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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-81493(P2016-81493A)
(43)【公開日】2016年5月16日
(54)【発明の名称】商品価格の検出方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20160411BHJP
【FI】
   G06Q30/02 120
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-237575(P2014-237575)
(22)【出願日】2014年11月25日
(31)【優先権主張番号】103135851
(32)【優先日】2014年10月16日
(33)【優先権主張国】TW
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り Proc.of the Int.Conf.on eBusiness,eCommerce,eManagement,eLearning and eGovernance(IC5E 2014) 開催日:平成26年7月30日〜31日 集会名、開催場所:International Conference on eBusiness,eCommerce,eManagement,eLearning and eGovernance 2014(IC5E 2014),University of Greenwich,London,UK. 公開者:王 泰鈞 公開物:Proc.of the Int.Conf.on eBusiness,eCommerce,eManagement,eLearning and eGovernance(IC5E 2014)の104頁〜108頁
(71)【出願人】
【識別番号】502003596
【氏名又は名称】財団法人 資訊工業策進会
【氏名又は名称原語表記】INSTITUTE FOR INFORMATION INDUSTRY
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(72)【発明者】
【氏名】王 泰鈞
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 得一
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲彦▼銘
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB04
(57)【要約】
【課題】商品価格の検出方法を開示する。
【解決手段】商品情報データ及び標示価格データを検出するステップと、情報データに基づいて、データベースにおける商品に対応する複数のリンク用のウェブサイトを検索し、商品に対応する複数の実際価格データを取得するステップと、標示価格データが前記実際価格データにおける最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、商品の標示価格データが正確であると判断するステップと、を備える商品価格の検出方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報データ及び標示価格データを検出することと、
前記情報データに基づいて、データベースにおける商品に対応する複数の第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する複数の実際価格データを取得することと、
前記標示価格データが前記実際価格データにおける最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、前記商品の前記標示価格データが正確であると判断することと、
を備える商品価格の検出方法。
【請求項2】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記情報データに対して構文解析アルゴリズムを行って、前記商品に対応する名称データを取得することと、
前記データベースに前記名称データを有するかどうかを検索することと、
前記データベースに前記名称データを有する場合、前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することと、
を含む請求項1に記載の商品価格の検出方法。
【請求項3】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得できない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む請求項2に記載の商品価格の検出方法。
【請求項4】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記データベースに前記名称データを有しない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む請求項2又は3に記載の商品価格の検出方法。
【請求項5】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記名称データ及び前記名称データの検索に対応する前記電子商取引プラットフォームの複数の第2のリンク用のウェブサイトを、前記データベースに追加することを更に含む請求項4に記載の商品価格の検出方法。
【請求項6】
前記標示価格データが前記最高の実際価格データより大きい又は前記最低の実際価格データより小さい場合、出力インターフェースによって警告メッセージを表示することを更に含む請求項1〜5の何れかに記載の商品価格の検出方法。
【請求項7】
前記商品価格の検出方法は、ビジネスプロセス管理システム(Business Process Management System;BPMS)によって実行される請求項1〜6の何れかに記載の商品価格の検出方法。
【請求項8】
商品情報データ及び標示価格データを検出することと、前記情報データに基づいて、データベースにおける前記商品に対応する複数の第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する複数の実際価格データを取得することと、前記標示価格データが前記実際価格データにおける最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、前記商品の前記標示価格データが正確であると判断することと、を備える商品価格の検出方法を、
実行するためのコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記情報データに対して構文解析アルゴリズムを行って、前記商品に対応する名称データを取得することと、
前記データベースに前記名称データを有するかどうかを検索することと、
前記データベースに前記名称データを有する場合、前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することと、
を含むデータ請求項8に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得できない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む請求項9に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記データベースに前記名称データを有しない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む請求項9又は10に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、
前記名称データ及び前記名称データの検索に対応する前記電子商取引プラットフォームの複数の第2のリンク用のウェブサイトを、前記データベースに追加することを更に含む請求項11に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
前記標示価格データが前記最高の実際価格データより大きい又は前記最低の実際価格データより小さい場合、出力インターフェースによって警告メッセージを表示することを更に含む請求項8〜12の何れかに記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ビジネスプロセス管理システムによって前記商品価格の検出方法を実行することに用いられる請求項8〜13の何れかに記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品価格の検出方法に関し、特に、商品の価格を自動的且つ即時に監視できる商品価格の検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット技術の発展、また電子商取引プラットフォーム(例えば、PChomeオンラインショッピング、又はYahooオークションモール等)の決起により、新しい消費パターンが消費者に提供される。インターネットを介してつながるだけで、消費者が数多くの電子商取引プラットフォームから希望の商品を見つけることができ、これにより、ショッピングがより便利になる。そのため、このような消費パターンによるショッピングに凝る消費者が益々多くなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電子商取引プラットフォームは、便利な消費パターンを提供するが、商品価格を不正に標示することのある電子商取引プラットフォームも少なくない。情報伝達が速いため、一旦、商品価格を不正に標示すると、わずかな時間で販売者に大きな損害を受けさせる可能性がある。欠損を受けて不正に標示された価格で商品を販売する販売者がある。損害を避けるために、受注を削除し又は出荷を拒否して、名誉が傷付く販売者もある。
【0004】
これにより、電子商取引プラットフォームの商品価格の不正標示の発生を如何に避けるかは、この業界において解決しなければならない問題となっている。
【0005】
そのため、上記の問題を解決し、電子商取引プラットフォームの商品価格の不正標示の発生を避けることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、商品情報データ及び標示価格データを検出することと、情報データに基づいて、データベースにおける商品に対応する複数の第1のリンク用のウェブサイトを検索し、商品に対応する複数の実際価格データを取得することと、標示価格データが前記実際価格データにおける最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、商品の標示価格データが正確であると判断することと、を備える商品価格の検出方法に関する。
【0007】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記情報データに対して構文解析アルゴリズムを行って、前記商品に対応する名称データを取得することと、前記データベースに名称データを有するかどうかを検索することと、前記データベースに名称データを有する場合、前記商品に対応する名称データの前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することと、を含む。
【0008】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得できない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む。
【0009】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記データベースに前記名称データを有しない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む。
【0010】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記名称データ及び前記名称データの検索に対応する前記電子商取引プラットフォームの複数の第2のリンク用のウェブサイトを、前記データベースに追加することを更に含む。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記商品価格の検出方法は、前記標示価格データが前記最高の実際価格データより大きい又は前記最低の実際価格データより小さい場合、出力インターフェースによって警告メッセージを表示することを更に含む。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記商品価格の検出方法は、前記標示価格データが前記最高の実際価格データより大きい又は前記最低の実際価格データより小さい場合、出力インターフェースによって警告メッセージを表示することを更に含む。
【0013】
本発明の他の態様は、商品情報データ及び標示価格データを検出することと、情報データに基づいて、データベースにおける商品に対応する複数の第1のリンク用のウェブサイトを検索し、商品に対応する複数の実際価格データを取得することと、標示価格データが前記実際価格データにおける最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、商品の標示価格データが正確であると判断することと、を備える商品価格の検出方法を、実行するためのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関する。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記情報データに対して構文解析アルゴリズムを行って、前記商品に対応する名称データを取得することと、前記データベースに名称データを有するかどうかを検索することと、前記データベースに名称データを有する場合、前記商品に対応する名称データの前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することと、を含む。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記商品の前記名称データに対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する前記実際価格データを取得できない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む。
【0016】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記データベースに前記名称データを有しない場合、複数の電子商取引プラットフォームによって前記名称データを検索して、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することを更に含む。
【0017】
本発明の一実施例によれば、前記情報データに基づいて、前記データベースにおける前記商品に対応する前記第1のリンク用のウェブサイトを検索し、前記商品に対応する前記実際価格データを取得することは、前記名称データ及び前記名称データの検索に対応する前記電子商取引プラットフォームの複数の第2のリンク用のウェブサイトを、前記データベースに追加することを更に含む。
【0018】
本発明の一実施例によれば、前記商品価格の検出方法は、前記標示価格データが前記最高の実際価格データより大きい又は前記最低の実際価格データより小さい場合、出力インターフェースによって警告メッセージを表示することを更に含む。
【0019】
本発明の一実施例によれば、前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ビジネスプロセス管理システムによって前記商品価格の検出方法を実行することに用いられる。
【発明の効果】
【0020】
以上をまとめて言えば、データベースにおける商品の価格に関するリンク用のウェブサイトを検索することによって、販売者の入力した商品価格が正確であるかどうかを即時的且つ自動的に監視し、販売者による商品価格の不正標示を避けることができる。また、構文解析アルゴリズムによって、商品の市場価格を見つける正確性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
下記図面の説明は、本発明の前記、他の目的、特徴、メリット及び実施例をより分かりやすくするためのものである。
図1】本発明の一実施例に係る商品価格の検出方法を示すフローチャートである。
図2】本発明の一実施例に係る商品価格の検出方法の1つのステップを示すフローチャートである。
図3】本発明の一実施例に係る表示インターフェースを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1を参照されたい。図1は、本発明の一実施例に係る商品価格の検出方法100を示すフローチャートである。商品価格の検出方法100は、データベースにおけるデータを検索することによって商品の現在市場での価格範囲を取得して、入力された商品価格と検索価格範囲とを比較して、入力された商品価格が正確であるかどうかを判断することができる。
【0023】
図1に示すように、まず、ステップS110において、商品情報データ及び標示価格データを検出する。具体的には、電子商取引プラットフォームは、商品の販売情報(例えば、名称、ブランド、用途等)及び販売価格を入力するための入力インターフェースを販売者に提供することができる。商品価格の検出方法100は、電子商取引プラットフォームの提供した入力インターフェースに連結されて、販売者の入力した商品情報データ及び価格データを検出することができる。
【0024】
次に、ステップS120において、情報データに基づいて、データベースにおける商品に対応する複数のリンク用のウェブサイトを検索し、商品に対応する複数の実際価格データを取得する。一実施例において、データベースに数多くの商品の情報及び商品に関連する複数のリンク用のウェブサイトが記憶される。その中の1つのリンク用のウェブサイトを検索することによって、この商品に関する1つの価格情報ウェブページに直接にリンクされることができる。具体的には、商品価格の検出方法100は、商品情報データ(例えば、名称)に基づいて、データベースからこの商品に関連するリンク用のウェブサイトを見つけて、リンク用のウェブサイトを検索することによって、この商品の複数の実際価格データ(即ち、現在市場でこの商品の販売価格)を取得することができる。
【0025】
次に、ステップS130において、商品の標示価格データが実際価格データにおける1つの最高の実際価格データと1つの最低の実際価格データとの間に介在するかどうかを判断することによって、商品の標示価格データが正確であるかどうかを判断する。
【0026】
標示価格データが最高の実際価格データと最低の実際価格データとの間に介在する場合、ステップS140を行う。ステップS140において、商品の標示価格データが正確であると判定する。標示価格データが最高の実際価格データより大きい又は最低の実際価格データより小さい時、商品の標示された価格に問題がある可能性があり、この場合、ステップS150を行う。ステップS150において、出力インターフェースによって警告メッセージを表示する。具体的には、標示価格データが最高の実際価格データより大きい又は最低の実際価格データより小さい時、商品価格の検出方法100は、出力インターフェースを発生して、警告メッセージを出して、入力された商品価格に間違いがあることを販売者に知らせることができる。警告メッセージは、文字又は音声等で表現されてよい。
【0027】
これにより、データベースにおける商品の価格に関連するリンク用のウェブサイトを検索することによって、販売者の入力した商品価格が正確であるかどうかを即時的且つ自動的に監視し、販売者による商品価格の不正標示を避けることができる。
【0028】
商品価格の検出方法100は、実際にコンピュータプログラム製品(例えば、アプリケーションプログラム)として、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶されて、コンピュータがこの記録媒体を読み取った後で商品価格の検出方法100を実行するようにすることができる。前述のコンピュータとしては、中央処理装置(Central Processing Unit;CPU)、制御素子(control unit)、マイクロプロセッサ(micro processor)又は指令を実行可能な他のハードウェア素子であってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、ハードディスク、コンパクトディスク、USBフラッシュディスク、記憶テープ、インターネットによりアクセス可能なデータベース、又は当業者が容易に想到した同じ機能を持つものであってもよい。
【0029】
更に、商品価格の検出方法100は、実際にアプリケーションプログラムインターフェース(Application Program Interface;API)に作成されて、Java(登録商標)scriptを書き込むようにブラウザにプラグイン(plugin)されてもよい。例えば、使用者は、商品価格の検出方法100のアプリケーションプログラムインターフェースを直接電子商取引プラットフォーム(例えば、PChomeオンラインショッピング又はYahooオークションモール等)のブラウズウェブページに組み込み、又はブラウザプラグインによって商品価格の検出方法100のアプリケーションプログラムインターフェースをウェブページブラウザ(例えば、Chrome又はファイアフォックス等)にプラグインすることができる。これにより、販売者は、電子商取引プラットフォームに商品の情報及び価格を入力する同時に、商品価格の検出方法のアプリケーションプログラムを始動し、入力された商品価格が正確であるかどうかを検出し、商品価格を自動的且つ即時的に監視する効果を奏することができる。
【0030】
一方、商品価格の検出方法100は、ビジネスプロセス管理システム(Business Process Management System;BPMS)を使用することによって実行されてもよい。言い換えると、商品価格の検出方法100のステップS110〜S130は、ビジネスプロセス管理システムによって制御され、且つ必要に応じて複数のステップのそれぞれのフローやアルゴリズムを独立に取り換えることができる。これにより、ビジネスプロセス管理システムの制御によって、商品価格の検出フローを迅速に変更することができ、各階段に用いられたアルゴリズムを直接に取り換えて、商品価格の検出方法100を迅速に調整する効果を奏することもできる。
【0031】
図1図2を併せて参照されたい。図2は、本発明の一実施例に係る商品価格の検出方法100のステップS120を示すフローチャートである。一実施例において、ステップS120は、ステップS121〜S126を更に含んでもよい。まず、ステップS121において、検出した情報データに対して、構文解析(Parsing)アルゴリズムを行って、商品に対応する名称データを取得する。具体的には、通常、販売者が商品の情報を入力する場合、ある商品テーマとは無関連のメッセージが増加してしまう。例えば、商品が携帯電話である場合、販売者は、公開度を向上するために、携帯電話のブランドや型番以外に、有名人の推薦のような宣伝用の叙述、又はある特定の機能等を持つ叙述文字を更に追加することがある。販売者の入力した製品情報を直接に検索すると、正確な商品及びその価格情報を見つけない可能性がある。これにより、データベースから関連する商品を探す場合、商品価格の検出方法100は、まず、販売者の入力した商品情報データに対して構文解析法を行って、商品名称のデータ(例えば、商名名称と型番)を取得することで、不必要な情報を除去して、商品探しの正確性を向上することができる。
【0032】
次に、ステップS122において、データベースに商品名称のデータを有するかどうかを判断する。データベースに前記商品名称のデータを有さない場合、データベースにこの商品に関連するリンク用のウェブサイトを有さない、即ち、データベースによって前記商品の現在の市場価格を直接に検索することができないことを表す。この場合、ステップS123を行う。
【0033】
ステップS123において、複数の電子商取引プラットフォームによって名称データを検索して、商品に対応する実際価格データを取得する。具体的には、商品価格の検出方法100は、複数の電子商取引プラットフォーム(例えば、ebay又はオープンオークション等)のリンク用のウェブサイトを予め確立することができる。これにより、組み込まれた電子商取引プラットフォームのリンク用のウェブサイトを検索して、商品名称のデータを検索することによって、前記商品の前記電子商取引プラットフォームにおける価格を検索することで、前記商品の現在の市場価格を取得する。
【0034】
組み込まれた電子商取引プラットフォームのリンク用のウェブサイトを検索することによって、商品の複数の実際価格データを取得した後で、次に、ステップS124を行う。ステップS124において、商品名称のデータ及び名称データの検索に対応する複数の電子商取引プラットフォームのリンク用のウェブサイトをデータベースに追加する。言い換えると、データベースにおける製品の名称データの情報を更新する。次回で、同一の商品の価格を検出する場合、データベースのリンク用のウェブサイトによって商品の価格を検索することができる。次に、ステップS130に戻る。
【0035】
ステップS122に戻る。データベースに商品名称のデータが既にある場合、ステップS125を行う。ステップS125において、データベースにおける商品名称のデータに関連するリンク用のウェブサイトによって実際価格データを取得できるかどうかを判断する。有効期限が切れ又は失効したリンク用のウェブサイトがあるため、データベースに商品の価格に関連するリンク用のウェブサイトが既にあるとしても、商品の現在の市場価格を正確に取得できるかどうかを更に判断する必要がある。
【0036】
前記商品名称のデータに対応するリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する実際価格データを取得できる場合、データベースに記憶されたリンク用のウェブサイトが依然として有効であることを表し、この場合、ステップS130に戻り、標示された価格が正確であるかどうかを判断する。
【0037】
前記商品名称のデータに対応するリンク用のウェブサイトを検索することによって、前記商品に対応する実際価格データを取得できなかった場合、データベースに記憶されたリンク用のウェブサイトが有効期限が切れ又は失効したことを表し、この場合、ステップS126を行う。ステップS126において、データベースにおける商品名称のデータに関連するリンク用のウェブサイトを削除する。次に、ステップS123を行い、組み込まれた電子商取引プラットフォームのリンク用のウェブサイトを検索することによって、商品の実際価格データを取得する。
【0038】
これにより、商品価格の検出方法100において、データベースにおける商品の価格に関連するリンク用のウェブサイトを検索することによって、販売者の入力した商品価格が正確であるかどうかを即時的且つ自動的に監視し、販売者による商品価格の不正標示を避けることができる。また、構文解析アルゴリズムによって、商品の市場価格を見つける正確性を更に向上することができる。更に、組み込まれた電子商取引プラットフォームのリンク用のウェブサイトによって、販売者の入力した商品価格を効果的且つ即時的に監視して、データベースにおけるデータを即時に更新し、販売者の入力した商品価格に対する自動的な監視の正確性を向上することができる。
【0039】
図3を参照されたい。図3は、本発明の一実施例に係る表示インターフェース300を示す模式図である。図3に示すように、販売者が表示インターフェース300によって製品の情報データ(例えば、hTC M8…)及び標示価格データ(例えば、15000)を入力する場合、組み込まれた商品価格の検出方法100によって、販売者の入力した標示された価格と現在の市場価格との不一致を即時に検出し、即ち、販売者の入力した標示された価格に間違いがあることを検出することができる。
【0040】
本発明を実施形態で前述の通り開示したが、これは本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0041】
100 商品価格の検出方法
S110〜S150 ステップ
S121〜S126 ステップ
300 表示インターフェース
図1
図2
図3