特開2017-112870(P2017-112870A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017112870-追肥形折畳み移植プランター 図000003
  • 特開2017112870-追肥形折畳み移植プランター 図000004
  • 特開2017112870-追肥形折畳み移植プランター 図000005
  • 特開2017112870-追肥形折畳み移植プランター 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-112870(P2017-112870A)
(43)【公開日】2017年6月29日
(54)【発明の名称】追肥形折畳み移植プランター
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20060101AFI20170602BHJP
【FI】
   A01G9/02 103G
   A01G9/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-249854(P2015-249854)
(22)【出願日】2015年12月22日
(71)【出願人】
【識別番号】308020766
【氏名又は名称】佐藤 弘信
(72)【発明者】
【氏名】佐藤弘信
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NC02
2B327NC22
2B327ND01
2B327QA03
2B327QB03
2B327QB13
2B327QB22
2B327QD03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】植物の根、根毛の損傷と植物の成長から開花、結実、収穫までに関する悪い影響を解消するために土壌内部の肥料成分、水分の過不足状態と根、根毛の発育状態を損傷が無く目視観察が出来、更に肥料成分を供給できる折り畳み構造を有するプランターを提供する。
【解決手段】複数の通気孔を有する底面板3と、該底面板の縁部に連結された複数の起倒可能な複数の通気孔を有する側面板4a、4b、5a、5bからなり、側面板を起立させたときに容器体を形成し、倒伏させたときに平面状に折り畳み可能であることを特徴とするプランターとする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通気孔を有する底面板と、該底面板の縁部に連結された複数の起倒可能な複数の通気孔を有する側面板からなり、側面板を起立させたときに容器体を形成し、倒伏させたときに平面状に折り畳み可能であることを特徴とするプランター。
【請求項2】
側面板を起立させたときに隣接した側面板を保持.固定する手段を有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業資源の生産向上を図ったプランターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の農業資源は地球創世の時代から空気と水が太陽エネルギーの温度で細胞分裂を繰り返し、近年は微生物を利用して多くの物質と生物を創生している。それでも資源は枯渇するので資源の再生産方法を提案する。
【0003】
現代の資源利用する方法には問題があるのです。農業資源では植物が成長する時に土壌内では根、根毛が繁茂し肥料成分の過不足を観察、測定する方法が無いのです。その為に地球規模での資源の損失が放置されている。現在使用されている花卉、野菜等の植物を生産方法は土壌に種を蒔き空気と水を太陽エネルギーで温度を変え、微生物の力を利用してあらゆる化合物と物質を作り、その物質は温度と圧力により総て原子のレベルで気体、液体、固体が形成され、更にこの先は素粒子である電子が実用化され、農業資源は温度による変化の少ない固体電子デバイス産業が主流になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−092842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
種苗育成は最初に、発芽用のポットに土と種を入れて発芽させ、次に植木鉢、プランター、土地の土壌に移植され、肥料、栄養成分の吸収は土壌からの吸収に大きく変わり、同時に根、根毛は損傷を受けるのである。この時の最初の損傷は植物の成長から開花、結実、収穫まで影響する事が知られている。本発明はこの損傷と悪い影響を解消するために土壌内部の肥料成分、水分の過不足状態と根、根毛の発育状態を損傷が無く目視観察が出来、更に肥料成分を供給できる折り畳み構造を有するプランターを作製し、花卉、野菜、植物を移植栽培し、植物が持つ本来の多収穫課題を完成する追肥形折り畳み移植プランターを完成したことである。
本発明の第2は、段落0004に示す折り畳みプランターと通気性のあるシート状の肥料板(窒素:燐酸:カリウムを含有する)を作り、箱の内部の土壌と箱の底面板、側面板の間を観察し、根、根毛を傷つけずに肥料成分を供給する事を目的とする追肥形折畳み移植プランターを供給する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、本発明は、上記発明を達成するために多数の小穴を有する合板からなる底面板と側面板からなり、底面板の上端面に1対の側面板を金属蝶番で固定し、他の1対の側面板は底面板の下面に布入りプラスチック蝶番を工業用ホチキスでそれぞれ固定し、全体として箱状と1枚の板状に折り畳むことが可能であり、栽培の手順は箱の内部に土壌を入れ植物を栽培し、箱の側面を開閉する事により植物の根、根毛を傷めることなく目視観察する事が可能である事を特徴とする折り畳み移植プランターと目視観察の結果肥料不足の時は側面板を開き土壌と側面板を開き、通気生のあるシート状の追加肥料を供給し、最大の収穫する事を特徴とする追肥形折り畳み移植プランター、更に底面板と側面板の間に微少空間が発生する。この空間は商品性を阻害する可能性があるので底面板下面と側面板外面を連結する2つの回転支点を有する長い布入りプラスチック蝶番を設けたものである。
【0007】
また、第2の課題解決手段は植物の栽培は季節温度に関係して季節に合わせて周期的叉は間欠的に使用される例が多く休止期間中は小さく折り畳んで整理収納出来る事が好ましく、1枚の封筒で郵送出来る事は作業が単純化されて広範囲に及ぶことから宣伝と経済効果を倍加するものである。
【0008】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、合板は木材を使用する。木材の強度はあらゆる材料の中で体積効率(体容積重量強度自然再生底コストの比較)が最も高く有史以来現在最も多く使用されている材料である。本発明はこの木材を耐環境強度を増すために真空含浸法を用いて防腐、防菌、防虫処理を行う事により使用期間100年とするものである。ここに使用する合板は木材ばかりではなく軽量で通気性のある構造のプラスチック、金属板等が使用できるものである。
次に底面板の上端面に1対の側面板を固定する金属蝶番は箱に加わる外力を安全に保持する事と修理交換を簡単にするために指向性のある固定法を採用した。更に底面板の下端面には1対の側面板を固定する布入りプラスチックの長蝶番を使用し、工業用ホチキスでそれぞれ簡単に固定され、全体として小型で頑丈な木箱が折り畳まれて1枚の板状に縮小されたのです。地球上で枯渇する資源の中で木材は容積効率が高く、底コストでこの木材の経済的効果は太陽エネルギーで無限に再生される資源なのです。最終的には箱の内部に土壌を入れ植物を栽培し、箱の側面を開閉する事により植物の根、根毛を傷めることなく目視観察する事により過不足無く、肥料と空気と水を供給する事が可能となる事を特徴とする追肥形折畳み移植プランターが完成したのです。
【0009】
本発明の最大の課題は追肥形折畳み移植プランターと従来の土壌、植木鉢、移植プランター栽培の二種類を純技術的な方法で成長過程とその収穫量の比較判断する事である。この栽培試験のために標準大茄子の苗を10本購入して5本を25cm間隔で畠に移植し、2本を植木鉢、プランターに移植し、残りの3本を当社の追肥形折畳み移植プランターで移植栽培を行った。肥料シートには窒素、リン酸、カリ肥料を薄めて塗布した通気性肥料板を30日毎に交換を行った。その間の茄子苗の成長は早く、特に葉の形状が広く大きくなり過大成長と雌花不足を心配したが子枝、孫枝、ひこ枝が出る頃になり収穫が出来る様になりようやく安心して収穫が出来るようになった。その結果、夏が終わるまでに10個ずつ3回収穫し、更に、秋茄子の収穫を20個が予測できたのである。同時に前記5個の茄子苗については樹高も延びず背丈も低く収穫をする気力が無く周辺は雑草ばかりで畠に投資した肥料代金が重い荷物になったのである。この結果は植物を種苗育成してから移植して開花まで植物が生長してる期間中にも土壌内の肥料は減少し、植木鉢、プランターに於いては成長が停止して収穫の減少を実証するものである。この問題を解決するために側面板を開閉出来る構造を作り、通気性のあるシート状の追肥形の肥料板(窒素:燐酸:カリを等量)を作成し、3本を追肥形折畳み移植プランターに移植栽培し、第1表に示す結果を得たのである。
【発明の効果】
【0010】
・ 根、根毛を傷めずに直接目視観察できる。
・ 追肥する肥料の種類を決定することができる。
・ 収納するときにスペースをとらない。コンパクトに収納できる。
・ プラントとして販売するときにコンパクトで多数商品展示できる。
・ 根への空気と接触させて根腐れを防止できる。
・ 根には空気と水が不可欠であって、根に成長のために供給できる。
【0011】
上述したように本発明の効果は標準丸茄子苗8本を購入、栽培の評価は予測通りの結果が得られ、追肥形折畳み移植プランターに移植した標準丸茄子苗の成長は通常の畠に移植した苗よりも葉、茎の太さが等差級数で成長したのに対して雌花、結実の数は等比級数で増加した。具体的には丸茄子の成長は畠では樹高が平均50cm、プランターでは樹高が平均150cm、収穫の数量は苗1本当たり畠では4〜5個に対してプランターでは50個(10個x5回)を収穫した。この結果は平均10倍でありその効果が抜群である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】追肥形折畳み移植プランター使用、構造の説明図および A−A詳細図 B−B詳細図
図2】追肥形折畳み移植プランターの収納図。
図3】大型近似多角形追肥形折畳みプランター構成図および 折畳み外観図
図4】追肥形折畳み移植プランターと標準移植による茄子栽培収穫比較グラフ
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図1図3および実測値第1表について説明する。
添付図面に従って実施例を説明する。第1図は本発明の基本となる追肥形折畳みプランターの略図を示す。1、は花卉、野菜、植物等を示す。小穴10は空気の出入り出来る孔。折畳みプランターは底面板3と側面板4a、4b,5a,5b,で囲み、側面板の上部に孔8の間を連結紐9を用いてプランター容器を作成する。プランター容器の中には土壌2を入れ種苗を育成栽培している状態を示す。種苗は土壌内の水と肥料を吸収して成長している状態を連結紐9を取り外し側面板5aを外側に倒すと底面板に連結した蝶番6を中心に回転して1の植物の根、や根毛を傷つける事無く植物の芽、葉、茎、根、根毛の生育状態、更に肥料成分の過不足等が目視観察する事が出来るのである。
第1図参照。
【0014】
第2図は本発明の基本となる追肥形折畳みプランターの折り畳み機能を用いて収納した外観図を示す。折り畳みプランターの特徴は花卉野菜植物の栽培は年周期で使用するものが多くその使用期間も2〜6ヶ月間使用してその後休止期間は清掃し保管するものと考えられる商品である。大きさは底面板3及び側面板5a、側面板5bの長さの増加だけとなる。プランターの材料は長期間四季の屋外の農地で風雨と温度変化に耐える強度が必要とになっているために木材、合板使用の場合は防腐、防菌、防虫処理を行い、プラスチック叉は金属を使用する場合は変色と強度廃棄方法を考慮すべきである。プランター内の土壌2は植物の収穫終了と同時に構造廃棄され洗浄して第2図に示す形に収納される。その結果本発明による連作障害は皆無となる。更に土壌内の根及び毛根の観察は花卉、野菜の生育、肥料の選定と追加の決定、移植、収穫を改良、改善するために必要不可欠の技術が完成したのです。
【符号の説明】
【0015】
1a :植物の花卉、野菜
1b :根、根毛
2 :土壌
3 :底面板
4a :右側面板
4b :左側面板
5a :前側面板
5b :後側面板
6a :前布蝶番
6b :後布蝶番
7 :金属蝶番
8 :連結孔
9 :連結線
10 :小穴
11 :通気性シート肥料
図1
図2
図3
図4