【解決手段】 一実施形態はバッテリグループに含まれた第1バッテリに対応するように設定されたスイッチングタイム情報に基づいて、前記バッテリと前記コンバータの接続を制御するためにスイッチネットワークを制御するコントローラを含む。
バッテリグループに含まれた第1バッテリに対応するように設定されたスイッチングタイム情報に基づいて、前記第1バッテリとコンバータの接続を制御するためにスイッチネットワークを制御するコントローラを含み、
前記スイッチングタイム情報は、前記第1バッテリの第1状態差情報と複数のバッテリそれぞれの第1状態差情報に基づいて演算された第2状態差情報の間の比率に基づいて設定される、
バッテリ制御装置。
前記コントローラは、前記比率に基づいて定義された出力値に対応する物理量を前記スイッチングタイム情報に対応する時間の最中に出力するために前記コンバータを制御する、
請求項1乃至3いずれか一項に記載のバッテリ制御装置。
前記コントローラは、前記バッテリグループに含まれた第2バッテリに対応するように設定された第2スイッチングタイム情報に基づいて、前記第2バッテリと前記コンバータの接続を制御するために前記スイッチネットワークを制御し、
前記スイッチネットワークは、前記コントローラの制御により前記第1バッテリ及び前記第2バッテリを選択的に前記コンバータに接続する、
請求項1乃至5いずれか一項に記載のバッテリ制御装置。
前記コントローラは、前記比率に基づいて定義された出力値に対応する物理量及び第2比率に基づいて定義された第2出力値に対応する物理量を予め決定した順に出力するために前記コンバータを制御し、
前記第2比率は、前記第2バッテリの第1状態差情報と前記第2状態差情報との間の比率を示す、
請求項7または8に記載のバッテリ制御装置。
前記第2バッテリ制御装置は、前記比率に基づいて定義された出力値に対応する物理量を前記スイッチングタイム情報に対応する時間の最中に出力するために前記コンバータを制御する、
請求項10乃至12いずれか一項に記載のバッテリパック。
前記第2バッテリ制御装置は、前記バッテリグループに含まれた第2バッテリに対応するように設定された第2スイッチングタイム情報に基づいて前記第2バッテリと前記コンバータの接続を制御するために前記スイッチネットワークを制御し、
前記スイッチネットワークは、前記第2バッテリ制御装置の制御により前記第1バッテリ及び前記第2バッテリを選択的に前記コンバータに接続する、
請求項15に記載のバッテリパック。
前記第2バッテリ制御装置は、前記比率に基づいて定義された出力値に対応する物理量及び第2比率に基づいて定義された第2出力値に対応する物理量を予め決定した順に出力するために前記コンバータを制御し、
前記第2比率は、前記第2バッテリの第1状態差情報と前記第2状態差情報との間の比率を示す、
請求項16に記載のバッテリパック。
前記比率に基づいて定義された出力値に対応する物理量が前記スイッチングタイム情報に対応する時間の最中に出力されるように前記コンバータを制御するステップをさらに含む、
請求項19乃至21いずれか一項に記載のバッテリ制御方法。
前記バッテリグループに含まれた第2バッテリに対応するように設定された第2スイッチングタイム情報に基づいて前記第2バッテリと前記コンバータの接続を制御するステップをさらに含み、
前記第1バッテリ及び前記第2バッテリは、前記コンバータと選択的に接続される、
請求項19乃至22いずれか一項に記載のバッテリ制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
下記で説明する権利範囲はこのような実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0032】
実施形態で用いられる用語は技術的な思想を限定するものとして理解されることなく、実施形態を説明するための例示的な用語として理解されなければならない。
【0033】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0034】
異なる定義がされない限り、技術的又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0035】
以下、実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同一の構成要素には同一の参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略することにする。実施形態の説明において関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0036】
図1A〜
図1Cは、複数のバッテリのアンバランスを説明するための図である。
【0037】
図1Aを参照すると、バッテリ1〜5を含む複数のバッテリ10の状態情報は、アンバランス又は不均等である。バッテリ1〜5は、バッテリセル又はバッテリモジュールを含んでいる。バッテリの状態情報は、例えば、充電状態(SOC:State of Charge)、容量(Capacity)、及び/又は寿命状態(State of Health、SOH)のうち少なくとも1つを含み得る。複数のバッテリ10のそれぞれの位置に応じて複数のバッテリ10それぞれの温度はそれぞれ異なる。そのため、複数のバッテリ10の状態情報がアンバランス又は不均等であり得る。
図1Aに示された例において、バッテリ1及び2のSOCはバッテリ3〜5のSOCよりも高い。
【0038】
複数のバッテリ10の状態情報がアンバランスな状態で複数のバッテリ10が放電されれば、一部のバッテリは過放電される。
図1Bに示すように、バッテリ3及び5は過放電される。この場合、バッテリ3及び5は劣化されるのである。
【0039】
複数のバッテリ10の状態情報がアンバランスな状態で複数のバッテリ10が充電される場合、一部のバッテリは完全充電され、一部のバッテリは完全充電されない可能性もある。
図1Cに示すように、バッテリ2及び5は完全充電され、バッテリ1、3、及び4は完全充電されない。一部のバッテリが完全充電されることができないため、複数のバッテリ10のエネルギーの利用率は低下してしまう。
【0040】
複数のバッテリ10の状態情報がアンバランスな状態で複数のバッテリ10の充放電サイクルが繰り返されれば、寿命劣化が早く進行され、エネルギーの利用率が減少する。
【0041】
図2は、一実施形態によるバッテリパックの一例を説明するための図である。
図2を参照すると、一実施形態によるバッテリパック200は、メインコントローラ210、複数のDCH(Differential Charge Handler)220、230、及び240、及び複数のバッテリグループ250、260、及び270を含む。バッテリパック内の複数のバッテリは、複数のバッテリグループ250、260、及び270にグルーピングされ得る。
【0042】
複数のバッテリは直列に接続され得る。複数のバッテリは、複数のバッテリそれぞれに格納された電力を高電圧負荷202に供給する。複数のバッテリそれぞれは格納された電力を変換することなく、高電圧負荷202に電力を供給し得る。後述するが、複数のバッテリそれぞれは、格納された電力を変換(例えば、ステップダウン)して、変換された電力を低電圧負荷204および/又は補助電力格納部206に供給し得る。
【0043】
メインコントローラ210は、マスタBMS(Battery Management System)211及びSOC/SOHプロセッサ212を含んでいる。SOC/SOHプロセッサ212は複数のバッテリの状態情報を決定し、マスタBMS211はSOC/SOHプロセッサ212の動作を除いたメインコントローラ210の動作を行う。SOC/SOHプロセッサ212の動作及びマスタBMS211の動作は例示的な事項に過ぎず、SOC/SOHプロセッサ212の動作及びマスタBMS211の動作は前述した事項に制限されることはない。
【0044】
例えば、SOC/SOHプロセッサ212とマスタBMS211は物理的に区別される装置であり得る。また実施形態により、SOC/SOHプロセッサ212とマスタBMS211は、1つの物理的な装置内に論理的に区分し得る。以下、メインコントローラ210の動作について説明する。
【0045】
メインコントローラ210は、複数のサブコントローラ222、232、及び242から複数のバッテリそれぞれの物理量を受信する。受信された物理量は、例えば、電圧、電流、温度、及び/又はインピーダンスのうちいずれか1つ又はこれらの組合せを含んでもよい。メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれの物理量に基づいて複数のバッテリそれぞれの状態情報を決定する。また、メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれのSOC及びSOHを乗算した値を複数のバッテリそれぞれの状態情報として決定する。例えば、メインコントローラ210は、第1バッテリのSOC及びSOHを乗算した値を第1バッテリの状態情報として決定してもよい。同様に、メインコントローラ210は、第2バッテリのSOC及びSOHを乗算した値を第2バッテリの状態情報として決定してもよい。
【0046】
以下、一例としてバッテリの状態情報がSOCである場合を説明する。しかし、後述する説明がバッテリの状態情報がSOCに制限されることはない。状態情報がSOC及びSOHを乗算した値又は容量である場合にも後述する説明が適用され得る。
【0047】
メインコントローラ210は、複数のバッテリの平均状態情報を演算する(230)。メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれのSOCを用いて下記の数式(1)のようにSOC
Averageを演算する。
【0048】
【数1】
数式(1)において、Nは複数のバッテリの個数を示す。
【0049】
メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれの第1状態差情報を演算する。第1状態差情報は、複数のバッテリそれぞれの状態情報と平均状態情報との間の差値を示す。例えば、複数のバッテリそれぞれの第1状態差情報は下記の数式(2)のように示す。
【0050】
【数2】
数式(2)において、nはバッテリの識別番号を示す。
【0051】
メインコントローラ210は、複数の第1状態差情報に基づいて第2状態差情報を演算する。第2状態差情報は、複数の第1状態差情報それぞれの絶対値の和を示す。例えば、第2状態差情報は下記の数式(3)のように示す。
【0052】
【数3】
複数のバッテリの状態情報がアンバランスするほど、|ΔSOC
n|は大きく、複数のバッテリの状態情報がバランスに近いほど|ΔSOC
n|は小さい。そのため、第2状態差情報は、複数のバッテリのバランス状態を判断する基準となる。
【0053】
メインコントローラ210は、第2状態差情報が予め決定した基準を満足するかを確認する。例えば、第2状態差情報が0であるか0に実質的に近い場合、予め決定した基準は満足され、第2状態差情報が0よりも大きいか0に実質的に近い値よりも大きい場合、予め決定した基準は満足されない。予め決定した基準の満足有無に対する説明は例示的な事項に過ぎず、予め決定した基準の満足有無に対する説明は前述した事項に限定されることはない。以下、第2状態差情報が予め決定した基準に満足する場合について説明する。
【0054】
第2状態差情報が予め決定した基準に満足する場合、メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれに対応する出力値P
Target_n又はI
Target_nを平均出力物理量のように定義する。例えば、P
Target_n=P
Average又はI
Target_n=I
Averageであり得る。
【0055】
平均出力物理量は、複数のDCHがPeriod
groupの間に低電圧負荷204及び/又は補助電力格納部206に供給する物理量の平均値を示す。Period
groupに対しては後述する。平均出力物理量は下記の数式(4)に基づいて決定される。
【0056】
【数4】
メインコントローラ210は、複数のDCH220、230、及び240がPeriod
groupの間に出力する出力物理量P
DCH又はI
DCHを設定し、設定された出力物理量の平均値を平均出力物理量として決定する。また、メインコントローラ210は、低電圧負荷204の必要電力P
LDC又は必要電流I
LDCに関する情報を取得し、P
LDC又はI
LDCの平均値を平均出力物理量として決定する。
【0057】
第2状態差情報が予め決定した基準を満足すれば、複数のバッテリ部の状態情報がバランスしていることを意味するため、複数のバッテリそれぞれの出力値はそれぞれ相違に定義されないことがある。以下、第2状態差情報が予め決定した基準を満足しない場合について説明する。
【0058】
第2状態差情報が予め決定した基準を満足しない場合、メインコントローラ210は、複数の第1状態差情報と第2状態差情報との間の比率を決定する。より具体的に、メインコントローラ210は、複数の第1状態差情報それぞれが第2状態差情報で占めている比率を決定する。メインコントローラ210は、下記の数式(5)により比率を決定する。
【0059】
【数5】
SOC
nがSOC
Averageよりも大きい場合、ΔSOC
nは正数であり、ε
nも正数である。SOC
nがSOC
Averageよりも小さい場合、ΔSOC
nは負数であり、ε
nも負数である。ε
nは正数又は負数になり得る。ε
nが正数である場合に、バッテリがより多くの電力又は電流を負荷に供給することを意味し、ε
nが負数である場合に、バッテリがより少ない電力又は電流を負荷に供給することを意味する。
【0060】
メインコントローラ210は、それぞれの比率に基づいて複数のバッテリそれぞれに対応する出力値を定義する。一実施形態において、メインコントローラ210は、それぞれの比率及び平均出力物理量を用いて複数のバッテリそれぞれに対応する出力値を定義する。例えば、メインコントローラ210は、数式(6)により複数のバッテリそれぞれに対応する出力値を定義する。
【0061】
【数6】
数式(6)においてV
DCHはDCH両端の電圧を示す。
【0062】
数式(6)に示すように、メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれに対応する出力値を個別的に定義する。また、メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれに対応する出力値をそれぞれ個別的に定義する。また、メインコントローラ210は、平均出力物理量を特定値だけ加算又は減算して複数のバッテリそれぞれに対応する出力値を定義する。ここで、特定値は比率の適用された値であって、上記の数式(6)におけるP
Average×ε
n又はI
Average×ε
nを示す。
【0063】
メインコントローラ210は、それぞれの比率に基づいて複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチングタイム情報を設定する。
図2に示す例として、メインコントローラ210は、バッテリグループ250に対応する時間区間及び第1バッテリに対応するように決定された比率を用いて第1バッテリのスイッチングタイム情報を設定する。同様に、メインコントローラ210は、バッテリグループ250に対応する時間区間及び第2バッテリに対応するように決定された比率を用いて第2バッテリのスイッチングタイム情報を設定する。メインコントローラ210は、下記の数式(7)により複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチングタイム情報を設定する。
【0064】
【数7】
数式(7)において、Period
groupは、バッテリグループに対応する時間区間である。一実施形態において、複数のバッテリグループ250、260、及び270のそれぞれに対応する時間区間は互いに同一であり得る。数式(7)において、mは複数のDCH220、230、及び240のそれぞれに接続されたバッテリの個数を示す。別の言葉で言えば、mはバッテリグループに含まれたバッテリの個数を示す。
図2に示された例として、m=2である。数式(7)において、T
deadはバッテリグループに含まれた複数のバッテリがコンバータに同時に接続されないよう予め定義された時間を示す。T
deadはスイッチのスイッチング特性に応じて予め設定された値である。例えば、T
deadは0よりも大きくて、20ms(millisecond)以下であり得る。
【0065】
上記の数式(7)のように、メインコントローラは、複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチタイム情報を個別的に設定する。また、メインコントローラは、複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチタイム情報をそれぞれ相違に設定する。
【0066】
スイッチングタイム情報は、複数のバッテリそれぞれがコンバータに接続される時間を示す。より具体的に、スイッチングタイム情報は、Period
group内で複数のバッテリそれぞれとコンバータとの間の接続時間を示し得る。
図2に示されたように、第1バッテリと対応コンバータとの間の接続時間はT
1であり、第2バッテリと対応コンバータとの間の接続時間はT
2である。スイッチングタイム情報及びスイッチングタイム情報によるバッテリとコンバータとの間の接続については
図3Aを参照して説明することにする。
【0067】
メインコントローラ210は、複数のバッテリそれぞれに対応する出力値及びスイッチングタイム情報を複数のバッテリそれぞれに対応するDCHに送信する。例えば、メインコントローラ210は、第1バッテリ及び第2バッテリそれぞれの出力値及びスイッチングタイム情報をDCH220に送信し、第3バッテリ及び第4バッテリそれぞれの出力値及びスイッチングタイム情報をDCH230に送信し、N−1
thバッテリ及びN
thバッテリそれぞれの出力値及びスイッチングタイム情報をDCH240に送信する。
【0068】
以下、
図3A〜
図3Cを参照しながら、DCHの動作を説明する。
【0069】
図3Aは、一実施形態によるDCHを説明するための図である。
図3Aを参照すると、一実施形態によるDCH300は、サブコントローラ310、スイッチネットワーク320、及びコンバータ330を含む。
【0070】
DCH300は、メインコントローラからバッテリグループ340に含まれたバッテリに対応するよう設定されたスイッチングタイム情報、及びバッテリに対応するように定義された出力値を受信する。例えば、DCH300は、メインコントローラから接続時間T
1及び出力値
PTarget_1に接続時間T
2及び出力値P
Target_2を受信する。ここで、第1バッテリのSOCがSOC
averageよりも高く、第2バッテリのSCOがSOC
averageよりも低いと仮定する。この場合、T
1>T
2であり、P
Target_1>P
Target_2である。以下、T
1>T
2であり、P
Target_1>P
Target_2である例として説明する。
【0071】
サブコントローラ310は、スイッチングタイム情報に基づいてバッテリグループ340内のバッテリとコンバータ330の接続を制御する。サブコントローラ310は、T
1に基づいて制御信号(例えば、スイッチング信号)を生成し、制御信号をスイッチネットワーク320に伝達する。制御信号の生成によりスイッチ321及びスイッチ323がオンし、第1バッテリはコンバータ330とT
1の間に接続され得る。スイッチ322及びスイッチ324はオフされ、第2バッテリとコンバータ330はT
1の間に接続されないことがある。
【0072】
サブコントローラ310は、第1バッテリとコンバータ330が接続される間に出力値に対応する物理量が出力されるようにコンバータ330を制御する。例えば、T
1の間に第1バッテリは第1電力をスイッチネットワーク320に出力し、第1電力はスイッチネットワーク320を介してコンバータ330に伝達され得る。コンバータ330は、第1電力を変換(convert)するが、P
Target_1に対応するように変換される。DCH300は、T
1の間にP
Target_1を低電圧負荷204及び/又は補助電力格納部206に供給する。
【0073】
T
1が経過した場合、スイッチ321及びスイッチ323がオフされて第1バッテリはコンバータ330に接続しない。T
1が経過した場合、T
deadが開始され得る。上記で説明したように、T
deadはバッテリグループ340に含まれた複数のバッテリがコンバータ330に同時に接続されないようにする。そのため、第1バッテリと第2バッテリがコンバータ330に同時に接続されることはない。
【0074】
T
deadが経過した場合、サブコントローラ310はT
2に基づいて制御信号(例えば、スイッチング信号)を生成し、制御信号をスイッチネットワーク320に伝達する。そのため、スイッチ322及びスイッチ324がオンされ、第2バッテリとコンバータ330がT
2の間に接続される。スイッチ321及びスイッチ323はオフされて、第1バッテリとコンバータ330はT
2の間に接続されない。T
1>T
2と仮定したため、第2バッテリとコンバータ330が接続される時間は第1バッテリとコンバータ330が接続される時間よりも短い。
【0075】
サブコントローラ310は第2バッテリとコンバータ330が接続される間出力値に対応する物理量が出力されるようにコンバータ330を制御する。例えば、コンバータ330は第2バッテリが出力した第2電力を変換するもの、PTarget_2に対応するように変換する。DCH300はT2間PTarget_2を低電圧負荷204及び/又は補助電力格納部206に供給する。
【0076】
スイッチネットワーク320は、サブコントローラ310の制御に基づいて第1バッテリ及び第2バッテリを選択的にコンバータ330に接続する。選択的接続に基づいて、DCH300は、T
1及びT
2の間にP
G1=P
Target_1+P
Target_2を低電圧負荷204及び/又は補助電力格納部206に供給する。T
1及びT
2はPeriod
group内で設定されるため、DCH300は、Period
groupの間にP
G1を低電圧負荷204及び/又は補助電力格納部206に供給することができる。
【0077】
DCH300は、電力が相対的に多く格納された第1バッテリをコンバータ330により長く接続させ得る。また、DCH300は、コンバータ330と第1バッテリが接続される間に第1バッテリが相対的に多くの物理量を出力するようにする。DCH300は、電力が相対的に少なく格納された第2バッテリをコンバータ330により短く接続させ得る。また、DCH300は、コンバータ330と第2バッテリが接続される間に第2バッテリが相対的に少ない物理量を出力するようにする。そのため、第1バッテリのSOCと第2バッテリのSOCはバランスに近づくことができる。
【0078】
図3Bを参照すると、サブコントローラ310の一例が示されている。
【0079】
サブコントローラ310は、マイクロコントローラユニット(Micro Controller Unit:MCU)311及びスイッチドライバ312を含む。
【0080】
MCU311は、マスタBMS313と通信する。例えば、MCU311は、マスタBMS313にバッテリの物理量を送信する。また、MCU311は、マスタBMS313からスイッチングタイム情報及び出力値を受信する。
【0081】
MCU311は、コンバータ330を制御する制御信号を生成する。
図3Bに示すように、MCU311は、コンバータ330をイネーブル(enable)する信号を生成してコンバータ330に伝達する。また、MCU311は、出力値に基づいて出力コマンド(command)を生成してコンバータ330に伝達する。
【0082】
MCU311は、スイッチングタイム情報をスイッチドライバ312に伝達する。スイッチドライバ312は、スイッチングタイム情報に基づいてスイッチング信号を生成し、スイッチング信号をスイッチネットワーク320に伝達する。そのため、スイッチネットワーク320の複数のスイッチ321〜324のそれぞれがオン及び/又はオフされる。
【0083】
図3Cを参照すると、スイッチネットワーク320の一例が示されている。
【0084】
スイッチネットワーク320は、パワースイッチング素子を含む。
図3Cに示したように、スイッチネットワーク320は、複数のパワーリレー325〜328を含む。また、
図3Cに示された例とは異なって、スイッチネットワーク320は、複数のトランジスタ(例えば、MOSFET)を含んでいる。前述したパワースイッチング素子は例示的な事項に過ぎず、スイッチネットワーク320に含まれる素子は前述した事項に限定されることはない。
【0085】
スイッチネットワーク320のQ
1−1〜Q
1−4のそれぞれは、サブコントローラ310にスイッチング信号が伝達される。T
1に基づいて生成されたスイッチング信号はQ
1−1及びQ
1−3に伝達され、パワーリレー325及びパワーリレー327がオンされる。そのため、第1バッテリはコンバータ330に接続され得る。T
2に基づいて生成されたスイッチング信号はQ
1−2及びQ
1−4に伝達され、パワーリレー326及びパワーリレー328がオンされる。そのため、第2バッテリはコンバータ330に接続され得る。
【0086】
図4及び
図5は、一実施形態によるメインコントローラ及びDCHの動作を説明するための図である。
【0087】
図4の上側に示された複数のバッテリ420を参照すると、複数のバッテリ420の状態情報はアンバランスである。ここで、第1バッテリのSoCは7、第2バッテリのSoCは5、第3バッテリのSoCは5、及び第4バッテリのSoCは6であると仮定する。第1ないし第4バッテリそれぞれのSoCは、第1ないし第4バッテリそれぞれの充電比率に対応する。
【0088】
メインコントローラは、SoC
Averageを演算する。
図4に示すように、ΔSoC
Average=(7+5+5+6)/4=5.75である。
【0089】
メインコントローラはΔSOC
nを演算する。
図4の例として、ΔSOC
1=1.25、ΔSOC
2=−0.75、ΔSOC
3=−0.75、及びΔSOC
4=0.25である。メインコントローラは、Σ|ΔSOC
n|を演算する。
図4の例として、Σ|ΔSOC
n|=3.0である。
【0090】
メインコントローラは、ΔSOC
nとΣ|ΔSOC
n|との間の比率を決定する。
図4の例として、メインコントローラはε
1=1.25/3.0=5/12、ε
2=-0.75/3.0=-0.25、ε
3-0.75/3.0=-0.25、及びε
4=0.25/3.0=1/12に決定する。
【0091】
メインコントローラは、複数のバッテリ420のそれぞれに対応する出力値を定義する。
図4の例として、P
DCHが8Wに設定された場合、P
Averageは2Wである。メインコントローラは、
P
Target_1=2+2x5/12=17/6W、
P
Target_2=2+2x(-0.25)=1.5W、
P
Target_3=2+2x(-0.25)=1.5W、及び
P
Target_4=2+2x1/12=13/6Wのように定義される。
【0092】
ここで、P
Target_1及びP
Target_4はP
Averageよりも大きく、P
Target_2及びP
Target_3はP
Averageよりも小さい。メインコントローラは、P
Averageを調整して第1バッテリ及び第4バッテリそれぞれに対応する出力値を定義するが、比率に基づいてP
Averageよりも大きく定義する。また、メインコントローラは、P
Averageを調整して第2バッテリ及び第3バッテリそれぞれに対応する出力値を定義するが、比率に基づいてP
Averageよりも小さく定義する。
【0093】
以下の表1は、メインコントローラがP
Target_1ないしP
Target_4を定義するために必要な情報の一例を示す。
【0094】
【表1】
メインコントローラは、複数のバッテリ420それぞれに対応するスイッチタイム情報を設定する。
図4の例として、メインコントローラは、T
1ないしT
4それぞれを第1バッテリないし第4バッテリそれぞれに対応するように設定する。
図4の例として、複数のバッテリグループ411及び412のそれぞれに含まれたバッテリの個数は2個であるため、m=2である。
図4の例として、複数のバッテリグループ411及び412のそれぞれに対応する時間区間が100msであり、T
dead=10msである場合、メインコントローラは、
T
1=100/2+5/12x100/2−10=365/6ms、
T
2=100/2-0.25x100/2−10=27.5ms、
T
3=100/2-0.25x100/2−10=27.5ms、及び
T
4=100/2+1/12x100/2−10=265/6msに設定する。
【0095】
図4の例として、ε
1がε
2よりも大きいため、Period
group1511内でT
1はT
2より長く設定され、ε
4がε
3よりも大きいため、Period
group2521内でT
4はT
3より長く設定され得る。
【0096】
メインコントローラは、P
Target_1ないしP
Target_4及びT
1ないしT
4を複数のバッテリグループ411及び412のそれぞれに対応するDCHに送信する。
【0097】
バッテリグループ411に対応する第1DCHは、P
Target_1及びP
Target_2とT
1及びT
2に基づいてバッテリグループ411を制御する。バッテリグループ412に対応する第2DCHはP
Target_3及びP
Target_4とT
3及びT
4に基づいてバッテリグループ412を制御する。以下、
図5を参照しながら、DCHの動作について説明する。
【0098】
図5を参照すると、バッテリグループ411に対応する複数のスイッチングタイム情報510が示され、バッテリグループ412に対応する複数のスイッチングタイム情報520が示されている。
【0099】
第1DCHは、第1バッテリがT
1の間に出力した電力をP
Target_1に変換して出力し、第2バッテリがT
2の間に出力した電力をP
Target_2に変換して出力する。同様に、第2DCHは、第3バッテリ及び第4バッテリのそれぞれが出力した電力をP
Target_3及びP
Target_4のそれぞれに変換して出力する。
【0100】
T
1とT
2との間にT
deadがあり、T
3とT
4との間にT
deadがある。T
deadは上記で説明したため、詳しい説明を省略する。
【0101】
T
1ないしT
4はPeriod
group内にあるため、Period
groupの間に第1DCHが出力したP
G1と第2DCHが出力したP
G2の和は8Wである。P
DCHが8Wと設定されているため、第1DCH及び第2DCHのそれぞれが出力した電力の和はP
DCHと同一である。メインコントローラは、複数のDCHのそれぞれが複数のスイッチングタイム情報それぞれに対応する時間の最中に出力する出力値を個別的に定義するが、複数のDCHそれぞれの出力値の和を一定に保持できる。より具体的には、メインコントローラは第1DCHがT
1の間に出力するP
Target_1、第1DCHがT
2の間に出力するP
Target_2、第2DCHがT
3間出力するP
Target_3、及び第2DCHがT
4の間に出力するP
Target_4を個別的に定義するが、P
Target_1ないしP
Target_4の和が一定になるように、P
Target_1ないしP
Target_4のそれぞれを定義する。そのため、複数のDCHから一定の電力又は電流が低電圧負荷及び/又は補助電力格納部に供給され得る。
【0102】
Period
group1511の次の時間区間であるPeriod
group1512内のT
1及びT
2が設定される。複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチングタイム情報が設定される。T
1及びT
2が再び設定される場合、
図5に示すように、コンバータが第2バッテリに接続された状態でPeriod
group1512が開始され得る。Period
group1511とは異なり、Period
group1512内でT
2がT
1よりも先に開始されることがある。Period
group1512の開始時に第1バッテリが第2バッテリより先にコンバータに接続されるものと設定されると、第2バッテリに対応するスイッチはオフされ、第1バッテリに対応するスイッチはオンされなければならない。この場合、スイッチングによるディレイが発生する可能性がある。ディレイを防止して電力供給の連続性のために、第2バッテリがコンバータに続けて接続され得る。バッテリグループ411に対応する第1DCHはPeriod
group1511でP
Target_1を先に出力し、Period
group1512でP
Target_2を先に出力する。第1DCHは、予め決定した順に応じてP
Target_1及びP
Target_2を出力する。同様に、バッテリグループ412に対応する第2DCHは、予め決定した順に応じてP
Target_3及びP
Target_4のそれぞれを出力する。
【0103】
時間が経過することによりT
1ないしT
4の間の差は減少する。これは、複数のバッテリの状態情報がバランスに近づくことを意味する。
【0104】
再び
図4に戻って、複数のバッテリ420を参照すると、複数のバッテリ420の状態情報は複数のバッテリ410の状態情報よりもバランスに近くなり得る。そのため、複数のバッテリのエネルギーの利用率が増加し、複数のバッテリを効率よく用いることができる。
【0105】
一実施形態によれば、メインコントローラではないDCHに含まれたサブコントローラが対応バッテリグループに含まれたバッテリに対応する出力値を定義し、バッテリに対応するスイッチングタイム情報を設定し得る。例えば、第1DCHに含まれたサブコントローラがメインコントローラから上記の表1に記載の情報のうち少なくとも1つを受信し、受信した情報を用いて第1バッテリに対応する出力値を定義し、第1バッテリに対応するスイッチングタイム情報を設定し得る。
【0106】
図6は、一実施形態によるバッテリパックの他の一例を説明するための図である。
図6を参照すると、バッテリパック600の他の一例が示されている。
【0107】
4個のバッテリを含むバッテリグループ610が1つのDCH620に接続されてもよい。バッテリパックがN個のバッテリを含み、4個のバッテリが1つのバッテリグループにグルーピングされる場合、N個のバッテリはN/4個のバッテリグループにグルーピングされる。この場合、N/4個のDCHがバッテリパックに含まれてもよい。バッテリパックに含まれたDCHの個数は、バッテリグループの個数と同一であり得る。
【0108】
サブコントローラ622は、スイッチング信号に基づいてバッテリグループ610に含まれている複数のバッテリそれぞれとDCH620のコンバータ630との間の接続を制御する。バッテリグループ610に含まれた複数のバッテリそれぞれは、予め決定した時間順に応じてコンバータ630に接続される。例えば、時系列的順序(time sequential order)に応じて第1バッテリからコンバータ630に接続される。
【0109】
スイッチネットワーク640は、バッテリグループ610に含まれている複数のバッテリを選択的にコンバータ630に接続することができる。
【0110】
図1〜
図5を参照して説明した事項は、
図6を参照して説明した事項に適用され得るため、詳細な説明は省略する。
【0111】
図7A〜
図7Bは、一実施形態によるバッテリパックの更なる一例を説明するための図である。
【0112】
図7Aを参照すると、バッテリパック700に含まれた全体バッテリは、DCH710のコンバータ730に接続される。サブコントローラ722は、スイッチング信号に基づいて複数のバッテリそれぞれとDCH710のコンバータ730との間の接続を制御する。
【0113】
図7Bを参照すると、第1バッテリは、T
1の間にDCH710のコンバータ730に接続される。残りのバッテリは、T
1の間にコンバータ730に接続されない。T
1及びT
deadが経過した後、第2バッテリとコンバータ730がT
2の間に接続される。同様に、残りのバッテリは、T
2の間にバッテリに接続されない。T
2及びT
deadが経過した後、第3バッテリとコンバータ730がT
3の間に接続される。
図7Aに示されたように、複数のバッテリは順次コンバータ730に接続され得る。
【0114】
図1〜
図5を参照して説明された事項は、
図7A〜
図7Bを参照して説明した事項に適用され得るため、詳細な説明は省略する。
【0115】
図8は、一実施形態による電力供給を説明するための図である。
図8を参照すると、時間による低電圧負荷の必要電力P
LDC810と複数のDCHそれぞれの出力値の和820が示されている。P
LDC810は時間により変化し、出力値の和820は一定である。
【0116】
低電圧負荷は、例えば、前記移動体の温度制御システム又は姿勢制御システムなどの低電圧12Vで動作できるシステムを含む。
【0117】
複数のDCHは、P
LDC810が満足されるように電力を出力する。ここで、出力電力は、Period
groupの間に複数のDCHそれぞれが出力した電力の和を示す。
【0118】
P
LDC810が出力値の和820を超過する場合、補助電力格納部(例えば、12V
DC補助バッテリ)が複数のDCHと共に低電圧負荷に電力を供給する。P
LDC810が出力値の和820よりも小さい場合、余分の電力は補助電力格納部を充電する。
【0119】
図9は、一実施形態によるバッテリ制御装置のバッテリ制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0120】
バッテリ制御装置は、上記で説明したメインコントローラに対応する。
【0121】
バッテリ制御装置は、複数のバッテリそれぞれの第1状態差情報と複数の第1状態差情報に基づいて演算された第2状態差情報との間の比率を決定する(S910)。
【0122】
バッテリ制御装置は、比率により複数のバッテリそれぞれに対応するスイッチングタイム情報を設定する(S920)。
【0123】
図1〜
図8を参照して説明された事項は、
図9を参照して説明された事項に適用され得るため、詳細な説明は省略する。
【0124】
図10は、一実施形態によるバッテリ制御装置のバッテリ制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0125】
バッテリ制御装置は、上記で説明したDCHに対応する。
【0126】
バッテリ制御装置は、バッテリグループに含まれた第1バッテリに対応するように設定された第1スイッチングタイム情報に基づいて第1バッテリとコンバータの接続を制御する(S1010)。
【0127】
バッテリ制御装置は、第1スイッチングタイム情報に対応する時間の最中に第1バッテリをコンバータに接続する(S1020)。
【0128】
バッテリ制御装置は、バッテリグループに含まれた第2バッテリに対応するように設定された第2スイッチングタイム情報に基づいて第2バッテリとコンバータの接続を制御する(S1030)。
【0129】
バッテリ制御装置は、第2スイッチングタイム情報に対応する時間の最中に第2バッテリをコンバータに接続する(S1040)。
【0130】
図1〜
図9を参照して説明された事項は、
図10を参照して説明された事項に適用され得るため、詳細な説明は省略する。
【0131】
図11は、一実施形態によるバッテリ状態情報を提供するためのユーザインタフェースを説明するための図である。
図11を参照すると、前記移動体1110のような物理的アプリケーションは、バッテリシステム1120を含む。前述した物理的アプリケーションは例示的な事項に過ぎず、物理的アプリケーションは前述した例に限定されることはない。バッテリシステムは前記移動体だけではなく、バッテリを用いる全ての物理的アプリケーションに適用され得る。
【0132】
バッテリシステム1120は、複数のバッテリ1130及びバッテリ制御システム1140を含む。バッテリ制御システム1140は、上記で説明したメインコントローラ及び1つ以上のDCHを含む。
【0133】
バッテリ1130は、バッテリモジュール又はバッテリセルを含む。
【0134】
複数のバッテリ1130の間の性能偏差(例えば、電圧差及び/又は容量差など)のあるバッテリパックの充電/放電サイクルが繰り返されれば、過充電及び過放電が発生する可能性があり、過充電及び過放電により複数のバッテリ1130が劣化して複数のバッテリ1130の寿命が短くなる。
【0135】
バッテリ制御システム1140は、複数のバッテリ1130の電圧、電流、及び/又は温度などの情報に基づいて複数のバッテリ1130が最適な状態で動作するようにする。例えば、バッテリ制御システム1140は、複数のバッテリ1130が最適温度で動作するようにしたり、複数のバッテリ1130の状態情報を適切なレベルに保持させる。また、バッテリ制御システム1140は、上記で説明した複数のバッテリ1130のそれぞれに対応する出力値及びスイッチングタイム情報をそれぞれ相違に定義して複数のバッテリ1130の状態情報を均等にすることができる。
【0136】
また、バッテリ制御システム1140は、バッテリシステム1120の安全運営のための情報を生成することができ、安全運営のための情報を端末に送信する。例えば、バッテリ制御システム1140は、複数のバッテリ1130の寿命情報、性能情報、及び/又は交換時期などを端末1150に送信する。
【0137】
一実施形態に係るバッテリ制御システム1140は、無線インタフェースを介して端末1150からトリガー信号を受信し、トリガー信号に基づいて複数のバッテリ1130の状態情報(例えば、寿命情報)を決定する。バッテリ制御システム1140は、状態情報を無線インタフェースを用いて端末1150に送信する。端末1150は、ユーザインタフェース1160を用いて複数のバッテリ1130の状態情報を表示する。
【0138】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現化され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0139】
上述のように、実施形態をたとえ限定された図面によって説明しても、当技の術分野で通常の知識を有する者であれば、前記に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で実行されたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組合わせられたり、他の構成要素又は均等物によって置き換えたり置換されても適切な結果を達成することができる。
【0140】
したがって、他の具現、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲に属する。