(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-93213(P2016-93213A)
(43)【公開日】2016年5月26日
    (54)【発明の名称】粉末収容容器用網体
(51)【国際特許分類】
   A45D  33/00        20060101AFI20160422BHJP        
【FI】
   A45D33/00 650E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
      (21)【出願番号】特願2014-229453(P2014-229453)
(22)【出願日】2014年11月12日
    
      
        
          (71)【出願人】
【識別番号】592081391
【氏名又は名称】中井紙器工業株式会社
          (74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内  光春
        
      
      
        (72)【発明者】
          【氏名】鈴木  正暉
              
            
        
        (72)【発明者】
          【氏名】中井  正裕
              
            
        
      
    (57)【要約】
【課題】粉末量の調整が容易であり、粉末が無駄となることを抑制できる粉末収容容器用網体を提供する。
【解決手段】枠体1と枠体1に張設された網体2と、を有し、網体2は、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ網目が連続して形成されている。網体2は、第1の網面2aと、第1の網面2aより網目が細かい第2の網面2bを有し、第1の網面2aと、第2の網面2bが連続して形成されている。
【選択図】
図1
    
  【特許請求の範囲】
【請求項1】
  枠体と、
  前記枠体に張設された網体と、を有し、
  前記網体は、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ網目が連続して形成されていること、を特徴とする粉末収容容器用網体。
【請求項2】
  前記網体は、第1の網面と、第1の網面より網目が細かい第2の網面を有し、
  前記第1の網面と、前記第2の網面が連続して形成されていること、を特徴とする請求項1記載の粉末収容容器用網体。
【請求項3】
  前記連続して形成されている前記第1の網面と前記第2の網面の境界線となる網糸が、他の網糸とは異なる色であることを特徴とする請求項2記載の粉末収容容器用網体。
【請求項4】
  前記網体は、前記網体の一端から他端に向けて、順次網目が細かくなるように網目が連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の粉末収容容器用網体。
【請求項5】
  前記網体の少なくとも一部が、熱可塑性の網糸により形成され、
  前記網体の緯線と経線が、少なくとも一部において、熱処理により互いに固着されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項記載の粉末収容容器用網体。
【請求項6】
  前記枠体には、網目の大小を示すマークが付されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項記載の粉末収容容器用網体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
  本発明は、例えば粉末状の化粧品や食品を収容した容器の開口に載置される粉末収容容器用網体に関する。
 
【背景技術】
【0002】
  粉末収容容器用網体は、フェイスパウダーなどの粉末状の化粧料や、粉チーズ等の粉末状の食品を収容した容器の開口に載置されている。
図5に示す通り、例えば粉末状の化粧料が収容される粉末収容容器Aがある。粉末収容容器Aは、容器本体10、皿11、粉末状の化粧料12、枠体13、網体14、パフ15、および蓋16を有する。容器本体10は、箱型の部材であり、皿11を収容する開口部を有する。
【0003】
  皿11は、箱型の部材であり、開口部分には粉末状の化粧料12が充填されている。粉末状の化粧料12の表面には、環状の枠体13に網体14が張設された粉末収容容器用網体が載置されている。網体14は、少なくとも下方である皿11側に移動可能に設けられている。例えば、枠体13をウレタン樹脂等の弾性体で形成する、または網体14を形成する網糸を伸縮可能な材料とすることにより網体14を移動可能とすることができる。パフ15は、網体14を介して粉末状の化粧料12に接するように構成されている。蓋16は、箱型の部材であり、開口部分にパフ15を収容するとともに、容器本体10と係合する。
【0004】
  網体14は、パフ15が押し付けられて拭われることにより、網目から均一径の粉末状の化粧料12を適量だけ浮き出させる。網体14の表面に浮き出た粉末状の化粧料12は、パフ15に付着される。従って、網体14により、パフ15には粉末状の化粧料12が適量付着されるため、肌に必要以上の粉末状の化粧料12が塗布されることを防止できる。
 
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−309013号公報
 
 
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
  従来では、パフ15に付着する粉末状の化粧料12の量は、パフ15の網体14に対する押し付け圧力と、パフ15を網体14に付着させる面積で決定されていた。すなわち、使用者自身が、パフ15の圧力と面積を調整することにより、粉末状の化粧料12の量を調整していた。しかし、特に少量のみ付着させたい場合等には、使用者による圧力と面積の調整が困難であり、粉末状の化粧料12が無駄となることがあった。また、圧力と面積は、粉末状の化粧料12の残量によっても変化するため、所望の付着量とすることが困難であった。
【0007】
  本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものである。本発明の目的は、粉末量の調整が容易であり、粉末が無駄となることを抑制できる粉末収容容器用網体を提供することである。
 
【課題を解決するための手段】
【0008】
  本発明の粉末収容容器用網体は、次の構成を有することを特徴とする。
【0009】
  (1)枠体と前記枠体に張設された網体と、を有し、前記網体は、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ網目が連続して形成されていること、を特徴とする。
【0010】
  (2)前記網体は、第1の網面と、第1の網面より網目が細かい第2の網面を有し、  前記第1の網面と、前記第2の網面が連続して形成されていても良い。
【0011】
  (3)前記連続して形成されている前記第1の網面と前記第2の網面の境界線となる網糸が、他の網糸とは異なる色であっても良い。
【0012】
  (4)前記網体は、前記網体の一端から他端に向けて、順次網目が細かくなるように網目が連続して形成されていても良い。
【0013】
  (5)前記網体の少なくとも一部が、熱可塑性の網糸により形成され、前記網体の緯線と経線が、少なくとも一部において、熱処理により互いに固着されていても良い。
【0014】
  (6)前前記枠体には、網目の大小を示すマークが付されていても良い。
 
【発明の効果】
【0015】
  本発明によれば、網体が、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ網目が連続して形成されていることにより、粉末量の調整が容易であり、粉末が無駄となることを抑制できる粉末収容容器用網体を提供することができる。
 
 
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る収容容器用網体の一例を示す平面図である。
 
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る収容容器用網体の一例を示す斜視図である。
 
【
図3】本発明の第2の実施形態に係る収容容器用網体の一例を示す平面図である。
 
【
図4】本発明の他の実施形態に係る収容容器用網体の一例を示す平面図である。
 
【
図5】粉末収容容器の一例を示す分解斜視図である。
 
 
【発明を実施するための形態】
【0017】
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
  以下、本発明に係る粉末収容容器用網体の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1および2は、本実施携帯の粉末収容容器用網体の構成を示す平面図および斜視図である。粉末収容容器用網体は枠体1と、枠体1に張設された網体2とを有する。
 
【0018】
  枠体1は、例えば円環状かつ平板の部材である枠1aおよび1bを含む。枠体1は、枠1aおよび1bを貼り合わせることにより形成される。枠1aおよび1bは、パルプ材やウレタン等の樹脂により形成することができる。枠1aおよび1bは、その間に網体2が挟まれるように、接着剤等を用いて貼り合せられている。網体2は、枠体1に熱で溶着することもできる、また、枠体1と一体成型することもできる。網体2は、例えば円形の部材であり、枠体1の内周側の開口において、ピンと張った状態となるように、円環状の枠1aおよび1bに固着されている。
 
【0019】
  網体2は、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ網目が連続して形成されている。本実施形態では、網体2は、第1の網面2aと、第1の網面2aより網目が細かい第2の網面2bを有する。第1の網面2aと第2の網面2bは、枠体1の内周側の開口における網体2の全領域のうち、それぞれが半分の面積を占める半円となるように形成されている。第1の網面2aと第2の網面2bの境界は繋ぎ目等がなく、網体2は全体で同一面として連続して形成されている。
 
【0020】
  第1の網面2aと第2の網面2bを形成する網糸のうち、緯線(
図1では左右方向に張られている糸)は、等間隔で張ることができる。例えば、緯線は100mm当たり90メッシュとなるように等間隔で形成する。一方、経線(
図1では上下方向に張られている糸)は、間隔が異なるように張ることができる。例えば、第1の網面2aと第2の網面2bで、100mm当たりの経線のメッシュ数を異ならせる。
 
【0021】
  第1の網面2aの経線は、例えば1インチ当たり60メッシュとなるように形成する。第2の網面2bの経線は、例えば1インチ当たり90メッシュとなるように形成する。メッシュ数は、網体2の織り機の筬において筬羽の間隔を調整することで変更することができる。筬羽の間隔を調整した筬を用いて形成することにより、網目の異なる第1の網面2aおよび第2の網面2bが繋ぎ目なく形成される。
 
【0022】
  網体2を形成する網糸としては、長尺糸となる全ての繊維およびモノフィラメント糸を用いることができる。特に、ポリアミド樹脂、アラミド繊維などのナイロン系の糸やポリエステル系の糸を用いることが好ましい。綿や絹等の天然繊維を用いる場合には、ナイロン又はポリエステル系のモノフィラメント糸を、天然繊維に織り込んで用いることができる。すなわち網糸の材料の少なくとも一部に、熱可塑性の材料が用いられていることが好ましい。
 
【0023】
  また、網糸の太さや長さは、粉末収容容器用網体の大きさや強度に合わせて適宜変更すれば良い。例えば、第1の網面2aおよび第2の網面2bのそれぞれの網面において、均一な太さの網糸を用いて網目を形成することができる。ただし、異なる太さの網糸を混ぜて網目を形成してもよい。例えば、網糸間の間隔を一定とし、網糸の太さを変化させることにより異なる大きさの網目を形成してもよい。例えば、一部において網糸の太さを太くした場合には、網面において糸の部分が増えるため、粉末が通る面積が減ることとなる。
 
【0024】
  網体2には、緯線と経線を所定の間隔で織り込んで、第1の網面2aおよび第2の網面2bを形成した後に、熱処理を行うことが好ましい。熱処理では、例えば織り上がった網体2を、加熱空間を搬送することで行う。搬送は、加熱空間の搬送口より芯から解かれた状態の網体2を送りだし、搬出口において網体2を芯に巻き取ることにより行う。そのため、網体2は他の部材に接触していない状態で加熱される。加熱空間の温度は、網体2を形成するナイロン又はポリエステル系の網糸が、融着により、緯線及び経線の交叉点において固着する程度とすれば良い。
 
【0025】
  なお、網体2は通常1000m以上の長さに織り上げられているため、網目に緩みやズレが生じる場合がある。そこで、搬出口の芯により網体2を巻き取る前、加熱空間にある間に、網体2を適度に伸ばすように張力を与えながら巻き取っても良い。同様に、搬送の方向と直交する両端部を引っ張りながら搬送しても良い。このように張力を与えた状態で、網糸を融着により固着することで、常温環境下において網目の緩みやズレが生じることを抑制できる。
 
【0026】
  また、第1の網面2aおよび第2の網面2bの境界線となる網糸3の色を、他の網糸の色と異なる色とすることが好ましい。例えば、網体2を、白色の網糸で形成する場合、境界線となる網糸3を赤色の網糸とすることができる。
 
【0027】
  さらに、枠体1に、網目の大小を示すマークが付されていることが好ましい。本実施形態では、枠体1において、網目の大きい第1の網面2a側に黒丸のマーク4aを付し、網目の小さい第2の網面2b側にマーク4aよりも小さい黒丸のマーク4bを付している。なお、マークは必ずしも2つ設ける必要はなく、例えば網目が大きい側のみにマークを示す構成としてもよい。
 
【0028】
  以上のようにして形成された粉末収容容器用網体は、例えば
図5に示すような粉末収容用容器において、粉末状の化粧料が充填された皿の上面開口を覆うように配置される。使用者は、パフを網体2に押し付けて拭うことにより、網目から浮き出てパフに付着した化粧料を肌に塗布する。
 
【0029】
[1−2.作用効果]
  以上のような構成を有する本実施形態の粉末収容容器用網体の作用効果を以下に説明する。
(1)粉末収容容器網体は、枠体1と枠体1に張設された網体2と、を有し、網体2は、複数の異なる大きさの網目を有し、かつ連続して形成されている。特に、本実施形態では、網体2は、第1の網面2aと、第1の網面2aより網目が細かい第2の網面2bを有し、第1の網面2aと、第2の網面2bが連続して形成されている。
 
【0030】
  従って、網目の大きさの違いにより、粉末量を調整することを容易にすることができる。例えば化粧料の場合、網目が大きい第1の網面2aにパフを押し当てることで、パフに付着させる化粧料の量を多くすることができる。また、使用者が少量の化粧料を所望する場合、網目が細かい第2の網面2bにパフを押し当てれば良いため、化粧料が無駄になることを防止することができる。
 
【0031】
  また、網目の大きさの異なる網面2a、2bが連続して形成されている。すなわち、本実施形態の網体2は、繋ぎ目等がなく同一面上に形成されている。接着剤等で2つの網面を接着した場合には、繋ぎ目が生じてしまい、この繋ぎ目が外れることにより網体が破損することがあった。しかし、本実施形態の網体は連続して形成されているため、破損するおそれがない。
 
【0032】
(2)網体2の少なくとも一部が、熱可塑性の網糸により形成され、網体2の緯線と経線が、少なくとも一部において、熱処理により固着されている。例えば化粧量収容容器用網体の場合、網体2を長期間使用していると、パフの水平移動の圧力により、経線または緯線にズレが生じ網目が均一ではなくなる場合がある。本実施形態の網体2においては、経線と緯線が融着されているためズレることがなく、網目の均一性を保つことができる。
 
【0033】
  網体2は、樹脂に比べ天然繊維の網糸で形成した場合の方が、伸縮性が良くなる。しかし、天然繊維は撚糸されているため融着する前に加熱により燃えてしまうため、経線と緯線を固着させることは難しい。しかし、天然繊維に樹脂系のモノフィラメント糸を織り込むことにより、モノフィラメント糸によって経線と緯線を固着させることができる。従って、天然繊維を用いた場合であっても、伸縮性がよくかつ経線および緯線にズレが生じることがない網体2とすることができる。
 
【0034】
(3)連続して形成されている第1の網面2aと第2の網面2bの境界線となる網糸3が、他の網糸とは異なる色である。網体2は、網目が細かいので肉眼では網面の境界線がわかりにくい。境界線となる網糸3を他の網糸とは異なる目立ち易い色とすることで、境界線の視認性が向上させることができる。
 
【0035】
(4)枠体1には、網目の大小を示すマーク4a、4bが付されている。網体2は、網目が細かいので肉眼では網目の大小は把握しにくい。網目の大小を示す4a、4bを付すことで、使用者は網目の大小を簡単に識別できる。
 
【0036】
[2.第2の実施形態]
  第2の実施形態の粉末収容容器用網体を、
図3に示す。本実施形態の粉末収容容器用網体は、基本的には上記実施形態と同様の構造である。ただし、本実施形態の粉末収容容器用網体では、網体2は、網体2の一端から他端に向けて、順次網目が細かくなるように連続して形成されている。
 
【0037】
  図3に示す通り、網体2は、例えば網体2の一端(
図3では左端)から、他端(
図3では右端)に向けて、経線の間隔が徐々に狭くなるように形成されている。経線の間隔は、網体2の織り機の筬において筬羽の間隔を調整することで変更することができる。上記の通り、網体2において緯線の間隔は一定であるため、経線の間隔を徐々に狭めて形成するにより、網体2は、網体2の一端から他端に向けて、順次網目が細かくなるように網目が連続して形成されている。
 
【0038】
  以上のような本実施形態の粉末収容容器用網体は、上記の実施形態の作用効果に加えて以下のような作用効果を得ることが可能となる。一面の網体2で、グラデーションのように網目の大きさが異なるように形成されているため、使用者の好みにより、より細かく粉末量を調整することが可能になる。例えば、使用者がごく少量の化粧料を所望する場合、
図3では右端近傍の網体2のみにパフを押し当てれば良く、化粧料が無駄になることを防止できる。
 
【0039】
[4.その他の実施の形態]
  (1)上記の実施形態では、化粧料収容容器網体を例に説明したが、粉末収容容器用網体は、化粧料以外の粉末にも使用することができる。例えば粉チーズや粉末状の塩を収容した振り出し容器の振り出し口として、粉末収容容器用網体を用いても良い。その場合に得られる作用効果も、上記実施形態と同様である。
 
【0040】
  (2)上記の実施形態では、枠体1を円環状かつ平板の部材として説明したが、枠体1は粉末収容容器の形状にあわせた、あらゆる形状とすることができる。例えば、形状としては、四角状、角丸四角状、楕円状等に形成することができる。枠体1は、平板に限定されるものではなく、厚みを持たせても良い。また、網体2も、枠体1の内周側の開口において張設されるものであれば良く、円形に限定されるものではない。
 
【0041】
  (3)上記の実施形態では、網糸として、ナイロンまたはポリエステル系の糸、モノフィラメント糸を織り込んだ天然繊維の例を説明した。ただし、網糸の材料の少なくとも一部に熱可塑性の材料を用いる構成は、これらに限定されない。例えば、
図4に示すように、実線で示す天然繊維の糸と、破線で示す熱可塑性の材料を含む糸と、を交互に織り込むことも可能である。天然繊維は伸縮性が良いが、融着出来ないため糸ズレが起こる可能性が有る。しかし、天然繊維と熱可塑性の糸を交互に配置することで、熱可塑性の材料を含む糸の交叉点が熱処理により固着されるため、天然繊維の糸のズレを防止することができる。
 
【0042】
  (4)上記の実施形態では、加熱空間内に搬送することにより、網体2の加熱を行った。しかし、織り上がった網体2に加熱体を押し当てることにより行っても良い。加熱体の温度や押し当てる秒数は、網体2を形成するナイロン又はポリエステル系の網糸が、融着により、緯線及び経線の交差点において固着する程度とすれば良い。ただし、網体2が加熱体に張り付かないように、加熱体の温度や押し当てる秒数を調節する必要がある。
 
【0043】
  (5)上記の実施形態では、マーク4a、4bを黒丸のマークとしたが、マーク4a、4bの形状はこれに限定されるものではない。例えば、大小の2つ井桁状のマークを付せば、使用者が直感的にマークが網目の大きさを示していると理解できるので良い。
 
 
【符号の説明】
【0044】
A  粉末収容容器
1  枠体
2  網体
2a  第1の網面
2b  第2の網面
3  境界線となる網糸
4a、4b  マーク
10  容器本体
11  皿
12  粉末状の化粧料
13  枠体
14  網体
15  パフ
16  蓋