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特開2016-91363商品アイコンの多次元マップを表示する装置、方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-91363(P2016-91363A)
(43)【公開日】2016年5月23日
(54)【発明の名称】商品アイコンの多次元マップを表示する装置、方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20160418BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20160418BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20160418BHJP
【FI】
   G06Q30/02 150
   G06F3/048 657A
   G06F3/048 654B
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-226176(P2014-226176)
(22)【出願日】2014年11月6日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 展示日:平成26年7月14日、展示場所:ショールーム TOSHIKI PRISM(東京都港区芝5丁目31−17 PMO田町8階)
(71)【出願人】
【識別番号】595137022
【氏名又は名称】東色ピグメント株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】514283641
【氏名又は名称】株式会社オーバルプラン
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100098408
【弁理士】
【氏名又は名称】義経 和昌
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】鴫原 靖宏
(72)【発明者】
【氏名】前野 広史
(72)【発明者】
【氏名】小林 郁央
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA03
5E555AA08
5E555AA23
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC17
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB34
5E555CC07
5E555DB16
5E555DB18
5E555DC35
5E555DC76
5E555DD06
5E555FA08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】多数の商品バリエーションの中から所望の商品を迅速に特定する手段を提供すること。
【解決手段】一実施形態において、本発明は、商品提示装置であって、表示手段と、複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを2以上の評価パラメタに従って多次元マップ上に配置し、前記複数の商品アイコンが配置された前記多次元マップを前記表示手段上に表示する計算手段とを備え、前記多次元マップが、前記2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有するように構成された商品提示装置を提供する。他の実施形態として、本発明は、商品アイコンが配置された多次元マップを表示する方法、及びかかる方法をコンピュータにおいて実施するためのコンピュータプログラムを提供する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品提示装置であって、
表示手段と、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを2以上の評価パラメタに従って多次元マップ上に配置し、前記複数の商品アイコンが配置された前記多次元マップを前記表示手段上に表示する計算手段と
を含み、前記多次元マップは、前記2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する、商品提示装置。
【請求項2】
前記計算手段は、
前記2以上の座標軸のうちの選択された1つについて、対応する前記評価パラメタを変更するための手段と、
前記評価パラメタの変更に応答し、新たな多次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の評価パラメタに従って前記新たな多次元マップ上に配置し、前記複数の商品アイコンが配置された前記新たな多次元マップを前記表示手段上に表示する手段と
をさらに含み、前記新たな多次元マップは、前記変更後の2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する、請求項1に記載の商品提示装置。
【請求項3】
前記計算手段は、
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与する手段をさらに含み、前記マークは、前記評価パラメタの変更後に生成される前記新たな多次元マップ上においても維持される、請求項2に記載の商品提示装置。
【請求項4】
商品アイコンが配置された多次元マップを表示する方法であって、
2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する多次元マップを生成するステップと、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを前記2以上の評価パラメタに従って前記多次元マップ上に配置するステップと、
前記複数の商品アイコンが配置された前記多次元マップを表示装置上に表示するステップと
を含む方法。
【請求項5】
前記2以上の座標軸のうちの選択された1つについて、対応する前記評価パラメタを変更するステップと
前記評価パラメタの変更に応答し、新たな多次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の評価パラメタに従って前記新たな多次元マップ上に配置するステップと、
前記複数の商品アイコンが配置された前記新たな多次元マップを前記表示装置上に表示するステップと
をさらに含み、前記新たな多次元マップは、前記変更後の2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与するステップをさらに含み、前記マークは、前記評価パラメタの変更後に生成される前記新たな多次元マップ上においても維持される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータにおいて商品アイコンが配置された多次元マップを表示するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、
2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する多次元マップを生成するステップと、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを前記2以上の評価パラメタに従って前記多次元マップ上に配置するステップと、
前記複数の商品アイコンが配置された前記多次元マップを表示装置上に表示するステップと
を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、
前記2以上の座標軸のうちの選択された1つについて、対応する前記評価パラメタを変更するステップと
前記評価パラメタの変更に応答し、新たな多次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の評価パラメタに従って前記新たな多次元マップ上に配置するステップと、
前記複数の商品アイコンが配置された前記新たな多次元マップを前記表示装置上に表示するステップと
をさらに実行させ、前記新たな多次元マップは、前記変更後の2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有する、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与するステップ
をさらに実行させ、前記マークは、前記評価パラメタの変更後に生成される前記新たな多次元マップ上においても維持される、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品アイコンの多次元マップを表示する装置、方法及びコンピュータプログラムに関し、特に、商品アイコンを商品の2以上の評価パラメタに従って多次元マップ上に配置し、表示する装置、方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の分野、特に、化粧品や医薬部外品のような商品を取り扱う分野では、開発製造業者は、同一タイプの商品について多数の商品バリエーションを保有していることが多く、個々の商品は通常、商品の品質、機能、質感、及びカラー等を表す多数の評価パラメタによって特定される。例えば化粧品の分野では、開発製造業者は通常、同一タイプの商品(例えば、パウダーファンデーション)について、異なる質感を有する多数の商品バリエーションを保有している。そのため、従来、クライアントが開発製造業者に商品の開発製造を発注するとき、クライアントは、企画内容に合致した質感を有すると思われるターゲットを選び、そのターゲットのサンプルを開発製造業者に要求し、実際に試用する。しかし、「しっとり」、「サラサラ」といった言葉で表されたターゲットの質感は、商品を実際に使用したときにクライアントが受ける印象とは、微妙に異なる場合がある。商品の使用感が期待したものと異なる場合、クライアントは、別のターゲットのサンプルを開発製造業者に要求し、再び試すことになる。そして、クライアントは、満足できるターゲットが見付かるまでこの手順を繰り返す必要がある。
【0003】
クライアントが求めている所望の質感を迅速かつ的確に把握するために、開発製造業者は、商品バリエーションを表示・選択・販売するエレクトリックコマース(以下、EC)を開発している。従来のECには、多数の商品バリエーションを分野別に階層表示するものや、商品を品質や機能の面からチェックボックスなどを利用して絞り込み検索できるものがある。また、複数の商品を指定された品質や機能に着目してソート(並べ替え)し、表示するものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、化粧品等の商品は、その性格上、伸び(軽い/重い)、カバー力(しっかり/ナチュラル)、触感(しっとり/サラサラ)、ツヤ感(ツヤ/マット)、透明感(ある/なし)、発色(しっかり/ナチュラル)といった多種多様な質感を、評価パラメタとして有することが多い。そのため、多数の商品バリエーションの中から、クライアントがあらゆる評価パラメタについて総合的に満足できるターゲットを選び出すまでには、上記のような商品の選択・試用を何度も繰り返す必要があり、多大な労力と時間を必要とする。また、従来のECによる階層表示や絞り込み検索では、複数の商品の相対的関係に基づいて商品を検討することはできず、商品をソート表示するものにおいても、商品を単一の評価パラメタに着目して(すなわち、単一軸で)ソートして表示することしかできない。そのため、多くの開発製造業者は、商品の受注から最終的な提供までに要する時間を短縮するために、受注段階でクライアントが求めているターゲットの質感をより迅速かつ的確に把握する手段を必要としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、主として上記問題点に鑑みてなされたものである。一実施形態において、本発明は、商品提示装置であって、表示手段と、複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを2以上の評価パラメタに従って多次元マップ上に配置し、前記複数の商品アイコンが配置された前記多次元マップを前記表示手段上に表示する計算手段とを備え、前記多次元マップが、前記2以上の評価パラメタにそれぞれ対応する2以上の座標軸を有するように構成された商品提示装置を提供する。これによって、クライアントは、多数の商品について、商品を2つ以上の評価パラメタの面から同時に俯瞰して比較検討することができ、所望の商品を見つけ出すまでの試行回数を大幅に減らすことが可能となる。また、他の実施形態として、本発明は、商品アイコンが配置された多次元マップを表示する方法、及びかかる方法をコンピュータにおいて実施するためのコンピュータプログラムも提供する。さらに他の実施形態において、本発明の商品提示装置は、興味のある商品アイコンをマーキングし、座標軸を切り替えたときでもそのマーキングを維持する機能を有する。これによってクライアントは、商品を3つ以上の評価パラメタの面から比較検討する際に、複数の商品の相対的関係に基づいて商品を検討することができるため、商品を効率よく絞り込むことができ、所望の商品を見つけ出すまでの試行回数をより一層減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一実施形態による、多次元マップ型商品提示装置を実施することが可能なコンピュータシステムを示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態による、二次元マップ型商品提示装置の表示画面の構成を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による、商品アイコンの二次元マップを表示する方法を示すフロー図である。
図4】本発明の一実施形態による、商品データベースを示す図である。
図5】本発明の一実施形態による、二次元マップ型商品提示装置において二次元マップを表示する前の初期画面を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による、商品アイコンの二次元マップを示す図である。
図7】本発明の一実施形態による、商品アイコンの選択を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による、X軸質感メニュー及びY軸質感メニューを示す図である。
図9】本発明の一実施形態による、X軸質感メニュー及びY軸質感メニューを示す図である。
図10】本発明の一実施形態による、座標切替後の二次元マップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、本発明の一実施形態による多次元マップ型商品提示装置を実施することが可能なコンピュータシステム100を示すブロック図である。コンピュータシステム100は、コンピュータ101、コンピュータ101に接続された表示装置108、及び、表示装置108上に設けられ又は表示装置108と一体的に設けられたタッチパネル109を含む。コンピュータ101は、バス107によって相互接続されたプロセッサ102、メモリ103、ストレージ104、ディスプレイ回路105、及びI/O回路106を含む。液晶表示装置やCRTのような表示装置108は、コンピュータ101のディスプレイ回路105に接続され、タッチパネル109は、コンピュータ101のI/O回路106に接続される。表示装置108及びタッチパネル109は、コンピュータ装置101と一体化されていてもよいし、分離されていてもよい。他の実施形態において、タッチパネル109は、キーボード、マウス、又はトラックボール等の他の入力装置に置換されてもよい。タッチパネル109を採用する実施形態では、表示装置108は、その表示部を上にしてテーブルの中央に埋め込まれ、コンピュータ装置101は、テーブル下の適当な箇所に固定される場合がある。ストレージ104は、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、及びSSD(Solid State Drive)のような比較的安価で大容量の記憶媒体を含む。
【0008】
一実施形態において、本発明は、ストレージ104に記憶されたコンピュータプログラム110、及び商品データベース111として実施される。コンピュータプログラム110は、プロセッサ102によってストレージ104からメモリ103に読み出され、実行される。商品データベース111は、プログラムの実行中に、ストレージ104からメモリ103に読み出され、参照される。オペレーティングシステムやブートROMのようなコンピュータの一般的構成要素については、当業者には自明の事項であるから、本明細書では、これ以上詳しい説明はしない。
【0009】
図2は、本発明の一実施形態による二次元マップ型商品提示装置の表示画面を示す図である。表示画面200は、表示すべき商品のタイプや座標軸を切り替えるためのボタンを表示するためのマップ座標切替ボタンエリア201、商品アイコンが配置された二次元マップを表示するためのマップエリア202、商品に関する情報を表示するための情報表示エリア203、及びデフォルトマップを表示しておくためのデフォルトマップ表示エリア204を含む。図2では、マップエリア202を表示画面の中央に配置し、その左下にマップ座標切替ボタンエリア201を配置し、右上に情報表示エリア203を配置し、右下にデフォルトマップ表示エリア204を配置しているが、各エリアの位置及び大きさは、変更されてもよい。
【0010】
図3は、本発明の一実施形態による商品アイコンの二次元マップを表示する方法を示すフロー図である。方法300は、ステップ302から開始され、ステップ304へ進み、そこで、プロセッサ102は、商品データベース111をストレージ104からメモリ103に読み出す。図4は、商品データベース111の一例として、商品データベース400を示している。商品データベース400は、種々の商品の各々について、商品タイプ401、商品ID402、及び種々の評価パラメタ(この例では、感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405)を対応付けて記憶している。商品タイプ401は、商品のタイプを一意に特定する情報である。図4では、一例として、商品タイプは二桁の数値で表されている。商品タイプ00は、パウダーファンデーションに対応し、商品タイプ01は、リキッドファンデーションに対応し、商品タイプ02は、フェイスパウダーに対応し、商品タイプ03は、チークに対応し、商品タイプ04は、リップに対応している。ただし、商品が化粧品に限定されることはなく、商品タイプは、化粧品以外の商品タイプであってもよい。商品ID402は、同一タイプの商品の中から個々の商品を一意に特定する情報である。図4では、一例として、商品ID402は、四桁の数値(通し番号)で表されている。感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405等の評価パラメタは各々、商品の特定の性質を定量的に表す情報である。この例では、感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405はいずれも、1.00から5.00までの数値で表されている。例えば、商品の感触データ403は、その商品を一定数のパネラーに試用してもらい、その実際の感触を例えば1.00から5.00まで0.50刻み程度の数値で回答してもらい、その平均値として算出される場合がある。カバー力データ404、及びツヤ感データ405も同様の方法で算出することができる。感触データ403において、数値1.0は最も「サラサラ」とした感触を表し、数値5.00は最も「しっとり」とした感触を表している。カバー力データ404において、数値1.00は最も「しっかり」としたカバー力を表し、数値5.00は最も「ナチュラル」なカバー力を表している。ツヤ感データ405において、数値1.00は最も「マット」なツヤ感を表し、数値5.00は最も「ツヤ」のあるツヤ感を表している。ただし、データの算出方法は、商品の特定の性質を定量的に表す情報が得られるものであれば、どのような方法であってもよい。また、データの数値範囲も、商品の特定の性質を定量的に表すことができればよく、1.00から5.00までの数値範囲に限られない。さらに、ここでは、化粧品を商品の例としているので、感触、カバー力、及びツヤ感のような商品の質感を表すデータを評価パラメタとしているが、商品のタイプが異なれば、評価パラメタは異なる場合がある。データベース400は、商品タイプごとに異なる数及び種類の評価パラメタを含む場合がある。商品データベース400をストレージ104からメモリ103に読み出した後、処理は、ステップ306へ進む。
【0011】
ステップ306において、プロセッサ102は、最初に表示すべき商品のタイプが選択されたか否かを判断する。例えば、プロセッサ102は、図5(a)に示すように、商品タイプ切替ボタン503をマップ座標切替ボタンエリア201に表示し、商品タイプ切替ボタン503へのタッチに応答して、図5(b)に示すような商品タイプ選択メニュー504を表示する場合がある。なお、マップ座標切替ボタンエリア201には、商品タイプ切替ボタン503の他に、後述するX座標切替ボタン501及びY座標切替ボタン502も表示される。商品タイプ選択メニュー504は、商品データベース400に記憶された商品データの異なる商品タイプに対応する商品タイプ名を項目として含む。例えば、商品データベース400が商品タイプ00〜04に関するデータを含む場合、商品タイプ選択メニュー504は、商品タイプ00〜04に対応する商品タイプ名「POWDER FOUNDATION(パウダーファンデーション)」、「LIQUID FOUNDATION(リキッドファンデーション)」、「FACE POWDER(フェイスパウダー)」、「CHEEK(チーク)」、及び「LIP(リップ)」を項目として含む。一実施形態において、プロセッサ102は、商品データベース400に商品タイプ401として記憶された種々の数値から重複を排除することにより、メニュー項目となるこれらの商品タイプ名に対応する商品タイプ00〜04を得る場合がある。商品タイプ選択メニュー504の何れかの項目へのタッチが検出されると、プロセッサ102は、その項目の商品タイプが選択されたものと判断する。ただし、商品タイプの選択手段は、商品タイプを選択することができればよく、このようなメニュー方式に限られない。例えば、他の実施形態において、プロセッサ102は、選択可能な商品タイプの一覧と、それに対応するチェックボックスとを画面に表示する場合がある。図5(b)は、ユーザが、商品タイプ選択メニュー504の中から項目「POWDER FOUNDATION(パウダーファンデーション)」(商品タイプ00)を選択したところを示している。最初に表示すべき商品のタイプが選択されると、処理は、ステップ308へ進む。一方、商品タイプが選択されない場合、処理は、ステップ306に戻り、最初に表示すべき商品のタイプが選択されるまで、この判断を繰り返す。
【0012】
ステップ308において、プロセッサ102は、商品アイコンの二次元マップを生成し、表示装置108に表示する。具体的には、プロセッサ102はまず、商品の2つのデフォルトの評価パラメタにそれぞれ対応する座標軸(X軸及びY軸)を有する二次元マップ602を生成する。一実施形態において、プロセッサ102は、商品データベース中の選択された商品タイプのデータが記憶された先頭の行を参照し、その行に記憶された評価パラメタのうち先頭2つ(左2つ)をデフォルトの評価パラメタとし、デフォルトの評価パラメタにそれぞれ対応する2つの座標軸を有する二次元マップを生成する場合がある。一実施形態において、2つの座標軸は互いに直交する。例えば、商品データベース400において、選択された商品タイプ00のデータが記憶された先頭の行には、感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405の3つの評価パラメタが記憶されている。そのため、プロセッサ102は、そのうちの先頭二つ(左二つ)「感触」及び「カバー力」をデフォルトの評価パラメタとし、「感触」及び「カバー力」にそれぞれ対応するX軸(横軸)及びY軸(縦軸)を有する二次元マップ602を生成する。ただし、デフォルトの評価パラメタの決定方法は、このような方法に限られない。他の実施形態において、プロセッサ102は、後述するX軸質感メニュー801及びY軸質感メニュー802(図8)のようなメニューを表示し、ユーザにデフォルトの評価パラメタを選択させる場合がある。図4の例では、感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405がそれぞれ、1.00から5.00までの数値で表されているため、二次元マップ602のX軸の数値範囲は、マップ左端における数値1.00からマップ右端における数値5.00までとされ、Y軸の数値範囲は、マップ下端における数値1.00からマップ上端における数値5.00までとされている。図6では、二次元マップの各軸に目盛りが表示されていないが、他の実施形態では、目盛りが表示される場合もある。また、各座標軸の数値範囲は、1.00から5.00までに限られず、商品アイコンの見やすさを考慮して適宜変更される場合がある。
【0013】
デフォルト評価パラメタに対応する座標軸を有する二次元マップ602を生成した後、プロセッサ102は次に、選択された商品タイプの商品について、対応する商品アイコンを生成し、それらの商品アイコンをデフォルト評価パラメタに従って二次元マップ602上に配置する。例えば、商品データベース400は、商品タイプ00の19個の商品(商品ID0001から00019まで)についてそれぞれ、感触データ403、カバー力データ404、及びツヤ感データ405を有している。したがって、プロセッサ102は、図6に示すように、選択された商品タイプ00(パウダーファンデーション)の19個の商品について、対応する19個の商品アイコン601を生成し、それらをデフォルト評価パラメタ(「感触」及び「カバー力」)に従って二次元マップ602上に配置する。すなわち、X軸及びY軸に対応するデフォルト評価パラメタがそれぞれ「感触」及び「カバー力」である場合、二次元マップ602上で、各商品アイコン601のX軸方向における位置は、その商品アイコン601に対応する商品の感触データによって決定され、各商品アイコン601のY軸方向における位置は、その商品アイコンに対応する商品のカバー力データによって決定される。また、各商品アイコン601には、その商品アイコン601に対応する商品を一意に特定するための情報が付与される。例えば図6では、各商品アイコン601に、その商品のタイプを示す英語(「Powder Foundation」)の頭文字(「PF」)と、その商品アイコンに対応する商品の商品ID(例えば「0001」)とを結合した文字列(例えば、「PF0001」)を付与している。ただし、付与される情報の形は、商品を一意に特定できるものであればどのような形であってもよく、この形に限られない。その後、プロセッサ102は、商品アイコン601が配置された二次元マップ602を図6に示すようにマップエリア202に表示する。ステップ308の後、処理は、ステップ310へ進む。
【0014】
ステップ310において、プロセッサ102は、タッチパネル109上で何れかの商品アイコン601へのタッチがあったか否かを判断する。商品アイコン601へのタッチが検出された場合、処理は、ステップ312へ進む。一方、商品アイコン601へのタッチが検出されない場合、処理は、ステップ314へ進む。
【0015】
ステップ312において、プロセッサ102は、タッチされた商品アイコンをマーキングする。一実施形態において、プロセッサ102は、タッチされた商品アイコンが新たに選択されたものである場合、タッチされた商品アイコンに、選択された商品アイコンであることを示すマークを付与する一方、タッチされた商品アイコンが既に選択されたものである場合、タッチされた商品アイコンに付与されたマークを除去する。他の実施形態において、プロセッサ102は、商品アイコンへのタッチが検出されたときに、既に選択された他の商品アイコンがない場合、タッチされた商品アイコンに第1の態様でマークを付与する一方、既に選択された他の商品アイコンがある場合、既に選択された他の商品アイコンのうちの最後に選択された商品アイコンに付与されたマークを第1の態様から第1の態様とは異なる第2の態様に変更し、タッチされた商品アイコンに、第1の態様でマークを付与する。これによって、ユーザは、表示画面上で、最後に選択された商品アイコンをそれより前に選択された商品アイコンから区別することが可能となる。例えば、図7は、2つの商品アイコン(PF0012、及びPF0016)が先に選択され、その後に商品アイコン(PF0015)が選択されたところを示している。最後に選択された商品アイコン(PF0015)は、その周縁部を太く白色に彩色することによって第1の態様でマーキングされ、それより前に選択された商品アイコン(PF0012及びPF0016)は、その周縁部を細く白色に彩色することによって第2の態様でマーキングされている。ただし、第1の態様と第2の態様は、商品アイコンを互いに区別することができれば、どのような態様であってもよい。他の実施形態において、商品アイコン601は、商品アイコンを他の色に彩色し、商品アイコンの形を変化させ、又は商品アイコンに模様を付したりすることによってマーキングされる場合がある。
【0016】
ステップ312において、プロセッサ102はさらに、任意選択で、商品に関する情報を表示する場合がある。例えば、商品データベース400は、各商品について、その商品の成分に関する情報(図示せず)をさらに含む場合があり、プロセッサ102は、商品データベース400を参照し、例えば、図7に示すように、選択された商品(PF0015)の成分に関する情報を、情報表示エリア203に表示する。ただし、表示される情報は、選択された商品に関する情報であればよく、商品の成分に関する情報に限られない。また、表示される情報は、必ずしも最後に選択された商品に関する情報に限られない。他の実施形態において、プロセッサ102は、2以上の選択された商品に関する情報を同時に情報表示エリア203に表示する場合がある。ステップ312の後、処理はステップ314へ進む。
【0017】
ステップ314において、プロセッサ102は、評価パラメタ変更の指示があったか否かを判断する。例えば、プロセッサ102は、X座標切替ボタン501へのタッチが検出されると、X座標切替ボタン501の横に、図8(a)に示すようなX軸質感メニュー801を表示する場合がある。X軸質感メニュー801は、選択された商品タイプ00(パウダーファンデーション)に対応する3つの評価パラメタ「Texture(感触)」、「Cover(カバー力)」、及び「Sheen(ツヤ感)」を項目として含む。例えば、データベース400は、各商品タイプについて対応する2以上の評価パラメタを定義する情報(図示せず)をさらに含み、プロセッサ102は、商品データベース上のかかる情報から、選択された商品タイプに対応するこれらの評価パラメタを得る場合がある。図8(a)において、反転文字で表示された「Texture(感触)」は、その項目が現在選択されていることを示す。X軸質感メニュー801の何れかの項目がタッチされたことを検出すると、プロセッサ102は、X軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更すべき旨の指示があったものと判断する。同様に、プロセッサ102は、Y座標切替ボタン502へのタッチが検出されると、Y座標切替ボタン502の横に、図8(b)に示すようなY軸質感メニュー802を表示する。Y軸質感メニュー802は、選択された商品タイプ00(パウダーファンデーション)に対応する3つの評価パラメタ「Texture(感触)」、「Cover(カバー力)」、及び「Sheen(ツヤ感)」を項目として含む。前述のように、例えば、データベース400は、各商品タイプについて対応する評価パラメタを定義する情報(図示せず)をさらに含み、プロセッサ102は、商品データベース上のかかる情報から、選択された商品タイプに対応するこれらの評価パラメタを得る場合がある。図8(b)において、反転文字で表示された「Cover(カバー力)」は、その項目が現在選択されていることを示す。Y軸質感メニュー802の何れかの項目がタッチされたことを検出すると、プロセッサ102は、Y軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更すべき旨の指示があったものと判断する。X軸及びY軸の何れかについて対応する評価パラメタを変更すべき旨の指示があった場合、処理は、ステップ316へ進む。一方、評価パラメタを変更すべき旨の指示がなかった場合、処理は、ステップ318へ進む。
【0018】
ステップ316において、プロセッサ102は、評価パラメタの変更を行い、新たな二次元マップを生成し、表示装置108に表示する。例えば、ステップ314においてX軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更すべき旨の指示があった場合、ステップ316において、プロセッサ102は、まず、X軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更し、変更後の評価パラメタに対応する2つの座標軸(X軸及びY軸)を有する新たな二次元マップを生成する。一実施形態において、2つの座標軸は互いに直交する。例えば、図9(a)に示すように、X軸質感メニュー801上でX軸に対応する評価パラメタを「Sheen(ツヤ感)」に変更すべき旨の指示があった場合、プロセッサ102は、まず、X軸に対応する評価パラメタを「Texture(感触)」から「Sheen(ツヤ感)」に変更し、Y軸に対応する評価パラメタは「Cover(カバー力)」のまま変更することなく、新たな二次元マップを生成する。ステップ308の場合と同様に、新たな二次元マップのX軸の数値範囲は、例えばマップ左端における数値1.00からマップ右端における数値5.00までとされ、Y軸の数値範囲は、例えばマップ下端における数値1.00からマップ上端における数値5.00までとされる。ただし、これらの数値範囲は適宜変更することができる。次に、プロセッサ102は、商品データベース400に基づき、選択された商品タイプ00の19個の商品について、対応する19個の商品アイコンを生成し、それらの商品アイコンを変更後の評価パラメタ「Sheen(ツヤ感)」及び「Cover(カバー力)」に従って、新たな二次元マップ上に配置する。例えば、X軸に対応する評価パラメタを「Texture(感触)」から「Sheen(ツヤ感)」に変更した場合、新たな二次元マップ上で、各商品アイコンのX軸方向における位置は、その商品アイコンに対応する商品のツヤ感データによって決定され、各商品アイコンのY軸方向における位置は、その商品アイコンに対応する商品のカバー力データによって決定される。ステップ308の場合と同様に、各商品アイコンには、その商品アイコンに対応する商品を一意に特定するための情報が付与される。その後、プロセッサ102は、それらの商品アイコンが配置された新たな二次元マップをそれまで表示されていた二次元マップに代えてマップエリア202に表示する。
【0019】
同様に、ステップ314においてY軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更すべき旨の指示があった場合、ステップ316において、プロセッサ102は、まず、Y軸に対応する評価パラメタを選択された評価パラメタに変更し、変更後の評価パラメタに対応する2つの座標軸(X軸及びY軸)を有する新たな二次元マップを生成する。一実施形態において、2つの座標軸は互いに直交する。例えば、上記のようにX軸に対応する評価パラメタを「Texture(感触)」から「Sheen(ツヤ感)」に切り替えるべき旨の指示があった後さらに、図9(b)に示すように、Y軸質感メニュー802上でY軸に対応する評価パラメタを「Texture(感触)」に変更すべき旨の指示があった場合、ステップ316において、プロセッサ102は、まず、Y軸に対応する評価パラメタを「Cover(カバー力)」から「Texture(感触)」に変更し、X軸に対応する評価パラメタは「Sheen(ツヤ感)」のまま変更することなく、新たな二次元マップを生成する。ステップ308の場合と同様に、新たな二次元マップのX軸の数値範囲は、例えばマップ左端における数値1.00からマップ右端における数値5.00までとされ、Y軸の数値範囲は、例えばマップ下端における数値1.00からマップ上端における数値5.00までとされる。ただし、これらの数値範囲は適宜変更することができる。次に、プロセッサ102は、商品データベース400に基づき、選択された商品タイプ00の19個の商品について、対応する19個の商品アイコンを生成し、それらの商品アイコンを変更後の評価パラメタ「Sheen(ツヤ感)」及び「Texture(感触)」に従って新たな二次元マップ上に配置する。例えば、Y軸に対応する評価パラメタを「Cover(カバー力)」から「Texture(感触)」に変更した場合、新たな二次元マップ上で、各商品アイコンのX軸方向における位置は、その商品アイコンに対応する商品のツヤ感データによって決定され、各商品アイコンのY軸方向における位置は、その商品アイコンに対応する商品の感触データによって決定される。ステップ308の場合と同様に、各商品アイコンには、その商品アイコンに対応する商品を一意に特定するための情報が付与される。その後、プロセッサ102は、それらの商品アイコンが配置された新たな二次元マップをそれまで表示されていた二次元マップに代えてマップエリア202に表示する。図10は、X軸に対応する評価パラメタを「感触」から「ツヤ感」に変更し、さらにY軸に対応する評価パラメタを「カバー力」から「感触」に変更したときに表示される商品アイコン1001の新たな二次元マップ1002の一例を示している。図7において商品アイコン(PF0012、PF0016、PF0016)に付されたマーキングは、各座標軸に対応する評価パラメタを変更した場合でも、図10に示すように、そのまま維持される。
【0020】
一実施形態において、プロセッサ102は、任意選択で、図10に示すように、デフォルトの評価パラメタに対応する座標軸を有する当初の二次元マップ(以下、デフォルトマップ1003)をデフォルトマップ表示エリア204に常に表示しておく場合がある。新たな二次元マップ1002上でいずれかの商品アイコン1001がマーキングされた場合、デフォルトマップ1003上の対応する商品アイコンも、同様にマーキングされる。これによってユーザは、いずれかの座標軸に対応する評価パラメタを変更した場合でも、興味の有る商品が当初の二次元マップ上でどのような位置を占めるのかを即座に確認することができ、したがって、3以上の評価パラメタを同時に考慮して所望の商品を探し出すことが容易になる。ただし、デフォルトマップ表示エリア204に表示されるマップは、当初の二次元マップに限られない。例えば、他の実施形態において、プロセッサ102は、ユーザからの指示に応答して、指定された時点においてマップエリア202に表示されていた二次元マップをデフォルトマップ表示エリア204に常に表示しておく場合がある。さらに他の実施形態において、プロセッサ102は、2以上の二次元マップをマップ表示エリア204に常に表示しておく場合がある。ステップ316の後、処理はステップ318へ進む。
【0021】
ステップ318において、プロセッサ102は、商品タイプ変更の指示があったか否かを判断する。具体的には、プロセッサ102は、商品タイプ切替ボタン503へのタッチに応答して、図5(b)に示すような商品タイプ選択メニュー504を表示する場合がある。商品タイプ選択メニュー504は、商品データベース400に記憶された商品データの異なる商品タイプ00〜04に対応する商品タイプ名「POWDER FOUNDATION(パウダーファンデーション)」、「LIQUID FOUNDATION(リキッドファンデーション)」、「FACE POWDER(フェイスパウダー)」、「CHEEK(チーク)」、及び「LIP(リップ)」を項目として含む。一実施形態において、プロセッサ102は、商品データベース400に商品タイプ401として記憶された種々の数値から重複を排除することにより、メニュー項目となる商品タイプ名に対応する商品タイプ00〜04を得る場合がある。商品タイプ選択メニュー504中の何れかの項目へのタッチが検出されると、プロセッサ102は、その項目の商品タイプへの変更が指示されたものと判断する。ただし、商品タイプの変更手段は、変更すべき商品のタイプを選択することができればよく、このようなメニュー方式に限られない。例えば、他の実施形態において、プロセッサ102は、選択可能な商品タイプの一覧と、それに対応するチェックボックスとを画面に表示する場合がある。商品タイプ変更の指示があった場合、処理は、ステップ320へ進む。一方、商品タイプ変更の指示がなかった場合、処理は、ステップ322へ進む。
【0022】
ステップ320において、プロセッサ102は、商品タイプの変更を行い、新たな二次元マップを生成し、表示装置108に表示する。例えば、ステップ318において、選択された商品タイプ00(パウダーファンデーション)を新たな商品タイプ01(リキッドファンデーション)に変更すべき旨の指示があった場合、ステップ320において、プロセッサ102は、選択された商品タイプを00から01に変更し、ステップ308と同様の処理を実施する。すなわち、プロセッサ102はまず、商品の2つのデフォルトの評価パラメタにそれぞれ対応する座標軸(X軸及びY軸)を有する新たな二次元マップを生成する。一実施形態において、2つの座標軸は互いに直交する。ステップ308の場合と同様に、新たな二次元マップのX軸の数値範囲は、例えばマップ左端における数値1.00からマップ右端における数値5.00までとされ、Y軸の数値範囲は、例えばマップ下端における数値1.00からマップ上端における数値5.00までとされる。ただし、これらの数値範囲は適宜変更することができる。プロセッサ102は次に、商品データベース400に基づき、選択された商品タイプ01の商品について、対応する商品アイコンを生成し、それらを商品の2つのデフォルトの評価パラメタに従って新たな二次元マップ上に配置する。例えば、データベース400上に、商品タイプ01(リキッドファンデーション)の16個の商品についてデータがある場合、プロセッサ102は、選択された商品タイプ01(リキッドファンデーション)の16個の商品について、対応する16個の商品アイコンを生成し、それらを商品の2つのデフォルトの評価パラメタ(「感触」及び「カバー力」)に従って新たな二次元マップ上に配置する。デフォルトの評価パラメタの決定方法は、ステップ308と同様である。さらに、プロセッサ102は、各商品アイコンに、その商品アイコンに対応する商品を一意に特定するための情報を付与する。そしてプロセッサ102は、それらの商品アイコンが配置された新たな二次元マップを、それまで表示されていた二次元マップに代えてマップエリア202に表示する。ステップ320の後、処理は、ステップ322へ進む。
【0023】
ステップ322において、プロセッサ102は、終了の指示があったか否かを判断する。一実施形態において、本発明は、コンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムとして実施され、当該アプリケーションプログラムは、メニューから「終了」を選択することにより終了される場合がある。ただし、終了の指示は、プログラムを終了させることができればよく、メニューによるものに限られない。終了の指示がなければ、処理は、ステップ310へ戻り、上で説明した処理が繰り返される。一方、ステップ322において終了の指示があった場合、処理は、ステップ324へ進み、そこで処理は終了する。以上が、本発明の一実施形態による、商品アイコンの二次元マップを表示する方法である。
【0024】
上記説明では、二次元マップを例としたが、二次元マップを三次元マップ等の多次元マップに置き換え、多次元マップ型商品提示装置とすることは、本発明の範囲内である。また、上記説明では、化粧品を商品の例としたため、感触データ、カバー力データ、及びツヤ感データ等の質感データを評価パラメタとしたが、評価パラメタは、商品の特定の性質を定量的に表す情報であればよく、商品の質感データに限られない。さらに、上記説明では、商品提示装置は、コンピュータシステム上でコンピュータプログラム及び商品データベースとして実施されるものとしたが、代替実施形態において、これらは、ASIC(特定用途向け集積回路)又は他の論理回路により実施されてもよい。また、タッチパネル109をキーボード、マウス、又はトラックボール等の他の入力装置に置換した場合、上記説明中の「商品アイコンへのタッチ」といった説明は、当然ながら、キーボード、マウス、又はトラックボールにより商品アイコンが選択された場合を意味するものと解釈すべきである。上記説明に本発明の範囲を制限する意図はなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載により規定される。
【符号の説明】
【0025】
100 コンピュータシステム
101 コンピュータ
102 プロセッサ
103 メモリ
104 ストレージ
105 ディスプレイ回路
106 I/O回路
107 バス
108 表示装置
109 タッチパネル
110 プログラム
111,400 商品データベース
602 二次元マップ
図1
図3
図4
図2
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2015年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品提示装置であって、
表示手段と、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを以上の評価パラメタのうちの2つの選択された評価パラメタに従って次元マップ上に配置し、前次元マップを前記表示手段上に表示する計算手段と
を含み、前記次元マップは、前記2選択された評価パラメタにそれぞれ対応する互いに直交するの座標軸を有し、
前記2つの座標軸の各々の方向における前記二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記選択された評価パラメタの値によって決定される、商品提示装置。
【請求項2】
前記計算手段は、
2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方を変更するための手段と、
前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更に応答し、新たな次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の2つの選択された評価パラメタに従って前記新たな次元マップ上に配置し、前記新たな次元マップを前記表示手段上に表示する手段と
をさらに含み、
前記新たな次元マップは、前記変更後の2選択された評価パラメタにそれぞれ対応する互いに直行するの座標軸を有し、
前記2つの座標軸の各々の方向における前記新たな二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記変更後の選択された評価パラメタの値によって決定される、請求項1に記載の商品提示装置。
【請求項3】
前記計算手段は、
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与する手段をさらに含み、前記マークは、前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更後に生成される前記新たな次元マップ上においても維持される、請求項2に記載の商品提示装置。
【請求項4】
商品アイコンが配置された次元マップを表示する方法であって、
以上の評価パラメタのうちの2つの選択された評価パラメタにそれぞれ対応する互いに直交するの座標軸を有する次元マップを生成するステップと、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを前記2選択された評価パラメタに従って前記次元マップ上に配置するステップと、
記二次元マップを表示装置上に表示するステップと
を含み、
前記2つの座標軸の各々の方向における前記二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記選択された評価パラメタの値によって決定される、方法。
【請求項5】
2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方を変更するステップと
前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更に応答し、新たな次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の2つの選択された評価パラメタに従って前記新たな次元マップ上に配置するステップと、
記新たな次元マップを前記表示装置上に表示するステップと
をさらに含み、
前記2つの座標軸の各々の方向における前記新たな二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記変更後の選択された評価パラメタの値によって決定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与するステップをさらに含み、前記マークは、前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更後に生成される前記新たな次元マップ上においても維持される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータにおいて商品アイコンが配置された次元マップを表示するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、
以上の評価パラメタのうちの2つの選択された評価パラメタにそれぞれ対応する互いに直交する2以上の座標軸を有する次元マップを生成するステップと、
複数の商品について、対応する複数の商品アイコンを前記2選択された評価パラメタに従って前記次元マップ上に配置するステップと、
次元マップを表示装置上に表示するステップと
を実行させ
前記2つの座標軸の各々の方向における前記二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記選択された評価パラメタの値によって決定される、コンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、
2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方を変更するステップと
前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更に応答し、前記変更後の2つの選択された評価パラメタにそれぞれ対応する互いに直交する2つの座標軸を有する新たな次元マップを生成し、前記複数の商品アイコンを前記変更後の2つの選択あsれた評価パラメタに従って前記新たな次元マップ上に配置するステップと、
記新たな次元マップを前記表示装置上に表示するステップと
をさらに実行させ、
前記2つの座標軸の各々の方向における前記新たな二次元マップ上の各商品アイコンの位置は、当該商品アイコンに対応する商品の当該座標軸に対応する前記変更後の選択された評価パラメタの値によって決定される、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記複数の商品アイコンの何れかの選択に応答し、選択された商品アイコンにマークを付与するステップ
をさらに実行させ、前記マークは、前記2つの選択された評価パラメタのうちの少なくとも一方の変更後に生成される前記新たな次元マップ上においても維持される、請求項8に記載のコンピュータプログラム。