(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-112985(P2017-112985A)
(43)【公開日】2017年6月29日
(54)【発明の名称】振動装置による白蟻予防駆除方式
(51)【国際特許分類】
A01M 1/00 20060101AFI20170602BHJP
【FI】
A01M1/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2015-257842(P2015-257842)
(22)【出願日】2015年12月22日
(71)【出願人】
【識別番号】509343758
【氏名又は名称】須田 正明
(72)【発明者】
【氏名】須田 正明
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA16
2B121DA49
2B121DA62
2B121EA05
2B121FA01
2B121FA13
2B121FA15
2B121FA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】環境と健康に安全で、持続力が永く安価で簡単な白蟻の予防駆除を効果的に実施するために、振動を嫌う白蟻の性質を利用し、建物基礎上の土台木材部分に振動発生装置を装着して白蟻の方から近づかないという状態を作る方法を提供する。
【解決手段】振動を嫌う白蟻の性質を利用して、建物基礎1上の土台木材部分2に振動発生装置4を装着して振動を与えることで、白蟻の方から近づかない状態を作る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動を嫌う白蟻の性質を利用し、振動発生装置を建物基礎上の土台木材部分に装着して白蟻の予防駆除を実施する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、振動を嫌う白蟻の習性を利用して、効果的な白蟻の予防駆除のために、建築物基礎上の土台木材部分に、電動の振動発生装置を装着する方法である。
【背景技術】
【0002】
建築物基礎上の土台木材部分が白蟻の食害を受けると、内部が空洞状態になり、それが建物の安全を保持する上に重大な危険と莫大な損害をもたらす。その危険や損害を軽減するために取られてきた対策や処置としては、薬品によって予防駆除するものや白蟻を仕掛けや罠で捕獲する方法、また白蟻が湿った木材を好んで食べることから、送風機による送風や乾燥剤により建物底部を乾燥させる方法があったが、白蟻の嫌う震動を利用した予防駆除の方法はなかった。従来の薬品塗布の方法は、使用する薬品が人にとっての有害物質を含むという問題と効果の持続時間に限界があるという問題があり、白蟻を捕獲する方法や建物底部を乾燥させる方法も、膨大な数の白蟻すべてを予防駆除するのは困難という問題がある。本発明は、白蟻の被害に遭いやすい建築物基礎上の土台木材部分に電動の震動発生装置を取り付けて、白蟻の予防駆除に利用しようとするものである。本発明は、蟻自身の性質を利用していることと危険な薬品を使用しないこと、そして大がかりな装置が不必要なため経費が安く上がることで、利用者にも有利で環境保護にも貢献しうるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
白蟻の生態や性質の研究成果に基づいた白蟻駆除剤や白蟻捕獲装置あるいは建物底部の乾燥装置は従来からあったが、使用量には一定の制限がある人体に有害な物質を含む駆除剤には効果の持続期間に限界があるという問題があり、白蟻捕獲装置や建物底部乾燥装置には膨大な数の白蟻すべての捕獲や予防は難しいという問題や、費用が高くなると言う問題がある。本発明はそれらの問題点を、白蟻が嫌う振動を使って白蟻が近づかない状態を作ることで解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
効果の持続時間に限界のある薬剤を使わず、完全な捕獲や駆除や予防の難しい罠や乾燥装置でなく、白蟻の嫌う震動を発生させる電気震動発生装置を、建築物基礎上の土台木材部分に装着することにより、白蟻が木部に近づかない状態を作るものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、振動を嫌う白蟻の性質を利用しているので、白蟻の方から近づかないという大きな効果が期待できる。また薬剤使用に伴う危険性がなく、効果の持続時間も薬剤に比べて大幅に伸びる。更に、微震動で効果があり、建築物基礎上の土台木材の太さの寸法内の大きさで、振動発生装置自体様々な大きさや形態のものがあり、構造が簡単なので、安価で容易に取り付けられ、居住者への身体的負担および経済的負担も少ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
振動発生装置の大きさは建築物基礎の土台木材部分の太さの寸法内に収め、その床下側のどこにでも装着可能にする。振動発生装置は、土台木材の長さに合わせ、土台木材全体に振動が行き渡るような数を装着する。振動装置と土台木材との接触面には、木材部分を痛めずにしかも振動吸収を最小限に押さえる硬化ゴム等の素材を使用する。タイマーをセットして、すでに白蟻の食害に侵されている部分は連続作動させたり、被害の少ない部分やまだ害を受けていない部分には断続的に作動させるなど、作動時間や振動の強さを調整可能にする。
【符号の説明】
【0008】
1 基礎
2 土台木材部分
3 床板
4 振動発生装置
5 電気コード
6 床下
7 建物外部
8 地中