【解決手段】メッセージング装置は、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる。第1の触覚信号を受信して第1の触覚信号に少なくとも部分的に基づいて第1の触覚効果を出力するように構成される第1のアクチュエータと、第2の触覚信号を受信して第2の触覚信号に少なくとも部分的に基づいて第2の触覚効果を出力するように構成される第2のアクチュエータと、組み合わされると1つのテクスチャを出力するように構成される第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定し、第1のアクチュエータに第1の触覚信号を送信し、且つ、第2のアクチュエータに第2の触覚信号を送信するように構成されるプロセッサとを備える。
前記プロセッサは、複数のピクセルを含む表示信号を受信して、前記表示信号に少なくとも部分的に基づいて前記第1の触覚効果及び前記第2の触覚効果を決定することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
前記表示信号を受信して、前記表示信号に少なくとも部分的に基づいて画像を出力するように構成されるディスプレイをさらに備えることを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態は、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法を提供する。
【0016】
(テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる例示的な実施形態)
本発明の1つの例示の実施形態は、例えば、携帯電話等のメッセージング装置を含む。例示の実施形態では、メッセージング装置は、以前はImmersion社のVibeTonz(R)振動触覚フィードバックシステムとして知られていた、Immersion社のTouchSense(R)3000、TouchSense(R)4000、又はTouchSense(R)5000という振動触覚フィードバックシステムを搭載したSamsung Haptic Phone(SCH−W420)を含む。他の実施形態では、異なるメッセージング装置及び触覚フィードバックシステムが利用されてもよい。
【0017】
例示のメッセージング装置は、ディスプレイ、スピーカ、ネットワークインターフェース、メモリ、及びこうした各要素と通信するプロセッサを備える。また、例示のメッセージング装置は、タッチセンサ式インターフェース及び少なくとも2つのアクチュエータアクチュエータも備える。これらは全てプロセッサと通信する。タッチセンサ式インターフェースは、メッセージング装置とユーザの相互作用を感知するように構成され、アクチュエータは、触覚効果を出力するように構成される。例示のメッセージング装置は、ユーザ相互作用を検出してユーザ相互作用に関連付けられるインターフェース信号をプロセッサに送信するように構成される操作子をさらに備えてもよい。
【0018】
例示のメッセージング装置において、ディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェースをユーザに対して表示するように構成される。グラフィカルユーザインターフェースは、仮想オブジェクト、例えば、アイコン、ボタン、又は仮想キーボードを含んでもよい。例示のメッセージング装置は、例えば、ディスプレイの上に搭載されたタッチスクリーン等のタッチセンサ式インターフェースをさらに備える。タッチセンサ式インターフェースは、ユーザがグラフィカルユーザインターフェースに表示された仮想オブジェクトと相互作用することを可能にする。例えば、一実施形態では、グラフィカルユーザインターフェースは、仮想キーボードを備えてもよい。このような実施形態では、タッチセンサ式インターフェースは、ユーザが仮想キーボード上のキーに触れてそのキーを押すことを可能にする。この機能性は、メッセージをタイプし、又はグラフィカルユーザインターフェース内のオブジェクトと相互作用するために使用されてもよい。
【0019】
例示のメッセージング装置において、プロセッサは、第1の触覚効果を決定して、第1の触覚効果を出力するように構成される第1のアクチュエータに第1の触覚効果に対応する第1の触覚信号を送信するように構成される。また、プロセッサは、第2の触覚効果を決定して、第2の触覚効果を出力するように構成される第2のアクチュエータに第2の触覚効果に対応する第2の触覚信号を送信するようにも構成される。それぞれのアクチュエータによって出力される触覚効果は、例えば、振動、ノッキング、うなり、衝撃、又はトルクをメッセージング装置に与える当技術分野で周知の複数の触覚効果のうちの1つを含んでもよい。例示のメッセージング装置において、こうした触覚効果は、タッチセンサ式インターフェースの表面でユーザが感知するテクスチャをシミュレートする。シミュレートされるテクスチャは、ディスプレイ上に示されるユーザインターフェースに関連付けられてもよい。例えば、ディスプレイは、岩の形状を含むアイコンを示してもよい。このような実施形態では、プロセッサは、タッチセンサ式インターフェースの表面上で岩のテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果を決定してもよい。次に、プロセッサは、第1のアクチュエータに第1の触覚信号を送信するであろう。第1のアクチュエータは、触覚信号を受信すると、タッチセンサ式インターフェースの表面を岩のテクスチャに近似させるように構成される周波数で振動のような触覚効果を出力するであろう。
【0020】
幾つかの実施形態では、プロセッサは、実現するために複数のアクチュエータを必要とするより複雑な触覚効果を決定してもよい。例えば、岩石のテクスチャは、ユーザインターフェース上で指を動かすときにユーザが感知する裂け目及び隆起を含んでもよい。このような実施形態では、プロセッサは、裂け目及び隆起をシミュレートするように構成される第2の触覚効果をさらに決定してもよい。次に、プロセッサは、第2の触覚効果に関連付けられる第2の触覚信号を第2のアクチュエータに送信するようにも構成される。第2のアクチュエータは、第2の触覚信号を受信すると、第2の触覚効果を生成するであろう。
【0021】
幾つかの実施形態では、第1及び第2の触覚効果は、組み合わされると、単一の触覚効果を形成するように構成される。例えば、第1及び第2の触覚効果は、組み合わされるとタッチセンサ式インターフェースの表面においてテクスチャをシミュレートする調和を形成する2つの振動を含んでもよい。他の実施形態では、2つの触覚効果は、別々に感知されてもよい。例えば、一方の触覚効果は、タッチセンサ式インターフェースの表面に砂のテクスチャをシミュレートするように構成される振動を含んでもよい。そして、第2の触覚効果は、小石又は砂中の他の材料のテクスチャをシミュレートするように構成されるパルス性の振動を含んでもよい。
【0022】
例示の実施形態では、プロセッサは、第1及び第2の触覚効果を決定するために触覚マップを実装してもよい。例えば、例示の実施形態では、プロセッサは、各々が色彩に関連付けられる複数のピクセルを含む表示信号を受信してもよい。例えば、例示の実施形態では、表示信号における各ピクセルは、赤、緑又は青の色彩に関連付けられてもよく、さらにその色彩に対する強度に関連付けられてもよい。例示の実施形態では、プロセッサは、各色彩に対して触覚値を割り当て、さらに各色彩の強度に関連付けられる触覚強度を割り当てるであろう。次に、プロセッサは、第1のアクチュエータに触覚値及び触覚強度の一部を含む第1の触覚信号を送信するであろう。また、プロセッサは、第2のアクチュエータに追加の触覚値及び触覚強度を含む第2の触覚信号を送信してもよい。例示の実施形態では、プロセッサは、1つの色彩、例えば、赤の色彩に関連付けられる全ての触覚値を第1のアクチュエータに送信し、他の色彩に関連付けられる全ての触覚値を第2のアクチュエータに送信してもよい。
【0023】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、触覚マップを利用して触覚効果を決定し、それからディスプレイ116に表示信号を出力してもよい。他の実施形態では、プロセッサ110は、触覚マップを用いて触覚効果を決定し、それからディスプレイ116に表示信号を送信しなくてもよい。このような実施形態では、アクチュエータ118及び124が触覚効果を出力している間に、ディスプレイ116は、暗色又は休止のままであってもよい。例えば、このような実施形態では、プロセッサ110は、メッセージング装置102に関連付けられるデジタルカメラから表示信号を受信してもよい。幾つかの実施形態では、バッテリを節約するために、ユーザは、ディスプレイ116を非活性化していてもよい。このような実施形態では、プロセッサは、触覚マップを利用して、ディスプレイの表面にテクスチャをシミュレートする触覚効果をユーザに提供してもよい。このテクスチャは、カメラの焦点が合っているとき、又は他の何らかのイベントが発生したときに、ユーザに通知するために使用されてもよい。例えば、プロセッサ110は、顔認識ソフトウェアを用いて、ディスプレイ116が活性化された場合に、ディスプレイ116上の複数の場所で顔に関係付けられるであろうテクスチャをシミュレートする触覚効果を決定してもよい。
【0024】
例示の実施形態では、プロセッサは、さらに外部トリガに基づいて第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定してもよい。例えば、例示の実施形態では、プロセッサは、ユーザ相互作用を検出するように構成されるタッチセンサ式インターフェースからインターフェース信号を受信するように構成される。次に、例示の実施形態では、プロセッサは、インターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定するであろう。例えば、プロセッサは、インターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて各触覚効果の触覚値又は触覚強度を修正してもよい。例示の実施形態では、タッチセンサ式インターフェースが高速又は高圧のユーザ相互作用を検出する場合、プロセッサはより高強度の触覚効果を決定するであろう。
【0025】
例示のメッセージング装置は、多くの目的で触覚効果を出力してもよい。例えば、一実施形態では、触覚効果は、ユーザ相互作用に関連付けられるインターフェース信号をプロセッサが受信したことの確認として作用してもよい。例えば、グラフィカルユーザインターフェースは、ボタンを含んでもよい。例えば、タッチセンサ式インターフェースは、ボタンを押すことに関連付けられたユーザ相互作用を検出すると、プロセッサにインターフェース信号を送信するであろう。これに応じて、プロセッサは、インターフェース信号を受信したことを確認するための触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、触覚効果は、タッチセンサ式インターフェースの表面でテクスチャをシミュレートするように構成されてもよい。例示の実施形態では、プロセッサは、他の目的で触覚効果をさらに決定してもよい。例えば、例示のメッセージング装置は、ユーザにディスプレイの境界を通知し、又はディスプレイの表面のアイコン等のオブジェクトに対する識別としてタッチセンサ式インターフェースの表面においてテクスチャをシミュレートしてもよい。
【0026】
この例示は、本明細書で検討される一般的な主題を読者に紹介するために与えられる。本発明は、この例示には限定されない。以下の段落は、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法の様々な追加の非限定的な実施形態及び例示を記載する。
【0027】
(テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる例示的なシステム)
次に、複数の図面を通じて同様の番号が同様の要素を示す図面を参照すると、
図1は、本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムのブロック図である。
図1に示されるように、システム100は、例えば、携帯電話、PDA(portable digital assistant)、携帯型メディアプレーヤ、携帯型コンピュータ、携帯型ゲーム装置又は他の何らかの移動装置等のメッセージング装置102を備える。幾つかの実施形態では、メッセージング装置102は、ラップトップ、タブレット、又はデスクトップPC等の完全なコンピュータを含んでもよい。さらに他の実施形態では、メッセージング装置は、PC又は他の何らかの装置と共に使用される外部モニタを含んでもよい。メッセージング装置102は、ネットワークインターフェース112、タッチセンサ式インターフェース114、ディスプレイ116、2つのアクチュエータ118及び124、スピーカ120、並びにメモリ122と通信するプロセッサ110を備える。
【0028】
プロセッサ110は、メモリ122に記憶されるコンピュータ実行可能プログラム命令を実行するように構成される。例えば、プロセッサ110は、メッセージング又は触覚フィードバック生成のために1つ以上のコンピュータプログラムを実行してもよい。プロセッサ110は、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、1つ以上のFPGA(field programmable gate array)、又は状態機械を備えてもよい。プロセッサ110は、例えば、PLC(programmable logic controller)、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM若しくはEEPROM(electronically programmable read only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置をさらに備えてもよい。
【0029】
メモリ122は、プロセッサ110によって実行されると、本明細書に記載したような様々なステップをプロセッサ110に実行させる命令を記憶するコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、電子、光学、磁気、又はプロセッサ110にコンピュータ可読命令を提供可能な他の記憶装置若しくは伝送装置を含んでもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読取り可能な任意の他の媒体を含む。さらに、様々な他の装置は、例えば、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。プロセッサ110及び記載された処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造にわたって分散されてもよい。
【0030】
プロセッサ110は、ネットワークインターフェース112と通信する。ネットワークインターフェース112は、例えば、赤外線、無線、Wi−Fi又はセルラネットワーク通信等の1つ以上の移動式通信方法を備えてもよい。他の変形では、ネットワークインターフェース112は、例えば、イーサネット(登録商標)等の有線ネットワークインターフェースを備える。メッセージング装置102は、例えば、セルラネットワーク及び/又はインターネット等のネットワークを介して他の装置(図示せず)とメッセージ又は仮想メッセージオブジェクトを交換するように構成され得る。装置間で交換されるメッセージの実施形態は、音声メッセージ、テキストメッセージ、データメッセージ、又は他の形態のデジタルメッセージを含んでもよい。
【0031】
また、プロセッサ110は、1つ以上のタッチセンサ式インターフェース114とも通信する。幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、タッチスクリーン又はタッチパッドを含んでもよい。例えば、幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、表示信号を受信してユーザに画像を出力するように構成されるディスプレイの上に搭載されるタッチスクリーンを含んでもよい。他の実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、光学センサ又は別の種類のセンサを備えてもよい。一実施形態では、タッチセンサ式インターフェースは、LED検出器を備えてもよい。例えば、一実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、ディスプレイ116の側部に取り付けられるLED指検出器を備えてもよい。他の実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、ボタン、スイッチ、スクロールホイール、ローラーボール、又は当技術分野で周知の何らかの他の種類の物理的装置インターフェースを含んでもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、単一のタッチセンサ式インターフェース114と通信し、他の実施形態では、プロセッサは、複数のタッチセンサ式インターフェース、例えば、タッチスクリーン及びローラーボールと通信する。タッチセンサ式インターフェース114は、ユーザ相互作用を検出し、ユーザ相互作用に基づいて、プロセッサ110に信号を送信するように構成される。幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、複数の態様のユーザ相互作用を検出するように構成されてもよい。例えば、タッチセンサ式インターフェース114は、ユーザ相互作用の速度及び圧力を検出して、この情報をインターフェース信号に組み込んでもよい。
【0032】
また、
図1に示される実施形態では、プロセッサ110は、ディスプレイ116とも通信する。プロセッサ110は、ディスプレイ116に示されるユーザインターフェースの図形表現を生成してから、ディスプレイ116にこの図形表現を含む表示信号を送信するように構成され得る。他の実施形態では、ディスプレイ116は、別の装置から表示信号を受信するように構成される。例えば、幾つかの実施形態では、ディスプレイ116は、コンピュータモニタ等の外部ディスプレイを含んでもよい。ディスプレイ116は、表示信号を受信して、その表示信号に関連付けられる画像を出力するように構成される。幾つかの実施形態では、表示信号はVGA、HDMI、SVGA、VIDEO、S−VIDEO、又は当技術分野で周知の他の種類の表示信号を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ディスプレイ116は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又はプラズマスクリーンディスプレイ等のフラットスクリーンディスプレイを含む。他の実施形態では、ディスプレイ116は、CRT(Cathode Ray Tube)、又は当技術分野で周知の他の種類のディスプレイを含む。さらに他の実施形態では、ディスプレイ116は、タッチセンサ式インターフェース114を含んでもよく、例えば、ディスプレイ116は、タッチスクリーンLCDを含んでもよい。さらに他の実施形態では、ディスプレイ116は、フレキシブルスクリーン又はフレキシブルディスプレイを含んでもよい。例えば、幾つかの実施形態では、ディスプレイ116は、その表面の下側に取り付けられる触角基板を備えてもよい。このような実施形態では、ディスプレイ116は可撓性材料から作られ、プロセッサ110から受信される信号に応答して、触覚基板が曲がることで、ディスプレイ116の表面に隆起、谷間、又は他の特徴を形成する。幾つかの実施形態では、触覚基板は、プラズマアクチュエータ、圧電アクチュエータ、電気活性ポリマ、微小電気機械システム、形状記憶合金、流体グリッド又はガス充填セルを含んでもよい。
【0033】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、ディスプレイ116に示されるグラフィカルユーザインターフェースとの相互作用に関連付けられる信号をタッチセンサ式インターフェース114から受信する。例えば、一実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、タッチスクリーンを含んでもよく、ディスプレイ116上のグラフィカルユーザインターフェースは、仮想キーボードを含んでもよい。このような実施形態では、ユーザが仮想キーボードのキーの1つと重なるタッチスクリーンの一部と相互作用すると、タッチスクリーンは、このユーザ相互作用に対応するインターフェース信号をプロセッサ110に送信するであろう。このインターフェース信号に基づいて、プロセッサ110は、ユーザが仮想キーボード上でキーの1つを押したことを決定するであろう。この機能性は、ユーザがディスプレイ116上の他のアイコン及び仮想オブジェクトと相互作用することを可能にする。例えば、幾つかの実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンをフリックして、仮想ボールを移動させ又は仮想つまみを回してもよい。別の実施形態では、メッセージング装置102は、例えば、スクロールホイール、ローラーボール、又はボタン等の別のタッチセンサ式インターフェース114を備えてもよい。このような実施形態では、追加のタッチセンサ式インターフェース114は、ユーザとグラフィカルユーザインターフェースとの間の同様の相互作用を容易にしてもよい。
【0034】
また、
図1に示されるように、プロセッサ110は、少なくとも2つのアクチュエータ118及び124、各アクチュエータ用のサスペンションシステム、並びに各アクチュエータ用の電力及び制御配線を備える作動システムとも通信する。幾つかの実施形態では、メッセージング装置102は、1つ以上の作動システムを備える。プロセッサ110は、第1の触覚効果を決定して、第1の触覚効果に対応する第1の触覚信号をアクチュエータ118に送信するように構成される。また、プロセッサ110は、第2の触覚効果を決定して、第2の触覚効果に対応する第2の触覚信号をアクチュエータ124に送信するようにも構成される。幾つかの実施形態では、触覚効果は、ディスプレイ116、タッチセンサ式インターフェース114、又はメッセージング装置102の筐体の表面で感知される振動触覚テクスチャをシミュレートする。幾つかの実施形態では、各触覚効果を決定することは、一連の計算を実行することを含んでもよい。他の実施形態では、各触覚効果を決定することは、ルックアップテーブルにアクセスすることを含んでもよい。さらに他の実施形態では、各触覚効果を決定することは、ルックアップテーブルと計算との組み合わせを含んでもよい。
【0035】
幾つかの実施形態では、触覚効果を決定することは、触覚マップを含んでもよい。このような実施形態では、触覚効果を決定することは、表示信号をアクチュエータ118及び124にマッピングすることを含んでもよい。例えば、表示信号は、各々が色彩に関連付けられる複数のピクセルを含んでもよい。このような実施形態では、各ピクセルは、赤、緑又は青の色彩に関連付けられてもよい。さらにその色彩は、強度、例えば、1−8の強度に関連付けられてもよい。このような実施形態では、触覚効果を決定することは、各色彩に触覚効果を割り当てることを含んでもよい。幾つかの実施形態では、触覚効果は、動作の方向及び強度を含んでもよい。例えば、一実施形態では、触覚信号は、回転アクチュエータを半分の力で時計回りに回転させるように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、動作の強度は、色彩の強度に関連付けられてもよい。プロセッサ110は、触覚効果を決定すると、触覚効果を含む触覚信号をアクチュエータに送信する。幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、表示信号における一部のピクセルのみに触覚効果を割り当ててもよい。例えば、このような実施形態では、触覚効果は、表示信号の一部のみに関連付けられてもよい。他の実施形態では、プロセッサ110は、一部の表示信号を一方のアクチュエータにマッピングし、残りの表示信号を他方のアクチュエータにマッピングするように構成される。例えば、このような実施形態では、プロセッサ110は、赤の色彩に関連付けられる触覚効果をアクチュエータ118にマッピングし、他の全ての触覚効果をアクチュエータ124にマッピングするように構成されてもよい。
【0036】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、ユーザ相互作用又はトリガに少なくとも部分的に基づいて第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、タッチセンサ式インターフェース114からインターフェース信号を受信して、このインターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定する。例えば、幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、タッチセンサ式インターフェース114によって検出されるユーザ相互作用の場所に基づいて第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定してもよい。例えば、このような実施形態では、プロセッサ110は、ディスプレイ116上の仮想オブジェクトのテクスチャをシミュレートするために触覚効果を決定してもよい。他の実施形態では、プロセッサ110は、インターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて各触覚効果の強度を決定してもよい。例えば、タッチセンサ式インターフェース114が高圧のユーザ相互作用を検出すると、プロセッサ110は、高強度の触覚効果を決定してもよい。別の実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114が低圧のユーザ相互作用を検出すると、プロセッサ110は、低強度の触覚効果を決定してもよい。さらに他の実施形態では、プロセッサ110は、第1のテクスチャをシミュレートする持続性の振動であって、第1のアクチュエータによって出力される第1の触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサは、第1のテクスチャ内のテクスチャをシミュレートするための短いパルス性の振動であって、第2のアクチュエータによって出力される第2の触覚効果を決定してもよい。例えば、一実施形態では、第1の触覚効果は、砂のテクスチャをシミュレートするように構成され、第2の触覚効果は、砂中の岩のテクスチャをシミュレートするように構成されてもよい。
【0037】
プロセッサ110は、第1及び第2の触覚効果を決定すると、第1の触覚効果に関連付けられる第1の触覚信号をアクチュエータ118に送信し、第2の触覚効果に関連付けられる第2の触覚信号をアクチュエータ124に送信する。アクチュエータ118及び124は、プロセッサ110から第1及び第2の触覚信号を受信して、対応する触覚効果を出力するように構成される。アクチュエータ118及び124は、例えば、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)、固定圧電アクチュエータ(FPA)、リニア圧電アクチュエータ(LPA)又はリニア共振アクチュエータ(LRA)であってもよい。幾つかの実施形態では、アクチュエータ118及び124は、異なる種類のアクチュエータを含んでもよい。例えば、アクチュエータ118は、偏心回転質量モータを含んでもよく、アクチュエータ124は、リニア共振アクチュエータを含んでもよい。
【0038】
アクチュエータ118及び124によって出力される触覚効果は、例えば、振動、ノッキング、うなり、衝撃、又はトルクをメッセージング装置に与える当技術分野で周知の複数の触覚効果のうちのいずれかを含んでもよい。幾つかの実施形態では、触覚効果は、タッチセンサ式インターフェース114又はディスプレイ116の表面にユーザが感知するテクスチャをシミュレートするように構成される。このテクスチャは、ディスプレイ116に示されるグラフィカルユーザインターフェースに関連付けられてもよい。例えば、ディスプレイ116は、革製の鞄を表示してもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、革のテクスチャをシミュレートする触覚効果をアクチュエータ118及び124に出力させるように構成される触覚信号をアクチュエータ118及び124に送信してもよい。他の実施形態では、アクチュエータ118及び124は、水、氷、砂、砂利、雪、皮膚、毛皮、又は別の表面のテクスチャをシミュレートする触覚効果を出力するように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、触覚効果は、メッセージング装置102の異なる部分に、例えば、その筐体上に出力されてもよい。
【0039】
幾つかの実施形態では、アクチュエータ118及び124は、組み合わされると単一の触覚効果を形成する別個の振動を出力するように構成される。例えば、アクチュエータ118及びアクチュエータ124は、異なる周波数で触覚効果をそれぞれ出力してもよい。幾つかの実施形態では、こうした2つの触覚効果が組み合わされると、それらはユーザが1つの触覚効果として感知する調和を形成する。例えば、幾つかの実施形態では、こうした調和は、タッチセンサ式インターフェース114の表面にユーザが感知するテクスチャをシミュレートしてもよい。他の実施形態では、アクチュエータ118及び124の一方は、テクスチャをシミュレートする持続性の触覚効果を出力するように構成される。このような実施形態では、他のアクチュエータは、そのテクスチャの撹乱をシミュレートする第2の触覚効果を出力するように構成されてもよい。例えば、 このような実施形態では、アクチュエータ118は、水のテクスチャをシミュレートする触覚効果を出力するように構成されてもよい。このような実施形態では、アクチュエータ124は、水中のオブジェクト、例えば、魚、海草、又は流木のテクスチャを表す触覚効果を周期的に出力するように構成されてもよい。さらに他の実施形態では、アクチュエータ118及びアクチュエータ124は、同じ触覚効果を出力するように構成されてもよいが、ユーザがタッチセンサ式インターフェース114の表面を移動すると触覚効果の周波数応答を増加するように構成されてもよい。例えば、一実施形態では、ディスプレイ116は仮想キーボードを含んでもよい。ユーザが各キーに触れると、プロセッサ110は、ユーザの入力を受信したことを確認するための触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサは、触覚効果相互間の遅延時間を減らすためにアクチュエータ118及び124の両方を利用してもよい。例えば、プロセッサは、ユーザがキーボードをタイプすると、アクチュエータ118及び124を交互に繰り返してもよい。これにより、各アクチュエータが触覚効果を出力し、別の触覚信号を受信して別の触覚効果を出力する前に初期化することが可能になる。
【0040】
プロセッサ110は、様々な理由で触覚効果を決定してもよい。幾つかの実施形態では、触覚効果は、ユーザ相互作用に関連付けられた信号をプロセッサ110がタッチセンサ式インターフェース114から受信したことの確認として作用してもよい。例えば、一実施形態では、グラフィカルユーザインターフェースはボタンを備えてもよく、タッチセンサ式インターフェース114は、ボタンを押すことに関連付けられるユーザ相互作用を検出してもよい。タッチセンサ式インターフェース114がユーザ相互作用に関連付けられるインターフェース信号をプロセッサ110に送信すると、プロセッサ110は、インターフェース信号の受信を確認するための触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、触覚効果は、タッチセンサ式インターフェース114の表面でテクスチャをユーザに感知させてもよい。例えば、プロセッサは、プロセッサ110がユーザ入力を受信したことを確認するために砂のテクスチャが用いられてもよい。他の実施形態では、異なるテクスチャ、例えば、水、氷、油、岩、又は皮膚のテクスチャが用いられてもよい。幾つかの実施形態では、触覚効果は、異なる目的を果たしてもよく、例えば、ユーザにディスプレイ116の境界を通知し、又はユーザにディスプレイ116上の画像に関する触覚情報を提供してもよい。例えば、ディスプレイ116上の各アイコンは、異なるテクスチャを含んでもよい。例えば、一実施形態では、ディスプレイ116は複数のアイコンを含んでもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、ユーザが各アイコンに触れると異なる触覚効果を決定してもよい。例えば、ユーザが1つのアイコンに触れると、プロセッサ110は、皮膚のテクスチャを含む触覚効果を決定してもよい。また、ユーザが別のアイコンに触れると、プロセッサ110は、水のテクスチャを含む触覚効果を決定してもよい。さらなる実施形態では、プロセッサは、ユーザの指がアイコンとの接触からディスプレイの背景との接触に移動すると、テクスチャを変化させ、それによりユーザがもはやアイコンに触れていないことを通知してもよい。
【0041】
また、
図1に示されるように、プロセッサ110は、スピーカ120とも通信する。スピーカ120は、プロセッサ110から音声信号を受信して、ユーザに出力するように構成される。幾つかの実施形態では、音声信号は、アクチュエータ118によって出力される触覚効果、又はディスプレイ116によって出力される画像に関連付けられてもよい。他の実施形態では、音声信号は、触覚効果又は画像に対応しなくてもよい。
【0042】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のセンサ、例えば、GPSセンサ、画像センサ、加速度計、場所センサ、回転速度センサ、光センサ、カメラ、マイクロホン、または他の何らかの種類のセンサをさらに含んでもよい。センサは、加速、傾斜、慣性、又は場所の変化を検出するように構成されてもよい。例えば、メッセージング装置102は、メッセージング装置の加速を測定するように構成される加速度計を備えてもよい。センサは、プロセッサ110にセンサ信号を送信するように構成される。
【0043】
センサ信号は、メッセージング装置102の位置、移動、加速、又は「急な動き(jerk)」(すなわち、加速の派生)に関連付けられる1つ以上のパラメータを含んでもよい。例えば、一実施形態では、センサは、複数のパラメータを含むセンサ信号を生成及び送信してもよい。各パラメータは、一つの測定された並進又は回転軸に沿った又はその周囲の運動に関連付けられる。幾つかの実施形態では、センサは、プロセッサ110が1つ以上の軸に沿った運動を示すように解釈するようにプログラムされる電圧又は電流を出力する。
【0044】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、センサ信号を受信して、仮想ワークスペースを活性化し且つ仮想ワークスペースの「中」の仮想的運動に対応するようにX、Y、又はZ方向にメッセージング装置102の感知された運動を解釈するべきことを決定するであろう。次に、ユーザは、仮想ワークスペース内で装置102を動かして、仮想スペース内でジェスチャを行なうことにより機能又はファイルを選択してもよい。例えば、仮想ワークスペース内の機能の上でZ軸にメッセージング装置102を動かすことによって選択してもよい。幾つかの実施形態では、ユーザは、仮想ワークスペースでジェスチャを用いてメッセージング装置102によって出力される触覚効果を変更してもよい。
【0045】
図2は、本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムの例示である。
図2は、例えば、携帯電話、PDA、携帯型メディアプレーヤ、携帯型ゲーム装置、又は携帯型コンピュータ等のメッセージング装置200を含む。メッセージング装置200は、例えば、セルラネットワーク又はインターネット等のネットワークを介して、音声メール、テキストメッセージ、及び他のデータメッセージのような信号を送信及び受信するように構成される。メッセージング装置200は、無線ネットワークインターフェース及び/又は有線ネットワークインターフェース(
図2には示されない)を備えてもよい。
図2には装置200がハンドヘルドメッセージング装置として例示されるが、他の実施形態は、例えば、ビデオゲームシステム及び/又はパーソナルコンピュータ等の異なる装置を含んでもよい。
【0046】
図2に示されるように、メッセージング装置200は、筐体202及びディスプレイ216を備える。幾つかの実施形態では、ディスプレイ216は、LCDディスプレイを含んでもよい。他の実施形態では、ディスプレイ216は、プラズマディスプレイ、又は当技術分野で周知の他の種類のディスプレイを含んでもよい。ディスプレイ216は、表示信号を受信して、その表示信号に関連付けられる画像を出力するように構成される。幾つかの実施形態では、表示信号はVGA、HDMI、SVGA、VIDEO、S−VIDEO、又は当技術分野で周知の他の種類の表示信号を含んでもよい。
図2に示される実施形態では、ディスプレイ216はテクスチャ化されたボール204を含む。
【0047】
さらに
図2を参照すると、メッセージング装置200は、操作子214をさらに備える。
図2に示される実施形態では、操作子214は、ローラーボール及びボタンを備える。また、メッセージング装置200は、タッチセンサ式インターフェース218も備える。
図2に示される実施形態では、タッチセンサ式インターフェースは、ディスプレイ216の上に配置されるタッチスクリーンを備える。幾つかの実施形態では、ディスプレイ216及びタッチスクリーンは、例えば、タッチスクリーンディスプレイ等の単一の一体型構成要素を含んでもよい。
【0048】
操作子214及びタッチセンサ式インターフェース218は、ユーザ相互作用を検出して、このユーザ相互作用に対応するインターフェース信号をプロセッサに送信するように構成される。幾つかの実施形態では、ユーザ相互作用は、ディスプレイ206に示されるグラフィカルユーザインターフェースに関連付けられる。このような実施形態では、プロセッサ110は、インターフェース信号を受信して、このインターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて、グラフィカルユーザインターフェース上に示される画像を操作する。例えば、
図2に示される実施形態では、ユーザは、テクスチャ化されたボール204と相互作用するために操作子214又はタッチセンサ式インターフェース218のいずれかを用いてもよい。ユーザがテクスチャ化されたボール204と相互作用すると,プロセッサは、テクスチャ化されたボール204の表面におけるテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果を決定するであろう。このテクスチャは、当技術分野で周知の多くのテクスチャの1つ、例えば、砂、岩、ガラス、水、又は革を含んでもよい。
【0049】
メッセージング装置200は、触覚信号を受信して、触覚効果を出力するように構成される少なくとも2つのアクチュエータをさらに備える(
図2には示されない)。幾つかの実施形態では、各アクチュエータによって出力される触覚効果は、メッセージング装置200のユーザによって感知される振動触覚テクスチャをシミュレートするように構成される。プロセッサ110は、第1の触覚効果を決定して、第1の触覚効果に対応する第1の触覚信号を第1のアクチュエータに送信するように構成される。さらに、プロセッサ110は、第2の触覚効果を決定して、第2の触覚効果に対応する第2の触覚信号を第2のアクチュエータに送信するように構成される。第1及び第2のアクチュエータは、それぞれの触覚信号を受信すると、決定された触覚効果を出力するように構成される。ユーザは、ディスプレイ216の表面を介して又はメッセージング装置200の他の一部を通じて、例えば、操作子214又は筐体202を介して各アクチュエータの触覚効果を感知してもよい。
【0050】
図2に示される実施形態では、ディスプレイ216は、テクスチャ化されたボール204を含み、それはバスケットボールを含んでもよい。バスケットボールは、バスケットボールの外面中に継ぎ目を形成する浅い隆起を持つ一様な凹凸のあるテクスチャを含む。ユーザがテクスチャ化されたボール204と相互作用すると、プロセッサ110は、バスケットボールの一様な凹凸のあるテクスチャをシミュレートするための穏やかな振動を含む第1の触覚効果を決定してもよい。次に、プロセッサ110は、第1のアクチュエータに第1の触覚信号を送信してもよい。プロセッサ110は、バスケットボールにある隆起をシミュレートするための急峻なパルスを含む第2の触覚効果をさらに決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、ユーザがバスケットボールの継ぎ目に関連付けられる部分と相互作用すると、第2の触覚効果を含む第2の触覚信号を出力してもよい。他の実施形態では、プロセッサは、ディスプレイ216の表面において異なるテクスチャをシミュレートするために異なる触覚効果を決定してもよい。
【0051】
(テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる例示的なシステム)
図3aは、本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムの例示である。
図3aは、例えば、携帯電話、PDA、携帯型メディアプレーヤ、携帯型ゲーム装置、又は携帯型コンピュータ等のメッセージング装置300を含む。メッセージング装置300は、例えば、セルラネットワーク又はインターネット等のネットワークを介して、音声メール、テキストメッセージ、及び他のデータメッセージのようなメッセージを含む信号を送信及び受信するように構成される。メッセージング装置300は、無線ネットワークインターフェース及び/又は有線ネットワークインターフェース(
図3aには示されない)を備えてもよい。
図3aには装置300がハンドヘルドメッセージング装置として例示されるが、他の実施形態は、例えば、ビデオゲームシステム及び/又はパーソナルコンピュータ等の異なる装置を含んでもよい。
【0052】
図3aに示されるように、メッセージング装置300は、ディスプレイ316を備える。ディスプレイ316は、表示信号を受信して、この表示信号に少なくとも部分的に基づいて画像を出力するように構成される。メッセージング装置300は、表示信号をディスプレイ316に送信するように構成されるプロセッサ(
図3aには示されない)をさらに備える。メッセージング装置300は、ディスプレイ316の上に取り付けられるタッチセンサ式インターフェース314をさらに備える。タッチセンサ式インターフェース314は、ユーザ相互作用を検出して、このユーザ相互作用に対応するインターフェース信号をプロセッサに送信するように構成される。ディスプレイ316は、2つのアイコン302及び304を備える。ユーザがアイコン302及び304の一方と相互作用すると、タッチセンサ式インターフェース314は、ユーザ相互作用を検出して、対応するインターフェース信号をプロセッサに送信するであろう。このインターフェース信号に基づいて、プロセッサは、ユーザが一方のアイコンに結び付けられたファイルを開き、又は当技術分野で周知の他の何らかの動作を実行したことを決定してもよい。
【0053】
図3aに示されるように、アイコン302及び304の各々は、テクスチャを含む。図示の実施形態では、アイコン302は、煉瓦のテクスチャを含み、アイコン304は、岩のテクスチャを含む。他の実施形態では、異なるテクスチャ、例えば、砂、水、油、草、毛皮、皮膚、革、氷、木、又は当技術分野で周知の他の何らかのテクスチャが使用されてもよい。
図3aに指306として示されるユーザが各アイコンに関連付けられるディスプレイ316の一部と相互作用すると、プロセッサは、そのアイコンのテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果を決定するであろう。次に、プロセッサは、触覚効果を出力するように構成される少なくとも2つのアクチュエータ(
図3aには示されない)に触覚効果に関連付けられる信号を出力するであろう。
【0054】
例えば、
図3aに示される実施形態では、ユーザがディスプレイのアイコン302に関連付けられる部分と相互作用すると、プロセッサは、煉瓦の粗いテクスチャをシミュレートするように構成される第1の触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサは、煉瓦間の粗いモルタルをシミュレートするように構成される第2の触覚効果をさらに決定してもよい。次に、ユーザがアイコン302と相互作用すると、プロセッサは、第1の触覚信号を第1のアクチュエータに出力して、ディスプレイ316の表面に煉瓦のテクスチャをシミュレートするであろう。さらに、ユーザがアイコン302上に指を動かすと、プロセッサは、モルタルのテクスチャをシミュレートするために第2の触覚信号を第2のアクチュエータに周期的に送信してもよい。
【0055】
他の実施形態では、プロセッサは、互いに関連していない触覚効果を決定してもよい。例えば、
図3aに示されるように、ディスプレイ316は、岩のテクスチャを含む第2のアイコン304も含む。このような実施形態では、プロセッサは、アイコン302のテクスチャをシミュレートするように構成される第1の触覚効果及びアイコン304のテクスチャをシミュレートするように構成される第2の触覚効果を決定してもよい。次に、ユーザがアイコン302と相互作用すると、プロセッサは、第1の触覚信号を第1のアクチュエータに出力してもよい。そして、ユーザがアイコン304と相互作用すると、プロセッサは、第2の触覚信号を第2のアクチュエータに出力してもよい。他方のアクチュエータが動作中に各アクチュエータは減速して初期化する時間を有するので、このような実施形態は、アクチュエータがより説得力のある触覚効果を出力することを可能にし得る。
【0056】
図3bは、本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムの例示である。
図3bに示される実施形態では、触覚効果を決定することは、表示信号を少なくとも2つのアクチュエータにマッピングすることを含む。
図3bに示される実施形態は、ディスプレイ350の拡大部分を含む。ディスプレイ350は、プロセッサから表示信号を受信するように構成される。表示信号は、各々が色彩及びその色彩の強度に関連付けられる複数のピクセルを含む。ディスプレイ350は、この表示信号を受信して、この表示信号に関連付けられる画像を出力する。
図3bに示される実施形態では、ディスプレイ350の拡大部は、6個のピクセル351、352、353、354、355、及び356を含む。各ピクセルは、色彩及び1−10の範囲でその色彩に対する強度に関連付けられる。例えば、ピクセル355は、緑の色彩及び10のうちの3の色彩強度に関連付けられる。このように、ディスプレイ350は、ピクセル355の場所において強度3で緑の色彩を出力するであろう。
【0057】
図3bに示される実施形態では、プロセッサは、表示信号及びディスプレイ350上に取り付けられるタッチセンサ式インターフェースから受信されるインターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するであろう(
図3bには示されない)。例えば、
図3bに示される実施形態では、プロセッサは、触覚効果を各ピクセルに関連付け、又は「マッピング」するために表示信号を使用する。
図3bに示される実施形態では、プロセッサは、色彩ごとに異なる周波数の触覚効果を決定してもよい。プロセッサは、各ピクセルにおける触覚効果の強度を各ピクセルにおける色彩の強度にさらに関連付けてもよい。例えば、プロセッサは、色彩強度8のピクセルが同様に触覚強度8を有することを決定してもよい。プロセッサがディスプレイ上のピクセルを覆うユーザ相互作用に関連付けられるインターフェース信号を受信すると、プロセッサは、ユーザが相互作用するピクセルに関連付けられる触覚信号を出力するであろう。この触覚効果は、ディスプレイの表面でユーザにテクスチャを感知させるように構成される。
【0058】
例えば、
図3bに示される実施形態では、プロセッサは、青のピクセルがノッキングの触覚効果に関連付けられ、赤のピクセルがパルス性の振動に関連付けられ、緑のピクセルがクリックの触覚効果に関連付けられることを決定してもよい。このような実施形態では、タッチセンサ式インターフェースはユーザの指がピクセル351上を通過したことを検出すると、プロセッサは、強度1のノッキングを決定するであろう。次に、ユーザの指がピクセル352上に移動すると、プロセッサは、強度5のパルス性の振動を決定するであろう。そして、ユーザの指がディスプレイ350上をピクセル353まで移動し続けると、プロセッサは、強度3のクリック効果を決定してもよい。
【0059】
こうした触覚効果は、ユーザがディスプレイ350の表面上で自身の指を動かすと、ディスプレイ350の表面上でユーザにテクスチャを感知させるように構成される。幾つかの実施形態では、プロセッサは、触覚信号をどのアクチュエータに出力するかを決定するように構成されてもよい。例えば、一実施形態では、メッセージング装置は、異なる強度の触覚効果を出力するように構成される2つのアクチュエータを備えてもよい。このような実施形態では、プロセッサは、3未満の強度を有する全ての触覚効果が第1のアクチュエータによって出力されるべきであり、3以上の強度を有する全ての触覚効果が第2のアクチュエータによって出力されるべきであることを決定してもよい。他の実施形態では、各色彩は、特定のアクチュエータにマッピングされてもよい。例えば、このような実施形態では、青の色彩に関連付けられる全ての触覚効果は、第1のアクチュエータによって出力されてもよく、赤の色彩に関連付けられる全ての触覚効果は、第2のアクチュエータによって出力されてもよく、緑の色彩に関連付けられる全ての触覚効果は、第3のアクチュエータによって出力されてもよい。他の実施形態では、メッセージング装置は、ディスプレイの表面で様々なテクスチャをシミュレートするために、色彩、強度、触覚効果、及びアクチュエータの異なる組み合わせを実装してもよい。
【0060】
図4は、本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムの別の例示である。
図4は、ディスプレイ416を備えるメッセージング装置400を含む。ディスプレイ416は、タッチセンサ式インターフェースの下側に配置される。タッチセンサ式インターフェースは、ユーザ相互作用を検出して、ユーザ相互作用に関連付けられるインターフェース信号をプロセッサに送信するように構成される(
図4には示されない)。
図4に示されるように、ディスプレイ416は、仮想QWERTYキーボード402を備える。ユーザは、仮想QWERTYキーボード402を用いて、メッセージング装置400にテクスチャ情報を入力してもよい。
【0061】
ユーザが仮想QWERTYキーボード402のキーと相互作用すると、メッセージング装置400は、プロセッサがタッチセンサ式インターフェースからインターフェース信号を受信したことをユーザに通知するために触覚効果を出力するように構成される。例えば、プロセッサは、ユーザが仮想QWERTYキーボード上のキーを押したことを示すインターフェース信号をタッチセンサ式インターフェースから受信すると、第1の触覚効果を決定してから、第1のアクチュエータに第1の触覚効果に対応する信号を送信してもよい。次に、第1のアクチュエータは、第1の触覚効果を出力する。プロセッサは、ユーザが仮想QWERTYキーボード上の別のキーを押したことを示すインターフェース信号を受信すると、第2の触覚効果を決定して、第2の触覚効果に対応する第2の信号を第2のアクチュエータに送信する。次に、第2のアクチュエータは、第2の触覚効果を出力する。
【0062】
幾つかの実施形態では、第1及び第2の触覚効果は、同じ触覚効果を含むように構成されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、第1及び第2の触覚効果は共に、タッチセンサ式インターフェースの表面に砂のテクスチャをシミュレートするように構成されてもよい。他の実施形態では、第1及び第2の触覚効果は異なってもよい。例えば、第1の触覚効果は、砂のテクスチャをシミュレートするように構成されてもよく、第2の触覚効果は、草のテクスチャをシミュレートするように構成されてもよい。このような実施形態では、タッチセンサ式インターフェースの一部は第1の触覚効果に関連付けられてもよく、タッチセンサ式インターフェースの残りの部分は、第2の触覚効果に関連付けられてもよい。
【0063】
これまでの段落で検討された機能性は、単一のアクチュエータを用いても実装され得る。しかし、
図4は、2つ以上のアクチュエータを用いることの利点を例示する。
図4に示される実施形態は、ハンドヘルド装置を含むメッセージング装置400を含む。ユーザは、親指と他の指とで仮想QWERTYキーボード402と相互作用してもよい。
図4に示される実施形態では、仮想QWERTYキーボード402のキーは約6mmスクエアである。他の実施形態では、仮想QWERTYキーボード402のキーは、6mmスクエアより大きく又は小さくてもよい。
図4に示される実施形態では、仮定のユーザは、7キー毎秒の速度で仮想キーボードを弄るかもしれない。このような仮定のユーザの指は、約42mm毎秒(7キー*6mm毎キー)で動くであろう。幾つかの実施形態では、触覚効果は、キーごとに2つの別個の端部をシミュレートするように構成される。例えば、触覚効果は、各キーに対する左端及び右端のテクスチャをシミュレートするために用いられてもよい。よって、別個の端部を含むテクスチャを各キーに適用するために、単一のアクチュエータであれば、1秒に最大14個の端部(7キー毎秒*2端部毎キー)を生成しなければならず、これは約71ミリ秒毎端部(1秒/14端部)に相当するであろう。
【0064】
幾つかの実施形態では、単一の高周波数のアクチュエータは、14キー端部毎秒をシミュレート可能な応答速度で触覚効果を出力し得る。別の実施形態は、各アクチュエータに要求される応答時間を減らすために2つ以上のアクチュエータを実装してもよい。2つ以上のアクチュエータを含む実施形態は、各アクチュエータが出力を下げて、各触覚効果の間に初期化するのにより多くの時間を提供するので、1つのアクチュエータによって出力される触覚効果が渾然一体となる危険性を低減する。これは図表404及び406によって明示されている。図表404は、2個アクチュエータシステムにおける第1のアクチュエータ用のタイミングチャートを示す。図表406は、2個アクチュエータシステムにおける第2のアクチュエータ用のタイミングチャートを示す。図表404及び406に示されるように、2個アクチュエータシステムにおいて、プロセッサは、互いに重複しない2つの別個の触覚信号を出力することが出来る。よって、第2のアクチュエータが触覚効果を出力している間に、第1のアクチュエータは、出力を下げて初期化することが出来る。そして、第1のアクチュエータが触覚効果を出力している間に、第2のアクチュエータは、出力を下げて初期化することが出来る。これにより、アクチュエータの一方によって出力された触覚効果が出力したばかりの触覚効果に渾然一体となる危険性が低減される。幾つかの実施形態では、この機能性は、より速い応答速度で同じ触覚効果を出力するために使用されてもよい。他の実施形態では、この機能性は、互いの直後に異なる触覚効果を出力するために使用されてもよい。
【0065】
2つ以上のアクチュエータを含む実施形態では、各アクチュエータは、同時に異なる触覚効果を出力してもよいので、利用可能な触覚効果の豊富度が増加する。例えば、各アクチュエータは、異なるテクスチャをシミュレートするように構成される異なる周波数又は種類の触覚効果を出力してもよい。幾つかの実施形態では、ユーザは、メッセージング装置400上でこうしたテクスチャを同じ時間における異なる場所で感知してもよい。例えば、一実施形態では、第1のアクチュエータは、第1のアイコン上のテクスチャをシミュレートするように構成される第1の触覚効果を出力してもよい。一方で同時に、第2のアクチュエータが第2のアイコン上の第2のテクスチャをシミュレートするように構成される第2の触覚効果を出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、第1のアイコン上で第1のテクスチャを感知し、同時に、第2のアイコン上で第2のテクスチャを感知してもよい。他の実施形態では、双方のアクチュエータは、組み合わされると単一のテクスチャをシミュレートするように構成される別個の触覚効果を出力するように構成されてもよい。
【0066】
(テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる例示的な方法)
図5は、
図1に示された装置について検討される本発明の一実施形態によるテクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いる方法の流れ図である。
図5に示されるように、方法500は、プロセッサ110が複数のピクセルを含む表示信号を受信すると開始する(502)。表示信号は、VGA、HDMI、SVGA、VIDEO、S−VIDEO、又は当技術分野で周知の他の種類の表示信号を含んでもよい。表示信号は、メッセージング装置がディスプレイ116を介してユーザに表示するグラフィカルユーザインターフェース又は他の画像を含んでもよい。
【0067】
次に、タッチセンサ式インターフェース114はプロセッサ110にインターフェース信号を送信して、プロセッサ110はインターフェース信号を受信する(504)。幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、タッチスクリーン又はタッチパッドを含んでもよい。例えば、幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、表示信号を受信してユーザに画像を出力するように構成されるディスプレイ116の上に搭載されるタッチスクリーンを含んでもよい。他の実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、ボタン、スイッチ、スクロールホイール、ローラーボール、又は当技術分野で周知の何らかの他の種類の物理的装置インターフェースを含んでもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、単一のタッチセンサ式インターフェース114と通信する。他の実施形態では、プロセッサ110は、複数のタッチセンサ式インターフェース114、例えば、タッチスクリーン及びローラーボールと通信する。タッチセンサ式インターフェース114は、ユーザ相互作用を検出し、ユーザ相互作用に基づいて、プロセッサ110に信号を送信するように構成される。幾つかの実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114は、複数の態様のユーザ相互作用を検出するように構成されてもよい。例えば、タッチセンサ式インターフェース114は、ユーザ相互作用の速度及び圧力を検出して、この情報をインターフェース信号に組み込んでもよい。
【0068】
次に、プロセッサ110は、第1の触覚効果及び第2の触覚効果を決定する。第1及び第2の触覚効果は、組み合わされるとテクスチャをシミュレートするように構成される(506)。第1の触覚効果及び第2の触覚効果は共に、タッチセンサ式インターフェース114の表面又は操作子を介してユーザが感知する振動を含んでもよい。幾つかの実施形態では、こうした振動は、タッチセンサ式インターフェース114の表面でテクスチャをユーザに感知させてもよい。例えば、テクスチャは、革、雪、砂、氷、皮膚、又は他の何らかの表面である。幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、アルゴリズムを用いて触覚効果を決定してもよい。他の実施形態では、プロセッサ110は、適切な触覚効果を決定するためにルックアップテーブルにアクセスしてもよい。さらに他の実施形態では、プロセッサ110は、触覚効果を決定するためにルックアップテーブルにアクセスし且つアルゴリズムを実装してもよい。
【0069】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、各触覚効果を決定するために触覚マップを実装してもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、表示信号を2つ以上のアクチュエータにマッピングしてもよい。例えば、表示信号は、各々が色彩に関連付けられる複数のピクセルを含んでもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、表示信号における各色彩に触覚値を割り当てることによって触覚効果を決定してもよい。次に、プロセッサ110は、触覚値を含む触覚信号を出力するであろう。幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、表示信号における一部のピクセルのみに触覚値を割り当ててもよい。例えば、このような実施形態では、触覚効果は、表示信号の一部のみに関連付けられてもよい。
【0070】
幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、ユーザ相互作用又はトリガに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサ110は、タッチセンサ式インターフェース114からインターフェース信号を受信して、このインターフェース信号に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定する。例えば、幾つかの実施形態では、プロセッサ110は、タッチセンサ式インターフェース114から受信されるインターフェース信号に基づいて異なる強度の触覚効果を決定してもよい。例えば、タッチセンサ式インターフェース114が高圧のユーザ相互作用を検出すると、プロセッサ110は、高強度の触覚効果を決定してもよい。別の実施形態では、タッチセンサ式インターフェース114が低圧のユーザ相互作用を検出すると、プロセッサ110は、低強度の触覚効果を決定してもよい。
【0071】
次に、プロセッサ110は、第1の触覚効果に関連付けられる第1の触覚信号を第1のアクチュエータ118に送信し、第1のアクチュエータ118は、触覚信号を受信して第1の触覚効果を出力するように構成される(508)。アクチュエータ118は、プロセッサ110から触覚信号を受信して触覚効果を出力するように構成される。アクチュエータ118は、例えば、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、リニア共振アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)又はリニア共振アクチュエータ(LRA)であってもよい。触覚効果は、例えば、振動、ノッキング、うなり、衝撃、又はトルクをメッセージング装置に与える当技術分野で周知の複数の触覚効果のうちの1つを含んでもよい。
【0072】
最後に、プロセッサ110は、第2の触覚効果に関連付けられる第2の触覚信号を第2のアクチュエータ124に送信し、第2のアクチュエータ124は、第2の触覚信号を受信して第2の触覚効果を出力するように構成される(510)。アクチュエータ124は、プロセッサ110から触覚信号を受信して触覚効果を出力するように構成される。アクチュエータ124は、例えば、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、リニア共振アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ又はリニア共振アクチュエータであってもよい。触覚効果は、例えば、振動、ノッキング、うなり、衝撃、又はトルクをメッセージング装置に与える当技術分野で周知の複数の触覚効果のうちの1つを含んでもよい。幾つかの実施形態では、アクチュエータ124は、アクチュエータ118と同じ種類のアクチュエータを含んでもよい。例えば、各アクチュエータは、偏心回転質量モータを含んでもよい。他の実施形態では、アクチュエータ118及びアクチュエータ124は、2つの異なる種類のアクチュエータを含んでもよい。例えば、アクチュエータ118は、リニア共振アクチュエータを含んでもよく、アクチュエータ124は、偏心回転質量モータを含んでもよい。
【0073】
幾つかの実施形態では、アクチュエータ118によって出力される第1の触覚効果及びアクチュエータ124によって出力される第2の触覚効果は、組み合わされると単一の触覚効果を形成するように構成される。例えば、各触覚効果は、組み合わされるとタッチセンサ式インターフェース114の表面においてテクスチャをシミュレートする調和を形成する振動を含んでもよい。他の実施形態では、2つの触覚効果は、別々に感知されてもよい。例えば、触覚効果の1つは、タッチセンサ式インターフェース114の表面に草のテクスチャをシミュレートするように構成される振動を含んでもよい。そして、第2の触覚効果は、小石又は草の中の他の材料のテクスチャをシミュレートするように構成されるパルス性の振動を含んでもよい。
【0074】
図6aは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6aに示される実施形態は、煉瓦を含む。煉瓦のテクスチャは、モルタルが砂利の谷間の感覚により区切られる、煉瓦の粗い不規則なテクスチャにより特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、ユーザの指が動いている間に、中程度から高程度の最大変動で変化するランダム信号を用いて、リニア共振アクチュエータ、リニア圧電アクチュエータ又は固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータを駆動することにより煉瓦のテクスチャをシミュレートしてもよい。幾つかの実施形態では、この変化は、異なる粗さに調節されてもよい。このような実施形態では、煉瓦からモルタルへの移行は、第2のアクチュエータによるシミュレーションであってもよい。例えば、偏心回転質量モータによって生成される高継続性のポップ(pop)による。さらに、モルタルが十分に厚い場合は、煉瓦のテクスチャを出力するアクチュエータを駆動するために使用されたものよりも変化の大きい低振幅信号で第1のアクチュエータを駆動することによって、ディスプレイのモルタルに関連付けられる部分に、繊細なテクスチャがレンダリングされてもよい。
【0075】
図6bは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6bに示される実施形態は、岩を含む。岩のテクスチャは、ユーザが岩から岩へと動くときの移行で区切られる滑らかな表面により特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、ディスプレイ上に低摩擦の区分を生成するように構成される触覚信号を用いて、固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータを駆動することにより岩のテクスチャをシミュレートしてもよい。このような実施形態では、個々の岩は、表示された画像の非視覚エッジマップによってレンダリングされ、タッチセンサ式インターフェースがユーザの動作を検出すると、例えば、リニア圧電アクチュエータ又は偏心回転質量モータ等の第2のアクチュエータに高振幅の触覚信号を出力してもよい。例えば、ユーザの指がある岩から別の岩へと移行していることをタッチセンサ式インターフェースが検出する度に触覚効果を出力する。
【0076】
図6cは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6cに示される実施形態は、砂又はサンドペーパーを含む。砂は、粗い砂利の感覚に加えて、砂粒子の山がユーザの指の前方に積もる感覚によって特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、ユーザの指が動いている間に、高程度の最大変動を有するランダム信号を用いて、リニア共振アクチュエータ、リニア圧電アクチュエータ又は固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータを駆動することにより砂のテクスチャをシミュレートしてもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、異なる程度の粗さを生成するために信号の変動を調節してもよい。砂が積み上がる感覚をシミュレートするために、システムは、固定圧電アクチュエータ等の第2のアクチュエータを用いてもよい。このような実施形態では、ユーザがタッチスクリーン上で指を動かすと、プロセッサは、低強度で開始して、ユーザがある方向に指を動かすにつれて増加する信号によりアクチュエータを駆動する。
【0077】
別の実施形態では、
図6cに示されるテクスチャはサンドペーパーを含んでもよい。サンドペーパーは、粗い砂利の感覚を有することにより特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、高程度の最大変動を有する第1の触覚信号を、リニア共振アクチュエータ、リニア圧電アクチュエータ又は固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータに送信することにより粗い砂利の感覚をシミュレートしてもよい。幾つかの実施形態では、この信号は、ユーザの指がタッチセンサ式インターフェースの表面上を動いている間にのみ出力される。幾つかの実施形態では、プロセッサは、粗さのレベルを変えるために信号の変動を調節する。
【0078】
図6dは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6dに示される実施形態では、テクスチャは草のテクスチャを含む。草は、ユーザの指を擽るような周期的な軽い感覚によって特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、草の区分で覆われた低摩擦の区分を生成するように構成される第1の触覚信号を、固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータに送信することにより草のテクスチャをシミュレートしてもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、表示された画像の非視覚エッジマップを用いて、リニア圧電アクチュエータ又はLRM等の第2のアクチュエータを駆動することにより個々の草の葉をレンダリングしてもよい。
【0079】
図6eは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6eに示される実施形態では、テクスチャは革のテクスチャを含む。革は、革の表面の隆起及び谷間を含む包括的で滑らかな感覚によって特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、ユーザの指がタッチセンサ式インターフェースの表面を移動すると摩擦を低減する触覚効果を出力するように構成される第1の触覚信号を、固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータに送信することによりテクスチャをシミュレートしてもよい。プロセッサは、タッチセンサ式インターフェースが革を横切るユーザの指の動きを検出すると、非常に短い低振幅の触覚信号で第2のアクチュエータを駆動することにより革の表面にある隆起及び谷間をシミュレートしてもよい。
【0080】
図6fは、本発明の一実施形態によりメッセージング装置がシミュレートし得るテクスチャの1つの例示である。
図6fに示される実施形態では、テクスチャは木のテクスチャを含む。木は、ユーザが板から板へと動くと鋭い移行によって区切られる不規則な凹凸のあるテクスチャにより特徴付けられてもよい。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、表示された画像の非視覚エッジマップを用いてリニア共振アクチュエータ、リニア圧電アクチュエータ又は固定圧電アクチュエータ等の第1のアクチュエータを駆動することにより不規則な凹凸のあるテクスチャをシミュレートしてもよく、ユーザの指が動くと何度も非常に短い低振幅の振動で第1のアクチュエータをさらに駆動してもよい。厚板から厚板への移行を出力するために、プロセッサは、第2のアクチュエータに高振幅の短い持続時間のポップ振動を出力させるように構成される第2の触覚信号を出力してもよい。
【0081】
他の実施形態では、異なるテクスチャに関連付けられる触覚効果が出力されてもよい。例えば、一実施形態では、プロセッサは、氷のテクスチャに関連付けられるテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果をアクチュエータに出力させるように構成される触覚信号を送信してもよい。氷は、低摩擦により特徴付けられる。幾つかの実施形態では、氷は完全に滑らかなテクスチャを有する。他の実施形態では、氷は、微細な低振幅の砂利のようなテクスチャを含む。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、出来るだけディスプレイの表面で摩擦を低減するように構成される触覚信号で第1のアクチュエータを駆動することにより氷のテクスチャをシミュレートしてもよい。プロセッサは、ユーザの指が動いている間に低振幅の効果を第2のアクチュエータに出力させるように構成される第2の触覚信号で、リニア圧電アクチュエータ又はリニア共振アクチュエータ等の第2のアクチュエータを駆動することにより氷の中の不完全性又は砂利をシミュレートしてもよい。こうした低振幅の効果は、氷の表面の不完全性又は砂利に関連付けられてもよい。
【0082】
別の実施形態では、プロセッサは、トカゲの皮のテクスチャに近似する触覚効果をアクチュエータに出力させるように構成される触覚信号でアクチュエータを駆動してもよい。トカゲの皮は、皮にある隆起から隆起への移行によって区切られる包括的で滑らかな感覚によって特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、タッチセンサ式インターフェース上に低摩擦の区画をアクチュエータにシミュレートさせるように構成される触覚信号で第1のアクチュエータを駆動することによりトカゲの皮のテクスチャをシミュレートしてもよい。プロセッサは、タッチセンサ式インターフェースが表面を横切るユーザの指の動きを検出すると、第2の触覚信号で第2のアクチュエータを周期的に駆動することにより皮の表面にある裂け目をレンダリングしてもよい。
【0083】
さらに別の実施形態では、プロセッサは、毛皮のテクスチャに近似する触覚効果をアクチュエータに出力させるように構成される触覚信号でアクチュエータを駆動してもよい。毛皮は、手触りが非常に柔軟な周期的な軽い感覚によって特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、タッチセンサ式インターフェースの表面でユーザが感知する摩擦を低減させるように構成される触覚効果を第1のアクチュエータに出力させるように構成される第1の触覚信号で第1のアクチュエータを駆動することにより、毛皮のテクスチャをシミュレートしてもよい。プロセッサは、低振幅のパルス信号を含む第2の触覚信号で第2のアクチュエータを駆動することにより個々の髪をさらにレンダリングしてもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、タッチセンサ式インターフェースがユーザの動きを検出するときだけ第2の触覚信号を出力するであろう。
【0084】
さらに別の実施形態では、プロセッサは、金属のテクスチャをシミュレートするように構成される触覚信号でアクチュエータを駆動してもよい。金属は、幾つかの実施形態では、軽い砂利を含む滑らかな低摩擦の表面により特徴付けられる。幾つかの実施形態では、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステムは、タッチセンサ式インターフェースの表面でユーザが感知する摩擦を低下させるように構成される信号で第1のアクチュエータを駆動することによりテクスチャの金属をシミュレートしてもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、短い高振幅の触覚信号を含む第2の触覚信号で第2のアクチュエータを駆動することにより個々の隆起をレンダリングしてもよい。幾つかの実施形態では、プロセッサは、タッチセンサ式インターフェースが表面にユーザの動きを検出するときだけ第2の触覚信号を出力するであろう。
【0085】
(テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法の利点)
テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法には多くの利点がある。例えば、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法は、以前に使用されていなかった触覚効果を移動装置に付加する。この新しい効果は、ユーザがメッセージング装置のディスプレイを見なくても、ユーザがメッセージング装置から情報を受信するための新しい手段を提供する。例えば、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法は、ユーザが異なるテクスチャを異なるアイコン、ボタン、又はディスプレイの他の要素に割り当てることを可能にしてもよい。従って、ユーザは、アイコンを見なくても、どのアイコンに触っているかを決定することが可能であってもよい。これにより、装置の利便性が高まり、視覚障害者にとってより便利な装置となり得る。
【0086】
さらに、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法は、低速で、場合により安価なアクチュエータを用いて装置がテクスチャをレンダリングすることを可能にする。例えば、複数のアクチュエータを用いることで、プロセッサは、両方のアクチュエータが同じ触覚信号を用いて同時に駆動される場合に、より強い効果を出力することが出来る。さらに、アクチュエータの1つは、残りのアクチュエータが初期化される間に、触覚効果と共に駆動されてもよいので、触覚効果が変更され得る周波数が増加される。これは、アクチュエータによって出力される触覚効果が混ざる可能性を低減する。さらに、複数のアクチュエータは、メッセージング装置上の複数の場所に取り付けられてもよい。それにより、触覚効果がメッセージング装置上の複数の場所に出力されることを可能にする。
【0087】
さらに、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法は、他の仕事からユーザの気を散らさずに、ユーザにより多くの情報を提供し得る。従って、それはユーザによるエラーの可能性を減らすであろう。例えば、ユーザは、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法を利用している場合、誤ったアイコンを押し又は誤ったキーを押すことがあまり起こらないであろう。この機能性は、ユーザ満足度を高めると共に、テクスチャを実現するために複数のアクチュエータを用いるシステム及び方法を組み込む技術の普及率を増加させることに役立ってもよい。
【0088】
(概論)
本明細書における「適合される」又は「構成される」という用語は、追加のタスク又はステップを実行するように適合され又は構成される装置を排除しない開放型及び包括型の言語の意味で用いられる。さらに、「基づく」は、1つ以上の記載された条件又は値に「基づく」プロセス、ステップ、計算、又は他の動作が、実際には、こうした記載以上の追加の条件又は値に基づいてもよいという点で、開放型及び包括型の意味で用いられる。本明細書に含まれる見出し、リスト、及び番号付けは、説明の簡略化のみを目的としており、限定することを意図していない。
【0089】
本願の主題の態様による実施形態は、デジタル電子回路で、又はコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、若しくはこれらの組み合わせで実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、例えば、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備え又はプロセッサへのアクセスを有する。プロセッサは、センササンプリングルーチン、触覚効果選択ルーチン、及び上記の選択された触覚効果を発生させるための信号を生成する適切なプログラミングを含む1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように、メモリに記憶されるコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。
【0090】
このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を含んでもよい。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM若しくはEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置をさらに備えてもよい。
【0091】
このようなプロセッサは、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサによって実行され又は支援される本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させ得る命令を記憶し得る媒体、例えば有形のコンピュータ可読媒体を備え又はそれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、全ての電子、光学、磁気、又はコンピュータ可読命令をウェブサーバ内のプロセッサ等のプロセッサに提供可能な他の記憶装置を含んでもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、例えば、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造にわたって分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0092】
本願の主題はその特定の実施形態に関して詳細に記載されてきたが、先述の理解を達成すると、当業者であれば、このような実施形態への代替、変形、及び均等物を容易に製造し得ることが理解されるであろう。従って、本開示は、限定ではなく例示を目的として提示されているのであって、当業者には容易に自明である本主題への修正、変形及び/又は追加を含むことを除外しないことが理解されるべきである。
前記プロセッサは、複数のピクセルを含む表示信号を受信して、前記表示信号に少なくとも部分的に基づいて前記第1の触覚効果及び前記第2の触覚効果を決定することを特徴とする、請求項14に記載のシステム。