【解決手段】ケーブル18の導線20と接続する第1結線部4aを有する第1コンタクト4と、ケーブル18の導線22と接続する第2結線部6aを有する第2コンタクト6と、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの間に配置され、前記導線を覆う第1シールド部24,26と接続するシールド結線部8a,10aを有するグランドプレート8,10と、前記第1コンタクト、前記第2コンタクト、及び前記グランドプレートを保持するハウジング12,13とを備え、前記シールド結線部は、前記第1結線部及び前記第2結線部の配置位置より前記ケーブル側に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。
【
図2】第1の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【
図3】第1の実施の形態に係る電気コネクタとケーブルとの接続部分の構成を示す拡大図である。
【
図4】第1の実施の形態に係る第1コンタクト、第1グランドプレート、第1ハウジング及びケーブルを分解した状態を示す図である。
【
図5】第1の実施の形態に係る第1コンタクト及び第1グランドプレートを保持した第1ハウジングと、第2コンタクト及び第2グランドプレートを保持した第2ハウジングの構成を示す図である。
【
図6】第2の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。
【
図7】第2の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。
【
図8】第2の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す平面図である。
【
図9】第2の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【
図10】第2の実施の形態に係る電気コネクタとケーブルとの接続部分の構成を示す拡大図である。
【
図11】第2の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【
図12】第2の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【
図13】第2の実施の形態に係る電気コネクタの他の構成を示す断面図である。
【
図14】第2の実施の形態に係る電気コネクタとケーブルとの接続部分の他の構成を示す拡大図である。
【
図15】第2の実施の形態に係る電気コネクタの他の構成を示す断面図である。
【
図16】第3の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。
【
図17】第3の実施の形態に係る電気コネクタとケーブルとの接続部分の構成を示す拡大図である。
【
図18】第4の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。
【
図19】第4の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す平面図である。
【
図20】第4の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【
図21】第4の実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係る電気コネクタ(レセプタクルコネクタ)について説明する。
図1は第1の実施の形態に係る電気コネクタの斜視図であり、
図2はその断面図である。なお、
図1及び
図2においてはXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。X軸は図示しないプラグコネクタを後述する挿入孔20に挿抜させる挿抜方向に平行となるように、Y軸は後述する第1コンタクト4及び第2コンタクト6の配列方向に平行となるように、Z軸は第1グランドプレート8と第2グランドプレート10とが結合する結合方向に平行となるように設定されている。また、プラグコネクタを挿入孔20から抜去させる抜去方向が+X方向及び挿入させる挿入方向が−X方向となるように、プラグコネクタ側から視て右側が+Y方向及び左側が−Y方向となるように、第1コンタクト4側が+Z方向及び第2コンタクト6側が−Z方向となるように設定されている。
【0016】
電気コネクタ2は、
図1及び
図2に示すように、第1コンタクト4、第2コンタクト6、第1グランドプレート8、第2グランドプレート10、ハウジング12、第1ハウジング14、第2ハウジング16及びシェル18を備えている。なお、第1コンタクト4、第2コンタクト6、第1グランドプレート8、第2グランドプレート10及びシェル18は、それぞれ導電性を有する金属部材により形成されており、ハウジング12、第1ハウジング14及び第2ハウジング16は、それぞれ絶縁性を有する樹脂部材により形成されている。
【0017】
図3は、
図2に示す円Aで囲んだ部材の拡大図であり、
図4は、第1の実施の形態に係る第1コンタクト4、第1グランドプレート8、第1ハウジング14及びケーブル22を分解した状態を示す図である。
図4に示すように、第1コンタクト4はY方向に12本配列されており、ケーブル22の+Z方向側に位置する導線26もY方向に12本配列されている。第1コンタクト4の−X方向側の端部には、ケーブル22の導線26と接続するための第1結線部4aが形成されている。第1結線部4aのそれぞれ及び導線26のそれぞれは、
図3に示すように、半田付け等により接続される。
【0018】
また、第1グランドプレート8の−X方向側の端部には、ケーブル22のシールド部28と接続するための第3シールド結線部8aが形成されている。第3シールド結線部8aは、
図2及び
図3に示すように、第1結線部4aの配置位置よりケーブル22側(−X方向側)に配置されている。第3シールド結線部8a及びシールド部28は、
図3に示すように、半田付け等により接続される。なお、導線26及びシールド部28は、導電性を有する金属部材により形成されており、12本の導線26は、絶縁体30により覆われており、シールド部28は、絶縁体30に覆われた12本の導線26を覆っている。
【0019】
また、第1コンタクト4は、第1ハウジング14にインサート成形されており、第1ハウジング14は、ケーブル22の導線26に第1結線部4aが接続された第1コンタクト4と、ケーブル22のシールド部28に第3シールド結線部8aが接続された第1グランドプレート8とを保持している。
【0020】
同様に、第2コンタクト6はY方向に12本配列されており、ケーブル22の−Z方向側に位置する導線32もY方向に12本配列されている。第2コンタクト6の−X方向側の端部には、ケーブル22の導線32と接続するための第2結線部6aが形成されている。第2結線部6aのそれぞれ及び導線32のそれぞれは、
図3に示すように、半田付け等により接続される。
【0021】
また、第2グランドプレート10の−X方向側の端部には、ケーブル22のシールド部34と接続するための第4シールド結線部10aが形成されている。第4シールド結線部10aは、
図2及び
図3に示すように、第2結線部6aの配置位置よりケーブル22側(−X方向側)に配置されている。第4シールド結線部10a及びシールド部34は、
図3に示すように、半田付け等により接続される。なお、導線32及びシールド部34は、導電性を有する金属部材により形成されており、12本の導線32は、絶縁体(図示せず)により覆われており、シールド部34は、絶縁体に覆われた12本の導線32を覆っている。
【0022】
また、第2コンタクト6は、第2ハウジング16にインサート成形されており、第2ハウジング16は、ケーブル22の導線32に第2結線部6aが接続された第2コンタクト6と、ケーブル22のシールド部34に第4シールド結線部10aが接続された第2グランドプレート10とを保持している。
【0023】
図5は、第1コンタクト4及び第1グランドプレート8を保持した第1ハウジング14と、第2コンタクト6及び第2グランドプレート10を保持した第2ハウジング16を示す図である。第1ハウジング14及び第2ハウジング16は、第1グランドプレート8の−Z方向側の面8b(
図3参照)と第2グランドプレート10の+Z方向側の面10b(
図3参照)とを重ね合わせることにより結合される。そして、第1ハウジング14に保持された第1コンタクト4及び第1グランドプレート8と、第2ハウジング16に保持された第2コンタクト6及び第2グランドプレート10とは、ハウジング12にインサート成形される。ハウジング12は、第1コンタクト4、第1グランドプレート8、第2コンタクト6及び第2グランドプレート10を保持する。
【0024】
シェル18は、ハウジング12の外周を覆っており、シェル18内には、図示しないプラグコネクタを+X方向から挿入するための空間である挿入孔20が形成されている。挿入孔20には、ハウジング12が配置される。また、シェル18には、電気コネクタ2と−X方向側で接続されるケーブル22を挿通する開口部24が形成されている。
【0025】
電気コネクタ2が電子機器等に搭載される場合、第1コンタクト4、第2コンタクト6、第1グランドプレート8及び第2グランドプレート10に接続されたケーブル22は、シェル18の開口部24から貫通し、電子機器のプリント基板(図示せず)またはプリント基板に搭載されているコネクタ(図示せず)等に接続される。
【0026】
第1の実施の形態に係る電気コネクタによれば、電子機器に搭載されるプリント基板との相対位置が異なる場合であっても、第1コンタクト、第2コンタクト、第1グランドプレート及び第2グランドプレートの形状や長さを変更することなく、プリント基板に容易に接続することができる。即ち、第1コンタクト、第2コンタクト、第1グランドプレート及び第2グランドプレートがケーブルに接続されているため、ケーブルを電子機器のプリント基板に接続することにより、電気コネクタとプリント基板とをケーブルを介して電気的に接続することができる。
【0027】
なお、第1の実施の形態においては、シールド部が12本の導線をシールドするケーブルを例に挙げて説明したが、シールド部が少なくとも2つの導線をシールドするケーブルを用いてもよい。
【0028】
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係る電気コネクタ(レセプタクルコネクタ)について説明する。
図6は第2の実施の形態に係る電気コネクタを上方向から視た斜視図、
図7は下方向から視た斜視図、
図8は平面図である。また、
図9は
図8に示す電気コネクタのA−A断面図、
図10は
図9に示す電気コネクタの円Bで囲んだ部分の拡大図、
図11は
図8に示す電気コネクタのB−B断面図、
図12は
図8に示す電気コネクタのC−C断面図である。なお、第2の実施の形態に係る電気コネクタについては、
図1〜
図5に示す電気コネクタ2等の構成と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、第2の実施の形態に係る電気コネクタ等の構成を示す図面(
図6〜
図12)においても、
図1〜
図5と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係等について説明する。
【0029】
電気コネクタ36は、
図6〜
図9に示すように、第1コンタクト4、第2コンタクト6、グランドプレート38、ハウジング40、第1ハウジング42、第2ハウジング44及びシェル46を備えている。なお、グランドプレート38及びシェル46は、それぞれ導電性を有する金属部材により形成されており、ハウジング40、第1ハウジング42及び第2ハウジング44は、絶縁性を有する樹脂部材により形成されている。
【0030】
ケーブル50は、
図6〜
図8に示すように、+Z方向側に位置し、Y方向に12本配列されている。第1コンタクト4の第1結線部4aのそれぞれ及びケーブル50の導線56のそれぞれは、
図10及び
図12に示すように、半田付け等により接続されている。第1コンタクト4は、
図12に示すように、第1ハウジング42にインサート成形されており、第1ハウジング42は、ケーブル50の導線56に第1結線部4aが接続された第1コンタクト4を保持している。
【0031】
同様に、ケーブル52は、
図7に示すように、−Z方向側に位置し、Y方向に12本配列されている。第2コンタクト6の第2結線部6aのそれぞれ及びケーブル52の導線58のそれぞれは、
図10及び
図12に示すように、半田付け等により接続されている。第2コンタクト6は、
図12に示すように、第2ハウジング44にインサート成形されており、第2ハウジング44は、ケーブル52の導線58に第2結線部6aが接続された第2コンタクト6を保持している。
【0032】
グランドプレート38には、
図10に示すように、ケーブル50,52側(−X方向側)の端部を折り返して形成される折返し部60、第1シールド結線部62及び第2シールド結線部64が形成されている。第1シールド結線部62は、折返し部60の+Z方向側に位置し、第2シールド結線部64は、折返し部60の−Z方向側に位置している。また、第1シールド結線部62及び第2シールド結線部64は、
図9及び
図10に示すように、第1結線部4a及び第2結線部6aの配置位置よりケーブル50,52側(−X方向側)に配置されている。第1シールド結線部62及びケーブル50のシールド部66のそれぞれは、
図10及び
図11に示すように、金属板68を介して接続されている。同様に、第2シールド結線部64及びケーブル52のシールド部70のそれぞれは、金属板72を介して接続されている。なお、ケーブル50の導線58及びシールド部66は、導電性を有する金属部材により形成されており、12本の導線56のそれぞれは、絶縁体により覆われており、12個のシールド部66のそれぞれは、絶縁体に覆われた12本の導線56のそれぞれを覆っている。同様に、ケーブル52の導線58及びシールド部70は、導電性を有する金属部材により形成されており、12本の導線58のそれぞれは、絶縁体により覆われており、12個のシールド部70のそれぞれは、絶縁体に覆われた12本の導線58のそれぞれを覆っている。
【0033】
第1ハウジング42は、
図9及び
図12に示すように、グランドプレート38の+Z方向側の面と結合され、第2ハウジング44は、グランドプレート38の−Z方向側の面と結合されている。第1ハウジング42に保持された第1コンタクト4、第2ハウジング44に保持された第2コンタクト6及びグランドプレート38は、ハウジング40にインサート成形されている。ハウジング40は、第1コンタクト4、第2コンタクト6及びグランドプレート38を保持している。
【0034】
シェル46は、ハウジング40の外周を覆っており、シェル46内には、
図6及び
図9に示すように、プラグコネクタを+X方向から挿入するための空間である挿入孔48が形成されている。挿入孔48には、ハウジング40が配置される。また、シェル46には、
図7及び
図8に示すように、電気コネクタ36と−X方向側で接続されるケーブル50,52を挿通する開口部54が形成されている。また、シェル46は、
図10及び
図11に示すように、+Z方向側では金属板74を介してシールド部66のそれぞれと接続されており、−Z方向側では金属板76を介してシールド部70のそれぞれと接続されている。即ち、シェル46は、シールド部66,70のそれぞれと導通している。
【0035】
電気コネクタ36が電子機器等に搭載される場合、第1コンタクト4、第2コンタクト6、グランドプレート38及びシェル46に接続されたケーブル50,52は、シェル46の開口部54から貫通し、電子機器のプリント基板(図示せず)またはプリント基板に搭載されているコネクタ(図示せず)等に接続される。
【0036】
第2の実施の形態に係る電気コネクタによれば、電子機器に搭載されるプリント基板との相対位置が異なる場合であっても、第1コンタクト、第2コンタクト及びグランドプレートの形状や長さを変更することなく、プリント基板に容易に接続することができる。即ち、第1コンタクト、第2コンタクト及びグランドプレートがケーブルに接続されているため、ケーブルを電子機器のプリント基板に接続することにより、電気コネクタとプリント基板とをケーブルを介して電気的に接続することができる。また、シェルとケーブルのシールド部とが金属板を介して電気的に接続されているため、グランド接続を十分に確保することができ、高速伝送特性を向上させることができる。
【0037】
なお、第2の実施の形態に係る電気コネクタ36においては、グランドプレート38の折返し部60の先端部がグランドプレート38と連結されていない場合を例に挙げて説明したが、例えば
図13に示す電気コネクタ78のように、グランドプレート39の折返し部61の先端部61a(
図14参照)がグランドプレートと連結されているものを採用することもできる。
図14は、
図13に示す電気コネクタ78の円Cで囲んだ部分の拡大図である。
図14に示すように、電気コネクタ78は、グランドプレート38(
図9及び
図10参照)に代えてグランドプレート39を備えている。グランドプレート39は、グランドプレート38と同様に導電性を有する金属部材により形成されている。グランドプレート39には、ケーブル50,52側(−X方向側)の端部を折り返して形成される折返し部61が形成されている。折返し部61の先端部61aは、グランドプレート39の−Z方向側の面に連結されている。この場合には、折返し部61の先端部61aとグランドプレート39の−Z方向側の面とが電気的に接続されるため、グランド信号の伝達経路を短くすることができ、グランド信号の伝送特性を向上させることができる。
【0038】
また、第2の実施の形態に係る電気コネクタ36においては、折返し部60を有するグランドプレート38を備えているが、例えば
図15に示す電気コネクタ80のように、2つのグランドプレート(第1グランドプレート90、第2グランドプレート92)を備えるようにしてもよい。この場合には、第1グランドプレート90に形成されている第1シールド結線部及びケーブル50のシールド部66のそれぞれは、金属板68を介して接続される。同様に、第2グランドプレート92に形成されている第2シールド結線部及びケーブル52のシールド部70のそれぞれは、金属板72を介して接続される。
【0039】
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係る電気コネクタ(レセプタクルコネクタ)について説明する。
図16は、第3の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図である。なお、第3の実施の形態に係る電気コネクタ94の外観は、
図6〜
図8に示す電気コネクタ36の外観と同一である。また、第3の実施の形態に係る電気コネクタ94については、
図6〜
図14に示す電気コネクタ36,78等の構成と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、
図16及び
図17においても、
図1〜
図15と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係等について説明する。
【0040】
電気コネクタ94は、12本のケーブル50及び12本のケーブル52(
図6及び
図7参照)に代えて、
図16に示すように、+Z方向側に配置されるケーブル96及び−Z方向側に配置されるケーブル98に接続されている。
【0041】
図17は、第3の実施の形態に係る電気コネクタ94とケーブル96,98との接続部分の構成を示す拡大図である。ケーブル96は、Y方向に配列される12本の導線57、絶縁体で覆われた12本の導線57を個別にシールドする第1シールド部67、12本の導線57及び12個の第1シールド部67等を一括でシールドする第2シールド部82等を備えて構成されている。なお、導線57、第1シールド部67及び第2シールド部82は、導電性を有する部材により形成されている。同様に、ケーブル98は、Y方向に配列される12本の導線59、絶縁体で覆われた12本の導線59を個別にシールドする第1シールド部71、12本の導線59及び12個の第1シールド部71等を一括でシールドする第2シールド部84等を備えて構成されている。なお、導線59、第1シールド部71及び第2シールド部84は、導電性を有する部材により形成されている。
【0042】
第1コンタクト4の第1結線部4aのそれぞれ及び導線57のそれぞれは、半田付け等により接続されている。同様に、第2コンタクト6の第2結線部6aのそれぞれ及び導線59のそれぞれは、半田付け等により接続されている。
【0043】
また、グランドプレート39の第1シールド結線部62及びケーブル96の第1シールド部67のそれぞれは、金属板68を介して接続されている。同様に、グランドプレート39の第2シールド結線部64及びケーブル98の第1シールド部71のそれぞれは、金属板72を介して接続されている。
【0044】
また、シェル46は、+Z方向側では金属板75を介してケーブル96の第2シールド部82と接続されており、−Z方向側では金属板77を介してケーブル98の第2シールド部84と接続されている。即ち、シェル46は、第2シールド部82,84と導通している。
【0045】
電気コネクタ94が電子機器等に搭載される場合、第1コンタクト4、第2コンタクト6、グランドプレート39に接続されたケーブル96,98は、シェル46の開口部54から貫通し、電子機器のプリント基板(図示せず)またはプリント基板に搭載されているコネクタ(図示せず)等に接続される。
【0046】
第3の実施の形態に係る電気コネクタによれば、電子機器に搭載されるプリント基板との相対位置が異なる場合であっても、第1コンタクト、第2コンタクト及びグランドプレートの形状や長さを変更することなく、プリント基板に容易に接続することができる。即ち、第1コンタクト、第2コンタクト及びグランドプレートがケーブルに接続されているため、ケーブルを電子機器のプリント基板に接続することにより、電気コネクタとプリント基板とをケーブルを介して電気的に接続することができる。また、シェルとケーブルの第2シールド部とが金属板を介して電気的に接続されているため、グランド接続を十分に確保することができ、高速伝送特性を向上させることができる。
【0047】
次に、図面を参照して本発明の第4の実施の形態に係る電気コネクタ(レセプタクルコネクタ)について説明する。
図18は、第4の実施の形態に係る電気コネクタの外観を示す斜視図、
図19は、その平面図である。また、
図20は
図19に示す電気コネクタのA−A断面図、
図21は
図19に示す電気コネクタのD−D断面図である。なお、第4の実施の形態に係る電気コネクタ95については、
図6〜
図12,
図15に示す電気コネクタ36,80等の構成と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、
図18〜
図21においても、
図1〜
図17と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係等について説明する。
【0048】
電気コネクタ95は、12本のケーブル50及び12本のケーブル52(
図6及び
図7参照)に代えて、
図18及び
図19に示すように、ケーブル97に接続されている。
【0049】
ケーブル97は、22本の導線を備えている。この22本のうちの11本の導線は、電気コネクタ95側(+X方向側)において、Y方向に配列され、+Z方向側に配置されており、他の11本の導線は、Y方向に配列され、−Z方向側に配置されている。22本の導線のそれぞれは、絶縁体で覆われており、更に第1シールド部によりシールドされている。+Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれは、
図15に示す電気コネクタ80と同様に、第1コンタクト4の第1結線部4aに接続されている。また、+Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれをシールドする第1シールド部のそれぞれは、第1グランドプレート90の第1シールド結線部に接続されている。同様に、−Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれは、第2コンタクト6の第2結線部6aに接続されている。また、−Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれをシールドする第1シールド部のそれぞれは、第2グランドプレート92の第2シールド結線部に接続されている。
【0050】
また、シェル46は、
図14に示す電気コネクタ78と同様に、+Z方向側では金属板74を介して+Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれをシールドする第1シールド部のそれぞれと接続されており、−Z方向側では金属板76を介して−Z方向側に配置されている11本の導線のそれぞれをシールドする第1シールド部のそれぞれと接続されている。即ち、シェル46は、金属板74,76を介して、第1シールド部と導通している。
【0051】
ケーブル97の22本の導線は、シェル46の開口部54から−X方向に貫通した後、
図18及び
図21に示すように、束ねられ(
図20では図示を省略)、第2シールド部100によりシールドされている。第2シールド部100の+X方向側の端部は、
図20に示すように、ケーブル97の外側に向けて折り返されている。折り返し部分の外側には、+Z方向側に配置される金属部材102及び−Z方向側に配置される金属部材104が接続されている。金属部材102及び金属部材104は、シェル46の−X方向側の部分と、ケーブル97の+X方向側の部分とを覆っており、シェル46及び第2シールド部100に接続されている。即ち、シェル46は、金属部材102及び金属部材104を介して、第2シールド部100と導通している。
【0052】
第4の実施の形態に係る電気コネクタによれば、電子機器に搭載されるプリント基板との相対位置が異なる場合であっても、第1コンタクト、第2コンタクト、第1グランドプレート及び第2グランドプレートの形状や長さを変更することなく、プリント基板に容易に接続することができる。即ち、第1コンタクト、第2コンタクト、第1グランドプレート及び第2グランドプレートがケーブルに接続されているため、ケーブルを電子機器のプリント基板に接続することにより、電気コネクタとプリント基板とをケーブルを介して電気的に接続することができる。また、シェルとケーブルの第1シールド部及び第2シールド部とが金属板及び金属部材を介して電気的に接続されているため、グランド接続を十分に確保することができ、高速伝送特性を向上させることができる。
【0053】
なお、第3及び第4の実施の形態においては、第1シールド部が1つの導線をシールドし、この第1シールド部にシールドされた導線を複数第2シールド部がシールドするケーブルを例に挙げて説明したが、第1シールド部が少なくとも2つの導線をシールドし、この第1シールド部にシールドされた導線を少なくとも2つ第2シールド部がシールドするケーブルを用いてもよい。