【実施例1】
【0081】
以下、図面を参照しながら、本発明の最適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態は、時間を単位とする販促ポイントが、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測して発行または消費される時間ポイントであることを特徴とする。
【0082】
本発明の第1の実施形態では、ユーザは、買い物やサービス利用、諸手続きなどのため、加盟店に赴いた際、ユーザが保有するクライアント装置(時間を単位とする時間ポイントの発行操作及び消費操作に関するアプリケーションがインストールされたスマートフォンなどの携帯端末)によって、例えば、該加盟店に設置された位置通知装置が検知されてから非検知となるまでの「時間」が計測され、該計測された「時間」に応じた時間ポイントを獲得して貯めておくことができ、その後、ユーザは、該獲得して貯めた時間ポイントを、例えば、設備系や施術系、ネット系の提携店が提供する販促サービスを受ける「時間」に交換することができる。
【0083】
ここで本発明に関連する大きな特徴として、加盟店において計測された「時間」に基づき時間ポイントを発行するための発行条件と、提携店において販促サービスを受ける「時間」と該時間ポイントを交換するための消費条件について、時間管理システムによって、種々の設定要素から算出させることができる。
【0084】
つまり、加盟店においては、顧客が来店した時刻から商品購入やサービスの受付が開始された時刻までの「混雑待機時間」や、顧客が商品やサービスを注文した時刻から該商品やサービスが提供された時刻までの「供給待機時間」、或いは、顧客が来店した時刻から退店した時刻までの滞在時間から該店舗における商品販売やサービス提供に係る通常の所要時間を差し引いた「超過待機時間」など、計測対象の時間に応じて発行される時間ポイント数について、例えば、該加盟店における計測対象であるユーザの「待機時間」に対する改善の優先度を「混雑」:「
供給」:「超過」=1:3:2とする相対比によって算出させることができたり、また、提携店においては、新サービスへの顧客誘導に係る「お試し販促時間」や、サービスの目標達成に係る「販売強化販促時間」、或いは、店舗リニューアルなどに係る「新装開店販促時間」など、販促対象の時間に応じて消費を受け付ける時間ポイント数について、例えば、該提携店における販促対象であるユーザの「来店及び利用」に対する謝意の反映度を「お試し」:「販売強化」:「新装開店」=2:1:3とする相対比と該販促対象となるサービスの通常売価とに基づいて算出させたりすることができる。
【0085】
図1は、本発明によって実現される「時間を単位とする販促ポイントの流通方法及び流通管理システム」の第1の実施形態に関する構成図であり、該
図1に記載のフロー記号(A)〜(D)が、本発明における時間ポイントの発行方法に関する構成を示し、またフロー記号(E)〜(H)が、本発明における時間ポイントの消費方法に関する構成を示している。
【0086】
先ず、
図1に記載のフロー記号(A)〜(D)に係る詳細図を使って、本発明における発行方法に関する構成について詳細に述べる。
【0087】
[ユーザによる所定の発行操作]
図2は、時間ポイントの発行方法に関する構成図であるところ、ユーザによる所定の発行操作については、加盟店1300に設置したBluetooth規格の電波を発信する周知の電波発信器を備えた位置通知装置2320を起動しておき、Bluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器2211を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって該電波検知器2211の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラム5210及び時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラム5230や時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラム5240(
図3)からなる専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を保有するユーザ1200が該専用アプリ4210を起動して該加盟店1300に来店すると、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって該位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が検知され、該専用アプリ4210によって該検知された位置通知装置2320の識別情報2321が取得されると共に、該取得された識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211が、該専用アプリ4210によって、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
【0088】
なお、上記の専用アプリ4210を構成する各プログラムは、周知のHTML言語とJavaScriptやPHP、Perl、Java、CやC++などのプログラム言語によって開発することができる。
【0089】
また、上記専用アプリ4210の識別情報4211は、該専用アプリ4210を利用するユーザを特定するための固有情報であって、周知のUDIDやIMEI、或いは、また電話番号などに基づき、以下の様にして生成される。
【0090】
図4で示す様に、先ず、ユーザが、保有するスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどのクライアント装置に備えられた周知のWebブラウザなどによって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター
1100の時間管理システム4110にアクセスすると、該時間管理システム4110を構成する認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、ユーザの該クライアント装置にユーザ登録フォームが提供され、これに対し、ユーザが、必要な事項を入力したり選択するなどしてサブミット(データ投入)すると、該サブミットによって、例えば、
図15で示した、電話番号や個体識別番号などのユーザ基本データ7013とユーザ名や郵便番号、性別、年齢などのユーザ属性データ7014が、該認証処理プログラム5110によって取得される。
【0091】
ここで、上記認証処理プログラム5110によって、例えば、該取得されたユーザ基本データ7013の電話番号と個体識別番号を構成要素とする前述の識別情報4211が生成され、例えば、該生成された該識別情報4211が上記専用アプリ4210の識別情報記録コードに書き込まれると共に、
該識別情報4211と該取得されたユーザ基本データやユーザ属性データ7014が、該
図15で示したユーザ管理データベースのレコード・レイアウトに従って、該ユーザ管理データベース3010に記録され、更に、該専用アプリ4210が、インターネット1900を介して、ユーザのクライアント装置にダウンロードされる。
【0092】
この様にして、ユーザのクライアント装置2210にインストールされる上記専用アプリ4210に書き込まれた識別情報4211と上記ユーザ管理データベース3010に記録された上記ユーザ基本データ
7013が関連付けられる。
【0093】
ここで、
図2で示す様に、前記時間管理システム4110は、通信制御装置2104とWebサーバ装置2110、アプリケーションサーバ装置2120及びデータベース管理サーバ装置2130からなるサーバ・システムであって、該時間管理システム4110において、前記位置通知装置2320の識別情報2321と前記専用アプリ4210の識別情報4211が受信されると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の位置通知装置照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した位置通知装置2320の識別情報2321が、
図20で示す位置通知装置データベース3060に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2321を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2321の位置通知装置2320が設置されている前記加盟店1300の加盟店ID7021(
図16)に相当する設置先ID7062が検出されることによって、また、所定のユーザ照合処理、即ち、該データベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した専用アプリ4210の識別情報4211が、
図15で示したユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011やユーザ属性データ7014などが検出されることによって、該識別情報4211と該識別情報2321を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120によって、該位置通知装置2320の識別情報2321に関する照合結果、即ち、所定の位置通知装置照合処理によって検出された該加盟店1300の加盟店ID7021に相当する設置先ID7062を検索キーとして、後述の
図18で示す加盟店ガイドデータベース3040から該加盟店1300によって設定された発行対象データ7042と発行条件パラメータ7043からなる案内ガイドデータ6041が抽出され、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と該発行条件パラメータ7043及び該生成された認証コード6510が、該時間管理システム4110から、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信される。
なお、上記の発行条件パラメータ7043については、後述する。
【0094】
[発行操作に関する時間計測処理]
上述した[ユーザによる所定の発行操作]に基づく時間計測処理については、
図2で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記対象時間データ8042と前記発行条件パラメータ7043及び前記認証コード6510が受信されると、前記専用アプリ4210によって、先ず、該対象時間データ8042と認証コード6510が該専用アプリ4210を構成する受信計測プログラム5210の計測パラメータにセットされて該受信計測プログラム5210が実行され、該実行により、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって前記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が検知され続ける限り、時間が計測されると共に、該対象時間データ8042の計測開始時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行時刻を計測開始時刻とする設定に従い、該専用アプリ4210によって該実行時刻が計測開始時刻(Ts)として取得される。
【0095】
ここで、
図2で示す様に、上記受信計測プログラム5210の計測パラメータは、該計測パラメータにセットされた上記認証コード6510の構成要素である前記識別情報4211と前記識別情報2321にそれぞれ合致する前記クライアント装置2210と前記位置通知装置2320との間における通信を該受信計測プログラム5210が確立、維持するためのキー値を含むパラメータであって、該キー値は、例えば、Bluetooth通信における周知のペアリング・キーやWiFi通信における周知のWEPキーなどに相当する。
【0096】
次に、
図2で示す様に、前記クライアント装置2210を保有する前記ユーザ1200が前記加盟店1300を退店し、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211が前記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波を誤差設定時間(Er)以上検知しなくなり前記受信計測プログラム5210の実行が終了すると、前記対象
時間データ8042の計測終了時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻を計測終了時刻とする設定に従い、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻が計測終了時刻(Te)として取得される。
【0097】
なお、上記の誤差設定時間(Er)は、ユーザが加盟店や提携店を退店したことを判定するための時間であるところ、前記クライアント装置に備えられる周知の電波検知器によって検知される電波は、該電波を発信する発信器が設置される建物の構造や形状などによって干渉することがあるため、前記位置通知装置を加盟店や提携店に設置する際には、例えば、該位置通知装置を計測開始場所とする加盟店や提携店の入口付近に設置し、該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されない距離の複数位置から該クライアント装置を通常の歩行速度(4Km/h)で移動させて該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されるまでの経過時間(pT)を複数回に渡って測定したり、或いは、該位置通知装置を計測終了場所とする加盟店や提携店の出口付近に設置し、該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知される距離の複数位置から該クライアント装置を通常の歩行速度(4Km/h)で移動させて該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されなくなるまでの経過時間(pT)を複数回に渡って測定するなどの方法によって、例えば、誤差設定時間(Er)が、該経過時間(pT)の平均値(avrT)や最大値(maxT)に設定される。
【0098】
[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]
上述の[発行操作に関する時間計測処理]に続き、
図2で示す様に、前記受信計測プログラム5210の実行過程において前記専用アプリ4210によって取得された計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)が、該専用アプリ4210によって、該専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231にセットされると共に、該ポイント発行プログラム5230が実行され、該実行により、該時刻設定パラメータ7231と前記発行条件パラメータ7043に基づく時間ポイントの発行数が算出される。
【0099】
ここで、上記の時刻設定パラメータ7231は、計測開始時刻(Ts)が代入される開始時刻フィールドと計測終了時刻(Te)が代入される終了時刻フィールドや誤差設定時間(Er)が代入される誤差時間フィールドなどからなるパラメータであって、また発行条件パラメータ7043は、
図18で示した様に、前記ポイント管理センター1100によって定められる基本レートフィールドと前記加盟店1300によって任意に設定される設定レートフィールドや調整時間フィールドからなり、例えば、該基本レートフィールドには、実質計測時間(St)の単位時間1分に対して時間ポイントを1TP(TPは時間ポイントの単位)発行することを指示する基本レート(Rs)として「1」が代入され、また、該設定レートフィールドには、該加盟店1300が独自に時間ポイントを発行する場合の設定レート(Rn)が代入され、該調整時間フィールドには、例えば、通常のサービス供給や施術等に要する所要時間を超過する時間を対象に時間ポイントを提供する場合、該実質計測時間(St)から差し引く該所要時間が調整時間(Ct)として代入される。
【0100】
以上から、上記のポイント発行プログラム5230によって算出される時間ポイントの発行数(Ep)は、例えば、上記の実質計測時間(St)について計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)に基づく数式{St=(Te
−Ts−Er)}によって定めると、該時刻設定パラメータ7231と該発行条件パラメータ7043の基本レートフィールドに代入される基本レート(Rs)と調整時間フィールドに代入される設定時間(Ct)に基づき、数式{Ep=(St−Ct)×Rs}によって算出することができる。
【0101】
[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]
図2で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の実行が終了すると、該専用アプリ4210によって、前記認証コード6510と前記算出された時間ポイントの発行数が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信され、これらを該時間管理システム4110が受信すると、該時間管理システム4110の前記認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の認証コード照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した認証コード6510の構成要素である前記位置通知装置2320の識別情報2321と前記専用アプリ4210の識別情報4211が、それぞれ
図20で示した位置通知装置データベース3060と
図15で示したユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2321を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2321の位置通知装置2320が設置されている前記加盟店1300の加盟店ID7021(
図16)に相当する設置先ID7062が検出されると共に、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011やユーザ属性データ7014などが検出されることによって、該時間管理システム4110を構成する前記アプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、該照合された位置通知装置2320の識別情報2321と専用アプリ4210の識別情報4211及び該受信した時間ポイントの発行数からなる時間ポイントの「発行」に対応する履歴データが、
図21に示したポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従い、前記データベース管理サーバ装置2130を用いて、該ポイント管理データベース3070に記録される。
【0102】
以上の様にして、加盟店における顧客の「待機時間」、例えば、店舗に来店した時間から商品購入やサービスの受付が開始された時間までの「混雑待機時間」や、店舗において商品やサービスを注文した時間から該商品やサービスが提供された時間までの「供給待機時間」、或いは店舗に来店した時間から退店した時間までの滞在時間から該店舗における商品販売やサービス提供に係る通常の所要時間を差し引いた「超過待機時間」などに応じて、時間を単位とする販促ポイント、即ち、時間ポイントが提供される。
【0103】
当然ながら、加盟店によるこの様なサービスは、ユーザに対し、効率良く告知されなければならないので、上述した本発明の構成には、ユーザのクライアント装置において「加盟店案内ガイド」が提供(表示)される構成が付加される。
【0104】
[「加盟店案内ガイド」の登録処理]
具体的には、
図5の概要図で示す様に、加盟店1300のユーザが、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置2310によって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって公開されている「加盟店案内ガイド」に関するWebページにアクセスすると、Webブラウザにおいて加盟店ログインフォームが表示され、該加盟店ログインフォームに加盟店IDとパスワードを入力してサブミット(データ投入)すると、該サブミットされた加盟店IDとパスワードがポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成する前記アプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
【0105】
この所定のログイン処理において、該取得された加盟店IDとパスワードが上記ポイント管理センター1100の加盟店管理データベース3020(
図16)に登録されていることが照合され、該取得された加盟店IDに対応する加盟店ID7021が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2310のWebブラウザにおいて案内ガイド設定フォーム5381が提供(表示)され、該案内ガイド設定フォーム5381に対する以下の様な所定のガイド設定操作を経て、該加盟店1300の案内ガイドデータ6041が構成されると共に、該ポイント管理センター
1100の前記
図18で示した加盟店ガイドデータベース3040に記録される。
【0106】
この所定のガイド設定操作は、加盟店1300のユーザが、上記案内ガイド設定フォーム5381の手順に従って、ユーザ1200に発行される時間ポイントに関して案内ガイドを設定すると、該設定された案内ガイドが案内ガイドデータ6041(
図18)に構成されて上記加盟店ガイドデータベース3040に記録される操作であって、先ず、該案内ガイド設定フォーム5381の発行対象設定フィールドにおいて、例えば、時間ポイントがユーザ1200に発行される対象時間として、前述の「混雑待機時間」や「供給待機時間」、「超過待機時間」などに関する項目を選択したり、タイトルや説明文などをテキスト入力すると共に、上記のクライアント装置2310に備えられたローカルディスクやメモリなどに準備した案内ガイド用の画像や動画などを選択し、また、該案内ガイド設定フォーム5381の発行条件設定フィールドにおいて、該対象時間に対して発行される時間ポイントの発行数、即ち、前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した、計測時間の単位時間1分に対して発行される時間ポイントの発行数について、基本レート(Rs)を選択したり、該加盟店1300が独自に時間ポイントを発行する場合の設定レート(Rn)を入力し、更に、例えば、通常のサービス供給や施術等に要する所要時間を超過する時間を対象に時間ポイントを提供する場合、該実質計測時間(St)から差し引く該所要時間の調整時間(Ct)を入力してサブミット(データ投入)すると、該案内ガイド設定フォーム5381の発行対象設定フィールドや発行条件設定フィールドにおいて入力または選択されて設定された、テキストや画像、動画などからなる加盟店1300の案内ガイドに関するデータが、上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置
2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、該サブミットによって取得されたデータが、
図18で示した加盟店ガイドデータベースのレコード・レイアウトに従い、テキストや画像、動画などからなり発行対象ID8041を含む発行対象データ7042と、対象時間に応じて発行される時間ポイントに関する基本レートと設定レートや調整時間、フラグコードなどからなる発行条件パラメータ7043、及び上記加盟店ID7021と該加盟店1300の業種コード7022からなる案内ガイドID7041に基づく案内ガイドデータ6041として構成されると共に、前記データベース管理サーバ装置2130を用いて、該案内ガイドデータ6041が該加盟店ガイドデータベース3040に記録され、「加盟店案内ガイド」の登録が完了する。
【0107】
なお、上記によって案内ガイドデータ6041を登録した加盟店1300に設置される位置通知装置の識別情報については、ポイント管理センター1100によって任意に設定され、該設定された識別情報と該加盟店1300の加盟店ID7021は、
図20で示した位置通知装置データベースのレコード・レイアウトに従って、識別情報7061と設置先ID7062として、該位置通知装置データベース3060に記録される。
【0108】
[「加盟店案内ガイド」の提供方法]
上述の様にして登録された「加盟店案内ガイド」は、
図5で示す様に、以下の様にして、ユーザ1200に提供される。
【0109】
ユーザ1200が、前述したクライアント装置2210の専用アプリ4210を起動して、該クライアント装置2210が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に接続されると、該クライアント装置2210においてユーザログインフォームが表示され、該ユーザログインフォームにユーザID7011とパスワードを入力してサブミット(データ投入)すると、該サブミットされたユーザID7011とパスワードがポイント管理センター
1100の時間管理システム4110によって取得され、所定のログイン処理が行われる。
【0110】
この所定のログイン処理において、該取得されたユーザID7011とパスワードが該ポイント管理センター
1100のユーザ管理データベース3010(
図15)に登録されていることが照合されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2210の表示画面に「サービスメニュー」を含む初期画面が表示される。
【0111】
この「サービスメニュー」には、時間ポイントが発行される加盟店リストや加盟店ごとの案内ガイドが提供される「加盟店案内ガイド」なる選択項目があり、先ず、ユーザ1200によって該「加盟店案内ガイド」が選択されると、該選択情報が上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、
図18で示した加盟店ガイドデータベース3040から、前記案内ガイドID7041と前記発行対象データ7042が加盟店ごとに抽出されると共に、該抽出された加盟店ごとの該案内ガイドID7041と該発行対象データ7042が含まれた加盟店リストが生成され、該生成された加盟店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された加盟店リストが取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示される。
【0112】
ここで、ユーザ1200は、該送信された加盟店リストに含まれた上記発行対象データ7042のテキストや画像データによる説明文や画像を確認することができ、例えば、該加盟店リストから好みの加盟店1300を選択すると、該加盟店1300の選択情報に含まれた案内ガイドID7041が上記時間管理システム4110において取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、上記加盟店ガイドデータベース3040から、該取得された案内ガイドID7041に基づき、該加盟店1300の前記案内ガイドデータ6041が抽出され、該抽出された案内ガイドデータ6041が、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された加盟店1300の案内ガイドデータ6041が取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示され、ユーザに、該加盟店1300の店舗情報や時間ポイントの発行条件などに関するテキストや画像、動画などからなる「加盟店案内ガイド」が提供される。
【0113】
この様に「加盟店案内ガイド」の登録処理と提供方法によって、加盟店における時間ポイントの発行に関するサービスが効率良くユーザに告知される。
【0114】
次に、
図1に記載のフロー記号(E)〜(H)に係る詳細図を使って、本発明における消費方法に関する構成について詳細に述べる。
【0115】
[ユーザによる所定の消費操作]
図3は、前記時間ポイントの消費方法に関する構成図であるところ、ユーザによる所定の消費操作については、提携店1400に設置したBluetooth規格の電波を発信する周知の電波発信器を備えた位置通知装置2420を起動しておき、Bluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器2211を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって該電波検知器2211の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラム5210と時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラム5240や時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラム5230(
図2)からなる専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を保有するユーザ1200が該専用アプリ4210を起動して該提携店1400に来店すると、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって該位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波が検知され、該専用アプリ4210によって該検知された位置通知装置2420の識別情報2421が取得されると共に、該取得された識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211が、該専用アプリ4210によって、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
【0116】
ここで、
図3で示す様に、前記時間管理システム4110において、前記位置通知装置2420の識別情報2421と前記専用アプリ4210の識別情報4211が受信されると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の位置通知装置照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した位置通知装置2420の識別情報2421が、
図20で示す位置通知装置データベース3060に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2421を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2421の位置通知装置2420が設置されている前記提携店1400の提携店ID7031(
図17)に相当する設置先ID7062が検出されることによって、また、所定のユーザ照合処理、即ち、該データベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した専用アプリ4210の識別情報4211が、
図15で示したユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011やユーザ属性データ7014などが検出されることによって、該識別情報4211と該識別情報2421を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120によって、該位置通知装置2420の識別情報2421に関する照合結果、即ち、所定の位置通知装置照合処理によって検出された該提携店1400の提携店ID7031に相当する設置先ID7062を検索キーとして、後述の
図19で示す提携店ガイドデータベース3050から該提携店1400によって設定された販促企画データ7052と消費条件パラメータ7053からなる利用ガイドデータ6051が抽出され、該販促企画データ7052に設定された対象販促データ8052と該消費条件パラメータ7053及び該生成された認証コード6510が、該時間管理システム4110から、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信される。
なお、上記の消費条件パラメータ7053については後述する。
【0117】
[消費操作に関する時間計測処理]
上述した[ユーザによる所定の消費操作]に基づく時間計測処理については、
図3で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記対象販促データ8052と前記消費条件パラメータ7053及び前記認証コード6510が受信されると、前記専用アプリ4210によって、先ず、該対象販促データ8052と認証コード6510が該専用アプリ4210を構成する受信計測プログラム5210の計測パラメータにセットされて該受信計測プログラム5210が実行され、該実行により、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって前記位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波が検知され続ける限り、時間が計測されると共に、該対象販促データ8052の計測開始時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行時刻を計測開始時刻とする設定に従い、該専用アプリ4210によって該実行時刻が計測開始時刻(Ts)として取得される。
【0118】
なお、上記計測パラメータについては、
次の通りである。
次に、
図3で示す様に、前記クライアント装置2210を保有する前記ユーザ1200が前記提携店1400を退店し、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211が前記位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波を誤差設定時間(Er)以上検知しなくなり前記受信計測プログラム5210の実行が終了すると、該対象販促データ8052の計測終了時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻を計測終了時刻とする設定に従い、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻が計測終了時刻(Te)として取得される。
【0119】
[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]
上述の[消費操作に関する時間計測処理]に続き、
図3で示す様に、前記受信計測プログラム5210の実行過程において前記専用アプリ4210によって取得された計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)が、該専用アプリ4210によって、該専用アプリ4210を構成するポイント消費プログラム5240の時刻設定パラメータ7241にセットされると共に、該ポイント消費プログラム5240が実行され、該実行により、前記時刻設定パラメータ7241と前記消費条件パラメータ7053に基づく時間ポイントの消費数が算出される。
【0120】
ここで、上記の時刻設定パラメータ7241は、計測開始時刻(Ts)が代入される開始時刻フィールドと計測終了時刻(Te)が代入される終了時刻フィールドや誤差設定時間(Er)が代入される誤差時間フィールドなどからなるパラメータであって、また消費条件パラメータ7053は、後述する[「提携店利用ガイド」の登録処理]で説明する利用ガイド設定フォームによって前記提携店1400が任意に設定する、販売時間フィールドと販売価格フィールド及び販促時間フィールドからなり、例えば、該販売時間フィールドには、該提携店1400において販売する通常サービスの販売時間(Tn)が設定され、該販売価格フィールドには、該販売時間(Tn)の販売価格(Ps)が設定され、該販促時間フィールドには、該販売時間(Tn)と販売価格(Ps)に基づくポイント売価(円/分)によってユーザに提供する販促時間(Tp)が設定される。
【0121】
以上から、上記のポイント消費プログラム5240によって算出される時間ポイントの消費数(Cp)は、例えば、上記の計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)に基づく実質計測時間(St)を数式{St=(Te
−Ts−Er)}によって定めれば、上記時刻設定パラメータ7241と上記消費条件パラメータ7053の上記各フィールドに設定される販売時間(Tn)と販売価格(Ps)及び販促時間(Tp)に基づき、数式{Cp=(Ps÷Tn)×Tp}によって算出することができる。
【0122】
[時間ポイントの消費履歴データ管理処理]
図3で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記専用アプリ4210を構成するポイント消費プログラム5240の実行が終了すると、該専用アプリ4210によって、前記認証コード6510と前記算出された時間ポイントの消費数が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信され、これらを該時間管理システム4110が受信すると、該時間管理システム4110の前記認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の認証コード照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した認証コード6510の構成要素である前記位置通知装置2420の識別情報2421と前記専用アプリ4210の識別情報4211が、それぞれ
図20で示した位置通知装置データベース3060と
図15で示したユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2421を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2421の位置通知装置2420が設置されている前記提携店1400の提携店ID7031(
図17)に相当する設置先ID7062が検出されると共に、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011やユーザ属性データ7014などが検出されることによって、該時間管理システム4110を構成する前記アプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、該照合された位置通知装置2420の識別情報2421と専用アプリ4210の識別情報4211及び該受信した時間ポイントの消費数からなる、時間ポイントの「消費」に対応する履歴データが、
図21に示したポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従い、前記データベース管理サーバ装置2130を用いて、該ポイント管理データベース3070に記録される。
【0123】
以上の様にして、提携店における顧客に対する「販促時間」、例えば、新サービスへの顧客誘導に係る「お試し販促時間」や、サービスの目標達成に係る「販売強化販促時間」、或いは、店舗リニューアルなどに係る「新装開店販促時間」などに応じて、時間ポイントを消費できるサービスを実現することが可能になる。
【0124】
当然ながら、提携店によるこの様な販促企画は、ユーザに対し、効率良く告知されなければならないので、上述した本発明の構成には、ユーザのクライアント装置において「提携店利用ガイド」が提供(表示)される構成が付加される。
【0125】
[「提携店利用ガイド」の登録処理]
具体的には、
図6の概要図で示す様に、提携店1400のユーザが、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置2410によって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって公開されている「提携店利用ガイド」に関するWebページにアクセスすると、Webブラウザにおいて提携店ログインフォームが表示され、該提携店ログインフォームに提携店IDとパスワードを入力してサブミット(データ投入)すると、該サブミットされた提携店IDとパスワードがポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成する前記アプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
【0126】
この所定のログイン処理において、該取得された提携店IDとパスワードが上記ポイント管理センター1100の提携店管理データベース3030(
図17)に登録されていることが照合され、該取得された提携店IDに対応する提携店ID7031が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2410のWebブラウザにおいて利用ガイド設定フォーム5481が提供(表示)され、該利用ガイド設定フォーム5481に対する以下の様な所定のガイド設定操作を経て、該提携店1400の利用ガイドデータ6051が構成されると共に、上記ポイント管理センター
1100の
図19で示した提携店ガイドデータベース
3050に記録される。
【0127】
この所定のガイド設定操作は、提携店1400のユーザが、上記利用ガイド設定フォーム5481の手順に従って、ユーザ1200が時間ポイントを利用(消費)できる販促企画に関して利用ガイドを設定すると、該設定された利用ガイドが利用ガイドデータ6051に構成されて上記提携店ガイドデータベース
3050に記録される操作であって、先ず、該利用ガイド設定フォーム5481の販促企画設定フィールドにおいて、例えば、ユーザ1200が時間ポイントを利用(消費)できる対象時間として、前述の「お試し販促時間」や「販売強化販促時間」、「新装開店販促時間」などに関する項目を選択したり、タイトルや説明文などをテキスト入力すると共に、上記のクライアント装置2410に備えられたローカルディスクやメモリなどに準備した利用ガイド用の画像や動画などを選択し、また、該利用ガイド設定フォーム5481の消費条件設定フィールドにおいて、該販促企画によって消費される時間ポイントの消費数、即ち、前述の[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した、該提携店1400において販売する通常サービスの販売時間(Tn)を入力し、また、該販売時間(Tn)の販売価格(Ps)を入力し、更に、該販売時間(Tn)と販売価格(Ps)に基づくポイント売価(円/分)によってユーザに提供する販促時間(Tp)を入力してサブミット(データ投入)すると、該利用ガイド設定フォーム5481の販促企画設定フィールドや消費条件設定フィールドにおいて入力または選択されて設定された、テキストや画像、動画などからなる提携店
1400の利用ガイドに関するデータが、上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置
2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、該サブミットによって取得されたデータが、上記
図19で示した提携店ガイドデータベースのレコード・レイアウトに従い、テキストや画像、動画などからなり販促企画ID8051を含む
販促企画データ7052と、該提携店1400において販売される通常サービスの販売時間やその販売価格と時間計測に関するフラグコードなどからなる消費条件パラメータ7053、及び上記提携店ID7031と該提携店1400の業種コード7032からなる利用ガイドID7051に基づく利用ガイドデータ6051として構成されると共に、前記データベース管理サーバ装置2130を用いて、該利用ガイドデータ6051が該提携店ガイドデータベース3050に記録され、「提携店利用ガイド」の登録が完了する。
【0128】
なお、上記によって利用ガイドデータ6051を登録した提携店1400に設置される位置通知装置の識別情報については、ポイント管理センター1100によって任意に設定され、該設定された識別情報と該提携店1400の提携店ID7031は、
図20で示した位置通知装置データベースのレコード・レイアウトに従って、識別情報7061と設置先ID7062として、該位置通知装置データベース3060に記録される。
【0129】
[「提携店利用ガイド」の提供方法]
上述の様にして登録された「提携店利用ガイド」は、
図6で示す様に、以下の様にして、ユーザ1200に提供される。
【0130】
ユーザ1200が、前述したクライアント装置2210の専用アプリ4210を起動して、該クライアント装置2210が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に接続されると、該クライアント装置2210においてユーザログインフォームが表示され、該ユーザログインフォームにユーザID7011とパスワードを入力してサブミット(データ投入)すると、該サブミットされたユーザID7011とパスワードがポイント管理センター
1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム
4110を構成する前記アプリケーションサーバ
装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
【0131】
この所定のログイン処理において、該取得されたユーザID7011とパスワードが該ポイント管理センター
1100のユーザ管理データベース3010(
図15)に登録されていることが照合されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2210の表示画面に「サービスメニュー」を含む初期画面が表示される。
【0132】
この「サービスメニュー」には、時間ポイントを利用(消費)できる提携店リストや提携店ごとの利用ガイドが提供される「提携店利用ガイド」なる選択項目があり、先ず、ユーザ1200によって該「提携店利用ガイド」が選択されると、該選択情報が上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、
図19で示した提携店ガイドデータベース3050から、前記利用ガイドID7051と前記販促企画データ7052が提携店ごとに抽出されると共に、該抽出された提携店ごとの該利用ガイドID7051と該販促企画データ7052が含まれた提携店リストが生成され、該生成された提携店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された提携店リストが取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示される。
【0133】
ここで、ユーザ1200は、該送信された提携店リストに含まれた上記販促企画データ7052のテキストや画像データによる説明文や画像を確認することができ、例えば、該提携店リストから好みの提携店1400を選択すると、該提携店1400の選択情報に含まれた利用ガイドID7051が上記の時間管理システム4110において取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、上記提携店ガイドデータベース3050から、該取得された利用ガイドID7051に基づき、該提携店1400の前記利用ガイドデータ6051が抽出され、該抽出された利用ガイドデータ6051が、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された提携店1400の利用ガイドデータ6051が取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示され、ユーザに、該提携店1400の店舗情報や時間ポイントの消費条件などに関するテキストや画像、動画などからなる「提携店利用ガイド」が提供される。
【0134】
この様に「提携店利用ガイド」の登録処理と提供方法によって、提携店における時間ポイントの利用(消費)に関する販促企画が効率良くユーザに告知される。
【0135】
なお、上述した周知の電波発信器を備えた位置通知装置は、周知の調整方法、即ち、該電波発信器の出力を調整したり、電波の透過率が異なる素材によって覆うなどすることにより、上述したクライアント装置に備えられた周知の電波検知器
による該位置通知装置の電波発信器の検知に関する距離、即ち、該位置通知装置と該クライアント装置との検知距離を調整できることは、周知である。
【0136】
以上の様にして、ユーザは、時間を単位とする販促ポイントである時間ポイントが発行される加盟店を容易に見つけ、該加盟店において発行される時間ポイントを簡単に貯めることができ、また、該時間ポイントを消費できる提携店を容易に見つけ、貯めた該時間ポイントを該提携店が提供する販促用の商材やサービスと簡単に交換することができる。
【0137】
本発明によれば、時間に応じて課金するサービス(時間制サービス)を販売する施設系や施術系、ネット系のサービス事業者などが、前述した提携店として、販売対象とする時間制サービスの売価基準、即ち、該時間制サービスの単位時間当たりの売価(円/分)を基に、該時間制サービスによる「販促時間」分を顧客に提供する場合の顧客が支払う時間ポイント数(分/分)、即ち、該時間制サービスの「販促時間」分に対する時間ポイント売価を算出し、前述した[「提携店利用ガイド」に関する所定のガイド登録操作]によって該算出した時間ポイント売価を前記消費条件パラメータとして登録しておけば、該時間ポイントを保有するユーザに対して、容易に自店の販促内容を伝えることができ、また、該販促内容を利用するために来店したユーザに対して該時間ポイント売価の「販促時間」を容易に提供することができる。
【0138】
この様な加盟店と提携店との連携について、前述した美容室とエステ店を、それぞれ、加盟店1300と提携店1400とした
図7の概要図を基に説明する。
【0139】
先ず、上記美容室に対応する加盟店1300において、「カット&シャンプー」に要する通常の所要(施術)時間が50分だとして、該加盟店1300が、例えば、該「カット&シャンプー」の「超過待機時間」に対して時間ポイントが発行される内容の「加盟店案内ガイド」を掲載するため、前述の[「加盟店案内ガイド」の登録処理]で説明した案内ガイド設定フォーム5381(
図5)に対する所定のガイド設定操作によって、先ず、対象時間設定フィールドにおいて、時間ポイントが発行される対象時間として「超過待機時間」を選択したり、また、タイトルとして“カット&シャンプー待ち時間”とテキスト入力し、更に、関連する画像や動画をローカルディスクから選択して設定し、次に、発行条件設定フィールドにおいて、基本レート(Rs)に「1」が設定され、また、設定レート(Rn)に「0」を入力し、更に、調整時間(Ct)として該「カット&シャンプー」に要する通常の所要(施術)時間「50分」を入力するなどして案内ガイドデータ6041(
図18)を登録し、位置通知装置2320を特定場所(ここでは、「カット&シャンプー」の施術区画とする)に設置して起動しておく。
【0140】
ここに、前述した電波検知器2211を備え専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を所持したユーザ1200が、該専用アプリ4210を起動して、該加盟店1300に来店し、上記の「カット&シャンプー」を注文して、上記の施術区画に入ると、該位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が該クライアント装置2210の電波検知器2211によって検知され、該専用アプリ4210によって、該位置通知装置2320の識別情報2321が取得されると共に、該取得された識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
【0141】
これを上記時間管理システム4110が受信すると、前述の[ユーザによる所定の発行操作]で説明した様に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、該受信した識別情報2321と識別情報4211に基づく所定の位置通知装置照合処理と所定のユーザ照合処理を経て、該識別情報4211と該識別情報2321を構成要素とする認証コード6510が生成され、更に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、
図18で示した加盟店ガイドデータベース3040から該加盟店1300によって設定された上記の案内ガイドデータ6041が抽出されると共に、該抽出された案内ガイドデータ6041の発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と発行条件パラメータ7043及び該生成された認証コード6510が、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信され、該送信された対象時間データ8042と発行条件パラメータ7043及び認証コード6510が上記専用アプリ4210によって取得される。
【0142】
そして、前述の[発行操作に関する時間計測処理]で説明した様に、先ず、上記専用アプリ4210によって取得された対象時間データ8042と認証コード6510が該専用アプリ4210を構成する受信計測プログラム5210の計測パラメータ7211にセットされて該受信計測プログラム5210が実行され、該実行により、該対象時間データ8042の計測開始時刻に関する設定(ここでは、該受信計測プログラム5210の実行時刻を計測開始時刻とする)に従い、該受信計測プログラム5210の実行時刻が計測開始時刻(Ts)として取得されると共に、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって前記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が検知され続ける限り、時間が計測され、次に、上記のカット&シャンプーの施術が終了してユーザ1200が施術区画を出ると、上記クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211が上記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波を誤差設定時間(Er)以上検知しなくなり前記受信計測プログラム5210の実行が終了し、該対象
時間データ8042の計測終了時刻に関する設定、(ここでは、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻を計測終了時刻とする)に従い、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻が計測終了時刻(Te)として取得され、該ユーザ1200の該施術区画における滞在時間が計測される。
【0143】
以上の様にして上記専用アプリ4210によって取得された計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)が、前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した様に、それぞれ、時刻設定パラメータ7231の開始時刻フィールドと終了時刻フィールドや誤差時間フィールドに代入され、上記発行条件パラメータ7043に基づき、上記ユーザ1200に発行される時間ポイントが算出される。
【0144】
ここで、例えば、前記の計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)から、該ユーザ1200の前記施術区画における滞在時間、即ち、数式{St=(Te−Ts−Er)}によって定められる実質計測時間(St)が90分だったとして、上記による発行条件パラメータ7043の設定値、即ち、基本レート(Rs)の「1」、調整時間(Ct)の「50分」から、前記ユーザ1200に発行される時間ポイントの発行数(Ep)は、以下の数式によって算出される。
【0145】
数式{Ep=(St−Ct)×Rs}=(90分−50分)×1=40TP(TPは、時間ポイントの単位)
【0146】
次に、前記エステ店に対応する提携店1400において、新しい施術サービス「足裏マッサージ20分、施術料金800円」を始めたとして、該提携店1400が、該「足裏マッサージ」の販促として「お試し1分」を企画し、例えば、これを該「足裏マッサージ」の売価基準(施術料金800円÷施術時間20分=40円/分)による時間ポイント売価40TPで提供する「提携店利用ガイド」を掲載するため、前述の[「提携店利用ガイド」に関する所定の登録操作]で説明した利用ガイド設定フォーム5481(
図6)に対する所定のガイド設定操作によって、先ず、販促企画設定フィールドにおいて、販促項目として「お試し販促時間」を選択したり、また、タイトルとして“足裏マッサージのお試し1分”とテキスト入力し、更に、関連する画像や動画をローカルディスクから選択して設定し、次に、消費条件設定フィールドにおいて、販売時間(Tn)として該「足裏マッサージ」の施術時間20分を入力し、また、販売価格(Ps)として該販売時間(Tn)の施術料金800円を入力し、更に、設定時間(Tp)として該販促企画によってユーザに提供する販促時間1分を入力するなどして利用ガイドデータ6051(
図19)を登録し、位置通知装置2420を設置して起動しておく。
【0147】
[販促利用チケット発行処理]
ここで、前記の販促時間1分に時間ポイント40TPを利用(消費)する方法については、以下で説明する販促利用チケット発行処理に関する構成を付加することによって簡単に実現することができる。
【0148】
これは、
図8の概要図で示す様に、例えば、前述した時間ポイント40TPが発行されたユーザ1200が、保有するクライアント装置2210の専用アプリ4210を使い、前述の[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した方法によって、提携店リストに掲載された前記提携店1400の販促企画「足裏マッサージのお試し1分」に関する「提携店利用ガイド」を取得すると、該取得した「提携店利用ガイド」に、例えば、「時間ポイント40TPを使って販促利用チケットを発行」と言う項目が表示され、該項目を選択すると、該クライアント装置2210の専用アプリ4210によって、該項目の選択情報に含まれる利用ガイドID7051が取得されると共に、該取得された利用ガイドID7051と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、前記時間管理システム4110に送信され、該時間管理システム4110において、先ず、前述の[ユーザによる所定の消費操作]で説明した該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110による所定のユーザ照合処理によって該送信された識別情報4211が正しく照合されると、該識別情報4211に対応する該ユーザ1200のユーザID7011(
図15)が取得されると共に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120とポイント管理プログラム5130によって販促利用チケット発行処理が実行される。
【0149】
この販促利用チケット発行処理は、先ず、上記の条件管理プログラム5120によって、
図19に示した提携店ガイドデータベース3050から上記利用ガイドID7051に対応する利用ガイドデータ6051が検索されると共に、該検索された利用ガイドデータ6051から販促企画データ7052と消費条件パラメータ7053が抽出され、更に、該抽出された販促企画データ7052と消費条件パラメータ7053と上記ユーザID7011、及び販促利用チケットの「発行」に対応する処理区分8101からなる販促チケットID7101を含む販促利用チケットデータ6101が生成されると共に、該生成された販促利用チケットデータ6101が、
図22で示した販促チケット管理データベースのレコード・レイアウトに従い、データベース管理サーバ装置2130を用いて、該販促チケット管理データベース3100に記録され、次に、上記のポイント管理プログラム5130によって、該ユーザID7011と時間ポイントの「引当」に対応する処理区分8072からなるポイントID7071と登録日時、及び前述の[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した該消費条件パラメータ7053に基づく算出結果、即ち、数式{Cp=(Ps÷Tn)×Tp}={(800円÷20分)×1分}によって与えられる時間ポイントの消費数(ポイント売価40TP)からなる時間ポイントデータ7072を含むポイントデータ6071が、
図21で示した、ポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従い、データベース管理サーバ装置2130を用いて、該ポイント管理データベース3070に記録されて終了する。
【0150】
上記の販促利用チケット発行処理が終了すると、上記認証処理プログラム5110によって、上記利用ガイドID7051の提携店ID7031を検索キーとして、上記時間管理システム4110の位置通知装置データベース3060(
図20)から該提携店ID7031に対応する上記提携店1400に設置されている位置通知装置2420の識別情報2421が抽出されると共に、該抽出された識別情報2421と該販促利用チケットデータ6101の販促チケットID7101と上記専用アプリ4210の識別情報4211からなる通知情報が生成され、該生成された通知情報が、インターネット1900を介して、上記クライアント装置2210に送信されると、該クライアント装置の該専用アプリ4210によって該送信された通知情報が取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示され、更に、該クライアント装置2210の記憶装置に記録される。
【0151】
なお、上記のクライアント装置2210に送信される通知情報は、例えば、上記の識別情報2421と販促チケットID7101と識別情報4211のテキストデータを含む周知のテキストファイルや該テキストデータに基づく周知のQRコードデータとして提供され、提携店や加盟店に設置された位置通知装置が発信するBluetooth規格の電波が該クライアント装置2210の電波検知器2211によって検知されると、該クライアント装置2210の専用アプリ4210によって最初に参照され、例えば、該テキストファイルに含まれるテキストデータが該専用アプリ4210によって取得されて前述の受信計測プログラム5210が実行されたり、或いは、該テキストデータに基づくQRコードデータが該専用アプリ4210によって該クライアント装置2210の表示画面に表示されて加盟店や提携店のバーコードリーダによって読み取られる。
【0152】
[販促利用チケットの利用確認処理]
上記によって発行された販促利用チケットは、
図8の概要図で示す様に、以下の様にして、前記ユーザ1200によって利用される。
【0153】
先ず、該ユーザ1200が、前記クライアント装置2210の専用アプリ4210を起動して、前
記提携店1400に来店し、該提携店1400の前記位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波が該クライアント装置2210の電波検知器2211によって検知されると、該専用アプリ4210によって、前記チケット情報が参照されると共に、該チケット情報に含まれた上述の識別情報2421と販促チケットID7101と識別情報4211が取得され、更に、該位置通知装置2420の識別情報2421が取得され、該取得されたチケット情報の識別情報2421と該位置通知装置2420の識別情報2421が一致し、また、該取得されたチケット情報の識別情報4211と該専用アプリ4210の識別情報4211が一致すると、該専用アプリ4210によって、該取得されたチケット情報の販促チケットID7101と該位置通知装置2420の識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
【0154】
これを前記時間管理システム4110が受信すると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーショ
ンサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、前述の[ユーザによる所定の消費操作]で説明した所定の位置通知装置照合処理によって該送信された上記位置通知装置2420の識別情報2421が正しく照合され、また、所定のユーザ照合処理によって該送信された上記専用アプリ4210の識別情報4211が正しく照合されると、該位置通知装置2420の識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211によって構成される認証コード6510が生成されると共に、販促利用チケット抽出処理が行われる。
【0155】
この販促利用チケット抽出処理は、上記アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120の実行によって行われ、該実行により、上記時間管理システム4110の販促チケット管理データベース
3100から、上記販促チケットID7101に対応する販促利用チケットデータ6101(
図22)が抽出されると共に、該抽出された販促利用チケットデータ6101を含む販促チケット利用フォームと上記認証コード6510が、該時間管理システム4110から、インターネット1900を介して、上記クライアント装置2210に送信され、該送信された販促利用チケットデータ6101を含む販促チケット利用フォームと認証コード6510が該クライアント装置2210の専用アプリ4210によって取得されると、販促チケット表示処理が行われる。
【0156】
この販促利用チケット表示処理は、上記専用アプリ4210を構成する販促チケット表示プログラム5250の実行によって行われ、該実行により、該専用アプリ4210によって取得された上記販促利用チケットデータ6101が上記クライアント装置2210の表示画面に表示されると共に、該販促チケット利用フォームによって、該クライアント装置2210の表示画面に「利用ボタン」が提供される。
【0157】
なお、専用アプリ4210を構成する前記販促チケット表示プログラム5250は、周知のHTMLやCSS、JavaScriptなどを解釈するレンダリングエンジンを備えたプログラムであって、例えば、WebKitは、その代表的なオープンソースである。
【0158】
また、前記販促チケット利用フォームは、周知のHTMLやCSS、JavaScriptなどによって構成され、上記の販促チケット表示プログラム5250によって、上記クライアント装置2210の表示画面に前記販促利用チケットデータ6101のテキストや画像、動画などからなる販促企画データ7052(
図22)を効率良く表示させる。
【0159】
[販促利用チケットの利用に基づく時間ポイントの消費処理」
ここで、
図8の概要図で示す様に、前記ユーザ1200が、前記クライアント装置2210の表示画面に表示された販促チケット利用フォームを前記提携店1400の従業員などに提示し、前記「利用ボタン」をクリック(タッチ)すると、該ユーザ1200による販促利用チケットの利用に基づく時間ポイントの消費処理が以下の様にして行われる。
【0160】
ユーザ1200によって「利用ボタン」がクリック(タッチ)されると、前記販促利用チケットデータ6101の販促チケットID7101と前記認証コード6510と前記専用アプリ4210の識別情報4211が、上記販促チケット利用フォームを介して、前記時間管理システム4110にサブミット(データ投入)されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、前述の[時間ポイントの消費履歴データ管理処理]で説明した所定の位置通知装置照合処理によって該サブミットされた認証コード6510を構成する前記提携店1400に設置された位置通知装置2420の識別情報2421が正しく照合されると、該識別情報2421に対応する該提携店1400の提携店ID7031(
図17)が取得され、また所定のユーザ照合処理によって該サブミットされた認証コード6510を構成する前記専用アプリ4210の識別情報4211が正しく照合されると、該識別情報4211に対応する該ユーザ1200のユーザID7011(
図15)が取得され、時間ポイントの消費処理が行われる。
【0161】
この時間ポイントの消費処理は、上記アプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130の実行によって行われ、該実行により、上記ユーザID7011と時間ポイントの「消費」に対応する処理区分8072からなるポイントID7071と該消費処理の登録日時と上記提携店ID7031などを含むポイントデータ6071が、
図21で示した、ポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従って、該ポイント管理データベース3070に記録されると共に、上記販促チケットID7101に対応する前記販促チケット管理データベース
3100(
図22)の販促利用チケットデータ6101に記録された販促チケットの「発行」に対応する処理区分8101が「利用」に対応する処理区分8101に変更され、更に、必要に応じて、該時間管理システム4110から、例えば、
図8で示す様に、電子メールなどで該提携店1400に対し時間ポイント消費通知が送信される。
【0162】
以上の様にして、ユーザは、美容室での「超過待機時間」によって発行された時間ポイント40TPをエステ店の販促利用チケット(ポイント売価40TP)に交換して、不快な時間を快適な時間に変えることができる。
【0163】
上述した通り、本発明によって時間ポイントを流通させれば、先ず、顧客にとっては、加盟店における「待機時間」に応じて発行される時間ポイントを貯めておけば、提携店において提供される「販促時間」分のサービスに対し貯めておいた時間ポイントから、例えば、該「販促時間」の売価基準によって算出された時間ポイント売価分の時間ポイントを支出(消費)するだけで、該「販促時間」分のサービスを受けられ、結果として、「待機時間」と言う不快な時間を「販促時間」と言う快適な時間に交換することが可能になり、そして、商材やサービスが限られた加盟店にとっては、必ずしも、ユーザの再来店とバランスしない発行コストを気にすることなく、また発行元と消費先との間における金銭的な精算処理に係るコストを負担することもなく、時間ポイントを介して提供される提携店の販促用商材やサービスによって顧客サービスを充実させることが可能になり、更に、広告予算が限られた提携店にとっては、時間ポイントを介して顧客との接点を増やしながら販売機会を獲得することが可能になり、結果として、加盟店と提携店が、時間ポイントを介して相互のビジネスを補完しながら顧客満足を高められると言う、セールスプロモーションの好循環モデルが実現する。
【0164】
以上説明した第1の実施形態において、ユーザが操作するスマートフォン(携帯電話)などのクライアント装置は、本発明による専用アプリをインストールするだけで、「時間を貯めて使える」電子的な財布として機能することになるので、加盟店や提携店は、例えば、小型でコストの掛からないBluetooth規格の発信器を採用した位置通知装置を設置するだけで、ユーザに対し、時間を単位とする販促ポイントである時間ポイントを発行したり、或いは、ユーザから、該時間ポイントの消費を受け付けることができるので、前述した様な高価なポイント発行装置を設置することなく、加盟店においては、自らは提供し得ない商材やサービスを充足させることが、また提携店においては、コストを掛けず販促機会を獲得することが、該時間ポイントの流通によって実現される。
【0165】
なお、時間を単位とする販促ポイントの発行及び消費条件である時間の計測対象は、上述の位置通知装置が発信するBluetooth規格の電波に限定されるものではなく、例えば、WiFi規格の電波などの電磁波や音波などを対象として計測する様に構成することができる。
【0166】
また、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測する方法としては、上述の位置通知装置を用いる方法に限定されるものではなく、例えば、ユーザが所持する前述のクライアント装置に周知のGPS受信機を備えたGPS機能を有するスマートフォン(携帯電話)を採用し、該GPS機能によって取得される該クライアント装置の位置情報が前述の専用アプリにおいて取得される構成を付加し、また、前述の加盟店ガイドデータベースや提携店ガイド管理データベースに記録される案内ガイドデータや利用ガイドデータの構成に前述の加盟店や提携店に設置した位置通知装置の設置場所に相当する位置データを付加し、更に、該案内ガイドデータの業種コードや利用ガイドデータの業種コードに、例えば、900番台のGPS対応コードを割り当てることによって容易に実現できる。
【0167】
上記の様な構成が付加されれば、前述の[「加盟店案内ガイド]の提供方法]や[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した「サービスメニュー」から「加盟店案内ガイド」や「提携店利用ガイド」の項目選択によって加盟店リストや提携店リストがユーザに提供される方法に加え、後述の[「GPS連動ガイド」の提供方法]で説明する方法によって、例えば、GPS機能を備えたクライアント装置を所持するユーザの現在位置に応じて、該加盟店リストや提携店リストを自動的に提供することが可能になり、また、この時のクライアント装置と時間管理システムとの通信過程において、該クライアント装置の現在位置と加盟店や提携店の位置情報を逐次照合することが可能になり、前述した位置通知装置が発信する電波とクライアント装置の電波検知器によるユーザの所在確認方法と同等、或いは、同等以上に、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測することが可能になる。
【0168】
これは、前述したポイント管理センターの時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置に以下の様な処理が実行される「GPS連動ガイドプログラム」を設け、また、前述したクライアント装置の専用アプリに以下の様な処理が実行される「位置計測プログラム」を設けることによって実現される。
【0169】
[「GPS連動ガイド」の提供方法]
図9の概要図に示す様に、先ず、周知のGPS受信機を備えたGPS機能を有し位置計測プログラム5220を含む専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を所持したユーザ1200が、加盟店1300や提携店1400、或いは、その近隣において、該専用アプリ4210を起動して、前述の[「加盟店案内ガイド]の提供方法]や[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した所定のログイン処理を経て表示された「サービスメニュー」から「GPS連動ガイド」なる項目を選択すると、該専用アプリ4210の位置計測プログラム5220が実行され、該実行により、GPS機能によって計測される現在位置の測位データがクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)として定期的に取得され、該定期的に取得されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、上記ポイント管理センター
1100の時間管理システム4110に定期的に送信され、該定期的に送信されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と識別情報4211が該時間管理システム4110において取得されると、該時間管理システム4110においてGPS連動ガイド生成処理が行われる。
【0170】
このGPS連動ガイド生成処理は、上記時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のGPS連動ガイドプログラム5140によって実行され、該実行により、該取得されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)に所定の値αを加減した検索位置データ(緯度Xc±α,経度Yc±α)を条件とする範囲内の加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドID7041と発行対象データ7042が、また、同範囲内の該提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドID7051と販促
企画データ7052が、それぞれ、
図18で示した加盟店ガイドデータベース3040や
図19で示した提携店ガイドデータベース3050から順次検索され、該検索によって該条件に適合する案内ガイドID7041や利用ガイドID7051が検索されると、該検索された加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドID7041と発行対象データ7042を含む加盟店リストや提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドID7051と販促企画データ7052を含む提携店リストが生成され、該生成された加盟店リストや提携店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に順次送信される。
【0171】
この様にして順次送信された加盟店リストや提携店リストは、上記専用アプリ4210によって取得されると共に、上記クライアント装置2210の表示画面に表示される一方で、該専用アプリ4210の位置計測プログラム5220によって、該送信された加盟店リストに含まれた案内ガイドID7041の加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)や提携店リストに含まれた利用ガイドID7051の提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)が順次取得される。
【0172】
[GPS機能による時間計測処理]
ここで、
図9の概要図に示す様に、前記位置計測プログラム5220によって順次取得された前記加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)や前記提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)は、該位置計測プログラム5220によって、順次、GPS機能によって計測される現在位置の測位データに基づくクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と比較され、該加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)または提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)が、該クライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)に所定の値βを加減した滞在位置データ(緯度Xc±β,経度Yc±β)を条件とする範囲内の位置データであるかどうかについて判定が行われ、例えば、最初に「Yes」判定されると時間の計測が開始され、その後の「Yes」判定において時間計測が継続され、該時間計測の継続中に「No」判定がなされると該時間計測が終了する。
【0173】
具体的には、上記の所定の値αとβの関係について、例えば、αがβより大きい関係(α>β)に設定されると、上記位置計測プログラム5220によって、先ず、
図9の(ア)において、上記の検索位置データに関する判定が「Yes」で滞在位置データに関する判定が「No」なので、上述した専用アプリ4210による加盟店リストや提携店リストの表示のみが行われるが、次の
図9の(イ)において、上記の検索位置データに関する判定が「Yes」で滞在位置データに関する判定も「Yes」となり、かつ、該滞在位置データに関する判定が最初の「Yes」判定なので、時間計測が開始され、また、上記クライアント装置が
図9の(イ)に所在する限り、該検索位置データに関する判定と滞在位置データに関する判定が「Yes」となるので、該時間計測が継続されるが、更に、次の
図9の(ウ)においては、αとβの関係(α>β)から、上記の検索位置データに関する判定は「Yes」となるが滞在位置データに関する判定は「No」となって、該時間計測は終了する。
【0174】
この様に、GPS機能と上記位置計測プログラム5220を用いた上記の様な方法によっても、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測することができるので、該方法によって、前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]や[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した様な時間ポイントを算出することも可能になる。
【0175】
なお、上記の専用アプリ4210においてGPS機能を用いてクライアント装置の位置情報を取得する前記位置計測プログラム5220は、本発明の出願時点において公開されている様々なAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を活用し、JavaやC、C++などのプログラム言語を用いて開発することができ、W3C(World Wide Web Consortium)が仕様を定めるGeolocationを使った代表的なAPIとして、例えば、
図10に示した、Google社の「Google Maps JavaScript API(https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/map-geolocation?hl=ja)」を掲げることができる。
【0176】
上述の様にして、ポイント管理センターの時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置にGPS連動ガイドプログラムが設けられ、また、クライアント装置の専用アプリに位置計測プログラムが設けられれば、高速道路や有料道路などの料金所を加盟店に見立て、また、そのサービスエリア内にある特定店舗を提携店に見立てることにより、該高速道路や有料道路の一定区間における該クライアント装置を搭載した車両の走行時間(Td)と渋滞なく該区間を所定の制限速度で走行したときの所要時間(Tr)との差(Td−Tr)から超過時間(Ta)が算出され、例えば、該超過時間(Ta)に相応する時間ポイントがポイント管理センターによって発行されれば、上記提携店に見立てた該サービスエリア内の特定店舗が提供する「販促時間」に該発行された時間ポイント(Pt)を利用(消費)することが可能になり、例えば、上記の区間が大幅に渋滞したとして、超過時間(Ta)が60分として時間ポイント60TPが発行され、また、例えば、該特定店舗における「販促時間」を運転者の疲れを癒すマッサージ(通常価格5分300円、「販促時間」1分の売価基準による時間ポイント売価が60TP)とすると、運転で疲れた運転者は、該時間ポイント60TPによって、該マッサージを通常価格300円で「販促時間」1分多い6分間受けることができる。
【0177】
以下、上記の構成について、
図11の概要図を基に、詳しく説明する。
先ず、ポイント管理センター
1100の時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120にGPS連動ガイドプログラム5140が設けられることに伴い、
図18で示した加盟店ガイドデータベース
3040の案内ガイドデータ6041に緯度(Pxn)と経度(Pyn)からなる加盟店位置データ8021が付加されると共に、
図19で示した提携店ガイドデータベース
3050の利用ガイドデータ6051に緯度(Axn)と経度(Ayn)からなる提携店位置データ8031が付加され、更に、前述の[ユーザによる所定の発行操作]や[ユーザによる所定の消費操作]で説明した認証コード6510の構成要素については、専用アプリ4210の識別情報4211と該加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)または該提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)とする構成の変更を前提とする。
【0178】
また、ユーザ1200が所持するクライアント装置2210は、Bluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器と周知のGPS機能を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって、該電波検知器の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラムと該GPS機能によって計測される現在位置の測位データを取得しながら時間計測を行う位置計測プログラム5220及び時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラムや時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラムからなる専用アプリ4210(
図4)がインストールされたクライアント装置2210とする。
【0179】
次に、上記の高速道路や有料道路の一定区間について、緯度(Px1)と経度(Py1)の加盟店位置データ8021によって定まる第1料金所1701(Px1,Py1)から緯度(Ax1)と経度(Ay1)の提携店位置データ8031によって定まるサービスエリア内の第1特定店舗1801(緯度Ax1,経度Ay1)までを第1区間(緯度Ax1±Px1,経度Ay1±Py1)とし、また、該第1特定店舗1801(緯度Ax1,経度Ay1)から緯度(Px2)と経度(Py2)の加盟店位置データ8021によって定まる第2料金所1702(緯度Px2,経度Py2)までを第2区間(緯度Px2±Ax1,経度Py2±Ay1)とする。
【0180】
そして、前記クライアント装置2210を所持したユーザ1200が、該クライアント装置の前記専用アプリ4210を起動し、前述の[「加盟店案内ガイド]の提供方法]や[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した所定のログイン処理を経て表示された「サービスメニュー」から「GPS連動ガイド」を選択した状態で車両1600に搭乗し、該第1区間(Px2±Px1,Py2±Py1)と該第2区間(Ax1±Px2,Ay1±Py2)を走行するものとする。
【0181】
ここで、上記の前提を基に、前述の[「GPS連動ガイド」の提供方法]において
図9の概要図で示した様な過程が、前記クライアント装置2210と前記時間管理システム4110との通信において繰り返される。
【0182】
先ず、第1過程として、前記クライアント装置
2210の専用アプリ4210を構成する位置計測プログラム5220によって、GPS機能によって計測される現在位置の測位データがクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)として定期的に取得され、該定期的に取得されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター
1100の時間管理システム4110に定期的に送信される。
【0183】
次に、第2過程として、定期的に送信された上記のクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と識別情報4211が上記時間管理システム4110において取得されると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のGPS連動ガイドプログラム5140が実行され、該実行により、該クライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)に所定の値αを加減した検索位置データ(緯度Xc±α,経度Yc±α)を条件とする範囲内の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドID7041と発行対象データ7042が、また、同範囲内の該提携店位置データ(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドID7051と販促
企画データ7052が、それぞれ、加盟店ガイドデータベース3040や提携店ガイドデータベース3050から順次検索され、該検索によって該条件に適合する案内ガイドID7041や利用ガイドID7051が検索されると、該検索された加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドID7041と発行対象データ7042を含む加盟店リストや提携店位置データ(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドID7051と販促
企画データ7052を含む提携店リストが生成され、該生成された加盟店リストや提携店リストが、インターネット1900を介して、上記クライアント装置2210に順次送信される。
【0184】
そして、第3過程として、順次送信された上記の加盟店リストや提携店リストが上記専用アプリ4210によって取得されると共に、上記クライアント装置2210の表示画面に表示される一方で、該専用アプリ4210の位置計測プログラム5220によって、該送信された加盟店リストに含まれた案内ガイドID7041の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)や提携店リストに含まれた利用ガイドID7051の提携店位置データ(緯度Axn,経度Ayn)が順次取得される。
【0185】
即ち、ユーザ1200による前記「GPS連動ガイド」の選択によって、この様な過程が繰り返される。
【0186】
上述の過程において、例えば、
図11の概要図で示す様に、前述した第1料金所1701(Px1,Py1)を通過する頃に、前記第2過程において、前記GPS連動ガイドプログラム5140によって前記検索位置データ(緯度Xc±α,経度Yc±α)の条件に適合するGPS対応コード「高速料金所(901)」の業種コード7022(
図18)を有する案内ガイドID7041が検索されると、前記時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、前記識別情報4211と該案内ガイドID7041に含まれる加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、前記加盟店ガイドデータベース3040から該案内ガイドID7041に対応する案内ガイドデータ6041の発行条件パラメータ7043が抽出され、該認証コード6510と該発行条件パラメータ7043が、インターネット1900を介して、前記クライアント装置2210に送信され、該送信された認証コード6510と発行条件パラメータ7043が該クライアント装置の専用アプリ4210によって取得されると、該専用アプリ4210によって該認証コード6510と発行条件パラメータ7043が前記位置計測プログラム5220の計測パラメータ7221にセットされて該位置計測プログラム5220が実行され、該実行により、時間の計測が開始されると共に、該実行時刻が計測開始時刻(Ts)として該専用アプリ4210によって取得される。
【0187】
そして、例えば、前述した第1特定店舗1801(緯度Ax1,経度Ay1)を通過する頃に、前記第2過程と同様にして、前記GPS連動ガイドプログラム5140によって前記検索位置データ(緯度Xc±α,経度Yc±α)の条件に適合するGPS対応コード「SA店舗(902)」の業種コード7032(
図19)を有する利用ガイドID7051が検索されると、前記時間管理システム4110の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、前記識別情報4211と該利用ガイドID7051に含まれる提携店位置データ(緯度Axn,経度Ayn)を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、前記提携店ガイドデータベース3050から該利用ガイドID7051に対応する利用ガイドデータ6051の消費条件パラメータ7053が抽出され、該認証コード6510と該消費条件パラメータ7053が、インターネット1900を介して、上記クライアント装置2210に送信され、該送信された認証コード6510と消費条件パラメータ7053が該クライアント装置の専用アプリ4210によって取得されると、該専用アプリ4210によって該認証コード6510と消費条件パラメータ7053が上記位置計測プログラム5220の計測パラメータ7221にセットされて該位置計測プログラム5220が実行され、該実行により、例えば、該送信された消費条件パラメータ7053に「計測継続」に対応するフラグコードが検出されると、該検出された時刻が第1中間時刻(Tp1)として該専用アプリ4210によって取得されると共に、前述の[時間計測に基づく発行ポイント算出処理]で説明した方法と同様にして、該取得された第1中間時刻(Tp1)を計測終了時刻(Te)に対応させた、上記計測開始時刻(Ts)から該第1中間時刻(Tp1)までの時間ポイント(Ep1)が算出され、更に、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明した方法と同様にして、時間ポイントの発行履歴が記録される。
【0188】
ここで、例えば、上記消費条件パラメータ7053に「計測終了」に対応するフラグコードが検出されると、該検出された時刻が計測終了時刻(Te)として上記専用アプリ4210によって取得されると共に、前述の[時間計測に基づく発行ポイント算出処理]で説明した方法と同様にして、上記の第1中間時刻(Tp1)を計測開始時刻(Ts)に対応させた、該第1中間時刻(Tp1)から計測終了時刻(Te)までの時間ポイント(Ep2)が算出され、更に、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明した方法と同様にして、時間ポイントの発行履歴が記録される。
【0189】
なお、上述の例では、時間ポイントを全ての走行時間に応じて一定に発行したが、前述した様に、渋滞なく各区間を所定の制限速度で走行したときの所要時間との差によって上記発行条件パラメータの調整時間(Ct)が調整される様に構成し、例えば、該差が一定以上になると該発行条件パラメータの調整時間(Ct)を該差の分だけ小さくなる様に構成して発行する時間ポイントを多くしたり、また、該差が一定以下になると該発行条件パラメー
タの調整時間(Ct)が該差の分だけ大きくなる様に構成して発行する時間ポイントを少なくしたりすることもできる。
【0190】
この様にして発行された時間ポイントは、前述の[ユーザによる所定の消費操作]や[消費操作に基づく時間計測処理]、[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した方法により、例えば、前述したサービスエリア内の特定店舗が提供する「販促時間」に利用(消費)され、前述の[時間ポイントの消費履歴データ管理処理]で説明した処理が行われる。
【0191】
以上の様な構成によれば、例えば、渋滞する高速道路を適度な休憩を摂りながら制限速度を守って走行するユーザに対して、より多くの時間ポイントが発行されるので、道路交通における秩序向上が大いに期待できる。
【0192】
また、ここまで説明した本発明の第1の実施形態を参考すれば、前述した様な位置通知装置や位置データによって加盟店や提携店の所在地を取得し、また、前述した様な電波検知器やGPS機能を備えたクライアント装置によってユーザの現在位置を取得する構成が考えられ、例えば、遠方から来店してくれるユーザにより多くの時間ポイントが発行される販促サービスを容易に企画できる。
【0193】
この様な企画は、前述の[「GPS連動ガイド」の提供方法]や[GPS機能による時間計測処理]で説明した構成を参考にして、例えば、ユーザが、上記クライアント装置の専用アプリによって提供される「サービスメニュー」の「GPS連動ガイド」から加盟
店リストや提携店リストを取得して上記販促サービスを行う加盟店を選択すると、該選択された加盟店の案内ガイドに「今から訪問」なるフォームボタンが提供され、該フォームボタンがサブミットされると、該サブミット時点におけるクライアント位置データと該専用アプリの識別情報が時間管理システムに送信され、該送信されたクライアント位置データ(緯度Xc1,経度Yc1)を前述の高速道路における「第1料金所」に見立てた時間計測が開始されると共に、計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ユーザが該加盟店に到着すると、例えば、該加盟店の位置通知装置が該クライアント装置によって検知された時点、或いは、該加盟店の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)とユーザの到着時点におけるクライアント位置データ(緯度X2,経度Y2)が所定の範囲内で一致した時点で時間計測が終了すると共に、計測終了時刻(Te)が取得され、該計測開始時刻(Ts)と該計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントが発行される構成によって容易に実現でき、地域の活性化にも役立つ可能性がある。
【実施例2】
【0194】
本発明の第2の実施形態では、時間を単位とする販促ポイントがユーザの特定操作に関する所定の経過時間を計測して発行または消費されることを特徴とする。
【0195】
時間を単位とする販促用電子ポイントの発行条件として計測される時間は、上述の第1の実施形態で規定される位置通知装置やGPS機能を用いたクライアント装置の専用アプリによって取得される計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)、即ち、ユーザの特定場所における所定の経過時間に限定されるものではなく、例えば、ネットショップにおいて商品を注文してから該商品が届くまでの商品注文に関する時間やネット広告において動画広告をクリックして該動画広告が終了するまでの広告表示に関する時間、或いは、ネットゲームにおいて、ゲームを開始してから該ゲームを終了するまでのゲーム操作に関する時間など、ユーザの特定操作に関する所定の経過時間を計測して構成することができる。
【0196】
当然ながら、上述の第1の実施形態において、[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]や[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した時間ポイントの発行数や消費数の算出については、専用アプリのポイント発行プログラムやポイント消費プログラムによる算出に限定されるものではなく、例えば、該ポイント発行プログラムやポイント消費プログラムと同等の算出機能を時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置の条件管理プログラムに設けることによって構成することができる。
【0197】
この場合、先ず、ネットショップにおける商品注文に関する時間を計測する方法については、
図12の概要図で示す様に、ユーザのクライアント装置とネットショップのECシステム4310とポイント管理センター1100の時間管理システム4110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、また、上述の第1の実施形態で説明した専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231に相応する時間計測パラメータ7311が、電子メールや周知のWeb−API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)などによって、該ネットショップのECシステム
4310と該時間管理システム4110との間で送受信される構成において、例えば、ユーザによって該ネットショップに対する商品注文を確定する「オーダ」ボタンがクリックされると、該商品注文に関するオーダ情報が該ネットショップのECシステム4310によって取得され、該取得された時刻が計測開始時刻(Ts)として該時間計測パラメータ7311の開始時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ネットショップが宅配業者を使って該注文された商品をユーザに発送し、例えば、該宅配業者の宅配システム4420から配達完了通知が該ネットショップのECシステム4310に送信されると、該配達完了通知が該ネットショップのECシステム4310において取得され、該取得された時刻が計測終了時刻(Te)として該時間計測パラメータ7311の終了時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測終了時刻(Te)が取得され、ネットショップにおける商品注文に関する時間を計測することができる。
【0198】
ここで、上記のWeb−APIに関しては、本発明の出願時点において、例えば、日経コンピュータのITpr
o(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20070829/280600/)に、「Web APIとは,Webサイトなどの開発を効率的に行うための技術である。」「APIは、Application Programming Interfaceの略で、アプリケーションの開発者が,他のハードウエアやソフトウエアの提供している機能を利用するための手法である。」「Web−APIは、Webサイトなどの開発のために、インターネット経由で利用できるAPIである」「Web APIでは、APIを公開する側と利用する側で命令やデータをやりとりする技術として、SOAPやRESTと呼ばれる技術を使う。これらは,HTTPなどのプロトコルを使って、XML形式のデータをやりとりするためのしくみである。こうしたインターネットの標準的な技術を使うため、開発や利用に特定の環境を要求しないという柔軟性がWeb−APIの特徴の一つだ。」と記載され、また、Google MapsAPI ウェブサービス(https://developers.google.com/maps/documentation/webservices/?hl=ja)には、以下の様に記載されている。 「ウェブ サービスについて / Google MapsAPIによって提供されるウェブ サービスは、外部のサービスからMapsAPIデータをリクエストしたり、地図アプリケーションでMapsAPIデータを使用するためのインターフェースとして機能します。これらのサービスは、MapsAPIデータ利用規約のライセンス制限の下で、地図と組み合わせて使用するように設計されています。 / これらのウェブサービスでは、特定のURLへのHTTPリクエストを使用し、引数としてURLパラメータをサービスに渡します。通常、これらのサービスは、アプリケーションで解析や処理ができるように、HTTPリクエストに対するデータをJASONまたはXMLで返します。 / 一般的なウェブサービスリクエストは、次のような形式です:
http://maps.googleapis.com/maps/api/service/output?parameters serviceはリクエストする特定のサービスを示し、outputはレスポンスの形式(通常はjsonまたはxml)を示します。」
【0199】
[Web−APIによる計測時間の取得]
この様な周知のWeb−APIに関する技術を用い、例えば、
図12の概要図で示した様に、前記ネットショップを上述の第1の実施形態で説明した加盟店に見立てた該ネットショップの加盟店ID7021(
図16)にWeb−API用のパラメータとして”shop_id”を対応させ、該ネットショップのECシステム4310を第1の実施形態で説明した位置通知装置に見立てた該ECシステム4310の識別情報2321(
図20)にWeb−API用のパラメータとして”ecsys_id”を対応させ、また、該ネットショップのユーザを第1の実施形態で説明したユーザ1200に見立てた該ユーザ1200のユーザID7011(
図15)にWeb−API用のパラメータとして”user_id”を対応させ、更に、該ECシステム
4310におけるオーダ情報の取得時刻、即ち、前記計測開始時刻(Ts)にWeb−API用のパラメータとして”1sttime”を、そして、該ECシステム
4310における配達完了通知の取得時刻、即ち、前記計測終了時刻(Te)にWeb−API用のパラメータとして”2ndtime”を、それぞれ対応させれば、該時間管理システム4110は、これらWeb−API用のパラメータを介して、該ECシステム
4310から、該”1sttime”の値を該時間計測パラメータ7311の開始時刻フィールドの値として、また、該”2ndtime”の値を該時間計測パラメータ7311の終了時刻フィールドの値として、容易に取得することができる。
【0200】
具体的には、
図12で示した様に、例えば、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120に、周知のHTML言語とJavaScriptやPHP、Perl、Java、CやC++などのプログラム言語によって開発されたWeb−API対応プログラム5150を設け、先ず、前記ネットショップのECシステム4310による前記オーダ情報の取得時に、上記の加盟店1300に見立てたネットショップの前記加盟店ID7021に対応する”shop_id”の値と位置通知装置2320に見立てたECシステム4310の前記識別情報2321に対応する”ecsys_id”の値とユーザ1200に見立てた該ネットショップユーザの前記ユーザID7011に対応する”user_id”の値及び該オーダ情報の取得時刻、即ち、計測開始時刻(Ts)に対応する”1sttime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、また、該ECシステム4310による前記配達完了通知の取得時に、該ユーザID7011に対応する”user_id”の値と該配達完了通知の取得時刻、即ち、計測終了時刻(Te)に対応する”2ndtime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、順次、他のユーザについても同様の処理が行われ、例えば、
図12の(ア)で示す、以下の様な「ネットショップ用XMLファイル(netshop−01.xml)」が、該ネットショップのECシステム4310において、記憶装置やメモリなどに一時保存するなどして準備される。
【0201】
<?xml ver=""netshop api 1.0"" ?>
<shop>
<timedata>
<shop_id>pt01001(※ネットショップの加盟店ID7021)</shop_id>
<ecsys_id>wp01001(※ECシステム4310の識別情報2321)</ecsys_id>
<user_id>us00001(※ネットショップユーザのユーザID7011)</user_id>
<1sttime>20141010180101(※オーダ情報の取得時刻=計測開始時刻Ts)
</1sttime>
<2ndtime>20141011120101(※配達完了通知の取得時刻=計測終了時刻Te)
</2ndtime>
</timedata>
・・・・・
<timedata>
<shop_id>pt01001</shop_id>
<ecsys_id>wp01001</ecsys_id>
<user_id>us00102(※次のユーザに関する)</user_id>
<1sttime>20141015201010</1sttime>
<2ndtime>20141017101515</2ndtime>
</timedata>
・・・・・
</shop>
【0202】
ここで、上記の時間管理システム4110において、例えば、
図12の(イ)で示す、周知のHTML言語とJavaScriptによる以下の様な「ネットショップ用Web−APIコード」を含むWeb−API対応プログラム5150が定期的または随時に実行されると、
// ---------------
// HTML
// ---------------
<div id=""timedata"">
<ul></ul>
</div>
// ---------------
// JavaScript
// ---------------
$(function(){
$.ajax({
url:'http://www.netshop.com/api/netshop-01.xml',
type:'GET',
dataType:'xml',
timeout:1000,
error:function() {
alert(""loading error !!!"");
},
success:function(xml){
$(xml).find(""timedata"").each(function() {
$(""#timedata ul"").append('<li> +
$(this).find('shop_id').text() +
$(this).find('ecsys_id').text() +
$(this).find('user_id').text() +
$(this).find('1sttime').text() +
$(this).find('2ndtime').text() +
'</li>');
});
}
});
});
【0203】
該時間管理システム4110において、前記計測開始時刻(Ts)が「1sttime」によって、また、前記計測終了時刻(Te)が「2ndtime」によって、それぞれ定期的または随時に取得される。
【0204】
そして、
図12で示す様に、時間管理システム4110において取得された前記計測開始時刻(Ts)と前記計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントは、前述の構成、即ち、専用アプリ4210のポイント発行プログラム5230やポイント消費プログラム5240と同等の算出機能を有する時間管理システム4110の条件管理プログラム5120によって、位置通知装置2320に見立てた前記ECシステム4310の識別情報2321に基づき加盟店ガイドデータベース3040(
図18)から発行対象データ7042と発行条件パラメータ7043からなる案内ガイドデータ6041が抽出され、また、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と該発行条件パラメータ7043に基づき第1の実施形態の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した算出方法と同様にして算出され、更に、第1の実施形態の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明したポイント発行履歴データの記録方法と同様にして、該ユーザのユーザID7011と前記ECシステム4310の識別情報2321及び該算出された時間ポイントの発行数からなるポイント発行履歴データがポイント管理データベース3070(
図21)に記録される。
【0205】
また、この様にして発行された時間ポイントに関する情報は、以下の様なWeb−APIコードによって、前記ネットショップのユーザに簡単に提供することができる。
【0206】
具体的には、前記ECシステム4310がユーザに提供するネットショップのWebページ、即ち、HTMLリソースに、例えば、
図12の(ウ)で示す、前述の一般的なウェブサービスリクエストを用いた以下の様なコードを付加し、前記Web−API対応プログラム5150を設えた時間管理システム4110にアクセスさせることで実現できる。
【0207】
http://timeserver.adazro.com/api/timewallet/Search?key=TimePoint&user_id=us00001&shop_id=pt01001 或いは、JavaScriptを用いた以下の様なコードを付加することによっても実現できる。
【0208】
<script type=""text/javascript""
src=""http://timeserver.adazro.com/api/timewallet/Search?key=TimePoint&user_id=us00001&shop_id=pt01001"">
</script>
【0209】
なお、上記のコードは、例えば、”timeserver.adazero.com”で指定される上記時間管理システム4110に対し、”api/”にある”timewallet”なるWeb−API対応プログラム5150を実行して、ユーザID7011に”us00001”を代入し、また、加盟店1300の加盟店ID7021に”pt00001”を代入して、”key=TimePoint”に関する情報を要求するウェブサービスリクエストに相当する。
【0210】
また、
図12で示す様に、上記の計測終了時刻(Te)が時間管理システム4110において取得される方法については、上記のユーザに第1の実施形態で説明したBluetooth
(登録商標)規格の電波を検知する周知の電波検知器と周知のGPS機能を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって、該電波検知器の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラムと該GPS機能によって計測される現在位置の測位データを取得しながら時間計測を行う位置計測プログラム及び時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラムや時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラムからなる専用アプリがインストールされたクライアント装置2210を保有させ、また、宅配業者の配達員に前述の位置通知装置を所持させれば、該宅配業者の配達員は前述の加盟店に相当し、また、該配達員が所持する位置通知装置は該加盟店の位置通知装置2320に相当するので、上記の様に、宅配業者の宅配システム4220とネットショップのECシステム
4310を経由することなく、簡単に実現できる。
【0211】
この場合、該時間管理システム4110は、第1の実施形態の[ユーザによる所定の消費操作]で
図3を用いて説明した、専用アプリ4210によって送信される位置通知装置2320の識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211を受信した時刻を上記の計測終了時刻(Te)として取得することになる。
【0212】
次に、ネット広告における広告表示に関する時間を計測する方法については、
図13の概要図で示す様に、ユーザのクライアント装置とネット広告企業の広告配信システム4410とポイント管理センター1100の時間管理システム4110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、また、前述した専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231に相応する時間計測パラメータ7411が、電子メールや前述の[Web−APIによる計測時間の取得]で説明した方法などによって、該ネット広告企業の広告配信システム4410と該時間管理システム4110との間で送受信される構成において、例えば、ユーザによって該広告配信システム4410が配信する動画広告が再生されることを示す「再生開始」ボタンがクリックされると、該動画広告の再生開始情報が該ネット広告企業の広告配信システム4410によって取得され、該取得された時刻が計測開始時刻(Ts)として該時間計測パラメータ7411の開始時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ユーザのクライアント装置において該動画広告の再生が終了すると、該動画広告の再生終了情報が該ネット広告企業の広告配信システム4410によって取得され、該取得された時刻が計測終了時刻(Te)として該時間計測パラメータ7411の終了時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測終了時刻(Te)が取得されることによって構成することができる。
【0213】
具体的には、
図13で示した様に、例えば、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120に前述のWeb−API対応プログラム5150を設け、先ず、前記ネット広告企業の広告配信システム4410による前記再生開始情報の取得時に、前述した加盟店1300に見立てたネット広告企業の加盟店ID7021(
図16)に対応する”shop_id”の値と位置通知装置2320に見立てた広告配信システム4410の識別情報2321(
図20)に対応する”adsys_id”の値とユーザ1200に見立てた該ネット広告企業の広告を視聴するユーザのユーザID7011(
図15)に対応する”user_id”の値及び該再生開始情報の取得時刻、即ち、計測開始時刻(Ts)に対応する”1sttime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、また、該広告配信システム4410による前記再生終了情報の取得時に、該ユーザID7011に対応する”user_id”の値と該再生終了情報の取得時刻、即ち、計測終了時刻(Te)に対応する”2ndtime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、順次、他のユーザについても同様の処理が行われ、例えば、
図13の(ア)で示した「ネット広告企業用XMLファイル(adcom−01.xml)」が、該ネット広告企業の広告配信システム4410において、記憶装置やメモリなどに一時保存するなどして準備される。
【0214】
ここで、該時間管理システム4110において、例えば、
図13の(イ)で示した「ネット広告企業用Web−APIコード」を含む上記Web−API対応プログラム5150が定期的または随時に実行されると、該時間管理システム4110において、前記計測開始時刻(Ts)が「1sttime」によって、また、前記計測終了時刻(Te)が「2ndtime」によって、それぞれ定期的または随時に取得される。
【0215】
そして、
図13で示す様に、時間管理システム4110において取得された前記計測開始時刻(Ts)と前記計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントは、前述の通り、該時間管理システム4110の条件管理プログラム5120によって、位置通知装置2320に見立てた前記ECシステム4310の識別情報2321に基づき加盟店ガイドデータベース3040(
図18)から発行対象データ7042と発行条件パラメータ7043からなる案内ガイドデータ6041が抽出され、また、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と該発行条件パラメータ7043に基づき前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した算出方法と同様にして算出され、更に、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明したポイント発行履歴データの記録方法と同様にして、該ユーザのユーザID7011と前記ECシステム4310の識別情報2321及び該算出された時間ポイントの発行数からなるポイント発行履歴データがポイント管理データベース3070(
図21)に記録される。
【0216】
また、この様にして発行された時間ポイントに関する情報は、
図13の(ウ)「Web−APIコードによる時間ポイント情報の提供」で示したWeb−APIコードによって、上記のネット広告企業の広告を視聴するユーザに簡単に提供することができる。
【0217】
更に、ネットゲームにおけるゲーム操作に関する時間を計測する方法については、
図14の概要図で示す様に、ユーザのクライアント装置とネットゲーム企業のゲームシステム4510とポイント管理センター1100の時間管理システム4110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、また、前述した専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231に相応する時間計測パラメータ7511が、電子メールや前述の[WebーAPIによる計測時間の取得]で説明した方法などによって、該ネットゲーム企業のゲームシステム4510と該時間管理システム4110との間で送受信される構成において、例えば、ユーザによって該ゲームシステム4510が提供するゲームのプレイが開始されることを示す「スタート」ボタンがクリックされると、該ゲームのスタート情報が該ネットゲーム企業のゲームシステム4510によって取得され、該取得された時刻が計測開始時刻(Ts)として該時間計測パラメータ7511の開始時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ユーザのクライアント装置において該ゲームが終了すると、該ゲームのゲームオーバー情報が該ネットゲーム企業のゲームシステム
4510によって取得され、該取得された時刻が計測終了時刻(Te)として該時間計測パラメータ7511の終了時刻フィールドにセットされると、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測終了時刻(Te)が取得されることによって構成することができる。
【0218】
具体的には、
図14で示した様に、例えば、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120に、前述のWeb−API対応プログラム5150を設け、先ず、前記ネットゲーム企業のゲームシステム4510による前記スタート情報の取得時に、前述した加盟店1300に見立てたネットゲーム企業の加盟店ID7021(
図16)に対応する”shop_id”の値と位置通知装置2320に見立てたゲームシステム4510の識別情報2321(
図20)に対応する”gmsys_id”の値とユーザ1200に見立てた該ネットゲーム企業のゲームをプレイするユーザのユーザID7011(
図15)に対応する”user_id”の値及び該スタート情報の取得時刻、即ち、計測開始時刻(Ts)に対応する”1sttime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、また、該ゲームシステム4510による前記ゲームオーバー情報の取得時に、該ユーザID7011に対応する”user_id”の値と該ゲームオーバー情報の取得時刻、即ち、計測終了時刻(Te)に対応する”2ndtime”の値に関するXMLコードが、該時間管理
システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、順次、他のユーザについても同様の処理が行われ、例えば、
図14の(ア)で示した「ネットゲーム企業用XMLファイル(gmcom−01.xml)」が、該ネットゲーム企業のゲームシステム4510において、記憶装置やメモリなどに一時保存するなどして準備される。
【0219】
ここで、該時間管理システム4110において、例えば、
図14の(イ)で示した「ネットゲーム企業用Web−APIコード」を含む上記Web−API対応プログラム5150が定期的または随時に実行されると、該時間管理システム4110において、前記計測開始時刻(Ts)が「1sttime」によって、また、前記計測終了時刻(Te)が「2ndtime」によって、それぞれ定期的または随時に取得される。
【0220】
そして、
図14で示す様に、時間管理システム4110において取得された前記計測開始時刻(Ts)と前記計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントは、前述の通り、該時間管理システム4110の条件管理プログラム5120によって、位置通知装置2320に見立てた前記ECシステム4310の識別情報2321に基づき加盟店ガイドデータベース3040(
図18)から発行対象データ7042と発行条件パラメータ7043からなる案内ガイドデータ6041が抽出され、また、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と該発行条件パラメータ7043に基づき前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した算出方法と同様にして算出され、更に、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明したポイント発行履歴データの記録方法と同様にして、該ユーザのユーザID7011と前記ECシステム4310の識別情報2321及び該算出された時間ポイントの発行数からなるポイント発行履歴データがポイント管理データベース3070に記録される。
【0221】
また、この様にして発行された時間ポイントに関する情報は、
図14の(ウ)「Web−APIコードによる時間ポイント情報の提供」で示したWeb−APIコードによって、上記のネットゲーム企業のゲームをプレイするユーザに簡単に提供することができる。
【0222】
最後に、本発明による時間ポイントは、物理的な相対値である時間を単位として発行または消費される販促ポイントであることから、為替のような交換レートを気にすることなく、また、前述したような膨大なシステムコストを負担せずに、世界共通の販促ポイントとして流通させることが可能になれば、販促効果だけでなく、コミュニケーションのツールとしても、その効果が大いに期待できる。