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特開2017-102077ナビゲーション装置および連続交差点案内方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-102077(P2017-102077A)
(43)【公開日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】ナビゲーション装置および連続交差点案内方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20170512BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20170512BHJP
【FI】
   G01C21/36
   G09B29/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-237454(P2015-237454)
(22)【出願日】2015年12月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】高木 智也
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
【Fターム(参考)】
2C032HB22
2C032HC08
2C032HD03
2C032HD07
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB19
2F129BB20
2F129BB22
2F129CC16
2F129DD21
2F129DD62
2F129EE02
2F129EE22
2F129EE25
2F129EE26
2F129EE27
2F129EE35
2F129EE38
2F129EE43
2F129EE52
2F129EE73
2F129EE75
2F129EE85
2F129HH12
2F129HH14
(57)【要約】
【課題】案内交差点において交差点拡大図ではなく進行方向の案内矢印を表示する場合において、連続交差点における走行を運転者が迷うことなくスムーズに行えるような案内を行うことが可能な「ナビゲーション装置および連続交差点案内方法」を提供する。
【解決手段】複数の案内交差点が所定距離以内で連続する地点の1つ目の案内交差点に車両が接近したときに、進行方向を示す案内矢印内に、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線22aの案内表示を含ませることにより、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線が、1つ目の案内交差点を通過する前の案内矢印内にあらかじめ表示されるようにして、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を、運転者があらかじめ余裕を持って把握することができるようにする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、当該案内交差点における進行方向を、交差点の全体道路形状は無く矢印で案内表示する機能を備えたナビゲーション装置であって、
上記車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、複数の案内交差点が所定距離以内で連続するか否かを判定する交差点判定部と、
上記交差点判定部により複数の案内交差点が連続すると判定された場合、1つ目の案内交差点を通過する前に表示する案内矢印内に、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線の案内表示を含ませるように制御する表示制御部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
上記表示制御部は、上記1つ目の案内交差点を通過した後の進行方向を示す矢印部分を、上記1つ目の案内交差点を通過した後の道路の車線数で分割し、上記1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を他の車線と識別可能な態様で表示させることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
上記表示制御部は、上記1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線に加え、上記1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべきではない車線を更に識別可能な態様で表示させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
上記表示制御部は、上記1つ目の案内交差点を通過する前の進行方向を示す矢印部分を、上記1つ目の案内交差点を通過する前の道路の車線数で分割し、上記1つ目の案内交差点を通過する前に走行すべき車線を他の車線と識別可能な態様で更に表示させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
上記表示制御部は、上記1つ目の案内交差点を通過した後の進行方向を示す矢印部分について、上記1つ目の案内交差点を通過した後の道路の車線を色分けして表示させ、上記1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を他の車線と識別可能な色で表示させることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、当該案内交差点における進行方向を、交差点の全体道路形状は無く矢印で案内表示する機能を備えたナビゲーション装置において、複数の案内交差点が所定距離以内で連続する連続交差点における矢印案内を行う連続交差点案内方法であって、
上記ナビゲーション装置の交差点判定部が、上記車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、上記複数の案内交差点が所定距離以内で連続するか否かを判定する第1のステップと、
上記ナビゲーション装置の表示制御部が、上記交差点判定部により複数の案内交差点が連続すると判定された場合、1つ目の案内交差点を通過する前に表示する案内矢印内に、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線の案内表示を含ませるように制御する第2のステップとを有することを特徴とする連続交差点案内方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナビゲーション装置および連続交差点案内方法に関し、特に、車両が誘導経路上の案内交差点に接近したとき、当該案内交差点における交差点拡大図ではなく進行方向の案内矢印を表示する機能を有するナビゲーション装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車載用のナビゲーション装置では、自立航法センサやGPS(Global Positioning System)受信機などを用いて車両の現在位置を検出し、その近傍の地図データを記録媒体から読み出して画面上に表示する。そして、画面上の所定箇所に自車位置を示す車両位置マークを重ね合わせて表示することにより、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0003】
また、ナビゲーション装置には経路誘導機能が搭載されている。この経路誘導機能では、地図データを用いて現在地から目的地までを結ぶ最もコストが小さな経路を探索し、その探索した経路を誘導経路として地図画面上で他の道路とは色を変えて太く描画する。また、車両が誘導経路上の案内交差点に所定距離内に近づいたときに、交差点拡大図を表示させて交差点案内を行うことにより、運転者を目的地まで案内するようになっている。
【0004】
近年では、案内交差点において、交差点拡大図ではなく、進行方向の案内矢印を大きく表示させる機能(以下、アロー表示機能という)を設けることが検討されている。アロー表示機能であれば、矢印の見た目がシンプルで大きくなるため、視認性を上げることが可能である。なお、自車位置から案内交差点までの距離を、案内すべき方向を示す矢印表示の大きさによって表現するようにした技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−213987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、アロー表示機能では、図6のように複数の案内交差点601,602が短距離で連続して存在するような場合には、2つ目の案内交差点602について十分な案内を行うことができないという問題があった。
【0007】
すなわち、図6の例では、1つ目の案内交差点601を左折した後、すぐに次の案内交差点602を右折する必要がある。この場合、案内交差点ごとに案内矢印が順番に切り替えて表示されるため、2つ目の案内交差点602では、右折の案内矢印を表示しても運転者がそれを確認できる時間が短くなってしまう。また、1つ目の案内交差点601を左折した後、本来いるべき右側の車線を走行していないと、1つ目の案内交差点601から2つ目の案内交差点602までの距離が短いため、2つ目の案内交差点602に対する案内矢印を見てからでは車線変更が難しくなることもあった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、案内交差点において交差点拡大図ではなく進行方向の案内矢印を表示する場合において、所定距離以内で連続する複数の案内交差点における走行を運転者が迷うことなくスムーズに行えるような案内を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために、本発明では、車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、複数の案内交差点が所定距離以内で連続すると判定された場合、1つ目の案内交差点を通過する前に表示する案内矢印内に、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線の案内表示を含ませるようにしている。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成した本発明によれば、2つ目の案内交差点を案内に従って進行するために走行すべき車線が、1つ目の案内交差点を通過する前の案内矢印内にあらかじめ表示される。そのため、運転者は、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を、あらかじめ余裕を持って把握することができる。これにより、所定距離以内で連続する複数の案内交差点における走行を運転者が迷うことなくスムーズに行えるような案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態によるナビゲーション装置の機能構成例を示すブロック図である。
図2】本実施形態による色分け案内矢印の表示例を示す図である。
図3】本実施形態による色分け案内矢印の別の表示例を示す図である。
図4】本実施形態による色分け案内矢印の更に別の表示例を示す図である。
図5】本実施形態によるナビゲーション装置の動作例を示すフローチャートである。
図6】複数の案内交差点が短距離で連続して存在する道路の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるナビゲーション装置10の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態のナビゲーション装置10は、その機能構成として、地図データ取得部11、現在位置取得部12、経路探索部13、誘導経路記憶部14、交差点判定部15および走行案内部16を備えている。走行案内部16は、表示制御部16aを備えている。
【0013】
上記各機能ブロック11〜16は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜16は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0014】
地図データ取得部11は、地図データ記憶部20から地図データを取得する。地図データ記憶部20に記憶されている地図データは、経路探索や経路案内等の各種の処理に必要なデータである。この地図データには、交差点や分岐など複数の道路が交わる点に対応するノードの詳細データを納めたノードテーブルと、道路上のあるノードとこれに隣接する他のノードとの間を接続する、道路や車線等に対応するリンクの詳細データを納めたリンクテーブルとが含まれている。
【0015】
ノードテーブルには、存在するノードのそれぞれ毎に、ノードの属性フラグその他の各種情報が含まれている。ノードの属性フラグは、そのノードが交差点ノードであるか否かを示す交差点ノードフラグを含んでいる。また、リンクテーブルには、存在するリンクのそれぞれ毎に、リンクの距離その他の各種情報が含まれている。リンクの距離は、当該リンクに対応した実際の道路の実距離を示す。
【0016】
現在位置取得部12は、車両の現在位置情報を取得する。この現在位置取得部12は、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU等を備えて構成されている。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含む。自立航法センサは、これらの車速センサおよび角速度センサによって車両の相対位置および方位を検出する。
【0017】
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車の相対的な位置および方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)および車両方位を計算する。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算する(車両方位は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。
【0018】
経路探索部13は、地図データ取得部11により取得された地図データを用いて、現在位置取得部12により取得された現在地から、ユーザにより設定された目的地までを結ぶ最もコストが小さな誘導経路を探索する処理を行う。そして、その経路探索の結果得られる誘導経路のデータを誘導経路記憶部14に記憶させる。誘導経路のデータは、現在地から目的地までの各ノードに対応させて、各ノードの位置と、各ノードが交差点か否かを表す交差点識別フラグとを記憶したものである。
【0019】
走行案内部16は、地図データ取得部11により取得される地図データ、現在位置取得部12により取得される現在位置情報、および誘導経路記憶部14に記憶された誘導経路のデータに基づいて、車両の走行案内を行う。具体的には、走行案内部16は、車両の走行中に、ディスプレイ30の地図画面上で誘導経路を他の道路とは色を変えて太く描画する。また、車両が誘導経路上の案内交差点に所定距離内に近づいたときに、進行方向を音声で案内したり、進行方向を示す案内矢印をディスプレイ30に表示したりするなどの交差点案内を行うことにより、運転者を目的地まで案内する。
【0020】
上記のような各種の案内表示は、表示制御部16aが行う。特に、本実施形態において、表示制御部16aは、車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、当該案内交差点における進行方向を、交差点の全体道路形状は無く矢印で案内表示する。つまり、表示制御部16aは、案内交差点において、交差点の全体道路形状を含んだ交差点拡大図は表示せず、進行方向の案内矢印を大きく表示させるアロー表示機能によって走行案内を行う。
【0021】
交差点判定部15は、地図データ取得部11により取得される地図データ、現在位置取得部12により取得される現在位置情報、および誘導経路記憶部14に記憶された誘導経路のデータに基づいて、車両が誘導経路上の案内交差点に接近したことを検知したときに、複数の案内交差点が所定距離(例えば200m)以内で連続するか否かを判定する。すなわち、交差点判定部15は、誘導経路記憶部14に記憶されている誘導経路のデータで示される複数の案内交差点が所定距離以内で連続するか否かを判定する。案内交差点間の距離が所定値以内かどうかは、地図データに含まれるリンクの距離情報によって判断できる。以下では、所定距離以内で連続する複数の案内交差点を連続交差点という。
【0022】
表示制御部16aは、交差点判定部15により複数の案内交差点が連続すると判定された場合、1つ目の案内交差点を通過する前に表示する案内矢印内に、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線の案内表示を含ませるように制御する。例えば、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点を通過した後の進行方向を示す矢印部分を、1つ目の案内交差点を通過した後の道路の車線数で分割し、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を他の車線と識別可能な態様で表示させる。具体的には、色分けによって、走行すべき車線を他の車線と識別可能に表示させる。以下では、車線を色分けして表現した案内矢印を「色分け案内矢印」と呼ぶことにする。
【0023】
なお、表示制御部16aは、連続交差点における1つ目の案内交差点を通過する前は、当該1つ目の案内交差点の進行方向を示す色分け案内矢印を表示させる。また、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点を通過した後は、2つ目の案内交差点の進行方向を示す案内矢印として、車線を色分けしていない通常の案内矢印を色分け案内矢印に代えて表示させる。
【0024】
図2は、本実施形態による色分け案内矢印の表示例を示す図である。図2(a)は、2つの案内交差点201,202が連続する道路を示す図である。図2(b)は、図2(a)に示す道路において、車両100が1つ目の案内交差点201に所定距離内に近づいたときに表示制御部16aにより表示される色分け案内矢印の例を示す図である。
【0025】
図2(a)は、誘導経路200上に、所定距離以内で連続する2つの案内交差点201,202があり、車両100が1つ目の案内交差点201に所定距離内に近づいたときの様子を示している。図2(a)の例では、1つの目の案内交差点201を左折した直後に、2つの目の案内交差点202を左折するような誘導経路100が設定されている。1つの目の案内交差点201から2つの目の案内交差点202までを結ぶ道路、つまり、1つの目の案内交差点201を左折した後に走行する道路は、片側2車線の道路である。
【0026】
この場合、表示制御部16aは、車両100が1つ目の案内交差点201に所定距離内に近づいたときに、図2(b)に示すように左折を示す色分け案内矢印を表示する。この色分け案内矢印は、1つ目の案内交差点201を通過する前の進行方向を示す矢印部分21(以下、通過前矢印部分21と記す)と、1つ目の案内交差点201を通過した後の進行方向を示す矢印部分22(以下、通過後矢印部分22と記す)とから構成されている。
【0027】
このうち、通過後矢印部分22について、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点201を通過した後に走行する道路の2車線を色分けして表示させ、1つ目の案内交差点201を通過した後に走行すべき左側の車線22aを他の車線と識別可能な色で表示させる。この色分け案内矢印の表示により、1つ目の案内交差点201を左折することを案内矢印自体で示すと同時に、1つ目の案内交差点201を左折した後は左側の車線22aを走行すべきであることを示している。
【0028】
図3は、本実施形態による色分け案内矢印の別の表示例を示す図である。図3(a)は、2つの案内交差点301,302が連続する道路を示す図である。図3(b)は、図3(a)に示す道路において、車両が1つ目の案内交差点301に所定距離内に近づいたときに表示制御部16aにより表示される色分け案内矢印の例を示す図である。
【0029】
図3(a)は、誘導経路300上に、所定距離以内で連続する2つの案内交差点301,302があり、車両100が1つ目の案内交差点301に所定距離内に近づいたときの様子を示している。図3(a)の例では、1つの目の案内交差点301を左折した直後に、2つの目の案内交差点302を右折するような誘導経路300が設定されている。1つの目の案内交差点301から2つの目の案内交差点302までを結ぶ道路、つまり、1つの目の案内交差点301を左折した後に走行する道路は、片側3車線の道路である。
【0030】
この場合、表示制御部16aは、車両100が1つ目の案内交差点301に所定距離内に近づいたときに、図3(b)に示すように左折を示す色分け案内矢印を表示する。この色分け案内矢印は、1つ目の案内交差点301を通過する前の進行方向を示す通過前矢印部分31と、1つ目の案内交差点301を通過した後の進行方向を示す通過後矢印部分32とから構成されている。
【0031】
このうち、通過後矢印部分32について、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点301を通過した後に走行する道路の3車線を色分けして表示させ、1つ目の案内交差点301を通過した後に走行すべき一番右の車線32aを他の車線と識別可能な色で表示させる。この色分け案内矢印の表示により、1つ目の案内交差点301を左折することを案内矢印自体で示すと同時に、1つ目の案内交差点301を左折した後は一番右の車線32aを走行すべきであることを示している。
【0032】
図4は、本実施形態による色分け案内矢印の更に別の表示例を示す図である。図4(a)は、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線に加え、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべきではない車線を更に識別可能な態様で表示させるようにした例である。
【0033】
図4(a)の例は、1つの目の案内交差点を左折した直後に、2つの目の案内交差点を直進するような誘導経路が設定されている場合に表示される色分け案内矢印の例である。図4(a)に示す色分け案内矢印は、1つの目の案内交差点を左折した後に走行する道路が片側3車線の道路である場合の表示例であり、通過前矢印部分41と通過後矢印部分42とから構成されている。
【0034】
このうち、通過後矢印部分42について、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点を通過した後に走行する道路の3車線を色分けして表示させる。ここでは、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき真ん中の車線42aを所定の色(図2(b)に示す車線22aおよび図3(b)に示す車線32aと同じ色)で表示させるとともに、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべきではない車線42bを別の色で表示させるようにしている。走行すべきではない車線42bの表示色は、通過前矢印部分41の表示色とも異なる色とする。これにより、走行すべきではない車線であることを明示することができる。
【0035】
なお、図4(a)の例では、3車線のうち、一番右の車線および一番左の車線が走行すべきではない車線であるため(例えば、右折専用車線および左折専用車線)、この2車線は同じ色で表示される。これに対し、一番左の車線も直進可能な車線であれば、一番左の車線は真ん中の車線42aと同じ色で表示される。
【0036】
図4(b)は、通過後矢印部分52について車線を色分けして表示させることに加え、通過前矢印部分51についても車線を色分けして表示させる例を示している。すなわち、1つ目の案内交差点を通過する前に走行している道路の車線数で通過前矢印部分51を分割し、1つ目の案内交差点を通過する前に走行すべき車線51aを他の車線と識別可能な態様で表示させている。
【0037】
図4(b)の例は、1つの目の案内交差点を左折した直後に、2つの目の案内交差点を右折するような誘導経路が設定されている場合に表示される色分け案内矢印の例である。図4(b)に示す色分け案内矢印は、1つの目の案内交差点を通過する前に走行している道路が片側2車線、1つの目の案内交差点を左折した後に走行する道路も片側2車線の道路である場合の表示例である。
【0038】
表示制御部16aは、通過前矢印部分51について、1つ目の案内交差点を通過する前に走行すべき車線51aを他の車線とは異なる所定の色(図2(b)に示す車線22aおよび図3(b)に示す車線32aと同じ色)で表示させるとともに、通過後矢印部分52について、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線52aを上記所定の色と同じ色で表示させる。これにより、1つ目の案内交差点の通過前後で走行すべき車線を色分けによって明示することができる。なお、車線51aと車線52aとを異なる色で表示させてもよい。
【0039】
図4(c)は、車線を色分けして表示するだけでなく、実際の車線に模した表現によって色分け案内矢印を表示するようにした例である。図4(c)の例は、1つの目の案内交差点を左折した直後に、2つの目の案内交差点を右折するような誘導経路が設定されている場合に表示される色分け案内矢印の例であり、通過前矢印部分61と通過後矢印部分62とから構成されている。
【0040】
図4(c)に示す色分け案内矢印は、1つの目の案内交差点を通過する前に走行している道路が片側1車線、1つの目の案内交差点を左折した後に走行する道路が片側2車線の道路である場合の表示例である。この例では、道路上の車線や停止線を描画するとともに、通過後矢印部分62について、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき右側の車線上に、他の車線とは異なる色で表した矢印62aを表示させている。これにより、実際の道路イメージに合わせて分かりやすい表現で、走行すべき車線の案内をすることができる。
【0041】
図5は、以上のように構成した本実施形態によるナビゲーション装置10の動作例を示すフローチャートである。なお、この図5に示すフローチャートは、経路探索部13により誘導経路を設定した後、車両が誘導経路に従って走行を始めたときに開始する。
【0042】
まず、交差点判定部15は、地図データ取得部11により取得される地図データ、現在位置取得部12により取得される現在位置情報、および誘導経路記憶部14に記憶された誘導経路のデータに基づいて、車両が誘導経路上の案内交差点に対して所定距離以内に接近したか否かを判定する(ステップS1)。車両が案内交差点にまだ接近していない場合、処理はステップS8に遷移する。
【0043】
一方、車両が案内交差点に接近した場合、交差点判定部15は、複数の案内交差点が所定距離以内で連続するか否かを判定する(ステップS2)。すなわち、交差点判定部15は、所定距離以内に接近した案内交差点を通過した先に、その案内交差点から所定距離以内の地点にもう1つの案内交差点があるか否かを判定する。
【0044】
ここで、複数の案内交差点が所定距離以内で連続すると交差点判定部15により判定された場合、走行案内部16の表示制御部16aは、図2図4に例示した何れかの態様によって、1つ目の案内交差点における進行方向を示す案内矢印として、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を識別可能に表現した色分け案内矢印を表示させる(ステップS3)。
【0045】
そして、走行案内部16は、地図データ取得部11により取得される地図データおよび現在位置取得部12により取得される現在位置情報に基づいて、1つ目の案内交差点を通過したか否かを判定する(ステップS4)。ここで、1つ目の案内交差点をまだ通過していない場合は、色分け案内矢印を表示し続け、ステップS4の判定処理を繰り返す。
【0046】
その後、1つ目の案内交差点を通過した場合、表示制御部16aは、1つ目の案内交差点に関する色分け案内矢印に代えて、2つ目の案内交差点における進行方向を示す案内矢印として、車線の色分けをしていない通常の案内矢印を表示させる(ステップS5)。そして、走行案内部16は、2つ目の案内交差点を通過したか否かを判定する(ステップS6)。ここで、2つ目の案内交差点をまだ通過していない場合は、通常の案内矢印を表示し続け、ステップS6の判定処理を繰り返す。
【0047】
その後、2つ目の案内交差点も通過した場合、表示制御部16aは、通常の案内矢印の表示を消去する(ステップS7)。そして、走行案内部16は、地図データ取得部11により取得される地図データ、現在位置取得部12により取得される現在位置情報、および誘導経路記憶部14に記憶された誘導経路のデータに基づいて、車両が目的地に到達したか否かを判定する(ステップS8)。ここで、車両がまだ目的地に到達していない場合、処理はステップS1に戻る。
【0048】
上記ステップS2において、複数の案内交差点が所定距離以内で連続しないと交差点判定部15により判定された場合、走行案内部16の表示制御部16aは、接近中の案内交差点における進行方向を示す案内矢印として、車線の色分けをしていない通常の案内矢印を表示させる(ステップS9)。そして、走行案内部16は、その案内交差点を通過したか否かを判定する(ステップS10)。
【0049】
ここで、案内交差点をまだ通過していない場合は、案内矢印を表示し続け、ステップS10の判定処理を繰り返す。その後、案内交差点を通過した場合、表示制御部16aは、通常の案内矢印の表示を消去する(ステップS7)。そして、走行案内部16は、車両が目的地に到達したか否かを判定する(ステップS8)。ここで、車両がまだ目的地に到達していない場合、処理はステップS1に戻る。一方、車両が目的地に到達した場合、図5に示すフローチャートの処理は終了する。
【0050】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、車両が誘導経路上の案内交差点に接近したときに、その案内交差点が連続交差点の1つ目であると判定された場合、当該1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を識別可能にした色分け案内矢印を表示させるようにしている。この色分け案内矢印により、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線が、1つ目の案内交差点を通過する前の色分け案内矢印によってあらかじめ表示される。そのため、運転者は、1つ目の案内交差点を通過した後に走行すべき車線を、あらかじめ余裕を持って把握することができ、連続交差点における走行を迷うことなくスムーズに行うことができる。
【0051】
なお、上記実施形態では、走行すべき車線を色分けによって識別可能に表示する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、走行すべき車線を明滅させることによって識別可能に表示するようにしてもよい。あるいは、走行すべき車線以外をグレーアウトして表示させることにより、走行すべき車線を識別可能に表示するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態は、ナビゲーション装置10のディスプレイ30に案内矢印を表示させる例について説明したが、インストルメントパネルのディスプレイやヘッドアップディスプレイに案内矢印を表示させる場合にも、本発明を適用することが可能である。
【0053】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0054】
15 交差点判定部
16 走行案内部
16a 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6