(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-112480(P2017-112480A)
(43)【公開日】2017年6月22日
(54)【発明の名称】プライベートセクションのパケット構造、ヌルパケットのパケット構造及び受信モデム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/236 20110101AFI20170526BHJP
【FI】
H04N21/236
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-244978(P2015-244978)
(22)【出願日】2015年12月16日
(11)【特許番号】特許第6126676号(P6126676)
(45)【特許公報発行日】2017年5月10日
(71)【出願人】
【識別番号】513303968
【氏名又は名称】エフシーアイ インク
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ウォンマン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MB01S
5C164SB11P
5C164UB24S
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ビデオコーディングシステムで付加情報を含むヌルパケットを生成する装置及び方法を提供する。
【解決手段】ビデオコーディングシステムでプライベートセクション450を、テーブルセクションの種類を識別するためのTIDフィールドと、テーブルセクションの形式を定義するSSIフィールドと、テーブルセクションの形式がプライベートセクションの形式に従うか否かを表すPRIフィールドと、テーブルセクションがプライベートセクションのデータの大きさを維持するためのRESフィールドと、プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートデータフィールドと、プライベートデータフィールドに含まれるデータまたは情報の種類を区分するためのTIEフィールド及びプライベートデータフィールドとTIEフィールドのデータの大きさを表すPSLフィールドとを含むように構成する。
【選択図】
図4b
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオコーディングシステム(VideoCoding System)でプライベートセクション(Private Section)のパケット構造であって、
テーブルセクション(Table Section)の種類を識別するためのTID(Table Identification)フィールド(Field)と、
前記テーブルセクションの形式を定義するSSI(Section Syntax Indicator)フィールドと、
前記テーブルセクションの形式が前記プライベートセクションの形式に従うか否かを表すPRI(Private Indicator)フィールドと、
前記テーブルセクションが前記プライベートセクションのデータの大きさを維持するためのRES(Reserved)フィールドと、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートデータ(Data)フィールドと、
前記プライベートデータフィールドに含まれるデータまたは情報の種類を区分するためのTIE(Table Identification Extension)フィールドと、及び
前記プライベートデータフィールドと前記TIEフィールドのデータの大きさを表すPSL(Private Section Length)フィールドと、
を含む、プライベートセクションのパケット構造。
【請求項2】
前記ビデオコーディングシステムは、
MPEG(Moving Pictures Exports Group)-2システムである、ことを特徴とする請求項1に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項3】
前記プライベートデータフィールドは、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報がAC(Auxiliary Channel)データ、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)データ及びアプリケーションが周期的にモニタリングを必要とするチップの状態情報レジスターのいずれか1つである、ことを特徴とする請求項1に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項4】
前記プライベートデータフィールドは、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータが、前記ACデータである場合、前記ACデータを前記プライベートデータフィールドのデータの大きさに合うように分割して含む、ことを特徴とする請求項3に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項5】
分割されたACデータのそれぞれを複数のプライベートセクションのプライベートデータフィールドに分割して含ませる、ことを特徴とする請求項4に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項6】
前記TIEフィールドは、
前記ACデータを前記プライベートデータフィールドのデータの大きさに合うように分割する場合、分割されたACデータの個片を区分するために前記分割されたACデータの個片のTEIフィールド値をそれぞれ異なるように設定する、ことを特徴とする請求項4に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項7】
前記TIEフィールドは、
前記分割されたACデータの個片の最後を表すために、前記分割されたACデータの個片のTEIフィールドに別途の識別子を追加する、ことを特徴とする請求項6に記載のプライベートセクションのパケット構造。
【請求項8】
ビデオコーディングシステム(Video Coding System)でヌルパケット(Null Packet)のパケット構造であって、
TS(Transport Stream)パケット形態で具現されたデータパケットを有する内容のデータを含んでいるか否かを判断するためのTSパケットヘッダ(Header)と、
添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートセクション(Private Section)を含むペイロード(Payload)と、及び
前記TSパケットヘッダと前記ペイロードの間に位置し、前記TSパケットヘッダに続いて新しいデータが始まることを知らせるためのPF(Pointer Field)と、
を含むヌルパケットのパケット構造。
【請求項9】
前記ビデオコーディングシステムは、
MPEG(Moving Pictures Exports Group)-2システムである、ことを特徴とする請求項8に記載のヌルパケットのパケット構造。
【請求項10】
前記TSパケットヘッダは、
前記TSパケットヘッダに含まれるPI(Payload Unit Start Indicator)フィールド値として1を有する、ことを特徴とする請求項8に記載のヌルパケットのパケット構造。
【請求項11】
前記PFは、
前記TSパケットヘッダに続いて新しいデータが始まることを知らせるためにフィールド値として0を有する、ことを特徴とする請求項8に記載のヌルパケットのパケット構造。
【請求項12】
前記ペイロードは、
前記ペイロードに含まれるプライベートセクションのTID(Table Identification)フィールド値として0xfffを有する、ことを特徴とする請求項8に記載のヌルパケットのパケット構造。
【請求項13】
ビデオコーディングシステム(Video Coding System)の受信機の受信モデムであって、
ビデオコーディングシステムの送信機から受信したACデータ、TMCCデータとアプリケーションが周期的にモニタリングを必要とするチップの状態情報レジスターのうち、いずれか1つを含む付加情報が添付されたプライベートセクションを生成するプライベートセクション生成部と、及び
前記プライベートセクション生成部から生成されたプライベートセクションを含むヌルパケットを生成するヌルパケット生成部と、
を含む、ことを特徴とする受信モデム。
【請求項14】
前記ヌルパケット生成部で生成されたヌルパケットを前記付加情報のうち、いずれか1つを必要とするアプリケーションで伝送し、TSバッファー(Transport Stream Buffer)を利用して前記ヌルパケット生成部で生成したヌルパケットを前記アプリケーションで伝送する、ことを特徴とする請求項13に記載の受信モデム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MPEG-2システムでNull Packetを利用して付加情報を伝送するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書に記述された内容は、単純に本実施例に対する背景情報を提供するのみであり、従来技術を構成するものではない。
【0003】
MPEG-2システムにおいて、ビデオ信号及びオーディオ信号はビデオエンコーダー及びオーディオエンコーダーにより受信された後、あらかじめ設定されたアルゴリズムによりビデオ基本ストリーム(ES: Elementary Stream)及びオーディオ基本ストリームでそれぞれ圧縮される。基本ストリームはパケット化手段によって多数のPES(Packetized Elementary Stream、パケット化された基本ストリーム)ペイロード(Payload)で分解され、PESヘッダはPESパケットのグループを形成するために各ペイロード前に追加される。
【0004】
マルチプレクサーによってそれぞれのPESパケットは188バイトのTS(Transport Stream、伝送ストリーム)パケットになり、それぞれのTSパケットは4バイトのTSパケットヘッダ及び184バイトのTSペイロードを含む。ただし、標準に適切な伝送率を合わせるために、各TSパケットの間にはヌルパケット(Null Packet)が追加される。ヌルパケットは単に伝送率を合わせるために挿入されるパケットとして、何の意味のないデータを有する。それぞれのヌルパケットも、4バイトのTSパケットヘッダ及び184バイトのペイロードを含む。TSパケットとヌルパケットはTSパケットヘッダから区分される。このように区分されたTSパケットは受信端により受信されて、TSパケットであることを確認した後、デコーダー(Decoder)でデコーディング(Decoding)され、ヌルパケットは受信端により受信された後に除去される。
【0005】
図1aは、従来のヌルパケットの構成を示す図であり、
図1bは、従来のプライベート(Private)セクションの構成を示す図である。
図1aに示すように、従来のヌルパケット(110)はTSパケットヘッダ(120)とペイロード(130)を含む。
TSパケットヘッダ(120)は同期バイト(121)、TI(122)、PI(123)、TP(124)、PID(125)、SC(126)、AF(127)及びCC(128)を含む。
【0006】
同期バイト(同期バイト、121)は値"01000111"(0×47)を有する固定8ビットシーケンスである。該シーケンスは、パケットをシグナリング(Signaling)する他の手段を有しないシステムからパケット間の警戒を検出するために使用する。
【0007】
TI(Transport Error Indicator、伝送エラー表示器)(122)は、伝送エラー表示器のフィールド値を確認し、該値が0でない場合、該当TSパケットは位置と大きさを確認することができない1つ以上のビットエラーが挿入されていることを表す。
【0008】
PI(Payload_Unit_Start_Indicator、ペイロードユニット開始インジケータ)(123)は、プライベートセクションがTSパケットで開始されていることを示す。ヌルパケットでペイロードに意味のあるデータが保存されていないため、PIフィールド値は0を有する。
【0009】
TP(Transport_Priority、伝送優先度表示器)(124)は、同じPID(パケット識別子)を有するパケットの中で高低の優先順位パケットが区別されるようにする。ヌルパケットでTPフィールド値は0を有する。
【0010】
PID(Packet Identifier、パケット識別子)(125)は、TSパケットのデータソースを識別する。PIDフィールドはデコーダーにより使用され、必要なTSパケットの抽出に用いられる。このとき、ヌルパケットはPIDフィールド値として0x1fff値を有する。これにより、ヌルパケットとTSパケットを区分することができる。
【0011】
SC(Transport Scrambling Control、トランスポートスクランブル制御)(126)は、スクランブルが印加されるか、及びどの種類のスクランブルが印加されるかをシグナリングする。ここでスクランブルとは、暗号化して任意の接近を制御するための情報を意味する。ヌルパケットでSCフィールド値は0を有する。
AF(Adaptation_Field_Control、アダプテーションフィールド制御)(127)は、TSパケットに適応フィールド及び/または、ペイロードが存在するか否かを表示する。ヌルパケットもペイロードが存在するため、AFフィールド値1を有する。
【0012】
CC(Countinuity Counter、連続カウンター)(128)は、TSパケットのシーケンス番号である。CCフィールド値は、同じPIDを有するそれぞれのTSパケットで1ずつ増加する。ただし、ヌルパケットでは定義されていない。
【0013】
ペイロードは、伝送しようとする放送データが満たされる部分を意味する。TSパケットのペイロードは使用者が伝送しようとして記録したデータを有するプライベートセクションを含んでもよい。ただし、ヌルパケットはTSパケットの間で単純に伝送率を合わせるための用途のみで使用されるため、ヌルパケットのペイロード(130)は0xffという意味を有しないデータにより満たされる。
【0014】
図1bに示すように、従来のプライベートセクション(Section)(140)はTID(141)、SSI(143)、PRI(145)、PSL(147)及びプライベートデータバイト(149)を含む。TID(Table_Identifier)(141)は、該セクションが属しているのがプライベートテーブルであると知らせる値を示す。
【0015】
SSI(Section_Syntax_Indicator)(143)は、SSIフィールド値が0である場合、PSL(Private Section Length)(147)フィールドの後に続いてプライベートデータバイト(149)フィールドがあり、1の場合、Extension形式が続くことを示す。
【0016】
PRI(Private Indicator)(145)は、テーブル(Table)の形式がプライベートセクション形式に従うか否かを示す。PSL(Private Section Length)(147)、はPSLフィールドの次から伝送されるデータの全体の大きさを示す。
【0017】
プライベートデータバイト(149)は、使用者が定義して使用できる領域であり、該領域に伝送しようとするデータを記録することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本実施例は、MPEG(Moving Pictures Exports Group)-2システムで付加情報を含むヌルパケットを生成する装置及び方法を提供するためである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本実施例の1側面によれば、ビデオコーディングシステム(Video Coding System)でプライベートセクション(Private Section)のパケット構造において、テーブルセクション(Table Section)の種類を識別するためのTID(Table Identification)フィールド(Field)、前記テーブルセクション形式を定義するSSI(Section Syntax Indicator)フィールド、前記テーブルセクション形式が前記プライベートセクション形式に従うが否かを表すPRI(Private Indicator)フィールド、前記テーブルセクションが前記プライベートセクションのデータの大きさを維持するためのRES(Reserved)フィールド、前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートデータ(Data)フィールド、前記プライベートデータフィールドに含まれるデータまたは情報の種類を区分するためのTIE(Table Identification Extension)フィールド及び前記プライベートデータフィールド及び前記TIEフィールドのデータの大きさを表すPSL(Private Section Length)フィールドを含むプライベートセクションのパケット構造を提供する。
【0020】
本実施例の他の側面によれば、ビデオコーディングシステム(Video Coding System)でヌルパケット(Null Packet)を生成する方法において、TS(Transport Stream)パケット形態で具現されたデータパケットが、どのような内容のデータを含むかを判断するためのTSパケットヘッダ(Header)、添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートセクション(Private Section)を含むペイロード(Payload)及び前記TSパケットヘッダ及び前記ペイロードの間に位置して、前記TSパケットヘッダに続いて新しいデータが始まることを知らせるためのPF(Pointer Field)を含むヌルパケットのパケット構造を提供する。
【0021】
また、本実施例の他の側面によれば、ビデオコーディングシステム(Video Coding System)の受信機の受信モデムにおいて、ビデオコーディングシステムの送信機から受信したACデータ、TMCCデータ及びアプリケーションが周期的にモニタリングを必要とするチップの状態情報レジスターのうち、いずれか1つを含む付加情報が添付されたプライベートセクションを生成するプライベートセクション生成部及び前記プライベートセクション生成部により生成されたプライベートセクションを含むヌルパケットを生成するヌルパケット生成部を含む、ことを特徴とする受信モデムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本実施例によれば、AC(Auxiliary Channel)データ、TMCC(Transmissionand Multiplexing Configuration Control)データ及びチップ(Chip)の状態情報のような付加情報をヌルパケットに含んで共に伝送することができる。これにより、このような付加情報をデコーダーなどのアプリケーション(Application)により送信するために必要なそれぞれの付加情報のバッファー(Buffer)等を追加で設計する必要がなくなる。また、ヌルパケットと共に付加情報を伝送するため、付加情報を伝送するための別途の通路(Path)も必要がない。これにより、付加情報を処理するためのソフトウェア構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1b】
図1bは、従来のプライベートセクションの構成を示す。
【
図2a】
図2aは、従来の伝送ストリームの伝送システムを示す。
【
図2b】
図2bは、本発明の1実施例に係る伝送ストリームの伝送システムを示す。
【
図3】
図3は、本発明の1実施例に係る受信モデムの構成を示すブロック図である。
【
図4a】
図4aは、本発明の1実施例に係るヌルパケットの構成を示す。
【
図4b】
図4bは、本発明の1実施例に係るプライベートセクションの構成を示す。
【
図5】
図5は、本発明の1実施例に係るACデータを複数のプライベートセクションに含ませる方法を示す。
【
図6a】
図6aは、従来の受信モデムとアプリケーションの間にチップの状態情報を伝送するシステムを示す。
【
図6b】
図6bは、本発明の1実施例に係る受信モデムとアプリケーションの間にチップの状態情報を伝送するシステムを示す。
【
図7a】
図7aは、従来の受信モデムがアプリケーションでTSパケットと付加情報を伝送するシステムを示す。
【
図7b】
図7bは、本発明の1実施例に係る受信モデムがアプリケーションでTSパケットと付加情報を伝送するシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の1実施例と図面を用いて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加し、同じ構成要素に対しては、他の図面に表示されてもできるだけ同じ符号を表記する。また、本発明の説明において、関連する公知の構成または機能に対して具体的な説明が本発明に対して逆評価を与えると判断される場合はその詳細な説明を省略する。
【0025】
全ての明細書では、一部がどのような構成要素を'含む'、'具備'するとき、これは特に逆の記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。また、明細書に記載された'...部'、'モジュール'などの用語は少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアまたは、ハードウェア及びソフトウェアの結合で具現されることができる。
【0026】
図2aは従来の伝送ストリームの伝送システムを示し、
図2bは本発明の1実施例に係る伝送ストリームの伝送システムを示す。
【0027】
図2aに係る従来の伝送ストリームの伝送システムは、送信機(210)と受信機(220)を含み、受信機(220)は受信モデム(230)、モデムソフトウェア(240)とデコーダー(250)を含む。
【0028】
送信機(210)は受信機(220)により、TSパケットとヌルパケットを含む伝送ストリーム及びAC(Auxiliary Channel)データまたはTMCC(Transmissionand Multiplexing Configuration Control)データまたは周期的にモニタリング(Monitoring)が必要なチップ(Chip)状態の情報の付加情報を伝送する。伝送ストリームとそれぞれの付加情報を別途の過程で受信機(220)により伝送する。
【0029】
受信機(220)は、送信機が伝送するデータを受信し、受信されたデータを抽出して処理する装置を意味する。
【0030】
受信モデム、(230)は送信機が伝送するデータを受信する役割をする。伝送ストリームと付加情報のそれぞれを別途に受信し、そのそれぞれをモデムソフトウェア(240)で伝送する。
【0031】
モデムソフトウェア(240)は、受信モデムから受信した伝送ストリームと付加情報のそれぞれを分析して、それぞれの情報により必要な処理を行う役割をする。また、伝送ストリームをデコーダー(250)に伝送する。
【0032】
デコーダー(250)は、モデムソフトウェアから受信した伝送ストリームにより解読する役割をする。
【0033】
MPEG-2標準における従来の伝送ストリームの伝送システムは、受信機がヌルパケットを受信した場合、従来の伝送ストリームの伝送システムでヌルパケットは意味のないデータのみを含むため、受信モジュールはヌルパケットを除去し、またはヌルパケットを除去せずにモデムソフトウェアにより伝送することができる。ヌルパケットが受信モジュールで除去されず、モデムソフトウェアに伝送される場合、同じくモデムソフトウェアはヌルパケットを除去し、またはヌルパケットを除去せずにデコーダーにより伝送することができる。モデムソフトウェアでヌルパケットを除去せずにデコーダーにより伝送する場合、デコーダーはヌルパケットに解読するデータがないため、ヌルパケットを使用せずに捨てる。
【0034】
図2bに示すように、本発明の1実施例に係る伝送ストリームの伝送システムは、従来の伝送システムと同じように送信機と受信機を含み、受信機は受信モデム(260)、モデムソフトウェアとデコーダーを含む。
【0035】
本発明の1実施例に係る伝送ストリームの伝送システムにより、受信モデム(260)は送信機から受信したTSパケットと付加情報を受信する。受信した後、モデムソフトウェアで伝送せず、ヌルパケットに付加情報を有する付加情報が含まれるヌルパケットをモデムソフトウェアにより伝送する。これにより、ヌルパケットに付加情報を共に含んで伝送するため、それぞれの付加情報をモデムソフトウェアで伝送するためのそれぞれの付加情報のためのバッファーを別途に必要しない。また、
図2aに示すように、それぞれの付加情報をモデムソフトウェアにより伝送するために、それぞれの付加情報に対する通路を必要とするが、本発明の1実施例によればヌルパケットに含まれて共に伝送するため、別途の付加情報に対する通路が不要となって構造が簡単になる。チップの状態情報においても同じ効果を有する。デコーダーなどを含むアプリケーションにより周期的にモニタリングが必要なチップの状態情報を必要とするとき、従来の伝送システムでは、チップの状態情報に対する別途の通路を用いて伝送しているが、本発明の1実施例によればヌルパケットに含まれて共に伝送するため、別途の通路が不要になる。
【0036】
付加情報をヌルパケットに添付する理由は次の通りである。先ず、AC、TMCC及びチップの状態情報のような付加情報を伝送ストリームと共に伝達をすると、受信モデムにより受信する損傷されたデータと区分できる方法が存在しない。また、送信機及び受信機が、伝送ストリームを利用して通信する場合、受信機では伝送ストリームに対して、ヘッダの同期バイトなどをチェックして把握する。このとき、伝送ストリームに付加情報が添付されると、ヘッダ情報に変化をもたらすことができ、これにより、パケットが受信機により使用されない恐れがあるため、伝送ストリームに添付することは難しい。二番目に、付加情報をTSパケット形態で伝送すると、受信機内部(In-Band)に存在する異なるパケット識別子(PID)と誤認される恐れがあるため不適切である。その反面、ヌルパケットは他のパケット情報と区別されて使用されないため、前述した問題を含まない。ヌルパケットは処理過程で使用されないため、ヌルパケットにいかなる変化を与えても受信機、特にデコーダーで問題が発生する恐れがない。このような理由で本発明の1実施例により、MPEG-2標準で定義されたヌルパケットに変化を与えても、本発明の1実施例に係るヌルパケットはMPEG-2標準システムで問題を起こす恐れがない。
【0037】
図3は、本発明の1実施例に係る受信モデムの構成を示す。
図3に示すように、本発明の1実施例に係る受信モデム(260)はプライベートセクション生成部(310)とヌルパケット生成部(320)を含む。
【0038】
プライベートセクション生成部(310)は受信したACデータ、TMCCデータとチップの状態情報を保存するレジスター(Register)を含むプライベートセクションを生成する役割をする。プライベートセクションに伝送しようとするデータまたは情報を含んで伝送するため、MPEG-2標準のプライベートセクションの形式とは異なっている。
【0039】
ヌルパケット生成部(320)はプライベートセクション生成部により生成されたプライベートセクションを含むヌルパケットを生成する。ヌルパケットは本発明の1実施例により生成されたプライベートセクションを含むため、MPEG-2標準のヌルパケット形式とは異なっている。
【0040】
図4aは、本発明の1実施例に係るヌルパケットの構成を示し、
図4bは本発明の1実施例に係るプライベートセクションの構成を示す。
【0041】
図4aに示すように、本発明の1実施例に係るヌルパケット(410)はTSパケットヘッダ(420)とPF(430)及びペイロード(440)を含む。
TSパケットヘッダ(420)は、同期バイト(421)、TI(422)、PI(423)、TP(424)、PID(425)、SC(426)、AF(427)及びCC(428)を含む。
【0042】
上述したように、付加情報をヌルパケット(410)に添付することが処理過程で問題が発生しないため、ヌルパケット(410)は従来のヌルパケット形式を有する。同じ形式を有し、従来のヌルパケットのTSパケットヘッダと共に4バイトを有する。ヌルパケット(410)のTSパケットヘッダのそれぞれのフィールド値は従来のヌルパケットのものと同じである。ただし、ヌルパケット(410)のペイロード(440)にプライベートセクションが開示されているため、ヌルパケット(410)はPI(423)フィールド値の1を有する。これにより、ヌルパケット(410)と従来のヌルパケットを区分することができる。ヌルパケット(410)と従来のヌルパケットを区分するために、PIフィールド以外のフィールドを変更する方案を考慮することができるが、PIフィールド以外の他のフィールドを変更すると、ヌルパケット(410)を受信するモデムソフトウェアまたはデコーダーで正常に動作するか否かの保障ができなくなる。従って、ヌルパケットのTSパケットヘッダでPIフィールドを変更してそれぞれのヌルパケットを区分する。
【0043】
ヌルパケット(410)は、PF(Poiner_Field)(430)を含む。PF(430)は、パケットがPFの次にデータをセクション形態で含む場合に存在するフィールドに該当する。従来のヌルパケットの場合、データを含む場合ではないため、PFフィールドが存在しない。しかし、ヌルパケット(410)は次にペイロード(440)にプライベートセクションが存在するため、PFフィールドが存在する。PFフィールド値は0x00を有する。PFフィールドは1バイトを有する。
ペイロード(440)は、ヌルパケットに添付しようとする情報を含む。ペイロードは個人セクションを含む。ヌルパケット(410)は従来のヌルパケットと同じ大きさを有する。ヌルパケット(410)は188バイトを有するが、従来のヌルパケットと異なるPFフィールドを更に含むため、ヌルパケット(410)のペイロード(440)は183バイトを有する。
【0044】
図4bに示すように、本発明の1実施例に係るプライベートセクション、(450)はTID(451)、SSI(452)、PRI(453)、RES(454)、PSL(455)、TIE(456)及びプライベートデータ(457)を含む。
【0045】
TID(451)は、TIDフィールド値として0xffを有する。これにより、TIDフィールド値が0xffを有するもの次の通りである。モデムソフトウェア、はTSパケットヘッダのPIDフィールド値が0x1fffである場合、ヌルパケットで認知して除去しまたはパッシング(Parsing)せずに、デコーダーまたはアプリケーションで伝送する。ただし、本実施例に係るヌルパケットはTSパケットヘッダのPIのフィールド値の1を有するため、モデムソフトウェアはこのようなヌルパケットを探してパッシングする。しかし、モデムソフトウェアでパッシングされず、従来のヌルパケットのようにデコーダーまたはアプリケーションにより処理されないまま伝送される場合が発生する可能性がある。このとき、デコーダーまたはアプリケーションは受信されたヌルパケットが処理されていないことが正常である。しかし、本実施例に係るヌルパケットはTSパケットヘッダのPIのフィールド値の1を有するため、デコーダーまたはアプリケーションでこれをパッシングしようとする試みができる。このとき、ヌルパケットのPFフィールド値が0で、PFフィールドのその次のフィールドであるTIDフィールド値が0xffであると、デコーダーまたはアプリケーションはこれ以上のデータを処理しない。すなわち、ヌルパケットのTSパケットヘッダのPIフィールド値を標準のヌルパケットのものと異なる設定しても、PFフィールドが0x00を有し、プライベートセクションのTIDフィールドが0xffを有するため、デコーダーまたはアプリケーションがこれに対して処理しないため問題が生じない。
【0046】
SSI(452)とPRI(453)は、従来の個人セクションのSSI及びPRIフィールドと同じ役割をする。SSI(452)はPrivate Dataが追加されるため、フィールド値として0を有し、PRI(453)はフィールド値として1を有する。
【0047】
RES(Reserved)(454)は現在、その使用が定義されていなかったフィールドとして、フィールド値の3を有する。
PSL(455)は、PSLフィールドの次に出てくるフィールドデータの大きさを表すフィールドとして、TIEフィールドと添付された付加情報のデータの大きさを表す。
【0048】
TIE(Table_Identifier_extension)(456)は、TIEフィールドの次に位置するデータの種類を区分するための識別子である。TIEは受信モデムとモデムソフトウェアの間の約束であるため、データの種類を区分できるならば、いかなる識別子でもよい。例えば、TIEを確認することによって、TIEフィールドの次に位置するデータがACデータ認知であるか、またはTMCCデータであるか、またはチップの状態情報であるか否かを確認することができる。
【0049】
本実施例に係るヌルパケットのペイロードは183バイトを有するため、本実施例に係るプライベートセクションも同じように183バイトを有しなければならない。このとき、プライベートセクションのそれぞれのフィールドデータの大きさをみると、TIDフィールドは1バイトを有し、SSLフィールド、PRIフィールド、RESフィールド及びPSLフィールドは全体的に2バイトを有する。またTIEフィールドは2バイトを有する。従ってプライベートセクションのPrivate Dataフィールドは178バイトを有する。
【0050】
Private Data(457)は、添付しようとする付加情報を含むフィールドである。すなわち、Private Dataフィールドに添付しようとする付加情報を含む。ここで、付加情報は、ACデータ、TMCCデータ及びチップの状態情報レジスターなどである。TMCCデータまたはチップの状態情報レジスターの大きさは、178バイトを越えないため、プライベートセクションのPrivate Dataフィールドに添付することが問題にならないが、ACデータの場合は、状況が異なる。ACデータは大きさを小さく204bit、大きく2040バイトまで有するため、ACデータの大きさは178バイトを超えると、Private Dataフィールドに添付することが難しくなる。従って、大きさが178バイトを超えるACデータをPrivate Dataフィールドに添付するためには別途の方法が必要となる。これに対しては
図5で説明する。
【0051】
図5は、本発明の1実施例に係るACデータを複数のプライベートセクションに含む方法を示す。
【0052】
ACデータ(510)は、178バイトを超える大きさを有する。これに対して、プライベートセクションのPrivate Dataフィールドに添付するために、ACデータを分割する。すなわち、178バイトを超える大きさを有するACデータを大きさが最大178バイトを有する複数のデータ個片で分割する。プライベートセクションのPrivate Dataフィールドには大きさが178バイトを有するACデータ個片が添付されており、複数のACデータ個片が生成されるため、その複数のプライベートセクションのPrivate Dataフィールドに添付する。ACデータ個片のデータの大きさは、最後のデータ個片を除いて178バイトを有し、最後のデータ個片は178バイトより小さいこともある。
【0053】
TIEは、ACデータが分割されて複数の個片で添付されたものをACデータと区分するために、ACデータの最初の個片はACデータを表すTIEフィールド値を有し、ACデータの次の個片は以前の個片のTIEフィールド値に1が追加された値を有する。すなわち、ACデータの最初の個片はACデータを表すTIEフィールド値を有し、ACデータの二番目の個片はACデータを表すTIEフィールド値に1が追加された値を有する。この方法によりACデータが178バイトを超えることを知らせて、それぞれが178バイトを超えるACデータ個片であることを区分する。
【0054】
図6aは、従来の受信モデムとアプリケーションの間にチップの状態情報を伝送するシステムを示し、
図6bは本発明の1実施例に係る受信モデムとアプリケーションの間にチップの状態情報を伝送するシステムを示す。
【0055】
図6aに示すように、従来のシステムにおいて、アプリケーションでチップの状態情報を必要とするとき、制御通路を利用して状態情報を周期的に読み出す。従って、モデムソフトウェアは状態情報を処理して、これを伝送するための別途のソフトウェア構成が必要となる。しかし、本発明の1実施例のように、ヌルパケットにチップの状態情報レジスターを添付して共に伝送できると、
図6bのようにモデムソフトウェアで別途のソフトウェア構成が不要となり、伝送も別途の通路を必要としない。これに伴って、モデムソフトウェアの構造が更に簡単になる。
【0056】
図7aは、従来の受信モデムがアプリケーションでTSパケットと付加情報を伝送するシステムを示し、
図7bは本発明の1実施例に係る受信モデムがアプリケーションでTSパケットと付加情報を伝送するシステムを示す。
【0057】
図7aに示すように、従来のシステムでは受信モデムで伝送ストリームデータ、TMCCデータ及びACデータをアプリケーションにより伝送するためにはそれぞれのデータのバッファーを別途に具備しなければならなかった。もし、それぞれのデータのバッファーを具備しないでで、伝送ストリームデータのバッファーを使用とすれば、伝送ストリームデータとTMCCデータ及びACデータが全て混合されて、それぞれのデータが混合された状態で伝送される場合、アプリケーションではそれぞれのデータを区分する方法がなくなる。従って、従来のシステムでそれぞれのデータをアプリケーションにより伝送するためにはそれぞれのバッファーを具備する必要があった。しかし、本発明の1実施例ではヌルパケットに付加情報を添付して伝送できる場合、それぞれのデータバッファーを必要としない。伝送ストリームデータとヌルパケットは区分ができるため、伝送ストリームデータのバッファーの1つのみを使用してもよい。これにより、伝送されたヌルパケットをパッシングしてアプリケーションは必要なデータを得ることができる。
【0058】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示して説明したことに過ぎず、本実施例が属する技術分野で当業者は本実施例の本質的特徴から離れない範囲で多様な修正及び変形することができる。従って、本実施例は本実施例の思想を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施例により、本実施例の技術思想の範囲が限定されない。本実施例の保護範囲は下記の特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内に属するすべての技術思想は本実施例の権利範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0059】
110 ヌルパケット
120 TSパケットヘッダ
121 同期バイト
122 TI
123 PI
124 TP
125 PID
126 SC
127 AF
128 CC
130 ペイロード
140 プライベートセクション
141 TID
143 SSI
145 PRI
147 PSL
149 プライベートデータバイト
210 送信機
220 受信機
230 受信モデム
240 モデムソフトウェア
250 デコーダー
260 受信モデム
310 プライベートセクション生成部
320 ヌルパケット生成部
410 ヌルパケット
420 TSパケットヘッダ
421 同期バイト
422 TI
423 PI
424 TP
425 PID
426 SC
427 AF
428 CC
430 PF
440 ペイロード
450 プライベートセクション
451 TID
452 SSI
453 PRI
454 RES
455 PSL
456 TIE
457 プライベートデータ
510 ACデータ
【手続補正書】
【提出日】2017年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオコーディングシステム(VideoCoding System)で用いられるデータ構造であって、
パケットに格納されるプライベートセクション(Private Section)のデータ構造は、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報を含むプライベートデータ(Private Data)フィールドと、
前記プライベートデータフィールドに含まれるデータまたは情報の種類を区分するためのTIE(Table Identification Extension)フィールドと、
前記プライベートデータフィールドと前記TIEフィールドのデータの大きさを表すPSL(Private Section Length)フィールドと、
使用が定義されていなかったフィールドとして、前記プライベートセクションのデータの大きさを維持するためのRES(Reserved)フィールドと、
テーブル(Table)の形式がプライベートセクションの形式に従うか否かを示すPRI(Private Indicator)フィールドと、
フィールド値が0である場合、前記プライベートデータフィールドがあり、1の場合、Extension形式が続くことを示すSSI(Section Syntax Indicator)フィールドと、
前記セクションが属しているのがプライベートテーブルであると知らせる値を示すTID(Table Identification)フィールド(Field)と、を含み、
前記TIDフィールドのフィールド値として0xffを有し、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報は、分割されて複数の個片で添付され、最初の個片に対する前記TIEフィールドのフィールド値は、前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報を表すTIEフィールド値を有し、次の個片に対する前記TIEフィールドのフィールド値は、以前の個片のTIEフィールド値に1が追加された値を有する、データ構造。
【請求項2】
前記ビデオコーディングシステムは、
MPEG(Moving Pictures Exports Group)-2システムである、ことを特徴とする請求項1に記載のデータ構造。
【請求項3】
前記プライベートデータフィールドは、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータまたは情報がAC(Auxiliary Channel)データ、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)データ及びアプリケーションが周期的にモニタリングを必要とするチップの状態情報レジスターのいずれか1つである、ことを特徴とする請求項1に記載のデータ構造。
【請求項4】
前記プライベートデータフィールドは、
前記プライベートセクションに添付しようとするデータが、前記ACデータである場合、前記ACデータを前記プライベートデータフィールドのデータの大きさに合うように分割して含む、ことを特徴とする請求項3に記載のデータ構造。
【請求項5】
分割されたACデータのそれぞれを複数のプライベートセクションのプライベートデータフィールドに分割して含ませる、ことを特徴とする請求項4に記載のデータ構造。
【請求項6】
前記TIEフィールドは、
前記ACデータを前記プライベートデータフィールドのデータの大きさに合うように分割する場合、分割されたACデータの個片を区分するために前記分割されたACデータの個片のTIEフィールド値をそれぞれ異なるように設定する、ことを特徴とする請求項4に記載のデータ構造。
【請求項7】
ビデオコーディングシステム(VideoCoding System)で用いられるデータ構造であって、
パケットに格納されるヌルパケット(Null Packet)のデータ構造は、
TS(Transport Stream)パケット形態で具現されたデータパケットを有する内容のデータを含んでいるか否かを判断するためのTSパケットヘッダ(Header)と、
添付しようとするデータまたは情報を含む請求項1〜6のいずれか一項に記載のプライベートセクション(Private Section)を含むペイロード(Payload)と、及び
前記TSパケットヘッダと前記ペイロードの間に位置し、前記TSパケットヘッダに続いて新しいデータが始まることを知らせるためのPF(Pointer Field)と、
を含む、データ構造。
【請求項8】
前記ビデオコーディングシステムは、
MPEG(Moving Pictures Exports Group)-2システムである、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ構造。
【請求項9】
前記TSパケットヘッダは、
前記TSパケットヘッダに含まれるPI(Payload Unit Start Indicator)フィールド値として1を有する、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ構造。
【請求項10】
前記PFは、
前記TSパケットヘッダに続いて新しいデータが始まることを知らせるためにフィールド値として0を有する、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ構造。
【請求項11】
前記ペイロードは、
前記ペイロードに含まれるプライベートセクションのTID(Table Identification)フィールド値として0xffを有する、ことを特徴とする請求項7に記載のデータ構造。
【請求項12】
ビデオコーディングシステム(Video Coding System)の受信機の受信モデムであって、
ビデオコーディングシステムの送信機から受信したACデータ、TMCCデータとアプリケーションが周期的にモニタリングを必要とするチップの状態情報レジスターのうち、いずれか1つを含む付加情報が添付された請求項1〜6のいずれか一項に記載のプライベートセクションを生成するプライベートセクション生成部と、及び
前記プライベートセクション生成部から生成されたプライベートセクションを含むヌルパケットを生成するヌルパケット生成部と、
を含む、ことを特徴とする受信モデム。
【請求項13】
前記ヌルパケット生成部で生成されたヌルパケットを前記付加情報のうち、いずれか1つを必要とするアプリケーションで伝送し、TSバッファー(Transport Stream Buffer)を利用して前記ヌルパケット生成部で生成したヌルパケットを前記アプリケーションで伝送する、ことを特徴とする請求項12に記載の受信モデム。