【解決手段】少なくとも通信機能を有する携帯機器を装着し、当該携帯機器を充電するための充電器であって、充電器を動作させる駆動部と、前記携帯機器にメッセージの着信があったことを検知するメッセージ着信検知手段と、対象への通知を行なう為に、前記駆動部を動作させる駆動通知手段と、を備え、前記駆動通知手段は、前記メッセージ着信検知手段によるメッセージ着信の検知に基づいて、通知を行なうことを特徴とする。
前記駆動通知手段は、前記人体検出センサによる人体検出がなされているとき、あるいは人体検出が所定時間継続したときに、通知を行う為に前記駆動部を動作させることを特徴とする請求項5に記載の充電器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の従来技術では、メッセージを受け取ったことを音声通知したり、メッセージをタブレット端末に表示したりすることで、新着メッセージの受信通知を対象に行っている。
【0008】
しかしながら、視力や聴力が弱まった高齢者を対象にメッセージを送信した場合、対象が新着メッセージの受信通知に気付けない可能性がある。対象がメッセージに気付けなければ、安否確認を効率的かつ高精度に行うことができない。
【0009】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、対象の安否確認をより効果的に行なうための携帯機器用の充電器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも通信機能を有する携帯機器を装着し、当該携帯機器を充電するための充電器であって、
充電器を動作させる駆動部と、
前記携帯機器にメッセージの着信があったことを検知するメッセージ着信検知手段と、
対象への通知を行なう為に、前記駆動部を動作させる駆動通知手段と、を備え、
前記駆動通知手段は、前記メッセージ着信検知手段によるメッセージ着信の検知に基づいて、通知を行なうことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすることで、駆動部を用いて充電器を動作させ、通知を行なうことができる。従来であれば、光や音などによって通知を行なっていたが、視力や聴力が弱まった高齢者を対象にメッセージを送信した場合、対象が新着メッセージの受信通知に気付けない可能性がある。そのため、駆動部を用いて充電器を動かし、通知を行なうことで、より効果的に新着メッセージの通知等を行うことが出来る。
【0012】
本発明の好ましい形態では、携帯機器が装着されているかどうかを判断する装着判断手段を更に備え、
前記駆動通知手段は、前記装着判断手段によって携帯機器が装着されていないと判断されると、通知を行なうことを特徴とする。
このような構成とすることで、充電器への携帯機器の装着し忘れを、より効果的に防止することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記駆動部は、前記充電器の底面に備えられ、伸長した状態で前記充電器を支持する1以上の駆動脚部を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記駆動脚部の動作方法を2以上記憶しており、
前記駆動通知手段は、検知したメッセージの送信者に応じて前記駆動脚部に動作を行わせることを特徴とする。
このような構成とすることで、送信者別に駆動脚部の動作を設定することができ、動作に応じて送信者を識別することが可能である。
【0015】
本発明の好ましい形態では、人体を検出する人体検出センサを更に備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記駆動通知手段は、前記人体検出センサによる人体検出がなされているとき、あるいは人体検出が所定時間継続したときに、通知を行う為に前記駆動部を動作させることを特徴とする。
このような構成とすることで、人体検出が行われた、即ち付近に対象者がいる際に、通知を行なうことができる。これにより、無駄な通知や就寝時の通知等を防止することができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、メッセージを介して人体検出センサのセンサ情報の出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
前記センサ情報の出力要求を受けた場合に、予め登録されている登録先に前記センサ情報を内容とするメッセージを送信する送信手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の好ましい形態では、メッセージを介して人体検出センサのセンサ情報の出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
前記センサ情報の出力要求を受けた場合に、携帯機器に対して、予め登録されている登録先にセンサ情報を内容とするメッセージを送信するよう指示する送信指示手段と、を更に備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、外部から任意のタイミングで、センサの情報を取得することができる。例えば最後に人体(対象者)を検出した時刻などを、非対象者が任意のタイミングにて知ることができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記携帯機器を保持する保持部を更に備え、
前記保持部は、前記携帯機器を保持する為の凹部と、前記携帯機器のモニタを視認可能にするための保持開口部と、を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、携帯機器に設けられたディスプレイ(タッチパネル)を使用して、安否確認装置を提供することが可能となる。
【0020】
本発明の好ましい形態では、前記保持部は、前記携帯機器のスピーカーを外部に開放する為の開放部を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、携帯機器に設けられたスピーカーを使用して、安否確認装置を提供することが可能となる。
【0021】
本発明は、前記充電器と、携帯機器と、を備えた安否確認装置であって、
前記携帯機器は、着信メッセージを受け取り、機械音声を生成するメッセージ音声生成手段と、
前記機械音声を出力するメッセージ音声出力手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、例えば視力が低下した対象者であっても、メッセージの内容を確認することが可能である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、対象の安否確認をより効果的に行なうための携帯機器用の充電器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に関る携帯機器用の充電器について説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。本実施形態に関る充電器及び携帯機器は、例えば、対象者の居宅や病室、老人ホームや老人福祉施設等に設置され、使用される。
【0025】
図1に、この発明の一実施形態による充電器の外観を示す。
図1(a)は携帯機器2を載置した状態の充電器1の斜視図、
図1(b)は携帯機器2を取り外した状態の充電器1の斜視図を示し、
図1(c)は充電器1の底面図を示し、
図1(d)は充電器1の側面図を示す。充電器1は、人体の接近を検出するための赤外センサ3(人体検出センサ)と、携帯機器2を保持する保持部4と、再生スイッチ5と、録音スイッチ6と、脚部7と、駆動脚部8(駆動部)と、充電コイル9と、を備えている。
【0026】
本実施形態における保持部4は、携帯機器2を保持する為の一対の凹部と、携帯機器2のスピーカーを外部に開放する為の溝や穴、孔である開放部41を備えている。充電器1前面には、携帯機器2のディスプレイを視認可能に開放する保持開口部が形成されている。携帯機器の形状と、提供する安否確認装置の構成にもよるが、必要に応じて、マイクやカメラを開放する為の開放部を設けるようにしても構わない。
【0027】
本実施形態における携帯機器2は、スマートフォンである。例えば、携帯電話、携帯情報端末、タブレットコンピュータ、携帯ゲーム機、カメラ等、通信機能を有する携帯機器であれば、本発明に適用することができる。
【0028】
図2に、充電器のハードウェア構成を示す。CPU101には、メモリ102、入力部103(再生スイッチ、録音スイッチ)、赤外センサ3、記憶部104、近距離無線通信回路105、充電制御回路106が接続されている。
【0029】
近距離無線通信回路105は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格による通信回路であって、携帯機器2と無線通信を行うためのものである。これにより、充電器1と携帯機器2間の情報のやり取りや、指示などを行うことができる。記憶部104は不揮発性メモリであり、オペレーティングシステム107(OS)、充電器制御プログラム108が記録されている。充電器制御プログラム108は、オペレーティングシステム(OS)107と協働してその機能を発揮するものである。
【0030】
図3に、携帯機器2のハードウェア構成を示す。CPU201には、メモリ202、入力デバイス203(タッチパネル、スイッチ、マイク)、出力デバイス204(ディスプレイ、スピーカー)、記憶部205、近距離無線通信回路206、通信回路207、非接触充電回路208が接続されている。
【0031】
近距離無線通信回路206は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格による通信回路であって、充電器1と無線通信を行うためのものである。通信回路207は、例えば、GMSやCDMA2000、LTE等の移動通信規格による通信回路である。記憶部205は不揮発性メモリであり、オペレーティングシステム209(OS)、処理プログラム210が記録されている。処理プログラム210は、オペレーティングシステム(OS)209と協働してその機能を発揮するものである。非接触充電回路208は、蓄電池213に対する充電を制御する回路である。
【0032】
図4に、充電のための回路構成を示す。充電器1の発振回路109は、高周波を発振して出力する。インバータ回路110は、発振回路109からの高周波に応じて、電源をスイッチングして充電コイル9に与える。携帯機器2が充電器1に装着されると、内蔵されている充電コイル211と、充電器1の充電コイル9が電磁結合し、充電コイル9の高周波電圧が、充電コイル211に伝達される。携帯機器2の全波整流回路212はこれを整流し、蓄電池213に与える。これにより、蓄電池213が充電される。本実施形態では、非接触式の充電回路について説明しているが、接触式の充電回路であっても同様に適用することができる。
【0033】
充電器1の充電制御回路106は、充電の開始や停止を制御するものである。加えて、充電制御回路106は、携帯機器2と通信する機能も有している。充電コイル9に与える高周波を、信号によって変調し、携帯機器2側において、電磁結合によって伝送された高周波から信号を復調する。同様にして、携帯機器2側から充電器1に対して信号を送ることもできる。
【0034】
充電制御回路106は、常に所定時間間隔で、ID問い合わせ信号を送信している。充電器1に装着された携帯機器2は、このID問い合わせ信号を受信する。ID問い合わせ信号を受信した携帯機器2は、自らのIDを充電器1に返信する。これにより、ID問い合わせ信号に対する返信の有無により、携帯機器2が装着されているかどうかを判断できる。
【0035】
本実施形態では、充電のための電磁結合を介した通信より、携帯機器2が充電器1に装着されているかどうかを判断しているが、充電器1にマイクロスイッチなどのセンサを設け、装着検出を行うようにしてもよい。
【0036】
図5は、充電器1及び携帯機器2の機能構成を表す機能ブロック図である。メッセージ着信検知手段10は、携帯機器2にメッセージの着信があったことを検知する。装着判断手段11は、充電対象である携帯機器2が装着されたことを判断する。駆動通知手段12は、駆動脚部8(駆動部)を制御して動かし、対象者への通知を行なう。
【0037】
対象者が再生スイッチ5を押下すると、再生指示手段13は携帯機器2に対してメッセージを音声として出力するよう指示を与える。携帯機器2は、再生指示を受け取ると、再生手段22を用いて、記憶部に記憶された機械音声を、スピーカー(出力デバイス204)を介して再生する。
【0038】
対象者が録音スイッチ6を押下すると、録音指示手段14は携帯機器2に対して、音声の録音と、録音した音声データを予め登録された登録先に送信するよう指示を与える。録音指示を受けると、録音手段23は、マイク(入力デバイス203)を介して対象者の音声を録音する。録音された音声データは、メッセージ処理手段21に受け渡され、音声データを添付したメッセージが作成され、通信回路207を介して登録者まで送信される。登録者の情報は、本実施形態では携帯機器2に記憶されているが、充電器1に記憶されてもよい。
【0039】
再生スイッチ5や録音スイッチ6にはLED照明等の発光体を設け、新着メッセージが有る場合(再生するメッセージが有る場合)や、録音中などに発行させるようにしてもよい。
【0040】
赤外センサ3(人体検出センサ)は、充電器1の近傍に人がいることを検出する。赤外センサ3で検知されたセンサ情報は、センサ情報記憶手段15によって記憶される。出力要求受付手段16は、携帯機器2を介して情報の出力要求を受け付ける。情報の出力要求が行われると、送信指示手段17は、記憶されたセンサ情報を、登録先にメッセージ送信するよう携帯機器2に対して指示を与える。
【0041】
本実施形態では、赤外センサ3によって人を検出するようにしているが、赤外センサ3に替えて静電センサ、光電センサ等を用いたり、これらセンサを組み合わせて人体検出を行うようにしてもよい。そのほかに、光センサや温度センサ等を設け、対象者の就寝や、対象者宅の室温等を併せて検知するように構成してもよい。
【0042】
また、人体検出センサで検出したセンサ情報は、充電器1の記憶部に記憶されている。近距離無線通信回路105を介して検出したセンサ情報を携帯機器2に出力し、携帯機器2の記憶部で記憶するようにしても構わない。
【0043】
本実施形態におけるメッセージ処理手段21は、携帯機器2のメーラーである。ライン(商標) などその他のメッセージ通信プログラムを用いるようにしてもよい。メッセージ処理手段21がメッセージを受信すると、テキスト処理手段24がメッセージに記載されたテキストを解析する。解析されたメッセージのテキストは、音声合成手段25に受け渡され、メッセージのテキストを音声化した機械音声が作成される。機械音声は記憶部に記憶され、再生手段22で再生される。
【0044】
テキスト処理手段24が解析したテキストの中に、特定の処理を行うキーワードが含まれているか否かを、判定手段26を用いて判定する。本実施形態では、メッセージの本文テキスト中に「センサ」というキーワードが含まれていた場合、出力要求受付手段16にセンサ情報の出力要求を行う。
【0045】
また、キーワードが含まれていない場合には、音声合成手段25により機械音声を作成して、通常のメッセージとして処理し、メッセージ着信検知手段10に対して、新着メッセージの受け取りを通知する。本実施形態では、新着メッセージの受け取り通知を、判定手段26による判定処理の後に行っているが、どのタイミングで行っても構わない。
【0046】
本実施形態では、対象者に通知を行う為の2つの駆動脚部8が、充電器1の底面に備えられている。駆動脚部8は、普段は充電器1に収容されている。充電器1は、通常の状態では、伸長しない脚部7によって支持されている。CPU101は、所定の条件下において、駆動通知手段12を介して駆動脚部8を動作させ、通知を行なう。充電器1に2つの駆動脚部が設けられているが、1又は2以上の駆動脚部8を設けてもよい。また、本実施形態では、脚部7及び駆動脚部8の先端(接地端側)には樹脂材料の滑り止め部材が設けられている。
【0047】
駆動脚部8の動作は、各駆動脚部8の伸長する時間や、速度、伸長のタイミング、それぞれの駆動脚部8が最も伸長して戻るまでの1周期の時間等の組み合わせにより、バリエーションを持たせることが可能である。
図6は駆動脚部8を伸長させた状態の充電器1を示す外観図である。
【0048】
図6(a)は、2つの駆動脚部8を逆位相で伸縮させた場合の外観図を示し、
図6(b)は、2つの駆動脚部8を同位相で伸縮させた場合の外観図を示す。この駆動脚部8の動作バリエーションは予め記憶部104に記憶されており、受け取ったメッセージの送信者ごとに、動作を変化させることが可能である。駆動脚部8の動作バリエーションを携帯機器2が記憶していても構わない。
【0049】
本実施形態では、駆動脚部8を用いて通知を行なっているが、充電器1側又は携帯機器2側に設けられた発光体やスピーカー等から、併せて通知を行なうように構成してもよい。また、充電器1に脚部7と駆動脚部8が別個に設けられているが、駆動脚部8が脚部7を兼ねるように構成してもよいし、脚部7が無く、充電器1の底面で接地するように構成しても構わない。対象者の就寝時刻などに併せて通知を行なわない時間を設定かのうであってもよい。また、光センサ等を設けて、対象者の就寝を判定し、通知を制限する構成を備えていてもよい。
【0050】
図7及び
図8に、充電器制御プログラム108の処理フローチャートを示す。CPU101は、充電器1に携帯機器2が装着(載置)されているかどうかを判断する(ステップS1)。携帯機器2が装着されているかどうかは、装着判断手段11により、充電制御回路106に問い合わせることによってわかる。携帯機器2が装着されている場合(ステップS1でYes)、ステップS2に進む。ステップS1で携帯機器2が装着されていない場合(ステップS1でNo)、ステップS11(B)に進む。
【0051】
次にステップS2では、メッセージの送信条件に該当するかを判断する。メッセージの送信条件に該当する場合(ステップS2でYes)、ステップS21(C)に進む。メッセージの送信条件に該当しない場合(ステップS2でNo)、ステップS3に進む。
【0052】
ステップS3では、赤外センサ3が人を検知したか否かを判定する。赤外センサ3が検知を行った場合(ステップS3でYes)、ステップS4に進み、検知した時刻をセンサ情報として記憶する(ステップS4)。赤外センサ3で検知がなされない場合(ステップS3でNo)、ステップS31(D)に進む。
【0053】
ステップS5では、新着メッセージが有るかどうかを判定する。メッセージ処理手段21が新着メッセージを受け取った場合、充電器1のメッセージ着信検知手段10は、近距離無線通信回路105を介してメッセージ受信の情報を受け取ることで、新着メッセージの有無を検知することができる。
【0054】
新着メッセージがある場合(ステップS5でYes)、ステップS6に進む。新着メッセージがない場合(ステップS5でNo)、ステップS1(A)に進む。
【0055】
ステップS6では、同様に近距離無線通信回路105によって新着メッセージの送信者ID等、メッセージの送信者を判別する為の送信者情報を受け取り、ステップS7に進む。 ステップS7では、駆動脚部8を用いて対象者への通知を行なう。駆動脚部8の動作は、この送信者IDに基づいて決定され、送信者別の動作が実行される。
【0056】
ステップS8では、赤外センサ3が人を検知したか否かを判定する。赤外センサ3が検知を行った場合(ステップS5でYes)、ステップS6に進み、検知した時刻をセンサ情報として記憶する(ステップS6)。ステップS7では、駆動脚部8を用いて対象者への通知を行なう。これにより、対象者が周囲にいることを確認してから通知を行なうことができ、不要な通知を減らすことができる。
【0057】
ステップS1で、携帯機器2が装着されていない場合(ステップS1でNo)、
図8(a)のステップS11(B)に進む。ステップS11では、赤外センサ3が人を検知したか否かを判定する。赤外センサ3が検知を行った場合(ステップS11でYes)、ステップS12に進み、検知した時刻をセンサ情報として記憶する(ステップS12)。そして駆動脚部8を用いて対象者への通知を行なう(ステップS13)。
【0058】
ステップS2でメッセージの送信条件に該当する場合(ステップS2でYes)、
図8(b)のステップS21(C)に進む。ステップS21では、携帯機器2に送信されたメッセージを介して、センサ情報の出力要求がなされたか否かを判定する。
【0059】
センサ情報の出力要求がなされた場合(ステップS21でYes)、記憶している最先のセンサ情報を、近距離無線通信回路105によって携帯機器2に出力する(ステップS22)。そして、CPU101は、このセンサ情報の内容を、予め登録してある登録先にメッセージとして送信するように、携帯機器2に送信指令を与える(ステップS23)。この送信指令は、近距離無線通信回路105を介して、携帯機器2に与えられる。
【0060】
近距離無線通信回路206を介して送信指令は、メッセージ処理手段21に与えられる。メッセージ処理手段21は、予め、連絡先として登録されている1以上の登録先に対し、受け渡したセンサ情報を内容とするメールを送信する。本実施形態では、近距離無線通信回路105を介してメッセージの送信指示を出しているが、充電回路の電磁結合等を利用して、メッセージ送信指令等を伝達するように構成してもよい。
【0061】
センサ情報の出力要求がなされていない場合(ステップS21でNo)、登録先への定期的な、センサ情報の報告処理を行う(S24)。最先のセンサ情報が既に登録者に通知されている場合(ステップS25でYes)、ステップS1(A)に戻る。最先のセンサ情報がまだ登録者に通知されていない場合(ステップS25でNo)、記憶している最先のセンサ情報を、近距離無線通信回路105を介して携帯機器2に出力する(ステップS26)。そして、CPU101は、このセンサ情報の内容を、予め登録してある登録先にメッセージとして送信するように、携帯機器2に送信指令を与える(ステップS27)。
【0062】
赤外センサ3で検知がなされない場合(ステップS3でNo)、
図8(c)のステップS31(D)に進む。ステップS31では、所定時間の間、赤外センサ3によって人が検知されたか否かを判定する。
【0063】
所定時間の間に赤外センサ3によって人が検知された場合(ステップS31でYes)、ステップS1(a)に戻る。所定時間の間、赤外センサ3によって人が検知されていない場合(ステップS31でNo)、対象者の所在が不明であると判断してする(S32)。CPU101は、この判断内容をメッセージの内容として、予め登録してある登録先にメッセージを送信するように、携帯機器2に送信指令を与える(ステップS37)。
【0064】
充電器1の側に通信回路を設け、メーラーなどのメッセージ通信プログラムをインストールしておき、充電器1から登録先に対してメッセージを送信するようにしてもよい。
【0065】
図9に、携帯機器2の処理プログラム210の処理フローチャートを示す。
図9(a)では、まず、新着メッセージが有るかどうかが判断される(ステップS41)。メッセージ処理手段21が新着メッセージを受信した場合(ステップS41でYes)、ステップS51(F)に進む。ステップS41でメッセージ処理手段21が新着メッセージを受信していない場合(ステップS41でNo)、ステップS42に進む。
【0066】
ステップS42では、メッセージの再生要求の有無を判断する。再生スイッチ5が押下され、メッセージの再生要求がある場合(ステップS42でYes)、再生手段22を用いて、記憶した最先の機械音声を再生し(ステップS44)、ステップS41(E)に戻る。本実施形態では、携帯機器2のスピーカーを用いて機械音声を再生しているが、充電器1にスピーカーを設け、充電器1で再生を行うようにしても構わない。
【0067】
ステップS43では、メッセージの送信要求の有無を判断する。録音スイッチ6が押下され、メッセージの送信要求がある場合(ステップS43でYes)、録音手段23を用いて音声を録音し(ステップS45)、メッセージ処理手段21によって音声データを有するメッセージを出力した後、ステップS41(E)に戻る。本実施形態では、携帯機器2のマイクを用いて音声の録音を行っているが、充電器1にマイクを設け、充電器1で録音を行うようにしても構わない。
【0068】
S41で、メッセージ処理手段21が新着メッセージを受信した場合(ステップS41でYes)、
図9(b)のステップS51(F)に進む。受け取ったメッセージのテキストは、テキスト処理手段24により文章解析処理が行われる。
【0069】
解析処理の結果、テキスト中に特定の処理を要求するキーワードがなかった場合(ステップS52でNo)、テキストを機械音声に変換し、記憶部に記憶して、ステップS41(E)に戻る。
【0070】
解析処理の結果、テキスト中にセンサ情報の出力処理を要求するキーワードがあった場合(ステップS52でYes)、充電器1に対して、センサ情報の出力要求を行う(ステップS55)。そして、受け取ったセンサ情報を内容としたメッセージを、メッセージ処理手段21を介して送信し(ステップS56)、ステップS41(E)に戻る。
【0071】
本実施形態におけるセンサ情報を内容としたメッセージは、センサ情報の出力要求を行った登録者に送信(又は返信)される。
【0072】
本発明によれば、駆動脚部(駆動部)を用いて充電器を動作させ、対象者に対する通知を行なうことができる。駆動脚部を用いて充電器を動かし、通知を行なうことで、より効果的に新着メッセージの通知や、充電器への携帯機器の装着し忘れ等の警告を行うことが出来る。
【0073】
また、送信者別に駆動脚部の動作を設定することができ、動作に応じて送信者を識別することが可能である。
【0074】
また、人体検知センサを用いて人体(対象者)を検知した際に通知を行なうことで、無駄な通知や就寝時の通知等を防止することができる。
【0075】
また、メッセージを機械音声に変換して出力することで、例えば視力が低下した対象者であっても、メッセージの内容を確認することが可能である。
【0076】
また、外部(非対象者)からのセンサ情報の出力要求に応じて、任意のタイミングで、センサの情報を取得することができる。例えば最後に人体(対象者)を検出した時刻などを、非対象者が任意のタイミングにて知ることができる。
【0077】
また、携帯機器のメーラーやディスプレイ(タッチパネル)、マイク、スピーカー等、を使用して、容易に安否確認装置を提供することが可能となる。