【実施例】
【0016】
図1に示すように、リアシート50は、複数の乗員が並んで着座可能なベンチシートであって、乗員の大腿部を支持するシートクッション52と、乗員の背中を支持するシートバック54とから構成される。シートバック54の中央部には、後方に凹んだ収納部56が設けられ、この収納部56に略直方体に形成されたアームレスト10が配設されている。アームレスト10は、収納部56の下部に支持軸12(
図2参照)を介して回転可能に支持され、シートバック54からシートクッション52の座面52aに沿って前方へ延出する使用姿勢(
図1(a)参照)と、シートバック54に沿うよう起立させて収納部56に収納した収納姿勢(
図1(b)参照)との間で姿勢変位可能に構成されている。アームレスト10は、使用姿勢においてリアシート50の左右に座った乗員の間に位置して、使用姿勢における上面10aで乗員の腕を支持するようになっている。また、アームレスト10は、収納姿勢における前面10bがシートバック54の前面54aと揃って、リアシート50の中央部に座った乗員の背もたれとして機能する。
【0017】
図2および
図3に示すように、アームレスト10は、軟質ポリウレタンフォームからなるチップ材18(
図4参照)を圧縮成形して所定形状に形成されたチップ層20と、スラブフォーム22(
図4参照)からなるフォーム層24とを備えている。アームレスト10は、リアシート50に取り付けた際に車室側となる造形面26で該アームレスト10に加わる荷重を受けるようになっている。ここで、アームレスト10は、使用姿勢と収納姿勢とに変位する構成であるので、使用姿勢で上面をなす造形面26が乗員の腕を受ける支持面14となり、収納姿勢で前面をなす造形面26が乗員の背中を受けるシート面16となる。そして、実施例のアームレスト10は、後述する設置部40を除く表面全体が、型成形により所定の意匠形状が施された造形面26で構成されており、この造形面26の表側全周が表皮材28で覆われている。造形面26は、平面形状や曲面形状を有している。表皮材28としては、ポリ塩化ビニル(PVC)等の合成樹脂、ファブリックやトリコット等の布または本革等の柔軟な素材が採用される。なお、表皮材28は、リアシート50の表皮材と同一の素材が用いられることが多い。また、アームレスト10には、飲料容器等を保持するカップホルダ(設置部材)30が配設される下方へ凹んだ設置部40が形成されている。カップホルダ30は、アームレスト10の略半分程度の厚さを有する略箱状体であって、内部に形成された空間に飲料容器等の一部を収容するようになっている。
【0018】
図2に示すように、アームレスト10には、該アームレスト10に加わる荷重を支持する補強材32が、上下方向の中間部に挿入されている。補強材32は、後方に開放した略U字状に形成されたフレーム部34と、フレーム部34の後部に固定され、左右の側方へ突出する支持軸12が形成された軸形成部36と、フレーム部34の前部に固定された平板状のプレート部38とを備えている。アームレスト10は、使用姿勢において支持面14側から加わる荷重や、収納姿勢においてシート面16側から加わる荷重をフレーム部34で支持するようになっている。補強材32には、フレーム部34と軸形成部36とにより上下方向に貫通するフレーム開口部34aが形成されている。補強材32は、剛性を有する合成樹脂や金属で構成される。
【0019】
図2、
図3および
図6に示すように、前記チップ層20は、造形面26を構成する。チップ層20は、チップ材18を接着剤により互いに接着して構成され、アームレスト10に求められる硬さ等の特性に応じて所定の厚さで形成されている。実施例では、チップ層20の厚みが3mm以上となるよう設定され、造形面26側にクッション性を持たせてある。アームレスト10の前部には、前記設置部40が形成されている。設置部40の上端部41は、前記カップホルダ30の上縁に形成されたフランジ部31の形状に応じた段状に形成されている。設置部40は、上端部41において左右に離間して対向する側部(支持部位)41a,41aで、フランジ部31における前後方向に延在する側フランジ部31a,31aを支持する。設置部40の側部41a,41aのうちチップ層40で構成される部分は、チップ層20においてクッション性を持たせた他の部位よりも硬くなるよう構成される。なお、実施例では設置部40の側部41a,41a全体がチップ層20で構成されている。チップ層20の側部41a,41aは、チップ材18が密に配置されている。
【0020】
図2、
図3および
図6に示すように、前記フォーム層24は、アームレスト10の造形面26以外の少なくとも一部を構成するようにチップ層20に重ねて配置される。すなわち、アームレスト10は、全ての表面が造形面26となっているので、フォーム層24が内側にあり、該フォーム層24の外側がチップ層20で覆われている。このように、アームレスト10は、内側部分をチップ層20に代えてフォーム層24で構成する。フォーム層24は、スラブ発泡で得られたフォームをブロック状に切り出したスラブフォーム22からなり、チップ材18の圧縮成形時にチップ層20に接合されて該チップ層20に一体化される。フォーム層24の密度は、チップ層20の密度より低くなるよう設定される。実施例では、フォーム層24の密度が0.007g/cm
3〜0.03g/cm
3の範囲に設定され、チップ層20の密度が0.04g/cm
3〜0.10g/cm
3の範囲に設定される。また、実施例のフォーム層24は、チップ層20より柔らかい。スラブフォーム22としては、ポリエチレンフォームや軟質ポリウレタンフォーム等、スラブ発泡で得られる各種合成樹脂製フォームを用いることができるが、成形性およびリサイクル性等の観点から軟質ポリウレタンフォームが好ましい。
【0021】
アームレスト10は、チップ層20と補強材32との間が、該補強材32に当接するよう設けられたフォーム層24で構成されている。フォーム層24は、補強材32の上方および下方(両側)を覆うチップ層20との間に位置して、補強材32の上方および下方(両側)に設けられている。実施例のアームレスト10は、補強材32を挟むよう上下に重なる2つのフォーム層24を有している。以下の説明では、必要に応じて上側のフォーム層24を第1フォーム層24aといい、下側のフォーム層24を第2フォーム層24bという。第1フォーム層24aは、チップ層20における補強材32の上方を覆う支持面14側の部分と補強材32との間に位置して、下面で補強材32に当接する。第1フォーム層24aは、前後方向の寸法が、補強材32におけるプレート部38より後部の前後方向の寸法と略等しくなっている。また、第1フォーム層24aは、設置部40における上縁部41の下方位置に前面が露出し、該設置部40の一部を構成する。なお、設置部40の底部は、補強材32のプレート部38で構成されている。また、第1フォーム層24aは、上面、左右の側面および後面がチップ層20で覆われている。第2フォーム層24bは、チップ層20における補強材32の下方を覆うシート面16側の部分と補強材32との間に位置して、上面で補強材32に当接する。第2フォーム層24bは、前面、下面、左右の側面および後面がチップ層20で覆われている。実施例の第2フォーム層24bは、前後方向の寸法が、補強材32の前後方向の寸法と略等しくなっている。また両フォーム層24a,24bは、左右方向の寸法(横幅)が、補強材32のフレーム部34の左右方向の寸法より大きく設定され、フレーム部34から左右に延出する。なお、実施例では、第1フォーム層24aおよび第2フォーム層24bが同じ密度で同じ硬さに設定されている。
【0022】
次に、アームレスト10を製造する装置である成形型60について簡単に説明する。
図4および
図5に示すように、成形型60は、アームレスト10の上面(支持面14を含む面)の形状に応じて凹凸する型面を有する下型62と、アームレスト10の下面(シート面16を含む面)の形状に応じた形状の型面を有する上型64とを有し、上型64を下型62に対して開閉可能になっている。成形型60には、上型64と下型62との間にアームレスト10の形状に応じたキャビティ66が画成される。また、成形型60は、下型62に設けた供給部68を介してキャビティ66に水蒸気を供給し得る水蒸気供給手段(図示せず)を備えると共に、上型64に設けた排気部70から排気可能となっている。実施例における下型62の型面は、カップホルダ30が設置される設置部40の形状に応じた凸型面部72(
図5参照)と、造形面26の形状に応じた一般型面部74とを有している。実施例の下型62は、凸型面部72における一般型面部74に対向する側面72aの下部と、一般型面部74における該側面72aに接続する部分とにより、他の部分より幅の狭い幅狭部76が形成されている。幅狭部76により、カップホルダ30の側フランジ部31aを支持する設置部40の側部41aが成形される。なお、実施例の上型64は、造形面26の形状に応じた一般型面部74を有している。成形型60は、下型62および上型64の一般型面部74が、造形面26を成形する型面となっている。そして、成形型60では、上下反転した状態でアームレスト10を成形する。
【0023】
次に、アームレスト10の製造方法について、
図4を主に参照して説明する。軟質ポリウレタンフォームからなるチップ材18を下型62内に供給する(
図4(a)参照)。なお、チップ材18には、接着剤が予め付与してある。実施例では、ポリオール、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジクロロメタンなどの水蒸気によって硬化する湿気硬化型の接着剤が用いられる。チップ材18の大きさは、特に限定されないが、3mm〜8mmの範囲にあるチップ材18が好ましい。実施例では、硬度が150N〜400Nで、密度が0.028g/cm
3〜0.065g/cm
3の軟質ポリウレタンフォームからなる発泡モールド成形品を粉砕機に投入して粉砕したチップ材18を用いている。
【0024】
下型62内へ供給したチップ材18の上に、チップ層20より密度が低く、補強材32に配設したスラブフォーム22を供給する(
図4(b))。実施例のスラブフォーム22は、密度が0.007g/cm
3〜0.03g/cm
3に設定されている。この際、下型62の凸型面部72に補強材32のプレート部38を載置すると共に下型62に設けた補強材固定部(図示せず)で補強材32を固定することで、補強材32を下型62内に位置決めする。なお、補強材32を補強材固定部に固定するために、スラブフォーム22に補強材固定部を挿入するスリット等を設けてもよい。補強材32へのスラブフォーム22の配設方法は特に限定されないが、実施例では、第1フォーム層24aをなす第1スラブフォーム22aと、第2フォーム層24bをなす第2スラブフォーム22bとを補強材32のフレーム開口部34aを介して接着剤で接合することで、両スラブフォーム22a,22bを補強材32に固定する。実施例では、第1スラブフォーム22aと第2スラブフォーム22bとは、密度および硬度が同じに設定してある。
【0025】
スラブフォーム22を下型62内へ供給した後、接着剤が付与された軟質ポリウレタンフォームからなるチップ材18を、該スラブフォーム22を覆うように供給し(
図4(c)参照)、チップ材18でスラブフォーム22を埋没させる。
図4(a)〜
図4(c)に示すように、チップ材18とスラブフォーム22とを成形型60内にセットすると共に、一般型面部74にチップ材18を向かい合わせる。また、
図5に示すように、チップ材18を成形型60内へ供給する際に、チップ材18を幅狭部(型面の一部)76に押し込んで充填することで、圧縮されたチップ材18により、他の部分よりもチップ材18が密に詰まった充填部分が形成される。
【0026】
チップ材18およびスラブフォーム22を成形型60内にセットした後、下型62と上型64とを型閉じして、キャビティ66に水蒸気供給手段によって供給部68を介して水蒸気を供給し、チップ材18に付与された接着剤を硬化する(
図4(d)参照)。このように、チップ材18を圧縮成形しつつ接着剤を硬化することで、圧縮成形されたチップ材18同士が接着して造形面26を構成するチップ層20が形成される。この際、チップ層20は、当接する一般型面部74および凸型面部72に応じて所定形状に成形される。また、チップ材18に接するスラブフォーム22が該チップ材18の接着剤により接合することで、チップ層20に接合したフォーム層24となる。これにより、造形面26を構成するチップ層20と、内側部分を構成するようチップ層20に重ねて配置され、該チップ層20より密度が低いフォーム層24を備えるアームレスト10が得られる。
【0027】
〔実施例の作用〕
実施例のアームレスト10によれば、チップ層20より密度が低いフォーム層24でアームレスト10の造形面26以外の少なくとも一部を構成しているので、チップ層20だけでアームレスト10を構成する場合より軽量化できる。アームレスト10は、補強材32にフォーム層24を当接して設けたので、補強材32とフォーム層24とが離れて配置される構成に比べて、造形面26から補強材32までの厚み内でフォーム層24を厚く設定できる。実施例のアームレスト10は、第1フォーム層24aと第2フォーム層24bとで補強材32を上下に挟むよう構成し、フォーム層24を補強材32の上下に振り分けて配置した。すなわち、補強材32の上側および下側をチップ層20で覆う構成のアームレスト10であっても、補強材32の上下に振り分けたフォーム層24により一層の軽量化を図り得る。実施例のアームレスト10は、運転席や助手席に配設されるアームレストやシートパッド等の車両内装部材に比べて上下方向の厚みが大きく設定されるので、フォーム層24の厚みを確保し易く効果的に軽量化できる。
【0028】
アームレスト10は、チップ材18を圧縮成形して得られるチップ層20で造形面26を構成するので、造形面26の形状設定の自由度が高く、スラブフォームでは加工が難しい曲面形状などで造形面を形成することができる。また、アームレスト10は、フォーム層24に重なり造形面26を構成するチップ層20は、フォーム層24の配置に伴うアームレスト10全体の特性変化を抑える硬さに設定されている。このため、実施例のようにチップ層20より柔らかいフォーム層24でアームレストの一部を構成した場合であっても、アームレスト10全体として該アームレスト10に要求されるクッション性を満たすことができる。すなわち、アームレスト10は、フォーム層24の配置に伴うアームレスト10全体の特性の変化をチップ層20により抑えることができる。また、アームレスト10は、補強材32とチップ層20の間に設けたチップ層20により、アームレスト10を押し込んだ際の補強材32の硬い触感を抑えることができる。また、アームレスト10は、カップホルダ30の側フランジ部31a,31aを支持する設置部40の側部41a,41aをチップ層20におけるその他の部位より硬くした。これにより、チップ層のその他の部位にクッション性を持たせても、カップホルダ30をがたつきなく安定して支持できる。
【0029】
前述した製造方法によれば、一般型面部74にチップ材18を向かい合わせてチップ材18およびスラブフォーム22をキャビティ66にセットした状態で、圧縮成形しつつ接着剤を硬化することで、アームレスト10の造形面26以外の少なくとも一部がフォーム層24で構成される。ここで、当該製造方法によれば、製造時に発泡を伴わず発泡圧が加わらないので、スラブフォーム22の特性が変化し難い。このため、チップ層20より密度が低いスラブフォーム22からなるフォーム層24は、チップ層20より密度が低い状態が保たれる。すなわち、アームレスト10は、チップ層20よりも密度が低いフォーム層24により、チップ層20の一部をフォーム層24で置換しない場合より軽量化できる。
【0030】
前記製造方法によれば、一般型面部74にチップ材18が臨むようチップ材18およびスラブフォーム22をキャビティ66にセットした状態で、チップ材18を圧縮しつつ該チップ材18同士を接着することで、一般型面部74に応じた形状の造形面26をチップ層20で構成できる。従って、得られたアームレスト10は、前述のように造形面26の形状設定の自由度が高い。更に、前記製造方法によれば、チップ材18を圧縮して接着剤で接着してチップ層20を形成するので、圧縮して成形されたチップ層20の形状が保たれる。従って、スラブフォーム22のスプリングバックによる形状変化を防止できる。また、前記製造方法によれば、幅狭部76にチップ材18を押し込んで充填することで、その他の部位よりチップ材18の密度が高い充填部分が設けられる。そして、充填部分を設けた後で圧縮成形することで、充填部分ではチップ材18同士がその他の部分より圧縮された状態で接着されてその他の部位より硬くなる。このように、前記製造方法によれば、サイズや密度の異なるチップ材18を用いることなく、硬さなどのチップ層20の特性を部分的に変えることができる。また、前記製造方法では、スラブフォーム22を配設した補強材32を下型62内に位置決めすることで、スラブフォーム22も下型62内に位置決めできる。従って、単独ではキャビティ66への位置決めが困難な柔軟なスラブフォーム22を用いても、フォーム層24を所定の位置に設けたアームレスト10を得ることができる。
【0031】
〔変更例〕
前述した実施例の構成および実施例の製造方法に限定されず、例えば以下のようにも変更可能である。
(1)実施例では、車両内装部材としてリアシートに設けられるアームレストを例に挙げて説明したが、運転席や助手席に設けられるアームレストや、ヘッドレストや、クッションシート等にも本発明を適用し得る。例えば、
図7に示すシートパッド80は、造形面82を構成するチップ層84と、シートパッド80の造形面82以外の一部を構成するフォーム層86とを備えている。シートパッド80では、車室への配設部材(図示せず)に覆われる下面を除く表面が造形面82である。このように、造形面82を除く表面をフォーム層86で構成してもよい。また、シートパッド80のように、補強材のない車両内装部材であってもよい。
(2)実施例では、スラブフォームを補強材に設置する例を挙げて説明したが、スラブフォームと補強材とを別々に成形型内へセットしてもよい。また、補強材と補強層とが離れた構成であってもよい。
(3)実施例では、2つのフォーム層を備える車両内装部材を例に挙げたが、フォーム層の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。
(4)実施例では、フォーム層の配置に伴う車両内装部材全体の特性の変化を抑えるようチップ層の硬さを設定したが、フォーム層の配置に伴い車両内装部材全体の特性を変化させるようチップ層の硬さを設定してもよい。例えば、チップ層の硬さを実施例よりも柔らかく設定することで、チップ層と該チップ層より柔らかいフォーム層とを協同させて、車両内装部材の触感を柔らかくできる。このように、チップ層はチップ材の充填量により硬さ等の特性を簡単に調節できる。すなわち、本発明に係る車両内装部材およびその製造方法では、チップ層によってフォーム層の配置に伴う車両内装部材全体の特性の変化を抑えたり、チップ層とフォーム層との相互作用により、車両内装部材全体としてチップ層またはフォーム層だけでは達成できない特性を得ることもできる。また、複数のフォーム層を異なる硬さや異なる密度に設定してもよい。例えば、支持面側に位置するフォーム層を、シート面側に位置するフォーム層より柔らかく設定することで、支持面の触感をシート面の触感より柔らかくできる。このように、複数のフォーム層の硬さを変えることで、支持面およびシート面を夫々に適した触感に調節できる。
(5)実施例では、造形面に表皮材を被せた車両内装部材を例に挙げたが、表皮材は省略してもよい。また、実施例では、設置部材としてカップホルダを例に挙げたが、設置部材は小物等を収納する収納容器、または操作用のスイッチパネルなどであってもよい。また、チップ層において設置部材としての支持軸に当接して該支持軸を支持する部位を、チップ層におけるクッション性を持たせた他の部位よりも硬くなるよう設定してもよい。これより、チップ層で支持軸を安定して支持できる。
(6)実施例では、設置部材の支持部位である設置部の側部全体をチップ層で構成したが、支持部位の一部を補強材などで構成してもよい。