにくくなったり補聴器が使いにくくなったり等の不具合が生じてしまっていた。
【0003】
上記課題を解決する為に、本発明者は、テンプルは前方連結部より後方に頬骨弓又は頬骨筋から耳前まで延び、そして、そこから第一屈曲部として下方に曲がり、更に耳介の下を通り回り込むように第二屈曲部が設けられ、鼻パッドにより鼻面が、第一屈曲部により頬骨弓又は頬骨筋が、第二屈曲部により耳介の下が、それぞれ支持される様にされた事を特徴とする眼鏡の提案を図った。
【0004】
本発明を採用する事により、先ず、眼鏡を鼻面と、頬骨弓、頬骨筋と、耳介の下の三点で支える事により、鼻面又は耳介上部への負担が和らぎ、擦れたりただれたりがなくなった。次に、耳介上部に掛けた補聴器との干渉が無くなり、眼鏡も補聴器も快適にそれぞれ使用可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
テンプルは前方連結部より後方に頬骨弓又は頬骨筋から耳前まで延び、そして、そこから第一屈曲部として下方に曲がり、更に耳介の下を通り回り込むように第二屈曲部が設けられ、鼻パッドにより鼻面が、第一屈曲部により頬骨弓又は頬骨筋が、第二屈曲部により耳介の下が、それぞれ支持される様にされた事を特徴とする眼鏡。
【実施例1】
【0007】
図1は本発明の実施例の眼鏡1を顔に装着した場合の側面図である。テンプル10はフロントフレームとの連結部11より後方に延び、頬骨弓又は頬骨筋B近辺で当接又は接触し、そしてそこを第一屈曲部として下方に曲がり、そして耳介の下Cまで延び耳介下部13を回り込むように第二屈曲部14が耳介の下(茎突舌骨筋)C近辺に当接又は接触する。
【0008】
そして、眼鏡のフロントフレームの鼻パッド20によって鼻面Aと前記第一屈曲部によって頬骨弓又は頬骨筋B近辺が支持され、第二屈曲部14によって耳介の下部Cが支持され、以上三点によって眼鏡がしっかり顔面に保持される。耳介上部16に眼鏡のテンプルを掛けなくてもぐらついたり外れたりする事はない。
【0009】
尚、第一屈曲部と第二屈曲部の処はテンプルとは別の材料で作られたモダンであっても良い。テンプルの材質は弾性を有するもので有れば金属の線材、エンプラ系の樹脂であっても良い。
【0010】
図2は本発明の眼鏡1の全体斜視図であって、このように簡単な構造及び形状であるので、今迄の部品等の利用が可能なので製造コストは安価に仕上がる。
【0011】
図3は補聴器30を装着した耳40の側面図であり、このような状態で従来の眼鏡を掛けるとテンプルをしっかり保持出来なくなり、安定性に掛ける事となる。
【0012】
しかし、
図3の様にテンプル10aを第一屈曲部12aで頬骨弓又は頬骨筋で保持し、第二屈曲部14aで耳介の下Cを保持する事により、補聴器との組み合わせの問題は解決され、しかも眼鏡を保持する力が分散され鼻や耳40への重さや力の集中も分散される事となった。
【産業上の利用可能性】
【0013】
逆転の発想により、補聴器との兼ね合いも解消でき、これからの高齢化社会の役に立つ事となるであろう。
【符号の説明】
【0014】
1 本発明実施例の眼鏡
10 テンプル
11 フロントフレームとの連結部
12 第一屈曲部
13 耳介下部
14 第二屈曲部
16 耳介上部
20 鼻パッド
30 補聴器
40 耳
A 鼻面
B 頬骨弓・頬骨筋
C 耳介の下