(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-9864(P2016-9864A)
(43)【公開日】2016年1月18日
(54)【発明の名称】回路基板および回路基板を用いた電子部品の配置状態の検査方法
(51)【国際特許分類】
H05K 1/11 20060101AFI20151215BHJP
H05K 13/08 20060101ALI20151215BHJP
H05K 3/34 20060101ALI20151215BHJP
【FI】
H05K1/11 Z
H05K13/08 Z
H05K3/34 512A
H05K3/34 501D
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-85697(P2015-85697)
(22)【出願日】2015年4月20日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0076691
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100166420
【弁理士】
【氏名又は名称】福川 晋矢
(72)【発明者】
【氏名】キム・チャン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チョ・ギョン ソク
【テーマコード(参考)】
5E317
5E319
5E353
【Fターム(参考)】
5E317AA02
5E317CD29
5E317CD34
5E317GG20
5E319AA03
5E319AB05
5E319AC01
5E319AC15
5E319CD51
5E319GG20
5E353EE61
(57)【要約】 (修正有)
【課題】回路基板および回路基板を用いた電子部品の配置状態の検査方法の提供。
【解決手段】第1パッド251と、前記第1パッド251と離隔して形成されている第2パッド252と、を備え、電子部品300が実装される接合パッド253を含む回路基板が提供される段階と、前記接合パッド上に電子部品300を実装する段階と、前記第1パッド251と第2パッド252との間の電気検査を行って電子部品300の配置状態の検査を行う段階と、を含む、電子部品の配置状態の検査方法。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パッドと、前記第1パッドと離隔して形成されている第2パッドと、を備え、電子部品が実装される接合パッドを含む、回路基板。
【請求項2】
前記接合パッドは多数個である、請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記接合パッドは、前記電子部品の角部に位置するように配置される、請求項1に記載の回路基板。
【請求項4】
前記第1パッドは長方形状であり、前記第2パッドは前記第1パッドの外側に位置し、前記第1パッドの少なくとも一面と平行な面を有する、請求項1に記載の回路基板。
【請求項5】
前記第1パッドは長方形状であり、前記第2パッドは前記第1パッドの外側に位置し、前記第1パッドの角部と離隔するように形成されている、請求項1に記載の回路基板。
【請求項6】
前記第2パッドは、前記第1パッドの二つの面と平行になるように形成されている、請求項5に記載の回路基板。
【請求項7】
第2パッドの内側面の位置は、前記電子部品の不良配置の基準となる位置である、請求項1に記載の回路基板。
【請求項8】
電子部品と、
前記電子部品の角部に位置するように配置され、第1パッドと、前記第1パッドの外側で離隔して形成されている第2パッドと、を備える接合パッドと、を含み、
前記第1パッドは長方形状であり、前記第2パッドは前記第1パッドの角部に位置し、前記第1パッドの二つの面と平行になるように形成されている、回路基板。
【請求項9】
前記接合パッドは、前記電子部品の角部に位置するように配置される、請求項8に記載の回路基板。
【請求項10】
前記接合パッドは多数個である、請求項8に記載の回路基板。
【請求項11】
第2パッドの内側面の位置は、前記電子部品の不良配置の基準となる位置である、請求項8に記載の回路基板。
【請求項12】
前記電子部品はEMI(Electro Magnetic Interference)製品である、請求項8に記載の回路基板。
【請求項13】
第1パッドと、前記第1パッドと離隔して形成されている第2パッドと、を備え、電子部品が実装される接合パッドを含む回路基板が提供される段階と、
前記接合パッド上に電子部品を実装する段階と、
前記第1パッドと第2パッドとの間の電気検査を行って電子部品の配置状態の検査を行う段階と、を含む、電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項14】
前記回路基板が提供される段階において、
前記接合パッドは多数個である、請求項13に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項15】
前記回路基板が提供される段階において、
前記第2パッドの内側面の位置は、前記電子部品の不良配置の基準となる位置である、請求項13に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項16】
前記電子部品を実装する段階において、
前記電子部品はEMI(Electro Magnetic Interference)製品である、請求項13に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項17】
前記電子部品の配置状態の検査を行う段階において、
前記電気検査の結果、前記第1パッドと第2パッドが短絡(Short)状態の場合には、電子部品の配置が不良である、請求項13に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項18】
前記電子部品の配置が不良の場合には、前記電子部品を接合パッドに再実装し、前記第1パッドと第2パッドとの間の電気検査を再度行う段階をさらに含む、請求項17に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【請求項19】
前記電子部品の配置状態の検査を行う段階において、
前記電気検査の結果、前記第1パッドと第2パッドが開放(Open)状態の場合には、電子部品の配置が正常である、請求項13に記載の電子部品の配置状態の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板および回路基板を用いた電子部品の配置状態の検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子製品の多機能化および高速化が急速に進んでいる。この傾向に対応すべく、回路基板が非常に急速に発展している。かかる回路基板には、軽薄短小化、微細回路化、優れた電気的特性、高信頼性、高速信号伝逹などが求められている。
回路基板または回路基板に実装されるチップ(Chip)の安定した動作のためには電磁波を遮蔽できる機能が重要である。そのため、回路基板には、電磁波を遮蔽するためのEMI(Electro Magnetic Interference)製品が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国公開特許第2013‐0292164号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一側面は、回路基板および回路基板を用いた電子部品の配置状態の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態によれば、第1パッドと、第1パッドと離隔して形成されている第2パッドと、を備え、電子部品が実装される接合パッドを含む回路基板が提供される。
接合パッドは、電子部品の角部に位置するように配置される。
【0006】
第1パッドは長方形状であり、第2パッドは第1パッドの外側に位置し、第1パッドの少なくとも一面と平行な面を有する。
第1パッドは長方形状であり、第2パッドは第1パッドの外側に位置し、第1パッドの角部と離隔するように形成されている。
【0007】
本発明の他の形態によれば、第1パッドと、第1パッドと離隔して形成されている第2パッドと、を備え、電子部品が実装される接合パッドを含む回路基板が提供される段階と、接合パッド上に電子部品を実装する段階と、第1パッドと第2パッドとの間の電気検査を行って電子部品の配置状態の検査を行う段階と、を含む電子部品の配置状態の検査方法が提供される。
【0008】
電子部品はEMI(Electro Magnetic Interference)製品である。
電子部品の配置状態の検査を行う段階において、電気検査の結果、第1パッドと第2パッドが短絡(Short)状態の場合には、電子部品の配置が不良である。
電子部品の配置が不良の場合には、電子部品を接合パッドに再実装し、第1パッドと第2パッドとの間の電気検査を再度行う段階をさらに含む。
電子部品の配置状態の検査を行う段階において、電気検査の結果、第1パッドと第2パッドが開放(Open)状態の場合には、電子部品の配置が正常である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の目的、特定の長所および新規の特徴は添付図面に係る以下の詳細な説明および好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、「一面」、「他面」、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、構成要素が前記用語によって限定されるものではない。以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を不明瞭にする可能性がある係る公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例による回路基板を示す例示図である。
本発明の実施例によれば、回路基板100の最外層に第1接合パッド110〜第4接合パッド140(即ち、第1接合パッド110、第2接合パッド120、第3接合パッド130、及び、第4接合パッド140)が形成される。
【0011】
本発明の実施例による第1接合パッド110〜第4接合パッド140は、伝導性の物質からなり、電子部品(図示せず)が配置される領域に形成される。例えば、第1接合パッド110〜第4接合パッド140は、電子部品(図示せず)の各角部と直接接触するか電気的に連結される位置に形成される。
本発明の実施例によれば、第1接合パッド110は、第1‐1パッド111と、第1‐2パッド112と、を含む。また、第2接合パッド120は、第2‐1パッド121と、第2‐2パッド122と、を含む。また、第3接合パッド130は、第3‐1パッド131と、第3‐2パッド132と、を含む。また、第4接合パッド140は、第4‐1パッド141と、第4‐2パッド142と、を含む。
【0012】
本発明の実施例によれば、第1接合パッド110において、第1‐1パッド111と第1‐2パッド112は互いに離隔するように形成されて接触しない。このような形態は、第2接合パッド120〜第4接合パッド140もまた同様である。
本発明の実施例によれば、第1‐1パッド111〜第4‐1パッド141(即ち、第1‐1パッド111、第2‐1パッド121、第3‐1パッド131、及び、第4‐1パッド141)は正方形状に形成され、第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142(即ち、第1‐2パッド112、第2‐2パッド122、第3‐2パッド132、及び、第4‐2パッド142)は長方形状に形成される。また、第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142はそれぞれ第1‐1パッド111〜第4‐1パッド141の外側に位置する。尚、第1‐1パッド111〜第4‐1パッド141は長方形状に形成されても良い。
本発明の実施例において、理解の便宜上、第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142の内側面は電子部品が設計上の配置位置で実装された場合に、電子部品に対向する方向を向いている側面とし、それ以外の側面は外側面とする。
【0013】
本発明の実施例によれば、第1‐1パッド111〜第4‐1パッド141は、電子部品の設計上で配置位置を含むように形成される。また、第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142の内側面は、設計上で配置された電子部品の一面と所定距離離隔した水平線上に位置するように形成される。ここで、所定距離は、電子部品の配置が許容された誤差範囲となる。すなわち、第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142の内側面は、電子部品の不良配置の基準となる。例えば、電子部品が第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142のいずれか一つまたはそれ以上と電気的に連結された場合には、当該電子部品は配置が不良なものである。このように電子部品の不良配置の基準となる第1‐2パッド112〜第4‐2パッド142の位置は、顧客の要求または不良判断の基準に応じて変更してもよい。
【0014】
本発明の実施例によれば、第1‐2パッド112は、対角線方向の第3‐2パッド132と平行に形成される。すなわち、第1‐2パッド112の内側面と第3‐2パッド132の内側面とが平行である。また、第1‐2パッド112は、第2‐2パッド122と第4‐2パッド142の垂直線上に位置するように形成される。すなわち、第1‐2パッド112の内側面は、第2‐2パッド122と第4‐2パッド142の内側面の垂直線上に位置するように形成される。
【0015】
図2は本発明の他の実施例による回路基板を示す例示図である。
本発明の実施例によれば、回路基板200の最外層に第1接合パッド210〜第4接合パッド240(即ち、第1接合パッド210、第2接合パッド220、第3接合パッド230、及び、第4接合パッド240)が形成される。
【0016】
本発明の実施例による第1接合パッド210〜第4接合パッド240は、伝導性の物質からなり、電子部品(図示せず)が配置される領域に形成される。例えば、第1接合パッド210〜第4接合パッド240は、電子部品(図示せず)の各角部と直接接触するか電気的に連結される位置に形成される。
本発明の実施例によれば、第1接合パッド210は、第1‐1パッド211と、第1‐2パッド212と、を含む。また、第2接合パッド220は、第2‐1パッド221と、第2‐2パッド222と、を含む。また、第3接合パッド230は、第3‐1パッド231と、第3‐2パッド232と、を含む。また、第4接合パッド240は、第4‐1パッド241と、第4‐2パッド242と、を含む。
【0017】
本発明の実施例において、理解の便宜上、第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242(即ち、第1‐2パッド212、第2‐2パッド222、第3‐2パッド232、及び、第4‐2パッド242)の各々の内側面は電子部品が設計上の配置位置で実装された場合に、電子部品に対向する方向を向いている2つの側面とし、それ以外の側面は外側面とする。また、第1‐1パッド211〜第4‐1パッド241(即ち、第1‐1パッド211、第2‐1パッド221、第3‐1パッド231、及び、第4‐1パッド241)の各々の外側面は、第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242の各々の2つの内側面と対向する2つの側面とし、それ以外の側面は内側面とする。
【0018】
本発明の実施例によれば、第1接合パッド210において、第1‐1パッド211と第1‐2パッド212は互いに離隔するように形成されて接触しない。このような形態は、第2接合パッド220〜第4接合パッド240もまた同様である。
本発明の実施例によれば、第1‐1パッド211〜第4‐1パッド241は正方形状に形成される。また、第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242はそれぞれ第1‐1パッド211〜第4‐1パッド241の外側面に沿って折り曲がった構造を有するように形成される。尚、第1‐1パッド211〜第4‐1パッド241は長方形状に形成されても良い。
【0019】
また、本発明の実施例によれば、第1接合パッド210〜第4接合パッド240はそれぞれ第1周縁部213〜第4周縁部243(即ち、第1周縁部213、第2周縁部223、第3周縁部233、及び、第4周縁部243)を含む。
第1接合パッド210を例に挙げて説明すると、第1周縁部213は、第1接合パッド210の第1‐1パッド211と連結され、第1‐2パッド212と離隔して第1‐2パッド212の外側に沿って形成される。本発明の実施例による第1周縁部213は、第1‐1パッド211と連結され、第1‐2パッド212とは接触しない。このように形成された第1周縁部213は、第1‐1パッド211と連結されていることで、以降、電子部品の不良配置を確認するための電気検査を行う際に、プローブが接触することができる面積を増加させる機能を果たすことができる。本発明の実施例による第2周縁部223、第3周縁部233および第4周縁部243はそれぞれ第2接合パッド220〜第4接合パッド240において第1周縁部213と同じ形態に形成される。
【0020】
本発明の実施例による第1周縁部213〜第4周縁部243は必須の構成部ではなく、当業者の選択に応じて省略してもよい。
本発明の実施例によれば、第1‐1パッド211〜第4‐1パッド241は、電子部品の設計上で配置位置を含むように形成される。また、第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242の内側面は、電子部品の不良配置の基準となる。このように電子部品の不良配置の基準となる第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242の位置は、顧客の要求または不良判断の基準に応じて変更してもよい。
【0021】
図1と
図2を参照して接合パッドの構造を図示および説明しているが、
図1と
図2の接合パッドの構造で本発明が限定されるものではない。すなわち、
図1と
図2の接合パッドの構造は例示にすぎず、上述した接合パッドの機能を果たすことができれば、その構造は多様に変更してもよい。
【0022】
図3から
図5は本発明の実施例による電子部品の配置状態の検査方法を示す例示図である。
図3を参照すると、接合パッド250を含む回路基板200が提供される。
本発明の実施例では、
図2の回路基板200を例に挙げて説明する。
【0023】
説明と理解の便宜上、
図3から
図5では、
図2の第1接合パッド210〜第4接合パッド240をまとめて、接合パッド250とする。また、
図3から
図5では、
図2の第1‐1パッド211、第2‐1パッド221、第3‐1パッド231および第4‐1パッド241をまとめて、第1パッド251とする。また、
図3から
図5では、
図2の第1‐2パッド212、第2‐2パッド222、第3‐2パッド232および第4‐2パッド242をまとめて、第2パッド252とする。また、
図3から
図5では、
図2の第1周縁部213〜第4周縁部243をまとめて、周縁部253とする。
【0024】
本発明の実施例による回路基板200の最外層には4個の接合パッド250が形成される。また、接合パッド250は、第1パッド251と、第2パッド252と、周縁部253と、を含み、第1パッド251と第2パッド252は互いに離隔して接触しない状態になるように形成される。
【0025】
本発明の実施例による回路基板200の詳細については
図2に関する説明を参照する。
図4を参照すると、回路基板200に電子製品(電子部品)300が実装される。
本発明の実施例によれば、電子製品300は、接合パッド250と直接接触するか電気的に連結されるように実装される。本発明の実施例による電子製品300は、伝導性の物質からなる。例えば、EMI(Electro Magnetic Interference)製品であって、テープ(Tape)タイプまたはフィルム(Film)タイプである。
【0026】
本発明の実施例によれば、接着力向上のために、電子製品300は、伝導性接着剤によって回路基板200に接着される。
図5を参照すると、電気検査が行われる。
本発明の実施例によれば、電気検査は、電子製品300の配置状態を検査するために行われる。
本発明の実施例によれば、第1パッド251、第2パッド252、周縁部253または電子製品300にそれぞれ電気検査のためのプローブ(Probe)400を接触させる。次に、接触したプローブ400を介して第1パッド251、第2パッド252、周縁部253または電子製品300に電気信号を印加する。例えば、電気信号は電流であってもよい。
【0027】
本発明の実施例による電気検査により、電子製品300の電気的特性を利用して、第1パッド251と第2パッド252との短絡状態または開放状態を確認することができる。
例えば、第1パッド251、周縁部253または電子製品300を介して電気信号を印加した際に同じ接合パッド250の第2パッド252から電気信号が検出された場合には、第1パッド251と第2パッド252は電気的に短絡状態であることになる。なお、電子製品300に電気信号を印加した際に4個の第2パッド252から電気信号が検出されるか否かを同時に確認することができる。
本発明の実施例によれば、電気検査を行った際に4個の接合パッド250のいずれか一つでも短絡状態の場合には、電子製品300の配置が不良であることになる。すなわち、電子製品300の配置が不良で第2パッド252と接触する場合、電子製品300を介して第1パッド251と第2パッド252が電気的に連結された状態となる。したがって、電気検査を行うと、当該接合パッド250の第2パッド252から電気信号が検出され、第1パッド251と第2パッド252が短絡(Short)状態であることが確認される。ここで、第2パッド252は、電子製品300の不良配置の基準となる。
【0028】
本発明の実施例によれば、電気検査を行った際に4個の接合パッド250が全て開放状態の場合には、電子製品300の配置は正常であることになる。すなわち、電子製品300が4個の第2パッド252のいずれにも接触していない場合、第1パッド251と第2パッド252は全て電気的に連結されない。したがって、電気検査を行うと、4個の第2パッド252の全てから電気信号が検出されず、第1パッド251と第2パッド252が開放(Open)状態であることが確認される。
【0029】
本発明の実施例において、第1パッド251または電子製品300に電気信号を印加し、第2パッド252で電気信号を検出することを例に挙げて説明しているが、その反対になってもよい。すなわち、電気検査は、第2パッド252に電気信号を印加し、第1パッド251または電子製品300を介して電気信号を検出して、第1パッド251と第2パッド252との短絡状態または開放状態を確認してもよい。
本発明の実施例によれば、第1パッド251と、第2パッド252と、を含む接合パッド250を用いて電気検査方法により電子製品300の配置状態を検査することができる。かかる電子製品300の配置状態の検査は、回路基板200に電子製品300を付着した後に行われる回路パターンと電子製品の不良有無を確認する電気検査と同時に行われる。したがって、工程、コストおよび時間を追加することなく電子製品300の配置状態の検査を進めることができる。
【0030】
本発明の実施例によれば、電子製品300の配置が不良と確認された場合には、当該電子製品300に対して、
図4と
図5の段階が繰り返し行われることができる。例えば、電気検査により電子製品300の配置が不良であることが確認された場合には、当該電子製品300を再実装することができる。また、電子製品300を再実装した後、電気検査を行って、電子製品300の配置状態を再検査することができる。このような場合、再実装した電子製品300と当該接合パッド250にのみ配置状態の検査が行われてもよい。
【0031】
図6は電子製品の配置が不良の場合を示す例示図である。
本発明の実施例によれば、電子製品300によって第3‐1パッド231と第3‐2パッド232が電気的に連結された状態となり、第4‐1パッド241と第4‐2パッド242が電気的に連結された状態となる。このような場合、電気検査を行うと、第3‐2パッド232と第4‐2パッド242から電気信号が検出される。このように電気信号を検出した場合には、第3接合パッド230と第4接合パッド240が短絡状態であり、電子製品300の配置が不良であることになる。
【0032】
図7は電子製品の配置が正常の場合を示す例示図である。
本発明の実施例によれば、電子製品300の配置が正常であることで、電子製品300が第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242のいずれとも電気的に連結されない。このような場合、電気検査を行うと、第1‐2パッド212〜第4‐2パッド242の全てから電気信号が検出されない。このような場合、第1接合パッド210〜第4接合パッド240が全て開放状態であり、電子製品300が正常に配置されたことになる。
【0033】
本発明の実施例の接合パッドの個数および構造は例示にすぎず、本発明がこれに限定されるものではない。すなわち、接合パッドの個数と構造は、当業者の選択に応じて変更してもよい。
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、該当分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想内にての変形や改良が可能であることは明白であろう。
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施例による回路基板を示す例示図である。
【
図2】本発明の他の実施例による回路基板を示す例示図である。
【
図3】本発明の実施例による電子部品の配置状態の検査方法を示す例示図である。
【
図4】本発明の実施例による電子部品の配置状態の検査方法を示す例示図である。
【
図5】本発明の実施例による電子部品の配置状態の検査方法を示す例示図である。
【
図6】電子製品の配置が不良の場合を示す例示図である。
【
図7】電子製品の配置が正常の場合を示す例示図である。
【符号の説明】
【0035】
100、200 回路基板
110、210 第1接合パッド
111、211 第1‐1パッド
112、212 第1‐2パッド
213 第1周縁部
120、220 第2接合パッド
121、221 第2‐1パッド
122、222 第2‐2パッド
223 第2周縁部
130、230 第3接合パッド
131、231 第3‐1パッド
132、232 第3‐2パッド
233 第3周縁部
140、240 第4接合パッド
141、241 第4‐1パッド
142、242 第4‐2パッド
243 第4周縁部
250 接合パッド
251 第1パッド
252 第2パッド
253 周縁部
300 電子製品(電子部品)
400 プローブ