【課題を解決するための手段】
【0008】
本願における第1発明は、テスト用寝具での睡眠時における使用者の深睡眠率に基づいて、深睡眠率の高くなる寝具の物性を認識し、認識された物性に基づいて寝具を選択する寝具選択システムに係る発明である。
【0009】
また、本願における第2発明は、テスト用寝具での睡眠の後に使用者が入力した熟睡度に基づいて、熟睡度の高くなる寝具の物性を認識し、認識された物性に基づいて寝具を選択する寝具選択システムに係る発明である。
【0010】
また、本願における第3発明は、入力された使用者の身体情報と、予め収集された深睡眠率、寝具の物性及び身体情報の相関データとに基づいて、深睡眠率の高くなる寝具の物性を認識し、認識された物性に基づいて寝具を選択する寝具選択システムに係る発明である。
【0011】
また、本願における第4発明は、入力された使用者の身体情報と、予め収集された熟睡度、寝具の物性及び身体情報の相関データとに基づいて、熟睡度の高くなる寝具の物性を認識し、認識された物性に基づいて寝具を選択する寝具選択システムに係る発明である。
【0012】
また、本願における第5発明は、テスト用寝具での睡眠時における使用者の深睡眠率に基づいて、深睡眠率の高くなる寝具の物性を認識する寝具物性認識システムに係る発明である。
【0013】
また、本願における第6発明は、テスト用寝具での睡眠の後に使用者が入力した熟睡度に基づいて、熟睡度の高くなる寝具の物性を認識する寝具物性認識システムに係る発明である。
【0014】
また、本願における第7発明は、入力された使用者の身体情報と、予め収集された深睡眠率、寝具の物性及び身体情報の相関データとに基づいて、深睡眠率の高くなる寝具の物性を認識する寝具物性認識システムに係る発明である。
【0015】
また、本願における第8発明は、入力された使用者の身体情報と、予め収集された熟睡度、寝具の物性及び身体情報の相関データとに基づいて、熟睡度の高くなる寝具の物性を認識する寝具物性認識システムに係る発明である。
【0016】
以下、第1発明〜第8発明について、詳細に説明する。
【0017】
第1発明の寝具選択システムは、複数の選択対象寝具から寝具を選択するための寝具選択システムであって、硬度を含む物性が各々で異なる複数のテスト用寝具と、前記物性を前記選択対象寝具ごとに格納する選択対象寝具物性格納部と、前記物性を前記テスト用寝具ごとに格納するテスト用寝具物性格納部と、前記テスト用寝具で睡眠中の使用者の生体情報を測定する生体情報測定部と、前記生体情報測定部が測定した前記生体情報を記録する生体情報記録部と、記録された前記生体情報に基づいて、前記使用者の深睡眠率を算出する深睡眠率算出部と、前記テスト用寝具ごとに算出された前記深睡眠率を比較し、前記使用者の前記深睡眠率が高い前記テスト用寝具を好適寝具として認識する好適寝具認識部と、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる物性を好適物性として認識する好適物性認識部と、前記好適物性認識部で前記好適物性として認識された前記物性と前記選択対象寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる寝具を選択する寝具選択部とを備えていることを特徴とする。
【0018】
このように、本発明の寝具選択システムでは、まず、物性が予め得られているテスト用寝具で、使用者が試験的な睡眠を行う。ここで、物性には、測定が容易であり、体動(すなわち、睡眠状況)に大きく影響する硬度が含まれている。
【0019】
そして、その試験的な睡眠中に生体情報測定部で測定され、生体情報記録部で記録された生体情報に基づいて、深睡眠率算出部が、テスト用寝具ごとに使用者の深睡眠率を算出する。次に、その深睡眠率に基づいて、好適寝具認識部が、使用者の深睡眠率が高いテスト用寝具を好適寝具として認識する。次に、その好適寝具として認識されたテスト用寝具に基づいて、好適物性認識部が、使用者の深睡眠率が高くなる物性を好適物性として認識する。最後に、その好適物性として認識された物性に基づいて、寝具選択部が寝具を選択する。
【0020】
すなわち、本発明の寝具選択システムでは、使用者個人の生体情報に基づいて得られた深睡眠率と測定が容易であって睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性とを、寝具の選択の際に利用している。したがって、本発明の寝具選択システムによれば、使用者ごとに取得された睡眠情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させて寝具を選択できるので、睡眠状況を改善しやすい寝具を選択することができる。
【0021】
また、第1本発明の寝具選択システムにおいては、前記テスト用寝具での睡眠の後に、前記使用者が感じた熟睡度を入力する熟睡度入力部を備え、前記好適寝具認識部は、前記テスト用寝具ごとに算出された前記深睡眠率及び入力された前記熟睡度を比較し、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高い前記テスト用寝具を前記好適寝具として認識し、前記好適物性認識部は、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高くなる前記物性を前記好適物性として認識し、前記寝具選択部は、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高くなる寝具を選択することが好ましい。
【0022】
このように、使用者の生体情報に基づく深睡眠率という客観的な情報だけではなく、使用者の感じる熟睡度という主観的な情報も参照して寝具を選択するようにすれば、使用者にとって適切な寝具が選択されやすくなる。その結果、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0023】
また、第1発明の寝具選択システムにおいては、前記使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、予め収集された前記物性、前記深睡眠率及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる可能性が高い前記物性をテスト用物性として認識するテスト用物性認識部と、前記テスト用物性認識部で前記テスト用物性として認識された前記物性と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記テスト用寝具から、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる可能性が高い前記テスト用寝具を選択するテスト用寝具選択部とを備えていることが好ましい。
【0024】
このように、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、深睡眠率及び身体情報の相関データとに基づいて、テスト用寝具を選択するようにすれば、使用者の深睡眠率の高くなる可能性が高いテスト用寝具が選択されやすくなる。
【0025】
その結果、テスト用寝具を用いた試験的な睡眠を多数繰り返さなくても、好適寝具認識部で深睡眠率が高いテスト用寝具を好適寝具として認識しやすくなる(すなわち、睡眠状況を改善できる可能性の高い物性を得やすくなる)ので、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0026】
また、第1発明の寝具選択システムにおいては、睡眠情報格納部に格納されている物性、深睡眠率及び身体情報の相関データに基づいて、使用するテスト用寝具を選択する構成である場合には、前記睡眠情報格納部は、前記深睡眠率算出部が算出した前記深睡眠率、該深睡眠率が算出された前記使用者の前記身体情報、及び、該使用者が使用した前記テスト用寝具の前記物性を格納することが好ましい。
【0027】
このように、寝具の選択の際に用いられたデータを蓄積するようにすれば、寝具選択システムを次回使用した際に、適切なテスト用寝具が最初から選択されやすくなる。その結果、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0028】
また、第2発明の寝具選択システムは、複数の選択対象寝具から寝具を選択するための寝具選択システムであって、硬度を含む物性が各々で異なる複数のテスト用寝具と、前記物性を前記選択対象寝具ごとに格納する選択対象寝具物性格納部と、前記物性を前記テスト用寝具ごとに格納するテスト用寝具物性格納部と、前記テスト用寝具での睡眠の後に、使用者が感じた熟睡度を入力する熟睡度入力部と、前記テスト用寝具ごとに入力された前記熟睡度を比較し、前記使用者の前記熟睡度が高い前記テスト用寝具を好適寝具として認識する好適寝具認識部と、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記熟睡度が高くなる物性を好適物性として認識する好適物性認識部と、前記好適物性認識部で前記好適物性として認識された前記物性と前記選択対象寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記熟睡度が高くなる寝具を選択する寝具選択部とを備えていることを特徴とする。
【0029】
このように、本発明の寝具選択システムでは、まず、物性が予め得られているテスト用寝具で、使用者が試験的な睡眠を行う。ここで、物性には、測定が容易であり、体動(すなわち、睡眠状況)に大きく影響する硬度が含まれている。
【0030】
そして、その試験的な睡眠の後に、使用者が、その睡眠に対して感じた熟睡度を熟睡度入力部に入力する。次に、その熟睡度に基づいて、好適寝具認識部が、使用者の熟睡度が高いテスト用寝具を好適寝具として認識する。次に、その好適寝具として認識されたテスト用寝具に基づいて、好適物性認識部が、使用者の熟睡度が高くなる物性を好適物性として認識する。最後に、その好適物性として認識された物性に基づいて、寝具選択部が寝具を選択する。
【0031】
すなわち、本発明の寝具選択システムでは、使用者自らが入力した熟睡度と測定が容易であって睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性とを、寝具の選択の際に利用している。したがって、本発明の寝具選択システムによれば、使用者ごとに取得された睡眠情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させて寝具を選択できるので、睡眠状況を改善しやすい寝具を選択することができる。
【0032】
また、第2発明の寝具選択システムにおいては、前記テスト用寝具で睡眠中の使用者の生体情報を測定する生体情報測定部と、前記生体情報測定部が測定した前記生体情報を記録する生体情報記録部と、記録された前記生体情報に基づいて、前記使用者の深睡眠率を算出する深睡眠率算出部とを備え、前記好適寝具認識部は、前記テスト用寝具ごとに算出された前記深睡眠率及び入力された前記熟睡度を比較し、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高い前記テスト用寝具を前記好適寝具として認識し、前記好適物性認識部は、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高くなる前記物性を前記好適物性として認識し、前記寝具選択部は、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記深睡眠率及び前記熟睡度が高くなる寝具を選択することが好ましい。
【0033】
このように、使用者の感じる熟睡度という主観的な情報だけではなく、使用者の生体情報に基づく深睡眠率という客観的な情報も参照して寝具を選択するようにすれば、使用者にとって適切な寝具が選択されやすくなる。その結果、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0034】
また、第2発明の寝具選択システムにおいては、前記使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、予め収集された前記物性、前記熟睡度及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記熟睡度が高くなる可能性が高い前記物性をテスト用物性として認識するテスト用物性認識部と、前記テスト用物性認識部で前記テスト用物性として認識された前記物性と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記テスト用寝具から、前記使用者の前記熟睡度が高くなる可能性が高い前記テスト用寝具を選択するテスト用寝具選択部とを備えていることが好ましい。
【0035】
このように、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、熟睡度及び身体情報の相関データとに基づいて、テスト用寝具を選択するようにすれば、使用者の熟睡度の高くなる可能性が高いテスト用寝具が選択されやすくなる。
【0036】
その結果、テスト用寝具を用いた試験的な睡眠を多数繰り返さなくても、好適寝具認識部で熟睡度が高いテスト用寝具を好適寝具として認識しやすくなる(すなわち、睡眠状況を改善できる可能性の高い物性を得やすくなる)ので、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0037】
また、第2発明の寝具選択システムにおいては、睡眠情報格納部に格納されている物性、熟睡度及び身体情報の相関データに基づいて、使用するテスト用寝具を選択する構成である場合には、前記睡眠情報格納部は、前記熟睡度入力部に入力された前記熟睡度、該熟睡度を入力した前記使用者の前記身体情報、及び、該使用者が使用した前記テスト用寝具の前記物性を格納することが好ましい。
【0038】
このように、寝具の選択の際に用いられたデータを蓄積するようにすれば、寝具選択システムを次回使用した際に、適切なテスト用寝具が最初から選択されやすくなる。その結果、さらに睡眠状況を改善しやすい寝具を選択しやすくなる。
【0039】
また、第3発明の寝具選択システムは、複数の選択対象寝具から寝具を選択するための寝具選択システムであって、使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、硬度を含む物性を、前記選択対象寝具ごとに格納する選択対象寝具物性格納部と、予め収集された前記物性、深睡眠率及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる可能性が高い前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部と、前記好適物性認識部で前記好適物性として認識された前記物性と前記選択対象寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる可能性が高い寝具を選択する寝具選択部とを備えていることを特徴とする。
【0040】
このように、本発明の寝具選択システムでは、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、深睡眠率及び身体情報の相関データとに基づいて、好適物性認識部が、使用者の深睡眠率が高くなる可能性が高い物性を好適物性として認識する。そして、寝具選択部が、その好適物性として認識された物性に基づいて寝具を選択する。
【0041】
すなわち、本発明の寝具選択システムでは、使用者個人の身体情報と測定が容易であって睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性とを、寝具の選択の際に利用している。したがって、本発明の寝具選択システムによれば、使用者の身体情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させて寝具を選択できるので、睡眠状況を改善しやすい寝具を選択することができる。
【0042】
また、第4発明の寝具選択システムは、複数の選択対象寝具から寝具を選択するための寝具選択システムであって、使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、硬度を含む物性を、前記選択対象寝具ごとに格納する選択対象寝具物性格納部と、予め収集された前記物性、熟睡度及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記熟睡度が高くなる可能性が高い前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部と、前記好適物性認識部で前記好適物性として認識された前記物性と前記選択対象寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、複数の前記選択対象寝具から、前記使用者の前記熟睡度が高くなる可能性が高い寝具を選択する寝具選択部とを備えていることを特徴とする。
【0043】
このように、本発明の寝具選択システムでは、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、熟睡度及び身体情報の相関データとに基づいて、好適物性認識部が、使用者の熟睡度が高くなる可能性が高い物性を好適物性として認識する。そして、寝具選択部が、その好適物性として認識された物性に基づいて寝具を選択する。
【0044】
すなわち、本発明の寝具選択システムでは、使用者個人の身体情報と測定が容易であって睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性とを、寝具の選択の際に利用している。したがって、本発明の寝具選択システムによれば、使用者の身体情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させて寝具を選択できるので、睡眠状況を改善しやすい寝具を選択することができる。
【0045】
また、第1発明〜第4発明の寝具選択システムにおいては、前記物性は、反発弾性を含むことが好ましい。反発弾性は、測定が比較的容易であり、硬度と同様に、体動(すなわち、睡眠状況)に大きく影響するためである。
【0046】
また、第5発明の寝具物性認識システムは、使用者の深睡眠率の高くなる可能性の高い寝具を認識するための寝具物性認識システムであって、硬度を含む物性が各々で異なる複数のテスト用寝具と、前記物性を前記テスト用寝具ごとに格納するテスト用寝具物性格納部と、前記テスト用寝具で睡眠中の使用者の生体情報を測定する生体情報測定部と、前記生体情報測定部が測定した前記生体情報を記録する生体情報記録部と、記録された前記生体情報に基づいて、前記使用者の深睡眠率を算出する深睡眠率算出部と、前記テスト用寝具ごとに算出された前記深睡眠率を比較し、前記使用者の前記深睡眠率が高い前記テスト用寝具を好適寝具として認識する好適寝具認識部と、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部とを備えていることを特徴とする。
【0047】
このように、本発明の寝具物性認識システムでは、まず、物性が予め得られているテスト用寝具で、使用者が試験的な睡眠を行う。ここで、物性には、測定が容易であり、体動(すなわち、睡眠状況)に大きく影響する硬度が含まれている。
【0048】
そして、その試験的な睡眠中に生体情報測定部で測定され、生体情報記録部で記録された生体情報に基づいて、深睡眠率算出部が、テスト用寝具ごとに使用者の深睡眠率を算出する。次に、その深睡眠率に基づいて、その好適寝具認識部が、使用者の深睡眠率が高いテスト用寝具を好適寝具として認識する。最後に、その好適寝具として認識されたテスト用寝具に基づいて、好適物性認識部が、使用者の深睡眠率が高くなる物性を好適物性として認識する。
【0049】
すなわち、本発明の寝具物性認識システムでは、使用者個人の生体情報に基づいて得られた深睡眠率に基づいて、睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性を認識している。したがって、本発明の寝具物性認識システムによれば、使用者ごとに取得された睡眠情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させているので、睡眠状況を改善しやすい寝具の物性を選択することができる。
【0050】
また、第6発明の寝具物性認識システムは、使用者の熟睡度の高くなる可能性の高い寝具を認識するための寝具物性認識システムであって、硬度を含む物性が各々で異なる複数のテスト用寝具と、前記物性を前記テスト用寝具ごとに格納するテスト用寝具物性格納部と、前記テスト用寝具での睡眠の後に、前記使用者が感じた熟睡度を入力する熟睡度入力部と、前記テスト用寝具ごとに入力された前記熟睡度を比較し、前記使用者の前記熟睡度が高い前記テスト用寝具を好適寝具として認識する好適寝具認識部と、前記好適寝具認識部で前記好適寝具として認識された前記テスト用寝具と前記テスト用寝具物性格納部に格納されている前記物性とに基づいて、前記使用者の前記熟睡度が高くなる前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部とを備えていることを特徴とする。
【0051】
このように、本発明の寝具物性認識システムでは、まず、物性が予め得られているテスト用寝具で、使用者が試験的な睡眠を行う。ここで、物性には、測定が容易であり、体動(すなわち、睡眠状況)に大きく影響する硬度が含まれている。
【0052】
そして、その試験的な睡眠の後に、使用者が、その睡眠に対して感じた熟睡度を熟睡度入力部に入力する。次に、その熟睡度に基づいて、好適寝具認識部が、使用者の熟睡度が高いテスト用寝具を好適寝具として認識する。最後に、その好適寝具として認識されたテスト用寝具に基づいて、好適物性認識部が、使用者の熟睡度が高くなる物性を好適物性として認識する。
【0053】
すなわち、本発明の寝具物性認識システムでは、使用者自らが入力した熟睡度に基づいて、睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性を認識している。したがって、本発明の寝具物性認識システムによれば、使用者ごとに取得された睡眠情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させているので、睡眠状況を改善しやすい寝具の物性を選択することができる。
【0054】
また、第7発明の寝具物性認識システムは、使用者の深睡眠率の高くなる可能性の高い寝具を認識するための寝具物性認識システムであって、前記使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、予め収集された硬度を含む物性、前記深睡眠率及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記深睡眠率が高くなる可能性が高い前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部とを備えていることを特徴とする。
【0055】
このように、本発明の寝具物性認識システムでは、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、深睡眠率及び身体情報の相関データとに基づいて、好適物性認識部が、使用者の深睡眠率が高くなる可能性が高い物性を好適物性として認識する。
【0056】
すなわち、本発明の寝具物性認識システムでは、使用者個人の身体情報に基づいて、睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性を認識している。したがって、本発明の寝具物性認識システムによれば、使用者の身体情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させているので、睡眠状況を改善しやすい寝具の物性を選択することができる。
【0057】
また、第8発明の寝具物性認識システムは、使用者の熟睡度の高くなる可能性の高い寝具を認識する寝具物性認識システムであって、前記使用者の身長及び体重を含む身体情報を入力する身体情報入力部と、予め収集された硬度を含む物性、前記熟睡度及び前記身体情報の相関データを格納する睡眠情報格納部と、入力された前記身体情報と前記睡眠情報格納部に格納されている前記相関データとに基づいて、前記使用者の前記熟睡度が高くなる可能性が高い前記物性を好適物性として認識する好適物性認識部とを備えていることを特徴とする。
【0058】
このように、本発明の寝具物性認識システムでは、身体情報入力部で入力された使用者の身体情報と、睡眠情報格納部に格納されている物性、熟睡度及び身体情報の相関データとに基づいて、好適物性認識部が、使用者の熟睡度が高くなる可能性が高い物性を好適物性として認識する。
【0059】
すなわち、本発明の寝具物性認識システムでは、使用者個人の身体情報に基づいて、睡眠状況に大きく影響する硬度を含む物性を認識している。したがって、本発明の寝具物性認識システムによれば、使用者の身体情報を客観的に睡眠に影響する物性に反映させているので、睡眠状況を改善しやすい寝具の物性を選択することができる。