(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-118895(P2017-118895A)
(43)【公開日】2017年7月6日
(54)【発明の名称】指の痛みと負担を軽減する持ち手
(51)【国際特許分類】
A45C 13/22 20060101AFI20170609BHJP
A45C 13/38 20060101ALI20170609BHJP
A45C 13/26 20060101ALI20170609BHJP
B65D 33/06 20060101ALI20170609BHJP
【FI】
A45C13/22 A
A45C13/38
A45C13/26 Z
B65D33/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-255766(P2015-255766)
(22)【出願日】2015年12月28日
(71)【出願人】
【識別番号】715006731
【氏名又は名称】中村 幸嗣
(72)【発明者】
【氏名】中村 幸嗣
【テーマコード(参考)】
3B045
3E064
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045AA53
3B045CB04
3B045CE07
3B045CE09
3B045GA01
3B045GB01
3B045GD08
3E064EA10
3E064HJ10
3E064HK04
(57)【要約】
【課題】本発明は、重い荷物やバッグ等を持ち手によって持つ際、指への痛みや負担を大幅に軽減でき、今までの重さの概念より軽く感じて持つことができる。
【解決手段】本発明の軽く感じる持ち手は、これまでは指の一点にしかかかっていなかった荷重を、荷重がかかる支点を手の甲側及び手首に近い側に移すことで、荷重がかかる方向を指から手の平の多くの部分にかけて分散し指や手の痛みや負担を軽減することができ、同じ重さでも今までの概念より軽く感じて持つことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量がかかる支点を手の甲側及び手首に近い側に移すことで、指先にかかっていた荷重の方向を手の平の多くの部分に分散し、指や手の痛みや負担を軽減でき、同じ重さでも今までの概念より軽く感じて持つことができる持ち手。
【請求項2】
請求項1記載の持ち手において、荷重がかかる支点部分の形状を用途に応じて変えることで、様々な用途に応用できる。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の持ち手において、使用の用途に応じてその使用に耐えられるだけの強度を有していれば、素材は限定されない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指の痛みと負担を軽減するだけでなく、今までの重量に対する概念より軽く感じて持てる持ち手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、持ち手部分にパッド等を巻きつけて太くすることで、重量物を持つ際に、指の痛みをやわらげるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−220880
【特許文献2】実願2014−4849
【特許文献3】実願2007−9383
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、従来の持ち手は荷重のすべてが指に掛かり、やはり指への痛みや負担が大きい点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本考案は、指にしか掛かっていなかった荷重の支点を、手の甲側及び手首に近い側に荷重の支点を移すことで、指から手の平の半ばにかけてほぼ均等に荷重を分散することができる。
【発明の効果】
【0006】
本考案の指の痛みと負担を軽減する持ち手により、指に集中してかかっていた荷重を、指から手の平の半ばにまでほぼ均等に荷重を分散することができ、同じ重量のものを持つ際にも指への負担が大幅に少なくなるので今までの同じ重量に対する概念よりも軽く感じることができ、手で荷物を持つときの負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1はレジ袋の持ち手に用いた実施例である。(実施例1)
【
図2】
図2はスーツケースに用いた実施例である。(実施例2)
【
図3】
図3は材料費を少なくし、コストを抑えた簡易タイプの例である。
【
図4】
図4は重量物の荷重の方向と、手にかかる荷重が分散される方向のイメージである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
指の痛みと負担を軽減する持ち手は、用途に応じて素材とデザインを変更し、使用の用途の荷重に耐えられるだけの強度及び硬度を有し、荷重がかかる支点の形状を変えることで様々な用途に応用することができる。
【実施例1】
【0009】
図1は、荷重がかかる支点部分を、レジ袋の持ち手部分が掛けられ、容易に外れてしまわないような構造にしている。
【実施例2】
【0010】
図2は、効率よく軽く感じられる角度で持てることが理想で、手首に負担がかからないように少しの可動域が設けられている構造で、スーツケースに用いた例である。
【実施例3】
【0011】
図3は、簡易タイプのもので、素材と設計及びデザインにより荷重に耐えられるだけの強度と硬度を有し、必要最低限の材料費など生産コストを抑えたものの例である。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明の持ち手は、荷重がかかるあらゆるものに応用できる。
【符号の説明】
【0013】
1 荷重の方向
2 手にかかる荷重が分散される方向のイメージ
3 持ち手本体
4 レジ袋
5 スーツケース