特開2017-104235(P2017-104235A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-104235(P2017-104235A)
(43)【公開日】2017年6月15日
(54)【発明の名称】祭壇用什器
(51)【国際特許分類】
   A47G 33/02 20060101AFI20170519BHJP
【FI】
   A47G33/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-239533(P2015-239533)
(22)【出願日】2015年12月8日
(71)【出願人】
【識別番号】510218320
【氏名又は名称】株式会社CJサポート
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】土田 淳也
(57)【要約】
【課題】参列者側から見て多数の供花の花冠で飾られた華やかな花祭壇を、高い技術と手間を要することなく容易に作る方法を提供すること。
【解決手段】祭壇用什器は、花の茎を保持するための所定の保持体を載せたベースを保持するベース保持部と、前記祭壇用什器を水平面に置載した場合に、前記ベース保持部を当該水平面に対して所定の角度だけ傾けて固定する固定部とを備え、前記固定部は、複数の前記ベース保持部を階段状に上下等間隔で配置し固定している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
花を活ける祭壇用什器において、
花の茎を保持するための所定の保持体を載せたベースを保持するベース保持部と、
前記祭壇用什器を水平面に置載した場合に、前記ベース保持部を当該水平面に対して所定の角度だけ傾けて固定する固定部と、
を備え、
前記固定部は、
複数の前記ベース保持部を階段状に上下等間隔で配置し固定している、
祭壇用什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、祭壇用什器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、葬祭用の祭壇には多数の供花を用いた花祭壇が多く利用されている。一般的に花祭壇は階段の形状をなしており、高い段よりも低い段の方が参列者側からの距離が短い。
また、花祭壇の各段には浅い皿形状のベースが複数並べられており、当該ベース上には、略直方体形状の発泡樹脂からなる保持体が、当該ベースと一対となって載せられている。また、当該保持体には供花用の水が染み込ませてあり、複数の供花が挿し込まれて保持されている。
【0003】
このとき、参列者が花祭壇に向ける目線と、前記保持体の上面とは、略平行になるため、単純に前記保持体へ供花を差し込んだ場合には、参列者からは花祭壇の各段の最前列の供花の側面しか見えないこととなってしまう。
【0004】
このため、前記参列者から見える花祭壇の外観を華やかにするために、各供花の茎を曲げて花冠を参列者側へ向ける。また、花祭壇の各段の供花の夫々が参列者の視界に入るようにするために、参列者側から遠くなるに連れて供花の茎の長さが長くなるように前記保持体への供花の差し込みが行われる。
これにより、参列者から見える花祭壇全体の外観は、多数の供花の花冠で飾られた華やかなものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−73551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、供花の茎を曲げて花冠を参列者側に向ける作業は、高い技術と手間が必要となる。また、茎を曲げることができる供花の種類も限られる。さらに、供花の茎を曲げて花冠を参列者側に向ける作業を考慮して花祭壇全体のデサインを行うことは困難を伴う。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、参列者側から見て多数の供花の花冠で飾られた華やかな花祭壇を、高い技術と手間を要することなく容易に作る方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の祭壇用什器は、
花の茎を保持するための所定の保持体を載せたベースを保持するベース保持部と、
前記祭壇用什器を水平面に置載した場合に、前記ベース保持部を当該水平面に対して所定の角度だけ傾けて固定する固定部と、
を備え、
前記固定部は、
複数の前記ベース保持部を階段状に上下等間隔で配置し固定している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、参列者側から見て多数の供花の花冠で飾られた華やかな花祭壇を、高い技術と手間を要することなく容易に作る方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態である祭壇用什器の全体外観図である。
図2図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の全体外観図である。
図3図1の祭壇用什器の参列者側からの外観図である。
図4図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の参列者側からの外観図である。
図5図1の祭壇用什器の側面外観図である。
図6図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の側面外観図である。
図7図1の祭壇用什器と既存の祭壇用具の段組みとの外観比較図である。
図8図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図9図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図10図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図11図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図12図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図13図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図14図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図15図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図16図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図17図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図18図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
図19図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態である祭壇用什器の全体外観図である。
【0012】
図1に示すように、本発明の一実施形態である祭壇什器は、参列者側から奥に向かう方向に登っていくような5段の階段形状をなしている。また、各段の夫々は、略長方形の枠で構成され、当該祭壇什器を水平面に置載した際に水平に対し所定の角度(例えば30度)を維持した状態で固定されている。なお、以下の説明では、特にことわりがない限り、祭壇什器は、水平面に置載されているものとする。なお、隣接する2つの段の間には、所定の間隔が設けられている。
【0013】
なお、本発明の一実施形態である祭壇用什器の具体的寸法は図1に示すとおりである。
これにより、本発明の一実施形態である祭壇什器は、所定の供花用の保持体を載せるための皿形状のベース(以下、「ベース」と呼ぶ。)の夫々を、所定の角度と間隔とを維持した状態で5個保持することができる。
【0014】
図2は、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の全体外観図である。
【0015】
図2に示すように、当該祭壇用什器の各段の夫々には、所定の供花用の保持体を載せたベースを保持させる。
これにより、参列者側から当該保持体の上面が見えることになるため、当該保持体の上面に、図示しない複数の供花を単純に差し込むだけで、参列者は当該複数の供花の花冠の夫々を視認することができる。
これにより、前記参列者から見える花祭壇の外観を華やかにするために、各供花の茎を曲げて花冠を参列者側へ向けたり、花祭壇の各段の供花の夫々が参列者の視界に入るようにするために、参列者側から遠くなるに連れて供花の茎の長さが長くなるように保持体への供花の差し込みを行うような高い技術と手間を必要とすることなく、参列者側から見て多数の供花の花冠で飾られた華やかな花祭壇を作ることができる。
なお、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の全体外観における他の特徴としては、図2に示すとおりである。
【0016】
図3は、図1の祭壇用什器の参列者側からの外観図である。
【0017】
図3に示すように、各段の夫々は、水平に対し所定の角度を維持した状態で固定されており、かつ、隣接する2つの段の間には、所定の間隔が設けられている。これにより、参列者側から見た場合に、隣接する段は重ならない。
なお、図1の祭壇用什器の参列者側からの外観における他の特徴としては、図3に示すとおりである。
【0018】
図4は、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の参列者側からの外観図である。
【0019】
図4に示すように、各段の夫々にベースを保持させた状態であっても、水平に対し所定の角度を維持した状態で固定されており、かつ、隣接する2つの段の間には、所定の間隔が設けられているため、参列者側から見た場合に、隣接する段の保持体の上面は重ならない。
これにより、図示しない供花を所定の保持体に単純に差し込むだけで、供花の花冠の夫々を参列者側から視認することができる。
なお、当該所定の角度が、水平に対して45度を超えない限り、保持体に含んだ水分がベースからこぼれ落ちることはない。
なお、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の参列者側からの外観における他の特徴としては、図4に示すとおりである。
【0020】
図5は、図1の祭壇用什器の側面外観図である。
【0021】
図5に示すように、各段の夫々は互いに略平行となるように一定間隔で固定されている。
なお、図1の祭壇用什器の側面外観における他の特徴としては、図5に示すとおりである。
【0022】
図6は、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の側面外観図である。
【0023】
図6に示すように、各段がベースを保持した状態でも、各保持体の夫々は互いに略平行となるように一定間隔で固定されている。
このため、参列者側から見た場合に、供花の花冠が段ごとに途切れることなく連続した状態で視認することができる。
なお、図1の祭壇用什器がベースを保持した場合の側面外観における他の特徴としては、図6に示すとおりである。
【0024】
図7は、図1の祭壇用什器と既存の祭壇用具の段組みとの外観比較図である。
【0025】
図7に示すように、既存の祭壇用具の段組みでは、参列者側から保持体の上面を視認することができない。
このため、保持体に供花を差し込んだ場合に、供花の花冠の夫々を参列者側から視認することができない。
一方、図1の祭壇用什器は、上述したように、参列者側から保持体の上面を視認することができるため、保持体に供花を差し込んだ場合に、供花の花冠の夫々を参列者側から視認することができる。
なお、図1の祭壇用什器と既存の祭壇用具の段組みとの外観比較における他の特徴としては、図7に示すとおりである。
【0026】
図8は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0027】
図8に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図8に示すとおりである。
【0028】
図9は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0029】
図9に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図9に示すとおりである。
【0030】
図10は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0031】
図10に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図10に示すとおりである。
【0032】
図11は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0033】
図11に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図11に示すとおりである。
【0034】
図12は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0035】
図12に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図12に示すとおりである。
【0036】
図13は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0037】
図13に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図13に示すとおりである。
【0038】
図14は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0039】
図14に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図14に示すとおりである。
【0040】
図15は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0041】
図15に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図15に示すとおりである。
【0042】
図16は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0043】
図16に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図16に示すとおりである。
【0044】
図17は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0045】
図17に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図17に示すとおりである。
【0046】
図18は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0047】
図18に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図18に示すとおりである。
【0048】
図19は、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例を示す図である。
【0049】
図19に示すように、花祭壇に図1の祭壇用什器を用いることにより、容易に生花を華やかに飾ることができる。
なお、図1の祭壇用什器を用いた花祭壇の一例における他の特徴としては、図19に示すとおりである。
【0050】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0051】
以上まとめると、本発明が適用される祭壇用什器は、次のような技術を実現することが可能になる。
即ち、本発明が適用される祭壇用什器は、花の茎を保持するための所定の保持体を載せたベースを保持するベース保持部と、前記ベース保持部を所定の角度で固定する固定部と、を備えることができる。
【0052】
なお、ここでいう所定の保持体は、特に限定されず、例えば、所定の規格に基づくものであってもよい。
また、固定部は、持ち運び用に変形させて収納できるようにすることもできる。
【0053】
また、祭壇の作成は、葬儀場で1から行う方法だけではなく、工場等で一度供花の差し込みを含めて完成させたものを運送しやすい所定のユニット単位で分解し、ユニット毎に運送したものを葬儀場で再作成することもできる。これにより、葬儀場の現場において花祭壇の作成に要する時間を節約することができる。
図1
図2
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図6
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図8
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