特開2017-111818(P2017-111818A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-111818メッセージの受け手を選択するためのハプティクスの配信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-111818(P2017-111818A)
(43)【公開日】2017年6月22日
(54)【発明の名称】メッセージの受け手を選択するためのハプティクスの配信
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170526BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20170526BHJP
【FI】
   G06F13/00 605P
   G06F13/00 650B
   G06F3/01 560
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-241865(P2016-241865)
(22)【出願日】2016年12月14日
(31)【優先権主張番号】14/968,363
(32)【優先日】2015年12月14日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リーウェン ウー
(72)【発明者】
【氏名】アンリ ダ コスタ
(72)【発明者】
【氏名】チャンユー ヤン
(72)【発明者】
【氏名】バンサン レベスク
(72)【発明者】
【氏名】ユ フア
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド エム.バーンバウム
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ウルリッヒ
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA15
5B084AA16
5B084AA30
5B084AB02
5B084AB11
5B084AB31
5B084AB36
5B084BB01
5B084CE03
5B084CE15
5B084CF02
5B084CF12
5B084CF13
5B084DA04
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5E555AA61
5E555AA72
5E555AA76
5E555AA80
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA77
5E555BA78
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC09
5E555BC18
5E555BD08
5E555CA24
5E555CB42
5E555CB74
5E555DA24
5E555DD06
5E555DD08
5E555EA04
5E555EA05
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】送り手が共通のメッセージを受け取る大人数の受け手のうちの選択した受け手にハプティックメッセージを配信することができるシステム及び方法を開示する。
【解決手段】ハプティックメッセージを、受け手のプロファイル、選好及び/又は送り手との関係に従って個別化することができる。ハプティックメッセージを、送り手によって作成する又は前から存在するメッセージのライブラリから選択することができ、かつ、自動的に配信する又は送り手によって割り当てることができる。ハプティックメッセージを、メッセージの受け手の選好及びプロファイルを更新するために用いられる受け手から収集したハプティックフィードバック及び補足データに応答して動的に変えることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハプティック効果を配信する装置であって、
メッセージと、ハプティック効果を規定するハプティック効果データと、を格納するメモリと、
前記メッセージ及び前記ハプティック効果データを送信するように構成されている送信機と、
前記メモリ及び前記送信機と通信的に関連したプログラマブル回路であって、前記メッセージを複数の受信装置に配信するようにプログラムされ、前記ハプティック効果データを前記受信装置のサブセットのみに配信するように更にプログラムされているプログラマブル回路と、
を備えるハプティック効果を配信する装置。
【請求項2】
前記複数の受信装置は、少なくとも第1のサブセットの受信装置及び第2のサブセットの受信装置を備え、
前記プログラマブル回路は、第1のセットのハプティック効果データを前記第1のサブセットの受信装置のみに配信し、第2のセットのハプティック効果データを前記第2のサブセットの受信装置のみに配信するようにプログラムされている請求項1に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項3】
前記メモリは、複数の受信装置を識別するとともに識別した受信装置の各々を少なくとも一つの予め決定されたセットのハプティック効果データに関連させるハプティクプロファイルを格納し、
前記プログラマブル回路は、前記ハプティクプロファイルの受信装置に関連したハプティック効果データのセットを受信装置に選択的に配信するようにプログラムされている請求項1に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項4】
前記メモリ及び前記プログラマブル回路と通信的に関連したユーザインタフェースであって、前記受信装置のサブセットのみに配信するハプティック効果データのセットを決定する入力を受信するように構成されているユーザインタフェースを更に備え、
前記プログラマブル回路は、ハプティック効果データの決定したセットを前記受信装置のサブセットに配信するように構成されている請求項1に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項5】
前記メモリは、ハプティック効果データの複数のセットを格納し、
前記プログラマブル回路は、前記ハプティック効果データの複数のセットから選択したハプティック効果データのセットを配信するようにプログラムされ、ハプティック効果データの配信したセットは、前記ユーザインタフェースを介して選択される請求項4に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項6】
前記プログラマブル回路は、前記ユーザインタフェースを介して規定されたハプティック効果データのセットを配信するようにプログラムされている請求項4に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項7】
前記送信機は、一つ以上の遠隔装置からデータを受信するように構成され、
前記メモリは、前記一つ以上の遠隔装置から収集したデータを格納し、
前記プログラマブル回路は、前記一つ以上の遠隔装置から収集したデータの少なくとも一部に基づいてハプティック効果データのセットを生成するようにプログラムされている請求項1に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項8】
前記遠隔装置から収集したデータは、前記受信装置の一人以上のユーザに関連している請求項7に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項9】
前記プログラマブル回路は、前記ハプティック効果に関連したフィードバックを要求するプロンプトを遠隔装置に配信するようにプログラムされ、
前記遠隔装置から収集したデータを、少なくとも一部分において前記プロンプトに応答して受信する請求項7に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項10】
前記遠隔装置から収集したデータは、前記受信装置の一人以上のユーザに関連し、基本的に生体測定データ、質問に応じたデータ及び受信装置のタイプを識別するデータからなる群から選択したデータを構成する請求項7に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項11】
前記プログラマブル回路は、前から存在するハプティック効果データのセットを変更することによって前記ハプティック効果データのセットを生成するようにプログラムされている請求項7に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項12】
前記ハプティック効果データは、ハプティック出力装置を制御するための駆動信号を規定し、
前記ハプティック効果データの変更によって、基本的に周波数、振幅、周期、位相及び持続時間からなる群から選択した駆動信号の一つ以上の規定されたパラメータを変える請求項11に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項13】
前記メモリは、複数の受信装置を識別するとともに識別した受信装置の各々をハプティック効果データの少なくとも一つの予め決定されたセットに関連させるハプティックプロファイルを格納し、
前記プログラマブル回路は、予め決定された受信装置のハプティックプロファイルからハプティック効果データのセットを検索し、ハプティック効果データの検索したセットを、少なくとも部分的に前記遠隔装置から収集したデータに基づいて変更し、かつ、変更したハプティック効果データを前記予め決定された受信装置に配信するようにプログラムされている請求項7に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項14】
前記予め決定された受信装置は、データを収集する遠隔装置である請求項13に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項15】
遠隔装置から収集したデータは、前記予め決定された受信装置のユーザに関連している請求項13に記載のハプティック効果を配信する装置。
【請求項16】
メッセージ及びハプティック効果を配信する方法であって、
複数の受信装置を、前記複数の受信装置の各受信装置に関連した識別子に基づいて受信装置の少なくとも一つのサブセットに分類することと、
メッセージを複数の受信装置に配信することであって、前記複数の受信装置の各受信装置は、識別子を有することと、
少なくとも一つのハプティック効果を、前記受信装置の少なくとも一つのサブセットの各受信装置に関連した識別子に基づいて前記受信装置の少なくとも一つのサブセットに関連させることと、
前記少なくとも一つのハプティック効果を、前記受信装置の少なくとも一つのサブセットに送信することと、
を備える方法。
【請求項17】
一つ以上の受信装置から収集されたデータを受信することを更に備える請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記受信装置の少なくとも一つのサブセットに送信された前記少なくとも一つのハプティック効果を、前記一つ以上の受信装置から受信した収集されたデータに基づいて更新することを更に備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ハプティック効果を配信する装置であって、
メッセージ、ハプティックプロファイル、ハプティック効果データ及び複数の受信装置から受信したデータを格納するメモリであって、前記ハプティック効果データは、ハプティック効果を規定し、前記ハプティックプロファイルは、前記複数の受信装置を識別するとともに識別した受信装置の各々をハプティック効果データの少なくとも一つの予め決定されたセットに関連させるメモリと、
前記メッセージ及び前記ハプティック効果データを送信するとともに遠隔装置からデータを受信するように構成されている送信機と、
前記メモリ及び前記送信機と通信的に関連したプログラマブル回路であって、前記メッセージを複数の受信装置に配信するようにプログラムされ、前記ハプティック効果データのセットを前記受信装置のサブセットのみに選択的に配信し、前記ハプティック効果データのセットを、遠隔装置から収集されたデータに少なくとも部分的に基づいて生成し、前記ハプティック効果データのセットを、前から存在するハプティック効果データのセットを変更することによって更新し、かつ、変更したハプティック効果データを、前記受信装置のサブセットの少なくとも一つの受信装置に配信するように更にプログラムされているプログラマブル回路と、
を備えるハプティック効果を配信する装置。
【請求項20】
前記遠隔装置は受信装置である請求項19に記載の変更したハプティック効果データの装置。
【請求項21】
インストールされたソーシャルアプリケーション及びハプティックメッセージサポートを有するタイプの少なくとも一つの受信装置にハプティック効果を配信するとともにフィードバック情報を帰還させることができる装置であって、
メッセージ、ハプティックプロファイル、ハプティック効果を規定するハプティック効果データ及び前記少なくとも一つの受信装置から受信したフィードバック情報を格納するメモリであって、前記ハプティックプロファイルは、前記少なくとも一つの受信装置を識別するとともに識別した少なくとも一つの受信装置をハプティック効果データの少なくとも一つの予め決定されたセットに関連させるメモリと、
前記メッセージ及び前記ハプティック効果データを送信するとともに前記少なくとも一つの受信装置から前記フィードバック情報を受信するように構成されている送信機と、
前記メモリ及び前記送信機と通信的に関連したプログラマブル回路であって、前記少なくとも一つの受信装置の前記ハプティックプロファイルからハプティック効果データのセットを検索し、ハプティック効果データの検索したセットを、識別した少なくとも一つの受信装置から受信したフィードバック情報に少なくとも部分的に基づいて動的に変更し、かつ、変更したハプティック効果データを前記少なくとも一つの受信装置に配信するようにプログラムされているプログラマブル回路と、
を備える装置。
【請求項22】
前記プログラマブル回路は、出力ハプティックメッセージ及び入力ハプティックメッセージをデータ分析に基づいて調整するダイナミックハプティックフィルタを含む請求項21に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許文献は、ハプティック(haptic)効果の管理及び配信に関し、更に詳しくは、メッセージの受け手を選択するためのハプティク効果の配信に関する。
【背景技術】
【0002】
グループメッセージングアプリケーション及びソーシャルメディアアプリケーションを用いることによって、送り手は、一般的なメッセージを受け取るメンバーを決めることができる。しかしながら、送り手が追加情報を一般的なメッセージ又は一般的な投稿に設けたい場合、選択肢が制限される。ハプティク効果メッセージングは、追加情報を一般的なメッセージに設けることができる。ハプティクス(haptics)は、触覚及び力フィードバック技術であって、力、振動及び動作のようなハプティックフィードバック効果(すなわち、「ハプティック効果」)をユーザに適用することによってユーザの触覚を利用する。したがって、ハプティック技術は、受け手に配信することができる情報の範囲を広げてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
追加の情報を提供するために、出力メッセージは、一般的なメッセージと、受け手に対するハプティック効果を生成するための信号と、を備えることができる。送り手が投稿又はグループメッセージを送るとき、メッセージを、家族、友人又は同僚のような予め決定された又はユーザが規定したグルーピングパラメータによって分類することができる。上記に基づいて、一般的な投稿及びグループメッセージの受け手に対するハプティック選好(haptic preference)を管理、特定及び更新する向上したシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一般的な言い方をすると、この開示は、識別したサブセットの受け手に特定のハプティックメッセージを送るとともにサブセットに含まれない受け手がハプティックメッセージを受けないようにする装置及び方法を意図する。システム及び方法の追加の特徴は、ハプティックフィードバックデータを最初のハプティックメッセージの受け手から受け取ることを含む。フィードバックを、あり得る次のハプティックメッセージのパラメータ及び選好を更新するために分析及び使用することができる。
【0005】
開示の一態様は、ハプティック効果を受信装置に配信する装置である。装置は、メッセージと、ハプティック効果を規定するハプティック効果データと、を格納するメモリと、メッセージ及びハプティック効果データを送信するように構成されている送信機と、メモリ及び送信機と通信的に関連したプログラマブル回路と、を備えることができる。プログラマブル回路は、メッセージを複数の受信装置に配信するとともにハプティック効果データを受信装置のサブセットのみに配信するようにプログラムすることができる。
【0006】
開示の他の態様は、メッセージ及びハプティック効果を配信する方法である。方法は、メッセージを複数の受信装置に配信することであって、各受信装置は識別子を有することと、複数の受信装置の一部を、受信装置の識別子に基づいて受信装置の少なくとも一つのサブセットに分類することと、少なくとも一つのハプティック効果をサブセット内の受信装置に関連させることと、少なくとも一つのハプティック効果をサブセット内の受信装置に配信することと、を備えることができる。
【0007】
開示の他の態様は、ハプティック効果を配信する装置である。装置は、メッセージ、ハプティックプロファイル、ハプティック効果データ及び複数の受信装置から受信したデータを格納するメモリを備えることができる。ハプティック効果データは、ハプティック効果を規定することができ、ハプティックプロファイルは、複数の受信装置を識別するとともに識別した受信装置の各々をハプティック効果データの少なくとも一つの予め決定されたセットに関連させることができる。送信機を、メッセージ及びハプティック効果データを送信するとともに遠隔装置からデータを受信するように構成することができる。メモリ及び送信機と通信的に関連したプログラマブル回路を、メッセージを複数の受信装置に配信するようにプログラムすることができる。プログラマブル回路を、ハプティック効果データのセットを受信装置のサブセットのみに選択的に配信し、ハプティック効果データのセットを、遠隔装置から収集されたデータに少なくとも部分的に基づいて生成し、ハプティック効果データのセットを、前から存在するハプティック効果データのセットを変更することによって更新し、かつ、変更したハプティック効果データを、受信装置のサブセットの少なくとも一つの受信装置に配信するように更にプログラムすることができる。
【0008】
開示の他の態様は、インストールされたソーシャルアプリケーション及びハプティックメッセージサポートを有する少なくとも一つの受信装置にハプティック効果を配信するとともにフィードバック情報を帰還させることができる装置を含むことができる。装置は、メッセージ、ハプティックプロファイル、ハプティック効果を規定するハプティック効果データ及び受信装置から受信したフィードバック情報を格納するように構成されているメモリを含む。ハプティックプロファイルは、受信装置を識別するとともに識別した受信装置をハプティック効果データの少なくとも一つの予め決定されたセットに関連させる。装置は、メッセージ及びハプティック効果データを送信するとともに受信装置からフィードバック情報を受信するように構成されている送信機を更に有する。装置は、メモリ及び送信機と通信的に関連したプログラマブル回路であって、受信装置のハプティックプロファイルからハプティック効果データのセットを検索し、検索したハプティック効果データのセットを、受信装置から受信したフィードバック情報に少なくとも部分的に基づいて動的に変更し、かつ、変更したハプティック効果データを受信装置に配信するようにプログラムされているプログラマブル回路も含む。
【0009】
全体を通じて同様な参照番号が同様なパーツ及びアセンブリを表す図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】開示の一実施の形態によるハプティックシグナル及びフィードバックシステムの機能的な模式図である。
図2図1のシステムを実現するために用いることができるハプティックシグナル及びフィードバックシステムのシステムアーキテクチャの機能ブロック図である。
図3】ハプティックメッセージ及びグループメッセージの選択的な配信を示す図表示である。
図4図1のシステムによって用いることができるソフトウェアアーキテクチャを示すブロック図である。
図5】本開示の一実施の形態による受信装置のグループ及びグループのサブセットに主メッセージ及びハプティックメッセージを選択的に配信するプロセスを示すフローチャートである。
図6】開示の一態様によるハプティックフィードバックを受信するとともにハプティックパラメータを更新するプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
種々の実施の形態を、全体を通じて同様な参照番号が同様なパーツ及びアセンブリを表す図面を参照しながら詳細に説明する。種々の実施の形態の参照は、添付した特許請求の範囲を限定しない。さらに、本明細書で説明する例は、添付した特許請求の範囲を限定することを意図するものではなく、添付した特許請求の範囲の幾多のあり得る実施の形態の一部を説明したに過ぎない。
【0012】
適切なときには常に、単数形で用いられる用語は複数も含み、逆の場合も同じである。「一つ」の使用は、特に明記しない限り又は「一つ以上」の使用が明らかに不適切でない場合には「一つ以上」を意味する。「又は」の使用は、特に明記しない限り「及び/又は」を意味する。「備える」、「備え」、「含む」及び「含み」の使用は、互いに代替でき、限定することを意図しない。用語「のような」も限定することを意図しない。例えば、用語「含む」は、「含むがそれに限定されない」ことを意味する。
【0013】
この開示は、送り手が共通の主メッセージを投稿する又は知らせるときにハプティックメッセージを異なるグループの人々に選択的に配信することができるシステム及び方法を開示する。選択的なハプティックメッセージを、受け手のプロファイル、選好及び/又は送り手との関係に従って自動的に送信することができる。送り手は、所定の受け手に対して個人用のハプティックメッセージを手動で割り当てることもできる。異なるパターンのハプティクスを、異なる意味に対して割り当て、かつ、送り手と受け手の両方によって学習する。送り手は、一般的に知られているとともに公衆に共有される共通のハプティック言語を用いることができ、又は、ユーザは、選択した受け手だけに知られているユーザ自身の秘密のハプティック言語を作ることができる。さらに、ハプティックメッセージが送られたときの送り手の感情を反映するハプティックメッセージを自動的に生成するために送り手の感情を検知する感情検知システム(affective sensing system)を用いることができる。送り手は、送り手が自動的に生成したハプティックメッセージを送りたいか否か及び/又はハプティックメッセージを誰に送るべきかを決定することができる。
【0014】
例えば、送り手は、勝ったチームのファンである所定の友人にお祝いのハプティクスを送るとともに負けたチームのファンである異なる組の友人に異なるハプティクスを送ることを所望してもよい。他の例において、送り手は、苦しんでいて助けを求めてもよい。送り手は、公開討論会で当たり障りのないメッセージを知らせることができ、親しい友人及び/又は家族を対象としたハプティクスを組み込むことができ、組み込まれたハプティクスは、送り手がトラブルに巻き込まれて助けを必要としていることを表す。ソーシャルアプリケーションによって、送り手は特定の人々又は人々のグループに対するハプティックメッセージを選択するとともに対象とすることができる。更に別の例において、送り手は、ソーシャルメディアの投稿に応答する間に公衆に対して無礼を働くのを回避することができる。送り手は、送り手の感情を更によく表すハプティックメッセージで応じながらあからさまに気分を害さない一般的なメッセージで投稿に応じることができる。
【0015】
開示で説明する実施の形態は、主に「ソーシャルアプリケーション」のハプティックメッセージの配信に関するが、開示は、ソーシャルアプリケーションの使用に限定されない。開示は、ハプティックメッセージのサポートを備えた複数の受け手に主メッセージとハプティックメッセージの両方を送信する全ての装置/システム及び方法を包含し、送り手は、同一の主メッセージを全ての受け手に送りながら受け手の選択した人又はグループに異なるハプティックメッセージを送信することができる。同一の主メッセージとともに異なるハプティックメッセージを配信する又は同一の主メッセージに異なるハプティックメッセージを添付することによって、主メッセージは、受け手によって受け取られた異なる関連のハプティックメッセージの内容に基づいた選択可能な受け手に対する異なる意味又は解釈を有することができる。
【0016】
図1は、本開示の一実施の形態によるハプティックメッセージ配信システム100の機能的な模式図である。システムの一般的な構成要素は、一つ以上の送信装置150A,150Bと、コンピュータデバイス140と、複数の受信装置130A,130B,...,130nと、を含むことができる。コンピュータ装置140と受信装置130との間の通信を、ネットワーク110を介して完成させることができる。送信装置150のユーザは、全ての受信装置130で利用できる一般的なメッセージを有する投稿を生成することができる。さらに、投稿は、受信機130A〜130nに同時に送ることができるハプティックメッセージを含むことができる。一部の実現において、送信装置150に関連して上述した機能の少なくとも一部又は全てを、コンピュータデバイス140内で実行することができる。換言すれば、コンピュータデバイス140を、携帯機器として構成されるときに他の送信装置130として機能するように更に構成することができる。そのような実施の形態において、コンピュータ装置140の機能を送信装置150Aに統合する。
【0017】
図1に示す構成要素を、ネットワーク110内に組み込まれるものとして一般的に示した種々の通信リンクを介して互いに通信的に結合することができる。ネットワークは、有線接続又は無線接続を含むことができる。開示の一部の態様において、ネットワークは、例えば、インターネット、イントラネット、PAN(パーソナルエリアネットワーク)、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、無線ネットワーク、移動体通信ネットワーク、公衆交換電話網及び/又は他のタイプのネットワーク及び/又はネットワーク要素のいずれか一つ以上を含むことができる。格納される又は格納可能であるものとしてここで説明する種々の入力、出力、コンフィギュレーション及び/又は他の情報を、(図1に示さない)一つ以上のデータベースに格納することができる。そのようなデータベースは、例えば、オラクル社から市販されているOracle(登録商標)関係データベースである、オラクル社から市販されているOracle(登録商標)関係データベースを含む、又は、オラクル社から市販されているOracle(登録商標)リレーショナルデータベースとインタフェースで接続する。Informix(登録商標)、DB2(Database2)、又は、ファイルベースフォーマット、クエリフォーマット、プラットフォーム若しくはOLAP(オンライン分析処理)、SQL(構造化問合せ言語)、SAN(ストレージエリアネットワーク)、Microsoft Access(登録商標)若しくはそれ以外のようなリソースを含む他のデータストレージのような他のデータベースを使用する、組み込む又はアクセスすることもできる。データベースは、一つ以上の物理的装置及び一つ以上の物理的な位置に存在する一つ以上のそのようなデータベースを備えることができる。データベースは、複数のタイプのデータ及び/又はファイル及び関連のデータ又はファイル記述、管理情報、又は、他の任意のデータを格納することができる。
【0018】
図2は、公の投稿又はグループメッセージングを介したハプティックメッセージ、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、インスタントメッセージ(IM)、ツイートメッセージ等を送信する図1のシステム100の内部コンポーネントの線形ブロック図200を示す。配信システム100によって送信される全メッセージは、一般的なメッセージ又は主メッセージとハプティックメッセージの両方を含む。さらに、全メッセージを送信する方法は、受け手がハプティックメッセージを受け取るタイミングに影響を及ぼすことができる。例えば、インスタントメッセージセッション中、最初のハプティックメッセージ送信及びハプティックメッセージフィードバックを同期させることができる。他の例において、ハプティックメッセージフィードバックを同期させることができるようにするためにソーシャルメディア投稿を最初は受け手によって受け取らなくてもよい。図示した実施の形態を、ダイナミックハプティックメッセージ生成方法の使用に関連して説明する。方法は、ハプティック言語での通信を向上させるためにソーシャルアプリケーションのユーザを支援することができる。開示の態様によれば、システム100は、遠隔記憶装置120と、複数の受信装置130と、コンピュータデバイス140と、送信装置150と、を含むことができる。開示を簡素化するために、単一の受信装置130のみを図2に示し、複数のそのような受信装置が運用システムに存在することができることを理解すべきである。遠隔記憶装置120は、プロセッサ122、非一時的記憶媒体124及び/又は他のコンポーネントを含むことができる。遠隔記憶装置120は、「クラウド」(例えば、ネットワーク化された)記憶装置、局部記憶装置及び/又はデジタルコンテンツを受信及び転送することができる他のタイプの装置を含むことができる。
【0019】
受信装置130は、メッセージを受信するように構成されている一般的な携帯機器を含むことができる。例えば、受信装置を、携帯電話、コンピュータ又はビデオゲームコントローラとすることができる。一部の実現において、受信装置130はそれぞれ、プロセッサ132、非一時的記憶媒体134、ハプティック出力装置136、ユーザインタフェースデバイス138及び/又は送信装置137及びセンサ135のような他のコンポーネントを含むことができる。一部の受信装置130は、専用のハプティック出力装置、専用の記憶装置、専用のユーザ入力装置、専用のセンサ装置又は上述した機能の一つ以上を含む組合せ装置の機能を果たすことができる。システム100の一態様において、送信装置150は、プロセッサ152、非一時的記憶媒体154、ハプティック出力装置156、ユーザインタフェースデバイス158及び/又は送信装置157及びセンサ155のような他のコンポーネントのような機能装置の組合せを含むことができる。
【0020】
ハプティック出力装置136及び156を、ハプティック効果を生成するように構成することができる。ハプティック効果を、ユーザインタフェースで生成した触感として規定することができる。ハプティック出力装置136及び156は、アクチュエータ、例えば、偏心質量がモータによって動かされる偏心回転質量(Eccentric Rotating Mass)(ERM)若しくはばねに取り付けられた質量を前後に駆動するリニア共振アクチュエータ(LRA)のような電磁アクチュエータ、圧電性高分子、電子活性高分子若しくは形状記憶合金のような「スマート材料」、マクロファイバコンポジットアクチュエータ、静電アクチュエータ、電気触感アクチュエータ及び/又は触覚(例えば、振動触知)フィードバックのような物理的フィードバックを提供する他のタイプのアクチュエータを含むことができる。ハプティック出力装置136,156は、超音波表面摩擦(ultrasonic surface friction)(USF)のような非機械的装置又は非振動な装置、又は、帯電摩擦(electrostatic friction)(ESF)を使用し、超音波聴覚振動子(ultrasonic haptic transduce)によって音響放射圧を引き起こし、ハプティック基板及び可撓性又は変形可能基板を使用し、かつ、超音波フィードバック又は空気ジェットを用いた一吹きの空気(a puff of air using an air jet)のような伝えられたハプティック出力を行う装置を含むこともできる。
【0021】
ユーザインタフェースデバイス138及び158は、タッチスクリーン、カメラ、機械的な入力部及び/又は受信装置130又は送信装置150に対して入力を行うためにユーザが用いることができる他のタイプの入力コンポーネントを含むことができる。通信装置137は、コンポーネントを、データを送受信するのに必要な任意の追加コンポーネントと共に含むことができる。例えば、開示の一態様において、送信機がデータの無線通信を行うことができるようにする。同様に、送り手の送信装置157は、受信装置130の送信装置137と同様に動作することができる。
【0022】
他の例において、受信装置130は、センサ135を含んでもよい。センサ135は、3次元(3D)ジャイロスコープ、3D加速度計、3D磁気計、イメージセンサ(例えば、電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化物半導体(CMOS))、温度センサ及び/又は他のセンサデバイスを含むことができる。センサ135は、体温、皮膚温、心拍数、皮膚水分、瞳孔拡張等のような受信装置のユーザについての生体測定パラメータを提供することができる。生体測定情報を、受信装置のユーザから検知し、収集し、かつ、ハプティックメッセージの送り手に戻すことができる。それに対し、システム100の例の他の態様によれば、送信装置150は、投稿及びハプティックメッセージの送り手についての収集可能な生体測定情報を提供するセンサ155を含むこともできる。
【0023】
システムの一部の実現において、コンピュータデバイス140は、一つ以上の非一時的記憶媒体144に格納することができる一つ以上のコンピュータプログラムモジュールによってプログラムされている一つ以上のプロセッサ142を含むことができる。コンピュータデバイス140を、ハプティックメッセージを受信装置130に選択的に供給するとともにハプティック効果メッセージを各々の通信装置137を介して受信装置130から又は受信装置130のユーザに関連する他の装置から受信する一つ以上のモジュールによってプログラムすることができる。ハプティックフィードバックメッセージ又はデータに関連するフィードバック情報を、受信装置又は受信装置のユーザに関連する他の装置から最初の送信装置又はハプティックメッセージ及びハプティックデータに関連する他の第三者の装置に戻されるハプティクスに関連する任意の情報とすることができる。コンピュータデバイスモジュールは、データ分析モジュール146、ハプティックフィルタモジュール147、メッセージ調整モジュール148、通信モジュール149及び/又は当業者によって理解される他のモジュールを含むことができる。
【0024】
一部の実現において、データ分析モジュール146を、受信装置のユーザから又は送信装置及び受信装置のそれぞれの使用を通じた複数のユーザから情報を受信するように構成することができる。個別のユーザの情報をユーザプロファイルに分類することができ、プロファイルは、ユーザを独自に識別することができる。プロファイル情報は、例えば、装置情報、文脈情報、ハプティック信号選好及び生体測定情報を含むことができる。
【0025】
例えば、装置情報は、装置識別子(例えば、媒体アクセス制御(MAC)アドレス及び/又は装置を識別することができる識別子)、装置性能(例えば、装置がハプティックフィードバックの提供、デジタルコンテンツの格納、ユーザ入力の受信等をできるか否か)、ネットワークアドレス(例えば、ユニフォームリソースロケータ又は他のネットワークアドレス)のような通信情報又はデジタルコンテンツを転送するために通信チャネルを確立することができるポート情報、及び/又は、他の装置情報を含むことができる。他の態様において、文脈情報は、ユーザの活動、ユーザの気分、ユーザがソーシャルメディアに参加しているか否か、ユーザがゲームアプリケーションを利用しているか否か、ユーザの位置等を含むことができる。ハプティック信号を、振幅、周波数、波形、持続時間、位相、パターン、アタックタイム、フェードタイム、遅延時間/リードタイム等のようなパラメータによって規定することができる。生体測定情報を、プロファイルの一部としてもよい。生体測定情報は、プロファイルの変動しやすい要素となることがある。その理由は、生体測定情報が文脈情報と直接関連することができるからである。例えば、文脈情報は、受信装置のユーザが脅迫されていることを表してもよい。したがって、ユーザの心拍数を評価してもよい。また、ハプティックメッセージの受信中にユーザが眠っているとき、ユーザの心拍数は減少するかもしれない。
【0026】
データ分析モジュール146は、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、LinkedIn(登録商標)等のようなソーシャルアプリケーションと連動するように構成することができる。ソーシャルアプリケーションと連動する間、単一の受信装置から収集したデータは、ソーシャルアプリケーションを通じたユーザの予め規定された又は更新可能な選好を含むことができる。ソーシャルアプリケーションを通じて、予め規定された及び/又は更新可能な選好を共有することができる。開示の他の態様によれば、データ分析モジュール146を、ゲームアプリケーションから受信したデータを分析するように構成することができる。例えば、ユーザは、ハプティックメッセージが受信装置のユーザの他の選好を提供するようにゲームアプリケーションと情報のやり取りを行うことができる。更に別の態様において、データ分析モジュールを、診断アプリケーションから受信したデータを分析するように構成することができる。例えば、監視アプリケーションを受信装置130で実行することができる。監視アプリケーションは、監視アプリケーションがソーシャルアプリケーションと情報のやり取りを行う間にユーザの活動に関連するデータを収集できるようにソーシャルアプリケーションと連動することができる。監視アプリケーションから収集したデータを、ユーザの選好を分析するために用いることもできる。
【0027】
データ分析モジュール146を、受信装置130のグループから複数の情報を分類するように構成することもできる。グループ情報の分析中、受信装置130から収集したデータを全体的に分類することができる。ハプティックプロファイルは、識別したグループ選好に基づく多数のユーザのグループ分けを含むことができる。
【0028】
少なくとも一部の実施の形態において、ハプティックプロファイルを、個別の送り手又は受け手に対してカスタマイズすることができる。送り手のコンタクトのハプティックプロファイルを、送り手、受け手及びデータ分析の結果のような要因によって決定することができる。例えば、各コンタクトに対して、送り手は、コンタクトがどのグループに属するかを送り手とコンタクトの間の関係に従って決定することができる。受け手は、受け手のハプティックプロファイルを送り手と共有することができ、一旦受け手が受け手のハプティックプロファイルを更新すると、コンタクトのプロファイルを送り手側で自動的に更新することができる。代替的に、どのグループにも属さないコンタクトのハプティックプロファイルをデータ分析の結果によって決定することができる。カスタムグループに属するコンタクトのハプティックプロファイルをデータ分析の結果によって決定することもできる。
【0029】
例えば、送り手が受け手に「ハッピーハプティックメッセージ」を送りたい場合、サーバ140は、先ず、どのハプティック効果が受け手に対する「ハッピー」を意味するかを調べるために受け手のプロファイルをレビューすることができる。検索がゼロになる場合、サーバは、データ分析の結果に基づいて「ハッピーハプティックメッセージ」を推奨することができる。他の例において、受け手は、ハプティックプロファイルのプライバシー設定を調整することができ、ハプティックプロファイルを送り手と共有することができない。したがって、サーバは、受け手がメッセージを読むときに一般的な「ハッピーメッセージ」を受け手の「ハッピーメッセージ」に自動的に変換することができる。他の例において、ユーザは、ハッピーメッセージとして特徴付けられたハプティックメッセージを複数の受け手に送りたいことがある。ライブラリ145に格納された、受信装置のハプティックプロファイルは、ハッピーメッセージを肯定的に受け入れる複数の受け手を表すことができる。さらに、収集したデータを、ハッピーメッセージを肯定的に受け入れた受け手の割合に基づいて送り手に対する推奨を決定するのに用いることができる。
【0030】
一部の実現において、ハプティックフィルタモジュール147を、データ分析モジュール146によって生成されたパラメータに基づいてフィルタを確立するように構成することができる。一例において、フィルタを、フィルタの動作方法に基づいてダイナミックなものとして分類することができる。例えば、受信装置130からのフィードバック情報を含んでもよいデータのリアルタイムでの継続的な収集は、大量のデータを提供する。したがって、収集したデータを、受け手に対する最適なハプティックメッセージを提供するのに用いることができる。実施の形態の態様によれば、ハプティックフィルタモジュールは、フィルタを監視するとともにフィルタ定義を調整することができる。調整を、ダイナミックに特徴付けることができる。その理由は、フィルタ定義を開始するのを促す必要がないからである。したがって、データを受信すると、フィルタは、収集したデータを用いてハプティックメッセージの選好を継続的に更新することができる。二つのタイプのフィルタ、特定のユーザに対するフィルタ及び全てのユーザに対するフィルタも存在する。一つのフィルタを異なるハプティックメッセージに適用することができ、一つのハプティックメッセージを複数のフィルタによってフィルタ処理することができる。フィルタを、メッセージを送り手によって送り出す前に又はメッセージを受け手によって受信する前に適用することができる。
【0031】
送信装置150は、収集したデータのフィルタ処理に基づいて推奨したハプティックメッセージを送信することができる。フィルタは、動的になることができ、継続的に収集したデータを用いて継続的に選択を更新することができる。フィルタは、ユーザのデータの変化をリアルタイムで収集し、収集の際にリアルタイムでデータを適合させることができる。例えば、文脈情報を含むプロファイル情報を、フィルタを更新するのに用いることができる。ハプティックメッセージの更新の一部として、大きさ(magnitude)、周波数、パルスの数、持続時間及び/又はハプティックフィードバックデータによって規定される他の特徴のような次のハプティックメッセージの特徴を変更することができる。さらに、一人の送り手及び一人の受け手を有する適用可能な実施の形態がある。
【0032】
所定の実施の形態において、フィルタを双方向にすることができる。一例において、出力するハプティックメッセージをフィルタ処理して、受け手との関係、受け手のプロファイル設定、受け手の活動状態等に基づく推奨とすることができる。他の例において、入力するハプティックメッセージをフィルタ処理することができる。入力するハプティックメッセージを受け取ると、ハプティックフィルタモジュールのフィルタは、受け取った入力するハプティックメッセージと、最初の送り手の更新可能な選択とを比較する。出力するハプティックメッセージについても同様に、フィルタは、入力するメッセージを最初の送り手の選好に調整することができる。他の態様によれば、フィルタは、一つの受信装置又は複数の受信装置からのハプティックフィードバック及び追加のデータを用いて連続的に実行することができる受信装置のユーザのプロファイルに関連したハプティックパラメータの変更を行うことによって受け手の選好を調整することができる。
【0033】
一部の実現において、メッセージ調整モジュール148を、ハプティックメッセージを受け取る一つ以上の受信装置130を識別するように構成することができる。換言すれば、メッセージ調整モジュール148は、ハプティックメッセージを受信する一つ以上の遠隔装置130を決定することができる。メッセージ調整モジュール148は、データ分析モジュール146によって実行された分析に基づいて受信装置130を識別することができる。メッセージ調整モジュール148は、どのハプティックメッセージを提供するかに関連したユーザ選好を決定するためにユーザプロファイルを調べることができる。さらに、メッセージ調整モジュールは、識別した受信装置に送る適切なメッセージをハプティックフィルタモジュール147によって実行されたフィルタ処理に基づいて決定することができる。さらに、複数のハプティックメッセージを送る場合、メッセージ調整モジュール148は、受信装置のどのサブセットがメッセージを受け取るかを決定することができる。
【0034】
図3は、メッセージに関するメッセージ調整モジュール148の動作のフローチャート300を示す。送り手は、メッセージ302を送り手の送信装置150から複数の受け手に提供することができる。メッセージ302は、複数の構成要素を有する。例えば、第1の構成要素を、一つ以上のグループに一般的に直接提供される又はソーシャルメディアアプリケーションに対する投稿としてのテキストメッセージとすることができる。他の例において、メッセージを、エモーティコン若しくはステッカー、画像、ボイスメッセージ、ビデオ記録又はFacebook(登録商標)の「いいね」とすることができる。第2の構成要素を、送り手により又はデータ分析モジュール146で実行される分析及びハプティックフィルタモジュール147によって実行されるフィルタ処理により直接決定される投稿に関連する一つ以上のハプティックメッセージとすることができる。メッセージ調整モジュール148は、受け手の異なる選択したサブグループにそれぞれ送信される複数の変更したハプティックメッセージを作成してグループのサブグループがそれぞれ異なるハプティックメッセージを共通の投稿メッセージとともに受け取るためにハプティックメッセージを処理することもできる。したがって、グループ1の受け手304として識別された受け手の第1のサブグループは、第1の「ハプティックメッセージ1」306を受け取り、グループ2の受け手308として識別された受け手の第2のサブグループは、第2の「ハプティックメッセージ2」310を受け取り、N番目の「ハプティックメッセージN」314は、グループNの受け手312として識別された受け手のサブグループに転送される。メッセージ調整モジュール148の他の態様は、「特定のハプティックメッセージ」318を特定のグループの受け手316に提供することができる。特定のハプティックメッセージ318を、データ分析モジュール146又はハプティックフィルタモジュール147によって作成又は変更されなかったユーザ規定ハプティックメッセージとすることができる。ユーザ規定メッセージは、例えば、送り手と識別された特定の受け手316との間の通信に関する追加のプライバシー階層(additional layer of privacy)を提供することができる。
【0035】
一部の実現において、通信モジュール149を、コンピュータデバイス140と受信装置130との間の通信を促進する送信機として構成することができる。他の例において、送信機を、送受信機として動作してデータを送受信できるように構成することができる。確立された通信は、種々の無線及び/又は有線通信を含むことができる。一部の実現において、通信モジュール149は、受信装置130の集中型コントローラとしてコンピュータデバイス140を構成することができる。一部の実現において、通信モジュール149は、受信装置130及び送信装置150と通信を行うピアとしてコンピュータデバイス140を構成することができる。一部の実現において、通信モジュール149は、集中型コントローラ及びピアの混成物としてコンピュータデバイス140を構成することができ、この場合、コンピュータデバイス140は、あるときには(及び/又はある受信装置130と共に)集中型コントローラの機能を果たし、またあるときには(及び/又は他の受信装置130と共に)ピアの機能を果たす。
【0036】
非一時的記憶媒体144及びここで説明する他の記憶媒体は、コンピュータ装置144の内部に設けられた(すなわち、実質的に取り外しができない)システム記憶装置、及び/又は、例えば、ポート(例えば、USBポート、ファイヤーワイヤー(登録商標)ポート等)を介してコンピュータ装置140に取り外し可能に接続することができる図2の120のようなリムーバブル記憶装置若しくはドライブ(例えば、ディスクドライブ等)の一方又は両方を含むことができる。一実施の形態において、記憶媒体144は、ライブラリ145を含むことができる。ライブラリ145は、振幅、周波数、波形、持続時間、位相、パターン、アタックタイム、フェードタイム、遅延時間/リードタイム等のようなハプティック効果パラメータを分類することができる。二つのタイプのライブラリ:特定のユーザに対する私用ライブラリ及び全てのユーザによって共有される汎用ライブラリがある。したがって、特定のハプティック効果を個人又はグループに対して決定するとき、ハプティック駆動信号を、ハプティック効果パラメータの組合せを用いてコード化することができる。結果的に得られるハプティック駆動パラメータは、ハプティック出力装置136で特定のハプティック効果を生成することができる。
【0037】
ライブラリでの分類は、受信装置から収集されたデータを用いて確立されたユーザプロファイルに基づくことができる。したがって、ハプティック効果パラメータの組合せを、ユーザのプロファイルに関連させるときに格納することができる。他の実施の形態において、ハプティック効果のライブラリを複数の受け手にアクセス可能にすることができる。ライブラリに対するオープンなアクセスは、ユーザがハプティック効果を解釈するための共通の言語を促進することができる。例えば、ハプティック効果の解釈を、決定されたハプティック効果によって促進することができる。他の実施の形態において、ライブラリ145は、送り手によってカスタム化されたハプティックの分類を含むことができる。
【0038】
非一時的記憶媒体144及びここで説明する他の記憶媒体は、光可読記憶媒体(例えば、光ディスク等)、磁気可読記憶媒体(例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ等)、電荷に基づく記憶媒体(例えば、EEPROM,RAM等)、固体記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ等)及び/又は他の電子可読記憶媒体の一つ以上を含むことができる。非一時的記憶媒体144及びここで説明する他の記憶媒体は、一つ以上の仮想ストレージリソース(例えば、クラウドストレージ、仮想プライベートネットワーク及び/又は他の仮想ストレージリソース)を含むことができる。非一時的記憶媒体144及びここで説明する他の記憶媒体は、ソフトウェアアルゴリズム、プロセッサ142によって決定された情報、コンピュータデバイス140から受信した情報及び/又はコンピュータデバイス140をここで説明するように機能させることができる他の情報を格納することができる。
【0039】
プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサは、コンピュータデバイス140の情報処理能力を提供するように構成されている。したがって、プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサは、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されているデジタル回路、情報を処理するように設計されているアナログ回路、状態機械及び/又は電子的に情報を処理する他の機構を含むことができる。プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサを単一の存在物として図1に示すが、これは例示のためだけであることを理解すべきである。一部の実現において、プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサは、複数の処理装置を含むことができる。これらの処理装置を、同一の装置内に物理的に配置することができる、又は、プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサは、協働する複数の装置の処理機能を表すことができる。プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサを、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの一部の組合せ、及び/又は、プロセッサ142及びここで説明する他のプロセッサの処理機能を構成するための他の機構によってモジュールを実行するように構成することができる。
【0040】
ここで説明する種々のモジュールは、例示に過ぎない。他の構成及び個数のモジュールを用いることができ、ここで説明する機能を実行するために一つ以上の物理的なプロセッサをプログラムする限りモジュールのないアプローチを用いることもできる。種々のモジュールが単一の処理装置内に配置されているものとして図1に示すが、プロセッサ142が複数の処理装置を有する実現の際に一つ以上のモジュールを他のモジュールから離間して配置できることが分かる。これは、一つのコンピュータデバイス140内に配置したものとして示す他のモジュールにも当てはまる。ここで説明する種々のモジュールによって提供される機能の記載は、説明のためであり、限定することを意図せず、モジュールの何れかはここで説明する機能より多い又は少ない機能を提供することができる。例えば、モジュールの一つ以上を除外することができ、機能の一部又は全てを別のモジュールによって提供することができる。他の例として、プロセッサ142を、モジュールの一つに帰属した機能の全て又は一部を実行することができる一つ以上の追加のモジュールを実行するように構成することができる。
【0041】
図4は、受け手に送る適切なハプティック効果を生成するための分類されたデータの流れを示す図式的なフローチャートを示す。図4において、データブロックを介したデータの流れは、データ分析モジュール146、ハプティックフィルタモジュール147、メッセージ調整モジュール148及び通信モジュール149による収集したデータの処理を表すことができる。図示するように、フローチャートの出力は、ハプティック駆動信号生成器412によって生成されたハプティック駆動信号413である。データブロック402は、受信装置130からのデータのフローを表す。データブロック402内において、データを、受信装置130及び独自の受信装置識別子に基づいて配置することができる。他の態様において、データブロック402を、受信装置130及び受信装置を用いるユーザを特徴付ける追加のプロファイル情報を含むように拡張することができる。例えば、生体測定情報、ハプティックメッセージ選択及び文脈情報をデータブロック402の追加の列とすることができる。同様に、データブロック404は、データブロック402のデータアーキテクチャと同一のデータアーキテクチャを有することができる。収集したデータのフローが進むと、データブロック406は、受信装置をサブセットに分類することを示す。例えば、送り手は、友人、仕事仲間及び家族のような予め決定された関係に基づいて受け手のサブセットを識別することができ、この場合、各サブセットにグループIDを設けることができる。
【0042】
データブロック408は、受信装置識別子に関連したハプティック効果パラメータを示す。結果的に得られる関連は、受信装置が特定のハプティック効果を受けることができることを表すことができ、ハプティック効果は、パラメータ列1〜3からのデータの組合せに基づいて確立される。例えば、受信IDがジョン・スミスの電話を識別できる場合、ハプティック効果パラメータ1を周波数とすることができ、ハプティック効果パラメータ2を振幅とすることができ、ハプティック効果パラメータ3を持続時間とすることができる。さらに、ブロック410は、グループIDによる受信装置サブセットのグループ分け及びグループIDとハプティック効果データとの関連付けを表すことができる。例えば、データブロック408は、どのグループ(サブセット)がお祝いのハプティック効果を受けるか及びどのグループ(サブセット)が悲しみの(lamenting)ハプティック効果を受けるかを確立することができる。データブロック408及びデータブロック410を組み合わせてハプティック駆動信号413のデータを生成することができる。ハプティック駆動信号413を複数の遠隔装置414に送信することができる。他の実施の形態において、遠隔装置414は、特定の受信装置を表すことができ、データブロックの関連は、特定の受信装置が受ける特定のハプティック効果を確立する。
【0043】
データフローの各ステージを、データ分析モジュール146の機能としてライブラリ145に分類して格納することができる。追加のデータを受け手ブロック402及び送り手ブロック404から収集するとき、ライブラリを更新することができ、メッセージ調整モジュール148は、任意の更新されたハプティックメッセージを生成するために最新の更新されたデータを用いる。他の実施の形態において、ライブラリは、受け取った全てのデータを格納することができ、ハプティックメッセージ選好の更新を、最近収集したデータに基づいて決定する。
【0044】
図5図6及び他の図のフローチャートに示した種々の処理動作を、ここで更に詳しく説明する。説明した動作を、上記で詳しく説明したシステムコンポーネントの一部又は全てを用いて遂行することができる。開示の一態様によれば、種々の動作を異なる順序で行うことができる。他の実現において、追加の動作を図5図6及び他の図に示す動作の一部又は全てと共に実行することができる、又は、一部の動作を省略することができる。更に別の実現において、一つ以上の動作を同時に実行することができる。したがって、説明した(及び後に更に詳しく説明する)動作は、実際は例示であり、したがって、限定するものとみるべきではない。
【0045】
図5は、複数の受け手(受信装置)に投稿又はグループメッセージを提供するのと同時にハプティックメッセージを複数の又は一般的な「グループ」の受け手の予め決定されたサブセットに提供する方法500の一例を示す。方法は、送り手が複数の又はグループのあり得る受信装置から受信装置の少なくとも一つのサブセットを識別又は選択する工程502で開始する。工程502の一態様によれば、識別されたサブセットの受け手又は受信装置を、識別した受け手に関連した予め決定されたプロファイル設定に基づいてグループ分けすることができる。他の実施の形態において、識別した受け手を、ユーザを規定した選択又は動作に基づいてサブセットにグループ分けすることができる。工程504に進むと、メッセージを、受信装置に配信するために作成することができる。メッセージは、複数のコンポーネント、主メッセージコンポーネント及び少なくとも一つのハプティックメッセージコンポーネントを有する。ソーシャルアプリケーションに適用したときの工程504の一態様によれば、メッセージを送り手によってソーシャルアプリケーションに投稿することができる、又は、グループテキストを複数の受け手に送ることができる。送り手の意図は、主メッセージコンポーネントをグループの受け手全員に送るとともに少なくとも一つのハプティックメッセージコンポーネントを識別した受け手のサブセット内の受け手(受信装置)のみに送ることである。
【0046】
一旦メッセージが作成されると、方法は、決定ブロックである工程506に進み、識別した受け手がハプティックメッセージデータの意図した受け手であるか否かの決定を行う。メッセージを受信装置に送る前に、メッセージの複数の意図した受け手を調べ、グループのあり得る受信装置がブロック502の識別したサブセットのメンバーであるか否かを決定する。調べた受信装置が識別したサブセットのメンバーでない場合(No決定)、方法はブロック508に進み、主メッセージコンポーネントのみを受け手に送る。調べた受信装置が識別したサブセットのメンバーである場合(Yes決定)、方法はブロック510に進み、主メッセージコンポーネント部分と少なくとも一つのハプティックメッセージコンポーネント部分の両方を有する完全なメッセージを受け手に送る。したがって、識別したサブセットの受信装置のみがメッセージの少なくとも一つのハプティック効果部分を受ける。
【0047】
投稿又はグループメッセージを複数の受け手に提供する方法の代替的な実施の形態が可能である。例えば、システムは、非ハプティックメッセージを受ける全ての受信装置にベースハプティックメッセージを提供してもよい。この場合、工程506は、受信装置の一つ又はサブセットがハプティックメッセージを受けないか別のハプティックメッセージを受けるかの決定及び別のハプティックメッセージをユーザによって手動で設定するかここで詳しく説明したようなフィルタ処理によって自動的に選択するかの決定を行う。決定がNoである場合、工程508を、非ハプティックメッセージ及びベースハプティックメッセージを受信装置の全てに配信するように変更してもよい。決定がYesである場合、工程510を、ベースハプティックメッセージを受信装置の指定した一つ又はサブグループ以外の受信装置の全てに配信するとともに受信装置の決定した一つ又はサブグループにメッセージを配信しない又は変更したハプティックメッセージを配信するように変更してもよい。
【0048】
図6は、ハプティックフィードバックデータを受信装置から受け取るとともにハプティックパラメータを更新するプロセス600の例を示す。例えば、ユーザから収集したデータ及びソーシャルアプリケーション内での情報のやり取りを、受け手グループの選択を更新するとともに個人の選択を更新するのに用いることができる。方法600は、ハプティックに関連したデータをソーシャルアプリケーション又はユーザから受け取るとともにコンピュータデバイス140のような装置によって収集及び処理することができる工程602で開始する。収集したハプティクスに関連するデータの分析及び処理に基づいて、ユーザ選好又はユーザプロファイル設定を変えるか否かの決定を決定ブロック604で行う。ユーザ選好又はプロファイル設定を変えないことを決定した場合(No決定)、方法は、現在/以前の選好又はプロファイル設定をメッセージの受信装置サブセットへの配信のために用いるブロック606に進む。変化又は変更が必要である又は所望されていることをブロック604で決定した場合(Yes決定)、方法は、収集したデータの影響を反映するユーザ選好又はプロファイル設定を変えるためにフィルタパラメータを更新することができるブロック608に進む。その後、方法は、更新されたフィルタパラメータを用いてメッセージをサブセットの受信装置に配信することができるブロック610の工程に進む。
【0049】
上述した種々の実施の形態は、説明のために設けたものであり、添付した特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきでない。当業者は、ここで説明するとともに記載した例示的な実施の形態及び用途に従うことなく、かつ、添付した特許請求の範囲の精神及び範囲を逸脱することなく行うことができる種々の変更及び変形を容易に認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】
2017111818000001.pdf