【解決手段】ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システム1は、ユーザからの住所入力を受け付け、ユーザ保有する携帯機器の位置情報を取得し、受け付けた住所と、取得した携帯機器の位置情報と、を紐付けし、紐付けされた情報を、配達業者に通知する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では、あくまでも、過去の配達時刻に基づいた配達スケジュールであるため、受取人が急用により不在である場合や、偶々在宅している場合等の事情により、受取人が望まないタイミングで配達員が到着することや、受取人が望むタイミンで配達員が到着しにくい等の問題があった。そのため、配達員や受取人にとって、利便性が必ずしも高くなかった。
【0006】
そこで、本発明は、受取人の位置情報や在宅入力を受け付けることにより、受取人が在宅か否かを通知する点に着目した。
【0007】
本発明の目的は、配達員や受取人にとって、利便性を向上させた配達支援システム、配達支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムであって、
前記ユーザからの住所入力を受け付ける第1受付手段と、
前記ユーザが保有する携帯機器の位置情報を取得する取得手段と、
前記受け付けた住所と、前記取得した携帯機器の位置情報と、を紐付けする紐付け手段と、
前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知する第1通知手段と、
を備えることを特徴とする配達支援システムを提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムは、前記ユーザからの住所入力を受け付け、前記ユーザが保有する携帯機器の位置情報を取得し、前記受け付けた住所と、前記取得した携帯機器の位置情報と、を紐付けし、前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知する。
【0011】
ここで、第1の特徴に係る発明は、配達支援システムのカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0012】
第2の特徴に係る発明は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムであって、
前記ユーザからの在宅入力を受け付ける第2受付手段と、
前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知する第2通知手段と、
を備えることを特徴とする配達支援システムを提供する。
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムは、前記ユーザからの在宅入力を受け付け、前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知する。
【0014】
ここで、第2の特徴に係る発明は、配達支援システムのカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、前記受け付けた情報を、宅外インターフォンに表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする第2の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第2の特徴に係る発明である配達支援システムは、前記受け付けた情報を、宅外インターフォンに表示する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、前記取得手段が、GPS情報から前記位置情報を取得することを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、GPS情報から前記位置情報を取得する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、前記取得手段が、ネットワーク情報から前記位置情報を取得することを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0020】
第5の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、ネットワーク情報から前記位置情報を取得する。
【0021】
第6の特徴に係る発明は、前記取得手段が、公衆回線情報から前記位置情報を取得することを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0022】
第6の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、公衆回線情報から前記位置情報を取得する。
【0023】
第7の特徴に係る発明は、前記配達業者から前記配達先への配達予定時間の入力を受け付ける第3受付手段と、
前記受け付けた配達予定時間を、前記ユーザに通知する第3通知手段と、
を備えることを特徴とする第1又は第2の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0024】
第7の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である配達支援システムは、前記配達業者から前記配達先への配達予定時間の入力を受け付け、前記受け付けた配達予定時間を、前記ユーザに通知する。
【0025】
第8の特徴に係る発明は、前記通知する前に、前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知することを許可する第1許可手段と、
を備えることを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0026】
第8の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、前記通知する前に、前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知することを許可する。
【0027】
第9の特徴に係る発明は、前記通知する前に、前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知することを許可する第2許可手段と、
を備えることを特徴とする第2の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0028】
第9の特徴に係る発明によれば、第2の特徴に係る発明である配達支援システムは、前記通知する前に、前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知することを許可する。
【0029】
第10の特徴に係る発明は、前記紐付けされた情報を、在宅と不在との情報に整理する整理手段と、
を備えることを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0030】
第10の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、前記紐付けされた情報を、在宅と不在との情報に整理する。
【0031】
第11の特徴に係る発明は、集荷された配達物の配達先住所の情報と、前記紐付けされた情報と、を照合する第1照合手段と、
を備えることを特徴とする第1の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0032】
第11の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である配達支援システムは、集荷された配達物の配達先住所の情報と、前記紐付けされた情報と、を照合する。
【0033】
第12の特徴に係る発明は、集荷された配達物の配達先住所の情報と、前記受け付けた情報と、を照合する第2照合手段と、
を備えることを特徴とする第2の特徴に係る発明である配達支援システムを提供する。
【0034】
第12の特徴に係る発明によれば、第2の特徴に係る発明である配達支援システムは、集荷された配達物の配達先住所の情報と、前記受け付けた情報と、を照合する。
【0035】
第13の特徴に係る発明は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援方法であって、
前記ユーザからの住所入力を受け付けるステップと、
前記ユーザが保有する携帯機器の位置情報を取得するステップと、
前記受け付けた住所と、前記取得した携帯機器の位置情報と、を紐付けするステップと、
前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知するステップと、
を備えることを特徴とする配達支援方法を提供する。
【0036】
第14の特徴に係る発明は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援方法であって、
前記ユーザからの在宅入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知するステップと、
を備えることを特徴とする配達支援方法を提供する。
【0037】
第15の特徴に係る発明は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムに、
前記ユーザからの住所入力を受け付けるステップ、
前記ユーザが保有する携帯機器の位置情報を取得するステップ、
前記受け付けた住所と、前記取得した携帯機器の位置情報と、を紐付けするステップ、
前記紐付けされた情報を、前記配達業者に通知するステップ、
を実行させることを特徴するプログラムを提供する。
【0038】
第16の特徴に係る発明は。ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知する配達支援システムに、
前記ユーザからの在宅入力を受け付けるステップ、
前記受け付けた情報を、前記配達業者に通知するステップ、
を実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、配達員や受取人にとって、利便性を向上させた配達支援システム、配達支援方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0042】
[配達支援システム1の概要]
本発明の概要について、
図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態である配達支援システム1の概要を説明するための図である。配達支援システム1は、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200から構成される。なお、各装置は、1つに限らず複数であっても良い。また、後述する各処理は、上述した各装置の何れか又は全てが実行する構成であっても良い。また、各装置は、実在する装置又は仮想的な装置の何れか又は双方により実現されても良い。
【0043】
配達支援サーバ10は、ユーザ端末100及び配達員端末200とデータ通信可能なサーバ装置である。
【0044】
ユーザ端末100は、配達支援サーバ10とデータ通信可能な端末装置である。ユーザ端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末、パーソナルコンピュータに加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の電化製品である。
【0045】
配達員端末200は、配達支援サーバ10とデータ通信可能な、ユーザ端末100と同様の電化製品である。
【0046】
初めに、ユーザ端末100は、ユーザである受取人の住所、氏名、電話番号、接続するネットワーク機器のSSID、メールアドレス等の個人情報の入力を受け付け、受け付けた個人情報を、ユーザデータとして、配達支援サーバ10に送信する(ステップS01)。ユーザデータには、端末の識別子や、ユーザの識別子や、年齢、職業等の他の情報が含まれていても良い。
【0047】
配達支援サーバ10は、ユーザデータを受信し、ユーザデータに基づいて、ユーザ端末100を保有するユーザの個人情報を記憶する。ユーザ宛の配達物が存在する場合、配達物が存在することと、自身の位置情報を通知するか否かに関する在宅情報通知可否データを、ユーザ端末100に送信する(ステップS02)。
【0048】
ユーザ端末100は、受信した在宅情報通知可否データに基づいて、在宅情報を配達業者に通知することを許可するか否かの入力を受け付ける。ユーザ端末100は、許可する入力を受け付けた場合、自身の位置情報を示す現在地データ又は在宅を示す在宅データを、配達支援サーバ10に送信する(ステップS03)。現在地データとは、ユーザ端末100がGPS等から取得した自身の現在位置に関する情報や、ユーザ端末100が接続するネットワーク機器のSSIDに関する情報や、ユーザ端末100が接続する公衆回線網の基地局に関する情報等である。また、在宅データとは、ユーザ端末100がユーザデータに含まれる住所に自身がいることを通知する旨の入力を受け付けた情報である。
【0049】
配達支援サーバ10は、現在地データ又は在宅データを受信し、配達員端末200に、現在地データ又は在宅データに基づいた在宅通知を送信する(ステップS04)。配達支援サーバ10は、現在地データを受信した場合、記憶したユーザデータに含まれる住所と、今回受信した現在地データに含まれる位置情報とを照合し、ユーザ端末100の現在位置を判断し、住所と位置情報とが一致する場合、配達員端末200に在宅通知を送信する。また、配達支援サーバ10は、在宅データを受信した場合、配達員端末200に在宅通知を送信する。
【0050】
配達員端末200は、在宅通知を受信し、表示する。
【0051】
以上が、配達支援システム1の概要である。
【0052】
[配達支援システム1のシステム構成]
図2に基づいて、配達支援システム1のシステム構成について説明する。
図2は、本発明の好適な実施形態である配達支援システム1のシステム構成を示す図である。配達支援システム1は、配達支援サーバ10、ユーザ端末100、配達員端末200、公衆回線網3(インターネット網や、第3、第4世代通信網や、電話回線網等)から構成される。配達支援システム1は、ユーザである配達先の受取人が、在宅か否かを配達業者に通知するシステムである。なお、各装置は、実在する装置又は仮想的な装置の何れか又は双方により実現されても良い。
【0053】
配達支援サーバ10は、後述の機能を備えた上述したサーバ装置である。配達支援サーバ10は、配達業者が保有するサーバ装置である。
【0054】
ユーザ端末100は、後述の機能を備えた上述した端末装置である。ユーザ端末100は、配達物の受取人であるユーザが保有する携帯機器である。
【0055】
配達員端末200は、後述の機能を備えた、上述した端末装置である。配達員端末200は、配達物の配達員が保有する携帯機器である。
【0056】
[各機能の説明]
配達支援サーバ10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。また、配達支援サーバ10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。
【0057】
配達支援サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部12と協働して、ユーザデータ受信モジュール20、配達有無判断モジュール21、在宅情報通知可否送信モジュール22、現在地データ受信モジュール23、在宅通知受信モジュール24、紐付けデータ通知可否送信モジュール25、紐付けデータ通知許可受信モジュール26、紐付けデータ送信モジュール27、到着予定時刻データ受信モジュール28、到着予定時刻通知モジュール29、配達拒否データ受信モジュール40、配達承認データ受信モジュール41、配達承認データ送信モジュール42、在宅通知送信モジュール43、在宅表示指示送信モジュール44を実現する。また、配達支援サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部13と協働して、ユーザデータ記憶モジュール30、ユーザデータ検索モジュール31、データ紐付けモジュール32、データ整理モジュール33、データ照合モジュール34を実現する。
【0058】
ユーザ端末100は、配達支援サーバ10と同様に、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部120として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える。また、ユーザ端末100は、入出力部140として、制御部110で制御したデータや画像を出力表示する表示部や、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等の入力部や、GPSから自身の位置情報を取得するデバイス等を備える。
【0059】
ユーザ端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部120と協働して、ユーザデータ送信モジュール150、在宅情報通知可否受信モジュール151、現在地データ送信モジュール152、在宅データ送信モジュール153、紐付けデータ通知可否受信モジュール154、紐付けデータ通知許可送信モジュール155、到着予定通知受信モジュール156、配達拒否データ送信モジュール157、配達承認データ送信モジュール158を実現する。また、ユーザ端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部140と協働して、個人情報入力受付モジュール160、在宅情報通知可否表示モジュール161、位置情報取得モジュール162、在宅判断モジュール163、紐付けデータ通知許可表示モジュール164、到着予定通知表示モジュール165を実現する。
【0060】
配達員端末200は、ユーザ端末100と同様に、制御部210として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部220として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える。また、配達員端末200は、ユーザ端末100と同様に、入出力部240として、上述した表示部や、入力部や、GPSから自身の位置情報を取得するデバイス等を備える。
【0061】
配達員端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部220と協働して、紐付けデータ受信モジュール250、到着予定時刻データ送信モジュール251、配達承認データ受信モジュール252、在宅通知受信モジュール253を実現する。また、配達員端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部240と協働して、地図表示モジュール270、配達順入力モジュール271、時刻算出モジュール272を実現する。
【0062】
本実施形態において、第1受付手段は、例えば、個人情報入力受付モジュール160により実現される。また、取得手段は、例えば、位置情報取得モジュール162により実現される。また、紐付け手段は、例えば、データ紐付けモジュール32により実現される。また、第1通知手段は、例えば、紐付けデータ送信モジュール27により実現される。また、第2受付手段は、例えば、在宅情報通知可否表示モジュール161により実現される。また、第2通知手段は、例えば、在宅データ送信モジュール153により実現される。また、表示手段は、例えば、在宅表示指示送信モジュール44により実現される。また、第3受付手段は、例えば、配達順入力モジュール271と、時刻算出モジュール272とにより実現される。また、第3通知手段は、例えば、到着予定通知表示モジュール165と、到着予定時刻通知モジュール29とにより実現される。また、第1許可手段は、例えば、紐付けデータ通知許可表示モジュール164により実現される。また、第2許可手段は、例えば、在宅情報通知可否表示モジュール161により実現される。また、整理手段は、例えば、データ整理モジュール33により実現される。また、第1照合手段は、例えば、データ照合モジュール34により実現される。また、第2照合手段は、例えば、データ照合モジュール34により実現される。なお、上述した各モジュールが実現する手段は、あくまでも例であって、適宜変更可能であるし、必ずしも上述した各モジュールを有する装置が各手段を実行することに限定されるものでもない。
【0063】
[登録処理]
図4に基づいて、配達支援サーバ10及びユーザ端末100が実行する登録処理について説明する。
図4は、配達支援サーバ10及びユーザ端末100が実行する登録処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0064】
初めに、個人情報入力受付モジュール160は、個人情報の入力を受け付ける(ステップS10)。個人情報入力受付モジュール160は、専用のアプリケーションやオンライン登録により、個人情報の入力を受け付ける。個人情報とは、端末番号、氏名、住所、勤務先、携帯電話番号、固定電話番号、メールアドレス等に加え、自宅や勤務先において接続するネットワーク機器のSSIDや、在宅日時等の情報である。SSIDは、ユーザ端末100に設定されたSSIDを自動的に取得し、入力を受け付けても良いし、直接入力を受け付けても良い。個人情報入力受付モジュール160は、ユーザからの入力を、仮想キーボードや物理キーボードによる入力や音声入力等により受け付ける。
【0065】
ユーザデータ送信モジュール150は、受け付けた個人情報をユーザデータとして配達支援サーバ10に送信する(ステップS11)。本実施形態では、ユーザデータとは、氏名、住所、SSID、携帯電話番号、固定電話番号に関する情報である。なお、ユーザデータとして、他の情報が含まれていても良いし、上述した各情報の何れかであっても良い。
【0066】
ユーザデータ受信モジュール20は、ユーザ端末100が送信したユーザデータを受信する。ユーザデータ記憶モジュール30は、受信したユーザデータに基づいて、ユーザデータテーブルを作成し、記憶する(ステップS12)。
【0067】
[ユーザデータテーブル]
図9に基づいて、ユーザデータ記憶モジュール30が記憶するユーザデータテーブルについて説明する。
図9は、ユーザデータテーブルを示す図である。
図9において、ユーザデータ記憶モジュール30は、受信したユーザデータの端末番号、氏名、住所、SSID、携帯電話番号、固定電話番号及び住所位置情報を対応付けて記憶する。端末番号とは、ユーザ端末100を識別する識別子である。また、氏名とは、ユーザ端末100の保持者であるユーザの名称である。また、住所とは、ユーザの住居や勤務先である。SSIDとは、ユーザ端末100が住居又は勤務先で接続するネットワーク機器の識別子である。また、携帯電話番号とは、ユーザ端末100の電話番号である。また、固定電話とは、ユーザが保持する固定電話の電話番号である。住所位置情報とは、住居又は勤務先の地図上の位置を示す情報である。配達支援サーバ10は、受信した住所の情報に基づいて、この住所の位置情報を地図データ等から特定し、記憶する。なお、各項目は、本実施形態の項目の数や種類に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、メールアドレス、在宅日時をさらに対応付けて記憶していても良いし、上述した各項目の何れかを記憶していても良い。
【0069】
[在宅情報通知許可処理]
図5に基づいて、配達支援サーバ10及びユーザ端末100が実行する在宅情報通知許可処理について説明する。
図5は、配達支援サーバ10及びユーザ端末100が実行する在宅情報通知許可処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0070】
初めに、配達有無判断モジュール21は、各ユーザ宛の配達物が存在するか否かを判断する(ステップS20)。配達有無判断モジュール21は、配達物が存在するか否かの判断を、依頼を受けた配達物の宛先の氏名及び住所が、ユーザデータと一致するか否か、ユーザデータテーブルに記憶した氏名及び住所と同一の配達物の宛先の入力を受け付けたか否か等により判断する。
【0071】
ステップS20において、配達有無判断モジュール21は、配達物が存在しないと判断した場合(ステップS20 NO)、本処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS20において、配達有無判断モジュール21は、配達物が存在すると判断した場合(ステップS20 YES)、ユーザデータ検索モジュール31は、配達物の宛先の氏名及び住所を示す配達先情報に基づいて、ユーザデータテーブルを照合し、この氏名及び住所が対応付けられた端末番号を検索する(ステップS21)。
【0073】
在宅情報通知可否送信モジュール22は、検索した端末番号が割り振られたユーザ端末100に在宅情報通知可否データを送信する(ステップS22)。在宅情報通知可否とは、配達物が存在することと、自身の位置情報を配達支援サーバ10又は配達員端末200に送信することの可否に関するデータである。
【0074】
在宅情報通知可否受信モジュール151は、在宅情報通知可否データを受信する。在宅情報通知可否表示モジュール161は、受信した在宅情報通知可否データに基づいて、在宅情報通知可否画面を表示する(ステップS23)。
【0075】
図10は、在宅情報通知可否表示モジュール161が表示する在宅情報通知可否画面を示す図である。
図10において、在宅情報通知可否表示モジュール161は、在宅情報通知可否画面300内に、メッセージ表示領域310と、承認アイコン320と、拒否アイコン330とを表示する。メッセージ表示領域310は、配達物が存在することをユーザに通知する旨のメッセージと、自身の現在位置に関する情報又は、ステップS10において受け付けた住所にいることを示す情報である在宅情報を配達支援サーバ10又は配達員端末200に通知するか否かに関する旨のメッセージとを表示する。承認アイコン320と、拒否アイコン330とは、ユーザからの操作を受け付ける。なお、在宅情報通知可否表示モジュール161が表示する在宅情報通知可否画面300の内容は適宜変更可能である。また、メッセージ表示領域310、承認アイコン320、拒否アイコン330の各々の位置、配置及び内容等は、適宜変更可能である。
【0076】
在宅情報通知可否表示モジュール161は、在宅情報の送信許可入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS24)。在宅情報通知可否表示モジュール161は、在宅情報の送信許可入力を、上述した承認アイコン320又は拒否アイコン330の何れかが操作されたかにより判断する。ステップS24において、在宅情報通知可否表示モジュール161は、在宅情報の送信許可入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS24 NO)、すなわち、在宅情報通知可否表示モジュール161は、拒否アイコン330の操作入力を受け付けた場合、本処理を終了する。なお、ユーザ端末100は、送信を拒否する情報を配達支援サーバ10に送信するようにしても良い。この場合、配達支援サーバ100は、送信を拒否する情報を受信し、記憶すれば良く、後述する処理において、在宅不明として扱えば良い。
【0077】
一方、在宅情報通知可否表示モジュール161は、在宅情報の送信許可を受け付けたと判断した場合(ステップS24 YES)、すなわち、在宅情報通知可否表示モジュール161は、承認アイコン320の操作入力を受け付けた場合、位置情報取得モジュール162は、自身の現在位置情報を取得する(ステップS25)。現在位置情報とは、自身が存在する地点の位置情報を示す。位置情報取得モジュール162は、現在位置情報を、GPS等から取得しても良いし、自身が接続するネットワーク機器のSSIDを現在位置情報として取得しても良いし、公衆回線情報を現在位置情報として取得しても良い。公衆回線情報とは、例えば、使用する基地局の情報である。
【0078】
在宅判断モジュール163は、取得した位置情報に基づいて、ユーザ端末100が上述した住所に存在するか否かを判断する(ステップS26)。在宅判断モジュール163は、取得した位置情報が、アドレス帳等に登録された自身の住所と一致するか否かに基づいて判断する。なお、他の方法により判断しても良い。
【0079】
ステップS26において、住所に存在していないと判断した場合(ステップS26 NO)、すなわち、アドレス帳等に登録された住所と一致していない場合や自身の住所を示すデータを取得できなかった場合、現在地データ送信モジュール152は、取得した位置情報を、現在地データとして、配達支援サーバ10に送信する(ステップS27)。現在地データ受信モジュール23は、ユーザ端末100が送信した現在地データを受信する。
【0080】
一方、ステップS26において、住所に存在していると判断した場合(ステップS26 YES)、すなわち、アドレス帳等に登録された住所と一致していると判断した場合や自身の住所を示すデータを取得できた場合、在宅データ送信モジュール153は、在宅であることを示す情報である在宅通知を、配達支援サーバ10に送信する(ステップS28)。在宅通知受信モジュール24は、ユーザ端末100が送信した現在地データを受信する。在宅通知には、個人情報と、在宅中である旨の情報が含まれる。
【0081】
なお、ステップS26の処理を実行せず、現在地データ送信モジュール152は、現在地データを配達支援サーバ10に送信しても良い。
【0082】
以上が、在宅情報通知許可処理である。
【0083】
[現在地データ通知処理]
図6に基づいて、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する現在地データ通知処理について説明する。
図6は、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する現在地データ通知処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。以下の説明において、ユーザ端末100が、現在地データを送信した場合の処理について説明する。
【0084】
データ紐付けモジュール32は、既に記憶していたユーザデータと、受信した現在地データとを紐付け、紐付けたデータである紐付けデータに基づいた紐付けデータテーブルを作成する(ステップS30)。データ紐付けモジュール32は、ユーザデータとして、端末番号、氏名、住所、住所位置情報と、現在地データに基づいた現在地情報を紐付けする。なお、データ紐付けモジュール32は、ユーザデータに含まれる他の情報を紐付けても良い。
【0085】
[紐付けデータテーブル]
図11に基づいて、データ紐付けモジュール32が作成する紐付けデータテーブルについて説明する。
図11は、紐付けデータテーブルを示す図である。
図11において、データ紐付けモジュール32は、端末番号、氏名、住所、住所位置情報及び現在地情報を紐付ける。端末番号、氏名、住所、住所位置情報は、上述した構成と同様である。現在地情報とは、ユーザ端末100の現在地に関する情報である。なお、各項目は、本実施形態の項目の数や種類に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、住所と、現在地情報とのみが紐付けされていても良いし、氏名と、住所と、現在地情報とが紐付けられていても良いし、他の組み合わせであっても良いし、他の情報が追加されていても良い。
【0086】
紐付けデータ通知可否送信モジュール25は、紐付けされた端末番号に割り振られたユーザ端末100に、紐付けデータ通知可否データを送信する(ステップS31)。紐付けデータ通知可否とは、配達物が存在することと、紐付けデータを配達員端末200に送信することの可否に関するデータである。なお、紐付けデータとして、特に現在地データを配達員端末200に送信することの可否に関するデータであっても良い。
【0087】
紐付けデータ通知可否受信モジュール154は、紐付けデータ通知可否データを受信する。紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、受信した紐付けデータ通知可否データに基づいて、紐付けデータ通知可否画面を表示する(ステップS32)。
【0088】
図12は、紐付けデータ通知許可表示モジュール164が表示する紐付けデータ通知可否画面を示す図である。
図12において、紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、紐付けデータ通知可否画面400内に、メッセージ表示領域410と、承認アイコン420と、拒否アイコン430とを表示する。メッセージ表示領域410は、配達物が存在することをユーザに通知する旨のメッセージと、自身の現在位置に関する情報を、配達員端末200に通知するか否かに関する旨のメッセージとを表示する。承認アイコン420と、拒否アイコン430とは、ユーザからの操作を受け付ける。なお、紐付けデータ通知可否画面400の内容は適宜変更可能である。また、メッセージ表示領域410、承認アイコン420、拒否アイコン430の各々の位置、配置及び内容等は、適宜変更可能である。
【0089】
紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、紐付けデータの通知許可入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS33)。紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、紐付けデータの通知許可入力を、上述した承認アイコン420又は拒否アイコン430の何れかが操作されたかにより判断する。ステップS33において、紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、通知許可入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS33 NO)、すなわち、紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、拒否アイコン430の操作入力を受け付けた場合、本処理を終了する。なお、ユーザ端末100は、送信を拒否する情報を配達支援サーバ10に送信するようにしても良い。この場合、配達支援サーバ10は、送信を拒否する情報を受信し、記憶すれば良く、後述する処理において、在宅不明として扱えば良い。
【0090】
一方、紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、通知許可入力を受け付けたと判断した場合(ステップS33 YES)、すなわち、紐付けデータ通知許可表示モジュール164は、承認アイコン420の操作入力を受け付けた場合、紐付けデータ通知許可送信モジュール155は、紐付けデータの通知許可を示す情報である紐付けデータ通知許可データを配達支援サーバ10に送信する(ステップS34)。
【0091】
紐付けデータ通知許可受信モジュール26は、紐付けデータ通知許可データを受信する。データ整理モジュール33は、受信した紐付けデータ通知許可データと、紐付けデータとに基づいて、住所位置情報と、現在地情報とが一致する在宅データと、住所位置情報と、在宅地情報とが一致しない不在データとを作成し、紐付けデータを在宅データと不在データとに整理した整理データを作成する(ステップS35)。
【0092】
データ照合モジュール34は、整理データと、配達物の配達先情報とを照合し、在宅データが存在する配達先を特定し、この整理データの紐付けデータを取得する(ステップS36)。
【0093】
紐付けデータ送信モジュール27は、取得した紐付けデータを配達員端末200に送信する(ステップS37)。紐付けデータ受信モジュール250は、紐付けデータを受信する。
【0094】
以上が、現在地データ通知処理である。
【0095】
[配達経路表示処理]
図7に基づいて、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する配達経路表示処理について説明する。
図7は、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する配達経路表示処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0096】
地図表示モジュール270は、受信した紐付けデータに含まれる、氏名、住所、在宅データと、自身が取得する地図データとに基づいて、各ユーザの宛先情報を地図上に表示する(ステップS40)。宛先情報とは、氏名、在宅データ、配達番号を示す。なお、宛先情報には、他の情報が含まれていても良いし、適宜変更可能である。
【0097】
図13は、地図表示モジュール270が表示する配達経路画面を示す図である。
図13において、地図表示モジュール270は、配達経路画面500内に、地
図510と、目的地アイコン520と、宛先情報領域530とを表示する。地
図510は、地図データに基づいた地図情報である。目的地アイコン520は、配達物の宛先の住所を示すアイコンである。宛先情報領域530は、上述した宛先情報を表示する領域である。なお、地図表示モジュール270が表示する配達経路確認画面500は適宜変更可能である。また、地
図510、目的地アイコン520、宛先情報表示領域530の位置、配置及び内容等は適宜変更可能である。
【0098】
配達順入力モジュール271は、配達先の順番の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS41)。配達順入力モジュール271は、例えば、目的地アイコン330をタップした順番や、目的地アイコン330の周辺を囲う入力が行われた順番に基づいて、配達先の順番の入力を受け付けたか否かを判断する。ステップS41において、配達順入力モジュール271は、入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS41 NO)、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。
【0099】
一方、ステップS41において、配達順入力モジュール271は、入力を受け付けたと判断した場合(ステップS41 YES)、時刻算出モジュール272は、各配達先の到着予定時刻を算出する(ステップS42)。時刻算出モジュール272は、自身の現在位置と、配達先の各位置情報と、道路情報と、地図情報とに基づいて、各配達先への経路を検索し、検索した経路に基づいて、到着予定時刻を、到着予定時刻として算出する。
【0100】
地図表示モジュール270は、受け付けた配達順及び算出した到着予定時刻を地図上に表示する(ステップS43)。
【0101】
図14は、地図表示モジュール270が表示する配達順を示す図である。
図14において、地図表示モジュール270は、上述した配達経路画面500内に、地
図510、目的地アイコン520、宛先情報表示領域530に加え、到着予定時刻表示領域540と、配達順アイコン550を表示する。到着予定時刻表示領域540は、算出した到着予定時刻を表示する領域である。また、配達順アイコン550は、入力を受け付けた配達順を表示するアイコンである。なお、到着予定時刻表示領域540及び配達順アイコン55の位置、配置及び内容等は適宜変更可能である。
【0102】
到着予定時刻データ送信モジュール251は、配達先の到着予定時刻を示す到着予定時刻データを、配達支援サーバ10に送信する(ステップS44)、到着予定時刻データには、到着予定時刻に加え、宛先情報が含まれる。
【0103】
到着予定時刻データ受信モジュール28は、到着予定時刻データを受信する。到着予定時刻通知モジュール29は、受信した到着予定時刻データに含まれる宛先情報に基づいて、氏名及び住所が対応付けられた端末番号を有するユーザ端末100に到着予定通知を送信する(ステップS45)。到着予定通知とは、到着予定時刻、氏名、配達員の電話番号、配達物の名称等が含まれる。
【0104】
到着予定通知受信モジュール156は、到着予定通知を受信する。到着予定通知表示モジュール165は、受信した到着予定通知を表示する(ステップS46)。
【0105】
図15は、到着予定通知表示モジュール165が表示する到着予定通知を示す図である。
図15において、到着予定通知表示モジュール165は、到着予定通知画面600内に、メッセージ領域610、承認アイコン620、拒否アイコン630、電話番号表示領域640を表示する。メッセージ表示領域610は、氏名及び到着時刻等の各種メッセージを表示する領域である。また、承認アイコン620及び拒否アイコン630は、ユーザからの操作を受け付ける。電話番号表示領域640は、配達員の電話番号を表示する。なお、到着予定通知表示モジュール165が表示する到着予定通知画面600は適宜変更可能である。また、到着予定通知表示モジュール165が表示するメッセージ領域610、承認アイコン620、拒否アイコン630及び電話番号表示領域640の位置、配置及び内容等は適宜変更可能である。例えば、到着予定通知表示モジュール165は、メッセージ領域610に、配達物の種類や名称や送り主の名称等が記載されていても良い。
【0106】
到着予定通知表示モジュール165は、到着予定通知を、承認したか否かを判断する(ステップS47)。到着予定通知表示モジュール165は、承認アイコン620又は拒否アイコン630の何れかの操作を受け付けたかに基づいて、判断する。
【0107】
ステップS47において、到着予定通知表示モジュール165は、承認していないと判断した場合(ステップS47 NO)、すなわち、拒否アイコン630の操作を受け付けたと判断した場合、配達拒否データ送信モジュール157は、配達を拒否するデータである配達拒否データを配達支援サーバ10に送信する(ステップS48)。配達拒否データ受信モジュール40は、配達拒否データを受信し、配達拒否処理を実行する(ステップS49)。配達拒否データには、配達拒否を示す情報及び個人情報が含まれる
【0108】
ステップS49において、配達支援サーバ10は、受信した配達拒否データを配達員端末200に送信する。配達員端末200は、受信した配達拒否データに基づいて、配達拒否を送信したユーザ端末100の端末番号に紐付けられた宛先情報を特定する。配達員端末200は、特定した宛先情報に基づいて、地図上に表示した宛先情報と、配達順と、到着予定時刻とを削除する。なお、宛先情報の特定は、配達支援サーバ10が実行しても良く、この場合、特定した宛先情報を配達員端末200に送信し、配達員端末200は、この宛先情報に基づいて、地図上に表示した宛先情報と、配達順と、到着予定時刻とを削除すれば良い。
【0109】
一方、ステップS47において、到着予定通知表示モジュール165は、承認したと判断した場合(ステップS47 YES)、すなわち、承認アイコン620の操作を受け付けたと判断した場合、配達承認データ送信モジュール158は、配達を承認するデータである配達承認データを配達支援サーバ10に送信する(ステップS50)。配達承認データには、配達承認を示す情報及び個人情報が含まれる。
【0110】
配達承認データ受信モジュール41は、配達承認データを受信する。配達承認データ送信モジュール42は、配達承認データを配達員端末200に送信する(ステップS51)。
【0111】
配達承認データ受信モジュール252は、配達承認データを受信する。地図表示モジュール270は、配達承認を示す情報を地図上の宛先情報表示領域に表示する(ステップS52)。配達員は、この配達承認が表示された宛先に対して、配達を実行する。
【0112】
図16は、地図表示モジュール270が表示する配達承認画面を示す図である。
図16において、地図表示モジュール270は、上述した配達経路画面500内に表示した宛先情報表示領域530に重畳させて、配達承認を示す通知を表示する。なお、配達承認を示す通知の位置、配置及び内容等は適宜変更可能である。また、配達承認が行われたユーザの氏名等を強調表示しても良い。配達員端末200は、配達承認が行われた氏名及び住所の位置に基づいて経路を検索するようにしても良い。
【0114】
[在宅通知処理]
図8に基づいて、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する在宅通知処理について説明する。
図8は、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200が実行する在宅通知処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。以下の説明において、ユーザ端末100が在宅している旨の通知を示す在宅通知を送信した場合の処理について説明する。
【0115】
在宅通知送信モジュール43は、受信した在宅通知を配達員端末200に送信する(ステップS60)。
【0116】
在宅通知受信モジュール253は、配達支援サーバ10が送信した在宅通知を受信する。地図表示モジュール270は、受信した在宅通知に基づいて、上述した配達経路表示処理を実行する(ステップS61)。すなわち、配達支援サーバ10、ユーザ端末100及び配達員端末200は、紐付けデータの替わりに、在宅通知に含まれる氏名、住所、在宅データと、自身が取得する地図データに基づいて、配達経路表示処理を実行する。詳細な説明については、上述した各処理と略同様であるため、省略する。
【0117】
次に、在宅表示指示送信モジュール44は、自身が居住する家屋に設けられた住宅用インターホンに在宅通知を送信する(ステップS62)。住宅用インターホンは、在宅通知を受信し、玄関子機に、在宅通知を表示する。なお、住宅用インターホンは、一般的な住宅用インターホンであって良く、後述の機能を備えていれば良い。
【0118】
図17は、玄関子機が表示する在宅通知を示す図である。
図17において、玄関子機は、在宅中である旨を示す在宅通知メッセージをメッセージ表示部700に表示する。
【0120】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0121】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。