(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-113500(P2017-113500A)
(43)【公開日】2017年6月29日
(54)【発明の名称】ゴーグル用シワ防止パッドおよびシワ防止パッド付きゴーグル
(51)【国際特許分類】
A61F 9/02 20060101AFI20170602BHJP
G02C 7/16 20060101ALI20170602BHJP
G02C 9/00 20060101ALI20170602BHJP
【FI】
A61F9/02 310
G02C7/16
G02C9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-257845(P2015-257845)
(22)【出願日】2015年12月21日
(71)【出願人】
【識別番号】501493369
【氏名又は名称】鷲田 重人
(72)【発明者】
【氏名】鷲田 重人
(57)【要約】
【課題】ゴーグルの使用後に、眼下部または前頭額のおでこ部に、ゴーグル跡のシワができやすくなる。寒い場所で使用し、ベルトでしっかりと絞めていることもあり、シワが残りやすくなる。また、装着中に強い圧迫感を感じやすくなる。本発明は、シワを軽減し装着中の圧迫感の軽減するものである。
【解決手段】ゴーグルと顔との接触部に柔軟性部材を使用し、顔との接触領域を広げるパッドを付けることによって、ゴーグル使用時のシワを軽減し、ゴーグル使用時の圧迫感を軽減できる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴーグルの顔との接触部に、前記接触部の面積より広い柔軟性部材を有するゴーグル用シワ防止パッド。
【請求項2】
ゴーグル本体と、前記ゴーグル本体の内側の周縁部に設けられた柔軟性部材とからなり、前記柔軟性部材は、顔との接触部において、前記ゴーグル本体の周縁部の面積より広いシワ防止パッド付きゴーグル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキー、スノーボード、マリンスポーツなどにおいて使用するゴーグル用シワ防止パッドおよびシワ防止パッド付きゴーグルに関する。
【背景技術】
【0002】
スキー、スノーボードなどにおいて使用するゴーグルは、雪によって視界を損なわれないよう為に使用される。また、冷気や紫外線からの保護のために使用されることもある。マリンスポーツなどで使用されるゴーグルは、特に眼を紫外線から保護するために使用される。
【0003】
一般的に、ゴーグルは、顔との接触部に、柔軟性部材であるスポンジやウレタンなどのパッドが取り付けられている。
【0004】
さらに、スキーやマリンスポーツを楽しんでいるときに、顔から落ちないように強力なベルトで頭に固定できるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゴーグルの使用後に、眼下部および前頭額部、おでこ部に、ゴーグル跡のシワができやすくなる。寒いところで使用し、強力なベルトでしっかりと絞めていることもあり、ハッキリとシワが残ることがある。
【0006】
本発明は、ゴーグルの使用後にできるシワを軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のゴーグル用シワ防止パッドは、ゴーグルの顔との接触部に、前記接触部の面積より広い柔軟性部材を有する。
【0008】
本発明のシワ防止パッド付きゴーグルは、ゴーグル本体と、前記ゴーグル本体の内側の周縁部に設けられた柔軟性部材とからなり、前記柔軟性部材は、顔との接触部において、前記ゴーグル本体の周縁部の面積より広い。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゴーグルの使用後にできるシワを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】左右側のゴーグル用シワ防止パッドの実施例を示す正面図。
【
図2】前頭額部のゴーグル用シワ防止パッドの実施例を示す正面図。
【
図3】
図1のA−A´線およびB−B´線における断面図。
【
図4】ゴーグル用シワ防止パッドを装着したゴーグルを内側から見た図。
【
図5】シワ防止パッド付きゴーグルの実施例を内側から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
【0012】
図1は、本発明の左右側のゴーグル用シワ防止パッドの実施例を示す正面図であって、左側眼下部シワ防止パッド1と右側眼下部シワ防止パッド2とを示している。
【0013】
各眼下部シワ防止パッド1、2は、
図3に断面図を示すように、表面に起毛生地4が貼り付けられた柔軟性部材5の裏面に、粘着シール6からなる離型紙が設けられている。
【0014】
各眼下部シワ防止パッド1、2は、粘着シール6を剥がし、
図4に示すように、ゴーグル8の左右の眼下部に貼って使用する。
【0015】
各眼下部シワ防止パッド1、2は、
図4に示すように、ゴーグル8の顔との接触部13の面積より広い。各シワ防止パッド1、2は、ゴーグル8の内側の周縁部の接触部13の幅より広い幅を有する。
【0016】
図2は、前頭額部シワ防止パッド3の実施例を示す正面図であって、各眼下部シワ防止パッド1、2と同様に、表面に起毛生地4が貼り付けられた柔軟性部材5の裏面に、粘着シール6からなる離型紙が設けられている。
【0017】
前頭額部シワ防止パッド3は、各眼下部シワ防止パッド1、2と同様に、粘着シール6を剥がし、
図4に示すように、ゴーグル8の前頭部に貼って使用する。
【0018】
前頭額部シワ防止パッド3は、各眼下部シワ防止パッド1、2と同様に、ゴーグル8の顔との接触部13の面積より広い。前頭額部シワ防止パッド3は、
図4に示すように、ゴーグル8の内側の周縁部の接触部13の幅より広い幅を有する。
【0019】
以上のようにして各眼下部シワ防止パッド1、2または前頭額部シワ防止パッド3が接触部13に貼り付けて装着されたゴーグル8は、ゴーグルベルト7により頭部に強固に絞めつけて使用される。
【0020】
本実施の形態のゴーグル用シワ防止パッドによれば、ゴーグル8が、ゴーグルベルト7により頭部に強固に絞めつけて使用されても、各眼下部シワ防止パッド1、2および前頭額部シワ防止パッド3が接触部13に貼り付けられているため、フィット感や保温性が向上する。
【0021】
また、各眼下部シワ防止パッド1、2および前頭額部シワ防止パッド3の面積が接触部13の面積よりも広いため、使用後のシワが軽減される。
【0022】
さらに、各眼下部シワ防止パッド1、2および前頭額部シワ防止パッド3は、表面に起毛生地4が貼り付けられているため、肌ざわりの非常に良い、ソフトな感触が得られる。
【0023】
すなわち、本実施の形態のゴーグル用シワ防止パッドは、ゴーグルの内側の顔との接触部に元々取り付けられた柔軟性部材に対して、この柔軟性部材よりも幅の広い、言い換えると、ゴーグルの内側の周縁部の接触部の幅より広い、柔軟性部材を取り付けることにより、顔との接触領域を元の柔軟性部材との接触領域よりも広くすることができるので、ゴーグル使用後のシワの軽減とゴーグル使用中の圧迫感を軽減できる。
【0024】
図5は、シワ防止パッド付きゴーグルの実施例を内側から見た図であって、シワ防止パッド付きゴーグル12の内側の、顔の左右眼下部との接触部には、左側眼下部シワ防止パッド部9および右側眼下部シワ防止パッド部10が設けられ、顔の前頭額部との接触部には、前頭額部シワ防止パッド部11が設けられている。
【0025】
各眼下部シワ防止パッド部9、10は、ゴーグル12の本体14の面積より広い面積を有する。詳細には、本体14の幅よりも広い幅を有する。
【0026】
同様に、前頭額部シワ防止パッド部11も、ゴーグル12の本体14の面積より広い面積を有する。詳細には、本体14の幅よりも広い幅を有する。
【0027】
本実施の形態のシワ防止パッド付きゴーグル12によれば、ゴーグルベルト7により頭部に強固に絞めつけて使用されても、各眼下部シワ防止パッド部9、10および前頭額部シワ防止パッド部11が顔との接触部に形成されているため、フィット感や保温性が向上する。
【0028】
また、各眼下部シワ防止パッド部9、10および前頭額部シワ防止パッド部11の面積が顔との接触部の面積よりも広いため、使用後のシワが軽減される。
【0029】
さらに、各眼下部シワ防止パッド部9、10および前頭額部シワ防止パッド部11は、表面に起毛生地4が貼り付けられているため、肌ざわりの非常に良い、ソフトな感触が得られる。
【0030】
すなわち、本実施の形態のシワ防止パッド付きゴーグルは、ゴーグル本体に対して、ゴーグル本体の内側の周縁部に設ける柔軟性部材を、ゴーグル本体の内側の周縁部の面積より広くすることにより、顔との接触領域を広くすることができるので、ゴーグル使用後のシワの軽減とゴーグル使用中の圧迫感を軽減できる。
【0031】
近年、スキーやスノーボード、マリンスポーツなどが生涯スポーツとして認知され、日本も欧米並みに中高年のスキーヤーなどが増えてきた。若いころはゴーグルの使用後のシワはあまり気にならなかったが、年齢と共になかなか消えにくくなり、シワを気にするスキーヤーなどが多くなってきた。しかし、本発明により、シワを気にせずにゴーグルが使用できる。
【0032】
また、ゴーグル装着時の違和感や圧迫感は、昔から多くのスキーヤー、スノーボーダー、あるいはマリンスポーツを楽しむ人たちが感じていた。しかし、本発明により、心地よい装着感を与えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、スキーヤー、スノーボーダー、あるいはマリンスポーツを楽しむ人たちが、シワが残らず心地よい装着感が得られるので、各種ゴーグルとして有用である。
【0034】
なお、上記各実施の形態では、各眼下部および前頭額部にバッドを設けた例を示したが、これらのうち少なくともいずれか1つの場所にパッドを設けることも可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 左側眼下部シワ防止パッド
2 右側眼下部シワ防止パッド
3 前頭額部シワ防止パッド
4 起毛生地
5 柔軟性部材
6 粘着シール
7 ゴーグルベルト
8 ゴーグル
9 左側眼下部シワ防止パッド部
10 右側眼下部シワ防止パッド部
11 前頭額部シワ防止パッド部
12 シワ防止パッド付きゴーグル
13 接触部
14 本体