【実施例】
【0039】
以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【0040】
以下の参考例及び実施例においてカラムクロマトグラフィーを使用して精製した際の「KP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge KP−Sil、「HP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge HP−Sil、「SNAP Ultra」にはBiotage社SNAPCartridge SNAP Ultra、「KP−NH」にはBiotage社SNAPCartridge KP−NH、「Grace」にはGrace社Reveleris Silica Flash Cartridge、「Grace NH」にはGrace社Reveleris Amino Flash Cartridge、「YMC NH」にはYMC社YMC−DispoPackAT NH2を使用した。
【0041】
以下の参考例及び実施例の後処理操作の際の「ISOLUTE Phase Separator」にはBiotage社ISOLUTE Phase Separatorを使用した。
【0042】
以下の参考例および実施例において、分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による精製は以下の条件により行った。ただし、塩基性官能基を有する化合物の場合、本操作でトリフルオロ酢酸を用いたときには、フリー体を得るための中和操作等を行う場合がある。
機械:Gilson社 preparative HPLC system
カラム:YMC Actus triart C18,5um,30×50mm
溶媒:A液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=90/10)、11分(A液/B液=20/80)、12〜13.5分(A液/B液=5/95)
流速:40mL/min、検出法:UV 254nm
【0043】
以下の参考例および実施例において、高速液体クロマトグラフィーマススペクトル(LCMS)は以下の条件のいずれかにより測定した。
測定機械:Agilent社 Agilent1290 Infinity及びAgilent6150
カラム:Waters社 Acquity CSH C18 1.7μm 2.1x50mm
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=80/20)、1.2〜1.4分(A液/B液=1/99)
流速:0.8mL/min、検出法:UV 254nm
イオン化法:エレクトロスプレーイオン化法(ESI:Electron Spray Ionization)
【0044】
以下の参考例および実施例において、マススペクトル(MS)は以下の条件により測定した。
MS測定機器:島津社LCMS−2010EVあるいはmicromass社 Platform LC
【0045】
以下の参考例および実施例において、化合物名はACD/Name (ACD/Labs 12.01, Advanced Chemistry Development Inc.)により命名した。
【0046】
参考例及び実施例中、以下の用語及び試薬は下記のように表記した。
MeOH(メタノール)、EtOH(エタノール)、THF(テトラヒドロフラン)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、MeCN(アセトニトリル)、EtOAc(酢酸エチル)、hexane(ヘキサン)、CHCl
3(クロロホルム)、HATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート]、Pd(PPh
3)
4[テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)]、brine(飽和食塩水)、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、TEA(トリエチルアミン)、TBME(tert−ブチルメチルエーテル)。
【0047】
参考例1 [5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノール
【0048】
【化11】
【0049】
5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(2.0g、9.84mmol)のTHF(10ml)溶液に氷冷下、トリエチルアミン(1.5ml、10.8mmol)、クロロギ酸エチル(1.0ml、10.8mmol)を加え、そのまま1時間攪拌した。その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.75g、19.7mmol)の水溶液(10ml)をゆっくり滴下し、室温で13時間攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム(0.37g、9.85mmol)を追加して更に5時間撹拌した。反応液に氷冷下、1.2N塩酸を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.36g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 190 [M+H]+
【0050】
参考例2 [5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノール
【0051】
【化12】
【0052】
5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.50g、2.41mmol)のTHF(5.0ml)溶液に氷冷下、ボラン−THFコンプレックス(2.4ml、2.53mmol、1.08M THF溶液)を加えた後、室温に昇温して1時間攪拌した。更にボラン−THFコンプレックス(4.5ml、4.82mmol、1.08M THF溶液)を追加した後、3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去する事で表題化合物(0.39g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 194 [M+H]+
【0053】
参考例3 メチル 3−({[(E)−(1−アミノエチリデン)アミノ]オキシ}カルボニル)−6−メチルピリジン−2−カルボキシラート
【0054】
【化13】
【0055】
2−(メトキシカルボニル)−6−メチルピリジン−3−カルボン酸(0.92g、4.70mmol)のTHF(18ml)溶液に氷冷下、トリエチルアミン(1.0ml、7.06mmol)、クロロギ酸エチル(0.49ml、5.17mmol)を加えて10分撹拌した。この溶液に室温にてN−ヒドロキシアセトアミド(0.38g、5.17mmol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 40g、CHCl
3/EtOAc=70/30)にて精製することにより、表題化合物(1.04g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 252 [M+H]+
【0056】
参考例4 メチル 6−メチル−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−カルボキシラート
【0057】
【化14】
【0058】
参考例3で得られたメチル 3−({[(E)−(1−アミノエチリデン)アミノ]オキシ}カルボニル)−6−メチルピリジン−2−カルボキシラート(1.0g、4.14mmol)のtert−ブタノール(21ml)溶液に酢酸ナトリウム(0.51g、6.22mmol)を加えた後、終夜加熱還流させた。反応液を室温まで室温で放冷後、ろ過により不溶物をろ別、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(0.38g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 234 [M+H]+
【0059】
参考例5 [6−メチル−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メタノール
【0060】
【化15】
【0061】
参考例4で得られたメチル 6−メチル−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジン−2−カルボキシラート(0.35g、1.49mmol)のTHF−MeOH(3.0ml、THF/MeOH=1/1)溶液に、室温にて塩化カルシウム(0.17g、1.49mmol)を加えて完全に溶解させた。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.11g、2.98mmol)を加えて、終夜撹拌した。反応液に水、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、MeOH/CHCl
3=0/100〜8/92)にて精製することにより、表題化合物(0.16g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 206 [M+H]+
【0062】
参考例6 [6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノール
【0063】
【化16】
【0064】
メチル 6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキシラート(0.20g、0.92mmol)を原料として参考例5と同様の方法により、表題化合物(0.16g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 191 [M+H]+
【0065】
参考例7 エチル 3−エトキシピリジン−4−カルボキシラート
【0066】
【化17】
【0067】
エチル 3−ヒドロキシピリジン−4−カルボキシラート(0.50g、2.99mmol)のDMF(10ml)溶液に、炭酸カリウム(0.62g、4.49mmol)、ヨウ化エチル(0.90ml、3.59mmol)を加え、120℃で7時間撹拌した。反応液を室温まで放冷後、反応液に水を加えて酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別、濾液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.37g)を得た(褐色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 196 [M+H]+
【0068】
参考例8〜12を参考例7と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
参考例13 (3−エトキシピリジン−4−イル)メタノール
【0071】
【化18】
【0072】
参考例7で得られたエチル 3−エトキシピリジン−4−カルボキシラート(0.37g、1.90mmol)のTHF(10ml)溶液に、氷冷下で水素化リチウムアルミニウム(0.22g、5.69mmol)を加えた後、室温にて17時間撹拌した。反応液をTHF(10ml)で希釈後、氷冷下にて硫酸ナトリウム10水和物(1.0g)、2N水酸化ナトリウム水溶液(1.0ml)、水(1.0ml)を加え、室温に昇温して1時間撹拌した。得られた懸濁液に無水硫酸ナトリウム(10g)、酸酸エチル(30ml)を加え、セライトろ過、ろ液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.23g)を得た(褐色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 154 [M+H]+
【0073】
参考例14 [5−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル]メタノール
【0074】
【化19】
【0075】
5−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(0.50g、2.11mmol)のDMF(5.0ml)溶液に、炭酸カリウム(0.44g、3.16mmol)、ヨウ化メチル(0.63ml、2.53mmol)を加えた後、室温にて終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣のTHF(10ml)溶液に、氷冷下で水素化リチウムアルミニウム(0.24g、6.33mmol)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応液をTHF(10ml)で希釈後、氷冷下にて硫酸ナトリウム10水和物(1.0g)、2N水酸化ナトリウム水溶液(1.0ml)、水(1.0ml)を加え、室温に昇温して1時間撹拌した。得られた懸濁液に無水硫酸ナトリウム(10g)、酸酸エチル(30ml)を加え、セライトろ過、ろ液を減圧下溶媒留去することにより、表題化合物(0.42g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 224 [M+H]+
【0076】
参考例15 [6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノール
【0077】
【化20】
【0078】
メチル 6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキシラート(0.20g、0.87mmol)のTHF(2.2ml)溶液に、室温にて水素化ホウ素リチウム(0.44ml、1.31mmol、3M THF溶液)を加え、終夜撹拌した。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別、濾液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 4g、MeOH/CHCl
3=0/100〜10/90)にて精製することにより、表題化合物(0.020g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 202 [M+H]+
【0079】
参考例16 3−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン
【0080】
【化21】
【0081】
参考例8で得られた[3−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(8.4g、36.6mmol)のクロロホルム(105ml)溶液に3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(8.3ml、91.6mmol)、10−カンファースルホン酸(8.5g、36.6mmol)を加え、6時間加熱還流した。更に3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.7ml、18.3mmol)、10−カンファースルホン酸(1.7g、7.33mmol)を加え、4時間加熱還流した。氷冷下、反応液に5% 炭酸ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした後、クロロホルムで抽出した。抽出した有機層をbrine洗浄後、ISOLUTE Phase Separatorを通し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(YMC NH 120g、AcOEt/hexane=30/70〜80/20)、カラムクロマトグラフィー(YMC NH 120g、AcOEt/hexane=10/90〜50/50)にて順次精製することにより、表題化合物(8.2g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 314 [M+H]+
【0082】
参考例17 6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン−3−オール
【0083】
【化22】
【0084】
参考例16で得られた3−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン(8.0g、25.5mmol)のEtOH(128ml)溶液に、5% パラジウム−炭素(1.2g)を加え、水素置換下、室温で4時間攪拌した。窒素置換後、反応液を酢酸エチル(260mL)で希釈、セライトろ過、濾液を減圧下溶媒留去することにより、表題化合物(5.5g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 224 [M+H]+
【0085】
参考例18 3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン
【0086】
【化23】
【0087】
参考例17で得られた6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン−3−オール(4.0g、17.9mmol)のMeCN(90ml)懸濁液に、炭酸カリウム(5.0g、35.8mmol)を加えて5分加熱還流した。得られた懸濁液を室温まで放冷後、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(3.3g、21.5mmol)を加え、更に4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣に酢酸エチル(180ml)を加え、得られた懸濁液をセライトろ過、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 80g、AcOEt/hexane=25/75〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(2.1g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 274 [M+H]+
【0088】
参考例19 [3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール
【0089】
【化24】
【0090】
参考例18で得られた3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン(2.5g、9.08mmol)のEtOH(91ml)溶液に、ピリジニウムパラトルエンスルホナート(2.5g、9.98mmol)を加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣をクロロホルム(80ml)に溶かし、2% 炭酸水素ナトリウム水溶液(80ml)を加えて塩基性にした後、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層をISOLUTE Phase Separatorに通した後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 40g、AcOEt/hexane=25/75〜70/30)にて精製することにより、表題化合物(1.5g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 190 [M+H]+
【0091】
参考例20 [3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール
【0092】
【化25】
【0093】
参考例19で得られた[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.10g、0.529mmol)のクロロホルム(2.0ml)溶液に、室温にて塩化チオニル(0.046ml、0.634mmol)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去することにより、表題化合物(0.11g)得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 208 [M+H]+
【0094】
参考例21 6−クロロ−3−エトキシ−2−メチルピリジン 1−オキシド
【0095】
【化26】
【0096】
参考例9で得られた6−クロロ−3−エトキシ−2−メチルピリジン(0.50g、2.91mmol)のクロロホルム(7.3ml)溶液に、氷冷下でメタクロロ過安息香酸(0.85g、3.20mmol、純度65%)を加えた後、室温にて終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(7ml)、1M チオ硫酸ナトリウム水溶液(7ml)を加えて反応を停止させた。得られた溶液をクロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層をISOLUTE Phase Separatorに通した後、減圧下溶媒留去することにより、表題化合物(0.53g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 188 [M+H]+
【0097】
参考例22 (6−クロロ−3−エトキシピリジン−2−イル)メタノール
【0098】
【化27】
【0099】
参考例20で得られた6−クロロ−3−エトキシ−2−メチルピリジン 1−オキシド(0.50g、2.67mmol)の酢酸エチル(2.7ml)懸濁液に、氷冷下で無水トリフルオロ酢酸(0.48ml、3.46mmol)を加えて10分撹拌した。得られた溶液を70℃で45分加熱した。反応液にMeOH(0.5ml)を加え、更に50℃で1時間加熱後、室温まで放冷し、炭酸カリウム(0.96g、6.93mmol)を加えて終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、AcOEt/hexane=25/75〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.35g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 188 [M+H]+
【0100】
参考例23 6−クロロ−3−エトキシ−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン
【0101】
【化28】
【0102】
参考例22で得られた(6−クロロ−3−エトキシピリジン−2−イル)メタノール(0.35g、1.84mmol)を原料として、参考例16と同様の方法により、表題化合物(0.46g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 272 [M+H]+
【0103】
参考例24 6−シクロプロピル−3−エトキシ−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン
【0104】
【化29】
【0105】
参考例23で得られた6−クロロ−3−エトキシ−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン(0.10g、0.368mmol)のtert−ブタノール(3.0ml)、水(3.0ml)の混合溶液に、シクロプロピルトリフルオロほう酸カリウム(0.071g、0.478mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.0041g、0.018mmol)、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(0.017g、0.037mmol)、リン酸三カリウム(0.56g、2.65mmol)を加え、窒素雰囲気下、110℃で4時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(YMC NH 12g、AcOEt/hexane=5/95〜30/70)にて精製することにより、表題化合物(0.025g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 278 [M+H]+
【0106】
参考例25 (6−シクロプロピル−3−エトキシピリジン−2−イル)メタノール
【0107】
【化30】
【0108】
参考例24で得られた6−シクロプロピル−3−エトキシ−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン(0.14g、0.505mmol)を原料として、参考例19と同様の方法により、表題化合物(0.097g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 194 [M+H]+
【0109】
参考例26 4−(ジフルオロメトキシ)−2,6−ジメチルピリジン 1−オキシド
【0110】
【化31】
【0111】
4−(ジフルオロメトキシ)−2,6−ジメチルピリジン(0.50g、2.89mmol)を原料として、参考例21と同様の方法により、表題化合物(0.44g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 190 [M+H]+
【0112】
参考例27 [4−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール
【0113】
【化32】
【0114】
参考例26で得られた4−(ジフルオロメトキシ)−2,6−ジメチルピリジン 1−オキシド(0.44g、2.30mmol)を原料として、参考例22と同様の方法により、表題化合物(0.26g)を得た(淡褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 190 [M+H]+
【0115】
参考例28 エチル 5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−カルボキシラート
【0116】
【化33】
【0117】
参考例10で得られたエチル 2−ブロモ−5−エトキシピリジン−4−カルボキシラート(0.30g、1.09mmol)のTHF(5.0ml)溶液に、トリメチルアルミニウムのヘキサン溶液(1.3ml、1.31mmol、1M ヘキサン溶液)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.13g、0.11mmol)を加えた後、4時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、セライトろ過した。ろ液にbrineを加えた後、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=10/90〜60/40)にて精製することにより、表題化合物(0.23g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 210 [M+H]+
【0118】
参考例29 (5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−イル)メタノール
【0119】
【化34】
【0120】
参考例28で得られたエチル 5−エトキシ−2−メチルピリジン−4−カルボキシラート(0.23g、1.10mmol)のMeOH(3.0ml)溶液に、室温にて水素化ホウ素ナトリウム(0.13g、3.30mmol)を加えた後、1.5時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−NH 10g、AcOEt/hexane=20/80〜60/40)にて精製することにより、表題化合物(0.050g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 168 [M+H]+
【0121】
参考例30 [6−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メタノール
【0122】
【化35】
【0123】
メチル 6−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキシラート(0.27g、1.22mmol)を原料として、参考例29と同様の方法により、表題化合物(0.23g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 192 [M+H]+
【0124】
参考例31 2−(クロロメチル)−6−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン
【0125】
【化36】
【0126】
参考例30で得られた[6−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メタノール(0.23g、1.20mmol)を原料として、参考例20と同様の方法により、表題化合物(0.25g)得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 210 [M+H]+
【0127】
参考例32 2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(2−クロロエトキシ)−6−メチルピリジン
【0128】
【化37】
【0129】
参考例11で得られた[3−(2−クロロエトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(4.4g、21.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に、tert−ブチルジメチルクロロシラン(3.9g、25.9mmol)、イミダゾール(4.4g、64.7mmol)を加えた後、60℃で5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 25g、AcOEt/hexane=10/90〜60/40)にて精製することにより、表題化合物(5.3g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 316 [M+H]+
【0130】
参考例33 2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(シクロプロピルオキシ)−6−メチルピリジン
【0131】
【化38】
【0132】
参考例32で得られた2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(2−クロロエトキシ)−6−メチルピリジン(5.3g、16.8mmol)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、室温にてカリウム tert−ブトキシド(3.8g、33.6mmol)を加えた後、19時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=0/100〜20/80)にて精製することにより、2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(エテニルオキシ)−6−メチルピリジンを得た。ジエチル亜鉛(13ml、14.3mmol、1.1M トルエン溶液)のジクロロエタン(50ml)溶液に、氷冷下にてクロロヨードメタン(2.1ml、28.6mmol)を加えて5分撹拌した。この溶液に、上記操作で得られた2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(エテニルオキシ)−6−メチルピリジン(2.0g、7.16mmol)のジクロロエタン溶液を加え、室温に昇温して18時間撹拌した。ジエチル亜鉛(13ml、14.3mmol、1.1M トルエン溶液)、クロロヨードメタン(2.1ml、28.6mmol)を追加したのち、室温にて更に3時間撹拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=0/100〜20/80)にて精製することにより、表題化合物(0.60g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 294 [M+H]+
【0133】
参考例34 [3−(シクロプロピルオキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール
【0134】
【化39】
【0135】
参考例33で得られた2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−(シクロプロピルオキシ)−6−メチルピリジン(0.60g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温にてテトラブチルアンモニウムフルオリド(10ml、10.2mmol、1.0M テトラヒドロフラン溶液)を加えた後、16時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 25g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.37g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 180 [M+H]+
【0136】
参考例35 [2−(クロロメチル)−3−(シクロプロピルオキシ)−6−メチルピリジン
【0137】
【化40】
【0138】
参考例34で得られた[3−(シクロプロピルオキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.25g、1.39mmol)を原料として、参考例20と同様の方法により、表題化合物(0.28g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 198 [M+H]+
【0139】
参考例36 2−(ブロモメチル)−3−エトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
【0140】
【化41】
【0141】
参考例12で得られた3−エトキシ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.15g、0.716mmol)の四塩化炭素(2.0ml)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.14g、0.788mmol)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(0.012g、0.072mmol)を加えた後、90℃で2時間加熱した。反応液を四塩化炭素(3.0ml)、ヘキサン(1.0ml)で希釈後、セライトろ過、ろ液を減圧濃縮することにより、表題化合物(0.25g)を得た(黄色油状)。
MS (ESI pos.) m/z : 284 [M+H]+
【0142】
参考例37 6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン−3−イル トリフルオロメタンスルホナート
【0143】
【化42】
【0144】
参考例17で得られた6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン−3−オール(1.0g、4.48mmol)のクロロホルム(10ml)溶液に、トリエチルアミン(0.68ml、6.72mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.90ml、5.37mmol)を加えた後、室温にて3日間撹拌した。反応液に水、クロロホルムを加え、有機層を分離した。分離した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、フェーズセパレーターを通し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 25g、AcOEt/hexane=10/90〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(1.0g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 356 [M+H]+
【0145】
参考例38 1−[2−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピリジン−3−イル]エタノン
【0146】
【化43】
【0147】
参考例37で得られた6−メチル−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]ピリジン−3−イル トリフルオロメタンスルホナート(0.20g、0.563mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0ml)溶液に、ブチルビニルエーテル(0.36ml、2.81mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.013g、0.0563mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.046g、0.113mmol)、トリエチルアミン(0.24ml、1.69mmol)、水(2.0ml)を加えた後、70℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をアセトンに溶解後、1.2N塩酸を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に2N 水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.060g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 166 [M+H]+
【0148】
参考例39 1−[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]エタノール
【0149】
【化44】
【0150】
3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(0.21g、1.12mmol)のテトラヒドロフラン(4.5ml)溶液に、氷冷下にてヨウ化メチルマグネシウム(1.6ml、1.68mmol、1M ジエチルエーテル溶液)を加えて2時間撹拌後、室温に昇温して更に1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(NH YMC 12g、AcOEt/hexane=10/90〜70/30)にて精製することにより、表題化合物(0.17g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 204 [M+H]+
【0151】
参考例40 8−ベンジル−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0152】
【化45】
【0153】
1−ベンジルピペリジン−4−オン(26.5g、139.9mmol)のトルエン(80ml)溶液に2−ヒドロキシアセトアミド(3.5g、46.6mmol)、ピロリジン(0.38ml、4.66mmol)を加え、90℃で6時間撹拌した。更にディーンスターク装置をつけた後、8時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、MeOH/CHCl
3=0/100〜10/90)にて精製することにより、表題化合物(10.0g)を得た(褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 247 [M+H]+
【0154】
参考例41 1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0155】
【化46】
【0156】
参考例40で得られた8−ベンジル−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(10.0g、40.6mmol)を原料として、参考例17と同様の方法により、表題化合物(6.0g)を得た(褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 157 [M+H]+
【0157】
参考例42 tert−ブチル 3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
【0158】
【化47】
【0159】
二炭酸ジ−tert−ブチル(2.3g、10.6mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、氷冷下、参考例41で得られた1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(2.0g、12.8mmol)を加え、室温に昇温して18時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去する事で、表題化合物(2.6g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 279 [M+Na]+
【0160】
参考例43 8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0161】
【化48】
【0162】
参考例41で得られた1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(1.0g、6.40mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、炭酸カリウム(1.8g、12.8mmol)、2−クロロキノキサリン(1.6g、9.60mmol)を加えた後、120℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 25g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.95g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 285 [M+H]+
【0163】
参考例44〜53を参考例43と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表2に示す。
【0164】
【表2】
【0165】
参考例54 2,2−ジメチル−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0166】
【化49】
【0167】
参考例51で得られた1−(キノキサリン−2−イル)ピペリジン−4−オン(0.20g、0.880mmol)のトルエン(10ml)溶液に2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(0.27g、2.64mmol)、パラトルエンスルホン酸一水和物(0.084g、0.440mmol)を加え、ディーンスターク装置をつけた後、2時間加熱還流した。反応液にbrineを加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.050g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 313 [M+H]+
【0168】
参考例55 9−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−5,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−オン
【0169】
【化50】
【0170】
参考例51で得られた1−(キノキサリン−2−イル)ピペリジン−4−オン(0.20g、0.880mmol)と3−ヒドロキシプロパンアミド(0.24g、2.64mmol)を原料として、参考例54と同様の方法により、表題化合物(0.050g)を得た(褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 299 [M+H]+
【0171】
参考例56 ベンジル 3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
【0172】
【化51】
【0173】
ベンジル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(10.0g、42.9mmol)のテトラヒドロフラン(5.0ml)懸濁液に2−ヒドロキシアセトアミド(6.4g、85.7mmol)、ビス(トリフルオロメタン)スルホンイミド(1.2g、4.29mmol)を加えた後、10時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別した。得られた濾液にアミノシリカゲルを加え、室温で終夜撹拌した。アミノシリカゲルを濾別、酢酸エチルで洗い込んだ後、減圧化溶媒留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで撹拌洗浄、ろ取、減圧下乾燥する事で表題化合物(8.8g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 291 [M+H]+
【0174】
参考例57〜61を参考例56と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表3に示す。
【0175】
【表3】
【0176】
参考例62 4−[(3−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0177】
【化52】
【0178】
参考例43で得られた8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.30g、1.06mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0ml)溶液に水素化ナトリウム(0.064g、1.59mmol、純度60%)を加えて30分撹拌後、3−ブロモ−2−(クロロメチル)−6−メチルピリジン(0.26g、1.17mmol)を加えて18時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.22g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 468 [M+H]+
【0179】
参考例63〜65を参考例62と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表4に示す。
【0180】
【表4】
【0181】
参考例66 tert−ブチル 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
【0182】
【化53】
【0183】
参考例19で得られた[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.27g、1.40mmol)の酢酸エチル(4.7ml)溶液に、氷冷下にてトリエチルアミン(0.25ml、1.82mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.13ml、1.68mmol)を加えて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、brineで順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去することにより粗生成物を得た。参考例42で得られたtert−ブチル 3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(0.30g、1.17mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.9ml)溶液に、氷冷下で水素化ナトリウム(0.070g、1.76mmol)を加えて20分撹拌後、上記操作にて得られた粗生成物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(1.3ml)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 12g、AcOEt/hexane=10/90〜50/50)にて精製することにより、表題化合物(0.37g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 428 [M+H]+
【0184】
参考例67〜68を参考例66と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表5に示す。
【0185】
【表5】
【0186】
参考例69 ベンジル (2S)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
【0187】
【化54】
【0188】
参考例57で得られたベンジル (2S)−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(0.40g、1.31mmol)のトルエン(2.0ml)溶液に、参考例19で得られた[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.27g、1.45mmol)、シアノメチレントリブチルホスホラン(0.52ml、1.97mmol)を加えた後、110℃で5時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 25g、AcOEt/hexane=20/80〜60/40)にて精製することにより、表題化合物(0.30g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 476 [M+H]+
【0189】
参考例70 ベンジル (2R)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
【0190】
【化55】
【0191】
参考例58で得られたベンジル (2R)−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(0.40g、1.31mmol)と参考例19で得られた[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.27g、1.45mmol)を原料として、参考例69と同様の方法により、表題化合物(0.12g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 476 [M+H]+
【0192】
参考例71 4−(2,5−ジメチルベンジル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0193】
【化56】
【0194】
参考例63で得られたtert−ブチル 4−(2,5−ジメチルベンジル)−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(4.4g、11.7mmol)のクロロホルム(50ml)溶液に、4N 塩酸−酢酸エチル(10ml)を加えた後、室温にて17時間撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣に水、酢酸エチルを加えて暫く撹拌した。水層を分取した後、8N 水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出した。更に水層をクロロホルム−メタノールを用いて抽出した。抽出した有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下溶媒留去する事により、表題化合物(1.2g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 275 [M+H]+
【0195】
参考例72 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0196】
【化57】
【0197】
参考例66で得られたtert−ブチル 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(1.5g、3.49mmol)を原料として、参考例71と同様の方法により、表題化合物(1.1g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 328 [M+H]+
【0198】
参考例73 (2S)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0199】
【化58】
【0200】
参考例69で得られたベンジル (2S)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(0.30g、0.631mmol)のエタノール(5.0ml)溶液に、10% パラジウム−炭素(0.030g)を加え、水素置換下、室温で16時間攪拌した。窒素置換後、セライトろ過、濾液を減圧下溶媒留去することにより、表題化合物(0.10g)を得た(褐色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 342 [M+H]+
【0201】
参考例74 (2R)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0202】
【化59】
【0203】
参考例70で得られたベンジル (2R)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(0.12g、0.25mmol)を原料として、参考例73と同様の方法により、表題化合物(0.10g)を得た(褐色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 342 [M+H]+
【0204】
実施例1 4−(2,5−ジメチルベンジル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0205】
【化60】
【0206】
参考例44で得られた8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.20g、0.703mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、室温にて水素化ナトリウム(0.042g、1.06mmol、純度60%)を加えて30分撹拌した後、2−(クロロメチル)−1,4−ジメチルベンゼン(0.12ml、0.844mmol)を加えて3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.19g)を得た(淡黄色非晶質)。
LCMS retention time 1.07 min.
MS (ESI pos.) m/z : 403 [M+H]+
【0207】
実施例2〜23を実施例1と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表6−1〜6−3に示す。
【0208】
【表6-1】
【0209】
【表6-2】
【0210】
【表6-3】
【0211】
実施例24 8−(キノキサリン−2−イル)−4−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンジル]−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0212】
【化61】
【0213】
[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノール(0.057g、0.325mmol)のクロロホルム(5.0ml)溶液に、氷冷下にてトリエチルアミン(0.068ml、0.488mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.030ml、0.390mmol)を加えて1時間撹拌した。反応液に水を加えて暫く撹拌後、有機層を分取した。分取した有機層をフェーズセパレーターに通した後、ろ液を減圧下溶媒留去することにより粗生成物を得た。参考例44で得られた8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.093g、0.325mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0ml)溶液に、室温にて水素化ナトリウム(0.020g、0.488mmol、純度60%)を加えて30分撹拌後、上記操作にて得られた粗生成物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を加え、その後室温にて3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrine水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.059g)を得た(淡黄色非晶質)。
LCMS retention time 0.95 min.
MS (ESI pos.) m/z : 442 [M+H]+
【0214】
実施例25〜34を実施例24と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表7−1〜7−2に示す。
【0215】
【表7-1】
【0216】
【表7-2】
【0217】
実施例35 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0218】
【化62】
【0219】
参考例44で得られた8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.080g、0.281mmol)のトルエン(1.4ml)溶液に、参考例19で得られた[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メタノール(0.059g、0.310mmol)、シアノメチレントリブチルホスホラン(0.102g、0.422mmol)を加えた後、100℃にて2時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加えて希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、brineで順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を分取HPLC、カラムクロマトグラフィー(YMC NH 12g、AcOEt/hexane=25/75〜80/20)、(SNAP Ultra 10g、AcOEt/hexane=40/60〜100/0)で順次精製することにより、表題化合物(0.041g)を得た(淡黄色油状)。
LCMS retention time 0.95 min.
MS (ESI pos.) m/z : 456 [M+H]+
【0220】
実施例36〜59を実施例35と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表8−1〜8−3に示す。
【0221】
【表8-1】
【0222】
【表8-2】
【0223】
【表8-3】
【0224】
実施例60 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−8−(6,7−ジフルオロキノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0225】
【化63】
【0226】
参考例73で得られた4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.040g、0.122mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.60ml)溶液に、2−クロロキナゾリン(0.022g、0.134mmol)、炭酸カリウム(0.026g、0.184mmol)を加えた後、マイクロウェーブ照射下150℃で0.5時間加熱撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈後、不溶物をろ過、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCおよびカラムクロマトグラフィー(YMC NH 12g、AcOEt/hexane=20/80〜60/40)にて順次精製することにより、表題化合物(0.027g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 0.92 min.
MS (ESI pos.) m/z : 456 [M+H]+
【0227】
実施例61〜84を実施例60と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表9−1〜9−3に示す。
【0228】
【表9-1】
【0229】
【表9-2】
【0230】
【表9-3】
【0231】
実施例85 2−(4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−3−オキソ−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−8−イル)ピリミジン−4−カルボニトリル
【0232】
【化64】
【0233】
参考例73で得られた4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.050g、0.153mmol)の1−ブタノール(0.30ml)溶液に2−クロロピリミジン−4−カルボニトリル(0.028g、0.199mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.040ml、0.229mmol)を加えた後、110℃にて1時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 4g、AcOEt/hexane=35/65〜75/25)にて精製することにより、表題化合物(0.060g)を得た(淡黄色非晶質)。
LCMS retention time 0.97 min.
MS (ESI pos.) m/z : 431 [M+H]+
【0234】
実施例86〜89を実施例85と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表10に示す。
【0235】
【表10】
【0236】
実施例90 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−8−[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0237】
【化65】
【0238】
参考例73で得られた4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.050g、0.153mmol)の1,4−ジオキサン(0.8ml)溶液に、5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.052g、0.229mmol)、ナトリウム tert−ブトキシド(0.044g、0.459mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’−(ジメチルアミノ)ビフェニル(0.0030g、0.0076mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.014g、0.0153mmol)を加えた後、マイクロウェーブ照射下110℃で0.5時間加熱撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、水、brineで順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(YMC NH 12g、AcOEt/hexane=25/75〜70/30)、(Grace 4g、MeOH/CHCl
3=0/100〜10/90)で順次精製することにより、表題化合物(0.016g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.98 min.
MS (ESI pos.) m/z : 473 [M+H]+
【0239】
実施例91〜98を実施例90と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表11に示す。
【0240】
【表11】
【0241】
実施例99 4−(1H−インドール−4−イルメチル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0242】
【化66】
【0243】
参考例65で得られた4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−4−イル}メチル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.050g、0.0881mmol)のメタノール(0.50ml)溶液に炭酸セシウム(0.129g、0.396mmol)を加えた後、80℃にて7時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄後、フェーズセパレーターを通し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 12g、AcOEt/hexane=20/80〜80/20)にて精製することにより、表題化合物(0.040g)を得た(淡黄色非晶質)。
LCMS retention time 0.90 min.
MS (ESI pos.) m/z : 414 [M+H]+
【0244】
実施例100 4−(1H−インドール−3−イルメチル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0245】
【化67】
【0246】
参考例66で得られた4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}メチル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.11g、0.194mmol)を原料として、参考例99と同様の方法により、表題化合物(0.028g)を得た(淡黄色固体)。
LCMS retention time 0.92 min.
MS (ESI pos.) m/z : 414 [M+H]+
【0247】
実施例101 4−[5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンジル]−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0248】
【化68】
【0249】
参考例69で得られた4−(2−ヨード−5−メチルベンジル)−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.10g、0.194mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0ml)溶液に、トリブチル(ピリミジン−2−イル)スタンナン(0.086g、0.233mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.022g、0.0194mmol)、ヨウ化銅(I)(0.0037g、0.0194mmol)、フッ化セシウム(0.059g、0.389mmol)を加えた後、マイクロウェーブ照射下120℃で0.5時間加熱撹拌した。反応液にフッ化カリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(0.025g)を得た(淡黄色非晶質)。
LCMS retention time 0.97min.
MS (ESI pos.) m/z : 467 [M+H]+
【0250】
実施例102 4−[(3−シクロプロピル−6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0251】
【化69】
【0252】
参考例63で得られた4−[(3−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.10g、0.214mmol)のtert−ブタノール(5.0ml)、水(5.0ml)溶液に、シクロプロピルトリフルオロほう酸カリウム(0.041g、0.278mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.0024g、0.011mmol)、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(0.010g、0.021mmol)、リン酸三カリウム(0.33g、1.54mmol)を加えた後、100℃で5時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、水および酢酸エチルを加えて暫く撹拌後、セライトろ過した。ろ液より有機層を分取後、brineで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(0.010g)を得た(淡黄色固体)。
LCMS retention time 0.82 min.
MS (ESI pos.) m/z : 430 [M+H]+
【0253】
実施例103 4−{[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0254】
【化70】
【0255】
実施例30で得られた4−[(3−アセチル−6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−8−(キノキサリン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.050g、0.116mmol)のテトラヒドロフラン(2.0ml)溶液に、氷冷下で臭化メチルマグネシウム(0.058ml、0.174mmol、3M ジエチルエーテル溶液)を加えた後、室温に昇温して1時間撹拌した。臭化メチルマグネシウム(0.058ml、0.174mmol、3M ジエチルエーテル溶液)を追加して1時間撹拌後、更に2時間加熱還流した。室温まで放冷した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出した有機層をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(0.002g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.71 min.
MS (ESI pos.) m/z : 448 [M+H]+
【0256】
実施例104 4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−8−(5−フェニルピリミジン−2−イル)−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン
【0257】
【化71】
【0258】
実施例71で得られた8−(5−クロロピリミジン−2−イル)−4−{[3−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2−イル]メチル}−1−オキサ−4,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン(0.044g、0.100mmol)のアセトニトリル(0.29ml)、水(0.20ml)溶液に、フェニルボロン酸(0.018g、0.150mmol)、炭酸カリウム(0.042g、0.300mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.0011g、0.005mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.0041g、0.010mmol)を加えた後、マイクロウェーブ照射下110℃で1時間加熱撹拌した。反応液に酢酸エチルを加えて希釈した後、セライトろ過した。得られたろ液をbrineで洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(0.012g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 1.12 min.
MS (ESI pos.) m/z : 482 [M+H]+
【0259】
試験例 (オレキシン拮抗活性の測定)
試験化合物のヒトオレキシン1型受容体(hOX1R)、オレキシン2型受容体(hOX2R)に対する拮抗活性は文献(Toshikatsu Okumura et al., Biochemical and Biophysical Research Communications 280, 976−981, 2001)に記載された方法を改変して行った。hOX1R、hOX2Rを強制発現させたChinese hamster ovary(CHO)細胞を96wellのBlack clear bottomプレート(Nunc)の各ウェルに24,000個となるように播種し、0.1mM MEM非必須アミノ酸、0.5mg/ml G418、10% 牛胎児血清を含むHam’s F−12培地(以上インビトロジェン)で、37℃、5% CO
2の条件下で16時間培養した。培地を除去後、0.5μM Fluo−3AM エステル(同仁)を含むアッセイ用緩衝液(25mM HEPES(同仁)、Hanks’ balanced salt solution(インビトロジェン)、0.1% 牛血清アルブミン、2.5mM プロベネシド、200μg/ml Amaranth(以上Sigma−Aldrich)、pH7.4)を100μL添加し60分間、37℃、5% CO
2にインキュベートした。Fluo−3AM エステルを含むアッセイ用緩衝液を除去したのち、試験化合物は10mMとなるようにジメチルスルホキシドで溶解してアッセイ用緩衝液で希釈後、150μLを添加し、30分間インキュベートした。
リガンドであるヒトオレキシン−Aの2アミノ酸を置換したペプチド(Pyr−Pro−Leu−Pro−Asp−Ala−Cys−Arg−Gln−Lys−Thr−Ala−Ser−Cys−Arg−Leu−Tyr−Glu−Leu−Leu−His−Gly−Ala−Gly−Asn−His−Ala−Ala−Gly−Ile−Leu−Thr−Leu−NH2;ペプチド研究所)はhOX1Rに対しては終濃度500pM、hOX2Rに対しては1nMとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈し、このリガンド溶液50μLを添加して反応を開始した。反応はFunctional Drug Screening System(FDSS;浜松ホトニクス社製)を用いて各wellの蛍光値を1秒毎に3分間測定し、最大蛍光値を細胞内Ca2+濃度の指標として拮抗活性を求めた。試験化合物の拮抗活性は希釈緩衝液のみを添加したウェルの蛍光値を100%、リガンドおよび化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%として算出し、種々の濃度の試験化合物を添加した際の蛍光値から、50%阻害濃度(IC
50値)を求めた。本発明化合物のIC
50値を表12に示す。
【0260】
【表12】