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特開2017-121512めまい患者のめまいの病因の診断補助方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-121512(P2017-121512A)
(43)【公開日】2017年7月13日
(54)【発明の名称】めまい患者のめまいの病因の診断補助方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/00 20060101AFI20170616BHJP
【FI】
   A61B10/00 W
   A61B10/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-39140(P2017-39140)
(22)【出願日】2017年3月2日
(62)【分割の表示】特願2013-101873(P2013-101873)の分割
【原出願日】2013年5月14日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 平成25年4月20日に、日本耳鼻咽喉科学会会報予稿集第116巻第4号にて発表
(71)【出願人】
【識別番号】507126487
【氏名又は名称】公立大学法人奈良県立医科大学
(71)【出願人】
【識別番号】599091704
【氏名又は名称】株式会社ユニメック
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 佳郎
(57)【要約】
【課題】めまい患者のめまいの病因の診断補助方法を提供する。
【解決手段】頭部傾斜角度Xと自覚的視性垂直位Aとの差である頭部傾斜感覚Yを算出し、頭部傾斜角度Xを横軸の座標とし、頭部傾斜感覚Yを縦軸の座標としてデータをプロットして直線を求めて、その直線の傾きを頭部傾斜感覚ゲインであるZとして定義する。頭部傾斜感覚ゲインZが、1.20以上又は0.90以下の場合、めまいの病因が重力感受性機能の障害であると判断する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
めまい患者のめまいの病因の診断補助方法であって、
下記一般式(1)で表される頭部傾斜感覚Yを計算し、
Y=X−A・・・(1)
(式(1)中、Xは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、実際の重力方向に対する前記被験者の頭部の傾斜角度である頭部傾斜角度であり、また、Aは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、被験者が重力方向と感じる方向と実際の重力方向とのズレを成す角度である自覚的視性垂直位である。)
頭部傾斜角度Xを横軸の座標とし、頭部傾斜感覚Yを縦軸の座標としてデータをプロットして直線を求めて、その直線の傾きを頭部傾斜感覚ゲインであるZとして定義し、
頭部傾斜感覚ゲインZが、1.20以上又は0.90以下の場合、めまい患者のめまいの病因が重力感受性機能の障害であると判断する、めまい患者のめまいの病因の診断補助方法。
【請求項2】
前記めまい患者はその病因が不明である、請求項1記載のめまい患者のめまいの病因の診断補助方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、めまいの病因の一つである重力感受性機能障害の診断補助方法に関する。
【背景技術】
【0002】
めまい患者の多くは、体がフワフワ浮いた感じがするといういわゆるフワフワ感を訴えることが多い。このフワフワ感の本質的原因は、主に耳石器による重力感知が適切に機能していないことにあると考えられている。
【0003】
耳石器の機能評価には、例えば、直線運動刺激(Linear translation)法(非特許文献1)、偏垂直回転(Off-vertical axis rotation)法(非特許文献2)、偏中心性回転(Eccentric rotation)法(非特許文献3)、前庭誘発筋電位(Vestibular evoked myogenic potential,vemp)法(非特許文献4)等が知られている。
【0004】
直線運動刺激法は、直線運動刺激装置により被験者を左右方向に正弦波様直線運動させると、耳石器刺激によって水平性眼球運動が誘発されるので、眼球運動の感受性を耳石器機能の指標として評価する手法である。しかしながら、頭部直線運動中の眼球運動測定には熟練した測定技術が必要となるという問題点を有する。
【0005】
偏垂直回転法は、被験者を水平回転させながら回転軸に傾斜を加えると、耳石器刺激によって水平性眼球運動が誘発されるので、眼球運動の利得を耳石器機能の指標として評価する手法である。しかしながら、水平性眼球運動の測定には安全性に欠けるという問題点を有する。
【0006】
偏中心性回転法は、被験者を回転軸の中心に置いて水平回転させると半規管が刺激され、回転軸の中心からずらして水平回転させると半規管と耳石器が刺激されるので、誘発される眼球運動の差を耳石器機能の指標として評価する手法である。しかしながら、装置は大型かつ高価であるという問題点を有する。
【0007】
前庭誘発筋電位法は、強大音刺激によって誘発される胸鎖乳突筋や眼周囲の筋電位を測定する方法で、これらの筋電位変化を耳石器機能の指標として評価する手法である。この手法は、既存の聴性脳幹反応検査装置が利用できる点や耳石器を左右別々に評価できる点において、他の検査法と比べて優れている。しかし、測定の為には、筋緊張を保つ必要があり、高齢者など筋力の弱い被験者では実施困難な場合がある。また。強大音刺激が聴覚に悪影響を及ぼす可能性があるという問題点を有する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Human vestibuloocular reflex and its interactions with vision and fixation distance during linear and angular head movement; Paige GD, Telford L, Seidman SH, Barnes GR; J Neurophysiol. 1998 Nov;80(5):2391-404.; 1998年11月
【非特許文献2】Evaluation of the vestibulo-ocular reflex using sinusoidal off-vertical axis rotation in patients with acoustic neurinoma.; Sugita-Kitajima A, Koizuka I.; Neurosci Lett. 2009 Oct 2;462(1):6-9.; 2009年10月
【非特許文献3】Centric and eccentric VOR tests in patients with Meniere's disease and vestibular Meniere's disease.; Koizuka I, Takeda N, Sato S, Sakagami M, Matsunaga T.; Acta Otolaryngol Suppl. 1991;481:55-8; 1991年
【非特許文献4】Assessment of the otolith-ocular reflex using ocular vestibular evoked myogenic potentials in patients with episodic lateral tilt sensation.; Murofushi T, Nakahara H, Yoshimura E.; NeurosciLett. 2012 May 2;515(2):103-6; 2012年5月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、めまい患者のめまいの病因の診断補助方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかるめまい患者のめまいの病因の診断補助方法は、
下記一般式(1)で表される頭部傾斜感覚Yを計算し、
Y=X−A・・・(1)
(式(1)中、Xは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、実際の重力方向に対する前記被験者の頭部の傾斜角度である頭部傾斜角度であり、また、Aは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、被験者が重力方向と感じる方向と実際の重力方向とのズレを成す角度である自覚的視性垂直位である。)
頭部傾斜角度Xを横軸の座標とし、頭部傾斜感覚Yを縦軸の座標としてデータをプロットして直線を求めて、その直線の傾きを頭部傾斜感覚ゲインであるZとして定義し、
頭部傾斜感覚ゲインZが、1.20以上又は0.90以下の場合、めまい患者のめまいの病因が重力感受性機能の障害であると判断する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、新規なめまいの病因の診断補助方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】頭部傾斜感覚の測定結果を示す図である。
図2】頭部傾斜感覚の測定状態の模式図である。
図3】頭部傾斜感覚ゲインの過大タイプを示す図である。
図4】頭部傾斜感覚ゲインの過小タイプを示す図である。
図5】頭部傾斜感覚ゲインの左右差タイプを示す図である。
図6】頭部傾斜感覚ゲインのヒストグラムを示す図である。
図7】左右差タイプの患者の頭部傾斜感覚ゲインを示す図であり、そのうち(a)は右慢性中耳炎に罹患している患者であり、(b)は原因不明の患者であり、(c)は両メニエル病に罹患している患者である。
図8】過大タイプの患者の頭部傾斜感覚ゲインを示す図であり、そのうち(a)は両メニエル病に罹患している患者であり、(b)は右メニエル病に罹患している患者であり、(c)は原因不明の患者である。
図9】過小タイプの患者の頭部傾斜感覚ゲインを示す図であり、そのうち(a)は右メニエル病に罹患している患者であり、(b)は原因不明の患者である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明するが、当該実施形態は本発明の原理の理解を容易にするためのものであり、本発明の範囲は、下記の実施形態に限られるものではなく、当業者が以下の実施形態の構成を適宜置換した他の実施形態も、本発明の範囲に含まれる。
【0014】
頭部傾斜角度Xは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、実際の重力方向に対する被験者の頭部の傾斜角度である。自覚的視性垂直位(Subjective visual vertical、以下SVVと省略することがある。)Aは、被験者の頭部を左側又は右側に傾斜させた場合において、被験者が重力方向と感じる方向と実際の重力方向とのズレを成す角度である。
【0015】
頭部傾斜感覚Yは、下記一般式(1)で表される。
Y=X−A・・・(1)
そして、頭部傾斜角度Xを横軸の座標とし、頭部傾斜感覚Yを縦軸の座標としてデータをプロットして直線を求め、直線の傾きである頭部傾斜感覚ゲイン(以下HTPGainと称することがある。)Zが得られる。本発明者は、鋭意研究の結果、頭部傾斜感覚ゲインZが、1.20以上又は0.90以下の場合、被験者の耳石器に異常があると判断できることを見いだした。
【0016】
三半規管は頭の回転を捉えるのに対し、耳石器は頭の傾き具合を感知する器官である。耳石器は、炭酸カルシウムでできた耳石と有毛細胞からなる卵形嚢と球形嚢とで構成されている。頭を垂直に立てている時、卵形嚢は水平に、球形嚢は垂直に立っているが、頭を傾けると、2つの耳石がズレ、隣接する有毛細胞がそのズレを捉えることにより、頭の傾き具合を感知することができる。
【0017】
自覚的視性垂直位Aの測定は、例えば、暗くした部屋の中で、さまざまな角度に光る棒を手元のコントローラーで垂直(被験者が重力方向と感じる方向)にすることにより行われる。自覚的視性垂直位Aの測定は、頭部のみを傾斜させた場合と体全体を傾斜させた場合とがあるが、頭部のみを傾斜させる実験では、例えば、座位にて被験者に頭部を左右0〜60度の範囲内で能動的にroll傾斜させ、約30秒間同じ角度を維持させた後SVVを計測することができる。
【0018】
頭部傾斜角度Xの測定は、例えば、直線加速度センサーにて行われる。頭部傾斜感覚には耳石器、視覚、深部感覚入力が関与するが、視覚情報を遮断した条件下で測定を行う場合は視覚入力が0%となるので、予備的実験の結果から、座位では耳石器入力(主に卵形嚢)が約85%、頸部深部感覚入力が約15%関与すると考えられる。
【0019】
頭部傾斜角度Xを横軸の座標とし、頭部傾斜感覚Yを縦軸の座標としてデータをプロットすると、頭部のみを傾斜させた場合、体全体を傾斜させた場合のいずれにおいても直線となる。その直線の傾きが頭部傾斜感覚ゲインZとして定義される。
【0020】
図1は、一例としての頭部傾斜感覚の測定結果である。図1では一具体例として、HTPGainが左頭部傾斜時0.92、右頭部傾斜時1.10の測定例の場合を示す。直線の傾き(slope)を求め、傾斜感覚が頭部傾斜角度と一致すればslopeは1となるが、過小評価すればslope<1、過大評価すればslope>1となる。
【0021】
図2は、一例としての頭部傾斜感覚の測定状態の模式図のである。図2でも、HTPGainが左頭部傾斜時0.92、右頭部傾斜時1.10の測定例の場合を示す。図2では頭部傾斜感覚に左右差があることになる。なお、立位ではさらに下半身からの深部感覚情報が加わるため、座位と立位で頭部傾斜感覚ゲインを比較することにより、頭部傾斜感覚に対する下半身からの深部感覚情報の関与が検討できる。
【0022】
本発明者は、複数の健常人を対象にHTPGainの測定を行ったところ、左右頭部傾斜時のHTPGainの間には差が認められなかったため、左右のHTPGainを合わせた結果のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの結果から、頭部傾斜感覚ゲインZが1.20以上又は0.90以下の場合、被験者の耳石器に異常があると判断できることを新知見として見い出した。半規管の機能検査は広く臨床で用いられているので、めまい疾患における半規管障害の有無は診断が容易である。それに対して、耳石器の機能検査は実用化が遅れているため、めまい疾患における耳石器障害の有無に関しては診断が容易ではない。そのため、本発明によれば、簡易かつ安価でしかも安全に耳石器の機能を検査することにより、明確な病名がつけられていないような耳石器疾患を見いだすこともできる。
【0023】
耳石器の異常には複数のタイプがある。(i)左側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZが1.2以上であり、且つ、右側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZも1.2以上である場合の被験者を図3に示すような過大タイプと判定することができる。(ii)左側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZが0.90以下であり、且つ、右側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZも0.90以下である場合の被験者を図4に示すような過小タイプと判定することができる。(iii)左側又は右側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZが1.2以上であり、且つ、右側又は左側に傾斜させた場合の頭部傾斜感覚ゲインZが0.90以下である場合の被験者を図5に示すような左右差タイプと判定することができる。
【0024】
本発明によれば耳石器の異常タイプを簡易且つ性格に判断することができるので、異常タイプ別の治療法を適用することにより、より的確に耳石器の異常を治癒することも可能となる。
【実施例】
【0025】
(実施例1)
立位あるいは座位にて、被験者に直線加速度センサー(CXL04M3、Crossbow社製)を取り付けたヘッドキャップを装着させ、顔の正面前方50cmの距離に設置した液晶モニター上に、角度1度刻みで時計/反時計まわりに回転させることのできるbar(60×2 mm)を提示した。暗所にて視野制限ゴーグルを装着させ、被験者にはbar以外の景色は見えないように設定した。体幹を直立させた状態で、頭部のみを偽ランダムな順序で直立(6回)、左傾斜(4回)、右傾斜(4回)させ、各頭部傾斜条件(計14条件)にてbarを自覚的重力軸方向(SVV)に合わせるよう指示した。直線加速度センサーからの信号はデータ収集装置(PowerLab、ADInstruments)にて頭部傾斜角度に変換して記録し、測定中その値をモニターしながら左右の頭部傾斜角度が30±10度になるよう調整した。
【0026】
測定後、記録した14条件におけるSVVと頭部傾斜角度を求め、両者の成す角度を頭部傾斜感覚として評価した。横軸を頭部傾斜角度、縦軸を頭部傾斜感覚としてデータを左右頭部傾斜別にプロットすると直線関係になることから、近似直線のslopeを頭部傾斜感覚ゲイン(HTPGain)として定義した(符号は右が正、左が負)。
【0027】
これまでに107名の健常人(19−66歳、平均27.2歳、男68名、女39名)を対象に、立位におけるHTPGainの測定を行った。左右のHTPGainを合わせた結果のヒストグラム(n=214)を図6に示す。図6に示すように、HTPGainは0.69−1.38の範囲で、平均は1.06であった。頭部傾斜感覚は実際の頭部傾斜よりやや過大に評価する傾向が認められた。頭部傾斜感覚ゲインZが、1.2以上又は0.90以下の場合、被験者の耳石器に異常ありと判定した。
【0028】
(実施例2)
21名の各種めまい・平衡障害者のHTPGainを測定した。HTPGainの正常値を0.90〜1.20として、正常タイプ7名(33%)、左右差タイプ9名(43%)、過大タイプ3名(14%)、過小タイプ2名(10%)に分類することができた。
【0029】
左右差タイプ9名の患者のうち、右慢性中耳炎に罹患している患者のHTPGain図7(a)に、原因不明の患者のHTPGain図7(b)に、両メニエル病に罹患している患者のHTPGain図7(c)に示す。
【0030】
過大タイプ3名の患者のうち、両メニエル病に罹患している患者のHTPGain図8(a)に、右メニエル病に罹患している患者のHTPGain図8(b)に、原因不明の患者のHTPGain図8(c)に示す。
【0031】
過小タイプ2名の患者のうち、右メニエル病に罹患している患者のHTPGain図9(a)に、原因不明の患者のHTPGain図9(b)に示す。
【0032】
このように、本発明によれば、各種めまい・平衡障害者の原因を新たな観点から分類することができるので、従来は原因不明と診断されて治療法も確立されていなかったような症状でも、異常タイプ別の治療法を適用することにより、より的確に耳石器の異常を治癒することも可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
重力感受性の機能を検査する方法として使用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9