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特開2017-117829電源コードの収容保持構造とこれを備えたワイン貯蔵庫
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-117829(P2017-117829A)
(43)【公開日】2017年6月29日
(54)【発明の名称】電源コードの収容保持構造とこれを備えたワイン貯蔵庫
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/00 20060101AFI20170602BHJP
   F25D 23/12 20060101ALI20170602BHJP
【FI】
   H05K7/00 L
   F25D23/12 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-248490(P2015-248490)
(22)【出願日】2015年12月21日
(71)【出願人】
【識別番号】501214524
【氏名又は名称】双日マシナリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】西岡 弥吉郎
【テーマコード(参考)】
4E352
【Fターム(参考)】
4E352AA02
4E352BB02
4E352DD01
4E352DD15
4E352DR02
4E352DR13
4E352DR34
4E352DR40
(57)【要約】
【課題】結束部材を用いることなく電源コードを収容保持し、かつプラグの刃を保護する。
【解決手段】電源コード18の収容保持構造41は、電気装置を外部に対して仕切る外部パネル16と、コード部19とプラグ20を備え、コード部19の一端が電気装置に、他端がプラグ20に接続された電源コード18と、外部パネル16で仕切られた、コード部19の余長を収納可能な収納空間17と、を有している。プラグ20は、コード部19に接続されたプラグ本体21と、プラグ本体21から突き出た刃22とを有している。外部パネル16は、刃22が差し込み可能な穴27と、収納空間17に連通しコード部19が通過可能な開口28と、を備えている。プラグ本体21は、刃22の穴27への係合によって外部パネル16に保持される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気装置を外部に対して仕切る外部パネルと、
コード部とプラグを備え、前記コード部の一端が前記電気装置に、他端が前記プラグに接続された電源コードと、
前記外部パネルで仕切られた、前記コード部の余長を収納可能な収納空間と、を有し、
前記プラグは、前記コード部に接続されたプラグ本体と、前記プラグ本体から突き出た刃とを有し、
前記外部パネルは、前記刃が差し込み可能な穴と、前記収容空間に連通し前記コード部が通過可能な開口と、を備え、
前記プラグ本体は、前記刃の前記穴への係合によって前記外部パネルに保持される、電源コードの収容保持構造。
【請求項2】
前記外部パネルは、外面から引き込み、表面に前記穴が設けられた凹部を有し、
前記刃が前記穴に差し込まれたときに前記プラグ本体は前記凹部に収容される、請求項1に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項3】
前記凹部の側壁と前記プラグ本体の間隔は5mm以下である、請求項2に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項4】
電気装置を外部に対して仕切る外部パネルと、
コード部とプラグを備え、前記コード部の一端が前記電気装置に、他端が前記プラグに接続された電源コードと、
前記外部パネルで仕切られ、前記コード部の余長を収納可能な収納空間と、を有し、
前記プラグは、前記コード部に接続されたプラグ本体と、前記プラグ本体から突き出た刃とを有し、
前記外部パネルは、前記刃が差し込み可能な穴と、前記収容空間に連通し前記コード部が通過可能な開口と、前記プラグ本体が係合可能な係合部と、を備え、
前記プラグ本体は前記係合部への係合によって前記外部パネルに保持される、電源コードの収容保持構造。
【請求項5】
前記外部パネルは、外面から引き込み、表面に前記穴が設けられた凹部を有し、
前記刃が前記穴に差し込まれたときに前記プラグ本体は前記凹部に収容される、請求項4に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項6】
前記外部パネルは、前記凹部の下方に位置し前記コード部が収容される溝部を有している、請求項2、3、5のいずれか1項に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項7】
前記収容空間に前記コード部の中間部を拘束する留め具が設けられている、請求項1から6のいずれか1項に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項8】
前記外部パネルの内側に、前記外部パネルの前記穴と連通し、前記刃が挿入可能な穴を有する保護部が設けられている、請求項1から7のいずれか1項に記載の電源コードの収容保持構造。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の電源コードの収容保持構造を備えたワイン貯蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電源コードの収容保持構造とこれを備えたワイン貯蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機械の電源コードは、電気機械の出荷時や運送時に結束部材で結束される。電気機械の使用時には、電源コードは結束部材をほどかれ、コンセントに接続される。結束部材としては金属のワイヤがビニールで被覆されたビニールタイが一般に用いられる(例えば、特許文献1の従来技術)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−206313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電気機械では、出荷時に電源コードを結束部材で巻く必要があった。専用の梱包材が手元にない場合、結束部材で結束した電源コードが運搬中に動かないように、電源コードをビニールテープなどで機械本体に固定する必要もある。しかし、これらの作業は一般に人が行うため、作業効率の面で合理化の余地がある。また、一般にプラグの刃は保管中に保護されていないため、環境によっては破損や腐食が生じやすい。
【0005】
本発明は、結束部材を用いることなく電源コードの収容保持が可能で、かつプラグの刃の保護が可能な電源コードの収容保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、電源コードの収容保持構造は、電気装置を外部に対して仕切る外部パネルと、コード部とプラグを備え、コード部の一端が電気装置に、他端がプラグに接続された電源コードと、外部パネルで仕切られた、コード部の余長を収納可能な収納空間と、を有し、ている。プラグは、コード部に接続されたプラグ本体と、プラグ本体から突き出た刃とを有し、外部パネルは、刃が差し込み可能な穴と、収容空間に連通しコード部が通過可能な開口と、を備えている。プラグ本体は、刃の穴への係合によって外部パネルに保持される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、電源コードの収容保持構造は、電気装置を外部に対して仕切る外部パネルと、コード部とプラグを備え、コード部の一端が電気装置に、他端がプラグに接続された電源コードと、外部パネルで仕切られ、コード部の余長を収納可能な収納空間と、を有し、プラグは、コード部に接続されたプラグ本体と、プラグ本体から突き出た刃とを有している。外部パネルは、刃が差し込み可能な穴と、収容空間に連通しコード部が通過可能な開口と、プラグ本体が係合可能な係合部と、を備えている。プラグ本体は係合部への係合によって外部パネルに保持される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源コードの収容保持構造を備えた製品の出荷時や運搬時には、コード部はプラグ側の必要長のみを外部に出し、余長は外部パネルで仕切られた収納空間に収納される。このため、コード部を結束部材で結束する必要がない。プラグの刃は外部パネルに設けられた穴に差し込まれて保護されるため、保管中の破損や腐食が生じにくい。プラグ本体は、刃の穴への係合またはプラグ本体の係合部への係合によって外部パネルに保持されるため、固定のためにテープなどを用いる必要がない。製品の使用時には、必要な長さのコード部を収容空間から引き出し、プラグの刃を穴から引き抜き、コンセントに接続すればよい。
【0009】
このように、本発明によれば、結束部材を用いることなく電源コードの収容保持が可能で、かつプラグの刃の保護が可能な電源コードの収容保持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の電源コードの収容保持構造を有するワイン貯蔵庫の断面図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る電源コードの収容保持構造の概念図である。
図3図2に示す収容保持構造の断面図である。
図4】留め具の断面図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る電源コードの収容保持構造の概念図である。
図6図5に示す収容保持構造の断面図である。
図7】本発明の第3の実施形態に係る電源コードの収容保持構造の概念図である。
図8】本発明の第4の実施形態に係る電源コードの収容保持構造の概念図である。
図9】本発明の第5の実施形態に係る電源コードの収容保持構造の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の電源コードの収容保持構造のいくつかの実施形態について説明する。本発明の電源コードの収容保持構造は、電源コードを経由して外部電源を利用するあらゆる電気機器に適用することができる。以下に述べる実施形態はワイン貯蔵庫に関するが、本発明はこれに限定されない。
【0012】
図1は、本実施形態の電源コードの収容保持構造を備えるワイン貯蔵庫の側方断面図である。ワイン貯蔵庫1は断熱材により外壁を形成した断熱箱体2と、断熱箱体2の前面開口3を開閉可能に仕切る扉4と、を有している。断熱箱体2の内側には貯蔵空間5を形成する内側パネル6が設けられている。内側パネル6は意匠性を考慮して樹脂で製作されている。貯蔵空間5は仕切板7によって上室5aと下室5bに仕切られている。扉4は3層ガラス板構造からなり、上下の蝶番(図示せず)によって断熱箱体2に回動可能に取り付けられている。本実施形態のワイン貯蔵庫1は上室5aと下室5bを有しているが、一つの室だけを有していてもよい。上室5aと下室5bにはそれぞれトレイ(図示せず)が設置され、このトレイにワインボトルが載置される。
【0013】
上室5aの後部にはヒータ11aと、冷却器12aと、送風機13aが設けられている。下室5bの後部にはヒータ11bと、冷却器12bと、送風機13bが設けられている。ヒータ11a,11bはそれぞれ上室5aと下室5bの空気を加熱し、冷却器12a,12bはそれぞれ上室5aと下室5bの空気を冷却する。送風機13a,13bは、ヒータ11a,11bで加熱されまたは冷却器12a,12bで冷却された空気を。上室5a及び下室5b内で循環させる。上室5aと下室5bの後部には仕切り壁14a,14bが設けられ、ヒータ11a,11b、冷却器12a,12b及び送風機13a,13bを視覚的に遮蔽している。仕切り壁14a,14bには送風機13a,13bから送られる空気をワインボトルBの貯蔵エリアに直接供給するための開口またはスリット(図示せず)が設けられている。
【0014】
断熱箱体2の下部後方には機械室9が設けられ、冷凍サイクルを行うための圧縮機15、制御基板、電磁弁、配管等(圧縮機15以外は図示せず)が収納されている。圧縮機15は2つの冷却器12a,12bに共通で組み合わされている。庫内の気温は温度計(図示せず)で監視され、庫内の気温が上昇したときは、制御基板に実装された制御回路によって圧縮機15と送風機13a及び/または13bが起動する。圧縮機15の起動により冷凍サイクルが開始され、冷気通路(図示せず)内を流通する空気が、冷凍サイクルの低温側となる冷却器12a及び/または12bで、庫内の空気と熱交換して冷気が生成される。冷凍サイクルの冷媒には可燃性炭化水素冷媒(図示せず)が使用され、例えば冷媒番号R600aのイソブタンが好適に使用される。以下の説明では、圧縮機15を電気装置15というが、ヒータ11a,11b、送風機13a,13b、制御基板など外部電源によって駆動される機械、デバイスのいずれも本発明における電気装置に該当する。
【0015】
断熱箱体2の裏面下部には開口10が設けられ、開口10は樹脂製の外部パネル16で覆われている。開口10の内側は機械室9となっており、電気装置15(圧縮機15)が設置されている。すなわち、電気装置15と機械室9は外部パネル16によって外部に対して仕切られている。機械室9は後述する電源コード18のコード部19の余長を収納可能な収納空間17としても機能する。
【0016】
図2は電源コードの収容保持構造41の概念図を示す。同図(a)は側面図、同図(b)、(c)は同図(a)のA方向から見た側面図であり、同図(b)はプラグが取り付けられていない状態を、同図(c)はプラグが取り付けられている状態を示している。図3(a)〜(c)はそれぞれ、図2(c)におけるA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面を示している。
【0017】
電気装置15に電気を供給するための電源コード18は、外部パネル16を通って外部に引き出されている。電源コード18はコード部19とプラグ20とを備えている。コード部19の一端は電気装置15に、他端はプラグ20に接続されている。プラグ20は、コード部19に接続されたプラグ本体21と、プラグ本体21から突き出しコンセントに挿入可能な形状を備えた刃22と、を有している。プラグ本体21は刃22の根元部を支持する刃支持部23と、刃支持部23より幅が狭いコード保護部24と、を有している。プラグ本体21は、刃22とコード部19に樹脂モールドで樹脂を被覆することによって形成される。本例では、刃22はJIS C 8303 2極コンセント 15A/125Vに対応するAタイプ 2ピンを用いているが、刃22の本数及び形状は限定されず、さらにアース用の刃を備えていてもよい。表1に本発明に適用可能な主要なプラグ形状を示す。本発明ではプラグの形状は限定されず、日本国内の他、日本以外の国、地域で使用されるプラグも適用できる。また、扉4に保温ヒータを設ける場合、使用者が扉4に触れて感電することを防止するため、漏電ブレーカとプラグを一体にした漏電保護プラグが用いられることがある。漏電保護プラグはコンセントと電気装置15の間に設けられる。刃22は漏電保護プラグのコネクタに適合したものであってもよい。
【0018】
【表1】
【0019】
外部パネル16は外面から引き込んだ形状の凹部25と、同じく外面から引き込み凹部25の下端に接続された溝部29と、を有している。図2(b)、(c)において、凹部25と溝部29、すなわち外部パネルの一般面から引き込んだ範囲をハッチングで示している。凹部25の底面26、すなわち外部パネルの一般面から凹部25の高さ(深さ)方向に離れた面には、刃22を差し込み可能な穴27が形成されている。穴27の形状は刃22の断面形状とほぼ同一であり、刃22を穴27に差し込むことで、プラグ本体21は、刃22の穴27への係合(刃22と穴27の側面との間に生じる摩擦力)によって外部パネル16に保持される。凹部25の高さ(深さ)h1はプラグ本体21の厚さh2より大きく、刃22が穴27に差し込まれたときにプラグ本体21の全体が凹部25に収容される。
【0020】
外部パネル16の溝部29は、収納空間17に連通しコード部19が通過可能な開口28を備えている。開口28は外部パネル16の縁部まで延びるスリットの形状を有しており、スリットの端部からコード部19を開口28に通すことができる。溝部29は、凹部25の下側に位置し、コード部19を収容する。開口28は溝部29の下部に設けられている。溝部29の深さはコード部19の外径よりも大きく、プラグ本体21が凹部25に収容されたときにコード部19も溝部29に収納される。このため、電源コード18が外部パネル16の外面(一般面)から突き出ることがなく、電源コード18の保護性能が高められる。
【0021】
図4は、収納空間17に設けられた留め具30の断面を示している。留め具30はコード部19の中間部を拘束し、電源コード18を外部から引張った時の引張り力に耐える強度を有している。この引張り力は、IEC(国際電気標準会議)60335−1及びJIS C9335−1の規定によれば100Nとされている。電気用品安全法技術基準にも同様の規定がある。留め具30は断熱箱体2の底板に設置された下半部31と、下半部31の上に位置する上半部32と、を有している。下半部31の上面と上半部32の下面にそれぞれ半円断面の同一径の溝33,34が形成されており、上半部32の溝34を下半部31の溝33と合せることで、コード部19の外径より僅かに小さい内径を有する円筒溝が形成される。コード部19をこの円筒溝に通すことで、コード部19は留め具30によって固定される。上半部32と下半部31はねじ、ボルト、ナット等の締結具35によって断熱箱体2の底板に固定されている。
【0022】
電源コード18を収容保持構造41で保持するためには、まず、あらかじめ電気装置15に接続されたコード部19を留め具30で固定し、外部パネル16の開口28に通す。この状態で外部パネル16を断熱箱体2に固定する。次に、必要に応じて、開口28を通してコード部19を押し戻し、コード部19の余長を収納空間17に収容する。次に、コード部19を外部パネル16の下端に沿って曲げ、溝部29の内部を通し、プラグ20を凹部25に収容し、刃22を穴27に挿入することで、プラグ20が穴27に保持される。ワイン貯蔵庫1を使用するときは刃22を穴27から抜き、コード部19を開口28を通して所定の長さまで引き抜き、コンセントに接続すればよい。
【0023】
凹部25の側壁25aとプラグ本体21(刃支持部23)の間隔cは5mm以下であることが望ましい。プラグ本体21は刃22が穴27に係合することで外部パネル16に係止されるが、移動中の振動などでプラグ本体21が動いたときも凹部25の側面25aがストッパとして機能し、刃22が穴27から抜け出すことが防止される。
【0024】
(第2の実施形態)
図5、6は第2の実施形態を示している。図5、6はそれぞれ図2、3に対応している。以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。説明のない点については第1の実施形態と同様である。
【0025】
凹部25は刃支持部23が収容される領域40と、コード保護部24が収容される領域41と、を有している。領域40は第1の実施形態と同程度の幅を有している。これに対し、領域41はコード保護部24と同じか若干小さい幅を有している。このため、プラグ本体21を凹部25に収容すると、図5(c)、図6(b)に示すように、コード保護部24が領域41と係合する。プラグ本体21は、コード保護部24の領域41への係合(コード保護部24と領域41の側面との間に生じる摩擦力)によって外部パネル16に保持される。このように、凹部25の領域41は、プラグ本体21が係合可能な係合部36を構成し、プラグ本体21は係合部36への係合によって外部パネル16に保持される。刃22が入る穴27は刃22より大きな寸法を有しており、刃22は抜き差し方向に自由に動くことができる。しかし、プラグ本体21が係合部36で係合されるため、プラグ本体21は係合部36を中心に方向Dに回転しても刃22が穴27の側壁に当たり、刃22が穴27から抜けることはない。第1の実施形態と同様、穴27の寸法を刃22が穴27に係合するようにしてもよい。
【0026】
(第3の実施形態)
図7は第3の実施形態を示している。第1及び第2の実施形態では刃22を受け入れる穴27は凹部25の底面26に設けられていたが、本実施形態では凹部25の上側側面42に設けられている。穴27は刃22とほぼ同じ寸法であり、刃22が穴27に係合することでプラグ20が外部パネル16に保持される。プラグ20は上下に抜き差しし、コード部19の余長は下側の開口28を通して収納空間17に収納する。本実施形態は刃がプラグ本体21の先端からコード部19と同じ方向に突き出しているプラグに好適に適用できる。なお、図7に示す例では、プラグの固定方法は第1の実施形態と同様、刃22が穴27に係合する方式であるが、第2の実施形態と同様、コード保護部24が領域41の側壁に係合する方式であってもよい。
【0027】
(第4の実施形態)
図8は第4の実施形態を示している。本実施形態では外部パネル16の穴27の裏側に刃22の保護部37が設けられている。保護部37は外部パネル16の内面に接着剤等で固定される。保護部37には外部パネル16の穴27と連通する穴38が設けられており、刃22は外部パネル16の刃22を通って保護部37の穴38に挿入される。保護部37の穴38を刃22とほぼ同一寸法にすることで、刃22が穴38に係合し、よりしっかりとプラグ20を外部パネル16に保持させることができる。この場合、外部パネル16の穴27は刃22に係合するものでもよいし、係合しないものでよい。第1の実施形態と同様、刃22が穴27に係合する場合、保護部37の穴38を刃22より大きくして刃22が穴38と係合しないようにしてもよい。本実施形態によれば刃22が完全に保護部37で覆われるため、刃22の破損、腐食等に対する耐性がより向上する。本実施形態は上述したいずれの実施形態と組み合わせることもできる。
【0028】
(第5の実施形態)
図9は第5の実施形態を示している。本実施形態では外部パネル16に凹部25が設けられておらず、平面状の外部パネル16の外面に穴27が設けられている。本実施形態は外部パネル16に凹部25を設ける必要がないため、外部パネル16の製作が容易になる他、内部スペースの有効利用が可能である。本実施形態は上述したいずれの実施形態と組み合わせることもできる。
【符号の説明】
【0029】
1 ワイン貯蔵庫
2 断熱箱体
9機械室
15 電気装置(圧縮機)
16 外部パネル
17 収納空間
18 電源コード
19 コード部
20 プラグ
21 プラグ本体
22 刃
23 刃支持部
コード保護部 24
25 凹部
27 穴
28 開口
29 溝部
30 留め具
36 係合部
37 保護部
40 領域
41 領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9