特開2017-115294(P2017-115294A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-115294(P2017-115294A)
(43)【公開日】2017年6月29日
(54)【発明の名称】防草機能付ブロック
(51)【国際特許分類】
   E01H 11/00 20060101AFI20170602BHJP
   E01C 11/22 20060101ALI20170602BHJP
【FI】
   E01H11/00 A
   E01C11/22 A
   E01C11/22 B
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-248098(P2015-248098)
(22)【出願日】2015年12月21日
(11)【特許番号】特許第5963931号(P5963931)
(45)【特許公報発行日】2016年8月3日
(71)【出願人】
【識別番号】504340523
【氏名又は名称】藤岡コンクリート工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092808
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 亘
(74)【代理人】
【識別番号】100140981
【弁理士】
【氏名又は名称】柿原 希望
(72)【発明者】
【氏名】竹市 和義
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051DA07
2D051DA09
(57)【要約】
【課題】ブロック本体の幅寸法への影響が少ない防草機能付ブロックを提供する。
【解決手段】この防草機能付ブロック80の防草部30は、舗装材が接する側面52からブロック本体50の内側に略水平方向に凹んだ凹条で構成される。このため、露出部分の幅寸法の寸法変化が少なく、十分な幅の露出部分を確保することができる。また、凹条の上端34aを下端34bよりも内側に位置させることで、転圧による防草部30内への舗装材の充填性が向上し、防草部30に空隙が生じることを防止することができる。さらに、この防草部30は垂直方向に凹みを有さないため、舗装材の膨張収縮時の応力が特定の部位に集中せず、舗装材の破断が生じにくい。これにより、舗装材の収縮防止機能及び防草機能を長期間維持することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロック本体の舗装側の側面に防草部を備えた防草機能付ブロックにおいて、
前記防草部は、ブロック本体の内側に向けて略台形状もしくは略三角形状に凹んだ凹条であり、その上端が下端よりも内側に位置することを特徴とする防草機能付ブロック。
【請求項2】
上端が下端よりも5mm〜30mm内側に位置することを特徴とする請求項1記載の防草機能付ブロック。
【請求項3】
凹条の上側の傾斜面の角度が下側の傾斜面の角度よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防草機能付ブロック。
【請求項4】
凹条の上側の傾斜面の角度が30°〜40°であり、下側の傾斜面の角度が10°〜30°であることを特徴とする請求項3記載の防草機能付ブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、舗装路の境界や側溝、中央分離帯等に用い、舗装材との境に防草機能を備えた防草機能付ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートやアスファルトで舗装された舗装路において、歩道と車道の境界や中央分離帯、舗装路脇の側溝等にはコンクリート製の境界ブロックもしくは側溝ブロックが敷設される。そして、コンクリートやアスファルト等の舗装材は、これらブロック本体の舗装路側の側面に接するように打設される。しかしながら、舗装材は寒暖差や車両運行時の振動等により収縮、膨張を繰り返し、年を経るごとにブロック本体の側面と舗装材との間には徐々に隙間が形成される。そして、この状態を放置するとこの隙間に土が溜まって雑草が生育し、舗装路の美観や安全性を損なうという問題点がある。この問題点に関し、下記[特許文献1]には、図13に示すように、縁石体2の舗装側の側面上部にL状の溝状切り欠き部3(防草部)を設け、さらにその溝状切り欠き部3の水平面に断面V字状の溝3cを備えた防草機能を有する縁石に関する考案が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平2−26964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、[特許文献1]に記載の考案は、舗装側の側面上部にL状の防草部を設けるため、その分、ブロック本体の上部(舗装材からの露出部)の幅が狭くなるという問題点がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ブロック本体の幅寸法への影響が少ない防草機能付ブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
(1)ブロック本体50の舗装側の側面52に防草部30を備えた防草機能付ブロックにおいて、
前記防草部30は、ブロック本体50の内側に向けて略台形状もしくは略三角形状に凹んだ凹条であり、その上端34aが下端34bよりも内側に位置することを特徴とする防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)上端34aが下端34bよりも5mm〜30mm内側に位置することを特徴とする上記(1)記載の防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)凹条の上側の傾斜面32aの角度θ1が下側の傾斜面32bの角度θ2よりも大きいことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)凹条の上側の傾斜面32aの角度θ1が30°〜40°であり、下側の傾斜面32bの角度θ2が10°〜30°であることを特徴とする上記(3)記載の防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る防草機能付ブロックは、ブロック本体の幅方向の寸法変化を抑えながら高い防草効果を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る防草機能付ブロックを縁石部を備えた歩車道境界ブロックに適用した例を示す図である。
図2】本発明に係る防草機能付ブロックの防草部の拡大図である。
図3】本発明に係る防草機能付ブロックを地先境界ブロックに適用した例を示す図である。
図4】本発明に係る防草機能付ブロックを並木枡用ブロックに適用した例を示す図である。
図5】本発明に係る防草機能付ブロックを歩車道で段差を有する歩車道境界ブロックに適用した例を示す図である。
図6】本発明に係る防草機能付ブロックを乗入型の歩車道境界ブロックに適用した例を示す図である。
図7】本発明に係る防草機能付ブロックをBOX型の側溝ブロックに適用した例を示す図である。
図8】本発明に係る防草機能付ブロックを上下分離型の縁石付側溝ブロックに適用した例を示す図である。
図9】本発明に係る防草機能付ブロックを自由勾配型の側溝ブロックに適用した例を示す図である。
図10】本発明に係る防草機能付ブロックをL字擁壁ブロックに適用した例を示す図である。
図11】本発明に係る防草機能付ブロックをU字の側溝ブロックに適用した例を示す図である。
図12】本発明に係る防草機能付ブロックを縁石付歩車道境界ブロックに適用した例を示す図である。
図13】従来の防草機能を有する縁石を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る防草機能付ブロック80の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る防草機能付ブロック80を縁石部を備えた両面型の歩車道境界ブロックに適用した例を示す図である。尚、図1(a)はこの防草機能付ブロック80の正面図を、図1(b)は平面図を、図1(c)は左側面図を、図1(d)は右側面図を、図1(e)は背面図を、図1(f)は底面図を、それぞれ示す。
【0010】
本発明に係る防草機能付ブロック80は、図1に示すように、ブロック本体50と、このブロック本体50の少なくとも一方の舗装側の側面52に形成された防草部30と、を有している。尚、図1では一方の側面52に防草部30を形成した例を示しているが、防草部30は一方の側面52のみならず、両側の側面に形成しても良い。また、防草部30は基本的に舗装材の上面位置より若干(後述のL2寸法)下に形成する。よって、防草部30の形成位置は舗装面の位置に準じ、適用する防草機能付ブロック80によって変化する。これらのことは、後述の各ブロックに適用した例においても同様である。
【0011】
次に、本発明に係る防草機能付ブロック80の防草部30の拡大図を図2に示す。本発明に係る防草部30は、舗装材が接する側面52からブロック本体50の内側に略水平方向に凹んだ凹条で構成され、その断面は上側の傾斜面32aと下側の傾斜面32bとを備えた略台形状もしくは略三角形状を呈する。そして、凹条の上端34aが下端34bよりも内側に位置することを特徴とする。尚、このように凹条の上端34aが下端34bよりも内側に位置することで、転圧による防草部30内への舗装材の充填性が向上し、防草部30に空隙が生じることを防止することができる。尚、凹条の上端34aと下端34bとの位置の差L1は大きすぎるとブロック本体50の幅寸法への影響が大きくなり、小さすぎると舗装材の充填性が低下する。よって、5mm〜30mmが好ましく、10mm±5mmとすることが特に好ましい。
【0012】
そして、本発明に係る防草部30は前述のように側面52から内側に向けて凹んだ凹条であるため、露出部分の幅寸法の寸法変化(L1)が少なく、十分な幅の露出部分を確保することができる。また、露出部分の幅を変えずに埋設部分を拡げる場合でも、幅寸法の変化量(L1)が少ないためブロック本体50の体積増加も小さく材料コストも大きく増大しない。
【0013】
尚、上側の傾斜面32aの角度θ1、下側の傾斜面32bの角度θ2は、5°〜45°の範囲で任意に設定することが可能である。ただし、舗装材の充填性をさらに良好とするためには、上側の傾斜面32aの角度θ1が下側の傾斜面32bの角度θ2よりも大きいことが好ましい。特に、上側の傾斜面32aの角度θ1は30°〜40°が好ましく、35°±2°が最も好ましい。また、下側の傾斜面32bの角度θ2は10°〜30°が好ましく、20°±4°が最も好ましい。尚、角度θ1、角度θ2が上記の範囲を超えると充填性は向上するものの、防草部30の屈曲が緩やかになって雑草の根の成長防止効果が低減する虞が有る。また、角度θ1、角度θ2が上記の範囲を下回ると防草部30が鋭角となって舗装材の充填性が低下する虞が有る。
【0014】
また、舗装材の上面1から防草部30の上端34aまでの距離L2は短い方がブロック本体50と舗装材との間に隙間が生じた場合でも雑草の根の成長スペースが浅く制限され、防草効果の面から好ましい。よって、距離L2は5mm〜30mmが好ましく、特に10mm±5mmが好ましい。また、凹条の幅L3は20mm〜60mmが好ましく、特に30mm±5mmが好ましい。さらに、防草部30の側面52からの深さL4は20mm〜50mmが好ましく、特に25mm±5mmが好ましい。そして、本発明に係る防草部30は、上記寸法と上記の角度θ1、θ2の範囲を取ることで適度に屈曲し、この屈曲(傾斜面32a、32b)による接触抵抗によって舗装材の収縮を防止する。また、仮に隙間が生じた場合でも、この屈曲によって雑草の根の成長は阻害され、雑草の成長を防止することができる。
【0015】
また、本発明の防草部30はブロック本体50の垂直方向に凹みを有さない。ここで、例えば従来技術に記したL状の防草部のように垂直方向に凹み(断面V字状の溝3c)を有する場合、この凹み部分の舗装材に自身の膨張収縮時の剪断応力が集中し破断する可能性がある。そして、凹み部分の舗装材が破断すると舗装材の収縮防止機能は劣化する。この点、本発明の防草部30はブロック本体50の内側に向けて略水平方向に形成し、傾斜面32a、32bによる接触抵抗によって舗装材の収縮を防止する。このため、舗装材の収縮時の応力は特定の部位に集中せず破断も生じることが無い。これにより、舗装材の収縮防止機能及び防草機能を長期間維持することができる。
【0016】
次に、本発明に係る防草機能付ブロック80の適用例を示す。ここで、図3図12の(a)は各適用例の正面図を示し、図3図12の(b)は各適用例の平面図を示し、図3図12の(c)は各適用例の左側面図を示し、図3図12の(d)は各適用例の右側面図を示し、図3図12の(e)は各適用例の背面図を示し、図3図12の(f)は各適用例の底面図を示す。
【0017】
先ず、図3は防草機能付ブロック80を地先境界ブロックに適用した例であり、図4は並木枡用ブロックに適用した例であり、図5は歩車道で段差を有する歩車道境界ブロック(片面型)に適用した例であり、図6は乗入型の歩車道境界ブロックに適用した例である。この図3図6に示す防草機能付ブロック80は、基本的にブロック本体50の上面と面一となるように舗装材を敷設する。よって、防草部30はブロック本体50の上部に設けられる。尚、図3図6に示す防草機能付ブロック80では、防草部30を片方の側面52に設けた例を示しているが、防草部30は両側に設けても良い。
【0018】
また、図7は防草機能付ブロック80をBOX型の側溝ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の内部に雨水等を流下させる側溝部12を有するとともに、図7(d’)のX−X断面図に示すように、ブロック本体50の上部に側溝部12と連通する排水口14を備えている。尚、図7ではブロック本体50の片側の側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0019】
また、図8は防草機能付ブロック80を上下分離型の縁石付側溝ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、図8(g)のX−X断面図及び使用状態を示す図に表すように、U字形状の下部側溝ブロック16と組み合わせることで内部に側溝部12を形成する。そして、ブロック本体50の上面に形成された排水口14はこの側溝部12と連通する。尚、図8ではブロック本体50の両側の側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0020】
また、図9は防草機能付ブロック80を自由勾配型の側溝ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、図9(d’)のX−X断面図に示すように、底部に所定の勾配のコンクリート部18を打設することで内部に側溝部12を形成する。そして、ブロック本体50の上面に形成された排水口14はこの側溝部12と連通する。尚、本例では図9(d’’)のY−Y断面図に示すように、上面の中央部分にグレーチング等を嵌め込むグレーチング孔20を有する例を示している。また、防草部30をブロック本体50の片側の側面52に設けた例を示している。
【0021】
また、図10は防草機能付ブロック80をL字擁壁ブロックに適用した例を示すものである。このL字擁壁ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、側面に水抜き穴22を有するとともに、L字の内側の側面52の上部に防草部30を備える。そして、L字の内側に土砂及び舗装を敷設して道路脇の擁壁を構成する。
【0022】
また、図11は防草機能付ブロック80をU字の側溝ブロックに適用した例を示すものである。このU字の側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の上部が開口した側溝部12を有している。そして、図11(d’)の使用状態を示す断面図に表すように、ブロック本体50の上部に排水口14を備えた蓋部19を載置して側溝部12の上部を閉塞し使用する。尚、図11ではブロック本体50の片側の側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0023】
また、図12は防草機能付ブロック80を縁石付歩車道境界ブロックに適用した例を示すものである。この縁石付歩車道境界ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の上部に縁石部を有している。そして、図12ではブロック本体50の両側の側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0024】
以上のように、本発明に係る防草機能付ブロック80の防草部30は、舗装材が接する側面52からブロック本体50の内側に略水平方向に凹んだ凹条で構成される。このため、露出部分の幅寸法の寸法変化が少なく、十分な幅の露出部分を確保することができる。また、凹条の上端34aを下端34bよりも内側に位置させることで、転圧による防草部30内への舗装材の充填性が向上し、防草部30に空隙が生じることを防止することができる。さらに、本発明に係る防草部30は垂直方向に凹みを有さないため、舗装材の膨張収縮時の応力が特定の部位に集中せず、舗装材の破断が生じにくい。これにより、舗装材の収縮防止機能及び防草機能を長期間維持することができる。
【0025】
尚、上記の防草機能付ブロック80の適用例は具体的な一例であるから、防草機能付ブロック80、防草部30、ブロック本体50等の形状、寸法、構成、模様、凹凸等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。また、本発明に係る防草機能付ブロック80は上記の適用例で示した形状、用途のブロックのみならず、少なくとも一方の側面に舗装が施される全てのブロックに適用が可能である。
【符号の説明】
【0026】
30 防草部
32a 傾斜面(上側)
32b 傾斜面(下側)
34a 上端
34b 下端
50 ブロック本体
52 側面
80 防草機能付ブロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2016年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロック本体の舗装側の側面に防草部を備えた防草機能付ブロックにおいて、
前記防草部は、ブロック本体の内側に向けて略台形状もしくは略三角形状に凹んだ凹条であり、その上端が下端よりも内側に位置し、
前記凹条は奥側から斜め上方に延びる上側の傾斜面と、奥側から斜め下方に延びる下側の傾斜面と、を有し、
前記上側の傾斜面の水平面からの角度を角度θ1とし、前記下側の傾斜面の水平面からの角度を角度θ2としたときに、
前記上側の傾斜面の角度θ1が下側の傾斜面の角度θ2よりも大きく、さらに、
前記下側の傾斜面の角度θ2が10°〜30°であることを特徴とする防草機能付ブロック。
【請求項2】
上端が下端よりも5mm〜30mm内側に位置することを特徴とする請求項1記載の防草機能付ブロック。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、
(1)ブロック本体50の舗装側の側面52に防草部30を備えた防草機能付ブロックにおいて、
前記防草部30は、ブロック本体50の内側に向けて略台形状もしくは略三角形状に凹んだ凹条であり、その上端34aが下端34bよりも内側に位置し、
前記凹条は奥側から斜め上方に延びる上側の傾斜面32aと、奥側から斜め下方に延びる下側の傾斜面32bと、を有し、
前記上側の傾斜面32aの水平面からの角度を角度θ1とし、前記下側の傾斜面32bの水平面からの角度を角度θ2としたときに、
前記凹条の上側の傾斜面32aの角度θ1が下側の傾斜面32bの角度θ2よりも大きく、さらに、前記下側の傾斜面32bの角度θ2が10°〜30°であることを特徴とする防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)上端34aが下端34bよりも5mm〜30mm内側に位置することを特徴とする上記(1)記載の防草機能付ブロック80を提供することにより、上記課題を解決する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
尚、上側の傾斜面32aの角度θ1、下側の傾斜面32bの角度θ2は、舗装材の充填性を良好とするために、上側の傾斜面32aの角度θ1下側の傾斜面32bの角度θ2よりも大きくし、特に、上側の傾斜面32aの角度θ1は30°〜40°が好ましく、35°±2°が最も好ましい。また、下側の傾斜面32bの角度θ2は10°〜30°とし、20°±4°が最も好ましい。尚、角度θ1、角度θ2が上記の範囲を超えると充填性は向上するものの、防草部30の屈曲が緩やかになって雑草の根の成長防止効果が低減する虞が有る。また、角度θ1、角度θ2が上記の範囲を下回ると防草部30が鋭角となって舗装材の充填性が低下する虞が有る。