特開2017-101780(P2017-101780A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-101780(P2017-101780A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/08 20060101AFI20170512BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20170512BHJP
   H01F 7/16 20060101ALI20170512BHJP
【FI】
   F16K31/08
   F16K31/06 305J
   F16K31/06 305E
   H01F7/16 R
   H01F7/16 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-236926(P2015-236926)
(22)【出願日】2015年12月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000220505
【氏名又は名称】日本電産トーソク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 旭
(72)【発明者】
【氏名】上 博昭
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 文雄
(72)【発明者】
【氏名】安田 智宏
【テーマコード(参考)】
3H106
5E048
【Fターム(参考)】
3H106DA07
3H106DA23
3H106DA27
3H106DB02
3H106DB13
3H106DB32
3H106DC04
3H106DD09
3H106EE25
3H106EE34
3H106FA07
3H106KK04
5E048AB01
5E048AC05
5E048AD02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小型化できる構造を有する電磁弁を提供する。
【解決手段】ガイド部30の径方向内側に配置され、軸方向に移動する可動子50と、ソレノイド20及び可動子50を収容し、孔部を有する磁性体製のカバー40と、孔部に位置し、可動子50の移動に伴って移動するピン70と、カバー40の外部に設けられ、可動子及びピンの移動とともに開閉される弁部60と、を備える。可動子50は、永久磁石54と、永久磁石54の軸方向一方側に位置する第1ヨーク51と、永久磁石の軸方向他方側に位置する第2ヨーク52と、を有する。永久磁石54は、軸方向に沿って配置された2つの磁極を有する。ソレノイド20は、可動子50の径方向外側を囲むコア21と、コアを励磁するコイル23と、を有する。コア21は、可動子50の径方向外側を囲む環状のリング部25と、リング部25から径方向外側に突出しコイルが装着される複数のティース部26と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に延びる中心軸を中心とする筒状のガイド部を有するソレノイドと、
前記ガイド部の径方向内側に配置され、前記軸方向に移動する可動子と、
前記ソレノイド及び前記可動子を収容し、孔部を有する磁性体製のカバーと、
前記孔部に位置し、前記可動子の移動に伴って移動するピンと、
前記カバーの外部に設けられ、前記可動子及び前記ピンの移動とともに開閉される弁部と、
を備え、
前記可動子は、永久磁石と、前記永久磁石の前記軸方向一方側に位置する第1ヨークと、前記永久磁石の前記軸方向他方側に位置する第2ヨークと、を有し、
前記永久磁石は、前記軸方向に沿って配置された2つの磁極を有し、
前記ソレノイドは、前記可動子の径方向外側を囲むコアと、前記コアを励磁するコイルと、を有し、
前記コアは、前記可動子の径方向外側を囲む環状のリング部と、前記リング部から径方向外側に突出し前記コイルが装着される複数のティース部と、を有する電磁弁。
【請求項2】
前記ティース部は、3つ以上設けられ、周方向に沿って等間隔に設けられる、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記リング部は、前記中心軸と同心の円環状である、請求項1または2に記載の電磁弁。
【請求項4】
前記リング部と前記ティース部とは、単一の部材である、請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁弁。
【請求項5】
前記リング部の前記軸方向のリング部端面、及び前記ティース部の前記軸方向のティース部端面は、平坦面であり、
前記リング部端面と前記ティース部端面とは、同一平面上に設けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の電磁弁。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記コアの前記軸方向一方側に設けられる第1ガイド部と、前記コアの前記軸方向他方側に設けられる第2ガイド部と、を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の電磁弁。
【請求項7】
前記ティース部の径方向外側の端部は、前記カバーに固定される、請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁弁。
【請求項8】
前記ソレノイドは、前記可動子の径方向外側を囲む筒状のインシュレータを有し、
前記インシュレータは、前記コイルが巻き回される複数のボビン部を有し、
前記コイルは、前記ボビン部を介して前記ティース部に装着され、
前記リング部の径方向外側の外側面は、前記インシュレータの内側面と対向する、請求項1から7のいずれか一項に記載の電磁弁。
【請求項9】
前記カバーは、前記ソレノイドの径方向外側を囲む筒状部と、前記ソレノイドの前記一方側に位置し前記筒状部に取り付けられる第1プレートと、前記ソレノイドの前記他方側に位置し前記筒状部に取り付けられる第2プレートと、を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、永久磁石を備えるラッチ式電磁弁が開示されている。特許文献1の電磁弁は、コイルバネが設けられることで、コイル部材への通電が遮断された状態で弁開状態及び弁閉状態を維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−250457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような電磁弁においては、コイルバネが設けられる分だけ、電磁弁が大型化しやすい問題があった。また、例えば、弁閉状態から弁開状態へと移行する際には、流体の流路を開閉する弁体が連結されたプランジャを、コイルバネのバネ力に抗して移動させる必要がある。そのため、プランジャに磁力を加える永久磁石が大型化しやすく、結果として電磁弁がさらに大型化しやすい問題があった。
【0005】
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて、小型化できる構造を有する電磁弁を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電磁弁の一つの態様は、軸方向に延びる中心軸を中心とする筒状のガイド部を有するソレノイドと、前記ガイド部の径方向内側に配置され、前記軸方向に移動する可動子と、前記ソレノイド及び前記可動子を収容し、孔部を有する磁性体製のカバーと、前記孔部に位置し、前記可動子の移動に伴って移動するピンと、前記カバーの外部に設けられ、前記可動子及び前記ピンの移動とともに開閉される弁部と、を備え、前記可動子は、永久磁石と、前記永久磁石の前記軸方向一方側に位置する第1ヨークと、前記永久磁石の前記軸方向他方側に位置する第2ヨークと、を有し、前記永久磁石は、前記軸方向に沿って配置された2つの磁極を有し、前記ソレノイドは、前記可動子の径方向外側を囲むコアと、前記コアを励磁するコイルと、を有し、前記コアは、前記可動子の径方向外側を囲む環状のリング部と、前記リング部から径方向外側に突出し前記コイルが装着される複数のティース部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一つの態様によれば、小型化できる構造を有する電磁弁が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態の電磁弁を示す断面図である。
図2図2は、本実施形態の電磁弁を示す断面図である。
図3図3は、本実施形態の電磁弁を示す断面図であって、図1におけるIII−III断面図である。
図4図4は、本実施形態のコアを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電磁弁について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
【0010】
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向の一つの方向、すなわち、図1における左右方向とする。X軸方向は、Z軸方向とY軸方向との両方と直交する方向とする。
【0011】
また、以下の説明においては、Z軸方向の負の側(−Z側,軸方向一方側)を「下側」と呼び、Z軸方向の正の側(+Z側,軸方向他方側)を「上側」と呼ぶ。なお、上側及び下側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
【0012】
図1から図3は、本実施形態の電磁弁10を示す断面図である。図1は、弁部60が開いた状態を示している。図2は、弁部60が閉じた状態を示している。図3は、図1におけるIII−III断面図である。図4は、本実施形態のコア21を示す斜視図である。
【0013】
本実施形態の電磁弁10は、図1及び図2に示すように、カバー40と、ピンガイド部材33と、ソレノイド20と、可動子50と、弁部60と、ピン70と、コネクタ部80と、を備える。ソレノイド20に電流が供給されることで、可動子50に磁力による推力が与えられ、可動子50が移動する。ピン70は、可動子50の移動に伴って移動する。弁部60は、可動子50及びピン70の移動とともに開閉される。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0014】
[カバー]
カバー40は、ソレノイド20及び可動子50を収容する。カバー40は、磁性体製である。カバー40は、筒状部43と、下側プレート(第1プレート)41と、上側プレート(第2プレート)42と、を有する。
【0015】
筒状部43は、ソレノイド20の径方向外側を囲む筒状である。本実施形態において筒状部43は、例えば、中心軸Jと同心の円筒状である。
下側プレート41は、ソレノイド20の下側(−Z側)に位置する。下側プレート41は、筒状部43に取り付けられる。本実施形態において下側プレート41は、例えば、筒状部43の内側に嵌め合わされている。
【0016】
本実施形態において下側プレート41は、例えば、2枚のプレートで構成されている。すなわち、下側プレート41は、第1下側プレート41aと、第2下側プレート41bと、を有する。第2下側プレート41bは、第1下側プレート41aの上側(+Z側)に重ねられている。軸方向(Z軸方向)から視た第1下側プレート41aの形状、及び第2下側プレート41bの形状は、例えば、円形状である。
【0017】
第1下側プレート41aには、第1下側プレート41aを軸方向(Z軸方向)に貫通する第1孔部41cが設けられている。第2下側プレート41bには、第2下側プレート41bを軸方向(Z軸方向)に貫通する第2孔部41dが設けられている。第1孔部41cと第2孔部41dとによって、下側プレート41を軸方向(Z軸方向)に貫通する孔部41eが構成されている。すなわち、カバー40は、孔部41eを有する。第1孔部41c及び第2孔部41dは、例えば、中心軸Jと同心の円形状である。第2孔部41dの直径は、第1孔部41cの直径よりも小さい。
【0018】
上側プレート42は、ソレノイド20の上側(+Z側)に位置する。上側プレート42は、筒状部43に取り付けられる。本実施形態において上側プレート42は、例えば、筒状部43の内側に嵌め合わされている。軸方向(Z軸方向)から視た上側プレート42の形状は、例えば、円形状である。
【0019】
本実施形態によれば、下側プレート41と上側プレート42と筒状部43とが別部材である。そのため、電磁弁10を組み立てる際に、カバー40の内側にソレノイド20及び可動子50を収容しやすい。これにより、電磁弁10の組み立てを容易にできる。
【0020】
[ピンガイド部材]
ピンガイド部材33は、カバー40に支持された筒状の部材である。ピンガイド部材33は、非磁性体製である。ピンガイド部材33は、第1下側プレート41aの第1孔部41cに嵌め合わされている。ピンガイド部材33の上端は、第2下側プレート41bの下面に接触している。
【0021】
ピンガイド部材33は、例えば、軸方向(Z軸方向)の両端に開口し中心軸Jと同心の円筒状である。すなわち、本実施形態においてピンガイド部材33は、軸方向に延びている。ピンガイド部材33の内側には、ピン70が挿入されている。ピンガイド部材33は、ピン70を移動可能に保持する。本実施形態においてピンガイド部材33は軸方向に延びているため、ピン70は軸方向に移動する。
【0022】
[ソレノイド]
ソレノイド20は、筒状部43の径方向内側に位置している。ソレノイド20は、インシュレータ22と、コア21と、コイル23と、ガイドブッシュ(ガイド部)30と、を有する。
【0023】
インシュレータ22は、可動子50の径方向外側を囲む筒状である。インシュレータ22は、例えば、樹脂製である。インシュレータ22は、複数のボビン部24を有する。図3に示すように、本実施形態においてインシュレータ22は、ボビン部24を、例えば、3つ有している。ボビン部24は、周方向に沿って等間隔に設けられている。ボビン部24には、コイル23が巻き回されている。
【0024】
図1及び図2に示すように、インシュレータ22の径方向内側の面であるインシュレータ内周面22aには、径方向外側に窪む支持凹部22bが設けられている。インシュレータ22は、例えば、金型にコア21をインサートするインサート成形によって製造される。
【0025】
なお、本明細書において、インシュレータ22の内側面とは、インシュレータ22の面のうち、インシュレータ22の径方向内側に臨む面を含む。すなわち、インシュレータ22の内側面とは、インシュレータ内周面22aと、支持凹部22bの底面、すなわち、支持凹部22bの径方向外側の面と、を含む。
【0026】
コア21は、磁性体製である。コア21は、可動子50の径方向外側に位置する。本実施形態においてコア21は、図3に示すように、リング部25と、複数のティース部26と、を有する。
【0027】
リング部25は、インシュレータ22の内側に位置する。リング部25は、可動子50の径方向外側を囲む環状である。すなわち、コア21は、可動子50の径方向外側を囲む。リング部25の径方向内側の面であるリング部内側面25bは、可動子50と対向する。
【0028】
リング部25は、例えば、中心軸Jと同心の円環状である。そのため、リング部25から突出する複数のティース部26と可動子50との径方向の距離を、それぞれ等距離にしやすい。これにより、後述するティース部26を通過する磁気回路によって可動子50に加えられる磁力を周方向において均一化しやすい。
【0029】
図1及び図2に示すように、リング部25は、例えば、インシュレータ22の支持凹部22bに嵌め合わされている。リング部25の径方向外側の面であるリング部外側面25cは、支持凹部22bの底面と対向する。すなわち、リング部外側面25cは、インシュレータ22の内側面と対向する。リング部外側面25cは、支持凹部22bの底面と接触する。
【0030】
図4に示すように、リング部25のリング部端面25a,25dは、平坦面である。リング部端面25aは、リング部25の軸方向上側(+Z側)の端面である。リング部端面25dは、リング部25の軸方向下側(−Z側)の端面である。すなわち、リング部25の軸方向(Z軸方向)のリング部端面25a,25dは、平坦面である。
【0031】
ティース部26は、リング部25から径方向外側に突出する。ティース部26の形状は、特に限定されず、円柱状であっても、多角形状であっても、その他の形状であってもよい。図4の例では、ティース部26は、例えば、略四角柱形状である。
【0032】
図1及び図2に示すように、ティース部26は、インシュレータ22のボビン部24の内側に通されている。ティース部26には、ボビン部24を介して、コイル23が巻き回される。すなわち、ティース部26には、コイル23が装着されている。
【0033】
本実施形態によれば、リング部外側面25cがインシュレータ22の内側面と対向して設けられ、かつ、リング部25から径方向外側に延びる複数のティース部26がボビン部24に通される。そのため、インシュレータ22によってコア21が支持され、コア21が安定して保持される。
【0034】
ティース部26の径方向外側の端部は、ボビン部24の径方向外側に突出している。ティース部26の径方向外側の端部は、例えば、カバー40の筒状部43の径方向内側の面である筒状部内側面43aに固定されている。すなわち、ティース部26の径方向外側の端部は、カバー40に固定されている。そのため、後述するコア21とカバー40とを通過する磁気回路を構成しやすい。
【0035】
図3に示すように、本実施形態においてティース部26は、3つ以上設けられている。図3の例では、ティース部26は、例えば、3つ設けられている。そのため、カバー40に対して、コア21を強固に固定できる。また、インシュレータ22によってコア21が安定して支持される。
【0036】
複数のティース部26は、周方向に沿って等間隔に設けられている。そのため、後述するティース部26を通過する磁気回路によって可動子50に加えられる磁力を、周方向において均一化しやすい。また、コア21をカバー40に対して、より安定して固定できる。
【0037】
図4に示すように、ティース部26のティース部端面26a,26bは、平坦面である。ティース部端面26aは、ティース部26の軸方向上側(+Z側)の端面である。ティース部端面26bは、ティース部26の軸方向下側(−Z側)の端面である。すなわち、ティース部26の軸方向(Z軸方向)のティース部端面26a,26bは、平坦面である。
【0038】
リング部端面25aとティース部端面26aとは、同一平面上に設けられている。リング部端面25dとティース部端面26bとは、同一平面上に設けられている。そのため、板状の磁性体部材をプレスで打ち抜くことによって、本実施形態のコア21を製造できる。したがって、コア21を製造することが容易である。本実施形態において、リング部端面25aとティース部端面26aとが設けられる同一平面、及びリング部端面25dとティース部端面26bとが設けられる同一平面とは、例えば、XY平面と平行な面である。
【0039】
本実施形態において、リング部25とティース部26とは、単一の部材である。そのため、リング部25に別部材のティース部26を固定する場合に比べて、複数のティース部26同士の相対的な位置精度を向上できる。また、コア21の製造方法として、上述した板状の磁性体部材をプレスで打ち抜く方法を採用できる。
【0040】
コイル23は、図1及び図2に示すように、インシュレータ22のボビン部24を介して、コア21のティース部26に装着されている。コイル23は、コア21を励磁する。
【0041】
ガイドブッシュ30は、図1及び図2に示すように、軸方向(Z軸方向)に延びる中心軸Jを中心とする筒状である。ガイドブッシュ30は、例えば、円筒状である。ガイドブッシュ30は、非磁性体製である。本実施形態においてガイドブッシュ30は、下側ガイドブッシュ(第1ガイド部)31と、上側ガイドブッシュ(第2ガイド部)32と、を含む。
【0042】
下側ガイドブッシュ31は、コア21の下側(−Z側)に設けられる。上側ガイドブッシュ32は、コア21の上側(+Z側)に設けられる。そのため、コア21を直接的に、可動子50と対向させる構成とできる。これにより、励磁されたコア21と可動子50との間の磁力を可動子50の軸方向(Z軸方向)の推力に利用しやすい。また、後述するコア21を通過する永久磁石54による磁気回路が構成されやすい。
【0043】
下側ガイドブッシュ31と上側ガイドブッシュ32とは、筒状のインシュレータ22の内側に嵌め合わされている。下側ガイドブッシュ31の下端は、下側プレート41の第2下側プレート41bの上面と接触している。下側ガイドブッシュ31の上端は、コア21の下面と接触している。上側ガイドブッシュ32の下端は、コア21の上面と接触している。
【0044】
[可動子]
可動子50は、ソレノイド20のガイドブッシュ30の径方向内側に配置されている。本実施形態において可動子50は、例えば、円柱状である。可動子50は、ガイドブッシュ30に沿って、軸方向(Z軸方向)に移動する。可動子50は、連結部材53と、永久磁石54と、ヨーク55と、を有する。本実施形態においてヨーク55は、第1ヨーク51と、第2ヨーク52と、を含む。すなわち、可動子50は、第1ヨーク51と、第2ヨーク52と、を有する。
【0045】
連結部材53は、永久磁石54と第1ヨーク51と第2ヨーク52とを連結する。本実施形態において連結部材53は、軸方向(Z軸方向)に延びる筒状である。連結部材53は、非磁性体製である。
【0046】
永久磁石54は、例えば、円環状である。永久磁石54は、連結部材53の径方向外側の外側面53aに固定されている。永久磁石54は、例えば、連結部材53の径方向外側に嵌め合わされることで固定されている。永久磁石54は、軸方向(Z軸方向)に沿って配置された2つの磁極、すなわち、N極とS極とを有する。
【0047】
第1ヨーク51は、永久磁石54の下側(−Z側)に位置する。第2ヨーク52は、永久磁石54の上側(+Z側)に位置する。すなわち、ヨーク55は、軸方向(Z軸方向)において永久磁石54と異なる位置に配置されている。第1ヨーク51と第2ヨーク52とは、それぞれ永久磁石54と接触している。本実施形態において第1ヨーク51と第2ヨーク52とは、別部材である。
【0048】
第1ヨーク51は、上面に下側(−Z側)に窪む第1凹部51aを有する。第2ヨーク52は、下面に上側(+Z側)に窪む第2凹部52aを有する。第1凹部51aの内側面及び第2凹部52aの内側面は、連結部材53の径方向外側の外側面53aに固定されている。本実施形態において第1凹部51aには、連結部材53の下端部が嵌め合わされている。本実施形態において第2凹部52aには、連結部材53の上端部が嵌め合わされている。
【0049】
可動子50には、可動子50を軸方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔50aが設けられている。すなわち、貫通孔50aは、永久磁石54とヨーク55とを軸方向に貫通する。貫通孔50aは、例えば、軸方向に直線状に延びている。貫通孔50aの断面形状は、例えば、中心軸Jと同心の円形状である。貫通孔50aは、第1ヨーク51に設けられた孔部と、連結部材53の内側の部分と、第2ヨーク52に設けられた孔部と、で構成されている。
【0050】
[弁部]
弁部60は、カバー40の外部に設けられている。弁部60は、カバー40の下側(−Z側)に取り付けられている。弁部60は、第1ノズル部材61と、第2ノズル部材62と、弁室部材63と、弁体64と、を有する。弁室部材63は、内部に弁室65を有する。弁体64は、弁室65に収容される。弁体64は、例えば、球体である。
【0051】
第1ノズル部材61は、弁室部材63の下側(−Z側)に取り付けられている。第1ノズル部材61には、第1ノズル部材61を軸方向に貫通するインポート61aが設けられている。インポート61aは、流体の流入口である。インポート61aの下端は、例えば、図示しないポンプに接続されている。インポート61aの上端は、弁室部材63の弁室65に連通可能である。
【0052】
第2ノズル部材62は、カバー40の下側プレート41の下面に固定されている。第2ノズル部材62には、アウトポート62a,62bと、ドレインポート62cと、が設けられている。アウトポート62a,62bは、流体の流出口である。アウトポート62a,62bは、例えば、下側(−Z側)に開口している。アウトポート62aは、弁室部材63の弁室65と連通する。ドレインポート62cは、例えば、第2ノズル部材62を径方向(Y軸方向)に貫通している。ドレインポート62cは、弁室65と連通可能である。ドレインポート62cは、大気に開放されている。
【0053】
第2ノズル部材62には、第2ノズル部材62のノズル部材上面62eからドレインポート62cまで軸方向(Z軸方向)に貫通する嵌合孔部62dが設けられている。嵌合孔部62dには、ピンガイド部材33が嵌め合わされている。
【0054】
弁室部材63は、第2ノズル部材62に取り付けられている。弁室部材63は、第1ノズル部材61と第2ノズル部材62との軸方向(Z軸方向)の間に位置する。弁室部材63には、アウトポート連通孔部63a,63bと、インポート連通孔部63cと、ドレインポート連通孔部63dと、が設けられている。
【0055】
アウトポート連通孔部63a,63bは、弁室65とアウトポート62a,62bとを連結する。インポート連通孔部63cは、弁室65とインポート61aとを連結可能である。インポート連通孔部63cの上端には、下側弁座部63eが設けられている。ドレインポート連通孔部63dは、弁室65とドレインポート62cとを連結可能である。ドレインポート連通孔部63dの下端には、上側弁座部63fが設けられている。
【0056】
[ピン]
ピン70は、孔部41eに位置する。ピン70は、ピンガイド部材33によって軸方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。ピン70は、例えば、軸方向(Z軸方向)に延びる円柱状である。ピン70の下端には、例えば、直径が小さくなる小径部が設けられている。ピン70は、嵌合孔部62d及びドレインポート62cを軸方向(Z軸方向)に貫通して、弁室部材63のドレインポート連通孔部63dまで延びている。ピン70の上端は、可動子50の下端と接触可能である。ピン70の下端は、弁体64と接触可能である。
【0057】
[コネクタ部]
コネクタ部80は、カバー40に取り付けられている。コネクタ部80には、上側(+Z側)に開口するコネクタ開口部81が設けられている。コネクタ部80は、接続端子82を有する。接続端子82の一端は、コネクタ開口部81の底面から突出している。図示は省略するが、接続端子82の他端は、コイル23と電気的に接続されている。コネクタ部80には、図示しない外部電源が接続される。外部電源は、接続端子82を介して、コイル23に電流を供給する。
【0058】
以下、本実施形態の電磁弁10の動作について説明する。まず、電磁弁10に発生する磁気回路について説明する。
【0059】
例えば、永久磁石54の磁極のうち上側(+Z側)に配置される磁極をN極とし、永久磁石54の磁極のうち下側(−Z側)に配置される磁極をS極とした場合、永久磁石54の磁束は、永久磁石54の上面から第2ヨーク52内に放出される。第2ヨーク52内に放出された磁束は、上側プレート42、筒状部43、下側プレート41、及び第1ヨーク51をこの順に介して、永久磁石54に下面から戻る。
【0060】
これにより、磁気回路が構成され、磁性体で構成される第1ヨーク51、第2ヨーク52、及びカバー40が励磁される。励磁された第1ヨーク51と下側プレート41との間には、互いに引き合う磁力が生じる。励磁された第2ヨーク52と上側プレート42との間には、互いに引き合う磁力が生じる。
【0061】
上記の磁気回路に加えて、図1に示す状態では、第2ヨーク52内に放出された磁束が、上側プレート42、筒状部43、及びコア21をこの順に介して、永久磁石54に戻る磁気回路が構成される。そのため、図1に示す状態では、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力は、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力よりも大きい。これにより、コイル23に電流が供給されていない状態であっても、図1の状態、すなわち、弁部60が開いた状態を保持できる。
【0062】
一方、図2に示す状態では、第2ヨーク52内に放出された磁束が、コア21、筒状部43、下側プレート41、及び第1ヨーク51をこの順に介して、永久磁石54に戻る磁気回路が構成される。そのため、図2に示す状態では、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力は、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力よりも大きい。これにより、コイル23に電流が供給されていない状態であっても、図2の状態、すなわち、弁部60が閉じた状態を保持できる。
【0063】
そのため、本実施形態によれば、弁部60が開いた状態及び弁部60が閉じた状態を維持するためにコイル23に電流を供給する必要がなく、電磁弁10の消費電力を低減できる。
【0064】
次に、本実施形態における弁部60の開閉動作について説明する。図1に示す弁部60が開いた状態においては、可動子50の上面、すなわち、第2ヨーク52の上面は、上側プレート42と接触する。第1ヨーク51の下面51bとピン70の上面とは、軸方向(Z軸方向)に離れている。
【0065】
弁部60が開いた状態においては、インポート61aに流入する流体の圧力によって、弁体64とピン70とが上側(+Z側)に押し上げられた状態となる。これにより、インポート61aとアウトポート62a,62bとが、インポート連通孔部63c、弁室65、及びアウトポート連通孔部63a,63bを介して連通する。したがって、インポート61aから弁部60に流入した流体は、アウトポート62a,62bから弁部60の外部に流出する。インポート61aに流入した流体によって押し上げられた弁体64は、上側弁座部63fに嵌まり、ドレインポート連通孔部63dを閉塞している。
【0066】
弁部60が開いた状態において、コイル23に電流が流されると、コイル23から磁束が生じる。コイル23から生じる磁束は、例えば、コイル23の内側を径方向内側から径方向外側に向かう。すなわち、コイル23から生じる磁束は、例えば、ティース部26内を径方向内側から径方向外側に進む。ティース部26内を進む磁束は、ティース部26と筒状部43とが接触する部分から、筒状部43の上側(+Z側)と下側(−Z側)とに分かれて進む。筒状部43を上側に進む磁束は、上側プレート42及び第2ヨーク52を介して、ティース部26に戻る。筒状部43を下側に進む磁束は、下側プレート41及び第1ヨーク51を介して、ティース部26に戻る。このように、コイル23に電流が流されることで、コイル23の磁気回路が構成される。
【0067】
コイル23の磁気回路においては、磁束が上側プレート42と第2ヨーク52とを上側(+Z側)から下側(−Z側)に向かって流れる。すなわち、コイル23の磁気回路による上側プレート42内及び第2ヨーク52内の磁束の流れは、上述した永久磁石54の磁気回路による上側プレート42内及び第2ヨーク52内の磁束の流れと逆向きである。そのため、上側プレート42内及び第2ヨーク52内においては、コイル23の磁気回路による磁束と永久磁石54の磁気回路による磁束とが互いに弱め合う。これにより、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力が小さくなる。
【0068】
一方、コイル23の磁気回路においては、磁束が下側プレート41と第1ヨーク51とを下側(−Z側)から上側(+Z側)に向かって流れる。すなわち、コイル23の磁気回路による下側プレート41内及び第1ヨーク51内の磁束の流れは、上述した永久磁石54の磁気回路による下側プレート41内及び第1ヨーク51内の磁束の流れと同じ向きである。そのため、下側プレート41内及び第1ヨーク51内においては、コイル23の磁気回路による磁束と永久磁石54の磁気回路による磁束とが互いに強め合う。これにより、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力が大きくなる。
【0069】
その結果、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力が、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力よりも小さくなる。したがって、可動子50は、下側プレート41に引き寄せられ、ガイドブッシュ30内を下側(−Z側)に移動する。可動子50が下側に移動すると、可動子50の下面51bがピン70の上側の端部に接触する。これにより、可動子50が下側に移動すると共に、ピン70が下側に押し下げられる。
【0070】
図2に示すように、ピン70が下側(−Z側)に押し下げられると、ピン70の下端が弁体64を下側に押し下げる。これにより、弁体64は、下側弁座部63eに嵌まり、インポート連通孔部63cを閉塞する。その結果、インポート61aとアウトポート62a,62bとの間の流体の流れが遮断され、弁部60が閉じた状態となる。
【0071】
弁部60が閉じた状態においては、ドレインポート連通孔部63dが開放される。そのため、アウトポート62a,62bとドレインポート62cとが連通する。アウトポート62a,62b内に残留していた圧力が大きい流体は、ドレインポート62cに流れる。ドレインポート62cは、大気に開放されているため、ドレインポート62c内に流れた流体の圧力は低下する。
【0072】
このようにして、弁部60を開いた状態から閉じた状態にすることができる。ここで、弁部60が図2に示す閉じた状態に移行した後は、上述したように、コイル23に供給される電流を止めても、弁部60の状態は図2の状態に保持される。なお、この場合において、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力は、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力と弁体64及びピン70を介して可動子50に伝わる流体の押し上げ力とを足し合わせた力よりも大きい。
【0073】
弁部60が閉じた状態から再び開いた状態にする場合には、コイル23に供給する電流の向きを、開いた状態から閉じた状態にする場合と逆にする。これにより、コイル23の磁気回路が、開いた状態から閉じた状態にする場合とは逆向きに構成されるため、第1ヨーク51内及び下側プレート41内において磁束が弱め合い、第2ヨーク52内及び上側プレート42内において磁束が強め合う。その結果、第2ヨーク52と上側プレート42との間の磁力が、第1ヨーク51と下側プレート41との間の磁力よりも大きくなり、可動子50が上側プレート42に引き寄せられる。
【0074】
可動子50が上側(+Z側)に移動にすると、インポート61aに流入する流体の圧力によって、弁体64とピン70とが上側に押し上げられる。これにより、インポート61aとアウトポート62a,62bとが、インポート連通孔部63c、弁室65、及びアウトポート連通孔部63a,63bを介して連通し、弁部60が再び開かれる。弁部60が図1に示す開いた状態に移行した後は、上述したように、コイル23に供給される電流を止めても、弁部60の状態は図1の状態に保持される。
【0075】
以上のようにして、ピン70が可動子50の移動に伴って移動し、弁部60が開閉される。すなわち、弁部60は、可動子50及びピン70の移動に伴って開閉される。
【0076】
本実施形態によれば、磁性体製のカバー40に収容された可動子50が、永久磁石54と、永久磁石54の下側に位置する第1ヨーク51と、永久磁石54の上側に位置する第2ヨーク52と、を有する。永久磁石54は、軸方向に沿って配置された2つの磁極を有する。そのため、上述したようにして、永久磁石54による磁気回路とコイル23による磁気回路とによって、可動子50を軸方向に移動させることが可能である。また、弁部60が開いた状態と閉じた状態とで異なる磁気回路が構成されるため、コイル23に電流が供給されていない状態であっても、弁部60の開閉状態を保持できる。
【0077】
したがって、本実施形態によれば、コイルバネを用いることなく、可動子50を移動させることができ、かつ、コイル23への通電が遮断された状態であっても弁部60の開閉状態を保持できる。そのため、コイルバネが設けられない分、電磁弁10全体を小型化できる。また、コイルバネが設けられないことで、永久磁石54によって可動子50に加える磁力を小さくできる。これにより、永久磁石54を小型化でき、その結果として電磁弁10全体をより小型化できる。このように、本実施形態によれば、小型化できる構造を有する電磁弁10が得られる。
【0078】
また、本実施形態のように、ソレノイド20のコア21が可動子50を径方向外側に囲む構成において、例えば、コア21がリング部25を有しない場合には、複数のティース部26は、それぞれ別部材として設けられる。そのため、ティース部26同士の相対位置を精度よく位置決めすることが困難である。ティース部26同士の相対位置がずれると、可動子50に加えられる磁力が周方向において不均一となる。これにより、可動子50に加えられる推力が、中心軸Jに対して大きく傾いた方向となりやすく、可動子50がガイドブッシュ30に押し付けられる。その結果、ガイドブッシュ30が摩耗して、可動子50が正常に移動しなくなる虞がある。
【0079】
これに対して、本実施形態によれば、コア21がリング部25を有するため、複数のティース部26を連結できる。これにより、各ティース部26同士の相対位置を精度よく位置決めすることが容易である。その結果、コア21によって可動子50に加えられる磁力を周方向において均一化しやすく、可動子50に加えられる推力を中心軸Jに沿った方向としやすい。
【0080】
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用してもよい。
【0081】
本実施形態においては、複数のティース部26の数は、特に限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、ティース部26は、リング部25と別部材であってもよい。
【0082】
また、上記説明においては、第1ヨーク51、第2ヨーク52及び永久磁石54は、連結部材53に嵌め合わされている構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、例えば、連結部材53の外側面53aと、第1ヨーク51の第1凹部51a、第2ヨーク52の第2凹部52a及び永久磁石54の内側面と、にそれぞれネジ部が設けられてもよい。そして、第1ヨーク51、第2ヨーク52及び永久磁石54のネジ部と、連結部材53のネジ部とが締め合わされることで、連結部材53の外側面53aに第1ヨーク51、第2ヨーク52及び永久磁石54が固定されてもよい。
【0083】
また、本実施形態においては、第1ヨーク51と第2ヨーク52とが単一の部材で構成されていてもよい。また、本実施形態においては、永久磁石54が周方向に分割されていてもよい。
【0084】
なお、上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0085】
10…電磁弁、20…ソレノイド、21…コア、22…インシュレータ、23…コイル、24…ボビン部、25…リング部、25a,25d…リング部端面、26…ティース部、26a,26b…ティース部端面、30…ガイドブッシュ(ガイド部)、31…下側ガイドブッシュ(第1ガイド部)、32…上側ガイドブッシュ(第2ガイド部)、40…カバー、41…下側プレート(第1プレート)、41e…孔部、42…上側プレート(第2プレート)、43…筒状部、50…可動子、51…第1ヨーク、52…第2ヨーク、54…永久磁石、60…弁部、70…ピン、J…中心軸
図1
図2
図3
図4