(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-94301(P2016-94301A)
(43)【公開日】2016年5月26日
(54)【発明の名称】折畳式ガントリ
(51)【国際特許分類】
B66C 19/02 20060101AFI20160422BHJP
【FI】
B66C19/02
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-8467(P2016-8467)
(22)【出願日】2016年1月20日
(62)【分割の表示】特願2014-510880(P2014-510880)の分割
【原出願日】2012年5月16日
(31)【優先権主張番号】1108335.9
(32)【優先日】2011年5月18日
(33)【優先権主張国】GB
(71)【出願人】
【識別番号】513290428
【氏名又は名称】リード・リフティング・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100117411
【弁理士】
【氏名又は名称】串田 幸一
(72)【発明者】
【氏名】イタリアーノ,ピーター
(57)【要約】 (修正有)
【課題】時間が取られず、分解とそれに続く再組立とにおいて危険性がなく、操作が容易で、場所間の移動と保管とを素早くかつ容易に行うことができるガントリを提供する。
【解決手段】折畳式ガントリ(10)は、梁(12)と第1の脚組立体(14)とを備え、第1の脚組立体(14)は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、梁(12)の第1の端部(16)に回動可能に取り付けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
梁と第1の脚組立体とを備え、
前記第1の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、前記梁の第1の端部に回動可能に取り付けられる折畳式ガントリ。
【請求項2】
第2の脚組立体をさらに備え、
前記第2の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、前記梁の第2の端部に回動可能に取り付けられる、請求項1に記載の折畳式ガントリ。
【請求項3】
前記第1の脚組立体がそれの前記第1の収容位置にあり、かつ、前記第2の脚組立体がそれの前記第1の収容位置にあるときに、前記第2の脚組立体が前記梁に当接し、前記第1の脚組立体が前記第2の脚組立体に当接するように、前記第2の脚組立体の回動位置が前記第1の脚組立体の回動位置に対してずれている、請求項2に記載の折畳式ガントリ。
【請求項4】
前記第1の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備え、前記下方脚部は第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動可能である、請求項1から3のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項5】
前記第2の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備え、前記下方脚部は第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項6】
前記脚組立体の一方または両方は、前記脚組立体がそれの前記第2の展開位置にあるときに前記梁と係合する停止手段をさらに備える、請求項2から5のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項7】
前記脚組立体の一方または両方がそれの完全に展開された位置にあるときに、前記停止手段が前記ガントリの移動または振動を減衰するように作用するように、前記停止手段は弾性圧縮可能材料である、請求項6に記載の折畳式ガントリ。
【請求項8】
前記停止手段は概して円筒形状または概して円錐形状である、請求項6または7に記載の折畳式ガントリ。
【請求項9】
前記第1の脚組立体の前記下方脚部はそれの前記第1の収容位置とそれの前記第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられ、かつ、前記第2の脚組立体の前記下方脚部はそれの前記第1の収容位置とそれの前記第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられる、請求項2から8のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項10】
前記第1の脚組立体はそれの前記下方脚部がそれの前記第2の展開位置にあるときにそれの前記第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備え、かつ、前記第2の脚組立体はそれの前記下方脚部がそれの前記第2の展開位置にあるときにそれの前記第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備える、請求項9に記載の折畳式ガントリ。
【請求項11】
前記追加停止手段は、前記下方脚部がそれの前記第1の収容位置にあるときにそれの前記第2の展開位置へと向かう移動を妨げるように構成される、請求項10に記載の折畳式ガントリ。
【請求項12】
前記追加停止手段は、前記下方脚部の移動が妨げられる位置に向かって付勢される、請求項10または11に記載の折畳式ガントリ。
【請求項13】
前記第2の脚組立体は、車輪が取り付けられる軸によって前記梁の前記第2の端部に回動可能に取り付けられる、請求項2から12のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項14】
前記下方脚部は、前記上方脚部の相対する側面に取り付けられた概して平行な板材同士の間に取り付けられる、請求項9から13のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
【請求項15】
前記第1の脚組立体または前記第2の脚組立体の前記上方脚部と前記下方脚部とは、第1の寸法が第2の寸法よりも大きい箱形断面部材となっており、前記下方脚部は、前記第1の脚組立体または前記第2の脚組立体が組み立てられたときに前記板材と前記下方脚部との間に隙間ができるように、前記上方脚部に対して90度に渡って回転される、請求項14に記載の折畳式ガントリ。
【請求項16】
前記梁の前記第2の端部に取り付け可能な三脚部をさらに備える、請求項1に記載の折畳式ガントリ。
【請求項17】
前記三脚部は、前記三脚部の係合部によって前記梁の前記第2の端部に取り付け可能であり、前記係合部は前記ガントリが前記三脚部の周りで回転できるように回転可能である、請求項16に記載の折畳式ガントリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折畳式ガントリに関する。
【背景技術】
【0002】
ガントリは様々な昇降の用途で用いられ、ガントリの梁に沿って水平に移動させるように取り付けられたホイストを用いて、物体が持ち上げられることになる。典型的には、ガントリは、水平な梁が取り付けられた一対の脚を備えており、ホイストは、梁に沿って移動するように取り付けられる移動滑車から垂れ下がるリングによって、水平な梁に取り付けられている。梁の高さは、例えば、脚の長さを調整することで変更可能であってもよく、また、脚は、ガントリを移動させることができるように、キャスタや車輪などに載せられてもよい。
【0003】
このような構造のため、この種類のガントリは、操作、移動、および保管するのが典型的には厄介であり困難である。完全に組み立てられた状態でガントリを移動または保管することは、ガントリの大きさのため、難しいと考えられる。ガントリの中には、例えば梁を脚から取り外すことで、移動や保管のために分解し、使用する場所で再組立できるものもある。この方法は、ガントリの分解とそれに続く再組立とを必要とするために時間が取られ、また、ガントリが正しく再組立されない可能性があるため、安全上の懸念がある。
【0004】
したがって、時間が取られず、分解とそれに続く再組立とにおいて危険性がなく、操作が容易で、場所間の移動と保管とを素早くかつ容易に行うことができるガントリが望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、梁と第1の脚組立体とを備え、第1の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、梁の第1の端部に回動可能に取り付けられる折畳式ガントリが提供される。
【0006】
本発明の折畳式ガントリは、保管または移動のためにコンパクトな収容された状態と、使用のために展開された状態との間で、素早く、容易に、かつ、安全に切り換えることができるという点において、公知の技術のガントリに対して改良をもたらす。
【0007】
折畳式ガントリは、第2の脚組立体をさらに備えてもよく、その第2の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、梁の第2の端部に回動可能に取り付けられてもよい。
【0008】
第1の脚組立体がそれの第1の収容位置にあり、かつ、第2の脚組立体がそれの第1の収容位置にあるときに、第2の脚組立体が梁に当接し、第1の脚組立体が第2の脚組立体に当接するように、第2の脚組立体の回動位置が第1の脚組立体の回動位置に対してずれていてもよい。
【0009】
この構成によって、第1の脚組立体と第2の脚組立体とは、それらの一方が他方に重なるように折り重なることで、折畳式ガントリの収容された状態におけるコンパクト性をさらに良好とし、それによって、ガントリの取り扱いが容易となる。
【0010】
第1の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備えてもよく、下方脚部は第1の収容
位置と第2の展開位置との間で移動可能であってもよい。
同様に、第2の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備えてもよく、下方脚部は第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動可能であってもよい。
【0011】
脚組立体のこのような構成は、ガントリが収容された状態におけるガントリの外方への幅を最小とするように下方脚部を折り畳むことができるため、折畳式ガントリの収容された状態におけるコンパクト性をさらに良好とし、それによって、収容された状態におけるガントリの取り扱いが容易となる。
【0012】
脚組立体の一方または両方は、脚組立体がそれの第2の展開位置にあるときに梁と係合する停止手段をさらに備えてもよい。
脚組立体の一方または両方がそれの完全に展開された位置にあるときに、停止手段がガントリの移動または振動を減衰するように作用するように、停止手段は弾性圧縮材料であってもよい。
【0013】
停止手段は概して円筒形状または概して円錐形状であってもよい。
停止手段は、第1の脚組立体および第2の脚組立体がガントリの収容された状態からの展開を容易にする停止部として機能し、また、ガントリの使用の際における梁の移動や振動を減衰するように作用する。
【0014】
第1の脚組立体の下方脚部はそれの第1の収容位置とそれの第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられ、かつ、第2の脚組立体の下方脚部はそれの第1の収容位置とそれの第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられてもよい。
【0015】
第1の脚組立体はそれの下方脚部がそれの第2の展開位置にあるときにそれの第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備え、かつ、第2の脚組立体はそれの下方脚部がそれの第2の展開位置にあるときにそれの第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備えてもよい。
【0016】
追加停止手段は、下方脚部がそれの第1の収容位置にあるときにそれの第2の展開位置へと向かう移動を妨げるように構成されてもよい。
追加停止手段は、下方脚部の移動が妨げられる位置に向かって付勢されてもよい。
【0017】
このように追加停止手段を付勢することで、停止手段は、下方脚部の偶発的な移動を防ぐように自動的に係合され、下方脚部が何らかの移動をする前に手動で解除されなければならないため、下方脚部の偶発的な移動が防げられる。
【0018】
第2の脚組立体は、車輪が取り付けられる軸によって梁の第2の端部に回動可能に取り付けられてもよい。
この構成は、梁の第1の端部または第2の端部に配置されている車輪が地面と接して、ガントリを持ち上げたり引き摺ったりすることなく車輪によって移動することができるため、ガントリが収容された状態にあるときに、ガントリの取り扱いにおけるさらなる助けとなる。
【0019】
下方脚部は、上方脚部の相対する側面に取り付けられた概して平行な板材同士の間に取り付けられてもよい。
第1の脚組立体または第2の脚組立体の上方脚部と下方脚部とは、第1の寸法が第2の寸法よりも大きい箱形断面部材となっていてもよく、下方脚部は、第1の脚組立体または第2の脚組立体が組み立てられたときに板材と下方脚部との間に隙間ができるように、上
方脚部に対して90度に渡って回転されてもよい。
【0020】
上方脚部および下方脚部の両方に箱形断面部材を用いることで、材料を大量に購入することができるため、ガントリの材料コストの金額を抑えられる。下方脚部を上方脚部に対して90度に渡って回転することで、寸法の小さい方の下方脚部の側面は、部材の長い方の寸法にほとんど等しい距離だけ隔てられた平行な板材の間に確実に受け入れられることになる。したがって、自然な隙間が下方脚部と平行な板材との間に形成されることで、下方脚部が妨げられることなく移動できることになる。
【0021】
別の実施形態では、ガントリは、梁の第2の端部に取り付け可能な三脚部を備えてもよい。
その三脚部は、三脚部の係合部によって梁の第2の端部に取り付け可能であってもよく、係合部はガントリが三脚部の周りで回転できるように回転可能であってもよい。
【0022】
ここで、本発明の実施形態が、添付の図面を参照しつつ、例だけを用いることで説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態によるガントリの完全に展開された状態における概略図である。
【
図2】
図1で示されたガントリの折り畳まれた状態における概略図である。
【
図3】
図1および
図2において示されたガントリの、
図2に示された折り畳まれた状態から
図1に示された完全に展開された状態への異なる段階での概略図である。
【
図5】
図1および
図2において示されたガントリの、
図2に示された折り畳まれた状態から
図1に示された完全に展開された状態への異なる段階での概略図である。
【
図6】
図1および
図2において示されたガントリの、
図2に示された折り畳まれた状態から
図1に示された完全に展開された状態への異なる段階での概略図である。
【
図7】
図1および
図2において示されたガントリの、
図2に示された折り畳まれた状態から
図1に示された完全に展開された状態への異なる段階での概略図である。
【
図8】
図1および
図2において示されたガントリの、
図2に示された折り畳まれた状態から
図1に示された完全に展開された状態への異なる段階での概略図である。
【
図9】
図1〜
図3および
図5〜
図8のガントリの梁に取り付けることができるホイスト用の移動滑車の概略図である。
【
図10】本発明の別の実施形態によるガントリの完全に展開された状態における概略的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1を参照すると、本発明の実施形態によるガントリが、概して参照符号10で示されている。ガントリ10は、ガントリ10が
図1に示す完全に展開された状態にあるときに概して水平な配向となる梁12を備える。
【0025】
第1の脚組立体14は、梁12の第1の端部16に、概して直角三角形の第1の対の側板材18によって回動可能に取り付けられている。
図3で最も明確に見ることができるように、側板材18同士は、離間されており、概して互いと平行になっている。それら側板材18の一方は梁12の一方の側に配置されており、他方は梁12の他方の側に配置されている。
【0026】
第1の取付孔20が、概して三角形の側板材18の最も短い辺と最も長い辺とが交わる
各側板材18の角の方に設けられている。ピンが、一対の側板材18のうちの第1の側板材の第1の取付孔20と、梁12の第1の端部16に設けられた孔と、一対の側板材18のうちの第2の側板材の第1の取付孔20とを貫いて通っており、それによって、一対の側板材18を梁12の第1の端部16に回動可能に取り付けている。
【0027】
第2の取付孔22が、側板材18の最も長い辺と二番目に長い辺とが交わる各側板材18の角の方で各側板材18に設けられている。第3の取付孔24が、第2の取付孔22と側板材18の最も短い辺との中間の位置で各側板材18に設けられている。第2の取付孔22および第3の取付孔24は、第1の脚組立体14を一対の側板材18にボルト26、28によって固定するために用いられ、それらボルト26、28は、一対の側板材18のうちの一方の第2の取付孔22および第3の取付孔24と、第1の脚組立体14に設けられた対応する孔と、一対の側板材18のうちの他方の第2の取付孔22および第3の取付孔24とを貫いて通っている。各ボルト26、28は、それらを補完するナットによって受け入れられることで、第1の脚組立体14を側板材18同士の間の所定位置に固定し、それによって、第1の脚組立体14を梁12に回動可能に取り付ける。
【0028】
第4の取付孔30が、側板材18の最も短い辺と二番目に長い辺とが交わる各側板材18の角の方に設けられている。
図1に示す完全に展開された状態において、各側板材18の第4の取付孔30は、梁12を貫いて延びる孔と一直線となる。保持ピンが側板材18の第4の取付孔30および梁12の孔に挿入されて、第1の脚組立体14を
図1に示す直立した位置に保持する。
【0029】
第2の脚組立体32は、梁12の第2の端部34に、概して直角三角形の第2の対の側板材36によって回動可能に取り付けられている。側板材36同士は、概して側板材18同士と同様となっており、離間されており、概して互いと平行になっており、梁12の両側に配置されている。各側板材32には、第1の取付孔(図示せず)が、概して三角形の側板材36の最も短い辺と最も長い辺とが交わる側板材36の角の方に設けられている。第2の取付孔38が、側板材36の最も長い辺と二番目に長い辺とが交わる各側板材36の角の方で各側板材36に設けられている。
【0030】
第3の取付孔40が、第2の取付孔38と側板材36の最も短い辺との中間の位置で各側板材36に設けられている。第2の取付孔38および第3の取付孔40は、第2の脚組立体32を一対の側板材36にボルト42、44によって固定するために用いられ、それらボルト42、44は、一対の側板材36のうちの一方の第2の取付孔38および第3の取付孔40と、第2の脚組立体32に設けられた対応する孔と、一対の側板材36のうちの他方の第2の取付孔38および第3の取付孔40とを貫いて通っている。各ボルト42、44は、ナットによって受け入れられることで、第2の脚組立体32を側板材36同士の間の所定位置に固定する。
【0031】
第2の脚組立体32は、第1の車輪46が取り付けられる軸またはシャフトによって梁12の第2の端部34に回動可能に取り付けられる。軸またはシャフトが、一対の側板材36のうちの第1の側板材の第1の取付孔と、梁12の第2の端部32に設けられた孔と、一対の側板材36のうちの第2の側板材の第1の取付孔とを貫いて通っている。第2の車輪46が軸またはシャフトの遠位端に取り付けられており、所定の位置で軸またはシャフトを保持するように機能する。
【0032】
各側板材36には、第4の取付孔48が、側板材36の最も短い辺と側板材18の二番目に長い辺とが交わる各側板材36の角の方に設けられている。
図1に示す完全に展開された状態において、各側板材36の第4の取付孔48は、梁12を貫いて延びる孔と一直線となる。保持ピンが側板材36の第4の取付孔48および梁12の孔に挿入されて、第
2の脚組立体32を
図1に示す直立した位置に保持する。
【0033】
側板材18、36の各々には、それぞれの内側面において、ゴムまたは弾性圧縮プラスチック材料などの弾性圧縮材料の停止部が設けられている。停止部は、例えば、形状が概して円筒形または概して円錐形であってもよい。これらの停止部の目的は2つある。1つ目の目的は、第1の脚組立体14と第2の脚組立体32とが
図2の収容位置から
図1の完全に展開された位置へと移動されるときに、第1の脚組立体14および第2の脚組立体32に対する停止部として作用することで、梁12のそれぞれの孔と一直線となるように第1の脚組立体14および第2の脚組立体32の梁12に対する正確な位置付けを確実とすることによって脚組立体13、32の展開を容易とすることである。2つ目の目的は、完全に展開された状態におけるガントリ10の使用の際に減衰器として作用することで、ガントリ10のあらゆる移動または振動を減衰することである。この減衰効果は、梁12が完全に展開された位置にあり、保持ピンが取付孔30、48と梁12の対応する孔とに入れられることで、ガントリ10の使用の際に停止部が梁12のあらゆる振動または移動を吸収または減衰させられるときに、梁12の下側近くにある弾性圧縮性の停止部の圧縮から生じる。
【0034】
図1から分かるように、第1の対の側板材18と第2の対の側板材36とは梁12に対称的には取り付けられておらず、第1の対の側板材18の第1の取付孔20は、第2の対の側板材36を梁12の第2の端部32に取り付けるために用いられる軸またはシャフトを受け入れる孔よりもより高い位置(ガントリ10が
図1に示される完全に展開されて直立された状態のとき)に配置されている梁12の貫通孔と一直線になっている。換言すれば、第1の脚組立体14の回動位置は第2の脚組立体32の回動位置に対してずれている。この理由は、
図2に示すように、第2の脚組立体32を収容位置へと軸またはシャフトの周りに回転させることができ、その位置で第2の脚組立体32が梁12の上面に圧し掛かるためである。同様に、第1の脚組立体14は、第1の対の側板材18の第1の取付孔20を貫いて通っているピンの周りに回転して
図2に示す収容位置を取ることができ、その位置で第2の脚組立体32に圧し掛かる。したがって、ガントリ10は、保管または移動のために、
図2に示す収容された状態に折り畳むことができる。
図2から理解されるように、この状態において、車輪46は地面と接して折り畳まれたガントリ10の移動を容易にすることができる。
【0035】
梁12には、ガントリ10の移動を容易にするために、梁12の一端または両端において格納式の把手が設けられていてもよい。各把手は、梁12の第1の端部16または第2の端部34において把手が空所に収められる収容位置と、梁12の第1の端部または第2の端部から把手が外側に延びる展開位置との間で移動可能である。把手は、梁12の両側面の間で延びるシャフトの一端に取り付けられている。把手をそれの収容位置から展開位置へと移動するためには、把手は、シャフトの周りのさらなる回転動作を妨げる梁12に当接されるまで、シャフトの周りに回転される。把手を収容位置に戻すためには、把手は、梁12の第1の端部16または第2の端部34において把手が空所に収められるまで、シャフトの周りに反対方向に回転されるだけである。
【0036】
ここで
図3を参照して、第1の脚組立体14および第2の脚組立体32の構造をより詳細に説明する。
第1の脚組立体14は、上方脚部50と、一対の外側に延長可能な下方脚部52とから構成されている。上方脚部50は、アルミニウムまたは鋼鉄などの箱形断面部材から作られている。
図4に示すように、箱形断面部材は、第2の寸法B(この例では箱形断面部材の深さ)より若干小さい第1の寸法A(この例では箱形断面部材の幅)を有している。上方脚部50および下方脚部52は、同じ箱形断面部材から作られているが、下方脚部52の部材は、以下に説明する理由のため、上方脚部に部材に対して90度に渡って回転され
る。
【0037】
概して台形とされた第1の板材54と第2の板材56とは、概して互いと平行であって離間されるように、ボルト58によって上方脚部50の両側面に取り付けられている。第1の板材54および第2の板材56には、上方脚部50の孔と一列になる取付孔が設けられており、ボルトは第1の板材54の取付孔と、上方脚部50の孔と、第2の板材56の取付孔とを貫いて通っており、補完するナットによって固定されて、第1の板材54および第2の板材56を上方脚部50において所定の位置に保持する。
【0038】
上方脚部50には複数の離間した孔が設けられてもよく、それらの孔によって、第1の板材54および第2の板材56をそれらの取付孔が上方脚部の孔と一直線になる位置に配置し、第1の板材54および第2の板材56を取付孔および穴を貫いて通るボルトを用いて所定の位置に固定することによって、ガントリ10の高さの大まかな調整が可能となる。第1の板材および第2の板材をそれらの取付孔が上方脚部の上方部に設けられた孔と一直線になるように位置決めすることは、第1の板材54および第2の板材56が上方脚部50の下方部に設けられた孔を用いて位置決めされて固定された場合よりも、ガントリを、完全に展開されたときに、より低い高さとさせることになる。
【0039】
下方脚部52は、シャフト60によって板材54、56に回動可能に取り付けられており、シャフト60は、台形の板材54、56の各々の短い方の縁の方に設けられた取付孔と、下方脚部52の上端部の孔とを貫いて通っており、台形の板材54、56は取付孔と一直線になっている。したがって、下方脚部52は、概して台形とされた第1の板材54と第2の板材56との間に収められ、シャフト60の周りで第1の収容位置と第2の展開位置との間で回動するように設けられている。
【0040】
下方脚部52の箱形断面部材は、上方脚部50の箱形断面部材に対して90度に渡って回転されているため、小さな隙間が、下方脚部52の外側面と、第1の板材54および第2の板材56の内側面との間に形成されて、下方脚部52は収容位置と展開位置との間で妨げられることなく移動できる。上方脚部50および下方脚部52の両方に対してこのような箱形断面部材を用いることは、異なる部材が脚組立体14、32の異なる部品に必要とされないため、製作コストを抑制する一助となり、また、箱形断面部材は大量に購入することができるが、箱形断面部材の幅の寸法と深さの寸法との間の差によって、必要な隙間を下方脚部52と第1の板材54および第2の板材56との間に設けることができる。
【0041】
下方脚部52は、
図3に示す開いた(展開された)位置に向けて、圧縮バネまたは他の付勢手段によって付勢されてもよい。停止部62が、第1の板材54と第2の板材56との間でそれらの外側の縁の方で延びており、下方脚部52の外側への移動を規制するように機能して、ガントリ10が下方脚部52の外側への過度な移動によって倒壊するのを防いでいる。
【0042】
下方脚部52が、
図3に示すように、完全に開いた展開位置を取るとき、固定部64が、下方脚部52の閉じた収容位置に向かう移動を妨げるために係合される。固定部64は、偶発的に解除されることがないように、バネまたは他の付勢手段によって、下方脚部52の閉じる移動を妨げる固定位置に向かって付勢される。固定部64を解除するためには、下方脚部52を収容位置に向かって移動できるように、バネまたは他の付勢手段の付勢力に打ち勝つように力が加えられなければならない。固定部64は、下方脚部52が収容位置にあって下方脚部52が開くのを妨げるときに係合されるように位置付けられてもよい。したがって、下方脚部52を開いて展開位置に向かって移動するためには、固定部64が解除される必要があってもよい。
【0043】
図3に示す例では、下方脚部52はロック可能な車輪66で途切れており、その車輪66によって、ガントリ10は、
図1に示す完全に展開された状態において移動させることができる。しかしながら、車輪66は、ガントリ10が使用される用途に応じて、釘状部、板材、または、他の地面との係合手段で置き換えられてもよい。あるいは、高さ調整部が、ガントリ10の高さを細かく調整することができるように、ロック可能な車輪66に代わって設けられてもよい。
【0044】
図3に見ることができるように、第2の脚組立体32は、第1の脚組立体14と概して同様の構造を備えており、したがって、本明細書では詳細な説明はしない。
ここで、ガントリ10を、
図2に示す収容された状態または折り畳まれた状態から、
図1に示す完全に展開された状態に展開する過程を、
図1〜
図3および
図5〜
図8を参照しつつ説明する。
【0045】
第1のステップでは、折り畳まれたガントリ10は平らな水平面に置かれており、車輪46が水平面と接している。次に、第1の脚組立体14が、
図5に示すように、持ち上げられて概して垂直な位置に回転される。必要に応じて固定部64が解除され、次に、下方脚部52が、
図3に示すように、完全に開いた展開位置へと開かれ、固定部64は、下方脚部52を所定の位置に固定して下方脚部52が閉じるのを防止するように係合される。
【0046】
下方脚部52が完全に開いた展開位置に固定された状態で、第1の脚組立体14は、
図6に示すように、下方脚部52が水平面に置かれるまでさらに回転させることができる。上記の概説したステップは、第2の脚組立体32に対して繰り返して行うことができ、それが完了すると、
図7に示すように、第1の脚組立体14および第2の脚組立体32の両方の下方脚部52が水平面に置かれる。
【0047】
次に、
図8に示すように、ガントリ10の一端が、梁12が側板材18、36の一方の内側面に配置された弾性の停止部に当たるまで回転される。
図8に示す例では、梁12の第1の端部16が、取付孔20を通って貫くピンの周りに右回りに回転させられることで、第2の脚組立体32が、車輪46が取り付けられている軸またはシャフトの周りに、梁12の下側が側板材36の内側面に配置された停止部に当接するまで、回転させられる。梁12がこの位置に達すると、保持ピンが、側板材36の第4の取付孔48と梁12の一直線とされた孔とに挿入されて、第2の脚組立体32をそれの展開位置に固定する。
【0048】
次に、ガントリ10は、車輪66が水平面と接する位置の周りに回動されて、第1の脚組立体14は、梁12の下側が側板材18の内側面に設けられた弾性の(1つまたは複数の)停止部と当接するまで、取付孔20を通って貫くピンの周りに回転させられる。梁12がこの位置に達すると、保持ピンが、側板材18の第4の取付孔30と梁12の一直線とされた孔とに挿入されて、第1の脚組立体14をそれの展開位置に固定する。
【0049】
あるいは、場所が限られている場合は、第1のステップとして、第1の脚組立体14がそれの展開位置(
図1に示す)へと270度に渡って回転され、第4の取付孔30と梁12の対応する孔とに保持ピンを挿入することで、所定の位置に固定されてもよい。次に、固定部64を、前述のように、下方脚部52を展開するために解除することができる。次に、第2の脚組立体32は、それの完全な展開位置(
図1に示す)へと270度に渡って第2の脚組立体32を展開し、第4の取付孔48と梁12の対応する孔とに保持ピンを挿入して第2の脚組立体32を所定の位置に固定することで、第2の脚組立体の下方脚部52が展開される。
【0050】
ここで
図9を参照すると、ガントリ10の梁12に取り付けるための移動滑車が、概して参照符号100で示されている。移動滑車100は、離間された概して平行な2つの板
材102、103と、それら板材の間に取り付けられたローラ104と把手106とから作られる。ローラ104は回転するようにシャフトに取り付けられることで、移動滑車100が梁12に取り付けられたとき、移動滑車100はガントリ10の梁12に沿って移動できる。
【0051】
離間された板材102、103のうちの後側の板材103の一部110は、後側の板材103から下方に延びており、この例では滑車輪114が回転可能に取り付けられる外方に延びるシャフト112を支持している。マスターリンクなどの、代わりの荷重またはホイスト取付位置が、滑車輪114の代わりに設けられてもよいことは理解されるだろう。また、可動板材116も、シャフト112の周りに回転するように取り付けられており、可動板材116は、移動滑車100が梁12と係合または係合解除するための開位置と、移動滑車100を梁に保持させる閉位置との間で動かすことができる。
【0052】
可動板材116が閉位置にあるとき、可動板材116の上方部にある孔118は、離間された板材102にある対応する孔120と一直線となる。ピン122が、一直線とされた孔118と、離間された板材102の一直線とされた孔120とに入れられて、可動板材116を板材102の一方に固定し、それによって可動板材116をそれの閉位置に固定する。
【0053】
移動滑車100を梁12に取り付けるためには、ピン122を取り外し、可動板材116を回して開位置にする。次に、移動滑車100は、ローラ104が梁12の上面と係合するようにして、梁12に載せられる。ローラ104を梁12の上面に正しく係合したら、可動板材116を閉位置へと回し、ピン122を元の位置に戻し、それによって、可動板材116を閉位置に固定するとともに移動滑車100を梁12に保持させる。移動滑車100を梁12から係合解除するためには、上記の概説した過程が逆に行われる。
【0054】
ガントリ10の使用の際、ガントリ10は、
図2に示すような、折り畳まれた状態または収容された状態で作業場所まで運ぶことができ、その場所で前述のように展開される。移動滑車100は、梁12に取り付けられ、また、ウインチが、簡易着脱式のブラケットによって、第1の脚組立体14または第2の脚組立体32の板材56、56に、ウインチのケーブルが一対の側板材18、36のうちの一方と滑車輪114との間に取り付けられた綱車を通る状態で取り付けられてもよい。移動滑車100は、板材116の孔124を通って貫いて梁12と係合するピンによって、梁12における所望の位置に固定されて、移動滑車110が、ケーブルによって梁12に沿って引っ張られるのを防ぐ。例えば作業員または機械であろう、持ち上げられる積荷または下げ降ろされる積荷は、次にケーブルに取り付けられ、ウインチを用いて持ち上げるまたは下げ降ろすことができる。ガントリ10自体は、ガントリ10が正しい位置にあるときに固定することができる、車輪66によって移動させることができる。
【0055】
マスターリンクが滑車輪114の代わりに設けられており、ホイストがウインチに取って代わる場合、移動滑車110および積荷は、梁12に沿って、第1の脚組立体と第2の脚組立体とのいずれかの方に移動させることができる。
【0056】
図10において概して参照符号140で示される別の実施形態では、三脚部142が第1の脚組立体14に取って代わってもよく、この場合、三脚部142の係合部144は、梁12の第1の端部16に、三脚部142の孔を通って貫くピンによって取り付けられてもよい。ある実施形態では、三脚部142の係合部は、ガントリ10全体が三脚部142の周りに回転するのを容易にして、例えば、作業員を危険から素早く離すために、三脚部142に回転可能に取り付けられてもよい。この実施形態では、第2の脚組立体32は、保管または移動のために、
図2に示す収容位置へと折り畳むことができるが、三脚部14
2は、ガントリ10の保管または移動のために、梁の第1の端部16から取り外しできてもよい。
【0057】
本ガントリは、保管または移動のために折り畳むことができ、また、必要なときに、完全に展開された状態に素早くかつ安全に変形することができる点において、公知のガントリの構成に対して改良をもたらすことが理解されるだろう。
【手続補正書】
【提出日】2016年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の板材と、
前記第1の板材の端部に取り付けられるローラ組立体と、
前記第1の板材から外側に延びるシャフトと、
前記シャフトに回転可能に取り付けられる第2の板材とを含み、
前記第2の板材は、前記第2の板材が前記ローラ組立体と係合する閉位置と、前記第2の板材が前記ローラ組立体と係合しない開位置との間で移動可能である、ガントリの梁に取り付けるための移動滑車。
【請求項2】
前記ローラ組立体は、前記第1の板材から離間されて概して平行な第3の板材を含み、前記ローラ組立体はさらに、前記第1の板材と前記第3の板材との間に軸方向に取り付けられる少なくとも1つのローラを含む、請求項1に記載の移動滑車。
【請求項3】
前記移動滑車は、さらに把手を含む、請求項1または2に記載の移動滑車。
【請求項4】
前記移動滑車は、さらにマスターリンクを含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載の移動滑車。
【請求項5】
前記移動滑車は、さらに滑車輪を含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の移動滑車。
【請求項6】
前記滑車輪は、前記シャフト上で回転するように取り付けられる請求項5に記載の移動滑車。
【請求項7】
前記移動滑車の前記第2の板材は、ピンを受け入れる孔を画定し、前記孔は、前記移動滑車が前記梁上の所定の位置に固定できるように前記梁上の孔と整列するように配列される、請求項1から6までのいずれか一項に記載の移動滑車。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項に記載の移動滑車を有するガントリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
本ガントリは、保管または移動のために折り畳むことができ、また、必要なときに、完全に展開された状態に素早くかつ安全に変形することができる点において、公知のガントリの構成に対して改良をもたらすことが理解されるだろう。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
[形態1]
梁と第1の脚組立体とを備え、
前記第1の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、前記梁の第1の端部に回動可能に取り付けられる折畳式ガントリ。
[形態2]
第2の脚組立体をさらに備え、
前記第2の脚組立体は、第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動できるように、前記梁の第2の端部に回動可能に取り付けられる、形態1に記載の折畳式ガントリ。
[形態3]
前記第1の脚組立体がそれの前記第1の収容位置にあり、かつ、前記第2の脚組立体がそれの前記第1の収容位置にあるときに、前記第2の脚組立体が前記梁に当接し、前記第1の脚組立体が前記第2の脚組立体に当接するように、前記第2の脚組立体の回動位置が前記第1の脚組立体の回動位置に対してずれている、形態2に記載の折畳式ガントリ。
[形態4]
前記第1の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備え、前記下方脚部は第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動可能である、形態1から3のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態5]
前記第2の脚組立体は上方脚部と一対の下方脚部とを備え、前記下方脚部は第1の収容位置と第2の展開位置との間で移動可能である、形態1から4のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態6]
前記脚組立体の一方または両方は、前記脚組立体がそれの前記第2の展開位置にあるときに前記梁と係合する停止手段をさらに備える、形態2から5のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態7]
前記脚組立体の一方または両方がそれの完全に展開された位置にあるときに、前記停止手段が前記ガントリの移動または振動を減衰するように作用するように、前記停止手段は弾性圧縮可能材料である、形態6に記載の折畳式ガントリ。
[形態8]
前記停止手段は概して円筒形状または概して円錐形状である、形態6または7に記載の折畳式ガントリ。
[形態9]
前記第1の脚組立体の前記下方脚部はそれの前記第1の収容位置とそれの前記第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられ、かつ、前記第2の脚組立体の前記下方脚部はそれの前記第1の収容位置とそれの前記第2の展開位置との間で移動するように回動可能に取り付けられる、形態2から8のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態10]
前記第1の脚組立体はそれの前記下方脚部がそれの前記第2の展開位置にあるときにそれの前記第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備え、かつ、前記第2の脚組立体はそれの前記下方脚部がそれの前記第2の展開位置にあるときにそれの前記第1の収容位置へと向かう移動を妨げるための追加停止手段をさらに備える、形態9に記載の折畳式ガントリ。
[形態11]
前記追加停止手段は、前記下方脚部がそれの前記第1の収容位置にあるときにそれの前記第2の展開位置へと向かう移動を妨げるように構成される、形態10に記載の折畳式ガントリ。
[形態12]
前記追加停止手段は、前記下方脚部の移動が妨げられる位置に向かって付勢される、形態10または11に記載の折畳式ガントリ。
[形態13]
前記第2の脚組立体は、車輪が取り付けられる軸によって前記梁の前記第2の端部に回動可能に取り付けられる、形態2から12のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態14]
前記下方脚部は、前記上方脚部の相対する側面に取り付けられた概して平行な板材同士の間に取り付けられる、形態9から13のいずれか一項に記載の折畳式ガントリ。
[形態15]
前記第1の脚組立体または前記第2の脚組立体の前記上方脚部と前記下方脚部とは、第1の寸法が第2の寸法よりも大きい箱形断面部材となっており、前記下方脚部は、前記第1の脚組立体または前記第2の脚組立体が組み立てられたときに前記板材と前記下方脚部との間に隙間ができるように、前記上方脚部に対して90度に渡って回転される、形態14に記載の折畳式ガントリ。
[形態16]
前記梁の前記第2の端部に取り付け可能な三脚部をさらに備える、形態1に記載の折畳式ガントリ。
[形態17]
前記三脚部は、前記三脚部の係合部によって前記梁の前記第2の端部に取り付け可能であり、前記係合部は前記ガントリが前記三脚部の周りで回転できるように回転可能である、形態16に記載の折畳式ガントリ。