【解決手段】マイク21を備えた外部端末20へ信号を送信する玩具10は、玩具10に対して外部から加えられた動作を検出するセンサ部11と、音波信号を出力する信号出力部12と、を備える。前記信号出力部12は、前記センサ部11が入力を受け付けたときに、可聴域内の音波信号を出力する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した特許文献1記載の構成では、イヤホンジャックを介して有線でスマートフォンと玩具本体との信号のやり取りを実行しているため、スマートフォンから離れた位置に玩具本体を置くことはできなかった。このため、スマートフォンと連携できる玩具の種類が限られてしまうという問題があった。
【0006】
この問題を回避するためには、例えばWi−FiやBluetooth(登録商標)などの無線通信によって、玩具がスマートフォンと通信できるようにすることが考えられる。
【0007】
しかしながら、Wi−FiやBluetoothに対応させるためには、比較的高価な専用モジュールを使用する必要がある。このため、安価な玩具において実装するにはコスト面で障害となっていた。また、玩具においては複雑な通信は不要であり、制御が容易な通信方法が求められていた。
【0008】
そこで、本発明は、無線によって外部端末を玩具に連携させることができ、しかも安価に製造でき、制御も複雑とならない玩具及び玩具セットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明は、マイクを備えた外部端末へ信号を送信する玩具であって、前記玩具に対して外部から加えられた動作を検出するセンサ部と、音波信号を出力する信号出力部と、を備え、前記信号出力部は、前記センサ部が動作を検出したときに、可聴域内の音波信号を出力することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記音波信号の周波数は、12KHz以上であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、前記センサ部を複数備え、前記信号出力部は、複数の前記センサ部のいずれが動作を検出したかによって、異なる音波信号を出力することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、前記信号出力部は、パルス幅変調により異なる音波信号を出力することを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、前記外部端末と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の玩具と、を備えた玩具セットであって、前記外部端末は、モニタを備え、前記音波信号を受信したときに、前記モニタの表示が切り替わるようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5記載の発明の特徴点に加え、前記外部端末は、音声出力部を備え、前記音波信号を受信したときに、前記音声出力部から音声が出力されるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、信号出力部は、前記センサ部が動作を検出したときに、可聴域内の音波信号を出力する。このような構成によれば、音波信号を使用することで無線によって外部端末を玩具に連携させることができる。しかも、可聴域内(20KHz以下)の音波信号を出力するだけなので、一般的な低価格のICを使用して信号を出力することができる。すなわち、Wi−FiやBluetoothに対応したモジュールや、超音波を発するような高価なICを使用しなくてもよいので、玩具を安価に製造することができる。また、玩具側は一方的に音波を出力するだけなので、特別な制御も必要ない。
【0017】
なお、マイクを備えた外部端末は可聴域内の音波信号であれば拾うことができる。よって、外部端末側に特別なハードウェアを追加しなくても、外部端末は玩具から発せられた音波信号を受信することができる。言い換えると、アプリケーションソフトウェアを追加するだけで、玩具に連携して動作させることができる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、音波信号の周波数は、12KHz以上である。すなわち、比較的高音域の周波数を使用している。このように比較的高音域の周波数を使用することで、音波信号の到達率を向上させることができる。更には、生活音等の帯域外の音波を使用することで、誤動作を防止することができる。なお、音波信号の周波数は、16KHz以上とすることが好ましく、18KHz以上とすることが更に好ましい。このように可聴域の上限に近い周波数を使用することで、人間は音波信号をほとんど聞き取ることができないので、玩具で遊んでいても音波信号を騒音と感じることがない。
【0019】
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、センサ部を複数備え、信号出力部は、複数のセンサ部のいずれが動作を検出したかによって、異なる音波信号を出力する。このような構成によれば、玩具の操作に応じて異なる音波信号を外部端末に送信することができるので、音波信号を受信した外部端末の動作のバリエーションも増やすことができ、より興趣に富んだ玩具を提供できる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、信号出力部は、パルス幅変調により異なる音波信号を出力する。このような構成によれば、短い処理時間で確実に音波信号を外部端末へと送信することができる。
【0021】
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、外部端末はモニタを備え、音波信号を受信したときにモニタの表示が切り替わるようにした。このような構成によれば、玩具に連動させて外部端末の画面表示を切り替えることができ、今までにない新規な玩具を提供することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、外部端末は音声出力部を備え、音波信号を受信したときに音声出力部から音声が出力されるようにした。このような構成によれば、玩具に連動させて外部端末から音声を出力させることができ、今までにない新規な玩具を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0025】
(基本的構成)
本実施形態に係る玩具セットは、外部端末20と、外部端末20へ信号を送信する玩具10と、を備える。
【0026】
玩具10は、電気的な入出力を必要とすることなく遊ぶことができるアナログ玩具である。この玩具10は、外部端末20なしでも遊ぶことができるが、外部端末20が連携することで更に遊びの幅が広がるようになっている。この玩具10は、
図1に示すように、センサ部11と、信号出力部12と、を備える。
【0027】
センサ部11は、玩具10に対して外部から加えられた動作を検出するように構成されている。センサ部11は、玩具10に対して使用者が何らかのアクションをしたことを検知できるものであればよく、接触型のセンサであってもよいし、非接触型のセンサであってもよい。具体的には、例えば、機械的なスイッチであってもよいし、光センサ、加速度センサ、温度センサなどであってもよい。
【0028】
なお、
図1においては、3つのセンサ部11a〜11cを設けているが、センサ部11は1つであってもよいし、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0029】
このセンサ部11が検知した外部からの入力は、後述する信号出力部12の出力以外には使用されない。言い換えると、玩具10に対して外部から加えられた動作をセンサ部11が検出したとしても、それによって玩具10自体が何か目に見える動作を実行するようにはなっていない。よって、使用者が外部端末20なしでも遊んでいるときには、センサ部11を意識することなく、通常のアナログ玩具で遊んでいるのと同じように遊ぶことができる。
【0030】
信号出力部12は、音波信号を出力するものである。例えば、音波信号を出力するICである。この信号出力部12は、センサ部11が外部から加えられた動作を検出したときに、可聴域内(20KHz以下)の音波信号を出力する。本実施形態においては、18KHzの周波数をキャリアとして音波信号を出力する。
【0031】
この信号出力部12は、3つのセンサ部11a〜11cのいずれが動作を検出したかによって、異なる音波信号を出力する。すなわち、センサ部11aが動作を検出したときには信号Aを、センサ部11bが動作を検出したときには信号Bを、センサ部11cが動作を検出したときには信号Cを、といったように、各センサ部11a〜11cに対応した音波信号を出力する。このように、センサ部11a〜11cと音波信号の種類とが1対1の関係となるように予め設定されている。
【0032】
この信号出力部12は、パルス幅変調により異なる音波信号を出力可能となっている。すなわち、信号A〜Cはそれぞれパルス幅が異なるように設定されており、これにより音波信号の種類が規定されている。
【0033】
なお、センサ部11を複数設けない場合でも、信号出力部12が異なる音波信号を出力するようにしてもよい。例えば、異なる検出結果を得られるような1つのセンサ部11を使用している場合、センサ部11の検出結果によって、信号出力部12が異なる音波信号を出力するようにしてもよい。
【0034】
外部端末20は、例えばスマートフォンやタブレットPCのような携帯端末であり、
図1に示すように、マイク21と、液晶画面等で構成されたモニタ22と、スピーカ等で構成された音声出力部23と、を備える。この外部端末20は、特に図示しないが、これらのデバイスを制御する制御装置を備えている。制御装置は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、マイク21、モニタ22、音声出力部23などの各種のデバイスを制御するように構成されている。
【0035】
この外部端末20には、予め玩具10用のアプリケーションがインストールされており、玩具10に連携させて遊ぶ場合には、このアプリケーションを起動させる。このアプリケーションは、マイク21、モニタ22、音声出力部23を使用する。
【0036】
具体的には、マイク21が玩具10から発せられた所定周波数の音波信号を受信すると、その音波信号をトリガにして、アプリケーションが所定の処理を実行する。例えば、モニタ22の表示を切り替えたり、音声出力部23から所定の音声を出力したりする。
【0037】
(第1の実施形態)
次に、上記した構成を使用した玩具セットについて、具体的な例を挙げて説明する。
図2は、第1の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、的当てゲームとして遊ぶことができるものであり、平坦面に載置される的当て台としての玩具10と、玩具10に対して発射される弾32と、弾32を発射するための発射装置33と、を備える。玩具10は、揺動可能に吊り支持された複数のドア31を備えており、各ドア31の揺動をセンサ部11a〜cで検知可能となっている。
この玩具セットで遊ぶときには、発射装置33によって玩具10に向けて弾32を発射する。
【0038】
弾32がドア31に命中すると、ドア31が揺動し、ドア31の揺動をセンサ部11a〜cが検知する。すると、信号出力部12が音波信号を出力する。外部端末20が音波信号を受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、ドア31に命中したことを表す表示や音声が出力される。
【0039】
どのドア31に命中したかはセンサ部11a〜cで検知され、ドア31ごとに異なる音波信号が送信されるため、外部端末20はドア31ごとに異なる演出を実行することができる。
【0040】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、射的ゲームとして遊ぶことができるものであり、壁等に掛けられて固定されるダーツボード状の玩具10と、玩具10に対して発射される矢35と、矢35を発射するための発射装置36と、を備える。玩具10の表面は周方向に扇状に分割されており、この分割された各部位が複数の標的部34を形成している。各標的部34の背後にはセンサ部11が設けられており、標的部34に矢35が当たったことを検知可能となっている。なお、センサ部11は標的部34と同数設けられており、例えば標的部34が6つの場合は、センサ部11も6つ設けられている。
この玩具セットで遊ぶときには、発射装置36によって玩具10に向けて矢35を発射する。
【0041】
矢35が標的部34に命中すると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、標的部34に命中したことを表す表示や音声が出力される。
【0042】
どの標的部34に命中したかはセンサ部11で検知され、標的部34ごとに異なる音波信号が送信されるため、外部端末20は標的部34ごとに異なる演出を実行することができる。
【0043】
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、キーホルダーのようなアクセサリーに仕込まれたスイッチを押すことで外部端末20が連動して遊ぶことができるものであり、玩具10はアクセサリーの形態となっている。玩具10は、軟質部材で形成された表皮によって覆われており、内部にはセンサ部11が設けられている。
この玩具セットで遊ぶときには、玩具10を押しこみ操作する。
【0044】
玩具10が押しこみ操作されると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、キーホルダーに表示されたキャラクターに対応した動画や情報が外部端末20上で再生される。
【0045】
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、ぬいぐるみや人形などの形象玩具の形態をした玩具10を備える。玩具10は、手足などの可動部37と、この可動部37が操作されたことを検知するためのセンサ部11と、を備えている。
この玩具セットで遊ぶときには、玩具10の可動部37を操作する。
【0046】
玩具10が操作されると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、ぬいぐるみや人形などの形象玩具の反応を表す動画や情報が外部端末20上で再生される。
【0047】
(第5の実施形態)
図6は、第5の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、鉄道玩具として遊ぶことができるものであり、走行路38及び建造物39を備えた玩具10と、走行路38上を走行する走行玩具40と、を備える。建造物39は、走行玩具40が通過するように走行路38上に設けられるものであり、例えばトンネル、橋、踏切、車庫などの形態を模したものである。この建造物39の内部、または、この建造物39を配置した走行路38には、走行玩具40が建造物39を通過したことを検知するセンサ部11が設けられている。
【0048】
走行玩具40が建造物39を通過して、この事象をセンサ部11が検知すると、信号出力部12が音波信号を出力する。外部端末20が音波信号を受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、トンネルや鉄橋の通過音が出力されたり、通過した回数が表示されたりする。
【0049】
(第6の実施形態)
図7は、第6の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、レース玩具として遊ぶことができるものであり、走行路41及びゲート42を備えた玩具10と、走行路41上を走行する走行玩具43と、を備える。ゲート42は、走行玩具43が通過するように走行路41上に設けられる。このゲート42の内部、または、このゲート42を配置した走行路41には、ゲート42を通過する走行玩具43を検知するセンサ部11が設けられている。
【0050】
走行玩具43がゲート42を通過して、この事象をセンサ部11が検知すると、信号出力部12が音波信号を出力する。外部端末20が音波信号を受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、走行玩具43の速度が表示されたり、レースの勝敗結果が表示されたりする。
【0051】
なお、RFIDなどの技術を使用してセンサ部11が走行玩具43を識別できるようにしてもよい。この場合、信号出力部12は、識別した走行玩具43の種類によって異なる音波信号を出力するようにしてもよい。
【0052】
(第7の実施形態)
図8は、第7の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、武器やベルトなどの変身玩具の形態をした玩具10を備える。玩具10は、スイッチを備え、スイッチが操作されたことを検知するためのセンサ部11を備えている。
【0053】
玩具10のスイッチが操作されると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、剣を振るとモニタ22上の敵キャラクターが倒される動画や情報が表示されるなどの演出が行われる。
【0054】
(第8の実施形態)
図9は、第8の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、ステッキやコンパクトなどの変身玩具の形態をした玩具10を備える。玩具10は、スイッチを備え、スイッチが操作されたことを検知するためのセンサ部11を備えている。
【0055】
玩具10のスイッチが操作されると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、魔法の杖を振ると、モニタ22上でかぼちゃが馬車に変身するなどの演出が行われる。
【0056】
(第9の実施形態)
図10は、第9の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、ハウス玩具の形態をした玩具10を備える。玩具10は、ドアなどの可動部44を備え、可動部44が操作されたことを検知するためのセンサ部11を備えている。
【0057】
可動部44が操作されると、これをセンサ部11が検知し、信号出力部12によって音波信号が出力される。出力された音波信号を外部端末20が受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、ドアを開けると中の部屋の画像がモニタ22に表示される。
【0058】
(第10の実施形態)
図11は、第10の実施形態に係る玩具セットの外観図である。本実施形態に係る玩具セットは、対戦ゲーム玩具として遊ぶことができるものであり、対戦用の複数のゴール45を備えた玩具10を備える。複数のゴール45には、それぞれセンサ部11が設けられている。
【0059】
ゴール45をボールなどが通過すると、この事象をセンサ部11が検知し、信号出力部12が音波信号を出力する。外部端末20が音波信号を受信すると、外部端末20のモニタ22の表示が切り替えられ、音声出力部23から所定の音声が出力される。例えば、得点が入ったことを盛り上げる表示や音声が出力され、得点が加算表示されたりする。
【0060】
(まとめ)
以上のように、本実施形態によれば、信号出力部12は、センサ部11が動作を検出したときに、可聴域内の音波信号を出力する。このような構成によれば、音波信号を使用することで無線によって外部端末20を玩具10に連携させることができる。しかも、可聴域内(20KHz以下)の音波信号を出力するだけなので、一般的な低価格のICを使用して信号を出力することができる。すなわち、Wi−FiやBluetoothに対応したモジュールや、超音波を発するような高価なICを使用しなくてもよいので、玩具10を安価に製造することができる。また、玩具10側は一方的に音波を出力するだけなので、特別な制御も必要ない。
【0061】
なお、マイク21を備えた外部端末20は可聴域内の音波信号であれば拾うことができる。よって、外部端末20側に特別なハードウェアを追加しなくても、外部端末20は玩具10から発せられた音波信号を受信することができる。
【0062】
また、音波信号の周波数は、12KHz以上である。すなわち、比較的高音域の周波数を使用している。このように比較的高音域の周波数を使用することで、音波信号の到達率を向上させることができる。更には、生活音等の帯域外の音波を使用することで、誤動作を防止することができる。なお、音波信号の周波数は、16KHz以上とすることが好ましく、18KHz以上とすることが更に好ましい。このように可聴域の上限に近い周波数を使用することで、人間は音波信号をほとんど聞き取ることができないので、玩具で遊んでいても音波信号を騒音と感じることがない。
【0063】
また、センサ部11を複数備え、信号出力部12は、複数のセンサ部11のいずれが動作を検出したかによって、異なる音波信号を出力する。このような構成によれば、玩具10の操作に応じて異なる音波信号を外部端末20に送信することができるので、音波信号を受信した外部端末20の動作のバリエーションも増やすことができ、より興趣に富んだ玩具10を提供できる。
【0064】
また、信号出力部12は、パルス幅変調により異なる音波信号を出力する。このような構成によれば、短い処理時間で確実に音波信号を外部端末20へと送信することができる。
【0065】
また、外部端末20はモニタ22を備え、音波信号を受信したときにモニタ22の表示が切り替わるようにした。このような構成によれば、玩具10に連動させて外部端末20の画面表示を切り替えることができ、今までにない新規な玩具10を提供することができる。
【0066】
また、外部端末20は音声出力部23を備え、音波信号を受信したときに音声出力部23から音声が出力されるようにした。このような構成によれば、玩具10に連動させて外部端末20から音声を出力させることができ、今までにない新規な玩具10を提供することができる。