【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
ピラミッド体(1)を舞台に、多面体サイコロ392(2)と多言語双六カード(3)を使って、ピラミッド体(1)の頂上ドーム(4)に到達するまでの早さ順を競うゲーム用具セットである。ピラミッド体(1)と多面体サイコロ392(2)と多言語双六カード(3)を主要素とし、多言語双六カード(3)を魚に見立ててそれを釣り上げる釣り具(5)や、ピラミッド体(1)のどこまで登り着いたかを示す進度フラグ(6)を副要素とし、これら主要素と副要素がワンセットとして構成される。
ピラミッド体(1)は、ピラミッド本体(7)部分と、本体部分を付け外し式に支えるベース部分・即ちベース回転台(8)から成る。ピラミッド本体(7)は、A面・B面・C面・D面・E面・F面・G面・H面・I面・J面の計10方の壁面を有し、それぞれの壁面がA1〜A8・・・・J1〜J8という具合に8段を成し、最上のピラミッド体吊り上げ板(9)の上に頂上ドーム(4)が据えられる。1段目の10個の各壁面は、ポケット状に上方に開口しつつ5つに仕切られて、一周50個のBOX(10)が設けられる。2〜3段目各々の10個の各壁面は、同様にして4つに仕切られて一周40個のBOX(10)が設けられる。4〜5段目各々の10個の各壁面は、同様にして3つに仕切られて一周30個のBOX(10)が設けられる。6〜7段目の各々の10個の各壁面は、同様にして2つに仕切られて一周20個のBOX(10)が設けられる。8段目の10個の各壁面は仕切りがなく、一周10個のBOX(10)が設けられる。各段のBOX(10)外壁面には各々の面名(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J)が印され、且つ壁面内側上辺を共有する各段の平面(11)には、各BOX(10)開口部の前に、1段目A面右端の0〜8段目J面の239まで合計240個のBOXのBOX番号(12)が印されており、すべてのBOX(10)の中に多言語双六カード(3)が差し込まれる。
各段の径はそれぞれすぐ下の段よりも小さく、上から押さえると各々順に下の段に沈みこむように蛇腹状に形成されており、内部は空洞で、内壁は外側の階段状に相応する逆階段状に形成される。(
図4参照)。
この様に形成されたピラミッド本体(7)は、内壁の逆階段状にすっぽり嵌り合う階段状支え板・即ちボードスタンド(13)によって支えられる。ボードスタンド(13)は、ピラミッド本体(7)の内壁に見合った山稜線様の左右対称階段状に形設されたボードの2枚を直交的十字状に組み合わせたもので、これをベース回転台(8)の上に立設する(
図5参照)。
ベース回転台(8)は、ピラミッド本体(7)の1段目より少し大きな径を持つ十角形の枠体で、内側に十字状に交差する溝部・即ちボードスタンド立設溝(14)が設けられ、ここにボードスタンド(13)が上からピッタリ嵌め込まれる形で設置されるのであり、底部には4つのキャスター(15)が設けられる。
以上の様に形成されたピラミッド体(1)とは別に、多面体サイコロ392(2)と多言語双六カード(3)及びそれらに付随する釣り具(5)や進度フラグ(6)等が用意される。
多面体サイコロ392(2)は、多面体数∫fx=n(ax+by)+kで多面体数が簡単に求められる。切頂20面体=32面体の上に相似形の正五角形同士・正六角形同士の2段を積み上げたもので、∫fx合計面数=2段(5角形×12個+6角形×20個)+32面=側面を含む392面である。
多言語双六カード(3)は、紙面の表に魚のイラスト・裏に世界の多言語で‘ありがとう’のフレーズが表示され、2枚目にはゲームの準備を簡単にセットできるよう8大陸別の色紙が基本であり、ピラミッド本体(7)の各壁面に設けられた合計240個のBOX(10)全てに差し込まれており、それに加えて途中クイズカード・おみくじカード・ブラックホールカード・救済カードが忍ばせてあり、それらが一束にしてカードクリップで束ね留めてある。
釣り具(5)は、釣竿先端の釣り糸掛けから垂れ(16)伸びる釣り糸(17)の末端に超カマグネットミニ釣り針(18)を設け、磁力で多言語双六カード(3)を釣り上げる。
進度フラグ(6)は、指先ほどのミニスタンドに可愛いミニ三角旗を付けたもので、ゲーム参加者各人がどこまで進んだか、ピラミッド本体(7)のBOX番号(12)の上に置きながら、その時々の進行到達地点を表示する。
ピラミッド体(1)の頂上到達地点に据わる頂上イルミネーションボール212(19)は、LEDランプ(4)93個が内蔵され、ピラミッド体(1)の外周には随所にカラービーズ(20)が合計200個設置され、ライトONで色々の花火模様が浮き出、またウオークマンプレーヤーも内蔵されて、光だけでなく音楽や多言語も聞ける。
本発明は以上の様な構成であり、以下具体的な使用形態・ゲームの形態を説明する。
1.まず、メンバーの場所決めはピラミッド体(1)の側面A,B〜J面を決める。
人数は2〜10人が基本である。
2.ピラミッド体(1)A面の1段目の右下のBOX番号(12)0からスタートとして時計回りに行う。
3.ポイントはゲーム中に多言語を口ずさむことで、必ず多面体サイコロ392(2)の32面に表示されている何処か1ヶ国の挨拶で、‘いらっしゃい’を唱えて多面体サイコロ392(2)を振る。
4.出たサイの目の数をピラミッド体(1)のBOX番号(12)の多言語双六カード(3)を釣り具(5)で釣り上げて感触を楽しみながら魚のカードの裏側にある多言語で挨拶‘今日は’、‘ありがとう’、‘さようなら’を必ず口ずさむ。
5.ハ)多言語双六カードは元に戻し、そのピラミッド体(1)のBOX番号(12)に進度フラグ(6)を立て、次の人に順番になる。
6.順次B,C,D,E,F,G,H,I,J面の人が行う。
7.2回目以降出たサイの目を今のBOX番号(12)にプラスして多言語の挨拶を口ずさみ進度フラグ(6)を進める。
8.途中クイズカードはピンク色のカードの三択クイズで、赤色のおみくじカード黒色のブラックホールカード、白色の救済カードはゲームを楽しくする為に忍ばせてある。
9.クイズカード、正解者は多言語サイコロ392(2)を再度振れます。
10.救済カードも多言語サイコロ392(2)を再度振れます。
11.ブラックホールカードは1段下に戻る。
12.おみくじカードで大吉が出たら上がり。
13.多言語双六カード(3)の準備は簡単でピラミッド体(1)の側面が8大陸に色分けしあり、多言語双六カード(3)も同様にヨーロッパ、NIS、アジア、中東、アフリカ、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの8区分してあり、色別に差し込むことで完了である。
収納も準備も、片付けも短時間で済む、ピラミッド体(1)の各1段目〜ピラミッド釣吊り上げ板(9)は蛇腹式で1段目に収納出来る。
14.短時間でゲームを楽しむ場合はA面の人はA1〜A8面のみをジグザクに登る、ピラミッド体(1)A面の1段目〜8段目をジグザクに登る事で各面は24BOXで上がりとなり1/10に短縮可能。また、A,B〜J面をシャンプルする場合はベース回転台(8)を回転させる。ゲームは誰か1人が頂上に到達したら1ゲーム終了。
15.また,ゲームをより楽しくする為の工夫として、ピラミッド体(1)の頂上イルミネーションボール212(19)にはLEDランプ93個入り、ピラミッド体(1)の外周には随所に花形のカラービーズ(20)が200個貼り付けてあり、ライトONすると色々のパターン、花火模様が浮き出る仕組みである。
ゲームの中も光だけでなく、音をだす仕組みとしてウオークマンプレーヤーを内蔵させ、音楽、多言語が聞くことが出来る。
ピラミッド体(1)は富士山であり、頂上イルミネーションボール212(19)は太陽、花火、各BOXは海川であり、大自然の中で魚形の多言語双六カード(3)釣りを楽しながら、自ずと異国間の人と人との挨拶をも身に付けていく教育具となる。
多言語カードの一種であるオモシロカードの一例を以下に示す。
ルクセンブルグでは息子のことを何と言いますか、次の3点から選んで口ずさんで下さい、(1サーン、2ヨーン、3ゴ)正解は2のヨーンです。
エストニアではありがとうのことを何と言いますか、次の3点から選んで口ずさんで下さい、(1アイタ、2アエイ、3イエタ)正解は1のアイタです。
ベトナムではごめんなさいのことを何と言いますか、次の3点から選んで口ずさんで下さい、(1メロイン、2アンロイ、3ミンロイ)正解は3のミンロイです。
台湾では独身のことを何と言いますか、次の3点から選んで口ずさんで下さい、(1モーケアリ、2モーケフン、3モーケナシ)正解は2のモーケフンです。