(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-101368(P2017-101368A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】金属造形盆栽の制作方法
(51)【国際特許分類】
A41G 1/00 20060101AFI20170512BHJP
【FI】
A41G1/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-247953(P2015-247953)
(22)【出願日】2015年12月2日
(71)【出願人】
【識別番号】515353017
【氏名又は名称】平山 淳一
(72)【発明者】
【氏名】平山 淳一
(57)【要約】 (修正有)
【課題】金属撚線を使用する造形において、盆栽の幹や枝の荒皮感や古さと複雑な曲面の表現を容易にする方法を提供する。
【解決手段】材料を細かく切断してペレット状にしたものを曲線で一つずつ縦、横、斜め方向に溶接にてつなぎ合わせる、複雑な曲面は長さの短い部品や斜めに切断した部品をいろいろ組み合わせて仮接合で造形する。次に肉盛溶接を全面に施す、どんな形や曲面も容易に造形できる。枝元は先端に針金を溶接にて取り付けた材料を使用する。枝と葉が一体になったものを枝元の針金に沿わせて盆栽成形用銅線を螺旋状に巻き付けて固定する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を細かく切断し、ペレット状にしたものを一つずつ溶接にて仮接合して形が出来上がると肉盛溶接を施して盆栽の幹と枝を製作する方法
【請求項2】
材料の先端に針金を溶接にて取り付けて針金に枝を沿わせて盆栽成形用銅線を螺旋状に巻きつけて針金に枝、葉を固定する方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は異型鉄筋・金属丸棒・金属管など(以下材料)を細かく切断してペレット状にしたものを一つずつ溶接にて接合する造形盆栽の製作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、金属撚線を適当な長さに切断したものを数百本束ねて曲線を作り幹と枝を造形するものである。
参考文献 特開平9−59815号
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−59815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
造形盆栽の幹や枝の荒皮感や古さと複雑な曲面の表現・製作は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
材料を細かく切断した数種類のペレット状にしたもの[
図1]を使用することによって困難だった部分の表現・製作が容易になるのである。
【発明の効果】
【0006】
この発明を用いる事によって、日本古来の伝統文化である盆栽を造形するに当たり従来の作品より本物感と品質が向上するものである。長年持ち込んで幹や枝に錆が生じれば古さが増す、日光や水分が不必要なので何処でも鑑賞出来るものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
材料を細かく切断し、ペレット状にしたもの[
図1]を曲線で一つずつ縦、横、斜め方向に溶接にてつなぎ合わせる、複雑な曲面は長さの短い部品や斜めに切断した部品をいろいろ組み合わせて仮接合で造形する[
図2][
図3]。次に肉盛溶接を全面に施す[
図4][
図5]、鉢も金属で製作する。枝元は先端に針金を溶接にて取り付けた材料[
図6]を使用する。枝と葉が一体になったもの[
図7]を枝元の針金に沿わせて盆栽成形用銅線で螺旋状に巻き付けて固定する[
図8][
図9]。鉢の上面に作り物の苔又は用土を施す、葉と枝の一部は購入品である[
図7]。